JPH08300898A - 熱転写装置 - Google Patents

熱転写装置

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JPH08300898A
JPH08300898A JP4895096A JP4895096A JPH08300898A JP H08300898 A JPH08300898 A JP H08300898A JP 4895096 A JP4895096 A JP 4895096A JP 4895096 A JP4895096 A JP 4895096A JP H08300898 A JPH08300898 A JP H08300898A
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JP
Japan
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thermal transfer
transfer film
pressing
guide
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Application number
JP4895096A
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English (en)
Inventor
Hiroko Kondo
浩子 近藤
Shusuke Kotake
秀典 小竹
Shinji Shirai
伸二 白井
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HOEI FUJI KOGYO KK
KUNISHIRO KANAGATA KOGYO KK
Original Assignee
HOEI FUJI KOGYO KK
KUNISHIRO KANAGATA KOGYO KK
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Publication date
Application filed by HOEI FUJI KOGYO KK, KUNISHIRO KANAGATA KOGYO KK filed Critical HOEI FUJI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写装置による加飾作業の能率向上を図
る。 【解決手段】 熱転写フィルム24を第二クランプ部材
50と共に被クランプ位置に下降させて第一,第二クラ
ンプ部材30,50によりクランプする。バキューム装
置により熱転写フィルム24と支持型10との間の空間
を脱気,休止,脱気と段階的に脱気し、熱転写フィルム
24を被加飾面22に密着させる。押圧型12を下降さ
せて熱転写フィルム24を被加飾面22に押圧し、被転
写模様を被加飾面22に転写する。第二クランプ部材5
0を上昇させ、被加飾面22に密着したままの熱転写フ
ィルム24を剥がし棒136,138により剥がす。熱
転写フィルム送り装置90により熱転写フィルム24の
使用済みの部分を巻き取り、未使用の部分を被加飾面2
2に対向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加飾物の被加飾
面に熱転写フィルムを押圧するとともに加熱して加飾を
行う熱転写装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の熱転写装置は合成樹脂成形品等
の表面を加飾するために用いられ、その一種に、(1)
被加飾物を被加飾面とは反対側の裏面側から支持する被
加飾物支持部材と、(2)熱転写フィルムを被加飾物の
被加飾面に押圧する押圧面を有する押圧型と、(3)そ
の押圧型の押圧面を加熱する押圧面加熱装置と、(4)
概して容器状を成し、被加飾物支持部材を内部に収容す
るとともに底壁において支持し、かつ、周壁の先端に第
一クランプ面を備えた第一クランプ部材と、(5)その
第一クランプ部材の第一クランプ面と共同して、熱転写
フィルムの被加飾物に対応する部分の周辺部を挟んで保
持する第二クランプ面を備えた第二クランプ部材と、
(6)第一クランプ部材および被加飾物支持部材と熱転
写フィルムとに囲まれた空間を脱気してその空間を負圧
にし、熱転写フィルムを被加飾物の被加飾面に密着させ
るバキューム装置と、(7)押圧型を保持して被加飾物
支持部材に接近,離間する可動板と、(8)その可動板
に取り付けられた複数のガイド筒と、(9)それらガイ
ド筒の各々と摺動可能に嵌合し、可動板の移動を案内す
る複数本のガイドロッドとを含むものがある。
【0003】この装置においては、一対のシートクラン
プ部材が熱転写フィルムを挟んでこれを保持し、バキュ
ーム装置の脱気により被加飾物の被加飾面に熱転写フィ
ルムが密着させられる。その後、押圧面加熱装置によっ
て加熱された押圧型が、これを保持する可動板とともに
ガイドロッドに案内されて被加飾物支持部材に接近し、
熱転写フィルムが被加飾物の被加飾面に押圧される。そ
の結果、被加飾物の被加飾面に熱転写フィルムに形成さ
れた被転写模様,被転写色等が転写されて加飾が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成要素のいくつかを含む熱転写装置を使用して加飾を行
う場合、特に、被加飾物を大量生産する場合に以下の不
都合が生ずる。従来の熱転写装置においては、熱転写フ
ィルムは、前記シートクランプ部材によって保持された
後1回毎にフィルムカッタにより切断され、加飾が行わ
れた後、被加飾物が被加飾物支持部材から取り外される
前あるいは後に熱転写フィルムが作業者により手作業で
剥がされていた。この手作業は労力を要する上、熱転写
フィルムをセットするのに相当の時間を要し、作業能率
が悪かった。
【0005】さらに、押圧面加熱装置により加熱された
押圧型が被加飾物の被加飾面に熱転写フィルムを押圧し
て加飾を行う際に、被加飾物の片面のみが加熱されるこ
とにより加飾後の被加飾物に反りが発生するという問題
もあった。シートクランプ部材を連続して使用している
と、汚れによりクランプ面の摩擦係数が減少してシート
クランプ部材の保持力が低下するため、バキューム装置
による脱気の際に熱転写フィルムが被加飾物側に容易に
引き込まれ過ぎてしわが発生し易くなる問題もあった。
バキューム装置により被加飾物支持部材と熱転写フィル
ムとに囲まれた空間を脱気する際に、熱転写フィルムの
被加飾面への接触状態が不良となり、そのために加飾の
品質が不十分となる問題もあった。押圧型が押圧面加熱
装置によって加熱されると、その熱が押圧型を保持する
可動板にも伝達され、可動板が熱膨張する。その結果、
可動板に固定されたガイド筒の摺動面がガイドロッドの
外周面に強く押しつけられ、可動板の円滑な移動が妨げ
られる問題もあった。
【0006】そこで、本願の請求項1に係る第一発明の
課題は、加飾後の熱転写フィルムの剥離を容易にするこ
とであり、請求項2に係る第二発明の課題は、被加飾物
に反りが生じることを防止することである。また、請求
項3,4に係る第三,第四発明に共通の課題は、シート
クランプ部材による熱転写フィルムの保持力の低下をで
きる限り回避することである。請求項5に係る第五発明
の課題は、バキューム装置による脱気時に熱転写フィル
ムの被加飾面への接触状態を改善することであり、請求
項6に係る第六発明の課題は、可動板のガイドロッドに
沿った移動を円滑にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第一発明に
おいては、被加飾物の被加飾面に熱転写フィルムを押圧
型により押圧するとともに加熱することによって加飾を
行う熱転写装置において、熱転写フィルムを被加飾物と
押圧型との間を通して設定長さずつ送る熱転写フィルム
送り装置と、熱転写の実行により被加飾物に密着した熱
転写フィルムと被加飾物との間を通過して移動し、熱転
写フィルムを被加飾物から剥がす剥がし部材を備えた熱
転写フィルム剥離装置とを設けることにより解決され
る。
【0008】また、第二発明においては、前記(1)被
加飾物支持部材,(2)押圧面を有する押圧型および
(3)押圧面加熱装置を含み、被加飾面に熱転写フィル
ムを押圧型により押圧し、加熱することによって加飾を
行う熱転写装置において、被加飾物支持部材を被加飾物
を介することなく直接加熱する被加飾物支持部材加熱装
置を設けることにより課題が解決される。
【0009】第三発明においては、前記(1)被加飾物
支持部材および(2)押圧面を有する押圧型と共に、熱
転写フィルムの被加飾物に対応する部分の周辺部を、被
加飾物支持部材および押圧型とそれぞれ同じ側から挟ん
で保持する一対のシートクランプ部材を含み、被加飾物
支持部材に支持された被加飾物の3次元形状の被加飾面
に押圧型により熱転写フィルムを押圧するとともに加熱
することによって加飾を行う熱転写装置において、一対
のシートクランプ部材の、熱転写フィルムに接触する面
の少なくとも一方にゴム層を形成することにより解決さ
