JPH0830013B2 - ビアリール化合物の製造方法 - Google Patents

ビアリール化合物の製造方法

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JPH0830013B2
JPH0830013B2 JP1193939A JP19393989A JPH0830013B2 JP H0830013 B2 JPH0830013 B2 JP H0830013B2 JP 1193939 A JP1193939 A JP 1193939A JP 19393989 A JP19393989 A JP 19393989A JP H0830013 B2 JPH0830013 B2 JP H0830013B2
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爲次郎 檜山
康夫 畠中
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  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式〔I〕 Ar−Ar′ 〔I〕 (式中、ArおよびAr′は置換又は未置換の芳香族基ある
いは複素芳香族基を表す。)で表されるビアリール化合
物の製造方法に関する。
本発明の方法によれば、医薬品および農薬の合成の鍵
化合物として重要である多官能性ビフェニル誘導体
〔“The Organic Chemistry of Drug Synthesis,"Vols.
1−3 Wiley-Interscience,New York,1977-1984〕を種々
合成できる。また、芳香族アルカロイド等天然由来の芳
香族化合物の合成中間体として有用なビフェニル誘導体
〔J.Am.Chem.Soc.,95,1335(1973);同誌99,618(197
7);J.Chem.Soc.Chem.Commun.,1188(1982);J.Org.Che
m.50,1341(1985)〕を種々合成できる。また、高分子
液晶の原料として工業的に有用であるブフェニル誘導体
をも種々合成できる〔“高速液晶技術”シーエムシー,
(1986)〕。
〔従来技術〕
従来、ビフェニル誘導体の合成法としては、ジアゾ
ニウム塩にアルカリで芳香族炭化水素を反応させるGomb
erg-Bachmann反応、銅粉を触媒として芳香族ジアゾニ
ウム塩を用いる、Gattermann反応、置換ハロベンゼン
を銅粉とともに加熱するUllmann反応、リチウムを用
いるWurtz-Fittig反応〔“Comprehensive Organometall
ic Chemistry"Vol 7,P45,Pergamon Press,Oxford(198
2)〕、N−ニトロソアセトアニリドの分解によるア
リール化反応、光反応によるビフェニル化反応〔ヨー
ロッパ公開特許49,977(1982)〕、遷移金属触媒存在
下、芳香族マグネシウム、亜鉛、スズあるいはホウ素化
合物と芳香族ハロゲン化物の交差カップリングによる合
成法〔J.Organomet.Chem.,118,349(1976);J.Chem.So
c.,Chem.Commun.,511(1984);Tetrahedron Lett.,22.5
319(1981);Tetrahedron,42,2111(1986);J.Org.Che
m.,42,1821(1977);J.Organomet.Chem.,250,551(198
3);Tetrahedron Lett.、285093(1987);Synth.Comm
un.,11,513(1981)。〕が開示されている。また、総説
としては、Tetrahedron,36,3327(1980)にこれらの反
応が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの方法のうち、芳香族ジアゾニウム塩を用いる
,,およびの方法では用いることができる基質
が限定されるうえ、収率は低い。,の方法では反応
の選択性が低いため複数の生成物が得られるうえ、官能
基を有するビアリール化合物を合成する際には保護の必
要がある。の方法は反応の選択性はよいが、用いる有
機金属化合物が活性であるため、,の方法と同様な
欠点を有する。
以上のように、従来の製造法はいずれも使用できる化
合物が限定されるうえ、多くの官能基を有するビフェニ
ル誘導体を工業的に製造するうえで実用的であるとは言
