JPH08304754A - 画像入出力装置 - Google Patents

画像入出力装置

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JPH08304754A
JPH08304754A JP7128770A JP12877095A JPH08304754A JP H08304754 A JPH08304754 A JP H08304754A JP 7128770 A JP7128770 A JP 7128770A JP 12877095 A JP12877095 A JP 12877095A JP H08304754 A JPH08304754 A JP H08304754A
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JP7128770A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Tashiro
和昭 田代
Isao Kobayashi
功 小林
Noriyuki Umibe
紀之 海部
Tadao Endo
忠夫 遠藤
Shinichi Takeda
慎市 竹田
Toshio Kameshima
登志男 亀島
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストでかつ高機能なまったく新しいビュ
ーファインダ型画像入出力装置を提供する。 【構成】 レンズ光学系3、このレンズ光学系を介して
得られる像を電気信号に変換する画像入力部4、この画
像入力部の出力信号に基づき画像を表示する画像出力部
4、およびこの画像を見るための接眼部1を有するビュ
ーファインダ型画像入出力装置において、画像入力部お
よび画像出力部を同一基板の同一面上に、かつレンズ光
学系と接眼部との間の共通光軸上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、ビデオカメ
ラ、暗視カメラ、ノクトビジョン等のビューファインダ
に用いられるものであって、レンズからの画像などの入
力情報を画像処理、および情報処理して表示出力するビ
ューファインダ型画像入出力装置。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ビューファインダ型画像入出力装置は、画像入力部
と画像出力部とが別個の装置として作られ、これらを組
み合わせたものが多い。たとえば従来のビューファイン
ダ型画像入出力装置の一例として、一眼レフカメラに用
いられているものを取り上げる。図12は、従来のビュ
ーファインダを適用した一眼レフカメラの構造を示す図
である。同図において、Lはレンズから入射した光の経
路、1は接眼部窓、7は測光用の光センサ、5はフィル
ム、3はペンタプリズム、10はフォーカシングプレー
ト、9はハーフミラー、2はミラー、8はオートフォー
カス用光センサである。従来、一眼レフカメラのビュー
ファインダは、写真に撮る対象物をとらえ、ピントを合
わせたり、露出の場所を決定するためのものである。ま
た、最近のカメラのインテリジェント化はめざましく、
自動測光やフィルム自動巻き、オートフォーカスは元よ
り、さまざまな撮影に適した撮影条件を自動選択したり
してこれら撮影条件は不図示の液晶ディスプレイに表示
され、使いやすくなってきている。しかしながら、この
液晶ディスプレイは、ビューファインダとは別のところ
にあり、ビューファインダの周囲に若干の撮影データが
表示されるが、ほとんどの撮影条件はこの液晶ディスプ
レイに表示され、ビューファインダをのぞきながら撮影
条件の選択、設定から確認、撮影等のすべての操作を行
うことができず、さらなるインテリジェント化が図れな
い。
【0003】また、ビデオカメラでは、レンズからの画
像などの情報はCCDを用いた2次元の光センサで感知
し、画像処理および情報処理を施し、これをまったく別
のところに実装された液晶ディスプレイに表示するよう
になっている。しかしながら、センサと液晶ディスプレ
イに別々のデバイスを用いることで、全体の構造が複雑
になり、さらにコストがかかるという問題がある。
【0004】一方、近年、2次元の画像入力装置と2次
元の画像出力装置を同一の装置に作り込み一体型2次元
画像入出力装置を実現する試みも盛んである。たとえば
特開平4−282609号公報においては、透明基板上
