JPH08304928A - 反射型av用スクリーン - Google Patents

反射型av用スクリーン

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JPH08304928A
JPH08304928A JP12741195A JP12741195A JPH08304928A JP H08304928 A JPH08304928 A JP H08304928A JP 12741195 A JP12741195 A JP 12741195A JP 12741195 A JP12741195 A JP 12741195A JP H08304928 A JPH08304928 A JP H08304928A
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JP
Japan
Prior art keywords
screen
film
reflection
base material
reflection type
Prior art date
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Pending
Application number
JP12741195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Sakamoto
良雄 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】聴視者の人数等により、無指向型スクリーンと
高反射型スクリーン等として使い分けすることができ、
より安価で、使い勝手の良好な反射型AV用スクリーン
を提供することにある。 【構成】反射型AV用スクリーン1において、スクリー
ン基材2の表側及び裏側に各々反射率等の特性が異なる
スクリーン表面材3H,3Nを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型AV用スクリー
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型AVスクリーンは、図3に
示すような巻取型と図4に示すような固定型の二つの形
態があり、巻取型スクリーンS1はスクリーン基材21
として軟質ポリ塩化ビニールシート等を使用し、その表
面にグラスファイバーの織布31及び白色の布生地32
を重ね合せて3層構造にし、該白色布生地の表面に反射
率を向上させるためガラスビーズb等を分散させてコー
トし、更にガラスビーズの保護層bcがコートされてい
るものが一般的である。
【0003】この巻取型スクリーンS1は巻くことがで
きることから、収納性、可搬性等に優れている利点を有
する反面、スクリーン材の構造が何層にも及んだ複雑で
繊細な構造であることから、コストが高いばかりでな
く、白色系のスクリーンであることから反射光が拡散
し、多人数が観賞するには向いているが画面が暗くなる
等、一般家庭向けのAV用スクリーンとしては不向きな
欠点を有しており、この欠点に対応するため図4のよう
な固定型スクリーンS2が登場してきた。
【0004】この固定型スクリーンS2は一般家庭室内
での小人数の観賞を対象としている。従って、室内が映
画館のように完全に暗くならないことを前提として、ス
クリーンの反射率を向上させて明るい画像を得やすくす
ることを主眼とし、しかもスクリーンの設置が簡便にな
るよう軽量化を図っているものが多い。一般的にはベニ
ア板、ハニカムコア材等をスクリーン基材12とし、該
スクリーン基材12の表面にスクリーン表面材13を貼
り付けたものである。
【0005】このスクリーン表面材13としては、厚さ
50ミクロン(μm)程度のポリエステルフィルムをベ
ース30とし、該ベース30に任意の厚さのアルミニウ
ム箔を反射材14として貼り付け、更に該アルミニウム
箔の有する反射を拡げるための拡散材として、及び該ア
ルミニウム箔の表面の保護等を目的として、表面をブラ
スト処理等でマット状に加工した厚さ10数ミクロンの
ポリエステルフィルム33を貼り付け、結果的にアルミ
ニウム箔をポリエステル樹脂フィルムでサンドイッチ状
態にした構造のものが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このスクリーン表面材
13は、一般的に使用されている白色系のスクリーン表
面材よりも反射率の良いアルミニウム箔を反射材14と
して使用しているため、AVルームが若干明るくなって
も、スクリーン上の映像視認が容易である利点を有する
が、反射の指向性が強いという欠点もある。即ち、スク
リーンS2に対して直角方向で画面を見た場合は明るい
画面が得られるが、スクリーンS2に対して角度が大き
くなるほど画面は暗くなる。
【0007】例えば、画面中央近傍に相対する位置で映
像を見る場合、実例にして1人或いは2人の極めて少人
数で見る場合は、視聴者はスクリーンS2に対して直角
方向に位置することが可能であるから明るく良好な画像
を得ることができるが、多人数で映像を見る場合には画
面の端部側近傍等に位置した視聴者は中央近傍に位置し
た視聴者よりスクリーンS2に対して角度が大きな位置
となり、正面の画面より暗い画面となって良好な画像を
得ることができない。
【0008】また、この固定型AV用スクリーンS2も
スクリーン表面材13がポリエステルフィルムとアルミ
ニウム箔とをラミネートした3層構造であるため、コス
トアップとなる欠点を有し、ラミネートするための接着
剤hの層が反射率を悪化させるなどの欠点を有してい
