JPH08300245A - テーブルチェンジャー付マシニングセンタ - Google Patents

テーブルチェンジャー付マシニングセンタ

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Publication number
JPH08300245A
JPH08300245A JP10862695A JP10862695A JPH08300245A JP H08300245 A JPH08300245 A JP H08300245A JP 10862695 A JP10862695 A JP 10862695A JP 10862695 A JP10862695 A JP 10862695A JP H08300245 A JPH08300245 A JP H08300245A
Authority
JP
Japan
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saddle
clamp plate
changer
machining center
arm
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Pending
Application number
JP10862695A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kitayama
稔 北山
Takami Nishida
貴美 西田
Mitsuhiro Naeshiro
光博 苗代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークを載置固定したテーブルを直接サドル
上にクランプ/アンクランプする新しい方式のマシニン
グセンタを提供することにより、マシニングセンタの構
成を単純化し、駆動部品等の点数を削減する。 【構成】 ワーク固定用のテーブル50をサドル30から取
り外し可能に構成し、テーブルチェンジャー40で段取り
ステーションとサドル30との間を運搬可能にする。テー
ブル50をサドル30にクランプするクランププレートの側
縁形状を円弧とし、テーブル50と回転方向にも係合さ
せ、ワークの角度割り出しは、クランププレートを上昇
位置で回転させることによって行う。テーブル50は、テ
ーブルチェンジャー40のアームに水平方向から挿入さ
れ、ローラによって支持され、その場回動することがで
きる。よって、段取りステーション側にロータリテーブ
ルを別途設置する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンタに係
り、特に、ワークを載置固定したテーブルを直接サドル
上にクランプ/アンクランプする新しい方式のマシニン
グセンタに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
マシニングセンタでは、図10に示す様に、パレット1
01の底部に設けた水平溝部103に円板状のクランプ
プレート105を挿入して引き下げることによりインデ
ックステーブル107に対してパレットをクランプする
構成が採用されている。
【0003】このインデックステーブル107とパレッ
ト101とは、それぞれに設けた凹凸により構成される
パレットカップリング109を介して回転方向一体化さ
れる様になっている。また、インデックステーブル10
7は、サドル111に対してテーブルカップリング11
3を介して係合される様になっている。
【0004】パレットカップリング109の方は、適当
個数の凹凸から構成され、一義的にパレット101とイ
ンデックステーブル107とを位置決めするものであ
る。これに対し、テーブルカップリング113は、割り
出し角度の最小単位に対応した数の凹凸から構成されて
いる。
【0005】従って、パレット101の割り出し角度を
変更するには、テーブルクランプピストン115を駆動
してインデックステーブル107を上昇させてテーブル
カップリング113の係合を解除し、その上でインデッ
クステーブル107を回転させていた。また、パレット
交換の際には、パレットクランプピストン117を駆動
してクランププレート105でパレット101を押し上
げてカップリング109をアンクランプしていた。
【0006】この様に、従来のマシニングセンタでは、
「パレットカップリング109とテーブルカップリング
113」、「テーブルクランプピストン115とパレッ
トクランプピストン117」といった各二組のカップリ
ング及びピストンが必要となり、構造が複雑で部品点数
