JPH08307672A - デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法 - Google Patents

デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法

Info

Publication number
JPH08307672A
JPH08307672A JP7106621A JP10662195A JPH08307672A JP H08307672 A JPH08307672 A JP H08307672A JP 7106621 A JP7106621 A JP 7106621A JP 10662195 A JP10662195 A JP 10662195A JP H08307672 A JPH08307672 A JP H08307672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference data
pixel
white reference
digital camera
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7106621A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hiromatsu
憲司 広松
Yoshio Shimizu
好男 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7106621A priority Critical patent/JPH08307672A/ja
Publication of JPH08307672A publication Critical patent/JPH08307672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルカメラのラインセンサの各画素の感
度特性が工場出荷時と撮影時とで変化しても、簡易かつ
高精度にシェーディング補正できる方法を提供すること
である。 【構成】 撮影に当たって、平面的にほぼ均一な輝度分
布の白基準光を出射するライトボックス13をデジタル
カメラ1のレンズ112の前に置き、当該白基準光受光
時にラインCCD121,122,123の各画素から
出力された白基準データをコントロールボックス2にそ
れぞれ記憶する。また、撮影に当たって、シャッタ11
3を閉じ、ラインCCD121,122,123の各画
素を遮光状態にし、当該遮光状態における各記画素から
出力された黒基準データをコントロールボックス2にそ
れぞれ記憶する。各白基準データと、各黒基準データ
と、撮影時におけるラインCCD121,122,12
3の各画素から出力された画像データとに基づいて、当
該画像データを各画素の感度特性に応じて規格化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルカメラのライ
ンセンサのシェーディング補正方法に関し、より特定的
には、ラインセンサを副走査方向に走査しながら2次元
画像を読み取るデジタルカメラにおいて、当該ラインセ
ンサの各画素の感度特性のばらつきを補正するシェーデ
ィング補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高画素数で安価なラインセンサの
出現に伴って、フィルムの代わりにラインセンサを用い
たデジタルカメラが開発されている。カタログ撮影をす
るような場合、デジタルカメラでは、ラインセンサを副
走査方向に移動させて撮影し、ラインセンサの出力をA
/D変換すれば、エリアセンサと同様に、2次元のデジ
タル画像を得ることができる。このデジタルカメラで
は、撮影の後、通常のカメラで必要とされるフィルムの
現像や、フィルムのスキャニング等のプロセスが省略で
き、このプロセスでの品質の劣化も防止できる。このた
め、デジタルカメラは、カタログ撮影などのコマーシャ
ルフォト等において利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラインセン
サの各画素をP1,P2,…,PNとし、その感度特性
をf1,f2,…,fNとすると、飽和前には、感度特
性f1,f2,…,fNは、(1)式の1次関数で与え
られる。 fN(x)=aN・x+bN …(1) ただし、xは入射光量、aN,bNは画素の係数であ
る。しかしながら、係数aN,bNは、各画素P1,P
2,…,PNの固有の値であり、それぞれ異なってい
る。このため、感度特性f1,f2,…,fNは、図9
に示すようにばらついている。したがって、従来のライ
ンセンサを用いたデジタルカメラでは、ラインセンサの
各画素の感度特性のばらつきが副走査方向に連続するた
め、読み取った2次元画像に副走査方向のスジむらが生
じるという問題点があった。
【0004】ところで、このようなスジむらをなくすた
め、エリアセンサを用いることが考えられる。しかしな
がら、高画素(例えば4000×4000画素)数のエ
リアセンサは、歩留まりが悪いため、非常に高価(例え
ば、100万円)である。したがって、デジタルカメラ
