JPH08301861A - エーテル誘導体 - Google Patents

エーテル誘導体

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JPH08301861A
JPH08301861A JP8016278A JP1627896A JPH08301861A JP H08301861 A JPH08301861 A JP H08301861A JP 8016278 A JP8016278 A JP 8016278A JP 1627896 A JP1627896 A JP 1627896A JP H08301861 A JPH08301861 A JP H08301861A
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Hirofumi Terasawa
弘文 寺沢
Tsunehiko Soga
恒彦 曽我
Kouichi Uoto
浩一 魚戸
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】抗腫瘍性化合物を提供する。 【解決手段】各種置換基を有する、たとえば式(29)
の化合物で代表される、10位がエーテル結合で修飾さ
れている新規タキソール誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍作用を有する新規
タキソール誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タキソールは化3に示す化学構造式で表
される天然物で、西洋イチイの幹などから微量得られ
る。
【0003】
【化3】
【0004】タキソールは抗腫瘍活性を有することが知
られており、その作用機作は細胞分裂における微小管の
解重合阻害作用に基づくものとされており、従来の抗腫
瘍剤とは異なるタイプの抗腫瘍剤としてその臨床応用が
期待されている。
【0005】これまでは、タキソールは天然から極く微
量しか得られなかった。しかし、近年になって、イチイ
類の葉等から比較的多量に得ることのできる化4で表さ
れるタキソール前駆体である10−O−デアセチルバッ
カチン III
【0006】
【化4】
【0007】を原料として用いて半合成したタキソール
誘導体が報告され始めている(特開平03−50572
5)。なかでも化5で表される構造を有する化合物(タ
キソテール)は、タキソールと同等以上の抗腫瘍活性を
有する化合物として注目され、現在抗腫瘍剤としての開
発が進められている。
【0008】
【化5】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タキソ
ールや化5で表される誘導体は抗腫瘍剤として有望なも
のではあるが、臨床試験では消化器癌、特に大腸癌等に
対する有効性は低いことが判明し、より強い抗腫瘍効果
を持つ誘導体が望まれている。また、タキソールや化5
で表される誘導体は水溶性が低いことも知られている。
【0010】
【課題を解決するための手段】従来、タキソール誘導体
の10位置換基としては、アセトキシ基や水酸基、およ
びその水酸基をさらにアシル基、アルキルアミノカルボ
ニル基(EP524093)等で置換したものが報告さ
れており、また10位に置換基を持たない誘導体(Te
trahedron Lett.,34,4921(1
993))も知られている。本発明者等は鋭意検討した
結果、10位にエーテル型置換基を導入した誘導体が強
い抗腫瘍活性を有すると共に水溶性を改善できることを
見いだし本発明を完成した。
【0011】本発明は、一般式(I)
【0012】
【化6】 [式中、R1 はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン
原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる群から
選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよ
い。)を意味する。
【0013】R2 はアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、シクロアルキル基またはアルコキシル基(これ
らアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロア
ルキル基またはアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸
基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリールオキシ
基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシ
ル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群
から選ばれる基を置換基として1個または複数個有して
もよい。なお、置換基の置換位置は該アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基およびアル
コキシル基のいずれの位置でもよい。)を意味する。
【0014】R3 は水酸基、水素原子またはハロゲン原
子を意味する。また、R3 は8位に結合しているメチル
基と一緒になって次の部分構造を形成してもよい。
【0015】
【化7】
【0016】R4 はアルキル基、アルケニル基またはア
ルキニル基(これらアルキル基、アルケニル基およびア
ルキニル基は、カルボキシル基、アルコキシル基、アリ
ールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、シアノ基、水酸基、アミノ基、アルキ
ルアミノ基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルチオ基、
アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリ
ール基および複素環基からなる群から選ばれる基を置換
基として1個または複数個有してもよい。なお、置換基
の置換位置は該アルキル基、アルケニル基およびアルキ
ニル基のいずれの位置でもよい。また、アリール基およ
び複素環基はさらにカルボキシル基、アルキル基、アル
コキシル基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、水酸基、
アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アシ
ル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、アルコキシカ
ルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィ
ニル基およびアルキルスルホニル基からなる群から選ば
れる基を置換基として1個または複数個有してもよい。
なお、置換基の置換位置は該アリール基および複素環基
のいずれの位置でもよい。)を意味する。
【0017】R5 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を意味する。R6 は水素原子、水酸基、
ハロゲン原子またはアルキル基を意味する。
【0018】R7 はアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基
(これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
クロアルキル基、アリール基、または複素環基は、ハロ
ゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル基、アル
コキシル基、アリールオキシ基、フェニル基、アミノ
基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルア
ミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基およびア
シルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として
1個または複数個有してもよい。なお、置換基の置換位
置は該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シク
ロアルキル基、アリール基および複素環基のいずれの位
置でもよい。)を意味する。
【0019】R8 はアルキル基、アリール基またはアル
コキシル基(これらアルキル基、アリール基またはアル
コキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル
基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、
フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアル
キル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシ
ルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれ
る基を置換基として1個または複数個有してもよい。な
お、置換基の置換位置は該アルキル基、アリール基およ
びアルコキシル基のいずれの位置でもよい。)を意味す
る。]で表される化合物およびその塩に関する。
【0020】次に、本明細書で用いる用語について説明
する。ここで用いられる、“C1 〜C6 ”とは炭素数1
から6のものという意味で、例えば、“C2 〜C6 アル
ケニル基”は炭素数が2から6のアルケニル基を意味す
る。
【0021】“アルキル基”、“アルケニル基”および
“アルキニル基”は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数1
(アルケニル基およびアルキニル基の場合は炭素数2)
から炭素数6までのものが好ましい。
【0022】“アルコキシル基”とは、基−O−にアル
キル基が結合したものを意味するが、該アルキル基にフ
ェニル基(置換基を有していてもよい。)が置換したも
のでもよく、この様な例としてはベンジルオキシ、フェ
ネチルオキシ、p−メトキシベンジルオキシ等が挙げら
れる。なお、アルキル部分は炭素数1から6のものが好
ましい。
【0023】“アルコキシカルボニル基”とは、基−C
OO−の酸素原子にアルキル基が結合したものを意味す
るが、該アルキル基にフェニル基(置換基を有していて
もよい。)が置換したものでもよく、この様な例として
は、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカル
ボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル等が挙
げられる。なお、アルキル部分は炭素数1から6のもの
が好ましい。
【0024】“アリール基”とは、芳香族炭化水素の核
から水素原子1個を除いた1価基のことを意味し、例え
ば、フェニル、トリル、ビフェニリル、ナフチル等が挙
げられる。
【0025】“アミノアルキル基”のアミノ基の結合位
置はアルキル基のどの位置でもよい。また、アルキル基
の炭素数は1から6が好ましい。
【0026】“アルキルアミノ基”とは、アミノ基にア
ルキル基が1個置換したもの、あるいはアミノ基にアル
キル基が2個置換したもの(2個のアルキル基は同一で
も異なっても良い。)を意味する。また、アルキル基の
炭素数は1から6が好ましい。
【0027】“アシル基”とは、カルボニル基(−CO
−)に水素原子、アルキル基またはアリール基が結合し
たものを意味し、例えば、ホルミル、アセチル、プロパ
ノイル、ベンゾイル等が挙げられる。なお結合するアル
キル基としては、炭素数1から6のものが好ましく、結
合するアリール基としてはフェニル基が好ましい。
【0028】“複素環基”とは、環構造の構成原子とし
て酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選
ばれる原子の1種以上を1個または複数個含む、単環性
あるいは二環性の飽和もしくは不飽和の複素環化合物か
ら導かれる置換基を意味し、これら複素環基はいずれの
位置で結合してもよい。単環性の複素環基としては、例
えば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリジン、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、イミダゾ
ール、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オ
キサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジア
ゾール、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピ
ラン、ピペリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジ
ン、ピペラジン、ジオキサン、ピラン、モルホリン等の
単環性の複素環化合物から導かれる置換基が挙げられ
る。二環性の複素環基としては、ベンゾフラン、インド
リジン、ベンゾチオフェン、インドール、ナフチリジ
ン、キノキサリン、キナゾリン、クロマン等の二環性の
複素環化合物から導かれる置換基が挙げられる。
【0029】“式
【0030】
【化8】
【0031】(Xは酸素原子、硫黄原子、S=O、CH
2 、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキ
ル基を意味する。)で表される、窒素原子を含む5員環
から6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、
その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個
または複数個有してもよい。)”とは、複素環基の構成
原子として必ず窒素原子を1個含む5員環から6員環の
大きさの飽和の複素環化合物から導かれる置換基を意味
し、例えば、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジ
ン、オキサゾリジン、チアゾリジン、イソオキサゾリジ
ン、イソチアゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モル
ホリン、チオモルホリン、チオモルホリン−1−オキサ
イド等が挙げられる。
【0032】次に、一般式(I)中の各置換基の好まし
いものを挙げる。
【0033】R1 のフェニル基の置換基としての“アル
キル基”、“アルコキシル基”は炭素数1から3のもの
が好ましい。
【0034】R1 のフェニル基の置換基の数としては、
1または2が好ましく、置換基の置換位置は、メタ位が
好ましい。
【0035】R1 としては、フッ素原子、塩素原子、メ
チル基またはメトキシ基が1個または2個メタ位に置換
したフェニル基、または無置換のフェニル基が好まし
い。
【0036】R2 としては、アルキル基、アルコキシル
基およびシクロアルキル基が好ましい。
【0037】R2 の“アルキル基”としては、C1 〜C
6 アルキル基が好ましく、特にメチル基、エチル基。プ
ロピル基が好ましい。
【0038】R2 の“アルコキシル基”としては、C1
〜C6 アルコキシル基が好ましく、特にメトキシ基、エ
トキシ基が好ましい。
【0039】R2 の“シクロアルキル基”としては、C
3 〜C6 シクロアルキル基が好ましく、特にシクロプロ
ピル基が好ましい。
【0040】R2 としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、メトキシ基、エトキシ基またはシクロプロピル
基が特に好ましい。
【0041】R3 の“ハロゲン原子”としては、フッ素
原子が好ましい。
【0042】R3 としては、水素原子または水酸基が好
ましい。
【0043】R4 としてはアルケニル基、アルキル基が
好ましい。(該アルキル基は、カルボキシル基、アルコ
キシル基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、水酸基、
アミノ基、アルキルアミノ基、アシル基、アシルアミノ
基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルス
ルホニル基、アリール基および複素環基からなる群から
選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよ
い。なお、アリール基および複素環基は、さらにカルボ
キシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、シアノ基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アルキル
スルフィニル基およびアルキルスルホニル基からなる群
から選ばれる基を置換基として1個または複数個有して
もよい。)R4 の“アルキル基”としては、C1 〜C6
アルキル基が好ましく、特にメチル基、エチル基、プロ
ピル基が好ましい。
【0044】R4 における“アルケニル基”としては、
3 〜C6 アルケニル基が好ましく、特にアリル基が好
ましい。
【0045】R4 のアルキル基の置換基としては、アル
キルアミノ基または複素環基が好ましい。
【0046】複素環基の中では式
【0047】
【化9】
【0048】(Xは酸素原子、硫黄原子、S=O、CH
2 、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキ
ル基を意味する。)で表される、窒素原子を含む5員環
または6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基
は、その環の構成成分である炭素原子上にアルキル基を
1個または複数個有してもよい。)が好ましい。
【0049】アルキルアミノ基のアルキル部分はC1
3 アルキル基が好ましく、ジアルキル置換でもよい。
(ジアルキル置換の場合、その2つのアルキル基は同一
でも異なっていてもよい。)式
【0050】
【化10】
【0051】(Xは酸素原子、硫黄原子、S=O、CH
2 、CH−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキ
ル基を意味する。)で表される、窒素原子を含む5員環
または6員環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基
は、その環の構成成分である炭素原子上にアルキル基を
1個または複数個有してもよい。)の中では、ピロリジ
ン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホ
リンから導かれる基が特に好ましい。また、YはC1
3 アルキル基が好ましい。
【0052】また、複素環基の環の構成成分である炭素
原子上に置換するアルキル基としては、C1 〜C3 アル
キル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
【0053】R4 としては、アリル基、モルホリノエチ
ル基、チオモルホリノエチル基が最も好ましい。
【0054】R5 およびR6 の“ハロゲン原子”として
は、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましい。
【0055】R5 およびR6 の“アルキル基”として
は、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
【0056】R5 としては、ハロゲン原子、水酸基が好
ましく、ハロゲン原子の中では、特にフッ素原子が好ま
しい。
【0057】R6 としては、ハロゲン原子、水素原子ま
たはアルキル基が好ましい。ハロゲン原子の中では、特
にフッ素原子が好ましい。アルキル基の中では、特にメ
チル基が好ましい。
【0058】R5 およびR6 として最も好ましいのは、
5 がフッ素原子、R6 がフッ素原子の組み合わせのも
の、R5 が水酸基、R6 が水素原子の組み合わせのも
の、あるいはR5 が水酸基、R6 がメチル基の組み合わ
せのものが挙げられる。
【0059】R7 としてはアリール基、複素環基、アル
ケニル基が好ましい。
【0060】R7 の“アリール基”としては、フェニル
基が好ましい。
【0061】R7 の“アルケニル基”としては、2−メ
チル−1−プロペニルが好ましい。
【0062】R7 の複素環基としては、単環性の複素環
基が好ましく、さらには、単環性の5員環または6員環
の複素環基が好ましく、例えば、ピロール、フラン、チ
オフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒ
ドロチオフェン、イミダゾール、ピラゾール、イミダゾ
リジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チアゾール、オ
キサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ジヒドロ
ピリジン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、ジオキサン、
ピラン、モルホリン等が挙げられる。
【0063】R7 の複素環基の中では、単環性の5員環
または6員環の複素環基で環構造の構成原子として酸素
原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む複素環基が特
に好ましく、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、
ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフ
ェン、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラ
ン、ピペリジン、ピラン等から導かれる基が挙げられ
る。
【0064】R7 の複素環基の中では、単環性の5員環
または6員環の複素環基で環構造の構成原子として酸素
原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む不飽和の複素
環基が最も好ましいものとして挙げられ、具体的には、
フラン、ピリジン、ピロールから導かれる基が最も好ま
しい。
【0065】R7 としては、2−メチル−1−プロペニ
ル基、フェニル基、フリル基、ピリジル基、ピロリル基
が特に好ましい。
【0066】R8 はアリール基またはアルコキシル基が
好ましい。
【0067】R8 の“アリール基”としては、フェニル
基が好ましい。
【0068】R8 の“アルコキシル基”としては、第三
級ブトキシが好ましい。
【0069】R8 としては、フェニル基、第三級ブトキ
シ基が特に好ましい。
【0070】本願に含まれる化合物としてはR1 がフェ
ニル基、R2 がメチル基、エチル基、プロピル基、メト
キシ基、エトキシ基またはシクロプロピル基、R3 が水
素原子または水酸基、R4 がアリル基、モルホリノエチ
ル基またはチオモルホリノエチル基、R5 が水酸基、R
6 が水素原子、R7 がフェニル基、フリル基または2−
メチル−1−プロペニル基、R8 が第三級ブトキシ基で
ある化合物が最も好ましい。
【0071】本発明においては、化11に示す立体配置
のものが好ましい。
【0072】
【化11】
【0073】また、置換基R7 の結合している3' 位の
立体配置は、どちらの立体配置のものも含まれるが、天
然のタキソールと同じ立体配置のものがより好ましい。
【0074】本発明化合物においては、次の構造を有す
るものも好ましい例としてあげることができる。
【0075】
【化12】
【0076】および
【0077】
【化13】 本発明のタキソール誘導体は遊離体のままでもよいが、
酸付加塩としてもよい。酸付加塩とする場合の例として
は、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水
素酸塩、リン酸塩等の無機酸塩類、あるいは酢酸塩、メ
タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、
乳酸塩等の有機酸塩類を挙げることができる。
【0078】本発明化合物の製造法を説明する。
【0079】
【化14】
【0080】(上記反応式中、R21はR2 および保護基
によって保護されているR2 (R2 が水酸基やアミノ基
等で置換されている場合)を意味する。
【0081】R31は水素原子、ハロゲン原子または保護
された水酸基を意味する。
【0082】R41は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルコキシカルボニル基等を意味し、
ビニル基、フェニル基等が好ましい。
【0083】Xはヨウ素、臭素等のハロゲン原子または
メタンスルホニルオキシ基やp−トルエンスルホニルオ
キシ基等の脱離基として作用するものを意味する。
【0084】R51は水素原子、保護された水酸基、ハロ
ゲン原子またはアルキル基を意味する。
【0085】R61は水素原子、保護された水酸基、ハロ
ゲン原子またはアルキル基を意味する。
【0086】R71はR7 および保護基によって保護され
ているR7 (R7 が水酸基やアミノ基等で置換されてい
る場合)を意味する。
【0087】R81はR8 および保護基によって保護され
ているR8 (R8 が水酸基やアミノ基等で置換されてい
る場合)を意味する。
【0088】R9 およびR10はそれぞれ独立して水素原
子、アルキル基、アリール基等を意味し、両方ともメチ
ル基であるものや一方がp−メトキシフェニル基で他方
が水素原子であるものが好ましい。
【0089】水酸基またはアミノ基の保護基としてはト
リエチルシリル基、第三ブチルジメチルシリル基等のシ
リル系の保護基や1−エトキシエチル基、2,2,2−
トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジル基等が挙げ
られる。)まず、式(1)で表される化合物(以下、化
合物(1)と表し、その他の番号で表される化合物も同
様に表す。)と化合物(2)を溶媒中、塩基の存在下で
処理し、10位水酸基を選択的にエーテル化することに
より化合物(3)が得られる。
【0090】溶媒としては、反応に不活性なものが良
く、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
【0091】塩基としてはノルマルブチルリチウムや水
素化ナトリウム等が挙げられる。
【0092】次いで、化合物(3)に対し、化合物
(4)、化合物(5)または化合物(6)を当該分野で
知られている種々の方法で縮合させ、必要ならさらに変
換反応を実施することにより化合物(7)を得ることが
できる。
【0093】化合物(4)または(5)を用いる縮合反
応としては、4−ジメチルアミノピリジン等の塩基触媒
の存在下、ジ(2−ピリジル)カルボネートやジシクロ
ヘキシルカルボジイミドのようなカルボン酸の活性化剤
を用いる方法がある。なお、化合物(4)を用いた場合
は、R51およびR61は水素原子と水酸基の組合せとな
る。
【0094】化合物(6)を用いる縮合反応としては、
ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基を用いる方
法がある。
【0095】最後に、必要ならば一般的な有機化学的変
換反応によって化合物(7)のR41を変換し(化合物
(3)を化合物(4)、化合物(5)または化合物
(6)と縮合させる前に、化合物(3)のR41 を変換
してもよい。)、各種保護基を脱離することにより、目
的物を得ることができる。
【0096】R3 が水素原子である目的化合物を得るに
は、例えば、R31が保護された水酸基である化合物
(3)を得た後、保護基を除去し、R31を水酸基に変換
し、水酸基を文献上知られている方法(例えば、J. Or
g. Chem., 58, 5028 (1993))で除去して、R3 が水素
原子である化合物(3)を得た後、上記と同様の方法
で、化合物(4)、(5)または(6)との縮合反応、
必要なら10位部分の変換、さらに脱保護反応を実施す
ればよい。なお、初めにR31が水素原子である化合物
(1)を合成した後、化合物(3)に変換し、縮合反
応、10位部分の変換を行い目的物を得る方法もある。
【0097】R3 がハロゲン原子である目的化合物、例
えば、R3 がフッ素原子である化合物を得るには、R31
が保護された水酸基である化合物(3)を得た後、保護
基を除去し、R31を水酸基に変換する。その後、テトラ
ヒドロフラン、メチレンクロリド、エチルエーテル、ト
ルエン、1,1−ジメトキシエタン等またはこれらの混
合溶媒中でジエチルアミノスルファートリフルオライド
で処理し、R3 がフッ素原子である化合物(3)を得、
さらに上記と同様の方法で、化合物(4)、(5)また
は(6)との縮合反応、必要なら10位部分の変換、さ
らに脱保護反応を実施すればよい。なお、初めにR31
フッ素原子である化合物(1)を合成した後、化合物
(3)に変換し、縮合反応、10位部分の変換を行い目
的物を得る方法もある。
【0098】また、R1 が置換基を有するフェニル基で
ある化合物は、例えば、文献(Tetrahedron Lett., 35,
8931(1994))記載の方法に従って、得られた化合物
(7)の2位のエステルを選択的に加水分解した後、ア
シル化することにより得られる。
【0099】製造原料である化合物(1)は、10−O
−デアセチルバッカチンIIIから合成でき、R1 がフ
ェニル基、R21 がメチル基である化合物が文献上知ら
れている(例えば、J. Am. Chem. Soc., 110, 5917 (19
88) )。
【0100】なお、R2 がメチル基以外のアルキル基で
ある化合物(1)は、次のようにして製造できる。
【0101】
【化15】
【0102】(式中、R40は水酸基の保護基を意味し、
トリエチルシリル基、2,2,2−トリクロロエトキシ
カルボニル基、ベンジル基が好ましい。R1 およびR31
は前記と同じ。) まず、化合物(8)を酸化(不活性な溶媒中(ジオキサ
ン等)で、二酸化マンガンと室温、あるいは加熱下で処
理する等)し、化合物(9)を得る。
【0103】次に、化合物(9)を反応に不活性な溶媒
(テトラヒドロフラン等)中、反応温度−100℃から
0℃で塩基と反応させた後、R22−Z(R22は、アルキ
ル基を意味し、Zはヨウ素原子、臭素原子等のハロゲン
原子、あるいはメタンスルホニル基やパラトルエンスル
ホニル基等の脱離基を意味する。)で表わされる化合物
と−100℃から室温で反応させることにより、化合物
(10)が得られる。
【0104】使用する塩基としては、リチウムヘキサメ
チルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、
カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロ
ピルアミド、第三級ブトキシカリウム、水素化ナトリウ
ム等が挙げられ、塩基の使用量は、化合物(9)に対し
て1から10当量用いればよい。
【0105】得られた化合物(10)を還元{溶媒(メ
タノールやテトラヒドロフラン等)中で、還元剤(水素
化ホウ素ナトリウム等)で処理する等}し、化合物(1
1)を得ることができる。
【0106】化合物(11)の10位の保護基をはずす
ことにより、R2 がメチル基以外のアルキル基である化
合物(1)を得ることができる。
【0107】製造原料である、化合物(4)、化合物
(5)および化合物(6)は、化合物(4)は、テトラ
ヘドロン レター,33,5185(1992)記載の
方法に従って、化合物(5)は、ジャーナル オブ ア
メリカン ケミカル ソサエティー,110,5917
(1988)記載の方法に従って、化合物(6)は、テ
トラヘドロン レター,34,4149(1993)記
載の方法に従って、それぞれ合成できる。
【0108】次に実施例で詳しく説明する。なお、実施
例においては次の略号を用いる。
【0109】TES :トリエチルシリル基 Bz :ベンジル基 Boc :tert−ブトキシカルボニル基 Ph :フェニル基 Troc:2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル
基 TBS :tert−ブチルジメチルシリル基 Tf :トリフルオロメタンスルホニル基 TIPS:トリイソプロピルシリル基 MP :p−メトキシフェニル基 Ts :p−トルエンスルホニル基 DMS :ジメチルシリル基
【0110】
【実施例】
実施例1
【0111】
【化16】
【0112】工程1:10−O−アリル-10-デアセチル-7
−O−トリエチルシリルバッカチン III 200 mgの 10-デアセチル-7−O−トリエチルシリルバッ
カチン IIIを乾燥したテトラヒドロフラン 2 ml に溶解
し、 -78 ℃に冷却した。 そこに、 n-ブチルリチウム(1.
