JPH0830498B2 - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JPH0830498B2
JPH0830498B2 JP5671187A JP5671187A JPH0830498B2 JP H0830498 B2 JPH0830498 B2 JP H0830498B2 JP 5671187 A JP5671187 A JP 5671187A JP 5671187 A JP5671187 A JP 5671187A JP H0830498 B2 JPH0830498 B2 JP H0830498B2
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JP
Japan
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porous member
oil
rolling bearing
grease
ring
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JP5671187A
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尅也 當摩
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NSK Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、通常のグリース潤滑や無補給油潤滑のみで
到底適用しえない環境すなわち瞬間時に高温、高荷重、
高速度などの使用条件下、例えばミサイル標的機用ガス
タービンエンジンなどの転がり軸受に関する。
「従来の技術」 宇宙衛星、ミサイルや標的機用ガスタービンは使い捨
てという性格上不必要な補機は極力なくし、コストダウ
ンおよび軽量小型化が要求されている。
そのため、軸受の潤滑方法は高温、高速、高荷重とい
う相当きびしい条件にもかかわらず、グリース潤滑など
の無補給潤滑方法が採用されている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、第5図に示すように内外輪1.2間に保持器
4を介して球3が嵌挿されてなる球軸受にはシールリン
グ7によりグリースが保有されているのみで、高速回転
時にグリース8の殆どが内外輪1.2の軸受軌道面11外の
シールリング7側空間部6に飛散して潤滑の機能を十分
達成し得ないのが現状である。
従って、運転中短時間で焼く付くことがしばしばおき
ている。
このため、軸受内のグリースの流動を利用した工夫や
考案が数多く試みられているが、いずれも満足いく性能
が得られない。
また、第6図に示すように潤滑剤を保持した多孔質部
材5を内外輪1.2の両側に設けたものも知られている
が、該多孔質部材5は転動体3に接触していないため、
油の補給が十分でない。(特開昭55−51122号公報参
照) また、第7図に示すように保持器4に油を含浸させて
おく方法も知られているが、この様な構造にあっては、
軸受の回転に伴って保持器も共に回転させられるため保
持器内部に含浸されている油が遠心力によって殆んど飛
散し、潤滑に寄与することが少なく十分な潤滑ができな
いという欠点を有する。(米国特許第3645592号明細書
参照) そこで、内外輪間に転動体と保持器を有するきわめて
限られたスペース内で、効率のよい潤滑を行うにはどの
ような手段を講じるかが本発明の技術的課題とするもの
である。
「問題点を解決するための手段」 本発明は上記課題を解決するために、外輪または内輪
の非回転側に潤滑油を含んだ環状の多孔質部材を有し、
該多孔質部材の転動体との接触面が弾性部材により転動
体に常に押圧されて接触することを技術的手段とするも
のである。
「作用」 接触面を介して多孔質部材から転動体に油が直接補給
されるため、内外輪の転走面外に飛散した油、またはグ
リースから分離した油は、多孔質部材内を循環して再び
転動体との接触面に有効に補給される。
「実施例」 以下図面に基いて本発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明を玉軸受に適用した状態を示す縦断正
面図である。
内周に軌道面101を形成した外輪100と、外周に転走面
201を形成した内輪200間に多数の玉300が保持器400によ
り案内保持されている。
500はナイロン、ポリイミドなどの合成樹脂材料から
製作された環状の多孔質部材で、該多孔質部材500は該
外輪100の側端面102に相対して接する環状基部501と、
該基部501より軸方向に突出し、外輪100の内周面103に
嵌合する第1環状フランジ502および半径方向に延長し
た第2環状フランジ503が一体的に形成されている。
そして、該多孔質部材500が内外輪間に組込まれる
と、該多孔質部材500の前記第1フランジ502の内側端50
4が玉300の球面に接触される。
700は前記多孔質部材500の外面を覆うべくハウジング
800側に固定した押え蓋を兼ねたシールリングである。
600は多孔質部材500の内側隅部に形成される空間部
で、該空間部600にグリース601が充填されており、その
グリースから分離した油がストックされると同時に多孔
質部材500に浸透し、接触面側へ循環する。
第1図の実施例において、玉は多孔質部材500の内側
端504に接触しつつ回転するため、油は直接補給され、
また内外輪の軌道面から流出した油またはグリースはコ
ーナに形成される空間部600に付着され、該油は多孔質
部材500のポーラス内に浸透し再循環される。
第2図乃至第4図は本発明を他の転がり軸受に適用し
た例を示す縦断正面図である。
内外輪および保持器は前記実施例と略同一につき同一
