JPH0829727A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH0829727A
JPH0829727A JP6182008A JP18200894A JPH0829727A JP H0829727 A JPH0829727 A JP H0829727A JP 6182008 A JP6182008 A JP 6182008A JP 18200894 A JP18200894 A JP 18200894A JP H0829727 A JPH0829727 A JP H0829727A
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JP6182008A
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Yasuhiro Tamekuni
靖宏 為国
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の偏光にて射出する異なる2つの画像の
クロストークを防止する表示装置。 【構成】 表示器110の複数の走査線に対応してn分
割された偏光方向制御器100の各領域に対応する表示
を行う際、タイミングコントロール回路205はヒデオ
スイッチ202を切り換え画像信号に代えて、固定信号
発生回路203より黒又は白等の固定信号をH−ドライ
バ206に印加し、表示器の領域の前回表示画像を消去
する。該領域の前回表示が消去されたらビデオスイッチ
を戻し、再度V−ドライバ207のシフトレジスタ20
9を制御して、再度該領域に対応する最初の走査線に戻
り新たな表示を行う。該領域の表示が終了したら駆動制
御回路150により次の領域に制御を移して、同様に次
の領域の消去を行った後に表示を行うことにより、異な
る2画像のクロストークを防止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光方向制御器を有し
3次元表示等の異なる2つの画像をそれぞれ所定の偏光
にて射出する装置に関し、特に所定の偏光にて射出する
異なる2つの画像間のクロストークを防止する表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示器として液晶パネルを用いた
3次元表示装置において、左右眼用映像のクロストーク
を減少させる手段としては、特開平5−232403号
に開示されているものが公知である。
【0003】この装置は液晶パネルに対応して配置され
た液晶シャッターを、表示器の表示走査線1ライン毎に
対応するように分割構成して、各走査線の駆動順序に対
応して液晶シャッターを時分割で順次に駆動制御するこ
とにより、左眼用L、右眼用Rとして出射される表示光
をクロストークさせずに、偏向メガネの左眼、右眼へ入
射するようにしている。
【0004】また、走査線1ライン毎の分割では分割し
た本数分の配線が必要なので、配線数が多くなり液晶シ
ャッター駆動回路の規模が大きくなってしまう場合の対
策として、液晶シャッターの分割1領域を表示器の複数
の走査線に対応するようにシャッター分割を行うとして
いる。
【0005】図6は従来の表示装置の動作の説明図であ
る。図6において、光源605から発せられた光は偏向
素子604にてZ方向の偏光のみが通過し表示器603
に入射する。表示器603には左眼用と右眼用の画像が
例えばフィールド毎に交互に表示される。
【0006】表示器603を通過した光は、偏向素子6
02にてX方向の偏光のみが通過して液晶シャッターを
構成する偏光方向制御器601に入射する。偏光方向制
御器601は、例えばツイストネマチック形の液晶で構
成し、ツイストネマチック液晶では、偏光素子602に
より入射するX方向の偏光をX方向の偏光として射出す
る場合には、偏光方向制御器601に電圧を印加し、Z
方向の偏光として射出する場合は電圧を印加しないよう
制御される。
【0007】また、この偏光方向制御器301は表示器
603の複数の走査線に対し分割対応するものであり、
分割された偏光方向制御器601の各領域(例えば5領
域)は、左眼、右眼用の画像が左眼、右眼用として互い
に直交する偏光素子を持つメガネ606を通してそれぞ
れの眼に入射するよう表示器603に同期して駆動制御
される。
【0008】分割された領域に対応する表示器603の
走査線の表示が始まると、その領域の駆動制御が開始さ
れる。例えば、表示器603−aで、5分割された偏光
方向制御器601−aの第3の領域に対応する走査線に
左眼用の画像の表示が開始されれば、偏光方向制御器6
01−aの第3の領域は表示される左眼に対応する偏光
