JPH08305011A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08305011A
JPH08305011A JP10738195A JP10738195A JPH08305011A JP H08305011 A JPH08305011 A JP H08305011A JP 10738195 A JP10738195 A JP 10738195A JP 10738195 A JP10738195 A JP 10738195A JP H08305011 A JPH08305011 A JP H08305011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive resin
acid
resin
ester
methoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10738195A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Taniyama
英二 谷山
Mitsuko Nakamura
晃子 中村
Takasumi Kanekiyo
隆純 金清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP10738195A priority Critical patent/JPH08305011A/ja
Publication of JPH08305011A publication Critical patent/JPH08305011A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 感光性樹脂(A)を式(I)で示される3−
メトキシプロピオン酸アルキルエステル(B)で溶解し
た感光性樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 とR2 はそれぞれ独立して水素原子又はメ
チル基を、R3 はメチル基又はエチル基を、R4 は炭素
数が1〜4の直鎖又は分枝のアルキル基を示す。) 【効果】 タックフリーに優れた塗膜を与える毒性のな
いフォトレジストに適した感光性樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毒性のない有機溶剤、
即ち、3−メトキシプロピオン酸エステルで、感光性樹
脂を溶解した感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトレジストは、通常、感光性樹脂
を、単独または必要によっては添加剤を加えて、溶剤に
溶解して感光性組成物とし、基板上に塗布して薄膜を形
成することに用いられる。特に、シリコン基板、樹脂フ
ィルム、箔、樹脂板、金属蒸着フィルム、アルミニウム
板、紙等の基板上に塗布され、プリント配線基板、印刷
製版のレリーフ像を形成するために用いられる(特公平
7−3581号、同6−1380号、同6−1381
号、同6−1382号、同6−1378号、同6−13
79号公報等)。
【0003】従来、使用されている代表的なポジ型フォ
トレジストは、フェノールホルムアルデヒドノボラック
ポリマーを基礎にしている。この特定の例はシップレイ
のAZ−1350であり、これはm−クレゾールホルム
アルデヒドノボラックポリマー組成物である。これはポ
ジ型レジスト組成物であり、その中に2−ジアゾ−1−
ナフトル−5−スルホン酸エステルのようなジアゾケト
ンを含んでいる。このような組成物中で、光化学反応の
間にこのオルトジアゾケトンはカルボン酸に変化する。
これは、つぎに弱アルカリ性の水性現像液中に容易に溶
ける、中性の有機可溶性分子(フェノール性ポリマー)
に変化する。この組成物は普通約15重量%、またはそ
の程度のジアゾケトン化合物を含んでいる。使用できる
他の商業的に入手しうるポジ型フォトレジストにはダイ
ナケムUFがある。
【0004】又、ネガ型フォトレジストとしては、ビス
アジド−環化ゴム系、ポリ桂皮酸エステル系、ノボラッ
ク樹脂−アジド系が使用されている。更に、放射線や電
子線の照射により硬化しうるポリメチルメタクリレー
ト、ポリオレフィンスルフォン、エポキシ化ポリ−1,
2−ブタジエン、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル・グリシジルメタクリレート共重合体等をエチレン性
不飽和単量体に溶解し、これに光増感剤、熱重合禁止剤
が加えられている感電子線樹脂組成物、例えば米国、E
・T・デュポン社のリストン(商品名)が使用されてい
る(USP 3,469,982号、同3,526,5
04号、同3,867,153号、EP49504
号)。
