JPH08302762A - 水道用給水槽 - Google Patents

水道用給水槽

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JPH08302762A
JPH08302762A JP7138667A JP13866795A JPH08302762A JP H08302762 A JPH08302762 A JP H08302762A JP 7138667 A JP7138667 A JP 7138667A JP 13866795 A JP13866795 A JP 13866795A JP H08302762 A JPH08302762 A JP H08302762A
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JP
Japan
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water
filter
tank
raw
water tank
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JP7138667A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Miyamoto
鐡也 宮本
Fumio Yokoyama
文郎 横山
Kenichi Tsunematsu
健一 常松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIRATA KYOGYO KUMIAI
Toray Industries Inc
Original Assignee
HIRATA KYOGYO KUMIAI
Toray Industries Inc
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より清浄な水道水をいつも供給することがで
きるのは勿論、清掃の周期を大きく引き延ばすことので
きる有用性の高い水道用給水槽を提供する。 【構成】 本発明の水道用給水槽1は、水槽2内あるい
は水槽2上に設けた濾過器3により、原水道水があらか
じめ濾過されて浄化水道水として水槽2内へ流れ込む構
成として、水槽2へ送り込まれる水道水の浄化を図ると
ともに原水道水中の不純物の侵入を抑制するようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院、学校、マンショ
ンやビルなどの高層建物において、飲料水としての水道
水を供給するときに、その建物の屋上などへ設置して用
いるのに好適な水道用給水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルやマンション等の高層建物の場合、
水道水の供給は、通常、屋上などの高所に給水塔(給水
槽)を設置しておいて、水道管から給水塔へ水道水を揚
水したのち蛇口へ向けて送り出すようにしたり、あるい
は、地下ないし地上に設けた受水槽へ水道水を一旦溜め
ておき、受水槽から改めて給水塔に揚水したのち蛇口へ
向けて送り出すようにすることが行われている。
【0003】この給水塔は、貯水タンク(水槽)に水道
水を送り込む揚水管、および、貯水タンクから各蛇口へ
の給水管、さらには、貯水タンク内の水位を一定に保つ
ためのフロートスイッチ式水位制御機構などを備える他
に、貯水タンク内の清掃や点検を行うためのマンホール
も備えている。
【0004】一方、貯水タンクに送り込まれる水道水に
は、微細な土砂、浄水場で混入された水酸化アルミニウ
ム、配管の鉄錆などの不純物が結構含まれており、これ
らの不純物は、貯水タンク内に蓄積したり、著しい場合
には藻の発生を招来したりして水質の低下を引き起こす
だけでなく、不純物そのものが人体に摂取されることに
より健康が損なわれるという衛生上の問題を引き起こ
す。だから、上記のマンホールを通じて貯水タンク内を
清掃することが日常的に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