い難い。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはかかる欠点を除き、官能基を有するビア
リール化合物の工業的に容易な製造法につき検討を加え
た結果、一般式〔II〕 Ar-SiRmX3-m 〔II〕 (式中、Arは置換又は未置換の芳香族基あるいは複素芳
香族基を表し、Rはアルキル基又は上記Ar基を表し、X
はハロゲン又はアルコキシ基を表し、mは0,1,2,3のい
ずれかを表す)で表されるシリル基置換芳香族化合物と
一般式〔III〕 Y−Ar′ 〔III〕 (式中、Arは置換又は未置換の芳香族基あるいは複素芳
香族基を表し、Yは脱離基を表す。)で表される芳香族
化合物とを第VIII族遷移金属触媒およびフッ化物イオン
源共存下で反応させることにより、一般式〔I〕 Ar-Ar′ 〔I〕 (式中、ArおよびAr′は前記と同一の意味を表す。)で
表されるビアリール化合物が得られることを見出し、本
発明を完成したものである。
本発明の原料である前記一般式〔II〕で表されるシリ
ル基置換芳香族化合物は種々の芳香族金属化合物とク
ロロシランとを反応させる方法〔Synthesis.,841(197
9)〕パラジウム触媒存在下、ジシランとハロゲン化
アリールとを反応させる方法〔J.Organomet.Chem.,128,
409(1977)〕により容易に合成できるうえに、種々の
構造のものが工業的に入手容易である。用いることがで
きるシリル基置換芳香族化合物としては、例えば3−フ
ルオロフェニル(メチル)ジフルオロシラン、4−フル
オロフェニル(メチル)ジフルオロシラン、4−ブロモ
フェニル(メチル)ジフルオロシラン、3−ブルモフェ
ニル(ジメチル)フルオロシラン、3−クロロフェニル
(メチル)ジフルオロシラン、ビス(3−クロロフェニ
ル)ジフルオロシラン、3−メトキシフェニル(エチ
ル)ジフルオロシラン、4−メトキシフェニル(エチ
ル)ジフルオロシラン、3−トリフルオロメチルフェニ
ル(エチル)ジフルオロシラン、4−トリフルオロメチ
ルフェニル(エチル)ジフルオロシラン、4−トリフル
オロメチルフェニル(プロピル)ジフルオロシラン、3
−メチルフェニル(エチル)ジフルオロシラン、4−メ
チルフェニル(エチル)ジフルオロシラン、2−メチル
フェニル(プロピル)ジフルオロシラン、3−シアノフ
ェニル(エチル)ジフルオロシラン、2−メトキシカル
ボニル(エチル)ジフルオロシラン、3−カルボキシフ
ェニル(エチル)ジフルオロシラン、フェニル(エチ
ル)ジフルオロシラン、フェニル(プロピル)ジフルオ
ロシラン、フェニル(メチル)ジフルオロシラン、フェ
ニル(トリメチル)シラン、フェニル(トリフルオロ)
シラン、フェニル(トリクロロ)シラン、フェニル(メ
チル)ジクロロシラン、フェニル(トリエチル)シラ
ン、1−ナフチル(トリメチル)シラン、1−ナフチル
(エチル)ジフルオロシラン、2−ナフチル(エチル)
ジフルオロシラン、2−チエニル(エチル)ジフルオロ
シラン、2−チエニル(メチル)ジフルオロシラン、2
−チエニル(トリメチル)シラン、2−チエニル(トリ
フルオロ)シラン、2−チエニル(トリクロロ)シラ
ン、3−チエニル(エチル)ジフルオロシラン、2−ピ
リジル(エチル)ジフルオロシラン、2−ピリジル(メ
チル)ジフルオロシラン、3−ピリジル(エチル)ジフ
ルオロシラン、キノリン−2−イル(エチル)ジフルオ
ロシラン、キノリン−2−イル(エチル)ジフルオロシ
ラン、2−フリル(エチル)ジフルオロシラン、2−フ
リル(プロピル)ジフルオロシラン、フェニル(メチ
ル)ジメトキシシラン、1−ナフチル(エチル)ジ(メ
トキシ)シラン、2−チエニル(エチル)ジエトキシシ
ラン、2−チエニル(メチル)ジメトキシシラン、2−
ピリジル(エチル)ジエトキシシランを挙げることがで
きる。
他方の原料である前記一般式〔III〕で表される芳香
族化合物は工業的に入手容易な化合物であり、脱離基を
含めて例示すると、4−ヨードアニソール、4−ヨード
エトキシベンゼン、4−エトキシフェニルトリフルオロ
アセタート、2−ヨードアニソール、2−ブロモアニソ
ール、2−エトキシフェニルトリフルオロアセタート、
4−クロロアニソール、4−ブロモアニソール、2−エ
トキシフェニル(フェニル)スルフィド、2−ヨードベ
ンジルアルコール、3−ヨードベンジルアルコール、3
−ヒドロキシメチル(フェニル)スルフィド、4−ヨー
