JPH08300684A - 固体インクジェット記録装置 - Google Patents

固体インクジェット記録装置

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JPH08300684A
JPH08300684A JP11453095A JP11453095A JPH08300684A JP H08300684 A JPH08300684 A JP H08300684A JP 11453095 A JP11453095 A JP 11453095A JP 11453095 A JP11453095 A JP 11453095A JP H08300684 A JPH08300684 A JP H08300684A
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JP
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ink
ink jet
recording
solid
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JP11453095A
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English (en)
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Genji Inada
源次 稲田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 常温にて実質的固体状態であるインクを加熱
溶融しノズルより液滴として吐出する複数のインクジェ
ットヘッドと、各々の該インクジェットヘッドへ各々対
応するインクを供給するインクタンクと、を有する固体
インクジェット記録装置において、複数の前記インクジ
ェットヘッドと前記インクタンクのうち、少なくとも前
記インクジェットヘッドは少なくとも複数個に断熱領域
により隔離されており、かつ各々の前記インクジェット
ヘッドの加熱領域は個別に加熱制御可能な加熱手段を有
する固体インクジェット記録装置。 【効果】 特定のインクジェットヘッドおよびインクタ
ンクのみを加熱し内部のインクを溶融し、使用しないイ
ンクを固体状態として保持することができるため、使用
しないインクの熱劣化の進行を防止することができ、ま
た断熱領域を隔離することで、個々のインクジェットヘ
ッドあるいはインクタンクのインクを加熱するための熱
効率を高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装
置、特に常温固体インクを加熱溶融し液滴として吐出し
て記録を行う固体インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、インクを微
小な液滴としてノズルより吐出し文字・図形等の記録を
行い、高精細な画像の出力、高速印字の手段として優れ
た利点を有している。また常温固体インクを加熱溶融し
液滴として吐出する記録(以下、固体インクジェット記
録)方法によって、より安定な画像を得ることが可能で
ある。
【0003】固体インクジェット記録方法ではインクを
液状態で保持するため、装置の運転時にはインクを50
〜150℃程度の高温に加熱し続ける必要があある。こ
のため、特にインクの流動を伴わない記録の待機が長時
間におよんだ場合、インクが熱劣化し、安定な液滴の吐
出ができなくなる場合がある。熱インクジェット記録方
法(特公昭61−59911〜4)により滴形成を行う
場合には、常温固体インク中に発泡可能な成分を含める
必要がある。通常発泡成分は揮発し易い性質をもつた
め、溶融した状態が長時間におよぶとインクの劣化が進
行し吐出不良を起こす危険がある。
【0004】そこで、インクタンクの温度制御に関する
技術として、記録時にはインクを融点以上の所定の記録
温度に加熱し、記録の待機時など液滴の吐出を休止して
いる間はインクを融点より低い待機温度に保持し、イン
クを固化する方法(特公平3−56665)が開示され
ている。これはインクが溶融時に比べ固体状態であれば
熱劣化が極めて少ないことに注目したものだと考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】ところでカラー固
体インクジェット記録装置は、例えば、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック色の常温固体インクを用い、各
々のインクはインクタンク内で加熱溶融され、供給をと
おして各インクに対応するインクジェットに供給され、
画像信号の印加により液滴として吐出される。すなわち
この場合は、インクジェットヘッドとインクタンクはイ
ンクの種類の数だけ使用される。インクの吐出タイミン
グは画像信号の種類により決まるため、通常、吐出タイ
