JPH08298871A - 植栽容器 - Google Patents
植栽容器Info
- Publication number
- JPH08298871A JPH08298871A JP11070495A JP11070495A JPH08298871A JP H08298871 A JPH08298871 A JP H08298871A JP 11070495 A JP11070495 A JP 11070495A JP 11070495 A JP11070495 A JP 11070495A JP H08298871 A JPH08298871 A JP H08298871A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- inner container
- peripheral wall
- outer container
- gap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 植木鉢において、根腐れ等が起きないように
する。 【構成】 樹脂製の外容器2と、この外容器2内へ収納
する樹脂製の内容器3とを有した構成とする。両容器
2,3間には、周隙間Xと底部隙間Yとが形成されるよ
うにする。そして、内容器3の周壁及び底部を、通気性
を有した構成にし、また外容器2の底部に貫通口部10
を設ける。植物17の根部17aは、可及的に近い位置
からの呼吸が可能となり、また余剰水の発散も効率よく
行われる。
する。 【構成】 樹脂製の外容器2と、この外容器2内へ収納
する樹脂製の内容器3とを有した構成とする。両容器
2,3間には、周隙間Xと底部隙間Yとが形成されるよ
うにする。そして、内容器3の周壁及び底部を、通気性
を有した構成にし、また外容器2の底部に貫通口部10
を設ける。植物17の根部17aは、可及的に近い位置
からの呼吸が可能となり、また余剰水の発散も効率よく
行われる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植栽容器に関するもの
である。
である。
【0002】
【従来の技術】最近の植木鉢では、形状、大きさ及び色
彩等の多様性に簡単に対応することができ、しかも製
造、運搬等に拘わるコストの低廉化を図るために、合成
樹脂によって形成することが主流となっている。
彩等の多様性に簡単に対応することができ、しかも製
造、運搬等に拘わるコストの低廉化を図るために、合成
樹脂によって形成することが主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂製の植木鉢
は、素焼きの植木鉢等とは異なり、その素材自体に通気
性を有していない。そのため、合成樹脂製の植木鉢に植
栽された植物では、その根部が鉢周壁を介して呼吸する
ことができず、また根部まわりの余剰水を迅速に発散さ
せることも困難である。そのため、根腐れ等を起こし易
いということがあった。
は、素焼きの植木鉢等とは異なり、その素材自体に通気
性を有していない。そのため、合成樹脂製の植木鉢に植
栽された植物では、その根部が鉢周壁を介して呼吸する
ことができず、また根部まわりの余剰水を迅速に発散さ
せることも困難である。そのため、根腐れ等を起こし易
いということがあった。
【0004】しかし、これを防止するうえで、例えば鉢
周壁にドリル孔のような径大な孔を設けるようなことを
すれば、この孔から植物の根部が通り抜けて露出するこ
とがあり、大変見苦しくなる。また、その後の移植等に
おいても不都合である。従ってこのような場合には、孔
の孔径を選定することが重大なネックとなり、また植物
ごとに孔径を異ならせなければならないという難しさも
あった。
周壁にドリル孔のような径大な孔を設けるようなことを
すれば、この孔から植物の根部が通り抜けて露出するこ
とがあり、大変見苦しくなる。また、その後の移植等に
おいても不都合である。従ってこのような場合には、孔
の孔径を選定することが重大なネックとなり、また植物
ごとに孔径を異ならせなければならないという難しさも
あった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、製造が容易且つ低廉に行えるという樹脂本来
の特質を活かしつつ、植栽した植物の根腐れが生じ難い
ようにした植栽容器を提供することを目的とする。
であって、製造が容易且つ低廉に行えるという樹脂本来
の特質を活かしつつ、植栽した植物の根腐れが生じ難い
