JPH08302395A - ワイパーブレード用洗浄潤滑剤およびワイパーブレード用洗浄補助具 - Google Patents

ワイパーブレード用洗浄潤滑剤およびワイパーブレード用洗浄補助具

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JPH08302395A
JPH08302395A JP7110931A JP11093195A JPH08302395A JP H08302395 A JPH08302395 A JP H08302395A JP 7110931 A JP7110931 A JP 7110931A JP 11093195 A JP11093195 A JP 11093195A JP H08302395 A JPH08302395 A JP H08302395A
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JP
Japan
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wiper blade
water
wiper
cleaning
examples
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Application number
JP7110931A
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English (en)
Inventor
Hiroya Kosakata
弘也 小坂田
Hirosuke Okura
宏祐 大蔵
Shogo Shinohara
生悟 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
は、水溶性多価アルコールを少なくとも1種含有してな
る。 【効果】 このワイパーブレード用洗浄潤滑剤は、ワイ
パーブレードの油汚れを容易に除去可能であり、ワイパ
ーブレードに潤滑性を付与し、ワイパーの円滑動作を可
能にし、ワイパーブレードの柔軟性を長期間保持可能に
し、フロントガラス等にワイパーブレードの付着を防止
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワイパーブレード用洗
浄潤滑剤およびワイパーブレード用洗浄補助具(以下に
おいて、単に洗浄補助具と称することがある。)に関
し、さらに詳しくは、ワイパーブレードに付着する油等
の汚れを容易に除去することができ、ワイパーブレード
に潤滑性を付与し、その柔軟性を長期間保持することが
でき、たとえば自動車等のフロントガラス等のガラス面
にワイパーブレードが付着するのを防止することができ
るワイパーブレード用洗浄潤滑剤、および、手を汚すこ
となく、容易にかつ簡便に、ワイパーブレードの洗浄を
行うことができるワイパーブレード用洗浄補助具に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】たとえば
自動車のワイパーには、フロントガラス等のガラス面上
の水滴や汚れを効率良く除去するために、ブレード(以
下において、自動車等の各種車両および各種の装置に取
りつけられるブレードをワイパーブレードと称すること
がある。)が取り付けられている。ところが、ワイパー
ブレードはゴム製であるので、過酷な環境下での使用に
よりゴムが劣化し、短期間の内にその柔軟性が失われ、
その結果としてワイパーの円滑な動作が妨げられること
がある。また、ワイパーを長期間作動させないと、ワイ
パーブレードが前記ガラス面に付着し、前記ガラス面を
汚染してしまうことがある。また、ワイパーブレードに
は、空気中の埃り、塵、煤煙等における油成分や、たと
えばカーワックスから流出したシリコーン成分などが付
着し易い。このために、これらの成分をワイパーブレー
ドから除去しないと、ワイパーブレードが前記ガラス面
を汚染する原因となる。さらに、ワイパーブレードを形
成するゴムは劣化すると、柔軟性が失われ、その配合成
分であるカーボンブラック粒子やゴム粒子が脱離し易く
なり、これらの粒子は前記ガラス面を汚染する原因とな
る。
【0003】このような事情により、前記ガラス面の汚
染を防止するためには、随時、ワイパーブレードを洗浄
する必要がある。また、ワイパーの円滑な動作を維持す
るためには、随時、ワイパーブレードに潤滑性を付与す
る必要がある。従来においては、ワイパーブレードの洗
浄を、水で濡らしたタオルを用いてブレードを拭いて行
っていた。また、ワイパーブレードに潤滑性を付与する
のに、二硫化モリブデン等を溶剤に分散させた潤滑油を
ブレードに塗布していた。
【0004】しかしながら、前記従来の場合には以下の