に画像入力用のイメージセンサを備えたイメージセンサ
基板と、透明基板上に液晶駆動用薄膜トランジスタおよ
び液晶を備えた液晶ディスプレイ基板を用意し、このイ
メージセンサ基板上に液晶ディスプレイ基板を重ねた例
が開示されている。また特開平5−244346号公報
においては、液晶ディスプレイ基板上にイメージセンサ
基板を重ねた例が開示されている。
【0005】しかしながら、これら従来技術は、結局2
個の独立の装置を重ね合わせたものにすぎず、その生産
工程は複雑で、生産コストは非常に高くつくものと思わ
れる。またビューファインダ型画像入出力装置では小型
軽量、低コストであることが必須条件であり、これらの
従来技術でこれを実現することは難しい。
【0006】さらにまた画像入力部と画像出力部を同一
基板上に一体的に作る試みもなされている。特開昭58
−170053号公報においては、同一の透明ガラス基
板上に光電変換素子と液晶表示部を設けることが開示さ
れている。特開平2−211421号公報においては同
一基板上に画素電極とアクティブ素子を設け、このアク
ティブ素子が含む半導体材料の内少なくとも一つの同一
の半導体材料を含む感光素子をやはり同一基板上に形成
した例が開示されている。また特公平3−45553号
公報では、透明基板上にMOSトランジスタ、光導電膜
を有するコンデンサ、および液晶材料層を配置した例が
開示されている。こうした同一基板上に画像入力部と画
像出力部を形成することにより、パネルの製造工程が簡
素化されるとともに、この画像入出力装置をビューファ
インダに応用することにより装置自体が軽量小型化さ
れ、製造コストも下げることができると思われる。
【0007】しかしながら特開昭58−170053号
公報においては、単に光電変換素子と液晶表示部を透明
ガラス基板上に配置したのみで、光電変換素子、液晶表
示部、および制御部の関係については多くの考慮がなさ
れていない。従来の光電変換素子と液晶表示の単なる組
み合わせであり、更なる工程の簡略化や低コスト化への
配慮もない。また、特開平2−211421号公報のも
のにおいては、アクティブ素子が含む半導体材料の内少
なくとも一つの同一の半導体材料を感光素子が含んでい
るが、水素化アモルファスシリコン材料を用いたアクテ
ィブ素子や光電変換素子は従来からあり、これらを単に
同一基板上に配置しただけのものとなっている。この例
においても更なる工程の簡略化や低コスト化への配慮が
なされていない。また特公平3−45553号公報のも
のは、一個のMOSトランジスタで光導電膜を有するコ
ンデンサと液晶材料層を駆動しており、ビューファイン
ダ型画像入力装置のように画像入力部と画像出力部を独
立に制御したい場合、非常に不利である。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、低コストでかつ高機能なまったく新しいビューフ
ァインダ型画像入出力装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、レンズ光学系と画像入力部と画像出力
部とを有するビューファインダ型画像入出力装置におい
て、画像入力部に入力した画像の処理を行なう画像処理
手段を有し、画像入力部と画像処理手段により画像処理
した情報を表示する画像出力部を同一基板の同一面上に
配し、基板をレンズ光学系と接眼部の間の光軸上に配す
ることを特徴としている。また、画像入力部は、二次元
に画素分割し、各画素は基板上に形成され、さらに画像
出力部も二次元に画素分割し、各画素は画像入力部と同
一基板上の同一場所に形成されることを特徴としてい
る。
【0010】また、画像入力部と画像出力部の少なくと
も一方に、水素化アモルファスシリコンを用いることを
特徴としている。
【0011】また、画像入力部と画像出力部の少なくと
も一方を、水素化アモルファス窒化シリコンからなる
層、水素化アモルファスシリコンからなる層およびN+
型水素化アモルファスシリコンあるいはN+ 型微結晶シ
リコンからなる同一の層構成とし、同一プロセスにより
形成することを特徴としている。
【0012】さらに、画像入力部が、第1の電極層、第
1導電型のキャリアおよび第1導電型と異なる第2導電
型のキャリアの通過を阻止する第1の絶縁層、光電変換
半導体層、第2の電極層、および第2の電極層と光電変
換半導体層との間にあって光電変換半導体層への第1導
