JPH08303997A - 射撃競技システム - Google Patents

射撃競技システム

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JPH08303997A
JPH08303997A JP12752695A JP12752695A JPH08303997A JP H08303997 A JPH08303997 A JP H08303997A JP 12752695 A JP12752695 A JP 12752695A JP 12752695 A JP12752695 A JP 12752695A JP H08303997 A JPH08303997 A JP H08303997A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の競技者による射撃競技に際し、競技銃
から発射された弾丸の各標的への実質的な的中が、何れ
の競技者によるものかを識別すること。 【構成】 射撃位置毎の競技銃10A1,10B1からの弾
丸発射を検出して射撃開始検出信号12TA,12TBを出
力する射撃開始検出手段11A1,11B1と、射撃位置か
ら標的20A2,20B2までの弾丸到達時間を計測して記
憶し、射撃開始検出信号12TA,12TBの出力に伴い、
到達時間相当分だけ時間設定信号33AAと33AB,33
BBと33BAを出力する到達時間記憶手段33A ,33B
と、標的20A2,20B2への弾丸的中を検出して的中検
出信号22HA,22HBを出力する的中検出手段21A2
21B2と、射撃に伴って出力される時間設定信号33AA
と33AB,33BBと33BAの設定時間経過後に一致して
直ちに的中検出信号22HA,22HBが出力されたか否か
を判定し、これが一致した場合に、該一致する設定時間
対応の射撃位置からの射撃による該当標的への的中であ
ることを識別して出力する射撃位置識別手段34とで構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標的を撃つ射撃競技シ
ステムに関し、さらに詳しくは、複数の競技者(射手)
による夫々の各競技銃としてのエアライフル銃を用いた
弾丸の発射またはレーザー光線銃を用いたレーザー光の
照射による射撃と、所定距離を隔てて配置された個々同
数の各標的ないしはより以上の任意数の各標的への射撃
に伴う実質的な的中とを夫々に区分して正確且つ確実に
識別可能にすると共に、競技結果についても容易に確認
し得るようにした主に遊技用の射撃競技システムに係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の標的を撃つ主に遊技用
の射撃競技は、通常の場合、エアライフル銃またはレー
ザー光線銃を用い、複数の競技者によって夫々の各銃か
ら射撃対象の固定標的に向けて発射された弾丸または照
射されたレーザー光の的中による得点を競うもので、そ
の競技態様例としては、各固定射座からの所定距離を隔
てて配置された個々同数の標的ないしはより以上の任意
数の各標的への各競技者による射撃があり、また、必要
に応じては、該各標的への移動しながらの各競技者によ
る射撃等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の標的を撃つ射撃競技システムにおいては、複数の競
技者によって複数の各標的への的中を競う場合、該複数
の各標的の中で、特定される1つの標的への弾丸または
レーザー光の的中が、何れの競技者によるものかを識別
し難い場合があるという問題点があり、特に夫々の各標
的の相互間が接近しているような場合に、これが著し
い。
【0004】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
複数の競技者によるエアライフル銃またはレーザー光線
銃を用いた複数の標的への射撃競技に際し、これらのエ
アライフル銃から発射された弾丸またはレーザー光線銃
から照射されたレーザー光の各標的への実質的な的中
が、何れの競技者によるものかを区分して容易に識別し
得るようにし、併せて、競技内容を興趣に富むようにし
た射撃競技システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1に記載の発明は、夫々に所要
距離を隔てて配置された複数の各標的に対して、複数の
競技者が、予め設定された夫々の各射撃位置で個々の各
標的に向け、エアライフル銃から弾丸を発射するか、ま
たはレーザー光線銃からレーザー光を照射して射撃し、
各標的への弾丸またはレーザー光の的中を競う射撃競技
システムにおいて、前記各該当射撃位置から個々の各標
的までの距離対応に、予め前記弾丸またはレーザー光の
到達時間を計測設定して夫々に記憶し、該各該当射撃位
置からの弾丸の発射またはレーザー光の照射による射撃
を検出して、前記対応した夫々の到達時間相当分だけ時
間設定信号を出力する到達時間記憶出力手段と、前記各
標的への前記弾丸またはレーザー光の的中を検出して的
中検出信号を出力する的中検出出力手段と、前記射撃に
伴って出力される前記夫々の時間設定信号の設定時間経
過後に一致して、直ちに前記的中検出信号が出力された
か否かを判定し、これが一致した場合に、該一致する設
定時間対応の射撃位置からの射撃による該当標的への的
中であることを識別して出力する射撃位置識別出力手段
と、システムの全体を集中制御し、且つ少なくとも前記
識別された射撃位置からの射撃による対応標的への的中
を処理する集中制御手段とを備えることを特徴とするも
のである。
【0006】本発明に係る請求項2に記載の発明は、夫
々に所要距離を隔てて配置された複数の各標的に対し
て、複数の競技者が、予め設定された夫々の各射撃位置
で個々の各標的に向け、エアライフル銃から弾丸を発射
するか、またはレーザー光線銃からレーザー光を照射し
て射撃し、各標的への弾丸またはレーザー光の的中を競
う射撃競技システムにおいて、前記各該当射撃位置毎の
エアライフル銃からの弾丸の発射または前記レーザー光
線銃からのレーザー光の照射による射撃を夫々に検出し
て射撃開始検出信号を出力する射撃開始検出出力手段
と、予め前記各該当射撃位置から個々の各標的までの距
離対応に前記弾丸またはレーザー光の到達時間を計測設
定して夫々に記憶して、前記射撃開始検出信号の出力に
伴い、前記対応した夫々の到達時間相当分だけ時間設定
信号を出力する到達時間記憶出力手段と、前記各標的へ
の前記弾丸またはレーザー光の的中を検出して的中検出
信号を出力する的中検出出力手段と、前記射撃に伴って
出力される前記夫々の時間設定信号の設定時間経過後に
一致して、直ちに前記的中検出信号が出力されたか否か
を判定し、これが一致した場合に、該一致する設定時間
対応の射撃位置からの射撃による該当標的への的中であ
ることを識別して出力する射撃位置識別出力手段と、シ
ステムの全体を集中制御し、且つ少なくとも前記識別さ
れた射撃位置からの射撃による対応標的への的中を処理
する集中制御手段とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明に係る請求項3に記載の発明は、前
記請求項1または2の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記標的が、人体を模したシルエット状の標
的に形成されており、該シルエット状標的に前記弾丸又
はレーザ−光が的中した場合に、該的中部分毎に対応す
る予め設定された通りの標的動作を可能にし、且つ必要
に応じて該動作に合わせた発声を可能にしたことを特徴
とするものである。
【0008】本発明に係る請求項4に記載の発明は、前
記請求項1ないし3の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記到達時間記憶出力手段に設定される到達
時間が、前記射撃位置でのエアライフル銃またはレーザ
ー光線銃を構えたときの許容位置誤差範囲,前記標的へ
の的中角度及び的中位置による的中検出信号の許容出力
誤差範囲の各相当分を含むことを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明に係る請求項5に記載の発明は、前
記請求項1ないし4の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記的中検出出力手段が、前記エアライフル
銃を用いる場合に、前記標的を弾丸の的中によって特定
の衝撃音または的中位置によって夫々に異なる衝撃音を
発生する板状部材で形成すると共に、該各衝撃音を区分
して夫々に的中検出信号を出力する音センサからなるこ
とを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る請求項6に記載の発明は、前
