JPH08302242A - 粉体塗料組成物 - Google Patents

粉体塗料組成物

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JPH08302242A
JPH08302242A JP11450795A JP11450795A JPH08302242A JP H08302242 A JPH08302242 A JP H08302242A JP 11450795 A JP11450795 A JP 11450795A JP 11450795 A JP11450795 A JP 11450795A JP H08302242 A JPH08302242 A JP H08302242A
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JP
Japan
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coating material
acid
resin
weight
parts
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JP11450795A
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English (en)
Inventor
Yoji Kobayashi
陽二 小林
Tatsuya Matsumoto
達也 松本
Hirotada Mori
浩祥 森
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸変性量が10〜40%であり、エポキシ当
量が1500〜4000、軟化点が90〜130℃であ
る二塩基酸変性ビスフェノール型エポキシ樹脂と、硬化
剤と、熱可塑性樹脂を混練粉砕した粉体と、外添剤とし
ての流動性調整剤とからなることを特徴とする粉体塗
料。 【効果】 缶用被覆剤として用いると、高温短時間焼き
付けに於いて厚膜塗膜の形成が可能であり、加工性及び
加工後の熱処理性にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2ピース、3ピース缶の
内面塗料用、特に溶接缶のサイドシーム部の補正塗料と
して優れた塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶は、2ピース、3ピース缶に大別
でき、3ピース缶は缶胴の接合方法により半田缶、接着
缶及び溶接缶に分けられる。2ピース缶は、生産性と充
填時の巻き締め性の良さから普及が著しく、また、3ピ
ース缶のなかでは、溶接缶が缶の機械的強度が大きい理
由から次第に普及してきている。溶接缶の場合には、缶
胴素材の両切断断面を重ね合わせて溶接するため、溶接
部分では金属面が缶内面に露出し腐食が起こり易い。こ
れを防ぐ目的で溶接部に補正塗料を塗布し保護皮膜を形
成するが、かかる溶接部に存在する溶接段差が比較的大
きいため充分に被覆することが困難である。また、溶接
部は、製缶工程で更に加工される部分であるので塗膜と
しての加工性が要求され、併せて補正塗料の塗装硬化速
度が溶接缶の生産性を左右する重要な要素となってい
る。
【0003】金属缶の内面塗料は、一般的に溶剤系のエ
ポキシフェノール樹脂系塗料、エポキシアミノ樹脂系塗
料、エポキシエステル樹脂系塗料や塩化ビニール樹脂系
のオルガノゾル塗料、熱硬化ビニール樹脂系塗料が用い
られている。他に水溶性のエポキシアクリルフェノール
樹脂系分散型水性塗料、エポキシアクリルアミノ樹脂系
分散型水性塗料が次第に普及しつつあるが、いずれの塗
料も大気汚染に悪影響を及ぼす有機溶剤を含有している
ので労働衛生上好ましくない。
【0004】これらの溶剤系塗料は、ロールコートやス
プレーコートにより、素材金属板に塗装が施されるもの
であるが、取扱いや塗装時における溶剤の揮発による臭
気等の労働衛生上の問題を抱えている。前記した、溶接
部段差を完全に被覆するためには、40〜60μの補正
塗料膜厚が必要であるとされている。従来の上記溶剤系
塗料は、塗膜形成時に発泡を起こし易く厚膜形成がしず
らいという欠点を共通して持っている。特に、高温短時
間焼付に於ける厚膜形成時に、有機溶剤に溶解または分
散した熱硬化性樹脂塗料及び熱可塑性樹脂塗料は有機溶
剤を媒介とした泡が発生しやすくなる。この発泡を抑制
するため、一般的に、予備加熱処理後を施した後、焼付
を行うという時間のかかる方法で対応している。
【0005】溶接部は、厚膜塗装して、焼付後にフラン
ジ加工や、巻き締め、更には、近年缶体の軽量化が進む
中での缶蓋の縮径化のための、トリプルネックイン加工
等の高加工性が要求されているが、これらの塗料は亀裂
や剥離を生じ易いという欠点を併せ持つ。この亀裂や剥
離は、内容物充填後に行われるレトルト殺菌等の熱処理
によって助長される。一方、耐食性、耐内容物性では熱
硬化性樹脂塗料が優れており、熱硬化性樹脂塗料で高温
短時間焼付での厚膜形成が可能となれば溶接缶の用途を
飛躍的に拡大することが期待できる。
【0006】熱硬化性樹脂塗料の上記加工性の欠点を改
善する試みとしてエポキシ樹脂と二塩基酸からなるエポ
キシエステル樹脂とレゾールまたはノボラック型フェノ
ール樹脂よりなる溶剤型塗料が検討されている。しかし
厚膜形成時の発泡の点では十分でなく、年々省資源及び