電型のキャリアの注入を阻止する注入素子層を積層した
光電変換素子と、リフレッシュ動作において、第1導電
型のキャリアを光電変換半導体層から第2の電極層に導
く方向に光電変換素子に電界を与え、光電変換動作によ
り光電変換半導体層に入射した光により発生した第1導
電型のキャリアを光電変換半導体層内に留まらせ、第2
導電型のキャリアを第2の電極層に導く方向に光電変換
素子に電界を与え、光電変換動作により光電変換半導体
層に蓄積される第1導電型のキャリアもしくは第2の電
極層に導かれた第2導電型のキャリアを光信号として検
出するように制御するスイッチ素子と、光電変換素子を
二次元的に複数個配置し、光電変換素子ごとにスイッチ
素子を接続するとともに、光電変換素子を複数のブロッ
クに分割し、各ブロックごとにスイッチ素子を動作させ
ることにより光信号を検出する光電変換装置とを有する
ことを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明では、画像入力部と画像出力部とを同一
基板の同一面上に有する。したがって、入力画像と出力
が像が表裏一体となった関係となるとともに、さらに入
力画像に追加の情報を加えて出力画像とすることによ
り、すべての必要な情報がビューファインダ内の画像出
力部に表示され、ビューファインダをのぞきながらあら
ゆる撮影の設定が行なわれる。また、構造が簡単にな
り、低製造コストで小型軽量かつ高機能なビューファイ
ンダ型画像入出力装置が構成され、これを搭載したカメ
ラ、ノクトビジョン等を高度にインテリジェント化する
ことが可能となる。
【0014】
【実施例】
[実施例1]図1は、本発明の第1の実施例に係るビュ
ーファインダを一眼レフカメラに適用した場合の斜視図
である。図1において、図12と同一の符号を付したも
のは、同一の構成要素である。画像入出力部4は本実施
例においては、画像出力時に反射型で使うため、光源が
この画像出力部の周囲に配置されている。図中、Lは不
図示のレンズ光学系を経て入射する光、102はこの光
を反射するミラー、3はミラー102で反射した光が入
射するペンタプリズム、1はペンタプリズム3からの光
による像を見るための接眼部である。また、この装置は
光電変換された画像信号に対し所定の画像処理を施す画
像処理手段を備える。また、不図示の駆動用集積回路I
Cおよび信号検出用集積回路ICを有し、それらは、T
AB(Tape Automated Bondin
g)を使用してカメラ本体に高密度実装されている。画
像入出力部4は非透過型で2次元の画像入出力を行うよ
うになっている。画像入出力部4の基板は、光軸上に配
することができるので、ビューファインダ自体が非常に
コンパクトに設計できる。図5は、画像入出力部4の一
画素分の平面図を示す。同図において、画像出力部の液
晶部分(不図示)は、図5に示された部分の上に重なっ
ている。図6は、図5におけるAB部の断面図である。
図7は、図5におけるPQ部の断面図である。図8は、
画像入出力部4の画像入力部における一画素の等価回路
図であり、図9は、画像出力部における一画素の等価回
路図である。また、図10は、画像入出力部4における
画像入力部全体の回路図であり、図11は、画像出力部
全体の回路図である。回路図では、画像入力部、画像出
力部が別個に描かれているが実際の素子としての画像入
力部と画像出力部は同一位置に作り込まれている。
【0015】図5に示すように、画像入力部は光電変換
素子としてのMIS型光センサS11、およびこれを駆
動する薄膜トランジスタT11で構成されている。SI
Gは信号線である。薄膜トランジスタT11、液晶駆動
用の薄膜トランジスタDT11および光電変換素子S1
1は、ともどもまったく同一のプロセスにより、同一基
板上に形成することができる。これは、光電変換素子S
11と薄膜トランジスタT11が、同じ層構成であるこ
とによりはじめて可能なことであり、本実施例の特徴の
1つである。図10において、S11〜S33は光電変
換素子である。ST11〜ST33は光センサ駆動用薄
膜トランジスタであり、DT11〜DT33は液晶駆動
用の薄膜トランジスタである。Vsは読出し用電源、V
gはリフレッシュ用電源であり、それぞれスイッチSW
s、SWgを介して全光電変換素子S11〜S33の下
電極G36に接続されている。スイッチSWsはインバ
ータを介して、またスイッチSWgは直接、リフレッシ