制御がなされることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、配線量および液晶シャッター駆動制御用回路
の規模の簡素化のため、偏光方向制御器601では表示
器603の複数の走査線に対応して分割する場合に、図
6に示すように、例えば、表示器603−aで第3領域
に対応する走査線に左眼用の画像表示が開始されると、
偏光方向制御器601の第3領域601−aでは、左眼
用のZ方向の偏光の表示光をメガネ606の左眼に射出
する偏光制御が行われるので、第3領域内の未だ書換え
されていない表示位置に残って混在している前回表示さ
れた右眼用の画像が、左眼に入射することになってクロ
ストークが発生するという問題がある。
【0010】上述の問題点に鑑み、請求項1に示した本
発明の目的は、表示器に表示された異なる2つの画像を
それぞれ所定の偏光方向として射出する場合の、異なる
画像間のクロストークを防止する表示装置を提供しよう
とするものである。
【0011】更に、請求項2および3に示した本発明の
目的は、クロストークの防止処理において、領域内に前
回表示された画像を効果的に消去できる表示装置を提供
しようとするものである。
【0012】更に、請求項4に示した本発明の目的は、
表示器に表示された異なる2つの画像をそれぞれ所定の
偏光方向として射出する場合の、異なる画像のクロスト
ークを防止し、画像の消去による違和感も低減できる表
示装置を提供しようとするものである。
【0013】更に、請求項5に示した本発明の目的は、
表示画像の輝度レベルに対応して効果的な画像消去を行
う表示装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に示した本発明は、画面を走査し画像を表
示する表示器と、前記表示器に第1の画像と第2の画像
を交互に表示させる表示制御手段と、前記表示器に対応
して配置される前記表示器の複数の走査線に対応してn
分割にて制御可能な偏光方向制御器と、前記表示器の表
示に同期して前記偏光方向制御器のn分割された領域を
順次制御する駆動制御手段と、前記偏光方向制御器のn
分割された各領域に対応する表示器の1領域に前記第1
の画像あるいは第2の画像を表示する際に該1領域に前
回表示した第2の画像あるいは第1の画像を消去した後
に表示する消去手段を備えている。
【0015】更に、請求項2に示した本発明は、前記消
去手段は前記表示器の1領域に前回表示した第2の画像
あるいは第1の画像を消去する際画像信号に代えて一定
レベルの固定信号を印加して消去を行うことを特徴とし
ている。
【0016】更に、請求項3に示した本発明は、前記固
定信号は黒、灰あるいは白等を示す一定レベルの信号で
あることを特徴としている。
【0017】更に、請求項4に示した本発明は、画面を
走査し画像を表示する表示器と、前記表示器に第1の画
像と第2の画像を交互に表示させる表示制御手段と、前
記表示器に対応して配置される前記表示器の複数の走査
線に対応してn分割にて制御可能な偏光方向制御器と、
前記表示器の表示に同期して前記偏光方向制御器のn分
割された領域を順次制御する駆動制御手段と、前記偏光
方向制御器のn分割された各領域に対応する表示器の1
領域に前記第1の画像あるいは第2の画像を表示する際
に該1領域に前回表示した第2の画像あるいは第1の画
像を消去した後表示する消去手段と、前記偏光方向制御
器のn分割された各領域に対応する表示器に表示される
画像の輝度レベルを判定する輝度レベル判定手段と、前
記消去手段が画像を消去する信号の輝度レベルを前記輝
度レベル判定手段の判定結果に応じて可変とする輝度レ
ベル可変手段を備えている。
【0018】更に、前記輝度レベル判定手段は1領域の
表示画像の平均輝度レベルを黒、灰または白の3段階に
判定することを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1に示した本発明の表示装置によれば、
消去手段は偏光方向制御器のn分割された各領域に対応
する表示器の1領域に第1の画像あるいは第2の画像を
表示する際に、該1領域に前回表示した第2の画像ある
いは第1の画像を消去した後に表示を行うようにしたの
で、第1の画像と第2の画像がクロストークとなる混在
状態で表示されないようにすることができる。
【0020】あるいは、請求項2および3に示した本発
明の表示装置によれば、画像信号に代えて黒か灰または
白等の一定レベルの固定信号を印加して、表示器の1領
域に前回表示した画像を消去するので、前回表示した画
像を確実に消去できる。
【0021】あるいは、請求項4に示した本発明の表示
装置によれば、輝度レベル可変手段は消去手段が画像を
消去する信号の輝度レベルを、輝度レベル判定手段によ