ミングやインク消費量は各々のインクの色により相違す
る。
【0006】例えばカラー固体インクジェット記録装置
をマルチカラー画像の出力に用いる場合は4色全てのイ
ンクが使用される可能性がある。これに対しモノクロモ
ードでブラック色の文字記録に使用するような場合、ブ
ラック色のインクのみが吐出される。
【0007】一方、従来知られている固体インクジェッ
ト記録装置は、インクジェットヘッドとインクタンクが
分離している型と、1つのインクジェットヘッドと1つ
のインクタンクが一体のユニットとして形成されている
型に大別できるが、インクを加熱するための装置の温調
手段については、4つのインクジェットヘッドあるいは
4つのユニットが同一ヒータにより加熱される、金
属性キャリッジなど良熱伝導性部材で接続されている、
あるいは4つのインクジェットヘッドあるいは4つの
ユニットが合体し実質的1つのインクジェットヘッドあ
るいはユニットを形成し同一の温調ヒータにより加熱さ
れる、以上の3つの構造に分類できる。すなわち従来の
例によれば、インク色によらず全てのインクは同時に温
調される。
【0008】全てのインクを同時温調すると装置の温度
制御は簡単であるが、既に述べたようなマルチカラーモ
ードとモノクロモードを使い分けのようにインクの使用
頻度がインク色により偏る場合は、例え使用しないイン
クであっても加熱熔融される。ゆえにこの間に未使用イ
ンクは熱劣化が進行してしまう、という問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のごとき問
題点を解決するためになされたものである。
【0010】本発明は、常温にて実質的固体状態である
インクを加熱溶融しノズルより液滴として吐出する複数
のインクジェットヘッドと、各々の該インクジェットヘ
ッドへ各々対応するインクを供給するインクタンクと、
を有する固体インクジェット記録装置において、複数の
前記インクジェットヘッドと前記インクタンクのうち、
少なくとも前記インクジェットヘッドは少なくとも複数
個に断熱領域により隔離されており、かつ各々の前記イ
ンクジェットヘッドの加熱領域は個別に加熱制御可能な
加熱手段を有することを特徴とする固体インクジェット
記録装置である。 本発明によれば、所定の色のインク
のみを使用する場合に、該インクに対応するインクジェ
ットヘッドあるいはユニットをインク融点以上に加熱す
ればよく、その間、他の不使用インクは固体状態で保持
されるので、インクの熱劣化の進行を防止できる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を実施例により具体的に説明
する。本実施例はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク色の常温固体インクを各々インクジェットヘッドに供
給する記録装置において、各インクジェットヘッドが断
熱材と空気層により隔てられ、かつ各インクジェットヘ
ッドがインクを溶融するためのヒータを有する固体イン
クジェット記録装置である。なお、本実施例では各色別
々に加熱する場合で説明するが、例えばブラックと他の
カラー3色の二つに分離することも可能である。図1は
インクジェット記録装置の主要部の概略図である。キャ
リッジ102上には各々ブラック、シアン、マゼンタ、
イエロー色のインクを吐出するインクジェットヘッド1
01a,101b,101c,101dが所定の間隔で
設けられている。
【0012】各インクは染料と染料およびワックスの組
成が若干異なるが、融点はほぼ同じく約75〜85℃で
ある。例えばブラック色、マゼンタ色インクは以下の組
成による。 (ブラック) ラウリン酸 70wt% カルナバワックス 24wt% CI. Solvent-black 3 6wt% (マゼンタ) ラウリン酸 70wt% カルナバワックス 26wt% CI. Solvent-red 49 4wt% また、各インクジェットヘッドには、記録時に常温固体
インクを加熱溶融して保持し前記インクジェットヘッド
に該溶融インクを供給する第2のインクタンク116
a,116b,116c,116dが併設されている。
インク組成の違いにより各インク融点に若干の差はある
が、記録時には各インクジェットヘッドとも約100℃
の記録温度まで加熱される。
【0013】インクジェットヘッドは記録紙103に対
し片側あるいは両側に隣接するインクジェットヘッドと
は所定の間隔の隙間を有する。さらに各々のインクジェ
ットヘッドにはヒータ105a,ヒータ105b,ヒー
タ105c,ヒータ105dが接続されており、かつこ
れら4つのヒータは個別に駆動可能であるように設定さ
れている。また、各インクジェットヘッドあるいはイン
クタンクには1個以上の温度センサー(図示せず)が接
続され、ヒータと連動することでインクジェットヘッド
と第2のインクタンクの温調が可能である。
【0014】ペレット状の固体インクはインクの色毎に