ュ制御回路RFに接続しており、リフレッシュ期間はス
イッチSWgがオン、その他の期間はスイッチSWsが
オンすることにより制御されている。信号出力は信号線
SIGにより検出用集積回路ICに接続されている。図
10および図11では、9個の画素を3個のブロックに
分けて、1ブロックあたり3個の画素の出力を同時に転
送し、この信号を検出用集積回路ICによって順次出力
に変換され出力される。ここでは、説明しやすいように
9画素の2次元画像入力部としたが、実際にはさらに高
密度の画素集積も可能である。
【0016】図11において、画像出力部は画像出力手
段としての液晶LC11〜LC33とその駆動用薄膜ト
ランジスタDT11〜DT33から構成されている。光
は光透過性基板側から画像入力部へ入射する。図11の
画像出力部の全体回路から明かなように、この部分は基
本的に従来の液晶ディスプレイと同様の駆動方法になっ
ている。本実施例の特徴は、これら画像入力部と画像出
力部を一つの画素中になんら矛盾なく、簡単な工程で安
価に作成できることにある。
【0017】本実施例では画像入力部を構成するMIS
型センサS11〜S33、駆動用薄膜トランジスタT1
1〜T33および画像出力部の液晶駆動用薄膜トランジ
スタDT11〜DT33は同一層の構成からなる素子で
あり、この構成は、基板上のクロム金属層、水素化アモ
ルファス窒化膜層、水素化アモルファスシリコン層およ
びN+ 型水素化アモルファスシリコン層あるいはN+
微結晶シリコン層からなる。これらの層は同一基板上に
同一プロセスで同時に形成される。この構成をとること
により、製造コストを削減することができる。
【0018】次に、本実施例の装置の製造方法を図5,
図6および図7を用いて説明する。まず、1/2インチ
角の洗浄したガラス基板35上に、スパッタにより厚さ
500ÅのITO(Indium Tin Oxid
e)膜を形成する。このITO膜に所定形状のフォトレ
ジストのパターンを作り、これをマスクにエッチングを
行い、その後フォトレジストを剥離洗浄することによ
り、各画素のMIS型光センサ下電極36を形成する。
【0019】次に、スパッタにより厚さ500Åのクロ
ム膜を形成する。このクロムを所望の形状にフォトレジ
ストのパターンを作り、これをマスクにエッチングを行
い、その後フォトレジストを剥離洗浄し、薄膜トランジ
スタのゲート電極37とする。
【0020】次に、この上に、SiH4 ガス、NH3
スおよびH2 ガスを使用し、プラズマCVDにより水素
化アモルファス窒化シリコン層38を形成する。ひきつ
づきSiH4 ガスおよびH2 ガスを使用し、プラズマC
VDにより水素化アモルファスシリコン層39を形成す
る。さらにSiH4 ガス、PH3 ガスおよびH2 ガスを
使用し、プラズマCVDによりN+ 型水素化アモルファ
スシリコン層あるいはN+ 型微結晶シリコン層40を形
成する。
【0021】次に、フォトリソグラフィによりコンタク
トホールのフォトレジストパターンを形成し、これをマ
スクにドライエッチングにより水素化アモルファス窒化
シリコン層38、水素化アモルファスシリコン層39お
よびN+ 型水素化アモルファスシリコン層あるいはN+
型微結晶シリコン層40を一部除去し、フォトレジスト
を剥離して洗浄した後、コンタクトホールを形成し、そ
の上にスパッタ法によりアルミを1μm成膜する。
【0022】その後、このアルミに所定形状のフォトレ
ジストのパターンを作り、これをマスクにエッチングを
行い、フォトレジストを剥離して洗浄することにより、
薄膜トランジスタのソース電極42、ドレイン電極4
3、MIS型センサの上電極41を形成する。この電極
をマスクにして、不要な部分のN+ 型アモルファスシリ
コン層あるいはN+ 型微結晶シリコン層40をドライエ
ッチングにより除去する。
【0023】フォトリソグラフィによりアイソレーショ
ン用のフォトレジストパターンを形成し、これをマスク
にドライエッチングにより水素化アモルファス窒化シリ
コン層38、水素化アモルファスシリコン層39、N+
型水素化アモルファスシリコン層40の不要な部分を除
去する。
【0024】ひきつづきSiH4 ガス、NH3 ガスおよ
びH2 ガスを使用し、プラズマCVDにより層間絶縁膜
としての水素化アモルファス窒化シリコン層44を30
00Å形成する。
【0025】フォトリソグラフィによりコンタクトホー
