JPH08300455A - 多層・多色用ブロー成形機 - Google Patents

多層・多色用ブロー成形機

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JPH08300455A
JPH08300455A JP10504095A JP10504095A JPH08300455A JP H08300455 A JPH08300455 A JP H08300455A JP 10504095 A JP10504095 A JP 10504095A JP 10504095 A JP10504095 A JP 10504095A JP H08300455 A JPH08300455 A JP H08300455A
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JP
Japan
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resin
layer
blow molding
passage
manifold
Prior art date
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Application number
JP10504095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takatori
宏幸 高取
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08300455A publication Critical patent/JPH08300455A/ja
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出ユニットとダイスを結ぶ樹脂通路を交換
するだけで成形目的に柔軟に対応可能な多層・多色用ブ
ロー成形機を提供する。 【構成】 ダイスハウジングに同軸的に分割マンドレル
を内挿する。前記分割マンドレルの外周には射出ユニッ
トからの樹脂流入口から180°反対側の合流部に向っ
てマニホールドを形成した多層・多色用ダイスを用いる
とともに、前記樹脂流入口と第1および第2射出ユニッ
ト間に変換自在な樹脂通路を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層・多色用ブロー成形
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂製の中空容器は、成形型に
挟まれたパリソン内に加圧空気を吹込んで成形するブロ
ー成形により形成することが行われているが、このブロ
ー成形においては、単一の樹脂では足りない特性を補う
ために複数の樹脂層を積層してなる多層パリソンが用い
られることがある。こうして積層された多層パリソンの
横断面は各層毎に全周多層化構造を有する多層パリソン
を形成していた。
【0003】従来、このような多層用ブロー成形装置と
して図13に示すようなものが知られている。ここで従
来の多層用ブロー成形装置について述べる。
【0004】図13には、多層ブロー成形機の断面図が
示されており、押出機、アキュムレータおよびパリソン
射出ダイスが示されている。まず、ダイス10は角形ブ
ロックからなるダイスハウジング12を有しており、そ
の縦中心線に沿ってほぼ円形断面の貫通透孔14が穿設
されている。このような貫通透孔14は、その途中から
ダイスハウジング12の下端面に至るにしたがって内径
が順次縮径された状態でダイスハウジング12の下端面
に開口している。
【0005】前記ダイスハウジング12内には、貫通透
孔14より小径に形成されたマンドレル16が挿通され
ている。当該マンドレル16は、ダイス10の中心部に
位置する円形状の主マンドレル16cと、主マンドレル
16cの外周部に位置する内部リングマンドレル16b
と、最外層に位置する外部リングマンドレル16aを、
同軸的に3層構造とした形状に構成されている。すなわ
ち、ダイスハウジング12内には、貫通透孔14より小
径に形成された円筒状の外部リングマンドレル16aが
配設され、当該外部リングマンドレル16aの外周面と
貫通透孔14の内周面の間に内部リングマンドレル16
bの下端部に至る長さの樹脂通路18が形成されてい
る。
【0006】また、主マンドレル16cの途中から下端
面までの外周面を円形状に刻設して当該内部リングマン
ドレル16bの内周面との間に樹脂通路20を形成して
いる。さらに、内部リングマンドレル16bの途中から
下端面までの外周面を円形状に刻設して当該外部リング
マンドレル16aの内周面との間に樹脂通路21を形成
している。ダイスハウジング12下方の貫通透孔14の
縮径部14aとマンドレル16間には樹脂吐出口28に
至る長さの混成樹脂通路22が形成されている。
【0007】マンドレル16の下部は貫通透孔14の縮