64 M n−ヘキサン溶液、 0.277 ml)を滴下し、15分間撹
拌した後、 ヨウ化アリル 0.041 ml をジメチルスルホキ
シド 0.5 ml に溶かした溶液を滴下し、0℃で 3時間撹
拌した。 反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢
酸エチルで抽出し、 水、 飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。 得られた残
分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール=40:1(v/v))にて精製し、標記
化合物 156 mg を白色結晶として得た。
【0113】融点:205-209 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.64(m,6H), 0.95
(t,9H,J=7Hz), 1.06(s,3H), 1.20(s,3H),1.67(s,3H),
1.85-1.92(m,1H), 2.08(s,3H), 2.26-2.29(m,2H),2.28
(s,3H), 2.46-2.53(m,1H), 3.88(d,1H,J=7Hz), 4.01-4.
10(m,2H),4.15(d,1H,J=8Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz), 4.43
(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.87-4.90(m,1H), 4.96(d,1H,J=8H
z), 5.03(s,1H), 5.20(d,1H,J=10Hz),5.32(dd,1H,J=1.5
Hz,10Hz), 5.61(d,1H,J=7Hz), 5.95-6.04(m,1H),7.47
(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3488, 3080, 2956, 2884, 2744, 1724, 165
2, 1604, 1586 cm-1 MS-FAB:699(MH+)
【0114】工程2:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-フェニル-2-(トリエチルシリル
オキシ) プロピオニル]-10−O−アリル-10-デアセチル
-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程1で得た化合物 100 mg および (3R,4S)-1-ter
t-ブトキシカルボニル-4−フェニル-3-(トリエチルシリ
ルオキシ) アゼチジン-2−オン 108mgを乾燥したテトラ
ヒドロフラン 2 ml に溶解し -40℃に冷却した。 次い
で、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド( 1M
テトラヒドロフラン溶液、0.572 ml) を滴下し、 15 分
間撹拌した。 飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エ
チルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。 溶媒を減圧留去し、得られた残分をシリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:4(v/v) )で精製し、標記化合物 126 m
g を無色の非晶質固体として得た。
【0115】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.31-0.52
(m,6H), 0.54-0.62(m,6H), 0.79(t,9H,J=7Hz),0.96(t,9
H,J=7Hz), 1.24(s,6H), 1.32(s,9H), 1.69(s,3H), 1.90
(s,3H),2.15-2.22(m,1H), 2.34-2.41(m,1H), 2.45-2.54
(m,1H), 2.53(s,3H),3.85(d,1H,J=7Hz), 4.00-4.13(m,2
H), 4.19(d,1H,J=8Hz),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.41(dd,1H,
J=7Hz,10Hz), 4.56(s,1H),4.95(d,1H,J=8Hz), 4.98(s,1
H), 5.20(d,1H,J=12Hz), 5.29(br,1H),5.32(dd,1H,J=1.
5Hz,12Hz), 5.47(br,1H), 5.68(d,1H,J=7Hz),5.94-6.02
(m,1H), 6.31(t,1H,J=8Hz), 7.27-7.31(m,3H),7.37(t,2
H,J=8Hz), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz),8.12
(d,2H,J=8Hz)
【0116】工程3:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3−フェニルプロ
ピオニル]-10−O−アリル-10-デアセチルバッカチン I
II 上記工程2で得られた化合物 45.5 mgをアセトニトリル
2 ml に溶解し -10℃に冷却した。次いで、12規定塩酸
水溶液 0.035 ml を滴下し 1時間撹拌した。飽和重曹水
溶液を加え酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得
られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開
溶媒;クロロホルム: メタノール=20:1(v/v))で精製
し、標記化合物 23.5 mgを白色の固体として得た。
【0117】融点:156-160 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.22(s,6H), 1.35(s,9
H), 1.69(s,3H), 1.80-1.82(m,1H), 1.83(s,3H),2.28
(m,2H), 2.36(s,3H), 2.53-2.61(m,1H), 3.39(br,1H),
3.86(d,1H,J=7Hz), 4.05(dd,1H,J=6Hz, 13Hz), 4.16-4.
20(m,3H),4.30(d,1H,J=8Hz), 4.62(s,1H), 4.94(d,1H,J
=8Hz), 5.04(s,1H),5.22(dd,1H,J=1.5Hz,10Hz), 5.26(b
r,1H), 5.32(dd,1H,J=1.5Hz,17.5Hz),5.40(brd,1H,J=10
Hz), 5.68(d,1H,J=7Hz), 5.89-5.99(m,1H),6.22(t,1H,J
=8Hz), 7.30-7.42(m,5H), 7.49(t,2H,J=8Hz),7.61(t,1
H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3464, 3076, 2984, 2944, 2904, 1720, 160
4, 1586 cm-1 MS-FAB:849(MH+)
【0118】実施例2
【0119】
【化17】
【0120】工程1:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-フェニル-2-(トリエチルシリル
オキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-10-O−ホルミ
ルメチル-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 実施例1の工程2で得た化合物 126 mg および N−メチ
ルモルホリン-N−オキサイド 41.0 mgをアセトン 10 ml
と水 3 ml の混合溶媒に加え室温下、四酸化オスミウム
0.6 mg を加え 2時間撹拌した。亜硫酸ナトリウムを加
え 15 分間撹拌し、さらに無水硫酸ナトリウムを加え 3
0 分撹拌した後、不溶物を濾去した。溶媒を減圧留去し
得られた残分をメタノール 4 ml に溶解し氷冷下、メタ
過よう素酸ナトリウム 50.0 mgを水 1 ml に溶かした溶
液を滴下し 30 分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去した。残分をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム: メタノー
ル=40:1(v/v))で精製し、標記化合物 98.5 mgを無色の
非晶質固体として得た。
【0121】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.31-0.48
(m,6H), 0.54-0.61(m,6H), 0.79(t,9H,J=7Hz),0.96(t,9
H,J=7Hz), 1.25(s,3H),1.26(s,3H), 1.31(s,9H), 1.70
(s,3H),1.91(s,3H), 2.15-2.22(m,1H), 2.34-2.40(m,1
H), 2.45-2.53(m,1H),2.53(s,3H), 3.48(s,1H), 3.81
(d,1H,J=7Hz), 4.18(s,1H),4.19(d,1H,J=8Hz), 4.32(d,
1H,J=8Hz), 4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.56(s,1H), 4.95
(d,1H,J=8Hz), 5.12(s,1H), 5.30(br,1H), 5.47(br,1
H),5.68(d,1H,J=7Hz), 6.31(t,1H,J=8Hz), 7.29-7.39
(m,3H),7.37(t,2H,J=8Hz), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.59(t,
1H,J=8Hz),8.12(d,2H,J=8Hz), 9.85(s,1H)
【0122】工程2:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-フェニル-2-(トリエチルシリル
オキシ) プロピオニル]-10−デアセチル-10-O-(2-モル
ホリノエチル)-7-O−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程1で得られた化合物 98.5 mg、 モルホリン 0.0
80 ml および酢酸 0.052 ml をエタノール 8 ml に溶解
し、水素化シアノホウ素ナトリウム 57.0 mg加え室温で
1時間撹拌した。クロロホルムで希釈し、飽和重曹水溶
液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去した後、得られた残分をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(展開溶媒;クロロホルム: メタノール=4
0:1(v/v))で精製し、標記化合物 91.6 mgを無色の非晶
質固体として得た。
【0123】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.31-0.49
(m,6H), 0.52-0.64(m,6H), 0.79(t,9H,J=7Hz),0.95(t,9
H,J=7Hz), 1.21(s,3H), 1.22(s,3H), 1.32(s,9H), 1.68
(s,3H),1.91(s,3H), 1.88-1.94(m,1H), 2.15-2.22(m,1
H), 2.34-2.40(m,1H),2.44-2.50(m,1H), 2.53(s,3H),
2.56-2.59(m,4H), 2.68(t,2H,J=6Hz),3.62(t,2H,J=6H
z), 3.73(t,4H,J=5Hz), 3.84(d,1H,J=7Hz),4.18(d,1H,J
=8Hz), 4.31(d, 1H,J=8Hz), 4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz),
4.56(s,1H), 4.94(s,1H), 4.95(d,1H,J=8Hz), 5.30(br,
1H), 5.48(br,1H),5.67(d,1H,J=7Hz), 6.30(t,1H,J=8H
z), 7.28-7.32(m,3H),7.37(t,2H,J=8Hz), 7.48(t,2H,J=
8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz),8.12(d,2H,J=8Hz)
【0124】工程3:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3−フェニルプロ
ピオニル]-10−デアセチル-10-O-(2-モルホリノエチ
ル) バッカチン III 上記工程2で得られた化合物 91.6 mgをアセトニトリル
4 ml に溶解し、氷冷下、ピリジン 0.20 mlおよび 48
%フッ化水素水溶液 0.60 mlを加え、0 ℃で 2時間、室
温で一晩反応させた。反応液を氷冷し、飽和重曹水溶液
で弱アルカリ性にした。酢酸エチルで 3 回抽出し飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(展開溶媒;クロロホルム: メタノール=10:1(v/v))
で精製し、標記化合物 52.1 mgを白色の固体として得
た。
【0125】融点:143-147 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.34(s,9H), 1.67(s,3H), 1.78-1.85(m,1H),1.88
(s,3H), 2.27(m,2H), 2.36(s,3H), 2.51-2.68(m,7H),3.
63-3.80(m,6H), 3.84(d,1H,J=7Hz), 4.12(d,1H,J=8Hz),
4.22(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.29(d,1H,J=8Hz), 4.62(s,1
H),4.94(d,1H,J=8Hz), 5.09(s,1H), 5.27(brd,1H,J=10H
z), 5.44(br,1H),5.66(d,1H,J=7Hz), 6.21(t,1H,J=8H
z), 7.29-7.42(m,5H),7.49(t,2H,J=8Hz), 7.61(t,1H,J=
8Hz), 8.09(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3456, 3068, 2976, 2940, 1986, 1722, 160
6, 1586 cm-1 MS-FAB:921(MH+)
【0126】実施例3
【0127】
【化18】
【0128】工程1:4,10−ジデアセチル-4−O−プロ
ピオニル-10-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル
-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 2.00 gの 4,10-ジデアセチル-4−O−プロピオニル-13-
デオキシ-13-オキソ-7−O−トリエチルシリルバッカチ
ン IIIをピリジン 40 ml に溶解し氷冷下、クロロギ酸
2,2,2−トリクロロエチル 1.03 mlをジクロロメタン 4
ml に溶かした溶液を滴下し 30 分間撹拌した。反応液
を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。冷0.5規定塩酸水
溶液、水、飽和重曹水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残分をテトラヒドロフラン 60ml に溶解し氷冷下、
テトラヒドロホウ酸ナトリウム 282 mg を加え 5分後、
メタノール 3 ml を加え 2.5時間撹拌した。反応液をク
ロロホルムで希釈し飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
した後、残分をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶
媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2(v/v) )にて精製し標
記化合物 2.05 g を白色結晶として得た。
【0129】融点:227-228 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.56-0.62(m,6H), 0.93
(t,9H,J=8Hz), 1.07(s,3H), 1.21(s,3H),1.23(t,3H,J=7
Hz), 1.70(s,3H), 1.85-1.92(m,1H), 2.19(s,3H),2.26-
2.28(m,2H), 2.51-2.67(m,3H), 3.72(d,1H,J=7Hz),4.16
(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz), 4.50(dd,1H,J=7Hz,1
0Hz),4.81(AB type d,2H,J=2Hz), 4.85(br,1H), 4.91
(d,1H,J=8Hz),5.63(d,1H,J=7Hz), 6.30(s,1H), 7.47(t,
2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz),8.12(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3560, 2960, 2888, 1764, 1728, 1604, 1586
cm-1 MS-FAB:849(MH+)
【0130】工程2:4,10−ジデアセチル-4−O−プロ
ピオニル-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程1で得た化合物 500 mg をメタノール 16 mlお
よび酢酸 4 ml の混合溶媒に溶かし活性亜鉛末 1 gを加
え 50 ℃で 15 分間撹拌した。放冷後、不溶物を濾去し
溶媒を減圧留去した。残分に酢酸エチルおよび飽和重曹
水溶液を加え有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた油状物質をヘキサンより結晶
化し標記化合物 370 mg を白色結晶として得た。
【0131】融点:202-204 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.48-0.63(m,6H), 0.94
(t,9H,J=8Hz), 1.07(s,3H), 1.24(t,3H,J=7Hz),1.26(s,
3H), 1.73(s,3H), 1.86-1.93(m,1H), 2.07(s,3H),2.22-
2.28(m,2H), 2.45-2.51(m,1H), 2.52-2.67(m,2H), 3.94
(d,1H,J=7Hz),4.16(d,1H,J=8Hz), 4.27(d,1H,J=2Hz),
4.31(d,1H,J=8Hz),4.42(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.84(t,1
H,J=8Hz), 4.91(d,1H,J=8Hz),5.18(s,3H), 5.59(d,1H,J
=7Hz), 7.46(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz),8.10-8.1
2(m,2H) IR(KBr) :3476, 3072, 2960, 2888, 1986, 1728, 171
2, 1604, 1586 cm-1 MS-FAB:673(MH+)
【0132】工程3:10−O−アリル-4,10-ジデアセチ
ル-4−O−プロピオニル-7−O−トリエチルシリルバッ
カチン III 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程1と同様に反
応させ標記化合物を白色結晶として得た。
【0133】融点:204-207 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65(m,6H), 0.95
(t,9H,J=7Hz), 1.06(s,3H), 1.20(s,3H),1.24(t,3H,J=7
Hz), 1.68(s,3H), 1.85-1.92(m,1H), 2.07(s,3H),2.26
(d,2H,J=8Hz), 2.47-2.57(m,1H), 2.58-2.67(m,2H),3.8
8(d,1H,J=7Hz), 4.05-4.07(m,2H), 4.15(d,1H,J=8Hz),
4.29(d,1H,J=8Hz), 4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.88-4.9
2(m,2H),5.04(s,1H), 5.20(dd,1H,J=1.5Hz,10Hz), 5.31
(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz),5.60(d,1H,J=7Hz), 5.95-6.04
(m,1H), 7.46(t,2H,J=8Hz),7.59(t,1H,J=8Hz), 8.10-8.
12(m,2H) IR(KBr) :3496, 3080, 2956, 2884, 2744, 1724, 165
0, 1604, 1586 cm-1 MS-FAB:713(MH+)
【0134】工程4:10−O−アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-
( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10
−ジデアセチル-4−O−プロピオニル-7−O−トリエチ
ルシリルバッカチン III 上記工程3で得られた化合物 50 mg および (3R,4S)-1
-tert-ブトキシカルボニル-4-(2-フリル)-3-( トリイソ
プロピルシリルオキシ) アゼチジン-2−オン 43 mgをテ
トラヒドロフラン 2 ml に溶解し -78℃に冷却した。 次
いで、 ナトリウムビス( トリメチルシリル) アミド(1M
テトラヒドロフラン溶液、0.280 ml)を滴下し 15 分間
撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残分をシリカゲル
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−ヘ
キサン=1:4(v/v) )で精製し、標記化合物 67.8 mg を
無色の非晶質固体として得た。
【0135】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.52-0.62
(m,6H), 0.94-1.01(m,30H), 1.21(s,3H), 1.24(s,3H),
1.35(s,9H), 1.37(t,3H,J=7Hz), 1.69(s,3H), 1.92(s,3
H),1.87-1.94(m,1H), 2.31-2.36(m,2H), 2.46-2.56(m,1
H), 2.71-2.79(m,2H),3.84(d,1H,J=7Hz), 4.00-4.11(m,
2H), 4.19(d,1H,J=8Hz),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.42(dd,1
H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz),4.99(s,1H), 5.20
(d,1H,J=11Hz), 5.24-5.34(m,3H), 5.68(d,1H,J=7Hz),
5.95-6.02(m,1H), 6.21(t,1H,J=8Hz), 6.27(d,1H,J=3.5
Hz),6.37(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz), 7.39(s,1H), 7.46(t,2
H,J=8Hz),7.57(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0136】工程5:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10−ジデアセチル
-10-O−ホルミルメチル-4−O−プロピオニル-7−O−
トリエチルシリルバッカチン III 上記工程4で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0137】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.53-0.63
(m,6H), 0.94-1.01(m,30H), 1.22(s,3H), 1.25(s,3H),
1.34(s,9H), 1.36(t,3H,J=7Hz), 1.69(s,3H), 1.92(s,3
H),2.32-2.36(m,2H), 2.46-2.53(m,1H), 2.69-2.78(m,2
H), 3.47(s,1H),3.80(d,1H,J=7Hz), 4.16(s,1H), 4.18
(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.43(dd,1H,J=7Hz,10
Hz), 4.90(d,1H,J=8Hz), 4.98(s,1H), 5.13(s,1H),5.24
-5.30(m,2H), 5.68(d,1H,J=7Hz), 6.20(t,1H,J=8Hz),6.
27(d,1H,J=3.5Hz), 6.37(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz), 7.39(s,
1H),7.47(t,2H,J=8Hz), 7.57(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,
J=8Hz), 9.85(s,1H)
【0138】工程6:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10−ジデアセチル
-10-O-(2-モルホリノエチル)-4-O−プロピオニル-7−
O−トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例2の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0139】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65
(m,6H), 0.93-1.01(m,30H), 1.19(s,3H), 1.21(s,3H),
1.35(s,9H), 1.37(t,3H,J=7Hz), 1.67(s,3H), 1.93(s,3
H),2.26-2.39(m,2H), 2.45-2.53(m,1H), 2.57-2.60(m,4
H), 2.64-2.69(m,2H),2.71-2.81(m,2H), 3.62(t,2H,J=6
Hz), 3.73(t,4H,J=5Hz),3.83(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1H,
J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz),
4.89(d,1H,J=8Hz), 4.95(s,1H), 4.99(s,1H),5.24-5.31
(m,2H), 5.67(d,1H,J=7Hz), 6.20(t,1H,J=8Hz),6.27(d,
1H,J=3.5Hz), 6.37(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz), 7.39(s,1H),
7.48(t,2H,J=8Hz), 7.57(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8H
z)
【0140】工程7:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ハイドロキシプ
ロピオニル]-4,10−ジデアセチル-10-O-(2-モルホリノ
エチル)-4-O−プロピオニルバッカチン III 上記工程6で得た化合物 50.6 mgをピリジン 2 ml に溶
解し氷冷下、フッ化水素ピリジン 0.40 mlを加え 0℃で
10 分間撹拌後、室温で一晩反応させた。反応液を氷冷
し飽和重曹水溶液で弱アルカリ性にした。酢酸エチルで
3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留
去した。残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展
開溶媒;クロロホルム: メタノール=10:1(v/v))で精製
し、標記化合物 27.6 mgを白色固体として得た。
【0141】融点:139-142 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.29(t,3H,J=7Hz), 1.34(s,9H), 1.67(s,3H),1.78-
1.85(m,1H), 1.93(s,3H), 2.26-2.40(m,2H), 2.52-2.73
(m,9H),3.64-3.80(m,6H), 3.86(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1
H,J=8Hz),4.27(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),
4.70(s,1H),4.91(d,1H,J=8Hz), 5.09(s,1H), 5.23(d,1
H,J=10Hz),5.31(brd,1H,J=10Hz), 5.68 (d,1H,J=7Hz),
6.23(t,1H,J=8Hz),6.34(d,1H,J=3.5Hz), 6.39(dd,1H,J=
2Hz,3.5Hz), 7.43(s,1H),7.48(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1
H,J=8Hz), 8.12(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3464, 2980, 2944, 2356, 1972, 1722, 160
4, 1496 cm-1 MS-FAB:925(MH+)
【0142】実施例4
【0143】
【化19】
【0144】工程1:4-O−ブタノイル-4,10-ジデアセ
チル-10-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-7-
O−トリエチルシリルバッカチン III 4-O−ブタノイル-13-デオキシ-4,10-ジデアセチル-13-
オキソ-7−O−トリエチルシリルバッカチン IIIを実施
例3の工程1と同様に反応させ標記化合物を白色結晶と
して得た。
【0145】融点:227-228 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.52-0.62(m,6H), 0.93
(t,9H,J=8Hz), 1.06(t,3H,J=7Hz), 1.07(s,3H),1.21(s,
3H), 1.70(s,3H), 1.78(q,2H,J=7Hz), 1.85-1.92(m,1
H),2.19(s,3H), 2.28(d,2H,J=8Hz), 2.56(t,2H,J=7Hz),
2.51-2.59(m,1H),3.83(d,1H,J=7Hz), 4.15(d,1H,J=8H
z), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.49(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.81
(AB type d,2H,J=2Hz), 4.85(br,1H),4.92(d,1H,J=8H
z), 5.63(d,1H,J=7Hz), 6.30(s,1H), 7.47(t,2H,J=8H
z),7.61(t,1H,J=8Hz), 8.11(m,2H) IR(KBr) :3560, 2960, 2888, 1764, 1728, 1604, 1586
cm-1 MS-FAB:849(MH+)
【0146】工程2:4-O−ブタノイル-4,10-ジデアセ
チル-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程1で得た化合物を実施例3の工程2と同様に反
応させ標記化合物を白色結晶として得た。
【0147】融点:160-163 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.48-0.63(m,6H), 0.94
(t,9H,J=8Hz), 1.05(t,3H,J=3Hz), 1.08(s,6H),1.74(s,
3H), 1.76-1.78(m,2H), 1.80-1.92(m,1H), 2.07(s,3H),
2.25(d,2H,J=8Hz), 2.45-2.53(m,1H), 2.56(t,2H,J=7H
z),3.94(d,1H,J=7Hz), 4.17(d,1H,J=8Hz), 4.25(d,1H,J
=2Hz),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.42(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.
