JPH08305114A - カラー電子写真装置 - Google Patents

カラー電子写真装置

Info

Publication number
JPH08305114A
JPH08305114A JP7110429A JP11042995A JPH08305114A JP H08305114 A JPH08305114 A JP H08305114A JP 7110429 A JP7110429 A JP 7110429A JP 11042995 A JP11042995 A JP 11042995A JP H08305114 A JPH08305114 A JP H08305114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image
transfer
photoconductor
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7110429A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Terada
浩 寺田
Hajime Yamamoto
肇 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7110429A priority Critical patent/JPH08305114A/ja
Publication of JPH08305114A publication Critical patent/JPH08305114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡潔で安定した美しいカラー像の得ら
れる小型高性能のカラー電子写真装置を提供するもので
ある。 【構成】 静電像担持体と色の異なるトナーを有する現
像手段と静電像担持体の清掃手段とよりなる複数個の像
形成ユニットを用いる。像形成ユニット群全体を回転移
動してそれぞれが同一の像形成位置に順次移動可能とす
る。像形成位置で像形成が行われ、対向した中間転写ベ
ルトにそのトナー像が転写される。像形成ユニット群に
関して、中間転写ベルトとほぼ反対側に設置された露光
装置から射出される信号光は、光屈折手段により方向変
換されて像形成位置の感光体に照射されるカラー電子写
真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラープリンタ、カラ
ー複写機やカラーファックス等に応用できるカラー電子
写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真でカラー画像を形成する
ためには、イエロ、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナ
ー像を転写材上で重ね合わせてカラー像を形成する方法
がとられている。このトナー像を重ねるための装置の構
成として現在まで種種のものが考えられているが、本願
発明者らは、特開平7−36246号公報にこれまでに
ない新規な構成のカラー電子写真装置を提案した。図7
はこの装置の全体構成図である。以下にこの装置の概要
を図7を用いて説明する。
【0003】まず、ほぼ中央に黒、シアン、マゼンタ、
イエロの各色用の4組の扇型をした像形成ユニット10
1Bk、101C、101M、101Yが像形成ユニッ
ト群を構成し、図のように円環状に配置されている。
各像形成ユニットは、主に感光体、それぞれの色のトナ
ーを有する現像器、クリーナの3つにより構成されてい
る。
【0004】円環状に配置されている像形成ユニット1
01Bk、101C、101M、101Yは支持体(図
示せず)に支持されており、円筒状の固定されて回転し
ない軸122の周りに矢印方向に回転移動可能になって
いる。各像形成ユニットは、順次、中間転写ベルト13
2に対向した像形成位置150に移動され、位置決めさ
れる。像形成位置150は信号光105による露光位置
でもある。
【0005】123はレーザ露光装置で、プリンタ部に
入力された信号で変調されたレーザビームによる信号光
105を発生するが、これは図7の像形成ユニット10
1Bkと101Yの扇型の間に構成された光路を通っ
て、軸122の一部に開けられた透明の窓を通して軸1
22内部に固定されたミラー124に入射し、反射され
て像形成位置150にある像形成ユニットの感光体に照
射され潜像を形成する。図7の状態では黒用の像形成ユ
ニット101Bkに作用する。
【0006】132は中間転写ベルトで、厚さ100μ
mのエンドレスベルト状の半導電性のウレタンを基材と
したフィルムよりなり、周囲に低抵抗処理をしたウレタ
ンフォームを成形した転写ローラおよびステンレス性の
ローラに巻回し、矢印方向に移動可能になっている。中
間転写ベルト132の一端は像形成位置のユニット10