径部に応じて先端が絞り形成されているが、特に先端部
分にはマンドレル16から出入り可能にパリソンコント
ロールコア16dが装着されている。当該パリソンコン
トロールコア16dの先端には、貫通透孔14の開口に
臨み、貫通透孔14の開口との間で円形リング状の樹脂
吐出口28を形成するマンドレルリップ29が一体的に
設けられている。したがって、パリソンコントロールコ
ア16dの出入り量を変更することで、樹脂吐出口28
のダイギャップを任意に変更することができるようにな
っている。
【0008】ダイギャップの変更はダイスハウジング1
2上に立設された支持プレート24に固設されているコ
ントロールシリンダ30の駆動により可能とされ、この
ため、コントロールシリンダ30とパリソンコントロー
ルコア16dとを連結するロッド32を主マンドレル1
6cに貫通させている。
【0009】一方、ダイス10には外層用樹脂13aを
供給する外層用樹脂供給装置40と、中間層用樹脂13
bを供給する中間層用樹脂供給装置50と、内層用樹脂
13cを供給する内層用樹脂供給装置60がそれぞれ取
付けられている。前記樹脂供給装置40、50、60は
同一の構成のため外層用樹脂供給装置40のみの構造を
説明し、中間層用樹脂供給装置50および内層用樹脂供
給装置60についての説明は省略する。
【0010】外層用樹脂供給装置40(50、60)は
外層用押出機42(52、62)および外層用アキュム
レータ44(54、64)から構成され、ダイスハウジ
ング12には外層用アキュムレータ44(54、64)
が取付けられている。このアキュムレータ44(54、
64)はプランジャ44a(54a、64a)を内挿し
たもので、プランジャ44a(54a、64a)を外層
用射出シリンダ45(55、65)によって駆動するこ
とにより外層用アキュムレータ44(54、64)の内
容積を可変とし、内部に供給された外層用樹脂13a
(13b、13c)を加圧してダイス10に送り込むこ
とでパリソン70の射出圧力を発生させるようにしてい
る。
【0011】外層用アキュムレータ44(54、64)
からダイス10に外層用樹脂13a(13b、13c)
を送り込むために、外層用アキュムレータ44(54、
64)の先端にはノズル部46(56、66)が設けら
れ、これをダイスハウジング12にフランジ結合し、外
部リングマンドレル16a(内部リングマンドレル16
b、主マンドレル16c)に形成された後述の外層用マ
ニホールド47に至る外層用樹脂導入路48(58、6
8)とノズル通路49(59、69)を接続している。
さらに、外層用アキュムレータ44(54、64)に外
層用樹脂13a(13b、13c)を計量供給するため
に外層用押出機42(52、62)が押出通路45a
(55a、66a)を介して接続されている。外層用押
出機42(52、62)内に遊嵌状態にて回動および前
後進自在にスクリュ42a(52a、62a)が設けて
ある。
【0012】また、ダイスハウジング12の周壁に設け
た外層用アキュムレータ44(54、64)接続用のノ
ズル通路49(59、69)から外層用樹脂流入口71
a(71b、71c)に供給された外層用樹脂13a
(13b、13c)をまず、外部リングマンドレル16
a(16b、16c)の周方向左右に途中まで分岐し通
路断面積を所定の割合で徐々に減少させつつ所定の曲率
で押出方向に湾曲する半円断面状の外層用マニホールド
47を形成している。そして、合流部72aを有しない
この外層用マニホールド47を除いて他の中間層用マニ
ホールド57と内層用マニホールド67端は、それぞれ
対称となっている反対面側の中間層用マニホールド57
と内層用マニホールド67間で前記中間層および内層用
樹脂流入口71b、71cからほぼ180度の位置にて
それぞれ合流するように形成されている。
【0013】この合流部72b、72cは、合流対称の
中間層用マニホールド57と内層用マニホールド67同
士が内部リングマンドレル16bと主マンドレル16c
のそれぞれの軸線に沿った線に接するように結合合流さ
れている。この結果、中間層用マニホールド57および
内層用マニホールド67を流下する中間層用樹脂13b
と内層用樹脂13cの流線は合流部72b、72cで平
行となる。外層用マニホールド47(57、67)の下
縁から混成樹脂通路22に至る外層用樹脂通路18(2
0、21)が、外層用マニホールド47(57、67)
部分の通路断面深さよりは浅い通路を形成するランド部
75(76、77)を形成しており、外部リングマンド
レル16a(16b、16c)の外周の削り取り深さを
上記のように調整することによって形成されたものであ
る。
【0014】このような構成に係るブロー成形機を用い
て肉厚方向に3層を有した多層パリソンを形成するよう
にしているが、これは次のように行うものとしている。
【0015】まず、多層用樹脂13a(13b、13
c)を用いて外層用押出機42(52、62)から外層
