JPH08302338A - スラリーおよびこれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

スラリーおよびこれを用いた半導体装置の製造方法

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JPH08302338A
JPH08302338A JP11539895A JP11539895A JPH08302338A JP H08302338 A JPH08302338 A JP H08302338A JP 11539895 A JP11539895 A JP 11539895A JP 11539895 A JP11539895 A JP 11539895A JP H08302338 A JPH08302338 A JP H08302338A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨粒子が低濃度で従来の分散性を維持して
おり、しかも高粘性を有するスラリーとこのスラリーを
用いた半導体装置の製造方法とを提供すること。 【構成】 本発明のスラリーは、CMP法によって基体
上に形成された層間膜の表面を研磨し、該表面を平坦化
するためのスラリーであって、研磨粒子を含有した研磨
粒子水溶液中に増粘剤が添加されてなるものである。ま
た本発明の半導体装置の製造方法は、CMP法により、
基体としてのウエハ1上に形成された層間絶縁膜5の表
面を上記スラリーを供給しながら研磨する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体プロセスにお
いて層間絶縁膜等の層間膜の表面を研磨してこの表面を
平坦化する際に用いるスラリーと、これを用いた半導体
装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセスにおける配線技術は、デ
バイスの高集積化、高密度化に伴って微細化、多層化の
方向に進んでいる。しかし、デバイスの高集積化は配線
の信頼性を低下させる原因になる場合がある。これは、
例えばアルミニウムからなる配線の微細化、多層化の進
展によって、配線上に形成される層間絶縁膜の表面段差
が大きくかつ急峻となり、このことによって層間絶縁膜
上に形成される配線の加工精度が低下し信頼性が低下す
ることによる。現状では、配線の段差被覆性の大幅な改
善ができず、したがって配線の信頼性の低下を防ぐには
層間絶縁膜の平坦性を向上させる必要がある。
【0003】これまで各種の層間絶縁膜の形成技術およ
び平坦化技術が開発されてきたが、微細化、多層化した
配線にこれらの技術を適用した場合には、配線間隔が広
いと層間絶縁膜の平坦性が不足したり、配線間に層間絶
縁膜が良好に埋め込まれずにいわゆる「す」が発生し
て、上下の配線間で接続が不良になる等の大きな問題が
起きている。
【0004】このような中で、近年、新たな平坦化技術
として、塩基性溶液中にシリコン酸化物の研磨微粒子を
含有させてなるスラリーを用いた化学機械研磨(以下、
CMPと記す)技術が注目されている。CMP技術では
研磨装置を用い、この研磨プレート上にスラリーを供給
しながら、研磨プレートとウエハとを回転させつつウエ
ハ上に形成された層間絶縁膜の表面を研磨プレート上面
に押し付け、スラリーによる化学的、物理的研磨作用に
よって上記表面を研磨し平坦化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記CMP
を用いた層間絶縁膜の平坦化では、非常に良好な平坦性
が得られるが、スラリー等の消耗品の消費量が多いため
にこの工程が高コストになることが指摘されている。ス
ラリーの消費量の多い原因としては、スラリーが非常に
低粘性であることから、研磨プレート上面に供給したス
ラリーが自重やウエハの回転により研磨プレート上面外
に排出されてしまって実際に研磨に使用されるスラリー
量が少ないため、結果として層間絶縁膜の表面を所望量
研磨するのに多くのスラリー量が必要となってしまうこ
とが挙げられる。
【0006】スラリーの粘性を上げるには、研磨粒子の
径を大きくしたり、その濃度を上げるといったことが考
えられる。しかしながら、この場合には研磨粒子の分散
