JPH08305469A - 情報処理装置および情報処理装置のサスペンド方法 - Google Patents

情報処理装置および情報処理装置のサスペンド方法

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JPH08305469A
JPH08305469A JP7111545A JP11154595A JPH08305469A JP H08305469 A JPH08305469 A JP H08305469A JP 7111545 A JP7111545 A JP 7111545A JP 11154595 A JP11154595 A JP 11154595A JP H08305469 A JPH08305469 A JP H08305469A
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JP
Japan
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area
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storing
power supply
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JP7111545A
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Atsushi Nakamura
敦 中村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ処理中断時における退避データ量を減
らして、実質的な退避データ書き込み処理時間を短縮し
て電力消費をさらに節減できる。 【構成】 パワマネIC20が主電源をオフ状態とする
直前に、CPU1がシステム稼働状況に基づいて退避格
納する領域を可変設定されたメインメモリ22領域の内
容をハードディスク(HD)4に退避格納し、該退避格
納したハードディスク(HD)4に対するアクセス情報
をSRAM23に格納する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリ駆動可能な携
帯型コンピュータ装置等の情報処理装置に係り、特にサ
スペンド・レジューム機能を備えた情報処理装置および
情報処理装置のサスペンド方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリ駆動可能な携帯型コンピ
ュータ装置等の情報処理装置においては、現在のユーザ
の使用状態を保持しつつ省電力、持ち運び等のためにシ
ステムの電源を一時オフ状態にすることを可能とするサ
スペンドという機能が設定されている。このサスペンド
状態に移行する条件としては、ユーザのスイッチ押下や
タイマ設定などによるユーザの制御による移行のほか
に、バッテリ使用時のバッテリ容量低下などによるシス
テム制御の一環としてのサスペンド移行が挙げられる。
【0003】サスペンド処理を可能にするための条件と
して、システム復帰時(以下リジュームと呼ぶ)にサス
ペンド移行前のシステム状態を再現する目的で、メイン
メモリ上の現在のユーザデータ、表示バッファメモリ、
CPUを始めとするシステムICの内部レジスタ等シス
テムデータ、またシステムの動作状態などをサスペンド
状態中に保持しておく手段が必要とされている。
【0004】このデータ保持方法としては、一般的に2
種類の方法がある。1つは、レジスタの内容等をメモリ
手段に格納し、保持が必要とされるデータが格納されて
いるメインメモリ等のメモリ手段を含めてバッテリ、保
持用電源等の電源手段により電源供給し、前記メモリが
揮発性メモリである場合は、電気的にメモリを定期的活
性化によるリフレッシュ動作などによりデータ保持を行
なう方式(以降アクティブサスペンド方式と呼ぶ。)
と、保持が必要とされるデータ、メモリをHD等に代表
される不揮発性メモリ手段にデータ転送により退避して
しまうことにより、電気的な保持を最小限に留め、シス
テムの完全なオフ状態を実現する(以降0Vサスペンド
と呼ぶ)方式である。
【0005】現在一般的にサスペンド機能を備える携帯
型コンピュータシステムにおいては、上記2種類の方式
の内のいずれかを使用し、サスペンド処理を実行してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
種類のサスペンド方式には、それぞれ長所、短所があ
る。
【0007】アクティブサスペンド方式は、通常使用し
ている、メモリの電気的保持を行なうためデータの格納
動作を必要とせず、データ書き込み処理時間、また格納
用メモリを必要としないが、サスペンド中の保持電源供
給、リフレッシュなどのメモリの保持動作が必要とな
り、追加回路に伴う負荷の増大がある。また、バッテリ
駆動時にバッテリ残容量が枯渇してきたときなど電気的
保持が不可能となった場合にはデータの消失につながる
ため、安定性に優れない。
【0008】以上の欠点を回避するために0Vサスペン
ド方式を採用する場合においては、揮発生メモリのサス
ペンド時の電気的保持制御、サスペンド中の通電を必要
とせず、データ保持に関して安定性が得られるが、デー
タ格納を行なうためのデータの不揮発性メモリ手段への
格納動作を必要とし、使用するシステムメインメモリの
容量に応じた分の格納用メモリ領域を確保することが必
要となる。
【0009】さらに、格納用メモリとして書き込み可能
な不揮発性記憶装置として一般的なHD等メカ駆動を伴
う記憶装置を使用した場合、格納に要する時間、またデ
ィスク回転などメカ部分の電気駆動に伴う電気的負荷が
大きいため、消費電力の増大につながる等の問題点があ
った。
【0010】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第6の発明
の目的は、電池駆動時に、データ処理中断時におけるメ
インメモリの領域を使用可能な領域よりも限定すること
により、あるいはデータ処理時にメインメモリの内容を
記憶する記憶媒体の確保できる退避領域の容量に基づい
てデータ処理中断時におけるメインメモリの領域を使用
可能な領域よりも限定することにより、データ処理中断
時における退避データ量を減らして、実質的な退避デー
タ書き込み処理時間を短縮して電力消費をさらに節減で
きるとともに、退避データを格納する領域が十分に確保
できない場合でも、データ処理の中断を実現し、かつ確
実にデータ処理中断前の状態にシステムを復帰させるこ
とができる情報処理装置および情報処理装置のサスペン
ド方法を提供することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、複数の電源からの電力供給に基づいてデータ処理を
行うデータ処理手段と、不揮発性メモリに情報を記憶す
る第1の記憶手段と、独立した電源により情報を不揮発
性メモリに記憶する第2の記憶手段と、前記データ処理
手段によるデータ処理に伴うシステム情報を記憶する第
3の記憶手段と、前記データ処理を一時中断し、前記第
1および第3の記憶手段を含むシステムデバイスに対す
る主電源をオフ状態とする電源制御手段と、前記第3の
記憶手段に確保するメインメモリのメモリ領域をシステ
ム稼働状況に基づいて可変設定する設定手段と、前記電
源制御手段が主電源をオフ状態とする直前に、前記第3
の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の内容を
前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した前記
第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の記憶
手段に格納する中断手段とを有するものである。
【0012】本発明に係る第2の発明は、中断手段によ
る処理が実行可能かどうかを判定する判定手段を設け、
前記判定手段が実行可能であると判定した場合に、設定
手段がメインメモリのメモリ領域を確保可能な全領域よ
りも少ない所定のメモリ領域を設定するものである。
【0013】本発明に係る第3の発明は、電源供給源が
ACアダプタかそれとも電池であるかを検出する検出手
段を設け、前記検出手段の検出結果に基づいて判定手段
が中断手段による処理が実行可能かどうかを判定するも
のである。
【0014】本発明に係る第4の発明は、複数の電源か
らの電力供給に基づいてデータ処理を行うデータ処理手
段と、不揮発性メモリに情報を記憶する第1の記憶手段
