JPH08300515A - 炭酸飲料瓶用キャップの製造方法及び炭酸飲料瓶用キャップ - Google Patents
炭酸飲料瓶用キャップの製造方法及び炭酸飲料瓶用キャップInfo
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- JPH08300515A JPH08300515A JP7137453A JP13745395A JPH08300515A JP H08300515 A JPH08300515 A JP H08300515A JP 7137453 A JP7137453 A JP 7137453A JP 13745395 A JP13745395 A JP 13745395A JP H08300515 A JPH08300515 A JP H08300515A
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Abstract
よくバラツキなく大量に経済的に成形する炭酸飲料瓶用
キャップの製造方法を提供する。 【構成】 外栓を成形するためのキャビティを設けた固
定側金型に移動側金型を差し入れ、このキャビティ内に
合成樹脂を注入して外栓を成形する第1工程と、キャッ
プを成形するためのキャビティを設けた別の固定側金型
に上記第1工程で成形した外栓を移し変え嵌め込んで、
別の移動側金型を該外栓の中に差し入れ、合成樹脂を注
入して中栓を該外栓の上部内面に融着させて成形し、外
栓と中栓を一体化させる。
Description
他の炭酸飲料瓶用キャップの製造方法に関する。
ャップは公知である。このキャップは、外栓と中栓とを
一体化した蓋であって、外栓の内面がラムネ瓶口の外面
と係合し、中栓がラムネ瓶口に挿入されて、中栓の内面
に設けた突起部がラムネ玉を支えて、瓶口を密封してい
た。
プは、その外栓を瓶口に被せて掛着するが、その際、炭
酸ガスによる内圧に対抗できる強度を有する構成材と、
その成形の際の適切な条件設定とが求められる。そのた
め、外栓は硬質プラスチック材により成形されていた。
中栓は瓶口の中で外栓と共働して、ラムネ玉が飛び出さ
ないようにラムネ玉を支えていた。一方、飲用の際には
このラムネ玉を瓶中に突き落とすから、この二つの作用
を満足させるために、中栓には適切な柔軟性を有する構
成材と、その成形の際の適切な条件設定とが求められ
る。そのため、中栓は柔軟性を有するプラスチック材に
より成形されていた。
とともに、この一体化したキャップを適切な条件設定に
よって精度よくしかもバラツキなく大量に経済的に成形
する製造方法が重要な課題になる。さらに、このキャッ
プは、成形温度や流動特性の異なる硬質プラスチック材
と柔軟性を有するプラスチック材とを使い分けてそれぞ
れの成形条件に合わせて成形しなければならないという
問題点があった。本発明は、ラムネ飲料等の炭酸飲料の
瓶を封緘するキャップを精度よくバラツキなく大量に経
済的に成形する新規な炭酸飲料瓶用キャップの製造方法
を提供するとともに、この新規な製造方法によって製造
される新しい炭酸飲料瓶用キャップを提供することを目
的とする。
めになされた本発明方法は、外栓を成形するためのキャ
ビティを設けた固定側金型に移動側金型を差し入れ、こ
のキャビティ内に合成樹脂を注入して外栓を成形する第
1工程と、キャップを成形するためのキャビティを設け
た別の固定側金型に上記第1工程で成形した外栓を移し
変え嵌め込んで、別の移動側金型を該外栓の中に差し入
れ、合成樹脂を注入して中栓を該外栓の上部内面に融着
させて成形し、外栓と中栓とを一体化させてキャップを
成形することを特徴とする。
は柔軟性を有する合成樹脂を用いて成形するとともに、
外栓と中栓との間に瓶口の受容部を形成し、中栓にラム
ネ玉を気密に収められるように中栓を成形することを特
徴とする。
側金型に移動側金型を差し入れ、このキャビティ内に合
成樹脂を注入して外栓を成形する第1工程と、キャップ
を成形するためのキャビティを設けた別の固定側金型に
上記第1工程で成形した外栓を移し変え嵌め込んで、別
の移動側金型を該外栓の中に差し入れ、合成樹脂を注入
して中栓を該外栓の上部内面に融着させて成形し、外栓
と中栓とを一体化させてキャップを成形するようにして
あるから、第1工程に用いる金型は硬質合成樹脂を成形
するのに適した成形温度と流動条件に設定でき、第2工
程に用いる金型は柔軟性を有する合成樹脂を成形するの
に適した成形温度と流動条件に設定できるので、成形加