性が低下して凝集し、これが研磨の際、層間絶縁膜の表
面に傷を付ける、いわゆるスクラッチを多大に発生させ
てしまう。このため、研磨粒子が低濃度で従来の分散性
を維持しており、しかも高粘性を有するスラリーの開発
が切望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスラリーは、化
学的機械研磨(以下、CMPと記す)法によって基体上
に形成された被研磨層の表面を研磨し、この被研磨層の
表面を平坦化する際に用いるものであって、研磨粒子を
含有した研磨粒子水溶液中に、増粘剤が添加されてなる
ものである。なお、CMP法は、CMP装置を用いてな
される方法であり、CMP装置の研磨プレート上にスラ
リーを供給しながら、研磨プレートと基体とを回転させ
つつ被研磨層の表面を研磨プレート上面に押し付け、ス
ラリーによる化学的、物理的研磨作用によって被研磨層
の表面を研磨し平坦化する方法である。
【0008】このようなCMP法に用いられるスラリー
中の研磨粒子としては、シリコン酸化物、アルミニウム
酸化物、チタン酸化物、セリウム酸化物等のような顔料
等が挙げられる。また研磨粒子の粒子径としては、スラ
リー中での分散性に影響を与える1次粒子径が10nm
〜100nm程度の範囲であり、研磨速度に影響を与え
る2次粒子径が200nm〜1000nm程度の範囲で
あることが好ましい。1次粒子径を上記範囲とするの
は、10nm未満であると、研磨粒子の分散性が低下し
て凝集を構造を作りやすくなることから、研磨速度の安
定性が低下するためであり、また100nmを越えると
スクラッチ等の問題が発生するためである。また2次粒
子径を上記範囲とするのは、200nm未満であると研
磨速度が遅くなって実用的でなく、1000nmを越え
るとスクラッチ等の問題が発生するためである。なお、
スラリー中において、研磨粒子はほぼ2次粒子径の大き
さで存在している。
【0009】また本発明の研磨粒子水溶液の構成成分で
ある水溶液としては、pH6〜pH13程度の範囲の水
溶液が適しており、特にシリコン酸化物等を研磨粒子に
用いる場合、研磨粒子の分散性および化学的研磨作用を
確保するために、被研磨層の表面の平坦性に影響される
化学的研磨作用と研磨粒子による物理的研磨作用の比率
から換算されるpH8〜pH11の範囲の塩基性水溶液
が適している。このような塩基性水溶液としては、水酸
化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
の塩基性化合物を水溶液中に溶解させたものが挙げられ
る。
【0010】また本発明で用いる増粘剤としては、例え
ば有機高分子樹脂が用いられ、特に水溶性の有機高分子
樹脂が望ましい。水溶性の有機高分子としては、例えば
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等のポリアクリル樹
脂、ポリエチルアクリル酸エステル等のポリアクリル酸
エステル類の樹脂、ポリメチルメタクリル酸エステル類
等のポリメタクリル酸エステル類、ポリイソプロピルア
クリルアミド、ポリジメチルアクリルアミド、ポリメタ
クリルアミド等のポリアクリルアミド類の樹脂、ポリメ
トキシエチレン、ポリメチルビニルエーテル、ポリエト
キシエチレン、ポリプロポキシエチレン、ポリイソプロ
ポキシエチレン、ポリメトキシエトキシエチレン等のポ
リビニルエステル類の樹脂、ポリビニルアルコール等の
ポリビニルアルコール類、ポリビニルアセテート(ポリ
酢酸ビニル)等のポリビニルアセテート類の樹脂、ポリ
アクロレイン等のポリアクロレイン類の樹脂が挙げられ
る。
【0011】またその他の水溶性有機高分子樹脂として
は、ポリジメチルトリアジニルエチレン、ポリピリジル
エチレン、ポリビニルピリジン、ポリピロリドニルエチ
レン、ポリメチルイミノテトラメチレン−メチルイミノ
テレフタル酸重合体、ユリア樹脂、メチルセルロース、
エチルセルロース、イソプロピルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシエチルセルロース、セルロースアセテート(酢
酸セルロース)、セルローストリアセテート、硝酸セル
ロース、硫酸セルロース、アミロースアセテート(酢酸
アミロース)、アミロペクチン、スターチ、スターチの