1Bkの感光体に軽く圧接されている。中間転写ベルト
132の多端には第2転写ローラ135が、従動回転可
能に軽く圧接している。
【0007】中間転写ベルト132と第2転写ローラ1
35の圧接されたニップ部には、給紙部136から用紙
が送られてくるように用紙搬送路が形成されている。
【0008】144は転写後の用紙上のトナー像を定着
する定着器である。以上が本発明の電子写真装置の主要
構成の説明である。
【0009】次に、この装置のカラー像形成時の動作を
説明する。まず最初は、各像形成ユニットは図7に示す
ような位置にあり、かつ黒用の像形成ユニット101B
kは像形成位置150で位置決めされている。これはま
た中間転写ベルト132の一端に対向している。レーザ
露光装置123により黒の信号光が像形成ユニット10
1Bkに入力され、黒トナーによる像形成が行われる。
この時、像形成されるとともに同時に中間転写ベルト1
32の作用で、黒トナー像が中間転写ベルト上に転写さ
れていく。黒のトナー像がすべて転写し終わった直後
に、像形成ユニット群101Bk、101C、101
M、101Yは全体が一体的に矢印方向に回転移動し、
ちょうど90度回転して像形成ユニット101Cが像形
成位置150に達した位置で止まり、像形成ユニット1
01Cが位置決めされる。
【0010】像形成ユニット101Cが像形成位置15
0に到着後、前と同様に今度はシアンの信号でレーザ露
光装置が像形成ユニット101Cに信号光を入力しシア
ンのトナー像の形成と転写が行われる。このとき中間転
写ベルトが一回転してきて、前に転写された黒のトナー
像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するようにシ
アンの信号光の書き込みのタイミングが制御される。
【0011】以上と同様の動作を、マゼンタ、イエロに
ついても行い中間転写ベルト上には4色のトナー像が位
置的に合致して重ね合わされカラー像が形成される。最
後のイエロトナー像の転写後、4色のトナー像はタイミ
ングを合わせて給紙部136から送られてくる用紙に、
第2転写ローラ135の作用で一括転写される。用紙に
転写されたトナー像は定着器144により定着される。
【0012】以上が特開平7−36246のカラー電子
写真装置の概要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例のカラー
電子写真装置は、複雑な転写ドラムが不要で、像露光系
の位置合わせのための複雑な構成も不要であり、小型で
シンプルな構成で色同士の位置合わせが正確におこなえ
る、優れたカラー電子写真装置であるが、一方次のよう
な欠点を有していた。
【0014】上記従来例の装置は、像形成位置にある像
形成ユニットにレーザ露光装置からのレーザビームを導
くためにミラーを用いているので、中間転写ベルト等の
転写用の部材とレーザ露光装置とは、像形成ユニット群
に関してほぼ同じ側に配置しなければならない。すなわ
ち、ミラーを用いる場合にはそのミラーへの光の入射角
が鋭角に小さくなるほど、ミラー表面の凹凸精度による
反射後のレーザビーム形状のゆがみへの影響が大きくな
る。したがって、ミラーを用いる場合にはその入射角が
できるだけ90度に近い方が望ましく、特に30度以下
になるとビーム形状精度への著しい影響がでる。このた
め、どうしても従来例の装置では、転写部材とレーザ露
光装置は、像形成ユニット群に関して同じ側に配置する
ことになる。
【0015】この場合、転写が行われる部分の周辺に発
生するトナー飛散によるレーザ露光装置の汚染や、転写
部には用紙搬送部も近接するため、用紙からの紙粉等に
よるレーザ露光装置の汚染も発生しやすい。
【0016】また、像形成ユニット群に関して同じ側
(図7では像形成ユニット群の右側)に、転写部材、レ
ーザ露光装置、用紙搬送系等のすべてを配置しなければ
ならず、装置構成が複雑で大型になりやすい。
【0017】またさらに、レーザビームの方向変換に用
いているミラーが、画像形成中に振動したりすると、そ
の設置角度の変動による感光体上の照射位置の変動が拡
大され、画像上のジッタやムラとなって画質を劣化させ
るおそれがあった。
【0018】本発明は、上記のような従来例の欠点を改
良した、すぐれたカラー電子写真装置を提供するもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各々が少なくとも回動する感光体とそれ
ぞれ色の異なるトナーを有する現像手段とを備えてい
て、前記感光体上にそれぞれ異なった色のトナー像を形
成できる、複数の移動可能な像形成ユニットと、単一の
転写位置で前記感光体上のトナー像を転写体に転写する
転写手段と、前記転写位置に対応づけられた単一の露光
位置で前記感光体に像露光を行うための露光手段と、前
記複数の像形成ユニットのそれぞれを、前記露光位置に
