JPH08297257A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JPH08297257A
JPH08297257A JP10408395A JP10408395A JPH08297257A JP H08297257 A JPH08297257 A JP H08297257A JP 10408395 A JP10408395 A JP 10408395A JP 10408395 A JP10408395 A JP 10408395A JP H08297257 A JPH08297257 A JP H08297257A
Authority
JP
Japan
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mirror
casing member
detection beam
sos detection
photodiode
Prior art date
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Pending
Application number
JP10408395A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Inagaki
義弘 稲垣
Akiyoshi Hamada
明佳 濱田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学要素が複数のケーシング部材に分割され
て載置されている走査光学装置において、SOS検出タ
イミングの誤差を小さくする走査光学装置を提供する。 【構成】 感光体側に設けられた長尺のミラー及びレン
ズを載置した第2ケーシング部材15に、SOS検出ビ
ーム反射ミラー12と、フォトダイオード14を載置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査光学装置、さらに詳
しくはプリンタやデジタル複写機の画像書き込み手段と
して用いられる走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりプリンタやデジタル複写機の画
像書き込み手段として、光源から射出された光束をポリ
ゴンミラーやガルバノミラー等の偏向器で偏向し被走査
面上に結像走査させる走査光学装置が知られている。近
年、このような装置では、出力される画像品質を向上さ
せるため、高い画像密度で画像を形成することが要求さ
れている。そのため、走査光学装置においても、被走査
面上でビームスポットを位置精度よく形成する必要が生
じている。
【0003】ところで、走査光学装置では、偏向器で偏
向される主走査方向とは垂直な副走査方向について、い
わゆる面倒れ補正光学系の構成が知られている。ここ
で、面倒れ補正光学系とは、光源から射出された光束
を、偏向器の偏向面近傍で副走査方向に延びた線状に結
像させ、偏向面で反射させた後、副走査方向に発散する
光束を被走査面上に再結像させるようにした光学系の構
成をいう。このように光学系を構成すると、偏向面が面
倒れ誤差を有していても、誤差に起因するビームスポッ
トの位置ズレを補正することができる。
【0004】ところが、前述のように被走査面上でのビ
ームスポットの位置決め精度に対する要求が高まってい
るため、このような面倒れ補正光学系に対しても高い補
正能が要求されるようになっている。面倒れ補正光学系
の補正能を向上させるためには、光束を被走査面上に再
結像させるのに必要なレンズを、被走査面に接近させて
副走査方向を低倍率化すればよい。低倍率化することに
よって、偏向面での誤差が被走査面では縮小されるた
め、偏向面の面倒れ誤差の影響が緩和される。
【0005】しかし、上記レンズを被走査面に接近させ
ると、感光体ドラムの走査幅をすべてカバーしなければ
ならないのでレンズが主走査方向に長尺になる。このよ
うに長尺なレンズを、光源や偏向器とともに1つのケー
シング部材で保持しようとすると、ケーシング部材が大
型化して、走査光学装置の重量アップ,コストアップを
招来する。
【0006】また、被走査面付近に折り返しミラーを設
けた場合も、ミラーが感光体ドラムの走査幅をすべてカ
バーしなければならないので、上記と同様に主走査方向
に長尺になる。このような長尺のミラーを1つのケーシ
