JPH08306795A - 半導体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、データ読み取り並びにデータ書き込み方法 - Google Patents

半導体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、データ読み取り並びにデータ書き込み方法

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JPH08306795A
JPH08306795A JP7109676A JP10967695A JPH08306795A JP H08306795 A JPH08306795 A JP H08306795A JP 7109676 A JP7109676 A JP 7109676A JP 10967695 A JP10967695 A JP 10967695A JP H08306795 A JPH08306795 A JP H08306795A
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memory cell
data
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Toshihiko Mori
俊彦 森
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より少ない素子数で、小さな面積で構成し得
る新規なメモリセルからなる半導体記憶装置および該半
導体記憶装置の駆動方法の提供を目的とする。 【構成】 メモリセルは、1つのコレクタ電極および第
1および第2のエミッタ電極を有し、ベース・エミッタ
間電流電圧特性にN型負性微分特性を示し、該N型負性
微分特性におけるピーク電流部までの領域ではゲインが
相対的に小さく、且つ、該N型負性微分特性におけるバ
レー電流部以後の領域ではゲインが相対的に大きな特性
を有するダブルエミッタ構造のマルチエミッタ共鳴トン
ネルホットエレクトロントランジスタを備え、該トラン
ジスタの第1のエミッタ電極はグランド線に接続され、
該トランジスタの第2のエミッタ電極はワード線に接続
され、且つ、該トランジスタのコレクタ電極はビット線
に接続されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SRAM(Static Ran
dom Access Memory)等に好適な半導体記憶装置に係り、
特に、メモリセルとして負性微分特性およびしきい値特
性を有するRHETを用いた記憶装置とその情報読み出
し方法、情報書き込み方法に関する。近年、半導体メモ
リの大規模化が進み、今日では256Mbit のDRAM
(Dynamic Random Access Memory) や64Mbit のSR
AMの開発が試みられている。しかしながら、現状のメ
モリセル構造では高密度化に限界があり、より高密度化
することができる新規な半導体メモリセルの開発が望ま
れており、さらに、該高密度化が可能なメモリセルを安
定して駆動することが要望されている。
【0002】
【従来の技術】一般に、DRAMのメモリセルは情報を
記憶するためのFET(Field EffectTransister)の接
合容量を利用したコンデンサとこのコンデンサに対する
情報の書き込み、読み出しを行うためのFETから構成
されている。一方、SRAMは、フリップフロップ形の
メモリセル構造からなり、通常6個のFETを用いて構
成されている。すなわち、従来のSRAMのメモリセル
は少なくとも6個分のFETの面積を必要とするため、
微細化を進めるには限界があった。
【0003】そして、従来、より少ない素子数で、小さ
な面積で構成し得るメモリセルを備えて構成された半導
体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ読み取り並
びにデータ書き込み方法を提供するものとして、特開平
5−234361号公報および特開平5−235291
号公報が提案されている。これらの公報に記載された半
導体記憶装置のメモリセルは、ダブルエミッタ構造のト
ランジスタにおける負性微分特性を有する2つのベース
・エミッタ接合部によって、双安定状態が得られるよう
になっており、この2つの安定状態に対してそれぞれデ
ータ“1”および“0”を割り当てるようになってい
る。そして、この従来のメモリセルは、ビット線,ワー
ド線およびグランド線のそれぞれに対して個別に電圧を
印加したとしても、双安定状態(データ“1”および
“0”)が崩れることはなく、また、データ保持時にお
いては、しきい値特性を有するベース・コレクタ接合部
を流れる電流も存在しない。
【0004】そして、上記メモリセルは、ビット線およ
びワード線(グランド線)に対して所定の電圧が同時に
印加された場合、記憶状態(安定状態)に応じてしきい
値特性のベース・コレクタ接合部を流れる電流が発生し
たり、また、一方の安定状態を他方の安定状態に切り換
えることができるようになっている。これにより、特定
のメモリセルに対して選択的に情報を書き込んだり、或
いは、情報を読み出したりすることが可能な半導体記憶
装置(SRAM)を構成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、1つのメモリセルを1つのダブルエミッタ構造のト
ランジスタにより構成して、より高い集積化(高密度
化)を可能としたSRAMが提案されている。この従来
のSRAMセルでは、読み取りの際ビット線に流れる電
流量は、ピーク電流以下でないと破壊読み出しとなるた
め、この電流量がスピード(読み出し速度)を律則する
ことになる。一方、消費電力を決めているのがバレー電
流であるが、共鳴トンネルのピーク対バレー比がスピー
ド消費電力積を決定することになる。
【0006】また、前述したダブルエミッタ構造のトラ
ンジスタを用いたSRAMセルでは、メモリセル(トラ
ンジスタ)の順方向および逆方向の各耐圧を越えるだけ
の電位差をコレクタ・エミッタ間に加えることにより書
き込みを行うようになっている。従って、耐圧は低い方
が好ましく、例えば、周辺に同じトランジスタを用いる
場合には、耐圧が大きい方が良いため問題となる。
【0007】本発明の目的は、より少ない素子数で、小
さな面積で構成し得る新規なメモリセルからなる半導体
記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、データ
読み取り並びにデータ書き込み方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、ビット線BLと、該ビット線BLに交差するワー
ド線WLおよびグランド線GLと、該ビット線BLと該
ワード線WLおよび該グランド線GLとの交差個所に設
けられたメモリセルMCとを備えた半導体記憶装置であ
って、前記メモリセルMCは、1つのコレクタ電極Cお
よび第1および第2のエミッタ電極E1,E2を有し、
ベース・エミッタ間電流電圧特性にN型負性微分特性を
示し、該N型負性微分特性におけるピーク電流部までの
領域ではゲインが相対的に小さく、且つ、該N型負性微
分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲインが相
対的に大きな特性を有するダブルエミッタ構造のトラン
ジスタTrを備え、該トランジスタTrは、第一準位か
ら注入された電子はそのほとんどがコレクタバリアによ
り反射されてコレクタ電流とはならず,第二準位もしく
は熱的に励起された電子はコレクタバリアを越えてコレ
クタ電流となるような共鳴トンネルバリア、および、コ
レクタバリア構造を有するマルチエミッタ共鳴トンネル
ホットエレクトロントランジスタであり、前記マルチエ
ミッタ共鳴トンネルホットエレクトロントランジスタT
rの第1のエミッタ電極E1は前記グランド線GLに接
続され、該トランジスタTrの第2のエミッタ電極E2
は前記ワード線WLに接続され、且つ、該トランジスタ
Trのコレクタ電極Cは前記ビット線BLに接続される
ようになっていることを特徴とする半導体記憶装置が提
供される。
【0009】本発明の第2の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該メモリセルMCを構成するトランジスタTrの第1ま
たは第2のエミッタ電極E1,E2のどちらか一方のエ
ミッタ電極に対して前記N型負性微分特性のバレーにバ
イアスされるような電位VWmidを与え、そして、前記ビ
ット線BLに、グランドに対して該トランジスタTrに
ゲインが出ない程度で、且つ、ベース・コレクタ接合D
3の逆耐圧電圧Vrbrよりも高い電位VBmidを与えるよ
うにすることを特徴とする半導体記憶装置のデータ保持
方法が提供される。
【0010】本発明の第3の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該メモリセルMCを構成するトランジスタTrにゲイン
が充分でるような電位VBhigh を対応する前記ビット線
BLに与えた状態において、前記二つの安定な動作点S
1,S2の内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作
点S1ではゲインが低く、且つ、該ベースの電位が高い
側の第2の安定動作点S2ではゲインが高くなってお
り、そして、該メモリセルMCに対して当該メモリセル
に記憶されたデータが破壊されない程度に対応するワー
ド線に対して、データ保持時よりも高い電位VWhigh を
与えて、該ビット線BLに流れる電流の二つの状態によ
り差を検出してデータを読み取るようにしたことを特徴
とする半導体記憶装置のデータ読み取り方法が提供され
る。
【0011】本発明の第4の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が
低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行
うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMCに対応
するビット線BLに対してデータ保持時よりも低い電位
VBlowを与え、対応するワード線WLに対して前記二つ
の安定な動作点S1,S2が崩れるのに十分な高い電位
VWhigh を与え、さらに、当該ワード線WLをデータ保
持時の電位VWmidに戻し、そして、該二つの安定な動作
点S1,S2の内、ベースの電位が高い側の第2の安定
動作点S2へのデータ書き込みを行うメモリセルMCに
対しては、該メモリセルMCに対応するビット線BLに
対してデータ保持時の電位VBmidを保持したまま、対応
するワード線WLに対して前記二つの安定な動作点S
1,S2が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与え、さ
らに、当該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidに
戻して所定のデータを書き込むようにしたことを特徴と
する半導体記憶装置のデータ書き込み方法が提供され
る。
【0012】本発明の第5の形態によれば、前記各メモ
リセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合
層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース
・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路に
よって生成される二つの安定な動作点S1,S2を有
し、前記ビット線BLに対するデータ保持時の電位VBm
idを保持したまま、任意の1本のワード線WLに対して
当該ワード線WLに接続された複数のメモリセルMCの
該二つの安定な動作点S1,S2が崩れるのに十分な低
い電位VWlowを与え、さらに、当該ワード線WLをデー
タ保持時の電位VWmidに戻すことにより、該複数のメモ
リセルMCを前記二つの安定な動作点S1,S2の内、
ベースの電位の高い側の安定点S2へのデータ書き込み