ドベンジルアルコール、4−ヒドロキシメチル(フェニ
ル)スルフィド、2−ブロモベンジルアルコール、3−
ブロモベンジルアルコール、2−クロロベンジルアルコ
ール、(2−クロロフェニル)ジメチルホスフェート、
フェニルジエチルホスフェート、3−ヨードフェニル酢
酸、3−ヨードフェニル酢酸エチル、酢酸3−ヨードベ
ンジル、酢酸4−ヨードベンジル、酢酸3−ブロモベン
ジル、酢酸4−プロモベンジル、1−ナフチル(メチ
ル)スルフィド、1−ナフチル(フェニル)スルフィ
ド、フェニルトリフラート、1−ベンジルトリフラー
ト、フェニルメシラート、フェニル(メチル)スルフィ
ド、1−ベンジル(メチル)スルフィド、1−ベンジル
メシラート、2−ベンジルトリフラート、4−トリルメ
シラート、2−シアノフェニル(フェニル)エーテル、
2−ヨードベンゾニトリル、3−ヨードベンゾニトリ
ル、4−ヨードベンゾニトリル、2−ブロモベンゾニト
リル、3−ブロモベンゾニトリル、3−シアノフェニル
(フェニル)エーテル、4−ブロモベンゾニトリル、2
−アトキシヨードベンゼン、3−アセトキシヨードベン
ゼン、4−アセトキシヨードベンゼン、2−アセトキシ
ブロモベンゼン、4−ヨードアセトフェノン、3−ヨー
ドアセトフェノン、3−ヨードアセトフェノン、4−ヨ
ードフェノール、3−ヨードフェノール、2−ヨードフ
ェノール、4−ヨード安息香酸メチル、3−ヨード安息
香酸メチル、2−ヨード安息香酸メチル、4−ヨードベ
ンズアルデヒド、3−ヨードベンズアルデヒド、2−ヨ
ードベンズアルデヒド、1−ヨードナフタレン、2−ヨ
ードナフタレン等を用いることができる。
本発明はフッ化物イオン源存在下で行うことが必須の
条件である。フッ化物イオン源として、トリス(ジエチ
ルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリカー
ト(TASF)、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジ
フルオロトリメチルシリカート、トリス(ジメチルアミ
ノ)スルホニウムビフルオリド、テトラブチルアンモニ
ウムフルオリド、ベンジルトリメチルアンモニウムフル
オリド、ベンジルトリエチルアンモニウムフルオリドな
どのフッ化オニウム塩、フッ化セシウム、フッ化ルビジ
ウム、フッ化カリウム等の金属フッ化物を使用できる。
使用量はシリル基置換芳香族化合物に対し、触媒量ない
し過剰量の範囲で使用できるが、0.8〜2.0モル量を使用
することが望ましい。
使用する第VIII族金属触媒としては、パラジウムテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)、パラジウムベンザ
ルアセトン錯体、パラジウムジベンザルアセトンクロロ
ホルム錯体等のPd(0)錯体、アリル塩化パラジウム2
量体、塩化パラジウムビス(トリフェニルホスフィ
ン)、ヨウ化フェニルパラジウムビス(トリフェニルホ
スフィン)、塩化ベンジルパラジウムビス(トリフェニ
ルホスフィン)等のPd(II)錯体、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)ニッケルなどのNi(0)錯体、塩化
ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)などのNi(I
I)錯体および、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)白金などのPt(0)錯体を用いることができる。使
用量はいわゆる触媒量用いればよい。
本発明は溶媒中で行うことが望ましく、特に、非プロ
トン性極性溶媒中で行うことが、反応効率の観点から好
ましい。例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメ
チルペルヒドロピリミジン−2−オン、ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルイミダゾリジノン等を単独あるいは
混合して使用することができる。反応は50℃〜200℃の
範囲で行うことができるが、操作の簡便な50〜120℃が
望ましい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 アルゴン雰囲気下、アリル塩化パラジウム二量体1.8m
g(0.005mmol)およびフッ化カリウム35mg(0.60mmol)