が多く、これら部品の加工精度及び組立精度を満足する
ために多大な工数を要するという問題があった。
【0007】一方、インデックステーブル107に対し
てワークを供給交換するためのパレットチェンジャー1
20として、図11に示す様に、パレットの端部と係合
する爪122を有するアーム121と、このアーム12
1が設けられている軸123を上昇・下降させるピスト
ン125と、この軸123を回転させるラックピニオン
機構127とを備えたものが知られている。このパレッ
トチェンジャー120は、段取りステーションでは、ピ
ストン125を上昇・下降させてロータリーテーブル1
30との間でパレットを受け渡す様になっている。ま
た、インデックステーブルへのパレットの受渡しの際に
も、ピストン125を上昇・下降させる。
【0008】この他、図12に示す様に、アーム121
に変えてS字状のアーム141を備えたパレットチェン
ジャー140も知られているが、このパレットチェンジ
ャー140も同様に軸143をピストン145で上昇・
下降させ、ギヤ機構147にて軸143を回転させるこ
とで段取りステーションやインデックステーブルとのパ
レットの受渡し、段取りステーションとインデックステ
ーブルの間でのパレットの移動を実行する様になってい
る。
【0009】このため、従来は、ワークを交換するには
アーム121,141を上昇させてパレットを段取りス
テーションから受け取った後にアーム121,141を
回転させてインデックステーブルの位置へパレットを持
って行くという二段階の動きが必要となり、ワーク交換
に時間がかかるという問題があった。また、構造が複雑
になり、特に駆動部品が多くてその加工精度・組立精度
の要求を満足するために製造工数が多くなるという問題
もあった。さらに、段取りステーションにロータリーテ
ーブル130を別途設ける必要があり、この点でも製造
コストの上昇を招いていた。加えて、パレットをアーム
121,141に対して上から載せる構成であるため、
インデックステーブルからパレットを受け取る際に、ア
ームとパレットとの間に切粉を噛み込んでしまうおそれ
もあった。このため、図11に符合129で示すような
エアノズルを設備する必要があった。
【0010】そこで、本発明は、従来の様なサドルと一
体化されているインデックステーブル上へパレットを交
換するという方式ではなく、本発明は、マシニングセン
タに係り、特に、ワークを載置固定したテーブルを直接
サドル上にクランプ/アンクランプする新しい方式のマ
シニングセンタを提供することにより、マシニングセン
タの構成を単純化し、駆動部品等の点数を削減すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記課題
を解決するためになされた本発明は、ワークを載置固定
するテーブルと、工具主軸に対して相対的に移動するサ
ドルと、該サドルに設けられ、前記テーブルをサドルに
対してクランプ/アンクランプするクランパーと、前記
テーブルを段取りステーションから前記クランパーへと
受渡しするテーブルチェンジャーとを備え、前記クラン
パーが、前記テーブルをアンクランプ位置にて回転させ
ることで工具主軸に対するワークの角度割り出しを実行
することを特徴とするテーブルチェンジャー付マシニン
グセンタを完成した。
【0012】この新しい方式のマシニングセンタによれ
ば、従来、サドルとインデックステーブルとパレットの
3段重ねの構造であったのが、サドルとテーブルの2段
重ねの構造に単純化され、これに伴って駆動部品の点数
も減少する。即ち、カップリングは、テーブルとサドル
との間に1組だけ設ければ足り、テーブルの上下動さえ
できればよいので上下動をするための手段も1個あれば
足りる。
【0013】この新しい方式のマシニングセンタによれ
ば、テーブルはサドルから分離取り外しされ、テーブル
チェンジャーによって段取りステーションとの間で運搬
される。そして、工具主軸に対するワークの角度割り出
しは、クランパーの回転によって行うこととし、従来の
様なインデックステーブルを廃止することに成功してい
る。
【0014】この様に、本発明のマシニングセンタは、
サドルとテーブルの2段重ねの構造とし、クランパーで
角度割り出しを実行する構成とした点に大きな特徴を有
している。このマシニングセンタは、より具体的には、
例えば、上記のテーブルチェンジャー付マシニングセン
タにおいて、クランププレートと、該クランププレート
を上下動するプレート上下動手段と、該クランププレー
トを回転させるプレート回転手段とにより、前記クラン
パーを構成すると共に、前記テーブルには前記クランプ