を行い、該ベースの電位の高い側の安定点S2へのデー
タ書き込みを行った複数のメモリセルMCの内、前記二
つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位の低い
側の安定点S1へのデータ書き込みを行う必要のあるメ
モリセルに接続されたビット線BLに対してデータ保持
時よりも低い電位VBlowを与え、そして、前記任意の1
本のワード線WLに対して前記二つの安定な動作点S
1,S2が崩れるのに十分な高い電位VWhigh を与え、
さらに、当該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmid
に戻して所定のデータを書き込むようにしたことを特徴
とする半導体記憶装置のデータ書き込み方法が提供され
る。
【0013】本発明の第6の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が
低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行
うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMCに対応
するビット線BLに対してデータ保持時よりも低い電位
VBlowを与え、該二つの安定な動作点S1,S2の内、
ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S2へのデー
タ書き込みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリ
セルMCに対応するビット線BLに対してデータ保持時
の電位VBmidを与え、そして、前記ワード線WLに対し
て前記二つの安定な動作点S1,S2が崩れるのに十分
な低い電位VWlowを与え、その後、データ保持時よりも
高い電位VWhigh を与え、さらに、該ワード線WLをデ
ータ保持時の電位VWmidに戻して所定のデータを書き込
むようにしたことを特徴とする半導体記憶装置のデータ
書き込み方法が提供される。
【0014】本発明の第7の形態によれば、前記メモリ
セルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・
エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によ
って生成される二つの安定な動作点S1,S2を有し、
該二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電位が
低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行
うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMCに対応
するビット線BLに対してデータ保持時の電位VBmidを
与え、該二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの
電位が高い側の第2の安定動作点S2へのデータ書き込
みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMC
に対応するビット線BLに対してデータ保持時よりも高
い電位VBhigh を与え、そして、前記ワード線WLに対
して前記二つの安定な動作点S1,S2が崩れるのに十
分な低い電位VWlowを与え、さらに、該ワード線WLを
データ保持時の電位VWmidに戻すために前記データ保持
時よりも高い電位VBhighを与えて所定のデータを書き
込むようにしたことを特徴とする半導体記憶装置のデー
タ書き込み方法が提供される。
【0015】
【作用】本発明の第1の形態の半導体記憶装置によれ
ば、メモリセルMCは、ダブルエミッタ構造のトランジ
スタTrとして構成され、1つのコレクタ電極Cおよび
第1および第2のエミッタ電極E1,E2を有し、ベー
ス・エミッタ間電流電圧特性にN型負性微分特性を示し
ている。このN型負性微分特性におけるピーク電流部ま
での領域ではゲインが相対的に小さく、また、該N型負
性微分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲイン
が相対的に大きくなっている。トランジスタTrは、第
一準位から注入された電子はそのほとんどがコレクタバ
リアにより反射されてコレクタ電流とはならず,第二準
位もしくは熱的に励起された電子はコレクタバリアを越
えてコレクタ電流となるような共鳴トンネルバリア、お
よび、コレクタバリア構造を有するマルチエミッタ共鳴
トンネルホットエレクトロントランジスタ(ME−RH
ET)として構成されている。このME−RHETの第
1のエミッタ電極E1はグランド線GLに接続され、第
2のエミッタ電極E2はワード線WLに接続され、そし
て、コレクタ電極Cはビット線BLに接続されている。
【0016】本発明の第2の形態の半導体記憶装置のデ
ータ保持方法によれば、メモリセルMCを構成するトラ
ンジスタTrの第1または第2のエミッタ電極E1,E
2のどちらか一方のエミッタ電極に対してN型負性微分
特性のバレーにバイアスされるような電位VWmidを与え
る。そして、ビット線BLに、グランドに対して該トラ
ンジスタTrにゲインが出ない程度で、且つ、ベース・
コレクタ接合D3の逆耐圧電圧Vrbrよりも高い電位V
Bmidを与えるようにすることでデータ保持を行うように
なっている。
【0017】本発明の第3の形態の半導体記憶装置のデ
ータ読み取り方法によれば、メモリセルMCを構成する
トランジスタTrにゲインが充分でるような電位VBhig
h を対応するビット線BLに与えた状態において、ベー
スの電位が低い側の第1の安定動作点S1ではゲインが
低くなるように、且つ、ベースの電位が高い側の第2の
安定動作点S2ではゲインが高くなるようにする。そし
て、メモリセルMCに対して当該メモリセルに記憶され
たデータが破壊されない程度に対応するワード線に対し
てデータ保持時よりも高い電位VWhigh を与え、これに
より、ビット線BLに流れる電流の二つの状態により差
を検出してデータを読み取るようになっている。
【0018】本発明の第4の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ベースの電位が低い側の第
1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行うメモリセ
ルMCに対しては、該メモリセルMCに対応するビット
線BLに対してデータ保持時よりも低い電位VBlowを与
える。さらに、対応するワード線WLに対して二つの安
定な動作点S1,S2が崩れるのに十分な高い電位VWh
igh を与えた後、該ワード線WLをデータ保持時の電位
VWmidに戻す。そして、二つの安定な動作点S1,S2
の内、ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S2へ
のデータ書き込みを行うメモリセルMCに対しては、メ
モリセルMCに対応するビット線BLに対してデータ保
持時の電位VBmidを保持したまま、対応するワード線W
Lに対して二つの安定な動作点S1,S2が崩れるのに
十分な低い電位VWlowを与える。さらに、該ワード線W
Lをデータ保持時の電位VWmidに戻して所定のデータを
書き込むようになっている。
【0019】本発明の第5の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ビット線BLに対するデー
タ保持時の電位VBmidを保持したまま、任意の1本のワ
ード線WLに対して該ワード線WLに接続された複数の
メモリセルMCの二つの安定な動作点S1,S2が崩れ
るのに十分な低い電位VWlowを与え、さらに、該ワード
線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻す。これによ
り、複数のメモリセルMCに対して二つの安定な動作点
S1,S2の内、ベースの電位の高い側の安定点S2へ
のデータ書き込みを行う。さらに、安定点S2へのデー
タ書き込みを行った複数のメモリセルMCの内、ベース
の電位の低い側の安定点S1へのデータ書き込みを行う
必要のあるメモリセルに接続されたビット線BLに対し
て、データ保持時よりも低い電位VBlowを与える。その
後、前記任意の1本のワード線WLに対して二つの安定
な動作点S1,S2が崩れるのに十分な高い電位VWhig
h を与え、さらに、該ワード線WLをデータ保持時の電
位VWmidに戻す。これにより、各メモリセルMCに対し
て所定のデータを書き込むようになっている。
【0020】本発明の第6の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ベースの電位が低い側の第
1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行うメモリセ
ルMCに対しては、該メモリセルMCに対応するビット
線BLに対してデータ保持時よりも低い電位VBlowを与
え、また、ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S
2へのデータ書き込みを行うメモリセルMCに対して
は、該メモリセルMCに対応するビット線BLに対して
データ保持時の電位VBmidを与える。そして、ワード線
WLに対して二つの安定な動作点S1,S2が崩れるの
に十分な低い電位VWlowを与え、その後、データ保持時
よりも高い電位VWhigh を与える。さらに、該ワード線
WLをデータ保持時の電位VWmidに戻すことによって、
各メモリセルMCに対して所定のデータを書き込むよう
になっている。
【0021】本発明の第7の形態の半導体記憶装置のデ
ータ書き込み方法によれば、ベースの電位が低い側の第
1の安定動作点S1へのデータ書き込みを行うメモリセ
ルMCに対しては、該メモリセルMCに対応するビット
線BLに対してデータ保持時の電位VBmidを与え、ま
た、ベースの電位が高い側の第2の安定動作点S2への
データ書き込みを行うメモリセルMCに対しては、該メ
モリセルMCに対応するビット線BLに対してデータ保
持時よりも高い電位VBhigh を与える。さらに、ワード
線WLに対して二つの安定な動作点S1,S2が崩れる
のに十分な低い電位VWlowを与え、さの後、該ワード線
WLをデータ保持時の電位VWmidに戻すためにデータ保
持時よりも高い電位VBhigh を与える。これにより、各
メモリセルMCに対して所定のデータを書き込むように
なっている。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る半
導体記憶装置および該半導体記憶装置のデータ保持、デ
ータ読み取り並びにデータ書き込み方法の各実施例を説
明する。図1は本発明に係る半導体記憶装置におけるメ
モリセルの等価回路を示す図である。同図において、参
照符号BLはビット線,WLはワード線,GLはグラン
ド線,そして,MCはメモリセルを示している。
【0023】メモリセルMCは、ビット線BLと、該ビ
ット線BLに交差するワード線WLおよびグランド線G
Lとの交差個所に設けられ、1つのコレクタ電極Cおよ
び第1および第2のエミッタ電極E1,E2を有するダ
ブルエミッタ構造のトランジスタTrとして構成されて
いる。このメモリセルMCを構成するトランジスタTr
は、ベース・エミッタ間の電流電圧特性にN型負性微分
特性を示し、該N型負性微分特性におけるピーク電流部
までの領域ではゲインが相対的に小さく、且つ、該N型
負性微分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲイ
ンが相対的に大きな特性を有するダブルエミッタ構造の
トランジスタとして形成されている。
【0024】図1に示されるように、トランジスタ(マ
ルチエミッタ共鳴トンネルホットエレクトロントランジ
スタ:ME−RHET)Trの第1のエミッタ電極E1
はグランド線GLに接続され、第2のエミッタ電極E2
はワード線WLに接続され、且つ、コレクタ電極Cはビ
ット線BLに接続されている。なお、以下の記載では、