86(br,1H),4.91(d,1H,J=8Hz), 5.17(s,3H), 5.59(d,1H,
J=7Hz), 7.47(t,2H,J=8Hz),7.61(t,1H,J=8Hz), 8.11-8.
14(m,2H) IR(KBr) :3484, 3076, 2968, 2888, 2744, 1714, 160
6, 1586 cm-1 MS-FAB:687(MH+)
【0148】工程3:10−O−アリル-4−O−ブタノイ
ル-4,10-ジデアセチル-7−O−トリエチルシリルバッカ
チン III 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程1と同様に反
応させ標記化合物を白色結晶として得た。
【0149】融点:200-204 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65(m,6H), 0.96
(t,9H,J=7Hz), 1.05(t,3H,J=7Hz), 1.06(s,3H),1.20(s,
3H), 1.67(s,3H), 1.78(q,2H,J=7Hz), 1.82-1.91(m,1
H),2.06(s,3H), 2.26(d,2H,J=8Hz), 2.47-2.57(m,1H),
2.55(t,2H,J=7Hz),3.88(d,1H,J=7Hz), 4.01-4.13(m,2
H), 4.15(d,1H,J=8Hz),4.29(d,1H,J=8Hz), 4.43(dd,1H,
J=7Hz,10Hz), 4.87-4.92(m,2H),5.03(s,1H), 5.19(dd,1
H,J=1.5Hz,10Hz), 5.31(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz),5.60(d,1
H,J=7Hz), 5.95-6.04(m,1H), 7.46(t,2H,J=8Hz),7.59
(t,1H,J=8Hz), 8.10-8.12(m,2H) IR(KBr) :3504, 3076, 2964, 2884, 2744, 1718, 165
0, 1604, 1586 cm-1 MS-FAB:727(MH+)
【0150】工程4:10−O−アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-
( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-4-O
−ブタノイル-4,10-ジデアセチル-7−O−トリエチルシ
リルバッカチン III 上記工程3で得た化合物を実施例3の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0151】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.52-0.63
(m,6H), 0.94-1.01(m,30H), 1.05(t,3H,J=7Hz), 1.20
(s,3H),1.24(s,3H), 1.35(s,9H), 1.69(s,3H), 1.92(s,
3H), 1.83-1.95(m,1H),2.25-2.36(m,2H), 2.46-2.56(m,
1H), 2.58-2.63(m,2H), 2.76-2.80(m,1H),3.85(d,1H,J=
7Hz), 3.99-4.11(m,2H), 4.18(d,1H,J=8Hz),4.29(d,1H,
J=8Hz), 4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz),
5.00(s,1H), 5.18-5.34(m,4H), 5.67(d,1H,J=7Hz), 5.9
4-6.02(m,1H),6.20(t,1H,J=8Hz), 6.27(d,1H,J=3.5Hz),
6.37(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz),7.37(s,1H), 7.46(t,2H,J=8
Hz), 7.57(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0152】工程5:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4-O−ブタノイル-
4,10-ジデアセチル-10-O−ホルミルメチル-7−O−ト
リエチルシリルバッカチン III上記工程4で得られた化
合物を実施例2の工程1と同様に反応させ標記化合物を
無色の非晶質固体として得た。
【0153】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.53-0.65
(m,6H), 0.94-1.01(m,30H), 1.05(t,3H,J=7Hz), 1.22
(s,3H),1.25(s,3H), 1.34(s,9H), 1.69(s,3H), 1.83-1.
94(m,3H), 1.92(s,3H),2.27-2.39(m,2H), 2.48-2.53(m,
1H), 2.54-2.63(m,1H), 2.74-2.81(m,1H),3.47(s,1H),
3.81(d,1H,J=7Hz), 4.16(s,1H), 4.18(d,1H,J=8Hz),4.3
0(d,1H,J=8Hz), 4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J
=8Hz),4.99(s,1H), 5.14(s,1H), 5.25(d,1H,J=10Hz),
5.31(d,1H,J=10Hz),5.67(d,1H,J=7Hz), 6.19(t,1H,J=8H
z), 6.27(d,1H,J=3.5Hz),6.36(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz), 7.
37(s,1H), 7.47(t,2H,J=8Hz),7.58(t,1H,J=8Hz), 8.11
(d,2H,J=8Hz), 9.85(s,1H)
【0154】工程6:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4-O−ブタノイル-
4,10-ジデアセチル-10-O-(2-モルホリノエチル)-7-O
−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程5で得た化合物を実施例2の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0155】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.64
(m,6H), 0.94-1.03(m,30H), 1.05(t,3H,J=7Hz), 1.19
(s,3H),1.21(s,3H), 1.35(s,9H), 1.67(s,3H), 1.93(s,
3H), 1.83-1.93(m,3H),2.25-2.39(m,2H), 2.45-2.53(m,
1H), 2.57-2.81(m,8H), 3.62(t,2H,J=6Hz),3.73(t,4H,J
=5Hz), 3.84(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1H,J=8Hz),4.30(d,1
H,J=8Hz), 4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J=8H
z),4.96(s,1H), 5.00(s,1H), 5.24(d,1H,J=10Hz), 5.32
(d,1H,J=10Hz),5.66(d,1H,J=7Hz), 6.18(t,1H,J=8Hz),
6.27(d,1H,J=3.5Hz),6.36(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz), 7.37
(s,1H), 7.46(t,2H,J=8Hz),7.57(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,
2H,J=8Hz)
【0156】工程7:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ハイドロキシプ
ロピオニル]-4-O−ブタノイル-4,10-ジデアセチル-10-
O-(2−モルホリノエチル)-バッカチン III 上記工程6で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を白色の固体として得た。
【0157】融点:135-137 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.99(t,3H,J=7Hz), 1.1
9(s,3H), 1.21(s,3H), 1.35(s,9H), 1.68(s,3H),1.78-
1.84(m,3H), 1.93(s,3H), 2.30-2.38(m,2H), 2.53-2.68
(m,9H),3.65-3.78(m,6H), 3.88(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1
H,J=8Hz),4.26(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),
4.70(s,1H),4.90(d,1H,J=8Hz), 5.10(s,1H), 5.22(d,1
H,J=10Hz),5.31(brd,1H,J=10Hz), 5.67(d,1H,J=7Hz),
6.20(t,1H,J=8Hz),6.35(d,1H,J=3.5Hz), 6.38(dd,1H,J=
2Hz,3.5Hz), 7.42(s,1H),7.49(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1
H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3456, 2972, 2944, 1720, 1604, 1498 cm-1 MS-FAB:939(MH+)
【0158】実施例5
【0159】
【化20】
【0160】工程1:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10−ジデアセチル
-10-O-[2-( N, N−ジエチルアミノ) エチル]-4-O−
プロピオニル-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 実施例3の工程5で得た化合物 46.0 mg、 ジエチルアミ
ン 0.042 ml および酢酸 0.024 ml をエタノール 4 ml
に溶解し水素化シアノホウ素ナトリウム 26.0mgを加え
室温で一晩撹拌した。クロロホルムで希釈し飽和重曹水
溶液で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去した後、得られた残分をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(展開溶媒;クロロホルム: メタノール=2
0:1(v/v))で精製し、標記化合物 26.0 mgを無色の非晶
質固体として得た。
【0161】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65
(m,6H), 0.94-1.01(m,30H), 1.18-1.23(m,6H), 1.34(s,
9H),1.36(t,3H,J=7Hz), 1.68(s,3H), 1.87-1.92(m,1H),
1.93(s,3H),2.26-2.39(m,2H), 2.46-2.55(m,1H), 2.71
-2.81(m,2H), 2.91(br,4H),3.02(br,2H), 3.60-3.73(m,
2H), 3.81(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1H,J=8Hz),4.31(d,1H,
J=8Hz), 4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz),
4.95(s,1H), 4.98(s,1H), 5.24-5.30(m,2H), 5.67(d,1
H,J=7Hz),6.20(t,1H,J=8Hz), 6.27(d,1H,J=3.5Hz), 6.3
7(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz),7.39(s,1H), 7.47(t,2H,J=8Hz),
7.57(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0162】工程2:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ハイドロキシプ
ロピオニル]-4,10−ジデアセチル-10-O-[2-( N, N−
ジエチルアミノ) エチル]-4-O−プロピオニルバッカチ
ン III 上記工程1で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を白色固体として得た。
【0163】融点:128-132 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.10(t,6H,J=7Hz), 1.2
0(s,3H), 1.22(s,3H), 1.29(t,3H,J=7Hz),1.34(s,9H),
1.68(s,3H), 1.82-1.90(m,1H), 1.94(s,3H),2.28-2.36
(m,2H), 2.51-2.60(m,1H), 2.70-2.80(m,6H),2.84-2.90
(m,2H), 3.70-3.73(m,1H), 3.85-3.89(m,2H), 4.17(d,1
H,J=8Hz),4.30−4.33(m,2H), 4.71(s,1H), 4.91(d,1H,J
=8Hz), 5.19(s,1H),5.23(d,1H,J=10Hz), 5.31(brd,1H,J
=10Hz), 5.68(d,1H,J=7Hz),6.22(t,1H,J=8Hz), 6.35(d,
1H,J=3.5Hz), 6.39(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz),7.43(s,1H),
7.48(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.13(d,2H,J=8H
z) IR(KBr) :3456, 2980, 1720, 1496 cm-1 MS-FAB:911(MH+)
【0164】実施例6
【0165】
【化21】
【0166】工程1:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10−ジデアセチル
-4−O−プロピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチ
ル)-7-O−トリエチルシリルバッカチン III 実施例3の工程5で得た化合物 50.5 mg、 チオモルホリ
ン 0.045 ml および酢酸 0.026 ml をエタノール 4 ml
に溶解し、水素化シアノホウ素ナトリウム 28.0 mgを加
え室温で 30 分間撹拌した。クロロホルムで希釈し飽和
重曹水溶液で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去した後、得られた残分をシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=40:1(v/v))で精製し、標記化合物 43.5 mgを無色
の非晶質固体として得た。
【0167】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65
(m,6H), 0.94-1.01(m,30H), 1.19(s,3H), 1.20(s,3H),
1.35(s,9H), 1.37(t,3H,J=7Hz), 1.67(s,3H), 1.93(s,3
H),2.31-2.39(m,2H), 2.45-2.53(m,1H), 2.67-2.81(m,9
H), 2.84-2.86(m,4H),3.59(t,2H,J=6Hz), 3.82(d,1H,J=
7Hz), 4.18(d,1H,J=8Hz),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.42(dd,1
H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz),4.94(s,1H), 4.99
(s,1H), 5.24-5.31(m,2H), 5.67(d,1H,J=7Hz),6.20(t,1
H,J=8Hz), 6.27(d,1H,J=3.5Hz), 6.37(dd,1H,J=2Hz,3.5
Hz),7.39(s,1H), 7.46(t,2H,J=8Hz), 7.57(t,1H,J=8H
z), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0168】工程2:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2−フリル)-2-ハイドロキシプ
ロピオニル]-4,10−ジデアセチル-4−O−プロピオニル
-10-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカチン III 上記工程1で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を白色固体として得た。
【0169】融点:145-148 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.29(t,3H,J=7Hz), 1.34(s,9H), 1.67(s,3H),1.78-
1.85(m,1H), 1.92(s,3H), 2.25-2.40(m,2H), 2.53-2.61
(m,1H),2.66-2.72(m,8H), 2.78-2.90(m,4H), 3.61-3.67
(m,1H), 3.72-3.78(m,1H),3.86(d,1H,J=7Hz), 4.17(d,1
H,J=8Hz), 4.27(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.31(d,1H,J=8Hz),
4.71(s,1H), 4.81(d,1H,J=8Hz), 5.05(s,1H),5.22(d,1
H,J=10Hz), 5.31(br,1H,J=10Hz), 5.68 (d,1H,J=7Hz),
6.23(t,1H,J=8Hz), 6.34(d,1H,J=3.5Hz), 6.39(dd,1H,J
=2Hz,3.5Hz),7.43(s,1H), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1
H,J=8Hz), 8.12(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3456, 2980, 2944, 2824, 1722, 1602, 158
6, 1496 cm-1 MS-FAB:941(MH+)
【0170】実施例7
【0171】
【化22】
【0172】工程1:10−O−アリル-13-O-[(2R,3S)-
N-(tert−ブトキシカルボニル)-2,3-N, O−イソプロ
ピリデン-3−フェニルイソセリニル]-10−デアセチル-7
−O−トリエチルシリルバッカチン III 実施例1の工程1で得た化合物 150 mg および (2R,3S)
-N-(tert−ブトキシカルボニル)-2,3-N, O−イソプロ
ピリデン-3−フェニルイソセリン 207 mg をトルエン 4
ml に溶解し 0℃に冷却した。次いで、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド 146 mg を加え 15 分間撹拌した後、
4-ジメチルアミノピリジン 26 mgを加え80 ℃で 15 分
間撹拌した。放冷後、酢酸エチルで希釈し1規定塩酸水
溶液、飽和重曹水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残
分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ク
ロロホルム:アセトン=50:1(v/v))で精製し、標記化合
物 215 mg を無色の非晶質固体として得た。
【0173】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.62
(m,6H), 0.94(t,9H,J=7Hz), 1.10(brs,9H), 1.22(s,6
H),1.65(s,3H), 1.78(s,6H), 1.82(s,3H), 1.93(s,3H),
2.13-2.17(m,2H),2.41-2.48(m,1H), 3.76(d,1H,J=7H
z), 3.98-4.15(m,2H),4.09(d,1H,J=8Hz), 4.23(d,1H,J=
8Hz), 4.36(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.47(d,1H,J=7Hz), 4.8
6(d,1H,J=8Hz), 4.97(s,1H), 5.10(br,1H),5.20(d,1H,J
=11Hz), 5.29(dd,1H,J=1.5Hz,11Hz), 5.62(d,1H,J=7H
z),5.92-6.02(m,1H), 6.30(t,1H,J=8Hz), 7.33-7.39(m,
5H),7.50(t,2H,J=8Hz), 7.61-7.65(m,1H), 8.03-8.05
(m,2H)
【0174】工程2:13−O-[(2R,3S)-N-(tert−ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O−イソプロピリデン-3−フ
ェニルイソセリニル]-10−デアセチル-10-O−ホルミル
メチル-7−O−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0175】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.51-0.59
(m,6H), 0.95(t,9H,J=7Hz), 1.11(brs,9H), 1.23(s,6
H),1.65(s,3H), 1.77(s,3H), 1.81(s,3H), 1.84(s,3H),
1.94(s,3H),2.14-2.17(m,2H), 2.43-2.51(m,1H), 3.73
(d,1H,J=7Hz),4.10(d,1H,J=8Hz), 4.17(d,2H,J=2.5Hz),
4.24(d,1H,J=8Hz),4.40(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.46(d,1
H,J=7Hz), 4.86(d,1H,J=8Hz),5.05-5.13(m,1H), 5.11
(s,1H), 5.62(d,1H,J=7Hz), 6.28(t,1H,J=8Hz),7.34-7.
40(m,5H), 7.49(t,2H,J=8Hz), 7.62(t,1H,J=8Hz),8.03
(d,2H,J=8Hz), 9.83(s,1H)
【0176】工程3:13−O-[(2R,3S)-N-(tert−ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O−イソプロピリデン-3−フ
ェニルイソセリニル]-10−デアセチル-10-O-(2-ピペリ
ジノエチル)-7-O−トリエチルシリルバッカチン III 上記工程2で得た化合物 52.4 mg、 ピペリジン 0.051 m
l および酢酸 0.030 ml をエタノール 4 ml に溶解し、
水素化シアノホウ素ナトリウム 33.0 mgを加え室温で 1
時間撹拌した。クロロホルムで希釈し飽和重曹水溶液で
洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去した後、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=10:1(v/
v))で精製し、標記化合物 46.3 mgを無色の非晶質固体
として得た。
【0177】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.60
(m,6H), 0.94(t,9H,J=7Hz), 1.10(brs,9H), 1.19(s,3
H),1.21(s,3H), 1.47(br,2H), 1.64(s,3H), 1.76-1.89
(m,4H), 1.78(s,3H),1.80(s,3H), 1.82(s,3H), 1.95(s,
3H), 2.13-2.15(m,2H),2.40-2.48(m,1H), 2.58(br,4H),
2.73(t,2H,J=6Hz), 3.63(t,2H,J=6Hz),3.76(d,1H,J=7H
z), 4.09(d,1H,J=8Hz), 4.23(d,1H,J=8Hz),4.37(dd,1H,
J=7Hz,10Hz), 4.46(d,1H,J=7Hz), 4.86(d,1H,J=8Hz),4.
94(s,1H), 5.05(br,1H), 5.61(d,1H,J=7Hz), 6.28(t,1
H,J=8Hz),7.34-7.38(m,5H), 7.49(t,2H,J=8Hz), 7.63
(t,1H,J=8Hz), 8.03(d,2H,J=8Hz)
【0178】工程4:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3−フェニルプロ
ピオニル]-10−デアセチル-10-O-(2-ピペリジノエチ
ル) バッカチン III
【0179】上記工程3で得た化合物 46.3 mgをギ酸 4
ml に溶解し室温で 80 分間反応させた。反応液を濃
縮、残分をクロロホルムで希釈し飽和重曹水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残分
をテトラヒドロフラン 4 ml に溶解し、二炭酸ジ-tert-
ブチル 0.040 ml を加え室温で 3 時間反応させた。濃
縮後、得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール:水=8:3:1(v
/v) 、下層)で精製し、標記化合物 13.6 mg白色固体と
して得た。
【0180】融点:134-140 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.34(s,9H), 1.46(br,2H), 1.67(s,3H),1.85-1.89
(m,1H), 1.90(s,3H), 2.23-2.28(m,2H), 2.36(s,3H),2.
45-2.73(m,7H), 3.74-3.84(m,3H), 4.17(d,1H,J=8Hz),
4.25(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.29(d,1H,J=8Hz), 4.62(s,1
H),4.94(d,1H,J=8Hz), 5.20(s,1H), 5.25(br,1H), 5.45
(br,1H),5.66 (d,1H,J=7Hz), 6.21(t,1H,J=8Hz), 7.31-
7.39(m,5H),7.49(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.1
0(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3440, 2940, 1722, 1604, 1496 cm-1 MS-FAB:920(MH+)
【0181】実施例8
【0182】
【化23】
【0183】工程1:13−O-[(2R,3S)-N-(tert−ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O−イソプロピリデン-3−フ
ェニルイソセリニル]-10−デアセチル-10-O-[2-( N−
ピロリジノ) エチル]-7-O−トリエチルシリルバッカチ
ン III 実施例7の工程2で得た化合物 54.4 mg、 ピロリジン
0.045 ml および酢酸 0.031 ml をエタノール 4 ml に
溶解し、水素化シアノホウ素ナトリウム 34.0 mgを加え
室温で 1時間撹拌した。クロロホルムで希釈し飽和重曹
水溶液で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去した後、得られた残分をシリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=10:1(v/v))で精製し、標記化合物 34.6 mgを無色の非
晶質固体として得た。
【0184】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.48-0.63
(m,6H), 0.94(t,9H,J=7Hz), 1.12(brs,9H), 1.20(s,3
H),1.21(s,3H), 1.64(s,3H), 1.77(s,3H), 1.81(s,3H),
1.85(s,3H),1.95(s,3H), 2.13-2.15(m,2H), 2.41-2.48
(m,1H), 2.75(br,4H),2.90(t,2H,J=6Hz), 3.67(t,2H,J=
6Hz), 3.76(d,1H,J=7Hz),4.09(d,1H,J=8Hz), 4.23(d,1
H,J=8Hz), 4.38(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.46(d,1H,J=7Hz),
4.86(d,1H,J=8Hz), 4.96(s,1H), 5.08(br,1H),5.61(d,
1H,J=7Hz), 6.28(t,1H,J=8Hz), 7.34-7.38(m,5H),7.48
(t,2H,J=8Hz), 7.62(t,1H,J=8Hz), 8.03(d,2H,J=8Hz)
【0185】工程2:13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3−フェニルプロ
ピオニル]-10−デアセチル-10-O-[2-( N−ピロリジ
ノ) エチル] バッカチン III 上記工程1で得た化合物を実施例7の工程4と同様に反
応させ標記化合物を白色固体として得た。
【0186】融点:136-142 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.21(s,6H), 1.34(s,9
H), 1.67(s,3H), 1.80(br,4H), 1.90(s,3H),2.23-2.28
(m,2H), 2.36(s,3H), 2.45-2.53(m,1H), 2.70(br,4H),
2.85(br,2H), 3.74-3.81(m,2H), 3.83(d,1H,J=7Hz), 4.
17(d,1H,J=8Hz),4.24(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.29(d,1H,J
=8Hz), 4.61(s,1H),4.94(d,1H,J=8Hz), 5.20(s,1H), 5.