第1のインクタンク103a,103b,103c,1
03dに収容されている。記録に伴い第2のインクタン
ク116内の溶融インクが消費され固体インクの新たな
供給が必要な場合には、キャリッジ102がインクタン
ク115に隣接するホームポジション位置Pに移動し、
例えば必要な量のブラック色のペレットが第1のインク
タンク115aから第2のインクタンク116aの供給
口(図示せず)に投下され供給される。また、ホームポ
ジションでは、各インクジェットヘッドのオリフィス面
はキャップ部材(図示せず)により例えば、待機時や固
体インクの供給時に封鎖され、ホームポジションにおけ
るオリフィス面へのゴミの付着などを防ぐ。
【0015】各インクを収容するインクジェットヘッド
および第2のインクタンクは図3のように一体に形成さ
れている。すなわちアルミニウム基板317、シリコン
基板上にノズル311と液室310と吐出手段(図示せ
ず)を有するチップ308、天板309、供給管を具備
するステンレスによるインクタンク316、およびヒー
タ305が熱伝導性の良好な接着剤にて接続されてい
る。この結果、ヒータ305はインクタンク316とイ
ンクジェットヘッド301をほぼ同時に加熱することが
できる。供給口306は固体インク供給時以外は蓋部材
(図示せず)により閉封される。
【0016】図3のように、インクジェットヘッドと小
型の第2のインクタンクを同時に温調する構成は、イン
クジェットヘッドとインクタンクを別の加熱手段により
個別に加熱制御する構成に比べ、構造や制御が簡単であ
る点で有利である。特に図1のようなカラー記録装置の
場合は有利である。
【0017】図2はキャリッジ上のインクジェットヘッ
ドおよび第2のインクタンクを説明する図である。イン
ク供給口206より供給された固体インクは、インクタ
ンク216内に貯蔵され、記録時にヒータ205の加熱
により溶融されインクタンク216内のインク供給管を
通してインクジェットヘッド201aに供給される。ま
た、インクタンク217aは金属キャリッジ202にガ
ラスの板状の断熱部材207を挟んで接合される。これ
はヒータ205aの熱がキャリッジ202をとおして隣
接するインクジェットヘッド201bあるいはインクタ
ンク216bに伝わることを防ぐためである。
【0018】図2の構成によれば、インクジェットヘッ
ド201aおよびインクタンク216aは、断熱材20
7と隙間212の空気層により隣接するインクジェット
ヘッド201bおよびインクタンク216bと隔離され
る。この結果、ヒータ205aを駆動しインクジェット
ヘッド201aとインクタンク216a内のインクを加
熱溶融する場合、ヒータ205aの駆動による熱は、輻
射成分を除き、隣接のインクジェットヘッド201bお
よびインクタンク216bには伝わらない。また通常輻
射による伝熱は接触による熱伝導に比べ小さいため、イ
ンク融点が50〜100℃、記録温度が、融点+(10
〜40)℃程度であれば、ヒータ205aの駆動により
隣接のインクジェットヘッド201bおよびインクタン
ク216b内のインクが溶融され、インクが熱劣化する
ことはない。
【0019】すなわち図2の構成によれば、インクジェ
ットヘッド201a内のブラック色のインクを加熱溶融
し保持しあるいは液滴としてオリフィス204から吐出
すると同時に、インクジェットヘッド201b内のシア
ン色のインクを固体として保持することができる。
【0020】図4は本発明による図2の構成を用いた固
体インクジェット記録装置の駆動シーケンスの具体例で
ある。図4ではマルチカラー記録の場合とブラック色の
みによるモノカラー記録の場合により記録手順が選択さ
れる。図4は全てのインクおよびインクジェットヘッ
ド、インクタンクに共通の手順である。
【0021】記録装置の電源がONされると各色の第2
のインクタンクとインクジェットヘッド内のインクの加
熱溶融、固体インクの供給、ノズル内の溶融インク排出
などのウォームアップ手順が実施される。ウォームアッ
プ後の待機時には全てのインクジェットヘッドとインク
タンクが同一の手順により保持される。
【0022】待機温度は約65〜70℃であり、4色全
てのインクが固化される。これにより、長時間にわたり
記録を行わない場合にはインクは固体状態で保持され、
劣化は防止される。
【0023】次に図8により記録手順いついて説明す
る。記録に際して記録装置のコントローラあるいは装置
の使用者のマニュアル操作により記録モードが選択され
る。マルチカラーモードによる記録を行う際には、4色
全てのインクの使用が予想されるため、ヒータ205
a,205b,205c,205dにより各々4つのイ
ンクジェットヘッドおよびインクタンクが加熱され、ブ
ラック、シアン、マゼンタ、イエロー色のインクが加熱
溶融され記録温度に到達したのち記録が開始される。
【0024】一方、モノカラーモードが選択されブラッ
ク色インクのみによる記録を行う場合、ヒータ205a