ベース・第1エミッタ接合B−E1をD1とし、ベース
・第2エミッタ接合B−E2をD2とし、そして、ベー
ス・コレクタ接合B−CをD3として説明する。
【0025】図2は本発明に係る半導体記憶装置におけ
るメモリセルの立体構造を示す斜視図である。図2に示
されるように、ワード線WLおよびグランド線GLは、
ビット線BLに交差するようにして2本一対で平行の信
号配線層として配設され、該ワード線WLおよびグラン
ド線GLの信号配線層とビット線BLの信号配線層との
間にはメモリセルMC用の層が設けられている。すなわ
ち、ビット線BLとワード線WLおよびグランド線GL
との間に所定のしきい値電圧Vthで電流を流す特性を有
するベース・コレクタ接合D3がその一面においてビッ
ト線BLに電気的に接触して形成され、ベース・コレク
タ接合D3の他面と前記グランド線GLとの間にベース
・第1エミッタ接合D1が電気的に接触して形成され、
かつ、ベース・コレクタ接合D3の他面と前記列ワード
線WLとの間にベース・第2エミッタ接合D2が電気的
に接触して積層状に形成されている。ここで、メモリセ
ルMCを構成するトランジスタTrは、以下に示す層構
造により形成されている。
【0026】 (ME−RHET) [ドーピング濃度] [厚さ] 基板:Fe-doped In P(半導体層) 1)バッファー: i−In Al As 200nm 2)サブコレクタ: n++−In Ga As 5×1018 300nm 3)コレクタ: n+ −In Ga As 5×1018 100nm 4)コレクタバリア:i−In Ga As 300nm i−In Al Ga As 50nm 5)ベース: i−In Ga As 1.5nm n+ −In Ga As 1×1018 27nm i−In Ga As d2nm 6)共鳴バリア i−AlxGa(1-x)As d1nm i−In Ga As 7.03nm i−AlyGa(1-y)As 2.43nm 7)エミッタ i−In Ga As d3nm n−In Ga As 1×1018 10nm 8)コンタクト層 n−In Ga As 5×1019 150nm n−In Ga As 1×1018〜5×1019 40nm 図3〜図9は本発明の半導体記憶装置におけるメモリセ
ルの第1〜第7実施例の層構造およびそのエネルギバン
ドを示す図であり、図3〜図9における参照符号(a)
はそれぞれME−RHET(マルチエミッタ共鳴トンネ
ルホットエレクトロントランジスタ)により構成したメ
モリセルの各層構造の断面図を示し、また、参照符号
(b)はそれぞれME−RHETのエネルギバンド図で
ある。
【0027】図3〜図9のメモリセルは、上記の層構造
において、パラメータx,y,d1,d2,および,d
3をそれぞれ以下に示すような値に設定したもに対応し
ている。ここで、各実施例の層構造では、コレクタバリ
アの高さが一定とされているが、例えば、このコレクタ
バリアの厚さをパラメータとして変化させることも可能
である。
【0028】すなわち、ME−RHETによるメモリセ
ルは、Fe-doped In P基板(100)上に、順次バッ
ファー層、サブコレクタ層、コレクタ層、コレクタバリ
ア層、ベース層、共鳴バリア層、エミッタ層、および、
コンタクト層を積層して構成されている。図3に示す第
1実施例は、層構造の各パラメータをx=1,y=1,
d1=2.43,d2=1.5,d3=1.5とした場
合である。すなわち、メモリセルMCを構成するトラン
ジスタTrを図3のように形成することにより、特に、
共鳴バリアにおけるi−In Ga As 層の厚さを7.0
3nmと厚く形成(以下の各実施例も同様:関連技術の一
例としては、該i−In Ga As 層の厚さは4.0nm程
度)し、且つ、共鳴バリアのi−AlxGa(1-x)As (i
−Al As)層の厚さを2.43nmとして形成することに
より、メモリセルMCを構成するME−RHET(マル
チエミッタ共鳴トンネルホットエレクトロントランジス
タTr)を、第一準位から注入された電子はそのほとん
どがコレクタバリアにより反射されてコレクタ電流とは
ならず,第二準位もしくは熱的に励起された電子はコレ
クタバリアを越えてコレクタ電流となるような共鳴トン
ネルバリア、および、コレクタバリア構造を持つように
することができる。
【0029】図4に示す第2実施例は、層構造の各パラ
メータをx=1,y=1,d1=2.26,d2=1.
5,d3=1.5とした場合である。このように、メモ
リセルMCを構成するトランジスタTrを図4のように
形成することにより、特に、パラメータd1を2.26
として共鳴バリアのi−AlxGa(1-x)As (i−AlA
s)層の厚さを図3の場合よりも薄く形成し、すなわち、
トランジスタTr(ME−RHET)の面積を変えるこ
となく共鳴トンネルバリアのベース側のバリア(i−A
l As 層)を薄く形成することにより、第1のエミッタ
電極E1の順方向のピーク電流Ipf1よりも、第2のエミ
ッタ電極E2の逆方向のピーク電流Ipr2が大きくなるよ
うな負性微分特性(Ipf1<Ipr2)を持たせることができ
る。この負性微分特性は、以下に示す図5および図6の
ような層構造を有するME−RHETによっても実現す
ることができる。
【0030】すなわち、図5に示す第3実施例のよう
に、各パラメータをx=0.9,y=1,d1=2.4
3,d2=1.5,d3=1.5とし、特に、パラメー
タxを0.9として共鳴バリアのi−AlxGa(1-x)As
層を厚さが2.43nmのi−Al0.9Ga0.1As 層として
形成するか、或いは、図6に示す第4実施例のように、
各パラメータをx=1,y=1,d1=2.43,d2
=3.0,d3=1.5とし、特に、パラメータd2を
3.0としてベースのi−In Ga As 層の厚さを図3
の場合よりも厚く形成することによっても図4を参照し
て説明した負性微分特性を実現することができる。
【0031】このように、メモリセルMCとして使用す
るトランジスタTr(ME−RHET)は、その面積を
変えることなく共鳴トンネルバリアのベース側のバリア
を薄く形成するか,または,低く形成し、或いは、共鳴
トンネルバリアのベース側のスペーサを厚く形成するこ
とにより、該ME−RHET(メモリセルMC)の第1
のエミッタ電極E1の順方向のピーク電流Ipf1よりも、
第2のエミッタ電極E2の逆方向のピーク電流Ipr2が大
きくなるような負性微分特性(Ipf1<Ipr2)を持たせる
ことができる。
【0032】図7に示す第5実施例は、層構造の各パラ
メータをx=1,y=1,d1=2.70,d2=1.
5,d3=1.5とした場合である。このように、メモ
リセルMCを構成するトランジスタTrを図7のように
形成することにより、特に、パラメータd1を2.70
として共鳴バリアのi−AlxGa(1-x)As (i−AlA
s)層の厚さを図3の場合よりも厚く形成し、すなわち、
トランジスタTr(ME−RHET)の面積を変えるこ
となく共鳴トンネルバリアのベース側のバリア(i−A
l As 層)を厚く形成することにより、順方向のピーク
電流Ipf が逆方向のピーク電流(IPr)よりも大きく、且
つ、該逆方向のピーク電流(IPr)が該順方向のピーク電
流Ipf と前記コレクタ・エミッタ間に所定の電圧が加わ
っている時の共鳴ピークにおける電流ゲインαとの積よ
りも大きくなるような負性微分特性(Ipf >IPr >Ipf
×α)を持たせることができる。この負性微分特性は、
以下に示す図8および図9のような層構造を有するME
−RHETによっても実現することができる。
【0033】すなわち、図8に示す第6実施例のよう
に、各パラメータをx=1,y=0.9,d1=2.4
3,d2=1.5,d3=1.5とし、特に、パラメー
タyを0.9として共鳴バリアのi−AlyGa(1-y)As
層を厚さが2.43nmのi−Al0.9Ga0.1As 層として
形成するか、或いは、図9に示す第7実施例のように、
各パラメータをx=1,y=1,d1=2.43,d2
=1.5,d3=3.0とし、特に、パラメータd3を
3.0としてエミッタのi−In Ga As 層の厚さを厚
く形成することによっても図7を参照して説明した負性
微分特性を実現することができる。
【0034】このように、メモリセルMCとして使用す
るトランジスタTr(ME−RHET)は、その面積を
変えることなく共鳴トンネルバリアのベース側のバリア
を厚く形成するか,または,高く形成し、或いは、共鳴
トンネルバリアのベース側のスペーサを薄く形成するこ
とにより、該ME−RHET(メモリセルMC)の順方
向のピーク電流Ipf が逆方向のピーク電流(IPr)よりも
大きく、且つ、該逆方向のピーク電流(IPr)が該順方向
のピーク電流Ipf と前記コレクタ・エミッタ間に所定の
電圧が加わっている時の共鳴ピークにおける電流ゲイン
αとの積よりも大きくなるような負性微分特性(Ipf >
IPr >Ipf ×α)を持たせることができる。
【0035】図10は本発明に係る半導体記憶装置(S
RAM)の一構成例を示すブロック回路図である。同図
において、参照符号1はビットアドレスデコーダ、2は
ワードアドレスデコーダ、そして、3はセンス回路を示
している。この図10に示すSRAMは、図1のメモリ
セルMCを複数個マトリクス状に配置して構成されてい
る。
【0036】すなわち、図10に示されるように、本実
施例のSRAMは、複数のビット線(ビット線群)BL
1,BL2,…と、該ビット線に対して垂直に交差し、
且つ、互いに平行に配置された複数のワード線(ワード
線群)WL1,WL2,…およびグランド線(グランド
線群)GL1,GL2,…と、これら各ビット線BL
1,BL2,…と各ワード線WL1,WL2,…および
各グランド線GL1,GL2,…との交差個所にそれぞ
れ設けられた複数のメモリセルMC1,MC2,…とを
備えている。
【0037】さらに、本実施例のSRAMは、ビット線
BL1,BL2,…が接続され該各ビット線に対してア
ドレス信号(ビットアドレス信号)を供給するビット線
アドレスデコーダ1および各メモリセルMC1,MC
2,…の記憶情報を検出するセンス回路3と、ワード線
WL1,WL2,…が接続され該各ワード線に対してア
ドレス信号(ワードアドレス信号)を供給するワード線
アドレスデコーダ2とが設けられている。ここで、グラ
ンド線GL1,GL2,…は、それぞれ接地(GND)
されている。
【0038】図11は本発明に係る半導体記憶装置(S
RAM)の一例の立体構成を示す斜視図であり、図12
は図11のSRAMの平面配置を示す図である。図11
および図12に示されるように、本実施例のSRAMに
おいては、ビット線BL1〜BL5が平行に配置され、
これらビット線BL1〜BL5に対して電気的に非接触
で直行する各2本一対のワード線およびグランド線WL
1,GL1〜WL5,GL5が配置されている。これら
ビット線BL1〜BL5とワード線およびグランド線W
L1,GL1〜WL5,GL5の各交差個所にはそれぞ
れベース・第1エミッタ接合D1,ベース・第2エミッ
タ接合D2およびベース・コレクタ接合D3を有するメ
モリセルMC(図1参照)が設けられている。
【0039】このように、図11および図12に示す実
施例では、各ワード線WL1,WL2,…と各グランド
線GL1,GL2,…が1本ずつ交互に配置されてい
る。これにより、1つのメモリセルMCをベース・エミ
ッタ接合部2個程度の面積に形成することができ、高密
度化が可能となる。図13は本発明に係る半導体記憶装
置(SRAM)の他の例の立体構成を示す斜視図であ
り、図14は図13のSRAMの平面配置を示す図であ
る。
【0040】図13および図14に示されるように、本
実施例のSRAMは、ワード線WL1,WL2,…およ
びグランド線GL1,GL2,…が2本ずつ交互に配置
されている。図15は本発明に係る半導体記憶装置(S
RAM)のさらに他の例の立体構成を示す斜視図であ
り、図16は図15のSRAMの平面配置を示す図であ
る。
【0041】図15および図16に示されるように、本
実施例のSRAMは、図13および図14に示す実施例
において、隣接する2本のグランド線GL1,GL2;
GL3,GL4;…を1本として形成するようになって
いる。このように、隣接する2本のグランド線GL1,
