JPH08307310A - Cdma通信システム - Google Patents

Cdma通信システム

Info

Publication number
JPH08307310A
JPH08307310A JP7112166A JP11216695A JPH08307310A JP H08307310 A JPH08307310 A JP H08307310A JP 7112166 A JP7112166 A JP 7112166A JP 11216695 A JP11216695 A JP 11216695A JP H08307310 A JPH08307310 A JP H08307310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
information
block
interleaving
side device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7112166A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiyuki Adachi
文幸 安達
Tsutomu Taguchi
努 太口
Hiroto Suda
博人 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP7112166A priority Critical patent/JPH08307310A/ja
Publication of JPH08307310A publication Critical patent/JPH08307310A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CDMA通信システムにおいて、復号処理を
複雑化させることなく、精度良く受信電力の測定を行
う。 【構成】 送信側装置のフレーム生成部1は各フレーム
周期毎に当該周期内で伝送すべき有効情報を用いてフレ
ームを組み立てる。インタリーブ部2は、有効情報を電
力測定に必要な時間長を有するブロックに分割し、各ブ
ロックに対し、各々を所定のタイミングで送信するため
のインタリーブ処理を施す。拡散部3は、この結果にス
ペクトラム拡散を施し、送信部4はその結果を無線信号
として送信する。受信側装置の受信部11はこの無線信
号を受信し、逆拡散部12は受信信号に対して逆拡散処
理を施す。電力測定部14は、上記ブロックの時間長に
相当する期間、逆拡散処理によって得られる信号に基づ
いて受信電力を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スペクトラム拡散技
術を利用したCDMA通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散技術を利用することに
より、多数の利用者が同一周波数帯を使用して通信を行
い得るようにしたCDMA(符号分割多元接続)通信シ
ステムが知られている。このCDMA通信システムにお
ける通信の原理は概ね次の通りである。
【0003】すなわち、ある通信局が情報を伝送する場
合には、通信相手の通信局との間で予め決められた拡散
符号を伝送情報に乗算することにより、当該伝送情報の
スペクトルの周波数軸上での分布範囲を広げ(スペクト
ル拡散処理)、搬送波に重畳させて送信する。相手の通
信局では、この無線信号の他、他の通信局からの無線信
号も受信されるが、受信信号に対して上記拡散符号を使
用した逆拡散処理が施され、この拡散符号と相関の強い
信号、すなわち、自局宛ての信号のみが受信信号から抽
出される。このように拡散符号の一致した通信局間で情
報の伝送が行われる訳である。
【0004】CDMA通信システムは、限られた周波数
帯域を多くの利用者が使用する場合の通信方式として有
効な手段であるため、自動車電話等の移動通信システム
への適用が進められている。ここで、CDMA通信方式
を移動通信システムに適用しようとする場合には、以下
の課題を克服する必要がある。
【0005】a.電力の制御 CDMA通信方式を移動通信システムに適用した場合、
システムの基地局には、セル内の各移動局からの無線信
号が同一周波数帯を利用して送られてくる。基地局が受
信する信号には、各々相互にユニークな拡散符号により
拡散処理の施された各移動局からの信号が混在してい
る。基地局では、各移動局に対応した拡散符号を使用し
て逆拡散処理を施すことにより、そして、各移動局から
の信号を受信信号から抽出することとなる。ここで、何
等制御を行わないものとすると、近くの移動局からの信
号は大きな電力で基地局に受信され、遠くにある移動局
からの信号は微弱な電力で受信されることとなる。しか
し、このような状況が生じた場合には拡散符号との相関
のみを手掛かりに各移動局からの信号を弁別する上での
障害となる。このため、各移動局からの信号が同等の電
力で基地局に受信されるように各移動局の送信電力を制
御することが必要となる。