【0005】更に、ソルダーレジストは、プリント配線
基板の表面に通常スクリーン印刷され、電気的、耐湿的
な回路の保護、半田付け時の選択的な回路の保護、メッ
キ工程での基板の保護等に用いられている。かかるソル
ダーレジストにも前述の感光性樹脂が用いられている。
これら感光性樹脂を溶解する溶剤としては、セロソルブ
アセテート(沸点156℃)、2−ブトキシエチルアセ
テート(沸点192℃)、ジグリム(沸点162℃)、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
(沸点218℃)等のエチレングリコール、ジエチレン
グリコールを基本骨格とするものが、多くの樹脂に対し
優れた溶解性を示すことから、多用されてきた。しかし
ながら、近年になり、これらエチレングリコール、ジエ
チレングリコール骨格の化合物に長期毒性(生殖毒性)
が見い出され、それらの使用が制限または停止される傾
向にある(日経マテリアルズ テクノロジー 1993
年12月号、83〜89頁)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フォトレジストやソル
ダーレジスト組成物中に含有される溶剤の毒性問題は、
例えばクリーンルーム内での作業が必要とされるIC、
LSI等の半導体製造分野等では特に深刻である。この
為各種代替の溶剤、例えばテトラヒドロフラン、14−
ジオキサン等のエーテル類;メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類;トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン
性極性溶媒;酢酸エチル、蟻酸メチル、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素などが提案さ
れているが、安全かつ溶解力、蒸発速度、沸点等の物
性、性能を満足する溶剤は見い出されていない。本発明
は、感光性樹脂の溶解性に優れ、衛生上安全な溶剤を用
いた感光性樹脂組成物の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光性樹脂
(A)を式(I)で示される3−メトキシプロピオン酸
アルキルエステル(B)で溶解した感光性樹脂組成物を
提供するものである。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1 とR2 はそれぞれ独立して水
素原子又はメチル基を、R3 はメチル基又はエチル基
を、R4 は炭素数が1〜4の直鎖又は分枝のアルキル基
を示す。)
【0010】
【作用】溶剤の3−メトキシプロピオン酸アルキルエス
テルが高沸点物であって、毒性が少なく、かつ、感光性
樹脂の溶解性に優れるので、基板上への塗布が容易にな
しえる。
【0011】
【発明の具体的説明】本発明の感光性樹脂組成物は、感
光性樹脂を式(I)で表される3−メトキシプロピオン
酸アルキルエステルで溶解したものである。感光性樹脂(A) 本発明で使用される感光性樹脂の代表的な例としては、
ポジ型においてはo−キノンジアジド−ノボラック樹脂
系が、ネガ型においては、ビスアジド−環化ゴム系、ポ
リケイ皮酸エステル系、ノボラック樹脂−アジド系等が
挙げられる。また、感電子線(放射線)硬化型樹脂とし
ては、ポリメタクリレート、ポリオレフィンスルフォ
ン、エポキシ化ポリ1,2−ブタジエン、メタクリル酸
メチルとアクリル酸エチルおよびグリシジルメタクリレ
ート共重合体等のバインダー用樹脂にエチレン性不飽和
単量体、光増感光剤および熱重合禁止剤を配合したもの
が使用できる。
【0012】エチレン性不飽和単量体の例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸のような不飽和カルボン酸、又
はそのエステル、例えばアルキルー、シクロアルキル
ー、ハロゲン化アルキルー、アルコキシアルキルー、ヒ
ドロキシアルキルー、アミノアルキルー、テトラヒドロ
フルフリルー、アリルー、グリシジルー、ベンジルー、
フェノキシ−アクリレート及びメタクリレート;アルキ
レングリコール、ポリオキシアルキレングリコールのモ
ノ又はジアクリレート及びメタクリレート;トリメチロ
ールプロパントリアクリレート及びメタクリレート;ペ
ンタエリトリットテトラアクリレート及びメタクリレー
トなど、アクリルアミド、メタクリルアミド又はその誘
導体、例えばアルキル、ヒドロキシアルキルのN−置換
又はN,N′−置換アクリルアミド及びメタクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド及びメタクリルアミド、
N,N′−アルキレンビスアクリルアミド及びメタクリ
