JPH0829794A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH0829794A JPH0829794A JP16353694A JP16353694A JPH0829794A JP H0829794 A JPH0829794 A JP H0829794A JP 16353694 A JP16353694 A JP 16353694A JP 16353694 A JP16353694 A JP 16353694A JP H0829794 A JPH0829794 A JP H0829794A
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- Japan
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- liquid crystal
- transparent electrode
- panel
- sealing resin
- resin material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液晶表示装置の製造工程に伴う端子部への金
属などの接触によって生じる帯電むらや透明電極間のリ
ーク現象等の諸問題を防止する。 【構成】 液晶表示装置における液晶層を封止している
シール樹脂材13に、体積固有抵抗値が1×107Ωc
m〜1×109Ωcmの導電性を有する樹脂を用いる。
属などの接触によって生じる帯電むらや透明電極間のリ
ーク現象等の諸問題を防止する。 【構成】 液晶表示装置における液晶層を封止している
シール樹脂材13に、体積固有抵抗値が1×107Ωc
m〜1×109Ωcmの導電性を有する樹脂を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
ター、ワードプロセッサー、OHPなどの民生用、産業
用の情報機器の表示装置として、また液晶テレビ、電子
時計などの表示装置として使用される各種液晶表示装置
に関するものであり、特に製造工程における静電気に起
因するライン状点灯むらなどを防止することに関するも
のである。
ター、ワードプロセッサー、OHPなどの民生用、産業
用の情報機器の表示装置として、また液晶テレビ、電子
時計などの表示装置として使用される各種液晶表示装置
に関するものであり、特に製造工程における静電気に起
因するライン状点灯むらなどを防止することに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般的な液晶表示装置の構成を図2及び
図3に示す。図2は平面図で、図3は図2のA−A´矢
視断面図である。
図3に示す。図2は平面図で、図3は図2のA−A´矢
視断面図である。
【0003】図中1は透明電極パターンエリア、2はカ
ラーフィルターエリア、3は基板周辺部に形成されたシ
ール樹脂材、4は液晶の注入口を示している。
ラーフィルターエリア、3は基板周辺部に形成されたシ
ール樹脂材、4は液晶の注入口を示している。
【0004】図3に示すように、上下2枚のガラス基板
6、6の対向する表面の夫々には、所定の形状にパター
ニングされた透明電極7と、該透明電極7の凹凸を平滑
化して液晶材料を配向させる為の配向膜8が形成されて
いる。
6、6の対向する表面の夫々には、所定の形状にパター
ニングされた透明電極7と、該透明電極7の凹凸を平滑
化して液晶材料を配向させる為の配向膜8が形成されて
いる。
【0005】上記ガラス基板6、6間には液晶材料が注
入され、該ガラス基板6、6の周辺部においてエポキシ
系樹脂から成るシール樹脂材3により液晶材料が封止さ
れている。尚、上記ガラス基板6、6間には、グラスフ
ァイバーなどから成るスペーサー材12が均一に分散配
置され、このスペーサー材により2枚のガラス基板の間
隔が一定に保たれている。
入され、該ガラス基板6、6の周辺部においてエポキシ
系樹脂から成るシール樹脂材3により液晶材料が封止さ
れている。尚、上記ガラス基板6、6間には、グラスフ
ァイバーなどから成るスペーサー材12が均一に分散配
置され、このスペーサー材により2枚のガラス基板の間
隔が一定に保たれている。
【0006】次いで、ガラス基板6、6の両外側に偏光
板5を配設して液晶表示セルは完成する。
板5を配設して液晶表示セルは完成する。
【0007】また、カラー液晶表示装置の場合には、上
記ガラス基板6、6のうちのどちらか1枚のガラス基板
