JPH08307005A - 半導体レーザ素子 - Google Patents

半導体レーザ素子

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JPH08307005A
JPH08307005A JP11153095A JP11153095A JPH08307005A JP H08307005 A JPH08307005 A JP H08307005A JP 11153095 A JP11153095 A JP 11153095A JP 11153095 A JP11153095 A JP 11153095A JP H08307005 A JPH08307005 A JP H08307005A
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JP
Japan
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quantum well
layer
semiconductor laser
laser device
light emitting
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JP11153095A
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Inventor
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
Shigekazu Minagawa
重量 皆川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、半導体レーザの閾値電流や
動作電流を低減させ、温度特性を従来よりも格段に向上
させるとともに、高温動作と高出力動作を同時に達成
し、レーザ素子の信頼性を改善してこれまでより高出力
特性の必要な応用に対応することにある。 【構成】 素子断面のリッジストライプ導波路構造3,
5,6,7をGaAs基板1上にAlGaInP材料を用いて作製
する。活性層構造は、窒素を含有して圧縮歪1.8%を
有する量子井戸層と窒素を含有して引張歪0.5%を有
する量子障壁層からなる歪を補償した多重量子井戸構造
13とする。 【効果】 本発明では、従来達成困難であった70℃に
おける長期安定動作を達成した。これにより、動作温度
70℃において70mW光出力動作時に5000時間以
上の長期安定動作を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報端末及び光応用
計測や光通信用の光源に適する半導体レーザ素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、例えば短波長AlGaInP
半導体レーザにおける高出力動作に関する内容につい
て、公知例1)アプライド・フィジックス・レタース19
93年、62巻、1173頁(Appl.Phys.Lett.,62(1993)1173)
において述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、例
えばAlGaInP半導体材料を用いて半導体レーザの60m
Wまでの高出力動作が温度100℃まで得られ、50℃
での光出力35mW動作時において1000時間の安定
動作が示されている。しかしながら、50℃以上の高温
における50mW以上の高出力動作は実現されていな
い。これは、より高温における閾値電流や高出力時の動
作電流がまだ十分低減できておらず、かつ温度特性をさ
らに改善する必要があるためである。
【0004】本発明の目的は、半導体レーザの閾値電流
や動作電流を低減させ、温度特性を従来よりも格段に向
上させるとともに、高温動作と高出力動作を同時に達成
し、レーザ素子の信頼性を改善してこれまでより高出力
特性の必要な応用に対応する半導体レーザ素子を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段を以下に説明する。
【0006】本発明では、より高温まで活性層に注入さ
れたキャリアを閉じ込めるために、活性層のバンド構造
を改善する。従来用いられてきた歪量子井戸構造におい
て、有効質量の小さい電子キャリアを量子井戸層の伝導
帯により高温まで十分閉じ込めて、レーザ発振の光学利
得に寄与するように、伝導帯バンドオフセットを従来よ
り大きくする工夫を行う。半導体材料に対して窒素を構
成元素として導入した場合、格子歪を加えて歪の効果を
引き出せるとともに、窒素を含んだ半導体材料が示す、
禁制帯幅のボーイングが主に伝導帯において生ずること
を活用し、伝導帯バンドオフセットをより大きく増大さ
せる。
【0007】
【作用】目的を達成するため、本発明では単一または多
重量子井戸構造活性層において、少なくとも量子井戸層
に窒素を構成元素として導入する。V族元素がAs系やP
系からなるIII-V族半導体材料に対して、窒素を構成要
素として導入すると、禁制帯幅の窒素組成に対するボー
イングが大きく生ずる。このため、比較的小さい窒素組
成により禁制帯幅が縮まる。このとき、禁制帯幅の縮小
は主に伝導帯側で生じるので、窒素を含有しないヘテロ
障壁材料に対して伝導帯オフセットが大きくとれるよう
になる。図1には、従来の多重量子井戸構造の伝導帯と