ング部材で保持しようとすると、上記と同様の課題が生
じる。
【0007】さらに、偏向器としてポリゴンミラーを用
いた場合、ポリゴンミラーの駆動モータと、長尺のミラ
ーやレンズが同一のケーシング部材に保持されることに
なる。この場合、長尺のミラーやレンズに駆動モータの
振動が伝わり、ミラーやレンズが位置ズレを起こすこと
がある。
【0008】これらの課題に対しては、例えば特開平6
−109998号公報には、光学要素を複数のケーシン
グ部材に分割して載置した走査光学装置が提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の装置のように走査光学装置の光学要素が複数の
ケーシング部材に分割して保持されると、初期調整段階
において、あるいは経時変化によって、各ケーシング部
材間の相対的な位置ズレが起きやすくなる。特に走査光
学装置においては、被走査面上での画像書き出し(Star
t of Scan,以下、SOSと記す)位置を揃えるため、走
査される光束の一部を検出して出力する受光素子を備え
ており、各ケーシング部材間に相対的な位置ズレが発生
すると、SOS検出ビームを受光素子に入射させる光学
要素間の位置ズレが発生し、受光素子は正常なSOS検
出ビームを受光しなくなる。このような現象は、画像の
SOSタイミングを変化させ、被走査面上の画像の主走
査方向書き出し位置のズレによる画像品質の低下を招
く。
【0010】本発明は、上記課題に鑑み、走査光学装置
を複数のケーシング部材に分割して載置しても、SOS
検出ビームのタイミングズレを小さくできる走査光学装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の走査光学装置は、光源から射出された光
束を偏向器で主走査方向に偏向し、被走査面上に結像走
査させる走査光学装置において、前記光源と前記偏向器
を載置した第1ケーシング部材と、前記偏向器と被走査
面の間に設けられ前記偏向器によって偏向された光束を
被走査面に反射させる第1ミラーと、前記偏向器によっ
て偏向された光束の一部を、主走査方向に反射させる第
2ミラーと、前記第2ミラーによって反射された光束を
受光し電気信号として出力する受光素子と、前記第1ミ
ラー,前記第2ミラー及び前記受光素子を載置した第2
ケーシング部材と、を備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2の走査光学装置は、光源か
ら射出された光束を偏向器で主走査方向に偏向し、被走
査面上に結像走査させる走査光学装置において、前記光
源と前記偏向器を載置した第1ケーシング部材と、前記
偏向器と被走査面の間に設けられ、前記偏向器によって
偏向された光束を透過させる第1レンズと、前記偏向器
によって偏向された光束の一部を、偏向面内で反射させ
る第2ミラーと、前記第2ミラーによって反射された光
束を受光し電気信号として出力する受光素子と、前記第
1レンズ,前記第2ミラー及び前記受光素子を載置した
第2ケーシング部材と、を備えたことを特徴とする。
【0013】また、請求項3の走査光学装置は、請求項
1または2記載の走査光学装置において、前記第2ミラ
ーと前記受光素子との間に設けられ、前記第2ミラーで
反射された光束を前記受光素子の受光面近傍に結像させ
る第2レンズを備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】上記のように構成された請求項1及び2記載の
走査光学装置は、長尺の第1ミラーまたは第1レンズと
第2ミラー及び受光素子とが同一の第2ケーシング部材
上に載置されているので、第1ケーシング部材と第2ケ
ーシング部材が相対的に回転ズレを生じても、受光素子
に入射するSOS検出ビームのタイミングズレを小さく
抑えることができる。
【0015】また、請求項3記載の走査光学装置は、請
求項1または2記載の走査光学装置において、第2ミラ
ーと受光素子の間に設けられたレンズが、光束を受光素
子の受光面上に結像させるように作用し、受光素子に入
射するビームの検出誤差が生じにくい。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照してプリンタに用いた本発
明の走査光学装置の実施例について説明する。1.走査光学装置の全体構成 図1は、実施例の走査光学装置1の光学要素の配置を模
