JPH08299307A - 肺機能測定装置 - Google Patents

肺機能測定装置

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JPH08299307A
JPH08299307A JP7106465A JP10646595A JPH08299307A JP H08299307 A JPH08299307 A JP H08299307A JP 7106465 A JP7106465 A JP 7106465A JP 10646595 A JP10646595 A JP 10646595A JP H08299307 A JPH08299307 A JP H08299307A
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Kuniaki Suzuki
邦明 鈴木
Kazu Ito
和 伊藤
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 呼気中の唾液等が飛沫するおそれのある範囲
の呼吸回路機構を容易に洗浄可能な肺機能測定装置を提
供する。 【構成】 被検者の基本的肺機能である肺拡散能力を測
定することができるとともに、ブロック1に呼吸回路1
hを形成し、第1の通気口1aを伸縮弁12を介して第
1のエアシリンダ8aにより開閉し、採気口1eを伸縮
弁12を介して第2のエアシリンダ8bにより開閉し、
第2の通気口1gを第3のエアシリンダ8cにより開閉
するようにしているので、呼気中の唾液等が飛沫するお
それのある呼吸回路1g内に電磁弁を配置しなくても済
む。呼吸回路1hからセンサ2の通気管20、標準ガス
供給管5c、サンプルバッグ3及び伸縮弁12等を取り
外して唾液等が飛沫するおそれのある範囲の呼吸回路機
構の洗浄等を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肺拡散能力(DLC
O)等の肺機能を測定する肺機能測定装置に関し、より
詳しくは、被検者の唾液や啖等が飛沫するおそれのある
範囲の呼吸回路機構の洗浄や消毒等が可能な肺機能測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】肺機能測定装置は、被検者が測定用ガス
の吸気及び呼気を行い、肺拡散能力(DLCO)等の各
種の肺機能を測定するものであるが、従来の肺機能測定
装置は、その測定の際に呼吸気の流路を電磁弁を用いて
切り替えていた。なお、この「肺拡散能力」は、COガ
スを肺胞から肺毛細血管中に取り込む能力であり、肺毛
細血管に病変があると、この能力が低くなることから、
肺気腫等の診断のために測定されている。
【0003】一方、複数の被検者を続けて測定すると、
装置の呼吸回路機構が呼気中の唾液や痰の飛沫に含まれ
る病原菌によって汚染し、他の被検者に感染するおそれ
があることから、その感染を予防するためには、被検者
毎に装置の呼吸回路機構が容易に洗浄や消毒できること
が望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置は、呼吸気の流路の切替えに電磁弁を用いてい
たため、呼気中の唾液等が、電磁弁の内部まで飛沫して
いた。このため、完全に感染を防ぐためには、電磁弁を
分解して洗浄し組み立てる必要があるが、これは実質的
に不可能であり、感染予防は困難であった。
【0005】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、被検者の基本的肺機能である肺拡散能
力を測定することができるとともに、呼気中の唾液等が
飛沫するおそれのある範囲の呼吸回路機構を容易に洗浄
可能な肺機能測定装置を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するたの
本発明の手段を説明する。
【0007】請求項1記載の肺機能測定装置は、低濃度
の一酸化炭素を含む混合ガスを用いて被検者の呼吸機能
