JPH082978A - セラミックと金属の接着方法 - Google Patents

セラミックと金属の接着方法

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JPH082978A
JPH082978A JP13618094A JP13618094A JPH082978A JP H082978 A JPH082978 A JP H082978A JP 13618094 A JP13618094 A JP 13618094A JP 13618094 A JP13618094 A JP 13618094A JP H082978 A JPH082978 A JP H082978A
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JP
Japan
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metal
ceramic
bonding
thin film
brazing
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JP13618094A
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English (en)
Inventor
Yoji Hasegawa
陽二 長谷川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セラミックと金属部品の接着を容易にし、コス
トダウン及び接着後の寸法精度の向上を図る。 【構成】セラミックディスク11の両面にスパッタ又は
蒸着によって金属薄膜層18が形成され、その上にロウ
付け層19が塗布されている。これによってセラミック
ディスク11と金属製のスペーサ12及び金属製のホル
ダ13との接着が可能になる。金属薄膜層18はスパッ
タ処理又は蒸着によって形成されているので、例えば
0.1μm程度と非常に薄くなり寸法のばら付きが小さ
いので、接着後の各部品11,12,13間の寸法精度
が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子銃などに適
用して好適なセラミックと金属の接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、陰極線管用の電子銃において
は、第1グリッドの一部にセラミック部材が用いられ、
このセラミック部材に金属部材がロウ付けによって接着
されることがある。この場合、セラミック部材と金属部
材とを直接ロウ付けするのは困難なので、セラミック部
材の接着面にメタライズ層を設け、そこに金属部材をロ
ウ付けしていた。メタライズはスクリーン印刷などによ
ってMOやMOMnなどのペーストを塗布して高温乾燥
するもので、その厚さは少なくとも10〜20μmとな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにスクリー
ン印刷等によってメタライズすると、その厚さが10〜
20μm以上と厚くなり、厚さのバラ付きも大きくな
る。一方、電子銃においては各グリッド間の寸法精度を
ミクロンオーダに抑える必要がある。そのため、図6に
示すように一旦メタライズした後、研磨(ステップ4
2)や洗浄(ステップ43)など各種の工程を行ってい
た。同図において、ステップ36のMOMn印刷(下)
処理はセラミック部材の裏面にもメタライズするために
行われるものであり、ステップ47のNiBoメッキ処
理はメタライズ層にロウ付け用の金属が浸潤してしまう
のを防止するために行われるものである。従来のメタラ
イズ処理は、このように多くの工程を必要とし、工数が
増大するという問題があった。
【0004】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、工数を大幅に削減してしかも寸法
精度を上げることが可能なセラミックと金属の接着方法
を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、セラミック部材と金属部材とを
ロウ付けによって接着する接着方法において、セラミッ
ク部材の接着面にスパッタ処理又は蒸着によって金属材
料の薄膜を設け、薄膜と金属部材とをロウ付けすること
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】図3に示すように、セラミックディスク11の
両面にスパッタ又は蒸着によって金属薄膜層18が形成
され、その上にロウ付け層19が塗布されている。これ
によってセラミックディスク11と金属製のスペーサ1
2及び金属製のホルダ13との接着が可能になる。金属