6上にカラーフィルター10と、該カラーフィルター1
0の凹凸を平滑化するためのオーバーコート膜9を形成
した後に透明電極7及び配向膜8が形成される。
記ガラス基板6、6のうちのどちらか1枚のガラス基板
6上にカラーフィルター10と、該カラーフィルター1
0の凹凸を平滑化するためのオーバーコート膜9を形成
した後に透明電極7及び配向膜8が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶表示装置は、透明電極が極めて狭い間隔を保っ
て対面する構造である為、液晶表示装置自体がコンデン
サーの機能を有してしまい、その結果2枚のガラス基板
間は、電荷を蓄積し易い状態となっている。
来の液晶表示装置は、透明電極が極めて狭い間隔を保っ
て対面する構造である為、液晶表示装置自体がコンデン
サーの機能を有してしまい、その結果2枚のガラス基板
間は、電荷を蓄積し易い状態となっている。
【0009】液晶表示装置の製造工程においては、静電
気の帯電及び放電が起こる機会が多く、上述した電荷蓄
積状態のときに他の導電体等と接触してしまうと、局所
的な放電現象を起こしてしまい、接触部分の液晶の配向
状態が変化して、ライン状の点灯むら等を引き起こして
表示品位を悪化させるという問題があった。
気の帯電及び放電が起こる機会が多く、上述した電荷蓄
積状態のときに他の導電体等と接触してしまうと、局所
的な放電現象を起こしてしまい、接触部分の液晶の配向
状態が変化して、ライン状の点灯むら等を引き起こして
表示品位を悪化させるという問題があった。
【0010】そこで、このような静電気による不良の問
題を解決するために、液晶表示装置の端子部領域に導電
性樹脂組成物を配設する技術が、特開平4−13681
6号公報等に開示されている。これは、図4に示すよう
に、シール樹脂材3の外側の端子部領域にペースト状の
導電性樹脂組成膜11を塗布することにより、局所的な
帯電及び放電現象を広範囲に分散する機能を持たせ、表
示むらなど静電気による不良を防止するというものであ
る。
題を解決するために、液晶表示装置の端子部領域に導電
性樹脂組成物を配設する技術が、特開平4−13681
6号公報等に開示されている。これは、図4に示すよう
に、シール樹脂材3の外側の端子部領域にペースト状の
導電性樹脂組成膜11を塗布することにより、局所的な
帯電及び放電現象を広範囲に分散する機能を持たせ、表
示むらなど静電気による不良を防止するというものであ
る。
【0011】しかしながら、上記導電性樹脂組成物11
は、液晶表示装置のシール樹脂材3の外側端子部領域に
塗布されるため、その塗布作業は液晶材料の注入が完了
した後、注射器やディスペンサーを使って人手もしくは
ロボットなどにより行われることになり、新たな工程が
必要となり、生産効率のダウン、生産コストのアップな
どの問題があった。
は、液晶表示装置のシール樹脂材3の外側端子部領域に
塗布されるため、その塗布作業は液晶材料の注入が完了
した後、注射器やディスペンサーを使って人手もしくは
ロボットなどにより行われることになり、新たな工程が
必要となり、生産効率のダウン、生産コストのアップな
どの問題があった。
【0012】尚、上記塗布作業を人手で注射器により行
う場合にはタクトとして約40秒程度、ディスペンサー
でロボットにより行う場合には液晶表示装置のセット、
リセット時間を含んで約30秒程度のタクトが必要であ
った。
う場合にはタクトとして約40秒程度、ディスペンサー
でロボットにより行う場合には液晶表示装置のセット、
リセット時間を含んで約30秒程度のタクトが必要であ
った。
【0013】また、導電性樹脂組成物11の塗布状態を
均一にすることは困難であり、例えディスペンサーとロ
ボットを使用して塗布したとしても、塗布工程の最初と
終わりの部分では必ず塗布むらが発生してしまう。その
結果、塗布状態のむらが透明電極パターン間の抵抗値の
むらとして現れ、パネルの表示品位に悪影響を及ぼす恐
れがあった。
均一にすることは困難であり、例えディスペンサーとロ
ボットを使用して塗布したとしても、塗布工程の最初と
終わりの部分では必ず塗布むらが発生してしまう。その
結果、塗布状態のむらが透明電極パターン間の抵抗値の
むらとして現れ、パネルの表示品位に悪影響を及ぼす恐
れがあった。
【0014】さらに、該導電性樹脂組成物11が塗布さ
れるシール樹脂材外側端子部は、液晶表示装置の入力端
子の一部分であるために、該導電性樹脂組成物11の液