って判定する、偏向方向制御器のn分割された各領域に
対応する表示器に表示される画像の輝度レベルに応じて
可変とするので、クロストーク防止のための画像消去に
よって生ずる画像の見えの違和感を無くすことができ
る。
【0022】あるいは、輝度レベル判定手段は1領域の
表示画像の平均輝度レベルを黒、灰または白の3段階に
判定するので、効果的な輝度レベルの可変制御を行うこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。
【0024】図1〜図4は本発明の表示装置に係る第1
実施例を示している。図1は本発明の第1実施例に係る
表示装置のブロック図である。図2は図1に示す実施例
の構成図である。図3は図1に示す実施例の動作波形図
である。図4は図3に示す波形に対応する偏光方向制御
器の状態を示す図である。
【0025】図2において、光源180から発する光は
偏光素子140にてZ方向の偏光のみが通過し表示器1
10に入射する。表示器110は走査電極111、ツイ
ストネマチック液晶(あるいは強誘電液晶等)112、
信号電極113からなり、表示器110には左眼用と右
眼用の画像が表示制御回路160により、例えばフィー
ルド毎に交互に表示される。表示器110を通過した光
は偏光素子130によりX方向の偏光のみが通過し、偏
光方向制御器100に入射する。偏光方向制御器100
は、対向電極101と表示器110の複数の走査線に対
応してn分割された帯状電極103、ツイストネマチッ
ク液晶(あるいは強誘電性液晶)102等で構成されて
いる。例えば、ツイストネマチック液晶で構成したとす
れば、偏光素子120によって、入射するX方向の偏光
をX方向の偏光として射出する場合は、偏光方向制御器
100に電圧を印加し、Z方向の偏光として射出する場
合は電圧を印加しないように制御する。
【0026】偏光方向制御器100は表示器110の複
数の走査線に対応して分割されている(図2には4分割
として示している)。分割された偏向方向制御器100
の各領域は、左眼右眼用の画像が左眼右眼用として互い
に直交する偏光素子を持つ眼鏡170を通して、それぞ
れの眼に入射するよう表示器110に同期して、駆動制
御回路150により駆動制御される。
【0027】図1において、表示制御回路160は、、
外部より例えばコンポジット信号等の画像信号が、偶フ
ィールドが右眼用画像、奇フィールドが左眼用画像等と
して信号処理回路201に入力する。信号処理回路20
1は入力した画像信号を表示器(液晶パネル等)110
の表示に適した信号に変換する。変換した信号はビデオ
スイッチ202を通りH−ドライバ206へ送られる。
【0028】一方、入力画像信号は同期分離回路204
にて水平、垂直同期信号を分離し、タイミングコントロ
ール回路205へ送る。タイミングコントロール回路2
05は入力する同期信号より表示器110の表示に必要
な水平、垂直クロック信号を作成し、水平クロック信号
はH−ドライバ206へ、垂直クロック信号はV−ドラ
イバ207へ送る。また、タイミングコントロール回路
はビデオスイッチ202を制御し、後述のタイミングに
て信号処理回路201の信号と、黒、あるいは白、灰色
等の信号を発生する固定信号発生回路203からの信号
とを切り換えて表示するようコントロールする。
【0029】V−ドライバ207はこの場合、シフトレ
ジスタ209−a〜209−d、バッファ208で構成
している。シフトレジスタ209−a〜209−dは、
それぞれn分割(本実施例では4分割としている)され
た偏光方向制御器100の1領域に応じた走査線数に対
応している。各シフトレジスタは、n分割された領域の
1領域に対応する表示を連続2回繰り返すように構成さ
れている。
【0030】各領域の表示を行う際にタイミングコント
ロール回路205は、現在の表示を消去するためにビデ
オスイッチ202を制御して、固定信号発生回路203
の信号をH−ドライバ206へ転送し、1領域に対応す
る表示器110に黒(あるいは白等)の表示を行う。こ
うして1領域の表示が消去されたら再度この領域に対応
する最初の走査線に戻り表示を行う。この領域の表示が
終了したら、次の領域の表示消去後また表示を行う。
【0031】駆動制御回路150では、タイミングコン
トロール回路205から水平、垂直クロック信号がカウ
ンタ回路210に入力する。カウンタ回路210は垂直
クロック信号を基準に水平クロック信号をカウントし、
所定カウントに達したらデコーダ回路211へ信号を送
出する。デコーダ回路211は、この信号を基にn分割
された偏光方向制御器100のどの領域を制御するかを
示す信号を駆動回路212へ送る。駆動回路212はデ
