JP2001027563A - 尿測定装置 - Google Patents

尿測定装置

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JP2001027563A
JP2001027563A JP11200470A JP20047099A JP2001027563A JP 2001027563 A JP2001027563 A JP 2001027563A JP 11200470 A JP11200470 A JP 11200470A JP 20047099 A JP20047099 A JP 20047099A JP 2001027563 A JP2001027563 A JP 2001027563A
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JP
Japan
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urine
receiving tank
pressure
pressure sensor
liquid
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JP11200470A
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English (en)
Inventor
Katsumi Ikegami
勝己 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Kogaku Kikai Kk
Original Assignee
Fuji Kogaku Kikai Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広い範囲の尿量を精度良く測定することがで
き、機器の小型化を実現することができる尿測定装置を
提供する。 【解決手段】尿測定装置100は、尿受け槽101と、
尿受け槽細径部108と、温度センサ114と、屈折率
計103とを備える。屈折率計103が出力する信号
と、温度センサ114が出力する信号を用いて、屈折率
と比重と温度の関係式により、尿の比重値を演算する。
空気貯まり用パイプ136が尿受け槽細径部108の底
部108bに接続される。尿受け槽101及び尿受け槽
細径部108に流入した尿により発生する圧力を測定す
るための圧力センサ107が、空気貯まり用パイプ13
6の上端に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定すべき尿の量を測
定するための尿測定装置に関する。さらに詳しくは、本
発明は、病院等において、患者が排出した尿を収集し
て、その尿の体積(尿量)、尿の比重等を患者毎に個別
に測定し、更に、尿の成分の検査等のために、患者が排
出した尿のうちの一部を採取する機能を有する尿測定装
置に関する。また、本発明は、測定すべき液体の量を測
定するための液体測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院等では、患者の病状の変化等
を知るための重要な手掛かりの1つとして、患者の排出
した尿の尿量と、尿の比重を測定している。更に、尿の
成分を測定するために、それぞれの患者が排出した尿を
収集して、その尿のうちの一部を採取する機能を有する
尿測定装置が実用化され、広く普及している。
【0003】従来の第1のタイプの尿測定装置では、投
入した尿を収容する測定管、若しくは、尿受け槽の下部
に分岐管を設け、この分岐管に圧力センサを設ける。そ
して、測定部、若しくは、尿受け槽において、測定管に
収容している尿の圧力を圧力センサによって測定する。
この測定の結果により得られた圧力と、測定管の断面積
とから測定管内にある尿の重量を算出する。また、尿の
比重を別個のセンサで測定する。そして、このようにし
て得られた尿の比重と尿の重量とから、尿の体積(尿
量)を算出している。
【0004】また、従来の第2のタイプの尿測定装置で
は、投入した尿を収容する測定管、若しくは、尿受け槽
の下部に、尿の収容、排出を制御するバルブを設ける。
更に、尿が存在するか否かを検出するセンサ(圧力セン
サ、超音波センサ、光センサ、フロートセンサ、レベル
センサなど)を設ける。そして、尿の収容、排出を制御
するバルブを開けた後、尿の存在を検出するセンサが、
測定管内の尿がなくなるまでの時間を計測する。そし
て、このように計測した時間と、尿の流速と、尿排出管
の内径とから尿の体積(尿量)を算出している。
【0005】また、従来の第3のタイプの尿測定装置で
は、尿の一部分を採取するための構造として、測定管、
若しくは、尿受け槽の下部にバルブを設け、測定管に尿
を貯めておき、ポンプで所定量の尿を採取用ボトルに採
取する。この構成では、採取用ボトルに採取する尿量の
変更は、ポンプの動作時間を変えることにより行われ
る。
【0006】また、特開平7−72143号公報に開示
されている尿測定装置は、電子重量計と、比重測定用物
体と、比重測定用物体と結合した支持体とを備え、比重
測定用物体を試料中に漬積させた状態における試料重量
と、漬積させていない状態における試料重量との差と、
比重測定用物体の容積に基づいて尿比重を算出する。
【0007】更に、特開平10−90259号公報に開
示されている分散型蓄尿検査システムでは、各病室のト
イレにタッチパネルの入力操作部を持つ蓄尿測定装置を
設置し、ナースセンタに、データ管理装置を設置し、デ
ータ管理装置と蓄尿測定装置を通信ラインで結び、病室
毎、患者毎の尿量、尿比重等の測定と、これらの測定尿
データの収集、管理を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
第1のタイプの尿測定装置では、高精度で、測定範囲が
広い圧力センサを必要とするという課題があった。ま
た、この尿測定装置では、尿を投入する部分と別個に、
尿量を測定するための専用の容器を必要とし、尿量の測
定範囲を広範囲にするのがむずかしく、特に、多い尿量