用アキュムレータ44(54、64)にプランジャ44
a(54a、64a)を後退させつつ押出し充填してお
く。次いで、外層用アキュムレータ44(54、64)
のプランジャ44a(54a、64a)を前進させると
溶融した多層用樹脂13a(13b、13c)はノズル
通路49(59、69)から樹脂導入路48(58、6
8)を介して外層用樹脂流入口71a(71b、71
c)から流入し、多層用樹脂13a(13b、13c)
は外層用マニホールド47(57、67)にて左右に分
岐流下とともに外層用マニホールド47(57、67)
の下縁からランド部75(76、77)に逐次溢流し、
多層用樹脂13aは樹脂通路に均一に流れるものとな
る。なお、中間層用樹脂13bと内層用樹脂13cはそ
れぞれ中間層用マニホールド57と内層用マニホールド
67にて左右に分岐して中間層用樹脂合流部72bと内
層用樹脂合流部72cに達する。
【0016】そして、外層用マニホールド47(57、
67)の溝断面積を徐々に小さくなるように設定してい
るので、周方向の圧力分布が均一となり、そのまま樹脂
通路18(20、21)を流下し混成樹脂通路22に到
達する。この混成樹脂通路22では樹脂通路18を流下
した多層用樹脂13aが貫通透孔14の縮径部14a側
を流下し、次いで、樹脂吐出口28に向かう途中の樹脂
通路21から流下した中間層用樹脂13bが多層用樹脂
13a上を流下する。さらに、樹脂吐出口28に近い樹
脂通路20から流下した内層用樹脂13cが前記中間層
用樹脂13b上を流下することで、多層用樹脂13a、
中間層用樹脂13b、内層用樹脂13cのうちで必要な
幅のみを局部的に多層用樹脂13aにするとともに、全
周をそれぞれ中間層用樹脂13bと内層用樹脂13cと
した、いわゆる3層構成をなしたまま多層パリソン70
として樹脂吐出口28から射出されるのである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
多層用ブロー成形装置では次のような欠点があった。す
なわち、 ダイス10内部は各樹脂に相当する数の樹脂流路を設
けなければならず、このため流路が複雑になり色替え性
が悪い。 ダイス10内部の温度を使用する各樹脂の種類によっ
て変えることが望ましいが、ダイス10本体の熱容量が
大きいため温度コントロールの精度が悪い。 単一の製品用途の成形(例えばガソリンタンク)しか
できず多色のみあるいは多層・多色など多機能への展開
ができないので応用性が低い。 単層成形する際に不使用樹脂流路の閉止が行い難い。
【0018】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、射出ユニット前方の樹脂通路を交換するだけで成形
目的に柔軟に対応可能な多層・多色用ブロー成形機を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、多層・多色用ブロー成形機であって、
ダイスハウジングに同軸的に分割された分割マンドレル
を内挿して複数の樹脂通路を形成し、前記樹脂通路内に
射出ユニット側からの樹脂流入口を対称位置に開口させ
るとともに、樹脂流入口から前記分割マンドレルのラン
ド部表面に周方向左右に分岐し通路断面積が減少し、押
出方向に湾曲するマニホールドを形成し、このマニホー
ルド端と他方の樹脂流入口からのマニホールド端をそれ
ぞれ合流させて長マニホールドを形成し、前記樹脂流入
口とそれぞれ独立した第1、第2の射出ユニットの吐出
側とは交換自在な樹脂通路を介して接続した。
【0020】
【作用】上記構成によれば、所望する成形品に対応した
ノズルを交換した後、第1および第2射出ユニットから
ダイスの樹脂流入口へ樹脂を射出する。これら射出され
た樹脂はマニホールドを通って均等流下する。そして、
ダイス下部の樹脂吐出口から所望の多層・多色のパリソ
ンを得るのである。
【0021】
【実施例】以下に、本発明に係る実施例を図面を用いて
詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施例に係る多層・多色用
ブロー成形機の断面図、図2は交換可能な樹脂通路の種
類を示す断面図、図3は1台の射出ユニットのみ用いて
単層の成形品を得るためのブロー成形機の断面図、図4
は図3に示すブロー成形機で得られた成形品、図5は2
台の射出ユニットを用いて多層(3層)の成形品を得る
ためのブロー成形機の断面図、図6は図5に示すブロー
成形機で得られた成形品、図7は2台の射出ユニットを
用いて多色の成形品を得るためのブロー成形機の断面
図、図8は図7のA〜Aからみた断面図、図9は図7に
示すブロー成形機で得られた成形品、図10は2台の射
出ユニットを用いて多層(2層)の成形品を得るための
ブロー成形機の断面図、図11は図10のB〜Bからみ
た断面図、図12は図10に示すブロー成形機で得られ
た成形品である。
【0023】多層・多色用ブロー成形機100は、ブロ
ー成形用ダイス102、第1射出ユニット110および