ルのフォトレジストパターンを形成し、これをマスクに
ドライエッチングにより不要な部分の水素化アモルファ
ス窒化シリコン層38を除去し、コンタクトホールを形
成する。
【0026】その上にスパッタ法により厚さ500Åの
アルミ膜を形成し、さらにひきつづき厚さ500Åのク
ロム膜を形成する。
【0027】その後、このアルミおよびクロム膜に対し
て所望の形状にフォトレジストのパターンを作り、これ
をマスクにエッチングを行ない、フォトレジストを剥離
して洗浄する。これにより、画像出力部となる液晶の下
電極でありかつMIS型光センサS11〜S33および
薄膜トランジスタの遮光層である層45が形成される。
【0028】次に、不図示の液晶封止のための周囲の土
手を形成する。そして、これが形成された基板35上
に、ITO47を蒸着したガラス基板48を貼り合わ
せ、ネマチック液晶46を注入する。注入が終わったと
ころで注入口を封止する。これにより、画像入出力部4
が完成する。なお、本実施例では反射型によって液晶を
利用する。
【0029】次に、装置の動作を説明する。まず画像入
出力部4の動作について述べる。本実施例で用いられる
光電変換素子は特願平5−331690号公報において
述べられている光電変換素子と同じ原理によるものであ
る。
【0030】図8は画像入力部における一画素の等価回
路図である。図2(a)および(b)は、それぞれリフ
レッシュモードおよび光電変換モードの動作を示す光電
変換素子のエネルギバンド図である。リフレッシュモー
ドにおいて、上電極41は下電極36に対して負の電位
が与えられているために、図2(a)に示すように、水
素化アモルファスシリコン層39内の黒丸で示されたホ
ールは電界により上電極41に導かれる。同時に白丸で
示された電子は水素化アモルファスシリコン層39に注
入される。このとき一部のホールと電子はN+ 水素化ア
モルファスシリコン層あるいはN+ 型微結晶シリコン層
40、水素化アモルファスシリコン層39中において再
結合して消滅する。充分に長い時間この状態が続けば、
水素化アモルファスシリコン層39内のホールは水素化
アモルファスシリコン層39から掃き出される。この状
態で光電変換モードになると、上電極41は下電極36
に対して正の電位が与えられるために、水素化アモルフ
ァスシリコン層39中の電子は瞬時に上電極41に導か
れる。しかしホールはN+ 型水素化アモルファスシリコ
ン層あるいはN+ 型微結晶シリコン層40が注入阻止層
として働くために、水素化アモルファスシリコン層39
中に導かれることはない。この状態で水素化アモルファ
スシリコン層3内に光が入射すると、光は吸収され電子
とホールの対が発生する。この電子は電界により上電極
41方向に導かれ、ホールは水素化アモルファスシリコ
ン層39内を移動し、水素化アモルファス窒化シリコン
層38の界面に達するが、ここで阻止され、水素化アモ
ルファスシリコン層39内に留まることになる。このと
き電子は上電極41に移動し、ホールは水素化アモルフ
ァスシリコン層39内の水素化アモルファス窒化シリコ
ン層38界面に移動するため、素子内の電気的中性を保
つために、電流が下電極36から流れる。この電流は光
により発生した電子・ホールの対に対応するので、入射
した光に比例する。
【0031】図9は、画像出力部の一画素の等価回路図
である。これは通常の薄膜トランジスタ駆動型である。
薄膜トランジスタDT11のゲート電極に正の電圧を与
え、トランジスタをオンさせると液晶部LC11にしき
い値以上の電圧がかかり、液晶は非光透過性となる。い
わゆる液晶の動的散乱効果により、この時、液晶に入射
した光は液晶中で散乱され人の目に入る。つまり、白の
状態になる。薄膜トランジスタDT11のゲート電極に
負の電圧を与え、トランジスタをオフさせると液晶部L
C11に電圧がかからず、液晶は光透過性となる。この
時、液晶に入射した照明光は下電極45のクロム上で反
射され、人の目に入らない。つまり、黒の状態になる。
こうして本実施例では画像表示が行なわれる。なお、T
N液晶を使い、偏光板を介して表示する構造とすること
も可能である。
【0032】これら画像入力部と画像出力部の各画素は
配線部を通して、外部の駆動回路により駆動されてい
る。これらは通常の駆動方法と同様である。1眼レフカ
メラにこのビューファインダ型画像入出力装置を用いた
場合の動作を図1を用いて説明する。カメラのレンズか