ような問題がある。すなわち、水で濡らしたタオル等で
ワイパーブレードを拭くだけでは、油汚れを完全に除去
することはできず、充分な洗浄を行うことができない。
また、二硫化モリブデン等を溶剤に分散させた潤滑油
は、前記ガラスの油汚れの原因となるおそれがあるとい
う問題である。
【0005】この発明は、前記従来の問題を解消するこ
とを目的とする。また、この発明は、ワイパーブレード
に付着する油等の汚れを容易に除去することができ、ワ
イパーブレードに潤滑性を付与し、その柔軟性を長期間
保持することができ、フロントガラス等のガラス面にワ
イパーブレードの材質であるたとえばゴム成分が付着す
るのを防止することができるワイパーブレード用洗浄潤
滑剤を提供することを目的とする。さらに、この発明
は、手を汚すことなく、容易にかつ簡便に、ワイパーブ
レードの洗浄を行うことができるワイパーブレード用洗
浄補助具を提供することを目的とする。
【0006】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための前記請求項1に記載の発明は、水溶性多価アルコ
ールを含有してなることを特徴とするワイパーブレード
用洗浄潤滑剤であり、前記請求項2に記載の発明は、水
溶性多価アルコールと、水および/または水溶性溶剤と
を含有してなることを特徴とするワイパーブレード用洗
浄潤滑剤であり、前記請求項3に記載の発明は、軟質多
孔質体に、ワイパーブレードを擦過させる擦過部を設け
てなることを特徴とするワイパーブレード用洗浄補助具
であり、前記請求項4に記載の発明は、前記軟質多孔質
体は、前記請求項1または2のいずれかに記載のワイパ
ーブレード用洗浄潤滑剤を含有してなる前記請求項3に
記載のワイパーブレード用洗浄補助具である。
【0007】以下、この発明のワイパーブレード用洗浄
潤滑剤および洗浄補助具につき詳細に説明する。
【0008】この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
は、水溶性多価アルコールを少なくとも1種含有してな
る。この発明においては、水溶性多価アルコールを少な
くとも1種と、水および/または水溶性溶剤とを含有し
てなるワイパーブレード用洗浄潤滑剤がより好ましく、
特に、粒径が0.01〜3μmである無機微粉体および
/または有機微粉体をさらに含有してなるワイパーブレ
ード用洗浄潤滑剤が好ましい。
【0009】<水溶性多価アルコール>水溶性多価アル
コールとしては、たとえば液状グリコール、液状グリセ
リンなどを好適例として挙げることができる。前記液状
グリコールとしては、たとえばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールなどを挙げる
ことができる。前記液状グリセリンとしては、たとえば
グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどを挙げ
ることができる。これらはその一種を単独で用いても良
く、あるいはそれらの二種以上を併用しても良い。
【0010】この発明においては、これらの水溶性多価
アルコールの中でも、エチレングリコール、プロピレン
グリコールおよびグリセリンよりなる群から選択される
少なくとも一種が好ましい。前記水溶性多価アルコール
として、これらを採用することにより、ブレード面が清
浄化されると共に、ブレード面とガラス面との界面に湿
潤性が付与され、しかもブレードに対しても柔軟性が付
与されてブレードの動作をより一層円滑にすることがで
きる。
【0011】この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
における水溶性多価アルコールの含有量としては、通常
50〜100重量%である。また、場合によっては、後
述する実施例で採用した水溶性多価アルコールの含有量
のいずれかの値または50重量%を下限値とし、後述す
る実施例で採用した水溶性多価アルコールの含有量のい
ずれかの値または100重量%を上限値とする含有量範
囲を採用することもできる。
【0012】前記水溶性多価アルコールの含有量が前記
範囲内であると、ワイパーブレードに付着する油等の汚
れを容易に除去することができ、ワイパーブレードに潤
滑性を付与し、その柔軟性を長期間保持することがで
き、たとえば自動車のフロントガラス等のガラス面にワ
イパーブレードのたとえばゴム成分が付着するのを防止
することができる。
【0013】<水および/または水溶性溶剤>水溶性溶
剤としては、たとえばメタノール、エタノール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコールなどの低級アルコ