【0006】b.低消費電力化 移動通信の移動局は通常はバッテリからの給電により稼
働するものであるため、移動局が極力無駄な電力を消費
しなくて済むようにしなければならない。また、特にC
DMA通信方式を適用した場合には、同一周波数帯を多
数の移動局が使用するため、サービスエリア内において
伝送される電波の強度が必要以上に大きくならないよう
にする必要がある。そのためにも情報の伝送に寄与しな
い電波が各移動局あるいは基地局から送信されないよう
に何等かの制御を行うことが必要になってくる。
【0007】c.バースト誤り対策 移動通信システムにおいては、ランダム誤りのみなら
ず、バースト誤りが発生し得る。従って、バースト誤り
に対する耐性の強い情報伝送方式を採用する必要があ
る。
【0008】このような背景から、従来のCDMA通信
方式による移動通信システムにおいては、以下の手段を
講じていた。
【0009】(1)受信電力の測定および測定結果に基
づく送信電力の制御 基地局において各移動局からの信号の受信電力を測定
し、その測定結果を各移動局へ報告する。各移動局では
基地局の受信電力が所定の値となるように送信電力の制
御を行う。
【0010】(2)可変速度伝送方式 基地局および移動局では、一定の時間長のフレーム周期
単位で伝送すべき情報からなるフレームの組み立ておよ
びその伝送を行う。ここで、例えば音声による通話を考
えると、話者が声を発している期間は、伝送すべき音声
情報が連続的に生じることになるが、話が途絶えると伝
送すべき音声情報が全くなくなる。このように相手局へ
伝送しなければならない情報の量は一般的に時々刻々と
変化するものであるため、各フレーム周期における情報
伝送速度もこれに合わせて変化させ、各フレーム周期で
は必要な情報のみを相手局へ伝送するのが合理的な方法
であると言える。そこで、各フレーム周期毎に、当該周
期において伝送すべき有効情報を集めてフレームを構成
する。そして、このフレームを送信し、送信を終えた後
の期間は、変調を停止し、無駄な電力の消費および無駄
な電波の送出を抑える。
【0011】図5(a)〜(d)はこの可変速度伝送方
式の概念を説明するものである。これらのうち(a)
は、フレーム周期を全て使用して情報を伝送する場合、
すなわち、最大速度で伝送を行う場合を示している。ま
た、(b)はフレーム周期の1/2を使用して情報を伝
送する場合、すなわち、最大速度の1/2の伝送速度で
情報を伝送する場合を示している。また、(c)および
(d)は各々最大速度の1/4および1/8の伝送速度
で情報を伝送する場合を示している。図において斜線を
施した各部は有効情報を示している。これらの有効情報
は、無線信号として送出されるのに先立ち、次に述べる
インタリーブが施される。図5において左側のものは有
効情報のインタリーブ前の状態を示しており、右側はイ
ンタリーブ後の状態を示している。
【0012】(3)インタリーブ 通常、移動通信においては、バースト誤り対策としてイ
ンタリーブを採用している。CDMA方式を採用した場
合においても、このバースト誤り対策は不可欠なもので
あるため、他の移動通信システムと同様、インタリーブ
を実施することとなる。
【0013】図6はこのインタリーブの一般的な手順を
示すものである。図6(a)に示すように1フレームが
64ビットの長さを有しているものとすると、この64
ビットのビット列は例えば8行8列の行列型のバッファ
を使用することによりインタリーブ(ビットの並び替え
処理)が施される。
【0014】まず、ビット列を先頭のビットから順に行
列型バッファへ順次書き込んでゆく。この場合の行列型
バッファへの書き込みは、行を固定した状態で列を順次
シフトしながら書き込みを行い、当該行の要素の書き込
みを終えたら次の行への書き込みに移るという方法によ
り行う(以下、「行方向の書き込み」という。図6
(b)参照)。この結果、図6(c)に示すように第1
ビット〜第64ビットまでの各ビットが行列型バッファ
に格納されることとなる。可変速度伝送方式を採用した
場合には、フレームを構成する有効情報が64ビットに
満たないことがあり、この場合には有効情報を構成する
各ビットが各々に対応した行列型バッファ内に各エリア
に格納される。例えば1フレームが32ビットの有効情
報によって構成されている場合、この有効情報を構成す
る各ビットは図6(c)における番号「1」〜「32」
を付したエリアに書き込まれる。
【0015】次にこのようにして書き込まれた各ビット
を行列型バッファから読み出す。フレームを行列型バッ
ファに書き込む際には「行方向の書き込み」を行ったの
に対し、読み出しは「列方向の読み出し」を行う。すな
わち、図6(d)に示すように、列を固定した状態で行
を順次シフトしながら読み出しを行い、当該列の要素の
読み出しを終えたら次の列の読み出しに移るという方法
により行う。この結果、図6(f)に示すようにビット
の並べ替えのなされたフレームが得られる。
【0016】ここで、図5(a)に示すように最大速度
で情報を伝送する場合には、インタリーブ前の元のフレ