25(br,1H), 5.45(br,1H),5.66(d,1H,J=7Hz), 6.21(t,1
H,J=8Hz), 7.31-7.40(m,5H),7.49(t,2H,J=8Hz), 7.60
(t,1H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz) IR(KBr) :3448, 2976, 2820, 1852, 1720, 1634, 160
4, 1588 cm-1 MS-FAB:905(MH+)
【0187】実施例9
【0188】
【化24】
【0189】工程1:10−O−アリル-10-デアセチルバ
ッカチン III 実施例1の工程2で得た化合物 292 mg を蒸留したピリ
ジン 5 ml に溶解し 0℃に冷却した。次いで、同温度に
てフッ化水素−ピリジン溶液 1 ml を滴下した。滴下終
了後、室温まで昇温させ1夜間撹拌した。反応液を酢酸
エチルで希釈後、水で洗浄した。さらに飽和食塩水で洗
浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥させたのち溶媒を減
圧留去した。 得られた残分をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒; クロロホルム:アセトン=95:5
(v/v)) にて精製することにより標記化合物 210 mg を
得た。
【0190】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.07(3H,
s), 1.19(3H,s), 1.68(3H,s), 1.75-1.83(1H,m),2.04(3
H,d,J=1.5Hz), 2.27-2.30(1H,m), 2.29(3H,s), 2.55-2.
63(1H,m),3.95(1H,d,J=7.5Hz), 4.06(1H,dd,J=4.5Hz,7.
5Hz), 4.16(1H,d,J=8.5Hz),4.21(1H,dd,J=5Hz,8.5Hz),
4.24-4.31(1H,m), 4.31(1H,d,J=8.5Hz),4.85-4.91(1H,
m), 4.98(1H,d,J=8Hz), 5.09(1H,s),5.23(1H,dd,J=1.5H
z,9.5Hz), 5.33(1H,dd,J=1.5Hz,15.5Hz),5.64(1H,d,J=
7.5Hz), 5.91-6.02(1H,m), 7.48(2H,t,J=7.5Hz),7.61(1
H,t,J=7.5Hz), 8.11(2H,d,J=7.5Hz).
【0191】工程2:10−O−アリル-10-デアセチル-7
−デオキシバッカチン III 水素化ナトリウム(ca 60% oil suspension (w/w)) 20 m
g をテトラヒドロフラン 2 ml に懸濁させ、工程1で得
た化合物 219 mg をテトラヒドロフラン 2 mlに溶かし
た溶液を -45℃にて滴下した。同温度にて 10 分間撹拌
後、0.03 ml の二硫化炭素および 0.03 mlのヨウ化メチ
ルを加えたのち 0℃まで昇温させて1 夜間撹拌した。反
応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。
得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
溶出溶媒; クロロホルム : メタノール = 97:3(v/v))
にて精製することにより 10-O−アリル-10-デアセチル
-7−O-[( メチルチオ) チオカルボニル] バッカチン I
II 145 mg を得た。この化合物を、窒素雰囲気下にて脱
気したジオキサン 2ml に溶解し、10 mg の 2,2'-アゾ
ビス( イソブチロニトリル) と 0.25 ml の水素化トリ
ブチルスズを加え 70 ℃ にて1 夜間撹拌した。反応液
を冷却後、溶媒を減圧留去し得られた残分をシリカゲル
薄層クロマトグラフィー( 展開溶媒;ヘキサン : 酢酸
エチル = 2:1(v/v)) にて精製することにより標記化合
物 63mg を得た。
【0192】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.06(3H,
s), 1.15(3H,s), 1.22-1.72(3H,m), 1.74(3H,s),1.90-
2.10(1H,m), 2.02(3H,s), 2.19-2.37(2H,m), 2.28(3H,
s),3.86(1H,d,J=7.5Hz), 4.05-4.17(2H,m), 4.20(1H,d,
J=8.5Hz),4.31(1H,d,J=8.5Hz), 4.81-4.90(1H,br), 4.9
6(1H,d,J=10Hz), 5.07(1H,s),5.22(1H,d,J=11Hz), 5.31
(1H,d,J=17Hz), 5.62(1H,d,J=7.5Hz),5.91-6.01(1H,m),
7.48(2H,t,J=7.5Hz), 7.60(1H,t,J=7.5Hz),8.12(2H,d,
J=7.5Hz)
【0193】工程3:10-O-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセ
チル-7−デオキシバッカチン III 水素化ナトリウム(ca 60% oil suspension (w/w)) 96 m
g をテトラヒドロフラン 2 ml に懸濁させ、上記工程2
で得た化合物 46 mgを乾燥したテトラヒドロフラン 1 m
l に溶解し 0℃にて加えた。次いで、(3R,4S)-1-(tert-
ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-4-フェニルアゼチジン-2−オン 61 mgを加え同温
度にて3時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム
溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させたの
ち溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層
クロマトグラフィー( 展開溶媒; ヘキサン : 酢酸エチ
ル = 2:1(v/v)) にて精製することにより標記化合物 3
5 mgを得た。
【0194】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.12(6H,
s), 0.75(9H,s), 1.19(3H,s), 1.23(3H,s), 1.26(6H,
s),1.29(9H,s), 1.38-1.48(1H,m), 1.52-1.58(1H,m),
1.76(3H,s),1.86(3H,s), 1.89-2.02(1H,m), 2.08-2.28
(2H,m), 2.35-2.47(1H,m),2.55(3H,s), 3.80(1H,d,J=7.
5Hz), 4.09-4.16(2H,m), 4.23(1H,d,J=8.5Hz),4.33(1H,
d,J=9Hz), 4.51(1H,brs), 4.96(1H,d,J=8.5Hz), 5.03(1
H,s),5.22(1H,d,J=10.5Hz), 5.28-5.36(1H,m), 5.31(1
H,d,J=19Hz),5.41-5.47(1H,m), 5.68(1H,d,J=7.5Hz),
5.90-5.99(1H,m),6.29-6.35(1H,m), 7.26-7.30(5H,m),
7.49(2H,t,J=7.5Hz),7.58(1H,t,J=7.5Hz), 8.13(2H,d,J
=7.5Hz)
【0195】工程4:10-O-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3−フ
ェニルプロピオニル]-10-デアセチル-7−デオキシバッ
カチンIII 上記工程3で得た化合物 35mg を蒸留したピリジン 2 m
l に溶解し、 0 ℃にて0.4 ml のフッ化水素−ピリジン
を加えた。滴下終了後、室温まで昇温させて1夜間撹拌
した。反応液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させたのち溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリ
カゲル薄層クロマトグラフィー( 展開溶媒; クロロホル
ム :アセトン = 95:5(v/v)) にて精製することにより標
記化合物 21 mgを得た。
【0196】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(3H,
s), 1.21(3H,s), 1.33(9H,s), 1.51-1.56(1H,m),1.64-
1.67(1H,m), 1.75(3H,s), 1.82(3H,s), 1.89-2.04(2H,
m),2.19-2.27(1H,m), 2.31-2.40(1H,m), 2.38(3H,s),
3.36(1H,brs),3.77(1H,d,J=7.5Hz), 4.10-4.13(2H,m),
4.21(1H,d,J=8.5Hz),4.31(1H,d,J=8.5Hz), 4.61(1H,br
s), 4.93(1H,d,J=8.5Hz), 5.02(1H,s),5.23(1H,dd,J=1.
5Hz,9Hz), 5.23-5.29(1H,m),5.31(1H,dd,J=1.5Hz,15.5H
z), 5.39(1H,d,J=9.5Hz), 5.67(1H,d,J=7.5Hz),5.90-6.
00(1H,m), 6.22-6.27(1H,m), 7.25-7.40(5H,m),7.50(2
H,t,J=7.5Hz), 7.61(1H,t,J=7.5Hz), 8.13(2H,d,J=7.5H
z)
【0197】実施例10 13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-
3-(2−フリル)-2-ハイドロキシプロピオニル]-4,10−ジ
デアセチル-10-O-(2-モルホリノエチル)-4-O−プロピ
オニルバッカチン III・ メタンスルホン酸塩 実施例3の工程7で得た化合物 59 mgを t−ブタノール
2 ml および水 1.5 ml に溶解し約 5℃に冷却した。次
いで、1当量のメタンスルホン酸(0.02 M 溶液、3.1
ml)を滴下し同温で 2分間撹拌した。得られた溶液をミ
リポアフィルターに通導後、凍結乾燥し標記化合物 51
mgを白色固体として得た。
【0198】融点:157-161 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.17(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.27(t,3H,J=7Hz), 1.34(s,9H), 1.67(s,3H),1.85-
1.92(m,1H), 2.04(s,3H), 2.21-2.40(m,2H), 2.45-2.56
(m,1H),2.65-2.70(m,2H), 2.78(s,3H), 3.04(m,4H), 3.
29(br,2H),3.81(d,1H,J=7Hz), 3.92-4.10(m,6H), 4.16
(d,1H,J=8Hz),4.30(d,1H,J=8Hz), 4.35(dd,1H,J=7Hz,10
Hz), 4.70(s,1H),4.91(d,1H,J=8Hz), 5.25-5.30(m,2H),
5.54(s,1H), 5.67(d,1H,J=7Hz),6.21(t,1H,J=8Hz), 6.
34(d,1H,J=3.5Hz), 6.37(dd,1H,J=2Hz,3.5Hz),7.43(s,1
H), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.12(d,2H,
J=8Hz) IR(KBr) :3432, 2968, 2940, 1980, 1720, 1602, 1584
cm-1 MS-FAB:925 (MH+)
【0199】実施例11
【0200】
【化25】
【0201】工程1:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセチル-7-デオ
キシ-10-O-(2-モルホリノエチル) バッカチン III 実施例9の工程3で得た化合物を実施例2の工程1と同
様に反応させ、次いで、実施例2の工程2と同様に反応
させ標記化合物を得た。
【0202】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.32(3H,
s), -0.11(3H,s), 0.75(9H,s), 1.16(3H,s), 1.23(3H,
s),1.29(9H,s), 1.52-1.82(2H,m), 1.75(3H,s), 1.89(3
H,s),1.95-2.46(4H,m), 2.55(3H,s), 2.46-2.66(4H,m),
2.65-2.71(2H,m),3.66-3.78(6H,m), 3.80(1H,d,J=7H
z), 4.23(1H,d,J=8Hz),4.33(1H,d,J=8Hz), 4.52(1H,s),
4.96(1H,d,J=9Hz), 5.04(1H,s),5.29-5.35(1H,m), 5.4
0-5.45(1H,m), 5.67(1H,d,J=7Hz), 6.31(1H,m),7.27-7.
46(5H,m), 7.49(2H,t,J=8Hz), 7.58(1H,t,J=7Hz),8.13
(2H,d,J=8Hz).
【0203】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3-フェニルプロ
ピオニル]-10-デアセチル-7-デオキシ-10-O-(2-モルホ
リノエチル)バッカチン III 上記工程1で得た化合物を実施例9の工程1と同様に反
応させ、標記化合物を得た。
【0204】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.17(3H,
s), 1.21(3H,s), 1.33(9H,s), 1.50-1.74(2H,m), 1.74
(3H,s),1.86(3H,s), 1.90-2.41(4H,m), 2.38(3H,s), 2.
50-2.65(4H,m),2.68(2H,m), 3.61-3.76(6H,m), 3.77(1
H,d,J=7Hz), 4.21(1H,d,J=8Hz),4.31(1H,d,J=8Hz), 4.4
6(1H,s), 4.93(1H,d,J=8Hz), 5.05(1H,s),5.24-5.30(1
H,m), 5.30-5.35(1H,m), 5.66(1H,d,J=7Hz), 6.22(1H,
m),7.27-7.41(5H,m), 7.50(2H,t,J=8Hz), 7.59(1H,t,J=
8Hz),8.13(2H,d,J=8Hz).
【0205】実施例12
【0206】
【化26】
【0207】工程1:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-フェニル-2-(ト
リエチルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10- ジデアセ
チル-4- O- プロピオニル-7- O- トリエチルシリルバ
ッカチンIII 実施例3の工程3で得た化合物および (3R,4S)-1-tert-
( ブトキシカルボニル)-4-フェニル-3-(トリエチルシリ
ルオキシ) アゼチジン-2- オンを実施例3の工程4と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0208】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.33-0.49
(m,6H), 0.52-0.62(m,6H), 0.79(t,9H,J=8Hz), 0.96(t,
9H,J=8Hz),1.24(s,6H),1.34(s,9H), 1.38(t,3H,J=7Hz),
1.69(s,3H), 1.90(s,3H),1.88-1.92(m,1H), 2.18-2.27
(m,1H), 2.33-2.41(m,1H), 2.45-2.52(m,1H),2.73-2.85
(m,2H), 3.83(d,1H,J=7Hz), 4.05(dq,2H,J=5Hz,12.5H
z),4.20(d,1H,J=8Hz), 4.33(d,1H,J=8Hz), 4.43(dd,1H,
J=7Hz,10Hz),4.54(s,1H), 4.90(d,1H,J=8Hz), 4.99(s,1
H), 5.20(d,1H,J=10.5Hz),5.23(d,1H,J=10Hz), 5.32(d
d,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.47(d,1H,J=10Hz),5.69(d,1H,J=
7Hz), 5.94-6.02(m,1H), 6.26(t,1H,J=8Hz), 7.28-7.40
(m,5H),7.48(t,2H,J=8Hz), 7.59(t,1H,J=8Hz), 8.13(d,
2H,J=8Hz)
【0209】工程2:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-フェニル-2-(トリエチルシリル
オキシ) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プ
ロピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチル)-7-O- ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ、次いで実施例2の工程2のモリホリンの代わり
にチオモルホリンを用いて反応させ、標記化合物を無色
の非晶質固体として得た。
【0210】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.34-0.49
(m,6H), 0.52-0.63(m,6H), 0.79(t,9H,J=8Hz), 0.96(t,
9H,J=8Hz),1.21(s,3H),1.23(s,3H), 1.33(s,9H), 1.38
(t,3H,J=7Hz), 1.67(s,3H),1.91(s,3H), 1.89-1.94(m,1
H), 2.17-2.24(m,1H), 2.32-2.40(m,1H),2.45-2.52(m,1
H), 2.67-2.76(m,8H), 2.82-2.90(m,4H), 3.59(t,2H,J=
6Hz),3.82(d,1H,J=7Hz), 4.19(d,1H,J=8Hz), 4.32(d,1
H,J=8Hz),4.43(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.53(s,1H), 4.90
(d,1H,J=8Hz), 4.93(s,1H),5.22(d,1H,J=10Hz), 5.46
(d,1H,J=10Hz), 5.68(d,1H,J=7Hz),6.25(t,1H,J=8Hz),
7.28-7.40(m,5H), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.59(t,1H,J=8H
z),8.13(d,2H,J=8Hz)
【0211】工程3:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プロピオニル-1
0-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ、標記化合物を白色固体として得た。
【0212】融点:142-146 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.21(t,3H,
J=7Hz), 1.22(s,3H), 1.34(s,9H), 1.67(s,3H),1.76-1.
88(m,1H), 1.89(s,3H), 2.29(m,2H), 2.53-2.59(m,3H),
2.64-2.78(m,6H), 2.79-2.89(m,4H), 3.62-3.67(m,1H),
3.71-3.85(m,1H),3.84(d,1H,J=7Hz), 4.17(d,1H,J=8H
z), 4.26(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.62
(s,1H), 4.89(d,1H,J=8Hz), 5.05(s,1H),5.23(br,1H),
5.32(d,1H,J=9Hz), 5.67(d,1H,J=7Hz), 6.21(t,1H,J=8H
z),7.31-7.42(m,5H), 7.50(t,2H,J=8Hz), 7.62(t,1H,J=
8Hz), 8.12(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3456, 3068, 2980, 2944, 2820, 1968, 181
8, 1722, 1604,1584 cm-1 MS-FAB:951(MH+)
【0213】実施例13
【0214】
【化27】
【0215】工程1:10- O- アリル-10-デアセチル-1
3-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-7-O- ト
リエチルシリルバッカチンIII 実施例1の工程1で得た化合物 200 mg をピリジン 4 m
l に溶解し、 クロロギ酸 2,2,2- トリクロロエチル 0.2
0 mlを加え、 80℃で 30 分加熱撹拌した。 放冷後、 氷水
に注ぎ酢酸エチルで抽出し、 1規定塩酸、 飽和重曹水溶
液、 飽和食塩水の順に洗浄した。 無水硫酸ナトリウムで
乾燥、 溶媒を減圧留去した。 得られた残分をシリカゲル
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:ア
セトン=40:1 (v/v) )で展開精製し標記化合物 220 mg
を無色の非晶質固体として得た。
【0216】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.64
(m,6H), 0.95(t,9H,J=8Hz), 1.14(s,3H), 1.23(s,3H),
1.67(s,3H),1.85-1.92(m,1H), 2.00(s,3H), 2.37(d,2H,
J=8Hz), 2.39(s,3H),2.45-2.53(m,1H), 3.87(d,1H,J=7H
z), 4.05-4.11(m,2H),4.13(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=
8Hz),4.43(dd,1H,J=7Hz,10Hz)4.84 and 4.89(each d,ea
ch 1H,J=12Hz),4.95(d,1H,J=8Hz), 5.02(s,1H), 5.21(d
d,1H,J=1.5Hz,10.5Hz),5.32(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.6
3(d,1H,J=7Hz), 5.93-6.00(m,1H),6.02(t,1H,J=8Hz),
7.48(t,2H,J=8Hz), 7.61(t,1H,J=8Hz), 8.07-8.09(m,2
H)
【0217】工程2:10- デアセチル-10-O-(2-チオモ
ルホリノエチル)-13- O-(2,2,2-トリクロロエトキシカ
ルボニル)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ、次いで、実施例2の工程2と同様にモルホリン
の代わりにチオモルホリンを用い反応させ標記化合物を
無色の非晶質固体として得た。
【0218】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.49-0.64
(m,6H), 0.95(t,9H,J=8Hz), 1.13(s,3H), 1.20(s,3H),
1.67(s,3H),1.85-1.99(m,1H), 2.01(s,3H), 2.33-2.39
(m,2H), 2.38(s,3H),2.45-2.54(m,1H), 2.66-2.79(m,6
H), 2.82-2.85(m,4H), 3.53-3.62(m,1H),3.64-3.68(m,1
H), 3.86(d,1H,J=7Hz), 4.12(d,1H,J=8Hz), 4.15(s,1
H),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.83 a
nd 4.88(each d,each 1H,J=12Hz), 4.94(d,1H,J=8Hz),
4.97(s,1H),5.62(d,1H,J=7Hz), 6.01(t,1H,J=8Hz), 7.4
8(t,2H,J=8Hz),7.61(t,1H,J=8Hz), 8.09(d,2H,J=8Hz)
【0219】工程3:10- デアセチル-10-O-(2-チオモ
ルホリノエチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチンII
I 上記工程2で得た化合物を実施例3の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0220】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65
(m,6H), 0.96(t,9H,J=8Hz), 1.05(s,3H), 1.17(s,3H),
1.66(s,3H),1.85-1.97(m,1H), 2.08(s,3H), 2.26(d,2H,
J=9Hz), 2.28(s,3H),2.45-2.53(m,2H), 2.66-2.74(m,6
H), 2.83-2.85(m,4H), 3.54-3.60(m,1H),3.62-3.68(m,1
H), 3.87(d,1H,J=7Hz), 4.14(d,1H,J=8Hz), 4.30(d,1H,
J=8Hz),4.43(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.87(br,1H), 4.96
(d,1H,J=8Hz), 4.97(s,1H),5.60(d,1H,J=7Hz), 7.47(t,
2H,J=8Hz), 7.59(t,1H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz)
【0221】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-フェニル-2-(トリエチルシリル
オキシ) プロピオニル]-10- デアセチル-10-O-(2-チオ
モルホリノエチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチン
III 上記工程3で得た化合物および (3R,4S)-1-(tert- ブト
キシカルボニル)-4-フェニル-3-(トリエチルシリルオキ
シ) アゼチジン-2- オンを実施例3の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0222】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.33-0.48
(m,6H), 0.52-0.62(m,6H), 0.79(t,9H,J=8Hz), 0.96(t,
9H,J=8Hz),1.20(s,3H), 1.23(s,3H), 1.32(s,9H), 1.68
(s,3H), 1.91(s,3H),1.89-1.94(m,1H), 2.15-2.22(m,1
H), 2.31-2.40(m,1H), 2.44-2.51(m,1H),2.52(s,3H),
2.67-2.73(m,6H), 2.84-2.86(m,4H), 3.58-3.60(m,2H),
3.83(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8H
z),4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.56(s,1H), 4.93(s,1H),
4.94(d,1H,J=8Hz),5.30(br,1H), 5.46(br,1H), 5.67
(d,1H,J=7Hz), 6.30(t,1H,J=8Hz),7.28-7.46(m,5H), 7.