ール類、およびエチルセロソルブ、ブチルカービトール
などのグリコールエーテル類などを挙げることができ
る。
【0014】この発明においては、これらの水溶性溶剤
の中でも、エタノール、イソプロピルアルコールなどが
好ましい。水溶性溶剤としてこれらを採用すると、洗浄
性が向上すると共にこれらの溶剤の揮発性により、ワイ
パーが動作したガラス面の乾燥が適度に維持され、いつ
までもベトつくといった事態が防止される。
【0015】また、この発明においては、水と前記水溶
性溶剤とを別々に用いても良く、あるいは併用しても良
い。
【0016】この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
における水および/または水溶性溶剤の含有量は、ワイ
パーブレード用洗浄潤滑剤中に通常0〜30重量%(多
くとも30重量%)である。また、場合によっては、後
述する実施例で採用した水および/または水溶性溶剤の
含有量のいずれかの値または0重量%を下限値とし、後
述する実施例で採用した水および/または水溶性多価ア
ルコールの含有量のいずれかの値または30重量%を上
限値とする含有量範囲を採用することもできる。
【0017】前記水および/または水溶性溶剤の含有量
が前記範囲内であると、ワイパーブレードに付着する油
等の汚れを容易に除去することができ、ワイパーブレー
ドに潤滑性を付与し、その柔軟性を長期間保持すること
ができ、フロントガラス等のガラス面にワイパーブレー
ドが付着するのを防止して円滑な動きを促進することが
できる。
【0018】<無機微粉体および/または有機微粉体>
無機微粉体としては、たとえば水酸化アルミ、酸化アル
ミ(アルミナ)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、
カーボランダム、炭酸カルシウム、けい砂、酸化ジルコ
ン、珪藻土などを挙げることができる。
【0019】これらの無機微粉体の中でも、アルミナ、
酸化ケイ素、ケイソウ土などが好ましい。無機微粉体と
してこれらを採用すると擦過による汚れの剥離性が向上
することができるので好ましい。
【0020】無機微粉体の粒径としては、小さすぎると
擦過による汚れの剥離作用がほとんどなくなり、また大
き過ぎるとワイパーブレードとガラス面との間に付着し
てガラス面を傷付ける恐れを生じる。後述する実施例で
採用した微粉体の粒径においては、下限を0.01μm
とし、上限を3μmとする範囲でこの発明のワイパーブ
レード用洗浄潤滑剤として採用可能であった。
【0021】有機微粉体としては、たとえばシリコーン
樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂などの各種合成樹脂の粉状体を挙げる
ことができる。これら有機微粉体の粒径としては、1〜
10μmが好ましい。
【0022】これらの有機微粉体の中でも、ポリアミド
樹脂、アクリル樹脂などの粉状体が好ましい。有機微粉
体としてこれらを採用すると、これら微粉体がガラス面
とワイパーブレードとの間隙に介在し、ガラス面へのワ
イパーブレードの付着を有効に防止することができる。
【0023】この発明においては、無機微粉体と有機微
粉体とを併用しても良く、あるいは、これらの一方にお
ける一種を単独で用いても良く、二種以上を併用しても
良い。なお、この発明においては、無機および/または
有機微粉体として、後述の実施例に記載したような市販
品を好適に用いることができる。
【0024】この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
における無機微粉体および/または有機微粉体の含有量
としては、ワイパーブレード用洗浄潤滑剤に対して通常
0〜10重量%(多くとも10重量%)である。また、
場合によっては、後述する実施例で採用した無機微粉体
および/または有機微粉体の含有量のいずれかの値また
は0重量%を下限値とし、後述する実施例で採用した無
機微粉体および/または有機微粉体の含有量のいずれか
の値または10重量%を上限値とする粒径範囲を採用す
ることもできる。
【0025】前記無機微粉体および/または有機微粉体
の粒径および含有量が前記範囲内であると、ワイパーブ
レードに付着する油等の汚れを容易に除去することがで
き、ワイパーブレードに潤滑性を付与し、その柔軟性を
長期間保持することができ、フロントガラス等のガラス
面にワイパーブレードが付着するのを防止することがで
きる。
【0026】<その他の成分>この発明のワイパーブレ
ード用洗浄潤滑剤においては、上記各成分の外にその他
の成分として、界面活性剤、防錆剤、蛍光顔料、防塵付
着防止剤、香料などの適当量を必要に応じて含有するこ