ームが64ビットの有効情報で満たされている。このた
め、インタリーブにおいては行列型バッファ内の全エリ
アに有効情報が書き込めれ、インタリーブ後のフレーム
も図5(a)の右側に示すようにすべて有効情報によっ
て満たされたものとなる。一方、図5(b)に示すよう
に最大速度の1/2の伝送速度で情報を伝送する場合に
は、元のフレームの有効情報が32ビットしかないた
め、行列型バッファ内の第1ビット〜第32ビットに対
応したエリアは有効情報によって満たされるが、他のエ
リアには有効情報が書き込まれない。このため、インタ
リーブ後のフレームも図5(b)の右側に示すように、
8ビット間隔で有効情報が現れ、これらの有効情報の後
は無信号区間となる。伝送速度が最大速度の1/4、1
/8である場合も同様である(図5(c)、(d)参
照)。
【0017】このようにしてインタリーブの施されたフ
レームに対し、所定の拡散符号を使用したスペクトラム
拡散が施され、この結果得られる信号が無線信号として
相手局へ伝送される訳である。相手局では、受信信号に
対し、上記拡散符号と同一の符号を使用したスペクトラ
ム逆拡散が施され、その結果からビット列が抽出され
る。また、このスペクトラム逆拡散の際に受信電力の測
定が行われ、上記送信電力の制御が行われる。そして、
スペクトラム逆拡散により得られたビット列に対し、上
記インタリーブとは全く逆の手順での並び替え処理(デ
・インタリーブ)が施され、インタリーブ前の本来の順
序で各ビットが並んだビット列が再現される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のCD
MA通信システムにおいては、各フレーム周期において
区々の伝送速度で有効情報の伝送が行われ、しかも、伝
送に先立ってインタリーブが行われるため、有効情報の
伝送が持続する時間が伝送速度に依存して変化すること
となる。例えば最大の伝送速度で伝送を行う場合には、
図5(a)に示すように、フレームが64ビットの有効
情報によって構成されるため、インタリーブ後において
も64ビットの連続した有効情報が得られ、これが当該
フレーム周期の間に連続的に伝送される。ところが、最
大の伝送速度の1/2の伝送速度で伝送を行う場合に
は、(b)に示すようにフレームが32ビットの有効情
報によって構成されるため、インタリーブ後のフレーム
には、4ビット分の有効情報と4ビット分の無信号が交
互に現れることとなる。このため、有効情報が連続して
伝送される時間は4ビット相当の時間となる。そして、
元のフレームを構成する有効情報のビット長が16ビッ
ト→8ビットと短くなると、インタリーブ後のフレーム
において有効情報が連続して現れるビット長さもそれに
応じて2ビット→1ビットと短くなる(図5(c)
(d)参照)。
【0019】一方、このフレームを受信した相手局は、
フレームに対してスペクトラム逆拡散を施し、その結果
得られる信号から受信電力を求めることとなる。ところ
が、受信したフレームが何ビットの有効情報から構成さ
れているのかは、このスペクトラム逆拡散の時点では不
明である。すなわち、スペクトラム逆拡散後の信号から
ビット列が抽出され、このビット列に対してデ・インタ
リーブ処理が施され、さらにその結果に対して誤り訂正
復号処理が施されることにより、フレームを構成する有
効情報が再現され、その時点で始めて有効情報のビット
長が判明するのである。
【0020】このため、フレーム周期内において無信号
が受信され得ない期間のみを利用してスペクトラム逆拡
散後の信号の受信電力を測定するという方法と採らざる
を得ない。有効情報以外の無信号を含めて受信電力の測
定を行うと、無信号の分だけ測定結果が小さくなってし
まうからである。図5の例においては、(d)に示すよ
うに1ビットしか有効情報が持続しない場合があり得る
ので、フレーム周期を8分割した各期間のうち最初の1
ビット分の期間のみ受信電力の測定を行うこととなる。
【0021】このように従来のCDMA通信システム
は、受信電力の測定を行う時間を短時間にせざるを得な
かったため、受信電力を高い精度で測定することが困難
であり、適切な送信電力の制御を行うことが困難である
という問題があった。
【0022】一方、上述のCDMA通信システムとは別
に、インタリーブ後の有効情報が所定ビットずつまとま
った状態となるようにインタリーブを行うシステムが提
案されている。以下、図7を参照し、このシステムにお
いて採用しているインタリーブ手法について説明する。
【0023】まず、フレームが64ビットの有効情報に
よって満たされている場合には、上述した行列型バッフ
ァを使用した通常のインタリーブを施す。この結果、図
7(a)に示すように、連続した64ビットの有効情報
からなるフレームがインタリーブによって得られる。
【0024】次にフレームが32ビットの有効情報によ
って構成されている場合には、これを各々1ビットの有
効情報に分割し、図7(b)に示すように、1ビットの
有効情報(斜線部)と1ビットのダミービット(白抜き
