JPH08304148A - 液測定装置 - Google Patents

液測定装置

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Publication number
JPH08304148A
JPH08304148A JP10724495A JP10724495A JPH08304148A JP H08304148 A JPH08304148 A JP H08304148A JP 10724495 A JP10724495 A JP 10724495A JP 10724495 A JP10724495 A JP 10724495A JP H08304148 A JPH08304148 A JP H08304148A
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JP
Japan
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liquid
liquid level
urine
measuring
sensor
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Pending
Application number
JP10724495A
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English (en)
Inventor
Akinori Katou
暁紀 加藤
Eiji Kasai
英治 笠井
Misako Inagami
三佐子 稲上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH08304148A publication Critical patent/JPH08304148A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 泡・気泡・汚れの影響を受けずに液面検出を
精度良く行え、測定容器内の汚れも検出でき、しかも測
定時間を短縮できる液測定装置を提供する。 【構成】 投入された尿を貯留する測定容器(細管20
と太管22)を備え、細管20と太管22は下部で連通
バルブ21を介して連通し、液面センサ25が細管20
に沿って上下に移動可能に支持されている。液面センサ
25は、磁気センサと光センサで構成され、パルスモー
タ26で駆動されるベルト93により上下に移動する。 【作用】 液面センサ25の上下動により、細管20内
の尿の液面が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば病院等において
患者毎に個別に採尿した尿量を測定する液測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の尿測定装置は、一般に、投入され
た尿を貯留する測定容器を有する採尿部と、測定容器内
の液面を検出する液面検出手段と、この液面検出手段で
得られた液面レベルに基づいて尿量を測定する測定部と
を備える。このような尿測定装置では、投入された尿を
貯留する測定容器の側壁面に沿って、尿の液面を検知す
る液面検出手段(センサ)を移動させて液面の高さを測
定し、測定した液面高さと測定容器の断面積から尿量を
算出している。センサとしては、光センサや超音波セン
サが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、尿測定装置
では測定の対象物が尿であるため、液面に泡が発生した
り、測定容器内面に気泡が付着したりする。光センサや
超音波センサでは、この泡や気泡により尿の液面を正確
に測定することができないことがある。又、尿測定装置
を使用し始めてから時間が経つと、測定容器内面には尿
成分の付着やバクテリアの繁殖等により汚れが発生す
る。この汚れにより、液面を正確に測定することができ
なくなる。更には、入院患者の尿は投薬、検査、点滴等
によって濁っていたり、色が付いていたりする場合があ
る。特に、光センサを使用した液面検知では、このよう
な色々なタイプの尿を全て正確に測定することは難し
い。
【0004】一方、測定容器内面に汚れが発生した場
合、測定容器内を洗剤で洗浄する必要があるが、光セン
サを使用した場合は、測定容器の汚れと濁り尿の投入と
の判別をすることができない。超音波センサでは、測定
容器の汚れの検知ができない。従って、従来の尿測定装
置では、一定時間或いは一定の測定回数毎等、定期的な