のDMF(2ml)溶液に4−ヨードエトキシベンゼン50mg
(0.20mmol)およびフェニル(エチル)ジフルオロシラ
ン52mg(0.30mmol)を加え、100℃で19時間攪拌した。
反応溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、エーテル
4mlで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濾過、溶媒留去により粗生成物を得た。カラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により精製
し、無色オイル、4−エトキシビフェニル32mgを得た。
収率81%。1 H-NMR(CDCl3):δ1.44(t,J=6Hz,3H),4.05(g,J=6H
z,2H),6.95(d,J=8Hz,2H),7.09-7.64(m,7H). 1R(neat)3050,1575,1460,1220,1165,1040790,700c
m-1. 実施例2 実施例1と同様な実験手順により、フッ化カリウム35
mg(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8m
g(0.005mmol)存在下、3−メトキシフェニル(1−プ
ロピル)ジフルオロシラン65mg(0.30mmol)と4−ヨー
ド安息香酸メチル52mg(0.20mmol)を反応させ、4−
(3−メトキシフェニル)安息香酸メチル37mgを得た。
収率76%。
1H-NMR(CDCl3):δ3.80(S,3H),3.85(S,3H),6.80-
7.48(m,4H),7.65(d,J=8Hz,2H),8.10(d,J=8Hz,2
H). 1R(neat)3010,2950,1720,1600,1285,1005,1105,84
5,760cm-1. 実施例3 実施例1と同様な実験手順によりフッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)存在下、3−メトキシフェニル(プロピ
ル)ジフルオロシラン65mg(0.30mmol)と3−ヨードベ
ンズアルデヒド46mg(0.20mmol)を反応させ、3−(3
−メトキシフェニル)ベンズアルデヒド35mgを得た。収
率83%。
1H-NMR(CDCl3):δ3.87(S,3H),6.95-8.18(m,8H),
10.15(S,1H). 1R(neat)2950,2730,1695,1600,1225,1160,780,690c
m-1. 実施例4 実施例1と同様な実験手順によりフッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)存在下、3−メトキシフェニル(プロピ
ル)ジフルオロシラン65mg(0.30mmol)と1−ヨードナ
フタレン51mg(0.20mmol)と反応させ、1−(3−メト
キシフェニル)ナフタレン44mgを得た。収率94%。
1H-NMR(CDCl3):δ3.87(S,3H),6.83-8.23(m,11
H). 1R(neat)3050,2950,1575,1460,1220,1165,1040,77
0,700cm-1. 実施例5 実施例1と同様な実験手順により、フッ化カリウム35
mg(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8m
g(0.005mmol)存在下、(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)(プロピル)ジフルオロシラン76mg(0.30mmol)
および3−ヨードアニソール47mg(0.20mmol)を反応さ
せ、3−メトキシ−4′−トリフルオロメチルビフェニ
ル26mgを得た。収率52%。
1H-NMR(CDCl3):δ3.87(S,3H),6.86-7.50(m,4H),
7.66(S,4H). 1R(neat)3040,2950,2850,1600,1325,1220,1170,111
6,840,780,695cm-1. 実施例6 実施例1と同様な実験手順により、フッ化カリウム35
mg(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8m
g(0.005mmol)存在下、(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)(プロピル)ジフルオロシラン76mg(0.30mmol)