価電子帯のバンドオフセットに関する概略図を示す。量
子井戸層と量子障壁層の禁制帯幅の差ΔEg=Eg(B)−
Eg(W)は、伝導帯オフセットΔEc(1)と価電子帯オフセ
ットΔEv(1)に分配される。例えば、AlGaInP半導体材
料において、伝導帯のバンドオフセット比ΔEc(1)/Δ
Egは、歪による効果を考慮しても、0.5から0.7の
範囲である。一方、図2には、窒素を含む量子井戸層を
有した多重量子井戸構造の伝導帯と価電子帯のバンドオ
フセットに関する概略図を示す。AlGaInP半導体材料に
おいて、窒素を含有した量子井戸層では伝導帯のバンド
オフセット比ΔEc(2)/ΔEgが少なくとも0.7以上に
でき、0.7から0.9の範囲に設定可能である。このよ
うに、窒素を含有した量子井戸層では、その禁制帯幅E
g(W)は小さくなるが、伝導帯バンドオフセットを従来よ
り大きくできるので、有効質量の小さい電子キャリアに
対して閉じ込めが格段に向上し、高キャリア注入時にお
ける光学利得の飽和が抑制されることになる。これによ
り、素子特性では、低閾値電流や高出力動作及び高出力
時における高効率動作が達成される。また、高温時にお
けるキャリア閉じ込めも改善されるので、高温時の閾値
電流や動作電流が低減でき、高温動作や高温時の高出力
動作の向上が期待できる。これらの結果、高温時の動作
電流を格段に低減できることになるので、素子の信頼性
に対して明らかに従来より改善させ、これまでよりも高
出力特性の必要な応用に対応させることが可能であっ
た。
【0008】窒素を導入することによる禁制帯幅の縮小
に起因して、レーザ素子の発振波長が長波長化すること
に対しては、量子井戸層の膜厚を薄くして量子サイズ効
果を利用するか、或いは混晶材料におけるIII族元素の
組成または格子歪の効果により、補正させることができ
る。このため、発振波長の制御は、窒素を含む量子井戸
構造の設計により実現できる。
【0009】さらに、端面破壊を抑制することにより、
光出力の制限を改善して高出力動作を向上させる。Fabr
y-Perot共振器における端面近傍では、表面準位の形成
と相対的に高い光密度のために、禁制帯幅が内部よりも
小さくなるので、光吸収を受けやすいという性質を持
つ。これにもとづく端面破壊が光出力レベルを制限する
ので、端面近傍において光吸収を受けない導波路構造を
選択成長により作製する。選択成長では、共振器内部に
おいて絶縁膜マスクのパターン幅を狭くしておき、端面
近傍ではマスクパターン幅を広く設定しておく。こうし
ておくことにより、活性層を量子井戸構造とした場合、
共振器内部では成長速度が速くなるので、膜厚の厚い量
子井戸層が形成でき、量子サイズ効果による短波長化は
小さいのに対して、他方端面近傍では成長速度が遅いた
め相対的に膜厚の薄い量子井戸層が形成されるので、量
子サイズ効果による短波長化が大きく設定できる。さら
にこの他に、マスク幅や窒素原料を適切に選択すること
により、共振器方向の領域において窒素の組成を変化さ
せた導波路構造を作製できる。狭いマスクパターン幅の
共振器内部では、窒素原料のマイグレーションを利用し
て、広いマスクパターン幅の端面近傍部よりも量子井戸
層に窒素を多く取り込ませることが可能となる。これら
の結果、共振器内部では膜厚の厚い量子井戸層により多
くの窒素組成を取り込むことになるので、端面近傍にお
ける量子井戸層に比較してボーイングにより禁制帯幅が
効果的に小さくなる。共振器内部の導波路構造において
レーザ発振させるように利得を与えると、禁制帯幅が相
対的に大きい端面近傍は導波されたレーザ光に透明な導
波領域として働く。端面近傍において光吸収を受けない
ように、共振器内部との禁制帯幅の差を有効に設定すれ
ば、端面近傍での高い光密度や熱による禁制帯幅の縮小
を極端に小さくし、端面破壊による光出力の制限をなく
すことが可能である。本発明では、従来の端面破壊レベ
ルの光出力から熱飽和にいたるまでの高い光出力動作レ
ベルへと改善させることができた。
【0010】
【実施例】
(実施例1)本発明の一実施例を図3により説明する。
まず、(001)面を有するn型GaAs基板1を用いて、その
上にn型GaAsバッファ層2,n型AlGaInP光導波層3,
膜厚7nmで歪量1.5%のアンドープGaInPN圧縮歪量子井戸
層3層と,膜厚4nmのアンドープAlGaInP無歪量子障壁層
2層及び量子井戸層両側に膜厚10nmとしたアンドープ無
歪AlGaInP光分離閉じ込め層とで構成される多重量子井
戸活性層4,p型AlGaInP光導波層5,p型AlGaInPエッ
チストップ層6,p型AlGaInP光導波層7,p型GaInP層
8を有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長し
た。この後、ホトリソグラフィーによりSiO2マスクを形
成し、ケミカルエッチングにより層6に至るまで層8と
層7をエッチング除去してリッジストライプを形成す
る。次に、SiO2マスクを残したまま、n型GaAs電流狭窄
兼光吸収層9を選択成長する。さらに、p型GaAsコンタ
クト層10を埋め込み成長した後、p電極11及びn電
極12を蒸着する。さらに、劈開スクライブして素子の
形に切り出して、図3の断面構造を有する素子を得る。
【0011】本実施例において、窒素を含有した量子井
戸層では伝導帯バンドオフセット比を従来の0.5〜0.
