JPH08307633A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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Publication number
JPH08307633A
JPH08307633A JP7114849A JP11484995A JPH08307633A JP H08307633 A JPH08307633 A JP H08307633A JP 7114849 A JP7114849 A JP 7114849A JP 11484995 A JP11484995 A JP 11484995A JP H08307633 A JPH08307633 A JP H08307633A
Authority
JP
Japan
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destination information
mode
character
line
key
Prior art date
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Pending
Application number
JP7114849A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Matsubara
成利 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Sanyo Electric Co Ltd, Tottori Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7114849A priority Critical patent/JPH08307633A/ja
Publication of JPH08307633A publication Critical patent/JPH08307633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ステップS202で自動モードが設定されて
いることが検出されると、ステップS203で確認時間
メモリスイッチRTS の内容を判断する。このメモリスイ
ッチRTS が「0」のときにはスタートキーが押されると
直ちに認識動作を開始する。メモリスイッチRTS に可変
数値が設定されていれば、その可変数値に相当する時間
の経過後、認識動作が開始される。したがって、認識動
作が開始される前にテンキーを操作すれば、手動モード
に変更することができる。 【効果】 自動モードを設定しても認識開始前に手動モ
ードに変更することができ、実用上便利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はファクシミリ装置に関
し、特にたとえば送信原稿上に手書きされた宛先情報を
読み取り、この読み取った宛先情報に基づいて発呼す
る、ファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、平成1年7月11日付で出願
公開された特開平1−175363号公報〔H04N
1/32〕には、送信原稿に記載されている宛先を読み
取り、この読み取った宛先に基づいて自動ダイヤルを行
う、ファクシミリ装置が開示されている。この従来技術
では、送信原稿の所定位置に手書き欄を設け、そこに宛
先電話番号を手書きし、この手書き宛先電話番号を文字
認識部によって読み取るようにしている。
【0003】また、平成3年2月20日付で出願公開さ
れた特開平3−38965号公報〔H04N 1/3
2〕には、送信原稿の頭部に記載された電話番号の文字
またはバーコードを走査してその画像を読み取り、その
電気信号を出力し、電気信号から電話番号を認識し、認
識した電話番号を自動ダイヤルする、ファクシミリ装置
が開示されている。
【0004】さらに、平成4年5月14日付で出願公開
された特開平4−140963号公報〔H04N 1/
32〕には、第1スライスレベルと第2スライスレベル
との中間の読み取りデータに基づいて相手先電話番号を
検出し、それによって自動ダイヤルする、ファクシミリ
装置が開示されている。つまり、この従来技術では、送
信原稿本文の濃度を第1スライスレベルより高くし、原
稿下部の余白に本文より濃度レベルが低い電話番号を記
入するか、または本文と電話番号とが同じ濃度レベルの
場合、本文と電話番号との間に本文より濃度レベルの低
い仕切線を入れることによって、本文と電話番号とを区
別して認識するようにしている。
【0005】さらに、平成5年8月13日付で出願公開
された特開平5−207256号公報〔H04N 1/
32〕には、送信原稿をカバーシートの下に置き、その
カバーシートの所定位置に形成された記載欄に宛先電話
番号を記入し、これを読み取ることによって自動ダイヤ
ルするようにした、ファクシミリ装置が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
ダイヤルファクシミリ装置では、特開平5−20725
6号公報の従来技術を除いて、宛先情報を認識すると直
ちに自動的に発呼動作が実行される。つまり、すべて自
動モード(認識した宛先情報に従って発呼動作が実行さ
れるモード)しか設定できない。したがって、ユーザが
宛先情報を間違って記入したけれども正しく認識された
場合には、訂正の機会がなく、間違った宛先に送信され
てしまうという不都合がある。
【0007】これに対して、特開平5−207256号
公報の従来技術では、カバーシートに特定のマークを付
与することによって手動モード(手動的に入力された宛
先情報に従って発呼動作が実行されるモード)を設定で
きるが、カバーシートにその都度マークを付与するのが
煩雑であるばかりでなく、自動モードが設定されたとき
には、もはや手動モードを設定することができなかっ
た。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、自
動モードを設定しても、手動モードへの変更が簡単にで
きる、ファクシミリ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、送信原稿上
に記入された宛先番号を読み取る宛先情報読取手段(10
0) 、宛先情報読取手段から出力されるイメージデータ
に基づいて宛先情報を認識する宛先情報認識手段(60,S
4,S5)、宛先情報を手動的に入力するための手動入力手
段(16)、宛先情報認識手段によって認識された宛先情報
に従って自動的に送信を開始する自動モードと手動入力
手段によって入力された宛先情報に従って送信を開始す
る手動モードとを選択的に設定する第1モード設定手段
(RM0DE,S202)、第1モード設定手段によって自動モード
が設定されたとき宛先情報読取手段が宛先情報を読み取
るまでに所定の待機時間を確保するための待機時間確保
手段(RTS,S204,S210) を備える、ファクシミリ装置であ
る。
【0010】
【作用】送信モータは原稿送りローラを駆動し、それに
よって送信原稿を副走査方向に移動する。送信原稿が副
走査方向に移動する際に、原稿読取手段は送信原稿を主
走査方向に走査する。宛先情報読取手段は、たとえばC
IS(Contact Image Sensor)であり、送信原稿の濃度に
応じて黒ドットまたは白ドットの電気信号、すなわちイ
メージデータを出力する。この宛先情報のイメージデー
タは、たとえばラインバッファにストアされる。ライン
バッファ中のイメージデータに基づいて、宛先情報認識
手段が宛先情報を認識する。他方、たとえばテンキーの
ような、宛先情報を手動的に入力することができる手動
入力手段が設けられる。自動モードでは認識された宛先
情報に従って発呼動作が実行され、これに対して、手動
モードでは、手動入力手段によって入力された宛先情報
に従って発呼動作が実行される。待機時間確保手段は、
自動モードが設定されていても、宛先情報を読み取るま
でに待機時間を確保する。したがって、この間に手動モ
ードへ変更することができる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、自動モードが設定さ
れている場合であっても、待機時間を確保することがで
きるので、簡単に手動モードへ変更することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す外観図であ
る。この実施例のファクシミリ装置10は、ハウジング
12を含み、このハウジング12の上面には、操作パネ
ル14が形成される。操作パネル14には、図2に詳細
に示される種々のキーが配置される。
【0013】すなわち、操作パネル14上には、「0〜
9」,「*」および「#」を含むテンキー16が設けら
れ、このテンキー16は、後述のように、宛先情報を手
動的に入力する際に用いられる。図2において「A〜
D」で示される4つのキーの各々はワンタッチダイヤル
キー18であり、それを押すことによって予め登録した
宛先にダイヤルすることができる。短縮ダイヤルキー2
0は、予め登録したたとえば2桁のコード番号によって
宛先情報を入力するために用いられ、この短縮キー20
とテンキー16とを用いて短縮コードを入力することが
できる。フラッシュキー22はいわゆるフラッシング動
作を行わせるためのキーであり、このフラッシュキー2
2が操作されると、後述のNCU(Network Control Uni
t)114が電話回線を700ミリ秒〜1秒間ブレイクす
る。トーンキー24はダイヤルパルス信号またはDTM
F(Dual-Tone Multi-Frequency) 信号の切り換えのため
のキーである。ポーズキー26はダイヤルポーズ期間を
設定するために用いられる。リダイヤルキー28は一旦
発呼が行われたが回線が接続されなかった宛先に再度ダ
イヤルするために用いられる。なお、参照番号30およ
び32は、それぞれ、保留キーおよびハンズフリーキー
を示す。
【0014】図2においてテンキー16の上方には、メ
ニューキー34が設けられ、このメニューキー34は機
能選択キーである。すなわち、メニューキー34を押す
ことによって、メニューを選択することができる。な
お、このメニューキー34は、後に説明するように、液
晶表示器(LCD:Licuid Crystal Display)36におい
てカーソル38を上位桁方向すなわち左方向に移動させ
るためのキーとしても用いられる。セットキー40は、
メニューキー34で設定したメニューを確定させるため
のキーである。ただし、セットキー40は、LCD36
上のカーソル38を下位桁方向すなわち右方向に移動さ
せるためにも用いられる。モードキー42はファクスモ
ード,電話モードまたは留守番電話モードを切り換える
ためのキーである。画質選択キー44はノーマル送信モ
ード,ファイン送信モードおよび中間調送信モードのい
ずれかを選択する。
【0015】原稿種類キー46は原稿の濃淡を切り換え
たり、あるいは中間調を選択するために用いられる。ダ
イヤルバンクキー48は、SRAM68(後述)に蓄積
された宛先情報を読み出すために用いられる。すなわ
ち、たとえばテンキー16によって手動的に宛先情報を
入力すると、その都度その宛先情報がSRAM68に登
録される。ダイヤルバンクキー48を操作することによ
って、過去の発信頻度順位の第1位から第20位までの
宛先情報を読み出すことができる。このようにして、ダ
イヤルバンクキー46で過去の宛先情報を読み出すこと
によって、ワンタッチダイヤル登録や短縮ダイヤル登録
に利用することができる。また、ダイヤルバンクキー4
8によって過去にダイヤルされた宛先情報を読み出すこ
とによって、いわゆるオートダイヤラとしての機能も実
現できる。ペーパーセーブキー50は、ファクシミリ受
信の際のファクシミリ用紙を節約するために用いられ、
このペーパーセーブキー50が押されると受信用紙送り
ピッチを1/2にする。
【0016】停止/クリアキー52は、全ての動作を停
止して待機状態にする機能と、登録モード(ワンタッチ
登録あるいは自局番号登録)において入力された番号を
クリアする機能と、登録モードそれ自体を解除する機能
とを果たす。この停止/クリアキー52は、また、後述