プレートの上下動及び回転の際に該クランププレートと
係合する係合部を設け、前記テーブルの底面と前記サド
ルの上面との間に角度割り出し用のカップリング構造を
設けたことを特徴とするテーブルチェンジャー付マシニ
ングセンタとしてもよい。
【0015】このマシニングセンタによれば、テーブル
に直接ワークを固定し、このテーブルをクランププレー
トに係合させた上で、クランププレートを上昇位置で回
転させてやれば、ワークの角度割り出しを実行すること
ができる。後は、クランププレートを下降させてテーブ
ルとサドルとをカップリングで係合させてやれば、所望
の割り出し角度にてワークの加工を開始することができ
る。
【0016】なお、この場合、テーブルとサドルとの間
のカップリング部分に切粉が侵入しない様に、前記カッ
プリング構造の外側を取り囲むと共に、上端で前記テー
ブル底面と当接するガード部材を備える様にすることが
できる。こうしておくと、切粉の侵入のおそれがないの
で、サドル側のカップリング用凹凸を例えば90度おき
に4個だけとしておき、テーブル側の凹凸を15度おき
としたもの、30度おきとしたもの、45度おきとした
ものなど種々のものを使用できるようになる。即ち、ク
ランプ時にテーブル側のカップリング下面に開放空間が
あっても、そこに切粉が侵入しないからである。
【0017】この構成における特徴点の一つは、クラン
ププレートが回転方向にもテーブルと係合し得る点であ
る。こうした係合には、クランププレートの側縁形状を
真円以外の形状、例えば、楕円形状とか、多角形とか、
円弧形状といった具合いにしておいて、これに対応する
形状の溝をテーブルの底面に設けておけばよい。あるい
は、クランププレートの偏心位置に突起を出しておき、
この突起をテーブルと係合させる様にしてもよい。その
他、種々の構成を採用できる。
【0018】また、本発明は、上記のようなテーブルチ
ェンジャー付マシニングセンタにおいて、前記テーブル
を水平方向に抜き差し可能に構成されたアームと、該ア
ームのテーブル差込み位置に設けられてテーブルのその
場回転を可能ならしめる様にテーブルに係合するローラ
と、該ローラに係合したままでテーブルをアームに対し
て所定位置関係に係止させる係止手段と、前記アームを
段取りステーションとクランパーとの間で旋回させるア
ーム旋回手段とにより、前記テーブルチェンジャーを構
成したことを特徴とするテーブルチェンジャー付マシニ
ングセンタとしてもよい。
【0019】この場合、テーブル自体がアームに装着さ
れたままその場で回転するので、ロータリテーブルとし
て機能することができる。従って、従来の様にロータリ
テーブルを別途設ける必要がないし、アームは、旋回運
動さえできればよく上下運動を必要としない。よって、
このマシニングセンタによっても、部品点数を削減する
という本発明の目的を達成することができる。
【0020】また、テーブルをアームに対して所定位置
関係に係止する手段を有するので、段取りステーション
での作業が完了したら、係止手段でテーブルをアームに
対して係止し、アーム旋回手段にてアームを旋回させて
テーブルの交換を実行する。係止手段によりテーブルが
アームに対して所定位置関係に係止されているので、ア
ーム旋回中にテーブルがずれてしまうことがなく、予定
の円弧を描いてテーブルをクランパーへ受け渡すことが
できる。
【0021】よって、クランププレートの側縁を、この
円弧軌跡に対応する様な円弧形状し、テーブル側にも当
該円弧形状の溝を形成し、この円弧形状が旋回軌跡と同
心円になるような位置関係にてテーブルをアームに係止
してやれば、旋回時に自然にテーブルとクンラププレー
トとを係合することのできる構成とすることができる。
【0022】こうしてテーブルを受け取ったサドルを、
アームからテーブルを抜き出す方向へと移動させて、テ
ーブルをアームから抜き取ることができる様にしておく
とよい。このためには、アームへのテーブルの抜き差し
方向は、このサドルの移動方向と一致する様に設定して
おくことが望ましい。なお、このテーブルの抜取りの際
には、係止手段によるアームとの係止は解除しておく。
より望ましくは、テーブルがクランププレートに係合し
たときには自動的に係止が解除されている様に構成して
おくとよい。こうしておけば、ワーク交換動作全体がス
ムーズに実行でき、作業が簡単になる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。実
施例のマシニングセンターは、図1の平面図に示す通
り、ワークを加工するための工具を装着される主軸10