部)とを交互に配列した64ビットのフレームを一旦作
成する。そして、このフレームに対して行列型バッファ
を使用したインタリーブを施す。この結果、8ビットの
有効情報と8ビットのダミービットが交互に配列された
フレームが得られる。
【0025】次にフレームが16ビットの有効情報によ
って構成されている場合には、有効情報を1ビットずつ
に分割した後、図7(c)に示すように、1ビットの有
効情報(斜線部)と3ビットのダミービット(白抜き
部)とを交互に配列した64ビットのフレームを一旦作
成し、この作成したフレームに対して行列型バッファを
使用したインタリーブを施す。この結果、8ビットの有
効情報と24ビットのダミービットが交互に配列された
フレームが得られる。フレームが8ビットの有効情報に
よって構成されている場合には、図7(d)に示すよう
に、1ビットの有効情報(斜線部)と7ビットのダミー
ビット(白抜き部)とを交互に配列し、同様のことを行
う。
【0026】この方法によれば、いずれの伝送速度で伝
送を行う場合においても、8ビット分の有効情報がまと
まって伝送されるため、相手局ではこの8ビット相当の
時間を利用して受信電力の測定を行うことができる。
【0027】しかしながら、このCDMA通信システム
は、使用する伝送速度により内容の異なったインタリー
ブ処理を実施するものであり、フレームを受信した相手
局は当該フレームに対して如何なるインタリーブ処理が
施されているかを知ることができない。このため、例え
ば図7(a)〜(d)の4通りのインタリーブ処理が実
施され得る場合に受信側の局では、これらに対応した4
種類のデ・インタリーブ処理を実施し、各々の結果に対
して誤り訂正復号処理を施し、これにより得られる各復
号結果の中から妥当なものを選択するという方法を採ら
ざるを得ない。従って、このシステムは、適切な電力制
御を行い得るものではあるが、それと引換えに復号処理
を複雑化させ、装置の複雑化・大規模化を招いてしま
う。
【0028】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、復号処理を複雑化させることなく、精
度良く受信電力の測定を行うことができるCDMA通信
システムを提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
送信側装置は、一定時間長の各フレーム周期毎に、当該
フレーム周期内において伝送すべき有効情報を受信側装
置での電力測定に必要な時間長を有するブロックに分割
し、各ブロックに対し、各々を所定のタイミングで送信
するためのインタリーブ処理を施し、前記インタリーブ
処理の結果に対し、所定の拡散符号を使用してスペクト
ラム拡散処理を施して無線信号として送信し、前記受信
側装置は、前記送信側装置から受信される信号に対して
前記拡散符号を使用したスペクトラム逆拡散処理を施
し、前記スペクトラム逆拡散処理によって得られた信号
に基づいて前記送信側装置からの受信電力を測定し、前
記スペクトラム逆拡散処理によって得られた信号から前
記各ブロックを抽出し、これらの各ブロックから前記イ
ンタリーブ処理が施される前の状態の情報を復号するこ
とを特徴とするCDMA通信システムを要旨とする。
【0030】請求項2に係る発明は、前記送信側装置
は、前記有効情報として誤り検出用の符号を最後尾に含
んだ情報を送信するものであり、前記受信側装置は、前
記各ブロックの復号処理を行いつつ、前記各ブロックの
うち前記誤り検出用の符号を含んでいる可能性のあるす
べてのブロックについて、各々が誤り検出用の符号を含
んでいる場合を想定した誤り検出処理を行い、この誤り
検出の結果に基づいて最終的な復号結果を決定すること
を特徴とする請求項1記載のCDMA通信システムを要
旨とする。
【0031】
【作用】上記請求項1に係る発明によれば、電力測定に
必要な時間長を有するブロック単位でインタリーブ処理
が行われ、受信側装置への送信が行われるので、受信側
装置では十分な時間を使用して受信電力の測定を行うこ
とができる。また、請求項2に係る発明によれば、有効
情報の最後尾に誤り検出用符号が付されているため、受
信側装置は1回の復号処理を行うのみにより、送信側装
置から送信された有効情報の先頭から最後尾までのもの
を確実に復元することができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明が適用されるCDMA通信
システムの基本的な構成を示すブロック図である。同図
において、フレーム生成部1、インタリーブ部2、拡散
部3および送信部4は、本システムにおける通信局の構
成要素であり、当該通信局から他の通信局へ情報を送信
するための各処理を実行する。また、受信部11、逆拡
散部12、デ・インタリーブ部13、電力測定部14お
よび誤り訂正復号部15は、本システムにおける通信局
の構成要素であり、他の通信局から送信されてくるフレ
ームを受信し、そのフレームに含まれた情報を復号する
ための各処理を実行する。