の肺拡散能力を測定する肺機能測定装置において、呼吸
気の経路となる呼吸回路が形成されたブロックと、前記
呼吸回路に一端を着脱可能に接続し、他端を被検者の気
道に接続する通気管を備え、その通気管を流れる呼吸気
の流量又は流速を検出するセンサと、前記呼吸回路に一
方向弁を介して着脱可能に接続される混合ガス供給管
と、前記呼吸回路に設けた採気口に着脱可能に接続され
るサンプルバッグと、前記呼吸回路に設けた大気と通ず
る第1の通気口を開閉する着脱可能な第1の開閉手段
と、前記採気口を開閉する着脱可能な第2の開閉手段と
を有する呼吸回路機構を具備することを特徴とするもの
である。
【0008】請求項2記載の肺機能測定装置は、前記呼
吸回路機構は、前記呼吸回路に一方向弁を介して大気と
通ずる呼気専用の第2の通気口を設け、その第2の通気
口を開閉する着脱可能な第3の開閉手段を有することを
特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の肺機能測定装置は、前記開
閉手段は、前記混合ガスを駆動源とすることを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】上記構成の本発明の作用を説明する。
【0011】請求項1記載の肺機能測定装置によれば、
被検者の肺拡散能力を測定する場合は、例えば、第1の
通気口を開け、採気口を閉じて安静換気を行った後、最
大呼出をさせて第1の通気口を閉じる。混合ガスを混合
ガス供給管を通り、一方向弁,呼吸回路及びセンサの通
気管を介して被検者の気道に供給する。第1の通気口を
開け、被検者の最初の呼気ガスを所定量第1の通気口か
ら大気へ排気する。第1の通気口を閉じて採気口を開
け、サンプルバッグに被検者の呼気ガスを採取する。第
1の通気口を開けて採気口を閉じ、被検者の残りの呼気
ガスを第1の通気口から大気へ排気する。供給混合ガス
の濃度データ、サンプルバッグに採取された呼気ガスの
濃度データ及びセンサによって検出された通気管を流れ
る呼吸気の流量又は流速の検出値は、被検者の肺拡散能
力の算出に供される。
【0012】また、ブロックに呼吸回路を形成し、その
呼吸回路に設けた第1の通気口を着脱可能な第1の開閉
手段により開閉し、呼吸回路に設けた採気口を第2の開
閉手段により開閉するようにしているので、呼気中の唾
液等が飛沫するおそれのある呼吸回路内に電磁弁を配置
しなくても済む。一方、この唾液等が飛沫するおそれの
ある範囲は、ブロックに形成された呼吸回路、センサの
通気管内、サンプルバッグ、第1の開閉手段、第2の開
閉手段及び呼吸回路の周辺である。従って、呼吸回路か
らセンサの通気管、混合ガス供給管、サンプルバッグ、
第1の開閉手段及び第2の開閉手段を取り外して当該範
囲の洗浄等を容易に行うことができる。
【0013】請求項2記載の肺機能測定装置によれば、
混合ガスを被検者の気道に供給する前に、第2の通気口
を開けておくことで、混合ガス吸気のタイミングに同期
して通気口の開閉を行わなくても済むため、通気口の開
閉制御が容易となる。
【0014】請求項3記載の肺機能測定装置によれば、
混合ガスを開閉手段の駆動源とすることにより、開閉手
段の駆動源を省略することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0016】図1は本発明の肺機能測定装置の一実施例
を示す概略構成図である。
【0017】本実施例の肺機能測定装置は、同図に示す
ように、例えばアルミニウム,プラスチック等からなる
ブロック1を有している。
【0018】このブロック1の表面に、大気と通ずる第
1の通気口1aと、この第1の通気口1aに対向する位
置に設けられた弁収納口1bと、センサ取付口1cと、
標準ガス供給口1dと、採気口1eと、この採気口1e
に対向する位置に設けられた弁収納口1fと、大気と通
ずる第2の通気口1gとを各々形成し、ブロック1の内
部に、各開口1a乃至1gを連通し、呼吸気の経路とな
