JPH0830405A - 外部記憶装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の上位装置の相互間におけるインターフ
ェイスを必要とすることなく、個々の上位装置の配下で
稼動する複数のライブラリ装置の間で容易に可搬性記録
媒体の交換を可能にする。 【構成】 複数のライブラリ装置２００ａと２００ｂの
間に、各々の収納棚２の受け渡し用セル２ｂを相互に接
続する可搬性記録媒体移送機構４と、通信インターフェ
イス４ａと、両端の受け渡し用セル２ｂ内における可搬
性記録媒体の有無を検知する媒体有無センサとを設け、
一方から他方への可搬性記録媒体の受け渡しとともに、
通信インターフェイス４ａによって当該可搬性記録媒体
の個別認識情報の伝達を行う構成とし、個々のライブラ
リ装置２００ａおよび２００ｂは、可搬性記録媒体の受
け渡しに伴う状況の変化を、各々が接続された上位装置
に対して個別に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外部記憶装置に関し、
特に、複数のライブラリ装置を接続して構築された大容
量の外部記憶装置等に適用して有効な技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から汎用計算機の外部記憶装置とし
て、カートリッジ型の磁気テープなどの可搬性記録媒体
を大量に収容し、汎用計算機などの上位装置からの指示
により、可搬性記録媒体を自動的に記録媒体駆動装置に
マウント／デマウントする機能を備えたライブラリ装置
が存在している。可搬性記録媒体の収納容量を大きくす
るために、たとえば、特開平２−５０２１３９号公報に
記載されている様に、略円筒状の収納棚を有する前記ラ
イブラリ装置を複数個隣接させ、装置間で可搬性記録媒
体の受け渡しを行う技術が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、一方のライブラリ装置内の可搬性記録媒体を他方の
ライブラリ装置に移動するとき、２つのライブラリ装置
に設けられた可搬性記録媒体を移動する手段が用いられ
るが、これらのライブラリ装置は同一のホストシステム
に接続されていなければなかった。

【０００４】これは、上位装置と、これに接続されたラ
イブラリ装置とからなる１つのシステムを考えたとき、
複数のシステム間で可搬性記録媒体を交換することを考
慮していないためである。すなわち、ある１つのライブ
ラリ装置内で可搬性記録媒体を記録媒体駆動装置によっ
て読み書きする際に、その対象となる可搬性記録媒体駆
動装置が不足したとき、空いている可搬性記録媒体駆動
装置がある他のライブラリ装置に移動することを目的と
しているためである。

【０００５】このように、前述の従来技術では、個々の
ライブラリ装置がそれぞれ別の上位装置、特に異種のホ
ストシステム接続されている場合におけるライブラリ装
置間での可搬性記録媒体の交換／移動に関して考慮され
ていないため、移動元／移動先のそれぞれのライブラリ
装置は、それらに共通の上位装置（ホストシステム）に
接続されていなければならないという制約があった。

【０００６】このため、当該従来技術によって、各々が
別の上位装置の配下で稼動する複数のライブラリ装置間
での可搬性記録媒体の交換／移動を行おうとする場合に
は、上位装置の間に、ライブラリ装置間で授受される可
搬性記録媒体に関する情報を伝達するためのインターフ
ェイスが必要になり、各上位装置におけるオペレーティ
ングシステム等の基本ソフトウェアの変更等、システム
が複雑になるという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、複数の上位装置の相互間
におけるインターフェイスを必要とすることなく、個々
の上位装置の配下で稼動する複数のライブラリ装置の間
で容易に可搬性記録媒体の交換を行うことが可能な外部
記憶装置を提供することにある。

【０００８】本発明の他の目的は、可搬性記録媒体の移
動に伴う各ライブラリ装置における登録手続の簡略化お
よび迅速化を達成することが可能な外部記憶装置を提供
することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の外部記憶装置で
は、複数のライブラリ装置間に可搬性記録媒体移動手段
およびライブラリ装置間での情報の授受を行うインター
フェイス、さらには可搬性記録媒体の有無を検知するセ
ンサを設けるとともに、各ライブラリ装置による当該移
動手段の制御権を設定し、可搬性記録媒体移動手段の排
他制御を可能にした。より具体的には、複数のライブラ
リ装置間で移動した可搬性記録媒体の個別認識情報をイ
ンターフェイスを用いて複数のライブラリ装置間で授受
するとともに、可搬性記録媒体の移動先のライブラリ装
置が当該ライブラリ装置の上位装置に対し、可搬性記録
媒体の搬入／搬出および個別認識情報を通知する。