6から0.8〜0.9にまで増大し、低閾値電流や低動作
電流の向上を図り、高温動作と高出力動作を改善させる
ことができた。発振波長670〜690nmにおいて2
5℃の閾値電流が30〜40mAであり、最高光出力1
50mWを得た。温度70℃までの特性温度は160〜
180Kであり、最高レーザ発振温度は140〜150
℃が得られた。温度70℃の閾値電流は43〜53mA
であり、50mW光出力時における動作電流は105〜
115mAと従来よりも20〜30mA低減することが
できた。これにより、動作温度70℃において50mW
光出力動作時に5000時間以上の長期安定動作が達成
できた。
【0012】(実施例2)本発明の他実施例を図4によ
り説明する。活性層構造以外を実施例1と同様にして作
製する。活性層構造は、膜厚7nmで歪量1.8%のアンドー
プGaInPN圧縮歪量子井戸層3層と、膜厚4nmの歪量0.5%
のアンドープAlGaInPN引張歪量子障壁層2層及び量子井
戸層両側に膜厚10nmとしたアンドープ無歪AlGaInP光分
離閉じ込め層とから構成される多重量子井戸構造とす
る。
【0013】本実施例では、実施例1と同様に量子井戸
層の伝導帯バンドオフセット比を改善した効果の上に、
歪補償の量子井戸構造にもとづいて量子井戸層により多
く導入した歪量の効果を加えることが可能であるため、
実施例1に比べて低閾値電流や低動作電流を図り、高温
動作及び高出力動作を向上させることができた。発振波
長670〜690nmの素子において、25℃の閾値電
流が20〜30mAであり、最高光出力200mWを得
た。温度70℃までの特性温度は180〜200Kであ
り、最高レーザ発振温度は170〜180℃が得られ
た。温度70℃の閾値電流は33〜43mAであり、7
0mW光出力時における動作電流は120〜130mA
と従来よりも30〜40mA低減することができた。こ
れにより、動作温度70℃において70mW光出力動作
時に5000時間以上の長期安定動作が達成できた。
【0014】(実施例3)本発明の他実施例を図5
(a),(b)により説明する。実施例2と同様にして
素子を作製するが、層3まで結晶成長した後、選択成長
するための絶縁膜マスク14のパターンを形成し、選択
成長によってアンドープAlGaInP光導波層15,共振器
内部において実施例2と同構造となる窒素を含有したAl
GaInPN歪補償多重量子井戸構造16,p型AlGaInP光導
波層17,p型AlGaInPエッチストップ層18,p型AlG
aInP光導波層19,p型GaInP層20を結晶成長する。
その後、実施例1や2と同様にして、素子を作製する。
本実施例における素子の共振器内部では、量子井戸層の
膜厚が7nmであるのに対し、端面近傍ではその膜厚が4nm
になり、かつ窒素組成は共振器内部の方が少なくとも
0.02多く取り込まれ、それ以上はマスクパターン幅
に依存して制御できた。その結果、端面近傍領域の実効
的な禁制帯幅を共振器内部よりも少なくとも60meV
より大きく設定することができた。
【0015】本実施例では、閾値電流や動作電流に関し
ては実施例2とほぼ同様な特性を得た。高出力特性にお
いては、本素子の端面透明領域の効果によって、最高光
出力が端面破壊による光出力の制限を受けず、熱飽和レ
ベルとして最大300mWを得た。温度70℃までの特
性温度は180〜200Kであり、最高レーザ発振温度
は170〜180℃が得られた。温度70℃の閾値電流
は33〜43mAであり、100mW光出力時における
動作電流は155〜165mAと従来よりも30〜40
mA低減することができた。これにより、動作温度70
℃において100mW光出力動作時に5000時間以上
の長期安定動作が達成できた。
【0016】(実施例4)本発明の他実施例を説明す
る。(001)面から15.8°傾いた(511)面を有するn型G
aAs基板を用いて、活性層構造以外を実施例2と同様に
して作製する。活性層構造は、膜厚8nmで歪量1.0%のア
ンドープGaInPN引張歪量子井戸層3層と、膜厚4nmの歪
量0.5%のアンドープAlGaInPN圧縮歪量子障壁層2層及び
量子井戸層両側に膜厚10nmとしたアンドープ無歪AlGaIn
P光分離閉じ込め層とから構成される多重量子井戸構造
とする。
【0017】本実施例では、発振波長630〜650n
mの素子において、25℃の閾値電流が30〜40mA
であり、最高光出力100mWを得た。温度70℃まで
の特性温度は130〜150Kであり、最高レーザ発振
温度は120〜130℃が得られた。温度70℃の閾値
電流は43〜53mAであり、40mW光出力時におけ
る動作電流は100〜110mAと従来よりも30〜4
0mA低減することができた。これにより、動作温度7
0℃において40mW光出力動作時に5000時間以上
の長期安定動作が達成できた。
【0018】(実施例5)本発明の他実施例を説明す