対応しかつ前記転写位置に対応する像形成位置に順次位
置せしめるため前記像形成ユニット群全体を回転移動さ
せる移動手段と、前記像形成ユニット群内に設置して、
前記露光手段から射出された光の方向を変えて前記露光
位置に導く光屈折手段とを有し、転写材上に異なる色の
トナー像を、位置を合わせて重ねて転写し、カラー像形
成を行うカラー電子写真装置である。
【0020】さらに本発明は、各々が少なくとも回動す
る感光体とそれぞれ色の異なるトナーを有する現像手段
とを備えていて、前記感光体上にそれぞれ異なった色の
トナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニッ
トと、単一の転写位置で前記感光体上のトナー像を転写
体に転写する転写手段と、前記複数の像形成ユニットの
それぞれを、前記転写位置に対応する像形成位置に順次
位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を回転移動
させる移動手段と有し、かつ、前記像形成ユニット群に
関して前記転写手段とほぼ反対側に設置して信号光を射
出し、前記像形成ユニット群内にその前記信号光を通過
させて、前記転写位置にある像形成ユニットの感光体を
露光する、露光手段とを有し、転写材上に異なる色のト
ナー像を、位置を合わせて重ねて転写し、カラー像形成
を行うカラー電子写真装置である。
【0021】さらに本発明は、各々が少なくとも回動す
る感光体とそれぞれ色の異なるトナーを有する現像手段
とを備えていて、前記感光体上にそれぞれ異なった色の
トナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニッ
トと、単一の転写位置で前記感光体上のトナー像を転写
体に転写する転写手段と、前記転写位置に対応づけられ
た単一の露光位置で前記感光体に像露光を行うための露
光手段と、前記複数の像形成ユニットのそれぞれを、前
記露光位置に対応しかつ前記転写位置に対応する像形成
位置に順次位置せしめるため前記像形成ユニット群全体
を移動させる移動手段と、前記露光手段から射出された
信号光の方向を変えて前記露光位置に導くプリズムとを
有し、かつ前記プリズムの一面に入射する光の入射角
と、他面から射出するときの屈折角とをほぼ同一になる
ように、前記プリズムを設置して、転写材上に異なる色
のトナー像を、位置を合わせて重ねて転写し、カラー像
形成を行うカラー電子写真装置である。
【0022】
【作用】上記の構成によって、像形成ユニット群を間に
して転写部や用紙搬送系とほぼ反対側に露光手段が配置
できるため、露光手段へのトナー飛散や紙粉等による汚
染の悪影響を取り除くことができ、また装置全体の構成
が単純になり小型化が容易となるものである。
【0023】さらにまた、装置の振動等の影響を受けに
くい、安定した均質な画質の得られる装置を提供するも
のである。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例のカラー電子写真装置
について、図面を参照しながら説明する。
【0025】図1は本発明の実施例のカラー電子写真装
置の全体構成図である。まず、ほぼ中央に黒、シアン、
マゼンタ、イエロの各色用の4組の扇型をした像形成ユ
ニット1Bk、1C、1M、1Yが像形成ユニット群を
構成し、図のように円環状に配置されている。
【0026】図2に黒用像形成ユニット1Bkを詳細に
示す。各像形成ユニットは、中に入れた現像剤を除きそ
れぞれ同じ構成部材よりなるので、説明を簡略化するた
め黒用の像形成ユニット1Bkについて説明し、他色に
ついては省略する。なお、各色用について同じ部分には
同じ符号を付し、各色の構成の区別をつける必要がある
場合は符号に各色を示す文字を付す。この説明では、通
常の2成分磁気ブラシ現像法を用いているが、電子写真
法に用いる現像法であればいかなるものでもよいことは
言うまでもない。例えば、磁気ブラシ現像法、弾性ゴム
ローラ現像法、ジャンピング現像法、インプレッション
現像法、磁気カスケード現像法などを用いることができ
る。図2において、2はフタロシアニンを感光材料に用
いポリカーボネート系バインダ樹脂を主体に構成した有
機感光体、3は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電
器、4は感光体2の帯電電位を制御するグリッド電極、
5は信号光であるレーザビーム、6はレーザビームが像
形成ユニットに進入する像形成ユニットの開口部である
露光窓、7は現像剤ホッパである。現像剤ホッパ7内に
は、表面をシリコン樹脂でコートした粒径50μmのフ
ェライトキャリヤ8Bkとポリエステル樹脂に黒顔料を
分散したマイナス帯電性の黒トナー9Bkを10%混合
した2成分現像剤10Bkをいれ、磁石11の磁力によ
り現像ローラ12に付着させる。13は現像ローラ上の