コーダ回路211が指示する領域に対し、タイミングコ
ントロール回路205からのフィールド判別信号を参照
して、その領域に電圧を印加、もしくは電圧印加を停止
するよう制御する。
【0032】つぎに図3と図4を参照して動作について
説明する。図3はV−ドライバ207のシフトレジスタ
波形、偏光方向制御器100の駆動波形を示し、シフト
レジスタ波形では、例えば、1−1はn分割された偏光
方向制御器100の第1の領域に対応する第1の走査線
を、1−2は第1の領域に対応する第2の走査線を、2
−1は第2の領域に対応する第1の走査線を示してい
る。偏光方向制御器100の駆動波形は、1が第1の領
域の駆動波形、2は第2の領域の駆動波形を示してい
る。
【0033】次に表示器110の表示と偏向方向制御器
100の状態を示す図4の、(a)は、例えば偶フィー
ルド画像の表示が終了した状態を示している。図4
(b)は、第1の領域に対応する領域に、奇フィールド
の表示を行う前に固定信号発生回路203の信号印加に
より、第1の領域に対応する領域の表示を消去している
状態を示している。この際、図3のbに示すように第1
の領域に対応するV−ドライバ207のシフトレジスタ
209が制御される。
【0034】こうして第1の領域に対応する領域の表示
が消去されると、図4(c)に示すように偏光方向制御
器100の第1の領域の偏光方向を電圧印加制御によ
り、偶フィールドの時に対して90度になるよう制御し
た後、第1の領域に奇フィールドの画像を表示する。こ
の時の動作波形が図3のcの状態であり、第1の領域に
対応する領域の走査線が再度走査され、偏向方向制御器
100の第1の領域に電圧が印加される。
【0035】第1の領域に対応する表示が終了すると、
図4(d)に示すように、第2の領域の表示消去を行
う。消去後に、第2の領域に対応する奇フィールドの表
示を行う。以下同様な処理を繰り返し、図4(e)のよ
うに奇フィールドの表示が終了すれば、偏光方向制御器
100も4領域全てが、偶フィールド画像の時に対し9
0度の方向に偏光される。
【0036】奇フィールドの画像表示後、同様な手順で
図4(f)のように偶フィールド表示の前に、第1の領
域に対応する領域の表示の消去を行う。
【0037】次に、図4(g)のように偏光方向制御器
100の第1の領域の偏光方向を、奇フィールドに対し
て90度になるように制御し、偶フィールドの表示を第
1の領域に行う。この場合、偏光方向制御器100の偏
光方向を奇フィールドに対し変更するため、図3のgに
示すように1の第1の領域への電圧印加を停止する。こ
のように、本実施例では、2つの画像、例えば偶フィー
ルドと奇フィールドの画像をそれぞれ所定の偏光方向に
射出して立体視等を行う際に、偏光方向制御器100へ
の配線や制御回路の簡素化のため、偏光方向制御器10
0の分割数を(例えば4分割等)少なく構成しても、表
示前に消去処理を行うので従来例のようなクロストーク
の発生を防止することができる。
【0038】つぎに本発明の第2実施例について説明す
る。
【0039】図5は本発明の第2実施例に係る表示装置
のブロック図である。図5において、外部から入力する
画像信号(この場合はコンポジット信号)はY/C分離
回路510を通り、輝度信号と色信号に分離される。色
信号は色信号処理回路511で信号レベル等の処理後、
色復調回路512によりB−Y、G−Y、R−Yの信号
を復調してマトリクス回路514へ送る。なお、外部か
らの信号はY/C分離された信号であってもよい。その
場合はY/C分離回路510は不要である。
【0040】一方、輝度信号は同期分離回路513で複
合同期信号を切り取ってマトリクス回路514へ送り、
マトリクス回路514で輝度信号(Y信号)とB−Y、
G−Y、R−Y信号からR、G、B信号を作成し、A/
Dコンバータ520によりディジタル信号に変換後フレ
ームメモリー521に記憶する。フレームメモリー52
1に記憶した画像はD/Aコンバータ522によりアナ
ログ信号に変換して、ビデオスイッチ523を通り映像
信号処理回路515で駆動に適した信号にしてH−ドラ
イバ517へ送る。
【0041】タイミングコントロール回路516は、同
期分離回路513からの複合同期信号より、液晶パネル
駆動用のタイミングクロックを作成してH−ドライバ5
17と、V−ドライバ518へ送る。H−ドライバ51
7、V−ドライバ518は、このタイミングクロックと
R、G、B信号により液晶パネル(表示器)110に画
像を表示する。
【0042】また、輝度レベル判定回路525は、n分
割された偏光方向制御器100の各領域に対応する1領
域の表示画像の平均輝度レベルを判定する。輝度レベル
は、例えば黒、灰、白の3段階に判別し、判別結果を固
定信号発生器524へ送る。固定信号発生器524は次