工を連携して行うことにより、キャップを成形加工する
ことができる。
1乃至図5を用いて説明する。先ず図5により、本発明
製造方法によって成形した炭酸飲料瓶用キャップ1を説
明する。このキャップ1は、第1工程において硬質合成
樹脂を用いて成形した外栓2と、第2工程においてこの
外栓2の上部内面5に融着して成形した柔軟性を有する
中栓6とが一体となって成形されている。
り、その僅かに外向きに湾曲した上面4の中心には上部
開口縁3によって小円状の上部開口が形成され、その下
部には下部開口縁3’によって長い口径の下部開口が形
成されている。また、中栓6は筒状に成形してあり、そ
の上下の開口が外栓2の上部開口と下部開口とにそれぞ
れ相対している。外栓2の内面と、中栓6の外面との間
の隙間は瓶口の受容部17である。また、中栓6の内面
には、この内面を周回する角部19と断面V字状の突起
部20とを間隔をおいて形成してある。この角部19と
突起部20とはラムネ玉を気密に挟持して中栓6に収め
るためのものである。外栓2は低圧重合法の高密度ポリ
エチレン樹脂を硬質合成樹脂として用い成形してあり、
中栓6は高圧重合法の低密度ポリエチレン樹脂とポリオ
レフィン系高密度樹脂との等分混合樹脂を柔軟性を有す
る合成樹脂として用い成形してある。なお、外栓と中栓
を構成する合成樹脂は上記例に限らない。例えば、適切
な性質や性能を有するコンパウンドを用いてもよい。
用いる固定側金型7と移動側金型9とを示す。固定側金
型7には外栓2を成形するためのキャビティ8をほぼ椀
状に形設してあり、このキャビティ8の中央部に円形の
小突部13を設けてある。この固定側金型7に、円柱状
の移動側金型9が固定側金型7に接した製品突出プレー
ト10を貫通して、その先端部の成形型11をキャビテ
ィ8に差し入れてあり、この成形型11の先端部に設け
た拡径部12から突設した円形の小突部12Cが上記小
突部13の先端面と当接している。
脂をキャビティ8に注入するためのスプルー14を、小
突部13を貫通して設けてあり、このスプルー14は移
動側金型9の小突部12Cを貫通し、その先端16が移
動側金型9の拡径部12に進入した細長い孔状をなして
ある。このスプルー14は、その先端部にランナーゲー
ト21、21を連通して相反する向きに形成してあり、
その先端細孔を移動側金型9の小突部12Cの周面上端
に開口させてある。このランナーゲート21、21の先
端細孔間の距離が外栓2の上面4の開口の口径に相当す
る。
ナーゲート21を経てキャビティ8に注入し、所定の温
度で成形すれば、固定側金型7と移動側金型9との共働
により外栓2を成形できる。図3は、上記により成形し
た外栓2を、常法に従って移動側金型9を成形品ととも
に引き出してから、固定側金型7から取り出したままの
状態を示す。注入口を抜き去って外栓2の成形が終了す
る。
に移し変え、別の移動側金型23との共働により、炭酸
飲料瓶用キャップ1を成形する第2工程を図2に沿って
説明する。この固定側金型22のキャビティ8の中央部
に円形の突部13Aを設けてある。一方、移動側金型2
3は、製品突出プレート10を貫通した円筒状のコアス
リーブピン25と、このコアスリーブピン25に挿通し
た円柱状のコアピン26とにより形成してある。図2
中、外栓2はその上面4の開口を、上記突部13Aに嵌
め込んで、外栓2全体を固定側金型22のキャビティ8
に嵌め入れてある。そこで、外栓2の上部内面5が上記
のコアスリーブピン25の先端とコアピン26の先端と
に相対している。外栓2の中に差し入れたコアスリーブ
ピン25のリング状の幅狭の先端面25Aは、上部内面
5の外周縁に当接しており、同じくコアピン26の小円
状の先端面は、上部開口縁3と突部13Aの下面に当接
している。
の外面を形成し、同じくコアピン26の外面が中栓6の
内面を形成する。コアスリーブピン25の内面の上端部
は拡径部になっており、この内面はその上端部に連なっ
た段差27、段差28によって下方に向かって順次縮径
している。コアピン26の上部の外面には、この外面を
周回する内向き角部29と、この角部29と間隔をおい
た下方に同じく外面を周回する断面V字状の溝条30を
形成してある。この内向き角部29は上記内周面の拡径
部の近傍と相対しており、溝条30は段差28より下方
の最縮径部に相対している。上記の構成により、図5図
示の通り、中栓6の外面は、上記の拡径部、段差27、
段差28の順に下方に向かって縮径している。また、内
向き角部29が中栓6の内面の角部19を形成し、溝条