を測定するのがむずかしかった。この尿測定装置では、
測定精度の向上と機器の小型化のバランスをとるのがむ
ずかしかった。すなわち、多い尿量を測定することがで
き、しかも、機器を小型化するためには、測定管を太く
して、測定管の長さを短くする必要がある。この場合、
尿量の変化に対する圧力センサからの信号の出力レベル
が小さくなり、電気ノイズなどの影響が大きくなり、機
器の測定信頼性に欠ける。また、この構成では、測定管
の形状による尿量の誤差の範囲が大きくなる。また、測
定の精度を良くしようとする場合、測定管を細くして、
測定管の長さを長くする必要がある。この場合、機器の
小型化が困難になり、一方、機器を小型化すると、尿量
の測定範囲が狭くなってしまう。
【0009】また、従来の第2のタイプの尿測定装置の
構成は、測定範囲が広く、機器を小型化するには有効で
あるけれども、少ない多い尿量の測定を小さい測定誤差
で実施するのが困難であるという課題があった。また、
この構成では、尿を流さないと尿量がわからないため、
尿の一部分を採取する必要がある場合、採取すべき最大
の量の尿を貯めるタンクが必要となり、機器の小型化が
困難であった。また、従来の第3のタイプの尿測定装置
は、尿がポンプの可動部に接触するので、ポンプの故障
が発生しやすいという課題があった。また、チューブポ
ンプのように、尿がポンプの可動部に接触しない構造の
ポンプも存在するけれども、この構成では、ポンプが動
作していないときでもチューブがつぶれているので、定
期点検を行い、チューブを定期的に交換する必要があっ
た。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、広い範囲の尿量を精度
良く測定することができ、機器の小型化を実現すること
ができる尿測定装置を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、ポンプを使用することなく、尿の一部
分を採取すること可能にする、小型の尿測定装置を提供
することにある。本発明の目的は、広い範囲の液体の量
を精度良く測定することができ、機器の小型化を実現す
ることができる液体測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の尿測定装置は、測定すべき尿を受け
入れるための尿受け槽と、尿受け槽の底部に接続された
尿受け槽細径部と、尿受け槽細径部の底部に接続された
尿排出用導管と、尿排出用導管の開閉を制御するための
尿排出制御バルブとを備える。更に、本発明の尿測定装
置は、第一端及び第二端を有し、第一端が前記尿受け槽
の底部に接続され、第二端が第一端の接続個所より高い
位置にあるように配置された空気溜り用パイプを備え
る。更に、本発明の尿測定装置は、空気溜り用パイプの
第二端に対して配置され、空気溜り用パイプ内に滞留す
る空気を介して前記尿受け槽に収容されている尿の量を
検出するための圧力センサと、圧力センサから出力信号
を入力して、圧力センサから出力信号が出力されている
継続時間を計測するための圧力センサ出力信号計時手段
と、圧力センサから出力信号を入力して、圧力センサが
検出した圧力の値を演算するための圧力値演算手段と、
尿が尿受け槽細径部の内部全体に収容されているときに
圧力センサから出力される出力信号に対応する圧力基準
値を記憶している圧力基準値記憶手段とを備える。
【0012】そして、本発明の尿測定装置は、圧力値演
算手段が出力する圧力値の演算結果と、圧力基準値記憶
手段が記憶している圧力基準値とを比較するための圧力
比較手段と、圧力比較手段が出力する信号に基づいて、
圧力値演算手段が出力する信号又は前記圧力センサ出力
信号計時手段が出力する信号を用いて尿の量を演算する
ための尿量演算手段とを備えることを特徴とする。この
構成により、尿の量が多い場合には、圧力センサから出
力信号が出力されている継続時間を測定することにより
尿量を正確に計測することができ、尿の量が少ない場合
には、圧力センサが検出した圧力の値から尿量を正確に
計測することができる。
【0013】本発明の尿測定装置は、更に、尿受け槽に
接続され、前記尿受け槽に収容されている尿の一部を採
取するための尿採取用導管と、尿採取用導管の開閉を制
御するための尿採取制御バルブとを備え、尿採取制御バ
ルブの開閉が、圧力値演算手段が出力する信号に基づい
て制御されるように構成されるのが好ましい。本発明の
尿測定装置は、尿受け槽の底部に接続された尿受け槽細
径部と、尿受け槽細径部に尿量を測定するための測定部
を備えている。尿受け槽細径部の内容積は、一部尿採取
回路を洗浄するための尿量を、一部尿採取の場合の最大
量に加算した内容積に対応する。尿量を測定した後、尿
受け槽細径部の下部に設けられたバルブを開けることに
より、尿受け槽細径部内の尿は、採取ボトルの中に自然
に落下し、尿は採取ボトルに採取される。このバルブを
閉じるタイミングは、バルブを開ける前の測定部の信号
から、所定の尿量分だけ測定部の信号の値が減少したと
きである。
【0014】本発明の尿測定装置は、尿の屈折率を測定
する屈折率測定手段と、屈折率測定手段が出力する信号
に基づいて尿の比重値演算する尿比重値演算手段と備え
るのが好ましい。また、本発明の尿測定装置では、空気
溜り用パイプは、第一端の管内径が及び第二端の管内径
より大きく形成されるのが好ましい。
【0015】また、本発明の尿測定装置は、尿に含まれ
る気泡が前記空気溜り用パイプに入り込まないようにす
るために、尿受け槽の壁面に沿うように尿を流れ込ませ
るための手段を備えるのが好ましい。また、本発明の尿
測定装置は、尿測定装置が測定したデータを送信するた
めの送信用インターフェースと、外部からデータを受信
するための受信用インターフェースとを備えるのが好ま
しい。また、本発明の尿測定装置は、操作ガイダンスの
音声データを録音するための録音手段を備えるのが好ま
しい。
【0016】更に、本発明は、本発明の尿測定装置と同
様の原理を用いることにより、液体測定装置を実現する
ことができる。この本発明の尿測定装置は、測定すべき
液体を受け入れるための液体受け槽と、液体受け槽の底
部に接続された液体受け槽細径部と、液体受け槽細径部