る呼吸回路1hを形成している。
【0019】また、本装置は、ブロック1のセンサ取付
口1cに着脱可能に接続されるセンサ2と、採気口1e
にコネクタ3aによって着脱可能に接続され、被検者の
呼気(肺胞気)ガスを採取するサンプルバッグ3と、例
えばアルミニウム,プラスチック等からなり、ブロック
1を着脱可能に保持する基板4と、低濃度の一酸化炭素
を含む混合ガス(標準ガス)を供給する標準ガス供給源
5と、肺拡散能力(DLCO)を測定する測定系6と、
弁収納口1b,1fに収納された伸縮弁12,12と、
伸縮弁12を伸縮させて第1の通気口1aを開閉する第
1のエアシリンダ(第1の開閉手段)8aと、伸縮弁1
2を伸縮させて採気口1eを開閉する第2のエアシリン
ダ(第2の開閉手段)8bと、ロッド8dの先端に取り
付けた弁14によって第2の通気口1gを開閉する第3
のエアシリンダ8cと、標準ガス供給口1dに配置され
た一方向弁(入方向)10aと、第2の通気口1gに配
置された一方向弁(出方向)10bと、本装置全体の制
御を司る制御部(図2参照)13とを有して概略構成さ
れている。なお、一方向弁10aは、後述する第2の補
助供給管5c側に配置してもよい。
【0020】前記センサ2は、ブロック1のセンサ取付
口1cに一端が着脱可能に接続される通気管20と、こ
の通気管20の他端に着脱可能に接続されるマウスピー
ス21と、通気管20内に配置された層流管22と、通
気管20に取り付けられ、層流管22の前後の差圧を検
出する検出部23とを備えている。検出部23が検出し
た差圧すなわち呼吸気の流速の検出信号は、制御部(図
2参照)13に送られて積分処理され、呼吸気のボリウ
ムが算出されるようになっている。
【0021】前記伸縮弁12は、例えばゴム等からな
り、蛇腹状の筒部12aと、その筒部12aの開放端側
に形成された鍔部12bと、筒部12aの先端に形成さ
れた底部12cとから構成され、筒部12aが軸方向に
伸縮自在となっている。
【0022】前記基板4には、伸縮弁12の鍔部12b
を保持するための一対の保持口4a,4cと、後述する
第2の補助供給管5cの端部を捩子により保持するため
の保持口4bと、弁14の移動空間のための開孔部4d
とを形成している。また、基板4は、ブロック1を図示
しないスプリング付きのクランプにより保持するように
なっている。これにより、伸縮弁12の鍔部12b及び
シール11が、ブロック1と基板4との間で押圧され、
伸縮弁12と弁収納口1b,1fとの間及びシール11
と供給口1dとの間からエアが洩れないようになる。
【0023】前記標準ガス供給源5には、主供給管5a
を接続し、この主供給管5aに、第1乃至第4の補助供
給管5b,5c,5d,5eを接続している。この第1
の補助供給管5bに、第1のポート7aを介装し、その
端部に第1のエアシリンダ8aを接続している。また、
第2の補助供給管5cに、第2のポート7b及びディマ
ンドバルブ9を介装し、その端部にシール11を設けて
いる。第3の補助供給管5dに、第3のポート7cを介
装し、その端部に第3のエアシリンダ8cを接続してい
る。また、第4の補助供給管5eに、第4のポート7d
を介装し、その端部に第2のエアシリンダ8bを接続し
ている。
【0024】前記測定系6は、排気口60a及び通気口
60bを備えたポンプ60を有し、このポンプ60とブ
ロック1との間に吸引管61を接続している。吸引管6
1には、第5のポート7eと、採気されたガスをシリカ
ゲルにより除湿する第1のフィルタ62と、採気された
ガスからソーダライムにより二酸化炭素(CO2 )を吸
収する第2のフィルタ63と、ヘリウム(He)の濃度
を測定するHeメータ64と、一酸化炭素(CO)の濃
度を測定するCOメータ65とを介装している。また、
第5のポート7eには、手動バルブ7fを介して主供給
管5aを接続している。なお、この手動バルブ7fは、
標準ガス供給源5が供給する標準ガスの濃度をHeメー
タ64,COメータ65により測定する際に開いて使用