【００１０】

【作用】上記した本発明の外部記憶装置によれば、複数
のライブラリ装置の各々が接続された個々のホストシス
テム間での通信を行うことなく、可搬性記録媒体をライ
ブラリ装置間で移動または交換できる。また、同一仕様
のホストシステムのみならず、仕様の異なるホストシス
テムに接続されたライブラリ装置間の可搬性記録媒体を
容易に交換することができる。

【００１１】また、あるライブラリ装置に搬入された可
搬性記録媒体の個別認識情報を、当該媒体に貼付された
ラベルから読み取ったり媒体内に格納された情報から改
めて読み出さなくても、認識することができ、可搬性記
録媒体の移動に伴う各ライブラリ装置における登録手続
の簡略化および迅速化を達成できる。

【００１２】すなわち、本発明の外部記憶装置によれ
ば、複数のライブラリ装置間の記録媒体移動を行うと
き、以下に示す効果がある。

【００１３】１．複数のライブラリ装置がそれらに共通
で接続される１つの上位ホストシステムに接続する必要
はない。

【００１４】２．ライブラリ装置間において、相手側に
送り出した記録媒体の個別認識情報を相手側に伝達する
ことが可能となるため、それぞれのライブラリ装置が別
々の上位装置に接続されている場合でも、上位ホストシ
ステム間のインターフェイスを用いることなく、送り出
した記録媒体認識を行うことができ、媒体の移動／交換
が容易に行うことができる。

【００１５】３．上位ホストシステムとのインターフェ
イス仕様に合わせたライブラリ装置と別の上位ホストシ
ステムとのインターフェイス仕様に合わせたライブラリ
装置間における記録媒体交換を行う場合でも、移動を行
った記録媒体の個別認識情報を伝達する仕様／プロトコ
ルを決定しておくことにより、容易に記録媒体の交換／
移動を行うことができる。

【００１６】４．ライブラリ装置間において、送り出し
た記録媒体の認識記号を相手側に伝達伝達が可能となる
ため、相手側からきた記録媒体の認識を受け取り側で再
認識する必要が無くなる。このため、自ライブラリ装置
内への記録媒体の登録時間を短縮できる。

【００１７】５．相手側からの記録媒体到着／相手側か
らの記録媒体取り出し、を認識することが可能なため、
その認識を契機に自ライブラリ装置への記録媒体の登録
または自ライブラリ装置からの記録媒体の登録抹消をオ
ペレータの介入なしで行うことが可能となる。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。

【００１９】図１は、本発明の一実施例である外部記憶
装置の構成の一例を示す斜視図であり、図２は、本実施
例の外部記憶装置を含む情報処理システムの構成の一例
を示すブロック図、図３はその作用の一例を示す流れ
図、図４（ａ）および（ｂ）は、本実施例の外部記憶装
置で使用される可搬性記録媒体の一例を示す斜視図であ
る。

【００２０】本実施例の外部記憶装置は、複数のライブ
ラリ装置２００ａおよびライブラリ装置２００ｂを含ん
でいる。なお、ライブラリ装置２００ａおよび２００ｂ
はほぼ同様の構造を有しているので、以下の構成の説明
では、一方のライブラリ装置２００ａに着目して説明す
る。

【００２１】図１に示すように筐体１内部には複数の収
納棚２が所定の間隔をなして並列に設けられており、こ
の収納棚２の対向面には、複数の可搬性記録媒体３（図
４）が個別に収納される複数のセル２ａが規則的に開口
して配列されている。本実施例の可搬性記録媒体３は、
たとえば図４に例示されるように、シングルリール型の
磁気テープカートリッジからなる。なお、可搬性記録媒
体３としては、このような磁気テープカートリッジに限
らず、たとえば、光ディスク等、可搬性であればいかな
る記録媒体であってもよい。

【００２２】複数の収納棚２の間には、当該収納棚２に
対して並列に搬送レール５が配列されており、この搬送
レール５には可搬性記録媒体３を移動および認識するた
めの台車６ａ、昇降アーム６ｂ、媒体保持機構６ｃによ
り構成される自動搬送機構６が設けられている。