が非常に高価になるという別の問題点が発生する。
【0005】また、ラインセンサの各画素の感度特性を
工場出荷時に予め測定しておいて、その測定データをR
OMに記憶しておき、撮影時にROMに記憶された測定
データに基づいて感度特性のばらつきがなくなるように
シェーディング補正することが考えられる。しかしなが
ら、撮影時のライトの照射による温度の変化や、経年変
化等によっても、係数aN,bNが変化する。また、デ
ジタルカメラのレンズを通してフィルム面に形成される
画像の光量は、レンズのコサイン4乗則特性により、中
央部が周辺部に比して大きな値を示す。すなわち、光軸
中央部は明るく、周辺は暗い画像になる。しかも、この
ようなレンズは、撮影に応じて交換されるのが一般的で
ある。このため、レンズによっても、係数aN,bNが
実質的に変化する。したがって、従来のラインセンサを
用いたデジタルカメラでは、工場出荷時と撮影時との感
度特性が変化するため、正確なシェーディング補正をす
ることができなかった。
【0006】それゆえに、本発明は、デジタルカメラの
ラインセンサの各画素の感度特性が工場出荷時と撮影時
とで変化しても、簡易かつ高精度にシェーディング補正
できる方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ラインセンサを副走査方向に走査しながら2次元画像を
読み取るデジタルカメラにおいて、当該ラインセンサの
各画素の感度特性のばらつきを補正するシェーディング
補正方法であって、撮影に当たって、平面的にほぼ均一
な輝度分布の白基準光を出射するライトボックスをデジ
タルカメラのレンズの前に置き、当該白基準光受光時に
ラインセンサの各画素から出力された白基準データをそ
れぞれ記憶する白基準データ記憶ステップ、撮影に当た
って、ラインセンサの各画素を遮光状態にし、当該遮光
状態における各画素から出力された黒基準データをそれ
ぞれ記憶する黒基準記憶ステップ、および各白基準デー
タと、各黒基準データと、撮影時におけるラインセンサ
の各画素から出力された画像データとに基づいて、当該
画像データを各画素の感度特性に応じて規格化する規格
化ステップとを備える。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、白基準データ記憶ステップは、各画素の白基準
データ中の最大値を検出する白基準データ最大値検出ス
テップ、および白基準データ最大値検出ステップにより
検出された白基準データ中の最大値が各画素の飽和前の
適正範囲に入っているか否かを表示する表示ステップを
含む。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2の発明に
おいて、白基準データ最大値検出ステップは、デジタル
カメラの絞りの開度の変更ごとに実行され、表示ステッ
プは、絞りの開度に連動しており、当該絞りの開度に応
じて白基準データ中の最大値が各画素の飽和前の適正範
囲に入るように表示態様を変化させることを特徴とす
る。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項2に記載の
発明において、絞りは、白基準データ中の最大値が各画
素の飽和前の適正範囲になるように自動調整されること
を特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、撮影に当たってラ
インセンサの各画素から出力された白基準データ、黒基
準データを記憶し、白基準データと、黒基準データと、
撮影時におけるラインセンサの各画素から出力された画
像データとに基づいて、当該画像データを各画素の感度
特性に応じて規格化するようにしている。したがって、
温度の変化や、レンズ交換により、出荷時と撮影時の感
度特性が変化しても、簡易かつ高精度にシェーディング
補正をすることができる。
【0012】請求項2の発明においては、各画素の白基
準データ中の最大値を検出する白基準データ最大値検出
ステップと、白基準データ最大値検出ステップにより検
出された白基準データ中の最大値が各画素の飽和前の適
正範囲に入っているか否かを表示する表示ステップとを
白基準データ記憶ステップに含めている。したがって、
白基準データとして使えるかどうかを確認でき、安心し
て使用でき、また、全てのラインCCD121,12
2,123の各画素にクリップが生じることがなく、か
つ、広いダイナミックレンジが確保することができる。
【0013】請求項3の発明においては、白基準データ
最大値検出ステップを、デジタルカメラの絞りの開度の
変更ごとに実行し、表示ステップを、絞りの開度に連動
させ、当該絞りの開度に応じて白基準データ中の最大値
が各画素の飽和前の適正範囲に入るように表示態様を変
化させるようにしている。したがって、絞りを開け、絞
りを絞れ、絞りが適正であるかが容易に理解でき、絞り
の開度の手動調整が容易になる。
【0014】請求項4の発明においては、絞りを、白基
準データ中の最大値が各画素の飽和前の適正範囲になる
ように自動調整するようにしている。したがって、確実
に、適正な白基準データを得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例の、デジタルカメラ