と、独立した電源により情報を不揮発性メモリに記憶す
る第2の記憶手段と、前記データ処理手段によるデータ
処理に伴うシステム情報を記憶する第3の記憶手段と、
前記データ処理を一時中断し、前記第1および第3の記
憶手段を含むシステムデバイスに対する主電源をオフ状
態とする電源制御手段と、前記第1の記憶手段に確保可
能な前記第3の記憶手段に設定されるメインメモリ領域
の一時退避領域容量を検出する検出手段と、前記検出手
段により検出された前記第1の記憶手段に確保可能な前
記一時退避領域容量に基づいて前記第3の記憶手段上の
前記メインメモリ領域を可変設定する設定手段と、前記
電源制御手段が主電源をオフ状態とする直前に、前記第
3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の内容
を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した前
記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の記
憶手段に格納する中断手段とを有するものである。
【0015】本発明に係る第5の発明は、複数の電源か
らの電力供給に基づいてデータ処理を行うデータ処理手
段と、不揮発性メモリに情報を記憶する第1の記憶手段
と、独立した電源により情報を不揮発性メモリに記憶す
る第2の記憶手段と、前記データ処理手段によるデータ
処理に伴うシステム情報を記憶する第3の記憶手段とを
有する情報処理装置のサスペンド方法において、電力供
給源を判定する判定工程と、該判定結果に基づいて前記
第3の記憶手段に確保するメインメモリのメモリ領域を
システム稼働状況に基づいて可変設定するメモリ設定工
程と、主電源をオフ状態とする直前に、前記第3の記憶
手段に可変設定されたメインメモリ領域の内容を前記第
1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した前記第1の
記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の記憶手段に
格納する退避工程と、データ処理を一時中断し、前記第
1および第3の記憶手段を含むシステムデバイスに対す
る主電源をオフ状態とする中断工程とを有するものであ
る。
【0016】本発明に係る第6の発明は、複数の電源か
らの電力供給に基づいてデータ処理を行うデータ処理手
段と、不揮発性メモリに情報を記憶する第1の記憶手段
と、独立した電源により情報を不揮発性メモリに記憶す
る第2の記憶手段と、前記データ処理手段によるデータ
処理に伴うシステム情報を記憶する第3の記憶手段とを
有する情報処理装置のサスペンド方法において、第1の
記憶手段に確保可能な前記第3の記憶手段に設定される
メインメモリ領域の一時退避領域容量を検出する検出工
程と、該検出された前記第1の記憶手段に確保可能な前
記一時退避領域容量に基づいて前記第3の記憶手段上の
前記メインメモリ領域を可変設定する設定工程と、主電
源をオフ状態とする直前に、前記第3の記憶手段に可変
設定されたメインメモリ領域の内容を前記第1の記憶手
段に退避格納し、該退避格納した前記第1の記憶手段に
対するアクセス情報を前記第2の記憶手段に格納する退
避工程と、データ処理を一時中断し、前記第1および第
3の記憶手段を含むシステムデバイスに対する主電源を
オフ状態とする中断工程とを有するものである。
【0017】
【作用】第1の発明においては、電源制御手段が主電源
をオフ状態とする直前に、中断手段が前記第3の記憶手
段にシステム稼働状況に基づいて可変設定されたメイン
メモリ領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、
該退避格納した前記第1の記憶手段に対するアクセス情
報を前記第2の記憶手段に格納して、第1の記憶手段に
退避転送するデータ量を加減し、第1の記憶手段に対す
る退避データ格納に伴う書き込み時間を加減して電池の
電力消費をさらに節減可能とする。
【0018】第2の発明においては、前記判定手段が中
断手段による処理が実行可能であると判定した場合に、
設定手段がメインメモリのメモリ領域を確保可能な全領
域よりも少ない所定のメモリ領域を設定して、第1の記
憶手段に退避転送するデータ量を減らし、第1の記憶手
段に対する退避データ格納に伴う書き込み時間を減して
電池の電力消費をさらに節減可能とする。
【0019】第3の発明においては、電源供給源がAC
アダプタかそれとも電池であるかを検出し、該検出結果
に基づいて判定手段が中断手段による処理が実行可能か
どうかを判定して、電池駆動時においてデータ処理中断
およびメインメモリ領域の退避処理を実行させるかどう
かを確実に判定することを可能とする。
【0020】第4の発明においては、第1の記憶手段に
確保可能な前記第3の記憶手段に設定されるメインメモ
リ領域の一時退避領域容量を検出する検出手段により検
出された前記第1の記憶手段に確保可能な前記一時退避
領域容量に基づいて設定手段が前記第3の記憶手段上の
前記メインメモリ領域を可変設定したら、前記電源制御
手段が主電源をオフ状態とする直前に、中断手段が前記
第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の内
容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した
前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の
記憶手段に格納して、メインメモリの内容全てを退避さ
せる程度の領域を第1の記憶手段に確保できない事態が
発生していても、システム起動時にその状態を把握し
て、メインメモリ領域を確保し、第1の記憶手段に確保
できる制限された領域を利用して、データ処理の中断お
よび復帰処理を有効に実行させることを可能とする。
【0021】第5の発明においては、電力供給源を判定
し、該判定結果に基づいて前記第3の記憶手段に確保す
るメインメモリのメモリ領域をシステム稼働状況に基づ
いて可変設定した状態で、主電源をオフ状態とする直前
に、前記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ
領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避
格納した前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前
記第2の記憶手段に格納したら、データ処理を一時中断
し、前記第1および第3の記憶手段を含むシステムデバ
イスに対する主電源をオフ状態として、第1の記憶手段
に退避転送するデータ量を加減し、第1の記憶手段に対
する退避データ格納に伴う書き込み時間を加減して電池
の電力消費をさらに節減する処理をプログラマブルに実
行可能とする。
【0022】第6の発明においては、第1の記憶手段に
確保可能な前記第3の記憶手段に設定されるメインメモ
リ領域の一時退避領域容量を検出し、該検出された前記
第1の記憶手段に確保可能な前記一時退避領域容量に基
づいて前記第3の記憶手段上の前記メインメモリ領域を
可変設定した状態で、主電源をオフ状態とする直前に、
前記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域
の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納
した前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第
2の記憶手段に格納し、データ処理を一時中断し、前記
第1および第3の記憶手段を含むシステムデバイスに対
する主電源をオフ状態として、メインメモリの内容全て
を退避させる程度の領域を第1の記憶手段に確保できな
い事態が発生していても、システム起動時にその状態を
把握して、メインメモリ領域を確保し、第1の記憶手段
に確保できる制限された領域を利用して、データ処理の
中断および復帰処理を有効に実行させる処理をプログラ
マブルに実行可能とする。
【0023】
【実施例】
〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例を示す情報処
理装置の構成を説明するブロック図であり、携帯型パソ
コンの場合を示す。
【0024】図において、1はパソコンにおいて主制御
を司っているのが中央処理装置(CPU)であり、その