【００２３】一方の収納棚２の背面側には収納棚２に開
口している媒体装填口７ａを介して装填される可搬性記
録媒体３を駆動して、上位装置１００ａ（上位装置１０
０ｂ，図２）との間で授受されるデータ１２を可搬性記
録媒体３に記録または再生する複数台の記録媒体駆動装
置７が配置されている。この記録媒体駆動装置７は、記
録媒体駆動制御装置９（図２）の制御の下で稼動する。

【００２４】ライブラリ装置２００ａ（ライブラリ装置
２００ｂ）の自動搬送機構６は、自動搬送制御装置１０
ａ（自動搬送制御装置１０ｂ）に配下で制御されてい
る。また、各ライブラリ装置２００ａおよび２００ｂの
各々には、収納棚２の複数のセル２ａの各々の位置情報
（収納アドレス）と、当該セル２ａに収容されている可
搬性記録媒体３の個別認識情報（たとえば、ボリューム
シリアルナンバ）とが対応付けて記録される管理テーブ
ル等が格納される不揮発メモリ１１が設けられている。
そして、自動搬送制御装置１０ａ（自動搬送制御装置１
０ｂ）は自ライブラリ装置２００ａ（２００ｂ）内の不
揮発メモリ１１をアクセスすることにより、可搬性記録
媒体３の当該ライブラリ装置２００ａ（２００ｂ）内に
おける移動動作を制御し、また移動結果に応じて不揮発
メモリ１１の内容を更新する。

【００２５】もう一方の収納棚２には別のライブラリ装
置２００ｂに可搬性記録媒体３を移送するための可搬性
記録媒体移送機構４が設置されており、当該ライブラリ
装置２００ａの収納棚２の受け渡し用セル２ｂと、他方
のライブラリ装置２００ｂの収納棚２の受け渡し用セル
２ｂとの間における可搬性記録媒体３の移動が可能にな
っている。そして、各ライブラリ装置２００ａおよび２
００ｂからの移動指示を発行することにより、各ライブ
ラリ装置２００ａおよび２００ｂ（筐体１）間における
可搬性記録媒体３の移動が行われる。

【００２６】この可搬性記録媒体移送機構４は、複数の
ライブラリ装置２００ａおよび２００ｂによって共有さ
れるとともに、後述のように各ライブラリ装置によって
排他的に制御され、当該可搬性記録媒体移送機構４を使
用し、可搬性記録媒体３の移動を行う場合、可搬性記録
媒体移送機構４の制御権獲得が成功したライブラリ装置
からのみ移動指示を行うことができる。

【００２７】また、この可搬性記録媒体移送機構４の両
端（受け渡し用セル２ｂ）には、当該可搬性記録媒体移
送機構４に接続されたライブラリ装置２００ａおよび２
００ｂの双方から認識可能な媒体有無センサ８（図２）
が設けられており、可搬性記録媒体３の有無を把握する
ことが可能になっている。これにより、相手側のライブ
ラリ装置から到来した可搬性記録媒体３の存在、および
自ライブラリ装置から発送した可搬性記録媒体３が相手
側のライブラリ装置での取り出されたことが認識可能で
ある。

【００２８】また、本実施例の場合、複数のライブラリ
装置２００ａと２００ｂの間（筐体１の間）には、通信
インターフェイス４ａが設けられており、たとえば、可
搬性記録媒体移送機構４内にある可搬性記録媒体３の個
別認識情報を相手ライブラリ装置に伝達することが可能
になっている。このため、到着した可搬性記録媒体３の
受取側のライブラリ装置側で、当該可搬性記録媒体３に
貼り付けられたバーコード等のラベルから個別認識情報
を読み取ったり、または、その都度、記録媒体駆動装置
７に装填して可搬性記録媒体３に書き込まれている個別
認識情報を読みだして認識する必要はない。このため、
可搬性記録媒体３に貼り付けられた個別認識情報がない
場合などでも、記録媒体駆動装置７にその都度装填して
読み込む必要が無くなる。

