JPH08301042A - エアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ装置Info
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- JPH08301042A JPH08301042A JP7109418A JP10941895A JPH08301042A JP H08301042 A JPH08301042 A JP H08301042A JP 7109418 A JP7109418 A JP 7109418A JP 10941895 A JP10941895 A JP 10941895A JP H08301042 A JPH08301042 A JP H08301042A
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- JP
- Japan
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- inflator
- diffuser
- bag body
- airbag
- case
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造の簡素化を図る。
【構成】 インフレータ18を袋体40の内部に収容さ
せると共にディフューザ36を円筒状に形成してインフ
レータ18を包囲させこれをも袋体40の内部に収容さ
せ、この状態でディフューザ36の両端末部36Bとエ
アバッグケース12の底壁12Aとをボルト44及びナ
ット46で固定することにより、両者の間に袋体40の
反膨出方向側の端部40Aを挟持状態で固定した。従っ
て、噴出ガス整流用のディフューザ36を袋体固定用の
リテーナとしても使用することになり、構造が簡素化さ
れると共に組付性も向上される。
せると共にディフューザ36を円筒状に形成してインフ
レータ18を包囲させこれをも袋体40の内部に収容さ
せ、この状態でディフューザ36の両端末部36Bとエ
アバッグケース12の底壁12Aとをボルト44及びナ
ット46で固定することにより、両者の間に袋体40の
反膨出方向側の端部40Aを挟持状態で固定した。従っ
て、噴出ガス整流用のディフューザ36を袋体固定用の
リテーナとしても使用することになり、構造が簡素化さ
れると共に組付性も向上される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝突時にインフレータ
から噴出されるガスによって袋体を膨張させるエアバッ
グ装置に関する。
から噴出されるガスによって袋体を膨張させるエアバッ
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エアバ
ッグ装置にはその配設部位によって種々のタイプがある
が、以下助手席用のエアバッグ装置を例にして説明す
る。
ッグ装置にはその配設部位によって種々のタイプがある
が、以下助手席用のエアバッグ装置を例にして説明す
る。
【0003】助手席用のエアバッグ装置は、車両のイン
ストルメントパネルにおけるグローブボックスの上部等
に配設されている。この種のエアバッグ装置は、衝突時
に大量のガスを発生するインフレータと、このインフレ
ータによって膨張される袋体と、インフレータ及び袋体
等を収容するエアバッグケースと、このエアバッグケー
スの開口部を閉塞し衝突時になると展開するエアバッグ
ドアと、を備えている。
ストルメントパネルにおけるグローブボックスの上部等
に配設されている。この種のエアバッグ装置は、衝突時
に大量のガスを発生するインフレータと、このインフレ
ータによって膨張される袋体と、インフレータ及び袋体
等を収容するエアバッグケースと、このエアバッグケー
スの開口部を閉塞し衝突時になると展開するエアバッグ
ドアと、を備えている。
【0004】ところで、上述したインフレータとして
は、従来ではガス噴出孔がインフレータの長手方向に沿
って複数形成されているものが多用されていたが、最近
ではインフレータの長手方向の一方の端部付近にのみガ
ス噴出孔が形成されているものを使用しつつある。これ
は、後者のタイプのインフレータでは内部に高圧ガスが
封入されており、小型軽量であるためである。この種の
インフレータを用いる場合には、ディフューザと呼ばれ
る噴出されたガスの流れを整流する部材が使用されるた
め、部品点数的には増加するという不利がある。
は、従来ではガス噴出孔がインフレータの長手方向に沿
って複数形成されているものが多用されていたが、最近