れる。ゴム層は、JIS A形 スプリング式硬さ試験
機による硬度が80度以下,65度以下,50度以下と
低い方が望ましく、厚さが2mm以上,3mm以上,4mm以
上と厚い方が望ましい。
【0010】第四発明においては、前記(1)被加飾物
支持部および(2)押圧面を有する押圧型と共に、熱転
写フィルムの被加飾物に対応する部分の周辺部を、被加
飾物支持部材および押圧型とそれぞれ同じ側から挟んで
保持する一対のシートクランプ部材を含み、被加飾物支
持部材に支持された被加飾物の被加飾面に押圧型により
熱転写フィルムを押圧するとともに加熱することによっ
て加飾を行う熱転写装置において、一対のシートクラン
プ部材の熱転写フィルムに対する接触面圧を0.002
MPa以上0.2MPa以下とすることにより解決され
る。本発明は、上記第三発明と共に実施されることが望
ましい。すなわち、一対のシートクランプ部材の、熱転
写フィルムに接触する面の少なくとも一方にゴム層が形
成され、かつ、接触面圧が0.002MPa以上0.2
MPa以下とされることが望ましいのである。接触面圧
は、0.008MPa以上0.08MPa以下とされる
ことが特に望ましい。
【0011】第五発明においては、前記(1)被加飾物
支持部材,(2)押圧面を有する押圧型,(4)第一ク
ランプ面を備えた第一クランプ部材,(5)第二クラン
プ面を備えた第二クランプ部材および(6)バキューム
装置を含む熱転写装置において、バキューム装置が第一
クランプ部材および被加飾物支持部材と熱転写フィルム
とに囲まれた脱気空間を脱気する際に途中で少なくとも
1回真空度を低下させるバキューム装置制御装置を含む
ものとすることにより解決される。
【0012】第六発明においては、前記(1)被加飾物
支持部材,(2)押圧面を有する押圧型,(3)押圧面
加熱装置,(7)可動板,(8)複数のガイド筒および
(9)複数本のガイドロッドを含む熱転写装置におい
て、複数のガイド筒の少なくとも1つを、可動板に、ガ
イドロッドの長手方向と直交する第一方向に相対移動可
能である一方、その第一方向およびガイドロッドの長手
方向の両方に直角な第二方向とガイドロッドの長手方向
とには相対移動不能に取り付けることにより解決され
る。
【0013】
【作用および発明の効果】第一発明の熱転写装置におい
ては、熱転写フィルム剥離装置の剥がし部材が熱転写フ
ィルムと被加飾物との間を通過して熱転写フィルムの長
手方向に移動することにより、被加飾物に密着した熱転
写フィルムを被加飾物から剥がす。このようにすれば、
従来手作業で剥がされていた使用済みの熱転写フィルム
を装置により簡単に剥がすことができる。また、被加飾
物から剥がされた熱転写フィルムが熱転写フィルム送り
装置により送られて未使用の部分が被加飾面に対向させ
られるため、1回の加飾毎に熱転写フィルムを切断する
工程を省略することができる。さらに、熱転写フィルム
をセットするのに要する時間を従来より短縮でき、作業
の能率向上を図ることができる。
【0014】特に、熱転写フィルム剥離装置が使用済み
の熱転写フィルムを巻き取る巻取部材を含む場合には、
使用済み熱転写フィルムの処理が簡単となり、従来、手
作業で剥がされた熱転写フィルムを収容するために必要
であった多数のコンテナが不要となる。また、熱転写フ
ィルムの剥がし作業中あるいは装置外での処理作業中に
熱転写フィルムからインク層が剥離し、シートかすとし
て舞い散って作業環境を悪化させたり、あるいは加飾前
の被加飾面に静電気等により付着して加飾時における熱
転写フィルムの密着を妨害したりする問題も解消され
る。
【0015】第二発明の熱転写装置においては、押圧型
による被加飾物への加飾の際、被加飾物支持部材が加熱
されて被加飾物を被加飾面とは反対側からも加熱するた
め、被加飾物の両側の温度差が小さくなり、被加飾物に
反りが発生することが回避される。
【0016】第三発明の熱転写装置においては、一対の
シートクランプ部材のうち少なくとも一方にゴム層が形
成されることにより、シートクランプ部材のクランプ面
が汚れて摩擦係数が低下した場合でもシートクランプ部
材の保持力の低下を少なくすることが可能となって、一
対のシートクランプ部材間に熱転写フィルムが安定して
挟まれる。その結果、バキューム装置による脱気の際に
熱転写フィルムが被加飾物側に容易に引き込まれ過ぎて
しわが発生することが良好に回避される。ゴム層が硬度
80度以下のゴムから成り、厚さが2mm以上である場合
には、ゴム層の弾性変形能力が適正となり、特に良好に
課題が解決される。
【0017】第四発明の熱転写装置においては、シート
クランプ部材の熱転写フィルム保持能力が適正となり、
熱転写フィルムが被加飾物側に容易に引き込まれ過ぎて
しわが発生したり、逆に被加飾物側への移動を拘束され
過ぎ、伸びが過大となって加飾品質が低下し、あるいは
熱転写フィルムが破損したりすることが良好に回避され
る。本発明が第三発明と共に実施される場合に特に良好
な結果が得られる。
【0018】第五発明の熱転写装置においては、第一ク
ランプ部材および被加飾物支持部材と熱転写フィルムと
に囲まれた空間を脱気する際に途中で少なくとも1回真
空度が低下させられることにより、熱転写フィルムが良
好に被加飾物の被加飾面に添わされ、被加飾面に対応す
る部分にしわが生じることや、一部が過度に伸ばされる
ことが良好に回避され、被加飾面に良好に密着させられ
て、加飾の品質が向上する効果が得られる。
【0019】第六発明の熱転写装置においては、ガイド
筒と可動板との相対移動により可動板の熱膨張が許容さ
れるため、可動板がガイドロッドに沿って円滑に移動で
きる。なお、ガイド筒を可動板に対してガイドロッドの
長手方向に直角な2方向に相対移動可能としても、ガイ
ド筒とガイドロッドとの摺動の円滑化を図ることができ
るが、ガイド筒とガイドロッドとの本来の機能である可
動板の移動案内機能が不十分となることを避け得ない。
それに対し、ガイド筒の可動板に対する相対移動可能方
向をガイドロッドの長手方向に直角な2方向の一方に限
定すれば、その一方を可動板の熱膨張に基づく可動板と
ガイドロッドとの相対移動が大きい方向と一致させるこ
とにより、移動案内機能の低下を回避しつつ可動板の熱
膨張を許容することできる。
【0020】
【発明の補足説明】本発明は、前記請求項に記載の態様
の他に、以下の態様でも実施できる。実施の態様は便宜
上、請求項と同じ形式の実施態様項として記載する。 (1)前記剥がし部材が、前記熱転写フィルムの幅方向
に延びる棒状の部材である請求項1に記載の熱転写装
置。棒状の剥がし部材が被加飾物の被加飾面に密着した
熱転写フィルムと被加飾物との間を通過して熱転写フィ
ルムの長手方向に移動することにより、被加飾面から熱
転写フィルムを剥がす。簡単な構成で熱転写フィルムを
被加飾面から確実に剥がすことができる。 (2)前記熱転写フィルム剥離装置が、前記熱転写フィ
ルムの長手方向に平行に延びる一対のガイド部材と、そ
れらガイド部材に各々案内される2個の移動部材と、そ
れら2個の移動部材間に渡された前記棒状の部材と、前
記2個の移動部材の少なくとも一方を駆動することによ
りそれら2個の移動部材を前記ガイド部材に沿って移動
させる駆動装置とを含む態様1に記載の熱転写装置。棒
状の部材が両端部を、それぞれガイド部材に案内された
2個の移動部材に支持されることにより、安定して熱転
写フィルムの長手方向に移動する。棒状の部材の片側の
端部のみを移動部材に支持させることも可能であるが、
両端部を2個の移動部材に支持させる方が、棒状の部材
の支持強度を高め易いのである。2個の移動部材を、棒
状の部材自体あるいは別の連結部材で強固に連結すれ
ば、駆動装置は2個の移動部材の一方のみを駆動するも
のとすることができ、駆動装置の構成を簡略にすること
ができる。一方、駆動装置を、2個の移動部材を同期し
て駆動するものとすれば、2個の移動部材を強固に連結
する必要がなく、単に棒状の部材を2個の移動部材間に
渡せばよくなる。 (3)前記棒状の部材が2本、互いに平行に前記2個の
移動部材間に渡された態様2に記載の熱転写装置。熱転
写フィルムを、2本の棒状部材の間を通過させて熱転写
フィルム送り装置に保持させることにより、熱転写フィ
ルムを被加飾面からのみならず反対側の面、例えば、熱
転写フィルムの被加飾面に対応する部分の周辺部を挟ん
で保持する一対のシートクランプ部材のクランプ面から
も剥がすことができる。 (4)前記棒状の部材の両端部が、前記2個の移動部材
によりその棒状部材の軸線まわりに回転可能に支持され
ている態様2または3に記載の熱転写装置。このように
すれば、棒状部材は自身の軸線まわりに回転しながら熱
転写フィルムの長手方向に移動するため、棒状部材と熱
転写フィルムとの間に生じる摩擦を低減する効果が得ら
れる。 (5)前記駆動装置が、シリンダ内に配設されたピスト
ンと、シリンダ外に配設されてシリンダの外面に沿って
移動する外部部材と、その外部部材と前記ピストンとを
前記シリンダの気密を保持しつつ連結する連結機構とを
備えたロッドレスシリンダを含む態様2〜4に記載の熱
転写装置。駆動装置をロッドレスシリンダとすれば、駆
動装置を小形化することができる。外部部材はシリンダ