だれ等により後工程のLSI実装工程に悪影響を及ぼす
懸念があった。
れるシール樹脂材外側端子部は、液晶表示装置の入力端
子の一部分であるために、該導電性樹脂組成物11の液
だれ等により後工程のLSI実装工程に悪影響を及ぼす
懸念があった。
【0015】また、静電気不良の問題を解決する上記以
外の方法としては、例えば基板上にポリイミド系高分子
樹脂を塗布した後に布などにより一定方向にラビングす
るという技術が特開昭55−143525等に開示され
ている。しかしながら、このラビング法においては、布
などによりポリイミド系高分子樹脂からなる配向膜層を
こする必要があるために、摩擦により静電気が発生して
しまい、電荷が放電するときに、部分的に配向膜を破壊
してしまうという問題があった。
外の方法としては、例えば基板上にポリイミド系高分子
樹脂を塗布した後に布などにより一定方向にラビングす
るという技術が特開昭55−143525等に開示され
ている。しかしながら、このラビング法においては、布
などによりポリイミド系高分子樹脂からなる配向膜層を
こする必要があるために、摩擦により静電気が発生して
しまい、電荷が放電するときに、部分的に配向膜を破壊
してしまうという問題があった。
【0016】本発明は、このような問題点を解決したも
のであり、その目的はシール樹脂材に導電性を有する樹
脂を使用することにより、生産工程数を増加させること
なくパネルの静電気不良を防止させることにある。
のであり、その目的はシール樹脂材に導電性を有する樹
脂を使用することにより、生産工程数を増加させること
なくパネルの静電気不良を防止させることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、対向配置された一対の基板の周辺部にシール樹脂材
を設け、該シール樹脂材に包囲された内側部分に液晶を
封入して成る液晶表示装置において、上記シール樹脂材
として、導電性を有する樹脂を用いたことを特徴として
おり、そのことにより上記目的が達成される。
は、対向配置された一対の基板の周辺部にシール樹脂材
を設け、該シール樹脂材に包囲された内側部分に液晶を
封入して成る液晶表示装置において、上記シール樹脂材
として、導電性を有する樹脂を用いたことを特徴として
おり、そのことにより上記目的が達成される。
【0018】また、この液晶表示装置において、上記導
電性を有する樹脂の体積固有抵抗値が1×107Ωcm
〜1×109Ωcmであってもよい。
電性を有する樹脂の体積固有抵抗値が1×107Ωcm
〜1×109Ωcmであってもよい。
【0019】
【作用】本発明は、液晶表示装置の全透明電極パターン
と接触しているシール樹脂材に導電性を有する樹脂を使
用して、パネルの全透明電極パターン間に一定の抵抗成
分を持たせることによって、静電気の局所的な帯電を和
らげるようにしている。また、特に上記導電性を有する
樹脂の体積固有抵抗値が1×107Ωcm〜1×109Ω
cmの範囲内であるときには、透明電極間のリーク現象
を生じることなく、静電気不良の防止を行うことが可能
となる。
と接触しているシール樹脂材に導電性を有する樹脂を使
用して、パネルの全透明電極パターン間に一定の抵抗成
分を持たせることによって、静電気の局所的な帯電を和
らげるようにしている。また、特に上記導電性を有する
樹脂の体積固有抵抗値が1×107Ωcm〜1×109Ω
cmの範囲内であるときには、透明電極間のリーク現象
を生じることなく、静電気不良の防止を行うことが可能
となる。
【0020】従来の液晶表示装置は、透明電極パターン
一本一本が完全に絶縁されているため、帯電した透明電
極パターンのみに急激に電荷が蓄積され、不良となって
しまっていたが、本発明の場合には、パネルの透明電極
パターン一本一本が一定の抵抗成分でつながっているた
め、帯電した透明電極パターン以外にも電荷が逃げ、急
激な電荷の蓄積(放電)を和らげることができる。
一本一本が完全に絶縁されているため、帯電した透明電
極パターンのみに急激に電荷が蓄積され、不良となって
しまっていたが、本発明の場合には、パネルの透明電極
パターン一本一本が一定の抵抗成分でつながっているた
め、帯電した透明電極パターン以外にも電荷が逃げ、急
激な電荷の蓄積(放電)を和らげることができる。
【0021】また、一旦静電気不良となったものであっ
ても、ゆっくりと他の透明電極パターンに自己放電する
ので、数時間放置するだけで静電気不良は完全に消え
る。