る。
【0009】更に、スクリーン基材12の一側面側(例
えば、ベニア板等の表側側)にフィルム状のスクリーン
表面材13を貼り合わせると、接着剤hの収縮により表
面側に湾曲してスクリーン基材12が反ってしまう。こ
の反りを防ぐためには、スクリーン基材12を厚くする
か、裏面側に表面側とほぼ同様な強度のシート状の表面
材16を貼り合わせることが行われる。
【0010】前記接着剤hの収縮力は極めて強く、例え
ば、10mm厚のスクリーン基材12のみにスクリーン
表面材13を貼った場合は大きく反ってしまう。スクリ
ーン基材12をこの収縮力で変形しない厚さにするには
20〜30mm厚となってしまうが、このように材厚を
大きくする方法は非現実的であるから、一般的には前記
のように裏面側にも表面材を貼り合わせる手法が用いら
れる。
【0011】このように、従来はスクリーン基材12の
一側面(図4における左側面)にスクリーン表面材13
を貼り合わせてた場合には、他側面(図4における右側
面)にも反り防止の目的だけのためにシート状の表面材
16を貼着する必要があった。
【0012】本発明の目的は、前記のような従来のスク
リーンの欠点を解消し、聴視者の人数等により、無指向
型スクリーンと高反射型スクリーン等として使い分けす
ることができ、より安価で、使い勝手の良好な反射型A
V用スクリーンを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達するた
め、本発明の反射型AV用スクリーンは、スクリーン基
材の表側及び裏側に各々反射率等の特性が異なるスクリ
ーン表面材を設けたものである。
【0014】この場合、スクリーン表面材は、微細な凹
凸が設けられた表面用フィルムと該表面用フィルム面に
形成された反射材層とで構成し、スクリーン基材の一方
の面に貼着されるスクリーン表面材と他方の面に貼着さ
れるスクリーン表面材とを、例えば、スクリーン表面材
の反射材層の材質を異ならせる等の手段により反射率を
異ならせる。反射材層は、例えば、一方は表面用フィル
ムにアルミ蒸着膜を形成すると共に、他方は表面用フィ
ルム面に白色塗装膜を形成する等の手段により、反射率
を異ならせる。
【0015】
【作用】スクリーン基材の表面側及び裏面側に各々反射
率等の特性が異なるスクリーン表面材を設けることによ
り、一方のスクリーン面を多人数向けの無指向型スクリ
ーンとすると共に他方のスクリーン面を反射率が高く明
るい画像の高反射型スクリーンとする等、一つのスクリ
ーンで使い分けすることができる。
【0016】スクリーン表面材は表面に微細な凹凸が設
けられた表面用フィルムと該表面用フィルムの裏面に形
成された反射材層とで構成され、極めて単純な構造とな
るため製造工数が少なくなり、コストダウンが可能とな
る。
【0017】
【実施例】本発明に係る反射型AV用スクリーンの実施
例を図1及び図2に基づいて説明する。図において、1
は反射型AV用スクリーンの全体を示し、2はスクリー
ン基材、3H,3Nはスクリーン基材2の表裏両面側に
それぞれ貼着されたスクリーン表面材であって、このス
クリーン表面材3Hと3Nは各々反射率等の特性が異な
っている。
【0018】特性の異なるスクリーン表面材3H,3N
は、実施例においては次のようにして構成された。即
ち、厚さ0.25mmのポリエステルフィルムの表面を
ブラスト処理してフィルム表面に微細な凹凸3aを設け
た表面用フィルム材34を得、その裏面側(凹凸3a面
と反対側の面)に反射材層としてアルミニウムを蒸着に
てコートしてアルミ蒸着膜4を形成し、高反射型のスク
リーン表面材3Hとした。
【0019】スクリーン表面材3Nは、前記のものと同
様に、厚さ0.25mmのポリエステルフィルムの表面
をブラスト処理して、フィルム表面に微細な凹凸3aを
設けた表面用フィルム材35を得、その表面用フィルム
材35の裏面側(凹凸3a面と反対側の面)に白色塗料
を塗布して白色塗装膜4wを形成し、無指向性型のスク
リーン表面材3Nとした。
【0020】スクリーン基材2は、実施例においては、
厚さ約12mmのハニカムコア板を用い、前記高反射型
のスクリーン表面材3Hのアルミ蒸着膜4及び無指向型
のスクリーン3Nの白色塗装膜4wのそれぞれの面に白
色顔料を添加した接着剤hをローラコータ等で塗布し、
前記高反射型スクリーン表面材3Hをスクリーン基材2
の一方の表面(図2で示す右側)に、無指向型スクリー
ン表面材3Nをスクリーン基材2の他方の面(図2で示
す左側)にそれぞれ重ね合わせ、熱プレスにて適度な温
度と圧力を加えて貼り付け、このようにして構成された
スクリーン板を所定の寸法、本実施例の場合、長さ14
22mm×幅1067mmに切断し、更に図1で示すよ
うに、外側部に合成樹脂製の枠材5を取り付けて、通称
70インチと称される反射型AV用スクリーン1を得
た。
【0021】上記実施例のように構成すれば、スクリー
ン製造工程を省き、容易にAV用スクリーンにおけるス
クリーン表面材を得ることができると共に、フィルム裏
面に直接反射材層たるアルミニウムを蒸着するものであ
るから、従来のようにアルミニウム箔を貼り付けるため
の接着層がフィルム間に存在することはなく、反射率が
従来のものよりも向上する利点を有する。
【0022】また、本実施例の場合、フィルム作製後に
ブラスト処理等を施し、微細な凹凸面3aを設けたが、
フィルム作製時に圧延ローラ等で凹凸3a面を得ること
が可能であるから、より容易に且つ安価にスクリーン表
面材を得ることができ、これによってAV用スクリーン
を安価に提供することができる。
【0023】以上の実施例では、表面用フィルム材とし