生産性向上指向が強まり、短時間焼付を強く望む業界動
向と短時間焼付及びそれに伴う焼付温度の高温化におけ
る既存塗料の著しい発泡性劣化を考え合わせると厚膜形
成性と実用性能を合わせ持つ熱硬化性樹脂補修塗料は未
だ開発されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、労働衛生及
び大気汚染上問題の少ない粉体塗料を製造し、高加工性
を損なうことなく高温短時間焼付での厚膜形成が容易な
缶被覆用粉体塗料を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸変性量が1
0〜40%であり、エポキシ当量が1500〜400
0、軟化点が90〜130℃である変性エポキシ樹脂に
酸無水物、金属キレート化合物、アミン類である硬化剤
と、熱可塑性樹脂である添加剤とを混練及び粉砕した粉
体と流動調整剤とからなる缶被覆用粉体塗料組成物に関
するものである。
【0009】本発明の最も重要な特徴は、熱硬化性樹脂
を労働衛生及び大気汚染上問題の少ない粉体塗料にした
点にある。また、既存の溶剤系被覆塗料は、塗料中に6
0〜80%の有機溶剤を含有している。高温短時間焼付
時に、この有機溶剤が急激に揮発することによって発生
する泡やレベリングと被覆性の劣化問題は、粉体化する
ことにより解決される。
【0010】更に、本発明の重要な特徴は、短時間焼付
可能な、ある程度の加工性を保持している二塩基酸変性
エポキシ樹脂と硬化剤との組合せに、更に高加工性を付
与せしめる熱可塑性添加剤を用いる点にある。第1にエ
ポキシ樹脂骨格に柔軟なアルキル鎖を導入し内部可塑化
することにより、ある程度の加工性が向上する。特に加
工後のレトルト処理による塗膜の亀裂、剥離を向上させ
る。第2に一般溶剤に難溶あるいは不溶である、柔軟で
強靱な熱可塑性樹脂を添加することにより更に高加工性
を得ることが可能となった。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する、二塩基酸変性エポキシ樹脂は、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂と二塩基酸との公知の反応によって得
られる。
【0012】更に、二塩基酸とビスフェノールA及びビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンとの縮合物を反応
させることによっても得られる。ビスフェノールAの変
わりに2.2’−ビス(4−ヒドロキシルフェニル)ブ
タン(ビスフェノールB)、1.1’−ビス(4−ヒド
ロキシルフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシルフ
ェニル)メタン(ビスフェノールF)等を単独、又は混
合して用いることも可能であるが、ビスフェノールAが
短時間焼付用としてより好ましい。
【0013】ビスフェノール型エポキシ樹脂は、主とし
て2.2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノールA)とエピクロルヒドリンとの反応か
ら得られる一分子中に二個以上のエポキシド基を有する
樹脂である。市販品として油化シェル化学製「E−82
8」(エポキシ当量:184〜194)「E−100
1」(エポキシ当量:450〜500)「エピコート1
004」(エポキシ当量:875〜975)「エピコー
ト1007」(エポキシ当量:1750〜2200)
「エピコート1009」(エポキシ当量:2400〜3
300)、旭チバ社製の「AER331」(エポキシ当
量:180〜190)「AER337」(エポキシ当
量:225〜280)「AER661」(エポキシ当
量:450〜550)「AER664」(エポキシ当
量:900〜1000)「AER667」(エポキシ当
量:1750〜2150)「AER669」(エポキシ
当量:2400〜3500)等が上げられる。これらの
エポキシ樹脂は、単独または二種以上を混合して使用す
ることができる。本発明の目的達成のためには、エポキ
シ当量が180〜1500であるエポキシ樹脂を用いる
ことが望ましい。
【0014】二塩基酸としては、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、無水コハク酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、
テトラブロム無水フタル酸、テトラクロル無水フタル
酸、無水ヘッド酸、無水ハイミック酸、無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、ダイマー酸等が挙げられ
る。
【0015】これらのなかで、特に可撓性を得る目的の
ためには、ダイマー酸の使用が有効である。エポキシ樹
脂の変性に用いる二塩基酸の添加量としては、10〜4
0%である。この添加量より少ないと可撓性を得ること
が難しく、これより多いと短時間焼付における必要な硬
化性が得られ難い。
【0016】変性エポキシ樹脂を得る反応に用いる触媒
としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等
のアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、あるい
は、炭酸塩やトリエチルアミン、トリエタノールアミ