薄膜層18はスパッタ処理又は蒸着によって形成されて
いるので、例えば0.1μm程度と非常に薄くなり、接
着後の各部品11,12,13間の寸法精度が高くな
る。また、図4に示すように金属薄膜層18の形成処理
20の工程が従来のメタライズ処理30(図6)より少
なくなるので、コストダウンが可能になる。
【0007】
【実施例】続いて、本発明に係るセラミックと金属の接
着方法を電子銃に適用した場合の一実施例について、図
面を参照して詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明のセラミックと金属の接着
方法を適用した電子銃1の部分側面図で、G1組付部1
0と第2グリッドG2を組立てた状態を示す。この電子
銃1はインライン配列タイプの3電子銃であり、3個の
G1組付部10が一列に配置されている。第2グリッド
G2には第3グリッドG3が連結されている。G1組付
部10は図2に示すように、適宜な厚さの例えばアルミ
ナ等でリング状に形成されたセラミックディスク11
と、コバール等の金属で形成されたスペーサ12と、第
1グリッドG1と、ホルダ13と、ホルダ13内に収納
されたカソード14及びフィラメント15とで構成され
ている。スペーサ12、第1グリッドG1及びホルダ1
3は例えばSnとPbの合金やAgとCuの合金等によ
るロウ付けによってセラミックディスク11に接着され
ている。
【0009】そして、スペーサ12が第2グリッドG2
に溶接されている。また、セラミックディスク11のス
ペーサ12との反対側には金属製で円筒状のホルダ13
がロウ付けによって接着され、その内側にカソード14
とフィラメント15が配置されている。カソード14の
先端にはオキサイド16が塗布されており、これが加熱
されることによって電子が放出される。
【0010】セラミックディスク11のスペーサ12、
第1グリッドG1及びホルダ13との接着面には、図3
にも示すように金属薄膜及びロウ付け層17が設けら
れ、これによってセラミックと金属とが強固に接着され
ている。ここでは、セラミックディスク11の接着面に
スパッタ又は蒸着によってWやMO等のロウ付け温度よ
り高い融点の金属で0.1μm程度もしくはそれ以上の
厚さtの金属薄膜層18が形成され、その上にロウ付け
層19が形成されている。このように、金属薄膜層18
を設けることによって従来のようなメタライズ処理が不
要になる。そして、接着強度はメタライズ処理と同様に
2Kg/cm2以上となる。また、金属薄膜層18の厚
さが薄いので、寸法的なばら付きが小さくセラミックデ
ィスク11とスペーサ12、第1グリッドG1及びホル
ダ13との接着後の寸法精度を上げることができる。こ
れによって第1グリッドG1と第2グリッドG2間の寸
法精度が向上するので、カットオフ電圧の安定化及び精
度向上が期待できる。さらに、次に説明するようにスパ
ッタ処理又は蒸着によって金属薄膜層18を形成するこ
とによって、従来に比べて工程を大幅に短縮できる。
【0011】図4は金属薄膜層18の形成処理20の手
順を示す。この形成処理20においては、まずセラミッ
ク部材、ここではセラミックディスク11をセットし
(ステップ21)、次にセラミックディスク11の例え
ば上面に金属をスパッタ又は蒸着する(ステップ2
2)。次にセット治具を反転し(ステップ23)、セラ
ミックディスク11の下面に金属をスパッタ又は蒸着す
る(ステップ24)。これによってセラミックディスク
11の両面に金属薄膜層18が形成され、これをロウ付
け工程に送ってホルダ13、第1グリッドG1及びスペ
ーサ12をロウ付けする。このように、金属薄膜層18
の形成処理20は、従来のメタライズ処理に比べて工程
が極めて少なくなる。なお、ロウ付けにセラミック用金
属活性ロウを使用した場合には、接着強度を更に強くす
ることが可能である。
【0012】金属薄膜層18をスパッタによって形成す
る場合は、図5に示すようなスパッタ処理装置50を用
いることができる。このスパッタ処理装置50は、適宜
な大きさの真空槽51を有し、その上下にそれぞれW,
MO等の陰極母材52と、陽極53が配置される。陰極
母材52と陽極53との間には、例えば1〜2KVの直
流電圧が印加される。陽極53にはセットテーブル54
が配置され、その上にセラミックディスク11が金属薄
膜層18を形成する面を上側にして載置される。この場
合、不要な部分はマスキングすることができる。
【0013】そして、真空層51内の空気を排気管55
に接続された真空ポンプ(図示せず)によって吸引して
内部を10-2Torr程度の真空にし、陰極母材52と
陽極53の間に1〜2KVの高電圧をかける。この状態
でガス供給管56から真空槽51内に例えばArガスを
少量ずつ注入すると、グロー放電によって10〜15m