48(t,2H,J=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0223】工程5:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル-10-O-(2-チオモルホリノエ
チル)バッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0224】融点:152-156 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.35(s,9H), 1.68(s,3H), 1.85-1.92(m,1H),1.88
(s,3H), 2.22-2.27(m,2H), 2.37(s,3H), 2.52-2.58(m,1
H),2.67-2.73(m,6H), 2.82-2.90(m,4H), 3.63-3.66(m,1
H), 3.75-3.78(m,1H),3.85(d,1H,J=7Hz), 4.17(d,1H,J=
8Hz), 4.22(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.30(d,1H,J=8Hz), 4.6
2(s,1H), 4.94(d,1H,J=8Hz), 5.06(s,1H),5.25(br,1H),
5.39(d,1H,J=10Hz), 5.66(d,1H,J=7Hz), 6.22(t,1H,J=
8Hz),7.31-7.42(m,5H), 7.49(t,2H,J=8Hz), 7.61(t,1H,
J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3456, 3068, 2980, 2944, 2820, 1968, 181
8, 1722, 1604,1584 cm-1 MS-FAB:937 (MH+)
【0225】実施例14
【0226】
【化28】
【0227】工程1:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジ
メチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デ
アセチル-7- O- トリエチルシリルバッカチンIII 実施例1の工程1で得た化合物および (3R,4S)-1-(tert
- ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル
オキシ)-4-フェニルアゼチジン-2- オンを実施例3の工
程4と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体と
して得た。
【0228】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.10(s,3H), 0.54-0.61(m,6H), 0.76(s,9H),0.96
(t,9H,J=8Hz), 1.24(s,6H), 1.32(s,9H), 1.69(s,3H),
1.90(s,3H),1.89-1.94(m,1H), 2.14-2.21(m,1H), 2.32-
2.42(m,1H), 2.45-2.54(m,1H),2.56(s,3H), 3.85(d,1H,
J=7Hz), 4.00-4.10(m,2H), 4.19(d,1H,J=8Hz),4.31(d,1
H,J=8Hz), 4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.54(s,1H),4.95
(d,1H,J=8Hz), 4.98(s,1H), 5.20(d,1H,J=12Hz),5.32(d
d,1H,J=2Hz,17.5Hz), 5.33(d,1H,J=10Hz),5.42(d,1H,J=
10Hz),5.68(d,1H,J=7Hz), 5.93-6.01(m,1H), 6.34(t,1
H,J=8Hz), 7.28-7.39(m,5H),7.47(t,2H,J=8Hz), 7.59
(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0229】工程2:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジ
メチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デ
アセチルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 198 mg をアセトニトリル 4 m
l に溶解し -10℃に冷却した。 次いで、 12規定塩酸 0.0
50 ml を滴下し1時間撹拌した。 飽和重曹水溶液を加え
酢酸エチルで抽出後、 飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。 溶媒を減圧留去し得られた残分をシ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホ
ルム:メタノール= 40:1 (v/v) )で展開精製し標記化
合物 136mg を無色の非晶質固体として得た。
【0230】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.10(s,3H), 0.75(s,9H), 1.22(s,3H), 1.24(s,3
H),1.31(s,9H), 1.70(s,3H), 1.79-1.82(m,1H), 1.88
(s,3H), 2.17(m,1H),2.35-2.41(m,1H), 2.66(s,3H), 2.
66-2.81(m,1H), 3.90(d,1H,J=7Hz),4.04-4.09(m,1H),
4.16-4.23(m,3H), 4.31(d,1H,J=8Hz), 4.52(s,1H),4.97
(d,1H,J=8Hz), 5.04(s,1H), 5.21(d,1H,J=12Hz), 5.28
(br,1H),5.31(d,1H,J=17Hz), 5.53(br,1H), 5.70(d,1H,
J=7Hz), 5.90-5.98(m,1H),6.32(t,1H,J=8Hz),7.27-7.34
(m,5H), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.59(t,1H,J=8Hz),8.11(d,
2H,J=8Hz)
【0231】工程3:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert- ブチル
ジメチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10-
デアセチル-7- O- トリフルオロメタンスルホニルバッ
カチンIII 上記工程2で得た化合物 136 mg を塩化メチレン 3 ml
およびピリジン 3 mlに溶解し、-30℃に冷却した。 次い
で、 無水トリフルオロメタンスルホン酸 0.059ml を滴
下し、3時間かけて室温まで昇温した。飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、 酢酸エチルで抽出し、 1規定硫酸
水素ナトリウム水溶液、飽和重曹水溶液の順に洗浄し
た。 無水硫酸ナトリウムで乾燥後、 溶媒を減圧留去し
た。 得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:4 (v/v))で展
開精製し標記化合物 123 mg を淡黄色の非晶質固体とし
て得た。
【0232】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.31(s,3
H), -0.12(s,3H), 0.76(s,9H), 1.24(s,3H), 1.25(s,3
H),1.33(s,9H), 1.89(s,3H), 1.93(s,3H), 2.17-2.28
(m,2H), 2.35-2.41(m,1H),2.58(s,3H), 2.78-2.85(m,1
H), 3.98(d,1H,J=7Hz), 4.06-4.21(m,4H),4.34(d,1H,J=
8Hz), 4.53(s,1H), 4.93(d,1H,J=8Hz), 5.18(s,1H),5.2
0(d,1H,J=12Hz), 5.28(br,1H), 5.31(d,1H,J=17Hz), 5.
42-5.49(m,2H),5.72(d,1H,J=7Hz), 5.91-6.01(m,1H),
6.32(t,1H,J=8Hz), 7.27-7.40(m,5H),7.49(t,2H,J=8H
z), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.09(d,2H,J=8Hz)
【0233】工程4:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジ
メチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デ
アセチル-7- デオキシ-7β,8β- メタノバッカチンIII 上記工程3で得た化合物 123 mg を 1,4- ジオキサン 3
ml に溶解し、 アジ化ナトリウム 100 mg を水 0.60ml
に溶かした溶液を加え、 窒素雰囲気下 1時間加熱還流し
た。 放冷後、 酢酸エチルで希釈し、 水、 飽和食塩水の順
で洗浄した。 無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留
去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン= 1:2 (v/v))
で展開精製し標記化合物 58.6 mgを無色の非晶質固体と
して得た。
【0234】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.33(s,3
H), -0.12(s,3H), 0.74(s,9H), 1.25(s,9H), 1.29(s,3
H),1.30(s,3H), 1.66-1.69(m,1H), 1.84(s,3H), 2.10-
2.19(m,2H),2.28-2.31(m,1H), 2.41-2.47(m,2H), 2.53
(s,3H), 4.05(d,1H,J=9Hz),4.11-4.14(m,2H), 4.32(d,1
H,J=8Hz), 4.51(s,1H), 4.75(d,1H,J=3.5Hz),4.83(s,1
H), 5.21(dd,1H,J=1.5Hz,10Hz), 5.30-5.35(m,2H), 5.4
0(br,1H),5.68(d,1H,J=7Hz), 5.91-6.01(m,1H), 6.36
(t,1H,J=8Hz), 7.26-7.39(m,5H),7.48(t,2H,J=8Hz), 7.
58(t,1H,J=8Hz), 8.14(d,2H,J=8Hz)
【0235】工程5:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デ
オキシ-7β,8β- メタノ-10-O-(2-チオモルホリノエチ
ル) バッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
させ、次いで実施例2の工程2と同様に、モルホリンの
代わりにチオモルホリンを用い反応させ標記化合物を無
色の非晶質固体として得た。
【0236】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.32(s,3
H), -0.11(s,3H), 0.74(s,9H), 1.25(s,3H), 1.26(s,9
H),1.29(s,3H), 1.61-1.64(m,1H), 1.87(s,3H), 2.10-
2.18(m,2H),2.26-2.31(m,1H), 2.36-2.47(m,2H), 2.52
(s,3H), 2.64-2.72(m,6H),2.82-2.85(m,4H), 3.61-3.74
(m,2H), 4.05(d,1H,J=9Hz), 4.10(d,1H,J=8Hz),4.31(d,
1H,J=8Hz), 4.51(s,1H), 4.75(d,1H,J=3.5Hz), 4.83(s,
1H),5.32(d,1H,J=10Hz), 5.44(d,1H,J=10Hz), 5.66(d,1
H,J=7Hz),6.35(t,1H,J=8Hz), 7.26-7.39(m,5H), 7.48
(t,2H,J=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz),8.14(d,2H,J=8Hz)
【0237】工程6:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2- ハイドロキシ-3- フェニルプ
ロピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-7β,8β- メ
タノ-10-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0238】融点:139-144 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.22(s,3H), 1.27(s,9
H), 1.29(s,3H), 1.61-1.64(m,1H), 1.85(s,3H),2.13-
2.40(m,5H), 2.37(s,3H), 2.66-2.72(m,6H), 2.81-2.84
(m,4H),3.60-3.75(m,2H), 4.03(d,1H,J=8Hz), 4.08(d,1
H,J=7Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),4.61(s,1H), 4.72(d,1H,J
=3.5Hz), 4.83(s,1H), 5.30(br,1H),5.35(d,1H,J=10H
z), 5.73(d,1H,J=7Hz), 6.29(t,1H,J=8Hz),7.29-7.42
(m,5H), 7.50(t,2H,J=8Hz), 7.61(t,1H,J=8Hz), 8.14
(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3452, 3068, 2976, 2936, 2820, 2100, 186
6, 1716, 1602,1586 cm-1 MS-FAB:919 (MH+)
【0239】実施例15
【0240】
【化29】
【0241】工程1:10- O- アリル-4,10-ジデアセチ
ル-4- O- プロピオニルバッカチンIII 実施例3の工程3で得た化合物を実施例3の工程7と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0242】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.07(s,3
H), 1.19(s,3H), 1.23(t,3H,J=7Hz), 1.68(s,3H), 1.76
-1.83(m,1H),1.95(d,1H,J=5Hz), 2.04(s,3H), 2.26-2.2
8(m,2H), 2.53-2.71(m,3H),3.95(d,1H,J=7Hz), 4.03-4.
08(m,1H), 4.16(d,1H,J=8Hz), 4.18-4.23(m,1H),4.27-
4.34(m,2H), 4.87(m,1H), 4.94(d,1H,J=8Hz), 5.09(s,1
H),5.23(d,1H,J=10Hz), 5.33(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.
64(d,1H,J=7Hz),5.92-6.01(m,1H), 7.47(t,2H,J=8Hz),
7.60(t,1H,J=8Hz), 8.12(d,2H,J=8Hz)
【0243】工程2:10- O- アリル-4,10-ジデアセチ
ル-7- O-(1-イミダゾリルチオカルボニル)-4-O- プロ
ピオニルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 758 mg をトルエン 75 mlに溶
解し、1,1'- チオカルボニルジイミダゾール 500 mg お
よび 4- ジメチルアミノピリジン 154 mg を加え 80 ℃
で一晩撹拌した。トルエンを減圧留去し残分を酢酸エチ
ルで希釈し、水、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られた残分を
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホル
ム:メタノール= 50:1 (v/v) )で精製し標記化合物 7
90 mg を淡黄色固体として得た。
【0244】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.06(s,3
H), 1.17(s,3H), 1.27(t,3H,J=7Hz), 1.62(s,3H), 1.89
-1.93(m,1H),1.96(s,3H), 2.07(s,3H), 2,28-2.35(m,2
H), 2.59-2.74(m,2H),2.92-3.00(m,2H), 3.78-3.90(m,2
H), 4.09(d,1H,J=7Hz), 4.21(d,1H,J=8Hz),4.37(d,1H,J
=8Hz), 4.87(br,1H), 4.96-5.02(m,4H), 5.58-5.69(m,2
H),6.16(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 7.04(s,1H), 7.48(t,2H,J
=8Hz), 7.54(s,1H),7.62(t,1H,J=8Hz), 8.13(d,2H,J=8H
z), 8.30(s,1H) 工程3:10- O- アリル-7- デオキシ-4,10-ジデアセチ
ル-4- O- プロピオニルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 780 mg をトルエン 15 mlおよ
び 1,4- ジオキサン 15 mlに溶解し、α, α´-アゾビ
スイソブチロニトリル 20 mgを加え十分に脱気し窒素置
換した。次いで、水素化トリブチルスズ 0.712 ml を加
え 90 ℃で30分撹拌した。反応液を濃縮し得られた残
分をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロ
ホルム:メタノール= 40:1 (v/v) )で精製し標記化合
物 94 mgを無色の非晶質固体として得た。
【0245】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.06(s,3
H), 1.15(s,3H), 1.22(t,3H,J=7Hz), 1.74(s,3H), 2.02
(s,3H),1.92-2.10(m,2H), 2.19-2.36(m,4H), 2.54-2.70
(m,2H), 3.86(d,1H,J=7Hz),4.10-4.17(m,2H), 4.20(d,1
H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz), 4.87(m,1H),4.92(d,1H,J
=8Hz), 5.07(s,1H), 5.22(d,1H,J=10Hz),5.30(dd,1H,J=
1.5Hz,17Hz), 5.62(d,1H,J=7Hz), 5.92-6.02(m,1H),7.4
7(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.13(d,2H,J=8Hz) 工程4:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル
オキシ)-3-フェニルプロピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジ
デアセチル-4- O- プロピオニルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物および (3R,4S)-1-(tert- ブト
キシカルボニル)-4-フェニル-3-(トリエチルシリルオキ
シ) アゼチジン-2- オンを実施例3の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0246】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.13(s,3H), 0.76(s,9H), 1.19(s,3H), 1.23(s,3
H),1.31(s,9H), 1.38(t,3H,J=7Hz), 1.51-1.58(m,1H),
1.76(s,3H), 1.86(s,3H),1.91-2.07(m,3H), 2.16-2.28
(m,1H), 2.37-2.46(m,1H), 2.74-2.96(m,2H),3.78(d,1
H,J=7Hz), 4.11(d,2H,J=5Hz), 4.24(d,1H,J=8Hz),4.34
(d,1H,J=8Hz), 4.48(s,1H), 4.92(d,1H,J=8Hz), 5.03
(s,1H),5.22(d,1H,J=10Hz), 5.26(br,1H), 5.31(d,1H,J
=17Hz), 5.46(br,1H),5.69(d,1H,J=7Hz), 5.91-6.00(m,
1H), 6.25(t,1H,J=8Hz), 7.28-7.41(m,5H),7.49(t,2H,J
=8Hz), 7.59(t,1H,J=8Hz), 8.14(d,2H,J=8Hz)
【0247】工程5:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジデ
アセチル-4- O- プロピオニル-10-O-(2-チオモリホリ
ノエチル) バッカチンIII上記工程4で得た化合物を実
施例2の工程1と同様に反応させ、次いで、実施例2の
工程2と同様にモルホリンの代わりにチオモルホリンを
用い反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0248】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.13(s,3H), 0.76(s,9H), 1.16(s,3H), 1.22(s,3
H),1.31(s,9H), 1.38(t,3H,J=7Hz), 1.53-1.57(m,1H),
1.75(s,3H), 1.89(s,3H),1.95(m,2H), 2.04-2.12(m,1
H), 2.21-2.28(m,1H), 2.39-2.45(m,1H),2.67-2.75(m,6
H), 2.77-2.90(m,6H), 3.59-3.76(m,2H), 3.78(d,1H,J=
7Hz),4.24(d,1H,J=8Hz), 4.35(d,1H,J=8Hz), 4.48(s,1
H), 4.91(d,1H,J=8Hz),5.01(s,1H), 5.28(d,1H,J=10H
z), 5.43(br,1H), 5.68(d,1H,J=7Hz),6.25(t,1H,J=8H
z), 7.28-7.41(m,5H), 7.49(t,2H,J=8Hz), 7.59(t,1H,J
=8Hz),8.14(d,2H,J=8Hz)
【0249】工程6:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-7-デオキシ-4,10-ジデアセチル-4- O- プロ
ピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカチン
III 上記工程5で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0250】融点:127-131 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.16(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.21(t,3H,J=7Hz), 1.32(s,9H), 1.51-1.55(m,1H),
1.74(s,3H), 1.86(s,3H), 1.90-2.09(m,2H), 2.19-2.29
(m,2H),2.33-2.39(m,1H), 2.61-2.73(m,8H), 2.79-2.89
(m,4H), 3.58-3.72(m,2H),3.75(d,1H,J=7Hz), 4.21(d,1
H,J=8Hz), 4.32(d,1H,J=8Hz), 4.61(s,1H),4.88(d,1H,J
=8Hz), 5.01(s,1H), 5.24(br,1H), 5.31(d,1H,J=10Hz),
5.66(d,1H,J=7Hz), 6.23(t,1H,J=8Hz), 7.30-7.43(m,5
H), 7.50(t,2H,J=8Hz),7.61(t,1H,J=8Hz), 8.14(d,2H,J
=8Hz) IR (KBr):3460, 3068, 2984, 2936, 2820, 1718, 160
4, 1586 cm-1 MS-FAB:935 (MH+)
【0251】実施例16
【0252】
【化30】
【0253】工程1:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-( トリイソプロ
ピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル
-4- O- プロピオニル-10-O-[2-( チオモルホリノ-1-
オキシド) エチル]-7-O- トリエチルシリルバッカチン
III 実施例6の工程1で得た化合物 30 mgをメタノール 3 m
l に溶解し、 氷冷下 0.1Mメタ過ヨウ素酸ナトリウム水
溶液 0.271 ml を加え、 0 ℃で2時間、 室温で4時間撹
拌した。 反応液を水で希釈し、 クロロホルムで抽出し
た。 有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留
去した。 得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール= 40:1 (v
/v) )で展開精製し標記化合物 18.2 mgを無色の非晶質
固体として得た。
【0254】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.52-0.63
(m,6H), 0.96-1.01(m,30H), 1.19(s,3H), 1.20(s,3H),
1.35(s,9H),1.37(t,3H,J=7Hz), 1.67(s,3H), 1.87(m,1
H), 1.93(s,3H), 2.32-2.36(m,2H),2.45-2.52(m,1H),
2.75-2.89(m,10H), 3.19-3.25(m,2H), 3.60(t,2H,J=6H
z),3.82(d,1H,J=7Hz), 4.18(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J
=8Hz),4.42(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz), 4.
94(s,1H), 4.99(s,1H),5.24(d,1H,J=10Hz), 5.30(d,1H,
J=10Hz), 5.67(d,1H,J=7Hz),6.18(t,1H,J=8Hz), 6.27
(d,1H,J=3.5Hz), 6.37(s,1H), 7.40(s,1H),7.47(t,2H,J
=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0255】工程2:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ハイドロキシプ
ロピオニル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プロピオニル
-10-O-[2-( チオモルホリノ-1- オキシド) エチル] バ
ッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0256】融点:147-151 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.30(t,3H,J=7Hz), 1.34(s,9H), 1.67(s,3H),1.77-
1.84(m,1H), 1.93(s,3H), 2.28-2.37(m,2H), 2.46-2.54
(m,1H),2.69-2.76(m,2H), 2.78-2.92(m,8H), 3.20-3.27
(m,2H), 3.61-3.66(m,1H),3.73-3.81(m,1H), 3.85(d,1
H,J=7Hz), 4.17(d,1H,J=8Hz),4.26(dd,1H,J=7Hz,10Hz),
4.31(d,1H,J=8Hz), 4.70(d,1H,J=2Hz),4.90(d,1H,J=8H
z), 5.09(s,1H), 5.31(d,1H,J=10Hz), 5.40(d,1H,J=10H
z),5.67 (d,1H,J=7Hz), 6.20(t,1H,J=8Hz), 6.34(d,1H,
J=3Hz),6.38(dd,1H,J=2Hz,3Hz), 7.43(s,1H), 7.49(t,2
H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz),8.12(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3896, 3448, 2980, 2940, 1722, 1632, 160
4, 1496 cm-1 MS-FAB:957 (MH+)
【0257】実施例17
【0258】
【化31】
【0259】工程1:10- O- アリル-10-デアセチル-1
3-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチ
ンIII 実施例13の工程1で得た化合物 563 mg をアセトニト
リル 50 mlに溶解し、ピリジン 2.5 ml 及び 48 %フッ
化水素酸 7.5 ml を氷冷下加え、 室温で 2 時間撹拌し
た。 濃縮後、 酢酸エチルで希釈し、 飽和重曹水溶液、 1
規定塩酸の順に洗浄した。 無色硫酸ナトリウムで乾燥
後、 溶媒を減圧留去した。 得られた残分をシリカゲル薄
層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール= 40:1 (v/v) )で展開精製し標記化合物 415 m
g を無色の非晶質固体として得た。
【0260】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.15(s,3
H), 1.22(s,3H), 1.68(s,3H), 1.76-1.82(m,1H), 1.98
(s,3H),2.38(s,3H), 2.35-2.42(m,2H), 2.54-2.62(m,1
H), 3.93(d,1H,J=7Hz),4.04-4.08(m,2H), 4.13(d,1H,J=
8Hz), 4.32(d,1H,J=8Hz),4.86(s,2H), 4.96(d,1H,J=8H
z), 5.08(s,1H), 5.23(d,1H,J=10.5Hz),5.32(d,1H,J=17
Hz), 5.66(d,1H,J=7Hz), 5.91-6.00(m,2H),7.48(t,2H,J
=8Hz), 7.61(t,1H,J=8Hz), 8.09(d,2H,J=8Hz)
【0261】工程2:10- O- アリル-10-デアセチル-7
- デオキシ-7- α- フルオロ-13-O-(2,2,2-トリクロロ
エトキシカルボニル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物 320 mg を塩化メチレン 30 ml
に溶解し、 -78 ℃に冷却した。 次いで、 ジエチルアミノ
スルファートリフルオライド 0.040 ml を加え、-78 ℃
で 15 分、 室温で 30 分撹拌した。 反応液を再び -78℃
に冷却しジエチルアミノスルファートリフルオライド
0.080 ml を加え、-78 ℃で 15 分、 室温で 60 分撹拌
した。原料の消失を確認後、 反応液を水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、 溶媒を減圧留去した。 得られた
残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:アセトン= 40:1 (v/v) )で展開精製し
標記化合物 185 mg を無色の固体として得た。
【0262】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.14(s,3
H), 1.20(s,3H), 1.71(s,3H), 1.90(s,3H), 2.12-2.62
(m,4H),2.39(s,3H), 4.07(d,1H,J=7Hz), 4.11-4.14(m,2
H), 4.23(d,1H,J=8Hz),4.37(d,1H,J=8Hz), 4.57(dd,1H,
J=5Hz,47Hz), 4.85(s,2H),5.02(d,1H,J=9Hz), 5.12(s,1
H), 5.22(d,1H,J=10.5Hz), 5.31(d,1H,J=17Hz),5.74(d,
1H,J=7Hz), 5.90-6.00(m,2H), 7.49(t,2H,J=8Hz) ,7.6
2(t,1H,J=8Hz), 8.12(d,2H,J=8Hz)
【0263】工程3:10- O- アリル-10-デアセチル-7
- デオキシ-7- α- フルオロバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 185.0 mg をメタノール:酢酸
=1 :1(v/v)の混合溶媒 20 mlに溶解し、 活性亜鉛末 1
gを加え 60 ℃で 30 分撹拌した。 不溶物を濾去し、 溶
媒を減圧留去した後、トルエンで共沸した。 得られた残
分を酢酸エチルで希釈し、 飽和重曹水溶液で洗浄、 無水
硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。 得られた
残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:アセトン= 40:1 (v/v) )で展開精製し
標記化合物 130 mg を無色の固体として得た。
【0264】融点:193-195 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.06(s,3H), 1.17(s,3
H), 1.71(s,3H), 1.96(s,3H), 2.12(m,1H),2.25-2,39
(m,2H), 2.30(s,3H), 2.48-2.61(m,1H), 4.10-4.13(m,3
H),4.27(d,1H,J=8Hz), 4.35(d,1H,J=8Hz), 4.55(dd,1H,
J=4.5Hz,47.5Hz),4.86(br,1H), 5.02(d,1H,J=8Hz), 5.1
1(s,1H), 5.27(d,1H,J=10.5Hz),5.32(d,1H,J=17Hz), 5.