第2射出ユニット120から構成されている。
【0024】まず、ブロー成形用ダイス102はダイス
ハウジング103を有しており、このダイスハウジング
103は上部ダイスハウジング103aと下部ダイスハ
ウジング103bから構成され、着脱自在に締結ボルト
などにより結合されている。
【0025】ダイスハウジング103の縦中心線に沿っ
てほぼ円断面の貫通透孔104が穿設されている。この
ような貫通透孔104はその途中からダイスハウジング
103の下端面に至るにしたがって相当直径が順次縮径
された状態でダイスハウジング103の下端面に開口さ
れている。
【0026】そして、前記ダイスハウジング103内に
は円断面形状を有する芯金105が挿通され、当該芯金
105と貫通透孔104間に樹脂通路109が形成され
ている。
【0027】前記芯金105の上端部分は前述したよう
に前記貫通透孔104に密着する円形状の断面構造とさ
れていることから、上部ダイスハウジング103aの外
周面の断面形状も円形に形成されている。
【0028】ブロー成形用ダイス102の下端部分には
芯金105から出入り可能にコア106が装着されてい
る。当該コアの先端には貫通透孔104の開口に臨み、
貫通透孔104の開口との間で円形リング状の出口スリ
ット107を形成するマンドレルリップ108が一体的
に設けられている。したがって、コア106の出入り量
を変更することで、出口スリット107のダイギャップ
を任意に変更することができるようになっている。
【0029】ダイギャップの変更はダイスハウジング1
03上に立設された支柱130上の支持プレート131
に固設されているコントロールシリンダ132の駆動に
より可能とされ、このためコントロールシリンダ132
とコア106とを連結するパリソンコントロールロッド
133を芯金105に貫通させている。
【0030】また、ダイスハウジング103の周壁に設
けた第1射出ユニット110および第2射出ユニット1
20から射出された樹脂は樹脂通路135から樹脂流入
口137に供給され、樹脂流入口137側の芯金105
表面から周方向左右に分岐し、芯金105の反樹脂流入
口137側に向かって通路断面積を所定の割合で徐々に
減少させつつ所定の曲率で押出方向に湾曲する半円断面
状のマニホールド139を形成している。そしてこのマ
ニホールド139端は対称となっている反対面側のマニ
ホールド139と前記樹脂流入口137からほぼ180
度の位置にてそれぞれ合流するように形成されている。
【0031】そして、この合流部140部分に対応して
芯金105の周方向に沿って浅い通路を形成するダムリ
ップ部142を形成している。このダムリップ部142
は前記樹脂通路109の絞り通路部分に対応して設けら
れ、これをダイスハウジング103の貫通透孔104と
の隙間を狭くして流路抵抗が全周にわたって均一となる
ように設定している。この場合において、前記合流部1
40は合流対称のマニホールド139同士が芯金105
の軸線に沿った線に接するように結合合流されている。
この結果、前記マニホールド139を流下する溶融樹脂
の流線は合流部で平行となる。
【0032】また、前記マニホールド139の下縁から
ダムリップ部142に至る筒状通路全体が、マニホール
ド139部分の通路断面深さよりは浅く、前記ダムリッ
プ部142部分の流路深さより深い通路を形成するラン
ド部144を形成している。これは芯金105の外周の
削り取り深さを上記のように調整することによって形成
されたものである。
【0033】ブロー成形用ダイス102の下部には下部
ダイスハウジング103bがコア106を中心としてそ
の外周を囲み、コア106と下部ダイスハウジング10
3bとの間に出口スリット107を形成している。樹脂
通路109の下端は出口スリット107につながってい
て、後述する第1射出ユニット110または第2射出ユ
ニット120のスクリュ152(172)を前進させる
と樹脂流入口137(147a)から流入した樹脂は樹
脂通路109を通って出口スリット107からブロー成
形用ダイス102外にパリソン146が押出形成される
ようになっている。
【0034】次に、溶融樹脂を当該ブロー成形用ダイス
102へ供給する第1射出ユニット110と第2射出ユ
ニット120について述べる。
【0035】前記第1射出ユニット110はブロー成形
用ダイス102に対して直角方向に樹脂通路135を介
して接続されており、一方、第2射出ユニット120は
当該樹脂通路135と一定の角度を有した交差方向にな
るように配設され、その先端部は樹脂通路147を介し
て樹脂通路135の途中に接続されている。
【0036】本実施例では図2に示すように所望する成
形品に対応して前記樹脂通路135、147をそれぞれ
交換可能となっており、この樹脂通路135、147の
交換に応じて、ブロー成形用ダイス102と第1射出ユ
ニット110間長またはブロー成形用ダイス102と第
2射出ユニット120間長をそれぞれ調整可能な構成と