基本的制御を指示するのが、BIOS ROM2であ
る。書き込み可能な不揮発性メモリ装置であるフロッピ
ディスク(FD)3やハードディスク(HD)4からフ
ロッピディスクコントローラ(FDC)5やハードディ
スクコントローラ(HDC)6を経由してアプリケーシ
ョンプログラムを読み出し、揮発性メモリであるシステ
ムメインメモリに展開し、また同じメモリを利用してプ
ログラムを実行する。
【0025】この時、画面の表示方法としては、ビデオ
グラフィックアレイコントローラ(VGAC)7を使っ
て液晶表示器(LCD)8に揮発性ビデオメモリ(VR
AM)9に書き込まれているキャラクタ等の表示を行な
い、キーボード10からのキー入力はキーボードコント
ローラ(KBC)11を経由して行なわれる。
【0026】ここで、数値演算プロセッサ(FPU)1
2はCPU1に対して演算処理のサポートを行なうもの
である。また、リアルタイムクロック(RTC)13は
現時点で経過時間を示すもので、システム全体の電源が
切られた状態においても、専用バッテリにより動作は行
なわれる。20はパワーマネージメントIC(パワマネ
IC)で、パワーサプライ21からの電力により、情報
処理装置本体およびメモリ資源およびCPU1に対する
電力供給を制御する。
【0027】SRAMメモリはシステムの動作状態など
システム情報が格納されている。このメモリも前記専用
バッテリにより電源未投入時にもその内容は保持されて
いる。
【0028】DMAコントローラ(DMAC)14はメ
モリメ間、メモリ−I/O間、I/O−I/O間におい
て高速にデータ転送を行なうために、CPU1の介在な
しでデータ転送を行なう。
【0029】割り込みコントローラ(IRQC)15は
各I/Oからの割り込みを受付、優先順位に従って処理
を行なう。タイマは数チャンネルのフリーラニングタイ
マを持ち、各種時間管理を行なう。その他外部につなが
るシリアルインターフェース(SIO)16、拡張ポー
ト(PORT)17やユーザに動作状況を伝えるLED
がある。
【0030】ユーザが設定可能なスイッチ/ボタン類と
しては、メイン電源スイッチ、LCDの濃度設定スイッ
チ、サスペンド移行用/リジューム用ボタンが備えられ
ている。以下、本システムにおけるパワーマネージメン
トについて説明する。
【0031】本システムはシステムステータスとしてパ
ワーオン、パワーオフ、0Vサスペンドの3状態が定義
され、システムの現時点でのステータスはSRAMにデ
ータとしてそれぞれ順番にステータス1,2,3として
格納されている。
【0032】本システムの電源供給を制御する手段とし
ては、ユーザにより操作可能なメインパワースイッチ、
サスペンド・リジュームボタンによる電源オン・オフま
たはサスペンド・リジュームと後述するパワーマネージ
メントIC20により制御の自動サスペンド移行動作が
挙げられる。
【0033】本システムにおける電源供給手段としての
パワーサプライ21としては、ACアダプタ18とニッ
ケルカドニウム電池(バッテリ)19が設けられてい
る。本IC20はこれら電源供給手段の区別(ACアダ
プタ・バッテリ)、電源の電圧レベル検出とそのレベル
に応じた3種類の検出信号、すなわち通常動作可能電圧
値、ロー電圧1、ロー電圧2の出力を行なう。
【0034】なお、パワーマネージメントIC20に
は、上記2種類の供給源により入力される電源をシステ
ム動作電圧へ電圧変換するDC/DC回路がシステム本
体に備わっている。なお、システムはロー電圧2以下の
電源電圧においては安定した正常動作は保証されない設
計となっている。そこで、パワーマネージメントIC2
0は上記検出を行ない、CPU1にフィードバックを行
なうとともにBIOS2による各システム状態に応じ
た、すなわちCPU1からの入力信号によるシステム電
源供給用DC/DCコンバータ回路の制御も行なう。以
下、本システムのサスペンド動作について説明する。
【0035】本システムではサスペンド方式として0V
サスペンドが実行可能である。サスペンド移行動作はシ
ステムがバッテリ19で駆動されている時のみ移行可能
である。すなわち、ACアダプタ18によるシステム駆
動時にはサスペンド移行は行なわれない。
【0036】サスペンド状態への移行時、システムの主
要構成要素の電源供給は中断されるが、システム復帰、
すなわちリジューム時にサスペンド直前の状態に正常復
帰するためには、実行中のアプリケーションプログラム
が使用しているシステムメインメモリ、LCD表示器8
に表示中のVRAMデータ、フリーラニングカウンタの
カウント値などレジスタのデータは、保持されていなけ
ればならない。
【0037】0Vサスペンド時にはこれらのデータは前
述HD4内のサスペンド時データ格納用に確保された領
域に格納される。この領域はシステムの電源投入の初期
設定時にシステム構成が調べられ、格納が必要なメモ
リ、データの容量分の格納領域が確保される。この領域
の位置情報、すなわち格納領域の先頭アドレスと最終ア
ドレス情報は、バッテリによりバックアップされる前記
SRAMメモリに格納される。
【0038】実際のサスペンド時には、BIOS2の制
御によりSRAMメモリに保持されている格納領域の位
置情報に基づき、メインメモリ等のデータのHD等領域
への退避動作が行なわれた後に各部分の電源供給が中断
される。
【0039】次に、システムのリジューム実行時には電
源供給復活の後、BIOS2の制御によりSRAMメモ
リにバックアップ保持されているサスペンドデータ格納
領域の位置情報に基ずき、HD4等の所定の領域に格納
されていたデータをメモリの対応領域へ再書き込みを行
なった後に、システム復帰が完了し、プログラム実行が
復帰される。
【0040】以上の構成のコンピュータシステムにおけ
るパワーマネージメントについてサスペンド移行動作を
中心に説明する。
【0041】パワマネIC20はあらかじめ設定された
所定の周期ごとにACアダプタ駆動、バッテリ駆動の判
定を検出端子ACDRVをモニタすることで行ない、そ
の結果をCPU1にフィードバックする。検出端子は、
ACアダプタ18が接続され電源供給が行なわれている
時にはhighレベルを出力としてCPU1にフィード
バックする。本システムではサスペンド移行はバッテリ
19を接続しそれを介して本ノートパソコンを使用する
場合のみ行なわれる。ACアダプタ18使用時にはサス
ペンドには移行しない。
【0042】次にシステムのバッテリ駆動時の動きにつ
いて説明する。
【0043】バッテリ動作モードにおいてはサスペンド
スイッチを押下することにより、システムをサスペンド
状態にした場合(以下ユーザーサスペンド)、まずスイ
ッチの押下をパワマネIC20が検出しユーザーサスペ
ンドであることを確認する。パワマネIC20はCPU
1に対してサスペンド要求信号を出力する。サスペンド
要求を受けたCPU1はBIOS2の制御により、実行
中のアプリケーションの中断、データの所定メモリへの
書き込み等の動作後、BIOS2に従い0Vサスペンド
処理を開始する。
【0044】すなわちメインメモリ22、VRAM9等
のメモリに格納されているデータをHD4の連続したサ
スペンドデータ格納領域に退避するDMA転送動作を実
行する。格納する領域はバックアップSRAM23に格
納される領域情報に基づいて行なわれるが、本実施例で
は電源投入時の初期設定時にデータ格納可能な不揮発性
メモリ領域としてHD4の領域Aが確保されている。C
PU1はシステムステータスとして、0Vサスペンド方
式によるサスペンド、すなわちデータ“3”をバックア
ップSRAM23に格納する。
【0045】これらの処理が終了し、システムが動作を
中断可能な状態になるとCPU1はパワマネIC20に
対して、0Vサスペンド用電源処理の要求信号を出力す
る。該信号を検出したパワマネIC20は、メモリ類を
含むすべての部分(パワマネICは除く)への電源供給
を中断することによりシステムは0Vサスペンド状態に
移行する。
【0046】次に、システムがサスペンドボタンの再押
下によりリジュームされた際、BIOS2はまず電源系
統を復帰させシステムへの供給を再開する。次にSRA
M23をスキャンすることによりシステムステータス
“3”とデータ格納領域“A”を読み出すことにより、
本システムが0Vサスペンドからの復帰であること、復
帰データがメモリ領域Aに格納されていることを認識す
る。
【0047】BIOS2はこの情報に基づいて領域Aか
らのメインメモリ22へのデータ転送処理を開始するこ
とにより0Vサスペンドからの復帰処理を進める。転送
処理終了後、システム復帰が完了し通常動作状態へ入る
