JPH08303499A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH08303499A
JPH08303499A JP7114195A JP11419595A JPH08303499A JP H08303499 A JPH08303499 A JP H08303499A JP 7114195 A JP7114195 A JP 7114195A JP 11419595 A JP11419595 A JP 11419595A JP H08303499 A JPH08303499 A JP H08303499A
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昌彦 中嶋
Naochika Mitsuoka
直躬 三岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキパッドに取り付けられたばね部材を
ピストンに係止させることにより、ブレーキパッドをピ
ストンと一体的に移動させてブレーキの引き擦りを防止
する場合に、ブレーキパッドをピストンに対して容易に
着脱できるようにする。 【構成】 ピストン22の外周面に円環形状の係合溝4
0を設ける一方、その係合溝40に係止させられるピス
トン側係止部44を有するばね部材42を、パッド外縁
係止部46およびパッド内縁係止部48を介してインナ
パッド(ブレーキパッド)30に取り付け、ピストン2
2の先端にインナパッド30を密着させて保持する。パ
ッド外縁係止部46は、ピストン22がキャリパと共に
スライドピン56まわりに一点鎖線の矢印で示すように
回動することを許容するように、ピストン側係止部44
の両端部からV字状に拡開するように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクブレーキに係
り、特に、ピストンがシリンダ内へ引き込まれる際にブ
レーキパッドを追従させてブレーキの引き擦りを防止す
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両などに広く用いられているディスク
ブレーキは、一般に、(a)ディスクロータに向かって
ピストンを突き出し、引き込み駆動するシリンダと、
(b)そのシリンダと前記ディスクロータとの間に配設
され、前記ピストンによってそのディスクロータに押圧
されるブレーキパッドとを備えて構成されており、上記
ピストンは油圧によって突き出されるとともにシール部
材の弾性によって引き込まれるようになっているのが普
通である。また、ブレーキパッドとディスクロータとの
引き擦り対策のため、例えば図4のように一対のブレー
キパッド100,102に跨がってV字形状のスプリン
グ104を取り付け、ディスクロータ106から離間す
る方向へ付勢するようにしたり、図5に示すようにブレ
ーキパッド108の背面にスプリング110をかしめ等
により固設し、ピストン112の円筒内に係止させたり
することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
4の場合には、ブレーキパッド100,102の上部す
なわちディスクロータ106の外周側に位置する部分の
みが離間させられ、下部において引き擦りを生じる恐れ
がある。また、図5の場合には、スプリング110がピ
ストン112の円筒内に入り込んでいるため、摩耗など
によりブレーキパッド108を交換する際には、ピスト
ン112の中心線方向に大きなスペースが必要で、ピス
トン112が配設されるシリンダ更にはキャリパなどを
マウンティングブラケット等の支持部材から完全に取り
外す必要があり、メンテナンス性が悪い。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ブレーキパッドに取
り付けたばね部材をピストンに係止させ、ブレーキパッ
ドをピストンと一体的に移動させることによりブレーキ
の引き擦りを防止する場合に、ブレーキパッドをピスト
ンに対して容易に着脱できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、(a)ディスクロータに向か
ってピストンを突き出し、引き込み駆動するシリンダ
と、(b)そのシリンダと前記ディスクロータとの間に
配設され、前記ピストンによってそのディスクロータに
押圧されるブレーキパッドとを有するディスクブレーキ
において、(c)前記ブレーキパッドに取り付けられる
とともに、前記ピストンの外周面にそのピストンの中心
線と略直角な方向への離脱可能に係止され、ばね力によ
りそのピストンの先端にそのブレーキパッドを密着させ
て保持するばね部材を有することを特徴とする。