なっている。
【0037】本実施例では第1射出ユニット110と第
2射出ユニット120はともに同一構造なので第1射出
ユニット110を代表として構成を説明する。
【0038】第1射出ユニット110のバレル149
(169)の先端部はノズルの代りに樹脂通路135を
介在させており、後部上面には材料投入ホッパ150
(170)を付設している。このバレル149(16
9)は材料樹脂を溶融したのち、樹脂通路135を介し
てブロー成形用ダイス102に射出するもので、バレル
149(169)の外周にはこれを加熱するバンドヒー
タ151(171)を巻回し、さらにこれにスクリュ1
52(172)を回転自在に内挿してある。スクリュ1
52(172)は材料樹脂を捏和しながら溶融する捏和
機構と、溶融した樹脂を押圧する射出機構とを兼ねるも
ので、それ自身前進、回転、後退するものである。
【0039】バレル149(169)には射出シリンダ
153(173)が付帯されており、内部に前後摺動自
在に設けられたピストン153a(173a)とピスト
ンロッド153b(173b)の後端側はブロック15
4(174)に固着されている。
【0040】一方、前記したスクリュ152(172)
の後端部はスクリュ軸155(175)を介してモータ
(図示略)に直結され回動可能となっている。なお、射
出シリンダ153(173)はスクリュ152(17
2)の前後進方向の動きを生じさせるものである。な
お、符号156(176)はスクリュヘッドをそれぞれ
示す。
【0041】このような実施例構成によれば、図3に示
すような1台の射出ユニット110のみで単層の成形品
160を得るようにしたものである。
【0042】スクリュ152の回転によって可塑化が進
みスクリュヘッド156部前部に樹脂を貯留していくと
スクリュ152は後退し、計量工程が完了する。
【0043】この計量工程の終了後に射出シリンダ15
3の駆動を行って射出をなすと、樹脂流入口137から
流入した樹脂はマニホールド139にて左右に分岐して
流下して合流部140に達するとともに、分岐流下とと
もにマニホールド139の下縁からランド部144に逐
次溢流し、樹脂は樹脂通路109内の全周を均一に流れ
るものとする。
【0044】そして、マニホールド139の溝断面積を
徐々に小さくなるように設定しているので、周方向の圧
力分布が均一になり、ダムリップ部142で再調整され
た状態で流下した後、樹脂通路109を通り、最後は出
口スリット107より均一肉厚をもったパリソン146
として射出される。
【0045】次に、図4に示す単層成形品から図6、図
9および図12に示す多層(2層または3層)や多色
(2色)成形品に変更する場合は図2(2)、図2
(3)、図2(4)に示す樹脂通路135、147との
組合わせのものと交換するのである。
【0046】ここで多層(2層または3層)、多色(2
色)成形品のうち、代表として多色(2色)成形品をブ
ロー成形機100で成形する場合について図7〜図9を
用いて述べる。
【0047】第1射出ユニット110のスクリュ152
と第2射出ユニット120のスクリュ172のそれぞれ
の回転によって可塑化が進みスクリュヘッド156、1
76部前部に樹脂を貯留していくとスクリュ152、1
72はそれぞれ後退し、計量工程が完了する。
【0048】この計量工程の終了後に射出シリンダ15
3、173の駆動を行って射出をなすと、樹脂流入口1
37からY色の樹脂が、また樹脂流入口147aからX
色の樹脂がそれぞれ流入した樹脂はそれぞれのマニホー
ルド139にて左右に分岐して流下して合流部140に
達するとともに、分岐流下とともにマニホールド139
の下縁からランド部144に逐次溢流し、X色とY色の
樹脂は樹脂通路109内の途中で混ざることもなく、最
後は出口スリット107より図9に示すような円周方向
にX色とY色に分離した均一肉厚のパリソン146を得
る。
【0049】前記した通り、図6に示す3層成形品16
2としては、例えばY樹脂にリサイクル樹脂を用いる
と、X樹脂のバージン樹脂によりサンドイッチ状になっ
たいわゆるコ・インジェクションとしての成形品が得ら
れる。
【0050】次に、図9に示すような2色成形品164
としては、例えば、自動車のバンパーのように表面は表
面性が良好で、かつ、裏面はガラス繊維などを入れて剛
性をあげたような表裏異種材料の成形品が得られる。
【0051】さらに、図12に示すような2層成形品1
66としては、例えば、X樹脂を用いたバリヤ層として
透過性の低いガソリンタンクが適しており、外表面に用
いるY樹脂には汎用の樹脂が用いられるなど製品への広
い対応が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では多層・多色用ブロー成形機であって、ダ
イスハウジングに同軸的に分割された分割マンドレルを
内挿して複数の樹脂通路を形成し、前記樹脂通路内に射
出ユニット側からの樹脂流入口を対称位置に開口させる