および4−アセトキシヨードベンゼン53mg(0.20mmol)
を反応させ、4−アセトキシ−4′−トリフルオロメチ
ルビフェニル26mgを得た。収率47%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.34(S,3H),7.14(d,J=8Hz,2
H),7.55(d,J=8Hz,2H),7.73(S,4H). 実施例7 実施例1と同様にフッ化カリウム35mg(0.60mmol)お
よびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg(0.005mmol)共
存下(4−トリフルオロメチルフェニル)(プロピル)
ジフルオロシラン76mg(0.30mmol)および3−ヨードベ
ンジルアルコール47mg(0.20mmol)を反応させ、3−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンジルアルコー
ル34mgを得た。収率67%。
1H-NMR(CDCl3):δ1.78(bs,1H),4.76(S,2H),7.20
-7.80(m,4H),7.63(S,4H). 1R(neat):3350,3050,1660,1610,1320,1160,1110,84
0,770,695cm-1. 実施例8 実施例1と同様な実験手順で、フッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)存在下、4−トリル(エチル)ジフルオ
ロシラン56mg(0.30mmol)および2−ヨードアニソール
47mg(0.20mmol)を反応させ、4−メチル−2′−メト
キシビフェニル18mgを得た。収率46% m.p. 1H-NMR(CDCl3):δ2.40(S,3H),2.80(S,3H),7.53-
6.90(m,8H) 1R(KBr)2970,1485,1230,1175,1105,1055,1120,825,
760cm-1. 実施例9 実施例1と同様な実験手順で、フッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)共存下、4−トリル(エチル)ジフルオ
ロシラン56mg(0.30mmol)および3−ヨードアニソール
47mg(0.20mmol)を反応させ、4−メチル−3′−メト
キシビフェニル35mgを得た。収率83%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.40(S,3H),3.85(S,3H),7.60-
6.80(m,8H) 1R(neat):2970,1600,1480,1295,1220,1055,1030,82
0,780,695cm-1. 実施例10 実施例1と同様な実験手順により、フッ化カリウム35
mg(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8m
g(0.005mmol)共存下、4−トリル(エチル)ジフルオ
ロシラン56mg(0.30mmol)と3−ヨードベンジルアルコ
ール47mg(0.20mmol)を反応させることで3−(4−ト
リル)ベンジルアルコール34mgを得た。収率86%。
1H-NMR(CDCl3):δ1.90(S,1H),2.40(S,2H),7.60-
7.10(m,8H) 1R(neat):3375,2925,1485,1340,1185,1050,1025,89
5,820,780,700cm-1. 実施例11 フッ化カリウム35mg(0.60mmol)およびアリル塩化パ
ラジウム二量体1.8mg(0.005mmol)共存下、実施例1と
同様な実験手順で4−トリル(エチル)ジフルオロシラ
ン56mg(0.30mmol)と3−アセトキシメチルヨードベン
ゼン55mg(0.20mmol)を反応させ、3−アセトキシメチ
ル−4′−メチルビフェニル43mgを得た。収率89%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.10(S,3H),2.40(S,3H),5.10
(S,2H),7.70-7.10(m,8H). 1R(neat):3050,1740,1380,1225,1025,790,820,790,
700cm-1. 実施例12 実施例1と同様な実験手順でフッ化カリウム35mg(0.