GL2;GL3,GL4;…を1本として形成すること
により、同じ面積でSRAMを製造下場合にはグランド
線に流す電流値を大きくすることができ、或いは、グラ
ンド線に必要な配線領域を低減してより一層の高密度化
が可能となる。
【0042】以上、図11〜図16を参照して説明した
各実施例において、メモリセルMCへのデータの書込み
は、必要なビットアドレスデータおよびワードアドレス
データをそれぞれビットアドレスデコーダ1およびワー
ドアドレスデコーダ2与えて所定のアドレスを選択して
実行される。このように、各メモリセルMCがアドレス
選択性を持つため、任意のアドレスのメモリセルMCに
データを書き込んだり、或いは、読み出したりすること
ができる。なお、各メモリセルMCにおけるビット線B
Lおよびワード線WLへの印加電圧態様および書込み時
の動作等は、以下に図17〜図37を参照して説明す
る。
【0043】図17は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの保持状態の一例(図17(a))および読み出
し動作の一例(その1:図17(b))を説明するための図
であり、図18は本発明の半導体記憶装置におけるメモ
リセルの読み出し動作の一例(その2:図18(a) ,そ
の3:図18(b))を説明するための図である。図17
(a)において、参照符号S1およびS2は二つの安定
な動作点、IE1 -B(IE1)は第1のエミッタE1からベ
ースBへ流れる電流、IE1-Cは第1のエミッタE1から
コレクタCへ流れる電流を示し、そして、IB-E2はベー
スBから第2のエミッタE2へ流れる電流を示してい
る。ここで、ビット線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc
およびワード線WLの電圧(第2のエミッタ電圧)VE2
は、それぞれ、Vc =VBmid=0ボルト、VE2=VWmid
=0ボルトである。
【0044】すなわち、図17(a)に示されるよう
に、本実施例のメモリセルの保持状態の一例において、
メモリセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ
接合層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベ
ース・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回
路によって生成される二つの安定な動作点S1,S2を
有している。そして、メモリセルMCを構成するトラン
ジスタTrの第1または第2のエミッタ電極E1,E2
のどちらか一方のエミッタ電極(具体的には、第2のエ
ミッタ電極E2:VE2)に対して前述したN型負性微分
特性のバレーにバイアスされるような電位(VWmid=0
ボルト)を与え、さらに、ビット線BL(Vc)に、グラ
ンド(GND)に対して該トランジスタTrにゲインが
出ない程度で、且つ、ベース・コレクタ接合D3の逆耐
圧電圧(Vrbr)よりも高い電位(VBmid=0ボルト)
を与えるようにして、メモリセルMCに書き込まれたデ
ータの保持を行う。ここで、ビット線BLに与える電位
(VBmid)は、グランドと同じ電位(0ボルト)となっ
ている。
【0045】図17(b)〜図18(b)はメモリセル
の読み出し動作の一例を示すものである。ここで、前述
したように、メモリセルMCは、第1および第2のベー
ス・エミッタ接合層D1,D2を備え、且つ、該第1お
よび第2のベース・エミッタ接合層D1,D2とベース
層との直列回路によって生成される二つの安定な動作点
S1,S2を有している。
【0046】まず、図17(b)に示されるように、メ
モリセルMCを構成するトランジスタ(ME−RHE
T)Trにゲインが充分でるような電位(VBhigh)を対
応するビット線BLに与えた状態(Vc =VBhigh)にお
いて、二つの安定な動作点S1,S2の内、ベースの電
位が低い側の第1の安定動作点(S1)ではゲインが低
く、且つ、ベースの電位が高い側の第2の安定動作点
(S2)ではゲインが高くなっている。そして、図18
(a)に示されるように、メモリセルMCに対して当該
メモリセルに記憶されたデータが破壊されない程度に対
応するワード線WLに対して、データ保持時よりも高い
電位(VWhigh)を与えて(VE2=VWhigh)、該ビット線
(BL)に流れる電流(コレクタ電流)の二つの状態に
より差を検出してデータを読み取る。
【0047】ここで、図17(b)はビット線BLだけ
が選択され、図18(a)はワード線WLだけが選択さ
れ、そして、図18(b)はビット線BLおよびワード
線WLの両方が選択された場合に対応している。すなわ
ち、ビット線BLだけ、または、ワード線WLだけ、或
いは、ビット線BLおよびワード線WLの両方を選択す
ることにより、二つの安定な動作点S1,S2の内、ベ
ースの電位が低い側の第1の安定動作点(S1)ではゲ
インを低く、且つ、ベースの電位が高い側の第2の安定
動作点(S2)ではゲインを高く設定し、メモリセルM
Cを構成するトランジスタTrに対して記憶されたデー
タが破壊されない程度に対応するワード線WL(第2の
エミッタ電圧VE2)に対して、データ保持時よりも高い
電位(V E2=VWhigh)を与えて、該ビット線(BL)に
流れる電流の二つの状態により差を検出してデータを読
み取るようになっている。
【0048】図19は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの保持状態の他の例(図19(a))および読み
出し動作の他の例(その1:図19(b))を説明するため
の図であり、図20は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの読み出し動作の他の例(その2:図20
(a) ,その3:図20(b))を説明するための図である。
図19(a)に示されるように、メモリセルMCを構成
するトランジスタ(ME−RHET)Trは、第1のエ
ミッタ電極E1の順方向のピーク電流(Ipf1)よりも、
第2のエミッタ電極E2の逆方向のピーク電流(Ipr2)
が大きくなるような負性微分特性(Ipf1<Ipr2)を有し
ている。
【0049】さらに、図19(a)に示されるように、
本実施例のメモリセルの保持状態の他の例において、メ
モリセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接
合層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベー
ス・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路
によって生成される二つの安定な動作点S1,S2を有
している。そして、メモリセルMCを構成するトランジ
スタTrの第1または第2のエミッタ電極E1,E2の
どちらか一方のエミッタ電極(第2のエミッタ電極E
2)に対してN型負性微分特性のバレーにバイアスされ
るような電位(VWmid)を与え、さらに、ビット線BL
に、グランド(GND)に対して該トランジスタTrに
ゲインが出ない程度で、且つ、ベース・コレクタ接合D
3の逆耐圧電圧(Vrbr)よりも高い電位(VBmid=0
ボルト)を与えるようにして、メモリセルMCに書き込
まれたデータの保持を行う。ここで、ビット線BLに与
える電位(VBmid)は、グランドと同じ電位(0ボル
ト)となっている。
【0050】図19(b)〜図20(b)はメモリセル
の読み出し動作の他の例を示すものである。ここで、上
述したように、メモリセルMCを構成するトランジスタ
Trは、第1のエミッタ電極E1の順方向のピーク電流
Ipf1 よりも、第2のエミッタ電極E2の逆方向のピー
ク電流Ipr2 が大きくなるような負性微分特性(Ipf1
<Ipr2 )を有している。さらに、メモリセルMCは、
第1および第2のベース・エミッタ接合層D1,D2を
備え、且つ、該第1および第2のベース・エミッタ接合
層D1,D2とベース層との直列回路によって生成され
る二つの安定な動作点S1,S2を有している。
【0051】そして、メモリセルMCを構成するトラン
ジスタTrにゲインが充分でるような電位(VBhigh)を
対応するビット線BLに与えた状態(コレクタ電圧Vc
=VBhigh)において、二つの安定な動作点S1,S2の
内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作点(S1)
ではゲインが低く、且つ、ベースの電位が高い側の第2
の安定動作点(S2)ではゲインが高くなっている。そ
して、メモリセルMCに対して当該メモリセルに記憶さ
れたデータが破壊されない程度に対応するワード線(第
2のエミッタ電圧VE2)に対して、データ保持時よりも
高い電位(VWhigh)を与えて、該ビット線(BL)に流
れる電流の二つの状態により差を検出してデータを読み
取る。なお、本実施例も、上述した図17(b)〜図1
8(b)の実施例と同様に、図19(b)はビット線B
Lだけが選択され、図20(a)はワード線WLだけが
選択され、そして、図20(b)はビット線BLおよび
ワード線WLの両方が選択された場合を示している。
【0052】図21〜図23は本発明の半導体記憶装置
におけるメモリセルの書き込み動作の一例での一方の書
き込み処理(その1〜その7)を説明するための図であ
り、ベースの電位の高い側の安定点S2への書き込み処
理を示すものである。ここで、メモリセルMCは、第1
および第2のベース・エミッタ接合層D1,D2を備え
ており、該第1および第2のベース・エミッタ接合層D
1,D2とベース層との直列回路によって生成される二
つの安定な動作点S1,S2を有しいるり(図21
(a)参照)。なお、各図において、参照符号IB-c
メモリセルMCを構成するトランジスタ(ME−RHE
T)のベースBからコレクタCに向かって流れる電流を
示し、IE1-BはメモリセルMCの第1のエミッタE1か
らベースBに向かって流れる電流を示し、IB-E2はメモ
リセルMCのベースBから第2のエミッタE2に向かっ
て流れる電流を示し、そして、IE1-cはメモリセルMC
の第1のエミッタE1からコレクタCに向かって流れる
電流を示している。さらに、参照符号VE2は第2のエミ
ッタE2の電圧(ワード線WLの電位)を示し、また、
Vc はメモリセルMCのコレクタCの電圧(ビット線B
Lの電位)を示している。
【0053】まず、図21(a)に示されるように、メ
モリセルに書き込まれたデータは、S1またはS2の何
れか一方のデータである。そして、図21(b)に示さ
れるように、このS1またはS2の何れかのデータを保
持しているメモリセルMCにおいて、ワード線WLに対
して該メモリセルMCの二つの安定な動作点(S1,S
2)が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与える(VE2
=VWlow)。これにより、S1およびS2の双安定状態
がS0だけの単安定状態となる。ここで、ビット線BL
には、データ保持時の電位VBmidを印加しておく(Vc
=VBmid=0ボルト)。
【0054】その後、図22(b)に示されるように、
ビット線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc =VBmid=0
ボルトとしたまま、ワード線WLをデータ保持時の電位
VWmidに戻す(VE2=VWmid)。これにより、メモリセ
ルMC(ワード線WLに接続された全てのメモリセル)
に対してS2の書き込みが行われる。なお、図22
(a)は、ワード線WLの電圧(第2のエミッタE2電
圧)VE2が、低電圧VWlowから保持電圧VWmidに向かう
過渡状態(VWlow<VE2<VWmid)を示している。
【0055】次いで、図23(b)に示されるように、
ワード線WLに対して二つの安定な動作点(S1,S
2)が崩れるのに十分な高い電位VWhigh を与える(V
E2=VWhigh)。なお、図23(a)は、ワード線WLの
電圧VE2が、データ保持時の電圧VWmidから高電圧VWh
igh に向かう過渡状態(VWmid<VE2<VWhigh)を示し
