JPH08299705A - 凝集沈殿装置 - Google Patents

凝集沈殿装置

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JPH08299705A
JPH08299705A JP13575495A JP13575495A JPH08299705A JP H08299705 A JPH08299705 A JP H08299705A JP 13575495 A JP13575495 A JP 13575495A JP 13575495 A JP13575495 A JP 13575495A JP H08299705 A JPH08299705 A JP H08299705A
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JP
Japan
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sludge
reaction tank
water
tank
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP13575495A
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English (en)
Inventor
Tadashi Takadoi
忠 高土居
Hideyo Yamauchi
英世 山内
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 沈殿槽から反応槽に汚泥を返送する返送管内
で汚泥が詰るのを完全に防止し、これにより沈殿槽内の
汚泥を反応槽に返送して汚濁物含有水に混合し、沈殿槽
での汚泥の沈降性を高め、効率よく沈降分離を行い、上
澄処理水を得る。 【構成】 汚濁物含有水と、返送汚泥と、沈殿剤とを導
入して反応させる反応槽10と、反応槽10からの流出
水を導入して反応生成物を沈降させる沈殿槽14と、沈
殿槽14の底部の汚泥排出ピット15と、沈降汚泥の一
部を反応槽10に返送する返送管16とを備えた凝集沈
殿装置において、沈殿槽14の汚泥沈降界面21より上
に上端が開口し、前記汚泥排出ピット15ないし返送管
16に下端が連通した上澄水抜出管23を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の汚濁物含有水
(原水)に、汚濁物の成分に合った沈殿剤を添加し、汚
濁物を沈降分離して上澄処理水を得る凝集沈殿装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】汚濁物として溶解性汚染物、例えばリン
や、フッ素や、アルミニウムや、重金属等を含む原水を
沈殿処理する場合は、溶解性有機物を析出させるため
に、沈殿剤としてリン含有水に対しては消石灰、塩化カ
ルシウム等のカルシウム化合物を添加し、フッ素含有水
に対してはフッ化カルシウムとして沈殿させるためカル
シウム化合物を添加するか、フッ素を水酸化アルミニウ
ムのフロックに吸着させるためにアルミニウム化合物を
添加し、アルミニウム含有水に対しては不溶性アルミニ
ウムとするために苛性ソーダ等のpH調整剤を添加し、
重金属含有水に対しては重金属を不溶性の金属水酸化物
とするためにpH調整剤を添加するか、或いは更に硫酸
バンド、塩化鉄などの無機凝集剤を添加して共沈現象で
不溶性にしたり、又、重金属固定化剤、例えば硫化物を
添加したりする。
【0003】又、汚濁物として不溶性懸濁物、例えば粘
度鉱物や、不溶性金属化合物を含む懸濁水を処理する場
合は、無機凝集剤を添加し、懸濁物を大型化、重質化し
て沈降し易くする。
【0004】そして、このような凝集沈殿の際に、沈降
した汚泥を反応槽に戻すと、凝集反応、析出反応の際、
返送汚泥が核となり、晶析効果等により核の表面に沈殿
物が更に析出し、汚泥の緻密化、大型化が促進されて沈
降性が極めて優れた汚泥になる。このため沈殿槽におい
ては汚泥の濃縮が進み、高濃度の汚泥となって排出さ
れ、汚泥容量が減少し、廃棄物の量の減容化になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように濃縮性が良
くなった汚泥を沈殿槽から反応槽に返送すると、連続運
転中には起こらないが、反応槽への原水の流入が停止し
た場合、例えば原水槽の水位の低下による停止、装置の
保守のための停止、或いは停電等の予期しない事故等に
よる停止の場合に返送管内で汚泥の詰りが生じる。
【0006】予期しない停止以外は汚泥返送ポンプを停
止せず、連続稼働により対応可能であるが、停電等の事
故や、返送ポンプ等の補修時には予め沈殿槽内の汚泥を
完全に抜き出すか、返送管内を予め水で置換しておかね
ばならない。そして、返送管が汚泥で詰ったときは、管