ようにした植栽容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、樹脂製の外容器と、該外容器内に周隙間及び底部
隙間を保持しつつ収容可能になされた樹脂製の内容器と
を有し、外容器の底部又はその近傍には通気及び通水用
の貫通口部が設けられていると共に、内容器の周壁及び
底部は通気性を有して形成されていることを特徴として
いる。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、樹脂製の外容器と、該外容器内に周隙間及び底部
隙間を保持しつつ収容可能になされた樹脂製の内容器と
を有し、外容器の底部又はその近傍には通気及び通水用
の貫通口部が設けられていると共に、内容器の周壁及び
底部は通気性を有して形成されていることを特徴として
いる。
【0007】前記内容器には、周壁外面の少なくとも3
か所に縦方向のリブが設けられており、各リブの突端縁
が前記外容器の周壁内面に対して突張り状に当接可能な
構成とするのが好適である。前記リブは、その上部より
も下部ほど内容器の周壁外面からの突出量が大きくなる
ように形成された構成とすることも可能である。
か所に縦方向のリブが設けられており、各リブの突端縁
が前記外容器の周壁内面に対して突張り状に当接可能な
構成とするのが好適である。前記リブは、その上部より
も下部ほど内容器の周壁外面からの突出量が大きくなる
ように形成された構成とすることも可能である。
【0008】
【作用】本発明の植栽容器において、植物は内容器に対
して植え付けるようにするが、この内容器は、使用時に
おいて外容器内へ収容され、外からは見えない。そし
て、この内容器は周壁及び底部が通気性を有した構成と
されており、且つ内容器と外容器との間には周隙間及び
底部隙間が保持されている。更に、外容器の底部又はそ
の近傍には貫通口部が形成されている。従って、内容器
に植え付けられた植物は、内容器の周壁及び底部を介し
て両容器間の周隙間や底部隙間、乃至外容器の貫通口部
を介した外気との間で呼吸ができるものである。また、
余剰水の発散も迅速且つ効率よく行われるものとなる。
して植え付けるようにするが、この内容器は、使用時に
おいて外容器内へ収容され、外からは見えない。そし
て、この内容器は周壁及び底部が通気性を有した構成と
されており、且つ内容器と外容器との間には周隙間及び
底部隙間が保持されている。更に、外容器の底部又はそ
の近傍には貫通口部が形成されている。従って、内容器
に植え付けられた植物は、内容器の周壁及び底部を介し
て両容器間の周隙間や底部隙間、乃至外容器の貫通口部
を介した外気との間で呼吸ができるものである。また、
余剰水の発散も迅速且つ効率よく行われるものとなる。
【0009】内容器の周壁外面に複数のリブを設けるこ
とで、外容器に対して周隙間及び底部隙間を保持した内
容器の収容が可能となる。この構造であれば、両容器の
製造が容易に行える利点がある。内容器のリブにおい
て、上部より下部の突出量が大きくなるように形成する
ことで、強い強度を持たせることができる。
とで、外容器に対して周隙間及び底部隙間を保持した内
容器の収容が可能となる。この構造であれば、両容器の
製造が容易に行える利点がある。内容器のリブにおい
て、上部より下部の突出量が大きくなるように形成する
ことで、強い強度を持たせることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は本発明に係る植栽容器1の第1実
施例を示しており、この植栽容器1は、外容器2と内容
器3とを有している。両容器2,3とも、樹脂製であ
る。
する。図1及び図2は本発明に係る植栽容器1の第1実
施例を示しており、この植栽容器1は、外容器2と内容
器3とを有している。両容器2,3とも、樹脂製であ
る。
【0011】外容器2は、外見上、通常の植木鉢を模し
た形状に形成されており、その底側には、接地レベルよ
りも所定高さを保持する環状脚部5によって、底板部6
が浮き上がった状態で設けられている。環状脚部5に
は、周方向の等配位置(図面では4か所程度とした)に
半円状切欠とされた連通口8が形成されている。また、
底板部6の中央部には下向きの補強用環状リブ9が設け
られているが、この環状リブ9の内側に上下を貫通する
貫通口部10が形成されている。従って、この外容器2
は、連通口8及び貫通口部10を介して容器内外間での
通気性及び通水性を有している。
た形状に形成されており、その底側には、接地レベルよ