のほぼ全長にわたって移動可能であるため、ロッドレス
シリンダを棒状の剥がし部材の移動距離とほぼ同じ長さ
とすることができるのである。なお、2個の移動部材が
前述のように強固に連結されている場合には、ロッドレ
スシリンダを移動部材の一方に対してのみ設ければよい
ため、特に駆動装置を小形,簡略化できる。 (6)前記熱転写フィルム送り装置が、前記熱転写フィ
ルムを供給する供給部材と、その熱転写フィルムの長手
方向の移動を案内するガイド部材と、使用済みの熱転写
フィルムを巻き取る巻取部材とを含むことを特徴とする
請求項1,態様1〜5のいずれか1つに記載の熱転写装
置。このようにすれば、使用済みの熱転写フィルムはガ
イド部材を経て巻取部材によって巻き取られるため、そ
の取扱いが容易になり、しかも使用済みフィルムをコン
パクトに収納することができる。従来、熱転写フィルム
はシートクランプ部材によって保持された後1回毎にフ
ィルムカッタ等により切断されていたのであるが、本態
様によれば、被加飾物から加飾済みの熱転写フィルムを
剥がした後、熱転写フィルム送り装置により使用済みフ
ィルムが送られて未使用の部分が被加飾面に対向させら
れるため、1回の加飾毎に熱転写フィルムを切断する工
程を省略することができる。さらに、熱転写フィルムを
セットするのに要する時間を従来より短縮でき、作業の
能率向上を図ることができる。 (7)前記被加飾物支持部材加熱装置が、前記被加飾物
支持部材の内部に配設されたヒータを含む請求項2に記
載の熱転写装置。被加飾部材支持部材を外部から熱放射
や熱伝導で加熱することも可能であるが、被加飾物支持
部材の内部にヒータを設ければ、被加飾物支持部材を効
率よく加熱することができる。また、被加飾物支持部材
を必要に応じていつでも加熱することができる。 (8)被加飾物を3次元形状の被加飾面とは反対側の裏
面側から支持する被加飾物支持部材と、熱転写フィルム
を前記被加飾物の被加飾面に押圧する押圧面を有する押
圧型と、前記熱転写フィルムの前記被加飾物に対応する
部分の周辺部を、前記被加飾物支持部材および前記押圧
型とそれぞれ同じ側から各クランプ面で挟んで保持する
一対のシートクランプ部材とを含み、被加飾物支持部材
に支持された被加飾物の3次元形状の被加飾面に前記押
圧型により熱転写フィルムを押圧するとともに加熱する
ことによって加飾を行う熱転写装置であって、前記一対
のシートクランプ部材の、前記熱転写フィルムに接触す
る面の少なくとも一方にゴム層が形成されており、か
つ、そのゴム層の表面に直径10mmの丸棒の端面を押し
つけて、0.5mmくぼませるのに要する荷重の大きさが
10N以下かつ0.1N以上であることを特徴とする熱
転写装置。ゴム層は、ゴム自体の硬度を下げることによ
っても、ゴム層の厚さを厚くすることによっても弾性変
形能力を増すことができる。上記0.5mmくぼませるに
要する荷重の大きさは3N以下かつ0.5N以上である
ことが特に望ましい。 (9)被加飾物を3次元形状の被加飾面とは反対側の裏
面側から支持する被加飾物支持部材と、熱転写フィルム
を前記被加飾物の被加飾面に押圧する押圧面を有する押
圧型と、前記熱転写フィルムの前記被加飾物に対応する
部分の周辺部を、前記被加飾物支持部材および前記押圧
型とそれぞれ同じ側から各クランプ面で挟んで保持する
一対のシートクランプ部材とを含み、被加飾物支持部材
に支持された被加飾物の3次元形状の被加飾面に前記押
圧型により熱転写フィルムを押圧するとともに加熱する
ことによって加飾を行う熱転写装置であって、前記一対
のシートクランプ部材の前記クランプ面の少なくとも一
方がゴム層により形成されており、かつ、そのゴム層の
表面に直径10mmの丸棒の端面を押しつけた場合のくぼ
み量をそのときの面圧で除した圧縮係数が5mm/MPa以上
かつ500mm/MPa以下であることを特徴とする熱転写装
置。ゴム層の圧縮変形能力は圧縮係数で規定することも
可能である。圧縮係数は20mm/MPa以上かつ200mm/M
Pa以下であることが特に望ましい。 (10)被加飾物を3次元形状の被加飾面とは反対側の
裏面側から支持する被加飾物支持部材と、熱転写フィル
ムを前記被加飾物の被加飾面に押圧する押圧面を有する
押圧型と、前記熱転写フィルムの前記被加飾物に対応す
る部分の周辺部を、前記被加飾物支持部材および前記押
圧型とそれぞれ同じ側から各クランプ面で挟んで保持す
る一対のシートクランプ部材であって、クランプ面の少
なくとも一方がゴム層で形成されたものとを含み、被加
飾物支持部材に支持された被加飾物の被加飾面に前記押
圧型により熱転写フィルムを押圧するとともに加熱する
ことによって加飾を行う熱転写装置であって、前記一対
のシートクランプ部材の前記クランプ面の前記熱転写フ
ィルムに対する接触力が、クランプ面の長手方向の単位
長さ当たり0.03N/cm以上かつ3N/cm以下であること
を特徴とする熱転写装置。シートクランプ部材のクラン
プ力を請求項4におけるように面圧で規定することも可
能であるが、クランプ力をクランプ線の長さで割った単
位長さ当たりのクランプ力の大きさで規定することも可
能であり、このようにすればクランプ面の幅の大小にか
かわらずクランプ力を適正な大きさにすることができ、
合理的である。単位長さ当たりの接触力は0.1N/cm以
上かつ1N/cm以下であることが特に望ましい。 (11)前記バキューム装置制御装置が、前記脱気空間
の脱気の途中でその脱気空間内の圧力をほぼ大気圧に戻
す負圧解消手段を含む請求項5に記載の熱転写装置。脱
気空間の脱気に伴って熱転写フィルムの第一,第二クラ
ンプ面に挟まれた部分に滑りが生じるとともに熱転写フ
ィルムに伸びが生じるため、脱気空間内の圧力がほぼ大
気圧に戻されても、熱転写フィルムは元の状態には戻ら
ず、被加飾物および被加飾物支持部材にある程度添った
状態でそれらとの接触面圧が低下し、相対移動し易くな
る。したがって、熱転写フィルムの張力むらが低減もし
くは解消され、最終的にしわの発生が良好に回避され
る。 (12)前記バキューム装置制御装置が、前記脱気の途
中で真空度を複数回低下させる請求項5または実施態様
項11に記載の熱転写装置。真空度は毎回ほぼ同じ圧力
(例えば実施態様項11におけるようにほぼ大気圧)ま
で低下させられてもよく、低下の回数が増すにつれて真
空度が段階的に大きくされてもよい。 (13)前記可動板が矩形を成し、前記第一方向がその
矩形の長辺に平行な方向である請求項6に記載の熱転写
装置。可動板が矩形のものである場合には、矩形の短辺
に平行な方向の熱膨張より長辺に平行な方向の熱膨張の
方が大きくなるのが普通であり、したがって、ガイド筒
と可動板との相対移動可能方向を長辺に平行な方向とす
ることが効果的である。 (14)前記ガイド筒が、前記矩形の可動板の長手方向
の両端部にそれぞれ少なくとも1個ずつ設けられてお
り、それらガイド筒がすべて可動板に対して前記矩形の
長辺に平行な第一方向に相対移動可能であるとともに、
前記押圧型の加熱に起因する可動板の温度上昇がほぼ止
まった状態ではガイド筒同士が互いに接近する向きの可
動板に対する相対移動が実質的に不能となる態様13に
記載の熱転写装置。このようにすれば、可動板が熱膨張
する間はガイド筒と可動板との相対移動により可動板の
熱膨張が許容される一方、可動板の熱膨張が止まった状
態ではガイド筒同士が互いに接近する向きに相対移動不
能となり、それによって可動板のガイドロッドの長手方
向に直角な方向の移動が防止される。可動板の熱膨張の
過程ではガイド筒とガイドロッドとの可動板の位置決め
機能は不十分であるが、熱膨張が止まった定常状態にお
いては位置決め機能が十分となり、ガイド筒とガイドロ
ッドとの位置決め,案内機能の低下を回避しつつ、円滑
な摺動を確保し得るのである。 (15)前記第一方向が、可動板の中心からその可動板
の板面に沿って放射状に延びる方向である請求項6に記
載の熱転写装置。押圧型は可動板の中央部に取り付けら
れ、可動板は中央部から加熱されるため、可動板の中心
から放射状に延びる方向の熱膨張量が特に大きくなる。
したがって、この方向にガイド筒と可動板とを相対移動
可能とすることが最も効果的である。 (16)前記可動板が四角形を成し、前記ガイド筒がそ
の四角形の可動板の四隅部に、その可動板の中心からそ
の可動板の板面に沿って前記四隅部の各々に向かってそ
れぞれ放射状に延びる4本の直線に沿って移動可能に設
けられた態様15に記載の熱転写装置。四隅部に設けら
れた4個のガイド筒は、可動板との相対移動により、可
動板の中心から放射方向に生じる熱膨張を許容する。し
かし、四角形の可動板のほぼ対角位置に配設された2個
ずつのガイド筒の中心線同士を結ぶ2本の直線は互いに
交差し、しかも、ガイド筒は可動板に対してこれら直線
の各々と直角な方向には相対移動不能であるため、一方
の直線に沿った方向の可動板全体の移動は他方の直線に
沿って配設されたガイド筒とガイドロッドとにより防止
され、ガイド筒とガイドロッドとの本来の機能である可
動板の位置決め,案内機能が損なわれることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