ン、n−ブチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ジメ
チルベンジルアミン、ピペリジン、モルフォリン等のア
ミン類が上げられる。反応時にビスフェノール類を加え
ることはなんら制約を受けるものではない。また、ビス
フェノール類とエピクロルヒドリンとを反応させ、二塩
基酸を添加する方法でも良い。
【0017】酸無水物系硬化剤としては、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、無水クロレンディック酸、無水ピロメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、エチレングリ
コールビス(アンヒドロトリメート)、メチルシクロヘ
キセンテトラカルボン酸無水物、無水トリメリット酸、
ポリアゼライン酸無水物等の単独あるいは混合物が使用
できる。
【0018】金属キレート化合物系硬化剤としては、一
般式Al(OR)n (L)3-n (式中Rはアルキル基、
Lはケトエノール型変異性化合物、nは0〜3の整数を
示す)で示されるアルミニウム系キレート化合物であ
り、n=3で表されるアルミニウムアルコラートとして
はアルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムト
リ−n−ブトキシド、アルミニウムトリイソブトキシド
がある。n=0、1、2のアルミニウム錯化合物はアル
ミニウムアルコラートと、(L)としてアセチルアセト
ンに代表されるビス−(β−ジケトン)、アセト酢酸エ
ステル、ロマン酸エステル等のケトエノール型互変異性
化合物とを混合することでより容易に得られるものであ
る、本発明においてはアルミニウムアルコラート、アル
ミニウム錯化合物共に用いることができるが、作業性及
び得られる被覆組成物の保存安定性において、アルコキ
シ基の一部又は全部をケトエノール型互変異化合物で置
換したアルミニウム錯化合物がより望ましい。
【0019】アミン系硬化剤としては、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、イソフォロンジアミン、キ
シリレンシアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミ
ノジフェニルスルフォン、ベンジルジメチルアミン、イ
ミダゾール、ジシアンジアミド等の他、メラミン・ベン
ゾグアナミンのトリアジン核に付いたアミノ基をホルム
アルデヒドと付加反応させ、得られたメチロール化物を
ブチル・イソブチル・メチルアルコール等で変性して得
られるヘキサメトキシメチル化メラミンやテトラメトキ
シメチルグリコールウリル等も使用できる。
【0020】これらの硬化剤は、単独あるいは2種以上
を混合して使用することができ、その使用量は、変性エ
ポキシ樹脂100重量部に対し5〜30重量部が適して
いる。硬化剤が5重量部より少ないと、硬化性が著しく
劣り、30重量部より多いと可撓性が著しく劣る。
【0021】熱可塑性添加剤としては、ガラス転移点が
−30〜120℃、融点または軟化点が130〜260
℃であり分子量が15000〜30000であるポリエ
ステル樹脂、ε−カプロラクトンとグリコールより重合
された重合ポリエステルポリオール及び重合ポリエステ
ルポリオールと重合脂肪酸系共重合ポリアミドのエラス
トマー、ポリビニールアルコールにブチルアルデヒドを
反応して得られるブチラール樹脂、ポリビニールアルコ
ールにアセトアルデヒドを反応して得られるアセタール
樹脂、ブタジエンとカプロラクトンを合成して得られる
ポリアミド樹脂特にナイロン12等が使用できる。これ
らは、単独あるいは2種以上を併用及び混合エラストマ
ーとして用いることができる。添加剤の使用量は、1〜
30重量部である。この添加量は、変性エポキシ樹脂の
可撓性の大小によって制限される。言い替えれば可撓性
調整剤として使用する。
【0022】その他の添加剤として、一般粉体塗料に使
用される以下の添加剤を用いることはなんら制限される
ものではない。変性アクリル樹脂粉体は、商品名「モダ
フロー」等の共重合アクリル樹脂の他、アスベスチン、
けい酸アルミニウム類、けい酸マグネシウム、酸化亜
鉛、酸化アンチモン、二酸化チタン、酸化鉄類等の着色
及び体質顔料等で使用されるものや、ベンゾイン、シリ
カ等が充填剤として、また流動調整剤として、単独ある
いは2種以上を併用または混合して用いることができ
る。
【0023】本発明は、二塩基酸変性エポキシ樹脂と、
酸無水物系硬化剤、アミン系硬化剤、アルミニウム系キ
レート化合物硬化剤の単独あるいは2〜3種の併用硬化
剤と熱可塑性樹脂添加剤をニーダーやエクストルーダー
で混練複合化させた後、微粉砕し、微粉砕した最外殻表
面に更に粉体状添加剤を複合化させることを特徴とした
缶被覆用組成物である。
【0024】粉体状添加剤は、初めの溶融混練時に複合
化させるのに使用するものと、微粉砕の後、最外殻表面
に複合化させるものとが同一あるいは異種のものを用い
ることができるが、微粉砕の後、最外殻表面に粉体とし
て複合化させる添加剤としては、微粉末シリカが好まし
い。
【0025】粉体状添加剤を最外郭表面に複合化させる
機器及び方法としては、簡便的には乳鉢、ボールミル、
ヘンシェルミキサーの市販品及び改良型が使用出来、ハ
ンマーミル、ピンミル等の高速回転式衝撃粉砕機、ジェ