りも所定高さを保持する環状脚部5によって、底板部6
が浮き上がった状態で設けられている。環状脚部5に
は、周方向の等配位置(図面では4か所程度とした)に
半円状切欠とされた連通口8が形成されている。また、
底板部6の中央部には下向きの補強用環状リブ9が設け
られているが、この環状リブ9の内側に上下を貫通する
貫通口部10が形成されている。従って、この外容器2
は、連通口8及び貫通口部10を介して容器内外間での
通気性及び通水性を有している。
【0012】一方、上記内容器3は、外容器2の内部へ
収納可能な大きさ及び形状を有して形成されたもので、
図2に示すようにその周壁外面には、複数(図面では1
0本とした)の縦方向リブ13が突設されている。各リ
ブ13の突端縁には、外容器2の周壁内面に付されたテ
ーパ角と平行する傾斜が付されている。そのため、この
内容器3を外容器2内へ収納した場合、各リブ13の突
端縁が外容器2の周壁内面に当接して、両容器2,3間
に、周隙間X及び底部隙間Yを形成させることができる
ようになっている。
収納可能な大きさ及び形状を有して形成されたもので、
図2に示すようにその周壁外面には、複数(図面では1
0本とした)の縦方向リブ13が突設されている。各リ
ブ13の突端縁には、外容器2の周壁内面に付されたテ
ーパ角と平行する傾斜が付されている。そのため、この
内容器3を外容器2内へ収納した場合、各リブ13の突
端縁が外容器2の周壁内面に当接して、両容器2,3間
に、周隙間X及び底部隙間Yを形成させることができる
ようになっている。
【0013】この内容器3の周壁及び底部には、多数の
細孔15が分配形成されており(全体として網目状とな
っている)、容器全体として通気性及び通水性を有して
いる。従って、外容器2内へ内容器3を収納した状態に
あって、内容器3に植え付けられた植物17は、当該内
容器3の周壁及び底部を介して周隙間Xや底部隙間Yと
の間で呼吸ができるものであり、また更に外容器2の貫
通口部10や連通口8を介して外気との間でも呼吸がで
きるものである。また、余剰水の排水や発散について
も、上記と同様の経路を介して迅速且つ効率よく行われ
るものとなる。このようなことから植物17は、酸素不
足、水分や養分の過多等を回避して健やかに成育する。
特に、植物17の根部17aが可及的に近い距離で呼吸
ができること(内容器3の底部のみでなく周壁でも呼吸
できる点)は、その発育を促すうえで重要な意味合いを
有するものである。
細孔15が分配形成されており(全体として網目状とな
っている)、容器全体として通気性及び通水性を有して
いる。従って、外容器2内へ内容器3を収納した状態に
あって、内容器3に植え付けられた植物17は、当該内
容器3の周壁及び底部を介して周隙間Xや底部隙間Yと
の間で呼吸ができるものであり、また更に外容器2の貫
通口部10や連通口8を介して外気との間でも呼吸がで
きるものである。また、余剰水の排水や発散について
も、上記と同様の経路を介して迅速且つ効率よく行われ
るものとなる。このようなことから植物17は、酸素不
足、水分や養分の過多等を回避して健やかに成育する。
特に、植物17の根部17aが可及的に近い距離で呼吸
ができること(内容器3の底部のみでなく周壁でも呼吸
できる点)は、その発育を促すうえで重要な意味合いを
有するものである。
【0014】ところで、上記リブ13は、その上部より
も下部の方が、内容器3の周壁外面からの突出量が大き
くなるように形成されている。そのため、リブ13自体
に高強度を持たせることができるものであり、外容器2
への収納時に周隙間Xや底部隙間Yの保持を確実にでき
る利点がある。外容器2及び内容器3の素材は特に限定
されるものではないが、本実施例では、外容器2用の素
材として、ポリプロピレン等の樹脂材を基本に、ケイ砂
(鋳造用コーテッドサンドを用いた)、合成ゴム及びそ
の他着色剤や酸化剤等を加えて混練したものを用いた。
このようにすると、強度的に頑丈で、且つ重量的にも重
く、また手触り感及び外観において素焼きの植木鉢を思
わせるようなリアルなものが得られる。なお、基本とす
る樹脂材には、ポリエチレン、ポリスチレン等のポリオ
レフィンや(メタ)アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、フ
ェノール樹脂やメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂等を用い
ることもできる。また、内容器3についても同様である