ても、ゆっくりと他の透明電極パターンに自己放電する
ので、数時間放置するだけで静電気不良は完全に消え
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1、図2に基づ
いて具体的に説明するが、従来技術と同一部分について
は同一符号を用いて説明する。尚、本発明はこの実施例
に限定されるものではない。
いて具体的に説明するが、従来技術と同一部分について
は同一符号を用いて説明する。尚、本発明はこの実施例
に限定されるものではない。
【0023】図2は液晶表示装置のパネル平面図で、図
1は図2のA−A´矢視断面図である。
1は図2のA−A´矢視断面図である。
【0024】図中1は透明電極パターンエリア、2はカ
ラーフィルターパターンエリア、3は基板周辺部に形成
されたシール樹脂材、4は液晶の注入口を示している。
ラーフィルターパターンエリア、3は基板周辺部に形成
されたシール樹脂材、4は液晶の注入口を示している。
【0025】図1に示すように、上下2枚のガラス基板
6、6の対向する表面の夫々には、所定の形状にパター
ニングされた透明電極7と、該透明電極7の凹凸を平滑
化して液晶材料を配向させる為の配向膜8が形成されて
いる。尚、図1はカラー液晶表示装置について示してあ
るので、上下2枚のガラス基板6、6のうちの一方の基
板上にカラーフィルター10と、該カラーフィルター1
0の凹凸を平滑化するためのオーバーコート膜9とが形
成されている。
6、6の対向する表面の夫々には、所定の形状にパター
ニングされた透明電極7と、該透明電極7の凹凸を平滑
化して液晶材料を配向させる為の配向膜8が形成されて
いる。尚、図1はカラー液晶表示装置について示してあ
るので、上下2枚のガラス基板6、6のうちの一方の基
板上にカラーフィルター10と、該カラーフィルター1
0の凹凸を平滑化するためのオーバーコート膜9とが形
成されている。
【0026】上記ガラス基板6、6間には液晶材料が注
入され、該ガラス基板6、6の周縁部において熱硬化タ
イプのエポキシ系樹脂から成るシール樹脂材13により
液晶材料が封止されている。尚、上記ガラス基板6、6
間には、グラスファイバーなどから成るスペーサー材1
2が均一に分散配置され、このスペーサー材により2枚
のガラス基板の間隔が一定に保たれている。また、ガラ
ス基板6、6の両外側に偏光板5が配設されている。
入され、該ガラス基板6、6の周縁部において熱硬化タ
イプのエポキシ系樹脂から成るシール樹脂材13により
液晶材料が封止されている。尚、上記ガラス基板6、6
間には、グラスファイバーなどから成るスペーサー材1
2が均一に分散配置され、このスペーサー材により2枚
のガラス基板の間隔が一定に保たれている。また、ガラ
ス基板6、6の両外側に偏光板5が配設されている。
【0027】ここで、上記シール樹脂材13は、体積固
有抵抗値が1×107Ωcm〜1×109Ωcmの導電性
を有する樹脂を使用している。
有抵抗値が1×107Ωcm〜1×109Ωcmの導電性
を有する樹脂を使用している。
【0028】本実施例では、導電性を有する樹脂とし
て、従来使用していた熱硬化タイプのエポキシ系絶縁樹
脂中に有機電解質であるカーボン材14を一定量混入す
ることで体積固有抵抗値が1×108Ωcmに調整した
ものを用いている。
て、従来使用していた熱硬化タイプのエポキシ系絶縁樹
脂中に有機電解質であるカーボン材14を一定量混入す
ることで体積固有抵抗値が1×108Ωcmに調整した
ものを用いている。
【0029】本実施例においては、基板上へのシール樹
脂材13の形成は、従来通りシール印刷機を使用してシ
ール印刷を行うことにより形成した。
脂材13の形成は、従来通りシール印刷機を使用してシ
ール印刷を行うことにより形成した。
【0030】また、上記エポキシ系の樹脂中へのカーボ
ン材14の混入量については、エポキシ系の樹脂の割合
100重量%に対して、一般に使用されているカーボン
粒子ペースト(カーボン径約1〜5μm程度)を5重量
%の割合で混入することにより、約1×108Ωcmの
固有体積抵抗値に調整した。
ン材14の混入量については、エポキシ系の樹脂の割合
100重量%に対して、一般に使用されているカーボン
粒子ペースト(カーボン径約1〜5μm程度)を5重量
%の割合で混入することにより、約1×108Ωcmの
固有体積抵抗値に調整した。
【0031】ここで、シール樹脂材13の固有体積抵抗
値を、混入するカーボン材14の割合を調節することに
よって変化させた場合の静電気防止効果を比較してみ
