JPH08299419A - 抗菌剤エアゾール - Google Patents

抗菌剤エアゾール

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JPH08299419A
JPH08299419A JP10582195A JP10582195A JPH08299419A JP H08299419 A JPH08299419 A JP H08299419A JP 10582195 A JP10582195 A JP 10582195A JP 10582195 A JP10582195 A JP 10582195A JP H08299419 A JPH08299419 A JP H08299419A
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JP
Japan
Prior art keywords
antibacterial agent
aerosol
agent
binder
fungous
Prior art date
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Pending
Application number
JP10582195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Nakano
一明 中野
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NAGOYA AEROSOL KOGYO KK
Original Assignee
NAGOYA AEROSOL KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹き付け後の塗膜が透明で、粘着性があり、
しかも長期間の持続性のある抗菌剤エアゾールを提供す
ること。 【構成】 Ag−Cax Zny (PO)Z で構成される
抗菌剤と、分散剤としてのシランと、結合剤としてのC
B−2と、溶剤としてのブルシンと、噴射剤としてのD
MEまたはフロンからなり、抗菌剤と、シランと、CB
−2の重量比率が、抗菌剤1対して、シランがほぼ1以
上、CB−2がほぼ0.25以上で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エアコン等に塗布す
る抗菌剤エアゾールに関し、更に詳しくは塗膜を透明に
するために、抗菌剤エアゾールに分散助剤及び結合剤を
配合させることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抗菌剤としてはAg−Cax Zn
y (PO)Z からなる抗菌セラミックスが知られてい
る。この抗菌セラミックスはカルシウム(Ca)と亜鉛
(Zn)が複合したりん酸塩系セラミックスに、極微量
で抗菌性のある銀イオンを結合させた銀系無機抗菌剤で
あり、その抗菌作用は、極微量に制御された水中に溶け
出す銀イオンの作用及び抗菌セラミックス表面の銀原子
に直接微生物が接触するものと考えられる。特に銀イオ
ンの抗菌性はかなり強力で大腸菌や黄色ぶどう状球菌に
おいては極低濃度で顕著な殺傷力を示すとともに、他の
有機物と結合しても作用が減少しない。また抗菌セラミ
ックスの特徴は、安全性が高く、耐光性、耐熱性に優れ
るほか、特異性が少なく、広範囲の微生物に効果があ
り、抗菌スペクトルが非常に広いことにある。
【0003】そしてこの抗菌セラミックス粉末をエアゾ
ールにして、エアコンの防菌・防カビや風呂の防カビあ
るいはトイレの防臭用に使用するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の抗菌剤
は白い粉末パウダーが残り、スプレー等で吹きかけた後
は白く目立ってしまう。また、スプレー缶の中で抗菌剤
が沈降する傾向があるとともに持続性については若干の
問題も残されていた。
【0005】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、塗布した後、透明で目立たなく、抗菌剤の沈降を
極めて少なくし、短時間の処理で長期間の効果のある抗
菌剤化合物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる抗菌
剤エアゾールでは、抗菌剤と、分散助剤と、溶剤と、噴
射剤を含む抗菌剤エアゾールに、結合剤を配合させ、前
記抗菌剤と前記分散助剤と前記結合剤の重量比率が、前
記抗菌剤1に対して前記分散助剤がほぼ0.25以上、
前記結合剤がほぼ1以上に構成されることを特徴とする
ものである。
【0007】また、前記分散助剤が、シランであれば好
ましい。
【0008】更に、前記結合剤が、エチルアルコールを
溶媒としたアクリル系の樹脂溶液であればなお好まし
い。
【0009】また、抗菌剤がAg−Cax Zny (P
O)Z からなるTCP組成物であればなお好ましい。
【0010】
【発明の作用・効果】請求項1の抗菌剤エアゾールにお
いては、抗菌剤と分散助剤と溶剤と噴射剤を含む抗菌剤
エアゾールに結合剤を加えるようにしている。そして、
抗菌剤と、分散助剤と、結合剤の重量比率を抗菌剤1に
対して、分散助剤をほぼ0.25以上、結合剤をほぼ1
以上に構成している。分散助剤が抗菌剤を分散保持さ
せ、結合剤が抗菌剤に結合されると、抗菌剤の元々持っ
ている非晶質性が促進され塗膜が透明になり、また抗菌
剤の沈降を防ぐ。そのため、抗菌剤エアゾール使用時、
効率よく使用することができる。更に、分散助剤と結合
剤の反応により、付着後の塗膜がはがれにくく長期間の
持続性を有する。
【0011】請求項2の抗菌剤エアゾールにおいては、
分散助剤としてシランを使用しているため、抗菌剤を分
散保持させ抗菌剤の非晶質性を促進するとともに、抗菌
体の沈降を防ぐ。
【0012】請求項3の抗菌剤エアゾールにおいては、
結合剤としてアクリル系共重合体を使用しているため、
分散助剤と、抗菌剤と反応して抗菌剤の非晶質性を促進
すると共に分散助剤との反応により、付着後、塗膜がは
がれにくい。
【0013】請求項4の抗菌剤エアゾールにおいては、
抗菌剤が特に銀イオン結合体であるので、カビや雑菌に
強く、人体にも安全である。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。