が、外観性をあまり重視しないので、樹脂材単体でもよ
く、また塩化ビニル系の廉価な材料を用いることも可能
である。
も下部の方が、内容器3の周壁外面からの突出量が大き
くなるように形成されている。そのため、リブ13自体
に高強度を持たせることができるものであり、外容器2
への収納時に周隙間Xや底部隙間Yの保持を確実にでき
る利点がある。外容器2及び内容器3の素材は特に限定
されるものではないが、本実施例では、外容器2用の素
材として、ポリプロピレン等の樹脂材を基本に、ケイ砂
(鋳造用コーテッドサンドを用いた)、合成ゴム及びそ
の他着色剤や酸化剤等を加えて混練したものを用いた。
このようにすると、強度的に頑丈で、且つ重量的にも重
く、また手触り感及び外観において素焼きの植木鉢を思
わせるようなリアルなものが得られる。なお、基本とす
る樹脂材には、ポリエチレン、ポリスチレン等のポリオ
レフィンや(メタ)アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、フ
ェノール樹脂やメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂等を用い
ることもできる。また、内容器3についても同様である
が、外観性をあまり重視しないので、樹脂材単体でもよ
く、また塩化ビニル系の廉価な材料を用いることも可能
である。
【0015】外容器2や内容器3の大きさや形状、色彩
等が何ら限定されないことは勿論であるが、外容器2に
おける貫通口部10の配置、数、開口径、開口形状や、
内容器3における通気性構造やリブ13の数、及び両容
器2,3の間に周隙間Xや底部隙間Yを保持させるため
の構造(リブ13に代わるもの)等についても、何ら限
定されるものではない。
等が何ら限定されないことは勿論であるが、外容器2に
おける貫通口部10の配置、数、開口径、開口形状や、
内容器3における通気性構造やリブ13の数、及び両容
器2,3の間に周隙間Xや底部隙間Yを保持させるため
の構造(リブ13に代わるもの)等についても、何ら限
定されるものではない。
【0016】例えば、図3は本発明に係る植栽容器1の
第2実施例を示したものであって、この第2実施例にお
いて、外容器2の底板部6には、その中央で容器内方
(上方)へ向けて突出する支持台部18が設けられてい
る。また、この支持台部18まわりに貫通口部10が設
けられている。従って、この外容器2内へ収納される内
容器3は上記支持台部18に支承され、周隙間Xや底部
隙間Yが保持されるようになっている。そして、この支
持台部18は、底板部6の補強を兼ねる(第1実施例の
環状リブ9と作用面で相当する)ものとなっている。こ
のようなことから、内容器3にリブ13は不要とされて
いる。なお、外容器2内で内容器3がガタツクのを防止
するため、内容器3の周壁上縁部には外向きのフランジ
20を設けた。また、外容器2において環状脚部5に設
ける連通口8は円形孔とした。
第2実施例を示したものであって、この第2実施例にお
いて、外容器2の底板部6には、その中央で容器内方
(上方)へ向けて突出する支持台部18が設けられてい
る。また、この支持台部18まわりに貫通口部10が設
けられている。従って、この外容器2内へ収納される内
容器3は上記支持台部18に支承され、周隙間Xや底部
隙間Yが保持されるようになっている。そして、この支
持台部18は、底板部6の補強を兼ねる(第1実施例の
環状リブ9と作用面で相当する)ものとなっている。こ
のようなことから、内容器3にリブ13は不要とされて
いる。なお、外容器2内で内容器3がガタツクのを防止
するため、内容器3の周壁上縁部には外向きのフランジ
20を設けた。また、外容器2において環状脚部5に設
ける連通口8は円形孔とした。
【0017】なお、この第2実施例では、外容器2にお
いて貫通口部10が支持台部18に設けられていること
に関して、底板部6上には所定レベルで水が溜まるよう
になている。このようなことは、根部17aに対する適
度な湿気の保持ができると共に、害虫等の侵入防止を図
るうえで有益なものである。図4は本発明に係る植栽容
器1の第3実施例を示したものであって、この第3実施
例では、外容器2の周壁上縁部に内向きの段差部21が
設けられていると共に、内容器3の周壁上縁部には、こ
の段差部21に係合する外向きのフランジ22が突設さ
れている。また、内容器3の周壁外面部(フランジ22
の下部)には、フランジ22を支持する扇状の補強リブ
24が周方向の等配位置に複数設けられており、これら