現像剤量を規制するドクターブレード、14は現像ロー
ラに電圧を印加する交流高圧電源である。15は転写後
の感光体2表面に残ったトナーを清掃するクリーナであ
る。感光体2の直径は30mmで、周速65mm/sで
矢印方向に回転させ、現像ローラ12は直径16mm
で、同じく周速65mm/sで矢印方向に回転させた。
【0027】なお、図2の像形成ユニットは、黒用の像
形成ユニットであるとともに、像形成位置にある像形成
ユニットの上下位置をも示している。図2で現像剤10
Bkを収納したトナーホッパ7は感光体2の重力方向上
側に、クリーナ15は下側に位置している。そのため、
トナーホッパ内では、現像剤が自重で現像ローラ12上
に供給され、クリーナ内では、クリーニングブレード1
6にかきおとされたトナーが自重でクリーナ底部に落下
する。トナーホッパ内部やクリーナ内部に、トナーを移
動させるための送り機構や撹拌機構を設けなくても、ス
ムーズに現像やクリーニングを行うことができる。
【0028】黒色以外の他の現像器1C、1M、1Yに
ついても同様の構成を有する。次にこの像形成ユニット
の動作の説明する。感光体2を回転させて、帯電器3に
−7kVの電圧を印加し、感光体2表面を帯電させた。
このときグリッド4の印加電圧は−700Vに設定し
た。感光体2の帯電電位は一定の値−700Vに収束し
た。
【0029】この感光体2にレーザビーム5を照射し静
電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位は−50
Vであった。現像ローラ12表面上に、2成分現像剤1
0Bkを磁力により付着させ、感光体2表面を現像ロー
ラ12の前に通過させた。感光体2の初めの未帯電域の
通過時間幅では、現像ローラ12には交流高圧電源14
により、+100Vの直流電圧を重畳した750V0-p
(ピーク・ツー・ピーク1.5kV)の交流電圧(周波
数2kHzの矩型波)を印加した。その後、−700V
に帯電し静電潜像が書き込まれた感光体2表面の通過時
には、現像ローラ12には交流高圧電源14により、−
500Vの直流電圧を重畳した750V0-p(ピーク・
ツー・ピーク1.5kV)の交流電圧(周波数2kHz
の矩型波)を印加した。すると、感光体2上の現像剤と
非画像部分にトナーが付着することなく、感光体2上に
は画像部にのみネガポジ反転したトナー像が得られた。
矢印方向に回転する現像ローラ12に付着した現像剤と
トナーは、再び現像剤ホッパ7内に戻し次の像形成に用
いた。こうして感光体2上には黒色のトナー像が得られ
た。黒色以外の他の現像器1C、1M、1Yについても
同様の動作を行う。
【0030】再び、図1を用いて、プリンタ部の構成を
説明する。円環状に配置されている像形成ユニット1B
k、1C、1M、1Yは支持体(図示せず)に支持され
ており、全体として、移動手段である移動モータ21に
駆動され、円筒状の固定されて回転しない軸22の周り
に矢印方向に回転移動可能になっている。各像形成ユニ
ットは、順次、後述のローラ33a、33bに架張され
た中間転写ベルト32の一部に対向した位置である像形
成位置50に移動され、位置決めされる。像形成位置5
0はレーザビーム5による露光位置でもある。
【0031】23は露光手段であるレーザ露光装置で、
プリンタ部に入力された信号で変調されたレーザビーム
5を発生するが、これは図1の像形成ユニット1Mと1
Cの扇型の間に構成された光路を通って、軸22の一部
に開けられた透明の窓23aを通して軸22内部に固定
された光屈折手段であるプリズム24に入射し、これに
より方向を30度変えられて、さらに窓4bを通過して
像形成位置50にある像形成ユニットの感光体2に照射
され潜像を形成する。図1の状態では黒用の像形成ユニ
ット1Bkに作用する。
【0032】ここでプリズム5までの光路は両隣の扇型
の像形成ユニットの壁面に沿っているため、像形成ユニ
ット群の占有面積として無駄になっている部分はほとん
ど無い。また、プリズム5は像形成ユニット群の中央部
に設けられているため、固定した構成で、像形成ユニッ
ト群の回転移動を邪魔することがなく、シンプルでかつ
位置合わせ等に対して信頼性が高い構成となる。
【0033】また、プリズム5によって変えられる方向
は本実施例では30度になっているので、レーザ露光装
置23は像形成ユニット群を間にして後述の中間転写ベ
ルト等の部品と反対側に設置できる。したがって中間転
写ベルト周辺で発生しやすいトナー飛散等に対してレー
ザ露光装置23が隔離できるので、信頼性・寿命等にす
ぐれた装置となる。プリズム5によって変えられる方向
は、上記を実現するためには約45度以内が望ましい。
【0034】32は中間転写ベルトで、厚さ100μm
のエンドレスベルト状の半導電性のポリカーボネイトを
基材としたフィルムよりなり、ステンレス製のローラ3