の底部に接続された液体排出用導管と、液体排出用導管
の開閉を制御するための液体排出制御バルブとを備え
る。更に、本発明の液体測定装置は、第一端及び第二端
を有し、第一端が前記液体受け槽の底部に接続され、第
二端が第一端の接続個所より高い位置にあるように配置
された空気溜り用パイプを備える。
【0017】更に、本発明の液体測定装置は、空気溜り
用パイプの第二端に対して配置され、空気溜り用パイプ
内に滞留する空気を介して前記液体受け槽に収容されて
いる液体の量を検出するための圧力センサと、圧力セン
サから出力信号を入力して、圧力センサから出力信号が
出力されている継続時間を計測するための圧力センサ出
力信号計時手段と、圧力センサから出力信号を入力し
て、圧力センサが検出した圧力の値を演算するための圧
力値演算手段と、液体が液体受け槽細径部の内部全体に
収容されているときに圧力センサから出力される出力信
号に対応する圧力基準値を記憶している圧力基準値記憶
手段とを備える。
【0018】そして、本発明の液体測定装置は、圧力値
演算手段が出力する圧力値の演算結果と、圧力基準値記
憶手段が記憶している圧力基準値とを比較するための圧
力比較手段と、圧力比較手段が出力する信号に基づい
て、圧力値演算手段が出力する信号又は前記圧力センサ
出力信号計時手段が出力する信号を用いて液体の量を演
算するための液体量演算手段とを備えることを特徴とす
る。この構成により、液体の量が多い場合には、圧力セ
ンサから出力信号が出力されている継続時間を測定する
ことにより液体量を正確に計測することができ、液体の
量が少ない場合には、圧力センサが検出した圧力の値か
ら液体量を正確に計測することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の尿測定装置の実
施の形態を図面に基づいて説明する。図1を参照して、
本発明の尿測定装置の構造について説明する。本発明の
尿測定装置100は、測定すべき尿を受け入れるための
尿受け槽101を有する。尿受け槽蓋101aが尿受け
槽101の上部に開閉可能に設けられる。尿受け槽細径
部108が尿受け槽101の底部101bに設けられ
る。尿受け槽101と尿受け槽細径部108とは連通し
ている。尿受け槽細径部108は、収容されている尿の
量が少ないときに大きな水頭圧が得られるような内径を
有する。尿の温度を測定するための温度センサ114が
尿受け槽細径部108に設けられる。
【0020】導管105の一端が尿受け槽細径部108
の底部108bに接続される。導管105の他の一端が
屈折率計103に接続される。導管105が屈折率計1
03に接続される。屈折率計103を配置する位置は、
尿受け槽101を配置した位置より低くなるように構成
される。
【0021】尿の排出、尿の収容を切り替えるための尿
排出制御バルブすなわちピンチバルブ102が導管10
6に設けられる。ピンチバルブ102を閉制御すること
により、尿は尿受け槽細径部108に導入され、そこに
貯えられる。尿が尿受け槽細径部108を満たすと、尿
は尿受け槽101に貯えられる。
【0022】ピンチバルブ102を開制御し、続いて、
ピンチバルブ102を閉制御することにより、屈折率計
103に尿が導入される。屈折率計103が出力する信
号と、温度センサ114が出力する信号を用いて、屈折
率と比重と温度の関係式により、尿の比重値を演算する
ことができる。
【0023】導管106はゴム管等で形成される。導管
106は、ピンチバルブ102の突出ピンを押圧すると
閉状態になり、突出ピンを引っ込めると開通状態にな
る。尿受け槽101及び尿受け槽細径部108の中に収
容されている尿は、ピンチバルブ102を開くことによ
って、導管105を通って屈折率計103の中に導入さ
れ、さらに、導管106を通って排液タンク104の中
に自由落下するように構成されている。排液タンク10
4の中の液面の上限の位置を検出するためのフロートス
イッチ115が排液タンク104の中に設けられる。
【0024】空気貯まり用パイプ136が尿受け槽細径
部108の底部108bに接続される。空気貯まり用パ
イプ136の下端は、の底部108bに連通し、空気貯
まり用パイプ136の上端は、尿受け槽細径部108の
底部108bより高い位置になるように配置されてい
る。尿受け槽101及び尿受け槽細径部108に流入し
た尿により発生する圧力を測定するための圧力センサ1
07が、空気貯まり用パイプ136の上端に設けられ
る。圧力センサ107は、空気貯まりパイプ136内に
滞留する空気を介して、尿受け槽101内の尿の液面を
検出する。圧力センサ107は、尿受け槽101及び尿
受け槽細径部108に流入した尿により発生する圧力を
測定して、この圧力に関する検出信号を出力する。
【0025】圧力センサ107は、例えば、アンプ内蔵
のトランスヂューサであり、日本データ・インスツルメ
ンツ社から「MODEL XCA」として入手すること
ができる。ここで、尿の比重値によって、同じ量の尿量
であっても、圧力センサ107で検出される圧力の値が
異なることが考えられるけれども、屈折率計103で測
定される尿の比重値に対する補正値を尿量に加味するこ
とによりり、比重値が異なることによる尿量の差異を補
正することができる。
【0026】傘状整流器116が尿受け槽101の内部
に設けられる。傘状整流器116は、尿が尿受け槽10
1に投入されたときに、気泡が空気貯まりパイプ136
内に入り込むのを阻止するために設けられる。傘状整流
器116により、投入された尿が尿受け槽101の壁面
を沿って流れ込み、空気貯まりパイプ136内の空気を
尿でスムーズに置換することができる。ピンチバルブ1
02を閉制御し、導管106を閉じ、圧力センサ107
により、尿受け槽101及び尿受け槽細径部108に収
容されている尿の水頭圧を測定することができる。
【0027】尿受け槽101に入れられた尿量が、尿受
け槽細径部108の内容積よりも少ない場合には、尿受
け槽細径部108の断面積(A)は一定であるので、圧
力センサ107からの出力信号の絶対値(P)を計測す
ることにより、水頭高さhは、以下に示す式1により計