場合、清掃をしばしば行わなければならないということ
が問題になっている。貯水タンクは結構大きくて、その
清掃に結構手間がかかり、清掃費用も嵩むのである。か
といって、貯水タンクの清掃を省くようなことは出来な
い。飲料水としての水道水の質が劣化しては、健康な生
活を営むことができない。そのため、貯水タンクの清掃
をしばしば行わなければならないという問題は、早急な
改善が望まれるのである。
【0006】したがって、本発明は、上記の事情に鑑
み、より清浄な水道水をいつも供給することができるの
は勿論、清掃の周期を大きく引き延ばすことのできる有
用性の高い水道用給水槽を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するため、次のような構成をとる。すなわち、
請求項1に記載の水道用給水槽は、水槽および同水槽内
に設けられた密閉型の濾過器を備えるとともに、この濾
過器と水槽外との間を接続する送水管を備え、この送水
管を通して前記濾過器に送り込まれた原水道水が濾過器
から浄化水道水となって水槽内へ流れ込むようになって
いるものである。
【0008】請求項2に記載の水道用給水槽は、水槽お
よび同水槽上に設けられた濾過器を備えるとともに、こ
の濾過器と水槽内との間を接続する送水管を備え、前記
濾過器に送り込まれた原水道水が浄化水道水となって濾
過器を出て前記送水管から水槽内に流れ込むようになっ
ているものである。
【0009】請求項3に記載の水道用給水槽は、請求項
1に記載の給水槽において、濾過器の原水道水側濾室と
水槽内の間に調圧弁が設けられていて、原水道水側の水
圧が予め調圧設定した圧力を越えたときに前記調圧弁が
開いて原水道水側と水槽内とが連通し、原水道水が水槽
内に直に流れ込むようになっているというものである。
【0010】請求項4に記載の水道用給水槽は、請求項
2に記載の給水槽において、原水道水側と水槽内の間を
つなぐバイパス管と同バイパス管を開閉させる調圧弁と
が配設されていて、原水道水側の水圧が予め調圧設定し
た圧力を越えたときに前記調圧弁によりバイパス管が開
いて原水道水側と水槽内側とが連通して、原水道水がバ
イパス管から水槽内に直に流れ込むようになっていると
いうものである。
【0011】請求項5に記載の水道用給水槽は、請求項
1から4までのいずれかに記載の給水槽において、濾過
器が、中空糸膜を濾材とする中空糸膜型濾過器であると
いうものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の水道用給水槽によれば、原水
道水が濾過器を通るあいだに原水道水中の不純物が除か
れ、水道水は浄化水道水となって水槽内に送り込まれる
一方、結果として不純物の水槽内への侵入も抑制され
る。それに、濾過器は水槽内に納められているため、人
の目に濾過器が触れたり、濾過器に人が当たったりする
こともない上、濾過器の設置スペースというものが新た
に要るということも事実上ない。濾過器は密閉型(被濾
過原水の流入口と濾過済浄化水の流出口の他に通常時は
開口部分のないタイプ)であるため、浄化水道水中に濾
過器が水没してもなんらの支障もない。
【0013】請求項2に記載の水道用給水槽によれば、
やはり、原水道水が濾過器を通るあいだに原水道水中の
不純物が除かれ、水道水は浄化水道水となって水槽内に
送り込まれる一方、結果として不純物の水槽内への侵入
も抑制される。それに、濾過器は水槽の外側にあるた
め、濾過器のメインテナンス(保守)がし易い上に、水
槽の上側に設けるため、濾過器の設置スペースというも
のが新たに要るということも事実上ない。
【0014】請求項3に記載の水道用給水槽によれば、
濾材の目詰まりで濾過器の通水性が劣化した場合には、
調圧弁が開いて濾過器の原水道水側濾室と水槽内とが連
通して、緊急避難的に原水道水が水槽内に直に流れ込
む。
【0015】請求項4に記載の水道用給水槽によれば、
濾材の目詰まりで濾過器の通水性が劣化した場合には、
調圧弁が開いて原水道水側と水槽内とが連通して、緊急
避難的にバイパス管を通して原水道水が水槽内に直に流
れ込む。
【0016】請求項5に記載の水道用給水槽によれば、