3a、33b、34、35に巻回され、そのうちの1本
のローラ35に駆動されて、矢印方向に移動可能になっ
ている。本実施例では、この中間転写ベルト32の周長
はA4用紙の長手方向の長さより若干長く設定されてい
る。中間転写ベルト32の、ローラ33aと33bで架
張された部分は、像形成位置のユニット1Bkの感光体
2に軽く圧接され、その状態でローラ33a、33bに
は1kVの電圧が印加されるようになっている。ローラ
34には、中間転写ベルト32を介して外側から、導電
性を付与した発泡ウレタンで構成された転写ローラ36
が、従動回転可能に軽く圧接している。この転写ローラ
36の軸に対しても、約700Vの電圧が印加できる構
成になっている。
【0035】中間転写ベルト32と転写ローラ36の圧
接されたニップ部には、給紙部37から用紙が送られて
くるように用紙搬送路が形成されている。
【0036】39は、中間転写ベルトを清掃するクリー
ナブレード38を含むベルトクリーナ部である。
【0037】41は転写後の用紙上のトナー像を定着す
る定着器、42は定着後の用紙を排出する排出ローラで
ある。
【0038】以上が本発明の電子写真装置の主要構成の
説明である。次に、この装置のカラー像形成時の動作を
説明する。
【0039】まず最初は、各像形成ユニットは図1に示
すような位置にあり、かつ黒用の像形成ユニット1Bk
は像形成位置50で位置決めされている。これはまた中
間転写ベルト32に対向している。レーザ露光装置23
により黒の信号光であるレーザビームが像形成ユニット
1Bkに入力され、黒トナーによる像形成が行われる。
【0040】この時像形成ユニット1Bkの像形成の速
度(感光体の周速に等しい)と中間転写ベルトの移動速
度は同一になるように設定されており、像形成されると
ともに、同時にローラ33a、33bに印加された電圧
の作用で、黒トナー像が中間転写ベルトに転写されてい
く。黒のトナー像がすべて転写し終わった直後に、像形
成ユニット群1Bk、1C、1M、1Yは全体が移動モ
ータ21に駆動されて一体的に図1の矢印方向に回転移
動し、ちょうど90度回転して像形成ユニット1Cが像
形成位置50に達した位置で止まり、像形成ユニット1
Cが位置決めされる。この移動の間は、像形成ユニット
の感光体以外のトナーホッパー7(図2参照)の部分は
感光体先端の回転円弧より内側に位置しているので、中
間転写ベルトが像形成ユニットに接触することはない。
【0041】像形成ユニット1Cが像形成位置50に到
着後、前と同様に今度はシアンの信号で変調されたレー
ザビームが像形成ユニット1Cに入力され、シアンのト
ナー像の形成と転写が行われる。このとき中間転写ベル
トが一回転してきて、前に転写された黒のトナー像に次
のシアンのトナー像が位置的に合致するように、シアン
の信号光であるレーザビームの書き込みのタイミングが
制御される。この間、転写ローラ36とクリーナブレー
ド38は中間転写ベルトから少し離されており、その上
のトナー像には何も作用しないようになっている。
【0042】以上と同様の動作を、マゼンタ、イエロに
ついても行い中間転写ベルト上には4色のトナー像が位
置的に合致して重ね合わされカラー像が形成される。最
後のイエロトナー像の転写後、4色のトナー像はタイミ
ングを合わせて給紙部37から送られてくる用紙に、転
写ローラ36の作用で一括転写される。用紙に転写され
たトナー像は定着器41により定着される。用紙はその
後排出ローラ42を経て装置外に排出される。中間転写
ベルト上に残った転写残りのトナーは、クリーナ部39
の作用で清掃され次の像形成に備える。
【0043】次に単色モード時の動作を説明する。単色
モード時は、まず所定の色の像形成ユニットが像形成位
置に移動され位置決めされる。次に前と同様にして所定
の色の像形成および中間転写ベルトへの転写を行い、今
度は転写後そのまま続けて、転写ローラ36により給紙
部から送られてくる用紙に転写をしていく。
【0044】次にこの装置の、メンテナンスに関する説
明をする。特定の色の現像剤が消費されてなくなったり
して、メンテナンスをする場合を想定する。まず、作業
者からの指令(図示しないスイッチによる)により制御
された移動モータ21の作用により、像形成ユニット群
が回転され、注目の色の像形成ユニットを上部位置(図
1の像形成ユニット1Cの位置)に移動する。そして図
3に示すように、作業者は装置本体上部に位置したカバ
ー46をあけて、そこから注目の像形成ユニットのみを
装置外に取り出す。次に、あらかじめ像形成ユニットと
して調整済みの新しいその色の像形成ユニットを装着す
る。
【0045】したがって装着後は、なんらの調整をする
ことなく像形成が開始できる。また交換すべき像形成ユ
ニットは、像形成位置とは異なる上部位置で交換できる
ため、転写部等の関連部材に邪魔されることなく、かつ
位置決めもされていないので、容易に装置外に取り出す