記請求項1ないし4の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記的中検出出力手段が、前記レーザー光線
銃を用いる場合に、前記標的の特定位置または任意の複
数位置に設けられ、レーザー光を受光して的中検出信号
を出力する光センサからなることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明に係る請求項7に記載の発明は、前
記請求項2ないし4の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記射撃開始検出出力手段が、前記エアライ
フル銃からの弾丸の発射またはレーザー光線銃からのレ
ーザー光の照射を行なうトリガー操作に連動して射撃開
始検出信号を出力するスイッチ手段からなることを特徴
とするものである。
【0012】本発明に係る請求項8に記載の発明は、前
記請求項2ないし4の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記射撃開始検出出力手段が、前記エアライ
フル銃を用いる場合に、該エアライフル銃からの弾丸の
発射を行なうトリガー操作に連動する撃鉄の衝撃音を検
出して射撃開始検出信号を出力する音センサからなるこ
とを特徴とするものである。
【0013】本発明に係る請求項9に記載の発明は、前
記請求項1または2の何れかに記載の射撃競技システム
において、前記集中制御手段が、射撃回数カウント回路
及び射撃結果集計回路を有しており、射撃回数対応に集
計された射撃結果を、表示回路から前記各射撃位置毎に
設けられた在席表示装置または任意の外部表示装置に表
示させ、且つ必要に応じ印刷手段によってプリント出力
させ得るようにしたことを特徴とするものである。
【0014】本発明に係る請求項10に記載の発明は、
前記請求項1または2の何れかに記載の射撃競技システ
ムにおいて、前記集中制御手段が、射撃開始のための自
動競技券発売装置を有しており、該自動競技券発売装置
によって、購入額相当の射撃回数に限定されたエアライ
フル銃またはレーザー光線銃を自動的に貸出すようにし
たことを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る請求項11に記載の発明は、
前記請求項9に記載の射撃競技システムにおいて、前記
集中制御手段が、自動景品等払出装置を有しており、該
自動景品等払出装置によって、前記射撃結果に基づく要
求で相応の景品等を自動的に払出すようにしたことを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明に係る請求項1に記載の射撃演習競技シ
ステムでは、各該当射撃位置からの弾丸の発射またはレ
ーザー光の照射による射撃に伴い、到達時間記憶出力手
段によって時間設定信号が出力されると共に、該時間設
定信号出力による設定時間経過後に一致して、引続き的
中検出手段からの的中検出信号が出力されたか否かが射
撃位置識別出力手段で判定され、その判定結果として、
一致した場合にあってのみ、該一致する設定時間対応の
射撃位置からの射撃による該当標的への的中であること
が識別され、且つ集中制御手段によって、システム全体
の集中制御に合わせて、識別された射撃位置からの射撃
による対応標的への的中が処理される。
【0017】本発明に係る請求項2に記載の射撃演習競
技システムでは、各該当射撃位置からの弾丸の発射また
はレーザー光の照射が射撃開始検出出力手段で検出さ
れ、且つ該射撃開始検出出力手段による射撃開始検出信
号の出力に伴い、到達時間記憶出力手段によって時間設
定信号が出力されると共に、該時間設定信号出力による
設定時間経過後に一致して、引続き的中検出手段からの
的中検出信号が出力されたか否かが射撃位置識別出力手
段で判定され、その判定結果として、一致した場合にあ
ってのみ、該一致する設定時間対応の射撃位置からの射
撃による該当標的への的中であることが識別され、且つ
集中制御手段によって、システム全体の集中制御に合わ
せて、識別された射撃位置からの射撃による対応標的へ
の的中が処理される。
【0018】本発明に係る請求項3に記載の射撃演習競
技システムでは、人体を模したシルエット状標的に弾丸
又はレーザ−光が的中することで、該シルエット状標的
の的中部分毎に対応した所期通りの動作が行なわれ、且
つ必要に応じて該動作に合わせた発声が行なわれる。
【0019】本発明に係る請求項4に記載の射撃演習競
技システムでは、到達時間記憶出力手段における射撃位
置の許容位置誤差範囲及び的中検出信号の許容出力誤差
範囲の各相当分を含む到達時間の設定に伴い、射撃位置
と対応する標的との効果的な識別が可能になる。
【0020】本発明に係る請求項5に記載の射撃演習競
技システムでは、的中検出出力手段の音センサが、標的
に対する弾丸の的中によって発生する特定の衝撃音また
は的中位置によって発生する夫々に異なった衝撃音を区
分検出し、該検出に伴って的中検出信号を出力する。
【0021】本発明に係る請求項6に記載の射撃演習競
技システムでは、的中検出出力手段の光センサが、標的
の特定位置または任意複数位置へのレーザー光の的中を
区分検出し、該検出に伴って的中検出信号を出力する。
【0022】本発明に係る請求項7に記載の射撃演習競
技システムでは、射撃開始検出出力手段のスイッチ手段
が、エアライフル銃またはレーザー光線銃のトリガー操
作を検出し、該検出に伴って射撃開始検出信号を出力す
る。
【0023】本発明に係る請求項8に記載の射撃演習競
技システムでは、射撃開始検出出力手段の音センサが、
エアライフル銃のトリガー操作に伴って発生する撃鉄の
衝撃音を検出し、該検出に伴って射撃開始検出信号を出
力する。
【0024】本発明に係る請求項9に記載の射撃演習競
技システムでは、集中制御手段の射撃回数カウント回路
及び射撃結果集計回路が、射撃回数対応に集計された射
撃結果を在席表示装置または外部表示装置に表示可能に
し、且つ必要に応じて該射撃結果をプリント出力可能に
する。
【0025】本発明に係る請求項10に記載の射撃演習
競技システムでは、集中制御手段の自動競技券発売装置
が、購入額相当の射撃回数に限定されたエアライフル銃
またはレーザー光線銃を自動的に貸出す。
【0026】本発明に係る請求項11に記載の射撃演習
競技システムでは、集中制御手段の自動景品等払出装置
が、射撃結果に基づく要求によって相応の景品等を自動
的に払出す。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る射撃競技システムの識別
原理及び実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】ここで、本識別原理及び実施例の説明にお
いては、所要距離を隔てて配置された第1,第2の各標
的(例えば、夫々に人体を模したシルエット状の各標
的)に対して、第1,第2の各競技者が、予め設定され
た夫々の各射撃位置でエアライフル銃から弾丸を発射す
るか、またはレーザー光線銃からレーザー光を照射して
射撃し、各標的への弾丸またはレーザー光の的中を競う
競技態様について取扱うものとする。しかし、このよう
な競技態様以外にも、各射撃位置と各標的間の距離を夫
々に特定できる態様であれば本発明を容易に適用できる
もので、例えば、より以上の複数名の競技者による同一
の距離または各別の距離を隔てた同数または任意数の標
的への射撃競技を競う場合があり、また、たとえ夫々の
各競技者が歩行または乗り物に乗って射撃位置を移動す
る場合でも、各標的に対して該各移動した射撃位置を夫
々に特定できる態様であれば、容易に適用可能である。
【0029】図1は、本発明による射撃競技システムの
識別原理を示す説明図、図2は、同上射撃時の信号発生
状態を示すタイムチャートである。
【0030】即ち、図1に示す説明図において、本発明
における射撃競技システムの識別原理は、この場合、第
1,第2の各競技者による競技銃としてのエアライフル
銃またはレーザー光線銃を用いた射撃競技を想定して、
夫々の各競技者の隣接された第1,第2の各射撃位置
(エアライフル銃の弾丸発射位置またはレーザー光線銃
のレーザー光照射位置に相当)をA1 ,B1 とする。そ
して、前記第1の射撃位置A1 に設定距離a1 を隔てて
対応される第1の標的をA2 とし、前記第2の射撃位置
1 に設定距離b1 (但し、a1 =b1 )を隔てて対応
される隣接の第2の標的をB2 とする。従って、前記第
1の射撃位置A1 から前記第2の標的B2までの対応距
離a2 が“a1 <a2 ”の関係にあり、同様にして、前
記第2の射撃位置B1 から前記第2の標的A2 までの対
応距離b2 が“b1 <b2 ”の関係にあることになる。
【0031】そして、前記設定条件の基で、前記第1の
射撃位置A1 における弾丸の発射検出信号またはレーザ
ー光の照射検出信号,ひいては、これらの双方の射撃開