式的に表わした斜視図である。走査光学装置1は概略、
レーザビームを射出するレーザダイオード2からポリゴ
ンミラー6(偏向器)までの第1結像部G1と、ポリゴ
ンミラー6から感光体ドラム11(被走査面)までの第
2結像部G2と、SOS検出ビーム検出部G3と、から
構成される。
【0017】第1結像部G1には、レーザダイオード2
からレーザビームが進行する順に、レーザダイオード
2、コリメータレンズ3、第1シリンドリカルレンズ
4、第1折り返しミラー5が配設されており、レーザダ
イオード2と、コリメータレンズ3と、第1シリンドリ
カルレンズ4とは光軸上に配置されている。
【0018】コリメータレンズ3は、光軸方向に延びた
円筒形状の鏡胴内部にガラス製の正の屈折力を有するレ
ンズを備え、レーザビームが平行光となるように配置さ
れている。
【0019】第1シリンドリカルレンズ4は、副走査方
向にのみ正の屈折力を有し光源側に凸面を向けた平凸形
状で、射出したレーザビームがポリゴンミラー6の偏向
面近傍に結像するように配置される。
【0020】第1折り返しミラー5は平板形状をなし、
第1シリンドリカルレンズ4から射出されたレーザビー
ムがポリゴンミラー6に入射するように光軸に対して所
定の角度で配置されている。
【0021】第2結像部G2には、ポリゴンミラー6か
らレーザビームが進行する順に、第1走査レンズ7、第
2走査レンズ8、第2折り返しミラー9(第1ミラ
ー)、第2シリンドリカルレンズ10(第1レンズ)が
配設されている。
【0022】ポリゴンミラー6は多角柱形状をなし、側
面がそれぞれ鏡面に作成されている。このポリゴンミラ
ー6は矢印a方向に回転し、入射したレーザビームを主
走査方向と光軸方向を含む面内で矢印b方向に偏向す
る。
【0023】第1走査レンズ7は正の屈折力を有し光源
側に平面を向けた平凸形状である。また、第2走査レン
ズ8は負の屈折力を有し両凹形状である。この第1及び
第2走査レンズ7,8は、主走査方向及び副走査方向に
全体として正の屈折力を有する。第1及び第2走査レン
ズ7,8は、いわゆるfθレンズ系で、入射するレーザ
ビームを、主走査方向について感光体ドラム11上に結
像させ、副走査方向について後述する第2シリンドリカ
ルレンズ10の正の屈折力と合わせて感光体ドラム11
上に結像させる。結像作用の他に、第1及び第2走査レ
ンズ7,8は、感光体ドラム11上でレーザビームが偏
向角に対して略等角速度で走査するように作用する。
【0024】第2折り返しミラー9は、主走査方向に延
びた長尺の直方体形状をなし、レーザビームが第2シリ
ンドリカルレンズ10に入射するように光軸に対して所
定の角度で配置されている。
【0025】第2シリンドリカルレンズ10は、副走査
方向にのみ正の屈折力を有し光源側に凸面を向けた平凸
形状をなし、その平面側を感光体ドラム11に対向させ
て配置されている。第2シリンドリカルレンズ10は、
走査レンズ7,8から射出された発散するレーザビーム
を入射させ、感光体ドラム11上に副走査方向に関し結
像させる。
【0026】感光体ドラム11は、主走査方向に延びた
円筒形状をなし、その円筒側面に光導電性を有する感光
材料を塗布した周知のものある。感光体ドラム11は、
矢印c方向に回転することによって、画像を副走査方向
に走査する。
【0027】SOS検出ビーム検出部G3には、レーザ
ビームが進行する順にSOS検出ビーム反射ミラー12
(第2ミラー)、第3シリンドリカルレンズ13(第2
レンズ)、フォトダイオード14(受光素子)が配設さ
れている。
【0028】SOS検出ビーム反射ミラー12は平板形
状をなし、第2シリンドリカルレンズ10の一方の端部
の光源側に配置されている。SOS検出ビーム反射ミラ
ー12は走査光の一部をSOS検出ビームとして、第2
折り返しミラー9と第2シリンドリカルレンズ10と略
平行に主走査方向に折り曲げるようにSOS検出ビーム
の光軸に対して所定の角度で配置されている。
【0029】第3シリンドリカルレンズ13は、副走査
方向にのみ屈折力を有し光源側に凸面を向けた平凸形状
をなし、SOS検出ビーム反射ミラー12が配置されて
いる側とは反対側の端部の光源側に配置されている。第
3シリンドリカルレンズ13は、SOS検出ビーム反射
ミラー12で反射されたSOS検出ビームを、副走査方