ている。
【0056】そして、図23(c)に示されるように、
ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻す(VE2
=VWmid)。これにより、メモリセルMCに対してデー
タS2の書き込みを行うことができる。図24〜図27
は本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの書き込
み動作の一例での他方の書き込み処理(その1〜その
7)を説明するための図であり、ベースの電位の低い側
の安定点S1への書き込み処理を示すものである。
【0057】まず、図24(a)に示されるように、メ
モリセルに書き込まれたデータは、S1またはS2の何
れか一方のデータである。このS1またはS2の何れか
のデータを保持しているメモリセルMCに対して、ビッ
ト線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc に対してデータ保
持時よりも低い電位VBlowを与え(Vc =VBlow)、そ
して、図24(b)に示されるように、ワード線WLを
データ保持時の電位VWmidからより低い電位VWlowとし
(VE2=VWlow)、その後、図25(b)に示されるよ
うに、ワード線WLを再びデータ保持時の電位VWmidに
戻す(VE2=VWmid)。これにより、メモリセルMC
(ワード線WLに接続された全てのメモリセル)に対し
てS2の書き込みが行われる。なお、図25(a)は、
ワード線WLの電圧VE2が、低電圧VWlowからデータ保
持時の電圧VWmidに向かう過渡状態(VWlow<VE2<V
Wmid) を示している。
【0058】さらに、図26(b)に示されるように、
ワード線WLに対して該メモリセルMCの二つの安定な
動作点(S1,S2)が崩れるのに十分な高い電位VWh
ighを与える(VE2=VWhigh)。なお、図26(a)
は、ワード線WLの電圧VE2が、データ保持時の電圧V
Wmidから高電圧VWhigh に向かう過渡状態(VWmid<V
E2<VWhigh)を示している。
【0059】そして、図27に示されるように、ワード
線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻す(VE2=VWm
id)。これにより、メモリセルMCに対してデータS1
の書き込みを行うことができる。すなわち、上述したS
1およびS2の書き込みを組み合わせることにより、各
メモリセルMCに対して所定のデータ(S1またはS
2)を書き込むことができる。そして、この書き込み処
理は、メモリセルMCを構成しているトランジスタのコ
レクタに対してピーク電流よりも大きな電流を原理的に
流すことができるため、読み出し動作の速度を規定して
いるピーク電流および消費電力を規定しているバレー電
流)のトレードオンから逃れることが可能となる。
【0060】図28は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの保持状態のさらに他の例(図28(a))およ
び読み出し動作のさらに他の例(その1:図28(b))を
説明するための図であり、図29は本発明の半導体記憶
装置におけるメモリセルの読み出し動作のさらに他の例
(その2:図29(a) ,その3:図29(b))を説明する
ための図である。
【0061】図28(a)に示されるように、メモリセ
ルMCを構成するトランジスタ(ME−RHET)Tr
は、順方向のピーク電流(Ipf)が逆方向のピーク電流
(Ipr) よりも大きく、且つ、該逆方向のピーク電流
(Ipr) が該順方向のピーク電流(Ipf) とコレクタ・
エミッタ間に所定の電圧が加わっている時の共鳴ピーク
における電流ゲイン(α)との積よりも大きくなるよう
な負性微分特性(Ipf>Ipr>Ipf×α)を有してい
る。
【0062】さらに、図28(a)に示されるように、
本実施例のメモリセルの保持状態の他の例において、メ
モリセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接
合層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベー
ス・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路
によって生成される二つの安定な動作点S1,S2を有
している。そして、メモリセルMCを構成するトランジ
スタTrの第1または第2のエミッタ電極E1,E2の
どちらか一方のエミッタ電極(第2のエミッタ電極E
2)に対してN型負性微分特性のバレーにバイアスされ
るような電位(VWmid)を与え、さらに、ビット線BL
に、グランド(GND)に対して該トランジスタTrに
ゲインが出ない程度で、且つ、ベース・コレクタ接合D
3の逆耐圧電圧(Vrbr)よりも高い電位(VBmid=0
ボルト)を与えるようにして、メモリセルMCに書き込
まれたデータの保持を行う。ここで、ビット線BLに与
える電位(VBmid)は、グランドと同じ電位(0ボル
ト)となっている。
【0063】図28(b)〜図29(b)はメモリセル
の読み出し動作の他の例を示すものである。ここで、上
述したように、メモリセルMCを構成するトランジスタ
Trは、順方向のピーク電流Ipfが逆方向のピーク電流
Iprよりも大きく、且つ、該逆方向のピーク電流Iprが
該順方向のピーク電流Ipfとコレクタ・エミッタ間に所
定の電圧が加わっている時の共鳴ピークにおける電流ゲ
インαとの積よりも大きくなるような負性微分特性(I
pf>Ipr>Ipf×α)を有している。さらに、メモリセ
ルMCは、第1および第2のベース・エミッタ接合層D
1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベース・エ
ミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回路によっ
て生成される二つの安定な動作点S1,S2を有してい
る。
【0064】そして、メモリセルMCを構成するトラン
ジスタTrにゲインが充分でるような電位(VBhigh)を
対応するビット線BLに与えた状態(コレクタ電圧Vc
=VBhigh)において、二つの安定な動作点S1,S2の
内、ベースの電位が低い側の第1の安定動作点(S1)
ではゲインが低く、且つ、ベースの電位が高い側の第2
の安定動作点(S2)ではゲインが高くなっている。そ
して、メモリセルMCに対して当該メモリセルに記憶さ
れたデータが破壊されない程度に対応するワード線(第
2のエミッタ電圧VE2)に対して、データ保持時よりも
高い電位(VWhigh)を与えて、該ビット線(BL)に流
れる電流の二つの状態により差を検出してデータを読み
取る。なお、本実施例も、前述した図17(b)〜図1
8(b)および図19(b)〜図20(b)の実施例と
同様に、図28(b)はビット線BLだけが選択され、
図29(a)はワード線WLだけが選択され、そして、
図29(b)はビット線BLおよびワード線WLの両方
が選択された場合を示している。
【0065】このように、メモリセルMCに対してS1
を書き込む際、コレクタはコレクタベース・コレクタ接
合が、負性微分特性に影響を与えないような電圧に設
定、すなわち、ゲインもでなければ逆耐圧を越える電圧
にもならないようにする(実際には、グランドと同じ電
位にすればよい)。これにより、最初に設定した二つの
ベース・エミッタ接合のN型負性微分特性のいわゆるピ
ーク電流の違いにより、一度、ワード線の電位を下げ
て、再び上げてやる動作を行った時の単安定から双安定
への遷移の際に、MOBILEの動作原理のように、安
定点が一義的にS1に定まる。そして、S2を書き込む
際にも、共鳴バリアの順方向(エミッタに対してベース
を正にバイアスされている)のピーク電流をIpf、逆方
向でのピーク電流をIprとし、コレクタ・エミッタ間に
所定の電圧が加わっている時の、共鳴ピークにおける電
流ゲインをαとした時、Ipf>Ipr>Ipf×αとなるM
E−RHETを用いると、グランドに接続されているエ
ミッタから注入されるエミッタ電流のうちベース電流と
なる成分のピークと、ベースからもう一つのエミッタを
通ってワード線に流すことのできる電流のピークとの大
小が、コレクタに電圧が加わっているときには後者が、
コレクタに電圧が加わっていないときには前者が大きく
なるので、一度、ワード線の電位を下げて、再び上げて
やる動作を行った時の単安定双安定の遷移の際に、MO
BILEの動作原理のように、安定点が一義的にコレク
タに加わる電圧によって決定できる。この方法を用いる
ことで、メモリセル(ME−RHET)の耐圧に無関係
で書き込みが可能で、耐圧を上げてメモリセル周辺回路
の設計マージンを増やすことができる。
【0066】図30および図31は本発明の半導体記憶
装置におけるメモリセルの書き込み動作の他の例での一
方の書き込み処理(その1〜その3)を説明するための
図であり、図30(a)は前述した図21(b)に対応
し、図21(a)に対応する図は省略されている。ここ
で、メモリセルMCは、第1および第2のベース・エミ
ッタ接合層D1,D2を備えており、該第1および第2
のベース・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直
列回路によって生成される二つの安定な動作点S1,S
2を有しており、図30および図31はベースの電位の
高い側の安定点S2への書き込み処理を示すものであ
る。なお、各図において、参照符号IB-cはメモリセル
MCを構成するトランジスタ(ME−RHET)のベー
スBからコレクタCに向かって流れる電流を示し、I
E1-BはメモリセルMCの第1のエミッタE1からベース
Bに向かって流れる電流を示し、IB-E2はメモリセルM
CのベースBから第2のエミッタE2に向かって流れる
電流を示し、そして、IE1-cはメモリセルMCの第1の
エミッタE1からコレクタCに向かって流れる電流を示
している。さらに、参照符号VE2は第2のエミッタE2
の電圧(ワード線WLの電位)を示し、また、Vc はメ
モリセルMCのコレクタCの電圧(ビット線BLの電
位)を示している。
【0067】まず、メモリセルに書き込まれたデータ
は、S1またはS2の何れか一方のデータであるが、こ
のS1またはS2の何れかのデータを保持しているメモ
リセルMCにおいて、ワード線WLに対して該メモリセ
ルMCの二つの安定な動作点(S1,S2)が崩れるの
に十分な低い電位VWlowを与える(VE2=VWlow)。こ
れにより、S1およびS2の双安定状態がS0だけの単
安定状態となる。ここで、ビット線BLには、データ保
持時の電位VBmidを印加しておく(Vc =VBmid=0ボ
ルト)。
【0068】そして、図31に示されるように、ビット
線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc=VBmid=0ボルト
としたまま、ワード線WLをデータ保持時の電位VWmid
に戻し(VE2=VWmid)、メモリセルMCに対してS1
の書き込みを行う。なお、図30(b)は、ワード線W
Lの電圧(第2のエミッタE2電圧)VE2が、低電圧V
Wlowから保持電圧VWmidに向かう過渡状態(VWlow<V
E2<VWmid)を示している。
【0069】図32および図33は本発明の半導体記憶
装置におけるメモリセルの書き込み動作の他の例での他
方の書き込み処理(その1〜その3)を説明するための
図であり、ベースの電位の低い側の安定点S1への書き
込み処理を示すものである。ここで、図32(a)は前
述した図24(b)に対応し、図24(a)に対応する
図は省略されている。
【0070】まず、図32(a)に示されるように、メ
モリセルに書き込まれたデータは、S1またはS2の何
れか一方のデータを保持しているメモリセルMCにおい
て、ビット線BLの電圧(コレクタ電圧)Vc に対して
データ保持時よりも高い電位VBhigh を与え(Vc =V
Bhigh)、ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidから
より低い電位VWlowとする(VE2=VWlow)。その後、