【0033】次に本実施例の動作について説明する。フ
レーム生成部1はフレーム周期毎に当該周期内において
伝送すべき情報、この情報の誤り訂正に必要な畳み込み
符号およびCRC符号からなる有効情報を用いてフレー
ムを構成する。本実施例においても、可変速度伝送方式
に従って有効情報の伝送を行うため、有効情報のビット
長は各フレーム周期毎に区々の長さとなる。また、各フ
レームを構成する有効情報の末尾はCRC符号となって
いる。
【0034】インタリーブ部2はフレーム生成部1によ
って生成されたフレームに対してインタリーブ処理を施
す。すなわち、次の通りである。まず、本実施例におい
ては、1フレーム周期内に最大64ビットの有効情報が
1フレーム分の情報としてフレーム生成部1から出力さ
れる。この有効情報を構成する64ビットは、図2に示
すように、8ビットずつのブロックに区分されており、
各ブロックには1〜8までのブロック番号が割り当てら
れている。本実施例におけるインタリーブ処理では、各
々8ビットの有効情報からなる各ブロックを図2に示し
たブロック番号順に並び替えて出力する。なお、このよ
うに8ビットまとめてインタリーブを行うと、バースト
誤りを防止する効果がある程度は低下してしまうので、
通信環境がよくない場合には例えば図3に示すようにイ
ンタリーブを4ビット単位で行う等、インタリーブを行
う単位を適宜変更する。
【0035】図4は各種伝送速度において上記インタリ
ーブを行った場合の処理内容を示している。まず、図4
(a)は最大速度で情報を伝送する場合を示しており、
この場合はインタリーブ前の元のフレームはブロック番
号1〜8までのすべてのブロックが有効情報で満たされ
ている。このため、インタリーブ後のフレームも図4
(a)の右側に示すようにすべて有効情報によって満た
されたものとなる。また、CRC符号は第8ブロックに
現れる。
【0036】次に図4(b)に示すように最大の伝送速
度の1/2の伝送速度で情報を伝送する場合には、元の
フレームの有効情報が32ビットしかないため、ブロッ
ク番号1、5、3および7までが有効情報によって満た
されることとなる。従って、インタリーブ処理によって
これらの各ブロックをブロック番号順に出力すると、図
5(b)の右側に示すように、第1、第3、第5および
第7ブロックが順次出力されることとなる。この場合、
CRC符号は第7ブロックに含まれている。
【0037】他の伝送速度についても同様にブロック単
位でインタリーブが行われ、最大速度の1/4の伝送速
度の場合は第1、第5ブロックが出力され(図4(c)
参照)、最大速度の1/8の伝送速度の場合は第1ブロ
ックのみが出力される。
【0038】このようにしてインタリーブの施されたフ
レームに対し、拡散部3によって所定の拡散符号を使用
したスペクトラム拡散が施され、この結果得られる信号
が送信部4から無線信号として送信される。
【0039】この無線信号は相手局の受信部11によっ
て受信される。そして、逆拡散部12により、上記拡散
符号と同一の符号を使用したスペクトラム逆拡散が受信
信号に対して施される。
【0040】電力測定部14は、このスペクトラム逆拡
散の際に発生する信号に基づいて受信電力の測定を行
う。本実施例では、各フレーム周期の少なくとも先頭8
ビット分の期間は有効情報が送信されてくるため、電力
測定部14はこの先頭8ビット分の期間に受信電力の測
定を行う。このように比較的長い時間を使用して測定を
行うことができるため、受信電力を精度良く求めること
ができる。測定結果は送信側の通信局に無線回線を介し
て報告される。この結果、受信電力が過大である場合に
は送信部4の出力が弱められ、受信電力が弱い場合には
送信部4の出力が強められる。
【0041】一方、逆拡散部12が行うスペクトラム逆
拡散により受信フレーム中のビット列が抽出されるが、
このビット列はデ・インタリーブ部13に送られる。デ
・インタリーブ部13は、このビット列に対し、図2に
示すブロック番号と有効情報の各ビットとの関係に基づ
いて並び替えを施し、インタリーブ処理が施される前の
本来のビット並び順の有効情報を再現する。すなわち、
逆拡散部12から得られるビット列を8ビットずつのブ
ロックに区分し、第1番目のブロックを第1〜第8ビッ
トとし、第2番目のブロックを第33〜第40ビットと
し、…第3番目のブロックを第17〜第24ビットと
し、…、第8番目のブロックを第57〜第64ビットと
して有効情報を組み立てる。本実施例では、有効情報を
構成する各ビットと、インタリーブ後の伝送順序である
ブロック番号との関係が伝送速度によらず固定であるた
め、受信側の通信局では、如何なる伝送速度で有効情報
が伝送されたかに拘わらず、この1種類のデ・インタリ
ーブ処理により元の並びの有効情報を再現することがで
きる。
【0042】誤り訂正復号部15は、デ・インタリーブ
部13から順次出力されるブロックに対して誤り訂正復
号処理を施す。また、この誤り訂正復号処理を進めるの
と並行し、CRC符号を用いた誤り検出を行う。
【0043】ここで、CRC符号の出現するブロックは