部品には同符号を付し、その説明並びに作用効果は省略
する。
第2図は円筒ころ軸受に関するもので、外輪100の内
周に円筒ころ300が転走する軌道面104が中央に形成さ
れ、その左右にはつば105.105が形成されている。
多孔質部材500は断面略L字状に形成され、該多孔質
部材の半径方向プレート端面503が外輪100の内周面に嵌
挿されると共に軸方向円筒端面504が円筒ころ300の側端
面に接触されている。
700は多孔質部材500の半径方向プレート背面を支持す
るシールリングで、該シールリング700は外輪100の周溝
に固定されている。
第3図は玉軸受に関するもので、該玉軸受の外輪100
側にアーチ形の軌道面106が形成され、該軌道面106の中
央部(溝底)には環状凹部107が形成され、該凹部107に
リング状の多孔質部材505が取付けられている。
従って、多孔質部材505の内周面は玉の表面に常に接
触しているので、前記実施例同様転走面により環状凹部
107内に押出された油は多孔質部材内に浸透し、再循環
される。
第4図は多孔質部材にオイルリザーバーを設けたこと
を特徴とする円筒ころ軸受に関するもので、該円筒ころ
軸受の内外輪100.200間の円筒ころ300が保持器400によ
り案内保持されており、該外輪100の側端面102には円筒
形状の多孔質部材500の先端506が円筒ころ300の端面に
接触し、後端507が外輪押えリング兼シールリング700の
内側隅部に保持されていると共に該シールリング700の
内周に環状段部508が形成され、該環状段部508に合致す
るフエルトの如き円板状オイルリザーバー120が取付け
られている。
該フエルトの如き円板状オイルリザーバーには油を含
浸せしめておくことにより、多孔質部材における油補給
不足を補うことができる。
なお、多孔質部材は摩擦抵抗を極力小さくすると共
に、転動体に軽く接触させるためにも弾性部材が好しい
が、多孔質部材は剛体とし、弾性部材により多孔質部材
の転動体との接触面を転動体に押圧せしむる機構でもよ
い。
「発明の効果」 本発明の転がり軸受は油が多孔質部材の内側端の接触
面から直接転動体に常時補給されることによって、内外
輪の軌道面には転動体を介して給油され、互いに潤滑さ
れているので、潤滑不足による摩耗、焼付きなどが大幅
に改善され、高温、高速、高荷重下での軸受の回転がス
ムーズになる。
しかも、軸受の回転により軌道面より流出したグリー
スおよび油は多孔質部材内に浸透されることにより、接
触面に再循環して潤滑に供することができ、軸受内に封
入された油およびグリースが有効に利用できるととも
に、油およびグリースが循環することによってその劣化
の進行を遅らせるなど本発明特有の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を玉軸受に適用した状態を示す縦断正面
図、第2図乃至第4図は本発明の他の実施例を示す縦断
面図で、第2図は円筒ころ軸受に関する断面図、第3図
は玉軸受の外輪に形成された凹溝内にリング状の多孔質
部材が取付けられた断面図、第4図は多孔質部材の内面
にオイルリザーバーが設けられた断面図、第5図及び第
6図及び第7図は従来の球軸受の縦断正面図である。 符号の説明 100:外輪 200:内輪 300:転動体 400:保持器 500:多孔質部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪と内輪との間に保持器に保持される転
    動体を有し、かつ、グリース、油などの潤滑油にて潤滑
    される転がり軸受において、前記外輪または内輪の非回
    転側に潤滑油を含んだ環状の多孔質部材を有し、該多孔
    質部材の転動体との接触面が弾性部材により前記転動体
    に常に押圧されて接触していることを特徴とした転がり
    軸受。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、多孔質部
    材がグリース溜りまたはオイルリザーバを備えている
    か、あるいはグリース溜りやオイルリザーバに連通して
    いる転がり軸受。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項のいず
    れかにおいて、多孔質部材がシールリングを形成してい
    るか、あるいは多孔質部材でないシールリングと結合一
    体化されている転がり軸受。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れかにおいて、多孔質部材が、ナイロン、ポリイミドな
    どの合成樹脂材料からなる転がり軸受。
JP5671187A 1987-03-13 1987-03-13 転がり軸受 Expired - Lifetime JPH0830498B2 (ja)

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JPS63225730A JPS63225730A (ja) 1988-09-20
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JPH07110030A (ja) * 1993-10-12 1995-04-25 Nippon Seiko Kk 潤滑剤供給部材を有する直動装置
DE502006008128D1 (de) * 2006-03-22 2010-12-02 Paul Mueller Gmbh & Co Kg Lager mit porösem Element zur Aufnahme von Schmiermittel

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