ではインフレータの長手方向の一方の端部付近にのみガ
ス噴出孔が形成されているものを使用しつつある。これ
は、後者のタイプのインフレータでは内部に高圧ガスが
封入されており、小型軽量であるためである。この種の
インフレータを用いる場合には、ディフューザと呼ばれ
る噴出されたガスの流れを整流する部材が使用されるた
め、部品点数的には増加するという不利がある。
【0005】これに加え、袋体は折り畳み状態で格納さ
れているが、この折り畳み状態の袋体をエアバッグケー
スに固定させるべく、従来では複数のリテーナを使用し
ていた。より具体的には、通常エアバッグケースの開口
部の形状は矩形であるため、この開口部の内側周縁部に
袋体を沿わせ、更に四片のリテーナを各周縁部にそれぞ
れあてがう。そして、この状態で、リベット締めするこ
とにより、リテーナとエアバッグケースの内側周縁部と
の間に袋体が挟持状態で固定される。
れているが、この折り畳み状態の袋体をエアバッグケー
スに固定させるべく、従来では複数のリテーナを使用し
ていた。より具体的には、通常エアバッグケースの開口
部の形状は矩形であるため、この開口部の内側周縁部に
袋体を沿わせ、更に四片のリテーナを各周縁部にそれぞ
れあてがう。そして、この状態で、リベット締めするこ
とにより、リテーナとエアバッグケースの内側周縁部と
の間に袋体が挟持状態で固定される。
【0006】従って、従来構造による場合には、ディフ
ューザに加え、複数のリテーナが必要であること、更に
これに伴って使用するリベットの本数も増えることか
ら、部品点数が多くなり、ひいては構造が複雑化すると
いう問題点が生じる。
ューザに加え、複数のリテーナが必要であること、更に
これに伴って使用するリベットの本数も増えることか
ら、部品点数が多くなり、ひいては構造が複雑化すると
いう問題点が生じる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、構造の簡素化
を図ることができるエアバッグ装置を得ることが目的で
ある。
を図ることができるエアバッグ装置を得ることが目的で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
装置は、車体側に固定されるエアバッグケース内に収容
され、衝突時に長手方向の片側からガスを噴出させるイ
ンフレータと、このインフレータを内部に収容すると共
に、インフレータの周囲に折り畳み状態で配置される袋
体と、円筒状に形成されてインフレータを包囲しかつイ
ンフレータと共に袋体の内部に収容され、インフレータ
から噴出されるガスの流れを整流するディフューザと、
を有し、ディフューザの外周部とエアバッグケースとを
固定することにより、両者の間に袋体の反膨出方向側の
部分を挟持状態で固定した、ことを特徴としている。
装置は、車体側に固定されるエアバッグケース内に収容
され、衝突時に長手方向の片側からガスを噴出させるイ
ンフレータと、このインフレータを内部に収容すると共
に、インフレータの周囲に折り畳み状態で配置される袋
体と、円筒状に形成されてインフレータを包囲しかつイ
ンフレータと共に袋体の内部に収容され、インフレータ
から噴出されるガスの流れを整流するディフューザと、
を有し、ディフューザの外周部とエアバッグケースとを
固定することにより、両者の間に袋体の反膨出方向側の
部分を挟持状態で固定した、ことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、衝突時になるとインフレー
タの長手方向の片側からガスが噴出される。この噴出さ
れたガスはディフューザによって整流されて、袋体側へ
略均等に流入される。この結果、袋体は瞬時に膨張され
る。
タの長手方向の片側からガスが噴出される。この噴出さ
れたガスはディフューザによって整流されて、袋体側へ
略均等に流入される。この結果、袋体は瞬時に膨張され
る。
【0010】ここで、本発明では、インフレータを袋体
の内部に収容させると共にディフューザを円筒状に形成
してインフレータを包囲させこれをも袋体の内部に収容
させ、この状態でディフューザの外周部とエアバッグケ
ースとを固定することにより、両者の間に袋体の反膨出
方向側の部分を挟持状態で固定したので、ディフューザ
は袋体固定用のリテーナとしても使用されることにな
る。すなわち、ディフューザをリテーナとして共用する
ことができる。このため、従来のように複数のリテーナ
を使用する必要がなくなり、部品点数が削減される。従
って、簡素な構造のエアバッグ装置が得られる。
の内部に収容させると共にディフューザを円筒状に形成
してインフレータを包囲させこれをも袋体の内部に収容