と共にSRAM23にシステムステータスとして
“1”、すなわちパワーオン状態であるデータを書き込
むことによりレジューム動作が完了する。
【0048】本システムではサスペンド動作に移行する
条件として上記サスペンドスイッチによるユーザーサス
ペンドの他に、ローバッテリー状態によるシステムの強
制サスペンド移行が挙げられる。前記パワマネIC20
はシステムの電源電圧検出を所定の時間間隔で行ない、
検出値の電圧範囲を2本の信号線LB1,LB2で出力
する。電池容量の充分残っているバッテリーパックを使
用している場合のように電源電圧が正常動作可能範囲内
である場合、信号線出力はLB1,LB2ともにローレ
ベルとなる。この電圧範囲内でのサスペンド移行条件は
サスペンドボタンの押下のみである。
【0049】この電池を用い動作を継続させると電池容
量の減少により電圧レベルが正常動作範囲内からロー電
圧1領域に突入する。この領域では通常動作は可能であ
るが、電池容量減少をユーザーに知らしめるために警告
表示を行ない。この電圧領域におけるサスペンド移行条
件はまだサスペンドボタンの押下のみである。この状態
でロー電圧1レベルのバッテリーパックを継続して通常
使用した場合、さらに電池容量が減少することによりロ
ー電圧2レベルに突入する。
【0050】この領域ではシステムの正常動作は保証さ
れない。このためロー電圧2に突入するとシステムは、
ユーザーによるサスペンドボタン押下の有る無しにかか
わらずサスペンド動作を行なう(以降強制サスペンドと
呼ぶ)仕様となっている。この段階での信号線出力はL
B1がハイレベル、LB2もハイレベルとなる。CPU
はこの電圧検出信号を認識すると実行中のアプリケーシ
ョンを中断し、強制サスペンド処理を開始する。
【0051】次に、メインメモリ22の設定について説
明する。
【0052】システムのメインスイッチが投入されると
パワマネIC20はスイッチの状態を検出しDC/DC
コンバータをオンさせることによりシステムへの電源供
給を始める。所定の時間経過後電源供給が安定すると、
システムリセット信号の解除によりCPU1のBIOS
2に従った動作が開始される。
【0053】システムはまず接続されている周辺装置、
メモリ等のシステム構成をチェックする。このチェック
動作の中でシステムに搭載されている使用可能システム
メモリのチェックと共にその容量を検出する。本実施例
において標準のシステムメモリとして4MB、追加可能
なメモリとして6MBのDRAMメモリが搭載されてい
るとすると、このメモリについて機能チェックが行なわ
れ、10MB分のシステムメモリが使用可能であること
が認識される。
【0054】次に、この認識されたメインメモリの容量
情報を基準に、実際にシステムのメインメモリとして利
用可能とするメモリ容量並びにその領域の設定を行な
う。まず、この時点でACアダプタによって電源供給が
行なわれているか、バッテリによる電源供給が行なわれ
ているのかの判定を検出端子ACDRVをモニタするこ
とによってCPUが判断する。
【0055】検出端子ACDRVのhigh出力を検出
した場合、すなわちACアダプタ18による電源供給を
検出した場合、前述のメモリチェックにより認識された
システムメモリを全領域メインメモリとして使用可能な
状態とする。すなわち、後にロードされるオペレーティ
ングシステム、アプリケーションはシステムメモリの全
領域を利用可能とするような設定を行なう。
【0056】本実施例においては、システムメモリ全領
域10MB分ということになる。設定に基づいたシステ
ムメモリの領域開始アドレス、最終アドレスはシステム
管理用のレジスタに格納される。その後所定の初期設定
動作が継続される。この中にはデータ格納可能な不揮発
性メモリ領域としてHD4の連続したシステムメモリと
同容量分の領域の確保、ステータス1(パワーオン状
態)とHD内退避領域情報のバックアップSRAM23
への格納が含まれる。以上初期設定終了後、アプリケー
ションのメインメモリ22上への展開、実行が開始され
る。アプリケーション動作中にはシステム管理用のレジ
スタに格納されたアドレス領域外へのメモリアクセスが
行なわれないようBIOS2による制御が行なわれる。
【0057】次に、初期設定のメモリ領域設定時にCP
Uが検出端子ACDRVのlow出力を検出した場合、
システムがバッテリにより駆動されていることをCPU
1は認識する。前述のメモリチェックにより認識された
システムメモリの内、標準搭載された4MB分をメイン
メモリとして使用可能な状態とする。すなわち、後にロ
ードされるオペレーティングシステム、アプリケーショ
ンはシステムメモリの全領域の内4MB分を利用可能と
するような設定を行なう。該設定に基づいたシステムメ
モリの領域開始アドレス、最終アドレスはシステム管理
用のレジスタに格納される。前述と同様にこのレジスタ
に格納されたアドレスを境界としたメモリ領域内でアプ
リケーションが実行され、この領域外へのメモリアクセ
スが行なわれないようBIOS2による監視制御が行な
われる。
【0058】なお、システムの初期設定処理が終了した
後、アプリケーション実行中にACアダプタ18が引き
抜かれるなどの理由でACアダプタ駆動モードからバッ
テリ駆動モードへの切り替えが行なわれた場合、パワマ
ネIC20がこれを検出し、CPU1に対しその旨をフ
ィードバックするが、アプリケーションはすでに実行中
であるため、メモリ領域の再設定は行なわれない。
【0059】以上の要領でメインメモリの設定が行なわ
れた本実施例のシステムにおいてサスペンド処理が実行
された場合には、前述のようにレジスタ、メインメモリ
の内容がHD4のデータ退避用領域に格納されるが、メ
モリ領域設定により、バッテリ駆動であるため物理的に
は10MB分のメモリが構成されているにもかかわら
す、利用可能なメインメモリとして4MB分の設定が行
なわれたため退避するメインメモリ領域も10MB全領
域ではなく4MB分である。
【0060】以上説明したように本携帯型パソコンシス
テムでは、バッテリ駆動時、すなわちサスペンド可能状
態時の利用可能メインメモリ領域を限定することによ
り、0Vサスペンド状態への移行に際し、退避メインメ
モリデータの容量を減らすことができるためサスペンド
動作のスピードアップ、すなわちHD4へのアクセス減
少による消費電力の低下を図ることが可能となり、バッ
テリーの有効利用が可能となる。
【0061】以下、本実施例と第1〜第3の発明の各手
段との対応及びその作用について図1等を参照して説明
する。
【0062】第1の発明は、複数の電源(ACアダプタ
18または電池19)からの電力供給に基づいてデータ
処理を行うデータ処理手段(CPU1)と、不揮発性メ
モリに情報を記憶する第1の記憶手段(ハードディスク
(HD)4)と、独立した電源により情報を不揮発性メ
モリに記憶する第2の記憶手段(SRAM23)と、前
記データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報
を記憶する第3の記憶手段(本実施例では、例えばDR
AMで構成されるメインメモリ22)と、前記データ処
理を一時中断し、前記第1および第3の記憶手段を含む
システムデバイスに対する主電源をオフ状態とする電源
制御手段(パワマネIC20)と、前記第3の記憶手段
に確保するメインメモリのメモリ領域をシステム稼働状
況に基づいて可変設定する設定手段(BIOS2)と、
前記電源制御手段が主電源をオフ状態とする直前に、前
記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の
内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納し
た前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2
の記憶手段に格納する中断手段(CPU1)とを有し、
パワマネIC20が主電源をオフ状態とする直前に、C
PU1がシステム稼働状況に基づいて退避格納する領域
を可変設定されたメインメモリ22領域の内容を前記ハ
ードディスク(HD)4に退避格納し、該退避格納した
ハードディスク(HD)4に対するアクセス情報をSR
AM23に格納して、第1の記憶手段に退避転送するデ
ータ量を加減し、第1の記憶手段に対する退避データ格
納に伴う書き込み時間を加減して電池の電力消費をさら
に節減可能とする。
【0063】第2の発明は、中断手段による処理が実行
可能かどうかを判定する判定手段(パワマネIC20に