【００２９】以下、本実施例の外部記憶装置の作用の一
例を説明する。

【００３０】なお、以下では作用の一例として、実際の
使用方法をある仕様の上位装置１００ａに接続されたラ
イブラリ装置２００ａから別の仕様の上位装置１００ｂ
に接続されたライブラリ装置２００ｂへの可搬性記録媒
体３の移動を行う場合を例にとり説明する。

【００３１】ここで使用するライブラリ装置２００ａと
ライブラリ装置２００ｂは上位装置１００ａおよび１０
０ｂからの指示やデータの遣り取りを行うインターフェ
イス仕様のみ異なっているが、可搬性記録媒体３の管理
方法、自動搬送機構６、可搬性記録媒体移送機構４など
の構成／仕様は同じであるものとする。

【００３２】まず、上位装置１００ａからライブラリ装
置２００ａの自動搬送制御装置１０ａへ、移動すべき可
搬性記録媒体３が収納された収納アドレスを移動元アド
レスおよび使用可能な可搬性記録媒体移送機構４の内、
移動を行う可搬性記録媒体３の収納位置から物理的に近
い可搬性記録媒体移送機構４を移動先アドレスとして移
動指示を発行する（図３，ステップ３０１）。

【００３３】この指示を受領した自動搬送制御装置１０
ａは、行先となる可搬性記録媒体移送機構４に対し、制
御権獲得要求を発行する。制御権獲得要求を受領した可
搬性記録媒体移送機構４では、現在、他方のライブラリ
装置２００ｂ側に制御権がなければ、制御権を当該ライ
ブラリ装置側に制御権を与える（ステップ３０２）。

【００３４】制御権の獲得に成功した自動搬送制御装置
１０ａは、自動搬送機構６を制御し移動元にある可搬性
記録媒体３を移動先の可搬性記録媒体移送機構４が接続
されている受け渡し用セル２ｂに移動する。自動搬送制
御装置１０ａは、可搬性記録媒体移送機構４を使用し、
移動元である自ライブラリ装置２００ａ側の受け渡し用
セル２ｂにある可搬性記録媒体３を相手側のライブラリ
装置２００ｂの受け渡し用セル２ｂに移動させると同時
に、ライブラリ装置間の通信インターフェイス４ａを使
用し、相手側のライブラリ装置２００ｂへ今移動を行っ
た可搬性記録媒体３の個別認識情報を通信にて伝送する
（ステップ３０３）。

【００３５】この時点で、送出元のライブラリ装置２０
０ａの自動搬送制御装置１０ａは可搬性記録媒体移送機
構４の制御権返還を行い（ステップ３０４）、上位装置
１００ａへ可搬性記録媒体３の移動終了を通知する（ス
テップ３０５）。

【００３６】送り先である相手側のライブラリ装置２０
０ｂの自動搬送制御装置１０ｂでは、媒体有無センサ８
により、可搬性記録媒体移送機構４に接続された受け渡
し用セル２ｂ内における可搬性記録媒体３の有無を定期
的に監視しており、相手側のライブラリ装置２００ａか
ら到来する可搬性記録媒体３の存在を認識するととも
に、通信インターフェイス４ａを介して送り元のライブ
ラリ装置２００ａから伝達される当該可搬性記録媒体３
の個別認識情報を認識する（ステップ３０８）。

【００３７】この可搬性記録媒体３の到達を認識した時
点で自動搬送制御装置１０ｂは、当該ライブラリ装置２
００ｂに接続されている上位装置１００ｂに可搬性記録
媒体３の到着を報告する（ステップ３０９）。

【００３８】この報告を受けた上位装置１００ｂは、到
来した可搬性記録媒体３を認識するために、当該可搬性
記録媒体移送機構４内にある可搬性記録媒体３の個別認
識情報を、認識するコマンドにより可搬性記録媒体移送
機構４内の可搬性記録媒体３の存在の確認およびその個
別認識情報の認識を行う（ステップ３１０）。

【００３９】さらに、上位装置１００ｂは、当該可搬性
記録媒体移送機構４内の可搬性記録媒体３を空きとなっ
ている収納棚２のセル２ａまたは記録媒体駆動装置７に
移動する指示を自動搬送制御装置１０ｂに発行する（ス
テップ３１１）。