させ、この状態でディフューザの外周部とエアバッグケ
ースとを固定することにより、両者の間に袋体の反膨出
方向側の部分を挟持状態で固定したので、ディフューザ
は袋体固定用のリテーナとしても使用されることにな
る。すなわち、ディフューザをリテーナとして共用する
ことができる。このため、従来のように複数のリテーナ
を使用する必要がなくなり、部品点数が削減される。従
って、簡素な構造のエアバッグ装置が得られる。
【0011】しかも、本発明によれば、ディフューザを
円筒状に形成してインフレータを包囲させると共に袋体
の内部に収容させ、この状態でディフューザの外周部と
エアバッグケースとを固定する構造であるため、ディフ
ューザを円筒状ではなく平板状或いは平板の屈曲形状で
構成して複数の周縁部でエアバッグケースに固定する場
合に比し、組付性が向上される。
円筒状に形成してインフレータを包囲させると共に袋体
の内部に収容させ、この状態でディフューザの外周部と
エアバッグケースとを固定する構造であるため、ディフ
ューザを円筒状ではなく平板状或いは平板の屈曲形状で
構成して複数の周縁部でエアバッグケースに固定する場
合に比し、組付性が向上される。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、本発明の一実施
例について説明する。
例について説明する。
【0013】図1には、本実施例に係る助手席用のエア
バッグ装置10の縦断面構造が示されている。また、図
2には図1の2−2線に沿った断面構造が示されてお
り、図3には図1の3−3線に沿った断面構造が示され
ている。
バッグ装置10の縦断面構造が示されている。また、図
2には図1の2−2線に沿った断面構造が示されてお
り、図3には図1の3−3線に沿った断面構造が示され
ている。
【0014】これらの図に示されるように、エアバッグ
装置10は、略箱体形状とされたエアバッグケース12
を備えている。より具体的には、エアバッグケース12
は、底壁12Aと、上下に平行に配置された上壁12B
及び下壁12Cと、底壁12Aの上端部と上壁12Bの
前端部とを接続する上傾斜壁12Dと、底壁12Aの下
端部と下壁12Cの前端部とを接続する下傾斜壁12E
と、これらの長手方向両端部を閉塞する一対の側壁12
Fと、によって構成されている。
装置10は、略箱体形状とされたエアバッグケース12
を備えている。より具体的には、エアバッグケース12
は、底壁12Aと、上下に平行に配置された上壁12B
及び下壁12Cと、底壁12Aの上端部と上壁12Bの
前端部とを接続する上傾斜壁12Dと、底壁12Aの下
端部と下壁12Cの前端部とを接続する下傾斜壁12E
と、これらの長手方向両端部を閉塞する一対の側壁12
Fと、によって構成されている。
【0015】このエアバッグケース12の底壁12Aに
はアングル状のブラケット14の一方の片面が溶接され
ており、ブラケット14の他方の片面は車体構成要素
(例えば、インパネリインフォースメント等)に固定さ
れるようになっている。また、上壁12Bの下面及び下
壁12Cの上面には、途中で屈曲されたフランジ13が
溶接によりそれぞれ固着されている。このため、上壁1
2B及び下壁12Cと対応するフランジ13との間に
は、所定の隙間が形成されている。さらに、エアバッグ
ケース12の上壁12Bの後端部及び下壁12Cの後端
部には切起こしによる突起15がそれぞれ形成されてお
り、前記隙間側へ突出配置されている。さらに、エアバ
ッグケース12の一対の側壁12Fには、同軸上の貫通
孔16が形成されている。
はアングル状のブラケット14の一方の片面が溶接され
ており、ブラケット14の他方の片面は車体構成要素
(例えば、インパネリインフォースメント等)に固定さ
れるようになっている。また、上壁12Bの下面及び下
壁12Cの上面には、途中で屈曲されたフランジ13が
溶接によりそれぞれ固着されている。このため、上壁1
2B及び下壁12Cと対応するフランジ13との間に
は、所定の隙間が形成されている。さらに、エアバッグ
ケース12の上壁12Bの後端部及び下壁12Cの後端
部には切起こしによる突起15がそれぞれ形成されてお
り、前記隙間側へ突出配置されている。さらに、エアバ
ッグケース12の一対の側壁12Fには、同軸上の貫通
孔16が形成されている。
【0016】上述したエアバッグケース12の側壁12
Fの貫通孔16へは、略円柱形のインフレータ18が挿
入されている。インフレータ18の一方の端部には貫通
孔16よりも大径とされたストッパ部18Aが形成され
ており、又他方の端部周面には雄ねじが形成されてい