30が同じく断面V字状の突起部20を形成している。
形成してあり、このスプルー14は固定側金型22の突
部13Aを貫通し、移動側金型23のコアピン26の先
端部に進入している。そこで、スプルー14はコアピン
26の先端部にランナーゲート24を連通して設けてあ
り、その先端細孔はコアピン26の上記先端部の周面で
内向き角部29と溝条30とのほぼ中間位置に開口させ
てある。上記スプルー14から柔軟性を有する合成樹脂
をランナーゲート24を経て、コアスリーブピン25と
コアピン26及び外栓2の上部内面5とにより囲まれた
区画に注入し所定の温度で成形すれば、中栓6のフラン
ジ状の上端拡径部の幅広リング状の上面6Aが、外栓2
の上部内面5と融着し、外栓2と中栓6とが一体化した
炭酸飲料瓶用キャップ1を成形できる。図4は、上記に
より成形したキャップを常法に従って固定側金型22か
ら取り出したままの状態を示す。ここから注入口を抜き
去って、炭酸飲料瓶用キャップ1の成形が終了する。
プの製造方法の別の実施例が示してある。この別の実施
例に示す方法は、基本的には図1及び図2に示した方法
と同様であり、従って図1及び図2に示した符号と同一
符号を付した部分は同一部材である。この図6及び図7
に示した実施例の特徴とするところは、第1工程の移動
金型9の上部拡径部の上面周縁に、リング状の凸条30
を設けてあり、これによって外栓2の上部内面5の周縁
にリング状の凹溝31を形成することである。そして図
7に示す第2工程では、外栓2の上記凹溝31中にコア
スリーブピン25の先端25Aを介入させ、これによっ
て、中栓を構成する柔軟性を有する合成樹脂の注入の
際、コアスリーブピン25の先端25A部位からの樹脂
の逃げを防止すると共に、中栓6の上面6Aと外栓2の
上部内面5との圧着度を高め、これらの間の融着を強く
したものである。
によって製造された本発明炭酸飲料瓶用キャップの断面
が示してある。この図8に示された本発明炭酸飲料瓶用
キャップは、基本的には図5に示されたキャップと同様
なものであるから、図5と同一符号をもって示した部分
は同一部分を示す。そしてこの図8に示される本発明炭
酸飲料瓶用キャップの特徴とするところは、外栓2の内
部上面6Aの周縁であって中栓2の外栓の内部上面に融
着された上縁に接してリング状の凹溝31が形成されて
いる点である。即ち、製造時に外栓の該凹溝31内にコ
アスリーブピンの先端25Aを介入し、中栓樹脂注入時
の樹脂の逃げを防止し、中栓と外栓との圧着強度が高め
られ、これらの一体化が強固になされていることが特徴
である。
は、外栓を成形するためのキャビティを設けた固定側金
型に移動側金型を差し入れ、このキャビティ内に合成樹
脂を注入して外栓を成形する第1工程と、キャップを成
形するためのキャビティを設けた別の固定側金型に上記
第1工程で成形した外栓を移し変え嵌め込んで、外栓が
セットされたままの状態の固定側金型に別の移動側金型
を該外栓の中に差し入れ、合成樹脂を注入して中栓を該
外栓の上部内面に融着させて成形し、外栓と中栓とを一
体化させてキャップを成形するようにしてあるから、外
栓と中栓とを一体化した炭酸飲料用キャップを容易に製
造できる効果を有する。また、外栓を成形する第1工程
と、中栓を外栓に融着して成形する第2工程との成形条
件を、それぞれ別々に設定し管理して成形装置を運転で
きる効果も有する。
の合成樹脂各々に適した成形条件を別々に設定し、この
条件を維持したまま炭酸飲料瓶用キャップを成形できる
から、工程が少なくてすみ、精度よく成形でき外形や寸
法にバラツキのない製品を高い歩留りで連続的に製造で
きる効果を有する。
工程を示す断面図
示す断面図
示す断面図
プを示す断面図
実施例の第1工程を示す断面図
明炭酸飲料瓶用キャップの断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 外栓を成形するためのキャビティを設け
た固定側金型に移動側金型を差し入れ、このキャビティ
内に合成樹脂を注入して外栓を成形する第1工程と、キ
ャップを成形するためのキャビティを設けた別の固定側
金型に上記第1工程で成形した外栓を移し変え嵌め込ん
で、別の移動側金型を該外栓の中に差し入れ、合成樹脂
を注入して中栓を該外栓の上部内面に融着させて成形す
る第2工程とからなり、外栓と中栓とを一体化させてキ
ャップを成形することを特徴とする炭酸飲料瓶用キャッ
プの製造方法。 - 【請求項2】 上記第1工程の移動側金型の上部拡径部