【００４０】移動指示を受領した自動搬送制御装置１０
ｂは、相手側のライブラリ装置２００ａからの当該可搬
性記録媒体移送機構４に対するアクセスを禁止するた
め、当該可搬性記録媒体移送機構４に対し制御権獲得要
求を発行し、制御権獲得後（ステップ３１２）、可搬性
記録媒体移送機構４内の可搬性記録媒体３を取り出し
て、指示された行先である収納棚２のセル２ａまたは記
録媒体駆動装置７に搬送する（ステップ３１３）。

【００４１】この移動動作では、可搬性記録媒体移送機
構４から可搬性記録媒体３を取り出した後に可搬性記録
媒体移送機構４の制御権の返還を行う（ステップ３１
４）。

【００４２】さらに、上述の一連の移動処理が完了した
時点で、上位装置１００ｂに終了報告を行うとともに、
これを契機に相手側から到来した可搬性記録媒体３の個
別認識情報を上位装置１００ａ側の不揮発メモリ１１上
にある管理情報に、当該可搬性記録媒体３の管理情報を
登録する（ステップ３１５）。

【００４３】一方、可搬性記録媒体３を可搬性記録媒体
移送機構４に送り出した側のライブラリ装置２００ａの
自動搬送制御装置１０ａは、媒体有無センサ８を介し
て、送り出した可搬性記録媒体３が相手側の自動搬送制
御装置１０ｂによって抜き取られた事を認識すると、自
身の上位装置１００ａに対し、当該事象を報告する（ス
テップ３０６）。

【００４４】この事象の報告を受けた上位装置１００ａ
は、これを契機として先程、可搬性記録媒体移送機構４
に送り出した可搬性記録媒体３が相手側のライブラリ装
置２００ｂ側に移動し、自ライブラリ装置２００ａ側に
は存在しなくなったことを記録するため、上位装置１０
０ａ側の不揮発メモリ１１上にある管理情報から当該可
搬性記録媒体３の管理情報を抹消し、当該可搬性記録媒
体３がライブラリ装置２００ａ内に存在しない状態にす
る。

【００４５】以上の一連の流れにより、複数の上位装置
１００ａと１００ｂの間における情報連絡を行うことな
く、すなわち、両上位装置間に特別なインターフェイス
等を設けることなく、異なる上位装置１００ａと１００
ｂの配下にある複数のライブラリ装置２００ａと２００
ｂの間で可搬性記録媒体３の受け渡しを行うことが可能
となる。また、受取側である相手ライブラリ装置では可
搬性記録媒体３の到着時に、ライブラリ装置２００ａと
２００ｂの間に設けられた通信インターフェイス４ａを
介して個別認識情報を認識できるため、可搬性記録媒体
３の個別認識情報を改めて認識することなく受取側に当
該記録媒体を登録することが可能となり、可搬性記録媒
体３の移動に伴う各ライブラリ装置における登録手続の
簡略化および迅速化を達成することができる。

【００４６】以上説明したように、本実施例の外部記憶
装置によれば、可搬性記録媒体移送機構４により接続さ
れた複数のライブラリ装置間で可搬性記録媒体３の移動
を行う場合、以下の効果を奏する。

【００４７】（１）複数のライブラリ装置が接続される
上位装置の基本ソフトウェア（ＯＳ）は、それらのライ
ブラリ装置を共通に接続できる仕様である必要はなく、
上位装置の仕様や基本ソフトウェアに対する制約が緩和
される。

【００４８】（２）複数のライブラリ装置が接続される
上位装置の基本ソフトウェア間で特別なインターフェイ
スを持つ必要がなく、基本ソフトウェアの機能の簡略化
が図れる。

【００４９】（３）仕様の異なる上位装置の基本ソフト
ウェアに接続されたライブラリ装置においても、可搬性
記録媒体の移送時のライブラリ装置間インターフェイス
が統一されているため、それぞれのライブラリ装置で
は、可搬性記録媒体の排出／取込みと等価な処理で当該
可搬性記録媒体の受け渡しを行うことができる。