するものである。また、吸引管61のブロック1側端部
は、ブロック1の採気口1eに着脱可能に接続されてい
る。
【0025】前記第1乃至第5のポート7a乃至7e
は、電磁弁から構成され、制御部(図2参照)13によ
って開閉するようになっている。
【0026】前記第1乃至第3のエアシリンダ8a乃至
8cは、制御部(図2参照)13の制御の下に、ロッド
8dが出没して各々第1の通気口1a,採気口1e及び
第2の通気口1gを開閉するようになっている。すなわ
ち、第1のポート7aをオンすると、標準ガス供給源5
からの標準ガスが、主供給管5a,第1のポート7a及
び第1の補助供給管5bを通って第1のエアシリンダ8
aに供給され、第1のエアシリンダ8aのロッド8dが
初期位置から突出するとともに、伸縮弁12が伸びて第
1の通気口1aを閉じるようになっている。また、第4
のポート7dをオンすると、標準ガス供給源5からの標
準ガスが、主供給管5a,第4のポート7d及び第4の
補助供給管5eを通って第2のエアシリンダ8bに供給
され、第2のエアシリンダ8bのロッド8dが初期位置
から突出するとともに、伸縮弁12が伸びて採気口1e
を閉じるようになっている。また、第3のポート7cを
オンすると、標準ガス供給源5からの標準ガスが、主供
給管5a,第3のポート7c及び第3の補助供給管5d
を通って第3のエアシリンダ8cに供給され、第3のエ
アシリンダ8cのロッド8dが初期位置から突出して弁
14によって第2の通気口1gを閉じるようになってい
る。
【0027】また、第1,第3及び第4のポート7a,
7c,7dをオフすると、標準ガス供給源5からの標準
ガスは、第1乃至第3のエアシリンダ8a乃至8cに供
給されなくなり、ロッド8dは初期位置に自動復帰する
とともに、伸縮弁12が元の状態に縮み、弁14がブロ
ック1から離れて、第1及び第2の通気口1a,1g及
び採気口1eが開くようになっている。
【0028】図2は本実施例の制御系を示すブロック図
である。
【0029】本実施例は、本装置全体の制御を司る制御
部13を有し、この制御部13に、前記第1乃至第5の
ポート7a乃至7e,検出部23,ポンプ60,Heメ
ータ64及びCOメータ65を各々接続している。
【0030】前記制御部13は、第1乃至第5のポート
7a乃至7eのオン/オフ制御及びポンプ60の駆動制
御を行って得られた前記検出部23からの検出信号、H
eメータ64からのHe濃度測定値及びCOメータ65
からのCO濃度測定値に基づいて、例えば一回呼吸法に
よる肺拡散能力(DLCO)を演算により求めるように
なっている。なお、恒常状態での一酸化炭素のガス交換
をみる恒常状態法による肺拡散能力を求めるものであっ
てもよい。
【0031】次に、本実施例の動作を図1及び図3乃至
図6を参照し、図7のフローチャートに従って説明す
る。図1は第1乃至第3のエアシリンダ8a乃至8cを
駆動していない状態を示す図、図3及び図6は第2のエ
アシリンダ8bの駆動状態を示す図、図4は第1及び第
2のエアシリンダ8a,8bの駆動状態を示す図、図5
は第1及び第3のエアシリンダ8a,8cの駆動状態を
示す図である。なお、初期状態は、図3に示すように、
第1のポート7aをオフして第1の通気口1aは開の状
態にあり、第3のポート7cをオフして第2の通気口1
gは開の状態にあり、第4のポート7dをオンして採気
口1eは閉の状態にあるとする。
【0032】まず、制御部13の制御により、第5のポ
ート7eをオンし、ポンプ60によりサンプルバッグ3
内のガスを吸引しておく。
【0033】次に、被検者は、センサ2のマウスピース
21を口にくわえて安静換気(通常の呼吸)を行う(S
1)。この安静換気における被検者の吸気及び呼気は、
図3の破線で示すように、第1及び第2の通気口1a,
1gを通して行われる。
【0034】次に、被検者が最大呼出を開始する。この
最大呼出における呼気は、図3の破線で示すように、第
1及び第2の通気口1a,1gを通して行われる。この
最大呼出の途中で、操作者は図示しない起動スイッチを