システムの全体構成を示す図である。図1において、デ
ジタルカメラシステムは、デジタルカメラ1と、コント
ロールボックス2と、デジタルカメラ1とコントロール
ボックス2とを接続するケーブル3と、画像処理装置4
とコントロールボックス2と画像処理装置4とを接続す
るSCSIケーブル5と、ライトボックス13とを備え
る。
【0016】図2は、図1のデジタルカメラ1とコント
ロールボックス2の構成を示すブロック回路図である。
また、図3は、図1のデジタルカメラ1の詳細を示す構
成図である。特に、図3(a)は白基準データ読取時の
状態を、図3(b)は黒基準読取時の状態を、図3
(c)は撮影時の状態をそれぞれ示している。
【0017】図2および図3において、デジタルカメラ
1は、カメラ本体11と、読取部12と、ライトボック
ス13と、表示部14とを含む。カメラ本体11は、絞
り111と、結像用のレンズ112と、シャッタ113
とを含む。レンズ112およびシャッタ113は、一体
的に交換可能である。読取部12は、R,G,Bをそれ
ぞれ読み取るラインCCD121,122,123と、
各ラインCCD121,122,123にタイミング信
号を出力するタイミングジェネレータ124と、ライン
CCD121,122,123を一体的に副走査方向に
移動させる副走査モータ125(図2参照)と、ライン
CCD121,122,123の各画素の出力を増幅す
るとともに、所定の時間ごとにサンプルホールドするサ
ンプルホールド回路126と、サンプルホールドされた
R,G,Bのアナログデータをデジタルデータにそれぞ
れ変換するA/D変換回路127とを含む。表示部14
は、ライトボックス13の読取時に絞り111の開度が
絞りすぎか、開きすぎか、適切かを表示するためのもの
であり、例えば、オレンジ、緑および赤の3つの発光ダ
イオードからなる。
【0018】図4は、図1のライトボックス13の具体
的構成の一例を示す図である。ライトボックス13は、
2つの光源131,132と、光源131,132から
の光を反射する反射板133と、平面的にほぼ均一な輝
度分布の白色基準光を出射する拡散板134とを含む。
【0019】コントロールボックス2は、図2に示すよ
うに、シェーディング補正等を行う信号処理回路21
と、システムバス22と、システムバス22にそれぞれ
接続されたCPU23、白基準データ適正範囲設定用の
RAM24、副走査モータ125制御用の副走査駆動制
御部25、シャッタ113を開閉するシャッタ制御部2
6、白基準データ記憶用のラインメモリ27、SCSI
ケーブル5用のインタフェース回路28、ROM29等
を含む。CPU23は、ROM29に予め記憶されたプ
ログラムにしたがって後述する動作を実行する。
【0020】RAM24には、ラインCCD121,1
22,123の各画素の白基準データ中の最大値が取り
うる適正範囲のMAXデータVH とその適正範囲のMI
NデータVL とが予め記憶されている。このようなデー
タは、例えばラインCCD121,122,123の製
造メーカが保証するMIN飽和電圧(例えば、2.0
V)を100%とし、その飽和電圧より少し低い電圧
(例えば、1.95V)に対応するデータをMAXデー
タVH としている。また、飽和電圧の90%より大き
く、1.95Vより少し低い電圧(例えば、1.90
V)に対応するデータをMINデータVL としている。
【0021】ラインメモリ27には、A/D変換回路1
27から出力されたR,G,Bの白基準データがそれぞ
れ記憶される。また、A/D変換回路127から出力さ
れたR,G,Bの白基準データと、黒基準データと、撮
影時の画像データとは、信号処理回路21に送られる。
【0022】図5は、図2の信号処理回路21の具体的
構成を示すブロック図である。信号処理回路21は、3
つのラインメモリ211W,211B,211Sと、2
つの減算器212a,212bと、ROMテーブル21
3と、乗算器214とを含む。ラインメモリ211W
は、A/D変換回路127から出力されたR,G,Bの
1ライン分の白基準データを記憶する。ラインメモリ2
11Bは、A/D変換回路127から出力されたR,
G,Bの1ライン分の黒基準データを記憶する。ライン
メモリ211Sは、撮影時に、A/D変換回路127か
ら出力されたR,G,Bの1ライン分の画像データを記
憶する。なお、ROMテーブル213には、入力データ
を逆数に変換処理する変換テーブルが予め記憶されてい
る。
【0023】画像処理装置4は、パーソナルコンピュー
タやワークステーションで構成されており、図1に示す
ように、モニタ41、キーボード42、マウス43等の
ハードウェアと、レタッチ、データベース化等の画像処
理をするためのソフトウェアとを有する。
【0024】次いで、図6のフローチャートを用いて、
シェーディング補正方法を詳述する。撮影に当たって、
まず、画像処理装置4のオペレータは、例えば、マウス
43を操作して、モニタ41に表示されるホワイトバラ
ンスボタン(図示せず)をクリックする。ホワイトバラ
ンスボタンがクリックされると、画像処理装置4は、
「絞りを調整してください。」というメッセージをモニ
タ41に表示する。画像処理装置4のオペレータは、こ