洗浄しか行うことができないため、洗浄不足になり、測
定容器内面に汚れが蓄積したりすることがある。又、洗
浄は洗浄液や大量の水を必要とし、しかも洗浄中は尿の
測定ができず、患者を待たせることになるため、洗浄は
最小限に止めるのが望ましい。
【0005】他方、尿量の測定時間は測定容器下端から
尿の液面を検知するまでのセンサの移動時間により決ま
る。このため、大量の尿を測定容器に投入した場合、セ
ンサの移動距離が長くなり、測定時間も長くなる。測定
時間を早くするためには、センサの移動速度を大きくす
ればよいが、移動速度を余りにも大きくすると、液面検
知の精度や分解能が悪くなってしまう。
【0006】従って、本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたもので、泡・気泡・汚れの影響を
受けずに液面検出を精度良く行え、測定容器内の汚れも
検出でき、しかも測定時間を短縮できる液測定装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の液
測定装置により達成される。本発明の請求項1記載の液
測定装置は、尿を投入する採尿部と、投入された尿を貯
留する測定容器及び測定容器内の液面を検出する液面検
出手段を有し、この液面検出手段で得られた液面レベル
に基づいて尿量を測定する測定部とを備えるものにおい
て、前記液面検出手段が測定容器に沿って移動可能に支
持された磁気センサであることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2記載の液測定装置は、液
体を投入する採液部と、投入された液体を貯留する測定
容器及び測定容器内の液面レベルを検出する液面検出手
段を有し、この液面検出手段で得られた液面レベルに基
づいて液量を測定する測定部とを備えるものであって、
前記液面検出手段が測定容器に沿って移動可能に支持さ
れた磁気センサと光センサであり、この磁気センサと光
センサにより測定容器内の液面を検出すると共に、測定
容器の汚れを検出するようにしたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項6記載の液測定装置は、液
体を投入する採液部と、投入された液体を貯留する測定
容器及び測定容器内の液面を検出する液面検出手段を有
し、この液面検出手段で得られた液面レベルに基づいて
液量を測定する測定部とを備えるものであって、前記液
面検出手段が測定容器に沿ってそれぞれ移動可能に支持
された2組の磁気センサと光センサであり、この2組の
磁気センサと光センサが同時に駆動されることを特徴と
する。
【0010】
【作用】請求項1記載の液測定装置では、液面検出手段
が磁気センサであるため、つまり尿(液体)と空気との
磁気特性の違いを検知するセンサを用いる構成としたの
で、光センサや超音波センサを用いた装置に比べて、尿
量測定時に液面の泡、測定容器内面の気泡、測定容器の
汚れ、尿の濁りの影響を受けずに、測定容器内の液面を
精度良く検出できる。
【0011】請求項2記載の液測定装置では、液面検出
手段が磁気センサと光センサであるため、液面検出精度
がより一層向上するだけでなく、濁り尿の投入と測定容
器の汚れとを区別して検出することが可能となる。又、
磁気センサと光センサにより測定容器の汚れが検出され
たときに、測定容器に洗浄液を流し込む洗浄液部を設け
ることにより、測定容器内の汚れの発生に応じて測定容
器が効果的に洗浄されるため、洗浄液や水の無駄が少な
く、洗浄不足の恐れもない。
【0012】請求項6記載の液測定装置では、液面検出
手段が2組の磁気センサと光センサであり、この2組の
磁気センサと光センサが同時に駆動されるため、液面を
検出するのに各組のセンサの移動量が少なくて済み、1
組のみの場合に比べて、液量の測定時間を大幅に短縮で
きる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の液測定装置を実施例に基づい
て説明する。一実施例に係る尿測定装置の全体構成の各
部を図1乃至図4に概略的に示す。この尿測定装置は、
投入した尿量を測定する機能に加え、尿比重の測定及び
尿の分注を行う機能をも有する。
【0014】図1は、採尿部(採液部)11及び測定部
12を示し、採尿部11は、上戸状の尿投入部13、尿
投入口カバー(フタ)14、メッシュ15、フィルタ1
6、カバー開閉モータ17、カバー閉検知器18、カバ
ー開検知器19を備えている。測定部12は、尿投入部