と、主軸10への工具の交換を実行するオートツールチ
ェンジャー20と、ワークの加工面を割り出すサドル3
0と、サドル30へのテーブル交換を実行するテーブル
チェンジャー40とを備えている。
【0024】サドル30は、図中,,の各位置間
を直線移動できる様に構成されている。また、テーブル
チェンジャー40は、図中の段取りステーションと同
の受渡し位置との間でテーブル50を移動するべく旋
回可能に構成されている。まずテーブル50について説
明する。
【0025】実施例で使用するテーブル50は、図2に
示す様に、正方形の各コーナーを面取りした形状のワー
ク載置面51と、このワーク載置面51の裏側に設けら
れた円盤部52と、円盤部52の中央部分にさらに下方
へ突出する様に形成されたクランププレート係合部53
とを備える。
【0026】ワーク載置面51の一つの辺には、下方に
開いたワーク基準用のストレート溝54aを有する突起
物54が固定されている。円盤部52の側面部分にはV
字状の周溝52aが形成されている。また、円盤部52
の底面部分には、15度間隔で凹凸52bが形成されて
いる。
【0027】クランププレート係合部53は、水平方向
に開口するクランププレートの受け入れ口53aに連続
して内面が円弧形状とされたクランププレート係合溝5
3bを備える。また、この中心位置に円孔53cが設け
られている。次に、サドル30について説明する。
【0028】サドル30は、図3,図4に示す様に、サ
ドル本体30aと、そこにネジ止め固定されたカップリ
ングプレート30bとから構成されている。そして、テ
ーブル50のクランププレート係合溝53bと対応する
円弧状のガイド面32aを有するクランププレート32
を中央に備えている。また、カップリングプレート30
bには、テーブル50の凹凸52bと嵌合する凸条33
が、90度間隔で4個設けられている。
【0029】クランププレート32は、クランプピスト
ン34にネジ止め固定されている。このクランプピスト
ン34には、さらに、旋回ギヤ35がネジ止め固定され
ている。従って、クランププレート32は、クランプピ
ストン34により上下動され、旋回ギヤ35によって回
転を行うことができる。
【0030】また、カップリングプレート30bには、
その周囲を取り囲む様に、円筒状のシャッター36が配
置されている。このシャッター36は、図5(A)に示
す様に、リンクレバー36aを介してクランプピストン
34と連結されている。そして、クランプピストン34
が上昇・下降すると支点36bを中心にリンクレバー3
6aが揺動し、ピストン上昇時にはシャッター36を引
き下げ、ピストン下降時にはシャッター36を押し上げ
る様になっている。このピストンの上昇・下降によっ
て、図5(A)に実線で示す開位置と二点鎖線で示す閉
位置との間でシャッター36を移動することができるの
である。
【0031】なお、閉位置においてはシャッター36は
凸条33の上面よりも上まで上昇する様にリンクレバー
36aの長さや支点36bの位置が設定してある。そし
て、リンクレバー36aの端部にコイルバネ36cを装
着してシャッター36にフローティングを与え、テーブ
ル50がシャッター36に当接したらこれを押し下げ得
る様にも工夫されている。この工夫により、ワーク加工
中にはテーブル50の底面がほぼ完全に密閉化される。
【0032】一方、クランプピストン34の中心にはロ
ッド37が貫通されている。このロッド37は、通常は
クランププレート32から先端を突出させる様に設定さ
れており、テーブル50中心の円孔53cに嵌合してク
ランププレート32から外れ落ちない様にする役割を果
たしている。また、このロッド37は、図4(D)に示
す様に、リンクレバー37aを介してローラ37bに連
結されている。そして、ローラ37bは、図4(C)に
示すような段差のある溝37cにガイドされている。こ
の段差は、ちょうど、図1のからに掛けての範囲を
サドル30を移動させるときに段差を下から上へと移動
し、リンクレバー37aを揺動させてロッド37を自動
的に引っ込ませるカム面の役割を果たしている。これに
より、テーブルチェンジャー40との間でテーブル50
を受渡しするときにロッド37が邪魔をしない様になっ
ている。
【0033】このサドル30は、テーブルチェンジャー
40との間でテーブル50を受け渡しするときに、クラ
ンププレート32のガイド面32aがテーブルチェンジ
ャー40の旋回軌跡に一致する様にクランププレート3
2の角度を設定される。従って、テーブル50を受け取
った直後は、図7(A)に示す様に割り出し角度=0度
の状態になる。この状態から、例えば、テーブル50の