よる)を設け、前記判定手段が実行可能であると判定し
た場合に、設定手段がメインメモリのメモリ領域を確保
可能な全領域よりも少ない所定のメモリ領域を設定し
て、第1の記憶手段に退避転送するデータ量を減らし、
第1の記憶手段に対する退避データ格納に伴う書き込み
時間を減して電池の電力消費をさらに節減可能とする。
【0064】第3の発明は、電源供給源がACアダプタ
かそれとも電池であるかを検出する検出手段(パワマネ
IC20)を設け、前記検出手段の検出結果に基づいて
判定手段が中断手段による処理が実行可能かどうかを判
定して、電池駆動時においてデータ処理中断およびメイ
ンメモリ領域の退避処理を実行させるかどうかを確実に
判定することを可能とする。
【0065】以下、図2を参照して本発明に係る情報処
理装置のセットアップ方法について説明する。
【0066】図2は本発明に係る情報処理装置のセット
アップ方法の第1実施例を示すフローチャートである。
なお、(1)〜(23)は各ステップを示す。
【0067】先ず、メインスイッチの状態を検出して
(1)、オン状態からオフ状態に切り換わった場合には
ステップ(2)に進み所定のオフ処理を実行する。
【0068】一方、ステップ(1)でオフ状態からオン
状態に切り換わった場合には、電源供給手段としてのパ
ワーサプライ21がACアダプタ駆動かバッテリ駆動か
どうかを判定し(3)、ACアダプタ駆動と判定した場
合には、検出端子ACDRVを「H」とし(4)、ステ
ップ(10)以降に進み、バッテリ駆動と判定した場合
には、検出端子ACDRVを「L」とする(5)。
【0069】次いで、パワマネIC20が電源電圧レベ
ルの検出値(所定の時間間隔で検出する)がロー電圧1
かロー電圧2かどうかを判定し(6)、電池容量の減少
によりロー電圧1(この電圧範囲は通常動作可能であ
る)からシステムの正常動作が保証されないロー電圧2
であると判定した場合には、現在電池がロー電圧2の状
態である旨をLCD表示器8またはLED表示器で警告
して(7)、処理を終了する。
【0070】一方、ステップ(6)で電池容量の減少に
より正常動作範囲からロー電圧1に入ったと判定した場
合には、現在電池がロー電圧1の状態である旨をLCD
表示器8またはLED表示器で警告する(8),
(9)。
【0071】次いで、システム初期処理に移り、ステッ
プ(10)で、パワマネIC20はシステムを起動し、
DC/DCコンバータをオンさせ、システムへの電源供
給を開始して、システムリセット信号の解除するので、
CPU1がBIOS2に従った動作を開始させる。
【0072】続いて、接続されている周辺装置,メモリ
等のシステム構成をチェック(この際、使用可能なシス
テムのメモリのチェックとともにその容量を検出する)
する(11)。次いで、認識されたメインメモリの容量
情報を基準に実際にシステムのメインメモリとして利用
可能とするメモリ容量並びにその領域の設定を行う(1
2)。次いで、メインメモリの総容量を読み出し(1
3)、電源供給手段としてのパワーサプライ21がAC
アダプタ駆動かバッテリ駆動かどうかを判定し(1
4)、ACアダプタ駆動と判定した場合には、検出端子
ACDRVを「H」とし(15)、上記メモリチェック
により認識されたシステムメモリを全領域メインメモリ
として使用可能な状態として(16)、ステップ(1
9)以降に進む。
【0073】一方、ステップ(14)で、バッテリ駆動
と判定した場合には、検出端子ACDRVを「L」とし
(17)、上記メモリチェックにより認識されたシステ
ムメモリの内、標準搭載された4MB分をメインメモリ
として使用可能な状態とする(18)。
【0074】次いで、設定に基づいたシステムメモリの
領域開始アドレス,最終アドレスをCPUレジスタに格
納する(19)。続いて、データ格納可能な不揮発性メ
モリ領域としてHD4の連続したシステムメモリと同容
量分の領域を確保し(20)、SRAM23にステータ
ス1(パワーオン状態)とHD内退避領域情報を格納し
て(21)、OS,アプリケーションをメインメモリ2
2の対応する領域に転送したら(22)、アプリケーシ
ョンを実行する(23)。
【0075】以下、図3を参照して本発明に係る情報処
理装置のサスペンド処理方法について説明する。
【0076】図3は本発明に係る情報処理装置のサスペ
ンド処理方法の一実施例を示すフローチャートである。
なお、(1)〜(9)は各ステップを示す。
【0077】先ず、パワマネIC20があらかじめ設定
された所定の周期毎にACアダプタ駆動か、バッテリ駆
動かどうかを検出端子ACDRVをモニタして判定し
(1)、信号線LB1,LB2によりCPU1に通知す
るが、電池容量が十分残っているバッテリパックを使用
している場合等には電源電圧が正常動作範囲内であるの
で、結果として信号線LB1,LB2は共にローレベル
(「L」)となり、ステップ(3)に進み、当該電圧範
囲内でのサスペンド移行条件であるサスペンドボタンが
押下されたかどうかを判定する。
【0078】一方、ステップ(1)の判定で、電池を用
いて動作を継続されることにより、当該電池容量の減少
に伴い電圧レベルが正常動作範囲からロー電圧1領域に
突入したと判定した場合、すなわち、信号線LB1,L
B2がそれぞれ「H」,「L」となった場合には、通常
動作は可能であるが、電池容量減少をユーザに知らしめ
るためにLCD表示器8またはLED表示器等により警
告表示する(2)。
【0079】一方、ステップ(1)の判定で、ロー電圧
1レベルのバッテリパックを継続して通常使用した場
合、さらに電池容量が減少することによりロー電圧2レ
ベルに突入したと判定した場合、すなわち、信号線LB
1,LB2がそれぞれ「H」,「H」となった場合に
は、システムの正常動作は保証されないので、その旨を
ユーザに知らしめるためにLCD表示器8またはLED
表示器等により警告表示し(4)、サスペンドボタンの
押下有無にかかわらず、パワマネIC20がCPU1に
対してサスペンド要求信号を送出して強制サスペンド処
理を開始させ(5)、実行中のアプリケーションを中断
し(6)、メインメモリ,VRAM9等のメモリに格納
されているデータをHD4の連続したサスペンドデータ
格納領域に退避するDMA転送動作を実行する(7)。
【0080】次いで、CPU1はシステムステータスと
して、0Vサスペンド方式によるサスペンド、すなわ
ち、データ”3”をSRAM23に格納する(8)。そ
して、システムの動作を中断可能な状態になると、CP
U1はパワマネIC20に対して、0Vサスペンド用電
源処理の要求を出力する。該信号を検出したパワマネI
C20はメモリ類を含む全ての(パワマネIC20は除
く)への電源供給を手段して(9)、0Vサスペンド状
態に移行する。
【0081】以下、本実施例と第5の発明の各工程との
対応及びその作用について図3,図4等を参照して説明
する。
【0082】第5の発明は、複数の電源(ACアダプタ
18または電池19)からの電力供給に基づいてデータ
処理を行うデータ処理手段(CPU1)と、不揮発性メ
モリに情報を記憶する第1の記憶手段(ハードディスク
(HD)4)と、独立した電源により情報を不揮発性メ
モリに記憶する第2の記憶手段(SRAM23)と、前
記データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報
を記憶する第3の記憶手段(メインメモリ22)とを有
する情報処理装置のサスペンド方法において、電力供給
源を判定する判定工程(図2のステップ(3)〜
(4),(11))と、該判定結果に基づいて前記第3
の記憶手段に確保するメインメモリのメモリ領域をシス
テム稼働状況に基づいて可変設定するメモリ設定工程
(図2のステップ(12))と、主電源をオフ状態とす
る直前に、前記第3の記憶手段に可変設定されたメイン
メモリ領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、
該退避格納した前記第1の記憶手段に対するアクセス情
報を前記第2の記憶手段に格納する退避工程(図3のス
テップ(1)〜(8))と、データ処理を一時中断し、
前記第1および第3の記憶手段を含むシステムデバイス
に対する主電源をオフ状態とする中断工程(図3のステ
ップ(9))とを実行して、第1の記憶手段に退避転送
するデータ量を加減し、第1の記憶手段に対する退避デ
ータ格納に伴う書き込み時間を加減して電池の電力消費
をさらに節減する処理をプログラマブルに実行可能とす
る。
【0083】〔第2実施例〕第2実施例における情報処
理装置は、上記第1実施例におけるパソコンの構成要素