た。
値を、混入するカーボン材14の割合を調節することに
よって変化させた場合の静電気防止効果を比較してみ
た。
【0032】図5に示すように、シール樹脂材13の固
有体積抵抗値が1×109Ωcmを越えると静電気不良
防止効果が失われ、逆にシール樹脂材13の固有体積抵
抗値が1×107Ωcmよりも低い場合には、カーボン
粒子の部分的な凝集による透明電極間のリーク症状を起
こしてしまった。このときの静電気不良防止効果の確認
方法としては、パネル点灯治具を用いてパネルを点灯さ
せ、或いはユニット完成品を点灯させて、各固有体積抵
抗値において静電気むらが出ているかどうかを確認し、
また、透明電極間のリーク症状の判断方法としても同様
に、ユニット完成品を点灯させてその点灯状態により判
断を行った。この場合、千鳥パターン表示(透明電極パ
ターンを1本おきに点灯させること)を行い、表示異常
が無ければ○とし、透明電極パターンの1本おきの点灯
が2本並んで点灯しなかったり、点灯が部分的に薄くな
ったりすれば×として図5に表示した。
有体積抵抗値が1×109Ωcmを越えると静電気不良
防止効果が失われ、逆にシール樹脂材13の固有体積抵
抗値が1×107Ωcmよりも低い場合には、カーボン
粒子の部分的な凝集による透明電極間のリーク症状を起
こしてしまった。このときの静電気不良防止効果の確認
方法としては、パネル点灯治具を用いてパネルを点灯さ
せ、或いはユニット完成品を点灯させて、各固有体積抵
抗値において静電気むらが出ているかどうかを確認し、
また、透明電極間のリーク症状の判断方法としても同様
に、ユニット完成品を点灯させてその点灯状態により判
断を行った。この場合、千鳥パターン表示(透明電極パ
ターンを1本おきに点灯させること)を行い、表示異常
が無ければ○とし、透明電極パターンの1本おきの点灯
が2本並んで点灯しなかったり、点灯が部分的に薄くな
ったりすれば×として図5に表示した。
【0033】このことより、上記導電性を有するシール
樹脂材13の固有体積抵抗値が1×107Ωcm〜1×
109Ωcmの範囲内で静電気不良防止効果があること
が確認され、かつこの範囲内では透明電極間のリーク現
象の問題も生じないことが確認された。
樹脂材13の固有体積抵抗値が1×107Ωcm〜1×
109Ωcmの範囲内で静電気不良防止効果があること
が確認され、かつこの範囲内では透明電極間のリーク現
象の問題も生じないことが確認された。
【0034】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、液晶層
を封止しているシール樹脂材に導電性を有する樹脂を用
いており、パネルの透明電極パターン一本一本が一定の
抵抗成分でつながっているため、帯電した透明電極パタ
ーン以外にも電荷が逃げ、急激な電荷の蓄積(放電)を
和らげることができる。また、特に上記導電性を有する
樹脂の体積固有抵抗値が1×107Ωcm〜1×109Ω
cmの範囲内であるときには、透明電極間のリーク現象
を生じることなく、静電気不良の防止を行うことが可能
となる。
を封止しているシール樹脂材に導電性を有する樹脂を用
いており、パネルの透明電極パターン一本一本が一定の
抵抗成分でつながっているため、帯電した透明電極パタ
ーン以外にも電荷が逃げ、急激な電荷の蓄積(放電)を
和らげることができる。また、特に上記導電性を有する
樹脂の体積固有抵抗値が1×107Ωcm〜1×109Ω
cmの範囲内であるときには、透明電極間のリーク現象
を生じることなく、静電気不良の防止を行うことが可能
となる。
【0035】さらに、一旦静電気不良となったものであ
っても、ゆっくりと他の透明電極パターンに自己放電す
るので、数時間放置するだけで静電気不良は完全に消
え、液晶表示装置の製造工程における各検査工程でも静
電気むらの全く無い状態でパネルの表示品位の検査を行
うことができ、検査洩れなどに伴って発生する余分な工
程及び材料費、工賃などを大幅に削減することができ
る。
っても、ゆっくりと他の透明電極パターンに自己放電す
るので、数時間放置するだけで静電気不良は完全に消
え、液晶表示装置の製造工程における各検査工程でも静
電気むらの全く無い状態でパネルの表示品位の検査を行
うことができ、検査洩れなどに伴って発生する余分な工
程及び材料費、工賃などを大幅に削減することができ
る。
【図1】図1は、図2のA−A´部分における本発明の
シール樹脂材を設けた液晶表示装置の構成を示すパネル
の矢視断面図である。
