JPH08303664A - 球面継手 - Google Patents

球面継手

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JPH08303664A
JPH08303664A JP7114368A JP11436895A JPH08303664A JP H08303664 A JPH08303664 A JP H08303664A JP 7114368 A JP7114368 A JP 7114368A JP 11436895 A JP11436895 A JP 11436895A JP H08303664 A JPH08303664 A JP H08303664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
spherical
spherical joint
curved surface
surface portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP7114368A
Other languages
English (en)
Inventor
Suekichi Hanshimoseki
末吉 半下石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08303664A publication Critical patent/JPH08303664A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球面継手の緩衝性と耐久性の向上。 【構成】 内側球面部11aを有する第1の管11と、
外側曲面部12aを有する第2の管12と、一端が第1
の管11に固定され他端が第2の管12に固定されたブ
レーダからなる緩衝部材13と、を有する球面継手1
0。外側曲面部12aは球面状またはカップ状に形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は球面継手に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気管の途中には、振動遮断装
置として球面継手が設けられることがある。この種の球
面継手には、耐熱性、シール性、振動遮断および振動減
衰性能が要求される。これらの要求を満足する球面継手
として、本出願人は先に、図4に示す球面継手を提案し
た(特願平7−32号、平成7年1月4日出願)。図4
の球面継手は、第1の管1の球面部1aと第2の管2の
球面部2aとの間にワイヤメッシュを押しつぶして成形
したシールリング3を介装し、さらに第1の管1と第2
の管2とをベローズ4によって連結し、ベローズ4の内
側にインナーパイプ5を設けたものからなる。インナー
パイプ5により耐熱性が向上し、ベローズによってシー
ル性が得られ、シールリング3によって振動減衰性が得
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイヤメッシ
ュのシールリングを用いる球面継手では、2つの管の間
に軸方向の引張、圧縮力がかかったときに、この荷重を
受ける面積が大きくとれないので、シールリングが荷重
を繰り返し受けると、シールリングは比較的早期に局部
的へたり(永久変形)を生じる。その結果、シールリン
グの局部的硬化、シールリングと2つの管との間の隙間
が生じ、緩衝性が低下して、振動、騒音の抑制効果が低
下する。本発明の目的は、荷重を繰り返し受けても緩衝
性が低下しないかあるいは低下しにくい球面継手を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の球面継手は、つぎの通りである。 (1) 内側球面部を有する第1の管と、前記内側球面
部の外側に配された外側曲面部を有する第2の管と、前
記内側球面部と前記外側曲面部との間に介装され一端が
前記第1の管に固定され他端が前記第2の管に固定され
た、ブレーダからなる緩衝部材と、からなる球面継手。 (2) 前記外側曲面部がカップ状に形成されたカップ
状部からなる(1)の球面継手。
【0005】
【作用】上記(1)の球面継手では、緩衝部材がブレー
ダからなり、ブレーダの一端が第1の管に他端が第2の
管に固定されることにより、球面継手に軸方向圧縮がか
かるとブレーダの編線がばらけてブレーダは全体的に拡
張し球面継手に軸方向引張力がかかるとブレーダの編線
は互いに圧接されブレーダは全体的に収縮するので、緩
衝部材が全体として拡縮し、拡張する場合は第2の管に
広い領域であたり、収縮する場合は第1の管に広い領域
であたり、荷重を広い領域で受ける。また、ブレーダは
ワイヤメッシュ成形体と異なり圧縮力を受けてもへたり
を生じにくい。したがって、従来のワイヤメッシュ成形
体を用いた球面継手のような局部荷重とそれを受けたと
きのへたりによる隙間発生が防止される。また、ブレー
ダは拡縮するときに編んだ細い編線同士がこすれ合い、
減衰性能も大きい。これらの結果、緩衝性とその耐久性
が従来の球面継手に比べて著しく向上される。上記
(2)の球面継手では、上記(1)の球面継手の作用が
ある他、さらにつぎの作用がある。すなわち、第2の管
の外側曲面部がカップ状部からなるので、第2の管の内
側に第1の管を挿入した後外側曲面部の先端部を球面状
にさらに追加加工する必要がなく、カップ状部の成形が
容易になる。曲面部をカップ状部としてよい理由は、曲
面継手に軸方向引張力がかかったときに、その荷重をブ