13からの尿を貯留する測定容器(細管)20と、この
細管20と下部で連通バルブ21を介して連通する断面
積大の測定容器(太管)22と、この太管22の底部下
方に設けられる排液バルブ23と、細管20に沿って移
動可能な液面センサ(液面検出手段)25と、液面セン
サ25に対する液面センサ上限検知器25aと、液面セ
ンサ下限検知器25bと、液面センサ25を上下に移動
させるパルスモータ26と、細管20の底部下方に設け
られる分注(サンプル)バルブ27と、この分注バルブ
27の後方に設けられる比重センサ28とを備えてい
る。
【0015】図2は、洗浄液部29を示し、洗浄液部2
9は、洗浄液タンク31と、水道水32と、水道水32
を水道水バルブ33を介して、尿投入部13と太管22
に供給するためのパイプ34と、洗浄液を吸水する洗浄
液ポンプ35と、この洗浄液ポンプ35とパイプ34間
に設けられる洗浄液バルブ36及びチェックバルブ37
とを備えている。
【0016】図3は、排液部38及び分注部39を示
し、排液部38は尿投入部13の上部より、オーバーフ
ロー水を、また太管22のオーバーフロー水を排液する
ためのパイプ40と、排液バルブ23の下方に接続され
るパイプ41と、分注部39からの排液用のパイプ42
と、このパイプ42に接続されるチェックバルブ43
と、排出ポンプ44と、この排出ポンプ44から排液を
放出するパイプ45とを備えている。
【0017】図3の分注部39を矢視Aから見た平面図
を図4に示している。分注部39は、分注ポンプ46
と、尿パック47と、この尿パック47を収納する尿カ
セット48と、分注アーム49と、分注アーム49の移
動によって任意の尿パック47に分注する分注ノズル5
0と、尿パック有無センサ51と、尿カセット有無セン
サ52と、分注アームパルスモータ53と、分注アーム
原点センサ54と、分注アーム限界センサ55とを備え
ている。
【0018】測定部12の液面センサ25は、この実施
例では、尿(液体)と空気との磁気特性の違いを検知す
る磁気センサと、投光と受光で液体を検知する通常の光
センサとで構成される。図5において、磁気センサ60
は、高周波信号を発振する発振部61と、発振部61の
高周波信号が与えられる共振回路を含むセンサ部62
と、センサ部62の外部状況に応じた信号を出力する反
射波センサ部(反射波センサ)63とで構成される。
【0019】発振部61は、ここでは水晶を用いた発振
回路を用いているが、発振回路自体は、周知の高周波発
振回路であれば他の回路でもよく、例えばLC発振器や
PLLを用いたものであってもよい。又、センサ部62
は、ここでは検知コイル71と、検知コイル71と直列
共振回路を形成する共振用コンデンサ72と、一次側が
入力側の共振回路に接続され、二次側が高周波入力端子
74とアースGNDに接続される実数用トランス73と
から構成されている。最も、共振回路は並列共振回路を
用いてもよい。
【0020】反射波センサ部63は、伝送路64に接続
されるコンデンサ75と、コンデンサ75の一端に接続
される抵抗体76及びコイル77との並列回路であり、
コイル77が伝送路64にM結合され、並列回路の他端
がダイオード78のアノードに接続され、ダイオード7
8のカソードがコンデンサ79を介してGND接続され
ると共に、ダイオード78のカソードから出力信号を導
出するようになっている。ダイオード78のカソード、
即ち磁気センサ60からの出力信号(液面検出情報)
は、図示しない演算回路に入力され、尿量算出等に用い
られる。なお、ここで使用している反射波センサ部63
は、このようにCM結合のものを用いているが、MM結
合によるもの等、他のセンサを用いてもよい。
【0021】センサ部62の検知コイル71は、空芯の
巻線ではなく、図6に示すように、トロイダルコア80
の一部80aを細管20の断面形状(円形)に応じて切
断したC型のものに巻回してある。こうすることで、磁
束を集中させることができ、漏洩磁界の軽減と感度上昇
を得ることができる。このような磁気センサ60では、
検知コイル71に尿を近づけると、センサ部62のイン
ピーダンスが変化して反射電力が変化する。その反射電
力を反射波センサ部63の出力信号の変化として捉え
る。なお、この磁気センサ60では、センサ部62のイ
ンピーダンスの変化を反射電力の変化として捉えている
が、反射波の位相、電圧、電流値のいずれかを検知する
ことにより、反射電力と同様に扱うことのできる信号が
得られる。
【0022】上記磁気センサ60を有する液面センサ2