算することができる。 P=ρ*h ……(式1) ここに、Pは圧力であり、ρは比重であり、hは水頭高
さである。式1における比重ρは、屈折率計103によ
り測定される。水頭高さhと尿受け槽細径部108の断
面積Aとを用いて、尿受け槽細径部108に収容されて
いる尿量V1を測定することができる。
【0028】尿受け槽101に入れられた尿量が、尿受
け槽細径部108の内容積よりも多い場合には、ピンチ
バルブ102を開制御する。すると、尿受け槽101に
入れられた尿は導管105から屈折率計103を通り排
液タンク104の中に流れる。すると、尿受け槽101
及び尿受け槽細径部108に収容されている尿量に対応
した圧力が圧力センサ107により検出される。
【0029】流量Qは、尿受け槽101の形状、特に、
高さによって変化する。尿受け槽101の形状による流
量Qの変化を補正するために、信号継続時間Tに対応し
た補正値を演算処理の過程において加味することによ
り、流量Qの誤差を排除して、正確に尿受け槽101内
の尿量V2を算出することができる。このようにして演
算した尿量V2に、尿受け槽細径部108の内容積V3
を加算することによって、尿受け槽101に入れられた
尿量V4を求めることができる。
【0030】そして、ピンチバルブ102を開制御し、
続いて、ピンチバルブ102を閉制御することにより、
屈折率計103に尿が導入される。屈折率計103が出
力する信号と、温度センサ114が出力する信号を用い
て、屈折率と比重と温度の関係式により、尿の比重値を
演算することができる。
【0031】尿受け槽細径部108に収容されている尿
の一部分を採取するための導管109の一端が尿受け槽
細径部108の底部108bに接続される。導管109
の他の一端にサンプル採取ノズル121が接続される。
採取用の尿の排出、尿の収容を切り替えるための尿採取
制御バルブすなわちピンチバルブ110が導管109に
設けられる。ピンチバルブ109を閉制御することによ
り、尿は尿受け槽細径部108から排出される。
【0032】導管109はゴム管等で形成される。導管
109は、ピンチバルブ110の突出ピンを押圧すると
閉状態になり、突出ピンを引っ込めると開通状態にな
る。尿受け槽細径部108の中に収容されている尿は、
ピンチバルブ110を開くことによって、導管109を
通ってサンプル採取ノズル121の中に導入されるよう
に構成される。サンプル採取ノズル121は、複数個配
列されたサンプルボトル111の上部を移動される。サ
ンプリングボトル切り替え機112が、サンプル採取ノ
ズル121を移動させるために設けられる。サンプル採
取に適当なサンプリングボトル111が、サンプリング
ボトル切り替え機112を作動させることによってて選
択制御されるように構成される。サンプル採取ノズル1
21により、必要なサンプルを採取する。受け容器11
3がサンプリングボトル111の脇に設けられる。受け
容器113の底部113bハ導管134を介して排液タ
ンク132に連結される。
【0033】本発明の尿測定装置100は、尿受け槽1
01、尿受け槽細径部108、導管109、サンプリン
グボトル切り替え機112は、この順序で、高い位置か
ら低い位置になるように配置される。この構成により、
圧力センサ18が出力する圧力に関する信号に基づい
て、ピンチバルブ110を開閉制御して、尿受け槽10
1、尿受け槽細径部108に収容されている尿をサンプ
リングボトル111の中に自然落下させ、それによっ
て、尿を採取することができる。図1には、一例とし
て、3個のサンプリングボトル111を示すが、サンプ
リングボトルの数は、1個であってもよいし、2個であ
ってもよいし、或いは、3個以上であってもよい。
【0034】サンプリングボトル111への尿の採取
は、尿受け槽細径部108内に残っている尿量について
圧力センサ18が出力する圧力に関する信号の絶対値を
監視しながら、ピンチバルブ110を開閉制御すること
によって、精度良く行うことができる。
【0035】尿測定装置100の内部の洗浄は、水道水
などの洗浄水を用いて行うことができる。アスピレータ
118が電磁弁117と洗浄液槽120に連結される。
水道水等の洗浄水が外部より電磁弁117を介してアス
ピレータ118に供給される。洗浄液が洗浄液槽120
に収容されている。洗浄液の主成分は、例えば、次亜塩
素酸ナトリウムである。洗浄液バルブすなわちピンチバ
ルブ119がアスピレータ118と洗浄液槽120との
間に設けられる。
【0036】尿測定装置100の内部を洗浄するときに
は、電磁弁117を開いて、洗浄水をアスピレータ11
7に供給する。アスピレータ117は、洗浄液槽120
からの洗浄剤を洗浄水に混入させる。ピンチバルブ11
9を閉じて、電磁弁117を開いくことにより、洗浄水
だけで尿測定装置100の内部を洗浄することができ
る。サンプル採取ノズル121を洗浄するための噴出ノ
ズル(図示せず)が受け用器113に設けられる。電磁
弁117を通過した洗浄水の一部分は、配管(図示せ
ず)を介して噴出ノズルに供給することができる。噴射
(図示せず)を尿受け槽101の上方に設け、噴射ノズ
ル61から噴射水を尿受け槽101の壁面を沿ってスパ
イラル状に流出するのがよい。
【0037】図2を参照すると、本発明の尿測定装置1
00は中央演算装置180を備える。中央演算装置18
0は、尿測定装置100の作動を制御するための作動制
御手段140を含む。中央演算装置180は、尿排出制
御バルブすなわちピンチバルブ102を開閉制御するた
めの尿排出制御バルブ駆動手段142と、尿採取制御バ
ルブすなわちピンチバルブ110を開閉制御するための
尿採取制御バルブ駆動手段144と、圧力センサ107
から出力信号を入力して、圧力センサ107が検出した
圧力の値を演算するための圧力値演算手段146と、尿
が尿受け槽細径部108の内部全体に収容されていると
きに圧力センサ107から出力される出力信号に対応す
る圧力基準値を記憶している圧力基準値記憶手段148
とを含む。
【0038】中央演算装置180は、更に、圧力値演算
手段146が出力する圧力値の演算結果と、圧力基準値