濾過器の濾材が濾過能力の高い中空糸膜型であるため
に、原水道水中の不純物を十分に除くことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明にかかる水道用給水槽の実施例
を、図面を参照しながら詳しく説明する。 −実施例1(請求項1,3,5に記載の発明の実施例)
− 図1は、実施例1の水道用給水槽の要部構成をあらわす
概略断面図であり、図2は、その濾過器まわりの一部構
成をあらわす部分断面図である。図1に示すように、水
道用給水槽(給水塔)1は、高層建物Mの屋上に設置さ
れた水槽(貯水タンク)2と水槽2内に設けられた密閉
型の濾過器3を備えるとともに、さらに、濾過器3と水
槽2外との間を接続する送水管(揚水管)5および水槽
2内の水を各蛇口(図示せず)へ供給する給水管6を備
えている。濾過器3の原水道水側濾室(一次側濾室)3
0と水槽2内の間には調圧弁32が設けられていて、一
点鎖線で示すように、調圧弁32が開くと原水道水側濾
室30と水槽2内とが連通する。密閉型の濾過器3は、
原水道水の流入口33と浄化水道水の流出口34の他に
は通常(調圧弁32が開く緊急時は別として)開口部分
のない密閉タイプのものである。
【0018】濾過器3では複数本の濾過モジュール35
が平行状態で配列設置されており、送水管5に連通する
原水道水側濾室30に濾過モジュール35の一次側(原
水流入側)が共通に接続されるとともに、水槽2内に連
通する浄化水道水側濾室(二次側濾室)31に濾過モジ
ュール35の二次側(浄化水排出側)が共通に接続され
ている。各濾過モジュール35は、図2に示すように、
孔径0.1〜0.5μm程度の微細孔を多数有するポリ
スルホン中空糸36をU字形に屈曲させて円筒体37内
に多数収納している一方、そのU字の頂部(糸束両端
部)において中空糸36を固定している樹脂等の仕切り
固定材38により、その両側が水密に仕切られる構成と
なっている。図2では、ポリスルホン中空糸36を便宜
上3本だけ示してあるが、実際は非常に多数のポリスル
ホン中空糸36が円筒体37内に納められている。つま
り、濾過モジュール35は中空糸膜モジュールであり、
濾過器3は、中空糸膜を濾材とする中空糸膜型濾過器で
ある。
【0019】濾過モジュール35は、ポリスルホン中空
糸36のU字の底(屈曲部)を原水道水側濾室30に臨
ませるとともに、ポリスルホン中空糸36のU字の上両
端開口36aを浄化水道水側濾室31に臨ませるように
して取り付けられている。その結果、ポリスルホン中空
糸36の中間部分の中空糸膜に原水道水が接してポリス
ルホン中空糸36内に微細孔から濾過流入する。ポリス
ルホン中空糸36の中空部分に流入した水はポリスルホ
ン中空糸36の両端開口36aより浄化水道水として濾
室31へ出てくることになる。なお、39はO−リング
である。水槽2としては、例えば、容量が1〜30m3
程度のものが挙げられ、また、濾過モジュール35とし
ては、中空糸膜の総和面積が、例えば、5〜160m2
程度のものが挙げられる。
【0020】続いて、水道用給水槽1の水道水供給機能
について具体的に説明する。原水道水が送水管(揚水
管)5を経由して濾過器3の流入口33から原水道水側
濾室30を通り、円筒体37内へ入る。円筒体37に入
った原水道水は、ポリスルホン中空糸36の微細孔から
中空糸内に流入する際に濾過されて不純物は円筒体37
内に留まる一方、浄化水道水がポリスルホン中空糸36
の両端開口36aより浄化水道水側濾室31へ流れ出
て、さらに、流出口34から水槽2内へ浄化水道水とし
て流れ込む。常時は、水槽2内の浄化水道水は、給水管
6より必要に応じて各蛇口(図示せず)に配給される。
勿論、浄化水道水は不純物が除かれているから非常に清
浄である。
【0021】濾過器3は使用しているあいだに不純物に
よる目詰まりが徐々に起こり、濾水量(通水量)がだん
だん減ってくる。つまり、濾過の進行につれて濾過能力
が低下する。そのため、適当な時期に濾過器3の交換を
行うことになる。中空糸膜型の濾過モジュール35の寿
命は、濾過量や水質等により大きく左右されるため一概