伝送速度によって異なったものとなり、伝送速度が最大
速度である場合は第8ブロックに、最大速度の1/2で
ある場合は第7ブロックに、最大速度の1/4である場
合は第5ブロックに、最大速度の1/8である場合は第
1ブロックにCRC符号が各々含まれている。そこで、
本実施例はこれらの各ブロックにCRC符号が含まれた
各場合を仮定し、各々についてCRCの誤り検出を行
う。
【0044】すなわち、誤り訂正復号部15は、デ・イ
ンタリーブ部13からビット列の第1ブロックが出力さ
れた時点でそのブロック内の最後尾の所定ビットをCR
C符号とみなして第1ブロックを対象とした誤り検出を
行う。次いでデ・インタリーブ部13から第5ブロック
が出力された時点で第5ブロック内の最後尾の所定ビッ
トをCRC符号とみなし、第1、第5ブロックを対象と
した誤り検出を行う。次いで第5ブロックが出力され、
さらに第7ブロックが出力された時点で第7ブロック内
の最後尾の所定ビットをCRC符号とみなし、第1、第
3、第5および第7ブロックを対象として誤り検出を行
う。そして、すべてのブロックがデ・インタリーブ部1
3から出力された時点で最後の第8ブロック内の最後尾
の所定ビットをCRC符号とみなし、全ブロックを対象
として誤り検出を行う。
【0045】そして、これらの各誤り検出の結果、誤り
なしと判定された場合には、その誤り検出においてCR
C符号が含まれているとみなして使用したブロックを有
効情報を構成する最後尾のブロックとみなし、そのブロ
ックまでの各ブロックの復号結果を最終的な復号結果と
する。すなわち、例えば第5ブロックにCRC符号が含
まれていると仮定して誤り検出を行い、誤りがなかった
場合には、第1ブロックおよび第5ブロックについての
復号結果を最終的な復号結果とする。また、2回以上の
誤り検出において誤りなしと判定された場合には、各々
に対応した復号結果の信頼度を比較し、信頼度の高い方
の復号結果を採用する。このように本実施例において
は、1回の誤り訂正復号処理を実行するのみにより元の
情報を復元することができる。なお、CRC符号を用い
た誤り検出は簡単な処理であるため、これを複数回実行
しても、その演算量は無視できる程度のものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CDMA通信システムにおいて、復号処理を複雑化させ
ることなく、精度良く受信電力の測定を行うことができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるCDMA通信システムの基
本構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例におけるインタリーブ処理を説明する
図である。
【図3】同実施例におけるインタリーブ処理を説明する
図である。
【図4】同実施例におけるインタリーブ処理を説明する
図である。
【図5】従来のCDMA通信システムにおけるインタリ
ーブ処理を示す図である。
【図6】従来のCDMA通信システムにおけるインタリ
ーブ処理を示す図である。
【図7】従来のCDMA通信システムにおけるインタリ
ーブ処理を示す図である。
【符号の説明】
1 フレーム生成部 2 インタリーブ部 3 拡散部 4 送信部 11 受信部 12 逆拡散部 13 デ・インタリーブ部 14 電力測定部 15 誤り訂正復号部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側装置は、一定時間長の各フレーム
    周期毎に、当該フレーム周期内において伝送すべき有効
    情報を受信側装置での電力測定に必要な時間長を有する
    ブロックに分割し、各ブロックに対し、各々を所定のタ
    イミングで送信するためのインタリーブ処理を施し、 前記インタリーブ処理の結果に対し、所定の拡散符号を
    使用してスペクトラム拡散処理を施して無線信号として
    送信し、 前記受信側装置は、 前記送信側装置から受信される信号に対して前記拡散符
    号を使用したスペクトラム逆拡散処理を施し、 前記スペクトラム逆拡散処理によって得られた信号に基
    づいて前記送信側装置からの受信電力を測定し、 前記スペクトラム逆拡散処理によって得られた信号から
    前記各ブロックを抽出し、これらの各ブロックから前記
    インタリーブ処理が施される前の状態の情報を復号する
    ことを特徴とするCDMA通信システム。
  2. 【請求項2】 前記送信側装置は、前記有効情報として
    誤り検出用の符号を最後尾に含んだ情報を送信するもの
    であり、 前記受信側装置は、前記各ブロックの復号処理を行いつ
    つ、前記各ブロックのうち前記誤り検出用の符号を含ん
    でいる可能性のあるすべてのブロックについて、各々が
    誤り検出用の符号を含んでいる場合を想定した誤り検出
    処理を行い、この誤り検出の結果に基づいて最終的な復
    号結果を決定することを特徴とする請求項1記載のCD