各補強リブ24の外縁が外容器2における段差部21の
内縁部に当接するようになっている。そのため、段差部
21に対するフランジ22及び補強リブ24の係合によ
って両容器2,3間に周隙間Xや底部隙間Yが保持され
るようになっている。
いて貫通口部10が支持台部18に設けられていること
に関して、底板部6上には所定レベルで水が溜まるよう
になている。このようなことは、根部17aに対する適
度な湿気の保持ができると共に、害虫等の侵入防止を図
るうえで有益なものである。図4は本発明に係る植栽容
器1の第3実施例を示したものであって、この第3実施
例では、外容器2の周壁上縁部に内向きの段差部21が
設けられていると共に、内容器3の周壁上縁部には、こ
の段差部21に係合する外向きのフランジ22が突設さ
れている。また、内容器3の周壁外面部(フランジ22
の下部)には、フランジ22を支持する扇状の補強リブ
24が周方向の等配位置に複数設けられており、これら
各補強リブ24の外縁が外容器2における段差部21の
内縁部に当接するようになっている。そのため、段差部
21に対するフランジ22及び補強リブ24の係合によ
って両容器2,3間に周隙間Xや底部隙間Yが保持され
るようになっている。
【0018】また、この第3実施例では、外容器2の底
側において、環状脚部5側から底板部6の上部へ及ぶ状
態で長丸状の切欠が形成されており、この切欠における
底板部6より上側が貫通口部10とされている。図5は
本発明に係る植栽容器1の第4実施例を示したものであ
って、この第4実施例では、内容器3の底部に環状の延
長脚体26が設けられ、この延長脚体26によって外容
器2の底板部6上に載置されるかたちとなっている。ま
た、前記した第2実施例(図3参照)の場合と同様に、
内容器3の周壁上縁部には外容器2に対するガタツキ防
止用のフランジ20が設けられている。従って、これら
延長脚体26とフランジ20とによって両容器2,3間
に周隙間Xや底部隙間Yが保持されるようになってい
る。
側において、環状脚部5側から底板部6の上部へ及ぶ状
態で長丸状の切欠が形成されており、この切欠における
底板部6より上側が貫通口部10とされている。図5は
本発明に係る植栽容器1の第4実施例を示したものであ
って、この第4実施例では、内容器3の底部に環状の延
長脚体26が設けられ、この延長脚体26によって外容
器2の底板部6上に載置されるかたちとなっている。ま
た、前記した第2実施例(図3参照)の場合と同様に、
内容器3の周壁上縁部には外容器2に対するガタツキ防
止用のフランジ20が設けられている。従って、これら
延長脚体26とフランジ20とによって両容器2,3間
に周隙間Xや底部隙間Yが保持されるようになってい
る。
【0019】また、この第4実施例の外容器2では、環
状脚体5を有しておらず、貫通口部10が底板部6の直
上まわりに円形孔として複数形成されているものとし
た。また、内容器3では、その周壁及び底部に多数の細
孔が分配形成され(全体として多孔板状になってい
る)、これによって通気性及び通水性が得られるものと
してある。
状脚体5を有しておらず、貫通口部10が底板部6の直
上まわりに円形孔として複数形成されているものとし
た。また、内容器3では、その周壁及び底部に多数の細
孔が分配形成され(全体として多孔板状になってい
る)、これによって通気性及び通水性が得られるものと
してある。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、内容器は周壁及び底部が通気性を有した構成と
されており、この内容器と外容器との間には周隙間及び
底部隙間が保持され、且つ、外容器の底部又はその近傍
には貫通口部が形成されているので、内容器に植え付け
られた植物は、内容器の周壁及び底部を介して両容器間
の周隙間や底部隙間、乃至外容器の貫通口部を介した外
気との間で呼吸ができるものである。また、余剰水の発
散も迅速且つ効率よく行われるものとなる。このような
ことから、植物は、酸素不足、水分や養分の過多(根腐
れ)等を回避して健やかに成育する。
あって、内容器は周壁及び底部が通気性を有した構成と
されており、この内容器と外容器との間には周隙間及び
底部隙間が保持され、且つ、外容器の底部又はその近傍
には貫通口部が形成されているので、内容器に植え付け
られた植物は、内容器の周壁及び底部を介して両容器間
の周隙間や底部隙間、乃至外容器の貫通口部を介した外
気との間で呼吸ができるものである。また、余剰水の発