60mmol)およびアリル塩化パラジウム1.8mg(0.005mmo
l)共存下、4−トリル(エチル)ジフルオロシラン56m
g(0.30mmol)および4−ヨードベンゾニトリル46mg
(0.20mmol)を反応させ、4−メチル−4′−シアノビ
フェニル26mgを得た。収率67%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.40(S,3H),8.10-7.20(m,3
H). 1R(neat):2950,2225,1605,1495,1180,1110,850,81
0,560,520cm-1. 実施例13 実施例1と同様な実験手順によりフッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)共存下、ビス(3−クロロフェニル)ジ
フルオロシラン72mg(0.25mmol)および4−ヨードアセ
トフェノン50mg(0.20mmol)を反応させ、4−(3−ク
ロロフェニル)アセトフェノン34mgを得た。収率74%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.60(S,3H),7.27-7.75(m,6H),
8.06(d,J=7.5Hz,2H). 1R(neat):3350,3060,1685,1600,1288,955,785,590c
m-1. 実施例14 実施例1と同様な実験手順によりフッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)共存下、2−チエニル(エチル)ジフル
オロシラン54mg(0.40mmol)および4−ヨードアセトフ
ェノン50mg(0.20mmol)を反応させ、4−(2−チエニ
ル)アセトフェノン39mgを得た。収率96%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.60(S,3H),8.05-7.00(m,7
H). 1R(neat):1680,1600,1420,1360,1260,1185,1115,95
5,820,710,590cm-1. 実施例15 実施例1と同様な実験手順によりフッ化カリウム35mg
(0.60mmol)およびアリル塩化パラジウム二量体1.8mg
(0.005mmol)共存下、2−チエニル(エチル)ジフル
オロシラン54mg(0.30mmol)および3−ヨードベンジル
アルコール47mg(0.20mmol)を反応させ、3−(2−チ
エニル)ベンジルアルコール31mgを得た。収率81%。
1H-NMR(CDCl3):δ2.00(S,1H),4.70(S,2H),7.00-
7.80(m,7H). 1R(KBr):1585,1420,1350,1265,1210,990,700cm-1. 実施例16 実施例1と同様な実験手順でフッ化カリウム35mg(0.
60mmol)および塩化ニッケルビス(トリフェニルホスフ
ィン)6.5mg(0.01mmol)共存下、4−トリル(エチ
ル)ジフルオロシラン56mg(0.30mmol)および4−ヨー
ドベンゾニトリル46mg(0.20mmol)を反応させ、4−メ
チル−4′−シアノビフェニル19mgを得た。収率50%。
スペクトルデータは実施例12で得たものと一致した。
実施例17 実施例1と同様な実験手順でフッ化カリウム115mg
(1.8mmol)およびアリル塩化パラジウム1.8mg(0.005m
mol)共存下、4−トリル(エチル)ジクロロシラン66m
g(0.30mmol)および4−ヨードベンゾニトリル46mg
(0.20mmol)を反応させ、4−メチル−4′−シアノビ
フェニル24mgを得た。収率60%。スペクトルデータは実
施例12で得たものと一致した。
実施例18 実施例1と同様な実験手順でフッ化カリウム35mg(0.
60mmol)および塩化アリルパラジウム二量体1.8mg(0.0
05mmol)共存下、実施例1と同様な実験手順で4−トリ
ル(メチル)シラン50mg(0.30mmol)および4−ヨード
ベンゾニトリル46mg(0.20mmol)を反応させ、4−メチ
ル−4′−シアノビフェニル15mgを得た。収率40%。ス
ペクトルデータは実施例12で得たものと一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 41/30 43/20 D 7419−4H 43/205 D 7419−4H 43/225 D 7419−4H 45/68 47/575 49/813 67/293 67/343 69/157 69/94 253/30 255/50 C07D 333/16 333/22 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 Ar−SiRmX3-m 〔式中、Arは置換又は未置換の芳香族基あるいは複素芳
    香族基を表し、Rはアルキル基又は上記Ar基を表し、X
    はハロゲン又はアルコキシ基を表し、mは0,1,2,3のい
    ずれかを表す。〕で表されるシリル基置換芳香族化合物
    と一般式 Y−Ar′ 〔式中、Yは脱離基を表し、Ar′は置換又は未置換の芳
    香族基あるいは複素芳香族基を表す。〕で表される芳香
    族化合物を第VIII族遷移金属触媒およびフッ化物イオン
    源の存在下に反応させることからなる一般式 Ar-Ar′ 〔式中、Ar,Ar′とも前記と同一の意味を表す。〕で表
    されるビアリール化合物の製造方法。
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