    MA通信システム。
JP7112166A 1995-05-10 1995-05-10 Cdma通信システム Withdrawn JPH08307310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7112166A JPH08307310A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 Cdma通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7112166A JPH08307310A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 Cdma通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08307310A true JPH08307310A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14579903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7112166A Withdrawn JPH08307310A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 Cdma通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08307310A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10190614A (ja) * 1996-12-27 1998-07-21 Y R P Ido Tsushin Kiban Gijutsu Kenkyusho:Kk スペクトラム拡散伝送方法および送信受信装置
WO1999049609A1 (fr) * 1998-03-26 1999-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de communication a etalement du spectre et procede de communication par etalement du spectre
KR100308707B1 (ko) * 1998-07-24 2001-11-01 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 씨디엠에이 무선 통신 시스템 및 방법
JP2006033157A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Fujitsu Ltd 無線通信装置及び移動局

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10190614A (ja) * 1996-12-27 1998-07-21 Y R P Ido Tsushin Kiban Gijutsu Kenkyusho:Kk スペクトラム拡散伝送方法および送信受信装置
US7756098B2 (en) 1998-03-26 2010-07-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US8014375B2 (en) 1998-03-26 2011-09-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US6680927B2 (en) 1998-03-26 2004-01-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US6885648B2 (en) 1998-03-26 2005-04-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
WO1999049609A1 (fr) * 1998-03-26 1999-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de communication a etalement du spectre et procede de communication par etalement du spectre