始検出信号をTAとし、該第1の射撃位置A1 から発射
された弾丸または照射されたレーザー光が前記第1の標
的A2 に到達するまで(設定距離a1 に相当)の時間を
計測設定して時間設定信号AAとし、同様に、前記第2
の標的B2 に到達するまで(対応距離a2 に相当)の時
間を計測設定して時間設定信号AB(仍って、AA<A
B)とする。また同様に、前記第2の射撃位置B1 にお
ける弾丸の発射検出信号またはレーザー光の照射検出信
号,ひいては、これらの双方の射撃開始検出信号をTB
とし、該第2の射撃位置B1 から発射された弾丸または
照射されたレーザー光が前記第2の標的B2 に到達する
まで(設定距離b1 に相当)の時間を計測設定して時間
設定信号BB(仍って、AA=BB,BB<AB)と
し、ここでも同様に、前記第1の標的A2 に到達するま
で(設定距離b2 に相当)の時間を計測設定して時間設
定信号BA(仍って、AB=BA,BB<BA)とす
る。さらに、前記第1の標的A2 への弾丸またはレーザ
ー光の的中検出信号をHAとし、前記第2の標的B2
の弾丸またはレーザー光の的中検出信号をHBとする。
【0032】ここで、前記設定された各条件において
は、前記第1の射撃位置A1 と第2の射撃位置B1 とか
らの夫々に弾丸の発射またはレーザー光の照射,つま
り、夫々の各射撃開始に際して、たとえ僅かでも両者の
トリガー操作に時間差があるとき(実質上、時間的立場
からみるとき、この種の各トリガー操作が全く同時に行
われることは極めて稀で、しかも、これに加え、射撃位
置から標的までの弾丸またはレーザー光の到達時間が比
較的短いこととも相俟って、このような“時間差があ
る”という条件設定には何らの無理もなく容易に首肯で
きるところであり、殆んど全ての各射撃開始の場合に該
当するものと考えて差し支えはない。)、これらの第
1,第2の各射撃開始検出信号TA,TBの相互が“T
A出力時間≠TB出力時間”の関係におかれることにな
る。このために、該TA出力時間≠TB出力時間の関係
の基では、前記第1,第2の各射撃位置A1 及びB1
らの時間差をもった各射撃時に発生する夫々の各射撃開
始検出信号TA,TBの発生は、例えば、図2に示すタ
イムチャートのようになる。ここで、図2は、先ず、前
記第1の射撃位置A1 での射撃開始検出信号TAの出力
(第1のトリガー操作)があり、該出力後に、前記第2
の射撃位置B1 での射撃開始検出信号TBが出力された
場合である。なお、該図2において、符号Tは、前記し
た射撃開始検出信号TAに対する射撃開始検出信号TB
の時間差を示している。
【0033】即ち、前記第1の射撃位置A1 でトリガー
操作が行なわれて、弾丸の発射またはレーザー光の照射
による射撃が行なわれると、先ず最初に、第1の射撃開
始検出信号TAが出力される(図2(a))と共に、該第1
の射撃開始検出信号TAによって夫々の各時間設定信号
AA,ABが同時に立上げられる(図2(d),(e))。ここ
で、これらの第1の射撃開始に属する各時間設定信号A
AとABとは、先にも述べた如くに“AA<AB”の関
係にあって、前者の時間設定信号AAに与えられている
設定時間(信号AAの立上がりから立下がりまでの時間
に該当)が距離a1 に相当して比較的短く、且つ後者の
時間設定信号ABに与えられている設定時間(信号AB
の立上がりから立下がりまでの時間に該当)が距離a2
に相当して比較的長い。
【0034】引き続いて、前記第1の射撃開始に属する
前者の時間設定信号AAが、与えられている設定時間経
過後に立下がった時点(これをA−a2時点という)に一
致して、直ちに第1の標的A2 からの的中信号HAの出
力がある(図2(b))と、該第1の標的A2 への弾丸また
はレーザー光の的中が確認されることになり、且つこれ
とは全く逆に、該時間設定信号AAが立下がったA−a2
時点に一致して、直ちに的中信号HAの出力がないと、
非的中が確認されることになる。つまり、この場合に
は、前記第1の射撃開始検出信号TAを出力した弾丸の
発射またはレーザー光の照射が、時間設定信号AAを基
準にした第1の標的A2 に向けられたものと容易に判定
できるのである。
【0035】一方、前記前者の時間設定信号AAの立下
がりに遅れて、同一の第1の射撃開始に属する前記後者
の時間設定信号ABが、与えられている設定時間経過後
に立下がった時点(これをA−b2時点という)に一致し
て、直ちに第2の標的B2 からの的中信号HBの出力が
ある(図2(c))と、該第2の標的B2 への弾丸またはレ
ーザー光の的中が確認されることになり、且つこれとは
全く逆に、前記時間設定信号ABが立下がったA−b2
点に一致して、直ちに的中信号HBの出力がないと、非
的中が確認されることになる。つまり、この場合には、
前記第1の射撃開始検出信号TAを出力した弾丸の発射
またはレーザー光の照射が、時間設定信号ABを基準に
した第2の標的B2 に向けられたものと容易に判定でき
るのである。
【0036】また、前記第2の射撃位置B1 でトリガー
操作が行なわれて、弾丸の発射またはレーザー光の照射
による射撃が行なわれると、先ず最初に、第2の射撃開
始検出信号TBが出力される(図2(f))と共に、該第2
の射撃開始検出信号TBによって夫々の各時間設定信号
BB,BAが同時に立上げられる(図2(i),(j))。ここ
で、これらの第2の射撃開始に属する各時間設定信号B
BとBAとは、先にも述べた如くに“BB<BA”の関
係にあって、前者の時間設定信号BBに与えられている
設定時間(信号BBの立上がりから立下がりまでの時間
に該当)が距離b1 に相当して比較的短く、且つ後者の
時間設定信号BAに与えられている設定時間(信号BA
の立上がりから立下がりまでの時間に該当)が距離b2
に相当して比較的長い。
【0037】引き続いて、前記第2の射撃開始に属する
前者の時間設定信号BBが、与えられている設定時間経
過後に立下がった時点(これをB−b2時点という)に一
致して、直ちに第2の標的B2 からの的中信号HBの出
力がある(図2(g))と、該第2の標的B2 への弾丸また
はレーザー光の的中が確認されることになり、且つこれ
とは全く逆に、該時間設定信号BBが立下がったB−b2
時点に一致して、直ちに的中信号HBの出力がないと、
非的中が確認されることになる。つまり、この場合に
は、前記第2の射撃開始検出信号TBを出力した弾丸の
発射またはレーザー光の照射が、時間設定信号BBを基
準にした第2の標的B2 に向けられたものと容易に判定
できるのである。
【0038】一方、前記前者の時間設定信号BBの立下
がりに遅れて、同一の第2の射撃開始に属する前記後者
の時間設定信号BAが、与えられている設定時間経過後
に立下がった時点(これをB−a2時点という)に一致し
て、直ちに第1の標的A2 からの的中信号HAの出力が
ある(図2(h))と、該第1の標的A2 への弾丸またはレ
ーザー光の的中が確認されることになり、且つこれとは
全く逆に、前記時間設定信号BAが立下がったB−a2
点に一致して、直ちに的中信号HAの出力がないと、非
的中が確認されることになる。つまり、この場合には、
前記第2の射撃開始検出信号TBを出力した弾丸の発射
またはレーザー光の照射が、時間設定信号BAを基準に
した第1の標的A2 に向けられたものと容易に判定でき
るのである。
【0039】以上の結果から、第1,第2の各射撃位置
からの任意に選択された第1,第2の各標的への射撃に
よる的中あるいは非的中を極めて正確且つ確実に区分し
て識別し得ることが明らかであり、そして、このこと
は、より以上の複数箇所の各射撃位置と、同様により以
上の複数箇所に散在する各標的との組み合せの場合にも
容易に適合できるものである。即ち、本発明は、このよ
うな識別原理に基づいて実行される。
【0040】ここで、前記本発明における識別原理の説
明では、夫々の時間差をもつ各トリガー操作を各別に検
出する各射撃開始検出信号TA,TBによって、つま
り、間接的に夫々に属する各時間設定信号AAとAB及
びBBとBAとを各別同時に立上げる場合について述べ
たが、該夫々の各トリガー操作に直接的に対応させるこ
とで、夫々に属する各時間設定信号AAとAB及びBB
とBAとを各別同時に立上げるようにしてもよく、同様
またはほぼ同様な識別原理を十分に全うさせ得ることは
勿論である。
【0041】次に、本発明の実施例について説明する。
【0042】本実施例においては、エアライフル銃を用
いる場合を第1実施例とし、レーザー光線銃を用いる場
合を第2実施例として夫々に述べる。そして、これらの
各実施例では、夫々の各トリガー操作を検出する各射撃
開始検出信号TA,TBによって、夫々に属する各時間
設定信号AA,ABとBB,BAとを同時に立上げる場
合について述べるものとし、該夫々の各トリガー操作に
よって、直接,各時間設定信号AA,ABとBB,BA
とを同時に立上げる場合については、先に述べたように