記憶手段148が記憶している圧力基準値とを比較し、
投入された尿量が、尿受け槽細径部108の内容積より
大きいか、或いは、尿受け槽細径部108の内容積より
小さいかを判定するための圧力比較手段150と、圧力
値の演算結果に基づいて、投入尿量を演算するための尿
量演算手段152と、データの入出力を制御するための
データ入出力制御手段154と、データの記憶を行うた
めのデータ記憶手段156と、尿排出制御バルブすなわ
ちピンチバルブ102を開閉制御するための尿排出制御
バルブ駆動手段142と、ピンチバルブ102を開制御
してからピンチバルブ102を閉制御するまでの時間、
すなわち、信号継続時間Tを計測するための圧力センサ
出力信号計時手段160とを含む。
【0039】中央演算装置180は、更に、屈折率計1
03からの出力信号と、温度センサ114からの出力信
号とに基づいて、予め記憶している屈折率、温度、比重
の関係式を用いて尿の比重値をするための尿比重値演算
手段162と、尿採取制御バルブすなわちピンチバルブ
110を開閉制御するための尿採取制御バルブ駆動手段
144と、電磁弁117を開閉制御するための電磁弁駆
動手段164と、サンプリングボトル切り替え機112
の作動を制御するためのサンプリングボトル切替制御手
段166と、洗浄液バルブすなわちピンチバルブ119
を開閉制御するための洗浄液バルブ駆動手段168とを
含む。
【0040】次に、本発明の尿測定装置100の作動に
ついて説明する。図2から図7を参照すると、本発明の
尿測定装置100の実施の形態では、尿測定装置100
の作動の制御は、図2に示す中央演算装置180に内蔵
されたソフトウエアによって制御される。尿測定装置1
00は中央演算装置180を備え、操作スイッチ170
を作動させることにより作動するように構成されてい
る。
【0041】図2に示すように、尿排出制御バルブすな
わちピンチバルブ102、尿採取制御バルブすなわちピ
ンチバルブ110、サンプリングボトル切り替え機11
2、洗浄液バルブすなわちピンチバルブ119、電磁弁
117は、中央演算装置180からの制御信号により制
御されるように構成されている。圧力センサ107、温
度センサ114、屈折率計103、操作スイッチ170
からの信号が、中央演算装置180に与えられる。ここ
で、操作スイッチ170は、必ずしも独立して設けなく
てもよい。例えば、患者が排泄した尿を尿測定装置10
0に流入させるために、尿受け槽蓋101aを開くこと
によって尿測定装置100が起動するように、操作スイ
ッチ170を尿受け槽蓋101aの開閉等に連動するよ
うに構成してもよい。
【0042】図2及び図3を参照すると、尿測定装置1
00を作動させるときには、最初に、操作スイッチ70
を作動させ、作動制御手段140が出力する初期値設定
信号により、装置を初期状態に設定する。すなわち、作
動制御手段140が出力する初期値設定信号により、尿
排出制御バルブ駆動手段142が尿排出制御バルブすな
わちピンチバルブ102を閉制御し、尿採取制御バルブ
駆動手段144が尿採取制御バルブすなわちピンチバル
ブ110を閉制御する(ステップ301)。
【0043】尿受け槽101の尿受け槽蓋101aが開
く(ステップ302)。患者が尿を尿受け槽101に入
れる(ステップ303)。尿受け槽101の尿受け槽蓋
101aが閉まる(ステップ304)。圧力センサ10
7から信号が出力される(ステップ305)。圧力セン
サ107から出力される信号が安定するまで待つ(ステ
ップ306)。
【0044】次に、図2及び図4を参照すると、圧力値
演算手段146が圧力センサ107から出力信号を入力
して、圧力センサ107が検出した圧力の値を演算す
る。圧力基準値記憶手段148は、尿が尿受け槽細径部
108の内部全体に収容されているときに圧力センサ1
07から出力される出力信号に対応する圧力基準値を記
憶している。圧力比較手段150は、圧力値演算手段1
46が出力する圧力値の演算結果と、圧力基準値記憶手
段148が記憶している圧力基準値とを比較し、投入さ
れた尿量が、尿受け槽細径部108の内容積より大きい
か、或いは、尿受け槽細径部108の内容積より小さい
かを判定する。投入された尿量が尿受け槽細径部108
の内容積より小さい場合には、尿量演算手段152は、
圧力値の演算結果に基づいて、投入尿量を演算する(ス
テップ307)。投入尿量の演算結果は、データ入出力
制御手段154により、データ記憶手段156に記憶さ
れる。投入された尿量が尿受け槽細径部108の内容積
より小さい場合には、ステップ312へ進む。
【0045】ここで、図8は、本発明の尿測定装置の実
施の形態の作動において、圧力センサからの信号がスレ
ッシュホールド電圧より低いときの信号を示す図であ
る。図8を参照すると、圧力センサ107からの信号
(V)が、尿受け槽細径部108の内容積が満水時の圧
力センサ107からの信号(TV)より低い場合には、
総投入尿量は、圧力センサ107からの信号(V)に係
数(K)を掛けることによって求められる。すなわち、 総投入尿量=圧力センサ107からの信号(V)*係数
(K) である。
【0046】投入された尿量が尿受け槽細径部108の
内容積より大きい場合には、ステップ308へ進む。尿
排出制御バルブ駆動手段142は、尿排出制御バルブす
なわちピンチバルブ102を開制御する(ステップ30
8)。尿は導管105から屈折率計103を通って排液
タンク104の中に流れる。尿受け槽101、尿受け槽
細径部108に収容されている尿量の水頭圧に対応する
信号が圧力センサ107により検出される(ステップ3
09)。
【0047】ピンチバルブ102を開制御してから、圧
力センサ107が検出する圧力の絶対値が、尿受け槽細
径部108を水で満たしたときに圧力センサ107が検
出する圧力の絶対値と等しくなったとき、尿排出制御バ
ルブ駆動手段142は、尿排出制御バルブすなわちピン
チバルブ102を閉制御する(ステップ310)。この
場合、尿受け槽細径部108を水で満たしたときに圧力
センサ107が検出する圧力の絶対値は、予め、圧力基
準値記憶手段148に記憶されている。
【0048】そして、圧力センサ出力信号計時手段16