割り出し角度を45度あるいは180度にするには、同
図(B),(C)に示す様に、クランププレート32を
カップリングプレート30bに対して45度あるいは1
80度回転する。クランププレート32とテーブル50
は、ガイド面32aとクランププレート係合溝53bと
によって回転方向に対して一体化されているので、結果
として、テーブル50が45度あるいは180度回転す
ることとなる。なお、本実施例では、割り出し角度は最
小15度単位で割り出すことができる。
【0034】最後に、テーブルチェンジャー40につい
て説明する。テーブルチェンジャー40は、図8,図9
に示す様に、テーブル50を水平方向に抜き差し可能な
様に構成されたアーム41と、このアーム41のテーブ
ル差込み位置42に設けられてテーブル50のその場回
動を可能ならしめる様にテーブル50に係合するローラ
43とを備える。また、テーブル50の突起物54のス
トレート溝54aに嵌合するロックピン44が出没可能
に設けられている。
【0035】ローラ43は、図9(A)に示す様に、テ
ーブル50のV字状の周溝52aと嵌合するような算盤
玉形状をしている。アーム41に差し込まれたテーブル
50は、この算盤玉状のローラ43によって荷重を支持
された状態となる。そして、ロックピン44が没入して
いる場合には、ローラ43によって、テーブル50のそ
の場回動が可能となる。
【0036】ロックピン44は、図9(A)〜(C)に
示す様に、コイルスプリング44aによって下方に付勢
されており、その下端44bをカムフォロワとしてカム
溝45に支えられている。カム溝45は、サドル30側
にくぼみ45aを有する。従って、サドル30側を向い
ている方のアームからはテーブル50を自由に抜き差し
することが可能となっている。また、カム溝45の段取
りステーション側には孔45bが設けられ、そこに可動
部材45cがはめ込まれている。この可動部材45c
は、駆動シリンダ46に一端を連結されたリンクレバー
46aによって上下動される。この駆動シリンダ46
は、オペレータがスイッチを操作することでロッドを伸
縮させ、ロックピン44を突出位置と没入位置の間で上
下動させる。従って、段取りのためにテーブル50を回
転させたい場合には、駆動シリンダ46のロッドを伸長
させた図示一点鎖線の状態にして、ロックピン44を没
入させてやればよい。そして、段取り作業が終了した
ら、図示実線の様に駆動シリンダ46のロッドを縮小さ
せ、ロックピン44を突出させてやる。
【0037】なお、図2(B)と対比して見れば明かな
様に、ロックピン44でテーブル50を係止してやる
と、クランププレート係合溝53bの円弧面が、ちょう
ど、アーム41の旋回軌跡に沿う様になる。また、アー
ム41の旋回は、アーム41と同一軸に固定されたガー
ド窓の上端部に設けたラックピニオン機構(図示略)に
よって実行している。
【0038】以上の様に構成した結果、実施例のマシニ
ングセンターによれば、テーブルチェンジャー40はア
ーム旋回機構だけを有するのみであり、従来の様なアー
ム上下動のための機構を必要としない。また、サドル3
0に関しても、クランププレート32を回転させる機構
が増えたものの、従来品におけるテーブルの上下動及び
回転のための駆動機構がなくなっている。 この結果、
ワーク交換に際しての動作が、テーブルチェンジャー4
0ではアーム旋回のみでよく、サドル30側でもクラン
ププレート32の回転だけで角度割り出しができること
から、無駄な動きがなく、ワークの交換作業に要する時
間を短縮することができる。
【0039】また、駆動機構が少なくなったことによ
り、部品の製造コストや組立コストが低減でき、装置全
体の製造コストを低下させる効果が大きい。さらに、テ
ーブル50をクランプしてツールによる加工作業を行う
ときにはシャッター36が自動的に閉じており、テーブ
ル50の下面に切粉が侵入してこない。よって、テーブ
ル50の割り出し角度を変更する際などに切粉をテーブ
ル50の下に噛み込むことがない。
【0040】切粉に関していえば、テーブルチェンジャ
ー40は、テーブル50を水平方向に抜き差し可能なア
ーム41としたので、切粉を上から挟み込んでしまう可
能性がほとんどない。また、ローラ43によって段取り
ステーション側でテーブル50をその場回動させること
ができるので、ロータリーテーブルを別途設ける必要が
なく、この点でもコストダウン及びワーク交換時間の短
縮ができている。
【0041】以上、本発明の実施例を説明したが、さら
に他の態様にて本発明を実施してもよく、そうした態様
も本発明の要旨を逸脱しない限りは本発明の技術的範囲