自明のことであるので、その説明を省略する。
【0043】また、これらの各実施例の場合は、説明の
便宜上、その競技態様例の1つとして、先の識別原理の
項の説明における如く、第1,第2の各競技者による第
1,第2の各射撃位置(夫々に固定的に設定される第
1,第2の各射座に該当するのであるが、ここでは、該
各射撃位置で取り扱われるエアライフル銃またはレーザ
ー光線銃をもって充てる。)と、該第1,第2の各射撃
位置に対して、一定距離を隔てて固定的に配置された第
1,第2の各標的とを設定する。さらに、前記前者のエ
アライフル銃を用いる場合には、特に、各射撃位置から
夫々の各標的までの距離と使用する弾丸の質量、それ
に、野外であれば風向き等の各条件から導き出される弾
道の変化に対応して経験的に射角を選ぶ必要を生ずるの
が通常であるが、ここでは、発射後の弾丸が直進するも
のとして捉えることで、その射角の選択等については無
視するものとする。なお、前記後者のレーザー光線銃を
用いる場合には、光の直進性の性質上、あらためて問題
を生ずることはない。
【0044】第1実施例(エアライフル銃を用いる場
合).図3は、本発明の第1実施例を適用した射撃競技
システム全体の概要構成を示すブロック図であり、図4
及び図5は、同第1実施例におけるエアライフル銃のト
リガー操作を検出する射撃開始検出出力部及び標的への
弾丸の的中を検出する的中検出出力部の各構成を夫々に
示すブロック図、図6は、同第1実施例における射撃開
始検出信号と的中検出信号との一致,不一致を判定する
判定部の構成を示すブロック図である。また、図7は、
同第1実施例における標的の別例を示す説明図である。
さらに、図8は、同第1実施例における射撃競技の流れ
の概要を示すフローチャートである。
【0045】先ず、図3に示す第1実施例の全体ブロッ
ク図において、本射撃競技システムは、相互に隣接して
夫々固定的に位置設定される第1,第2の各射撃位置側
での第1,第2の各エアライフル銃10A1,10B1(前
記識別原理の第1,第2の各射撃位置A1 ,B1 に対
応)及び該第1,第2の各エアライフル銃10A1,10
B1の各トリガー操作(各銃からの弾丸の発射)を検出し
て夫々に第1,第2の射撃開始検出信号12TA,12TB
(前記識別原理の第1,第2の各射撃開始検出信号T
A,TBに該当)を出力する第1,第2の各射撃開始検
出出力部11A1,11B1と、それに、前記第1,第2の
各エアライフル銃10A1,10B1の設定位置から等距離
(前記識別原理の各設定距離a1 ,b1 ;a1 =b1
相当)を隔てて対応された相互に隣接する第1,第2の
各標的20A2,20B2(前記識別原理の第1,第2の各
標的A2 ,B2 に対応)及び該各標的20A2,20B2
の前記弾丸の的中を検出して第1,第2の各的中検出信
号22HA,22HB(前記識別原理の第1,第2の各的中
検出信号HA,HBに該当)を夫々に出力する第1,第
2の各的中検出出力部21A2,21B2とを有しており、
そして、このような夫々の相互配置による位置関係のた
めに、第1のエアライフル銃10A1から第2の標的20
B2までの距離(前記識別原理の対応距離a2 ;a1 <a
2 に相当)と、第2のエアライフル銃10B1から第1の
標的20A2までの距離(前記識別原理の対応距離b2
1 <b2 に相当)とは等しい(a2 =b2 )ことにな
る。
【0046】前記第1,第2の各射撃開始検出出力部1
1A1,11B1は、この場合、前記第1,第2の各エアラ
イフル銃10A1,10B1のトリガー操作に連動してON
作動する任意の開閉スイッチ(図示せず)等であってよ
く、該各射撃開始検出出力部11A1,11B1において
は、各エアライフル銃10A1,10B1での相応の時間差
による弾丸の発射を検出すると、図4(A),(B) に示され
ているように、夫々の発射信号が、信号増幅回路13
A1,13B1と信号検査回路14A1,14B1を順次に経た
後、発射信号出力回路15A1,15B1から、前記第1,
第2の各射撃データとしての第1,第2の各射撃開始検
出信号12TA,12TBを夫々に対応する相応の時間差
(12TA出力時間≠12TB出力時間;例えば、第1の検
出信号12TAの出力後、第2の検出信号12TBが出力)
で各別に出力する。
【0047】前記第1,第2の各的中検出出力部21
A2,21B2は、前記第1,第2の各標的20A2,20B2
への弾丸の的中を検出して前記第1,第2の各的中検出
信号22HA,22HBを夫々に出力し得るものであれば任
意の手段であってよく、この場合には、例えば、前記各
標的20A2,20B2として、弾丸の的中によって特定の
衝撃音を発生するか、あるいは個々の的中位置によって
夫々に異なる衝撃音を発生する板状部材で形成してお
き、且つ該各衝撃音を、例えば、その発生振動周波数の
波形の大きさ,長さ等の基準衝撃音との比較で夫々に区
分して検出可能な音センサ(図示せず)等を用いること
ができる。そして、該各的中検出出力部21A2,21B2
においては、各標的20A2,20B2への弾丸の的中を検
出すると、図5(A),(B) に示されているように、ここで
もまた、夫々の的中信号が、信号増幅回路23A2,23
B2と信号検査回路24A2,24B2を順次に経た後、発射
信号出力回路25A2,25B2から、前記第1,第2の各
的中データとしての第1,第2の各的中検出信号22H
A,22HBを各別に出力し、且つ夫々に非的中では、こ
の場合、出力しない。
【0048】また、本射撃競技システムは、別に、シス
テムの全体を集中制御する集中制御部200を有してお
り、該集中制御部200の競技データ入力側に対して
は、競技結果判定制御部30が設けられる。而して、本
競技結果判定制御部30には、この第1実施例の場合、
図6に示されているように、前記第1,第2の各射撃デ
ータ(前記第1,第2の各射撃開始検出信号12TA,1
2TB)及び第1,第2の各競技中信号32A ,32B を
共に入力して、そのAND結果を出力する第1,第2の
各AND回路31A ,31B と、次に述べる第1,第2
の各到達時間記憶出力部33A ,33B と、これらの各
到達時間記憶出力部33A ,33B の出力データ及び前
記第1,第2の各的中データ(前記第1,第2の各的中
検出信号22HA,22HB)の一致,非一致を識別して、
その識別結果を出力する射撃位置識別出力部34とを夫
々に設けてある。
【0049】そして、前記第1の到達時間記憶出力部3
3A には、前記第1のエアライフル銃10A1から発射さ
れる弾丸が前記第1の標的20A2に到達するまで(前記
識別原理の設定距離a1 に相当)の時間を計測設定して
得た時間設定信号33AAと、同様に、前記第2の標的2
0B2に到達するまで(前記識別原理の対応距離a2 に相
当)の時間を計測設定して得た時間設定信号33AB(こ
こでは、33AA<33AB)とを夫々に記憶させると共
に、前記第1の射撃開始検出出力部11A1からの射撃開
始検出信号12TAの出力に伴い、前記第1のAND回路
31A を介して、これらの各時間設定信号33AA,33
ABを同時に前記射撃位置識別出力部34へ出力させ得る
ようにする。
【0050】さらに、前記第2の到達時間記憶出力部3
3B には、前記第2のエアライフル銃10B1から発射さ
れる弾丸が前記第2の標的20B2に到達するまで(前記
識別原理の設定距離a1 に相当)の時間を計測設定して
得た時間設定信号33BB(ここでは、33AA=33BB,
33BB<33AB)と、同様に、前記第1の標的20A2
到達するまで(前記識別原理の対応距離a2 に相当)の
時間を計測設定して得た時間設定信号33BA(ここで
は、33AB=33BA,33BB<33BA)とを夫々に記憶
させると共に、前記第2の射撃開始検出出力部11B1
らの射撃開始検出信号12TBの出力に伴い、前記第2の
AND回路31B を介して、これらの各時間設定信号3
2BB,32BAを同時に前記射撃位置識別出力部34へ出
力させ得るようにする。
【0051】ここで、前記第1,第2の各エアライフル
銃10A1,10B1から、前記第1,第2の各標的20
A2,20B2の選択された何れかに向け、前記時間差で発
射された夫々の弾丸が、該選択される夫々の各標的20
A2,20B2に共に的中するものとした場合を想定する
と、次のような各過程を経て夫々の的中結果が識別され
ることになる。
【0052】即ち、前記第1の射撃位置側における第1
のエアライフル銃10A1からの第1の競技者による弾丸
の発射は、第1の射撃開始検出出力部11A1で検出され
て、先ず、第1の射撃開始検出信号12TAが出力され、
同様に、前記第2の射撃位置側における前記第2のエア
ライフル銃10B1からの第2の競技者による弾丸の発射
は、第2の射撃開始検出出力部11B1で検出されて、引
続き、第2の射撃開始検出信号12TBが時間差を隔てて
出力される。