メチルエステル、アラビアゴム等が挙げられる。
【0012】ここで、研磨粒子のスラリーに対する含有
量は、2wt%〜30wt%程度の範囲が好ましく、8
wt%〜15wt%程度の範囲がより好適である。この
ような範囲とするのは、研磨粒子の含有率が研磨速度お
よび微粒子の分散性に影響を与え、例えば2wt%未満
であると物理的研磨速度が遅くて実用的でなく、また3
0wt%を越えると分散性が低下して研磨粒子が沈降
し、研磨速度の安定性が低くなるためである。また、8
wt%以上15wt%以下の範囲では、特に物理的研磨
速度も十分実用的な速さであり、かつ分散性も維持され
て研磨速度の安定性が十分に得られる。
【0013】また増粘剤のスラリーに対する含有量は、
0.5wt%〜20wt%程度の範囲が好ましく、3w
t%〜10wt%程度の範囲がより好適である。このよ
うな範囲とするのは、増粘剤の含有率がスラリーの粘性
に影響を与え、0.5wt%を未満であると所定の増粘
効果が発現せず、また20wt%を越えると研磨渣の除
去が円滑に行えないばかりか、供給面におけるスラリー
分布が悪くなり研磨の均一性が著しく悪化するためであ
る。また3wt%以上10wt%以下の範囲では、特に
十分に増粘効果を発現し、かつ研磨渣を円滑に除去でき
るとともに均一な研磨を行える。
【0014】上記のように構成されるスラリーは、増粘
剤が例えばポリビニルアルコールからなる場合、ポリビ
ニルアルコール中の水酸基同士またはこの水酸基と水溶
液中の水酸基との水素結合等によって、増粘剤が添加さ
れていないスラリーに比べて粘性が増加したものとな
る。例えば研磨粒子を12wt%含有しているスラリー
は、ポリビニルアルコールが添加されていないと、数c
P程度の粘性しかないが、ポリビニルアルコールが添加
されていると、数百cP程度まで粘性が増加したものと
なる。よって研磨粒子が低濃度で、研磨粒子の分散性の
低下がなく、しかも増粘したスラリーとなる。
【0015】さらにポリビニルアルコールは親水性の水
酸基を有していることから、研磨粒子を含有する研磨粒
子水溶液中にポリビニルアルコールが添加されても、研
磨粒子の分散性はほとんど影響を受けない。よって研磨
粒子水溶液中にポリビニルアルコールを添加してなるス
ラリーにおいても、その添加前の研磨粒子の分散性がそ
のまま維持されたものとなる。さらにポリビニルアルコ
ールが水溶性であることから、被研磨層を例えば層間絶
縁膜とした場合のこの層間絶縁膜の表面の研磨工程にス
ラリーを用いると、研磨後の水洗い処理によってポリビ
ニルアルコールを層間絶縁膜の表面から容易に除去する
ことができる。よって本発明のスラリーは、研磨による
被研磨層の表面の平坦化工程に非常に有効なものとな
る。
【0016】本発明に係る半導体装置の製造方法では、
上記のように構成されるスラリーを用いる。すなわち、
CMP装置を用いたCMP法により、基体上に形成され
た層間膜の表面を上記のスラリーを供給しながら研磨
し、層間膜の表面を平坦化する。本発明の基体として
は、例えば図1(a)に示すウエハ1が挙げられる。こ
のウエハ1は、図1(a)に示すように、シリコン等か
らなる半導体基板2上に、プラズマCVD法や常圧CV
D法等によってシリコン酸化膜3を形成し、次いでスパ
ッタリング法等によってシリコン酸化膜3上にアルミニ
ウム膜を形成し、続いてリソグラフィおよびRIE等の
エッチングによりアルミニウム膜を加工して配線4を形
成することによって形成されるものである。このように
形成されるウエハ1の表面は配線4によって凸凹となっ
ている。
【0017】また本発明の層間膜としては、例えばシリ
コン酸化膜、スピンオンガラス膜等の層間絶縁膜が挙げ
られる。例えばシリコン酸化膜の場合、図1(b)に示
すごとく層間絶縁膜5は、プラズマCVD法や常圧CV
D法等によって、ウエハ1上にこの表面の凸凹を十分に
覆うようにして形成される。なおウエハ1表面の凸凹に
沿って層間絶縁膜5の表面も凸凹となる。
【0018】このような層間絶縁膜5の表面を研磨する
場合には、CMP装置の研磨プレート上にスラリーを供
給しながら、研磨プレートと基体とを回転させつつ層間
絶縁膜5の表面を研磨プレート上面に押し付け、配線4
の上面が露出しないように層間絶縁膜5の表面を研磨