ことが可能でメンテナンス性が優れたものとなる。
【0046】以上が実施例の装置全体の構成と動作の説
明である。次に、レーザ光の方向を変換するために、従
来例のミラーを用いた場合と、本実施例のプリズムを用
いた場合とで、ミラーあるいはプリズムが装置の振動等
で設置角が変動したとき、感光体上の照射位置の変動に
与える影響がどう違うか、について説明する。
【0047】(実施例1)図4は第1の実施例のプリズ
ムの設置状態とレーザビームの方向変換の様子を示す。
【0048】ガラス製のプリズム24aの一面51aに
対して入射するレーザビーム5aの入射角iaを90度
に設定した場合、レーザビームは図のような屈折の仕方
を示した。プリズム24aの頂角がθa=38度のもの
を用いると、レーザビーム5aがプリズム24aを出る
ときの出射角raは約68度になった。したがって、レ
ーザビーム5aの方向の変換量としての偏向角xaは約
30度となる。これらはSnellの屈折の法則により
計算した値とほぼ一致する。
【0049】そしてこの第1の実施例のプリズムで、プ
リズム24aの設置角度を24’aに示すように、ya
=5度だけずらすと、そのときの出射レーザビームはも
との出射レーザビームから図中zaでしめす角度だけ触
れ、その量は約4度であった。
【0050】すなわち、第1の実施例のプリズムの設置
の仕方では、設置角度が5度ずれると、出射角が約4度
ずれることになる。
【0051】一方図5に示すように、レーザビーム5b
の方向変換をミラー24bで行う場合には、周知のよう
に、ミラーの角度が24’bで示すようにybだけずれ
ると、出射角zbはその2倍ずれることになる。すなわ
ちミラーの設置角度が5度ずれると、出射角は10度ず
れる。
【0052】したがって、実施例1の場合には、ミラー
を使う場合に比べて、プリズム位置の角度誤差に対し
て、出射ビームの角度誤差は半分以下になることがわか
る。
【0053】(実施例2)さらに図6には、第2の実施
例のプリズムの設置方法を示す。
【0054】図6に示す第2の実施例では、頂角θc=
52度のプリズム24cを用いて、プリズムの一面51
cへの入射角icと、他面52cからの出射角rcとが
ほぼ等しくなるようにプリズム24cの位置を設定し
た。すなわち入射ビームと出射ビームがプリズム24c
に関してほぼ対称になるように設置した。すると入射角
と出射角は、ほぼic=rc=41度となった。したが
ってレーザビーム5cの方向の変換量である偏向角xc
は約30度になった。
【0055】さらに、この第2の実施例で、プリズム2
4cの設置角度をyc=5度ずらしても、レーザビーム
の出射角のずれzcは約1度以内であった。したがって
第2の実施例では、プリズム24cの設置角度のズレの
レーザビームの出射角度ズレへの影響は、ほとんど無い
かまたは非常に小さいことがわかった。
【0056】さらに調べると、出射角のズレに対するプ
リズムの設置角度のズレの影響は、入射角と出射角がプ
リズムに関して対称に近い方向にプリズムを設置するほ
ど小さくなることがわかった。
【0057】上記の結果は、Snellの法則による計
算結果と非常に良く合致することもわかった。
【0058】以上のことから、第1の実施例ではプリズ
ム24aの設置位置がずれたり、振動等で角度が触れた
りしても、従来例のようにミラーで反射する場合に比べ
て、出射角度の触れが少なく、したがって感光体に照射
する位置の触れも少ないものとなり、ジッタやムラのな
い均質な画像が形成できるものである。
【0059】また第2の実施例では、プリズムの設置角
度のズレや振動の影響をほとんど受けず、さらに図6で
上下方向のプリズムの設置位置の影響も受けにくく、よ
り一層均質な画像が得られるものである。以上がプリズ
ムを用いた第1、第2の実施例の説明である。
【0060】さらにこれらの実施例では、プリズムの設
置位置のズレの影響を受けにくいので、装置組み立て時
の調整が簡単になったり、調整不要とすることもできる
ものである。
【0061】本発明は上記した構成によって、プリズム
で約30度程度もしくはそれ以下の光の小さな角度の方
向変換ができるため、像形成ユニット群を間にして転写
部や用紙搬送系とほぼ反対側に露光手段が配置できる。
したがって、中間転写ベルト周辺で発生しやすいトナー
飛散や、給紙・紙搬送系で発生しやすい紙粉等による汚
染による、レーザ露光装置への悪影響が格段に少なくな
るものである。
【0062】また、レーザ露光装置・中間転写部・紙搬
送系の3者を、像形成ユニット群に関してすべて同じ側
に配置しなければならない従来例の場合に比べて、装置
構成が単純で小型化が可能になるものである。
【0063】なお以上の実施例では、像形成ユニットに
用いる現像法として特定のものを用いたが、他の現像法
を用いた構造の像形成ユニットの場合でも、本発明の本