のみが駆動され、インクジェットヘッド201aとイン
クタンク206aが加熱され、ブラック色のインクが加
熱溶融され記録温度に到達したのち記録が開始される。
このとき他のヒータ205b,205c,205dは駆
動されず、かつ各々のインクジェットおよび各々の第2
のインクタンクは互いに断熱されているため、記録中で
もシアン、マゼンタ、イエロー色の各インクは固体状態
で保持することができる。
【0025】マルチカラーあるいはモノカラーモードに
よる印字の終了後、キャリッジ202は所定のホームポ
ジションに移動する。記録終了後、各モードにより加熱
溶融したインクは待機温度になるようにヒータの駆動
が制御され、図4のAで示された待機手順に移る。
【0026】また、記録あるいは待機時に第2のインク
タンク内のインク残量の不足が検知された場合は、各手
順を一時中断し、第1のインクタンクから固体インクの
供給を受ける。
【0027】以上の説明のとおり、本実施例ではインク
ジェットヘッドおよび第2のインクタンク毎に個別に制
御可能なヒータを有し、かつ互いに空気層と断熱材によ
りキャリッジ上で隣接する他のインクジェットヘッドな
どの熱源と隔てられているため、ブラック色のみを使用
する記録モードでは、インクジェットヘッド201aお
よびインクタンク216aのみを選択的に加熱しインク
を溶融可能であり、またこのとき隣接するインクジェッ
トヘッド201bなどのインクを溶融しないため、印字
中でも使用しない色のインクを固体状態で保持でき、こ
のため使用しないインクに含まれる揮発成分などが失わ
れることはなく、インクの熱劣化を防止することができ
る。
【0028】一方、加熱溶融されたインクについては、
液滴の吐出によるインクの流動により、熱劣化が進行し
たインクがノズル内に残留し吐出不良を起こす危険は少
ない。しかし記録画像の種類によっては、吐出頻度が少
なくインクの流動が十分でない場合は、記録中に定期的
に予備吐出などのインク排出を行うことも考えられる。
【0029】図8は、モノカラーモードで3色以下のイ
ンクを同時に用いるシーケンスに応用することもでき
る。なお断熱材207の材料としては、ガラス以外のセ
ラミックス、記録温度付近での耐熱性をもつ樹脂など、
あるいはこれらの複合材を用いてもよい。また気孔状の
空隙を内部に有するセラミックス材料を用いると、空隙
が熱の伝わりを抑え、より良好な断熱効果を得ることが
できる。また、インクジェットヘッド間の隙間212に
も上記の材質など等による断熱材を充填することも考え
られる。
【0030】(実施例2)本発明はライン型インクジェ
ット記録装置に用いることもできる。図5のライン型イ
ンクジェット記録装置は、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの常温固体インクを矢印方向に搬送される
記録紙503に向けて各々吐出するインクジェットヘッ
ド501a,501b,501c,501dを上から順
にアルミニウムのきょう体513に所定の間隔毎で固定
して有する。各インクジェットヘッドは図6の構造をも
つ。すなわち記録紙503に対向するオリフィス504
は記録幅の方向に画素ピッチに等しい間隔で並んで形成
される。インクは粒状のままインク供給口606より供
給され、下部に設けられたヒータ605によりインクジ
ェットヘッド601内で加熱溶融される。またインクジ
ェットヘッド601には断熱材607が接続され、断熱
材607はインクジェットヘッド601をきょう体51
3に固定する際の概略位置決めのガイドと固定手段を兼
ねる。
【0031】図7は4色のインクに対応する4つのイン
クジェットヘッドのきょう体との固定状態を記録紙の方
向からみた図である。固定の結果、インクジェットヘッ
ドは断熱材と空気層により他のインクジェットヘッドか
ら隔離される。すなわち、シアン色のインクを吐出する
インクジェットヘッド701bは両側の断熱材707b
によりきょう体713と隔てられ、また隙間712によ
りインクジェットヘッド701a,701cと隔てられ
る。
【0032】本構成によれば、例えばシアン、マゼン
タ、イエロー色のインクにより記録を行う場合、ヒータ
705b,705c,705dにより上記の3色のイン
クが加熱溶融され記録温度に保持される。しかしインク
ジェットヘッド701a内のブラック色のインクは固体
のまま保持することができ、ゆえに記録中のブラック色
インクの熱劣化を防止できる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数の種類の常温固体インクを用いるインク
ジェット記録装置において、インクジェットヘッドを空
気層、断熱材料などの断熱領域により少なくとも複数個
に隔離し、また個々のインクジェットヘッドの加熱領域
にそれぞれ個別に加熱手段を併設することで、モノカラ
ー記録などのように特定のインクのみを液滴として吐出
させる場合、該特定のインクに対応するインクジェット