ルアミドなど、アリル化合物、例えばアリルアルコー
ル、アリルイソシアネート、ジアリルフタレート、トリ
アリルシアヌレートなど、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸又はそのエステル、例えばアルキル、ハロ
ゲン化アルキル、アルコキシアルキルのモノ又はジマレ
エート及びフマレートなど、その他の不飽和化合物例え
ばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、N−
ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドンなどをあげ
ることが出来る。又これらの単量体の1部をアジド系化
合物例えば4,4′−ジアジドスチルベン、p−フェニ
レン−ビスアジド、4,4′−ジアジドベンゾフェノン
4,4′−ジアジドフェニルメタン、4,4′−ジアジ
ドカルコン、2,6(4′−アジドベンザル)−シクロ
ヘキサノン、4,4′−ジアジドスチルベン−α−カル
ボン酸、4,4′−ジアジドジフェニル、4,4′−ジ
アジドスチルベン−2,2′−ジスルホン酸ソーダなど
に置きかえることができる。
【0013】これらの単量体はバインダー樹脂100重
量部に対し、0〜200重量部の範囲で添加される。光
増感剤としては、例えばベンゾインやベンゾインエチル
エーテル、ベンゾイン−n−プロピルエーテル、ベンゾ
イン−イソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチル−
エーテルなどのベンゾインアルキルエーテル類、ジメト
キシフェニルアセトフェノン、ベンゾフエノン、ベンジ
ル、ジアセチル、ジフェニルスルフィド、エオシン、チ
オニン、チオキサントン類などが使用でき、これらはエ
チレン性不飽和単量体の0.005〜5重量%の割合で
用いられる。
【0014】熱重合禁止剤としては、ハイドロキノン、
モノ第三ブチルハイドロキノン、ベンゾキノン、2,5
−ジフェニル−p−ベンゾキノン、ピクリン酸、ジ−p
−フルオロフェニルアミン、p−メトキシフェノール、
2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾールなどをあげるこ
とができる。これらの熱重合禁止剤は、光反応を抑制す
ることなく、ただ熱重合反応(暗反応)を防止するもの
であることが望ましい。したがって、熱重合禁止剤の添
加量は、バインダー樹脂とエチレン性不飽和単量体との
総量に対し、0.005〜5.0重量%の範囲であるこ
とが望ましい。
【0015】バインダー樹脂は、粘着性防止の面から感
電子線硬化型感光性樹脂に配合される。かかるバインダ
ー樹脂としては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ブタジエ
ン等のビニル化合物の重合体および共重合体、ポリビニ
ルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
スルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、セ
ルロースエステル、セルロースエーテル、アルキド樹
脂、フェノキシ樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂等キャ
リア移動媒体と相溶性のある各種ポリマーが挙げられ
る。これらのうちでは、ポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリメタクリレート樹脂、アクリル樹脂お
よびフェノキシ樹脂が好ましく、特にポリメタクリレー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂が好
ましい。
【0016】有機溶剤(B) 感光性樹脂(A)を溶解するのに用いられる式(I)で
示される3−メトキシプロピオン酸アルキルエステル
は、例えば式(II)で表される3−メトキシプロピオン
酸類
【0017】
【化3】 (但し式中R1 、R2 は前記式(I)と同じ)
【0018】と、式(III)で表される1−アルキル−2
−アルコキシエチルアルコール類
【0019】
【化4】 (但し式中R3 、R4 は前記式(I)と同じ)
【0020】を硫酸、塩酸等の無機酸、p−トルエンス
ルホン酸等の有機酸の酸触媒を用いる脱水エステル化反
応を用いることができる。具体的には、これらの酸触媒
を一般式(II)で表される3−メトキシプロピオン酸類
に対し0.001〜1倍モル、好ましくは0.01〜
0.3倍モル用いる。一般式(III)で表される1−アル
キル−2−アルコキシエチルアルコール類は一般式(I
I)で表される3−メトキシプロピオン酸類に対し0.