0が、ピンチバルブ102を開制御してからピンチバル
ブ102を閉制御するまでの時間、すなわち、信号継続
時間(T)を計測する。信号継続時間(T)を計測する
ことにより、尿受け槽101内の尿量(V2)を、前述
した式2、すなわち、V2=Q*Tにより計算する。尿
量演算手段152は式2を記憶している。式2を用いて
演算された尿量V2に、尿受け槽細径部108の内容積
を加算して、投入された尿量を演算する(ステップ31
1)。
【0049】、図9は、本発明の尿測定装置の実施の形
態の作動において、圧力センサからの信号がスレッシュ
ホールド電圧より高いときの信号を示す図である。図9
を参照すると、圧力センサ107からの信号(V)が、
尿受け槽細径部108の内容積が満水時の圧力センサ1
07からの信号(TV)より高い場合には、ピンチバル
ブ102を開制御したときからピンチバルブ102を閉
制御したときまでの時間(T)を測定する。そして、こ
のときの流出量は、 流出量=開口面積(一定)*時間(T)*係数(K2) によって求められる。総投入尿量は、流出量に尿受け槽
細径部108の内容積を加算することによって求められ
る。すなわち、 総投入尿量=流出量+尿受け槽細径部108の内容積 である。
【0050】次に、尿排出制御バルブ駆動手段142
は、尿排出制御バルブすなわちピンチバルブ102を開
制御する(ステップ312)。そして、一定時間待つ
(ステップ313)。次に、尿排出制御バルブ駆動手段
142は、尿排出制御バルブすなわちピンチバルブ10
2を閉制御する(ステップ314)。それによって、尿
は屈折率計103に導入される。次に、図2及び図5を
参照すると、屈折率計103からの出力信号は尿比重値
演算手段162に入力される(ステップ315)。温度
センサ114からの出力信号は尿比重値演算手段162
に入力される(ステップ316)。
【0051】尿比重値演算手段162は、屈折率計10
3からの出力信号と、温度センサ114からの出力信号
とに基づいて、予め記憶している屈折率、温度、比重の
関係式を用いて尿の比重値を演算する(ステップ31
7)。ステップ307又はステップ311で演算された
尿量を、ステップ317で演算された比重値を用いて補
正する(ステップ318)。
【0052】サンプリングボトル切替制御手段166が
動作してサンプリングボトル切り替え機112を作動さ
せることによって、サンプル採取ノズル121は受け容
器113の上部の位置に移動される(ステップ31
9)。尿採取制御バルブ駆動手段144は、尿採取制御
バルブすなわちピンチバルブ110を開制御する(ステ
ップ320)。圧力値演算手段146が圧力センサ10
7から出力信号を入力して、圧力センサ107が検出し
た圧力の値を演算する。圧力比較手段150は、圧力基
準値記憶手段148が記憶している水頭値と尿量の関係
と、圧力値演算手段146が出力する圧力値の演算結果
とを比較し、尿受け槽細径部108の中の尿量から減っ
た分の尿量が、所定の採取尿量に達するまで待つ(ステ
ップ321)。
【0053】尿は、導管109、サンプル採取ノズル1
21、受け容器113、導管134を通って排液タンク
132に導入され、外部132に排出される。この尿に
よって、一部尿採取回路が共洗いされる。次に、図2及
び図6を参照すると、所定の尿量に達した後、尿採取制
御バルブ駆動手段144は、尿採取制御バルブすなわち
ピンチバルブ110を閉制御する(ステップ322)。
【0054】共洗い動作が終了すると、サンプリングボ
トル切替制御手段166が動作してサンプリングボトル
切り替え機112を作動させることによって、サンプル
採取ノズル121はサンプリングボトル111の上部の
位置に移動される(ステップ323)。尿採取制御バル
ブ駆動手段144は、尿採取制御バルブすなわちピンチ
バルブ110を開制御する(ステップ324)。圧力値
演算手段146が圧力センサ107から出力信号を入力
して、圧力センサ107が検出した圧力の値を演算す
る。圧力比較手段150は、圧力基準値記憶手段148
が記憶している水頭値と尿量の関係と、圧力値演算手段
146が出力する圧力値の演算結果とを比較し、尿受け
槽細径部108の中の尿量から減った分の尿量が、所定
の採取尿量に達するまで待つ(ステップ325)。
【0055】所定の尿量に達した後、尿採取制御バルブ
駆動手段144は、尿採取制御バルブすなわちピンチバ
ルブ110を閉制御する(ステップ326)。尿採取の
動作が終了すると、サンプリングボトル切替制御手段1
66が動作してサンプリングボトル切り替え機112を
作動させることによって、サンプル採取ノズル121は
受け容器113の上部の位置に移動される(ステップ3
27)。次に、尿排出制御バルブ駆動手段142は、尿
排出制御バルブすなわちピンチバルブ102を開制御
し、尿採取制御バルブ駆動手段144は、尿採取制御バ
ルブすなわちピンチバルブ110を開制御する(ステッ
プ328)。
【0056】次に、図2及び図7を参照すると、尿受け
槽101、尿受け槽細径部108の中の尿を排液タンク
104の中に排出する。圧力センサ107からの出力信
号が無くなるまで待つ(ステップ329)。次に、電磁
弁駆動手段164が電磁弁117を開いて、外部133
より給水される水道水で尿受け槽101を洗浄する(ス
テップ330)。
【0057】洗浄中に、フロートスイッチ115が導通
動作したかどうかを判定する(ステップ331)。フロ
ートスイッチ115が導通動作した場合、電磁弁117
をを閉制御する(ステップ332)。そして、フロート
スイッチ115が切れるのを待つ(ステップ333)。
それによって、装置の内部に洗浄水が溢れるのを防いで
いる。
【0058】フロートスイッチ115が切れると、電磁
弁駆動手段164は電磁弁117を開制御し、洗浄の続
きを実行する(ステップ334)。所定時間の洗浄を行
った後、電磁弁駆動手段164が電磁弁117を閉制御
する(ステップ335)。それによって、尿の測定動作
は終了する(ステップ336)。ピンチバルブ119の
動作は、洗浄液バルブ駆動手段168の動作によって、
予め予定された所定の時刻又は時間間隔に洗浄液が洗浄