熱転写装置について図面に基づいて詳細に説明する。図
1において、10は支持型であり、12は押圧型であ
る。支持型10は支持台14に水平方向に移動可能に支
持されており、図示しない移動装置により、図示の退避
位置と、押圧型12の真下の作動位置とに移動させられ
る。一方、押圧型12は図2に示す昇降装置16に取り
付けられており、垂直方向に昇降させられる。昇降装置
16の詳細については後述する。支持型10が作動位置
に移動させられ、押圧型12が下降させられれば、支持
型10の被加飾物支持部材18に支持された被加飾物2
0の3次元形状を成す被加飾面22に、加熱された押圧
型12によって熱転写フィルム24が押圧され、熱転写
フィルム24にインク層で形成された被転写模様,被転
写色等が被加飾面22に転写され、加飾が行われる。
【0022】本実施形態において、被加飾物20は、図
3に示すように、長さ900mm,幅300mm,高さ50
mmの合成樹脂製のものであり、被加飾面22はそれの3
次元形状の凸面である。アルミニウム製の被加飾物支持
部材18の上端部が他の部分より被加飾物20の厚みだ
け小形にされ、被加飾物支持部26(図1参照)とされ
ている。被加飾物支持部26は、被加飾物20を被加飾
面22とは反対側の裏面28において支持する。
【0023】支持型10は、概して浅い箱形を成す第一
クランプ部材30を備え、第一クランプ部材30の底面
のほぼ中央部には被加飾物支持部材18が固定されてい
る。被加飾物支持部材18は4つの角部を備え、概して
角錐台状を成している。箱形の第一クランプ部材30の
内側底面が一般面34を成し、その一般面34から突部
としての被加飾物支持部材18が上方へ突出しているの
である。また、第一クランプ部材30の周壁の先端には
第一クランプ面36が形成されている。被加飾物支持部
材18には、図4および5に示すように、幅方向に貫通
して複数個のヒータ穴38が互いに平行にかつ等間隔に
形成されている。このヒータ穴38には、ヒータ40が
挿入されている。ヒータ40は電気ヒータであり、配線
41が各ヒータ40に連結されている。被加飾物支持部
材18には図示を省略する熱電対が取り付けられてお
り、ヒータ40と共にコンピュータを主体とする制御装
置44に接続されていて、被加飾物支持部材18の温度
が±1℃で正確に自動調整されるようになっている。ヒ
ータ40によって発生させられた熱は、被加飾物支持部
材18を経て被加飾物20の裏面28に熱伝導により伝
達される。ヒータ40が本発明における被加飾物支持部
材加熱装置を構成しているのである。
【0024】被加飾物支持部材18の周辺には、図示し
ない吸引孔が複数個形成され、バキューム装置42に連
通させられている。バキューム装置42は、第一クラン
プ部材30および被加飾物支持部材18と熱転写フィル
ム24とに囲まれた脱気空間を脱気する。バキューム装
置42は、図示しないバキュームタンクと、そのバキュ
ームタンク内の空気を吸引するバキュームポンプと、吸
引孔をバキュームタンクに連通させる脱気状態と大気に
連通させる開放状態とに切り換え可能な切換弁装置とを
備えており、切換弁装置の切換えにより上記脱気空間を
脱気したり、大気圧に戻したりする。バキューム装置4
2は、最初に脱気を5sec 続けて600mmHg程度の真空
度とした後、切換弁装置を開放状態として一旦真空度を
下げ(例えばほぼ大気圧に)、その後再び脱気を20se
c 続けるように制御装置44により制御される。
【0025】押圧型12を囲む位置には、図6に示すよ
うに、概して枠状を成す第二クランプ部材50が設けら
れている。第二クランプ部材50は、第一クランプ部材
30の第一クランプ面36に熱転写フィルム24の被加
飾模様等が形成された部分の周辺部を押し付けてクラン
プする。第二クランプ部材50は具体的には中空の部材
から成っており、それの底壁51の外側底面には、図7
に示すように、熱転写フィルム24に接触する第二クラ
ンプ面52を有するウレタンゴム層54が形成されてい
る。ウレタンゴム層54はJIS A形 スプリング式
試験機による硬度が40度のウレタンゴムから成り、6
mmの厚さを有している。このようにすれば、第二クラン
プ部材50が第一クランプ部材30の第一クランプ面3
6にクランプした時にウレタンゴム層54の弾性変形能
力が従来に比べて増加するため、熱転写フィルム24が
第一クランプ部材30と第二クランプ部材50とによっ
て安定して挟まれる。第二クランプ面52にフィルム屑
等が付着して摩擦係数が小さくなった場合でも、第一,
第二クランプ部材30,50の保持力の低下を少なくす
ることができる。したがって、バキューム装置42によ
る脱気の際、熱転写フィルム24が被加飾物側に容易に
引き込まれ過ぎて被加飾物20の被加飾面22に対応す
る部分にシワが発生することが回避される。
【0026】図8,9および10に示すように、第二ク
ランプ部材50の四隅にはエアシリンダ56が連結され
ている。エアシリンダ56は、支持台14に固定されて
おり、それのピストンロッド58の先端部が第二クラン
プ部材50に固定されている。第二クランプ部材50に
おいてエアシリンダ56の連結された位置に隣接してガ
イド穴が形成されるとともに段付き円筒状のガイド筒6
0が固定され、そのガイド筒60に支持台14に固定の
ガイドポスト62が嵌合されている。つまり、第二クラ
ンプ部材50は、ピストンロッド58の伸縮に伴ってガ
イド筒60およびガイドポスト62に案内されて昇降す
るのである。
【0027】第一,第二クランプ部材30,50の熱転
写フィルム24に対する接触面圧は、約0.02MPa
とされている。これによって、第一,第二クランプ部材
30,50の熱転写フィルム24に対する保持力が適正
となり、熱転写フィルム24が被加飾物20側に容易に
引き込まれ過ぎてしわが発生したり、逆に被加飾物側へ
の移動を拘束され過ぎ、伸びが過大となって加飾品質が
低下し、あるいは熱転写フィルム24が破損したりする
ことが良好に回避される。上記接触面圧の適正値は、被
加飾物の大きさ,3次元形状部分の深さ等によってそれ
ぞれ異なる。被加飾物の形状によっては、ゴム層の硬度
あるいは厚さのいずれか一方のみを変化させるか、また
は第一,第二クランプ部材の接触面圧を変化させるかの
いずれか一つのみを実行しても、第一,第二クランプ部
材による熱転写フィルムの保持能力を適正にすることが
できるが、すべてを適正化することにより最も良好な結
果が得られる。
【0028】押圧型12は、図11,12に示すよう
に、シリコンゴム層70および本体部74を備えてい
る。シリコンゴム層70は、被加飾物20の被加飾面2
2の形状に対応した形状の押圧面76を有しており、そ
のシリコンゴム層70が押圧面76とは反対側の裏面7
8において本体部74に支持されている。シリコンゴム
層70は被加飾物20の被加飾面22の形状に沿ってほ
ぼ一定の厚みを有するシェル状とされている。本体部7
4は、直方体状の部材に上述のシリコンゴム層70に覆
われる凹部が形成されたものであり、図11に示すよう
に、複数個のヒータ穴80が、互いに平行にかつ等間隔
に形成されており、それぞれに棒状ヒータ82(図1参
照)が挿入されている。本本体部74は、棒状ヒータ8
2によって構成される押圧面加熱装置を内蔵しているの
である。棒状ヒータ82によって発生させられた熱は、
本体部74を経てシリコンゴム層70に熱伝導により伝
達される。押圧型12の温度調整は、被加飾物支持部材
18と同様、熱電対を使用して制御装置44により行わ
れる。
【0029】図8,9に示すように、熱転写フィルム2
4は、第一クランプ部材30と第二クランプ部材50と
の間を通過して熱転写フィルム送り装置90によって保
持されている。熱転写フィルム送り装置90は、熱転写
フィルム24が巻かれた供給ローラ92と、その供給ロ
ーラ92に隣接した一対のガイドローラ94,95と、
熱転写フィルム24を巻き取る巻取ローラ96と、その
巻取ローラ96に隣接した一対のガイドローラ98,9
9と、ガイドローラ98,99と巻取ローラ96との間
に配設された送りローラ100および送り補助ローラ1
02とを備えている。
【0030】供給ローラ92は、その両端部が、支持台
14の側面に固定された一対の保持板104に回転可能
に保持されている。巻取ローラ96,ガイドローラ9
9,送りローラ100および送り補助ローラ102は、
各両端部が、一対の保持板108に回転可能に保持さ
れ、保持板108は保持板104とは反対側において支
持台14の側面に固定されている。ガイドローラ94,
95とガイドローラ98とは、第二クランプ部材50の
第二クランプ面52に固定された保持板110,112
に各両端がそれぞれ回転可能に保持されており、図9に
示す離間位置と、熱転写フィルム24が第一クランプ部
材30の第一クランプ面36に密着する被クランプ位置
との間で第二クランプ部材50と共に移動(昇降)させ
られる。
【0031】供給ローラ92には使用前の熱転写フィル
ム24がロール状に巻かれており、巻取ローラ96は、
ガイドローラ98,99に案内されつつ送りローラ10
0および送り補助ローラ102により送られた使用済み