A程度の放電電流が流れる。これによって正イオン化さ
れたArガスの粒子が発生し、これが高圧で加速されて
陰極母材52に衝突する。
【0014】そうすると、陰極母材52から原子が飛ば
されて陽極53方向に引きつけられ、セットテーブル5
4上のセラミックディスク11の表面に堆積し、金属薄
膜層18が形成される。上述の処理を所定時間行った
後、高圧電圧の印加を止め、数分間冷却して真空槽51
に空気を供給し、セラミックディスク11を取り出すこ
とができる。
【0015】以上の工程を経てスパッタ処理が終了す
る。このスパッタ処理では金属薄膜層18のタレが発生
しないので、マスキングが簡単になり、非常に細いマス
キングも可能になる。陰極母材52としては、W,MO
に限らずロウの融点より高い金属であればよい。また、
金属薄膜層18の厚さが0.1μm以上あれば接着強度
が従来と同程度又はそれ以上になる。また、セラミック
ディスク11の反対面にもスパッタする場合には、その
まま裏返して上述と同様な処理を行えばよく、途中で乾
燥させなくてもハンドリングに支障はない。なお、スパ
ッタによって形成された金属薄膜層18に金属部品をロ
ウ付けする方法は従来と同様なので、詳細な説明は省略
する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はセラミッ
ク部材と金属部材とをロウ付けによって接着する接着方
法において、セラミック部材の接着面にスパッタ処理又
は蒸着によって金属材料の薄膜を設け、薄膜と金属部材
とをロウ付けすることを特徴とするものである。
【0017】したがって、本発明によれば、セラミック
部材とロウ材との間にスパッタ処理又は蒸着によって金
属薄膜が形成されるので、従来のメタライズ処理に比べ
て工数を大幅に削減できコストダウンが可能になる。ま
た、金属薄膜のタレ等がなくなるので、製品の歩留まり
が向上し、マスキングが簡単で狭い範囲のマスキングも
可能になる。更に、金属薄膜が非常に薄いので接着後の
各部品間の寸法精度が向上し、例えば電子銃の第1グリ
ッド組付部に適用した場合、第1グリッドと第2グリッ
ド間の寸法精度が向上するのでカットオフ電圧の安定化
及び精度向上を図ることが可能になる。また、通常のロ
ウ付けの接着強度が強くなると共に、セラミックス用金
属活性ロウ(チタンロウ)付けの接着強度も更に強くな
るなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】金属薄膜及びロウ付け層17の断面図である。
【図4】金属薄膜層18の形成処理20の手順を示す図
である。
【図5】スパッタ処理装置50の構成図である。
【図6】従来のメタライズ処理30の手順を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電子銃 10 G1組付部 11 セラミックディスク 12 スペーサ 13 ホルダ 17 金属薄膜及びロウ付け層 18 金属薄膜層 19 ロウ付け層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック部材と金属部材とをロウ付け
    によって接着する接着方法において、 上記セラミック部材の接着面にスパッタ処理又は蒸着に
    よって金属材料の薄膜を設け、 上記薄膜と上記金属部材とをロウ付けすることを特徴と
    するセラミックと金属の接着方法。
  2. 【請求項2】 上記金属材料は、タングステン又はモリ
    ブデンであることを特徴とする請求項1記載のセラミッ
    クと金属の接着方法。
  3. 【請求項3】 上記薄膜の厚さは0.1μm以上である
    ことを特徴とする請求項1記載のセラミックと金属の接
    着方法。
JP13618094A 1994-06-17 1994-06-17 セラミックと金属の接着方法 Pending JPH082978A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116751070A (zh) * 2023-07-03 2023-09-15 江苏富乐华功率半导体研究院有限公司 一种陶瓷覆铝基板的制备方法及其制备的陶瓷覆铝基板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116751070A (zh) * 2023-07-03 2023-09-15 江苏富乐华功率半导体研究院有限公司 一种陶瓷覆铝基板的制备方法及其制备的陶瓷覆铝基板
CN116751070B (zh) * 2023-07-03 2023-11-17 江苏富乐华功率半导体研究院有限公司 一种陶瓷覆铝基板的制备方法及其制备的陶瓷覆铝基板

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