れをデジタルカメラ1のオペレータに指示する。この指
示に従って、デジタルカメラ1のオペレータは、ライト
ボックス13をレンズ112の前面に置き、絞り111
を適当に調整し、絞り111の開度を調整する。この場
合、絞り111の開度は、絞り気味から始める方が、調
整しやすい。
【0025】また、ホワイトバランスボタンがクリック
されると、画像処理装置4は、その旨をコントロールボ
ックス2に通知する。通知があると、CPU23は、副
走査駆動制御部25を制御し、ラインCCD121,1
22,123を初期位置から副走査駆動させる(ステッ
プS1)。次いで、CPU23は、ラインCCD12
1,122,123が基準読取位置に副走査移動したか
否か判断する(ステップS2)。このような基準読取位
置は、例えばレンズ112の光軸上に緑用のラインCC
D122が位置するように定められている。ラインCC
D121,122,123が基準読取位置にくると、C
PU23は、副走査駆動制御部25を制御し、ラインC
CD121,122,123の副走査移動を停止させる
(ステップS3)。
【0026】次いで、CPU23は、シャッタ113を
開け、タイミングジェネレータ124を起動し、ライン
CCD121,122,123にラインCCD121,
122,123の各画素にライトボックス13を読み取
らせ(ステップS4)、R,G,Bの各画素の白基準デ
ータをラインメモリ27に格納する(ステップS5)。
なお、このとき、信号処理回路21では、R,G,Bの
各画素の白基準データをラインメモリ211Wに格納す
る。次いで、CPU23は、ラインメモリ27をサーチ
し、ラインメモリ27に記憶された各R,G,Bの白基
準データ中の最大値Viを検出する(ステップS6)。
【0027】次いで、CPU23は、最大値Viが適正
範囲のMAXデータVH より低いか否か判断する(ステ
ップS7)。MAXデータVH を超えている場合には、
CPU23は、表示部14の赤の発光ダイオードを点灯
させる(ステップS8)。したがって、デジタルカメラ
1のオペレータは、表示部14の表示により絞り111
の開度が大きすぎることを容易に知ることができる。ま
た、CPU23は、画像処理装置4にMAXデータVH
を超えている旨通知する。これにより、画像処理装置4
は、絞り111を絞るようモニタ41に表示する。した
がって、画像処理装置4のオペレータは、モニタ41の
表示により絞り111の開度が大きすぎることを容易に
知ることができる。デジタルカメラ1のオペレータは、
表示部14の表示にしたがって、絞り111を絞る(ス
テップS9)。これにより、ステップS4に戻る。
【0028】ステップS7において、最大値Viが適正
範囲のMAXデータVH より低い場合には、CPU23
は、最大値ViがMINデータVL より高いか否か判断
する(ステップS10)。MINデータVL より低い場
合には、CPU23は、表示部14のオレンジの発光ダ
イオードを点灯させる(ステップS11)。したがっ
て、デジタルカメラ1のオペレータは、表示部14の表
示により絞り111の開度が狭すぎることを容易に知る
ことができる。また、CPU23は、画像処理装置4に
MINデータVL より低い旨通知する。これにより、画
像処理装置4は、絞り111を開くようモニタ41に表
示する。したがって、画像処理装置4のオペレータは、
モニタ41の表示により絞り111の開度が狭すぎるこ
とを容易に知ることができる。デジタルカメラ1のオペ
レータは、表示部14の表示にしたがって、絞り111
を開く(ステップS12)。これにより、ステップS4
に戻る。
【0029】ステップS10において、最大値Viが適
正範囲のMINデータVL より高い場合には、CPU2
3は、表示部14の緑の発光ダイオードを点灯させる
(ステップS13)。したがって、デジタルカメラ1の
オペレータは、表示部14の表示により絞り111の開
度が適切であることを容易に知ることができる。また、
白基準データとして使えるかどうかを確認でき、安心し
て使用できる。また、CPU23は、画像処理装置4に
最大値Viが適正範囲のMINデータVL より高い旨通
知する。これにより、画像処理装置4は、絞り111の
開度が適当である旨モニタ41に表示する。したがっ
て、画像処理装置4のオペレータは、モニタ41の表示
により絞り111の開度が適切であることを容易に知る
ことができる。また、白基準データとして使えるかどう
かを確認でき、安心して使用できる。
【0030】次いで、CPU23は、シャッタ113を
閉じ、タイミングジェネレータ124を起動し、ライン
CCD121,122,123にラインCCD121,
122,123の各画素に遮光状態を読み取らせる(ス
テップS14)。このとき、信号処理回路21では、
R,G,Bの各画素の黒基準データをラインメモリ21
1Bに格納する(ステップS15)。
【0031】図7は、ラインCCD121,122,1
23の各画素から得られた白基準データおよび黒基準デ
ータを示す図である。特に、図7(a)はラインCCD
121,122,123の各画素から得られた全ての白
基準データおよび黒基準データを示し、図7(b)は図
7(a)の一部を拡大して示している。白基準データの