る。そして、インフレータ18の他方の端部周面の雄ね
じへナット20が螺合されることにより、インフレータ
18がエアバッグケース12の一対の側壁12Fに固定
されている。
Fの貫通孔16へは、略円柱形のインフレータ18が挿
入されている。インフレータ18の一方の端部には貫通
孔16よりも大径とされたストッパ部18Aが形成され
ており、又他方の端部周面には雄ねじが形成されてい
る。そして、インフレータ18の他方の端部周面の雄ね
じへナット20が螺合されることにより、インフレータ
18がエアバッグケース12の一対の側壁12Fに固定
されている。
【0017】このインフレータ18の所定部位(長手方
向の片側)周面には、複数のガス噴出孔22が適宜間隔
(例えば、90°間隔、或いは、180°間隔等)で形
成されている。インフレータ18内には高圧ガスが封入
されており、衝突時にリード線24を介してスクイブ2
6に所定電流が通電されることによりピストンが高圧ガ
ス封入用隔壁を貫通し、ガス噴出孔22から高圧ガスが
噴出されるようになっている。なお、着火形式は電気着
火式に限らず、機械着火式であってもよい。また、高圧
ガス封入タイプのインフレータ18の他に、ガス発生剤
が封入されガス発生剤が雷管の発火力で燃焼して大量の
ガスを発生するタイプのインフレータを用いることも可
能である。但し、いずれの構成のインフレータを用いる
にしても、ガス噴出孔22がインフレータの所定部位
(長手方向の片側)に形成されていることが前提条件と
なる。
向の片側)周面には、複数のガス噴出孔22が適宜間隔
(例えば、90°間隔、或いは、180°間隔等)で形
成されている。インフレータ18内には高圧ガスが封入
されており、衝突時にリード線24を介してスクイブ2
6に所定電流が通電されることによりピストンが高圧ガ
ス封入用隔壁を貫通し、ガス噴出孔22から高圧ガスが
噴出されるようになっている。なお、着火形式は電気着
火式に限らず、機械着火式であってもよい。また、高圧
ガス封入タイプのインフレータ18の他に、ガス発生剤
が封入されガス発生剤が雷管の発火力で燃焼して大量の
ガスを発生するタイプのインフレータを用いることも可
能である。但し、いずれの構成のインフレータを用いる
にしても、ガス噴出孔22がインフレータの所定部位
(長手方向の片側)に形成されていることが前提条件と
なる。
【0018】また、エアバッグケース12の開口部に
は、樹脂製のエアバッグドア28が配設されている。エ
アバッグドア28は略矩形凸曲面形状とされており、そ
の上端部裏面及び下端部裏面には帯び板状の上挿入部2
8A及び下挿入部28Bがそれぞれ形成されている。上
挿入部28Aはエアバッグケース12の上壁12Bとフ
ランジ13との間に挿入され、又下挿入部28Bは下壁
12Cとフランジ13との間に挿入されている。これら
の上挿入部28A及び下挿入部28Bの所定位置には肉
厚方向に貫通する矩形状の係止孔30がそれぞれ形成さ
れており、前述したエアバッグケース12の突起15が
挿入係止されている。
は、樹脂製のエアバッグドア28が配設されている。エ
アバッグドア28は略矩形凸曲面形状とされており、そ
の上端部裏面及び下端部裏面には帯び板状の上挿入部2
8A及び下挿入部28Bがそれぞれ形成されている。上
挿入部28Aはエアバッグケース12の上壁12Bとフ
ランジ13との間に挿入され、又下挿入部28Bは下壁
12Cとフランジ13との間に挿入されている。これら
の上挿入部28A及び下挿入部28Bの所定位置には肉
厚方向に貫通する矩形状の係止孔30がそれぞれ形成さ
れており、前述したエアバッグケース12の突起15が
挿入係止されている。
【0019】なお、エアバッグドア28の閉止部28C
と下挿入部28Bとの接続部は薄肉化されており、衝突
時に破断する破断部32とされている。また、エアバッ
グドア28の閉止部28Cと上挿入部28Aとの接続部
はある程度の肉厚を有しており、衝突時にエアバッグド
ア28が展開する際のヒンジ34とされている。
と下挿入部28Bとの接続部は薄肉化されており、衝突
時に破断する破断部32とされている。また、エアバッ
グドア28の閉止部28Cと上挿入部28Aとの接続部
はある程度の肉厚を有しており、衝突時にエアバッグド
ア28が展開する際のヒンジ34とされている。
【0020】上述したインフレータ18の周囲には、略
円筒形状のディフューザ36が配設されている。より具
体的に説明すると、ディフューザ36は、インフレータ
18よりも一回り大きい略円筒形に形成されており、イ
ンフレータ18を包囲する形で配設されている。なお、
本実施例では、ディフューザ36を金属製としている