質と作用効果は変わることがない。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明は、像形成ユニット
群を間にして転写部や用紙搬送系とほぼ反対側に露光手
段が配置できるため、露光手段へのトナー飛散や紙粉等
による汚染の悪影響を取り除くことができ、また装置全
体の構成が単純になり小型化が容易となるものである。
【0065】また、光屈折手段を用いることによって、
振動や組み立て時の部品位置ズレの影響を受けにくい、
均質な美しい画像が得られる装置を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるカラー電子写真装置の
構成図
【図2】本発明の実施例のカラー電子写真装置に用いら
れる像形成ユニットの構成図
【図3】像形成ユニットを交換する時の説明図
【図4】本発明の第1の実施例によるレーザビームの屈
折状態を示す図
【図5】レーザビームをミラーで方向変換した場合のレ
ーザビームの様子を示す図
【図6】本発明の第2の実施例によるレーザビームの屈
折状態を示す図
【図7】従来のカラー電子写真装置の構成図
【符号の説明】
1Bk、1C、1M、1Y 像形成ユニット 2 感光体 5 レーザビーム 23 レーザ露光装置 24 プリズム 32 中間転写ベルト 50 像形成位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が少なくとも回動する感光体とそれぞ
    れ色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、
    前記感光体上にそれぞれ異なった色のトナー像を形成で
    きる、複数の移動可能な像形成ユニットと、 単一の転写位置で前記感光体上のトナー像を転写体に転
    写する転写手段と、 前記転写位置に対応づけられた単一の露光位置で前記感
    光体に像露光を行うための露光手段と、 前記複数の像形成ユニットのそれぞれを、前記露光位置
    に対応しかつ前記転写位置に対応する像形成位置に順次
    位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を回転移動
    させる移動手段と、 前記像形成ユニット群内に設置して、前記露光手段から
    射出された光の方向を変えて前記露光位置に導く光屈折
    手段とを有し、 転写材上に異なる色のトナー像を、位置を合わせて重ね
    て転写し、カラー像形成を行うカラー電子写真装置。
  2. 【請求項2】各々が少なくとも回動する感光体とそれぞ
    れ色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、
    前記感光体上にそれぞれ異なった色のトナー像を形成で
    きる、複数の移動可能な像形成ユニットと、 単一の転写位置で前記感光体上のトナー像を転写体に転
    写する転写手段と、 前記複数の像形成ユニットのそれぞれを、前記転写位置
    に対応する像形成位置に順次位置せしめるため前記像形
    成ユニット群全体を回転移動させる移動手段と有し、 かつ、前記像形成ユニット群に関して前記転写手段とほ
    ぼ反対側に設置して信号光を射出し、前記像形成ユニッ
    ト群内にその前記信号光を通過させて、前記転写位置に
    ある像形成ユニットの感光体を露光する、露光手段とを
    有し、 転写材上に異なる色のトナー像を、位置を合わせて重ね
    て転写し、カラー像形成を行うカラー電子写真装置。
  3. 【請求項3】各々が少なくとも回動する感光体とそれぞ
    れ色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、
    前記感光体上にそれぞれ異なった色のトナー像を形成で
    きる、複数の移動可能な像形成ユニットと、 単一の転写位置で前記感光体上のトナー像を転写体に転
    写する転写手段と、 前記転写位置に対応づけられた単一の露光位置で前記感
    光体に像露光を行うための露光手段と、 前記複数の像形成ユニットのそれぞれを、前記露光位置
    に対応しかつ前記転写位置に対応する像形成位置に順次
    位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を移動させ
    る移動手段と、 前記露光手段から射出された信号光の方向を変えて前記
    露光位置に導くプリズムとを有し、 かつ前記プリズムの一面に入射する光の入射角と、他面
    から射出するときの屈折角とをほぼ同一になるように、
    前記プリズムを設置して、 転写材上に異なる色のトナー像を、位置を合わせて重ね
    て転写し、カラー像形成を行うカラー電子写真装置。