の熱転写フィルム24をロール状に巻き取る。送りロー
ラ100には、送りモータ114が連結されており、巻
取ローラ96には、巻取モータ116が連結されてい
る。送りモータ114の駆動により使用済みの熱転写フ
ィルム24が送られると同時に、未使用の部分が供給ロ
ーラ92からガイドローラ94,95に案内されて供給
される。巻取モータ116は、緩みを防止しつつ熱転写
フィルム24の巻取りを行う。供給ローラ92が供給部
材を、ガイドローラ94,95,98および99がガイ
ド部材を、巻取ローラ96が巻取部材をそれぞれ構成し
ており、これらが送りローラ100,送り補助ローラ1
02,送りモータ114,巻取モータ116等と共に熱
転写フィルム送り装置90を構成しているのである。
【0032】図8ないし10に示すように、第二クラン
プ部材50の第二クランプ面52には、熱転写フィルム
24の長手方向に平行な方向に延びる一対のガイドレー
ル120,122が配設されている。ガイドレール12
0,122には、図示しないボールを介してガイドブロ
ック124,126とガイドブロック128とがそれぞ
れ係合させられており、ガイドレール120,122に
沿って軽快に移動可能とされている。
【0033】ガイドブロック124,126とガイドブ
ロック128とには、取付板130,132がそれぞれ
ボルトにより固定されている。取付板130は、長手方
向および幅方向において取付板132より大きくされて
おり、熱転写フィルム24の長手方向に平行な方向に隔
たった位置に配設された2個のガイドブロック124,
126を取り付けるに足る長さを有している。取付板1
30,132は熱転写フィルム24の幅方向に延びる連
結板134により互いに連結されている。
【0034】連結板134の下方において、円形断面を
有する一対の剥がし棒136,138が熱転写フィルム
の幅方向に延び、熱転写フィルムの長手方向に小距離を
隔てて互いに平行に配設されている。剥がし棒136,
138の各両端が保持板140,142によりそれぞれ
回転可能に保持され、それら保持板140,142がボ
ルトにより連結板134に固定されている。本実施形態
においては、ガイドレール120,122により一対の
ガイド部材が構成され、ガイドブロック124,12
6,取付板130と連結板134の保持板140が固定
されている部分とにより一方の移動部材が、ガイドブロ
ック128,取付板132と連結板の保持部材142が
固定されている部分とにより他方の移動部材が構成さ
れ、連結板134の中央部により連結部材を構成されて
いると解することができる。熱転写フィルム24は、剥
がし棒136と剥がし棒138との間を通過して熱転写
フィルム送り装置90に保持されている。剥がし棒13
6,138が剥がし部材を構成しているのである。
【0035】取付板130は連結装置144によりロッ
ドレスシリンダ146に連結されている。ロッドレスシ
リンダ146は、熱転写フィルム24の長手方向に延び
ており、その両端部と中央部とが固定板148により第
二クランプ部材50に固定されている。ロッドレスシリ
ンダ146は内部に図示しないピストンを長手方向に移
動可能に備えており、このピストンと外部部材150と
が図示しない結合機構により気密を保持しつつ結合され
ている。したがって、ピストンが移動すれば、外部部材
150および連結装置144を介して取付板130,連
結板134,剥がし棒136,138等が共に移動す
る。ガイドレール120,122,ガイドブロック12
4,126,128,剥がし棒136,138,ロッド
レスシリンダ146等により熱転写フィルム剥離装置が
構成されており、ロッドレスシリンダ146がそれの駆
動装置を構成しているのである。
【0036】ロッドレスシリンダ146はガイドブロッ
ク124,126側のみに設けられているのであるが、
ロッドレスシリンダ146の駆動力が連結板134によ
ってガイドブロック128側にも伝達され、ガイドブロ
ック124,126,128が一体的に移動する。ま
た、ガイドブロック124とガイドブロック126とが
熱転写フィルム24の長手方向に平行な方向に距離を隔
てて配設されていることにより、取付板130,132
および連結板134から成る剥がし棒保持台の水平面内
における傾きが防止され、ガイドブロック124,12
6とガイドブロック128とが同期して軽快に移動す
る。第二クランプ部材50のクランプ面52とは反対側
の面には、熱転写フィルム24の長手方向に平行な方向
に延びる一対のリブ152が突出させられている。リブ
152により第二クランプ部材50の曲げ剛性が高めら
れてクランプ時に第二クランプ部材50に撓みが発生す
ることが回避される。
【0037】図2,13および14に示すように、昇降
装置16は、支持板160,加圧シリンダ162,可動
板164,ガイドロッド166およびガイド筒168,
169を備えている。加圧シリンダ162のピストンロ
ッド170が支持板160を貫通して可動板164に連
結されている。支持板160は4本のガイドロッド16
6により支持台14に固定されており、それら4本のガ
イドロッド166は可動板164の四隅を貫通させられ
ている。可動板164は、矩形板状を成しており、押圧
型12を支持型10に対向する位置に保持している。加
圧シリンダ162のピストンロッド170の伸縮に伴
い、可動板164がガイドロッド166に案内されて昇
降することにより、押圧型12が支持型10に接近ある
いは離間する。
【0038】図15ないし19に示すように、可動板1
64に形成された長穴174にはガイド筒168,16
9の小径嵌合部175が嵌合されている。長穴174
は、可動板164の長手方向に平行な方向に長いもので
あり、ガイド筒168,169は長穴174の長手方向
に相対移動可能に可動板164に保持されている。ガイ
ド筒168,169は図18に示すように、概して有底
円筒状を成しており、その底壁にはガイドロッド166
が貫通する貫通穴176が形成されている。ガイド筒1
68,169の外周面には可動板164の長手方向に平
行な方向に2対の平面取りが施されて、それぞれ一対ず
つの第一平面178,第二平面180が形成されてい
る。第二平面180間の距離は第一平面178間の距離
よりやや大きくされており、その結果、第二平面180
を形成する部分が互いに平行に延びる一対のフランジ部
182となっている。そして、このフランジ部182が
押さえ部材184により押さえられることによって可動
板164の上面および下面からの浮き上がりを防止さ
れ、かつ、第一平面178が押さえ部材184の案内面
186に近接または接触させられることによって、ガイ
ド筒168,169は、ガイドロッド166の長手方向
に直角かつ可動板164の長手方向に平行な方向にのみ
移動可能な状態で可動板164に取り付けられている。
各押さえ部材184は位置決めピン187により可動板
164に対して位置決めされ、ボルト188により固定
されている。見方を変えれば、可動板164と押さえ部
材184とによって形成されたT字形断面の案内溝に、
ガイド筒168,169のT字形断面の被案内部が摺動
可能に嵌合されていると見ることもできる。
【0039】ガイド筒168,169の内周面には、ガ
イドブッシュ188が嵌合されており、ガイド筒16
8,169がガイドブッシュ188を介してガイドロッ
ド166に軸方向に摺動可能に嵌合されている。ガイド
筒168,169の開口部には、ガイドブッシュ184
を押さえるブッシュ押さえ190とカバー191とが固
定されおり、カバー191にはシール部材192が取り
付けられてガイドロッド166とガイドブッシュ184
との摺動面にごみ等が侵入することが防止されている。
【0040】このように可動板164とガイドロッド1
66との間にガイド筒168,169を設ければ、押圧
型12の本体部74に内蔵された棒状ヒータ82の熱が
押圧型12から可動板164に伝達されることにより可
動板164が熱膨張する間は、ガイド筒168,169
と可動板164との相対移動により可動板164の熱膨
張が許容される。一方、可動板164の温度が定常状態
となって可動板164の熱膨張が止まった状態では、ガ
イド筒168,169の小径嵌合175が長穴174の
各一端部に接触または近接し、ガイド筒168,169
の可動板164に対するそれ以上の相対移動が実質的に
防止される状態となる。可動板164には前述のよう
に、4個の長穴174が2個ずつ可動板164の長手方
向に並んで形成されているのであるが、それら2個ずつ
の長穴174同士の互いに近い側の端部にガイド筒16
8,169の小径嵌合175が接触または近接する状態
となるのであり、それによって、可動板164のガイド
筒168,169に対する長手方向の移動が防止される
こととなる。可動板164の温度が低い状態では、ガイ
ド筒168,169とガイドロッド166とによる可動
板164の位置決め機能は不十分であるが、可動板16
4の温度が定常状態となって可動板164の熱膨張が止
まった状態においては位置決め機能が十分となるのであ
り、ガイド筒168,169とガイドロッド166との