とができる。なお、この発明のワイパーブレード用洗浄
潤滑剤は、界面活性剤を好適に含有することができる。
【0027】前記界面活性剤としては、非イオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤
および両性界面活性剤を好適に採用することができる。
【0028】前記非イオン系界面活性剤としては、たと
えばソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどを挙げ
ることができる。
【0029】前記アニオン系界面活性剤としては、たと
えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸
塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルフ
ォン酸塩、脂肪酸石鹸などを挙げることができる。
【0030】前記両性界面活性剤としては、たとえば酢
酸ベタイン、イミダゾリンなどを挙げることができる。
【0031】前記カチオン系界面活性剤としては、たと
えばアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、アル
キルアミドなどを挙げることができる。
【0032】これらの界面活性剤は、1種単独で用いて
も良く、あるいは2種以上を併用しても良い。これらの
界面活性剤の中でも、非イオン性界面活性剤特にポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、およびアニオン系界面活性剤
特にアルキルベンゼンスルホン酸塩などが好ましい。界
面活性剤として、これらを採用すると、界面活性剤の洗
浄作用による清浄化を促進することができるので好まし
い。
【0033】この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
における界面活性剤の含有量ととては、ワイパーブレー
ド用洗浄潤滑剤に対して、通常0〜10重量%(多くと
も10重量%)である。また、場合によっては、後述す
る実施例で採用した界面活性剤の含有量のいずれかの値
または0重量%を下限値とし、後述する実施例で採用し
た界面活性剤の含有量のいずれかの値または10重量%
を上限値とする粒径範囲を採用することもできる。
【0034】前記界面活性剤および含有量が前記範囲内
であると、ワイパーブレードに付着する油等の汚れを容
易に除去することができ、ワイパーブレードに潤滑性を
付与し、その柔軟性を長期間保持することができ、フロ
ントガラス等のガラス面にワイパーブレードのたとえば
ゴム成分が付着するのを防止することができる。
【0035】<ワイパーブレード用洗浄潤滑剤の調製>
この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤は、前記各成
分を公知の装置を用いて適宜の方法により混合すること
により調製することができる。前記混合は、たとえばコ
ロイドミル、ホモミキサー、ホモジナイザー、アジホモ
ミキサー、コンビミックス、サンドグラインダーなどの
装置を用いて行なうことができる。なお、この混合は、
二種以上の装置を組み合わせて行っても良い。前記各成
分の混合の順序には、特に制限はなく、全ての成分を同
時に混合しても良いし、一あるいは二以上の成分のみを
混合してから残りの成分を加えてさらに混合を行っても
良い。
【0036】この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
は、目的に応じて、液滴式分与容器、ポンプ式分与容
器、スプレー式分与容器、エアゾール式分与容器などに
充填される。この発明のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
は、使用の際に、この発明のワイパーブレード用洗浄補
助具、スポンジ、ガーゼ、タオルなどに必要量含浸させ
て使用する。そして、このワイパーブレード用洗浄潤滑
剤を含浸したガーゼ等でワイパーブレード表面を拭くこ
とによりワイパーブレードの洗浄を行うことができる。
【0037】このワイパーブレード用洗浄潤滑剤による
と、ワイパーブレードに付着する油等の汚れを容易に除
去することができ、ワイパーブレードに潤滑性を付与
し、その柔軟性を長期間保持することができ、フロント
ガラス等のガラス面にワイパーブレードが付着するのを
防止することができる。
【0038】<洗浄補助具>この発明のワイパーブレー
ド用洗浄補助具は、軟質多孔質体に、ワイパーブレード
を擦過させる擦過部を有してなる。
【0039】前記軟質多孔質体としては、前記ワイパー
ブレード用洗浄潤滑剤を含浸することができる限り特に