内を高圧水で洗浄したり、人力による物理的洗浄を行っ
て詰った汚泥を排除することが必要であり、復旧に多大
の労力を要する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解消するためのもので、汚濁物含有水と、返送汚泥
と、沈殿剤とを導入して反応させる反応槽と、反応槽か
らの流出水を導入して反応生成物を沈降させる沈殿槽
と、沈殿槽の底部の汚泥排出ピットと、沈降汚泥の一部
を反応槽に返送する返送管とを備えた凝集沈殿装置にお
いて、沈殿槽の汚泥沈降界面より上に上端が開口し、前
記汚泥排出ピットないし返送管に下端が連通した上澄水
抜出管を設けたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】図示の実施例において、10は攪拌機11を
有する反応槽で、汚濁物含有水が供給管13、ポンプP
1 で供給される。反応槽には汚濁物の種類に応じ前述し
た沈殿剤、pH調整剤、無機凝集剤等を薬注装置12で
添加すると共に、沈殿槽14で沈降した汚泥が該槽14
の汚泥排出ピット15、返送管16、返送ポンプP2 を
経て供給され、攪拌機11の回転で均一に混合される。
尚、凝集効果を促進するため、薬注装置12によって、
更にアニオン系、ノニオン系、カチオン系の高分子凝集
剤を添加してもよい。
【0009】反応槽内での滞流時間は数分〜数10分で
あって、その間に混合と反応が行われ、排出管17によ
って沈殿槽14の中央部のフィードウェル18の内部に
供給される。沈殿槽の摺鉢形底面上に沿ってレーキ19
が回転し、該底面上に沈降する汚泥を中心の汚泥排出ピ
ット15に掻き寄せて入れる。レーキ19の回転軸20
はフィードウェル18の中心を貫通して支持され、モー
タで回転駆動される。汚泥の沈降界面(上面)21はフ
ィードウェル18の下端よりも下である。
【0010】沈殿槽内で汚泥を沈降分離した上澄水は、
沈降汚泥の界面よりも上方、例えば排出管17と同レベ
ルで槽壁に接続した排水管22から処理水として排出さ
れる。
【0011】23は上澄水抜出管で、その上端は沈殿槽
の汚泥の沈降界面21よりも上に開口し、下端は汚泥排
出ピット15、ないし汚泥の返送管16に連通し、上澄
水を汚泥排出ピット15を介して汚泥の返送管16に供
給するか、又は直接に汚泥の返送管16に供給する。
【0012】前述した様に沈殿槽14で沈降した汚泥を
反応槽10に戻すと、反応槽での凝集反応、析出反応の
際、返送汚泥が核となり、晶析効果等により核の表面に
沈殿物が更に析出し、汚泥の緻密化、大型化が促進され
て沈降性が極めて優れた汚泥になる。この汚泥を沈殿槽
に供給して処理すると汚泥の濃縮が進み、高濃度の汚泥
となって沈降する。そして、この濃縮性が良くなった汚
泥を沈殿槽から反応槽に返送すると、連続運転中には起
こらないが、反応槽への原水の流入が停止した場合、例
えば原水槽の水位の低下による停止、装置の保守のため
の停止、或いは停電等の予期しない事故等による停止の
場合に返送管内で汚泥の詰りが生じ、詰った汚泥を排除
するには管内を高圧水で洗浄したり、人力による物理的
洗浄を行うことが必要であり、復旧に多大の労力を要す
る。
【0013】しかし、本発明では返送ポンプP2 、返送
管16によって沈殿槽から反応槽に返送される汚泥には
上澄水抜出管23からの上澄水が混合するので、停電等
の事故や、返送ポンプ等の補修時であっても汚泥は返送
管16内で詰らない。従って、沈殿槽内の汚泥を完全に
抜き出したり、返送管内を水で置換したりする必要がな
い。
【0014】上澄水抜出管23の下端を汚泥の返送管1
6に連通した図示の装置を使用し、アルミニウム濃度4
8mg/立のアルミニウム表面処理排水(エッチング排
水)を処理した。上澄水抜出管23には開閉弁Vを設
け、この弁を開にして上澄水を返送管16に供給した場
合(本発明の実施例)と、開閉弁Vを閉にして返送管へ
の上澄水の供給をストップした場合(従来例)を比較し
た。上澄水抜出管の直径は汚泥の返送管と同径であり、
その上端は沈殿槽の水面下2000mmの位置に取付け
た。
【0015】反応槽は直径700mm、高さ1950m
m、容量750立、レーキ付き沈殿槽は直径1000m
m、高さ3000mm、容量2000立であり、反応槽
には前記アルミニウム表面処理排水を流量1.5m3
時で供給し、NaOHを添加してpH6.0〜6.5に
調整し、反応槽の出口付近でアニオン系高分子凝集剤を
2mg/立添加した。この排水を沈殿槽のフィードウェ
ル内に排出管17で垂れ流し式に供給した。又、沈殿槽
の汚泥排出ピット15から返送管16、返送ポンプP2
で汚泥を3.0m3 /時で反応槽に返送した。尚、運転
は昼間の8時間とし、他の時間は停止した。
【0016】運転の結果は表1に示す通りである。
【表1】 この表1における汚泥濃度は、沈殿槽流入液の30分静
置後の沈降汚泥の濃度である。開閉弁Vを閉にした従来