し、図1(c)に示すように該表面を平坦化する。な
お、研磨終了後は、層間絶縁膜5の表面を水洗いしてス
ラリーを除去する。
【0019】この方法において、例えば層間絶縁膜5の
表面に、増粘剤としてポリビニルアルコールを用いたス
ラリーを供給しながらその表面を研磨すると、スラリー
は増粘したものであることから、研磨中における層間絶
縁膜5の表面のスラリーの滞留時間が長くなる。よっ
て、スラリーを効率良く使用して研磨を行うことができ
るので、研磨工程におけるスラリーの消費量を低減する
ことができる。また増粘剤が水溶性の有機高分子樹脂か
らなるスラリーを用いた場合、研磨後の水洗い処理によ
って増粘剤を層間絶縁膜の表面から容易に除去できるの
で、この表面に増粘剤が残ることによるパーティクルの
発生を防止することができる。なお、本発明のスラリー
において、研磨粒子は一種類でもよく、二種類以上用い
てもよい。
【0020】
【作用】本発明のスラリーは増粘剤が添加されているこ
とから、従来のスラリーに比べて粘性が高いものとなっ
ている。このため、CMP装置を用いたCMP法により
被研磨層の表面を研磨する際、このスラリーをCMP装
置の研磨プレート上面に供給して研磨プレートを回転さ
せても、研磨プレート上面から外に容易に排出され難
く、スラリーの研磨プレート上面に滞留している時間が
長くなる。また、研磨粒子の径を大きくしたり、濃度を
上げることなく粘性が高められていることから、増粘剤
を添加する前の研磨粒子の分散性を維持したものとな
る。
【0021】また本発明の半導体装置の製造方法では、
増粘剤によって増粘したスラリーを用いることから、C
MP法による研磨中において、層間絶縁膜の表面におけ
るスラリーの滞留時間が長いので、スラリーを効率良く
使用した研磨が行われる。またスラリーが増粘剤を添加
する前の研磨粒子の分散性を維持しているため、研磨の
際、スクラッチが多大に発生することがない。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を説明するが、これに先
立ち、本発明に係るCMP法を実施するために使用する
CMP装置の構成例を図2を用いて説明する。図2に示
すようにこのCMP装置10は枚葉式であり、主に研磨
プレート(プラテン)11と、研磨プレート11の上方
に配置されたウエハ保持試料台(キャリアー)14およ
びスラリー導入管16とから構成されている。研磨プレ
ート11は、この上面にパッド12が固定されており、
また下面の略中心に回転軸13が設けられている。また
ウエハ保持試料台14は、この下面に真空チャック式に
よりウエハ1が保持されるようになっており、上面の略
中心に回転軸15が取りつけている。さらにスラリー導
入管16は、研磨プレート11のパッド12の上面に向
けてスラリー20を供給するようになっている。
【0023】このようなCMP装置10を用いてウエハ
1表面を研磨する場合には、研磨プレート11とウエハ
1を保持したウエハ保持試料台14とをそれぞれ回転軸
13、15によって回転させ、スラリー導入管16より
パッド12の上面にスラリー20を供給しながらウエハ
保持試料台14を上方より押圧してウエハ21をパッド
12の上面に押しつけ、ウエハ1表面を研磨する。な
お、研磨時のウエハ1の押しつけ圧力の調整は、ウエハ
保持試料台14に対する押圧力(研磨圧力)を制御する
ことによって行う。
【0024】このCMP装置10では、研磨プレート1
1とウエハ保持試料台14との回転によって、研磨の均
一性が確保される。なお、このCMP装置10は一例で
あって、ウエハ載置の構成や使用方法の工夫について
は、特に限定されるものでない。
【0025】次に、上記のごとく構成されたCMP装置
10を用いた本発明の実施例を説明する。ここでは、図
1(b)に示したように、ウエハ1表面に形成したシリ
コン酸化膜からなる層間絶縁膜5を被研磨層とし、この
表面の研磨を行った場合について述べる。 (実施例1)まず、pH9の水酸化カリウム(KOH)
水溶液にシリコン酸化微粒子を12wt%、ポリビニル
アルコールを10wt%混合して、粘性が100cPの
スラリー20を調整した。次いで上記CMP装置10を
用い、研磨プレート11の回転数を17rpm、ウエハ
保持試料台14の回転数を17rpm、研磨圧力を5.