【0015】本抗菌剤エアゾールは、抗菌剤、分散助
剤、結合剤、溶剤、噴射剤を含んでいる。
【0016】抗菌剤としては、リン酸塩系セラミックス
に極微量の銀イオンが結合された抗菌セラミックスを使
用する。望ましくはその組成式がAg−Cax Zny
(PO 4Z を含むTCP組成物群を使用することが良
い。この製造方法は、純度の高い炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、リン酸、銀イオンを出発材料として、メカノケミ
カル効果のある特殊反応機を用い合成する。燒結温度は
700〜900℃と比較的低温で成型できる。性状は非
晶質の白色微粉末を示している。
【0017】なお、TCP組成群の他にハイドロキシア
バタイト(HAp)及び、アパタイト組成物群(Ag−
Caab (OH)c PO4d を使用することも可能
であり、また、銀−りん酸亜鉛カルシウム{Ag−Zn
xCay・Alz(PO4 6 }でも良い。
【0018】分散助剤としては、例えば「TSL817
7」(東芝シリコ−ン株式会社製)で知られるジフェニ
ルジエトキシシラン{(C652 Si(OC2
52}(以下、シランという。)を使用する。シラン
は、無色透明の液体で、水には反応しないが塩素とは激
しく反応する性質をもっている。また、シランは分散助
剤としての役割を持ち、溶剤によって分散された抗菌剤
の特に塩系セラミックスと反応しセラミックスを包んで
しまう。そのため抗菌剤が沈降するのを防ぎ、抗菌剤エ
アゾールとして使用する際、スプレー缶内で沈降しにく
いので抗菌効果が充分発揮できる。
【0019】なお、このシランの代わりに粘度の低いシ
リコン樹脂液や、鉱物性オイルまたは植物性オイルを使
用しても良い。
【0020】結合剤としては、アクリル樹脂液、または
アクリル樹脂アルカノールアミン液、またはアクリル系
共重合体を使用する。望ましくは、例えば互応化学工業
株式会社製の「プラスサイズCB−2」(以下、CB−
2という。)で知られるエチルアルコールを溶媒とした
アクリル系共重合体の樹脂溶液を使用するのが良い。C
B−2は、外観が淡黄色粘稠塗膜体でエチルアルコール
を溶媒としたアクリル系共重合体の樹脂溶塗膜であり、
金属に塗布した塗膜は光沢があり、粘着がなく耐水性に
富んでいる。組成は、アクリル酸エステル系共重合体5
0重量%、エチルアルコール50重量%である。その
他、同社製プラスサイズLシリーズでも良い。
【0021】このCB−2とシラン及び抗菌剤との配合
により抗菌剤の持っている非晶質を促進し、塗膜を透明
にすることができる。但し、各々の比率によっては結晶
が残り透明になりにくい。この比率については後述の表
1−1、表1−2に示すとおりである。
【0022】溶剤としては、アルコールを使用する。好
ましくはエチルアルコールが良い。または、99°ブル
シン変性エタノール(以下、ブルシンという。)、又は
ゲラニオール変性エタノールでも良い。
【0023】噴射剤としては、例えばDME(ジメチル
エーテル)(以下、DMEという。)またはフロン13
4A(以下、フロンという。)が適当である。DMEと
フロンのいずれかを使用しても良いが、DMEは燃えや
すく、フロンは燃えにくいので、使用用途により使い分
けることが必要である。
【0024】なお噴射剤としては、LPGや、DMEと
LPGの混合体も考えられ。
【0025】上記のような物質の構成において、抗菌剤
エアゾールの塗膜体を透明にするために、上記物質の配
分比率を、各種の組み合わせて実験を行ったところ、表
1に示す結果となった。
【0026】これによると、全体容量(100cc)に
対して抗菌剤が約0.01〜5%、またシランが約0.
01〜5%、CB−2が約0〜5%において目的を達成
することができる。また、抗菌剤、シラン、CB−2の
重量比率で比較すると、抗菌剤1に対して、シランがほ
ぼ1以上、CB−2がほぼ0.25以上(好ましくは、
抗菌剤が1に対して、シランが0.5、CB−2が6.
5が望ましい。)の場合に目的を達成できることがわか
る。
【0027】また、噴射剤については、圧力の関係上、
DMEの場合は全体の約65%以下、フロンの場合は全
体の約55%以下が望ましい。
【0028】更に、溶剤としてのブルシンは量を少なく
すれば抗菌剤エアゾールを塗布した後、乾きが速くな
る。
【0029】以上のように、本発明では抗菌剤に、シラ
ン等の分散助剤、またはCB−2等の結合剤を適量配合
することによって、抗菌剤エアゾールの吹き付け後の塗
膜を透明にすることが可能となった。
【0030】なお、この抗菌剤エアゾールの使用用途と
しては、生活空間としてのエアコン、靴、マット、カー
ペット、畳、ソファや、浴室、トイレ、キッチンの壁、
便器、流し台やスポーツ用品、スポーツシューズ等幅広
く使用されることに適している。
【0031】
【表1】
【0032】※1 上段は重量を示す。(単位はg) ※2 下段は全体100ccとした時の容量比率を示
す。
【0033】※3 DMEとフロンはいずれかを選択す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌剤と、分散助剤と、溶剤と、噴射剤
    を含む抗菌剤エアゾールに、結合剤を配合させ、前記抗
    菌剤と前記分散助剤と前記結合剤の重量比率が、前記抗
    菌剤1に対して前記分散助剤がほぼ0.25以上、前記
    結合剤がほぼ1以上に構成されていることを特徴とする
    抗菌剤エアゾール。
  2. 【請求項2】 前記分散助剤が、シランであることを特
    徴とする抗菌剤エアゾール。
  3. 【請求項3】 前記結合剤が、エチルアルコールを溶媒
    としたアクリル系の樹脂溶液であることを特徴とする抗
    菌剤エアゾール。
  4. 【請求項4】 前記抗菌剤がAg−Cax Zny (P
    O)Z からなるTCP組成物であることを特徴とする請
    求項1記載の抗菌剤エアゾール。
JP10582195A 1995-04-28 1995-04-28 抗菌剤エアゾール Pending JPH08299419A (ja)

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