位置決め,案内機能の低下を回避しつつ、円滑な摺動を
確保し得るのである。
【0041】可動板164の長手方向が第六発明におけ
る第一方向、可動板164の幅方向が第二方向に相当す
るのである。可動板164は矩形であるため、矩形の幅
方向に平行な方向の熱膨張より長手方向に平行な方向の
熱膨張の方が大きい。可動板164は幅方向にも熱膨張
するのであるが、その熱膨張量は比較的小さく、幅方向
の熱膨張によってガイドロッド166とガイド筒16
8,169との円滑な摺動が妨げられることはなかった
ため、本実施形態においては、ガイド筒168,169
と可動板164との相対移動可能方向が可動板164の
長手方向とされたのである。
【0042】以上のように構成された熱転写装置による
加飾作業を説明する。熱転写フィルム24の供給ローラ
94と巻取ローラ96との間に渡された部分が被加飾物
支持部26から離間した離間位置にあり、支持型10が
退避位置にある間に、被加飾物20が被加飾物支持部2
6に載置される。シリコンゴム層70の押圧面76が本
体部74を介して棒状ヒータ82により加熱されてい
る。また、加飾作業は昼夜連続して行われ、可動板16
4の温度がほぼ定常状態に達しており、可動板164の
長手方向の移動はガイド筒168,169とガイドロッ
ド166とにより実質的に防止されているものとする。
【0043】まず、被加飾物20の表面の汚れが直鎖脂
肪族系の低沸点有機溶剤等で拭き取られ、図20に示す
ように、支持型10が作動位置に移動させられる。続い
て、図21に示すように、第二クランプ部材50が下降
させられるとともに、第二クランプ部材50に支持され
たガイドローラ94,95,98および剥がし棒13
6,138も下降させられ、熱転写フィルム24が被ク
ランプ位置に下降させらて第一,第二クランプ部材3
0,50にクランプされる。その後直ちに、バキューム
装置42によって、被加飾物支持部材18,熱転写フィ
ルム24および第一クランプ部材30により囲まれた脱
気空間が脱気され、熱転写フィルム24が僅かの伸びを
伴って被加飾物20の被加飾面22に密着させられる。
【0044】この時、バキューム装置42の脱気は、最
初に5sec 続けられた後、脱気空間が大気に連通させら
れて真空度がほぼ大気圧まで低下させられ、その後再び
20sec の脱気が続けられる。このように脱気の途中で
少なくとも1回真空度を低下させれば、熱転写フィルム
24を均等に伸ばすことができ、被加飾面22に対応す
る部分にシワが生じることや、一部が過度に伸ばされる
ことが良好に回避され、被加飾面22に良好に密着させ
られる。
【0045】上述のように熱転写フィルム24が被加飾
面22に密着させられた後、図22に示すように、直ち
に押圧型12が昇降装置16によって下降させられ、熱
転写フィルム24が、加熱された押圧面76によって被
加飾面22に押圧され、熱転写フィルム24に形成され
た被転写模様が被加飾面22に転写される。本実施形態
においては、熱転写フィルム24が被加飾面22にしわ
なく密着させられているため、被転写模様が良好に被加
飾面22に転写される。
【0046】5sec 程度で転写が終了した後、図23に
示すように、押圧型12と第二クランプ部材50とが上
昇させられる。押圧型12が支持型10より離間して
も、熱転写フィルム24の一部は、被加飾面22と第二
クランプ部材50の第二クランプ面52とに密着したま
まであり、この状態で送りモータ114が送りローラ1
00を回転させても熱転写フィルム24を巻き取ること
はできない。そこで、図24に示すように、巻取ローラ
96側の待機位置にある剥がし棒136,138がロッ
ドレスシリンダ146の駆動により供給ローラ92側に
向かって熱転写フィルム24の長手方向に移動させら
れ、第二クランプ部材50の第二クランプ面52と被加
飾物20の被加飾面22とに密着している熱転写フィル
ム24が自動的に剥がされる。この際、剥がし棒13
6,138は自由に回転するため、剥がし棒136,1
38の外周面と熱転写フィルム24との間には殆ど滑り
が生じず、剥がし棒136,138は熱転写フィルム2
4に対して軽快に相対移動する。
【0047】図25に示すように、剥がし棒136,1
38が供給ローラ92側にあるガイドローラ95の手前
まで移動させられることにより、熱転写フィルム24が
被加飾面22と第二クランプ面52とから完全に剥離さ
せられた後、送りモータ114および巻取モータ116
により送りローラ100および巻取ローラ96が回転さ
せられ、図26に矢印で示すように熱転写フィルム24
が送られ、未使用の部分が被加飾面22に対向させられ
るとともに使用済みの部分が巻取ローラ96に巻き取ら
れる。それと同時に、剥がし棒136,138が剥がし
時とは反対向きに巻取ローラ96側に向かって移動させ
られ、図27に示す元の待機位置に戻される。そして、
支持型10が退避位置へ移動させられて加飾が施された
被加飾物20が外される。さらに、加飾前の被加飾物2
0が新たに供給され、次の加飾作業に備えた待機状態と
なる。
【0048】従来は、図28に示すように熱転写フィル
ム24が手作業で剥がされていたが、本実施形態におい
ては、第二クランプ部材50の第二クランプ面52と被
加飾物20の被加飾面22との間を剥がし棒136,1
38が通過させられることによって、図29に示すよう
に、被加飾面22とクランプ面50とから熱転写フィル
ム24がそれぞれ剥離させられる。このようにすれば、
被加飾物20の格子部分等に残る熱転写フィルム24の
インク層のバリが少なくなり、仕上げ作業が容易とな
る。熱転写フィルム24の剥離後、バリ除去のために、
被加飾物20の格子部分等をスポンジ等で擦った後に掃
除機をかける仕上げ作業が行われるのであるが、この仕
上げ作業に要する時間が、図28に示す従来例において
は約60sec 秒要したのに対し、本実施形態では約30
sec に短縮できるのである。また、剥がし棒136,1
38は、上記のように簡単な構成で熱転写フィルム24
を被加飾面22から確実に剥がすことができる。
【0049】本実施形態では、剥がし棒136,138
が各両端部を取付板130,132および連結板134
を介してガイドブロック124,128に支持されるこ
とにより、安定して熱転写フィルム24の長手方向に移
動する。剥がし棒136,138の片側の端部のみを支
持させることも可能であるが、両端部を支持させる方
が、剥がし棒136,138の支持強度を高め易いので
ある。しかも、ガイドブロック124,126および取
付板130とガイドブロック128および取付板132
とは連結板134により強固に連結されており、かつ、
取付板130側には2個のガイドブロック124,12
6が熱転写フィルム24の長手方向に距離を隔てて配設
されているため、ロッドレスシリンダ146はガイドブ
ロック124のみを駆動するものでよく、剥がし棒13
6,138の駆動装置の構成を小形,簡略化することが
できる。また、外部部材150はロッドレスシリンダ1
46のほぼ全長にわたって移動可能であり、ロッドレス
シリンダ146を剥がし棒136,138の移動距離と
ほぼ同じ長さとすることができるため、この点からも駆
動装置を小形化することができる。
【0050】本実施形態においては、使用済みの熱転写
フィルム24は巻取ローラ96に巻き取られるため、そ
の取扱いが容易となり、しかも、収納面積が従来の1/
10以下になり、コンパクトに収納することができる。
従来、熱転写フィルムはシートクランプ部材によって保
持された後1回毎にフィルムカッタ等により切断されて
いたのであるが、本実施形態によれば、1回の加飾毎に
熱転写フィルム24を切断する工程を省略することがで
きる。さらに、熱転写フィルム24をセットするのに要
する時間を従来より短縮でき、作業の能率向上を図るこ
とができる。また、従来においては加飾済みの熱転写フ
ィルムを手作業で剥離しなければならなかったこともあ
って、1回の加飾作業に約65sec /枚の時間を要して
いたが、本実施形態においては、これらの作業を省略,
簡略にして作業時間を約45sec /枚と30%程度低減
することができるため、作業能率が向上し、安定的に大
量生産を行うことができる。
【0051】従来において、被加飾物の形状にもよる
が、押圧型は約5sec 程度接触するため、反りが非常に
発生し易かった。例えば、被加飾物198が図30に例
示するように長手方向に平行な一辺の側壁が欠けた形状
のものである場合には、図31に示すように反りが特に
発生し易かった。それに対し、本実施形態においては、
被加飾物支持部材18の温度は、押圧型12のそれより
かなり低くされているが、被加飾物20と被加飾物支持
部材18とが接触している時間が被加飾物20と押圧型
12との接触時間より長いため、押圧型12側から被加
飾物20に伝達されるエネルギーの量と被加飾物支持部
材18側から伝達されるエネルギーの量とがほぼ等し
く、被加飾物20に反りが発生することを良好に回避す
ることができる。被加飾物支持部材18を外部から熱放
射や熱伝導で加熱することも可能であるが、被加飾物支
持部材18の内部にヒータ40を設ければ、被加飾物支