US7286518B2 (en) 1998-03-26 2007-10-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US8160042B2 (en) 1998-03-26 2012-04-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US7525945B2 (en) 1998-03-26 2009-04-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US7990940B2 (en) 1998-03-26 2011-08-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US7995551B2 (en) 1998-03-26 2011-08-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US7995550B2 (en) 1998-03-26 2011-08-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
US8009654B2 (en) 1998-03-26 2011-08-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication device and spread spectrum communication method
KR100308707B1 (ko) * 1998-07-24 2001-11-01 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 씨디엠에이 무선 통신 시스템 및 방법
JP2006033157A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Fujitsu Ltd 無線通信装置及び移動局
JP4501566B2 (ja) * 2004-07-13 2010-07-14 富士通株式会社 無線通信装置及び移動局

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2210657C (en) Method and apparatus for the formatting of data for transmission
ES2282996T3 (es) Procedimiento y aparato de ensayo de un canal de comunicacion digital con tasas de transmision de datos fijas o variables.
CN100409603C (zh) 一种发送及接收信息的系统
CN100461785C (zh) 用于确定在可变速率通信系统中接收数据的速率的方法和装置
CN1163012C (zh) 直接序列码分多址联接传输方法
KR100219339B1 (ko) 이동 통신 시스템용 송수신기
US6064664A (en) Base-band interleaver for code division multiple access mobile telecommunication system
JPH07212251A (ja) インターリーブプロセス
KR950035155A (ko) 코드 분할 다중접속(cdma) 시스템을 사용하는 이동통신을 위한 송신전력 제어 방법 및 장치
FI98018C (fi) Menetelmä ja laite radiokanavan impulssivasteen mittaamiseksi
KR19980080085A (ko) 통신방법, 송신기 및 수신기
US5790592A (en) Terminal of a code division multiple access cellular communication system, and a transmit and receive data processing method thereof
JPH08307310A (ja) Cdma通信システム
JP4721284B2 (ja) コード化されるヌル・パケット使用による同期の方法とシステム
US20070101210A1 (en) Intelligent table-driven interleaving
KR100359814B1 (ko) 인터리버 메모리 제어 장치 및 방법
US6201838B1 (en) Mobile communication system
FI97661C (fi) Tiedonsiirtomenetelmä, CDMA-lähetin sekä -vastaanotin
CA1311528C (en) Radio paging system with different transmission speeds and receivertherefor
JP2002101445A (ja) 測位システム
JPH1065654A (ja) データ伝送誤り低減方法及びその装置
CN111510182A (zh) 一种link16信号模拟器
EP1093232A1 (en) Processor and processing method
KR100413421B1 (ko) 이중 인터리빙 방법
JP2000332618A (ja) 通信システム、送信機および受信機、ならびに通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806