を全て含む他に、BIOS2の制御によりシステム構成
が検出される際、サスペンド時に退避するデータ容量分
の連続した領域をHD4中に検出し、同領域に関する情
報をバックアップSRAM23に格納する手段を具備す
ることを特徴としている。
【0084】図4は本発明の第2実施例を示す情報処理
装置の構成を説明するブロック図であり、図1と同一の
ものには同一の符号を付してある。
【0085】本システムにおける電源投入時の初期設定
動作について説明する。
【0086】まず、電源投入時のシステムの構成チエッ
ク動作の中で全システムメモリの領域のチェックと共
に、サスペンド時のデータ退避用として設定されたHD
4内の連続した領域を検出する。そのような領域が設定
されていない場合、HD4内の未使用領域のうち最大の
連続領域を検出する。ここで検出されたシステムメモ
リ、HDの領域の容量、その領域のスタートアドレス等
の情報はバックアップSRAM23にデータHDDAT
A、DRDATAとして保存される。
【0087】システムの構成チェック動作が終了する
と、BIOS2はSRAM23に格納されたHD4内の
連続した領域の容量を読み出す。
【0088】そして、既に退避用領域が設定されている
場合、その領域の容量が読み出され、設定されていない
場合はHD4内の未使用連続領域のうち最大のものが読
み出される。次にシステムメインメンモリの容量データ
を読み出し、前記HD領域の容量データとの比較を行な
う。全システムメインメモリの容量分にビデオメモリ、
CPU、制御IC類のレジスタ等所定のサスペンド時の
退避用データを足した容量分のHD4内の未使用連続領
域が存在する場合には、システムの使用可能本体メイン
メモリ容量として全容量分のデータがバックアップSR
AM23にデータMAINとして格納される。
【0089】逆に前記容量分のHD内の未使用連続領域
がHD内に存在しない場合には、未使用連続領域の容量
から所定のサスペンド時の退避用データを引いた容量が
システムの使用可能本体メインメモリ容量MAINとし
てバックアップSRAM23に格納される。
【0090】使用可能なメインメモリ容量、すなわちサ
スペンド時にHD4へ退避可能なイメンメモリ容量が決
定された後、BIOS2はその容量データに基づいてメ
モリ領域設定を行なう。前述のメモリチェックにより認
識されたシステムメモリの内、データMAINに格納さ
れた容量相当のメインメモリの領域を設定し、後にロー
ドされるオペレーティングシステム、アプリケーション
はシステムメモリの指定領域のみ利用可能とするような
設定を行なう。
【0091】該設定に基づいたシステムメモリの領域開
始アドレス、終了アドレスはシステム管理用のレジスタ
START、ENDに格納される。このレジスタに格納
されたアドレスを境界としたメモリ領域内でアプリケー
ションが実行され、この領域外へのメモリアクセスが行
なわれないようBIOS2による監視制御が行なわれ
る。
【0092】その後のサスペンド動作については、第1
実施例と同様の制御を行なう。
【0093】以上説明したように本実施例の携帯型パソ
コンシステムでは、HD4内のデータ退避用領域の容量
に応じてアプリケーションの利用可能メインメモリ領域
を限定することにより、0Vサスペンド状態への移行に
際し、退避メインメモリデータ領域の容量を減らすこと
ができHD4内の退避メインメモリデータ領域の容量が
限られる場合においても、確実なサスペンド処理の実行
が可能となり、システムの信頼性向上につながる。
【0094】以下、本実施例と第4の発明の各手段との
対応及びその作用について図4等を参照して説明する。
【0095】第4の発明は、複数の電源(ACアダプタ
18または電池19)からの電力供給に基づいてデータ
処理を行うデータ処理手段(CPU1)と、不揮発性メ
モリに情報を記憶する第1の記憶手段(ハードディスク
(HD)4)と、独立した電源により情報を不揮発性メ
モリに記憶する第2の記憶手段(SRAM23)と、前
記データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報
を記憶する第3の記憶手段(メインメモリ22)と、前
記データ処理を一時中断し、前記第1および第3の記憶
手段を含むシステムデバイスに対する主電源をオフ状態
とする電源制御手段(パワマネIC20)と、前記第1
の記憶手段に確保可能な前記第3の記憶手段に設定され
るメインメモリ領域の一時退避領域容量を検出する検出
手段(BIOS2)と、前記検出手段により検出された
前記第1の記憶手段に確保可能な前記一時退避領域容量
に基づいて前記第3の記憶手段上の前記メインメモリ領
域を可変設定する設定手段(BIOS2)と、前記電源
制御手段が主電源をオフ状態とする直前に、前記第3の
記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の内容を前
記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した前記第
1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の記憶手
段に格納する中断手段(CPU1)とを有し、ハードデ
ィスク(HD)4に確保可能なメインメモリ22に設定
されるメインメモリ領域の一時退避領域容量を検出する
BIOS2により検出されたハードディスク(HD)4
に確保可能な前記一時退避領域容量に基づいてメインメ
モリ22上に前記メインメモリ領域を可変設定したら、
パワマネIC20が主電源をオフ状態とする直前に、C
PU1がメインメモリ22に可変設定されたメインメモ
リ領域の内容をハードディスク(HD)4に退避格納
し、該退避格納したハードディスク(HD)4に対する
アクセス情報をSRAM23に格納して、メインメモリ
の内容全てを退避させる程度の領域をハードディスク
(HD)4に確保できない事態が発生していても、シス
テム起動時にその状態を把握して、メインメモリ領域を
確保し、メインメモリ22に確保できる制限された領域
を利用して、データ処理の中断および復帰処理を有効に
実行させることを可能とする。
【0096】以下、図5を参照して本発明に係る情報処
理装置のセットアップ方法について説明する。
【0097】図5は本発明に係る情報処理装置のセット
アップ方法の第2実施例を示すフローチャートである。
なお、(1)〜(22)は各ステップを示す。また、ス
テップ(1)〜(11)までは図2と同様なので説明を
省略する。
【0098】ステップ(11)を終了したら、検出され
たシステムメモリ,HDの領域の容量,その領域のスタ
ートアドレス等の情報をSRAM23にデータHDDA
TA,データDRDATEとして格納する(12),
(13)。
【0099】次いで、認識されたメインメモリの容量情
報を基準に実際にシステムのメインメモリとして利用可
能とするメモリ容量並びにその領域の設定を行う(1
4)。次いで、BIOS2はSRAM23に格納された
HD4内の連続した領域の容量を示すデータHDDAT
Aおよびシステムメインメモリの容量を示すデータDR
DATEを読み出し(15)、データDRDATEにビ
デオメモリ,CPU,制御・IC類のレジスタ等所定の
サスペンド時の退避用データの容量を足した加算値がデ
ータHDDATA以上かどうかを比較判定し(16)、
HD内の未使用連続領域が加算値よりも大きいと判定さ
れた場合には、システムの使用可能本体メインメモリ容
量として全容量分のデータがバックアップSRAMにデ
ータMAINとして格納する(18)。
【0100】一方、ステップ(16)で、HD内の未使
用連続領域が加算値よりも小さいと判定された場合に
は、未使用連続領域の容量から所定のサスペンド時の退
避用データを引いた容量がシステムの使用可能本体メモ
リ容量MAINとしてバックアップSRAM23に格納
する(17)。
【0101】次いで、システムメモリの領域開始アドレ
ス,最終アドレスはシステム管理用のレジスタSTAR
T,ENDに格納する(19)。そして、SRAM23
にステータス1(パワーオン状態)とHD内退避領域情
報を格納して(20)、OS,アプリケーションをメイ
ンメモリ22の対応する領域に転送したら(21)、ア
プリケーションを実行する(22)。
【0102】以下、本実施例と第6の発明の各工程との
対応及びその作用について図5を参照して説明する。
【0103】第6の発明は、複数の電源(ACアダプタ
18または電池19)からの電力供給に基づいてデータ
処理を行うデータ処理手段(CPU1)と、不揮発性メ