てポリエステルフィルムを使用したが、例えば、ポリカ
ーボネート、アクリル等他の透明樹脂或いは半透明樹脂
でも可能であり、反射率や色調等の好みによってフィル
ムの凹凸3a面側をスクリーン基材2への接着側とする
ことも可能であり、反射材層4を凹凸3a面側に蒸着
し、表側、つまり視聴者が見る側に配置してもよい。
【0024】また、本実施例ではスクリーン表面材3
H,3Nをスクリーン基材2に貼り付けるための接着材
hとして白色顔料を添加したが、スクリーンの色調等を
調整する場合は、前記塗装に使用する塗料が有する色
や、接着剤自体が有する色等で色調等を好みの方向に調
整することが可能である。
【0025】反射材層たるアルミ蒸着膜4面を表側に配
置する場合には、アルミニウムの酸化防止を目的として
厚さ数ミクロンの樹脂被膜をコートするが、該樹脂被膜
の材質、厚さ等を変えることにより色調等を好みの方向
に調整することが可能である。
【0026】スクリーン基材2として、実施例ではハニ
カムコアを使用したがベニア材等を使用してもよい。ま
た、本発明の基本的な構成は巻取型のスクリーンにも応
用することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の反射型AV用スクリーンによれ
ば、スクリーン基材の表面側及び裏面側に各々反射率等
の特性が異なるスクリーン表面材を設けることにより、
一方のスクリーン面を多人数向けの無指向型スクリーン
とすると共に他方のスクリーン面を反射率が高く明るい
画像の高反射型スクリーンとする等、一つのスクリーン
で使い分けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型AV用スクリーンの実施例を示
す斜視図。
【図2】本発明の反射型AV用スクリーンの断面図。
【図3】従来の巻取型スクリーンの拡大断面図。
【図4】従来の固定型スクリーンの拡大断面図。
【符号の説明】
1 反射型AV用スクリーン 2 スクリーン基材 3H 一方のスクリーン表面材 3N 他方のスクリーン表面材 34 表面用フィルム 35 表面用フィルム 3a 凹凸面 4 アルミ蒸着膜 4w 白色塗装膜 5 枠 h 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射型AV用スクリーンにおいて、スク
    リーン基材の表側及び裏側に各々反射率等の特性が異な
    るスクリーン表面材を設けたことを特徴とする反射型A
    V用スクリーン。
  2. 【請求項2】 請求項1のスクリーン表面材は、微細な
    凹凸が設けられた表面用フィルムと該表面用フィルム面
    に形成された反射材層とで構成され、スクリーン基材の
    一方の面に貼着されるスクリーン表面材の反射材層と他
    方の面に貼着されるスクリーン表面材の反射材層が反射
    率を異にしていることを特徴とする請求項1記載の反射
    型AV用スクリーン。
  3. 【請求項3】 スクリーン基材の一方の面に貼着される
    スクリーン表面材の反射材層が表面用フィルムに蒸着し
    たアルミ蒸着膜であり、他方の面に貼着されるスクリー
    ン表面材の反射材層が表面用フィルム面に塗着された白
    色塗装膜であることを特徴とする請求項2記載の反射型
    AV用スクリーン。
JP12741195A 1995-04-28 1995-04-28 反射型av用スクリーン Pending JPH08304928A (ja)

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JP12741195A JPH08304928A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 反射型av用スクリーン

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JPH08304928A true JPH08304928A (ja) 1996-11-22

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JP (1) JPH08304928A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138938A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Seiko Instruments Inc スクリーン及びこれを用いた画像投影システム
JP2008085979A (ja) * 2005-12-09 2008-04-10 Hae Yong Choi 音響ランプ兼用映像スクリーン
JP2014071210A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 反射スクリーン、映像表示システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006138938A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Seiko Instruments Inc スクリーン及びこれを用いた画像投影システム
JP2008085979A (ja) * 2005-12-09 2008-04-10 Hae Yong Choi 音響ランプ兼用映像スクリーン
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