の宛先情報認識動作においても操作される。たとえば図
1に示すように原稿を挿入した後、宛先情報を認識する
動作を開始するまでにこの停止/クリアキー52が操作
されると、その原稿を強制的に排出する。また、図1に
示すように挿入された原稿の宛先情報を認識している間
(LCD36に「バンゴウヨミトリチュウ」と表示され
る)、停止/クリアキー52が操作されると、宛先情報
の認識動作を中断し、その認識結果を廃棄する。ただ
し、この場合でも、ラインバッファ68(後述)には、
CIS100(後述)で読み取ったイメージデータは保
持されている。さらに、修正モードあるいはエラー訂正
モードにおいて、停止/クリアキー52が1回操作され
ると、LCD36上のカーソル38で示される位置以降
の情報が全てクリアされる。また、修正モードまたはエ
ラー訂正モードにおいて、停止/クリアキー52が2回
連続して操作されると、強制的に待機状態に戻る。
【0017】スタートキー54は動作を開始させるとき
に操作される。たとえば、図1に示すハンドセット56
がオフフック状態にあるとき、またはハンズフリーキー
32がオンされているとき、このスタートキー54が操
作されると、図1のように原稿が挿入されたことに応じ
て送信動作が開始され、原稿が挿入されていないときに
は受信動作が開始される。また、ハンドセット56がオ
ンフック状態のとき、宛先情報が手動的に入力される
と、このスタートキー54の操作に応答して、ダイヤル
動作が開始される。また、送信原稿上に記入された宛先
情報を認識する際に、原稿が挿入された後このスタート
キー54がオンされると、その送信原稿上に記入された
手書き宛先情報の読み取りを開始する。さらに、そのよ
うな宛先情報を認識した後にスタートキー54が操作さ
れると、その認識した宛先情報に従ったダイヤル動作が
開始される。ただし、宛先情報の認識にエラーがある場
合には、上述のエラー訂正モードに入る。
【0018】そして、コピーキー58は原稿(図1)の
コピー動作を実行する際に操作される。図3は、たとえ
ば東芝製の「TC35167F」のようなシングルチッ
プファクシミリプロセサを含む図1実施例のブロック図
である。CPU60と他のコンポーネントとはバス62
によって結合される。ROM64は図4に示すように制
御プログラム領域64a,認識用辞書領域64bおよび
メッセージ(可聴メッセージまたは可視メッセージ)の
ためのデータ、すなわちメッセージデータをストアする
メッセージデータ領域64cを含む。制御プログラム領
域64aは、後述のフロー図に従った制御プログラムを
含む。認識用辞書領域64bは、手書き宛先情報を認識
するための辞書であり、パターンマッチングのベクトル
や複数のニューラルネットワークを含み、パターンマッ
チングのベクトルに応じてニューラルネットワークを選
択することによって、送信原稿上に記入された宛先情報
を認識する。この認識用辞書領域64bは、さらに、2
56テーブル(ビット数検出テーブル)を含む。このビ
ット数検出テーブルは1バイト中の黒ビットの数を示す
テーブルであり、ヒストグラムを作成するに際してビッ
ト数を検出する際に参照される。
【0019】VRAM66は、図5に示すようにたとえ
ば256バイト(=128×2048)のビットマップ
方式(ビット単位でアクセスする)のラインバッファ6
8を含む。他方、SRAM76はバイトマップ方式(バ
イト単位でアクセスする)メモリであり、図6に示すよ
うなメモリスイッチ領域76a,フラグ領域76b,お
よびカウンタ,ポインタおよび変数領域76cを含むと
ともに、ダイヤルバッファ70,第1文字データテーブ
ル(TBL1)72および第2文字データテーブル(TBL2)74
を含む。
【0020】メモリスイッチ領域76aの発信モードス
イッチRMODE は、手書き宛先情報を認識した後自動的に
発呼するモード(自動発信モード)と、宛先情報を手動
的に入力した後に発呼するモード(手動発信モード)と
を選択するためのスイッチであり、この発信モードスイ
ッチRMODE は「0」で自動発信モードを設定し、「1」
で手動発信モードを設定する。
【0021】読取待機時間スイッチRTS は、自動発信モ
ードにおいて原稿をセットした後手書き宛先情報の読取
動作の開始までの時間を設定するためのスイッチであ
り、このスイッチRTS が「0」で設定されると、原稿が
セットされた後、スタートキー54(図2)が押される
と直ちに手書き宛先情報の読み取りを開始する。また、
このスイッチRTS に「1」〜「10」の可変数が設定さ
れると、原稿がセットされた後、その設定された可変数
で表される秒数(RTS 秒)経過後自動的に手書き宛先情
報の読み取りを開始する。
【0022】エラー処理モードスイッチEMODE は、手書
き宛先情報を認識しているときに、リジェクト文字が発
生したときの処理を選択するためのスイッチである。こ
のスイッチEMODE が「0」に設定されると、手書き宛先
情報を認識中にリジェクト文字(認識不能文字)が発生
したとき、その認識を中断し、そのときまでに得られた
認識結果を破棄する。また、このエラー処理モードスイ
ッチEMODE が「1」で設定されると、リジェクト文字が
発生する都度認識動作を中断し、エラー訂正モードに移
行する。また、スイッチEMODE が「2」で設定される
と、手書き宛先情報の全てに対する認識動作を終了した
時点でエラー訂正モードに移行する。
【0023】認識確認時間スイッチCTは、手書き宛先情
報の認識の終了後に、その認識結果を確認するための時
間を設定するスイッチである。すなわち、このスイッチ
CTが「0」に設定されると、手書き宛先情報の認識結果
をLCD36(図2)で表示した後、スタートキー54
(図2)の操作に応答して直ちに自動ダイヤル動作を開
始する。しかしながら、このスイッチCTに「1」〜「1
0」の可変数が設定されると、認識結果を表示した後、
その可変数で示される秒数(CT秒)経過後、自動的に、
ダイヤル動作を実行する。
【0024】番号送信モードスイッチNSMODEは、手書き
宛先情報を認識するためにCIS100で読み取ったイ
メージデータを送信データの一部として送信するか否か
を選択するためのスイッチである。このスイッチNSMODE
が「0」で設定されると、宛先情報認識のために読み取
ったイメージデータを送信データの一部としては送信し
ない。スイッチNSMODEが「1」で設定されると、そのイ
メージデータを送信データの一部として送信する。
【0025】読取送信モードスイッチSMODE は、オペレ
ータが希望する送信モードを設定するためのスイッチで
あり、SMODE =「0」はノーマルモードを示し、SMODE
=「1」はファインモードを示し、SMODE =「2」は中
間調モードを示す。フラグ領域76bは、先読みフラグ
SF,有効イメージ領域フラグAF,有効文字フラグMFおよ
びエラーフラグEFを含む。先読みフラグSFは、既に認識
された宛先情報のデータがダイヤルバッファ70に存在
しているかどうかを示すフラグであり、SF=「0」がデ
ータのないことを示し、SF=「1」がデータがあること
を示す。また、有効イメージ領域フラグAFは、CISに
よって現在読み取っている原稿の領域が認識対象となる
宛先情報が記載された領域であるか否かを示すフラグで
あり、AF=「0」が宛先情報領域以外の領域を示し、AF
=「1」が宛先情報領域を示す。有効文字フラグMFは、
主走査方向において認識の対象となる宛先情報の領域を
走査しているか否かを示すフラグであり、MF=「0」は
領域外を示し、MF=「1」は領域内を示す。さらに、エ
ラーフラグEFは、宛先情報を認識しているときにリジェ
クト文字が発生したことまたは認識の中断の指示が発生
したことを示すフラグであり、EF=「0」はリジェクト
文字の発生および認識中断指示の発生のいずれもないこ
とを示し、EF=「1」はリジェクト文字の発生または認
識中断指示の発生があったことを示す。
【0026】SRAM76のカウンタ,ポインタおよび
変数領域76cには、原稿送りカウンタPCNTが設けられ
る。この原稿送りカウンタPCNTは、宛先情報を認識する
ためにCIS100によって読み取られた原稿の副走査
方向のライン数をカウントするためのカウンタである。
書込ラインカウンタLCNTは、宛先情報を認識するために
CIS100で読み取ったイメージデータをラインバッ
ファ68に書き込むためのライトポインタである。有効
ラインカウンタBCNTは、主走査方向に2以上の黒ドット
が連続するライン(有効ライン)が連続して出現する数
をカウントするカウンタである。全白ラインカウンタWC
NTは、主走査方向に2以上の黒ドットが連続しないライ
ン(全白ライン)が連続して出現する数をカウントする
ためのカウンタである。
【0027】第1カラムカウンタ〜第2048カラムカ
ウンタは、図7に詳細に示すラインバッファ68の各カ
ラム毎の黒ドット数をカウントするカウンタであり、第
1カラムカウンタ1CCNT ,第2カラムカウンタ2CCNT ,
第3カラムカウンタ3CCNT ,…,第2048カラムカウ
ンタ2048CCNTを含む。文字数カウンタMCNTは、ラインバ
ッファ68に格納されたイメージデータに含まれる文字
数をカウントするためのカウンタである。カラムポイン
タCPNTは、ラインバッファ68の各カラムをアドレスす
るポインタである。第1データカウンタDCNT1 は、第1
文字データテーブル72(図6)のデータを読み出すた
めのリードポインタであり、第2データカウンタDCNT2
は、第2文字データテーブル74(図6)にデータを書
き込むためのライトポインタである。
【0028】ダイヤルバッファライトポインタDLBWは、
ダイヤルバッファ70へ宛先情報のキャラクタコードを
書き込むためのライトポインタである。第2テーブルリ
ードポインタTRPTは、第2文字データテーブル74のデ
ータを読み出すためのリードポインタである。白送信カ
ウンタWLSCは、送信すべき全白ラインの数を示すカウン
タである。ラインバッファリードポインタLBRPは、ライ
ンバッファ68に格納されているイメージデータをライ
ン毎に読み出すためのリードポインタである。スペース
カウンタSCNTは、手書き宛先情報に含まれるスペースが
連続して出現する数をカウントするためのカウンタであ
る。停止キーカウンタSKC は、停止/クリアキー52
(図2)の操作回数をカウントするためのカウンタであ
る。タイマカウンタTMは時間をカウントするためのカウ
ンタである。平均距離レジスタALは、ラインバッファ6
8に格納されているイメージデータの文字間平均距離A
Lを示すデータを書き込むためのレジスタであり、スペ
ース幅レジスタSPはラインバッファ68のイメージデー
タの文字間スペースの幅SPCを表すデータを格納する
ためのレジスタである。
【0029】ダイヤルバッファ70は、原稿上に記入さ
れた宛先情報の認識結果または手動的に入力された宛先
情報に基づいてNCU114からダイヤルパルスまたは
DTMF信号を発生させるためのキャラクタコードをス
トアするためのバッファメモリである。第1文字テーブ
ル72および第2文字テーブル74の各々は、図8に示
すように、始点X領域,始点Y領域,X幅領域およびY
幅領域毎に第1格納部〜第32格納部の33の格納部を
有する文字データテーブルである。この文字データテー
ブル72および74には、1つの文字を上述の4つの領
域で表すデータが格納される。文字データテーブル72
および74は、宛先情報の各文字やスペースを切り出す
ために用いられる。
【0030】なお、このSRAM76は、さらに手書き
宛先情報を認識するために必要なイメージバッファおよ
びヒストグラムバッファを含む。イメージバッファはバ
イトマップ形式でラインバッファ68からのイメージデ
ータをストアし、256バイト×16ラインの領域とし
て形成され、ヒストグラムバッファは1×512バイト
の領域で形成される。ヒストグラムバッファは手書き宛
先情報を認識する際に必要なヒストグラムを作成するた
めに利用される。
【0031】時計回路78はクロック信号(図示せず)
を受けて現在時刻をカウントするための回路であり、V
RAM66およびSRAM76とともに、バックアップ
電池80によってバックアップされる。記録制御回路8
2は、宛先情報訂正動作,ファクシミリ受信動作または