の上面周縁にリング状の凸条を設けて外栓の上部内面の
周縁にリング状の凹溝を形成し、このリング状の凹溝内
に上記第2工程の別の移動側金型を構成するコアースリ
ーブピンの先端を介入するようにしてあることを特徴と
する上記請求項1記載の炭酸飲料瓶用キャップの製造方
法。 - 【請求項3】 外栓は硬質合成樹脂を用いて成形し、中
栓は柔軟性を有する合成樹脂を用いて成形するととも
に、外栓と中栓との間に瓶口の受容部を形成し、中栓に
ラムネ玉を気密に収められるように中栓を成形すること
を特徴とする請求項1又は2記載の炭酸飲料瓶用キャッ
プの製造方法。 - 【請求項4】 硬質合成樹脂からなり、中心に上部開口
を有し、倒立椀状に形成された外栓と、該外栓より柔軟
な合成樹脂からなり、該外栓の上部内面に一体的に融着
した略筒状の中栓とからなり、該外栓の上部内面の周縁
に該中栓の上部と接する凹溝が形成されていることを特
徴とする炭酸飲料瓶用キャップ。 - 【請求項5】 上記凹溝内に移動側金型が介入され、注
入された中栓用合成樹脂の逃げが阻止され、中栓の外栓
への圧着が強力になされた上記請求項4記載の炭酸飲料
瓶用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7137453A JP2939898B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 炭酸飲料瓶用キャップの製造方法及び炭酸飲料瓶用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7137453A JP2939898B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 炭酸飲料瓶用キャップの製造方法及び炭酸飲料瓶用キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300515A true JPH08300515A (ja) | 1996-11-19 |
JP2939898B2 JP2939898B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=15198967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7137453A Expired - Lifetime JP2939898B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 炭酸飲料瓶用キャップの製造方法及び炭酸飲料瓶用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939898B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002179116A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Mikasa Sangyo Kk | ラムネ瓶用キャップ |
JP2008296980A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ヒンジキャップ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN202358459U (zh) | 2011-11-03 | 2012-08-01 | 苏打史柏高国际有限公司 | 一种汽水制造装置 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7137453A patent/JP2939898B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002179116A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Mikasa Sangyo Kk | ラムネ瓶用キャップ |
JP2008296980A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ヒンジキャップ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2939898B2 (ja) | 1999-08-25 |
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