【0053】そして、この場合、前記第1の射撃位置側
で出力される第1の射撃開始検出信号12TAは、前記第
1のAND回路31A に入力され、第1の競技中信号3
2Aのあることを条件にして、前記第1の到達時間記憶
出力部33A から各時間設定信号33AA,33ABを同時
に出力させ、前記射撃位置識別出力部34では、これら
の各時間設定信号33AA,33ABの入力を受けると共
に、前記第1,第2の各標的20A2,20B2の何れかか
らの的中検出出力部21A2,21B2の出力を待って、こ
こでの第1の標的20A2に対応する時間設定信号33AA
の出力が立ち下がった時点に一致して、直ちに対応する
的中検出出力部21A2からの的中検出信号22HAが入力
されたときには、前記第1のエアライフル銃10A1から
の弾丸の発射が第1の標的20A2に向けられたものであ
ることを容易に識別でき、また、第2の標的20B2に対
応する時間設定信号33ABの出力が立ち下がった時点に
一致して、直ちに対応する的中検出出力部21B2からの
的中検出信号22HBが入力されたときには、前記第2の
エアライフル銃10B1からの弾丸の発射が第2の標的2
0B2に向けられたものであることを容易に識別できる。
【0054】同様にして、前記第2の射撃位置側で出力
される第2の射撃開始検出信号12TBは、前記第2のA
ND回路31B に入力され、第2の競技中信号32B の
あることを条件にして、前記第2の到達時間記憶出力部
33B から各時間設定信号33BB,33BAを同時に出力
させ、前記射撃位置識別出力部34では、これらの各時
間設定信号33BB,33BAの入力を受けると共に、ここ
でもまた、前記第1,第2の各標的20A2,20B2の何
れかからの的中検出出力部21A2,21B2の出力を待っ
て、第2の標的20B2に対応する時間設定信号33BBの
出力が立ち下がった時点に一致して、直ちに対応する的
中検出出力部21A2からの的中検出信号22HAが入力さ
れたときには、前記第1のエアライフル銃10A1からの
弾丸の発射が第1の標的20A2に向けられたものである
ことを容易に識別でき、また、第2の標的20B2に対応
する時間設定信号33ABの出力が立ち下がった時点に一
致して、直ちに対応する的中検出出力部21B2からの的
中検出信号22HBが入力されたときには、前記第2のエ
アライフル銃10B1からの弾丸の発射が第2の標的20
B2に向けられたものであることを容易に識別できる。
【0055】ここで、前記第1,第2の各射撃開始検出
出力部11A1,11B1については、本第1実施例の場
合、前記第1,第2の各エアライフル銃10A1,10B1
のトリガー操作に連動してON作動する任意の開閉スイ
ッチ等であってよいものとしているが、特に、エアライ
フル銃では、トリガー操作に関連して銃内部で撃鉄の衝
撃作用がなされることから、このときの衝撃音を音セン
サ等によって、例えば、その発生振動周波数の波形の大
きさ,長さ等の基準衝撃音との比較で夫々に区分して検
出するようにしてもよい。
【0056】また、前記第1,第2の各標的20A2,2
0B2についても、本第1実施例の場合にあっては、これ
までのところ、単純な形態による標的のそのものとして
述べてきたが、該各標的20A2,20B2の形態に関し
て、人体を模したシルエット状に形成すると共に、弾丸
の的中に伴い、該的中部分毎に対応した動作,例えば、
的中箇所が胸部,頭部であれば、全身が転倒するとか、
その他の上半身または下半身部分であれば、該上半身ま
たは下半身部分の倒伏あるいは全身の傾動もしくは両手
を挙げた降伏の意思表示とかの動作を行なうようにし、
且つ必要に応じては、これらの各動作に合わせた適切な
発声を行なうようにすることも1つの手段であり、この
ようにすることで、ゲーム競技自体の面白さを格段に向
上させて一層の興趣を与え得る。
【0057】さらに、本第1実施例の場合に、前記第
1,第2の各到達時間記憶出力部33A ,33B に設定
記憶される夫々の各到達時間,つまり、第1,第2の各
時間設定信号33AAと33AB,33BBと33BAの長さに
ついては、前記第1,第2の各射撃位置で第1,第2の
各エアライフル銃10A1,10B1を構えたとき、各射撃
位置に対する各エアライフル銃10A1,10B1の許容可
能な位置誤差範囲相当分と、前記第1,第2の各標的2
0A2,20B2での弾丸の的中角度及び的中位置の如何に
基づいた前記各的中検出信号22HA,22HBの許容可能
な出力誤差範囲相当分とを含んでいることが望ましい。
【0058】一方、前記集中制御部200内には、別
に、前記競技結果判定制御部30からの1回毎の判定出
力をカウントする発射回数カウント回路41と、後述す
るように各競技毎に該発射回数カウント回路41に設定
された射撃可能回数に対応して前記1回毎の判定出力を
集計する競技結果集計回路42と、該競技結果集計回路
42で集計された競技結果を表示出力する表示出力回路
43とが設けられる。
【0059】また、前記集中制御部200の外部入,出
力側に対しては、外部入,出力制御部50が設けられ
る。而して、本外部入,出力制御部50は、この場合、
先の図3に見られるように、競技場内への入場料等を含
んで、使用エアライフル銃の貸出し,所要個数ないしは
希望個数の弾丸を自動販売するための自動競技券発売装
置51と、前記競技結果集計回路42からの競技(射
撃)結果に基づいた要求によって相応の景品等を自動払
出しするための自動景品等払出装置52とを有してい
る。なお、この場合、各射撃位置,ひいては各射座毎に
使用エアライフル銃が事前に配備されているときには、
必ずしも使用エアライフル銃の貸出しを必要としない
(以下、同様)。
【0060】ここで、前記外部入,出力制御部50に
は、前記自動競技券発売装置51に対しての現金または
プリベート・カード等による料金支払いに伴った競技開
始入力61と、前記自動景品等払出装置52に対する景
品等払出要求入力62と、必要に応じて模擬テスト入力
62とが夫々に入力され、また、前記競技開始入力61
に基づいた使用エアライフル銃貸出・弾丸販売出力71
と、所定の射撃回数を終了したときの競技終了出力72
と、前記景品等払出要求入力62に基づいた景品等払出
出力73と、前記表示出力回路43からの表示出力74
と、必要に応じて前記人体を模したシルエット状標的の
場合での弾丸的中部分及び姿勢に適合した音声出力75
とが夫々に出力される。
【0061】そして、この場合には、前記競技開始入力
61の入力により、対応する射撃位置での競技開始状態
が一時的にロックされると共に、前記発射回数カウント
回路41に対して購入金額相当の射撃可能回数が設定さ
れ、該発射回数カウント回路41では、弾丸の発射回数
毎に設定した射撃可能回数が減算され、且つこれを前記
競技結果判定制御部30に入力させ、該射撃可能回数が
なくなったときに前記競技終了出力72を出力する。ま
た、前記表示出力回路43からの表示出力74によって
は、各射撃位置毎に設けられた在席表示装置または外部
に設けられる任意の表示装置81に対して競技結果を表
示させ、且つ必要に応じて外部に設けられる印刷装置8
2で競技結果をプリント・アウトさせるのである。
【0062】続いて、前記各競技内容における具体的な
競技の流れの一例を図8のフローチャートについて述べ
る。
【0063】先ず、競技待機状態で競技開始入力がある
と、ステップ ST-201 では、競技料金の受領を確認し
て、該料金受領が確認されなければ、再度,競技待機状
態に戻され、また、料金受領が確認されれば、次のステ
ップ ST-202 に進んで該当競技が開始され、且つ該競技
開始状態が一時的にロックされた後に、次のステップ S
T-203 で使用エアライフル銃の貸出しと、該当個数の弾
丸の販売とがなされ、さらにた後に、次のステップ ST-
204 で射撃可能回数がセットされ、さらに、次のステッ
プ ST-205 で表示がリセットされて競技可能状態とな
る。
【0064】前記競技可能状態で射撃が開始される。即
ち、ステップ ST-206 において射撃を行なうと、次のス
テップ ST-207 でセットされた射撃可能回数の減算と表
示への射撃回数の加算が夫々になされ、引続き、次のス
テップ ST-208 では、標的への弾丸の的中,非的中が判
断される。そして、判断結果が的中であるときには、次
のステップ ST-209 で的中処理が行なわれた後に、次の
ステップ ST-210 で表示への的中点数の加算がなされて
次のステップ ST-211 に進み、且つ判断結果が的中でな
いときには、そのまま該ステップ ST-211 に進んでセッ
トされた射撃可能回数相当の射撃がなされたどうか確認
され、確認されなければ、再度,ステップ ST-206 に戻
り、該射撃が繰り返して継続される。
【0065】前記射撃の継続中に、前記ステップ ST-21
1 でセットされた射撃可能回数相当の射撃がなされたこ