ットミル、奈良機械製作所製ハイブリダイゼーションシ
ステム、ホソカワミクロン製メカノフュージョンシステ
ム、川崎重工製クリプトロン等のシステムの一部、或い
は全てが使用できる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)エポキシ当量が1500、酸変性量が12
%、軟化点が110℃であるダイマー酸変性エポキシ樹
脂100重量部と無水トリメリット酸、エチレングリコ
ールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキサメトキシメ
チル化メラミン20重量部とアセタール樹脂添加剤30
重量部とをエクストルーダーで溶融混練し、微粉砕後、
微粉末シリカである富士シリシア化学社製「サイリシア
320」を改良型ヘンシェルミキサーにより複合化し2
00メッシュ金網にて分級を行い粉体塗料組成物Aを得
た。
【0027】(実施例2)エポキシ当量が2000、酸
変性量が18%、軟化点が105℃であるダイマー酸変
性エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エ
チレングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキ
サメトキシメチル化メラミン16重量部とアセタール樹
脂添加剤15重量部とをエクストルーダーで溶融混練
し、微粉砕後、前記した微粉末シリカであるサイリシア
320を改良型ヘンシェルミキサーにより複合化し20
0メッシュ金網にて分級を行い粉体塗料組成物Bを得
た。
【0028】(実施例3)エポキシ当量が3500、酸
変性量が28%、軟化点が100℃であるダイマー酸変
性エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エ
チレングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキ
サメトキシメチル化メラミン16重量部とアセタール樹
脂添加剤7重量部とをエクストルーダーで溶融混練し、
微粉砕後、微粉末シリカであるサイリシア320を改良
型ヘンシェルミキサーにより複合化し200メッシュ金
網にて分級を行い粉体塗料組成物Cを得た。
【0029】(実施例4)エポキシ当量が4000、酸
変性量が38%、軟化点が90℃であるダイマー酸変性
エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エチ
レングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキサ
メトキシメチル化メラミン12重量部とアセタール樹脂
添加剤2重量部をエクストルーダーで溶融混練し、微粉
砕後、微粉末シリカであるサイリシア320を改良型ヘ
ンシェルミキサーにより複合化し200メッシュ金網に
て分級を行い粉体塗料組成物Dを得た。
【0030】(実施例5)エポキシ当量が2500、酸
変性量が18%、軟化点が110℃であるダイマー酸変
性エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エ
チレングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキ
サメトキシメチル化メラミン16重量部と融点が140
℃ガラス転移点が0℃分子量が25000であるポリエ
ステル樹脂添加剤5重量部とをエクストルーダーで溶融
混練し、微粉砕後、微粉末シリカであるサイリシア32
0を改良型ヘンシェルミキサーにより複合化し200メ
ッシュ金網にて分級を行い粉体塗料組成物Eを得た。
【0031】(比較例1)エポキシ当量が2500、酸
変性量が18%、軟化点が110℃であるダイマー酸変
性エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エ
チレングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキ
サメトキシメチル化メラミン16重量部をエクストルー
ダーで溶融混練し、微粉砕後、微粉末シリカであるサイ
リシア320を改良型ヘンシェルミキサーにより複合化
し200メッシュ金網にて分級を行い粉体塗料組成物F
を得た。
【0032】(比較例2)エポキシ当量が4200、酸
変性量が43%、軟化点が75℃であるダイマー酸変性
エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エチ
レングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキサ
メトキシメチル化メラミン16重量部と融点が140℃
ガラス転移点が0℃分子量が25000であるポリエス
テル樹脂添加剤5重量部とをエクストルーダーで溶融混
練し、微粉砕後、微粉末シリカであるサイリシア320
を改良型ヘンシェルミキサーにより複合化し200メッ
シュ金網にて分級を行い粉体塗料組成物Gを得た。
【0033】(比較例3)エポキシ当量が4500、酸
変性量が7%、軟化点が140℃であるダイマー酸変性
エポキシ樹脂100重量部と無水トリメリット酸、エチ
レングリコールビス(アンヒドロトリメート)、ヘキサ
メトキシメチル化メラミン26重量部と融点が140℃
ガラス転移点が0℃分子量が25000であるポリエス
テル樹脂添加剤15重量部とをエクストルーダーで溶融