向に関し、フォトダイオード14の受光面上に結像させ
る。
【0030】フォトダイオード14は、入射するレーザ
ビームを強度に応じて電気信号に変換する周知のもので
ある。
【0031】上記した各光学要素のうち、レーザダイオ
ード2と、第1結像部G1の光学要素と、ポリゴンミラ
ー6と、走査レンズ7,8とが第1ケーシング部材16
に載置されている。(図中、一点鎖線で表示)また、第
2折り返しミラー9と、第2シリンドリカルレンズ10
と、SOS検出ビーム検出部G3とが以下に詳述する第
2ケーシング部材15の内部に載置されている。(図
中、一点鎖線で表示)2.第2ケーシング部材の構成 図2は、第2ケーシング部材15の主走査方向と光軸方
向を含む平面に対して平行な面の平面図である。図2に
おいて、第2ケーシング部材15は中空の略直方体形状
である。
【0032】第2ケーシング部材15の長手方向の両端
部には、プリンタ本体に対して取付けるための座繰り穴
を有する主走査面に平行な平面部15aがある。第2ケ
ーシング部材15を構成する光源側の壁面には、主走査
方向に延びた開口部があって、この開口部にウインドガ
ラス15bが取り付けられている。ウインドガラス15
bが取り付けられている面を、第1ケーシング部材16
の走査レンズ7,8に対向させて配置される。
【0033】第2ケーシング部材15の内部には、前述
した第2折り返しミラー9と、第2シリンドリカルレン
ズ10と、SOS検出ビーム反射ミラー12と、第3シ
リンドリカルレンズ13と、フォトダイオード14と、
が取り付けられている。
【0034】底板に直接取り付けられた第2シリンドリ
カルレンズ10の下部には、感光体ドラムと対向する主
走査方向に延びた図示しない開口が設けられている。
【0035】第2折り返しミラー9は両端部に配置され
た平板上第2折り返しミラー固定板9aによって、偏向
されたレーザビームの光軸に対して所定の角度で取り付
けられる。
【0036】SOS検出ビーム反射ミラー12は、平板
形状の固定板12aにその反射面の裏面を接着すること
によって、SOS検出ビームの光軸に対して所定の角度
で底板に固定される。
【0037】第3シリンドリカルレンズ13は、L字ア
ングル形状の固定板13aに平面側を接着することによ
って、ウインドガラス15bが備えられている側面に取
付けられている。この固定板13aは、第3シリンドリ
カルレンズ13を接着した面にレーザビームが透過する
貫通穴を有している。
【0038】フォトダイオード14は、端部の壁面に直
接取り付けられており、受光面を第3シリンドリカルレ
ンズに対向して配置される。また、フォトダイオード1
4は、図示しない信号線によって本体制御部と電気的に
接続される。
【0039】3.走査光学装置の作用 走査光学装置1において、画像信号に対応してレーザダ
イオード2から射出されたレーザビームは、コリメータ
レンズ3によって略平行光に成形され、第1シリンドリ
カルレンズ4に入射する。この第1シリンドリカルレン
ズによって、レーザビームは、第1反射ミラー5で反射
した後、ポリゴンミラー6の偏向面近傍で主走査方向に
延びた線状に結像する。
【0040】レーザビームは、ポリゴンミラー6が矢印
a方向に回転することによって、矢印b方向に偏向され
る。
【0041】偏向面で偏向されたレーザビームは、第1
及び第2走査レンズ7,8に入射する。第1及び第2走
査レンズ7,8から射出されたレーザビームは、第2反
射ミラー9で反射され、第2シリンドリカルレンズ10
に入射する。レーザビームは、主走査方向に関しては第
1及び第2走査レンズ7,8によって、副走査方向に関
しては第2シリンドリカルレンズ10によって、感光体
ドラム11上で結像する。これによって、感光体ドラム
11上には、画像信号に応じたビームスポットが主走査
方向に順次形成されていく。
【0042】一方、偏向されるレーザビームのうち主走
査方向上流側のレーザビームはSOS検出ビームとし
て、SOS検出ビーム反射ミラー12によって主走査方
向に折り曲げられる。本実施例のSOS検出ビームは、
長尺の第2反射ミラー9及び第2シリンドリカルレンズ
10と略平行に主走査方向に折り返される。
【0043】SOS検出ビームは副走査方向に関して、
感光体ドラム11と光学的に略等価な位置で一旦結像し
た後、副走査方向に屈折力を有する第3シリンドリカル