とが確認されると、次のステップ ST-212 で射撃自体が
終了して表示され、次のステップ ST-213 に進む。次い
で、前記ステップ ST-213 では、射撃終了後の全的中点
数が基準点以上であるかどうか確認され、全的中点数が
基準点以上であれば、次のステップ ST-214 において該
当点数に対応した景品等の払出し可能な旨の表示と払出
し処理が行なわれると共に、次のステップ ST-215 で
は、前記競技開始状態の一時的なロックが解除された上
で、競技自体が終了表示されて当初の競技待機状態に復
帰し、且つ全的中点数が基準点以下であれば、ステップ
ST-216 で競技自体が終了表示され、そのままで同様に
当初の競技待機状態に復帰する。
【0066】第2実施例(レーザー光線銃を用いる場
合).図9は、本発明の第2実施例を適用したときのレ
ーザー光線銃のトリガー操作を検出する射撃開始検出出
力部の構成を示すブロック図であり、図10は、同第2
実施例における標的への弾丸の的中を検出する的中検出
出力部の構成を示すブロック図である。また、図11
は、同第2実施例における標的の別例を示す説明図であ
る。
【0067】本第2実施例は、前記第1実施例における
エアライフル銃の適用をレーザー光線銃に代えたもの
で、レーザー光線銃を適用するための個々の各部の構成
を除いて、射撃競技システム全体の概要は、第1実施例
構成の場合と同様もしくはほぼ同様であり、作用及び効
果についても同様もしくはほぼ同様である。仍って、次
に、前記第1実施例に対する本第2実施例の各相違点,
及び該各相違点に基づく作用効果の差異を集中的に挙げ
て述べ、両者の各共通点,及び該各共通点に基づく作用
効果については、可能な限り省略する。
【0068】先ず、図9に示す第2実施例での射撃開始
検出出力部のブロック図において、本第2実施例では、
相互に隣接して夫々固定的に位置設定される第1,第2
の各射撃位置側に第1,第2の各レーザー光線銃110
A1,110B1及び該第1,第2の各レーザー光線銃11
0A1,110B1の各トリガー操作(各銃からのレーザー
光の照射)を検出して前例に合わせる第1,第2の射撃
開始検出信号12TA,12TBを夫々に出力する第1,第
2の各射撃開始検出出力部111A1,111B1と、ま
た、前記第1,第2の各レーザー光線銃110A1,11
0B1の設定位置から等距離を隔てて対応された相互に隣
接する第1,第2の各標的120A2,120B2及び該各
標的120A2,120B2への前記レーザー光の的中を検
出して前例に合わせる第1,第2の各的中検出信号22
HA,22HBを夫々に出力する第1,第2の各的中検出出
力部121A2,121B2とを有しており、そして、ここ
でもまた、このような夫々の相互配置による位置関係の
ために、第1のレーザー光線銃110A1から第2の標的
120B2までの距離と、第2のレーザー光線銃110B1
から第1の標的120A2までの距離とは等しいことにな
る。
【0069】前記第1,第2の各射撃開始検出出力部1
11A1,111B1は、この場合、前記第1,第2の各レ
ーザー光線銃110A1,110B1のトリガー操作に連動
してON作動する任意の開閉スイッチ(図示せず)等で
あってよく、該各射撃開始検出出力部111A1,111
B1においては、各レーザー光線銃110A1,110B1
の相応の時間差によるレーザー光の照射を検出すると、
前例での第1,第2の各射撃データとしての第1,第2
の各射撃開始検出信号12TA,12TBを夫々に対応する
相応の時間差で各別に出力する。
【0070】前記第1,第2の各的中検出出力部121
A2,121B2は、前記第1,第2の各標的120A2,1
20B2へのレーザー光の的中を検出して前例での第1,
第2の各的中検出信号22HA,22HBを夫々に出力し得
るものであれば任意の手段であってよく、この場合に
は、例えば、前記各標的120A2,120B2として、レ
ーザー光の的中により、該レーザー光を受光して該的中
を検出する光センサ(図示せず)等を用いることができ
る。そして、前記各的中検出出力部121A2,121B2
においては、前記各標的120A2,120B2へのレーザ
ー光の的中を検出すると、前例での第1,第2の各的中
データとしての第1,第2の各的中検出信号22HA,2
2HBを各別に出力し、且つ夫々に非的中では、この場
合、出力しない。
【0071】また、本第2実施例の場合、前例での集中
制御装置200における競技結果判定制御部(競技デー
タ入力側)30の第1の到達時間記憶出力部33A に
は、前記第1のレーザー光線銃110A1から照射される
レーザー光が前記第1の標的120A2に到達するまでの
時間を計測設定して得た前例に合わせる時間設定信号3
3AAと、前記第2の標的120B2に到達するまでの時間
を計測設定して得た前例に合わせる時間設定信号33AB
とを夫々に記憶させると共に、前記第1の射撃開始検出
出力部111A1からの射撃開始検出信号12TAの出力に
伴い、これらの各時間設定信号33AA,33ABを同時に
前例での射撃位置識別出力部34へ出力させ得るように
する。
【0072】さらに、前例での第2の到達時間記憶出力
部33B には、同様にして、前記第2のレーザー光線銃
110B1から照射されるレーザー光が前記第2の標的1
20B2に到達するまでの時間を計測設定して得た前例に
合わせる時間設定信号33BBと、前記第1の標的120
A2に到達するまでの時間を計測設定して得た前例に合わ
せる時間設定信号33BAとを夫々に記憶させると共に、
前記第2の射撃開始検出出力部111B1からの射撃開始
検出信号12TBの出力に伴い、これらの各時間設定信号
32BB,32BAを同時に前例での射撃位置識別出力部3
4へ出力させ得るようにする。
【0073】ここで、前記第1,第2の各レーザー光線
銃110A1,110B1から、前記第1,第2の各標的1
20A2,120B2の選択された何れかに向け、前記時間
差で照射された夫々のレーザー光が、該選択される夫々
の各標的120A2,120B2に共に的中するものとした
場合を想定すると、次のような各過程を経て夫々の的中
結果が識別されることになる。
【0074】即ち、前記第1の射撃位置側の第1のレー
ザー光線銃110A1からの第1の競技者によるレーザー
光の照射は、第1の射撃開始検出出力部111A1で検出
されて、先ず、第1の射撃開始検出信号12TAが出力さ
れ、同様に、前記第2の射撃位置側の第2のレーザー光
線銃110B1からの第2の競技者によるレーザー光の照
射は、第2の射撃開始検出出力部111B1で検出され
て、引続き、第2の射撃開始検出信号12TBが時間差を
隔てて出力されるもので、以後、前例の各場合と全く同
様な作用が行なわれることにより、前者の第1の射撃位
置側では、前記第1,第2の各標的120A2,120B2
からの夫々の各時間設定信号33AA,33ABの出力を待
って、ここでの第1のレーザー光線銃110A1からのレ
ーザー光の照射が、第1の標的120A2に向けられたも
のであるか、あるいは第2の標的120B2に向けられた
ものであるかを容易に識別でき、同様に、後者の第2の
射撃位置側では、前記第1,第2の各標的120A2,1
20B2からの夫々の各時間設定信号33BA,33BBの出
力を待って、ここでの第2のレーザー光線銃110B1
らのレーザー光の照射が、第1の標的120A2に向けら
れたものであるか、あるいは第2の標的120B2に向け
られたものであるかを容易に識別できるのである。
【0075】ここで、前記第1,第2の各標的120
A2,120B2については、本第2実施例の場合にも、人
体を模したシルエット状に形成して前例の場合と同様な
作用を得られるようにすることができる。
【0076】また、本第2実施例の場合にも、前記前例
に合わせた第1,第2の各時間設定信号33BBと33B
A,33BBと33BAの長さについては、前例の場合と同
様に、許容可能な位置誤差範囲相当分及び出力誤差範囲
相当分を含んでいることが好ましい。
【0077】さらに、前記集中制御部100の外部入,
出力側に設けられる自動競技券発売装置51について
は、本第2実施例の場合、使用レーザー光線銃の貸出
し,所要回数ないしは希望回数のレーザー光照射を自動
販売するためのものとしておくのである。
【0078】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の請求項
1に記載の発明によれば、夫々に所要距離を隔てて配置
された複数の各標的に対して、複数の競技者が、予め設
定された夫々の各射撃位置で個々の各標的に向け、エア
ライフル銃から弾丸を発射するか、またはレーザー光線
銃からレーザー光を照射して射撃し、各標的への弾丸ま
たはレーザー光の的中を競う射撃競技システムにおい
て、各該当射撃位置から個々の各標的までの距離対応
に、予め弾丸またはレーザー光の到達時間を計測設定し