ヘッドおよびインクタンクのみを加熱し内部のインクを
溶融し、これに対し、使用しないインクを固体状態とし
て保持することができるため、使用しないインクの熱劣
化の進行を防止することができる。
【0034】また断熱領域により隔離することで、個々
のインクジェットヘッドあるいはインクタンクのインク
を加熱するための熱効率を高めることが可能である。ゆ
えに熱劣化しにくい組成のインクを用いる場合には、本
発明の構成を用いることで効率的なインク加熱をできる
効果があり、ゆえに本発明に記録モードによらず記録時
には常に全てのインクを溶融する方法を用いても構わな
い。
【0035】さらに融点などの熱的な物性が異なるイン
クを同一の記録装置で併用する場合であっても、本発明
によればインク毎に適切な温調を行うことができ、また
それにより他のインクに熱的な影響を及ぼすことなく、
コストなどの点で併用するインクの選択の幅を広げるこ
とができる。
【0036】なお、本発明は上記の実施例のインクジェ
ット記録装置、インクジェットヘッド、インク供給系あ
るいは断熱材の具体的な形状や構成その他の数値に限定
されるものではない。例えば、本発明は4色インクジェ
ット記録装置に限らず、同色の発色成分すなわち染料や
顔料を含みその含有量が異なる濃淡インクを用いる記録
装置においても、濃淡インクを各々別の色のインクをみ
ることにより適用可能である。
【0037】また本発明の思想に沿うものであれば、断
熱材の具体的な形状や材料を上記の実施例のみに限定す
る必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体インクジェット記録装置の主要部の概略
図。
【図2】本発明の実施例のインクジェットヘッドおよび
タンクの構成を説明するための図。
【図3】本発明の実施例のインクジェットヘッドおよび
タンクの構成を説明するための図。
【図4】図2の構成を用いたシーケンスの一例。
【図5】固体インクジェット記録装置の主要部の概略
図。
【図6】本発明の他の実施例のインクジェットヘッドの
構成を説明するための図。
【図7】本発明の他の実施例のインクジェットヘッドの
構成を説明するための図。
【図8】図2の構成を用いたシーケンスの一例。
【符号の説明】
101a〜101d インクジェットヘッド 102 キャリッジ 103 記録紙 105a〜105d インクジェットヘッド 115a〜115d 第1のインクタンク 116a〜116d 第2のインクタンク 201a〜201d インクジェットヘッド 202 キャリッジ 204 オリフィス 205a〜205d ヒーター 206a〜206d インク供給口 207 断熱部材 212 隙間 216a〜216d 第1のインクタンク 301 インクジェットヘッド 305 ヒータ 308 チップ 309 天板 310 液室 311 ノズル 316 インクタンク 317 アルミ基板 501a〜501d インクジェットヘッド 503 記録紙 504 オリフィス 517 きょう体 601 インクジェットヘッド 605 ヒータ 606 インク供給口 607 断熱部材 701a〜701d インクジェットヘッド 705a〜705d ヒータ 707b 断熱部材 712 隙間 713 きょう体 717 アルミ基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温にて実質的固体状態であるインクを
    加熱溶融しノズルより液滴として吐出する複数のインク
    ジェットヘッドと、各々の該インクジェットヘッドへ各
    々対応するインクを供給するインクタンクと、を有する
    固体インクジェット記録装置において、複数の前記イン
    クジェットヘッドと前記インクタンクのうち、少なくと
    も前記インクジェットヘッドは少なくとも複数個に断熱
    領域により隔離されており、かつ各々の前記インクジェ
    ットヘッドの加熱領域は個別に加熱制御可能な加熱手段
    を有することを特徴とする固体インクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 供給路で接続されたインクジェットヘッ
    ドとインクタンクを同時に加熱制御することを特徴とす
    る特許請求範囲第1項記載の固体インクジェット記録装
    置。
JP11453095A 1995-05-12 1995-05-12 固体インクジェット記録装置 Pending JPH08300684A (ja)

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JP11453095A JPH08300684A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 固体インクジェット記録装置

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