コピー動作においてファクシミリ用紙にデータを印字す
るための回路であって、サーマルヘッド84のためのサ
ーマルヘッドドライバを含む。
【0032】DMA回路86は、CPU60の介在なし
にたとえばラインバッファ68からのデータを読み出し
あるいはラインバッファ68へデータを書き込むための
DMA(Direct Memory Access)動作を制御するための回
路である。モータ制御回路88は、送信モータ90およ
び受信モータ92を制御する。送信モータ90および受
信モータ92はいずれもステッピングモータである。送
信モータ90は、図9に示す原稿送りローラ94および
圧接ローラ96を駆動する。受信モータ92はファクシ
ミリ用紙ないし記録紙(図示せず)を送り出す。
【0033】画処理回路98はCIS100からの
「1」または「0」で出力されるビットイメージデータ
を受ける中間調処理回路を含む。なお、この中間調処理
において、たとえばディザ法に従ってCIS100のス
ライスレベルを変更する。符号化回路102は、CIS
100からの1ライン分のデータをMH(Modified Haff
mann) コードに変換し、それをSRAM76に与える。
したがって、このSRAM76には、CIS100から
の1ライン分のデータのMHコードが1ライン毎に格納
される。そして、このMHコードは、CPU60によっ
てフィル(Fill)符号が付加された後、FIFO方式で、
モデム104に与えられる。
【0034】なお、第1原稿センサ106および108
は、図9に示すように、原稿送りローラ94を挟む位置
に配置される。第1原稿センサ106は原稿送りローラ
の位置に原稿が送られてきたことすなわち原稿の存在を
検出する。また、第2原稿センサ108はCIS100
の位置に原稿が送られてきたことすなわち原稿が読取位
置に達したことを検出する。これらセンサ106および
108はセンサI/Oポート140に接続される。
【0035】モデム104は、DTMF発生回路を含
み、CPU60からの指示に従ったモードでDTMF信
号を出力する。モデム104は、さらに、音声応答回路
112を含み、この音声応答回路112は、NCU11
4によって電話回線を捕捉したときに発呼側に返すたと
えば「お待ち下さい」などの音声データをメッセージデ
ータ領域64c(図4)のデータに従って返送する。な
お、モデム104は、当然、変復調回路を含む。
【0036】NCU114の詳細が図10に示される。
図10を参照して、電話回線L1およびL2は、CML
スイッチを介してトランス116に接続される。したが
って、CMLスイッチは、電話回線L1およびL2を、
トランス116を介してモデム104に接続するか、ス
ピーチネットワーク118を介してハンドセット56に
接続するかを切り換える。
【0037】待機状態では、CMLスイッチはハンドセ
ット56側に切り換えられていて、リンガ信号(16H
z)が回線L1L2から出力されると、コンデンサおよ
び抵抗を介してトランス116にリンガ信号が与えられ
る。したがって着信検出回路120がリンガ信号を検出
し、CPU60(図3)に着信を知らせる。CPU60
は、着信検出回路120からの着信信号が与えられる
と、リレードライブ回路122を介してCMLスイッチ
をトランス116側に切り換える。応じて、モデム10
4−トランス116−MCLスイッチ−L1L2のライ
ンが形成され、先に述べた「音声応答」が行われ、ある
いは発呼側からのファクス識別信号、すなわちCNG信
号(1100Hz、0.5秒オン、3秒オフ)を検出す
る。したがって、このNCU114は、発呼側にファク
ス信号(たとえばNSF,CSI,DIS)を返送す
る。そして、発呼側がこのようなファクス信号を受ける
と、たとえばNSS(またはTSI,GCS)の信号が
送られ、2つのファクスの間での機能の確認が行われ
る。その後、トレーニングモードが実行され、モデム1
04の機能の確認が行われる。すなわち、まず9600
ボーでデータが送信され、次いで7200ボー,480
0ボー,そして2400ボーで順次データが送信され、
2つのファクスの間でデータの授受可能な通信速度を設
定する。そして、NCU114からCFR信号を発呼側
に返し、それに応じて、発呼側からファクスイメージ信
号が回線L1,L2を介して送られる。
【0038】なお、各信号(NSF,CSI,DIS,
…,CFRなど)は、CPU60によってその信号を構
成した後モデム104に対してその送信を指示する。フ
ァクス送信時において、たとえばテンキー16(図2)
によって宛先情報が入力され、スタートキー54が操作
されると、CPU60によってCMLスイッチがトラン
ス116側すなわちモデム104側に切り換わる。その
後、3秒間回線の捕捉を確認する。そして、CPU60
は、回線の確立を確認すると、DP制御回路124に信
号を与える。応じて、DP制御回路124がDPスイッ
チをダイヤルバッファ70(図6)にストアされたキャ
ラクタコードに従ってオンまたはオフすることによっ
て、回線L1,L2に発呼信号を与える。続いて、CP
U60の指令に応答して、モデム104がCNG信号を
トランス116および回線L1,L2を介して出力す
る。その後は先に述べたファクシミリ受信動作の逆であ
る。
【0039】また、電話発呼の場合、ハンドセット56
が取り上げられ、フックスイッチHSがオン(メイク)
される。したがって、回線L1,L2からトーン信号が
CMLスイッチを介してハンドセット56で聞こえる。
一方、フックスイッチ検出回路126がオンフック状態
を検出する。このオンフック信号がCPU60に与えら
れる。したがって、CPU60は、宛先情報が入力され
ていることおよびフックスイッチHSがオンされている
ことを条件に、CMLスイッチをトランス116側に切
り換える。したがって、DP制御回路124がDPスイ
ッチをオンまたはオフ制御し、発呼する。その後、一定
時間いずれのキーも押されなかったことを条件として、
CMLスイッチをフックスイッチHS側に切り換え、ハ
ンドセット56との間で通話を可能にする。
【0040】なお、このようなNCU116の詳細な構
成および動作は既によく知られたところでありかつ重要
ではないので省略する。ただし、図10に示すスピーカ
128は、図1に示すようにハウジング12の側面に設
けられ、NCU制御I/Oポート130(図3)からの
信号に応じて、スピーカドライブ回路132がスイッチ
134をオンしたとき、スピーカ128から音声メッセ
ージを出力することができる。
【0041】次に、図11以降のフロー図を参照して、
上述の実施例の動作について説明する。図11は動作の
概略を示すフロー図である。最初のステップS1におい
ては、CPU60(図3)は初期化を実行するととも
に、操作パネル14の各キーの操作をチェックする。次
のステップS2では、CPU60は、原稿上に手書きさ
れた宛先情報を自動的に認識するかどうかをチェックす
る。したがって、このステップS2において宛先情報を
認識すべきであると判断した場合には、次のステップS
3において、送信原稿上の宛先情報の有無をチェックす
るとともに、その宛先情報が記入されている場合には、
宛先情報のイメージデータをラインバッファ68に取り
込む。そして、ステップS4において、手書きされた宛
先情報の各文字のパターンデータを切り出すとともに、
ステップS5において、切り出された文字を認識する。
ステップS5で認識された宛先情報に従って、ステップ
S6では、送信処理が行われる。
【0042】図11の最初のステップS1が図12に詳
細に示される。図12の最初のステップS100では、
CPU60は、原稿が挿入されたかどうかを判断する。
すなわち、このステップS100では、CPU60は第
1原稿センサ106(図9)からの検出信号があるかど
うかを判断する。原稿挿入検出信号が第1原稿センサ1
06から得られないとき、ステップS101において、
CPU60は、先読みフラグSFおよびエラーフラグEFを
それぞれクリアする。そして、次のステップS102に
おいて、操作パネル14の各キーの操作をチェックし、
操作されたキーに応じた処理を行う。たとえば、ハンド
セット56がオフフック状態にされたとき、ファクス信
号が受信されるとポーリング受信の動作を行う。また、
図6に示すメモリスイッチ領域76aの各メモリスイッ
チを設定する。さらには、ワンタッチダイヤル登録や短
縮ダイヤル登録などの処理を行う。すなわち、原稿が挿
入されるまでは待機状態にある。
【0043】そして、ステップS100において、CP
U60が第1原稿センサ106からの原稿検出信号を受
け取ると、ステップS103に進み、原稿がCIS10
0の読取位置まで送られたかどうかを判断する。すなわ
ち、このステップS103では、CPU60は、第2原
稿センサ108からの原稿検出信号があるかどうかを判
断する。第2原稿センサ108からの検出信号がないと
きには、ステップS104において、CPU60はモー
タ制御回路88に対して送信モータ90を駆動するため
の指令信号を送る。応じて、送信モータ90が駆動され
る。すなわち、ステップS104においては、CPU6
0からの指令に応じて、モータ制御回路88が送信モー
タ90を励磁する。したがって、原稿が原稿送りローラ
94によって送られる。そして、ステップS103にお
いて第2原稿センサ108が原稿を検出するまで、この
ステップS104が実行される。
【0044】そして、原稿が原稿読取位置に送られる
と、ステップS105において、CPU60はモータ制
御回路88に指令信号を与え、その指令信号に応じて、
モータ制御回路88は送信モータ90を停止する。そし
て、次のステップS106では、CPU60は、NCU
制御I/Oポート130からの信号に基づいて、ハンド
セット56がオフフック状態にあるかどうかを判断す
る。つまり、原稿がCIS100の読取位置にまで送ら
れたときに、オフフック状態となれば、先に説明した通
話処理を行う。すなわち、ステップS105の状態でオ
フフック状態にされたということは、オペレータは電話
を使用することを意味し、この場合には、ステップS1
07では通話処理を行うのである。
【0045】ステップS106で、オフフック状態では
ないと判断されると、ファクシミリ送信を処理すべきで
あることを意味する。したがって、この場合には、図1
1のステップS2すなわち図13のステップS200に
進む。図13の最初のステップS200では、CPU6
0は、SRAM76のフラグ領域76bを参照して、先
読みフラグSFがセットされているかどうかを判断する。
このステップS200において“YES”と判断される
ということは、既に原稿がセットされていて、その原稿
上に記入された宛先情報が正しく認識され、ダイヤルバ
ッファ70(図6)に宛先情報の各文字のキャラクタコ
ードがセットされていることを意味する。したがって、
この場合には、そのまま送信処理(ステップS6)に移
る。
【0046】そして、先読みフラグSFがセットされてい
ない場合には、次のステップS201において、CPU
60は表示I/Oポート136(図3)を制御して、L
CD36にメッセージを表示する。すなわち、このステ
ップS201では、CPU60は、ROM64のメッセ
ージデータ領域64cから「ソウシン、コピーデキマ
ス」のメッセージデータを取り出し、それを表示I/O
ポート132に与える。したがって、LCD36におい
て、このメッセージが表示される。ただし、このステッ
プS201において、LCD36による可視的表示とと
もに、スピーカ128を用いてメッセージを可聴的に表
示するようにしてもよい。
【0047】次のステップS202では、CPU60は
SRAM76のメモリスイッチ領域76aを参照して、
発信モードスイッチRMODE の設定が「0」であるかどう
かを判断する。すなわち、このステップS202では、
CPU60は、原稿に記入された宛先情報を認識して、
その認識結果に応じて自動的に発呼処理を行う自動発信
モードが設定されているかどうかを判断する。したがっ
て、このステップS202において“NO”と判断され
ると、手動送信モードであるので、ステップS800
(図27)に進む。
【0048】自動送信モードが設定されている場合に
は、次のステップS203において、メモリスイッチ領
域76aを参照して、読取待機時間スイッチRTS とし