1〜10倍モル、好ましくは1〜5倍モルを用い、無溶
媒、または溶媒中で反応させるものである。
【0021】使用する溶媒としては反応に不活性なもの
であれば何でもよい。例えばヘキサン、トルエン等の炭
化水素、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素が使用される。また、一般式(III)で表
されるアルコール自身が溶媒を兼ねることも可能であ
る。反応温度は室温から200℃、好ましくは60〜1
50℃であり、反応で副生する水を共沸留去することに
より反応系外に除去するのが好ましい。反応終了後の溶
液から、用いた反応溶媒および/または過剰の一般式
(3)で表される1−アルキル−2−アルコキシエチル
アルコールを留去した後、常圧または減圧下で精製蒸留
を行うことにより目的物を得ることができる。
【0022】かかる3−メトキシプロピオン酸アルキル
エステルとしては、次の(a)〜(k)のものが挙げら
れる。 (a) 3−メトキシプロピオン酸 2−メトキシ−1
−メチルエチルエステル (b) 3−メトキシプロピオン酸 2−エトキシ−1
−メチルエチルエステル (c) 3−メトキシプロピオン酸 1−(メトキシメ
チル)プロピルエステル (d) 3−メトキシ−2−メチルプロピオン酸 2−
メトキシ−1−メチルエチルエステル (e) 3−メトキシプロピオン酸 1−メチル−2−
(n−プロポキシ)エチルエステル (f) 3−メトキシ−3−メチルプロピオン酸 2−
メトキシ−1−メチルエチルエステル (g) 3−メトキシプロピオン酸 2−n−ブトキシ
−1−メチルエチルエステル (h) 3−メトキシ−2−メチルプロピオン酸 2−
イソプロポキシ−1−メチルエチルエステル (i) 3−メトキシプロピオン酸 2−s−ブトキシ
−1−メチルエチルエステル (j) 3−メトキシ−2−メチルプロピオン酸 2−
メトシ−1−メチルプロピルエステル (k) 3−メトキシ−2,3−ジメチルプロピオン酸
2−メトキシ−1−メチルエチルエステル
【0023】これらの3−メトキシプロピオン酸アルキ
ルエステルの沸点は180〜250℃であり、毒性が少
ない。これら(a)〜(k)の中でも3−メトキシプロ
ピオン酸 2−メトキシ−1−メチルエチルエステルが
特に好ましい。3−メトキシプロピオン酸アルキルエス
テルの一部(50重量%以下)を他の有機溶剤、例えば
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミド、メ
チルエチルケトン、トルエン、キシレン等に置きかえて
もよい。
【0024】感光性樹脂100重量部に対し、有機溶剤
は、フォトレジストの場合、80〜900重量部、好ま
しくは100〜500重量部の割合で、ソルダーレジス
トの場合、20〜100重量部、好ましくは20〜50
重量部用いられる。本発明のフォトレジスト組成物に
は、必要に応じ、種々の増感剤、可塑剤、着色剤、酸化
防止剤、レベリング剤、UV吸収剤等を添加して用いて
もよい。
【0025】基板 フォトレジスト組成物が塗布される基板としては、半導
体装置およびフォトマスク製造に通常用いられる材料、
例えばシリコン基板、あるいは二酸化シリコン、窒化シ
リコン、アルミニウム、チタニウム、プラチナ、パラジ
ウム、銅、タングステン、クロム、モリブデン、金、燐
ガラス、酸化クロム、酸化鉄、酸化アルミ等からなる膜
が被覆された基板が使用される。ガリウム、砒素のよう
なIII −V族半導体基板でもよい。
【0026】平板や凸版印刷用刷板に用いる場合、アル
ミニウム、亜鉛、鉄、銅、ステンレス銅、黄銅、クロ
ム、ニッケル等の金属、ガラス、セラミックス、樹脂フ
ィルム、アルミニウム蒸着樹脂フィルム等が挙げられ
る。基板の上にレジスト溶液を塗布して、溶剤を乾燥
し、薄膜を形成した後、必要により電子線、放射線、光
線照射して硬化させた後、硬化膜中の少量の残存溶媒の
除去、および接着力の増加、膜中の残存歪除去のため、
加熱焼成が行われる。
【0027】光線の光源としては、炭素アーク灯、超高
圧水銀灯、高圧水銀灯、紫外蛍光ランプ、メタルハライ
ドランプ、キセノンランプ、殺菌灯、太陽光等の光源を
用い画像面側より照射する。照射時間は通常の物性向上
の目的で後露光する時間と同様に設定すれば良い。
【0028】
【実施例】
3−メトキシプロピオン酸2−メトキシ−1−メチルエ
チルエステルの製造例:3−メトキシプロピオン酸メチ
ルエステル118g(1.0モル)と、チタンテトライ
ソプロポキシド8.5g(0.03モル)を1−メトキ
シ−2−プロパノール540g(6.0モル)に溶解
し、加熱還流した。反応中、生成するメタノールを1−
メトキシ−2−プロパノールと共に少量ずつ留去した。
22時間後、反応を終了させそのまま1−メトキシ−2
−プロパノールを留去した後、減圧蒸留したところ、沸
点116度/32mmHgの成分として3−メトキシプ
ロピオン酸2−メトキシ−1−メチルエチルエステル1
62g(3−メトキシプロピオン酸メチルエステルより
収率92%)を得た。得た3−メトキシプロピオン酸2
−メトキシ−1−メチルエチルエステルの屈折率、プロ
トンNMRスペクトルおよび沸点を示す。
【0029】屈折率:nD25 1.4159 1H−NMR(CDC13)δppm;1.24(3
H,d)、2.59(2H,t)、3.35(3H,
s)、3.37(3H,s)、3.36〜3.49(2
H,m)、3.66(2H,t)、5.03〜5.18
(1H,m) 沸点:約208℃
【0030】実施例1(ポジ) ナフチキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロ
リドと2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンとの
縮合により、ジエステルとトリエステルとの混合物より
なる増感剤を製造した(米国特許3106465号明細
書記載の方法)。上記で得た増感剤20gと、o−クレ
ゾールとホルムアルデヒドを付加縮合させて得たノボラ
ック樹脂80gを、3−メトキシプロピオン酸2−メト
キシ−1−メチルエチルエステル300g(沸点207
〜209℃)に溶解し、0.2μmの孔を有するメンブ
レンフィルターにて窒素気流下加圧ろ過し、フォトレジ
スト組成物を得た。酸化皮膜をつけたシリコンウェハー
上に、このレジスト組成物を5000rpmで30秒間
スピンコートし、100℃の空気乾燥機で30分間熱処
理して乾燥塗膜を得た。
【0031】この時点で塗膜は外観的にも良好であり、
タック性は認められなかった。この塗膜上にテストパタ
ーンマスクを密着し、Xe−Hgランプで270〜33
0nmの紫外線を用いて露光した。露光後、フィリップ
エイハントケミカル社のウェイコートポジティブLSI
現像溶液で現像したところ、線幅0.75μmのパター
ンを高感度で得ることができた。このレジスト膜をドラ
イエッチングしたが強い耐性を示し、像にゆがみを生じ
なかった。
【0032】実施例2 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロ
リドと2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンとの
縮合により、ジエステルとトリエステルとの混合物より
なる増感剤を製造した。上記で得た増感剤20gと、o
−クレゾールとホルムアルデヒドを付加縮合させて得た
ノボラック樹脂80gを、3−メトキシプロピオン酸2
−エトキシ−1−メチルエチルエステル300g(沸点
約230℃)に溶解し、0.2μmの孔を有するメンブ
レンフィルターにて窒素気流下加圧ろ過し、フォトレジ
スト組成物を得た。
【0033】酸化皮膜をつけたシリコンウェハー上に、
このレジスト組成物を5000rpmで30秒間スピン
コートし、130℃の空気乾燥機で30分間熱処理して
乾燥塗膜を得た。この時点で塗膜は外観的にも良好であ
り、タック性は認められなかった。この塗膜上にテスト
パターンマスクを密着し、Xe−Hgランプで270〜
330nmの紫外線を用いて露光した。露光後、フィリ
ップエイハントケミカル社のウェイコートポジティブL
SI現像溶液で現像したところ、線幅0.75μmのパ
ターンを高感度で得ることができた。このレジスト膜を
ドライエッチングしたが強い耐性を示し、像にゆがみを
生じなかった。
【0034】実施例3 4−アジドカルコン20g、o−クレゾールとホルムア
ルデヒドを付加縮合して得たクレゾールノボラック樹脂
80gを3−メトキシプロピオン酸2−メトキシ−1−
メチルエチルエステル400gに溶解した後、0.2μ
mの孔を有するメンブレンフィルターにて窒素気流下加
圧ろ過し、フォトレジスト組成物を得た。酸化皮膜をつ
けたシリコンウェハー上に、このレジスト組成物を40
00rpmで30秒間スピンコートし、100℃の空気
乾燥機で30分間乾燥して1μm厚の塗膜を得た。この
時点で塗膜は外観的にも良好であり、タック性は認めら
れなかった。
【0035】250Wの高圧水銀ランプを用い、フィル
ターで320nmより短波長の光をカットし、塗膜上に
密着したパターンマスクを通して露光し光硬化膜を得
た。露光後、フィリップエイハントケミカル社のウェイ
コートポジティブLSI現像溶液で現像したところ、
1.5μmのラインと2.0μmのスペースのパターン
をコントラストよく形成することが出来た。このレジス
ト膜をドライエッチングしたが強い耐性を示し、像にゆ
がみを生じなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は毒性の少な
いもので、タックフリーな塗膜を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/28 H05K 3/28 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂(A)を式(I)で示される
    3−メトキシプロピオン酸アルキルエステル(B)で溶
    解した感光性樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 とR2 はそれぞれ独立して水素原子又はメ
    チル基を、R3 はメチル基又はエチル基を、R4 は炭素
    数が1〜4の直鎖又は分枝のアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 感光性樹脂(A)100重量部に対し、
    3−メトキシプロピオン酸アルキルエステル(B)が8
    0〜900重量部の割合で使されることを特徴とする請
    求項1記載の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分が、3−メトキシプロピオン
    酸2−メトキシ−1−メチルエチルエステルである請求
    項2記載の感光性樹脂組成物。