72(d,1H,J=7Hz), 5.92-6.02(m,1H),7.48(t,2H,J=8Hz),
7.61(t,1H,J=8Hz), 8.13(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3536, 3076, 2992, 2944, 2904, 1744, 171
2, 1648, 1602 cm-1 MS-FAB:587 (MH+)
【0265】工程4:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジ
メチルシリルオキシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デ
アセチル-7- デオキシ-7- α- フルオロバッカチンIII 上記工程3で得た化合物および (3R,4S)-1-tert-ブトキ
シカルボニル-4- フェニル-3-(トリエチルシリルオキ
シ) アゼチジン-2- オンを実施例3の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0266】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.11(s,3H), 0.74(s,9H), 1.21(s,3H), 1.23(s,3
H),1.31(s,9H), 1.75(s,3H), 1.83(s,3H), 2.17-2.60
(m,4H), 2.56(s,3H),4.05(d,1H,J=7Hz), 4.12(d,1H,J=
5.5Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),4.38(d,1H,J=8Hz), 4.53(s,
1H), 4.59(dd,1H,J=4Hz,47Hz),5.04(d,1H,J=8Hz), 5.09
(d,1H,.J=2Hz), 5.21(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz),5.32(dd,
1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.36(d,1H,J=10Hz), 5.45(d,1H,J=1
0Hz),5.78(d,1H,J=7Hz), 5.91-6.00(m,1H), 6.32(t,1H,
J=8Hz), 7.28-7.40(m,5H),7.50(t,2H,J=8Hz), 7.59(t,1
H,J=8Hz), 8.15(d,2H,J=8Hz)
【0267】工程5:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-7- デ
オキシ-7- α- フルオロ-10-O-(2-チオモルホリノエチ
ル) バッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ、次いで、実施例2の工程2と同様にモルホリン
の代わりにチオモルホリンを用い反応させ標記化合物を
無色の非晶質固体として得た。
【0268】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.32(s,3
H), -0.11(s,3H), 0.74(s,9H), 1.18(s,3H), 1.22(s,3
H),1.31(s,9H), 1.74(s,3H), 1.85(s,3H), 2.12-2.59
(m,4H), 2.56(s,3H),2.67-2.72(m,6H), 2.82-2.85(m,4
H), 3.62-3.70(m,2H), 4.04(d,1H,J=7Hz),4.30(d,1H,J=
8Hz), 4.37(d,1H,J=8Hz), 4.52(s,1H), 4.59(dd,1H,J=4
Hz,47Hz),5.03(d,1H,J=8Hz), 5.08(s,1H), 5.35(d,1H,J
=10Hz), 5.48(d,1H,J=10Hz),5.77(d,1H,J=7Hz), 6.31
(t,1H,J=8Hz), 7.28-7.40(m,5H),7.50(t,2H,J=8Hz), 7.
60(t,1H,J=8Hz), 8.14(d,2H,J=8Hz)
【0269】工程6:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル-7- デオキシ-7- α- フルオ
ロ-10-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0270】融点:142-146 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.17(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.34(s,9H), 1.72(s,3H), 1.80(s,3H),2.15-2.60
(m,4H), 2.38(s,3H), 2.66-2.72(m,6H), 2.79-2.84(m,4
H),3.59-3.72(m,2H), 4.02(d,1H,J=7Hz), 4.27(d,1H,J=
8Hz), 4.35(d,1H,J=8Hz),4.62(s,1H), 4.56(dd,1H,J=4H
z,47Hz), 5.00(d,1H,J=8Hz), 5.07(s,1H),5.30(d,1H,J=
10Hz), 5.40(d,1H,J=10Hz), 5.75(d,1H,J=7Hz),6.23(t,
1H,J=8Hz), 7.32-7.39(m,5H), 7.50(t,2H,J=8Hz), 7.61
(t,1H,J=8Hz),8.13(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3452, 3068, 2940, 2816, 1742, 1714, 160
4, 1586 cm-1 MS-FAB:939 (MH+)
【0271】実施例18
【0272】
【化32】
【0273】工程1:10- O- アリル-4,10-ジデアセチ
ル-4- O- プロピオニル-13-O-(2,2,2-トリクロロエト
キシカルボニル)-7-O- トリエチルシリルバッカチンII
I 実施例3の工程3で得た化合物を実施例13の工程1と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0274】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.64
(m,6H), 0.95(t,9H,J=8Hz), 1.16(s,3H), 1.23(s,3H),
1.33(t,3H,J=7Hz), 1.67(s,3H), 1.85-1.91(m,1H), 1.9
9(s,3H),2.30-2.41(m,2H), 2.46-2.54(m,1H), 2.64-2.7
6(m,2H), 3.87(d,1H,J=7Hz),4.10-4.14(m,2H), 4.13(d,
1H,J=8Hz), 4.32(d,1H,J=8Hz),4.45(dd,1H,J=7Hz,10H
z), 4.84 and 4.88(each d,each 1H,J=12Hz),4.89(d,1
H,J=8Hz), 5.02(s,1H), 5.21(dd,1H,J=1.5Hz,10Hz),5.3
0(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.64(d,1H,J=7Hz), 5.94-6.02
(m,1H),6.05(t,1H,J=8Hz), 7.47(t,2H,J=8Hz), 7.61(t,
1H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz)
【0275】工程2:4,10- ジデアセチル-4- O- プロ
ピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチル)-13- O-(2,
2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-7-O- トリエチル
シリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例13の工程2と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0276】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.52-0.64
(m,6H), 0.96(t,9H,J=8Hz), 1.14(s,3H), 1.20(s,3H),
1.33(t,3H,J=7Hz), 1.67(s,3H), 1.85-1.91(m,1H), 2.0
0(s,3H),2.33-2.40(m,2H), 2.46-2.53(m,1H), 2.67-2.7
6(m,8H), 2.83(m,4H),3.48-3.66(m,2H), 3.85(d,1H,J=7
Hz), 4.13(d,1H,J=8Hz), 4.15(s,1H),4.32(d,1H,J=8H
z), 4.45(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.83 and 4.88(each d,ea
ch 1H,J=12Hz), 4.87(d,1H,J=8Hz), 4.96(s,1H),5.63
(d,1H,J=7Hz), 6.04(t,1H,J=8Hz), 7.47(t,2H,J=8Hz),
7.61(t,1H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz)
【0277】工程3:4,10- ジデアセチル-4- O- プロ
ピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチル)-7-O- トリ
エチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例13の工程3と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0278】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.65
(m,6H), 0.96(t,9H,J=8Hz), 1.05(s,3H), 1.17(s,3H),
1.24(t,3H,J=7Hz), 1.66(s,3H), 1.85-1.91(m,1H), 2.0
7(s,3H),2.24(d,2H,J=9Hz), 2.46-2.55(m,2H), 2.57-2.
64(m,2H), 2.66-2.74(m,6H),2.84-2.89(m,4H), 3.55-3.
67(m,2H), 3.87(d,1H,J=7Hz), 4.14(d,1H,J=8Hz),4.29
(d,1H,J=8Hz), 4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.86(br,1H),
4.91(d,1H,J=8Hz), 4.98(s,1H), 5.60(d,1H,J=7Hz), 7.
46(t,2H,J=8Hz),7.59(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0279】工程4:13- O-[(2,3- スレオ)-3-(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-5-メチル-2-(トリエチルシ
リルオキシ)-4-ヘキセノイル]-4,10- ジデアセチル-4-
O- プロピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチル)-7-
O- トリエチルシリルバッカチンIII
【0280】上記工程3で得た化合物および (3,4 −シ
ス)-1-tert- ブトキシカルボニル-4- イソブテニル-3-
(トリエチルシリルオキシ) アゼチジン-2- オンを実施
例3の工程4と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶
質固体として得た。
【0281】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.53-0.70
(m,12H), 0.93-1.03(m,18H), 1.19(s,6H), 1.26-1.32
(m,3H),1.35 and 1.39(each s,total 9H), 1.67(s,3H),
1.77(s,3H), 1.81(s,3H),1.86 and 1.89(each s,total
3H), 2.12(m,2H), 2.34-2.47(m,3H),2.65-2.70(m,6H),
2.83(m,4H), 3.56-3.60(m,2H),3.80 and 3.84(each d,
total 1H,J=7Hz), 4.18-4.31(m,3H), 4.41(m,1H),4.75
and 5.02(each br,total 1H), 4.85(m,2H),4.92 and 4.
97(each s,total 1H), 5.26 and 5.31(each d,total 1
H,J=10Hz),5.64-5.66(m,1H), 6.11(m,1H), 7.42-7.60
(m,3H),8.06 and 8.11(each d,total 2H,J=8Hz)
【0282】工程5:13- O-[(2S,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-5- メチル-4- ヘ
キセノイル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プロピオニル
-10-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカチンIII およ
び 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-2-ハイドロキシ-5- メチル-4- ヘキセノイル]-4,10
-ジデアセチル-4- O- プロピオニル-10-O-(2-チオモ
ルホリノエチル) バッカチンIII
【0283】上記工程4で得た化合物を実施例3の工程
7と同様に反応させ、標記化合物をそれぞれ無色の固体
として得た。
【0284】(2S,3R) 体 融点:142-145 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.18(s,6H), 1.28(t,3H,
J=7Hz), 1.39(s,9H), 1.68(s,3H), 1.79(s,3H),1.82(s,
3H), 2.00(m,1H), 2.11-2.16(m,2H), 2.15(s,3H), 2.38
-2.62(m,3H),2.67-2.73(m,6H), 2.79-2.87(m,4H), 3.63
-3.65(m,1H), 3.76-3.79(m,1H),3.89(d,1H,J=7Hz), 4.0
8(s,1H), 4.16(d,1H,J=8Hz), 4.29(d,1H,J=8Hz),4.30(d
d,1H,J=7Hz,10Hz), 4.78(s,1H), 4.76-4.80(m,1H), 4.9
0(d,1H,J=8Hz),5.07(s,1H), 5.29(d,1H,J=7Hz), 5.66
(d,1H,J=7Hz), 6.01(t,1H,J=8Hz),7.46(t,2H,J=8Hz),
7.61(t,1H,J=8Hz), 8.05(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3460, 2980, 2940, 2824, 2352, 1722, 160
4, 1586 cm-1 MS-FAB:929 (MH+)
【0285】(2R,3S) 体 融点:146-149 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.27(t,3H,J=7Hz), 1.35(s,9H), 1.67(s,3H),1.78
(s,6H), 1.84(m,1H), 1.93(s,3H), 2.35-2.37(m,2H),
2.53-2.71(m,9H),2.79-2.89(m,4H), 3.63-3.66(m,1H),
3.72-3.76(m,1H), 3.86(d,1H,J=7Hz),4.16(s,1H), 4.17
(d,1H,J=8Hz), 4.27(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.31(d,1H,J=8
Hz), 4.70-4.79(m,2H), 4.91(d,1H,J=8Hz), 5.06(s,1
H),5.36(d,1H,J=7Hz), 5.67(d,1H,J=7Hz), 6.14(t,1H,J
=8Hz),7.46(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2
H,J=8Hz) IR (KBr):3464, 3068, 2980, 2940, 2820, 1716, 160
4, 1584 cm-1 MS-FAB:929 (MH+)
【0286】実施例19
【0287】
【化33】
【0288】工程1:10- O- アリル-13-O-[3-(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリ
ル) プロピオニル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プロピ
オニル-7- O- トリエチルシリルバッカチンIII (アイ
ソマーA、アイソマーB)
【0289】3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-
ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオン酸 245 mg および
2,2'-ジピリジルカーボネート 182 mg をトルエン 6 m
l に溶解し室温で10分撹拌した。次いで、実施例3の
工程3で得た化合物 100 mgおよび 4− ジメ
チルアミノピリジン 17 mgを加え、70℃で一晩加熱撹拌
した。放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、1規定塩
酸、飽和重曹水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分
をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;エチ
ルエーテル:ヘキサン= 1:1 (v/v))で 2 回展開する
ことにより精製し2つのアイソマーA(低極性化合物)
56.3 mg およびアイソマーB(高極性化合物)51.0 mg
をそれぞれ得た。
【0290】アイソマーA1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.51-0.64(m,6H), 0.95
(t,9H,J=8Hz), 1.21(s,3H), 1.24(s,3H),1.31(t,3H,J=7
Hz), 1.42(s,9H), 1.68(s,3H), 1.87(s,3H), 1.85-1.92
(m,1H),2.25-2.27(m,2H), 2.45-2.53(m,1H), 2.59-2.61
(m,2H), 3.79(d,1H,J=7Hz),3.99-4.07(m,2H), 4.15(d,1
H,J=8Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz),
4.87(d,1H,J=8Hz), 4.96(s,1H),5.19(d,1H,J=9Hz), 5.
29(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.38(d,1H,J=10Hz),5.62(m,1
H), 5.66(d,1H,J=7Hz), 5.92-6.02(m,1H), 6.27(t,1H,J
=8Hz),6.40-6.44(m,2H), 7.45-7.50(m,3H), 7.61(t,1H,
J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0291】アイソマーB1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.51-0.64(m,6H), 0.95
(t,9H,J=8Hz), 1.21(s,3H), 1.24(s,3H),1.29(t,3H,J=7
Hz), 1.45(s,9H), 1.68(s,3H), 1.90(s,3H), 1.87-1.93
(m,1H),2.26(d,2H,J=9Hz), 2.45-2.60(m,3H), 3.79(d,1
H, J=7Hz), 3.99-4.09(m,2H),4.14(d,1H,J=8Hz), 4.30
(d,1H,J=8Hz), 4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.87(d,1H,J=8
Hz), 4.97(s,1H), 5.19(dd,1H,J=1.5Hz,10.5Hz),5.29(d
d,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.38(d,1H,J=10Hz), 5.60(m,1H),
5.66(d,1H,J=7Hz), 5.93-6.03(m,1H), 6.23(t,1H,J=8H
z), 6.39-6.45(m,2H),7.43(d,1H,J=1.5Hz), 7.48(t,2H,
J=8Hz), 7.61(t,1H,J=8Hz),8.09(d,2H,J=8Hz)
【0292】工程2:13- O-[3-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオニ
ル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プロピオニル-10-O-
(2-チオモルホリノエチル)-7-O- トリエチルシリルバ
ッカチンIII (アイソマーA,アイソマーB)
【0293】上記工程1でそれぞれ得た化合物を実施例
2の工程1と同様に反応させ、次いで、実施例2の工程
2と同様にモルホリンの代わりにチオモルホリンを用い
反応させ標記化合物(アイソマーA、アイソマーB)を
それぞれ非晶質固体として得た。
【0294】アイソマーA1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.49-0.64(m,6H), 0.96
(t,9H,J=8Hz), 1.20(s,6H), 1.30(t,3H,J=7Hz),1.42(s,
9H), 1.67(s,3H), 1.87(s,3H), 1.89-1.93(m,1H), 2.24
-2.30(m,2H),2.44-2.52(m,1H), 2.59-2.61(m,2H), 2.66
-2.73(m,8H), 2.83-2.95(m,4H),3.48-3.65(m,2H), 3.78
(d,1H,J=7Hz), 4.15(d,1H,J=8Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),
4.42(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.87(d,1H,J=8Hz), 4.91(s,1
H),5.36(d,1H,J=10Hz), 5.55-5.63(m,1H), 5.65(d,1H,J
=7Hz),6.25(t,1H,J=8Hz), 6.40-6.43(m,2H), 7.45-7.49
(m,3H), 7.61(t,1H,J=8Hz),8.10(d,2H,J=8Hz)
【0295】アイソマーB1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.49-0.64(m,6H), 0.96
(t,9H,J=8Hz), 1.19(s,3H), 1.20(s,3H),1.29(t,3H,J=7
Hz), 1.45(s,9H), 1.67(s,3H), 1.90(s,3H), 1.87-1.91
(m,1H),2.25(d,2H,J=9Hz), 2.44-2.61(m,3H), 2.66-2.7
3 (m,8H), 2.83-2.85(m,4H),3.48-3.65(m,2H), 3.78(d,
1H,J=7Hz), 4.14(d,1H,J=8Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),4.43
(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.87(d,1H,J=8Hz), 4.92(s,1H),
5.37(d,1H,J=10Hz), 5.58-5.61(m,1H), 5.65(d,1H,J=7H
z),6.21(t,1H,J=8Hz), 6.39-6.44(m,2H), 7.43-7.50(m,
3H), 7.61(t,1H,J=8Hz),8.09(d,2H,J=8Hz)
【0296】工程3:13- O-[3-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-(2-フリル) プロピオニ
ル]-4,10- ジデアセチル-4- O- プロピオニル-10-O-
(2-チオモルホリノエチル) バッカチンIII (アイソマ
ーA、アイソマーB) 上記工程2でそれぞれ得た化合物を実施例3の工程7と
同様に反応させ標記化合物(アイソマーA、アイソマー
B)をそれぞれ無色の固体として得た。
【0297】アイソマーA 融点:136-139 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.29(t,3H,J=7Hz), 1.41(s,9H), 1.67(s,3H),1.87
(s,3H), 1.81-1.84 (m,1H), 2.21-2.32(m,2H), 2.54-2.
62(m,3H),2.66-2.71 (m,8H), 2.78-2.90(m,4H), 3.60-
3.65 (m,1H), 3.71-3.79(m,1H),3.84(d,1H,J=7Hz), 4.1
3(d,1H,J=8Hz), 4.28(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.31(d,1H,J=
8Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz), 5.02(s,1H), 5.36(d,1H, J=1
0Hz),5.57-5.63(m,1H), 5.67(d,1H,J=7Hz), 6.25(t,1H,
J=8Hz), 6.40-6.43(m,2H),7.45-7.50(m,3H), 7.61(t,1
H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3464, 2984, 2944, 2816, 1768, 1724, 160
4, 1500 cm-1 MS-FAB:961 (MH+)
【0298】アイソマーB 融点:138-142 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.19(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.27(t,3H,J=7Hz), 1.45(s,9H), 1.67(s,3H),1.90
(s,3H), 1.77-1.84 (m,1H), 2.25(d,2H,J=9Hz), 2.50-
2.61(m,3H),2.66-2.72 (m,8H), 2.77-2.89(m,4H), 3.60
-3.65 (m,1H), 3.74-3.79(m,1H),3.82(d,1H,J=7Hz), 4.
15(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.27(dd,1H,J=7Hz,
10Hz), 4.89(d,1H,J=8Hz), 5.03(s,1H),5.37(d,1H,J=10
Hz), 5.55-5.61(m,1H), 5.67(d,1H,J=7Hz),6.19(t,1H,J
=8Hz), 6.39-6.43(m,2H), 7.43(d,1H,J=1.5Hz),7.48(t,
2H,J=8Hz), 7.62(t,1H,J=8Hz), 8.09(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3464, 2980, 2944, 2820, 1766, 1722, 160
4, 1500 cm-1 MS-FAB:961 (MH+)
【0299】実施例20
【0300】
【化34】
【0301】工程1:10- デアセチル-10-O-(2-ピリジ
ルメチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII 7-O- トリエチルシリルバッカチンIII 100 mgをテトラ
ヒドロフラン 4 ml に溶解し、-78 ℃に冷却した。次い
で、n-ブチルリチウム (1.61 Mヘキサン溶液) 0.378
ml を滴下した。15分後、2-ピリジルメチルブロマイ
ド臭酸塩 57.7mgをジメチルスルホキシド 1 ml に溶か
した溶液を滴下し、 0 ℃に昇温し1時間撹拌した。飽
和重曹水溶液を加え酢酸エチルで抽出し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホ
ルム:メタノール= 20:1 (v/v) )で展開精製し標記化
合物 25.1 mgを無色の非晶質固体として得た。
【0302】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.47-0.61
(m,6H), 0.92(t,9H,J=8Hz), 1.06(s,3H), 1.24(s,3H),
1.70(s,3H),1.86-1.93(m,1H), 2.09(s,3H), 2.21-2.33
(m,2H), 2.28(s,3H),2.46-2.54(m,1H), 3.91(d,1H,J=7H
z), 4.16(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.45(dd,1H,
J=7Hz,10Hz), 4.71(AB type d,each 1H,J=13Hz), 4.88
(br,1H),4.96(d,1H,J=8Hz), 5.22(s,1H), 5.64(d,1H,J=
7Hz), 7.18-7.21(m,1H),7.47(t,2H,J=8Hz), 7.60(t,1H,
J=8Hz), 7.72-7.76(m,2H), 8.10-8.12(m,2H),8.50(d,1
H,J=5Hz)
【0303】工程2:13- O-[(2R,3S)-N-(tert- ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O-(4-メトキシベンジリデ
ン)-3-フェニルイソセリニル]-10- デアセチル-10-O-
(2-ピリジルメチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチ
ンIII
【0304】(4S,5R)-3-tert- ブトキシカルボニル-2-
(4-メトキシフェニル)-オキサゾリジン-5- カルボン酸
80.0 mgを酢酸エチル 2 ml に溶解しジシクロヘキシル
カルボジイミド 49.5 mgを加え室温で15分撹拌した。
次いで、上記工程1で得た化合物 50.0 mgおよび 2- ジ
メチルアミノピリジンを加え1時間撹拌した。不溶物を
濾去した後、母液を飽和重曹水溶液、飽和食塩水の順に
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール= 40:1 (v/v)
)で展開精製し標記化合物 65.1 mgを無色の非晶質固
体として得た。
【0305】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.45-0.55
(m,6H), 0.89(t,9H,J=8Hz), 1.05(s,9H), 1.19(s,3H),
1.25(s,3H),1.58(br,3H), 1.65(s,3H), 1.84(br,3H),
1.87-1.91(m,1H),2.05-2.17(m,2H), 2.41-2.45(m,1H),
3.72(d,1H,J=7Hz), 3.77(s,3H),4.09(d,1H,J=8Hz), 4.2
2(d,1H,J=8Hz), 4.33(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.56(d,1H,J=
5Hz), 4.65(AB type d,each 1H,J=14Hz), 4.84(d,1H,J=
8Hz),5.08(s,1H), 5.40(br,1H), 5.63(d,1H,J=7Hz), 6.