操作すると、制御部13は、第1及び第2のポート7
a,7bをオンする。第1のポート7aがオンされる
と、図4に示すように、標準ガス供給源5からの標準ガ
スが、主供給管5a,第1のポート7a及び第1の補助
供給管5bを通って第1のエアシリンダ8aに供給さ
れ、第1のエアシリンダ8aのロッド8dが初期位置か
ら突出するとともに、伸縮弁12が伸びて第1の通気口
1aを閉じる。この最大呼出における呼気は、図4の破
線で示すように、第2の通気口1gを通して行われる。
【0035】続いて、被検者は最大吸気を開始する。第
2のポート7bは、オンされているので、被検者が最大
吸気動作を行うと、その動作に感応してディマンドバル
ブ9が開き、標準ガス供給源5からの標準ガスが、図4
の破線で示すように、主供給管5a,第2のポート7
b,第2の補助供給管5c,ディマンドバルブ9,一方
向弁10a及びセンサ2の通気管20を介して被検者の
肺に取り込まれる(S2)。このとき、検出部23は、
層流管22の前後の差圧を検出し、その検出信号を制御
部13に送る。
【0036】次に、被検者は10秒間の息こらえをした
後(S3)、最大呼気動作を開始する(S4,S5,S
6)。これと同時に制御部13は、第1のポート7aを
オフする。第1のポート7aがオフされると、図3に示
すように、標準ガス供給源5からの標準ガスは、第1の
エアシリンダ8aに供給されなくなり、ロッド8dは初
期位置に自動復帰するとともに、伸縮弁12が元の状態
に縮んで、第1の通気口1aが開く。被検者の最初の呼
気ガスの例えば0.5リットル分は、第1及び第2の通
気口1a,1gを通って大気へ排気される(S4)。
【0037】次に、制御部13は、図5に示すように、
第1のポート7aをオンして第1の通気口1aを閉じる
とともに、第3のポート7cをオンして第2の通気口1
gを閉じ、第4のポート7dをオフして採気口1eを開
く。被検者の呼気(1リットル分)は、図5の破線で示
すように、サンプルバッグ3内へ取り込まれる(S
5)。
【0038】続いて制御部13は、図6に示すように、
再び第1及び第3のポート7a,7cをオフして第1及
び第2の通気口1a,1gを開き、第4のポート7dを
オンして第2のエアシリンダ8bを駆動し、採気口1e
を閉じて残りの呼気ガスを第1及び第2の通気口1a,
1gを通って大気へ排気する(S6)。なお、前記ステ
ップS4の排気及び前記ステップS5の採取のガス量
は、検出部23からの検出信号に基づいて制御部13に
より制御される。
【0039】このようにしてサンプルバッグ3内に被検
者の呼気ガスが採取されると、制御部13は、各部を制
御して呼気肺拡散能力(DLCO)を求める(S7)。
すなわち、図6の状態において、制御部13は、第5の
ポート7eをオンしてポンプ60を駆動し、サンプルバ
ッグ3内に採取された呼気ガスを吸引管61を通って第
5のポート7e,第1のフィルタ62,第2のフィルタ
63を介してHeメータ64及びCOメータ65へ導
く。Heメータ64は、採取された呼気ガス中のヘリウ
ム(He)の濃度を測定し、そのHe濃度測定値を制御
部13に送り、COメータ65は、採取された呼気ガス
中の一酸化炭素(CO)の濃度を測定し、そのCO濃度
測定値を制御部13に送る。制御部13は、検出部23
からの検出信号、Heメータ64からのHe濃度測定値
及びCOメータ65からのCO濃度測定値、さらに予め
測定しておいた供給標準ガスの各He濃度値、CO濃度
値に基づいて、肺拡散能力(DLCO)を演算により求
める。なお、Heメータ64及びCOメータ65を通過
したガスは、ポンプ60内部を通って排気口60aから
排気される。
【0040】このようにして肺拡散能力を求めた後、次
に被検者への感染予防のために、呼気中の唾液等が飛沫
したおそれのある範囲を洗浄又は消毒する。当該範囲
は、ブロック1に形成された呼吸回路1h、センサ2の
通気管22内、マウスピース21内外、サンプルバッグ
3内、2つの伸縮弁12の外側、一方向弁10a,10