【0006】
【作用および第1発明の効果】このようなディスクブレ
ーキにおいては、ブレーキパッドに取り付けられたばね
部材がピストンの外周面に係止されることにより、ばね
力によってそのピストンの先端にブレーキパッドを密着
させて保持するようになっているため、ブレーキパッド
はピストンと一体的に移動させられ、ブレーキの引き擦
りが良好に回避される。ばね力を利用しているため、各
部の寸法誤差などに拘らずブレーキパッドは確実にピス
トンの先端に密着させられる。また、本発明のばね部材
は、ピストンの中心線と略直角な方向への離脱可能にそ
のピストンの外周面に係止されるため、ばね部材が取り
付けられたブレーキパッドに対して、ピストンをピスト
ンの中心線と略直角な方向へ相対的にずらすだけで、ピ
ストンをばね部材から離脱させたりばね部材に係止させ
たりすることができ、シリンダをマウンティングブラケ
ット等の支持部材から完全に取り外すことなく、ブレー
キパッド交換などのメンテナンスを容易且つ迅速に行う
ことが可能である。
【0007】以上が第1発明に特有の作用効果である
が、この第1発明の実施に際しては、例えば上記ばね部
材をブレーキパッドの背面にかしめ等によって固設する
こともできるが、ピストンの外周面にそのピストンの中
心線と略直角な方向への離脱可能に係止されるピストン
側係止部と、前記ブレーキパッドの周縁部に係止される
パッド側係止部とを一体的に備え、ばね力によりそのピ
ストンの先端にそのブレーキパッドを密着させて保持す
るようにばね部材を構成することも可能である。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、前記
第1発明のディスクブレーキにおいて、前記ピストンの
外周面には円環形状の係合溝が設けられる一方、前記ば
ね部材はばね板材を所定形状に切断するとともに曲げ加
工した一体物で、そのばね部材は、(c−1)前記係合
溝のうち前記ピストンの中心線まわりにおいて前記ディ
スクロータの中心側の部分に180°より小さい角度範
囲で係止される円弧形状のピストン側係止部と、(c−
2)前記シリンダが前記ディスクロータの軸心と略平行
な支持ピンまわりに回動させられることにより、前記ピ
ストンの係合溝と前記ピストン側係止部との係合,離脱
を許容するように、そのピストン側係止部の両端部から
V字状に拡開するように延び出し、前記ブレーキパッド
の周縁部のうち前記ディスクロータの外周側に位置する
パッド外縁部に掛け止められる一対のパッド外縁係止部
と、(c−3)前記ピストン側係止部に一体に設けられ
て前記ブレーキパッドの周縁部のうち前記ディスクロー
タの中心側に位置するパッド内縁部に掛け止められるパ
ッド内縁係止部とを有するものであることを特徴とす
る。
【0009】
【作用および第2発明の効果】このようなディスクブレ
ーキにおいては、パッド外縁係止部およびパッド内縁係
止部がそれぞれブレーキパッドに掛け止められることに
より、ばね部材がブレーキパッドに一体的に取り付けら
れ、円弧形状のピストン側係止部がピストンの係合溝に
係止されることにより、そのピストンの先端にブレーキ
パッドがばね力によって密着させられる。ばね力を利用
しているため、各部の寸法誤差などに拘らずブレーキパ
ッドは確実にピストンの先端に密着させられる。これに
より、ブレーキパッドはピストンと一体的に移動させら
れ、ブレーキの引き擦りが良好に回避される。
【0010】また、上記ピストン側係止部は円弧形状を
成し、ピストンの外周面に形成された円環形状の係合溝
のうち、ピストンの中心線まわりにおいてディスクロー
タの中心側の部分に180°より小さい角度範囲で係止
されるとともに、パッド外縁係止部は、シリンダがディ
スクロータの軸心と略平行な支持ピンまわりに回動させ
られることにより、上記係合溝とピストン側係止部との
係合,離脱を許容するように、そのピストン側係止部の
両端部からV字状に拡開するように延び出してパッド外
縁部に係止されるようになっているため、ばね部材が取
り付けられたブレーキパッドに対して、シリンダを支持
ピンまわりにディスクロータの外周側へ回動させれば、
ピストン側係止部からピストンを離脱させることができ
るし、ブレーキパッドに対してシリンダを支持ピンまわ
りにディスクロータの外周側から中心側へ向かって回動
させれば、ばね部材のピストン側係止部にピストンの係
合溝を係止させることができる。これにより、シリンダ
をマウンティングブラケット等の支持部材に取り付ける
支持ピンを取り外すことなく、ブレーキパッド交換など
のメンテナンスを容易且つ迅速に行うことができる。
【0011】一方、本発明ではピストンの外周面に係合
溝を設けてばね部材を係止させるようになっているた