が、耐熱性の高い硬質樹脂製としてもよい。ディフュー
ザ36の一般部36Aの所定位置には矩形状の透孔38
が形成されており、これらの透孔38内を通ってインフ
レータ18から噴出されたガスが後述する袋体40側へ
流入する。また、ディフューザ36の両端末部36B
は、エアバッグケース12の底壁12A側にて互いに重
合されている。
円筒形状のディフューザ36が配設されている。より具
体的に説明すると、ディフューザ36は、インフレータ
18よりも一回り大きい略円筒形に形成されており、イ
ンフレータ18を包囲する形で配設されている。なお、
本実施例では、ディフューザ36を金属製としている
が、耐熱性の高い硬質樹脂製としてもよい。ディフュー
ザ36の一般部36Aの所定位置には矩形状の透孔38
が形成されており、これらの透孔38内を通ってインフ
レータ18から噴出されたガスが後述する袋体40側へ
流入する。また、ディフューザ36の両端末部36B
は、エアバッグケース12の底壁12A側にて互いに重
合されている。
【0021】上述したインフレータ18及びディフュー
ザ36は、通常は折り畳み状態でエアバッグケース12
とエアバッグドア28との間に格納され、衝突時にイン
フレータ18からのガスによって膨張する袋体40の内
部に収容されている。なお、ディフューザ36について
は袋体40の内部に完全に収容されているが、インフレ
ータ18については前述したストッパ部18A及びナッ
ト20が螺合される雄ねじ部以外の部分(インフレータ
本体)が袋体40の内部に収容されている。
ザ36は、通常は折り畳み状態でエアバッグケース12
とエアバッグドア28との間に格納され、衝突時にイン
フレータ18からのガスによって膨張する袋体40の内
部に収容されている。なお、ディフューザ36について
は袋体40の内部に完全に収容されているが、インフレ
ータ18については前述したストッパ部18A及びナッ
ト20が螺合される雄ねじ部以外の部分(インフレータ
本体)が袋体40の内部に収容されている。
【0022】より詳しくは、袋体40は、インフレータ
18を貫通させるための貫通孔42を備えており、この
貫通孔42を通してインフレータ18並びにこれを包囲
するディフューザ36が内部に挿入される。また、袋体
40の反膨出方向側の端部40Aは折り返されて二重に
されており、この反膨出方向側の端部40Aがディフュ
ーザ36の両端末部36Bとエアバッグケース12の底
壁12Aとの間に配置されている。そして、この状態
で、ボルト44がディフューザ36の両端末部36B、
袋体40の反膨出方向側の端部40A、エアバッグケー
ス12の底壁12A、ブラケット14を貫通し、その貫
通端部にナット46が螺合されることにより、ディフュ
ーザ36及び袋体40がエアバッグケース12の底壁1
2Aに固定されている。この状態では、袋体40の反膨
出方向側の端部40Aがディフューザ36とエアバッグ
ケース12の底壁12Aとの間に挟持されている。な
お、固定手段としては、ボルト44及びナット46やリ
ベット等の締結手段だけでなく、他の固定手段も適用可
能である。また、付言すると、図1、図3において袋体
40は途中で切れているように描かれているが、袋体4
0の折り畳み形状に即して切断した状態が描かれている
に過ぎない。
18を貫通させるための貫通孔42を備えており、この
貫通孔42を通してインフレータ18並びにこれを包囲
するディフューザ36が内部に挿入される。また、袋体
40の反膨出方向側の端部40Aは折り返されて二重に
されており、この反膨出方向側の端部40Aがディフュ
ーザ36の両端末部36Bとエアバッグケース12の底
壁12Aとの間に配置されている。そして、この状態
で、ボルト44がディフューザ36の両端末部36B、
袋体40の反膨出方向側の端部40A、エアバッグケー
ス12の底壁12A、ブラケット14を貫通し、その貫
通端部にナット46が螺合されることにより、ディフュ
ーザ36及び袋体40がエアバッグケース12の底壁1
2Aに固定されている。この状態では、袋体40の反膨
出方向側の端部40Aがディフューザ36とエアバッグ
ケース12の底壁12Aとの間に挟持されている。な
お、固定手段としては、ボルト44及びナット46やリ
ベット等の締結手段だけでなく、他の固定手段も適用可
能である。また、付言すると、図1、図3において袋体
40は途中で切れているように描かれているが、袋体4
0の折り畳み形状に即して切断した状態が描かれている
に過ぎない。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。上述し