て、「00」が設定されているのか「01」〜「10」
の可変数値が設定されているのかを判断する。ステップ
S203において“YES”と判断されると、直ちにス
テップS205に進むが、“NO”と判断されると、ス
テップS204においてタイマカウンタTM(図6)をト
リガした後、ステップS205に進む。
【0049】ステップS205では、先のステップS1
06(図12)と同様にして、ハンドセット56がオフ
フック状態にあるかどうかを判断する。このステップS
205において“YES”と判断される場合には、先の
ステップS107に進み、通話処理が実行される。ステ
ップS205において“NO”が判断されるとき、すな
わちハンドセット56がオフフック状態ではないときに
は、次のステップS206において、CPU60は、入
力I/Oポート138(図3)を通して与えられる操作
パネル14からの信号を参照して、テンキー16(図
2)が操作されたかどうかを判断する。この段階でテン
キー16が操作されたのであれば、宛先情報を手動的に
入力することを意味し、したがってこの場合には、ステ
ップS800(図27)に進む。
【0050】テンキー16が操作されないときには、次
のステップS207において、スタートキー54(図
2)が操作されたかどうかを判断する。つまり、ステッ
プS204でトリガしたタイマカウンタTMがタイムアッ
プするまでにスタートキー54が操作されると、そのタ
イマカウンタTMのカウント時間に拘わらず、図11のス
テップS3すなわち図14のステップS300に進む。
【0051】そして、ステップS207においてスター
トキー54が操作されていないと判断した場合には、次
のステップS208およびS209を実行して、そのと
き操作されたキーに対応する処理を実行する。スタート
キー54も操作されず、他のキーも操作されないときに
は、ステップS210において、CPU60は、タイマ
カウンタTMに設定した可変数値RTS に相当する時間が経
過したかどうかを判断する。つまり、ステップS204
からS210までで、メモリスイッチ領域76aの待機
時間スイッチRTS に設定された可変数値に応じた時間だ
け宛先情報の認識動作の開始を待つことになる。したが
って、その間に宛先情報の手動入力や通話処理等が可能
になる。
【0052】図14の最初のステップS300では、C
PU60は、先のステップS201と同様の処理をし
て、LCD36に「バンゴウヨミトリチュウ」のメッセ
ージを表示する。そして、次のステップS301におい
て、CPU60は、VRAM66のカウンタ,ポインタ
および変数領域76cにおける各変数を初期化する。す
なわち、原稿送りカウンタPCNTを初期値「1」に設定す
る。この原稿送りカウンタPCNTは、送信モータ90によ
って原稿が副走査方向に1ライン送られる毎にインクリ
メントされるものであり、したがってこの原稿送りカウ
ンタPCNTを参照することによって、手書き宛先情報を記
入している領域の最終ラインの位置ないし番号を判断す
ることができる。書込ラインカウンタLCNTが初期値
「2」にセットされる。この書込ラインカウンタLCNT
は、ラインバッファ68(図17)に1ライン分のデー
タが書き込まれる毎にインクリメントされる。ただし、
図7に示すようにラインバッファ68の第1ラインには
手書き宛先情報を読み取ったイメージデータを書き込ま
ないようにするために、このステップS301では、書
込ラインカウンタLCNTを「2」にセットする。この書込
ラインカウンタLCNTを参照することによって、ラインバ
ッファ68に宛先情報のイメージデータを書き込んだと
きの最終ラインの位置がわかる。
【0053】ステップS301では、さらに、カラムカ
ウンタCCNTが全て「0」にされる。先に説明したよう
に、ラインバッファ68の第1カラムから第2048カ
ラムのそれぞれについてカラムカウンタ1CCNT から2048
CCNTが個別に設けられていて、そのカラムカウンタ1CCN
T 〜2048CCNTによって各カラム毎のX方向のヒストグラ
ムを作成する。すなわち、カラムカウンタ1CCNT 〜2048
CCNTは、ラインバッファ68の各カラム毎の黒ドット数
をカウントするものであるため、ステップS301で
は、これら全てのカラムカウンタCCNTを「0」に設定す
る。
【0054】そして、ステップS301では、さらに、
有効ラインカウンタBCNTに「0」の初期値を設定する。
有効ラインカウンタBCNTは、ノイズ処理のために用いら
れるものである。すなわち、1ライン中に連続する2以
上の黒ドットがあれば、そのラインには手書き宛先情報
が記入されている有効ラインであると判断する。これに
対して、1ライン中に連続した黒ドットがない場合に
は、その1ドットだけの黒ドットは原稿の汚れやごみに
よって出力されたものと認識し、そのラインは有効ライ
ンとはみなさない。そして、このような有効ラインの連
続数をカウントするのが有効ラインカウンタBCNTであ
る。すなわち、有効ラインが連続して15ライン(これ
は原稿上において2mmの長さ)にならなければ、有効な
宛先情報が記入されていないものと判断する。このよう
な判断のために有効ラインカウンタBCNTが用いられる。
つまり、この有効ラインカウンタBCNTのカウント値が
「15」を超えない限り、手書き宛先情報の認識を行わ
ない。換言すれば、原稿上において2mm以下のサイズの
宛先情報の文字は認識の対象から除外する。
【0055】ステップS301では、さらに、全白ライ
ンカウンタWCNTが「0」に初期設定される。この全白ラ
インカウンタWCNTは図7に示すラインバッファ68の最
後の3つの全白ラインを検出するために用いられる。つ
まり、ラインバッファ68(図7)において、3つの全
白ラインが連続して格納されたとき、手書き宛先情報の
記入領域の終了を判断する。つまり、この全白ラインカ
ウンタWCNTは、手書き宛先情報の最後のラインすなわち
終了ラインを検出するために用いられる。
【0056】ステップS301では、さらに、フラグ領
域76a(図6)の有効イメージ領域フラグAFがリセッ
トされる。このフラグAFは、CIS100が手書き宛先
情報を記入した領域を読み取っているかどうかを表すフ
ラグであり、その領域を読み取っているときには「1」
にセットされ、それ以外のときには「0」にリセットさ
れる。
【0057】図14の次のステップS302では、CP
U60は、CIS100および送信モータ90を含む読
取系をセットアップする。すなわち、このステップS3
02では、CPU60は、モータ制御回路88に指令信
号を与え、送信モータ90を駆動するとともに、CIS
100および画処理回路98をファインモードに設定す
る。つまり、手書き宛先情報を認識する場合には、オペ
レータが画質選択キー44で設定したモードの如何に拘
わらず、このステップS302で、ファインモードを強
制的に設定する。
【0058】そして、次のステップS303において、
CIS100からのイメージデータをラインバッファ6
8の書込ラインカウンタLCNTによって指定されたライン
に書き込む。最初のラインであれば、CIS100から
のイメージデータはラインバッファ68の第2ラインに
書き込まれることになる。なお、このステップS303
におけるラインバッファ68へのイメージデータの書き
込みは、実際にはDMAに従って実行されるので、CP
U60は、ラインバッファ68の各アドレスとイメージ
データのデータ長とをDMA回路86(図3)に指示す
るだけでよい。それによって、CIS100からの1ラ
イン分のイメージデータがラインバッファ68に書き込
まれる。
【0059】そして、次のステップS304において、
CPU60は、入力I/Oポート134からの信号を参
照して、停止/クリアキー52(図2)が操作されたか
どうかを判断する。この段階で停止/クリアキー52が
操作されたことは、たとえば(1) オペレータは原稿をコ
ピーしようとしていたのに宛先情報の読取動作に入って
しまった場合や(2) 原稿が正常に送られなかった場合な
どを意味し、停止/クリアキー52の操作に応答して、
原稿を排出する。そのために、このステップS304に
おいて“YES”が判断されたとき、図15のステップ
S315に進み、原稿を排出する。
【0060】次のステップS305では、CPU60
は、送信モータ90を駆動して、ファインモードで1ラ
イン分(約0.13mm)だけ原稿を送る。そして、次の
ステップS306において、原稿送りカウンタPCNTをイ
ンクリメントする。次のステップS307では、先のス
テップS303でラインバッファ68に格納された1ラ
イン分のイメージデータにおいて、2以上連続する黒ド
ットがあるかどうか、すなわち先に読み取った1ライン
が有効ラインであるかどうかを判断する。具体的には、
CPU60は、ラインバッファ68の2048カラムの
うち最初の5バイト(原稿では5mm)のデータを除い
て、ラインバッファ68の第40カラムから2048カ
ラムまでの200バイト分(原稿では200mm)のイメ
ージデータをラインバッファ68から読み出す。なお、
ラインバッファ68の最初の5バイトのイメージデータ
を読み出さない理由は、その範囲で原稿のエッジを検出
してしまう可能性があるので、その可能性を排除するた
めである。
【0061】そして、CPU60は、ラインバッファ6
8から読み出した200バイト分のイメージデータをア
キュムレータに取り込む。このとき、まず1バイトを読
み出し、その1バイトのイメージデータと次のバイトの
イメージデータの最上位ビットとの合計9ビットで黒ド
ットの連続性を判断する。すなわち、各バイト毎に単独
で黒ドットの連続性を判断すると、先行のバイトの最下
位ビットと後続のバイトの最上位ビットとが連続して黒
ドットであった場合でも、黒ドットが連続していると判
断できないことがある。そのために、次のバイトのイメ
ージデータの最上位ビットを含めて合計9ビットで黒ド
ットの連続性を判断するのである。具体的には、CPU
60は、アキュムレータの内容をチェックして、2以上
のビットで連続する「1」があるかどうかを判断する。
このようにして、ステップS307では、CPU60は
先にラインバッファ68に読み込んだイメージデータが
有効ラインのものであるかどうかを判断する。
【0062】このステップS307において、“NO”
と判断されると、次のステップS308において、CP
U60は、有効イメージ領域フラグAFがセットされてい
るかどうかを判断する。そして、このフラグAFが既にセ
ットされている場合には、次のステップS309におい
て、全白ラインカウンタWCNTをインクリメントする。そ
して、次のステップS310において、全白ラインカウ
ンタWCNTのカウント値が「3」以上になったかどうかを
判断する。先に説明したように、図7に示すようにライ
ンバッファ68に3ライン連続して全白ラインが出現し
た場合には、手書き宛先情報の記入領域の終了ラインを
判断する。したがって、このステップS310において
“YES”を判断したときには、手書き宛先情報の記入
領域の終了ラインを検出したことを意味し、この場合、
次のステップS311で読取系を停止した後、図11の
ステップS4すなわち図16の最初のステップS400
に進む。
【0063】先のステップS307において“YES”
と判断したとき、すなわちステップS303でラインバ
ッファ68に格納された1ラインのイメージデータが有
効ラインのものであると判断したとき、ステップS31
2において、CPU60は全白ラインカウンタWCNTをク
リアする。全白ラインカウンタWCNTは連続して3ライン
以上全白ラインが出現したかどうかを検出するためのカ
ウンタであるので、有効ラインが検出される都度クリア
される。そして、先のステップS310において“N
O”と判断された場合と同様に、図15に示す次のステ
ップS313に進む。
【0064】このステップS313では、CPU60
は、ラインバッファ68の書込ラインカウンタLCNTで示
されるラインの黒ドットの位置に対応したカラムのカラ
ムカウンタをインクリメントする。すなわち、このステ
ップS313では、ラインバッファ68の黒ドットが存
在するカラムのカラムカウンタをインクリメントする。
そして、次のステップS314において、CPU60