制限はないが、たとえばスポンジ、海綿、不織布などを
挙げることができる。これらの中でも、スポンジが低価
格で入手しやすいので好ましい。
【0040】前記軟質多孔質体の大きさ、形状等につい
ては特に制限はなく、適宜目的に応じて選択することが
できる。ただし、使用の便宜を考慮すると、手に持つこ
とができる大きさであるのが好ましい。
【0041】なお、この発明においては、軟質多孔質体
はその一部がプラスチック、金属あるいは木材で形成さ
れた平板状の支持体に固定されるのが好ましい。この場
合、ワイパーブレード用洗浄補助具の取り扱い性、耐久
性などを向上させることができる。
【0042】前記軟質多孔質体に形成される擦過部とし
ては、ワイパーブレードを擦過するに容易な形状であれ
ば特に制限がなく、ワイパーブレードの厚み、断面形
状、長さ等に応じて適宜に決定することができるが、た
とえば単なる直線状の切れ目、溝、凹部などを挙げるこ
とができる。また、前記軟質多孔質体を貫通する切れ
目、溝、貫通孔などであっても良い。
【0043】図面によりこのワイパーブレード用洗浄補
助具の具体例を示す。図1に示すワイパーブレード用洗
浄補助具1は、直方体状の軟質多孔質体2に、一端面か
ら他端面に貫通する切り溝状の擦過部3を備えてなる。
このワイパーブレード用洗浄補助具の大きさは、手に持
ったときにちょうど良い大きさに、適宜に設計される。
【0044】図2に示す自動車ワイパー用洗浄補助具
は、平板状の支持体4上に、盤状の軟質多孔質体2が固
着され、その軟質多孔質体2の上面に浅い溝状の擦過部
3が形成されてなる。
【0045】このワイパーブレード用洗浄補助具におい
ては、まず前記軟質多孔質体における擦過部にこの発明
のワイパーブレード用洗浄潤滑剤を含浸させる。ワイパ
ーブレードを、前記軟質多孔質体における擦過部で擦過
する。図1に示すように擦過部が切り溝状であるときに
は、その切り溝状の擦過部内にワイパーブレードを挿入
する。ワイパーブレードを前記切れ目内でスライドさ
せ、あるいは切れ目を貫通させる。ワイパーブレードの
両面が軟質多孔質体に拭かれ、そのとき軟質多孔質体に
含浸されたワイパーブレード用洗浄潤滑剤がワイパーブ
レードの両表面を洗浄し、そこに付着する汚れを除去す
る。この汚れは軟質多孔質体内に収容される。
【0046】このワイパーブレード用洗浄補助具を用い
ると、ワイパーブレードの洗浄操作が容易になり、しか
も簡単にワイパーブレードの汚れを落とすことができ
る。
【0047】
【実施例】
(実施例1〜20および比較例1,2)表1に示した組
成および配合量を有するワイパーブレード用洗浄潤滑剤
を調製した。このワイパーブレード用洗浄潤滑剤につき
以下の評価を行なった。結果を表1に示した。
【0048】また、実施例1〜20のワイパーブレード
用洗浄潤滑剤について、ガーゼを用いてワイパーブレー
ドを洗浄した場合と、この発明のワイパーブレード用洗
浄補助具を用いてワイパーブレードを洗浄した場合とを
比較した。
【0049】その結果、ガーゼを用いた場合には、使用
に際しガーゼを畳んだり、ワイパーブレードをガーゼで
挟んだりしなければならず、操作が煩雑であり、その
上、手に汚れが付着し、洗浄が容易でなかった。一方、
この発明のワイパーブレード用洗浄補助具を用いた場合
には、ワイパーブレードにこの洗浄補助具に形成した擦
過部を押し当て、この洗浄補助具をワイパーブレード表
面上を移動させるだけで汚れを除去することができ、ガ
ーゼを用いた場合におけるような問題はなく、容易にか
つ簡便に洗浄を行うことができた。
【0050】なお、実施例1〜20において用いた化合
物を以下に示す。
【0051】−水溶性多価アルコール− エチレングリコール ((株)日本触媒製) ポリエチレングリコール プロピレングリコール (三井東圧化学(株)製) グリセリン (日本油脂(株)製) −水溶性溶剤− エタノール (和光純薬(株)製) イソプロピルアルコール(三井東圧化学(株)製) −界面活性剤− ポリオキシエチレン(POE)ノニルフェニルエーテル
(日光ケミカルズ(株)製) アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(第一工業製薬
(株)製) −無機微粉体− エロジール200 (日本アエロジル(株)製) スノーフロス (ジョンズ・マンヴィル社製) アルミナA33F (日本軽金属(株)製) −有機微粉体− オルガソール200 UL−D(ナイロン)(日本ルリサン
(株)製) アートバールG−5P(アクリル樹脂)(根上工業
(株)製) 《評価》 〈洗浄性〉自動車の使用済のワイパーブレードを長さ5
cmに切断した。5cm×5cmの大きさに切断したガ
ーゼに、先に調製したワイパーブレード用洗浄潤滑剤の