ら入った光Lはミラー2で反射し、ペンタプリズム3で
向きを変えて画像入出力部4の画像入力部に入射する。
この光は不図示のメモリを通してカメラ内蔵のCPUに
送られる。ここで適当な画像処理を施して、画像入出力
部4の画像出力部に出力される。
【0033】画像処理としてはまず測光を行う。画像出
力部には測光のモードを選ぶと、測光領域が表示され、
これを見ながら測光を行っていく。画像入力部は画素分
割されているので、画素を自由に選択することで、これ
までにない木目の細かい分割測光が可能となる。測光さ
れたデータはメモリに記憶され、撮影時に利用される。
また入射画像は、アンプ等を通して画像出力部に送ら
れ、表示される。画像出力部は画像ばかりでなく、適当
な領域に分割され、撮影は必要なモード選択などの情報
をも表示できるようになっている。そこで撮影者は、こ
の画像出力部のみを眺めながら、撮影に必要なあらゆる
操作を行うことができる。また、オートフォーカスも画
像処理の1つとして行える。本発明になる画像入出力部
は2次元の画素配列になっているから、従来CCDライ
ンセンサ等(従来例、図12中の8)と同等の処理を行
なえる。このように1個の画像入出力部で様々な処理を
行なうことができ、簡単な構成で多機能なものとなる。
その結果カメラの操作性は格段と上がり、カメラの構造
の簡易化、それにともなう低コスト化、カメラのインテ
リジェント化に大きく寄与する。本実施例ではカラーの
表示は行わないが、画像出力部にカラーフィルタなどを
設置し、カラー表示することも可能である。本実施例で
は画像入力部の光電変換素子として、MIS型光センサ
を用いているが、光導電型光センサなどを用いても良
い。しかしながら、光導電型では光応答が遅く動画対応
が難しいという問題がある。また、本実施例では1眼レ
フカメラへ応用する場合について説明したが、他のコン
パクトカメラへ応用することもでき、同様の効果を実現
することができる。 また画像入力部と画像出力部が同
一の基板上に作り込まれているので、画像入出力部は非
常にコンパクトに、かつ安価に作ることができ、これを
ビデオカメラに応用しても、従来のCCD型光センサと
液晶ディスプレイを用いたものに比べ格段の低コスト化
と小型化を実現することができる。また本実施例を暗視
カメラ、あるいはノクトビジョンに用いた概略図を図3
に示す。従来はビデオカメラと同じように、レンズ光学
系にCCD型光センサを組み合わせ、これで画像をとら
え、アンプにより増倍し、その結果を液晶ディスプレイ
に表示するなどしていた。これを図3に示すように本実
施例のビューファインダ型画像入出力装置を用いること
で、双眼鏡タイプの非常にコンパクトなノクトビジョ
ン、あるいは暗視カメラを作成することができる。
【0034】[実施例2]図4は、本発明の第2の実施
例に係るビューファインダ型画像入出力装置を一眼レフ
カメラに適用した場合の斜視図である。図4において、
図1と同一の符号を付したものは、同一の構成要素であ
ることを示す。404はミラー2とペンタプリズム3と
の間に配置した画像入出力部であるが、実施例1のもの
と異なり光透過型で2次元の画像入出力を行うようにな
っている。よってレンズから入射した光Lが画像出力部
の光源を兼ねる。
【0035】基板内の画像入力部と画像出力部のレイア
ウトについては、本実施例のような透過型において、い
ろいろな場合が考えられる。これは従来のビューファイ
ンダ内のレイアウトに共通するものである。
【0036】画像入出力部404の一画素における構造
は、下電極45をITOで形成すること以外は、実施例
1のものと同じである。
【0037】また、製造方法も、コンタクトホールを形
成した後、その上にスパッタ法によりITOを1000
Å成膜し、これを所定形状のパターンとする以外は実施
例1の場合と同様である。すなわち、本実施例では透過
型で利用するため液晶の下電極45は光透過性のITO
を利用する。
【0038】このITOパターンの形成は、上記ITO
膜に所定形状のフォトレジストのパターンを作り、これ
をマスクにエッチングを行ない、その後フォトレジスト
を剥離し洗浄することにより行なう。これにより、画像
出力部となる液晶の下電極45であり、かつMIS型光
センサS11〜S33および薄膜トランジスタT11〜
T33の遮光層45でもあるITOパターンが形成され
る。
【0039】次に、動作を説明する。画像入出力部の動
