JPH0829730A - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

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JPH0829730A
JPH0829730A JP16768294A JP16768294A JPH0829730A JP H0829730 A JPH0829730 A JP H0829730A JP 16768294 A JP16768294 A JP 16768294A JP 16768294 A JP16768294 A JP 16768294A JP H0829730 A JPH0829730 A JP H0829730A
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glass
thermal expansion
analyzer
polarizer
low melting
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Yoshihiro Kobayashi
善宏 小林
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Abstract

(57)【要約】 【構成】赤外偏光ガラスから成る偏光子7及び検光子8
を固定するホルダ2及びホルダ3の熱膨張係数を70〜
110×10-7/℃とし、低融点ガラスG2及びG3の
熱膨張係数を赤外偏光ガラスの熱膨張係数とホルダ2、
3の熱膨張係数の間の値として、この低融点ガラスG
2,G3で偏光子7及び偏光子8をそれぞれホルダ2及
びホルダ3に固着した光アイソレータである。 【効果】低融点ガラスの焼成後の冷却中、偏光子及び検
光子が割れることがなく、また焼成直後の明らかな割れ
がなくても、その時に生じたマイクロクラックにより常
温での保存中に偏光子及び検光子が割れることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信等の光源に用い
られる半導体レーザモジュールにおいて、前記半導体レ
ーザを安定に発振させるため、半導体レーザへの戻り光
を防止する光アイソレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光アイソレータの構成を図2に示
す。図中偏光子7及び検光子8は赤外偏光ガラスで、ホ
ルダ2及びホルダ3は金属であり、固着剤G2及びG3
は主成分が酸化鉛である低融点ガラスとなっており、ホ
ルダ2、ホルダ3、低融点ガラスG2、及び低融点ガラ
スG3はすべて熱膨張係数を偏光子7、及び検光子8つ
まり赤外偏光ガラスに整合させていた(特開平4−29
6713公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の光アイソレ
ータの固定方法では、赤外偏光ガラス、金属ホルダ、及
び低融点ガラスの熱膨張係数の公称値は同一に整合させ
ても、そのロット内ばらつき及びロット間ばらつきがあ
るために、低融点ガラスの焼成後の冷却中、赤外偏光ガ
ラスが割れることがあった。又、焼成直後の明らかな割
れがなくても、その時に生じたマイクロクラックにより
常温で保存中に赤外偏光ガラスが割れることがあった。
【0004】これは、上記赤外偏光ガラスは、引張応力
に弱い脆性材料であるガラスが主成分であり、しかも、
小さな銀含有粒子を有するガラスを比較的高い応力下で
延伸して製作している。そのため、ガラスの表面に生じ
ている微小傷が、わずかな引張力でも、応力集中のため
に破壊する原因となる。
【0005】そのため、試作程度には可能ではあるが、
製品として量産化するには大きな問題であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて本発明
の光アイソレータは、赤外偏光ガラスから成る偏光子7
及び検光子8をそれぞれ固定するホルダ2及びホルダ3
の熱膨張係数を70〜110×10-7/℃にするととも
に、赤外偏光ガラスとこのホルダ2、3の熱膨張係数の
間の熱膨張係数値を有する低融点ガラスG2及び低融点
ガラスG3で偏光子7及び検光子8をそれぞれホルダ2
及びホルダ3に固定するものである。
【0007】
【実施例】以下本考案実施例を図によって説明する。こ
の光アイソレータは図1に示すように、6はファラデー
回転子、7は偏光子、8は検光子、5は磁石、4はファ
ラデー回転子ホルダ、2は偏光子ホルダ、3は検光子ホ
ルダ、1はケースである。ファラデー回転子6には、例
えばBi置換ガーネット厚膜を使用し、偏光子7及び検
光子8には熱膨張係数が65×10-7/℃の赤外偏光ガ
ラス(コーニング社製、商品名ポーラコア)、偏光子ホ
ルダ2及び検光子ホルダ3には熱膨張係数100×10
-7/℃のニッケル−鉄合金、低融点ガラスG2及びG3
には熱膨張係数83×10-7/℃の鉛ガラス系低融点ガ
ラスを、ファラデー回転子ホルダ4はニッケル−鉄合
金、そして低融点ガラスG1には鉛ガラス系低融点ガラ
スを用いている。ケース1とホルダ2及びホルダ3の固
定は、Y1,Y2の接合箇所をYAGレーザーで溶接し
ている。