bの内側及び吸引管61の内部である。
【0041】まず、クランプを緩めて基板4からブロッ
ク1及び伸縮弁12を取り外し、センサ取付口1cから
センサ2を引き抜き、コネクタ3aを緩めて採気口1e
からサンプルバッグ3を取り外し、ブロック1から一方
向弁10a,10b及び吸引管61を取り外す。
【0042】次に、ブロック1内の呼吸回路1h,取り
外したセンサ2,サンプルバッグ3,一方向弁10a,
10b,伸縮弁12,マウスピース21及び吸引管61
は、各々洗浄又は消毒し、その後、再び図1に示すよう
に組み立てる。
【0043】以上説明したように本実施例によれば、以
下の効果を奏する。
【0044】(1) 被検者の基本的肺機能である肺拡散
能力を測定することができる。
【0045】(2) ブロック1に呼吸回路1hを形成
し、第1の通気口1aを伸縮弁12を介して第1のエア
シリンダ8bにより開閉し、採気口1eを伸縮弁12を
介して第2のエアシリンダ8bにより開閉し、第2の通
気口1gを第3のエアシリンダ8cにより開閉するよう
にしているので、呼気中の唾液等が飛沫するおそれのあ
る呼吸回路1h内に電磁弁を配置しなくても済む。
【0046】従って、呼吸回路1hからセンサ2の通気
管20、サンプルバッグ3及び伸縮弁12等を取り外し
て唾液等が飛沫するおそれのある範囲の呼吸回路機構の
洗浄等を容易に行うことができ、これにより、呼気中の
唾液や痰の飛沫に含まれる病原菌による他の被検者への
感染を予防することができる。
【0047】(3) 細長い第1乃至第3のエアシリンダ
8a乃至8cを平行配置し、各エアシリンダ8a乃至8
cの位置に対応して第1及び第2の通気口1a,1g,
採気口1eを設けているので、第1乃至第3のエアシリ
ンダ8a乃至8cを狭いスペースに配置することがで
き、また、デッドスペースの少ない呼吸回路1hを形成
することができ、ひいては精度の高い測定を行うことが
できる。
【0048】また、標準ガス供給源5からの標準ガスを
第1乃至第3のエアシリンダ8a乃至8cの駆動源にも
用いているので、各エアシリンダ8a,8b,8c専用
の駆動源を省略することができる。
【0049】従って、各エアシリンダ8a,8b,8c
の駆動部分(ポート7a,7c,7d,補助供給管5
b,5d,5e等)も極めて省スペースで配置すること
ができるので、呼吸回路機構全体を極めてコンパクトに
実現することができ、装置の小型化を図ることができ
る。
【0050】(4) 第1の通気口1aの他に第2の通気
口1gを設けているので、最大呼出を開始後に第2の通
気口1gを開けておくことで、最大呼出から最大吸気へ
のタイミングに同期して通気口の開閉を行わなくても済
むため、通気口の開閉制御が容易となる。
【0051】なお、本実施例では、肺拡散能力を測定す
る場合について説明したが、N2 洗い出しや他の肺機能
の項目をも測定する構成としてもよい。例えば、N2
い出しを測定する場合は、まず、採気口1eを閉じたま
まとし、大気との安静換気を行わせ、測定開始とともに
第1の通気口1aを閉じ、安静換気をそのまま続けさせ
る。吸気時にガス供給口1dからO2 ガスを吸入させ、
呼気は一方向弁10bを通じて第2の通気口1gから大
気へ放出する。ブロック1の呼吸回路1hから取り込ん
だガス中のN2 の濃度を検出するN2 メータを付加し、
センサ2による呼吸気の流量又は流速の測定データと呼
気中のN2 濃度データとからN2 洗い出しの測定データ
を得ることができる。
【0052】また、本実施例では、呼吸気の流速を検出
するセンサ2を用いたが、通気管を流れる呼吸気の流量
を直接検出するセンサを用いてもよい。
【0053】また、本実施例では、呼気専用の第2の通
気口1gを設けたが、それを設けずに第1の通気口1の
みで呼気及び吸気を行うようにしてもよく、第1の通気
口1を設けずに一方向弁10bを外した第2の通気口1
gのみで呼気及び吸気を行うようにしてもよい。また、
第1の通気口1aに大気を吸入するための一方向弁を設