に表示する領域の現在表示されている平均輝度が黒なら
黒レベル相当の信号を、平均輝度が灰なら灰レベル相当
の信号を、平均輝度が白なら白レベル相当の信号を発生
して可変としている。
【0043】タイミングコントロール回路516は、n
分割された各領域に対応する表示の書き換えを行う際、
その領域の表示を消去するためビデオスイッチ523を
切り換え、固定信号発生器524の信号を表示した後、
ビデオスイッチ523を切り換え新しい画像をその領域
に表示する。
【0044】また、タイミングコントロール回路516
よりカウンタ回路530に水平垂直同期信号(タイミン
グクロック)が入力し、カウンタ回路530は垂直同期
信号でリセットした後、水平同期信号をカウントする。
遅延回路533は垂直同期信号と表示器110に画像が
表示され始めるまでの間に水平同期信号が存在する場合
これをカウントしないよう調整するものである。遅延回
路533の出力はデコーダ回路531に入力して、表示
器110に各フィールドの画像が表示され始めることを
感知し、駆動回路532に対しn分割された偏光方向制
御器100の第1の領域を示す信号を送出する。
【0045】カウンタ回路530のカウント値が所定値
に達するとデコーダ回路531にパルスを送出し、カウ
ント値をリセットして引き続き水平同期信号の数をカウ
ントする。カウンタの所定値は、表示器110の垂直ラ
イン数をm、偏光方向制御器100の分割数をnとする
とm/n等のカウント数に設定するものである。
【0046】デコーダ回路531は、カウンタ回路53
0から所定値に達したパルスを受け取ると、n分割され
た偏光方向制御器100の第2の領域から順に領域nま
でを示す信号を駆動回路532へ出力する。駆動回路5
32はデコーダ回路531からの信号が示す領域を、タ
イミングコントロール回路516から入力するフィール
ド判別信号に応じて順次駆動する。この駆動は、図3で
説明したように、奇フィールド時に偏光方向制御器10
0に電圧を印加し、偶フィールド時は電圧の印加を停止
するなどの制御となる。
【0047】また、各領域の消去、表示の2つの動作に
要する時間を、通常の表示のみに要する時間と同じにな
るよう倍速にて表示するようにもできる。
【0048】このように第2実施例では、第1実施例と
同様に表示前の消去処理によって、2つの画像のクロス
トークを防止できると共に、画像の消去の際に消去する
領域の平均輝度により消去する画像の輝度を可変とする
ことにより、画像の消去による画像の見えの違和感等の
不都合を低減することができる。
【0049】なお、以上の各実施例は立体視のみなら
ず、全く異なる画像を所定の偏光方向にて射出し、複数
の観察者が異なる画像の内、一方の画像を見る用途にも
使用可能である。この場合は左眼、右眼用として同じ偏
光を透過する偏光素子を用いた眼鏡を使用することにな
り、2つの画像の中で見たい画像によって偏光の異なる
眼鏡を使用することになる。
【0050】さらに、これまでの説明では偏光方式とし
て、互いに直交する直線偏光を利用しているが、λ/4
板等を追加して左右の円偏光で行ってもよいことは勿論
である。
【0051】
【発明と実施例の対応】以上の実施例において、タイミ
ングコントロール回路205又は516のタイミング制
御により、ビデオスイッチ202又は523を切り換え
て固定信号発生器203又は524から、黒、灰あるい
は白等一定レベルの固定信号を印加して前回の表示画像
を消去し、その後に新画像を表示する処理が本発明の消
去手段の処理に相当する。
【0052】フレームメモリ521の画像より輝度レベ
ル判定器525によって1領域の平均輝度レベルを黒、
灰、白等の3段階に判定し、固定信号発生器524より
判定結果に応じて輝度レベルを可変した消去信号を印加
する処理が、本発明の輝度レベル判定手段および輝度レ
ベル可変手段の処理に相当する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示した
本発明の表示装置は、表示器と偏光方向制御器を用いて
表示器に表示された異なる2つの画像をそれぞれ所定の
偏光方向として射出する際、偏光方向制御器を表示器の
複数の走査線に対応してn分割し、分割した各領域に対
応する表示を書き換える場合に、前回表示した画像を一
旦消去した後に新しい画像を表示するように構成したの
で、2つの画像のクロストークを防止できるものであ
る。
【0054】更に、請求項2および3に示した本発明の
表示装置は、黒、灰あるいは白等の一定レベルの固定信
号を画像信号に代えて表示器に印加し、前回表示した画
像を消去するように構成したので、前回表示した画像を
効果的に消去できるものである。