モリに情報を記憶する第1の記憶手段(ハードディスク
(HD)4)と、独立した電源により情報を不揮発性メ
モリに記憶する第2の記憶手段(SRAM23)と、前
記データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報
を記憶する第3の記憶手段(メインメモリ22)とを有
する情報処理装置のサスペンド方法において、第1の記
憶手段に確保可能な前記第3の記憶手段に設定されるメ
インメモリ領域の一時退避領域容量を検出する検出工程
(図5のステップ(11))と、該検出された前記第1
の記憶手段に確保可能な前記一時退避領域容量に基づい
て前記第3の記憶手段上の前記メインメモリ領域を可変
設定する設定工程(図5のステップ(12)〜(1
9))と、主電源をオフ状態とする直前に、前記第3の
記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の内容を前
記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した前記第
1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の記憶手
段に格納する退避工程(図3のステップ(1)〜
(8)))と、データ処理を一時中断し、前記第1およ
び第3の記憶手段を含むシステムデバイスに対する主電
源をオフ状態とする中断工程(図3のステップ(9))
とを実行して、メインメモリの内容全てを退避させる程
度の領域を第1の記憶手段に確保できない事態が発生し
ていても、システム起動時にその状態を把握して、メイ
ンメモリ領域を確保し、第1の記憶手段に確保できる制
限された領域を利用して、データ処理の中断および復帰
処理を有効に実行させる処理をプログラマブルに実行可
能とする。
【0104】上記各実施例によれば、0Vサスペンド方
式を用いてサスペンドを行う携帯型コンピュータにおい
て、上記実施例を適用することにより、システム状況に
おうじてハードディスク(HD)へ退避するメインメモ
リの容量を減らすことができ、データ退避用のハードデ
ィスク(HD)領域の削減、それに伴うハードディスク
(HD)の有効利用、ハードディスク(HD)への退避
処理動作のスピードアップ(アクセス時間短縮)、それ
によるコンピュータの性能向上、さらに確保された退避
領域に応じたメインメモリ容量の設定により、サスペン
ド処理動作の確実な実行、すなわち、システムの信頼性
を向上することができる等の幾多の優れた効果を発揮す
る。
【0105】なお、上記実施例では、電池電圧の検出に
よりあるいはサスペンドキーの押下により0Vサスペン
ド処理を起動する場合を例としたが、これにさらにユー
ザからの無指示時間経過状態に応じて上記各実施例によ
る強制0Vサスペンド処理を実行させるように制御して
もよい。
【0106】また、上記実施例ではサスペンド処理を実
行してメインメモリの内容を退避した後、再起動要求時
にはメインメモリの内容でそのまま復帰することとなる
が、再復帰時に、再度電池の電圧が退避前の電圧を越え
る場合、例えば電池パックを交換した場合に備えて、メ
インメモリの領域設定を再度実行して、最大メモリ容量
分に応じてアプリケーションの機能を最大に発揮できる
ように制御してもよい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、電源制御手段が主電源をオフ状態とす
る直前に、中断手段が前記第3の記憶手段にシステム稼
働状況に基づいて可変設定されたメインメモリ領域の内
容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した
前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の
記憶手段に格納するので、第1の記憶手段に退避転送す
るデータ量を加減し、第1の記憶手段に対する退避デー
タ格納に伴う書き込み時間を加減して電池の電力消費を
さらに節減することができる。
【0108】第2の発明によれば、前記判定手段が中断
手段による処理が実行可能であると判定した場合に、設
定手段がメインメモリのメモリ領域を確保可能な全領域
よりも少ない所定のメモリ領域を設定するので、第1の
記憶手段に退避転送するデータ量を減らし、第1の記憶
手段に対する退避データ格納に伴う書き込み時間を減し
て電池の電力消費をさらに節減することができる。
【0109】第3の発明によれば、電源供給源がACア
ダプタかそれとも電池であるかを検出し、該検出結果に
基づいて判定手段が中断手段による処理が実行可能かど
うかを判定するので、電池駆動時においてデータ処理中
断およびメインメモリ領域の退避処理を実行させるかど
うかを確実に判定することができる。
【0110】第4の発明によれば、第1の記憶手段に確
保可能な前記第3の記憶手段に設定されるメインメモリ
領域の一時退避領域容量を検出する検出手段により検出
された前記第1の記憶手段に確保可能な前記一時退避領
域容量に基づいて設定手段が前記第3の記憶手段上の前
記メインメモリ領域を可変設定したら、前記電源制御手
段が主電源をオフ状態とする直前に、中断手段が前記第
3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の内容
を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納した前
記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2の記
憶手段に格納するので、メインメモリの内容全てを退避
させる程度の領域を第1の記憶手段に確保できない事態
が発生していても、システム起動時にその状態を把握し
て、メインメモリ領域を確保し、第1の記憶手段に確保
できる制限された領域を利用して、データ処理の中断お
よび復帰処理を有効に実行させることができる。
【0111】第5の発明によれば、電力供給源を判定
し、該判定結果に基づいて前記第3の記憶手段に確保す
るメインメモリのメモリ領域をシステム稼働状況に基づ
いて可変設定した状態で、主電源をオフ状態とする直前
に、前記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ
領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避
格納した前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前
記第2の記憶手段に格納したら、データ処理を一時中断
し、前記第1および第3の記憶手段を含むシステムデバ
イスに対する主電源をオフ状態とするので、第1の記憶
手段に退避転送するデータ量を加減し、第1の記憶手段
に対する退避データ格納に伴う書き込み時間を加減して
電池の電力消費をさらに節減する処理をプログラマブル
に実行させることができる。
【0112】第6の発明によれば、第1の記憶手段に確
保可能な前記第3の記憶手段に設定されるメインメモリ
領域の一時退避領域容量を検出し、該検出された前記第
1の記憶手段に確保可能な前記一時退避領域容量に基づ
いて前記第3の記憶手段上の前記メインメモリ領域を可
変設定した状態で、主電源をオフ状態とする直前に、前
記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ領域の
内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避格納し
た前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前記第2
の記憶手段に格納し、データ処理を一時中断し、前記第
1および第3の記憶手段を含むシステムデバイスに対す
る主電源をオフ状態とするので、メインメモリの内容全
てを退避させる程度の領域を第1の記憶手段に確保でき
ない事態が発生していても、システム起動時にその状態
を把握して、メインメモリ領域を確保し、第1の記憶手
段に確保できる制限された領域を利用して、データ処理
の中断および復帰処理を有効に実行させる処理をプログ
ラマブルに実行させることができる。
【0113】従って、データ処理中断時における退避デ
ータ量を減らして、実質的な退避データ書き込み処理時
間を短縮して電力消費をさらに節減できるとともに、退
避データを格納する領域が十分に確保できない場合で
も、データ処理の中断を実現し、かつ確実にデータ処理