作は実施例1の場合と基本的に同じである。すなわち、
薄膜トランジスタのゲート電極37に負の電圧を与え、
トランジスタをオフにすると液晶部に電圧がかからず、
液晶は光透過性となる。この時レンズを通った光は液晶
を透過し、人の目に入る。通常はこの状態でビューファ
インダとして利用する。薄膜トランジスタのゲート電極
37に正の電圧を与え、トランジスタをオンにすると液
晶部にしきい値以上の電圧がかかり、液晶は非光透過性
となる。いわゆる液晶の動的散乱効果により液晶は白濁
する。この時レンズを通った光は一部白濁した液晶に遮
られ、人の目に入る。このようにして、画像出力部の必
要なところを非透過性とすることにより、文字や数字な
どの情報をファインダー内に表示させることができる。
【0040】1眼レフカメラにこのビューファインダ型
画像入出力装置を用いた場合の動作を図4を用いて説明
する。カメラのレンズから入った光Lはミラー2で反射
し、画像入出力部404に入射する。この光の一部は画
像入力部で電気信号に変換され、メモリを通してCPU
に送られる。残りの光はそのまま画像入出力部を透過し
人の目に入り、従来のビューファインダのように使われ
る。適当な画像処理を施したデータは、画像出力部に出
力される。画像出力部は通常ただの光透過窓として機能
し、画像処理されたデータがその画面上に表示される。
その他、画像処理等の動作等は実施例1の場合と同様で
ある。
【0041】
【発明の効果】本発明では、画像入力部および画像出力
部を同一基板の同一面上に、かつレンズ光学系と接眼部
との間の共通光軸上に配置したため、入力画像と出力が
像が表裏一体となった関係となるとともに、さらに入力
が像に追加の情報を加えて出力が像とすることにより、
すべての必要な情報がビューファインダ内の画像出力部
に表示され、ビューファインダをのぞきながらあらゆる
撮影の設定ができる。また、構造が簡単になり、低製造
コストで小型軽量かつ高機能なビューファインダ型画像
入出力装置が構成され、これを搭載したカメラ、ノクト
ビジョン等を高度にインテリジェント化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るビューファイン
ダを一眼レフカメラに適用した場合の斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施例に係る画像入出力装置
における光電変換素子の動作原理を示すエネルギバンド
図である。
【図3】 本発明の第1の実施例に係る画像入出力装置
においてノクトビジョンに応用した場合の斜視図であ
る。
【図4】 本発明の第2の実施例に係るビューファイン
ダを一眼レフカメラに適用した場合の斜視図である。
【図5】 本発明の第1および第2の実施例に係る画像
入出力部における一画素の構成を示す平面図である。
【図6】 図5におけるAB部の断面図である。
【図7】 図5におけるPQ部の断面図である。
【図8】 本発明の第1および第2の実施例に係る画像
入力部における一画素の等価回路図である。
【図9】 本発明の第1および第2の実施例に係る画像
出力部における一画素の等価回路図である。
【図10】 本発明の第1および第2の実施例に係る画
像入力部全体の回路図である。
【図11】 本発明の第1および第2の実施例に係る画
像出力部全体の回路図である。
【図12】 従来のビューファインダを適用した一眼レ
フカメラの構造を示す図である。
【図面の主要な部分を表す符号の説明】
1:接眼部窓、2:ミラー、3:ペンタプリズム、4:
画像入出力部、5:フィルム、6:レンズ、7:測光用
光センサ、8:オートフォーカス用光センサ、9:ハー
フミラー、10:フォーカシングスクリーン、S11〜
S33:光電変換素子、T11〜T33:光電変換素子
駆動薄膜トランジスタ、DT11〜DT33:液晶駆動
薄膜トランジスタ、SIG:信号線、Vs :読み出し用
電源、Vg :リフレッシュ用電源、SWs :Vs 用スイ
ッチ、SWg :Vg 用スイッチ、LC11〜LC33:
液晶、35:基板、36:光電変換素子の下電極、3
7:薄膜トランジスタのゲート電極、38:水素化アモ
ルファス窒化シリコン層、39:I型水素化アモルファ
スシリコン層、40:N+ 型水素化アモルファスシリコ
ン層あるいはN+ 型微結晶シリコン層、41:光電変換
素子の上電極、42:薄膜トランジスタのソース電極、