は、書込ラインカウンタLCNTをインクリメントするとと
もに、有効ラインカウンタBCNTをインクリメントする。
【0065】そして、次のステップS315において、
CPU60は、書込ラインカウンタLCNTのカウント値が
「128」を超えたかどうかを判断する。つまり、この
ステップS315では、図7に示すラインバッファ68
の128ラインの全てにイメージデータが書き込まれた
かどうかを判断する。したがって、ラインバッファ68
が満杯になるまでは、ステップS315において“N
O”と判断されるため、次のステップS316に進む。
【0066】このステップS316では、有効イメージ
領域フラグAFがセットされているかどうかを判断する。
つまり、先のステップS307において有効ラインを検
出すると、それは有効イメージ領域(宛先情報記入領
域)であることを意味するため、このステップS316
において、このフラグAFがセットされているかどうかを
判断する。このステップS316において“NO”と判
断された場合には、次のステップS317において、C
PU60は、有効ラインカウンタBCNTのカウント値が
「15」に達したかどうかを判断する。すなわち、この
ステップS317では、CPU60は、連続して15ラ
イン以上有効ラインがあったかどうかを判断する。そし
て、このステップS317において“YES”が判断さ
れたとき初めて、有効イメージ領域フラグAFをセットす
る(ステップS318)。先に説明したように、原稿上
において2mm以下のサイズの宛先情報の文字は認識の対
象としないため、有効ライン数が15ラインを超えたと
きにのみ有効イメージ領域フラグAFをセットするのであ
る。
【0067】先のステップS308(図14)におい
て、“NO”と判断されたときには、ステップS319
に進む。このステップS319では、CPU60は、書
込ラインカウンタLCNTに初期値「2」を設定するととも
に、有効ラインカウンタBCNTをクリアするとともに、カ
ラムカウンタ1CCNT 〜2048CCNTの全てをクリアする。そ
の後、ステップS317において“NO”と判断した場
合と同様に、次のステップS320に進む。このステッ
プS320では、CPU60は、原稿送りカウンタPCNT
のカウント値が「231」を超えたかどうかを判断す
る。すなわち、このステップS320では、原稿が30
mm(=231/7.7)以上送られたかどうかを判断す
る。これは、手書き宛先情報の文字が原稿の上端から3
0mm以内に存在するであろうという前提に立つ。したが
って、このステップS320における「231」を変更
することによって、手書き宛先情報の認識領域を拡大し
または縮小することができる。そして、このステップS
320において“YES”が判断されるということは、
原稿の上端から30mmの範囲内に宛先情報の文字が記入
されていないことを意味する。したがって、この場合に
は、次のステップS321において、CPU60は、L
CD36においてたとえば「バンゴウアリマセン」のよ
うなメッセージを表示する。そして、次のステップS3
22において、送信モータ90を駆動して原稿を排出す
るとともに、次のステップS323において、先のステ
ップS311と同様に、読取系を停止する。
【0068】なお、ステップS319において書込ライ
ンカウンタLCNT,有効ラインカウンタBCNTおよびカラム
カウンタCCNTを初期状態に戻す理由は、ステップS30
7において有効ラインが検出されずかつステップS30
8において有効イメージ領域フラグAFがセットされてい
ないからである。すなわち、有効ラインが「15」にな
る前に全白ラインが出現したときには、これらのカウン
タLCNT,BCNTおよびCCNTを初期状態に戻すのである。
【0069】さらに、先のステップS315において、
ラインバッファ68が満杯になったことを検出すると、
次のステップS324において、CPU60は読取系を
停止する。すなわち、ステップS315において“YE
S”が判断されるということは、ラインバッファ68に
手書き宛先情報のイメージデータは書き込まれたものの
その手書き宛先情報の終わりが検出されない場合であ
る。たとえば、手書き宛先情報の文字が大きすぎるかあ
るいは手書き宛先情報としては認識できない別の文字や
キャラクタがその領域に記入されていることを意味す
る。したがって、このステップS315において“YE
S”が判断されることは、後の処理において認識できな
い状態であることを意味し、したがって、この場合に
は、ステップS324に進むのである。そして、ステッ
プS324において読取系を停止した後、ステップS3
25において、ステップS321と同様に、LCD36
によってメッセージ表示をした後、ステップS326に
おいて、エラーフラグEFをセットしてステップS800
(図27)に進む。
【0070】なお、先のステップS323の後、プロセ
スはステップS100に進む。つまり、この場合には待
機状態に入る。先のステップS311が処理される場合
には、ラインバッファ68に認識可能な状態で手書き宛
先情報のイメージデータがストアされていることを意味
し、この場合には、図11のステップS4に進み、手書
き宛先情報として記入された各文字を切り出す。つま
り、このステップS4では、図18において点線で囲ん
だ各文字の領域と2点鎖線で囲んだスペースの領域とを
検出する。そのために、このステップS4では、図18
に示す各文字の始点X,始点Y,X幅およびY幅を、そ
れぞれ、データA,B,CおよびDとして文字データテ
ーブル72および74(図6)に書き込む。
【0071】図16の最初のステップS400では、文
字の切り出しのための初期化を行う。すなわち、このス
テップS400では、文字数カウンタMCNTに「0」の初
期値を設定する。この文字数カウンタMCNTは、ラインバ
ッファ68中のスペースの部分を含んだ文字の数をカウ
ントするものである。ここで、スペースの部分もカウン
トするのは、スペースをポーズデータとして後の送信処
理(ステップS6)において用いるためである。そし
て、ステップS400では、さらに、カラムポインタCP
NTに「1」の初期値を設定する。このカラムポインタCP
NTは、ラインバッファ68のリードポインタを示し、図
18に示す2048個のカラムのどれかを指示する。そ
して、ステップS400では、有効文字フラグMFをリセ
ットする。この有効文字フラグMFは、リードポインタCP
NTが図18の点線の領域の中にあるかどうかを示すフラ
グであり、このフラグMFがセットされているとき、それ
は有効文字であることを示す。さらに、ステップS40
0では、第1文字データテーブル72および第2文字デ
ータテーブル74(図6)の第1格納部〜第32格納部
の全てをクリアする。
【0072】そして、次のステップS401において、
CPU60は、カラムポインタCPNTで示されるカラムの
カラムカウンタCCNTのカウント値が「3」以上であるか
どうかを判断する。すなわち、このステップS401で
は、カラムポインタCPNTで指定されるカラムに3以上の
黒ドットが存在するかどうかを判断する。1つのカラム
に3以上の黒ドットが存在するかどうかを判断すること
によって、そのカラムが有効文字領域内にあるかどうか
を判断するのである。したがって、このステップS40
1において“YES”と判断されると、次のステップS
402およびS403を実行し、有効文字フラグMFをセ
ットする。そして、ステップS403において、CPU
60は、文字数カウンタMCNTをインクリメントする。
【0073】次のステップS405では、CPU60
は、第1文字データテーブルTBL1の文字数カウンタMCNT
で指示される格納部、つまり第MCNT番目の格納部に、図
18の始点XのデータAとして、カラムポインタCPNTの
値を書き込む。すなわち、ステップS405で、文字数
カウンタMCNTで指示される文字の始点XのデータAが第
1文字データテーブル72に書き込まれる。
【0074】ステップS405において始点Xのデータ
Aを書き込んだ後、または先のステップS402におい
て“NO”と判断された後、CPU60は、ステップS
406において、カラムポインタCPNTをインクリメント
する。その後、ステップS407において、カラムポイ
ンタCPNTの値が「2048」を超えたかどうかを判断す
る。つまり、このステップS407では、ラインバッフ
ァ68の全てのカラムについて、ステップS401の判
断が終了したかどうかを判断する。したがって、ライン
バッファ68の全てのカラムについて3以上の黒ドット
があるかどうかの判断を終えていない場合には、ステッ
プS401からステップS406を繰り返し実行する。
【0075】そして、たとえば第1文字と第2文字との
間のスペース部分をカラムポインタCPNTが指示したとき
には、ステップS401において“NO”と判断され、
ステップS408に進む。そして、このステップS40
8で、有効文字フラグMFがセットされているかどうかを
判断する。第1文字を先に検出している場合、このフラ
グMFはセットされているので、このステップS408で
“YES”が判断され、次のステップS409で有効文
字フラグMFがリセットされる。
【0076】その後、ステップS410〜S413を実
行して、第1文字データテーブル72の各格納部に残り
の3つのデータB,CおよびDを書き込む。ステップS
410では、図18のX幅のデータCを第1文字データ
テーブル72の有効文字数カウンタMCNTで指定される格
納部のX幅領域に格納する。このX幅データCは、カラ
ムポインタCPNTの値と先にステップS405で第1文字
データテーブルの文字数カウンタMCNTで指定される格納
部の始点X領域にセットされた値(データA)との差で
ある。
【0077】そして、次のステップS411において、
CPU60は、ラインバッファ68のカラム(これは始
点XのデータAで表されるカラムからカラムポインタCP
NTで示されるカラムまでの範囲において、黒ドットが位
置する最上位ラインおよび最下位ラインを検出する。す
なわち、このステップS411では、図18の点線で示
す文字領域の最上位ラインY1および最下位ラインY2
を検出する。そして、ステップS412では、ステップ
S411で検出した最上位ラインY1の番号を、第1文
字データテーブル72の文字数カウンタMCNTで指定され
る格納部の始点Y領域に、データBとしてセットする。
【0078】そして、ステップS413において、CP
U60は、第1文字データテーブル72の文字数カウン
タMCNTで指定される格納部のY幅領域にデータDをセッ
トする。このデータDは、ステップS411で検出した
最下位ラインY2と最上位ラインY1とによって「最下
位ライン−最上位ライン+1」によって求めることがで
きる。
【0079】このようにして第1文字データテーブル7
2の文字数カウンタMCNTで指定される格納部に4つのデ
ータA,B,CおよびDが全て格納されると、次のステ
ップS414において、CPU60は文字数カウンタMC
NTのカウント値が「32」に達したかどうかを判断す
る。すなわち、このステップS414では、第1文字デ
ータテーブル72の第1格納部から第32格納部の全て
に始点XのデータA,始点YのデータB,X幅のデータ
CおよびY幅のデータDが全て格納されたかどうかを判
断する。したがって、もしこのステップS414におい
て“NO”と判断されると、先のステップS406〜S
413を繰り返し実行する。
【0080】なお、先のステップS411において、文
字領域の最上位ラインY1および最下位ラインY2を検
出するためには、CPU60は、ラインバッファ68の
1バイト分のイメージデータをアキュムレータに読み出
し、これをシフトしながら「1」の数を検出する。これ
によって、最上位ラインY1のライン番号が検出でき
る。
【0081】図17の次のステップS415では、CP
U60は、文字数カウンタMCNTのカウント値が「0」か
どうかを判断する。すなわち、このステップS415で
は、1つ以上の有効文字が手書き宛先情報記入領域に存
在するかどうかを判断する。したがって、このステップ
S415において“YES”と判断される場合には、手
書き宛先情報記入領域に認識すべき有効な文字がないの
であるから、先のステップS325(図15)に戻る。
【0082】しかしながら、ステップS415において