図33に示されるように、ワード線WLをデータ保持時
の電位VWmidに戻し(VE2=VWmid)、メモリセルMC
に対してS2の書き込みを行う。なお、図32(b)
は、ワード線WLの電圧VE2が、低電圧VWlowからデー
タ保持時の電圧VWmidに向かう過渡状態(VWlow<VE2
<VWmid) を示している。
【0071】以下、図21〜図27および図30〜図3
3を参照して説明したメモリセルへの書き込み(S1,
S2の書き込み)処理を適用した半導体記憶装置におけ
るメモリセルMCの書き換え動作の例を説明する。図3
4は本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの書き
換えを行わないビットでの動作の一例を説明するための
図であり、図35は本発明の半導体記憶装置におけるメ
モリセルの書き換えを行うビットでの動作の一例を説明
するための図である。ここで、各メモリセルMCは、第
1および第2のベース・エミッタ接合層D1,D2を備
え、且つ、該第1および第2のベース・エミッタ接合層
D1,D2とベース層との直列回路によって生成される
二つの安定な動作点S1,S2を有している。なお、図
34およ図35において、参照符号(a)は記憶情報が
S2の場合を示し、また、(b)は記憶情報がS1の場
合を示している。まず、図34(a)に示されるよう
に、書き換えを行わないビットでの動作において、記憶
情報がS2(二つの安定な動作点の内、ベースの電位が
高い側の第2の安定動作点)の場合、ビット線BLの電
圧VBL(メモリセルMCのコレクタ電圧Vc)を時間T0
〜T3 で中間電圧VBmidから高電圧VBhigh とし、ま
た、ワード線WLの電圧VWL(メモリセルMCの第2の
エミッタ電圧VE2)を時間T1で中間電圧VWmidから高
電圧VWhigh として、読み出し動作を行う。さらに、ワ
ード線電圧VWLを時間T4 で中間電圧VWmidから低電圧
VWlowとした後、再び中間電圧VWmidとして、それまで
メモリセルMCに記憶されていたのと同じ記憶情報S2
をそのまま書き込む。
【0072】一方、図34(b)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S1(二つの安定な動作点の内、ベースの電位が低い側
の第1の安定動作点)の場合、ビット線電圧VBLを時間
T0 〜T3 で中間電圧VBmidから高電圧VBhigh とし、
また、ワード線電圧VWLを時間T1 で中間電圧VWmidか
ら高電圧VWhigh として、読み出し動作を行う。さら
に、ワード線電圧VWLを時間T4 で中間電圧VWmidから
低電圧VWlowとした後、再び中間電圧VWmidとし、ま
た、時間T6 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とし
た後、再び中間電圧VWmidとして、それまでメモリセル
MCに記憶されていたのと同じ記憶情報S1をそのまま
書き込む。
【0073】ここで、図34(a)および(b)から明
らかなように、記憶情報がS2の場合、ビット線電流I
BL(ビット線BLを流れる電流)は、時間T1 において
大きく流れることになるが、記憶情報がS1の場合に
は、ビット線電流IBLは時間T1 においては流れずに時
間T5 において瞬間的に流れるだけである。次に、図3
5(a)に示されるように、書き換えをするビットでの
動作において、記憶情報がS2(S2書き込み)の場
合、ワード線電圧VWL(VE2)を時間T1 で中間電圧V
Wmidから高電圧VWhigh として、読み出し動作を行い、
さらに、ワード線電圧VWLを時間T4 で中間電圧VWmid
から低電圧VWlowとした後、再び中間電圧VWmidとし
て、それまで記憶されていた情報S1とは逆の記憶情報
S2の書き込みを行う。
【0074】一方、図35(b)に示されるように、書
き換えをするビットでの動作において、記憶情報がS1
(S1書き込み)の場合、ワード線電圧VWLを時間T1
で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とし、時間T4 で
中間電圧VWmidから低電圧VWlowとし、そして、時間T
6 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とした後、再び
中間電圧VWmidとする。さらに、ビット線電圧VBLを時
間T6 で中間電圧VBmidから高電圧VBhigh とした後、
再び中間電圧VBmidとして、それまで記憶されていた情
報S2とは逆の記憶情報S1の書き込みを行う。ここ
で、図35(a)および(b)から明らかなように、記
憶情報がS1の場合には、ビット線電流IBLは時間T5
において瞬間的に流れる。
【0075】ここで、図34および図35を参照して説
明した実施例において、メモリセルMCの内、任意の1
本のワード線に接続されたメモリセルMCの数が、所定
のデータに対応したデータ書き込みを行うビット数より
も少ない場合には、該所定のデータに対応したデータ書
き込みを行わないメモリセルの情報を一度読み込んでお
き(時間T1)、書き込みのタイミングにおいて該読み込
んでおいた情報を書き込むようになっている。
【0076】このように、本実施例では、まず、図34
(a)および35(a)に示されるように、ビット線B
Lの電位VBL(メモリセルMCのコレクタ電圧Vc)を保
持したまま、任意の1本のワード線WLに対して該ワー
ド線WLに接続された複数のメモリセルMCの二つの安
定な動作点(S1,S2)が崩れるのに十分な低い電位
VWlowを与え(VWL(VE2)=VWlow:時間T4)、さら
に、当該ワード線WLをデータ保持時の電位VWmidに戻
すことにより、該複数のメモリセルMCを二つの安定な
動作点(S1,S2)の内、ベースの電位の高い側の安
定点S2へのデータ書き込みを行う。すなわち、S2の
書き込みを行う際には、メモリセルMCのコレクタに対
して、コレクタベース・コレクタ接合が負性微分特性に
影響を与えないような電圧を印加し、換言すると、ゲイ
ンもでなければ、逆耐圧を越える電圧にもならないよう
な電圧を印加する(実際には、グランドと同じ電位にす
ればよい)。これにより、最初に設定した2つのベース
・エミッタ接合のN型負性微分特性のいわゆるピーク電
流の違いで、一度、ワード線の電位を下げて、再び上げ
てやる動作を行った時の単安定双安定の遷移の際に、M
OBILEの動作原理のように、安定点が一義的にS2
に定まることになる。
【0077】さらに、ベースの電位の高い側の安定点S
2へのデータ書き込みを行った複数のメモリセルMCの
内、ベースの電位の低い側の安定点S1へのデータ書き
込みを行う必要のあるメモリセルに接続されたビット線
BLに対してデータ保持時よりも低い電位VBlowを与え
(VBL(Vc)=VBlow:時間T6)、そして、上記任意の
1本のワード線WLに対して前記二つの安定な動作点が
崩れるのに十分な高い電位VWhigh を与え(VWL
(VE2)=VWhigh :時間T6)、さらに、当該ワード線
WLをデータ保持時の電位VWmidに戻して(VWL
(VE2)=VWmid:時間T7)所定のデータを書き込むよ
うになっている。すなわち、S1の書き込みを行う際に
は、コレクタベース・コレクタ接合の逆耐圧のしきい値
を越えることで流れ込む電流により、実効的にピーク電
流に大小が以前と逆になるため、一度、ワード線の電位
を下げて、再び上げてやる動作を行った時の単安定双安
定の遷移の際に、MOBILEの動作原理のように、安
定点が一義的にS1に定まる。このように、本実施例に
よれば、メモリセルMCのコレクタに加わる電圧によっ
て書き込まれる情報を決定することができる。その際に
は、少なくとも、周辺回路の動作マージンに深くかかわ
っている順方向の特性に無関係に書き込みを行うことが
できる。
【0078】図36は本発明の半導体記憶装置における
メモリセルの書き換えを行わないビットでの動作の他の
例を説明するための図であり、図37は本発明の半導体
記憶装置におけるメモリセルの書き換えを行うビットで
の動作の他の例を説明するための図である。ここで、各
メモリセルMCは、第1および第2のベース・エミッタ
接合層D1,D2を備え、且つ、該第1および第2のベ
ース・エミッタ接合層D1,D2とベース層との直列回
路によって生成される二つの安定な動作点S1,S2を
有している。なお、図36およ図37において、参照符
号(a)は記憶情報がS2の場合を示し、また、(b)
は記憶情報がS1の場合を示している。
【0079】まず、図36(a)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S2の場合、ビット線電圧VBL(メモリセルMCのコレ
クタ電圧Vc)を時間T0 〜T3 で中間電圧VBmidから高
電圧VBhigh とし、また、ワード線WLの電圧VWL(メ
モリセルMCの第2のエミッタ電圧VE2)を時間T1で
中間電圧VWmidから高電圧VWhigh として、読み出し動
作を行う。さらに、ワード線電圧VWLを時間T5 で中間
電圧VWmidから高電圧VWhigh とした後、再び中間電圧
VWmidとして、それまでメモリセルMCに記憶されてい
たのと同じ記憶情報S2をそのまま書き込む。
【0080】一方、図36(b)に示されるように、書
き換えを行わないビットでの動作において、記憶情報が
S1の場合、ビット線電圧VBLを時間T0 〜T3 で中間
電圧VBmidから高電圧VBhigh とし、また、ワード線電
圧VWLを時間T1 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh
として、読み出し動作を行う。さらに、ワード線電圧V
WLを時間T4 で中間電圧VWmidから低電圧VWlowとした
後、時間T5 で高電圧VWhigh とし、その後、再び中間
電圧VWmidとして、それまでメモリセルMCに記憶され
ていたのと同じ記憶情報S1をそのまま書き込む。
【0081】ここで、図36(a)および(b)から明
らかなように、記憶情報がS2の場合、ビット線電流I
BLは、時間T1 において大きく流れることになるが、記
憶情報がS1の場合には、ビット線電流IBLは時間T1
においては流れずに時間T5において瞬間的に流れるだ
けである。次に、図37(a)に示されるように、書き
換えをするビットでの動作において、記憶情報がS2
(S2書き込み)の場合、ワード線電圧VWL(VE2)を
時間T1 で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh として、
読み出し動作を行い、さらに、ワード線電圧VWLを時間
T4 で中間電圧VWmidから低電圧VWlowとした後、時間
T5 で高電圧VWhigh とし、その後、再び中間電圧VWm
idとして、それまで記憶されていた情報S1とは逆の記
憶情報S2の書き込みを行う。
【0082】一方、図37(b)に示されるように、書
き換えをするビットでの動作において、記憶情報がS1
(S1書き込み)の場合、ワード線電圧VWLを時間T1
で中間電圧VWmidから高電圧VWhigh とし、時間T4 で
中間電圧VWmidから低電圧VWlowとした後、時間T5 で
高電圧VWhigh とし、その後、再び中間電圧VWmidとす
る。さらに、ビット線電圧VBLを時間T3 〜T6 で中間
電圧VBmidから低電圧VBlowとした後、再び中間電圧V
Bmidとして、それまで記憶されていた情報S2とは逆の
記憶情報S1の書き込みを行う。ここで、図37(a)
および(b)から明らかなように、記憶情報がS1の場
合には、ビット線電流IBLは時間T5 において瞬間的に
流れる。
【0083】ここで、図36および図37を参照して説
明した実施例において、メモリセルMCの内、任意の1
本のワード線に接続されたメモリセルMCの数が、所定
のデータに対応したデータ書き込みを行うビット数より
も少ない場合には、該所定のデータに対応したデータ書
き込みを行わないメモリセルの情報を一度読み込んでお
き(時間T1)、書き込みのタイミングにおいて該読み込
んでおいた情報を書き込むようになっている。
【0084】このように、本実施例では、まず、図36