シール樹脂材を設けた液晶表示装置の構成を示すパネル
の矢視断面図である。
【図2】図2は、一般的な液晶表示装置を示すパネル平
面図である。
面図である。
【図3】図3は、図2のA−A´部分における従来のシ
ール樹脂材を設けた液晶表示装置の構成を示すパネルの
矢視断面図である。
ール樹脂材を設けた液晶表示装置の構成を示すパネルの
矢視断面図である。
【図4】図4は、図2のA−A´部分における静電気不
良を改善する従来の液晶表示装置の構成を示すパネルの
矢視断面図である。
良を改善する従来の液晶表示装置の構成を示すパネルの
矢視断面図である。
【図5】図5は、シール樹脂材の各固有体積抵抗値にお
ける静電気防止効果との関係を比較した図である。
ける静電気防止効果との関係を比較した図である。
1 透明電極パターンエリア 2 カラーフィルターパターンエリア 3 シール樹脂材 4 液晶注入口 5 偏光板 6 ガラス基板 7 透明電極 8 配向膜 9 オーバーコート膜 10 カラーフィルター 11 導電性樹脂組成物質 12 スペーサー 13 シール樹脂材 14 カーボン材
Claims (2)
- 【請求項1】 対向配置された一対の基板の周辺部にシ
ール樹脂材を設け、該シール樹脂材に包囲された内側部
分に液晶を封入して成る液晶表示装置において、 上記シール樹脂材として、導電性を有する樹脂を用いた
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 上記導電性を有する樹脂の体積固有抵抗
値が1×107Ωcm〜1×109Ωcmであることを特
徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16353694A JPH0829794A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16353694A JPH0829794A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829794A true JPH0829794A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15775752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16353694A Pending JPH0829794A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829794A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6061105A (en) * | 1998-04-16 | 2000-05-09 | International Business Machines Corporation | LCD with via connections connecting the data line to a conducting line both before and beyond the sealing material |
WO2003040818A1 (fr) * | 2001-11-08 | 2003-05-15 | Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. | Cellule d'affichage a cristaux liquides et produit de scellement pour piece d'etancheite de cellule d'affichage a cristaux liquides |
JP2010282981A (ja) * | 2000-08-28 | 2010-12-16 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置 |
CN118330945A (zh) * | 2024-06-11 | 2024-07-12 | 惠科股份有限公司 | 显示面板及电子设备 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16353694A patent/JPH0829794A/ja active Pending
Cited By (6)
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