レーダの編線の一本一本にかかる引張力で受けることが
できるからで、球面継手に係る軸方向引張力を受けるの
に外側曲面部先端部に圧縮面を設ける必要がないからで
ある。
【0006】
【実施例】図1、図2は本発明の第1実施例を示し、図
3は本発明の第2実施例を示している。両実施例に共通
な構成部分には、両実施例にわたって同じ符号を付して
ある。まず、本発明の両実施例に共通な構成部分を、た
とえば図1、図2を参照して説明する。図1に示すよう
に、本発明実施例の球面継手10は、第1の管11と第
2の管12と緩衝部材13と、ベローズパイプ14と、
インナーパイプ15と、を有し、これらの要素は何れも
ステンレス製である。球面継手10は、エンジン振動が
排気管、排気管支持装置、フロアを介して車室に伝達す
るのを遮断するために、自動車の排気管の途中に振動遮
断装置として設けられる。
【0007】第1の管11は、部分球面状の内側球面部
11aと、内側球面部11aの一端に接続する円筒部1
1bと、からなる。第2の管12は、内側球面部11a
の外側に配され内側球面部11aとの間に間隔を有する
外側曲面部12aと、外側曲面部12aの一端に接続す
る円筒部12bと、からなる。
【0008】緩衝部材13は、ブレーダからなり、その
中央部は第1の管11の内側球面部11aと第2の管1
2の外側曲面部12aとの間に配置される。緩衝部材1
3の一端は第1の管11に固定され、他端は第2の管1
2に固定される。緩衝部材13を構成するブレーダは、
細かい金属線(ステンレス細線)を複数本並列に並べた
束を、直交させて編んだものからなる。編線(一本一本
の細線)の方向は球面継手軸方向と交叉する方向とされ
ており、球面継手軸方向に対して±45°ねじった方向
とされている。緩衝部材13の一端は第1の管11の円
筒部11bとバンド16との間に固定され、溶接にて円
筒部11b、バンド16と一体化されている。緩衝継手
13の他端は第2の管12の円筒部12bとインナーパ
イプ15の間に固定され、溶接にて円筒部12b、イン
ナーパイプ15と一体化されている。
【0009】ベローズパイプ14は、第1の管11、第
2の管12、緩衝部材13より内側にある。ベローズパ
イプ14は、一端が第1の管11に、円筒部11bにて
溶接接合され、他端が第2の管12に、円筒部12bに
て溶接接合される。球面継手10内を流れるエンジンか
らの排気はベローズパイプ14によって排気管外部とシ
ールされる。第1の管11と第2の管12とは、図2に
示すように、球面部中心まわりに相対回動可能である
が、ベローズパイプ14はこの相対回動を波状部14a
の変形によって吸収する。インナーパイプ15は、ベロ
ーズパイプ14の内側にある。インナーパイプ15は、
第1の管11と第2の管12のうち上流側の管(図示例
では第2の管)12の円筒部12bに溶接にて固定さ
れ、ベローズパイプ14の波状部14aを内側から覆っ
ており、ベローズパイプ14が高温排気ガスの流れに直
接さらされないように働く。インナーパイプ15は排気
流れ方向途中の部分15aで斜め内側に向って屈曲して
延び、その終端15bで再度屈曲して球面継手の軸芯に
平行にストレートにインナーパイプ15の終端15cま
で延びている。インナーパイプ15を内側に屈曲させる
ことによりベローズ14が変形してもインナーパイプ1
5がベローズ14と干渉しないようにしてある。
【0010】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成を
説明する。本発明の第1実施例では、第2の管12の外
側曲面部12aが、部分球面状に形成された外側球面部
Aからなる。外側球面部Aの内径は内側曲面部11aの
外径より大である。本発明の第2実施例では、第2の管
12の外側曲面部12aが、カップ状に形成されたカッ
プ状部Bからなる。カップ状部Bは、円筒部12bから
部分球面状に最大径部12c(球面継手中心を通って第
2の管の軸芯に直交する面が外側曲面部12aと交わる
部位)まで延び、そこから先端12dまでは円筒状に延
びている。
【0011】つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
まず、本発明の両実施例に共通する作用を説明する。球
面継手10には、耐熱性、シール性、振動緩衝性が要求
される。このうち、耐熱性はインナーパイプ15によっ
て向上される。すなわち、インナーパイプ15は、ベロ
ーズパイプ14が高温排気ガスの流れに直接さらされる
のを防止することにより、球面継手の耐熱性を向上して
いる。シール性については、ベローズパイプ14が第1
の管11と第2の管12とにそれぞれ全周溶接されてい
るので、完全気密となっている。ベローズパイプ14に
よるシールのため、第1の管11と第2の管12とは自
在に相対回動することが許され、振動遮断される。
【0012】緩衝性については、緩衝部材13がブレー
ダからなるため、プレーダが変形するときにブレーダを
構成する編線同士がこすれ合い、高い減衰性を奏する。
また、ブレーダは、ワイヤメッシュ体と異なり押しつぶ
されにくいため、第1、第2の管との間に隙間を生じる
ようなことがなく、振動時にガタを生じにくい。さら
に、球面継手10に軸方向圧縮、引張力がかかると、ブ
レーダの編線がばらけたり締まったりしてブレーダは全
体に拡縮するので、緩衝部材13は広い領域において第
1、第2の管に当たり、局部荷重を受けたり局部変形を
生じたりすることが抑制される。この場合、球面継手1