43:薄膜トランジスタのドレイン電極、44:層間絶
縁膜、45:液晶下電極、46:液晶、47:液晶上電
極、48:ガラス基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 忠夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 竹田 慎市 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 亀島 登志男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ光学系、このレンズ光学系を介し
    て得られる像を電気信号に変換する画像入力部、この画
    像入力部の出力信号に基づき画像を表示する画像出力
    部、およびこの画像を見るための接眼部を有するビュー
    ファインダ型画像入出力装置において、 前記画像入力部および画像出力部を同一基板の同一面上
    に、かつ前記レンズ光学系と接眼部との間の共通光軸上
    に配置したことを特徴とするビューファインダ型画像入
    出力装置。
  2. 【請求項2】 前記画像入力部の各画素は前記画像入力
    部の対応する画素と同一位置に位置することを特徴とす
    る請求項1記載のビューファインダ型画像入出力装置。
  3. 【請求項3】 結像光学系、これによって結像される像
    を電気信号に変換する画像入力部、およびその電気信号
    に基づき画像表示を行なう画像出力部を備えた画像入出
    力装置において、 前記画像入力部および画像出力部の画素は同一基板面上
    の同一位置に位置することを特徴とする画像入出力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記画像入力部と前記画像出力部は共通
    する水素化アモルファスシリコンを用いて形成されたも
    のであることを特徴とする請求項1〜3記載の画像入出
    力装置。
  5. 【請求項5】 前記画像入力部と前記画像出力部は共通
    する水素化アモルファス窒化シリコンからなる層、水素
    化アモルファスシリコンからなる層およびN+ 型水素化
    アモルファスシリコンからなる層あるいはN+ 型微結晶
    シリコンからなる層を用い、同一プロセスにより形成し
    たものであることを特徴とする請求項1〜4記載の画像
    入出力装置。
  6. 【請求項6】 前記画像入力部が、第1の電極層、第1
    導電型のキャリアおよび第1導電型と異なる第2導電型
    のキャリアの通過を阻止する第1の絶縁層、光電変換半
    導体層、第2の電極層、および前記第2の電極層と前記
    光電変換半導体層との間にあって前記光電変換半導体層
    への第1導電型のキャリアの注入を阻止する注入素子層
    を積層した光電変換素子と、 リフレッシュ動作において、前記第1導電型のキャリア
    を前記光電変換半導体層から前記第2の電極層に導く方
    向に前記光電変換素子に電界を与え、前記光電変換半導
    体層に入射した光により光電変換動作によって発生する
    前記第1導電型のキャリアを前記光電変換半導体層内に
    留まらせ、前記第2導電型のキャリアを前記第2の電極
    層に導く方向に前記光電変換素子に電界を与え、前記光
    電変換動作により前記光電変換半導体層に蓄積される前
    記第1導電型のキャリアもしくは前記第2の電極層に導
    かれた第2導電型のキャリアを光信号として検出するよ
    うに制御するスイッチ素子と、 前記光電変換素子を二次元的に複数個配置し、前記光電
    変換素子ごとに前記スイッチ素子を接続するとともに、
    前記光電変換素子を複数のブロックに分割し、各ブロッ
    クごとに前記スイッチ素子を動作させることにより光信
    号を検出する光電変換装置とを有することを特徴とする
    請求項1〜5記載の型画像入出力装置。
  7. 【請求項7】 前記画像入力部の出力信号に所定の処理
    を施して前記画像出力部に出力する画像処理手段を有す
    ることを特徴とする請求項1〜6記載の画像入出力装
    置。
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