例の場合は沈殿槽内に汚泥が溜ってきた数日後から返送
管に詰りが発生し、運転開始50日以降、運転が行えな
くなった。これに対し、開閉弁Vを開にした本発明の実
施例では3ケ月間の運転で返送管に汚泥の詰りは生じな
かった。
【0017】図示の実施例では反応槽と沈殿槽を別々に
設置したが、1つの槽内に反応槽と沈殿槽を設けてもよ
い。又、上澄水抜出管はレーキの軸の下半部を中空にし
て中空部の上端を沈降汚泥の界面よりも上にし、軸の回
りから中空部の上端に連通する孔を開設し、この孔と中
空部とにより上澄水を汚泥排出ピット15中に上から供
給してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上で明らかなように、本発明によれば
沈殿槽から反応槽に汚泥を返送する返送管内で汚泥が詰
るのを完全に防止でき、これにより沈殿槽内の汚泥を反
応槽に返送して汚濁物含有水に混合し、沈殿槽での汚泥
の沈降性を高め、効率よく沈降分離を行い、上澄処理水
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凝集沈殿装置の一実施例のフローシー
トである。
【符号の説明】
10 反応槽 11 攪拌機 12 薬注装置 13 供給管 14 沈殿槽 15 汚泥排出ピット 16 汚泥の返送管 17 排出管 18 フィードウェル 19 レーキ 20 レーキの回転軸 21 汚泥の沈降界面 22 排水管 23 上澄水抜出管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚濁物含有水と、返送汚泥と、沈殿剤と
    を導入して反応させる反応槽と、反応槽からの流出水を
    導入して反応生成物を沈降させる沈殿槽と、沈殿槽の底
    部の汚泥排出ピットと、沈降汚泥の一部を反応槽に返送
    する返送管とを備えた凝集沈殿装置において、沈殿槽の
    汚泥沈降界面より上に上端が開口し、前記汚泥排出ピッ
    トないし返送管に下端が連通した上澄水抜出管を設けた
    ことを特徴とする凝集沈殿装置。
JP13575495A 1995-05-10 1995-05-10 凝集沈殿装置 Pending JPH08299705A (ja)

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JP13575495A JPH08299705A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 凝集沈殿装置

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JP13575495A JPH08299705A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 凝集沈殿装置

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JPH08299705A true JPH08299705A (ja) 1996-11-19

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JP13575495A Pending JPH08299705A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 凝集沈殿装置

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JP (1) JPH08299705A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107930195A (zh) * 2017-11-16 2018-04-20 管远轮 一种排污传输设备
JP2018143914A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 オルガノ株式会社 凝集沈殿装置とその駆動方法
JP2019063764A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 オルガノ株式会社 凝集沈殿装置とその運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018143914A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 オルガノ株式会社 凝集沈殿装置とその駆動方法
JP2019063764A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 オルガノ株式会社 凝集沈殿装置とその運転方法
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