けて吸気専用としてもよい。この場合は、大気へ呼出す
る必要がある場合は、必ず第2の通気口1gを開ける必
要がある。また、第1の通気口1aを呼気専用とし、第
2の通気口1gを吸気専用としてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0055】請求項1記載の発明によれば、被検者の基
本的肺機能である肺拡散能力を測定することができると
ともに、ブロックに呼吸回路を形成し、その呼吸回路に
設けた第1の通気口を着脱可能な第1の開閉手段により
開閉し、呼吸回路に設けた採気口を第2の開閉手段によ
り開閉するようにしているので、呼気中の唾液等が飛沫
するおそれのある呼吸回路内に電磁弁を配置しなくても
済む。このため、呼吸回路からセンサの通気管、混合ガ
ス供給管、サンプルバッグ、第1の開閉手段及び第2の
開閉手段を取り外して唾液等が飛沫するおそれのある範
囲の呼吸回路機構の洗浄等を容易に行うことができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、混合ガス吸
気のタイミングに同期して通気口の開閉を行わなくても
済むため、通気口の開閉制御が容易となる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、開閉手段の
駆動源を省略することができるので、呼吸回路機構をコ
ンパクトに実現することができ、装置の小型化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略構成図
【図2】本実施例の制御系を示すブロック図
【図3】本実施例の動作を説明するための図
【図4】本実施例の動作を説明するための図
【図5】本実施例の動作を説明するための図
【図6】本実施例の動作を説明するための図
【図7】本実施例の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ブロック 1a 第1の通気口 1g 第2の通気口 1e 採気口 1h 呼吸回路 2 センサ 3 サンプルバッグ 5c 第2の補助供給管(混合ガス供給管) 8a 第1のエアシリンダ(第1の開閉手段) 8b 第2のエアシリンダ(第2の開閉手段) 8c 第3のエアシリンダ(第3の開閉手段) 10a,10b 一方向弁 12 伸縮弁 20 通気管 23 検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低濃度の一酸化炭素を含む混合ガスを用
    いて被検者の呼吸機能の肺拡散能力を測定する肺機能測
    定装置において、 呼吸気の経路となる呼吸回路が形成されたブロックと、 前記呼吸回路に一端を着脱可能に接続し、他端を被検者
    の気道に接続する通気管を備え、その通気管を流れる呼
    吸気の流量又は流速を検出するセンサと、 前記呼吸回路に一方向弁を介して着脱可能に接続される
    混合ガス供給管と、 前記呼吸回路に設けた採気口に着脱可能に接続されるサ
    ンプルバッグと、 前記呼吸回路に設けた大気と通ずる第1の通気口を開閉
    する着脱可能な第1の開閉手段と、 前記採気口を開閉する着脱可能な第2の開閉手段とを有
    する呼吸回路機構を具備することを特徴とする肺機能測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記呼吸回路機構は、前記呼吸回路に一
    方向弁を介して大気と通ずる呼気専用の第2の通気口を
    設け、その第2の通気口を開閉する着脱可能な第3の開
    閉手段を有することを特徴とする請求項1記載の肺機能
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉手段は、前記混合ガスを駆動源
    とすることを特徴とする請求項1又は2記載の肺機能測
    定装置。
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