混練し、微粉砕後、微粉末シリカであるサイリシア32
0を改良型ヘンシェルミキサーにより複合化し200メ
ッシュ金網にて分級を行い粉体塗料組成物Hを得た。
【0034】この様にして得られた粉体塗料組成物を溶
接缶内面溶接部に静電塗装機を用い40−KVにてコロ
ナ塗装し、高速熱風オーブン250℃12秒の焼付を行
った。得られた膜厚50μmの試験用塗装板を用いて下
記の性能評価を行った。結果を表3に示した。平均粒子
径は、島津製作所製レーザー散乱回折型SALD−20
00粒度分布測定機により、水可溶樹脂粉体については
セイシン企業製乾式粒度分布測定機によって測定した。
【0035】以下に試験方法を示す。 1)発泡性 塗装焼付した塗膜の発泡状態を観察して下記の4段階に
評価した。
【0036】◎ 全く発泡しない ○ 僅かに発泡する △ 発泡する × 著しく発泡する 2)デュポン衝撃性 直径3/8インチ、500gの荷重を高さ50cmより
落下させ、クラックの程度を下記の4段階に評価した。
【0037】◎ 全くクラックが発生しない ○ 一部にクラックが発生する △ クラックが発生する × クラックが発生すると共に塗膜剥離も認められる 3)デュポン衝撃処理後レトルト 2)の加工処理を施した試料を125℃30分熱水レト
ルト処理を行い、加工部のクラックの程度下記の4段階
に評価した。
【0038】◎ 全くクラックが発生しない ○ 一部にクラックが発生する △ クラックが発生する × クラックが発生すると共に塗膜剥離も認められる 4)剥離性 カッタ−にて被覆塗装物に下地まで達するキズを入れ、
セロテ−プを貼り勢い良く剥離する。剥離した程度を下
記の4段階に評価した。
【0039】◎ 全く剥離しない ○ 一部に剥離が発生する △ 剥離が発生する × 著しく剥離する 5)レトルト処理後剥離性 125℃30分のレトルト処理を行い、カッタ−にて被
覆塗装物に下地まで達するキズを入れ、セロテ−プを貼
り勢い良く剥離する。剥離した程度を下記の4段階に評
価した。
【0040】◎ 全く剥離しない ○ 一部に剥離が発生する △ 剥離が発生する × 著しく剥離する
【0041】組成及び評価結果を表1〜3に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明により労働衛生上,大気汚染上影
響の少ない粉体塗料組成物が容易に得られ、高温短時間
焼付に於いて厚膜塗膜の形成が可能であり、加工性及び
加工後の熱処理性を有する缶用被覆剤を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 163/00 PKC C09D 163/00 PKC

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸変性量が10〜40%であり、エポキ
    シ当量が1500〜4000、軟化点が90〜130℃
    である二塩基酸変性ビスフェノ−ル型エポキシ樹脂と、
    硬化剤と、熱可塑性樹脂を混練粉砕した粉体と、外添剤
    としての流動性調整剤とからなることを特徴とする粉体
    塗料。
  2. 【請求項2】 硬化剤が酸無水物、金属キレート化合物
    及びアミン類からなる群から選ばれた少なくとも1種の
    化合物である請求項1記載の粉体塗料。
  3. 【請求項3】 前記した変性エポキシ樹脂100重量部
    に対し硬化剤が5〜30重量部である請求項1記載の粉
    体塗料。
  4. 【請求項4】 前記した変性エポキシ樹脂100重量部
    に対し熱可塑性樹脂である添加剤が1〜30重量部であ
    る請求項1記載の粉体塗料。
  5. 【請求項5】 前記した粉体塗料が缶用被覆剤である請
    求項1記載の粉体塗料。
JP11450795A 1995-05-12 1995-05-12 粉体塗料組成物 Pending JPH08302242A (ja)

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JP11450795A Pending JPH08302242A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 粉体塗料組成物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002507246A (ja) * 1998-04-24 2002-03-05 シーケイ ウィトコ コーポレイション シラン又はシラン処理の充填剤を用いる粉末の塗料又は接着剤
WO2002053621A1 (en) * 2001-01-05 2002-07-11 Resolution Research Nederland B.V. Advanced resin derived from a low molecular weight glycidyl ether and a di-tertiary carboxylic acid and powder coating compositions comprising it
JP2006241222A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Dainippon Ink & Chem Inc 粉体塗料用樹脂組成物

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