5、細管20及び太管22付近の構造例を図7に、液面
センサ25を一方向から見た拡大側面図を図8に、液面
センサ25を別方向から見た拡大側面図を図9に、液面
センサ25を上方向から見た拡大上面図を図10に示
す。これら図7〜図10において、液面センサ25は支
持部材95によって上下可能に支持される。支持部材9
5は、パルスモータ26の回転軸に取付けられたプーリ
90と、軸91に軸受で回転可能に取付けられたプーリ
92との間に掛けられたベルト93に固定されると共
に、細管20に沿って立設されたガイドシャフト94に
よって案内される。液面センサ25の移動手段として
は、上記ベルトとプーリの組合せの他に、ボールネジと
ナットの組合せやリニアパルスモータ等がある。又、液
面センサ25の上限位置を検出する上限検知器25aと
下限位置を検出する下限検知器25bとが、所定位置に
配置されている。なお、細管20と太管22との間に
は、シールド板99が立設されている。
【0023】上記磁気センサ60と共に液面センサ25
を構成する光センサ100は、その投・受光部101が
細管20を挟んで対向配置されると共に、発光素子と受
光素子を内蔵する光センサ本体102に光ファイバ10
3で接続されたものである。又、磁気センサ60は光セ
ンサ100の投・受光部101より若干下方に配置さ
れ、センサ部62の検知コイル71が細管20の周面に
近接している。
【0024】液面センサ25は、細管20に3方向から
当接するローラ96a,96b,96cにより、細管2
0から一定距離を置いて位置する。ローラ96a,96
bはそれぞれ上下に並ぶ2つのローラである。このロー
ラ96a,96b,96cにより、光センサ100の投
・受光部101と磁気センサ60の検知コイル71は、
細管20に近接した状態で細管20に沿って安定して移
動することができる。
【0025】別実施例として図11に、2組の液面セン
サ25-1,25-2を設けた構造例を示す。この場合、液
面センサ25-1,25-2は、所定間隔を離してそれぞれ
支持部材95-1,95-2によりベルト93に取付けられ
ている。このような構成により、液面センサが1組の場
合に比べて、液面高さの測定時に、液面センサ25-1
25-2の移動量が1/2となる。従って、液面の測定時
間の大部分は液面センサの移動時間であるので、液面高
さの測定時間が大幅に短縮される。
【0026】次に、1組の液面センサを有する尿測定装
置(図7参照)の全体動作を、図12に示すフロー図を
参照して説明する。まず、ステップ(以下、STと略
す)1で、パルスモータ26を作動させて液面センサ2
5を下限位置に移動させると共に、分注アーム49を原
点へ移動させる。続くST2で、連通バルブ21を閉、
分注バルブ27を閉、排液バルブ23を閉にし、細管2
0と太管22に尿を溜めることができるようにする。そ
の上で、尿投入口カバー14を開き(ST3)、例えば
患者の尿投入を待つ。尿が投入されたら尿投入口カバー
14を閉じる(ST4)。そして、連通バルブ21を開
き、細管20と太管22を連通し、細管20と太管22
の尿の高さを同じにする(ST5)。
【0027】ST6では、液面センサ25を上方向に移
動させる。この移動中、液面センサ25が細管20の尿
を検知しているか否かを判定する(ST7)。液面セン
サ25が尿を検知していれば、液面センサ25が上限位
置に達したか否かを判定し(ST8)、達していなけれ
ば移動を続行すると共にST7に戻る。液面センサ25
が上限位置に達した場合は、細管20の尿量はオーバー
フローとする。ST7で、液面センサ25が尿を検知し
ていないと判定されたときは、尿を検知しなくなった時
点の液面センサ25の位置がそのまま尿の液面高さとな
る。尿の液面高さが検出されたら、ST9で尿量計算を
行う。尿量は、細管20及び太管22の断面積の和と測
定された液面高さとにより算出する。なお、算出された
尿量は、チューブ内に流れ込んだ尿量分等を補正する。
【0028】次いで、液面センサ25を下限位置に移動
させる(ST10)。これにより、尿を排出するときに
排出が完了したかを確認するセンサとして液面センサ2
5を利用することができる。そして、ST11で尿の比
重を測定した後、投入された尿の一部を指定の尿パック
に分注する(ST12)。それから、投入された尿を排
出し(ST13)、細管20と太管22を水洗し(ST
14)、測定を完了する。
【0029】ところで、液面センサ25は磁気センサと
光センサで構成されるため、濁り尿の投入と測定容器の
汚れとを区別して検出することができる。下記は、測定