散も迅速且つ効率よく行われるものとなる。このような
ことから、植物は、酸素不足、水分や養分の過多(根腐
れ)等を回避して健やかに成育する。
【0021】なお、内容器から根部が露出するようなこ
とがあったとしても、この内容器は外容器内へ収容さ
れ、外からは見えないので、見栄えが悪くなることはな
い。また、本発明では上記のように外容器と内容器とを
一対の組み合わせとして予め製造準備しておくものであ
るから、各容器を成形するうえで用いる成形型は一度に
製作可能となり、その分、設計及び製作に関してコスト
の低廉化を図ることができる。
とがあったとしても、この内容器は外容器内へ収容さ
れ、外からは見えないので、見栄えが悪くなることはな
い。また、本発明では上記のように外容器と内容器とを
一対の組み合わせとして予め製造準備しておくものであ
るから、各容器を成形するうえで用いる成形型は一度に
製作可能となり、その分、設計及び製作に関してコスト
の低廉化を図ることができる。
【0022】内容器の周壁外面に複数のリブを設けて、
外容器に対する周隙間及び底部隙間を保持した内容器の
収容を可能にした場合は、両容器の製造が容易に行える
利点がある。内容器のリブにおいて、上部より下部の突
出量が大きくなるように形成しておけば、強い強度を持
たせることができ、外容器への収納時に周隙間や底部隙
間の保持を確実にできるという利点がある。
外容器に対する周隙間及び底部隙間を保持した内容器の
収容を可能にした場合は、両容器の製造が容易に行える
利点がある。内容器のリブにおいて、上部より下部の突
出量が大きくなるように形成しておけば、強い強度を持
たせることができ、外容器への収納時に周隙間や底部隙
間の保持を確実にできるという利点がある。
【図1】本発明に係る植栽容器の第1実施例を示す側断
面図である。
面図である。
【図2】第1実施例における内容器を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る植栽容器の第2実施例を示す側断
面図である。
面図である。
【図4】本発明に係る植栽容器の第3実施例を示す側断
面図である。
面図である。
【図5】本発明に係る植栽容器の第4実施例を示す側断
面図である。
面図である。
1 植栽容器 2 外容器 3 内容器 10 貫通口部 13 リブ 17 植物 X 周隙間 Y 底部隙間
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂製の外容器(2)と、該外容器
(2)内に周隙間(X)及び底部隙間(Y)を保持しつ
つ収容可能になされた樹脂製の内容器(3)とを有し、
外容器(2)の底部又はその近傍には貫通口部(10)
が設けられていると共に、内容器(3)の周壁及び底部
は通気性を有して形成されていることを特徴とする植栽
容器。 - 【請求項2】 前記内容器(3)には、周壁外面の少な
くとも3か所に縦方向のリブ(13)が設けられてお
り、各リブ(13)の突端縁が前記外容器(2)の周壁
内面に対して突張り状に当接可能になされていることを
特徴とする請求項1記載の植栽容器。 - 【請求項3】 前記リブ(13)は、その上部よりも下
部ほど内容器(3)の周壁外面からの突出量が大きくな
るように形成されていることを特徴とする請求項2記載
の植栽容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11070495A JPH08298871A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 植栽容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11070495A JPH08298871A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 植栽容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08298871A true JPH08298871A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14542347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11070495A Pending JPH08298871A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 植栽容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08298871A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019505452A (ja) * | 2016-02-09 | 2019-02-28 | シーエスピー テクノロジーズ,インコーポレイティド | 容器、容器インサート、および関連する容器作製方法 |