(b)および図37(b)に示されるように、ベースの
電位が低い側の第1の安定動作点S1へのデータ書き込
みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリセルMC
に対応するビット線BLに対してデータ保持時よりも低
い電位VBlow(時間T3 〜T6 )を与える。一方、図3
6(a)および図37(a)に示されるように、ベース
の電位が高い側の第2の安定動作点S2へのデータ書き
込みを行うメモリセルMCに対しては、該メモリセルM
Cに対応するビット線BLに対してデータ保持時の電位
VBmid(時間T3 〜T6 )を与える。
【0085】そして、この状態において、図36(a),
(b)および図37(a),(b)に示されるように、ワ
ード線WLに対して二つの安定な動作点(S1,S2)
が崩れるのに十分な低い電位VWlowを与え(時間T4)、
その後、データ保持時よりも高い電位VWhigh を与え
(時間T5)、さらに、該ワード線WLをデータ保持時の
電位VWmidに戻して(時間T6)所定のデータを書き込む
ようになっている。
【0086】このように、本実施例では、S2の書き込
みの際には、ビット線BLの電位VBL(メモリセルMC
のコレクタ電圧Vc)をデータ保持時と同じ電位(VBmi
d)とし、また、S1の書き込みの際には、コレクタ電
圧Vc をデータ保持時よりも低い値(VBlow)にしてお
く。そして、この状態で、ワード線の電位を保持時より
低い値VWlowからデータ保持時よりも高い電位VWhigh
とし、さらに、データ保持時の電位VWmidに戻すことに
よって、選択信号を与えることなく、S1およびS2の
それぞれの書き込みを行うことができる。
【0087】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、より少ない素子数で、小さな面積で構成し得る新規
なメモリセルからなる半導体記憶装置および該半導体記
憶装置のデータ保持、データ読み取り並びにデータ書き
込み方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置におけるメモリセ
ルの等価回路を示す図である。
【図2】本発明に係る半導体記憶装置におけるメモリセ
ルの立体構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第1実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図4】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第2実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図5】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第3実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図6】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第4実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図7】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第5実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図8】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第6実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図9】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセルの
第7実施例の層構造およびそのエネルギバンドを示す図
である。
【図10】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の
一構成例を示すブロック回路図である。
【図11】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の
一例の立体構成を示す斜視図である。
【図12】図11の半導体記憶装置(SRAM)の平面
配置を示す図である。
【図13】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の
他の例の立体構成を示す斜視図である。
【図14】図13の半導体記憶装置(SRAM)の平面
配置を示す図である。
【図15】本発明に係る半導体記憶装置(SRAM)の
さらに他の例の立体構成を示す斜視図である。
【図16】図15の半導体記憶装置(SRAM)の平面
配置を示す図である。
【図17】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の保持状態の一例および読み出し動作の一例(その1)
を説明するための図である。
【図18】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作の一例(その2,その3)を説明するた
めの図である。
【図19】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の保持状態の他の例および読み出し動作の他の例(その
1)を説明するための図である。
【図20】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作の他の例(その2,その3)を説明する
ための図である。
【図21】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その
1,その2)を説明するための図である。
【図22】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その
3,その4)を説明するための図である。
【図23】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での一方の書き込み処理(その5
〜その7)を説明するための図である。
【図24】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
1,その2)を説明するための図である。
【図25】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
3,その4)を説明するための図である。
【図26】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
5,その6)を説明するための図である。
【図27】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の一例での他方の書き込み処理(その
7)を説明するための図である。
【図28】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の保持状態のさらに他の例および読み出し動作のさらに
他の例(その1)を説明するための図である。
【図29】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の読み出し動作のさらに他の例(その2,その3)を説
明するための図である。
【図30】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の他の例での一方の書き込み処理(その
1,その2)を説明するための図である。
【図31】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の他の例での一方の書き込み処理(その
3)を説明するための図である。
【図32】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の他の例での他方の書き込み処理(その
1,その2)を説明するための図である。
【図33】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き込み動作の他の例での他方の書き込み処理(その
3)を説明するための図である。
【図34】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行わないビットでの動作の一例を説明する
ための図である。
【図35】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行うビットでの動作の一例を説明するため
の図である。
【図36】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行わないビットでの動作の他の例を説明す
るための図である。
【図37】本発明の半導体記憶装置におけるメモリセル
の書き換えを行うビットでの動作の他の例を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…ビットアドレスデコーダ 2…ワードアドレスレコーダ 3…センス回路 B…ベース BL…ビット線 C…コレクタ D1…ベース・第1エミッタ接合(B−E1) D2…ベース・第2エミッタ接合(B−E2) D3…ベース・コレクタ接合(B−C) E1…第1のエミッタ E2…第2のエミッタ GND…接地電位 GL…グランド線 IB-c …メモリセルのベースからコレクタに向かって流
れる電流 IE1-B…メモリセルの第1のエミッタからベースに向か
って流れる電流 IB-E2…メモリセルのベースから第2のエミッタに向か
って流れる電流 IE1-c…メモリセルの第1のエミッタからコレクタに向
かって流れる電流 Ipf…メモリセルの順方向のピーク電流 Ipr…メモリセルの逆方向のピーク電流 Ipf1 …メモリセルの第1のエミッタ電極の順方向のピ
ーク電流 Ipr2 …メモリセルの第2のエミッタ電極の逆方向のピ
ーク電流 MC…メモリセル VE2…メモリセルの第2のエミッタの電圧(ワード線の
電位) Vc …メモリセルのコレクタの電圧(ビット線の電位) WL…ワード線 α…電流ゲイン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線(BL)と、該ビット線(B
    L)に交差するワード線(WL)およびグランド線(G
    L)と、該ビット線(BL)と該ワード線(WL)およ
    び該グランド線(GL)との交差個所に設けられたメモ
    リセル(MC)とを備えた半導体記憶装置であって、 前記メモリセル(MC)は、1つのコレクタ電極(C)
    および第1および第2のエミッタ電極(E1,E2)を
    有し、ベース・エミッタ間電流電圧特性にN型負性微分
    特性を示し、該N型負性微分特性におけるピーク電流部
    までの領域ではゲインが相対的に小さく、且つ、該N型
    負性微分特性におけるバレー電流部以後の領域ではゲイ
    ンが相対的に大きな特性を有するダブルエミッタ構造の
    トランジスタ(Tr)を備え、該トランジスタ(Tr)
    は、第一準位から注入された電子はそのほとんどがコレ
    クタバリアにより反射されてコレクタ電流とはならず,
    第二準位もしくは熱的に励起された電子はコレクタバリ
    アを越えてコレクタ電流となるような共鳴トンネルバリ
    ア、および、コレクタバリア構造を有するマルチエミッ
    タ共鳴トンネルホットエレクトロントランジスタであ
    り、 前記マルチエミッタ共鳴トンネルホットエレクトロント
    ランジスタ(Tr)の第1のエミッタ電極(E1)は前
    記グランド線(GL)に接続され、該トランジスタ(T
    r)の第2のエミッタ電極(E2)は前記ワード線(W
    L)に接続され、且つ、該トランジスタ(Tr)のコレ
    クタ電極(C)は前記ビット線(BL)に接続されるよ
    うになっていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記マルチエミッタ共鳴トンネルホット