15(br,1H), 6.40(br,1H),6.93(d,2H,J=9Hz), 7.17-7.21
(m,1H), 7.41-7.50(m,9H), 7.60-7.64(m,2H),7.69-7.73
(m,1H), 8.03(d,2H,J=8Hz), 8.51(d,1H,J=4.5Hz)
【0306】工程3:13- O-[(2R,3S)-N-(tert- ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O-(4-メトキシベンジリデ
ン)-3-フェニルイソセリニル]-10- デアセチル-10-O-
(2-ピリジルメチル)バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0307】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.81(br,3
H), 1.03(s,9H), 1.18(s,3H), 1.20(s,3H), 1.66(s,3
H),1.74(br,3H), 1.86-1.94(m,1H), 1.97-2.15(m,2H),
2.45-2.52(m,1H),3.59(d,1H,J=7Hz), 3.82(s,3H), 4.10
(d,1H,J=8Hz),4.16(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.21(d,1H,J=8
Hz), 4.50(s,1H),4.75(d,1H,J=13Hz), 4.87(d,1H,J=13H
z), 4.88(d,1H,J=8Hz), 5.03(s,1H),5.35(br,1H), 5.60
(d,1H,J=7Hz), 6.04(br,1H), 6.35(br,1H),6.86(d,2H,J
=8Hz), 7.29-7.39(m,8H), 7.47(t,2H,J=8Hz), 7.54-7.6
1(m,2H),7.82(t,1H,J=8Hz), 8.01(d,2H,J=8Hz), 8.48
(d,1H,J=4.5Hz)
【0308】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル-10-O-(2-ピリジルメチル)
バッカチンIII 上記工程3で得た化合物 34.1 mgをメタノール 4 ml に
溶解し、室温下トシル酸 16.2 mgを加え、2時間撹拌し
た。飽和重曹水溶液で希釈し酢酸エチル抽出、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残
分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール= 20:1 (v/v))で展開精製後
1,4- ジオキサンより凍結乾燥し標記化合物 28.3 mgを
白色固体として得た。
【0309】融点:152-157 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.15(s,3H), 1.20(s,3
H), 1.25(s,3H), 1.32(s,9H), 1.73(s,3H),1.92-1.99
(m,1H), 2.21(d,2H,J=8Hz), 2.32(s,3H), 2.50-2.58(m,
1H),3.71(d,1H,J=7Hz), 4.19(d,1H,J=8Hz), 4.25(dd,1
H,J=7Hz,10Hz),4.29(d,1H,J=8Hz), 4.52(s,1H), 4.89
(d,1H,J=12Hz), 4.92(d,1H,J=12Hz),4.95(d,1H,J=8Hz),
5.18(s,1H), 5.21(d,1H,J=10Hz), 5.36(d,1H,J=10Hz),
5.66(d,1H,J=7Hz), 6.12(t,1H,J=8Hz), 7.29-7.39(m,6
H), 7.48(t,2H,J=8Hz),7.59(d,2H,J=7Hz), 7.81(t,1H,J
=8Hz), 8.09(d,2H,J=8Hz), 8.51(d,1H,J=5Hz) IR (KBr):3452, 3068, 2980, 2940, 2504, 1722, 1600
cm-1 MS-FAB:899 (MH+)
【0310】実施例21
【0311】
【化35】
【0312】工程1:10- デアセチル-10-O-(3-ピリジ
ルメチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII 実施例20の工程1と同様に 2- ピリジルメチルブロマ
イド臭酸塩の代わりに3-ピリジルメチルブロマイド臭酸
塩を用い反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0313】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.49-0.63
(m,6H), 0.95(t,9H,J=8Hz), 1.07(s,3H), 1.21(s,3H),
1.69(s,3H),1.82-1.93(m,1H), 2.07(s,3H), 2.25-2.31
(m,2H), 2.29(s,3H),2.44-2.55(m,1H), 3.89(d,1H,J=7H
z), 4.16(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.46(dd,1H,
J=7Hz,10Hz), 4.55(d,1H,J=12Hz), 4.68(d,1H,J=12Hz),
4.91(t,1H,J=8Hz), 4.97(d,1H,J=8Hz), 5.13(s,1H), 5.
63(d,1H,J=7Hz),7.29-7.33(m,1H), 7.47(t,2H,J=8Hz),
7.60(t,1H,J=8Hz), 7.83(d,1H,J=8Hz),8.11(d,2H,J=8H
z), 8.53-8.59(m,2H)
【0314】工程2:13- O-[(2R,3S)-N-(tert- ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O-(4-メトキシベンジリデ
ン)-3-フェニルイソセリニル]-10- デアセチル-10-O-
(3-ピリジルメチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチ
ンIII 上記工程1で得た化合物を実施例20の工程2と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0315】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.45-0.59
(m,6H), 0.93(t,9H,J=8Hz), 1.06(s,9H), 1.19(s,3H),
1.21(s,3H),1.56(br,3H), 1.64(s,3H), 1.85(br,3H),
1.86-1.92(m,1H),2.04-2.24(m,2H), 2.39-2.47(m,1H),
3.70(d,1H,J=7Hz), 3.77(s,3H),4.08(d,1H,J=8Hz), 4.2
2(d,1H,J=8Hz), 4.35(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.48(d,1H,J=
11Hz), 4.56(d,1H,J=11Hz), 4.57(s,1H), 4.84(d,1H,J=
8Hz),4.98(s,1H), 5.42(br,1H), 5.61(d,1H,J=7Hz), 6.
12(br,1H), 6.39(br,1H),6.93(d,2H,J=9Hz), 7.29-7.32
(m,1H), 7.38-7.50(m,9H), 7.62(t,1H,J=8Hz),7.78(d,1
H,J=8Hz), 8.02(d,2H,J=8Hz), 8.54-8.59(m,2H)
【0316】工程3:13- O-[(2R,3S)-N-(tert- ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O-(4-メトキシベンジリデ
ン)-3-フェニルイソセリニル]-10- デアセチル-10-O-
(3-ピリジルメチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例20の工程3と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0317】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.05(s,9
H), 1.19(s,3H), 1.21(s,3H), 1.34(s,3H), 1.65(s,3
H),1.73(br,4H), 2.03-2.22(m,2H), 2.46-2.53(m,1H),
3.71(d,1H,J=7Hz),3.80(s,3H), 4.09(d,1H,J=8Hz), 4.1
5(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.21(d,1H,J=8Hz), 4.55(s,1H),
4.56(d,1H,J=13Hz), 4.73(d,1H,J=13Hz),4.85(d,1H,J=8
Hz), 4.93(s,1H), 5.39(br,1H), 5.62(d,1H,J=7Hz),6.0
9(br,1H), 6.36(br,1H), 6.93(d,2H,J=8Hz), 7.30(dd,2
H,J=5Hz,8Hz),7.37-7.44(m,6H), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.
62(t,1H,J=8Hz), 7.77(d,1H,J=8Hz),8.00-8.03(m,2H),
8.52(dd,1H,J=1.5Hz,5Hz), 8.57(d,1H,J=1.5Hz)
【0318】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル−10- O-(3-ピリジルメチ
ル) バッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例20の工程4と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0319】融点:158-163 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.22(s,3H), 1.25(s,3
H), 1.34(s,9H), 1.61(s,3H), 1.71(s,3H),1.81-1.87
(m,1H), 2.26(m,2H), 2.34(s,3H), 2.51-2.55(m,1H),3.
81(d,1H,J=7Hz), 4.17(d,1H,J=8Hz), 4.21(dd,1H,J=7H
z,10Hz),4.30(d,1H,J=8Hz), 4.59(d,1H,J=12Hz), 4.60
(s,1H), 4.77(d,1H,J=12Hz),4.93(d,1H,J=8Hz), 5.03
(s,1H), 5.25(d,1H,J=10Hz), 5.45(d,1H,J=10Hz),5.68
(d,1H,J=7Hz), 6.20(t,1H,J=8Hz), 7.28-7.39(m,6H),
7.49(t,2H,J=8Hz),7.61(d,2H,J=8Hz), 7.81(d,1H,J=8H
z), 8.10(d,2H,J=8Hz), 8.48-8.49(m,1H),8.55(s,1H) IR (KBr):3448, 3068, 2980, 2940, 2356, 1720, 1602
cm-1 MS-FAB:899 (MH+)
【0320】実施例22
【0321】
【化36】
【0322】工程1:10- デアセチル-10-O-(4-ピリジ
ルメチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチンIII 実施例20の工程1と同様に 2- ピリジルメチルブロマ
イド臭酸塩の代わりに4- ピリジルメチルブロマイド臭
酸塩を用い反応させ標記化合物を無色の非晶質固体とし
て得た。
【0323】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.51-0.63
(m,6H), 0.94(t,9H,J=8Hz), 1.09(s,3H), 1.24(s,3H),
1.69(s,3H),1.87-1.93(m,1H), 2.06(s,3H), 2.27-2.31
(m,2H), 2.28(s,3H),2.47-2.55(m,1H), 3.89(d,1H,J=7H
z), 4.16(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.47(dd,1H,
J=7Hz,10Hz), 4.54(d,1H,J=13Hz), 4.73(d,1H,J=13Hz),
4.91(t,1H,J=8Hz), 4.97(d,1H,J=8Hz), 5.11(s,1H), 5.
64(d,1H,J=7Hz),7.34(d,2H,J=6Hz), 7.47(t,2H,J=8Hz),
7.60(t,1H,J=8Hz),8.11(d,2H,J=8Hz), 8.57(d,2H,J=6H
z)
【0324】工程2:13- O-[(2R,3S)-N-(tert- ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O-(4-メトキシベンジリデ
ン)-3-フェニルイソセリニル]-10- デアセチル-10-O-
(4-ピリジルメチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチ
ンIII 上記工程1で得た化合物を実施例20の工程2と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0325】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.49-0.53
(m,6H), 0.91(t,9H,J=8Hz), 1.06(s,9H), 1.19(s,3H),
1.23(s,3H),1.54(br,3H), 1.64(s,3H), 1.78(br,3H),
1.85-1.90(m,1H),2.05-2.21(m,2H), 2.39-2.48(m,1H),
3.70(d,1H,J=7Hz), 3.77(s,3H),4.09(d,1H,J=8Hz), 4.2
2(d,1H,J=8Hz), 4.33(dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.48(d,1H,J=
13Hz), 4.57(s,1H), 4.60(d,1H,J=13Hz), 4.84(d,1H,J=
8Hz),4.96(s,1H), 5.40(br,1H), 5.62(d,1H,J=7Hz), 6.
10(br,1H), 6.39(br,1H),6.93(d,2H,J=9Hz), 7.31-7.50
(m,11H), 7.62(t,1H,J=8Hz),8.03(d,2H,J=8Hz), 8.59
(d,2H,J=6Hz)
【0326】工程3:13- O-[(2R,3S)-N-(tert- ブト
キシカルボニル)-2,3-N, O-(4-メトキシベンジリデ
ン)-3-フェニルイソセリニル]-10- デアセチル-10-O-
(4-ピリジルメチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例20の工程3と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0327】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.05(s,9
H), 1.21(s,3H), 1.23(s,3H), 1.40(s,3H), 1.65(s,3
H),1.75(br,3H), 1.79(m,1H), 2.05-2.24(m,2H), 2.45-
2.53(m,1H),3.72(d,1H,J=7Hz), 3.79(s,3H), 4.09(d,1
H,J=8Hz),4.13(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.22(d,1H,J=8Hz),
4.54(d,1H,J=14Hz),4.55(s,1H), 4.70(d,1H,J=14Hz),
4.85(d,1H,J=8Hz), 4.94(s,1H),5.41(br,1H), 5.63(d,1
H,J=7Hz), 6.12(br,1H), 6.37(br,1H),6.92(d,2H,J=8H
z), 7.29(d,2H,J=5.5Hz), 7.41-7.43(m,7H),7.48(t,2H,
J=8Hz), 7.62(t,1H,J=8Hz), 8.02(d,2H,J=8Hz),8.56(d,
2H,J=5.5Hz)
【0328】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル−10- O-(4-ピリジルメチ
ル) バッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例20の工程4と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0329】融点:160-165 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.20(s,3H), 1.28(s,3
H), 1.33(s,9H), 1.66(s,3H), 1.73(s,3H),1.83-1.89
(m,1H), 2.29(d,2H,J=8Hz), 2.36(s,3H), 2.49-2.57(m,
1H),3.83(d,1H,J=7Hz), 4.17(d,1H,J=8Hz), 4.25(dd,1
H,J=7Hz,10Hz),4.31(d,1H,J=8Hz), 4.60(d,1H,J=14Hz),
4.65(s,1H), 4.82(d,1H,J=14Hz),4.94(d,1H,J=8Hz),
5.02(s,1H), 5.27(d,1H,J=10Hz), 5.44(d,1H,J=10Hz),
5.69(d,1H,J=7Hz), 6.22(t,1H,J=8Hz), 7.27-7.39(m,7
H), 7.50(t,2H,J=8Hz),7.61(d,2H,J=8Hz), 8.10(d,2H,J
=8Hz), 8.48(d,2H,J=6Hz) IR (KBr):3444, 3072, 2984, 2940, 1948, 1726, 1606
cm-1 MS-FAB:899 (MH+)
【0330】実施例23
【0331】
【化37】
【0332】工程1:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-10-O
-[2-(3- チアゾリジノ) エチル]-7-O- トリエチルシリ
ルバッカチンIII 実施例14の工程1で得た化合物を実施例2の工程1と
同様に反応させ、次いで、実施例2の工程2と同様に、
モルホリンの代わりにチアゾリジンを用い反応させ標記
化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0333】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.09(s,3H), 0.52-0.62(m,6H), 0.75(s,9H),0.96
(t,3H,J=7Hz), 1.20(s,3H), 1.23(s,3H), 1.31(s,9H),
1.68(s,3H),1.90-1.93(m,1H), 1.91(s,3H), 2.13-2.21
(m,1H), 2.35-2.54(m,2H),2.56(s,3H), 2.68(t,2H,J=6H
z), 2.91(t,2H,J=6Hz), 3.09-3.22(m,2H),3.62-3.64(m,
2H), 3.84(d,1H,J=7Hz), 4.11-4.20(m,3H), 4.31(d,1H,
J=8Hz),4.42(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.54(s,1H), 4.95(d,
1H,J=8Hz), 5.34(br,1H),5.41(br,1H), 5.67(d,1H,J=7H
z), 6.33(t,1H,J=8Hz), 7.27-7.37(m,5H),7.47(t,2H,J=
8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0334】工程2:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル-10-O-[2-(3- チアゾリジ
ノ) エチル] バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0335】融点:147-153 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.20(s,3H), 1.21(s,3
H), 1.35(s,9H), 1.68(s,3H), 1.78-1.85(m,1H),1.87
(s,3H), 2.28(m,2H), 2.36(s,3H), 2.51-2.59(m,1H),2.
68(t,2H,J=5.5Hz), 2.90(t,2H,J=5.5Hz), 3.10-3.19(m,
2H),3.66-3.70(m,1H), 3.77-3.80(m,1H), 3.85(d,1H,J=
7Hz), 4.12(s,2H),4.17(d,1H,J=8Hz), 4.21(dd,1H,J=7H
z,10Hz), 4.30(d,1H,J=8Hz),4.62(s,1H), 4.94(d,1H,J=
8Hz), 5.10(s,1H), 5.25(br,1H),5.40(d,1H,J=10Hz),
5.67(d,1H,J=7Hz), 6.22(t,1H,J=8Hz),7.32-7.40(m,5
H), 7.49(t,2H,J=8Hz), 7.61(t,1H,J=8Hz), 8.10(d,2H,
J=8Hz) IR (KBr):3456, 2980, 2940, 1722, 1768, 1604, 1586
cm-1 MS-FAB:923 (MH+)
【0336】実施例24
【0337】
【化38】
【0338】工程1:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-10-O
-(2-ハイドロキシエチル)-7-O- トリエチルシリルバッ
カチンIII 実施例14の工程1で得た化合物 550 mg および N- メ
チルモルホリン-N- オキサイド 180 mg をアセトン 40
mlと水 10 mlの混合溶媒に溶解し室温下、四酸化オスミ
ウム 5 mg を加え、3時間撹拌した。亜硫酸ナトリウム
を加え15分さらに無水硫酸ナトリウムを加え30分撹
拌した後、不溶物を濾去し溶媒を減圧留去した。得られ
た残分をメタノール 40 mlに溶解し氷冷下、メタ過ヨウ
素酸ナトリウム 219 mg を水 10 mlに溶かした溶液を滴
下し1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え酢酸エチルで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。得られた残分をテトラヒドロフラン
20 mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム 48 mgを加
え、氷冷下で15分撹拌した。1規定塩酸を発泡しなく
なるまで加え水で希釈し酢酸エチルで抽出した。飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去した後、得られた残分をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン= 1:2 (v/
v))で精製し標記化合物 278 mg を無色の非晶質固体と
して得た。
【0339】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.10(s,3H), 0.53-0.63(m,6H), 0.75(s,9H),0.96
(t,3H,J=7Hz), 1.21(s,3H), 1.25(s,3H), 1.31(s,9H),
1.69(s,3H),1.90-1.93(m,1H), 1.91(s,3H), 2.15-2.20
(m,1H), 2.31-2.40(m,1H),2.45-2.53(m,1H), 2.56(s,3
H), 2.92(br,1H), 3.54-3.58(m,1H),3.66-3.70(m,1H),
3.79(m,2H), 4.19(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,J=8Hz),4.4
4(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.53(s,1H), 4.95(d,1H,J=8Hz),
5.01(s,1H),5.33(br,1H), 5.41(br,1H), 5.67(d,1H,J=
7Hz), 6.33(t,1H,J=8Hz),7.27-7.39(m,5H), 7.48(t,2H,
J=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8Hz)
【0340】工程2:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-10-O
-[2-(p- トルエンスルホニルオキシ) エチル]-7-O- ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 260 mg およびトリエチルアミ
ン 0.067 ml を塩化メチレン 10 mlに溶解し室温下、無
水トシル酸 118 mg を加え2時間撹拌した。反応液を飽
和重曹水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリ
カゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘ
キサン= 1:4 (v/v))で精製し標記化合物 257 mg を無
色の非晶質固体として得た。
【0341】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.08(s,3H), 0.52-0.60(m,6H), 0.75(s,9H),0.94
(t,3H,J=7Hz), 1.10(s,3H), 1.16(s,3H), 1.31(s,9H),
1.66(s,3H),1.87-1.90(m,1H), 1.89(s,3H), 2.10-2.19
(m,1H), 2.32-2.40(m,1H),2.45(s,3H), 2.45-2.49(m,1
H), 2.55(s,3H), 3.66-3.69(m,1H),3.77-3.80(m,2H),
4.12(d,1H,J=8Hz), 4.16-4.24(m,2H), 4.30(d,1H,J=8H
z),4.41(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.54(s,1H), 4.94(d,1H,J
=8Hz), 4.95(s,1H),5.33(br,1H), 5.42(br,1H), 5.63
(d,1H,J=7Hz), 6.32(t,1H,J=8Hz),7.28-7.39(m,7H), 7.
47(t,2H,J=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz), 7.82(d,2H,J=8H
z),8.11(d,2H,J=8Hz)
【0342】工程3:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-10-O
-(2-ヨードエチル)-7-O- トリエチルシリルバッカチン
III 上記工程2で得た化合物 200 mg をアセトニトリル 5 m
l に溶解し、ヨウ化ナトリウム121 mgを加え2時間加熱
還流した。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。
飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を
減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマト
グラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン= 1:4
(v/v))で精製し標記化合物 184 mg を無色の非晶質固
体として得た。
【0343】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.09(s,3H), 0.56-0.61(m,6H), 0.75(s,9H),0.97
(t,3H,J=7Hz), 1.22(s,3H), 1.26(s,3H), 1.31(s,9H),
1.68(s,3H),1.89-1.92(m,1H), 1.90(s,3H), 2.11-2.20
(m,1H), 2.33-2.41(m,1H),2.46-2.56(m,1H), 2.57(s,3
H), 3.30-3.37(m,2H), 3.66-3.70(m,1H),3.82(d,1H,J=7
Hz), 3.85-3.88(m,1H), 4.19(d,1H,J=8Hz), 4.31(d,1H,
J=8Hz),4.44(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.54(s,1H), 4.95(d,
1H,J=8Hz), 5.00(s,1H),5.31(br,1H), 5.43(br,1H), 5.