め、ピストンの外周面に係合部として突起などを設けて
ばね部材を係止させる場合に比較し、従来のディスクブ
レーキに対しても容易に適用できる。また、ばね部材は
ばね板材を所定形状に切断するとともに曲げ加工した一
体物であるため、プレス加工などにより簡単且つ安価に
製造される。更に、そのばね部材は、一対のパッド外縁
係止部およびパッド内縁係止部を介してブレーキパッド
に取り付けられるため、前記図5のようにスプリングを
ブレーキパッドにかしめ付ける場合に比較し、ブレーキ
パッドに対するばね部材の取付作業が容易である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は車両用ディスクブレーキの要部を
示す車輪の軸心と平行な断面図で、図の左側が車体側で
ある。図中、10はディスクロータ、12はキャリパ、
14はマウンティングブラケットで、ディスクロータ1
0は図示しない車輪と一体的に回転させられるようにな
っている。キャリパ12は、ディスクロータ10の軸心
と平行な軸心を有するシリンダ部16と、ディスクロー
タ10の外周側を跨ぐようにそのシリンダ部16から一
体に延び出して設けられた連結部18と、ディスクロー
タ10を挟んでシリンダ部16と反対側に位置するよう
に連結部18に一体に設けられた爪部20とを備えてお
り、シリンダ部16内にはピストン22が軸方向の摺動
可能に嵌合されている。ピストン22は、油圧室24に
ブレーキ油圧が作用させられることによりディスクロー
タ10に向かって突き出し駆動される一方、シール部材
26の弾性復元力によって所定寸法だけシリンダ部16
内に引き込み駆動される。また、シール部材26よりも
外側にはダストブーツ28が設けられている。本実施例
ではキャリパ12のシリンダ部16がシリンダに相当す
る。
【0013】上記ピストン22とディスクロータ10と
の間にはインナパッド30が配設されているとともに、
ディスクロータ10と爪部20との間には、そのディス
クロータ10を挟んでインナパッド30と対向するよう
にアウタパッド32が配設されている。インナパッド3
0およびアウタパッド32は、それぞれディスクロータ
10に押圧されて制動力を発生する摩擦材34と、その
摩擦材34の裏側に固設された金属製の裏板36とから
成り、その裏板36の背面側にはシム38が取り付けら
れている。そして、車両の制動時にシリンダ部16内へ
供給されたブレーキ油圧によってピストン22がディス
クロータ10に向かって突き出されると、インナパッド
30がディスクロータ10の図1における左側面に押圧
されるとともに、その反作用でキャリパ12が図1の左
方向へ移動させられることにより、爪部20によってア
ウタパッド32がディスクロータ10の図1における右
側面に押圧される。
【0014】前記マウンティングブラケット14は、車
両のナックル等に固設される支持部材に相当するもの
で、複数のスライドピンを介してキャリパ12をディス
クロータ10の軸心方向の移動可能、且つディスクロー
タ10の回転平面と平行な平面内の移動不能に支持して
いる。また、マウンティングブラケット14には、前記
インナパッド30およびアウタパッド32をそれぞれ所
定の遊びを有してディスクロータ10の回転平面と平行
な平面内の移動不能に保持する一対のパッド保持部が一
体に設けられており、それ等のインナパッド30および
アウタパッド32の制動トルクを受け止めるようになっ
ている。
【0015】ここで、前記ピストン22の先端近傍の外
周面には、円環形状の係合溝40が設けられており、ブ
レーキパッドとしてのインナパッド30の裏板36に装
着されたばね部材42が弾性変形させられた状態で係合
溝40に係止されている。ばね部材42は、ばね板材を
プレス加工によって所定形状に切断するとともに曲げ加
工した一体物で、図1におけるII−II断面を示す図2か
ら明らかなように、ピストン側係止部44,一対のパッ
ド外縁係止部46,および一対のパッド内縁係止部48
を備えている。なお、図2においては、シム38が省略
されている。
【0016】上記ピストン側係止部44は、ピストン2
2の外周と略同じ曲率の円弧形状を成しており、前記係
合溝40のうちピストン22の中心線Oまわりにおいて
ディスクロータ10の中心側、すなわち図2における下
側の部分に180°より小さい角度範囲で係止されるよ
うになっている。また、一対のパッド外縁係止部46
は、前記キャリパ12を支持している複数のスライドピ
ンのうちの1本、すなわち図2に一点鎖線で示すスライ
ドピン56まわりにキャリパ12が回動させられ、一点
鎖線の矢印で示すようにピストン22が回動させられる
ことにより、係合溝40とピストン側係止部44との係