には言えないが、一例を挙げるならば、3〜5ケ月とい
ったところである。濾過器3の交換が遅れると濾水量が
減り過ぎて、必要量の給水が行えない、断水が起こると
いった可能性がある。しかし、実施例1の水道用給水槽
1では、交換が遅れても給水に支障をきたすようなこと
はない。濾水量の減少に伴って濾過器3の原水道水側濾
室30の水圧(濾過圧)が上昇してゆき、水圧が予め調
圧設定した圧力を越えたときには調圧弁32が自動的に
開いて原水道水側濾室30と水槽2内とが連通し、原水
道水が濾室30から水槽2内へ直に流れ込んで給水に支
障が起こらないようになっているからである。すなわ
ち、緊急避難的に原水道水が供給されるのである。濾過
されない原水道水が水槽2内に流れ込むことになるが、
一時期のことに過ぎないために、問題が起こる心配はな
い。
【0022】−実施例2(請求項2,4,5に記載の発
明の実施例)− 図3は、実施例2の水道用給水槽の要部構成をあらわす
概略斜視図であり、図4は、その濾過器部分をあらわす
部分断面図である。図3に示すように、水道用給水槽
(給水塔)51は、高層建物Mの屋上に設置された水槽
(貯水タンク)52および同水槽52の上に設けられた
密閉型の濾過器53を備えるとともに、さらに、濾過器
53へ原水道水を送る揚水管55、濾過器53と水槽5
2内を接続する送水管56、および、水槽52内の水を
各蛇口(図示せず)へ供給する給水管57を備えてい
る。58はマンホールである。密閉型の濾過器53は、
原水道水の流入口と浄化水道水の流出口の他には開口部
分のないタイプのものである。原水道水は、濾過器53
に達するまでに、揚水管55の途中へ順に介設されたス
トップバルブ61、ユニオン62、定水位弁63、ユニ
オン64、チーズ65、減圧弁66、および、調圧弁6
7を通る。調圧弁67からは水槽52内と連通する通水
管68が設けられており、原水道水側の水圧が予め調圧
設定した圧力を越えたときに調圧弁67が開いて原水道
水側と水槽52内とが連通し、原水道水が通水管68か
ら水槽52へ直に送り込まれる。つまり、調圧弁67に
より開閉されるバイパス管が原水道水側と水槽52内の
間に設けられているのである。もちろん、原水道水側の
水圧が予め調圧設定した圧力を越えない通常時は、調圧
弁67が閉じていて、原水道水は通水管68へ向かわず
専ら濾過器53に向かう。
【0023】水槽52内には、浮子71と副弁72から
なるフロート式スイッチが設けられていて、通水パイプ
73を介して定水位弁63と繋がっており、水槽52の
水位が予め定められた満水位置に達すると、フロート式
スイッチが働いて定水位弁63が閉じ原水道水が濾過器
53に送られなくなる。濾過器53では、図4に示すよ
うに、複数本の濾過モジュール80が平行状態で配列設
置されており、揚水管55に連通する原水道水側濾室
(一次側濾室)81に濾過モジュール80の一次側(原
水流入側)が共通に接続されるとともに、送水管56に
連通する浄化水道水側濾室(二次側濾室)82に濾過モ
ジュール80の二次側(浄化水排出側)が共通に接続さ
れている。
【0024】各濾過モジュール80も、図2に示す濾過
モジュール35と同じ構成であって、重複を避けるため
に詳細な説明はしないが、孔径0.1〜0.5μm程度
の微細孔を多数有するポリスルホン中空糸36をU字形
に屈曲させて円筒体37内に多数収納する一方、そのU
字の頂部において中空糸36を固定している樹脂等の仕
切り固定材38がその両側を気密に仕切る構成であり、
濾過器53も、中空糸膜を濾材とする中空糸膜型濾過器
である。濾過モジュール80は、ポリスルホン中空糸3
6のU字の底を原水道水側濾室81に臨ませるととも
に、ポリスルホン中空糸36のU字の上両端開口36a
を浄化水道水側濾室82に臨ませるようにして取り付け
られている。その結果、ポリスルホン中空糸36の中空
糸膜に原水道水が接してポリスルホン中空糸36の中空
部分に微細孔から濾過流入する。ポリスルホン中空糸3
6の中空部分に流入した水はポリスルホン中空糸36の
両端開口36aより浄化水道水として濾室82へ出てく
ることになる。水槽52としては、例えば、容量が1〜