水に混入されるように、適宜定められている。
【0059】本発明の尿測定装置100は、尿測定装置
100が測定したデータを送信するための送信用インタ
ーフェースと、外部からデータを受信するための受信用
インターフェースとを備えている。送信用インターフェ
ースは、データ記憶手段156に記憶されているデータ
をデータ入出力制御手段154の作動を介して出力する
ためのデータ出力手段172を含む。受信用インターフ
ェースは、外部からデータを入力し、データ入出力制御
手段154の作動を介してデータ記憶手段156に記憶
するためのデータ入力手段174を含む。
【0060】本発明の尿測定装置100は、操作ガイダ
ンスの音声データを録音するための録音手段176を備
える。この録音手段176が録音するデータは、例え
ば、患者の氏名などを含む。録音手段176が録音した
データをデータ記憶手段156に記憶するように構成し
てもよい。
【0061】データ管理装置200は、データ受信手段
202と、データ送信手段204とを備える。データ出
力手段172は、データ受信手段202にデータを送信
することができるように構成される。データ入力手段1
74は、データ送信手段204からデータを受信するこ
とができるように構成される。データ管理装置200
は、例えば、ナースステーションに配置される。
【0062】本発明の尿測定装置100が送信するデー
タは、尿量、尿比重、患者の氏名、測定の年月日及び又
は日時、アラームデータ、各種の設定値(例えば、各種
の係数、設定されている洗浄時刻、一部採取尿の設定の
有無など)などである。本発明の尿測定装置100が受
信するデータは、患者の氏名、操作ガイダンスの音声デ
ータ、各種の設定値(例えば、各種の係数、設定されて
いる洗浄時刻、一部採取尿の設定の有無など)、患者へ
の指示などである。この場合、操作ガイダンスの音声デ
ータは、予め、ナースステーションに配置されたデータ
管理装置200に録音しておき、そのデータをデータ管
理装置200から尿測定装置100に送信するように構
成することもできる。
【0063】上記の説明は、本発明の測定装置を尿量の
測定に適用した場合について説明したけれども、本発明
の測定装置が測定することができる測定液は尿に限定さ
れない。例えば、本発明の測定装置は、液体薬品を一定
量ずつ多数のボトルに注入する理化学分析装置に応用す
ることができる。このような適用では、上記の説明にお
ける「尿」を「液体」に置き換えて読めば、その装置の
構成及び作動を良く理解することができる。
【0064】すなわち、尿測定装置、尿受け槽、尿受け
槽細径部、尿採取制御バルブ駆動手段、尿採取制御バル
ブ駆動手段、尿量演算手段、尿比重値演算手段を、それ
ぞれ、液体測定装置、液体受け槽、液体受け槽細径部、
液体採取制御バルブ駆動手段、液体採取制御バルブ駆動
手段、液体量演算手段、液体比重値演算手段とし、それ
らが取り扱う対象を液体とすればよい。このような適用
においても、本発明の測定装置は、液体と接触する部分
に可動部がないので、故障の発生を大幅におさえること
ができる。
【0065】
【発明の効果】本発明により、尿量の測定範囲が広く、
小型で高精度の尿測定装置を提供することができる。ま
た、本発明の尿測定装置は、尿と接触する部分に可動部
がないので、故障発生率が従来の尿測定装置に比べては
るかに小さい。更に、本発明の尿測定装置は、データ収
集システムとデータ通信を行うことができるので、尿測
定装置が測定したデータの内容を、尿測定装置から離れ
た場所で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の尿測定装置の実施の形態の構造を示す
概略部分断面図である。
【図2】本発明の尿測定装置のの代表的な構成を示す概
略ブロック図である。
【図3】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動を示す
フローチャートの第1の部分を示す図である。
【図4】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動を示す
フローチャートの第2の部分を示す図である。
【図5】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動を示す
フローチャートの第3の部分を示す図である。
【図6】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動を示す
フローチャートの第4の部分を示す図である。
【図7】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動を示す
フローチャートの第5の部分を示す図である。
【図8】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動におい
て、圧力センサからの信号がスレッシュホールド電圧よ
り低いときの信号を示す図である。
【図9】本発明の尿測定装置の実施の形態の作動におい
て、圧力センサからの信号がスレッシュホールド電圧よ
り高いときの信号を示す図である。
【符号の説明】
100 尿測定装置 101 尿受け槽 102 ピンチバルブ 104 排液タンク 105 導管 107 圧力センサ 108 尿受け槽細径部 109 導管 110 ピンチバルブ 111 サンプリングボトル 112 サンプリング切り替え機112 113 受け容器 114 温度センサ 115 フロートスイッチ 116 傘状整流器 117 電磁弁 118 アスピレータ 119 ピンチバルブ 120 洗浄液槽 121 サンプル採取ノズル 134 導管 136 空気貯まり用パイプ 138 導管 140 作動制御手段 142 尿排出制御バルブ駆動手段 144 尿採取制御バルブ駆動手段 146 圧力値演算手段 148 圧力基準値記憶手段 150 圧力比較手段 152 尿量演算手段 154 データ入出力制御手段 156 データ記憶手段 160 圧力センサ出力信号計時手段 162 尿比重値演算手段 164 電磁弁駆動手段 166 サンプリングボトル切替制御手段 168 洗浄液バルブ駆動手段 170 操作スイッチ 172 データ出力手段 174 データ入力手段 176 録音手段 180 中央演算装置 200 データ管理装置 202 データ受信手段 204 データ送信手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定すべき尿を受け入れてその量を測