とともに、樹脂流入口から前記分割マンドレルのランド
部表面に周方向左右に分岐し通路断面積が減少し、押出
方向に湾曲するマニホールドを形成し、このマニホール
ド端と他方の樹脂流入口からのマニホールド端をそれぞ
れ合流させて長マニホールドを形成し、前記樹脂流入口
とそれぞれ独立した第1、第2の射出ユニットの吐出側
とは交換自在な樹脂通路を介して接続したことにより、
従来のようにダイス内部に樹脂分岐流がなく、また、多
層成形機と比べて構造が簡単になるため、色替性が大幅
に向上する。
【0053】また、多層(2層、3層)や多色などの成
形が容易に行えるなど成形目的に柔軟に対応可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る多層・多色用ブロー成形
機の断面図である。
【図2】交換可能な樹脂通路の種類を示す断面図であ
る。
【図3】1台の射出ユニットのみ用いて単層の成形品を
得るためのブロー成形機の断面図である。
【図4】図3に示すブロー成形機で得られた成形品であ
る。
【図5】2台の射出ユニットを用いて多層(3層)の成
形品を得るためのブロー成形機の断面図である。
【図6】図5に示すブロー成形機で得られた成形品であ
る。
【図7】2台の射出ユニットを用いて多色の成形品を得
るためのブロー成形機の断面図である。
【図8】図7のA〜Aからみた断面図である。
【図9】図7に示すブロー成形機で得られた成形品であ
る。
【図10】2台の射出ユニットを用いて多層(2層)の
成形品を得るためのブロー成形機の断面図である。
【図11】図10のB〜Bからみた断面図である。
【図12】図10に示すブロー成形機で得られた成形品
である。
【図13】従来の多層用ブロー成形装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
100 多層・多色用ブロー成形機 102 ブロー成形用ダイス 103 ダイスハウジング 103a 上部ダイスハウジング 103b 下部ダイスハウジング 104 貫通透孔 105 芯金 106 コア 107 出口スリット 108 マンドレルリップ 109 樹脂通路 110 第1射出ユニット 120 第2射出ユニット 125 加熱ヒータ 130 支柱 131 支持プレート 132 コントロールシリンダ 133 パリソンコントロールロッド 135、147 樹脂通路 137、147a 樹脂流入口 139 マニホールド 140 合流部 142 ダムリップ部 144 ランド部 146 パリソン 149 バレル(169) 150 材料投入ホッパ(170) 151 バンドヒータ(171) 152 スクリュ(172) 153 射出シリンダ(173) 153a(173a) ピストン 153b(173b) ピストンロッド 154(174) ブロック 155(175) スクリュ軸 156(176) スクリュヘッド 160 単層成形品 162 多層(3層)成形品 164 多色(2色)成形品 166 多層(2層)成形品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層・多色用ブロー成形機であって、ダ
    イスハウジングに同軸的に分割された分割マンドレルを
    内挿して複数の樹脂通路を形成し、前記樹脂通路内に射
    出ユニット側からの樹脂流入口を対称位置に開口させる
    とともに、樹脂流入口から前記分割マンドレルのランド
    部表面に周方向左右に分岐し通路断面積が減少し、押出
    方向に湾曲するマニホールドを形成し、このマニホール
    ド端と他方の樹脂流入口からのマニホールド端をそれぞ
    れ合流させて長マニホールドを形成し、前記樹脂流入口
    とそれぞれ独立した第1、第2の射出ユニットの吐出側
    とは交換自在な樹脂通路を介して接続したことを特徴と
    する多層・多色用ブロー成形機。
JP10504095A 1995-04-28 1995-04-28 多層・多色用ブロー成形機 Pending JPH08300455A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11040475B2 (en) 2017-09-08 2021-06-22 Graham Packaging Company, L.P. Vertically added processing for blow molding machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11040475B2 (en) 2017-09-08 2021-06-22 Graham Packaging Company, L.P. Vertically added processing for blow molding machine

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