【0055】更に、請求項4に示した本発明の表示装置
は、表示器と偏光方向制御器を用いて表示器に表示され
た異なる2つの画像をそれぞれ所定の偏光方向として射
出する場合、偏光方向制御器を表示器の複数の走査線に
対応してn分割し、分割した各領域に対応する表示を書
き換える際に前回表示した画像を一旦消去した後に新た
な表示を行うようにして、画像を一旦消去する際に消去
する領域の前の画像の輝度により消去する輝度を可変と
するように構成したので、クロストークを防止すると共
に、消去による画像の違和感を低減できるものである。
【0056】更に、請求項5に示した本発明の表示装置
は、1領域の表示画像の平均輝度レベルを黒、灰又は白
の3段階に判定するように構成したので、表示画像の輝
度レベル変化に好適に対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る表示装置のブロック
図である。
【図2】図1に示す実施例の構成図である。
【図3】図1に示す実施例の動作波形図である。
【図4】図3に示す動作波形に対応する偏光方向制御器
の状態を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る表示装置のブロック
図である。
【図6】従来の表示装置の動作説明図である。
【符号の説明】
100 偏光方向制御器 110 表示器 150 駆動制御回路 160 表示制御回路 170 眼鏡 180 光源 201 信号処理回路 202,523 ビデオスイッチ 203,524 固定信号発生回路 204,513 同期分離回路 205,516 タイミングコントロール回路 206,517 H−ドライバ 207,518 V−ドライバ 208 バッファ 209 シフトレジスタ 210,530 カウンタ回路 211,531 デコーダ回路 212,532 駆動回路 520 A/Dコンバータ 521 フレームメモリ 522 D/Aコンバータ 525 輝度レベル判定器 533 遅延回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面を走査し画像を表示する表示器と、
    前記表示器に第1の画像と第2の画像を交互に表示させ
    る表示制御手段と、前記表示器に対応して配置される前
    記表示器の複数の走査線に対応してn分割にて制御可能
    な偏光方向制御器と、前記表示器の表示に同期して前記
    偏光方向制御器のn分割された領域を順次制御する駆動
    制御手段と、前記偏光方向制御器のn分割された各領域
    に対応する表示器の1領域に前記第1の画像あるいは第
    2の画像を表示する際に該1領域に前回表示した第2の
    画像あるいは第1の画像を消去した後に表示する消去手
    段を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記消去手段は前記表示器の1領域に前
    回表示した第2の画像あるいは第1の画像を消去する際
    画像信号に代えて一定レベルの固定信号を印加して消去
    を行うことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記固定信号は黒、灰あるいは白等を示
    す一定レベルの信号であることを特徴とする請求項2記
    載の表示装置。
  4. 【請求項4】 画面を走査し画像を表示する表示器と、
    前記表示器に第1の画像と第2の画像を交互に表示させ
    る表示制御手段と、前記表示器に対応して配置される前
    記表示器の複数の走査線に対応してn分割にて制御可能
    な偏光方向制御器と、前記表示器の表示に同期して前記
    偏光方向制御器のn分割された領域を順次制御する駆動
    制御手段と、前記偏光方向制御器のn分割された各領域
    に対応する表示器の1領域に前記第1の画像あるいは第
    2の画像を表示する際に該1領域に前回表示した第2の
    画像あるいは第1の画像を消去した後表示する消去手段
    と、前記偏光方向制御器のn分割された各領域に対応す
    る表示器に表示される画像の輝度レベルを判定する輝度
    レベル判定手段と、前記消去手段が画像を消去する信号
    の輝度レベルを前記輝度レベル判定手段の判定結果に応
    じて可変とする輝度レベル可変手段を備えたことを特徴
    とする表示装置。
  5. 【請求項5】 前記輝度レベル判定手段は1領域の表示
    画像の平均輝度レベルを黒、灰または白の3段階に判定
    することを特徴とする請求項4記載の表示装置。
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