【００５０】（４）上位装置とのライブラリ装置間のイ
ンターフェイス部分を変更するだけで、仕様の異なる上
位装置間の記録媒体交換を容易に行うことができる。

【００５１】なお、上記した特許請求の範囲に記載され
たもの以外の本発明の特徴を列挙すれば以下の通りであ
る。

【００５２】すなわち、可搬性記録媒体の収納場所を複
数の筐体に備え、可搬性記録媒体に付けた個別認識記号
で管理し、筐体間で移動する媒体移動手段を複数個有す
るライブラリ装置において、別のライブラリ装置から送
り出された可搬性記録媒体が媒体移動手段に到達したこ
とを上位ホストシステムに通知する手段を有する事を特
徴とするライブラリ装置。

【００５３】また、可搬性記録媒体の収納場所を複数の
筐体に備え、可搬性記録媒体に付けた個別認識記号で管
理し、筐体間で移動する媒体移動手段を複数個有するラ
イブラリ装置において、自ライブラリ装置で媒体移動手
段に収納した可搬性記録媒体が相手側のライブラリ装置
により取り除かれたことを上位ホストシステムに通知す
る手段を有することを特徴とするライブラリ装置。

【００５４】

【発明の効果】本発明の外部記憶装置によれば、複数の
上位装置の相互間におけるインターフェイスを必要とす
ることなく、個々の上位装置の配下で稼動する複数のラ
イブラリ装置の間で容易に可搬性記録媒体の交換を行う
ことができる、という効果が得られる。

【００５５】また、可搬性記録媒体の移動に伴う各ライ
ブラリ装置における登録手続の簡略化および迅速化を達
成することができる、という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である外部記憶装置の構成の
一例を示す斜視図である。

【図２】本発明の一実施例である外部記憶装置を含む情
報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。

【図３】本発明の一実施例である外部記憶装置を含む情
報処理システムの作用の一例を示す流れ図である。

【図４】（ａ）および（ｂ）は、本実施例の外部記憶装
置で使用される可搬性記録媒体の一例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】 １…筐体、２…収納棚、２ａ…セル、２ｂ…受け渡し用
セル、３…可搬性記録媒体、４…可搬性記録媒体移送機
構（第２の媒体搬送機構）、４ａ…通信インターフェイ
ス、５…搬送レール、６…自動搬送機構（第１の媒体搬
送機構）、６ａ…台車、６ｂ…昇降アーム、６ｃ…媒体
保持機構、７…記録媒体駆動装置、７ａ…媒体装填口、
８…媒体有無センサ、１０ａ…自動搬送制御装置、１０
ｂ…自動搬送制御装置、１１…不揮発メモリ、１２…デ
ータ、１００ａ，１００ｂ…上位装置、２００ａ，２０
０ｂ…ライブラリ装置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各々が、複数の可搬性記録媒体が個別に
   出し入れ自在に収納される複数のセルを有する収納棚
   と、装填された前記可搬性記録媒体に対する情報の記録
   および再生動作を行う記録媒体駆動装置と、前記収納棚
   と前記記録媒体駆動装置との間における前記可搬性記録
   媒体の移動動作を行う第１の媒体搬送機構とを備えた複
   数のライブラリ装置と、複数の前記ライブラリ装置を接
   続し、前記ライブラリ装置間における前記可搬性記録媒
   体の受け渡し動作を行う第２の媒体搬送機構と、複数の
   前記ライブラリ装置の間に介在し、前記第２の媒体搬送
   機構によって複数の前記ライブラリ装置間を移動される
   前記可搬性記録媒体に関する個別認識情報を伝達する通
   信インターフェイスとを備えたことを特徴とする外部記
   憶装置。
2. 【請求項２】 前記第２の媒体搬送機構は、複数の前記
   ライブラリ装置の各々における前記収納棚の特定の前記
   セルを相互に接続し、前記第２の媒体搬送機構によって
   接続される複数の前記ライブラリ装置の何れか一方に制
   御権を与えることにより、当該第２の媒体搬送機構を排
   他的に占有させる制御論理を備えたことを特徴とする請
   求項１記載の外部記憶装置。
3. 【請求項３】 複数の前記ライブラリ装置の各々は、互
   いに独立な上位装置に個別に接続され、前記第２の媒体
   搬送機構が接続される特定の前記セルには当該セル内に
   おける前記可搬性記録媒体の有無を検出するセンサが設
   けられ、各ライブラリ装置は、前記セル内における前記
   可搬性記録媒体の有無を各々の前記上位装置に通知する
   制御論理を備えたことを特徴とする請求項２記載の外部
   記憶装置。