て夫々に記憶し、該各該当射撃位置からの射撃を検出し
て対応した夫々の到達時間相当分だけ時間設定信号を出
力する到達時間記憶出力手段,及び各標的への弾丸また
はレーザー光の的中を検出して的中検出信号を出力する
的中検出出力手段を設け、射撃位置識別出力手段によ
り、個々の射撃に伴って出力される夫々の各時間設定信
号の設定時間経過後に一致して、直ちに的中検出信号が
出力されたか否かを判定し、判定結果として、これが一
致した場合にのみ、該一致する設定時間対応の射撃位置
からの射撃による該当標的への的中であることを識別す
るようにしたから、複数の各標的に対する弾丸またはレ
ーザー光の的中が複数の各射撃位置の何れからの射撃に
よるものなのかを、極めて正確且つ的確に、しかも自動
的に識別できるという利点があり、併せて、システム構
成自体も頗る簡単で、この種の射撃競技システムとして
は容易且つ安価に実施可能である等の優れた特長があ
る。
【0079】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
前記射撃競技システムにおいて、各該当射撃位置毎のエ
アライフル銃からの弾丸の発射またはレーザー光線銃か
らのレーザー光の照射による射撃を夫々に検出して射撃
開始検出信号を出力する射撃開始検出出力手段,予め各
該当射撃位置から個々の各標的までの距離対応に弾丸ま
たはレーザー光の到達時間を計測設定して夫々に記憶
し、射撃開始検出信号の出力に伴い、対応した夫々の到
達時間相当分だけ時間設定信号を出力する到達時間記憶
出力手段,及び各標的への弾丸またはレーザー光の的中
を検出して的中検出信号を出力する的中検出出力手段を
設け、射撃位置識別出力手段により、個々の射撃に伴っ
て出力される夫々の各時間設定信号の設定時間経過後に
一致して、直ちに的中検出信号が出力されたか否かを判
定し、判定結果として、これが一致した場合にのみ、該
一致する設定時間対応の射撃位置からの射撃による該当
標的への的中であることを識別するようにしたから、前
記請求項1に記載の発明と同等の作用効果が得られるほ
か、射撃開始時点を正確に特定して検出できる。
【0080】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
前記請求項1または2の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、人体を模したシルエット状標的を用
いているために、射撃競技の興趣が格段に向上され、し
かも該シルエット状標的への弾丸又はレーザ−光の的中
によって、的中部分毎に対応する予め設定された通りの
標的動作がなされるので、極めて興味深く、さらに、必
要に応じて動作に合わせた発声を行なわせるときは、一
層,効果的で競技自体の奥行きが増す。
【0081】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
前記請求項1ないし3の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、射撃位置でのエアライフル銃または
レーザー光線銃を構えたときの許容位置誤差範囲,及び
標的への的中角度及び的中位置による的中検出信号の許
容出力誤差範囲の各相当分を含んで、射撃位置から標的
までの弾丸またはレーザー光の到達時間を設定したの
で、各射撃位置からの射撃による該当標的への的中をよ
り一層,正確に識別できる。
【0082】本発明の請求項5に記載の発明によれば、
前記請求項1ないし4の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、エアライフル銃を用いる場合に、弾
丸の的中によって標的に発生する特定の衝撃音または的
中位置によって夫々に異なる衝撃音を検出する音センサ
を設けたので、標的への弾丸の的中を的中部分毎に夫々
区分して正確且つ的確に検出できる。
【0083】本発明の請求項6に記載の発明によれば、
前記請求項1ないし4の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、レーザー光線銃を用いる場合に、標
的の特定位置または任意の複数位置にレーザー光の的中
を検出する光センサを設けたので、標的へのレーザー光
の的中を的中部分毎に夫々区分して正確且つ的確に検出
できる。
【0084】本発明の請求項7に記載の発明によれば、
前記請求項2ないし4の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、弾丸の発射またはレーザー光の照射
を行なうトリガー操作に連動するスイッチ手段を設けた
ので、射撃に連動して該射撃開始時点を正確且つ的確に
検出できる。
【0085】本発明の請求項8に記載の発明によれば、
前記請求項2ないし4の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、エアライフル銃を用いる場合に、弾
丸の発射を行なうトリガー操作に連動した撃鉄の衝撃音
を検出する音センサを設けたので、射撃に連動して該射
撃開始時点を正確且つ的確に検出できる。
【0086】本発明の請求項9に記載の発明によれば、
前記請求項1または2の何れかに記載の射撃競技システ
ムの構成において、射撃の度毎に夫々の射撃回数をカウ
ントする射撃回数カウント回路,及び射撃結果を集計す
る射撃結果集計回路を設けたので、射撃回数対応に集計
された射撃結果を、表示出力回路から各射撃位置毎に設
けられた在席表示装置または任意の外部表示装置に表示
でき、且つ必要に応じ印刷手段を設けるときは、射撃結
果をプリント出力させ得る。
【0087】本発明の請求項10に記載の発明によれ
ば、前記請求項1または2の何れかに記載の射撃競技シ
ステムの構成において、射撃開始のための自動競技券発
売装置を設けたので、購入額相当の射撃回数に限定され
たエアライフル銃またはレーザー光線銃を自動的に貸出
すことができる。
【0088】本発明の請求項11に記載の発明によれ
ば、前記請求項9に記載の射撃競技システムの構成にお
いて、自動景品等払出装置を設けたので、射撃結果に基
づく要求によって相応の景品等を自動的に払出すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射撃競技システムの識別原理を示
す説明図である。
【図2】同上射撃時の信号発生状態を示すタイムチャー
トである。
【図3】本発明の第1実施例(エアライフル銃を用いる
場合)を適用した射撃競技システム全体の概要構成を示
すブロック図である。
【図4】同第1実施例におけるエアライフル銃のトリガ
ー操作を検出する射撃開始検出出力部の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】同第1実施例における標的への弾丸の的中を検
出する的中検出出力部の構成を示すブロック図である。
【図6】同第1実施例における射撃開始検出信号と的中
検出信号との一致,不一致を判定する判定部の構成を示
すブロック図である。
【図7】同第1実施例における標的の別例を示す説明図
である。
【図8】同第1実施例における射撃競技の流れの概要を
示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例(レーザー光線銃を用いる
場合)を適用したときのレーザー光線銃のトリガー操作
を検出する射撃開始検出出力部の構成を示すブロック図
である。
【図10】同第2実施例における標的への弾丸の的中を
検出する的中検出出力部の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】同第2実施例における標的の別例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ,B1 第1,第2の各射撃位置 A2 ,B2 第1,第2の各標的 a1 第1の射撃位置から第1の標的までの距離 a2 第1の射撃位置から第2の標的までの距離 b1 第2の射撃位置から第2の標的までの距離 b2 第2の射撃位置から第1の標的までの距離 TA,TB 第1,第2の各射撃位置での各射撃開始検
出信号 HA,HB 第1,第2の各標的における各的中信号 AA 第1の射撃位置から第1の標的までの距離対応の
到達時間設定信号 AB 第1の射撃位置から第2の標的までの距離対応の
到達時間設定信号 BB 第2の射撃位置から第2の標的までの距離対応の
到達時間設定信号 BA 第2の射撃位置から第1の標的までの距離対応の
到達時間設定信号 T 第1の射撃位置からの射撃開始検出信号に対する
第2の射撃位置からの射撃開始検出信号の時間差 10A1,10B1 第1,第2の各エアライフル銃 110A1,110B1 第1,第2の各レーザー光線銃 11A1,11B1 エアライフル銃用の第1,第2の各射
撃開始検出出力部 111A1,111B1 レーザー光線銃用の第1,第2の