最大値Viは、飽和前のMAXデータVH とMINデー
タVL との間の適正範囲に入っている。したがって、全
てのラインCCD121,122,123の各画素にク
リップが生じることがなく、かつ、広いダイナミックレ
ンジが確保される。また、簡易かつ高精度なシェーディ
ング補正が可能になる。
【0032】白基準データと黒基準データとの読取が終
わると、画像処理装置4は、モニタ41に「次に、シェ
ーディング補正を実施します。宜しいですか? OK」
というメッセージを表示する。画像処理装置4のオペレ
ータがOKボタンをマウス43でクリックすると、画像
処理装置4は、CPU23にシェーディング補正を実施
する旨通知する。CPU23は、信号処理回路21にシ
ェーディング補正をする旨通知する。
【0033】通知があると、信号処理回路21は、シェ
ーディング補正の準備に入る。撮影が行われ、シャッタ
が切られると、CPU23は、シャッタ113を開け、
タイミングジェネレータ124を起動し、副走査駆動制
御部25を制御してラインCCD121,122,12
3を移動させ、ラインCCD121,122,123の
各画素に2次元画像を読み取らせる。このとき、信号処
理回路21は、R,G,Bの各画素の画像データを1ラ
イン分ずつラインメモリ211Sに格納し(ステップS
16)、シェーディング補正を実施する(ステップS1
7)。
【0034】すなわち、信号処理回路21の減算器21
2aは、ラインメモリ211W,211Bに記憶された
白基準データと黒基準データとを対応する画素ごとに読
み出して減算し、その画素ごとの差分データ{f(W)
−f(B)}を出力する。減算器212bは、ラインメ
モリ211S,211Bに記憶された画像データと黒基
準データとを対応する画素ごとに読み出して減算し、そ
の画素ごとの差分データ{f(S)−f(B)}を出力
する。ROMテーブル213は、減算器212から出力
された差分データ{f(W)−f(B)}を変換テーブ
ルに基づいて逆数変換し、差分データの逆数1/{f
(W)−f(B)}を画素ごとに出力する。乗算器21
4は、ROMテーブル213から出力された差分データ
の逆数1/{f(W)−f(B)}と差分データ{f
(W)−f(B)}とを乗算し、(2)式に示す規格化
された補正済みの信号S’を出力する。 S’={f(S)−f(B)}/{f(W)−f(B)} …(2) ただし、f(W)は各ラインCCD121,122,1
23の各画素から得られた適正な白基準データ、f
(B)は各ラインCCD121,122,123の各画
素から得られた黒基準データ、f(S)は撮影時に各ラ
インCCD121,122,123の各画素から得られ
た画像データ、S’はシェーディング補正後の規格化デ
ータである。
【0035】図8は、各ラインCCD121,122,
123の各画素P1,P2,…,PNの(2)式で規格
化された感度特性f1’,f2’,…,fN’を示して
いる。ところで、白基準データと、黒基準データとは、
撮影の直前に得られている。したがって、ラインセンサ
の各画素の感度特性が工場出荷時と撮影時とで変化して
も、簡易かつ高精度なシェーディング補正ができる。
【0036】シェーディング補正済みの画像データは、
信号処理回路21からDSP(図示せず)に送られ、γ
補正、倍率変換、濃度変換、カラーマッチング等の画像
改善処理が高速に行われる。このような画像改善処理が
終わると、インタフェース回路28、SCSIケーブル
5を介して画像処理装置4に送られる。
【0037】なお、表示部14を3つの発光素子で形成
したが、液晶表示器等で形成するようにしても良い。
【0038】また、白基準データをラインメモリ27と
信号処理回路21のラインメモリ211Wに別個に格納
するようにしたが、CPU23がラインメモリ211W
をサーチして白基準データの最大値Viを検出し、ライ
ンメモリ27を省略するようにしても良い。
【0039】また、絞り111を手動で調整するように
したが、図2の点線で示す絞り制御部により絞りを自動
調整して白基準データを得るようにしても良い。
【0040】さらに、白基準データを基準位置だけで取
るようにしたが、ラインCCD121,122,123
を副走査方向に移動させ、白基準データを2次元的に取
るようにしても良い。これにより、レンズ112のコサ
イン4乗則の影響を副走査方向にもなくすことができ
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、撮影に当たっ
てラインセンサの各画素から出力された白基準データ、
黒基準データを記憶し、白基準データと、黒基準データ
と、撮影時におけるラインセンサの各画素から出力され
た画像データとに基づいて、当該画像データを各画素の
感度特性に応じて規格化するようにしているので、温度
の変化や、レンズ交換により、出荷時と撮影時の感度特
性が変化しても、簡易かつ高精度にシェーディング補正
をすることができる。
【0042】請求項2の発明によれば、各画素の白基準
データ中の最大値を検出する白基準データ最大値検出ス
テップと、白基準データ最大値検出ステップにより検出
された白基準データ中の最大値が各画素の飽和前の適正
範囲に入っているか否かを表示する表示ステップとを白