    エレクトロントランジスタ(Tr)は、前記第1のエミ
    ッタ電極(E1)の順方向のピーク電流(Ipf1)より
    も、前記第2のエミッタ電極(E2)の逆方向のピーク
    電流(Ipr2)が大きくなるような負性微分特性(Ipf1<
    Ipr2)を有していることを特徴とする請求項1の半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記マルチエミッタ共鳴トンネルホット
    エレクトロントランジスタ(Tr)は、順方向のピーク
    電流(Ipf)が逆方向のピーク電流(Ipr)よりも大きく、
    且つ、該逆方向のピーク電流(Ipr)が該順方向のピーク
    電流(Ipf)と前記コレクタ・エミッタ間に所定の電圧が
    加わっている時の共鳴ピークにおける電流ゲイン(α)
    との積よりも大きくなるような負性微分特性(Ipf >Ip
    r >Ipf ×α)を有していることを特徴とする請求項1
    の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ビット線は、複数のビット線群(B
    L1,BL2,…)として構成され、前記ワード線およ
    び前記グランド線は、該ビット線群(BL1,BL2,
    …)に対して垂直に交差し、且つ、互いに平行に配置さ
    れた複数のワード線群(WL1,WL2,…)およびグ
    ランド線群(GL1,GL2,…)として構成され、そ
    して、前記メモリセルは、該各ビット線(BL1,BL
    2,…)と該各ワード線(WL1,WL2,…)および
    該各グランド線(GL1,GL2,…)との交差個所に
    それぞれ設けられた複数のメモリセル(MC1,MC
    2,…)より成るメモリセルアレイとして構成され、 前記半導体記憶装置は、さらに、 前記ビット線群(BL1,BL2,…)に対してアドレ
    ス信号を供給するビット線アドレスデコーダ(1)と、 前記ワード線群(WL1,WL2,…)に対してアドレ
    ス信号を供給するワード線アドレスデコーダ(2)と、 前記ビット線群(BL1,BL2,…)から前記各メモ
    リセル(MC1,MC2,…)の記憶情報を検出するセ
    ンス回路(3)とを具備することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    記憶装置において前記メモリセル(MC)のデータを保
    持する方法であって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該メモリセル(MC)を構成するトランジスタ(Tr)
    の第1または第2のエミッタ電極(E1,E2)のどち
    らか一方のエミッタ電極に対して前記N型負性微分特性
    のバレーにバイアスされるような電位(VWmid)を与
    え、そして、 前記ビット線(BL)に、グランドに対して該トランジ
    スタ(Tr)にゲインが出ない程度で、且つ、ベース・
    コレクタ接合(D3)の逆耐圧電圧(Vrbr)よりも高
    い電位(VBmid)を与えるようにすることを特徴とする
    半導体記憶装置のデータ保持方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    記憶装置において前記メモリセル(MC)からデータを
    読み取る方法であって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該メモリセル(MC)を構成するトランジスタ(Tr)
    にゲインが充分でるような電位(VBhigh)を対応する前
    記ビット線(BL)に与えた状態において、前記二つの
    安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電位が低い
    側の第1の安定動作点(S1)ではゲインが低く、且
    つ、該ベースの電位が高い側の第2の安定動作点(S
    2)ではゲインが高くなっており、そして、 該メモリセル(MC)に対して当該メモリセルに記憶さ
    れたデータが破壊されない程度に対応するワード線に対
    して、データ保持時よりも高い電位(VWhigh)を与え
    て、該ビット線(BL)に流れる電流の二つの状態によ
    り差を検出してデータを読み取るようにしたことを特徴
    とする半導体記憶装置のデータ読み取り方法。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の半導体記憶装置におい
    て前記メモリセル(MC)にデータを書き込む方法であ
    って、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が低い側の第1の安定動作点(S1)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時よりも低い電位(VBlow)を与え、対応するワー
    ド線(WL)に対して前記二つの安定な動作点(S1,
    S2)が崩れるのに十分な高い電位(VWhigh)を与え、
    さらに、当該ワード線(WL)をデータ保持時の電位
    (VWmid)に戻し、そして、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が高い側の第2の安定動作点(S2)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時の電位(VBmid)を保持したまま、対応するワー
    ド線(WL)に対して前記二つの安定な動作点(S1,
    S2)が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)を与え、
    さらに、当該ワード線(WL)をデータ保持時の電位
    (VWmid)に戻して所定のデータを書き込むようにした
    ことを特徴とする半導体記憶装置のデータ書き込み方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の半導体記憶装置におい
    て前記メモリセル(MC)が並べられたメモリセルアレ
    イにデータを書き込む方法であって、 前記各メモリセル(MC)は、第1および第2のベース
    ・エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1
    および第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)と
    ベース層との直列回路によって生成される二つの安定な
    動作点(S1,S2)を有し、 前記ビット線(BL)に対するデータ保持時の電位(V
    Bmid)を保持したまま、任意の1本のワード線(WL)
    に対して当該ワード線(WL)に接続された複数のメモ
    リセル(MC)の該二つの安定な動作点(S1,S2)
    が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)を与え、さら
    に、当該ワード線(WL)をデータ保持時の電位(VWm
    id)に戻すことにより、該複数のメモリセル(MC)を
    前記二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの
    電位の高い側の安定点(S2)へのデータ書き込みを行
    い、 該ベースの電位の高い側の安定点(S2)へのデータ書
    き込みを行った複数のメモリセル(MC)の内、前記二
    つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電位の
    低い側の安定点(S1)へのデータ書き込みを行う必要
    のあるメモリセルに接続されたビット線(BL)に対し
    てデータ保持時よりも低い電位(VBlow)を与え、そし
    て、 前記任意の1本のワード線(WL)に対して前記二つの
    安定な動作点(S1,S2)が崩れるのに十分な高い電
    位(VWhigh)を与え、さらに、当該ワード線(WL)を
    データ保持時の電位(VWmid)に戻して所定のデータを
    書き込むようにしたことを特徴とする半導体記憶装置の
    データ書き込み方法。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の半導体記憶装置におい
    て前記メモリセル(MC)にデータを書き込む方法であ
    って、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が低い側の第1の安定動作点(S1)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時よりも低い電位(VBlow)を与え、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が高い側の第2の安定動作点(S2)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時の電位(VBmid)を与え、そして、 前記ワード線(WL)に対して前記二つの安定な動作点
    (S1,S2)が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)
    を与え、その後、データ保持時よりも高い電位(VWhig
    h)を与え、さらに、該ワード線(WL)をデータ保持時
    の電位(VWmid)に戻して所定のデータを書き込むよう
    にしたことを特徴とする半導体記憶装置のデータ書き込
    み方法。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の半導体記憶装置にお
    いて前記メモリセル(MC)にデータを書き込む方法で
    あって、 前記メモリセル(MC)は、第1および第2のベース・
    エミッタ接合層(D1,D2)を備え、且つ、該第1お
    よび第2のベース・エミッタ接合層(D1,D2)とベ
    ース層との直列回路によって生成される二つの安定な動
    作点(S1,S2)を有し、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が低い側の第1の安定動作点(S1)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時の電位(VBmid)を与え、 該二つの安定な動作点(S1,S2)の内、ベースの電
    位が高い側の第2の安定動作点(S2)へのデータ書き
    込みを行うメモリセル(MC)に対しては、該メモリセ
    ル(MC)に対応するビット線(BL)に対してデータ
    保持時よりも高い電位(VBhigh)を与え、そして、 前記ワード線(WL)に対して前記二つの安定な動作点
    (S1,S2)が崩れるのに十分な低い電位(VWlow)
    を与え、さらに、該ワード線(WL)をデータ保持時の
    電位(VWmid)に戻すために前記データ保持時よりも高
    い電位(VBhigh)を与えて所定のデータを書き込むよう
    にしたことを特徴とする半導体記憶装置のデータ書き込
    み方法。
  11. 【請求項11】 前記メモリセル(MC)の内、任意の
    1本のワード線に接続されたメモリセル(MC)の数
    が、前記所定のデータに対応したデータ書き込みを行う
    ビット数よりも少ない場合には、該所定のデータに対応
    したデータ書き込みを行わないメモリセルの情報を一度
    読み込んでおき、書き込みのタイミングにおいて該読み
    込んでおいた情報を書き込むようにしたことを特徴とす
    る請求項8〜10のいずれかに記載の半導体記憶装置の
    データを書き込み方法。
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