容器に尿を投入したり、測定容器内面に汚れが付着した
りしたときの磁気センサと光センサの反応を示してい
る。 状態 磁気センサ 光センサ 通常(空気) OFF OFF 通常尿投入 ON OFF 濁り尿投入 ON ON 汚れ付着 OFF ON このように磁気センサと光センサの出力の組合せが異な
っているため、各センサの出力から測定容器に尿が投入
されたのか、測定容器内面に汚れが付着したのかを簡単
に判別することができる。図13は、細管20内の汚れ
をチェックし、汚れていれば洗浄を行う洗浄動作のフロ
ー図である。まず、ST21では、液面センサ25を下
限位置に移動させる。下限位置で汚れをチェックするの
は、汚れは測定容器(細管20と太管22)の下部に付
着することが一番多いからである。
【0030】ST22では、磁気センサの状態をチェッ
クし、出力がONであれば、測定容器内に残液が存在し
ているので排液処理(ST23)を行った後、再びST
22に戻る。出力がOFFであれば、ST24で光セン
サの状態をチェックし、出力がOFFであれば、測定容
器に汚れは付着していないので洗浄は行わず、そのまま
終了する。出力がONであれば、測定容器に汚れが付着
しているので測定容器の洗浄を行う。
【0031】洗浄は次のように行う。ST25で、排液
バルブ23を閉、連通バルブ21を閉、分注バルブ27
を閉にし、洗浄液を測定容器(細管20と太管22)に
溜められる状態にする。次いで、洗浄液バルブ36を開
にし(ST26)、洗浄液ポンプ35を5秒間動作させ
(ST27)、測定容器内に洗浄液を入れる。そして、
洗浄液バルブ36を閉め(ST28)、水道水バルブ3
3を2秒間開き(ST29)、水道水32を測定容器内
に入れる。これにより、測定容器は洗浄液の希釈液で満
たされる。
【0032】続いて、分注バルブ27を開き(ST3
0)、分注ポンプ46を1秒間動作させた後(ST3
1)、再び分注バルブ27を閉じる(ST32)。この
動作で、比重センサ28や分注ノズル50にも洗浄液の
希釈液が行き渡る。この状態で、15分間待ち、洗浄液
により各部の汚れが十分に落とされるのを待つ(ST3
3)。その後、洗浄液を排出し(ST34)、測定容器
内を水洗して(ST35)、濯ぎ洗浄を終了する。
【0033】図14は、細管20に尿を入れ、液面セン
サ25を細管20の下端から上方に移動させたときの液
面センサ25の出力をグラフ化したものである。横軸が
液面センサの位置(mm)、縦軸がそのときの液面セン
サの出力電圧(V)を表す。それによると、尿と空気の
境界面(即ち尿の液面)では出力電圧が急激に変化して
おり、尿の液面と判定することができ、変曲点のセンサ
位置がそのまま液面レベルとなる。細管20内に汚れが
付着した場合でも、この特性は殆ど変化せず、安定に液
面を判定することができる。
【0034】図15は、尿と空気の境界に泡が発生して
いた場合の液面センサの出力電圧のグラフである。これ
によると、尿と泡、泡と空気の境界にそれぞれ変曲点が
生じるので、液面と泡を区別して判定することができ、
尿の液面を正確に検出できる。
【0035】
【発明の効果】本発明の液測定装置は、以上説明したよ
うに構成されるため、下記の効果を有する。 (1)請求項1記載の液測定装置では、液面検出手段が
磁気センサであるため、即ち尿(液体)と空気との磁気
特性の違いを検知するセンサを用いる構成としたので、
光センサや超音波センサを用いた装置に比べて、尿量測
定時に液面の泡、測定容器内面の気泡、測定容器の汚
れ、尿の濁りの影響を受けずに、測定容器内の液面を精
度良く検出できる。 (2)請求項2記載の液測定装置では、液面検出手段が
磁気センサと光センサであるため、液面検出精度がより
一層向上するだけでなく、濁り尿の投入と測定容器の汚
れとを区別して検出することが可能となる。 (3)磁気センサと光センサにより測定容器の汚れが検
出されたときに、測定容器に洗浄液を流し込む洗浄液部
を設けることにより、測定容器内の汚れの発生に応じて
測定容器が効果的に洗浄されるため、洗浄液や水の無駄
が少なく、洗浄不足の恐れもない。 (4)請求項6記載の液測定装置では、液面検出手段が
2組の磁気センサと光センサであり、この2組の磁気セ
ンサと光センサが同時に駆動されるため、液面を検出す
るのに各組のセンサの移動量が少なくて済み、1組のみ
の場合に比べて、液量の測定時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る尿測定装置の構成の一部分を示
す概略図である。