    定するための尿測定装置において、 測定すべき尿を受け入れるための尿受け槽と、 該尿受け槽の底部に接続された尿受け槽細径部と、 該尿受け槽細径部の底部に接続された尿排出用導管と、 該尿排出用導管の開閉を制御するための尿排出制御バル
    ブと、 第一端及び第二端を有し、第一端が前記尿受け槽の底部
    に接続され、第二端が第一端の接続個所より高い位置に
    あるように配置された空気溜り用パイプと、 該空気溜り用パイプの第二端に対して配置され、前記空
    気溜り用パイプ内に滞留する空気を介して前記尿受け槽
    に収容されている尿の量を検出するための圧力センサ
    と、 前記圧力センサから出力信号を入力して、前記圧力セン
    サから出力信号が出力されている継続時間を計測するた
    めの圧力センサ出力信号計時手段と、 前記圧力センサから出力信号を入力して、前記圧力セン
    サが検出した圧力の値を演算するための圧力値演算手段
    と、 尿が前記尿受け槽細径部の内部全体に収容されていると
    きに前記圧力センサから出力される出力信号に対応する
    圧力基準値を記憶している圧力基準値記憶手段と、 前記圧力値演算手段が出力する圧力値の演算結果と、前
    記圧力基準値記憶手段が記憶している圧力基準値とを比
    較するための圧力比較手段と、 前記圧力比較手段が出力する信号に基づいて、前記圧力
    値演算手段が出力する信号又は前記圧力センサ出力信号
    計時手段が出力する信号を用いて尿の量を演算するため
    の尿量演算手段と、を備えていることを特徴とする尿測
    定装置。
  2. 【請求項2】 尿受け槽に接続され、前記尿受け槽に
    収容された尿の一部を採取するための尿採取用導管と、 該尿採取用導管の開閉を制御するための尿採取制御バル
    ブとを備え、 前記尿採取制御バルブの開閉が、前記圧力値演算手段が
    出力する信号に基づいて制御されるように構成されてい
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の尿測定装置。
  3. 【請求項3】 尿の屈折率を測定する屈折率測定手段
    と、 該屈折率測定手段が出力する信号に基づいて尿の比重値
    演算する尿比重値演算手段と、備えていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の尿測定装置。
  4. 【請求項4】 前記空気溜り用パイプは、第一端の管
    内径が及び第二端の管内径より大きく形成されているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の尿測定装置。
  5. 【請求項5】 尿に含まれる気泡が前記空気溜り用パ
    イプに入り込まないようにするために、尿受け槽の壁面
    に沿うように尿を流れ込ませるための手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項
    に記載の尿測定装置。
  6. 【請求項6】 尿測定装置が測定したデータを送信す
    るための送信用インターフェースと、外部からデータを
    受信するための受信用インターフェースとを備えている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項
    に記載の尿測定装置。
  7. 【請求項7】 操作ガイダンスの音声データを録音す
    るための録音手段を備えていることを特徴とする請求項
    1から請求項6のいずれか1項に記載の尿測定装置。
  8. 【請求項8】 測定すべき液体を受け入れてその量を
    測定するための液体測定装置において、 測定すべき液体を受け入れるための液体受け槽と、 該液体受け槽の底部に接続された液体受け槽細径部と、 該液体受け槽細径部の底部に接続された液体排出用導管
    と、 該液体排出用導管の開閉を制御するための液体排出制御
    バルブと、 第一端及び第二端を有し、第一端が前記液体受け槽の底
    部に接続され、第二端が第一端の接続個所より高い位置
    にあるように配置された空気溜り用パイプと、 該空気溜り用パイプの第二端に対して配置され、前記空
    気溜り用パイプ内に滞留する空気を介して前記液体受け
    槽に収容されている液体の量を検出するための圧力セン
    サと、 前記圧力センサから出力信号を入力して、前記圧力セン
    サから出力信号が出力されている継続時間を計測するた
    めの圧力センサ出力信号計時手段と、 前記圧力センサから出力信号を入力して、前記圧力セン
    サが検出した圧力の値を演算するための圧力値演算手段
    と、 液体が前記液体受け槽細径部の内部全体に収容されてい
    るときに前記圧力センサから出力される出力信号に対応
    する圧力基準値を記憶している圧力基準値記憶手段と、 前記圧力値演算手段が出力する圧力値の演算結果と、前
    記圧力基準値記憶手段が記憶している圧力基準値とを比
    較するための圧力比較手段と、 前記圧力比較手段が出力する信号に基づいて、前記圧力
    値演算手段が出力する信号又は前記圧力センサ出力信号
    計時手段が出力する信号を用いて液体の量を演算するた
    めの液体量演算手段と、を備えていることを特徴とする
    液体測定装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372547A (ja) * 2001-04-11 2002-12-26 Horiba Ltd 自動蓄尿検査装置

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