る。(001)面から15.8°傾いた(511)面を有するn型G
aAs基板を用いて、活性層構造を実施例4と同様にし
て、さらに選択成長を利用して導波路構造に対しては実
施例3と同様にして作製する。
【0019】本実施例では、閾値電流や動作電流は実施
例2とほぼ同様な特性を得た。高出力特性においては、
本素子の端面透明領域の効果によって、最高光出力が端
面破壊による光出力の制限を受けず、熱飽和レベルとし
て最大200mWを得た。温度70℃までの特性温度は
130〜150Kであり、最高レーザ発振温度は120
〜130℃が得られた。温度70℃の閾値電流は43〜
53mAであり、60mW光出力時における動作電流は
125〜135mAと従来よりも30〜40mA低減す
ることができた。これにより、動作温度70℃において
60mW光出力動作時に5000時間以上の長期安定動
作が達成できた。
【0020】
【発明の効果】本発明では、窒素を含有させた歪量子井
戸構造活性層を有する半導体レーザを作製し、伝導帯バ
ンドオフセットを大きく改善させることにより、高温動
作時における動作電流を低減し、かつ高温時における高
出力特性を従来に比べて2〜4倍に向上できた。この結
果、素子の信頼性に対しても、従来達成困難であった7
0における長期安定動作を達成した。本発明の素子で
は、AlGaInP材料に窒素を構成元素として導入して、歪
補償量子井戸構造活性層を作製することにより、発振波
長670〜690nmの素子において、動作温度70℃
で光出力70mWの安定動作が5000時間以上経過し
ても継続して得られた。また、選択成長を利用して端面
近傍をレーザ光に対して透明領域とすることにより、端
面破壊による光出力の制限を避け、動作温度70℃で光
出力100mWの安定動作を5000時間以上継続して
達成した。また、発振波長630〜650nmの素子に
おいては、動作温度70℃で光出力40〜60mWの安
定動作が5000時間以上継続して得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の歪多重量子井戸構造活性層における伝導
帯と価電子帯オフセットを示す概略図。
【図2】窒素を含有する歪多重量子井戸構造活性層にお
ける伝導帯と価電子帯オフセットを示す概略図。
【図3】本発明の一実施例を示す素子構造断面図。
【図4】本発明の他実施例を示す素子構造断面図。
【図5】本発明の他実施例を示す素子構造断面図(a)
と絶縁膜マスクパターン図。
【符号の説明】
1…n型(001)面GaAs基板、2…n型GaAsバッファ層、
3…n型AlGaInP光導波層、4…窒素を含有した歪多重
量子井戸構造活性層、5…p型AlGaInP光導波層、6…
p型AlGaInPエッチストップ層、7…p型AlGaInP光導波
層、8…p型GaInP層、9…n型GaAs光吸収兼電流狭窄
層、10…p型GaAsコンタクト層、11…p電極、12
…n電極、13…窒素を含有した歪補償多重量子井戸構
造活性層、14…絶縁膜マスク、15…選択成長による
アンドープAlGaInP光導波層、16…選択成長による窒
素を含有した歪補償多重量子井戸構造活性層、17…選
択成長によるp型AlGaInP光導波層、18…選択成長に
よるp型AlGaInPエッチストップ層、19…選択成長に
よるp型AlGaInP光導波層、20…選択成長によるp型G
aInP層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】本発明の他実施例を示す素子構造断面図(a)
と絶縁膜マスクパタ−ン図(b)。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に設けた発光活性層と光導波層から
    なる半導体レーザ素子において、該発光活性層が窒素を
    導入することにより格子歪を導入した直接遷移型の材料
    からなっており、該発光活性層が単一または多重量子井
    戸構造であるときに少なくとも量子井戸層には窒素を導
    入することにより格子歪を有する歪量子井戸層となって
    いることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体レーザ素子におい
    て、上記発光活性層と光導波層はダブルヘテロ構造を形
    成し、該発光活性層に窒素を導入することにより窒素を
    導入しない場合よりも該発光活性層の伝導帯オフセット
    を大きくし少なくとも価電子帯オフセットよりも増大
    し、該発光活性層が単一または多重量子井戸構造である
    ときに少なくとも量子井戸層における伝導帯オフセット
    を価電子帯オフセットよりも増大し禁制帯幅に対する伝
    導帯オフセットを0.6から0.9の範囲に設定すること
    を特徴とする半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半導体レーザ素子におい