【図2】同実施例の尿測定装置の構成の他の一部分を示
す概略図である。
【図3】同実施例の尿測定装置の構成の更に他の一部分
を示す概略図である。
【図4】同実施例の尿測定装置の分注部の平面図であ
る。
【図5】同実施例の尿測定装置における液面センサの磁
気センサの構成例を示す回路図である。
【図6】図5に示す磁気センサにおけるセンサ部の検知
コイルの様態を示す図である。
【図7】同実施例の尿測定装置における液面センサ及び
測定容器(細管と太管)付近の構造例を示す側面図であ
る。
【図8】図7に示す液面センサを一方向から見た拡大側
面図である。
【図9】図7に示す液面センサを別方向から見た拡大側
面図である。
【図10】図7に示す液面センサを上方向から見た拡大
上面図である。
【図11】同実施例の尿測定装置における液面センサ及
び測定容器(細管と太管)付近の別の構造例を示す側面
図である。
【図12】同実施例の尿測定装置の全体動作を説明する
フロー図である。
【図13】同実施例の尿測定装置の洗浄動作を説明する
フロー図である。
【図14】同実施例の尿測定装置において、細管に尿と
空気が存在する場合の、液面センサの位置と出力電圧と
の関係を示すグラフである。
【図15】同実施例の尿測定装置において、細管に尿と
泡と空気が存在する場合の、液面センサの位置と出力電
圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11 採尿部(採液部) 12 測定部 20 細管(測定容器) 22 太管(測定容器) 25 液面センサ(液面検出手段) 29 洗浄液部 60 磁気センサ 96(a〜c) ローラ 100 光センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿を投入する採尿部と、投入された尿を貯
    留する測定容器及び測定容器内の液面を検出する液面検
    出手段を有し、この液面検出手段で得られた液面レベル
    に基づいて尿量を測定する測定部とを備える液測定装置
    において、 前記液面検出手段は、測定容器に沿って移動可能に支持
    された磁気センサであることを特徴とする液測定装置。
  2. 【請求項2】液体を投入する採液部と、投入された液体
    を貯留する測定容器及び測定容器内の液面レベルを検出
    する液面検出手段を有し、この液面検出手段で得られた
    液面レベルに基づいて液量を測定する測定部とを備える
    液測定装置であって、 前記液面検出手段は、測定容器に沿って移動可能に支持
    された磁気センサと光センサであり、この磁気センサと
    光センサにより測定容器内の液面を検出すると共に、測
    定容器の汚れを検出するようにしたことを特徴とする液
    測定装置。
  3. 【請求項3】前記液体は尿であることを特徴とする請求
    項2記載の液測定装置。
  4. 【請求項4】前記磁気センサと光センサは、測定容器と
    当接状態で回転移動可能に設けられたローラにより測定
    容器から一定距離に位置することを特徴とする請求項2
    記載の液測定装置。
  5. 【請求項5】前記磁気センサと光センサにより測定容器
    の汚れが検出されたときに、測定容器に洗浄液を流し込
    む洗浄液部を備えることを特徴とする請求項2記載の液
    測定装置。
  6. 【請求項6】液体を投入する採液部と、投入された液体
    を貯留する測定容器及び測定容器内の液面を検出する液
    面検出手段を有し、この液面検出手段で得られた液面レ
    ベルに基づいて液量を測定する測定部とを備える液測定
    装置であって、 前記液面検出手段は、測定容器に沿ってそれぞれ移動可
    能に支持された2組の磁気センサと光センサであり、こ
    の2組の磁気センサと光センサが同時に駆動されること
    を特徴とする液測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372547A (ja) * 2001-04-11 2002-12-26 Horiba Ltd 自動蓄尿検査装置

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JP2002372547A (ja) * 2001-04-11 2002-12-26 Horiba Ltd 自動蓄尿検査装置

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