0に軸方向圧縮力がかかると緩衝部材13は拡がって第
2の管12の内面に圧接される。また、球面継手10に
軸方向引張力がかかると、緩衝部材13は縮径して第1
の管11の外面に圧接され、かつ引張力はブレーダ編線
の引張力で主に受けられる。また、球面継手10に曲げ
がかかると、球面継手の軸芯よりも曲げの内側でブレー
ダに圧縮が生じ、曲の外側でブレーダに引張が生じる。
【0013】つぎに本発明の各実施例に特有な作用を説
明する。本発明の第1実施例では、球面継手10に軸方
向引張力がかかると、緩衝部材13の編線のうち第1の
管11の内側球面部11aと第2の管12のパイプ部1
2bとの間に張られた部分13aには引張力が生じ、こ
の引張力で球面継手10にかかる軸方向引張力が主に受
けられる。ただし、第1の管11の内側球面部11aと
第2の管12の外側球面部Aとの間で球形頂点12cよ
りも外側球面部Aの先端12d側にある部分で、緩衝部
材13が内側球面部11aと外側球面部Aとの間に圧接
される場合は、この部分でも球面継手10の軸方向引張
力の一部が受けられることになる。
【0014】本発明の第2実施例では、球面継手10に
軸方向引張力がかかると、緩衝部材13の編線のうち第
1の管11の内側球面部11aと第2の管12のパイプ
部12bとの間に張られた部分13aには引張力が生
じ、この引張力で球面継手10にかかる軸方向引張力の
全部が受けられる。外側曲面部12aをカップ状部Bと
することによって、第1の管11を第2の管12に挿入
した後外側曲面部12aの球形頂点12cより先端側の
部分を球面状に成形する必要がなくなるので、成形工程
を1工程少なくすることができ、成形が容易になる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の球面継手によれば、緩衝部材
をブレーダから構成したので、緩衝部材変形時のブレー
ダを構成する編線同士の摩擦と、ブレーダ全体の拡縮に
よる荷重受面積の拡大、へたり防止、および隙間発生防
止とにより、緩衝性とその耐久性が向上される。請求項
2の球面継手によれば、上記効果に加え、第2の管の曲
面部をカップ状としたので、第2の管の成形が容易にな
るという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る球面継手の断面図で
ある。
【図2】図1の球面継手が曲げ変位したときの断面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例に係る球面継手の断面図で
ある。
【図4】先願の球面継手の断面図である。
【符号の説明】
10 球面継手 11 第1の管 11a 内側球面部 12 第2の管 12a 外側曲面部 A 外側球面部 B カップ状部 13 緩衝部材 14 ベローズパイプ 15 インナーパイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側球面部を有する第1の管と、 前記内側球面部の外側に配された外側曲面部を有する第
    2の管と、 前記内側球面部と前記外側曲面部との間に介装され一端
    が前記第1の管に固定され他端が前記第2の管に固定さ
    れた、ブレーダからなる緩衝部材と、からなる球面継
    手。
  2. 【請求項2】 前記外側曲面部がカップ状に形成された
    カップ状部からなる請求項1記載の球面継手。
JP7114368A 1995-05-12 1995-05-12 球面継手 Pending JPH08303664A (ja)

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JP7114368A JPH08303664A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 球面継手

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JP7114368A JPH08303664A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 球面継手

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ID=14635969

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JP7114368A Pending JPH08303664A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 球面継手

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JP (1) JPH08303664A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002501141A (ja) * 1998-01-27 2002-01-15 シニア フレクソニクス オートモーティブ リミテッド フレキシブルコネクタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002501141A (ja) * 1998-01-27 2002-01-15 シニア フレクソニクス オートモーティブ リミテッド フレキシブルコネクタ

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