    て、該発光活性層を単一量子井戸層と光分離閉じ込め層
    を設けた単一量子井戸構造とするか、或は量子井戸層と
    量子障壁層を繰り返し設けた多重量子井戸構造であると
    きに、該量子井戸層と該量子障壁層は構成元素としてど
    ちらか一方にあるいは両方において窒素を含んでおりか
    つ該量子井戸層と該量子障壁層両者とも直接遷移型の材
    料からなっており、該量子井戸層と該量子障壁層に対し
    て互いに反対符号の圧縮または引張歪を導入してあるこ
    とにより該単一または多重量子井戸構造全体において格
    子歪量が補償されていることを特徴とする半導体レーザ
    素子。
  4. 【請求項4】請求項3記載の半導体レーザ素子におい
    て、窒素を導入した該量子井戸層と該量子障壁層に対し
    て互いに反対符号の圧縮または引張歪を導入してあり少
    なくとも量子井戸層に導入された格子歪量は該単一また
    は多重量子井戸構造全体において低減されているが、圧
    縮または引張歪のどちらかで該単一または多重量子井戸
    構造全体における格子歪量が臨界膜厚を超えない範囲に
    おいて残存していることを特徴とする半導体レーザ素
    子。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の半導体
    レーザ素子において、少なくとも該発光活性層を含んで
    光導波層が結晶成長技術における選択成長を用いて形成
    され、導波路構造が該発光活性層禁制帯幅の小さい領域
    と禁制帯幅の大きい領域とから構成されていることを特
    徴とする半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】請求項5記載の半導体レーザ素子におい
    て、一つの共振器に形成されている導波路構造において
    共振器中央部よりが該発光活性層禁制帯幅の小さい領域
    により構成されており、共振器端面部近傍が禁制帯幅の
    大きい領域から構成されていることを特徴とする半導体
    レーザ素子。
  7. 【請求項7】請求項5記載の半導体レーザ素子におい
    て、一つの共振器に形成されている導波路構造において
    共振器中央部よりの該発光活性層禁制帯幅が小さい領域
    において窒素がより多く取り込まれて構成されており、
    共振器端面部近傍での禁制帯幅の大きい領域では窒素が
    比較上少なく取り込まれて構成されていることを特徴と
    する半導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかに記載の半導体
    レーザ素子において、半導体基板上に設けた禁制帯幅の
    小さい発光活性層と禁制帯幅の大きな光導波層からなる
    発光素子を構成しており、光導波層がAlGaInP材料から
    なりかつ少なくとも該発光活性層の構成元素として窒素
    が導入してあり該発光活性層は直接遷移型のAlGaInNP材
    料からなり、該発光活性層が単一または多重量子井戸構
    造であるときに少なくとも量子井戸層には窒素を導入す
    ることにより格子歪を有する歪量子井戸層となっている
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  9. 【請求項9】請求項8記載の半導体レーザ素子におい
    て、該発光活性層が単一または多重量子井戸構造である
    ときに少なくとも量子井戸層には窒素を導入することに
    より格子歪を有する歪量子井戸層となっており、量子障
    壁層は該歪量子井戸層とは反対符号の格子歪を導入した
    AlGaInNP材料からなるにより該単一または多重量子井戸
    構造全体において格子歪量が補償されていることを特徴
    とする半導体レーザ素子。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載の半導体レーザ素子
    において、該量子井戸層或いは該量子障壁層には窒素が
    III族の構成元素として組成0.01から0.3までの範
    囲で導入してあることを特徴とする半導体レーザ素子。
  11. 【請求項11】請求項1から10のいずれかに記載の半
    導体レーザ素子において、該半導体基板に用いる基板面
    方位が(001)面から0°から54.7°の範囲で傾いた面
    を有することを特徴とする半導体レーザ素子。
JP11153095A 1995-05-10 1995-05-10 半導体レーザ素子 Pending JPH08307005A (ja)

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