合,離脱を許容するように、そのピストン側係止部44
の両端部からV字状に拡開するように延び出すととも
に、先端部がコの字状に折り曲げられ、インナパッド3
0の周縁部のうちディスクロータ10の外周側に位置す
るパッド外縁部50に掛け止められるようになってい
る。上記スライドピン56は支持ピンに相当する。ま
た、一対のパッド内縁係止部48は、ディスクロータ1
0の周方向すなわち図2の左右方向に離間してピストン
側係止部44に一体に設けられているとともに先端部が
コの字状に折り曲げられ、インナパッド30の周縁部の
うちディスクロータ10の中心側に位置するパッド内縁
部52に掛け止められるようになっている。パッド外縁
部50およびパッド内縁部52には、それぞれ係止部4
6,48が掛け止められる部分に僅かな凹みが設けら
れ、それ等の係止部46,48を位置決めするようにな
っている。
【0017】上記ばね部材42は、ピストン側係止部4
4が係合溝40に係止させられる前の図3(a)に示す
自然状態では、パッド内縁係止部48の先端爪部48a
およびピストン側係止部44は先端縁に向かう程互いに
接近するように傾斜しているが、図3(b)に示すよう
にピストン側係止部44がピストン22の係合溝40に
係止された状態では、パッド内縁係止部48の先端爪部
48aとピストン側係止部44とが略平行となり、この
弾性変形に基づくばね力によりインナパッド30がピス
トン22の先端に密着させられる。係合溝40は、ピス
トン22の先端側すなわち図3における右側の壁面が開
口側程先端側へ向かう傾斜面とされており、図2に一点
鎖線の矢印で示すようにピストン22がディスクロータ
10の外周側から中心側へ向かって回動させられる際
に、ピストン側係止部44の先端縁が係合溝40の傾斜
面に沿ってその係合溝40内へ押し込まれるとともに、
上記のようにピストン側係止部44およびパッド内縁係
止部48が弾性変形させられるようになっている。な
お、図示は省略するが、パッド外縁係止部46について
も、パッド内縁係止部48と同様に弾性変形させられ
る。
【0018】以上のように構成されたディスクブレーキ
においては、パッド外縁係止部46およびパッド内縁係
止部48がそれぞれインナパッド30に掛け止められる
ことにより、ばね部材42がインナパッド30に一体的
に取り付けられ、円弧形状のピストン側係止部44がピ
ストン22の係合溝40に係止されることにより、その
ピストン22の先端にインナパッド30がばね力によっ
て密着させられる。ばね力を利用しているため、各部の
寸法誤差などに拘らずインナパッド30は確実にピスト
ン22の先端に密着させられる。これにより、インナパ
ッド30はピストン22と一体的に移動させられ、ブレ
ーキの引き擦りが良好に回避される。
【0019】また、上記ピストン側係止部44は円弧形
状を成し、ピストン22の外周面に形成された円環形状
の係合溝40のうち、ピストン22の中心線Oまわりに
おいてディスクロータ10の中心側の部分に180°よ
り小さい角度範囲で係止されるとともに、パッド外縁係
止部46は、キャリパ12がスライドピン56まわりに
回動させられることにより、上記係合溝40とピストン
側係止部44との係合,離脱を許容するように、そのピ
ストン側係止部44の両端部からV字状に拡開するよう
に延び出してパッド外縁部50に係止されるようになっ
ているため、ばね部材42が取り付けられるとともにマ
ウンティングブラケット14に保持されたインナパッド
30に対して、キャリパ12をスライドピン56まわり
にディスクロータ10の外周側へ回動させれば、ピスト
ン側係止部40からピストン22を離脱させることがで
きるし、インナパッド30に対してキャリパ12をスラ
イドピン56まわりにディスクロータ10の外周側から
中心側へ向かって回動させれば、ばね部材42のピスト
ン側係止部44にピストン22の係合溝40を係止させ
ることができる。これにより、キャリパ12をマウンテ
ィングブラケット14から完全に取り外すことなく、パ
ッド交換などのメンテナンスを容易且つ迅速に行うこと
ができる。
【0020】一方、ピストン22の外周面に係合溝40
を設けてばね部材42を係止させるようになっているた
め、ピストン22の外周面に突起などを設けてばね部材
42を係止させる場合に比較し、従来のディスクブレー
キに対しても容易に適用できる。また、ばね部材42は
ばね板材をプレス加工によって所定形状に切断するとと
もに曲げ加工した一体物であるため、簡単且つ安価に製
造される。更に、そのばね部材42は、一対のパッド外
縁係止部46およびパッド内縁係止部48を介してイン
ナパッド30に取り付けられるため、前記図5のように
スプリングをインナパッド30にかしめ付ける場合に比