5×103 Paとし、さらにスラリー20の流量を50
sccmの流量として、層間絶縁膜5の表面を研磨し平
坦化した。その後、層間絶縁膜5の表面を水洗いした。
この実施例によれば、従来の1/5程度のスラリー20
使用量で層間絶縁膜5の表面を平坦化することができ
た。また水洗い後、層間絶縁膜5の表面を観察したとこ
ろ、パーティクル数の増加が見られなかった。
【0026】(実施例2)まず、ポリビニルアルコール
を10wt%としたのを、ポリ酢酸ビニルを10wt%
とした以外は実施例1と同様の条件で、粘性が150c
Pのスラリー20を調整した。次いで上記CMP装置1
0を用い、スラリー20の流量を30sccmとする以
外は実施例1と同様の条件にて、層間絶縁膜5の表面を
研磨して平坦化した。その後、層間絶縁膜5の表面を水
洗いした。この実施例によっても、実施例1と同様の効
果が得られることが確認された。
【0027】(実施例3)まず、実施例のポリビニルア
ルコールを10wt%としたのを、ポリビニルアルコー
ルを3wt%、ポリ酢酸ビニルを5wt%とした以外は
実施例と同様の条件で、粘性が120cPのスラリー2
0を調整した。次いで上記CMP装置10を用い、実施
例1と同様の条件で層間絶縁膜5の表面を研磨して平坦
化した。その後、層間絶縁膜5の表面を水洗いした。こ
の実施例によっても、実施例1と同様の効果が得られる
ことが確認された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスラリー
は、増粘剤が添加されてなることによって従来のものに
比べてて高粘性のものとなっており、CMP法により被
研磨層のの表面を研磨する際にこのスラリーを用いた場
合に効率良く使用されるものとなるので、研磨工程にお
けるスラリーの消費量の低減を図ることができるものと
なる。また研磨粒子の径を大きくしたり、その濃度を上
げることなく粘性が高められていることから、増粘剤を
添加する前の分散性がそのまま維持されているので、上
記研磨工程に用いた際のスクラッチの発生の増加を防止
できるものとなる。
【0029】また本発明の半導体装置の製造方法では、
上記スラリーを用いることから、CMP法により層間膜
の表面を研磨する際のスラリーの消費量を低減すること
ができるので、コストの低減を図ることができる。また
増粘剤を添加する前の研磨粒子の分散性がそのまま維持
されているスラリーを用いていることから、スクラッチ
を多大に発生させることなく層間膜の表面を研磨できる
ので、良好な平坦化層間膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明に係る半導体装置の
製造方法の一実施例を工程順に説明するための要部側断
面図である。
【図2】実施例で用いるCMP装置の一例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 ウエハ(基体) 5 層間絶縁膜(被研磨層) 20 スラリー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学機械研磨法によって基体上に形成さ
    れた被研磨層の表面を研磨し、該被研磨層の表面を平坦
    化する際に用いるスラリーであって、 研磨粒子を含有した研磨粒子水溶液中に、増粘剤が添加
    されてなることを特徴とするスラリー。
  2. 【請求項2】 前記増粘剤は、有機高分子樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のスラリー。
  3. 【請求項3】 前記有機高分子樹脂は、水溶性であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のスラリー。
  4. 【請求項4】 化学機械研磨法により、基体上に形成さ
    れる層間膜の表面をスラリーを供給しながら研磨し、該
    表面を平坦化する工程を有した半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記スラリーは、研磨粒子を含有した研磨粒子水溶液中
    に増粘剤が添加されてなるものであることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
JP11539895A 1995-05-15 1995-05-15 スラリーおよびこれを用いた半導体装置の製造方法 Pending JPH08302338A (ja)

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