67(d,1H,J=7Hz), 6.34(t,1H,J=8Hz),7.28-7.37(m,5H),
7.47(t,2H,J=8Hz), 7.58(t,1H,J=8Hz), 8.11(d,2H,J=8H
z)
【0344】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ)-3-フェニルプロピオニル]-10- デアセチル-10-O
-[2-(1- イミダゾリル) エチル]-7-O- トリエチルシリ
ルバッカチンIII
【0345】A法 上記工程3で得た化合物 184 mg をアセトニトリル 5 m
l に溶解し、N-アセチルイミダゾール 20.4 mgを加え封
管し 100 ℃で24時間撹拌した。反応液を放冷後、飽
和重曹水溶液 2 ml を加え20分撹拌した。酢酸エチル
および飽和重曹水溶液 20 mlを加え有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去
した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール= 20:1(v/
v))で精製し標記化合物 26.5 mgを無色の非晶質固体と
して得た。
【0346】B法 N,N-ジメチルホルムアミド 0.5 ml に水素化ナトリウム
2.8 mg を加え窒素下、イミダゾール 7.8 mg を加え 9
0 ℃で30分撹拌した。次いで、上記工程3で得た化合
物 115 mg を N,N- ジメチルホルムアミド 2 ml に溶解
した溶液を滴下し同温で40分撹拌した。反応液を氷水
に注ぎ酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水の順に洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール= 20:1(v/v))
で展開精製し標記化合物 35.5 mgを無色の非晶質固体と
して得た。
【0347】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.30(s,3
H), -0.10(s,3H), 0.48-0.59(m,6H), 0.75(s,9H),0.93
(t,3H,J=7Hz), 1.09(s,3H), 1.13(s,3H), 1.30(s,9H),
1.68(s,3H),1.88-1.94(m,1H), 1.85(s,3H), 2.09-2.19
(m,1H), 2.32-2.38(m,1H),2.44-2.49(m,1H), 2.56(s,3
H), 3.66-3.73(m,1H), 3.79(m,2H),4.15-4.25(m,2H),
4.30(d,1H,J=8Hz), 4.40(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.52(s,1
H),4.93(s,1H), 4.94(d,1H,J=8Hz), 5.32(br,1H), 5.42
(br,1H),5.65(d,1H,J=7Hz), 6.28(t,1H,J=8Hz), 7.04
(s,1H), 7.11(s,3H),7.26-7.39(m,5H), 7.47(t,2H,J=8H
z), 7.57-7.60(m,2H), 8.10(d,2H,J=8Hz)
【0348】工程5:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセチル-10-O-[2-(1- イミダゾリ
ル) エチル] バッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0349】融点:163-169 ℃1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.11(s,3H), 1.14(s,3
H), 1.33(s,9H), 1.67(s,3H), 1.69(s,3H),1.85-1.90
(m,1H), 2.25(m,2H), 2.33(s,3H), 2.45-2.54(m,1H),
3.60(m,1H),3.77(d,1H,J=7Hz), 3.93(m,1H), 4.10-4.24
(m,4H), 4.27(d,1H,J=8Hz),4.61(s,1H), 4.86(s,1H),
4.93(d,1H,J=8Hz), 5.20(br,1H),5.55(d,1H,J=10Hz),
5.63(d,1H,J=7Hz), 6.17(t,1H,J=8Hz), 6.97(s,1H),7.0
2(s,1H), 7.29-7.38(m,5H), 7.48(t,2H,J=8Hz), 7.55
(s,1H),7.60(t,1H,J=8Hz), 8.08(d,2H,J=8Hz) IR (KBr):3444, 3120, 3072, 2980, 2940, 1724, 160
4, 1586 cm-1 MS-FAB:902 (MH+)
【0350】実施例25
【0351】
【化39】
【0352】10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-2-ハイドロキシ-3- フェニ
ルプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-7- デオキシ-4-
O- プロピオニルバッカチンIII 実施例15の工程4で得た化合物を実施例3の工程7と
同様に反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0353】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.20-1.25
(m,9H), 1.34(s,9H), 1.69(s,3H), 1.80-1.82(m,1H),
1.84(s,3H),2.28(m,2H),2.54-2.65(m,3H), 3.30(br,1
H), 3.85(d,1H,J=7Hz),4.06(dd,1H,J=6Hz,13Hz), 4.16-
4.21(m,3H), 4.31(d,1H,J=8Hz), 4.62(s,1H),4.89(d,1
H,J=8Hz), 5.03(s,1H), 5.22(d,1H,J=10Hz), 5.24(br,1
H),5.29-5.40(m,2H), 5.69(d,1H,J=7Hz), 5.89-5.99(m,
1H), 6.22(t,1H,J=8Hz),7.32-7.41(m,5H), 7.49(t,2H,J
=8Hz), 7.61(t,1H,J=8Hz), 8.12(d,2H,J=8Hz)
【0354】実施例26
【0355】
【化40】
【0356】工程1:10- O- アリル-10-デアセチル-7
- デオキシバッカチンIII 10- デアセチル-7- デオキシバッカチンIII を実施例1
の工程1と同様に反応させ標記化合物を白色固体として
得た。
【0357】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.07(s,3
H), 1.16(s,3H), 1.52(dd,J=4.0Hz,12.0Hz,1H), 1.68
(s,1H),1.74(s,3H), 2.02(s,3H), 1.19-2.12(m,4H), 2.
24(dd,J=6.4Hz,15.6Hz,1H),2.28(s,3H), 2.33(dd,J=6.8
Hz,15.6Hz,1H), 3.87(d,J=7.3Hz,1H),4.06-4.18(m,2H),
4.20(d,J=8.3Hz,1H), 4.31(d,J=8.3Hz,1H), 4.89(s,1
H),4.96(dd,J=2.5Hz, 9.5Hz,1H), 5.22(d,J=10.2Hz,1
H), 5.07(s,1H),5.31(d,J=15.6Hz,1H), 5.63(d,J=7.3H
z,1H), 5.90-6.03(m,1H),7.48(t,J=7.3Hz,2H), 7.60(t,
J=7.3Hz,1H), 8.12(d,J=7.3Hz,2H)
【0358】工程2:10- O- アリル-10-デアセチル-7
- デオキシ-13-O- トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 1.60 g の N,N−ジメチルホル
ムアミド 24 ml溶液に、室温にて、イミダゾール 1.91
g およびトリエチルクロロシラン 4.71 mlを加え、25
時間撹拌した。反応混液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および酢酸エチルを加え、分液し、水層を酢酸エチル
で抽出した。有機層を合わせて、水および飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を
留去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル= 5:1 〜
3:1 (v/v))を用いて精製し標記化合物 1.75 g を白色
固体として得た。
【0359】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.67(q,J=
7.8Hz,6H), 1.02(t,J=7.8Hz,9H), 1.12(s,3H), 1.15(s,
3H),1.52(dd,J=4.9Hz, 11.7Hz,1H), 1.62(s,1H), 1.74
(s,3H), 1.97(s,3H),1.90-2.33(m,5H), 2.28(s,3H), 3.
78(d,J=7.3Hz,1H), 4.06-4.17(m,2H),4.20(d,J=8.3Hz,1
H), 4.31(d,J=8.3Hz,1H), 4.95(t,J=9.8Hz,1H),4.96(d
d,J=2.5Hz, 9.5Hz,1H), 5.05(s,1H), 5.22(d,J=12.2Hz,
1H),5.30(d,J=16.9Hz,1H), 5.61(d,J=7.3Hz,1H), 5.90-
6.04(m,1H),7.47(t,J=7.3Hz,2H), 7.59(t,J=7.3Hz,1H),
8.10(d,J=7.3Hz,2H)
【0360】工程3:10- O- アリル-10-デアセチル-1
- O- ジメチルシリル-7- デオキシ-13-O- トリエチル
シリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 460 mg の N,N−ジメチルホル
ムアミド 9.0 ml 溶液に、0 ℃にて、イミダゾール 183
mg およびジメチルクロロシラン 300μl を加え、20
分間撹拌した。反応混液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および酢酸エチルを加え、分液し、水層を酢酸エチル
で抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水 20 mlで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留
去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル= 3:1 (v/
v))を用いて精製し、標記化合物465 mgを白色固体とし
て得た。
【0361】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.27(d,J=
2.9Hz,3H), 0.08(d,J=2.9Hz,3H), 0.70(q,J=7.8Hz,6H),
1.04(t,J=7.8Hz,9H), 1.15(s,3H), 1.08(s,3H), 1.85
(s,3H),1.96(s,3H), 1.40-2.50(m,6H), 2.28(s,3H), 3.
70-3.79(m,1H),4.05-4.18(m,2H), 4.25(d,J=8.3Hz,1
H), 4.29(d,J=8.3Hz,1H),4.50-4.57(m,1H), 4.92-5.01
(m,1H), 5.01(s,1H), 5.21(d,J=10.5Hz,1H),5.30(d,J=1
5.6Hz,1H), 5.69(d,J=7.3Hz,1H), 5.90-6.05(m,1H),7.5
8(t,J=7.3Hz,1H), 8.10(d,J=7.3Hz,2H)
【0362】工程4:10- O- アリル-7- デオキシ-4,1
0-ジデアセチル-4- O- プロピオニルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物 465 mg のテトラヒドロフラン
9.0 ml 溶液に、0 ℃にて、水素化ビス(2−メトキシ
エトキシ)アルミニウムナトリウム 65%(w/v)トルエン
溶液 940μl を加え、2時間撹拌した。反応混液に酢酸
エチル、酒石酸ナトリウムカリウム水溶液および水を加
え15分撹拌後、分液し、水層を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られ
た残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル= 4:1 (v/v))を用いて粗精
製し、粗生成物 240 mg を白色固体として得た。その粗
生成物 240 mg のテトラヒドロフラン 6.0 ml 溶液に、
-48 ℃にて、リチウムビス( トリメチルシリル) アミド
1M テトラヒドロフラン溶液 550μl を加え15分間撹
拌後、プロピオニルクロライド 47.0 μl を加え1時間
撹拌した。反応混液に飽和塩化アンモニウム水溶液およ
び酢酸エチルを加え分液し、水層を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、残分 285
mg を得た。得られた残分 285 mg のピリジン 4.0 ml
溶液に、0 ℃にて、フッ化水素ピリジン 1.0 ml を加
え、室温で18時間撹拌した。撹拌している酢酸エチル
および氷水の混合液に反応混液を注ぎ、分液し、水層を
酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残分をシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル= 1:1 (v/v))を用いて標記化合物 37.0 mgを
白色固体として得た。
【0363】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.10-1.40
(m,3H), 1.09(s,3H), 1.07(s,3H), 1.74(s,3H), 2.02
(s,3H),1.50-2.40(m,7H), 2.52-2.76(m,2H), 3.87(d,J=
7.3Hz,1H), 4.05-4.18(m,2H),4.20(d,J=8.3Hz,1H), 4.3
2(d,J=8.3Hz,1H), 4.82(s,1H), 4.88(s,1H),4.92(d,J=
9.3Hz,1H), 5.07(s,1H), 5.22(d,J=10.3Hz,1H),5.30(d,
J=17.1Hz,1H), 5.63(d,J=7.3Hz,1H), 5.85-6.05(m,1H),
7.47(t,J=7.3Hz,2H), 7.60(t,J=7.3Hz,1H), 8.13(d,J=
7.3Hz,2H)
【0364】工程5:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-
( トリイソプロピルシリルオキシ) プロピオニル]-4,10
- ジデアセチル-7- デオキシ-4- O- プロピオニルバッ
カチンIII 上記工程4で得た化合物および (3R,4S)-1-(tert- ブト
キシカルボニル)-4-(2- フリル)-3-( トリイソプロピル
シリルオキシ) アゼチジン-2- オンを実施例3の工程4
と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0365】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.90-1.05
(m,18H), 1.15-1.40(m,12H), 1.33(s,9H), 1.73(s,1H),
1.76(s,3H),1.50-1.80(m,2H), 1.88(s,3H), 1.95-2.12
(m,2H), 2.18-2.45(m,2H),2.75(q,J=7.3Hz,2H), 3.80
(d,J=7.3Hz,1H), 4.08-4.16(m,2H),4.24(d,J=7.8Hz,1
H), 4.33(d,J=7.8Hz,1H), 4.92(d,J=7.3Hz,1H), 4.98
(s,1H),5.04(s,1H), 5.18-5.37(m,4H), 5.69(d,J=7.3H
z,1H), 5.90-6.03(m,1H),6.15-6.25(m,1H), 6.27(d,J=
2.5Hz,1H), 6.37(d,J=2.5Hz,1H), 7.40(s,1H),7.47(t,J
=7.3Hz,2H), 7.57(t,J=7.3Hz,1H), 8.13(d,J=7.3Hz,2H)
【0366】工程6:10- O- アリル-13-O-[(2R,3S)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-
ハイドロキシプロピオニル]-4,10- ジデアセチル-7- デ
オキシ-4- O- プロピオニルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例3の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0367】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.18-1.30
(m,3H), 1.22(s,3H), 1.26(s,3H), 1.32(s,9H),1.54(d
d,J=4.6Hz,12.3Hz,1H), 1.73(s,1H), 1.76(s,3H), 1.86
(s,3H),1.77-2.12(m,2H), 2.17-2.32(m,2H), 2.43(dd,J
=9.3Hz, 15.1Hz,1H),2.62-2.80(m,2H), 3.39(d,J=5.9H
z,1H), 3.77(d,J=7.3Hz,1H), 4.07-4.17(m,2H),4.22(d,
J=8.5Hz,1H), 4.33(d,J=8.5Hz,1H), 4.70(d,J=7.3Hz,1
H),4.90(dd,J=2.2Hz,9.5Hz,1H), 5.03(s,1H), 5.15-5.3
5(m,4H),5.68(d,J=7.3Hz,1H), 5.90-6.02(m,1H), 6.37
(t,J=8.8Hz,1H),6.44(d,J=2.9Hz,1H), 6.49(dd,J=1.9H
z,2.9Hz,1H), 7.44(brs,1H),7.49(t,J=7.8Hz,2H), 7.60
(t,J=7.8Hz,1H), 8.15(d,J=7.8Hz,2H).
【0368】工程7:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ハイドロキシプ
ロピオニル]-4,10- ジデアセチル-7- デオキシ-4- O-
プロピオニル-10-O-(2-チオモルホリノエチル) バッカ
チンIII 上記工程6で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ、次いで、実施例2の工程2と同様にモルホリン
の代わりにチオモルホリンを用い反応させ標記化合物を
無色の固体として得た。
【0369】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.18-1.32
(m,3H), 1.17(s,3H), 1.21(s,3H), 1.32(s,9H),1.54(d
d,J=5.7Hz,11.9Hz), 1.73(s,1H), 1.75(s,3H), 1.89(s,
3H),1.92-2.12(m,2H), 2.19-2.32(m,2H), 2.42(dd,J=9.
3Hz,15.1Hz,1H),2.62-2.78(m,8H), 2.78-2.90(m,4H),
3.56-3.74(m,2H), 3.77(d,J=7.3Hz,1H),4.22(d,J=8.3H
z,1H), 4.33(d,J=8.3Hz,1H), 4.71(d,J=2.0Hz,1H),4.89
(dd,J=2.2Hz,9.6Hz,1H), 5.03(s,1H), 5.18(d,J=9.8Hz,
1H),5.32(d,J=10.7Hz,1H), 5.67(d,J=7.3Hz,1H), 6.26
(t,J=8.8Hz,1H),6.45(d,J=2.9Hz,1H), 6.49(dd,J=1.5H
z,2.9Hz,1H), 7.44(brs,1H),7.49(t,J=7.8Hz,2H), 7.60
(t,J=7.8Hz,1H), 8.15(d,J=7.8Hz,2H)
【0370】
【発明の効果】次の実験例により、本発明化合物の抗腫
瘍効果を示す。 実験例 3種の腫瘍細胞、P388、PC-6および PC-12をそれぞれ、
P388は 5.0×102 cells/150 μl/well、PC-6は 5.0×10
3 cells/150 μl/well、 PC-12 は 1.0×103 cells/150
μl/wellになるように 96 ウェル−マイクロプレートに
播種し、P388は2時間後、ほかの2つは、24時間後に検
体を 50 μl/well添加した。その後、3日間培養し、M
TT[3-(4,5-Dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyl-2H-
tetrazolium bromide]の 5 mg/ml溶液を 20 μl/well添
加した。4時間後、培養液を除去し、ジメチルスルホキ
シドを 150μl/well加え、吸光度を 540 nm にて測定し
た。抗腫瘍効果は薬剤添加群の細胞増殖を対照群の 50
% にする薬剤濃度を GI50値 (ng/ml)として示した。
【0371】
【表1】
【0372】本発明化合物は、強い抗腫瘍効果を示すだ
けでなく、その水溶性も優れ、1mlの水に対する溶解
性は、次のとおりである(当社実験データ)。
【0373】 タキソテール 約 0.003 mg/ml 実施例10の化合物 13.0 mg/ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/425 A61K 31/425 31/44 31/44 31/445 31/445 31/535 31/535 31/54 31/54 C07D 405/12 213 C07D 405/12 213 233 233 407/12 305 407/12 305 413/12 305 413/12 305 413/14 213 413/14 213 417/12 305 417/12 305 417/14 307 417/14 307 // A61K 35/78 A61K 35/78 B (C07D 405/12 233:60 305:14) (C07D 405/12 213:16 305:14) (C07D 407/12 305:14 307:36) (C07D 417/12 277:22)

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 はフェニル基(該フェニル基は、ハロゲン
    原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる群から
    選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよ
    い。)を意味する。R2 はアルキル基、アルケニル基、
    アルキニル基、シクロアルキル基またはアルコキシル基
    (これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
    クロアルキル基またはアルコキシル基は、ハロゲン原
    子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリー
    ルオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ
    基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
    ル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基
    からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複
    数個有してもよい。)を意味する。R3 は水酸基、水素
    原子またはハロゲン原子を意味する。R4 はアルキル
    基、アルケニル基またはアルキニル基(これらアルキル
    基、アルケニル基またはアルキニル基は、カルボキシル
    基、アルコキシル基、アリールオキシ基、アルコキシカ
    ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、
    水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシル基、アシ
    ルアミノ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルア
    ミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、ア
    ルキルスルホニル基、アリール基および複素環基からな
    る群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有
    してもよい。なお、アリール基および複素環基はさらに
    カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリー
    ルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
    カルボニル基、シアノ基、水酸基、アミノ基、アルキル
    アミノ基、アミノアルキル基、アシル基、アシルアミノ
    基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
    アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基およびアルキ
    ルスルホニル基からなる群から選ばれる基を置換基とし
    て1個または複数個有してもよい。)を意味する。R5
    は水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル基を
    意味する。R6 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子また
    はアルキル基を意味する。R7 はアルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、
    または複素環基(これらアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、または複
    素環基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、ア
    ルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニ
    ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
    基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルア
    ミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基
    を置換基として1個または複数個有してもよい。)を意
    味する。R8 はアルキル基、アリール基またはアルコキ
    シル基(これらアルキル基、アリール基またはアルコキ
    シル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、ア
    ルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニ
    ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
    基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルア
    ミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基
    を置換基として1個または複数個有してもよい。)を意
    味する。]で表される化合物およびその塩
  2. 【請求項2】 R5 およびR6 がフッ素原子である請求
    項1記載の化合物およびその塩
  3. 【請求項3】 R5 が水酸基であり、R6 が水素原子で
    ある請求項1記載の化合物およびその塩
  4. 【請求項4】 R5 が水酸基であり、R6 がメチル基で
    ある請求項1記載の化合物およびその塩
  5. 【請求項5】 R8 がフェニル基である請求項1記載の
    化合物およびその塩
  6. 【請求項6】 R8 が第三級ブトキシ基である請求項1
    記載の化合物およびその塩
  7. 【請求項7】 R7 がフェニル基である請求項1記載の
    化合物およびその塩
  8. 【請求項8】 R7 が複素環基である請求項1記載の化
    合物およびその塩
  9. 【請求項9】 R7 が単環性の複素環基である請求項1
    記載の化合物およびその塩
  10. 【請求項10】 R7 が単環性の5員環または6員環の
    大きさの複素環基である請求項1記載の化合物およびそ
    の塩
  11. 【請求項11】 R7 が単環性の5員環または6員環の
    大きさで、環構造の構成原子として、酸素原子、窒素原
    子または硫黄原子を1個含む複素環基である請求項1記
    載の化合物およびその塩
  12. 【請求項12】 R7 が単環性の5員環または6員環の
    大きさで、環構造の構成原子として、酸素原子、窒素原
    子または硫黄原子を1個含む不飽和の複素環基である請
    求項1記載の化合物およびその塩
  13. 【請求項13】 R7 がフリル基、ピリジル基またはピ
    ロリル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  14. 【請求項14】 R7 が2−メチル−1−プロペニル基
    である請求項1記載の化合物およびその塩
  15. 【請求項15】 R2 が炭素数1から6のアルキル基で
    ある請求項1記載の化合物およびその塩
  16. 【請求項16】 R2 が炭素数1から6のアルコキシル
    基である請求項1記載の化合物およびその塩
  17. 【請求項17】 R2 が炭素数3から6のシクロアルキ
    ル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  18. 【請求項18】 R2 がメチル基、エチル基またはプロ
    ピル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  19. 【請求項19】 R2 がメトキシ基またはエトキシ基で
    ある請求項1記載の化合物およびその塩
  20. 【請求項20】 R2 がシクロプロピル基である請求項
    1記載の化合物およびその塩
  21. 【請求項21】 R4 がアルケニル基である請求項1記
    載の化合物およびその塩
  22. 【請求項22】 R4 がアリル基である請求項1記載の
    化合物およびその塩
  23. 【請求項23】 R4 がアルキル基である請求項1記載
    の化合物およびその塩
  24. 【請求項24】 R4 が置換基としてアルキルアミノ基
    を有するアルキル基である請求項1記載の化合物および
    その塩
  25. 【請求項25】 R4 が置換基として複素環基を有する
    アルキル基である請求項1記載の化合物およびその塩
  26. 【請求項26】 R4 が置換基として式 【化2】 (Xは酸素原子、硫黄原子、S=O、CH2 、CH−
    Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味
    する。)で表される、窒素原子を含む5員環または6員
    環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の
    構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複
    数個有していてもよい。)を有するアルキル基である請
    求項1記載の化合物およびその塩
  27. 【請求項27】 R4 がモルホリノエチル基またはチオ
    モルホリノエチル基である請求項1記載の化合物および
    その塩
  28. 【請求項28】 R1 がフェニル基、R2 がメチル基、
    エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基または
    シクロプロピル基、R3 が水素原子または水酸基、R4
    がアリル基、モルホリノエチル基またはチオモルホリノ
    エチル基、R5 が水酸基、R6 が水素原子、R7 がフェ
    ニル基、フリル基または2−メチル−1−プロペニル
    基、R8 が第三級ブトキシ基である請求項1記載の化合
    物およびその塩
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