較し、インナパッド30に対するばね部材42の取付作
業が容易である。
【0021】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0022】例えば、前記実施例のばね部材42は一対
のパッド内縁係止部48を備えていたが、パッド内縁部
52の略中央に掛け止められる単一のパッド内縁係止部
を設けるだけでも良い。
【0023】また、前記実施例ではピストン22の係合
溝40に傾斜面が設けられていたが、ばね部材に傾斜部
を設けてピストン22の中心線Oと略直角な方向への相
対移動時にピストン22と係合させられることにより、
そのばね部材が弾性変形させられるようにすることもで
きる。ブレーキパッドに取り付けられたばね部材を工具
等により弾性変形させた状態でピストン22に係合さ
せ、その後、ばね部材を解放してピストン22に係止さ
せるようにしても良い。
【0024】また、前記実施例はシリンダ部16に一体
に設けられた爪部20によってアウタパッド32を押圧
するものであったが、マウンティングブラケット14な
どに位置固定に配設された一対のシリンダによってディ
スクロータ10の両側に配設された一対のブレーキパッ
ドをそれぞれ押圧するものなど、前述のディスクブレー
キとは異なるタイプのディスクブレーキに対しても本発
明は同様に適用され得る。
【0025】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスクブレーキの要
部を示す断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】インナパッドに取り付けられたばね部材がピス
トンの係合溝に係止させられる際に弾性変形させられる
状態を説明する図である。
【図4】従来のディスクブレーキにおけるブレーキの引
き擦り対策の一例を説明する図である。
【図5】従来のディスクブレーキにおけるブレーキの引
き擦り対策の別の例を説明する図である。
【符号の説明】
10:ディスクロータ 16:シリンダ部(シリンダ) 22:ピストン 30:インナパッド(ブレーキパッド) 40:係合溝 42:ばね部材 44:ピストン側係止部 46:パッド外縁係止部 48:パッド内縁係止部 50:パッド外縁部 52:パッド内縁部 56:スライドピン(取付ピン) O:ピストンの中心線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータに向かってピストンを突
    き出し、引き込み駆動するシリンダと、 該シリンダと前記ディスクロータとの間に配設され、前
    記ピストンによって該ディスクロータに押圧されるブレ
    ーキパッドとを有するディスクブレーキにおいて、 前記ブレーキパッドに取り付けられるとともに、前記ピ
    ストンの外周面に該ピストンの中心線と略直角な方向へ
    の離脱可能に係止され、ばね力により該ピストンの先端
    に該ブレーキパッドを密着させて保持するばね部材を有
    することを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンの外周面には円環形状の係
    合溝が設けられる一方、前記ばね部材はばね板材を所定
    形状に切断するとともに曲げ加工した一体物で、 該ばね部材は、 前記係合溝のうち前記ピストンの中心線まわりにおいて
    前記ディスクロータの中心側の部分に180°より小さ
    い角度範囲で係止される円弧形状のピストン側係止部
    と、 前記シリンダが前記ディスクロータの軸心と略平行な支
    持ピンまわりに回動させられることにより、前記ピスト
    ンの係合溝と前記ピストン側係止部との係合,離脱を許
    容するように、該ピストン側係止部の両端部からV字状
    に拡開するように延び出し、前記ブレーキパッドの周縁
    部のうち前記ディスクロータの外周側に位置するパッド
    外縁部に掛け止められる一対のパッド外縁係止部と、 前記ピストン側係止部に一体に設けられて前記ブレーキ
    パッドの周縁部のうち前記ディスクロータの中心側に位
    置するパッド内縁部に掛け止められるパッド内縁係止部
    とを有するものである請求項1に記載のディスクブレー
    キ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016016844A1 (en) 2014-08-01 2016-02-04 Freni Brembo S.P.A. Pad assembly of disc brake and thrust device
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