30m3 程度のものが挙げられ、また、濾過モジュール
80としては、中空糸膜の総和面積が、例えば、5〜1
60m2 程度のものが挙げられる。
【0025】続いて、水道用給水槽51の水道水供給機
能について具体的に説明する。原水道水が揚水管55か
らストップバルブ61→ユニオン62→定水位弁63→
ユニオン64→チーズ65→減圧弁66→調圧弁67の
経路で濾過器53の流入口から原水道水側濾室81を通
り、ポリスルホン中空糸36の微細孔から中空糸内に流
入する際に濾過されて浄化水道水となってから、ポリス
ルホン中空糸36の両端の開口36aより浄化水道水側
濾室82へ流れ出て、さらに、濾過器53の流出口から
送水管56を経て水槽52内へと流れ込む。常時は、水
槽52内の浄化水道水は、給水管57より必要に応じて
各蛇口(図示せず)に供給される。勿論、浄化水道水は
不純物が除かれているから非常に清浄である。
【0026】濾過器53は濾過の進行につれて濾過能力
が低下するため、適当な時期に濾過器53の交換を行う
ことになる。中空糸膜型の濾過モジュール80の寿命
は、3〜5ケ月といったところである。実施例2の水道
用給水槽51の場合も、濾過モジュール80の交換が遅
れても給水に支障をきたすようなことはない。濾水量の
減少に伴って原水道水側の水圧(濾過圧)が上昇してゆ
き、水圧が予め調圧設定した圧力を越えたときには調圧
弁67が自動的に開いて通水管68を介して原水道水側
と水槽52内とが連通し、原水道水が通水管68から水
槽52内に直に流れ込んで給水に支障が起こらないよう
になっているからである。すなわち、緊急避難的に原水
道水が水槽52内に供給されるのである。濾過されない
原水道水が水槽52内に流れ込むことになるが、一時期
のことに過ぎないために、やはり問題が起こる心配はな
い。
【0027】なお、本発明は次のように変形実施するこ
とができる。 (1) 実施例1,2の水道用給水槽は、高層建物の屋
上に給水塔として設けられていたが、本発明の水道用給
水槽は、給水塔へ揚水する前の原水道水を一旦溜めてお
くために地下や地上の平らな場所に設けられる給水用の
受水槽であってもよい。
【0028】(2) 実施例1,2の水道用給水槽は、
調圧弁32や調圧弁67による原水道水の緊急避難的供
給が自動的に行える構成であったが、調圧弁32や調圧
弁67は必ずしも必須ではない。調圧弁32や調圧弁6
7のない場合は、濾過モジュールを定期的に交換した
り、濾過能力が一定以上低下した段階で濾過モジュール
を交換するようにすればよい。
【0029】(3) 濾過器は濾材が中空糸膜であった
が、濾布、セラミックス、活性炭を単独、あるいは、組
み合わせた濾材の濾過器を使うものが他の実施例として
挙げられる。
【0030】(4) 実施例2の水道用給水槽では、濾
過器が密閉型であったが、実施例2の給水槽の場合は、
濾過器が密閉型である必要はない。
【0031】(5) 実施例1の水道用給水槽において
も、実施例2の水道用給水槽に用いられているストップ
バルブやフロートスイッチ式水位制御機構が装備されて
もよいことは言うまでもない。
【0032】
【効果】以上の説明から明らかなように、請求項1に記
載の水道用給水槽によれば、濾過器により、原水道水の
浄化がなされるため、より清浄な水道水の供給がいつも
行える上、不純物の水槽内への侵入も抑制されるため、
清掃の周期を大きく引き延ばすことができるというだけ
でなく、濾過器が水槽内にあるため、濾過器が外観を壊
したり、物理的障害となったりする恐れもなく、しか
も、濾過器の設置スペースも事実上不要であるから、非
常に有用である。
【0033】請求項2に記載の水道用給水槽によれば、
濾過器により、原水道水の浄化がなされるため、より清
浄な水道水の供給がいつも行える上、不純物の水槽内へ
の侵入も抑制されるため、清掃の周期を大きく引き延ば
すことができるというだけでなく、濾過器のメインテナ
ンス(保守)がし易く、しかも、濾過器の設置スペース
が事実上不要であるから、非常に有用である。
【0034】請求項3に記載の水道用給水槽によれば、
濾過器の濾過能力が落ちて濾水量が減った場合も、調圧