持部材18を効率よく加熱することができる。また、被
加飾物支持部材18を必要に応じていつでも加熱するこ
とができる。
【0052】また、剥がし部材の駆動装置を、剥がし部
材の両端を支持して移動する2個の移動部材を同期して
移動させるものとすれば、それら移動部材を強固に連結
する必要がなくなる。例えば、図32に示す駆動装置を
使用するのである。図32において、スプロケット20
0,202が熱転写フィルム24の長手方向に平行な方
向に隔たった位置にそれぞれ配設されている。スプロケ
ット200,202にはチェーン204が巻きかけられ
ている。スプロケット200にはモータ206が連結さ
れている。熱転写フィルム24の幅方向に隔たった位置
にも、スプロケット200,202に対応してスプロケ
ット208,210が設けられており、それらにチェー
ン212が巻きかけられている。スプロケット200,
208は回転軸214で連結されているため、スプロケ
ット208はスプロケット200と同期して回転し、チ
ェーン204,212も同期して周回する。
【0053】これらチェーン204,212に2個の移
動部材216,218がそれぞれ連結されており、各々
ガイドレール220,222に案内されている。これら
2個の移動部材216,218間に2本の剥がし棒22
4,226が掛け渡されており、熱転写フィルムがこれ
ら剥がし棒224,226の間を通過せられる。このよ
うにすれば、移動部材216,218同士を強固に連結
したり、ガイドレール220,222による移動部材2
16,218の案内を、ガイドレール220,222を
含む平面内における移動部材216,218の回動を防
止し得るほど強固なものにする必要がなくなり、駆動装
置を簡略化し、安価に製造することが可能になる。
【0054】また、剥がし棒を回転自在とすること、断
面形状が円形のものとすること、および2本互いに平行
に設けることはいずれも望ましいことではあるが、不可
欠ではない。例えば、非円形断面の剥がし部材の表面に
4フッ化樹脂等の低摩擦材料の層を形成して熱転写フィ
ルムの摩擦抵抗を低減してもよく、また、熱転写フィル
ムが被加飾物にのみ付着する場合は熱転写フィルムと被
加飾物との間を通過する1個の剥がし部材を設ければよ
いのである。
【0055】前記実施形態においては、図15に示した
ようにガイド筒168(ガイド筒169についても同
様)が可動板164の長手方向のみに相対移動可能とさ
れていたが、図33および34に示すように、一対の押
さえ部材184の案内面186の間隔を第一平面178
間の間隔より僅かに広くして、ガイド筒168が可動板
164の幅方向にも小距離移動可能にしてもよい。可動
板164の温度が定常状態に達した状態で、一方の案内
面186と第一平面178とが互いに接触またはごく近
接するようにするのである。このようにすることによ
り、可動板164の長手方向のみならず幅方向の熱膨張
も許容して、ガイドロッドに対して一層軽快に摺動する
ようにすることができる。なお、可動板164の貫通穴
300は、前記長穴174の長さと同じ直径を有する円
形穴とすればよい。それによって、ガイド筒168の可
動板164の長手方向の相対移動可能距離を限定しつ
つ、可動板164の幅方向の必要な移動を許容すること
ができる。
【0056】さらに、図33および34に示す実施形態
とは逆に、押さえ部材184を可動板164の幅方向に
平行な方向に延びる状態で配設し、ガイド筒168のそ
れら押さえ部材184に対応する位置にフランジ部18
2を形成してもよい。このようにすれば、可動板164
の熱膨張が止まった状態においてガイド筒168と可動
板164との相対移動限度が、第一平面178と案内面
186との当接により規定されることとなり、可動板1
64の位置決め精度が向上する効果が得られる。押さえ
部材を、ガイド筒を四方から囲む状態で設け、可動板の
長手方向と幅方向との両方向の移動を同じ形態で許容
し、移動限度を同じ形態で規定することも可能である。
【0057】また、図35に示すように、ガイド筒40
0を、可動板164の中心から可動板164の板面に沿
って放射状に延びる直線に平行な方向に移動可能とする
ことも可能である。例えば、各一対ずつの押さえ部材4
02を上記直線に平行な方向に延びる状態で配設し、そ
れらにガイド筒400を案内させるのである。押圧型1
2は可動板164の中央部に取り付けられ、可動板16
4の温度は中央部が最も高く、周辺部ほど低くなるた
め、可動板164の中央部を固定したとすれば、4隅部
はほぼ上記放射状の直線に沿って移動することとなるた
め、ガイド筒400をその直線に平行な方向に移動可能
とすれば、可動板164の熱膨張を最も無理なく許容で
きることとなる。
【0058】しかも、各ガイド筒400と可動板164
との相対移動可能距離を限定しなくても、可動板164
の位置決め機能が失われることはない。それぞれ1本ず
つの対角線上に位置する2組ずつのガイド筒400およ
び押さえ部材402は、それらが位置している対角線に
直角な方向の可動板164の移動を防止する機能を有し
ており、かつ、2本の対角線は互いに交差しているた
め、結局、4組のガイド筒400および押さえ部材40
2によって可動板164のあらゆる方向の移動が防止さ
れることとなるのである。したがって、可動板164の
温度が上昇しつつある状態で加飾作業を行っても、押圧
型12と被加飾物支持部材18との相対位置に誤差が生
じることがなく、前記実施態様におけるように、可動板
164の温度が定常状態に達するのを待って作業を開始
する必要がない。
【0059】上記各実施形態においては、押さえ部材1
84,402はそれぞれ可動板164とは別体とされて
いたが、これらを可動板164と一体に形成することも
可能である。例えば、可動板164の4隅にブロックを
溶接等により固定し、それらブロックにT溝,アリ溝等
の案内溝を形成して、それら案内溝にガイド筒を摺動可
能に嵌合するのである。また、ガイド筒は、必ずしも4
隅に設ける必要はなく、可動板の長手方向の両端部にそ
れぞれ少なくとも1個設ければその案内機能を果たさせ
ることができる。
【0060】図36,37に示すように被加飾物支持部
材18の角部近傍にしわ取り用突部500を設けたり、
しわ取り用凹部を設けたりすることによって、熱転写フ
ィルム24の被加飾面に対応する部分にしわが生じるこ
とを相当程度抑制し得るのであるが、例えば、1日に5
00台以上連続して毎日生産する場合には、これら手段
によってもしわの発生を完全に防止することは困難であ
る。特に熱転写フィルムの基材がポリエステルであると
きにはしわが発生し易い。それに対し、前記実施形態に
おけるように、第二クランプ部材50にウレタンゴム層
54を形成し、第一,第二クランプ部材30,50によ
る接触面圧を適正にすることにより、しわ発生を良好に
抑制することができ、被加飾物によってはしわ取り用の
突部や凹部を省略することも可能となる。
【0061】前記実施形態においては、第二クランプ部
材50の第二クランプ面52に硬度40度で厚みが約6
mmのウレタンゴム層54が形成されていたが、ゴム層は
ウレタンゴム層に限定されるものではなく、また、硬度
も20度以上80度以下の範囲で選定すればよく、厚さ
も1mm以上10mm以下の範囲で選定すればよい。また、
ゴム層の弾性変形能力を他の手段で規定することも可能
である。例えば、ゴム層の表面に直径10mmの丸棒を押
しつけて、0.5mmくぼませるのに要する荷重の大きさ
が10N以下かつ0.1N以上であるゴム層というよう
に規定することも可能なのである。あるいは、ゴム層の
表面に直径10mmの丸棒の端面を押しつけた場合のくぼ
み量をそのときの面圧で除した圧縮係数が5mm/MPa 以
上かつ500mm/MPa 以下であるゴム層というように規
定してもよい。さらに、ゴム層を第二クランプ部材に代
えて、あるいは第二クランプ部材と共に、第一クランプ
部材に形成することも可能である。
【0062】前記実施形態においては、第一クランプ部
材30と第二クランプ部材50との接触面圧が約0.0
2MPaとされていたが、これを接触面圧ではなく、拘
束線の単位長さ当たりのクランプ力(接触力)で規定す
ることも可能である。第一,第二クランプ部材30,5
0は、熱転写フィルム24の周辺部を適度に拘束して、
熱転写フィルム24の被加飾物支持部材18側への移動
を適度に妨げるものであるから、第一,第二クランプ部
材30,50による熱転写フィルム24の拘束線の長
さ、例えば、第一,第二クランプ面36,52の接触面
の幅方向の中心を通る閉曲線の長さで、第一,第二クラ
ンプ部材30,50のクランプ力を割って得られる、拘
束線の単位長さ当たりのクランプ力を、0.3N/mmであ
るというように規定するのである。このようにすれば第
一,第二クランプ面36,52の接触面の幅の大小にか
かわらずクランプ力を適正な大きさにすることができ
る。
【0063】本発明に係る熱転写装置は、合成樹脂製の
3次元形状を有する被加飾物を主たる対象とするもので
あり、これに使用して最も有効なものであるが、3次元
形状以外の製品や、合成樹脂製以外の製品(例えば、金
属製のプレス製品)に使用することも可能である。その