“NO”と判断されると、CPU60は、次のステップ
S416において、図18に示す手書き宛先情報記入領
域の長さLを算出する。具体的には、このステップS4
16では、第1文字データテーブルの第1格納部の始点
X領域にセットされた値A1(図19)と、第1文字デ
ータテーブルの文字数カウンタMCNTによって指定される
格納部の始点X領域およびX幅領域にセットされた値A
(MCNT)およびC(MCNT)とに基づいて、長さLを算出す
る。すなわち、このステップS416では、手書き宛先
情報の文字が記入された主走査方向の長さLを検出す
る。次に、ステップS417において、CPU60は、
平均文字間距離ALを算出する。すなわち、ステップS
417では、ステップS416で求めた文字領域長さL
を文字数カウンタMCNTで表される文字数で割った値を平
均文字間距離ALとして計算する。そして次のステップ
S418において、CPU60は、第1文字データテー
ブルのリードポインタDCNT1 および第2文字データテー
ブルのライトポインタDCNT2 にそれぞれ「1」の初期値
を設定する。
【0083】次のステップS419〜S425を実行す
ることによって、CPU60は、第1文字データテーブ
ル72のデータを第2文字データテーブル74へ書き換
える。ただし、このとき第2文字データテーブル74に
はスペースを示すデータも書き込まれる。すなわち、ス
テップS419では、第1文字データテーブル72のリ
ードポインタDCNT1 で指定される格納部の各データA,
B,CおよびDを、第2データテーブル74のライトポ
インタDCNT2 で指定される格納部に、図19に示すよう
にセットする。そして、次のステップS420では、第
1文字データテーブル72のリードポインタDCNT1 が文
字数カウンタMCNTでカウントした文字数になったかどう
か、すなわち、第1文字データテーブル72に格納した
全てのデータを第2文字データテーブル74に格納した
かどうかを判断する。したがって、もし、このステップ
S420において“YES”が判断されれば、次のステ
ップS5(図11)すなわち図20のステップS500
に進む。
【0084】しかしながら、第1文字データテーブル7
2の全てのデータを第2文字データテーブル74へ書き
込んでいない状態では、ステップS420において“N
O”と判断される。したがって、CPU60は、次のス
テップS421において、手書き宛先情報記入領域に記
入された各文字の間のスペースの幅SPCを計算する。
具体的には、このステップS421では、第1文字デー
タテーブル72のリードポインタDCNT1 で指定される格
納部の始点X領域およびX幅領域にそれぞれセットされ
た値A(DCNT1) およびC(DCNT1) と、第1文字データテ
ーブル72の次の格納部の始点X領域にセットされた値
A(DCNT1+1) とに基づいて、ラインバッファ68にスト
アされている第(DCNT1) 番目の文字と第(DCNT1+1) 番目
の文字との間のスペース幅SPCを計算する。そして、
その計算したスペース幅SPCは、ステップS417で
計算した平均距離ALとともに、VRAM66のスペー
ス幅レジスタSPおよび平均距離レジスタALに格納され
る。
【0085】そして、ステップS422において、CP
U60は、平均距離レジスタALおよびスペース幅レジス
タSPを参照して、スペース幅SPCが平均文字間距離A
Lより大きいかどうかを判断する。もし、このステップ
S422において“YES”と判断されると、次のステ
ップS423において、CPU60は、第2文字データ
テーブルのライトポインタDCNT2 をインクリメントし、
次のステップS424を実行する。
【0086】先のステップS422において“YES”
が判断されるということは、平均文字間距離AL以上の
スペースがその第(DCNT1) 番目の文字と第(DCNT1+1) 番
目の文字との間に存在することを意味し、したがって、
この場合には、ステップS424では、第2文字データ
テーブル74のその部分に、図19に示すようにスペー
スを意味する「−1」をセットする。すなわち、ステッ
プS424では、第2文字データテーブル74のライト
ポインタDCNT2 で指定される格納部の始点Xの領域に
「−1」をセットする。そして、ステップS425にお
いて、リードポインタDCNT1 およびライトポインタDCNT
2 をそれぞれインクリメントする。
【0087】このようにして、第1文字データテーブル
72に格納された全ての文字について文字またはスペー
スを第2文字データテーブル74に記入した状態では、
ステップS420において“YES”と判断され、次の
ステップS500に進む。図20の最初のステップS5
00では、CPU60は、図17〜図19のようにして
切り出した手書き宛先情報の各文字の認識を実行するた
めの初期化を行う。すなわち、このステップS500で
は、先読みフラグSFをセットするとともに、エラーフラ
グEFをリセットする。さらに、このステップS500で
は、スペースカウンタSCNT(図6)に「0」の初期値を
設定するとともに、ダイヤルバッファライトポインタDL
BWおよび第2文字データテーブルリードポインタTRPT
に、それぞれ、「1」の初期値を設定する。それととも
に、ステップS500では、ダイヤルバッファ70(図
6)をクリアする。
【0088】なお、ダイヤルバッファライトポインタDL
BWは、32桁の宛先情報を書き込むことができるダイヤ
ルバッファ70の書込桁位置を指定するためのポインタ
であり、リードポインタTRPTは、第2文字データテーブ
ル74の格納部を指定するポインタである。そして、ス
テップS501では、第2文字データテーブル74のリ
ードポインタTRPTがそのライトポインタDCNT2 を超えた
かどうか、すなわち、第2文字データテーブル74の第
1格納部から第32格納部の全ての格納部についてデー
タを読み出したかどうかを判断する。
【0089】そして、ステップS501で“NO”と判
断されると、次のステップS502で、CPU60は、
ROM64の認識用辞書領域64b(図4)等を参照し
て、切り出した文字の認識を実行する。すなわち、第2
データテーブル74の各格納部にストアされているデー
タに従ってラインバッファ68の各文字領域のイメージ
データを読み出し、それを正規化し、そのイメージデー
タの特徴パラメータを抽出する。そして、周知のパター
ンマッチングの手法に従って、抽出した特徴と辞書64
bにある特徴とを比較し、その文字が「0」〜「9」の
いずれかの数字,「*」,「#」,「−」などであるか
を認識する。そして、その認識した文字に対応するキャ
ラクタコードCCを出力する。
【0090】ステップS503では、CPU60は、ス
テップS502で出力されるキャラクタコードCCがス
ペースを表すキャラクタコードであるかどうかを判断す
る。もし、このステップS503において“YES”で
あると判断されると、次のステップS504へ進む。こ
のステップS504では、ダイヤルバッファライトポイ
ンタDLBWが「1」であるかどうかを判断する。もし、ダ
イヤルバッファライトポインタDLBWが「1」であると、
このときのスペースのキャラクタコードを無視するため
に、ステップS505においてスペースカウンタSCNTを
インクリメントした後、ステップS520へ進む。
【0091】これに対して、ステップS503において
“NO”と判断されたときには、ステップS506〜S
509を実行し、ダイヤルバッファ70にスペースのキ
ャラクタコードを書き込む。すなわち、ステップS50
6では、スペースカウンタSCNTが「0」になったかどう
かを判断する。このスペースカウンタSCNTが「0」でな
いということは、第2文字データテーブル74にいくつ
かのスペース(「−1」のデータ)が存在しているとい
うことを意味し、このときには、次のステップS507
で、ダイヤルバッファライトポインタDLBWに従って、ス
ペースのキャラクタコードをダイヤルバッファ70に書
き込む。そして、次のステップS508において、ダイ
ヤルバッファライトポインタDLBWをインクリメントする
とともに、ステップS509において、スペースカウン
タSCNTをディクリメントする。
【0092】そして、ステップS506において、“Y
ES”が判断されると、すなわち、スペースカウンタSC
NTが「0」であると判断されると、次のステップS51
0において、CPU60は、先に出力されたキャラクタ
コードがエラーコードであるかどうかを判断する。もし
エラーコードであれば、次のステップS511で、その
キャラクタコードをアルファベットの「X」のキャラク
タコードに置き換える。そして、ステップS512で
は、ステップS502で出力されたキャラクタコードお
よびステップS511で置き換えられたキャラクタコー
ドのいずれかをダイヤルバッファライトポインタDLBWに
従ってダイヤルバッファ70に書き込む。
【0093】そして、次のステップS513では、CP
U60は、ダイヤルバッファ70にセットされたキャラ
クタコードに従って、認識した手書き宛先情報の文字を
LCD36で表示する。これは、オペレータに宛先情報
を確認させるためである。このステップS513に続く
ステップS514では、CPU60は、停止/クリアキ
ー52(図2)が操作されたかどうかを判断する。ここ
で、停止/クリアキー52が操作されるということは、
宛先情報の文字の認識処理を停止するという意味であ
り、したがって、次のステップS515においてエラー
フラグEFをセットし、ステップS800(図27)へ進
む。
【0094】ステップS514において停止/クリアキ
ー52の操作が検出されなければ、次のステップS51
6において、キャラクタコードがアルファベットの
「X」を表すキャラクタコードであるかどうかを判断す
る。すなわち、このステップS516では、先の認識ス
テップS502において認識できなかった文字(リジェ
クト文字)があるかどうかを判断する。つまり、ステッ
プS502で認識できなかった文字は、ステップS51
1において「X」のキャラクタコードに置換されてい
る。したがって、ステップS516において「X」のキ
ャラクタコードを検出することによって、認識できなか
った文字があるかどうかが判断できるのである。
【0095】そして、認識できなかった文字(リジェク
ト文字)があれば、ステップS517およびS518に
おいて、エラー処理モードスイッチEMODE の内容をチェ
ックする。ステップS517において“YES”が判断
されると、エラー処理モードスイッチEMODE には、
「0」が設定されているので、手書き宛先情報の認識を
中断し、それまでの認識結果を破棄する。そのために、
ステップS515においてエラーフラグEFをセットした
後、ステップS800に進む。ステップS517におい
て“NO”と判断され、ステップS518において“Y
ES”と判断された場合には、エラー処理モードスイッ
チEMODE として「1」が設定されているので、文字認識
中にリジェクト文字が発生したとして、その認識処理を
中断し、訂正処理モードに移行する(S519)。ただ
し、このステップS519の訂正1ルーチンについては
後に詳細に説明する。ステップS518において“N
O”が判断されると、エラー処理モードスイッチEMODE
として「2」が設定されているので、次のステップS5
20において、第2文字データテーブル74のリードポ
インタTRPTをインクリメントした後、先のステップS5
01に戻って認識処理を続行する。そして、このステッ
プS501において、第2文字データテーブルの全ての
文字について認識が終了したことを判断すると、次の送
信ステップS6(図11)、すなわち図22のステップ
S600に進む。
【0096】図22のステップS600では、CPU6
0は、ダイヤルバッファ70にアルファベット「X」の
キャラクタコードがあるかどうかを判断する。このステ
ップS600において“YES”が判断されるのは、エ
ラー処理モードスイッチEMODE が「2」で設定されてい
るときである。したがって、この場合には、ステップS
601で示す訂正2ルーチンに入る。
【0097】また、このステップS600において、
“NO”が判断されたときには、CPU60は、認識確
認時間スイッチCTとして「0」が設定されているか、あ