各射撃開始検出出力部 12TA,12TB 第1,第2の各射撃開始検出信号 13A1,13B1 信号増幅回路 14A1,14B1 信号検査回路 15A1,15B1 発射信号出力回路 20A2,20B2 エアライフル銃用の第1,第2の各標
的 120A2,120B2 レーザー光線銃用の第1,第2の
各標的 21A2,21B2 エアライフル銃用の第1,第2の各的
中検出出力部 121A2,121B2 レーザー光線銃用の第1,第2の
各的中検出出力部 22HA,22HB 第1,第2の各的中検出信号 23A2,23B2 信号増幅回路 24A2,24B2 信号検査回路 25A2,25B2 発射信号出力回路 200 集中制御部 30 競技結果判定制御部 31A ,31B 第1,第2の各AND回路 32A ,32B 第1,第2の各競技中信号 33A ,33B 第1,第2の各到達時間記憶出力部 33AA 第1のエアライフル銃からの弾丸が第1の標的
に到達するまでの時間設定信号 33AB 第1のエアライフル銃からの弾丸が第2の標的
に到達するまでの時間設定信号 33BB 第2のエアライフル銃からの弾丸が第2の標的
に到達するまでの時間設定信号 33BA 第2のエアライフル銃からの弾丸が第1の標的
に到達するまでの時間設定信号 34 射撃位置識別出力部 41 発射回数カウント回路 42 競技結果集計回路 43 表示出力回路 50 外部入,出力制御部 51 自動競技券発売装置 52 自動景品等払出装置 61 競技開始入力 62 景品等払出要求入力 63 模擬テスト入力 71 使用エアライフル銃貸出・弾丸販売出力 72 競技終了出力 73 景品等払出出力 74 表示出力 75 音声出力 81 表示装置 82 印刷装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々に所要距離を隔てて配置された複数
    の各標的に対して、複数の競技者が、予め設定された夫
    々の各射撃位置で個々の各標的に向け、エアライフル銃
    から弾丸を発射するか、またはレーザー光線銃からレー
    ザー光を照射して射撃し、各標的への弾丸またはレーザ
    ー光の的中を競う射撃競技システムにおいて、 前記各該当射撃位置から個々の各標的までの距離対応
    に、予め前記弾丸またはレーザー光の到達時間を計測設
    定して夫々に記憶し、該各該当射撃位置からの弾丸の発
    射またはレーザー光の照射による射撃を検出して、前記
    対応した夫々の到達時間相当分だけ時間設定信号を出力
    する到達時間記憶出力手段と、前記各標的への前記弾丸
    またはレーザー光の的中を検出して的中検出信号を出力
    する的中検出出力手段と、前記射撃に伴って出力される
    前記夫々の時間設定信号の設定時間経過後に一致して、
    直ちに前記的中検出信号が出力されたか否かを判定し、
    これが一致した場合に、該一致する設定時間対応の射撃
    位置からの射撃による該当標的への的中であることを識
    別して出力する射撃位置識別出力手段と、システムの全
    体を集中制御し、且つ少なくとも前記識別された射撃位
    置からの射撃による対応標的への的中を処理する集中制
    御手段とを備えることを特徴とする射撃競技システム。
  2. 【請求項2】 夫々に所要距離を隔てて配置された複数
    の各標的に対して、複数の競技者が、予め設定された夫
    々の各射撃位置で個々の各標的に向け、エアライフル銃
    から弾丸を発射するか、またはレーザー光線銃からレー
    ザー光を照射して射撃し、各標的への弾丸またはレーザ
    ー光の的中を競う射撃競技システムにおいて、 前記各該当射撃位置毎のエアライフル銃からの弾丸の発
    射または前記レーザー光線銃からのレーザー光の照射に
    よる射撃を夫々に検出して射撃開始検出信号を出力する
    射撃開始検出出力手段と、予め前記各該当射撃位置から
    個々の各標的までの距離対応に前記弾丸またはレーザー
    光の到達時間を計測設定して夫々に記憶し、前記射撃開
    始検出信号の出力に伴い、前記対応した夫々の到達時間
    相当分だけ時間設定信号を出力する到達時間記憶出力手
    段と、前記各標的への前記弾丸またはレーザー光の的中
    を検出して的中検出信号を出力する的中検出出力手段
    と、前記射撃に伴って出力される前記夫々の時間設定信
    号の設定時間経過後に一致して、直ちに前記的中検出信
    号が出力されたか否かを判定し、これが一致した場合
    に、該一致する設定時間対応の射撃位置からの射撃によ
    る該当標的への的中であることを識別する射撃位置識別
    出力手段と、システムの全体を集中制御し、且つ少なく
    とも前記識別された射撃位置からの射撃による対応標的
    への的中を処理する集中制御手段とを備えることを特徴
    とする射撃競技システム。
  3. 【請求項3】 前記標的が、人体を模したシルエット状
    の標的に形成されており、該シルエット状標的に前記弾
    丸又はレーザ−光が的中した場合、該的中部分毎に対応
    する予め設定された通りの標的動作を可能にし、且つ必
    要に応じて該動作に合わせた発声を可能にしたことを特
    徴とする請求項1または2の何れかに記載の射撃競技シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記到達時間記憶出力手段に設定される
    到達時間が、前記射撃位置でのエアライフル銃またはレ
    ーザー光線銃を構えたときの許容位置誤差範囲,前記標
    的への的中角度及び的中位置による的中検出信号の許容
    出力誤差範囲の各相当分を含むことを特徴とする請求項
    1ないし3の何れかに記載の射撃競技システム。
  5. 【請求項5】 前記的中検出出力手段が、前記エアライ
    フル銃を用いる場合に、前記標的を弾丸の的中によって
    特定の衝撃音または的中位置によって夫々に異なる衝撃
    音を発生する板状部材で形成すると共に、該各衝撃音を
    夫々に区分して的中検出信号を出力する音センサからな
    ることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の
    射撃競技システム。
  6. 【請求項6】 前記的中検出出力手段が、前記レーザー
    光線銃を用いる場合に、前記標的の特定位置または任意
    の複数位置に設けられ、レーザー光を受光して的中検出
    信号を出力する光センサからなることを特徴とする請求
    項1ないし4の何れかに記載の射撃競技システム。
  7. 【請求項7】 前記射撃開始検出出力手段が、前記エア
    ライフル銃からの弾丸の発射またはレーザー光線銃から
    のレーザー光の照射を行なうトリガー操作に連動して射
    撃開始検出信号を出力するスイッチ手段からなることを
    特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の射撃競技
    システム。
  8. 【請求項8】 前記射撃開始検出出力手段が、前記エア
    ライフル銃を用いる場合に、該エアライフル銃からの弾
    丸の発射を行なうトリガー操作に連動する撃鉄の衝撃音
    を検出して射撃開始検出信号を出力する音センサからな
    ることを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の
    射撃競技システム。
  9. 【請求項9】 前記集中制御手段が、射撃回数カウント
    回路及び射撃結果集計回路を有しており、射撃回数対応
    に集計された射撃結果を、表示回路から前記各射撃位置
    毎に設けられた在席表示装置または任意の外部表示装置
    に表示させ、且つ必要に応じ印刷手段によってプリント
    出力させ得るようにしたことを特徴とする請求項1また
    は2の何れかに記載の射撃競技システム。
  10. 【請求項10】 前記集中制御手段が、射撃開始のため
    の自動競技券発売装置を有しており、該自動競技券発売
    装置によって、購入額相当の射撃回数に限定されたエア
    ライフル銃またはレーザー光線銃を自動的に貸出し得る
    ようにしたことを特徴とする請求項1または2の何れか
    に記載の射撃競技システム。
  11. 【請求項11】 前記集中制御手段が、自動景品等払出
    装置を有しており、該自動景品等払出装置によって、前
    記射撃結果に基づく要求で相応の景品等を自動的に払出
    し得るようにしたことを特徴とする請求項9に記載の射
    撃競技システム。
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