基準データ記憶ステップに含めているので、白基準デー
タとして使えるかどうかを確認できる、安心して使用で
き、また、全てのラインCCD121,122,123
の各画素にクリップが生じることがなく、かつ、広いダ
イナミックレンジが確保することができる。
【0043】請求項3の発明によれば、白基準データ最
大値検出ステップを、デジタルカメラの絞りの開度の変
更ごとに実行し、表示ステップを、絞りの開度に連動さ
せ、当該絞りの開度に応じて白基準データ中の最大値が
各画素の飽和前の適正範囲に入るように表示態様を変化
させるようにしているので、絞りを開け、絞りを絞れ、
絞りが適正であるかが容易に理解でき、絞りの開度の手
動調整が容易になる。
【0044】請求項4の発明によれば、絞りを、白基準
データ中の最大値が各画素の飽和前の適正範囲になるよ
うに自動調整するようにしているので、確実に、適正な
白基準データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の、デジタルカメラシステム
の全体構成を示す図である。
【図2】図1のデジタルカメラ1とコントロールボック
ス2の構成を示すブロック回路図である。
【図3】図1のデジタルカメラ1の詳細を示す構成図で
ある。
【図4】図1のライトボックス13の具体的構成の一例
を示す図である。
【図5】図2の信号処理回路21の具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図6】シェーディング補正のフローチャートである。
【図7】ラインCCD121,122,123の各画素
から得られた白基準データおよび黒基準データを示す図
である。
【図8】図8は、各ラインCCD121,122,12
3の各画素の規格化された感度特性を示す図である。
【図9】各画素の感度特性のばらつきを示す図である。
【符号の説明】
1…デジタルカメラ 13…ライトボックス 14…表示部 21…信号処理回路 23…CPU 24…RAM 27,211W,211B,211S…ラインメモリ 111…絞り 112…レンズ 113…シャッタ 121,122,123…ラインCCD 125…副走査モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインセンサを副走査方向に走査しなが
    ら2次元画像を読み取るデジタルカメラにおいて、当該
    ラインセンサの各画素の感度特性のばらつきを補正する
    シェーディング補正方法であって、 撮影に当たって、平面的にほぼ均一な輝度分布の白基準
    光を出射するライトボックスを前記デジタルカメラのレ
    ンズの前に置き、当該白基準光受光時に前記ラインセン
    サの各画素から出力された白基準データをそれぞれ記憶
    する白基準データ記憶ステップ、 撮影に当たって、前記ラインセンサの各画素を遮光状態
    にし、当該遮光状態における各前記画素から出力された
    黒基準データをそれぞれ記憶する黒基準記憶ステップ、
    および各前記白基準データと、各前記黒基準データと、
    撮影時における前記ラインセンサの各画素から出力され
    た画像データとに基づいて、当該画像データを各前記画
    素の感度特性に応じて規格化する規格化ステップとを備
    える、デジタルカメラのラインセンサのシェーディング
    補正方法。
  2. 【請求項2】 前記白基準データ記憶ステップは、 各前記画素の白基準データ中の最大値を検出する白基準
    データ最大値検出ステップ、および前記白基準データ最
    大値検出ステップにより検出された白基準データ中の最
    大値が各前記画素の飽和前の適正範囲に入っているか否
    かを表示する表示ステップを含む、請求項1に記載のデ
    ジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方
    法。
  3. 【請求項3】 前記白基準データ最大値検出ステップ
    は、前記デジタルカメラの絞りの開度の変更ごとに実行
    され、 前記表示ステップは、前記絞りの開度に連動しており、
    当該絞りの開度に応じて白基準データ中の最大値が各前
    記画素の飽和前の適正範囲に入るように表示態様を変化
    させることを特徴とする、請求項2に記載のデジタルカ
    メラのラインセンサのシェーディング補正方法。
  4. 【請求項4】 前記絞りは、白基準データ中の最大値が
    各前記画素の飽和前の適正範囲になるように自動調整さ
    れることを特徴とする、請求項2に記載のデジタルカメ
    ラのラインセンサのシェーディング補正方法。