たエアバッグ装置10は、助手席用として用いられる。
この場合、衝突時になると、インフレータ18のガス噴
出孔22から高圧ガスが噴出される。この噴出された高
圧ガスは、ディフューザ36によってその流れが整流さ
れた後に袋体40側へ流入される。これにより、袋体4
0が膨張するので、エアバッグドア28が押圧される。
このため、エアバッグドア28は、破断部32から破断
してヒンジ34を中心に展開する。この結果、袋体40
は、助手席に着座する乗員側へ膨出される。なお、この
ときの袋体40の膨出力は、ボルト44及びナット46
を介してエアバッグケース12に伝達され、更にはブラ
ケット14を介して車体構成要素に伝達される。
たエアバッグ装置10は、助手席用として用いられる。
この場合、衝突時になると、インフレータ18のガス噴
出孔22から高圧ガスが噴出される。この噴出された高
圧ガスは、ディフューザ36によってその流れが整流さ
れた後に袋体40側へ流入される。これにより、袋体4
0が膨張するので、エアバッグドア28が押圧される。
このため、エアバッグドア28は、破断部32から破断
してヒンジ34を中心に展開する。この結果、袋体40
は、助手席に着座する乗員側へ膨出される。なお、この
ときの袋体40の膨出力は、ボルト44及びナット46
を介してエアバッグケース12に伝達され、更にはブラ
ケット14を介して車体構成要素に伝達される。
【0024】上記の如く作動するエアバッグ装置10で
は、インフレータ18を袋体40の内部に収容させると
共にディフューザ36を円筒状に形成してインフレータ
18を包囲させこれをも袋体40の内部に収容させ、こ
の状態でディフューザ36の両端末部36Bとエアバッ
グケース12の底壁12Aとをボルト44及びナット4
6で固定することにより、両者の間に袋体40の反膨出
方向側の端部40Aを挟持状態で固定したので、噴出ガ
ス整流用のディフューザ36を袋体固定用のリテーナと
しても使用することになる。すなわち、ディフューザ3
6をリテーナとして共用することができる。さらに、こ
れに伴い、使用する締結具の本数も削減される。これら
のことから、従来構造に比べて部品点数をかなり削減す
ることができる。従って、エアバッグ装置10の構造の
簡素化を図ることができる。
は、インフレータ18を袋体40の内部に収容させると
共にディフューザ36を円筒状に形成してインフレータ
18を包囲させこれをも袋体40の内部に収容させ、こ
の状態でディフューザ36の両端末部36Bとエアバッ
グケース12の底壁12Aとをボルト44及びナット4
6で固定することにより、両者の間に袋体40の反膨出
方向側の端部40Aを挟持状態で固定したので、噴出ガ
ス整流用のディフューザ36を袋体固定用のリテーナと
しても使用することになる。すなわち、ディフューザ3
6をリテーナとして共用することができる。さらに、こ
れに伴い、使用する締結具の本数も削減される。これら
のことから、従来構造に比べて部品点数をかなり削減す
ることができる。従って、エアバッグ装置10の構造の
簡素化を図ることができる。
【0025】しかも、本実施例によれば、ディフューザ
36を円筒状に形成してインフレータ18を包囲させる
と共に袋体40の内部に収容させ、この状態でディフュ
ーザ36の両端末部36Bとエアバッグケース12の底
壁12Aとをボルト44及びナット46で固定する構造
であるため、ディフューザ36を円筒状ではなく平板状
或いは平板の屈曲形状で構成して複数の周縁部でエアバ
ッグケース12に固定する場合に比し、組付性を向上さ
せることができる。
36を円筒状に形成してインフレータ18を包囲させる
と共に袋体40の内部に収容させ、この状態でディフュ
ーザ36の両端末部36Bとエアバッグケース12の底
壁12Aとをボルト44及びナット46で固定する構造
であるため、ディフューザ36を円筒状ではなく平板状
或いは平板の屈曲形状で構成して複数の周縁部でエアバ
ッグケース12に固定する場合に比し、組付性を向上さ
せることができる。
【0026】さらに、本実施例によれば、エアバッグケ
ース12の上壁12B及び下壁12Cに切起こしによる
突起15をそれぞれ形成し、これらの突起15をエアバ
ッグドア28の上挿入部28A及び下挿入部28Bに形
成した係止孔30に挿入係止させたので、完全なリベッ
トレス構造となる。この点からもエアバッグ装置10の
組付性を向上させることができると共に構造の簡素化を
図ることができる。
ース12の上壁12B及び下壁12Cに切起こしによる
突起15をそれぞれ形成し、これらの突起15をエアバ
ッグドア28の上挿入部28A及び下挿入部28Bに形