中断前の状態にシステムを復帰させることができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す情報処理装置の構成
を説明するブロック図である。
【図2】本発明に係る情報処理装置のセットアップ方法
の第1実施例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る情報処理装置のサスペンド処理方
法の一実施例を示すフローチャートである。
【図4】発明の第2実施例を示す情報処理装置の構成を
説明するブロック図である。
【図5】本発明に係る情報処理装置のセットアップ方法
の第2実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 BIOS 4 ハードディスク(HD) 18 ACアダプタ 19 バッテリ 20 パワマネIC 23 SRAM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源からの電力供給に基づいてデ
    ータ処理を行うデータ処理手段と、不揮発性メモリに情
    報を記憶する第1の記憶手段と、独立した電源により情
    報を不揮発性メモリに記憶する第2の記憶手段と、前記
    データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報を
    記憶する第3の記憶手段と、前記データ処理を一時中断
    し、前記第1および第3の記憶手段を含むシステムデバ
    イスに対する主電源をオフ状態とする電源制御手段と、
    前記第3の記憶手段に確保するメインメモリのメモリ領
    域をシステム稼働状況に基づいて可変設定する設定手段
    と、前記電源制御手段が主電源をオフ状態とする直前
    に、前記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ
    領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避
    格納した前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前
    記第2の記憶手段に格納する中断手段とを有することを
    特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 中断手段による処理が実行可能かどうか
    を判定する判定手段を設け、前記判定手段が実行可能で
    あると判定した場合に、設定手段がメインメモリのメモ
    リ領域を確保可能な全領域よりも少ない所定のメモリ領
    域を設定することを特徴とする請求項1記載の情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】 電源供給源がACアダプタかそれとも電
    池であるかを検出する検出手段を設け、前記検出手段の
    検出結果に基づいて判定手段が中断手段による処理が実
    行可能かどうかを判定することを特徴とする請求項2記
    載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の電源からの電力供給に基づいてデ
    ータ処理を行うデータ処理手段と、不揮発性メモリに情
    報を記憶する第1の記憶手段と、独立した電源により情
    報を不揮発性メモリに記憶する第2の記憶手段と、前記
    データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報を
    記憶する第3の記憶手段と、前記データ処理を一時中断
    し、前記第1および第3の記憶手段を含むシステムデバ
    イスに対する主電源をオフ状態とする電源制御手段と、
    前記第1の記憶手段に確保可能な前記第3の記憶手段に
    設定されるメインメモリ領域の一時退避領域容量を検出
    する検出手段と、前記検出手段により検出された前記第
    1の記憶手段に確保可能な前記一時退避領域容量に基づ
    いて前記第3の記憶手段上の前記メインメモリ領域を可
    変設定する設定手段と、前記電源制御手段が主電源をオ
    フ状態とする直前に、前記第3の記憶手段に可変設定さ
    れたメインメモリ領域の内容を前記第1の記憶手段に退
    避格納し、該退避格納した前記第1の記憶手段に対する
    アクセス情報を前記第2の記憶手段に格納する中断手段
    とを有することを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の電源からの電力供給に基づいてデ
    ータ処理を行うデータ処理手段と、不揮発性メモリに情
    報を記憶する第1の記憶手段と、独立した電源により情
    報を不揮発性メモリに記憶する第2の記憶手段と、前記
    データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報を
    記憶する第3の記憶手段とを有する情報処理装置のサス
    ペンド方法において、電力供給源を判定する判定工程
    と、該判定結果に基づいて前記第3の記憶手段に確保す
    るメインメモリのメモリ領域をシステム稼働状況に基づ
    いて可変設定するメモリ設定工程と、主電源をオフ状態
    とする直前に、前記第3の記憶手段に可変設定されたメ
    インメモリ領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納
    し、該退避格納した前記第1の記憶手段に対するアクセ
    ス情報を前記第2の記憶手段に格納する退避工程と、デ
    ータ処理を一時中断し、前記第1および第3の記憶手段
    を含むシステムデバイスに対する主電源をオフ状態とす
    る中断工程とを有することを特徴とする情報処理装置の
    サスペンド方法。
  6. 【請求項6】 複数の電源からの電力供給に基づいてデ
    ータ処理を行うデータ処理手段と、不揮発性メモリに情
    報を記憶する第1の記憶手段と、独立した電源により情
    報を不揮発性メモリに記憶する第2の記憶手段と、前記
    データ処理手段によるデータ処理に伴うシステム情報を
    記憶する第3の記憶手段とを有する情報処理装置のサス
    ペンド方法において、第1の記憶手段に確保可能な前記
    第3の記憶手段に設定されるメインメモリ領域の一時退
    避領域容量を検出する検出工程と、該検出された前記第
    1の記憶手段に確保可能な前記一時退避領域容量に基づ
    いて前記第3の記憶手段上の前記メインメモリ領域を可
    変設定する設定工程と、主電源をオフ状態とする直前
    に、前記第3の記憶手段に可変設定されたメインメモリ
    領域の内容を前記第1の記憶手段に退避格納し、該退避
    格納した前記第1の記憶手段に対するアクセス情報を前
    記第2の記憶手段に格納する退避工程と、データ処理を
    一時中断し、前記第1および第3の記憶手段を含むシス
    テムデバイスに対する主電源をオフ状態とする中断工程
    とを有することを特徴とする情報処理装置のサスペンド
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6457136B1 (en) 1998-06-29 2002-09-24 Nec Corporation Power management method detecting interruption of AC power in suspended state of computer system
US6851012B2 (en) 1999-11-16 2005-02-01 Fujitsu Limited Information processing system, information processing method and readable-by-computer recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6457136B1 (en) 1998-06-29 2002-09-24 Nec Corporation Power management method detecting interruption of AC power in suspended state of computer system
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