JP7106621A 1995-04-28 1995-04-28 デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法 Pending JPH08307672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7106621A JPH08307672A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7106621A JPH08307672A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08307672A true JPH08307672A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14438192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7106621A Pending JPH08307672A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08307672A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010070339A (ko) * 1999-12-24 2001-07-25 가네꼬 히사시 화상 센서, 및 화상 센서를 사용하는 화소 독출방법
JP2016075608A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 倉敷紡績株式会社 検査装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010070339A (ko) * 1999-12-24 2001-07-25 가네꼬 히사시 화상 센서, 및 화상 센서를 사용하는 화소 독출방법
JP2016075608A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 倉敷紡績株式会社 検査装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4949117A (en) Camera
US7636114B2 (en) Image sensing apparatus and control method capable of performing dust correction
JP2004248290A (ja) けられ補償
JPH08186757A (ja) 電子カメラ
JPH0481178A (ja) Irccd検知器の直流オフセット補正方法
US9875423B2 (en) Image pickup apparatus that calculates light amount change characteristic, electronic apparatus, and method of calculating light amount change characteristic
KR20000022962A (ko) 고체촬상소자의 화소결함 검출장치
FR2861936A1 (fr) Systeme et methode destines a compenser la balance des blancs d'images saisies
CN100384224C (zh) 成像设备以及成像方法
US20060104627A1 (en) Apparatus and method for excluding vignetting in a digital camera
US20090002495A1 (en) Method for Monitoring Set Parameters of a Motion-Picture Camera
US20100245590A1 (en) Camera sensor system self-calibration
JPH08307672A (ja) デジタルカメラのラインセンサのシェーディング補正方法
US6806870B1 (en) Image display control apparatus including adjustment based on brightness
EP2146501A1 (en) Image processing apparatus, image-capturing apparatus, and image processing program
JP6758964B2 (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP5207484B2 (ja) 撮像装置
EP3531692B1 (en) Image sensor
JPH09307700A (ja) 撮像装置
US20030112339A1 (en) Method and system for compositing images with compensation for light falloff
JP2007336433A (ja) デジタルカメラにおける画像欠陥の解消又は軽減方法
JP2018133686A (ja) 撮像装置及び画像処理装置とその制御方法並びにプログラム
US20080012959A1 (en) Apparatus and method for adjusting white balance
JP2601168Y2 (ja) 画像処理装置
Chapman et al. Enhanced correction methods for high density hot pixel defects in digital imagers