他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した態様で本発明を実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明ないし第六発明に共通の一実施形態で
ある熱転写装置の要部を示す正面断面図である。
【図2】上記熱転写装置の昇降装置を示す側面図であ
る。
【図3】上記熱転写装置により加飾される被加飾物の一
例を示す斜視図である。
【図4】上記熱転写装置の被加飾物支持部材を示す平面
図である。
【図5】上記被加飾物支持部材の正面図である。
【図6】上記熱転写装置の第二クランプ部材を示す平面
図である。
【図7】上記第二クランプ部材の一部を示す正面断面図
である。
【図8】上記熱転写装置の要部を示す平面図(一部断
面)である。
【図9】上記熱転写装置の図8に示した部分の正面図
(一部断面)である。
【図10】上記熱転写装置の図8に示した部分の側面図
(一部断面)である。
【図11】上記熱転写装置の押圧型の斜視図である。
【図12】上記押圧型の正面断面図である。
【図13】図2に示した昇降装置の正面図である。
【図14】上記昇降装置の平面図である。
【図15】上記昇降装置の図2におけるA−A断面図で
ある。
【図16】上記昇降装置のガイド部の概略正面断面図で
ある。
【図17】上記ガイド筒の平面図である。
【図18】上記ガイド筒の正面断面図である。
【図19】上記ガイド筒の側面断面図である。
【図20】上記第一ないし第六発明に共通の熱転写装置
の作動状態を示す正面断面図である。
【図21】上記熱転写装置の別の作動状態を示す正面断
面図である。
【図22】上記熱転写装置のさらに別の作動状態を示す
正面断面図である。
【図23】上記熱転写装置のさらに別の作動状態を示す
正面断面図である。
【図24】上記熱転写装置のさらに別の作動状態を示す
正面断面図である。
【図25】上記熱転写装置のさらに別の作動状態を示す
正面断面図である。
【図26】上記熱転写装置のさらに別の作動状態を示す
正面断面図である。
【図27】上記熱転写装置のさらに別の作動状態を示す
正面断面図である。
【図28】従来の熱転写装置における熱転写フィルムの
剥離作業を示す正面断面図である。
【図29】上記熱転写装置における熱転写フィルムの剥
離動作を示す正面断面図である。
【図30】従来の熱転写装置によって模様が転写される
被加飾物の斜視図である。
【図31】上記被加飾物の加飾後の状態を示す斜視図で
ある。
【図32】第一ないし第六発明に共通の別の実施形態で
ある熱転写装置における剥がし部材の駆動装置を示す平
面図である。
【図33】第一ないし第六発明に共通の別の実施形態で
ある熱転写装置におけるガイド筒を示す平面図である。
【図34】図33に示したガイド筒の正面断面図であ
る。
【図35】第一ないし第六発明に共通の別の実施形態で
ある熱転写装置における可動板を示す平面図(一部断
面)である。
【図36】第一ないし第六発明に共通の実施形態である
各熱転写装置におけるしわ取り用突部を示す斜視図であ
る。
【図37】図36に示したしわ取り用突部の作用を示す
斜視図である。
【符号の説明】
12 押圧型 18 被加飾物支持部材 20 被加飾物 22 被加飾面 24 熱転写フィルム 30 第一クランプ部材 36 第一クランプ面 40 ヒータ 42 バキューム装置 50 第二クランプ部材 52 第二クランプ面 54 ウレタンゴム層 90 熱転写フィルム送り装置 92 供給ローラ 94,95,98,99 ガイドローラ 96 巻取ローラ 100 送りローラ 102 送り補助ローラ 120,122 ガイドレール 124,126,128 ガイドブロック 136,138 剥がし棒 146 ロッドレスシリンダ 150 外部部材 164 可動板 166 ガイドロッド 168,169,400 ガイド筒

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加飾物の被加飾面に熱転写フィルムを
    押圧型により押圧するとともに加熱することによって加
    飾を行う熱転写装置であって、 前記熱転写フィルムを前記被加飾物と前記押圧型との間
    を通して設定長さずつ送る熱転写フィルム送り装置と、 熱転写の実行により前記被加飾物に密着した熱転写フィ
    ルムと被加飾物との間を通過して移動し、熱転写フィル
    ムを被加飾物から剥がす剥がし部材を備えた熱転写フィ
    ルム剥離装置とを含むことを特徴とする熱転写装置。
  2. 【請求項2】 被加飾物を被加飾面とは反対側の裏面側
    から支持する被加飾物支持部材と、 熱転写フィルムを前記被加飾物の被加飾面に押圧する押
    圧面を有する押圧型と、 前記押圧面を加熱する押圧面加熱装置とを含み、前記被
    加飾面に熱転写フィルムを前記押圧型により押圧し、加
    熱することによって加飾を行う熱転写装置であって、 前記被加飾物支持部材を前記被加飾物を介することなく
    直接加熱する被加飾物支持部材加熱装置を含むことを特
    徴とする熱転写装置。
  3. 【請求項3】 被加飾物を3次元形状の被加飾面とは反
    対側の裏面側から支持する被加飾物支持部材と、 熱転写フィルムを前記被加飾物の被加飾面に押圧する押
    圧面を有する押圧型と、 前記熱転写フィルムの前記被加飾物に対応する部分の周
    辺部を、前記被加飾物支持部材および前記押圧型とそれ
    ぞれ同じ側から挟んで保持する一対のシートクランプ部
    材とを含み、被加飾物支持部材に支持された被加飾物の
    3次元形状の被加飾面に前記押圧型により熱転写フィル
    ムを押圧するとともに加熱することによって加飾を行う
    熱転写装置であって、 前記一対のシートクランプ部材の、前記熱転写フィルム
    に接触する面の少なくとも一方にゴム層が形成されたこ
    とを特徴とする熱転写装置。
  4. 【請求項4】 被加飾物を3次元形状の被加飾面とは反
    対側の裏面側から支持する被加飾物支持部材と、 熱転写フィルムを前記被加飾物の被加飾面に押圧する押
    圧面を有する押圧型と、 前記熱転写フィルムの前記被加飾物に対応する部分の周
    辺部を、前記被加飾物支持部材および前記押圧型とそれ
    ぞれ同じ側から挟んで保持する一対のシートクランプ部
    材とを含み、被加飾物支持部材に支持された被加飾物の
    被加飾面に前記押圧型により熱転写フィルムを押圧する
    とともに加熱することによって加飾を行う熱転写装置で
    あって、 前記一対のシートクランプ部材の前記熱転写フィルムに
    対する接触面圧が0.002MPa以上0.2MPa以
    下であることを特徴とする熱転写装置。
  5. 【請求項5】 被加飾物を3次元形状の被加飾面とは反
    対側の裏面側から支持する被加飾物支持部材と、 熱転写フィルムを前記被加飾物の被加飾面に押圧する押
    圧面を有する押圧型と、 概して容器状を成し、前記被加飾物支持部材を内部に収
    容するとともに底壁において支持し、かつ、周壁の先端
    に第一クランプ面を備えた第一クランプ部材と、 その第一クランプ部材の第一クランプ面と共同して、前
    記熱転写フィルムの前記被加飾物に対応する部分の周辺
    部を挟んで保持する第二クランプ面を備えた第二クラン
    プ部材と、 前記第一クランプ部材および前記被加飾物支持部材と前
    記熱転写フィルムとに囲まれた脱気空間を脱気してその
    脱気空間を負圧にし、熱転写フィルムを前記被加飾物の
    被加飾面に密着させるバキューム装置とを含む熱転写装
    置であって、 前記バキューム装置が前記脱気空間を脱気する際に途中
    で少なくとも1回真空度を低下させるバキューム装置制
    御装置を含むことを特徴とする熱転写装置。
  6. 【請求項6】 被加飾物を被加飾面とは反対側の裏面側
    から支持する被加飾物支持部材と、 熱転写フィルムを前記被加飾物の被加飾面に押圧する押
    圧面を有する押圧型と、 前記押圧面を加熱する押圧面加熱装置と前記押圧型を保
    持して前記被加飾物支持部材に接近,離間する可動板
    と、 その可動板に取り付けられた複数のガイド筒と、 それらガイド筒の各々と摺動可能に嵌合し、可動板の移
    動を案内する複数本のガイドロッドとを含み、前記被加
    飾物の被加飾面に熱転写フィルムを押圧するとともに加
    熱することによって加飾を行う熱転写装置であって、 前記複数のガイド筒の少なくとも1つが、前記可動板
    に、ガイドロッドの長手方向と直交する第一方向に相対
    移動可能である一方、その第一方向およびガイドロッド
    の長手方向の両方に直角な第二方向とガイドロッドの長
    手方向とには相対移動不能に取り付けられたことを特徴
    とする熱転写装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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