JP7110429A 1995-05-09 1995-05-09 カラー電子写真装置 Pending JPH08305114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7110429A JPH08305114A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 カラー電子写真装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7110429A JPH08305114A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 カラー電子写真装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08305114A true JPH08305114A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14535529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7110429A Pending JPH08305114A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 カラー電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08305114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7496319B2 (en) 2006-02-09 2009-02-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus, rotation type development unit, and toner replenishment container
US8095045B2 (en) 2007-07-23 2012-01-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Rotary developing unit and toner supply container

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7496319B2 (en) 2006-02-09 2009-02-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus, rotation type development unit, and toner replenishment container
US8095045B2 (en) 2007-07-23 2012-01-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Rotary developing unit and toner supply container

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9285754B2 (en) Image forming apparatus
JPH08305114A (ja) カラー電子写真装置
JP3249655B2 (ja) カラー画像記録装置
JPH0736246A (ja) カラー電子写真装置
JP6909428B2 (ja) 潜像担持体の除電方法、及び画像形成装置
JP3101133B2 (ja) カラー画像記録装置
JP2000010401A (ja) カラー画像形成装置およびそれに用いるプロセスユニット
JP3369541B2 (ja) カラー画像記録装置
JP3583381B2 (ja) カラー電子写真装置
JP3476778B2 (ja) カラー画像記録装置
JP3758433B2 (ja) 現像装置およびこれを用いた画像形成装置
JP3254447B2 (ja) カラー画像記録装置
JP3579115B2 (ja) カラー電子写真方法
JP3227149B2 (ja) カラー画像記録装置
JP3254445B2 (ja) カラー画像記録装置
JPH08286455A (ja) カラー電子写真方法
JP2001249575A (ja) 画像形成装置及び像担持体ユニット
JPH07219294A (ja) カラー電子写真装置
JPH09274348A (ja) カラー電子写真装置
JPH0743976A (ja) カラー電子写真装置
JPH07110611A (ja) カラー電子写真装置とそれに用いる中間転写ベルトユニット
JP2001056592A (ja) カラー画像記録装置
JPH0792759A (ja) カラー電子写真装置
JP2001056594A (ja) カラー画像記録装置
JP2001056591A (ja) カラー画像記録装置