原液を含浸させた。このガーゼを二つに折って前記ワイ
パーブレードを挟み込み、その表面に付着する汚れを拭
き取った。ワイパーブレードの表面状態を以下の基準に
従い目視により評価した。なお、△以上であれば実用上
問題はない。
【0052】◎:洗浄性は極めて良好である. ○:洗浄性は良好である. △:洗浄性はやや良好である. ×:洗浄性は充分でない。
【0053】〈離型性〉前記洗浄性の評価を行ったワイ
パーブレードを、5cm×4cmの大きさに切断した2
枚のガラス板に挟み込み、これをゴムバンドを用いて圧
着し、45℃の恒温器内に1ケ月間静置した。その後、
前記2枚のガラス板を取り外し、ワイパーブレードにお
けるゴム成分などが前記ガラス板にどの程度付着したか
を以下の基準に従い目視により評価した。なお、△以上
であれば実用上問題はない。
【0054】◎:ガラス面にワイパーブレードにおける
たとえばゴム成分等の付着は全く見られなかった. ○:ガラス面にワイパーブレードにおけるたとえばゴム
成分等の極微量の付着跡が見られた. △:ガラス面にワイパーブレードにおけるたとえばゴム
成分等が少し付着し、その輪郭が少し表れていた。
【0055】×:ガラス面にワイパーブレードにおける
たとえばゴム成分等が強く付着し、その一部が黒く表れ
ていた。
【0056】〈潤滑性〉5cm×5cmの大きさに切断
したガーゼに、先に調製したワイパーブレード用洗浄潤
滑剤の原液を含浸させた。このガーゼを二つに折ってワ
イパーブレードを挟み込み、その表面全体に前記原液を
塗布した。このように処理したワイパーブレードを備え
るワイパーをフロントガラス上で作動させ、ワイパーの
動作状態を以下の基準に従い評価した。なお、△以上で
あれば実用上問題はない。
【0057】◎:ワイパーが非常に円滑に動作した. ○:ワイパーはフロントガラスとの摩擦による音をほと
んど生ずることなく円滑に動作した. △:ワイパーは、フロントガラスとの摩擦による音を僅
かに生じながら動作した. ×:ワイパーがフロントガラスとの摩擦による音を激し
く生じさせながら動作した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】この発明によると、前記従来の問題を解
消することができる。また、この発明によると、ワイパ
ーブレードに付着する油等の汚れを容易に除去すること
ができ、ワイパーブレードに潤滑性を付与し、その柔軟
性を長期間保持することができ、フロントガラス等のガ
ラス面にワイパーブレードにおけるゴム成分等が付着す
るのを防止することができるワイパーブレード用洗浄潤
滑剤を提供することができる。さらに、この発明による
と、手を汚すことなく、容易にかつ簡便に、ワイパーブ
レードの洗浄を行うことができるワイパーブレード用洗
浄補助具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例であるワイパーブレ
ード用洗浄補助具を示す斜視図である。
【図2】図2はこの発明の他の一実施例であるワイパー
ブレード用洗浄補助具を示す斜視図である。
【符号の説明】 1・・・ワイパーブレード用洗浄補助具、2・・・軟質
多孔質体、3・・・擦過部、4・・・支持体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性多価アルコールを含有してなるこ
    とを特徴とするワイパーブレード用洗浄潤滑剤。
  2. 【請求項2】 水溶性多価アルコールと、水および/ま
    たは水溶性溶剤とを含有してなることを特徴とするワイ
    パーブレード用洗浄潤滑剤。
  3. 【請求項3】 軟質多孔質体に、ワイパーブレードを擦
    過させる擦過部を設けてなることを特徴とするワイパー
    ブレード用洗浄補助具。
  4. 【請求項4】 前記軟質多孔質体は、前記請求項1また
    は2のいずれかに記載のワイパーブレード用洗浄潤滑剤
    を含有してなる前記請求項3に記載のワイパーブレード
    用洗浄補助具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100353962B1 (ko) * 1999-12-23 2002-09-26 박희대 저압 발포기용 수용성 세척제
JP2011208077A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Cci Corp ウインドウォッシャー液組成物
KR20200077013A (ko) * 2018-12-20 2020-06-30 현대자동차주식회사 자동차 유리용 유막제거제 조성물

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