るいは「0」〜「10」の可変数値が設定されているか
を判断する。このスイッチCTが「0」で設定されている
場合には、スタートキー54の操作に応答して発呼動作
を実行する。ただし、スイッチCTとして「0」以外の数
値が設定されている場合には、次のステップS603に
おいて、タイマカウンタTM(図6)をトリガする。
【0098】そして、次のステップS604において、
CPU60は、コピーキー58(図2)が操作されたか
どうかを判断する。このステップS604において、コ
ピーキー58の操作が検出されると、ステップS605
においてコピー処理が実行された後、待機状態に戻る。
また、ステップS605において、CPU60は、停止
/クリアキー52が操作されたかどうかを検出する。こ
のステップS606において“YES”が判断される
と、ステップS607において、先のステップS322
と同様に、原稿を排出する。このようにして、手書き宛
先情報の文字が正しく認識された後であっても、停止/
クリアキー52が操作されると、送信動作は行わず、そ
のまま原稿を排出する。
【0099】ステップS606において“NO”が判断
されると、次のステップS607において、CPU60
はメニューキー34またはセットキー40(いずれも図
2)が操作されたかどうかを判断する。セットキー40
またはメニューキー34のいずれかが操作されると、次
のステップS608において、訂正3ルーチンが実行さ
れる。すなわち、手書き宛先情報の各文字を正しく認識
した後にセットキー40またはメニューキー34が操作
されると、それはオペレータがその宛先情報の文字を訂
正したいという場合であるので、次のステップS608
でその訂正を許容するのである。
【0100】ステップS607において“NO”が判断
される場合には、次のステップS609において、スタ
ートキー54が操作されたかどうかを判断する。スター
トキー54が操作されるとそのまま、またはスタートキ
ー54が操作されない場合であっても先のステップS6
03においてトリガしたタイマカウンタTMがメモリスイ
ッチCTとして設定した可変数値に相当する時間の経過を
カウントすると、ステップS610を経て、次のステッ
プS611に進む。
【0101】ステップS611では、ダイヤルバッファ
70にストアされているスペースを示すキャラクタコー
ドを「;(セミコロン)」を示すコードに置換し、それ
をLCD36で表示する。つまり、このステップS61
1では、ダイヤルバッファ70にストアされたスペース
コードをポーズコードである「;」のコードに置換す
る。そして、ステップS612において、ダイヤルバッ
ファ70にストアされているキャラクタコードに従って
DTMF発生回路110を制御して、ダイヤル動作を実
行する。
【0102】その後、ステップS613において、宛先
情報で特定される相手先からの応答信号があるかどうか
をNCU114からの信号に基づいてCPU60が判断
する。もし応答がなければ、ステップS614で表され
るリダイヤル動作を実行する。ステップS613で応答
が検出されると、ステップS615において、「フェー
ズB」が実行され、相手先ファクシミリ装置との間で能
力ないし機能の確認が行われる。そして、次のステップ
S616において、CPU60は、読取系のセットアッ
プを行う。具体的には、送信モータ90を駆動するとと
もに、オペレータが画質選択キー44(図2)を操作す
ることによって指定した送信モード、たとえばファイン
モード,中間調モードあるいはノーマルモードを設定す
る。すなわち、手書き宛先情報を認識する場合は、オペ
レータの設定したモードの如何に拘わらず、強制的にフ
ァインモードを選択した。そして、宛先情報を認識した
後送信原稿に記入されている送信データを送信する場合
には、オペレータが当初に設定した送信モードを実行す
るのである。そして、ステップS617で原稿に記載さ
れた本文の部分をCIS100で読み取って、それをモ
デム104からNCU114を介して電話回線に送出す
る。
【0103】ステップS618では、CPU60は、先
読みフラグSFがセットされているかどうか、すなわち、
ラインバッファ70の中に既に読み込んだ宛先情報のキ
ャラクタコードがあるかどうかが判断される。そして、
このステップS618において“YES”が判断される
と、次のステップS619において、CPU60は、白
送信カウンタWLSC(図6)を、原稿送りカウンタPCNTお
よび書込ラインカウンタLCNTのカウント値に従って計算
する。すなわち、原稿送りカウンタPCNTは、手書き宛先
情報を認識するためにCIS100で読み取った原稿の
ライン数を示し、書込ラインカウンタLCNTは、ラインバ
ッファ68にイメージデータを書き込んだライン数を示
している。したがって、原稿送りカウンタPCNTのカウン
ト値から手書き宛先情報の記入領域のライン数すなわち
書込ラインカウンタLCNTのカウント値を引くことによっ
て、原稿の上端に形成された余白のライン数が計算でき
る。ただし、図7に示すようにラインバッファ68の第
1ラインには何のデータも書き込んでいないので、その
ラインも白ラインであるため、ステップS619におい
て「−1」を計算するのである。このようにして、ステ
ップS619で、手書き宛先情報が記入されている領域
より上の原稿の余白ライン数が計算される。したがっ
て、ステップS620では、その計算された白送信カウ
ンタWLSCのカウント値に応じて、全白ライン送信ルーチ
ンを実行する。
【0104】次のステップS621において、CPU6
0はエラーフラグEFがリセットされているかどうか判断
する。もし、このエラーフラグEFがリセットされていれ
ば、手書き宛先情報記入領域に記入された文字を送信デ
ータとして送信する必要があるので、ステップS622
において、さらに、送信設定モードスイッチNSMODEが
「0」として設定されているかどうか、すなわち、認識
のために読み取った手書き宛先情報のイメージデータを
送信データの一部として送信するか否かを判断する。し
たがって、このステップS622において“YES”と
判断されると、次のステップS623において、ライン
バッファ68にストアされているイメージデータの第2
ラインから第(LCNT)番目のラインまでのイメージデータ
を先のステップS616で決定された送信モードに従っ
て送信する。
【0105】なお、スイッチNSMODEが「1」で設定され
ている場合には、ステップS624において、白ライン
送信カウンタWLSCを書込ラインカウンタLCNTのカウント
値に基づいて決定する。そして、次のステップS625
において、先のステップS620と同様にして、その白
ライン送信カウンタWLSCで示される数の全白ラインを送
信する。ステップS623またはS625を実行した
後、図24で示すステップS626〜S629におい
て、通常のファクシミリ送信と同様に、原稿の送信デー
タをステップS616で決定された送信モードに従って
送信する。そして、ステップS630において、読取系
を停止する。
【0106】このようにして、送信原稿上に手書きされ
た宛先情報の各文字を認識し、その認識した結果に基づ
いて、スタートキー54の操作に応答してまたは自動的
にダイヤル動作を実行し、原稿の送信データを相手先フ
ァクシミリ装置に送信することができる。ここで、図2
5を参照して、先のステップS519(図21)で実行
される訂正1ルーチンについて説明する。図25の最初
のステップS700では、CPU60は、たとえばスピ
ーカ128やLCD36を用いて、オペレータにエラー
が発生したことを報知する。それとともに、ステップS
701では、CPU60は、ラインバッファ70にスト
アされているキャラクタコードで示されるキャラクタを
記録制御回路82に与え、サーマルヘッド84によって
ファクシミリ用紙(図示せず)に印字ないし出力する。
したがって、オペレータは、この時点で、手書き宛先情
報の認識を中止するかどうかを判断することができる。
そして、ステップS702で停止/クリアキー54の操
作が検出されると、次のステップS703において、C
PU60は、エラーフラグEFをセットした後、ステップ
S800へ進む。停止/クリアキー54が操作されなけ
れば、次のステップS704において、オペレータがテ
ンキー16を操作したかどうかを検出する。もしテンキ
ー16が操作されれば、ステップS705において、そ
の操作されたテンキーの数字を表すキャラクタコードを
ダイヤルバッファ70の「X」のキャラクタコードと置
換する。すなわち、このステップS705で、オペレー
タがテンキー16を操作することによって、エラー表示
された「X」の文字を訂正することができる。
【0107】図26はステップS601およびS608
で実行される訂正2ルーチンおよび訂正3ルーチンを示
す。訂正2ルーチンおよび訂正3ルーチンはほぼ同じ動
作であるため、ここでは図26を参照して一緒に説明す
る。訂正3ルーチンのステップS711でCPU60
は、セットキー40が操作されたかどうかを判断する。
セットキー40が操作されていれば、次のステップS7
10において、LCD36において表示された認識結果
(ステップS513)の先頭位置にカーソル38(図
2)を表示する。逆に、セットキー40が押されていな
い場合、すなわちメニューキー34が押された場合に
は、次のステップS712において、LCD36に表示
された認識結果の末尾の位置にカーソル38を表示す
る。つまり、訂正2ルーチンと訂正3ルーチンとは、メ
ニューキー34が操作されたかセットキー40が操作さ
れたかによってカーソル38の初期表示位置をどこに決
定するかが異なるだけで、ステップS713以降の動作
は同じである。
【0108】ステップS713では、先のステップS7
01(図25)と同様にラインバッファ70に格納され
ているデータを印字ないし出力する。そして、次のステ
ップS714において、CPU60は、ストップキーカ
ウンタSKC (図6)をクリアする。そして、次のステッ
プS715において、操作パネル14の何らかのキーが
操作されたかどうかを判断する。キー操作があれば、次
のステップS716において、停止/クリアキー54が
操作されたかどうかを判断する。このステップS716
において“YES”が判断されると、ステップS717
においてストップキーカウンタSKC をインクリメント
し、次のステップS718において、そのストップキー
カウンタSKC のカウント値が「2」になったかどうか判
断する。このステップS718において“YES”が判
断されるということは、停止/クリアキー54が2回続
けて操作されたことを意味し、この場合には、宛先情報
の認識結果によらず、手動的に入力された宛先情報に従
って送信動作を実行する。そのために、この場合には、
ステップS807(後述)に進む。ステップS718に
おいて“NO”が判断されると、次のステップS719
では、CPU60は、先のステップS710またはS7
12で表示されているカーソル38以降のダイヤルバッ
ファ70のデータをクリアする。
【0109】そして、ステップS716において“N
O”が判断されると、次のステップS720において、
CPU60はスタートキー54が操作されたかどうか判
断する。スタートキー54が操作されたのであれば、ス
テップS721において、ダイヤルバッファ70に
「X」のキャラクタコードが存在するかどうかを判断す
る。アルファベット「X」のキャラクタコードが存在し
ない状態になって初めて、この訂正ルーチンを抜ける。
したがって、「X」のキャラクタコードがある場合に
は、先のステップS715に戻る。
【0110】停止/クリアキー52またはスタートキー
54が操作されなかった場合には、次のステップS72
2において、CPU60はテンキー16が操作されたか
どうか判断する。もし、テンキー16が操作されたので
あれば、次のステップS723において、ダイヤルバッ
ファ70のカーソル38で示される位置のキャラクタコ
ードがテンキーによって入力された数値のキャラクタコ
ードに置換される。
【0111】ステップS722において“NO”と判断
された場合には、ステップS724でメニューキー34
が操作されたかどうかを判断する。メニューキー34が
操作されたのであれば、カーソル38(図2)を左方向
へ移動させる(ステップS725)。そして、ステップ