弁の働きにより、緊急避難的な原水道水の供給が水槽に
対して自動的に開始されて供給が継続されるため、有用
性が高い。
【0035】請求項4に記載の水道用給水槽によれば、
濾過器の濾過能力が落ちて濾水量が減った場合も、調圧
弁の働きにより、緊急避難的な原水道水の供給が水槽に
対して自動的に開始されて供給が継続されるため、有用
性が高い。
【0036】請求項5に記載の水道用給水槽によれば、
中空糸膜型濾過器により原水道水中の不純物が十分に除
かれて、清浄度のより高い水道水の供給と清掃周期のよ
りいっそうの延長が実現できるため、有用性は非常に顕
著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の水道用給水槽の要部構成を示す概
略断面図である。
【図2】 実施例1の濾過器まわりの一部構成を示す部
分断面図である。
【図3】 実施例2の水道用給水槽の要部構成を示す概
略斜視図である。
【図4】 実施例2の濾過器まわりの構成を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1…水道用給水槽 2…水槽 3…濾過器 5…送水管 51…水道用給水槽 52…水槽 53…濾過器 56…送水管 32…調圧弁 67…調圧弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常松 健一 大阪府東大阪市稲田新町3丁目8番58号 ヒラタ協業組合内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽およびこの水槽内に設けられた密閉
    型の濾過器を備えるとともに、この濾過器と水槽外との
    間を接続する送水管を備え、この送水管を通して前記濾
    過器に送り込まれた原水道水が濾過器から浄化水道水と
    なって水槽内へ流れ込むようになっていることを特徴と
    する水道用給水槽。
  2. 【請求項2】 水槽およびこの水槽上に設けられた濾過
    器を備えるとともに、この濾過器と水槽内との間を接続
    する送水管を備え、前記濾過器に送り込まれた原水道水
    が浄化水道水となって濾過器を出て前記送水管から水槽
    内に流れ込むようになっていることを特徴とする水道用
    給水槽。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の水道用給水槽におい
    て、濾過器の原水道水側濾室と水槽内の間に調圧弁が設
    けられていて、原水道水側の水圧が予め調圧設定した圧
    力を越えたときに前記調圧弁が開いて原水道水側と水槽
    内とが連通し、原水道水が水槽内に直に流れ込むように
    なっている水道用給水槽。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の水道用給水槽におい
    て、原水道水側と水槽内の間をつなぐバイパス管とこの
    バイパス管を開閉させる調圧弁とが配設されていて、原
    水道水側の水圧が予め調圧設定した圧力を越えたときに
    前記調圧弁によりバイパス管が開いて原水道水側と水槽
    内側とが連通して、原水道水がバイパス管から水槽内に
    直に流れ込むようになっている水道用給水槽。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    水道用給水槽において、濾過器が、中空糸膜を濾材とす
    る中空糸膜型濾過器である水道用給水槽。
JP7138667A 1995-05-11 1995-05-11 水道用給水槽 Pending JPH08302762A (ja)

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JP7138667A JPH08302762A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 水道用給水槽

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