成した係止孔30に挿入係止させたので、完全なリベッ
トレス構造となる。この点からもエアバッグ装置10の
組付性を向上させることができると共に構造の簡素化を
図ることができる。
【0027】なお、本実施例では、助手席用のエアバッ
グ装置10に本発明を適用したが、本発明の適用対象は
これに限らず、運転席用のエアバッグ装置、側面衝突用
のエアバッグ装置等、種々のエアバッグ装置に適用する
ことが可能である。
グ装置10に本発明を適用したが、本発明の適用対象は
これに限らず、運転席用のエアバッグ装置、側面衝突用
のエアバッグ装置等、種々のエアバッグ装置に適用する
ことが可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエアバ
ッグ装置は、インフレータを袋体の内部に収容させると
共にディフューザを円筒状に形成してインフレータを包
囲させこれをも袋体の内部に収容させ、この状態でディ
フューザの外周部とエアバッグケースとを固定すること
により、両者の間に袋体の反膨出方向側の部分を挟持状
態で固定したので、構造の簡素化を図ることができると
いう優れた効果を有する。
ッグ装置は、インフレータを袋体の内部に収容させると
共にディフューザを円筒状に形成してインフレータを包
囲させこれをも袋体の内部に収容させ、この状態でディ
フューザの外周部とエアバッグケースとを固定すること
により、両者の間に袋体の反膨出方向側の部分を挟持状
態で固定したので、構造の簡素化を図ることができると
いう優れた効果を有する。
【図1】本実施例に係る助手席用のエアバッグ装置の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
10 エアバッグ装置 12 エアバッグケース 18 インフレータ 36 ディフューザ 36B 両端末部(外周部) 40 袋体 40A 反膨出方向側の端部(反膨出方向側の部分) 44 ボルト 46 ナット
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に固定されるエアバッグケース内
に収容され、衝突時に長手方向の片側からガスを噴出さ
せるインフレータと、 このインフレータを内部に収容すると共に、インフレー
タの周囲に折り畳み状態で配置される袋体と、 円筒状に形成されてインフレータを包囲しかつインフレ
ータと共に袋体の内部に収容され、インフレータから噴
出されるガスの流れを整流するディフューザと、 を有し、 ディフューザの外周部とエアバッグケースとを固定する
ことにより、両者の間に袋体の反膨出方向側の部分を挟
持状態で固定した、 ことを特徴とするエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7109418A JPH08301042A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7109418A JPH08301042A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08301042A true JPH08301042A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14509752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7109418A Pending JPH08301042A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08301042A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004331059A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Trw Automotive Gmbh | ガスバッグモジュール |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP7109418A patent/JPH08301042A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004331059A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Trw Automotive Gmbh | ガスバッグモジュール |
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