JP10738195A 1995-05-01 1995-05-01 感光性樹脂組成物 Pending JPH08305011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10738195A JPH08305011A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 感光性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10738195A JPH08305011A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 感光性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08305011A true JPH08305011A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14457684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10738195A Pending JPH08305011A (ja) 1995-05-01 1995-05-01 感光性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08305011A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5617941B2 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法、及び、プリント配線板の製造方法
EP1574528B1 (en) Novel photosensitive resin based on saponified polyvinyl acetate, photosensitive resin composition, method of forming aqueous gel from the same, and compound
KR100535238B1 (ko) 감광성 수지조성물, 이것을 사용한 감광성 엘레멘트,레지스트 패턴의 제조법 및 프린트 배선판의 제조법
US4842983A (en) Light-sensitive compositions and light-sensitive materials with phenolic resol having dibenzylic ether linkages
KR102542061B1 (ko) 헥사아릴비스이미다졸 혼합 광개시제
US5234791A (en) Radiation-curable composition and radiation-sensitive recording material prepared therefrom for use with high-energy radiation
US20110081616A1 (en) Photosensitive resin composition, photosensitive element, resist pattern manufacturing method, and printed circuit board manufacturing method
JP2002040631A (ja) 平版印刷版用感光性組成物および感光性平版印刷版
JP4354995B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びそれを利用して製造された液晶表示素子
WO2000052529A1 (fr) Composition de resine photosensible, element photosensible contenant cette derniere, procede de fabrication d'un motif de resine et procede de fabrication de cartes de circuits imprimes
TW201007360A (en) Photosensitive resin composition, photosensitive element wherein same is used, method for forming a resist-pattern, and method for producing a printed wiring board
JP2003507758A (ja) 感光性樹脂組成物
US4946757A (en) Positive type 1,2 quinone diazide containing photosensitive resinous composition with acrylic copolymer resin
CN111747897A (zh) 一种六芳基双咪唑类光引发剂及其应用
JPH01106041A (ja) ポジ型感放射線混合物、ポジ型感放射線記録材料及びその製法
JP5682627B2 (ja) マイクロアレイ用等の細孔板の製造方法、前記方法に用いられる感光性組成物、マイクロアレイ用等の細孔板およびマイクロアレイ用基板
TWI766645B (zh) 乙氧基/丙氧基改性的吡唑啉有機物、其應用、光固化組合物及光刻膠
KR20100088525A (ko) 포지티브형 레지스트 조성물 및 이것을 이용한 레지스트 패턴의 형성 방법
JP4488875B2 (ja) 感光性樹脂組成物および感光性樹脂組成物層含有積層体
JPH08305011A (ja) 感光性樹脂組成物
JPH0389353A (ja) ポジ型感光性樹脂組成物
JP3150776B2 (ja) 感光性組成物
JPH0496067A (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
JPH0727205B2 (ja) 感光性樹脂組成物積層体
JP2003035953A (ja) 高密度・高解像度用の感光性樹脂組成物及びその用途