【0008】上記、低融点ガラスは、350℃以上の温
度で焼成固着させる。つまり、焼成後常温に戻るまで
に、330℃以上の温度変化がある。また、上記赤外偏
光ガラスは、引張応力に弱い脆性材料であるガラスが主
成分であり、しかも、小さな銀含有粒子を有するガラス
を比較的高い応力下で延伸して製作している。そのた
め、ガラスの表面に生じている微小傷が、わずかな引張
力でも、応力集中のために破壊する原因となる。しかし
ながら、圧縮力に付いては、逆に脆性材料の長所である
が非常に強い。
【0009】このため、赤外偏光ガラスには、偏光子・
検光子ホルダの収縮力により圧縮力がかかり、又、赤外
偏光ガラスと偏光子・検光子の中間層として熱膨張係数
が両者の間の値である低融点ガラスが緩衝材として存在
するので、その圧縮力により赤外偏光ガラスの破壊は生
じない。
【0010】この様に、ホルダ2及びホルダ3の熱膨張
係数を70〜110×10-7/℃、低融点ガラスG2及
び低融点ガラスG3の熱膨張係数を、偏光子7及び検光
子8の熱膨張係数とそれを固定するホルダ2及びホルダ
3の熱膨張係数の間の値と設定しているので、赤外偏光
ガラスの破壊は生じない。
【0011】また、本発明の他の実施例として、偏光子
ホルダ2及び検光子ホルダ3には熱膨張係数80×10
-7/℃のニッケル−鉄合金、低融点ガラスG2及びG3
には熱膨張係数68×10-7/℃の鉛ガラス系低融点ガ
ラスを用いることも出来る。さらに、本発明の他の実施
例として、偏光子ホルダ2及び検光子ホルダ3には熱膨
張係数110×10-7/℃のステンレス綱、低融点ガラ
スG2及びG3には熱膨張係数75×10-7/℃の鉛ガ
ラス系低融点ガラスを用いる事もできる。
【0012】実験例 ここで、以下に示す方法で実験を行った。本発明実施例
として、熱膨張係数65×10-7/℃の赤外偏光ガラス
と、熱膨張係数100×10-7/℃のニッケル−鉄合金
製ホルダと、熱膨張係数83×10-7/℃の低融点ガラ
スを用意し、比較例として従来の、熱膨張係数65×1
-7/℃の赤外偏光ガラスと、熱膨張係数65×10-7
/℃の金属製ホルダと、熱膨張係数65×10-7/℃の
低融点ガラスを用意した。それぞれ、封着温度の450
℃〜460℃で焼成し固着する実験を行った。結果は、
表1に示す本発明実施例は比較例に比べて、焼成後の赤
外偏光ガラスの割れ発生に対して、優れている。
【0013】
【表1】
【0014】次に、ホルダ(2、3)と低融点ガラス
(G2,G3)の熱膨張係数を様々に変化させて同様の
実験を行った。結果は、表2に示すように、ホルダの熱
膨張係数の値は70〜110×10-7/℃と、低融点ガ
ラスの熱膨張係数の値は67×10-7/℃以上でホルダ
の熱膨張係数からマイナス2×10-7/℃の範囲のもの
が優れていることがわかる。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】このように、本発明によれば、偏光子及
び検光子を固定するホルダの熱膨張係数を70〜110
×10-7/℃とし、偏光子及び検光子を固着する低融点
ガラスの熱膨張係数を、赤外偏光ガラスの熱膨張係数と
固定するホルダの熱膨張係数の間の値としたことによっ
て、以下のような優れた効果を有する。
【0017】(1)低融点ガラスの焼成後の冷却中、赤
外偏光ガラスが割れることがなくなった。又、焼成直後
の明らかな割れがなくても、その時に生じたマイクロク
ラックにより常温で保存中に赤外偏光ガラスが割れるこ
ともなくなった。
【0018】(2)量産においても、不良率が良くなっ
たため、極端な原価低減を行うことが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光アイソレータを示す断面
図。
【図2】従来の光アイソレータを示す断面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 偏光子ホルダ 3 検光子ホルダ 4 ファラデー回転子ホルダ 5 磁石 6 ファラデー回転子 7 偏光子 8 検光子 G1 ファラデー回転子固定用低融点ガラス G2 偏光子固定用低融点ガラス G3 検光子固定用低融点ガラス Y1 偏光子ホルダとケースとのYAGレーザ溶接箇所 Y2 検光子ホルダとケースとのYAGレーザ溶接箇所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光子及び検光子と、偏光子と検光子の間
    に配置されたファラデー回転子と、ファラデー回転子の
    外周に配置され、ファラデー回転子に磁界を与える磁石
    とが具備される光アイソレータにおいて、赤外偏光ガラ
    スから成る偏光子及び検光子が、熱膨張係数70〜11
    0×10-7/℃の材質から成るホルダ手段に、熱膨張係
    数としてこのホルダ手段と赤外偏光ガラスの間の値を有
    する低融点ガラスで固定されていることを特徴とする光
    アイソレータ。
JP16768294A 1994-07-20 1994-07-20 光アイソレータ Expired - Lifetime JP3380331B2 (ja)

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