S724において“NO”が判断されると、セットキー
40が操作されたかどうかを判断する。このステップS
726において“YES”が判断されると、CPU60
はカーソル38(図2)を右方向に移動する(ステップ
S727)。そして、ステップS723,S725また
はS727を実行した後、先のステップS721におい
て、CPU60は、ダイヤルバッファ70の中にアルフ
ァベット「X」のキャラクタコードが残っているかどう
かを判断する。このようにして、手書き宛先情報を認識
する際に発生したリジェクト文字についての訂正2ルー
チン(逐次訂正)または訂正3ルーチン(一括訂正)が
実行される。
【0112】図27には、宛先情報を手動的に入力する
際の動作が示される。この図27の最初のステップS8
00では、CPU60は、ダイヤルバッファ70をクリ
アする。そして、次のステップS801では、CPU6
0は、LCD36に、たとえば、「バンゴウヲニュウリ
ョクシテクダサイ」のようなメッセージを表示し、オペ
レータが手動的にテンキー16等を操作して宛先情報を
入力するのを待つ。そして、ステップS802では、C
PU60は、コピーキー58が操作されたかどうか判断
する。コピーキー58が操作されたのであれば、ステッ
プS803においてコピールーチンを実行した後、ステ
ップS100すなわち待機状態に戻る。また、ステップ
S804では、停止/クリアキー52が操作されたかど
うか判断する。このステップS804で“YES”が判
断されると、ステップS805において、原稿を排出し
た後、待機状態に戻る。
【0113】次のステップS806において、CPU6
0は、テンキー16(図2)が操作されたかどうか判断
する。テンキー16が操作されなかった場合には、ステ
ップS807で他のキーかどうかを判断し、次のステッ
プS808で、その他のキーに対応する処理が実行され
る。テンキー16が操作された場合には、ステップS8
09において、テンキー16によって入力された宛先情
報の数値のキャラクタコードをダイヤルバッファ70に
セットする。そして、ステップS810においてスター
トキー54が操作されるのを待つ。ステップS810に
おいてスタートキー54が操作されると、CPU60
は、ステップS611(図22)へ進む。
【0114】ステップS605やステップS803にお
いて実行されるコピールーチンが、図28に示される。
コピールーチンの最初のステップS900では、CPU
60は、読取系のセットアップを行う。すなわち、送信
モータ90を駆動するとともに、CIS100および画
処理回路98をステップS616に従って決定された送
信モードに従って設定する。そして、次のステップS9
01において、印字系のセットアップを行う。すなわ
ち、このステップS901では、CPU60は、モータ
制御回路88に指令信号を与え、受信モータ92(図
3)を駆動する。そして、次のステップS902では、
CPU60は、先読みフラグSFがセットされているかど
うかを判断する。先読みフラグSFがセットされていれ
ば、手書き宛先情報記入領域からCIS100で読み取
ったイメージデータをコピーイメージとして印字する必
要があるので、ステップS903〜S905を実行す
る。すなわち、ステップS903では、先のステップS
619(図23)と同じように、白ライン送信カウンタ
WLSCを原稿送りカウンタPCNTおよび書込ラインカウンタ
LCNTのカウント値に基づいて決定する。そして、次のス
テップS904では、ステップS903で決定された白
ライン送信カウンタWLSCのカウント値に応じたライン数
だけ、ファクシミリ用紙(記録紙)を受信モータ92に
よって送る。このとき、ステップS905において、ラ
インバッファ70の第2ライン〜第(LCNT)ラインのイメ
ージデータをサーマルヘッド84によってファクシミリ
用紙(記録紙)に印字する。
【0115】その後、先読みフラグSFがセットされてい
ない場合ど同様に、ステップS906〜S909が実行
される。すなわち、このステップS906〜S909で
は、原稿の本文の部分がコピーされる。そして、ステッ
プS909においてコピーの終了が検出されると、ステ
ップS910において、CPU60は読取系および印字
系を停止する。
【0116】図29は、ステップS620またはS62
5で実行される全白ライン送信ルーチンを示すフロー図
である。この図29の最初のステップS920では、C
PU60は、白ライン送信カウンタWLSCを、ステップS
616で決定された送信モードに従って変更する。たと
えば、オペレータが設定した送信モードがノーマルモー
ドである場合には、白ライン送信カウンタWLSCのカウン
ト値を1/2する。なぜなら、白ライン送信カウンタWL
SCは、ファインモードにおけるライン数をカウントして
いるからである。そして、次のステップS921では、
ラインバッファ68の第1ラインのイメージデータ(全
白ラインのイメージデータ)を読み出し、決定された送
信モードに従って送信する。そして、ステップS922
では、白ライン送信カウンタWLSCがインクリメントさ
れ、ステップS923では、白ライン送信カウンタWLSC
のカウント値が「0」になったかどうかすなわち送信す
べき全白ラインの全てが送信されたかどうかを判断す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1実施例の操作パネルを詳細に示す平面図で
ある。
【図3】図1実施例の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示すROMの記憶領域を示す図解図であ
る。
【図5】図3に示すVRAMの記憶領域を示す図解図で
ある。
【図6】図3に示すVRAMの記憶領域を示す図解図で
ある。
【図7】図5に示すラインバッファを詳細に示す図解図
である。
【図8】図6に示す第1文字データテーブル(第2文字
データテーブル)を示す図解図である。
【図9】図1実施例において原稿がCISによって読み
取られることを示す図解図である。
【図10】図3に示すNCUを詳細に示すブロック図で
ある。
【図11】実施例の全体動作を示す概略フロー図であ
る。
【図12】初期化および操作チェックの動作を示すフロ
ー図である。
【図13】自動認識可否チェックの動作を示すフロー図
である。
【図14】宛先情報の有無チェックおよび宛先情報のイ
メージデータの取り込み動作を示すフロー図である。
【図15】図14に続く動作を示すフロー図である。
【図16】宛先情報の各文字を切り出すステップの動作
を示すフロー図である。
【図17】図16に続く動作を示すフロー図である。
【図18】第1文字データテーブル(第2文字データテ
ーブル)にセットされる各データを示す図解図である。
【図19】第1文字データテーブルのデータを第2文字
データテーブルに書き込む状態を示す図解図である。
【図20】認識ステップの動作を示すフロー図である。
【図21】図20に続く動作を示すフロー図である。
【図22】送信ステップの動作を示すフロー図である。
【図23】図22に続く動作を示すフロー図である。
【図24】図23に続く動作を示すフロー図である。
【図25】訂正1ルーチンを示すフロー図である。
【図26】訂正2ルーチンおよび訂正3ルーチンを示す
フロー図である。
【図27】宛先情報を手動的に入力するときの動作を示
すフロー図である。
【図28】コピールーチンを示すフロー図である。
【図29】全白ライン送信ルーチンを示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
10 …ファクシミリ装置 14 …操作パネル 16 …テンキー 34 …メニューキー 36 …LCD 38 …カーソル 40 …セットキー 44 …画質選択キー 52 …停止/クリアキー 54 …スタートキー 58 …コピーキー 60 …CPU 64 …ROM 66 …VRAM 68 …ラインバッファ 70 …ダイヤルバッファ 72 …第1文字データテーブル 74 …第2文字データテーブル 76 …SRAM 84 …サーマルヘッド 90 …送信モータ 92 …受信モータ 100 …CIS 104 …モデム 114 …NCU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信原稿上に記入された宛先番号を読み取
    る宛先情報読取手段(100) 、 前記宛先情報読取手段から出力されるイメージデータに
    基づいて前記宛先情報を認識する宛先情報認識手段(60,
    S4,S5)、 宛先情報を手動的に入力するための手動入力手段(16)、 前記宛先情報認識手段によって認識された前記宛先情報
    に従って自動的に送信を開始する自動モードと前記手動
    入力手段によって入力された宛先情報に従って送信を開
    始する手動モードとを選択的に設定する第1モード設定
    手段(RM0DE,S202)、 前記第1モード設定手段によって前記自動モードが設定
    されたとき前記宛先情報読取手段が宛先情報を読み取る
    までに所定の待機時間を確保するための待機時間確保手
    段(RTS,S204,S210) を備える、ファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】前記第1モード設定手段によって前記自動
    モードが設定されているとき強制的に前記手動モードを
    設定する第2モード設定手段(S804)、および前記待機時
    間中に前記手動入力手段が操作されことを検出する第1
    検出手段(S206)を備え、 前記第2モード設定手段は前記第1検出手段の検出に応
    答して前記手動モードを設定する、請求項1記載のファ
    クシミリ装置。
  3. 【請求項3】前記第1モード設定手段によって前記自動
    モードが設定されたとき前記送信原稿がセットされてか
    ら宛先情報に従って発呼するまでの間に前記手動入力手
    段が操作されたことを検出する第2検出手段(S206)を備
    え、 前記第2モード設定手段は前記第2検出手段の検出に応
    答して前記手動モードを設定する、請求項2記載のファ
    クシミリ装置。
  4. 【請求項4】前記宛先情報読取手段は前記宛先情報を読
    み取るために前記送信原稿の特定の領域を走査し、 前記第1モード設定手段によって前記自動モードが設定
    されたとき前記宛先情報読取手段が前記宛先情報を読み
    取らなかったことを検出する第3検出手段(S317,S320)
    を備え、 前記第2モード設定手段は前記第3検出手段の検出に応
    答して前記手動モードを設定する、請求項2または3記
    載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】前記宛先情報読取手段からのイメージデー
    タを受け、そのイメージデータに基づいて前記特定の領
    域を特定する領域特定手段(60,S303-S310)を備える、請
    求項4記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】前記領域特定手段は最初に黒ドットが検出
    されることによって決まる開始ラインと前記開始ライン
    以後に黒ドットが検出されない少なくとも1つの全白ラ
    インが出現したことによって決まる終了ラインとに基づ
    いて領域を特定する、請求項5記載のファクシミリ装
    置。
  7. 【請求項7】前記宛先情報読取手段によって読み取られ
    た前記宛先情報のイメージデータをストアするラインバ
    ッファ(68)、および前記第2モード設定手段によって前
    記手動モードが強制的に設定されたとき前記ラインバッ
    ファのイメージデータおよび空白イメージデータのいず
    れかを送信する送信手段(S809,S810,S623,S625) を備え
    る、請求項2ないし6のいずれかに記載のファクシミリ
    装置。
JP7114849A 1995-05-12 1995-05-12 ファクシミリ装置 Pending JPH08307633A (ja)

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