内に含まれるものである。例えば、テーブルチェンジャ
ーには、従来のパレットチェンジャーと同様にアームを
上下動させる機構を有するものを使用してもよい。従来
の3段重ねのサドル上構造に対し、2段重ねの構造にな
るだけでも十分に本発明の目的を達成し得るからであ
る。
【0042】また、テーブルチェンジャーが直線動作に
よるものであってもよく、その場合には、クランププレ
ートのガイド面及びテーブル側のクランププレート係合
面を直線動作に対応した形状に構成しておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のマシニングセンターの全体構成を示
す平面図である。
【図2】 実施例のテーブルの正面図(A)と底面図
(B)である。
【図3】 実施例のサドル部分の断面図である。
【図4】 実施例のサドル部分の平面図である。
【図5】 実施例のサドル部分の断面図(A)と底面図
(B)である。
【図6】 実施例のサドル部分のシャッター開閉機構の
説明図である。
【図7】 実施例のサドル部分における割り出し角度の
割り出しの様子を示す説明図である。
【図8】 実施例のテーブルチェンジャーの平面図であ
る。
【図9】 実施例のテーブルチェンジャーの要部の断面
図である。
【図10】 従来のインデックステーブルの断面図であ
る。
【図11】 従来のパレットチェンジャーの斜視図であ
る。
【図12】 従来のパレットチェンジャーの斜視図であ
る。
【符号の説明】
10・・・主軸、20・・・オートツールチェンジャ
ー、30・・・サドル、32・・・クランププレート、
32a・・・ガイド面、33・・・凸条、34・・・ク
ランプピストン、35・・・旋回ギヤ、36・・・シャ
ッター、37・・・ロッド、40・・・テーブルチェン
ジャー、41・・・アーム、42・・・差込み位置、4
3・・・ローラ、44・・・ロックピン、45・・・カ
ム溝、46・・・駆動シリンダ、50・・・テーブル、
51・・・ワーク載置面、52・・・円盤部、52a・
・・周溝、52b・・・凹凸、53・・・クランププレ
ート係合部、53a・・・受け入れ口、53b・・・ク
ランププレート係合溝、53c・・・円孔、54・・・
突起物、54a・・・ストレート溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを載置固定するテーブルと、 工具主軸に対して相対的に移動するサドルと、 該サドルに設けられ、前記テーブルをサドルに対してク
    ランプ/アンクランプするクランパーと、 前記テーブルを段取りステーションから前記クランパー
    へと受渡しするテーブルチェンジャーとを備え、 前記クランパーが、前記テーブルをアンクランプ位置に
    て回転させることで工具主軸に対するワークの角度割り
    出しを実行することを特徴とするテーブルチェンジャー
    付マシニングセンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテーブルチェンジャー付
    マシニングセンタにおいて、 クランププレートと、 該クランププレートを上下動するプレート上下動手段
    と、 該クランププレートを回転させるプレート回転手段とに
    より、前記クランパーを構成すると共に、 前記テーブルには前記クランププレートの上下動及び回
    転の際に該クランププレートと係合する係合部を設け、 前記テーブルの底面と前記サドルの上面との間に角度割
    り出し用のカップリング構造を設けたことを特徴とする
    テーブルチェンジャー付マシニングセンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のテーブルチ
    ェンジャー付マシニングセンタにおいて、 前記テーブルを水平方向に抜き差し可能に構成されたア
    ームと、 該アームのテーブル差込み位置に設けられてテーブルの
    その場回転を可能ならしめる様にテーブルに係合するロ
    ーラと、 該ローラに係合したままでテーブルをアームに対して所
    定位置関係に係止させる係止手段と、 前記アームを段取りステーションとクランパーとの間で
    旋回させるアーム旋回手段とにより、前記テーブルチェ
    ンジャーを構成したことを特徴とするテーブルチェンジ
    ャー付マシニングセンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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