JP2019151354A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-12 | 株式会社吉野工業所 | 吐出容器 |
JP2020025488A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | トーホー工業株式会社 | 発泡樹脂製の鉢内台座 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP11070495A patent/JPH08298871A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019505452A (ja) * | 2016-02-09 | 2019-02-28 | シーエスピー テクノロジーズ,インコーポレイティド | 容器、容器インサート、および関連する容器作製方法 |
JP2019151354A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-12 | 株式会社吉野工業所 | 吐出容器 |
JP2020025488A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | トーホー工業株式会社 | 発泡樹脂製の鉢内台座 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4779378A (en) | Integrable, modular stackable multi-plant holder | |
US4173097A (en) | Container with raised indentations for aeration and drainage | |
US4077159A (en) | Horticultural container assembly having false bottom and saucer | |
US6125579A (en) | Drainage disk and reservoir system for a planter | |
US20020005011A1 (en) | Bottomless compartmentalized in-ground garden container | |
JP2012005386A (ja) | 複合多段植木鉢 | |
JPH08298871A (ja) | 植栽容器 | |
US5172516A (en) | Device for horticulture | |
JPH07227162A (ja) | 養液栽培装置 | |
GB2233201A (en) | Plant or flower pot | |
JP2002186362A (ja) | パルプモウルド製育苗移植用ポット及びその連結体 | |
KR102565791B1 (ko) | 테라리움용 전용 용기 | |
JP3136390U (ja) | 寄せ植え用容器 | |
JPH08256604A (ja) | 植木鉢 | |
JP2001000047A (ja) | 植木鉢 | |
CN220023657U (zh) | 一种透气型花盆 | |
JP3076746U (ja) | 園芸用トレー | |
KR200367479Y1 (ko) | 배수구가 바닥면으로 부터 이격된 화분 | |
JP2002176857A (ja) | 植木用の器および植木用構造物 | |
JP2002238359A (ja) | 通気、貯水、着脱機能を兼ね備えた水受け皿を有する植木鉢 | |
JPH0672337U (ja) | 通気孔付き植物栽培容器 | |
JPH059898Y2 (ja) | ||
JPH0613445U (ja) | 植物栽培容器 | |
KR200313507Y1 (ko) | 배수구가 없는 화분 | |
JP2807189B2 (ja) | 混植用ポット |