レンズ13に入射して、フォトダイオード14の受光面
上で結像する。また、SOS検出ビームは主走査方向に
関して、感光体ドラム11と光学的に略等価な位置で一
旦結像した後、発散光のままフォトダイオード14に入
射する。
【0044】フォトダイオード14は、SOS検出ビー
ムが受光面に入射すると、検出信号を出力し、図示しな
い本体制御部に出力する。この信号に基づいて感光体ド
ラム11への1走査ラインごとの印字開始位置が決定さ
れる。
【0045】ところで、本実施例の構成によると、フォ
トダイオード14の受光面で、SOS検出ビームは主走
査方向に延びた楕円状に集光されることとなる。
【0046】この理由を図3の模式図を用いて説明す
る。通常の走査光学装置では、SOSビームがフォトダ
イオード14上に入射する瞬間にSOS検出タイミング
が検出される。ところが、フォトダイオード14は、そ
の検出面が主走査方向に傾いて配置されることがある。
この場合、図3(b)のように副走査方向に集光されて
いない状態では主走査方向のレーザビームの先端が、本
来入射するべきタイミング以前にビームの他の部分がフ
ォトダイオード14に入射し、誤差をもって検出されて
しまう。一方、図3(a)のように副走査方向に集光さ
れていると主走査方向のレーザビームの先端は精度良く
検出できる。
【0047】したがって、副走査方向に屈折力を有する
第3シリンドリカルレンズ13のようなレンズを配置す
ることで、SOS検出ビームの検出精度を向上させるこ
とができる。
【0048】4.SOS検出ビームミラーとフォトダイ
オードの配置 本発明に係る走査光学装置は、第2ケーシング部材15
上にSOS検出ビームミラー12とフォトダイオード1
4を配置している。このように構成することで、第2ケ
ーシング部材15が第1ケーシング部材16に対して回
転ズレをもって配置されても、SOS検出ビームの誤差
を小さくすることができる。以下に、この理由について
説明する。
【0049】図4は、第2ケーシング部材15が主走査
面内で回転ズレを起こした場合のSOS検出ビームの誤
差を説明する模式図である。なお、図4において説明を
簡略化するためレーザビームは偏向中心Oを中心に矢印
a方向に等角速度で回転しているとする。
【0050】本発明の構成で理想的なSOS検出ビーム
は、偏向中心Oから、SOS検出ビームミラーM1で反
射されフォトダイオードSに入射している(ビーム
1)。
【0051】また、第2ケーシング部材15に主走査面
内での回転ズレが発生した場合、SOS検出ビーム反射
ミラーがM1からM1’(図中c方向)に回転し、フォト
ダイオードがSからS’(図中b方向)に回転する。こ
のときSOS検出ビームは、理想的なSOSビームより
偏向角が小さい光路を通ってフォトダイオードS’に至
る(ビーム2)。これは、偏向中心OのミラーM1に対
する虚像O1が、ミラーM1’が回転することによって虚
像O1’に回転するため、レーザビームがミラーへ入射
する位置が変化することにより発生する現象である。
【0052】一方、本発明の構成とは異なり、フォトダ
イオードS0が第1ケーシング部材16上に配置されて
いる場合を仮定する。この場合、理想的なSOS検出ビ
ームは、偏向中心Oから、SOS検出ビーム反射ミラー
2で反射されフォトダイオードS0に入射している。こ
れに対して、第2ケーシング部材15の主走査面内での
回転ズレが発生すると、SOS検出ビーム反射ミラーが
2からM2’(図中d方向)に移動するが、フォトダイ
オードS0は移動しないので、SOS検出ビームは先に
説明したビーム2よりさらに偏向角が小さい光路を通っ
てフォトダイオードS0に至る(ビーム3)。ただし、
偏向中心OのミラーM2に対する虚像をO2、ミラー
1’に対する虚像をO2’とする。
【0053】レーザビームが略等角速度で走査されてい
るとすれば、理想的な場合のビーム1に対するレーザビ
ームの偏向角のズレ量が、SOS検出タイミングズレに
対応する。そのため、ビーム2のズレ量θとビーム3の
ズレ量φを比較した場合、ビーム1に対してはビーム3
のズレ量φの方が偏向角の差は大きくなる。
【0054】したがって、第2ケーシング部材15が回
転ズレを起こした場合、SOS検出ビームのタイミング
ズレは、SOS検出ビーム反射ミラー12とフォトダイ
オード14を同一のケーシング部材に載置した方が小さ
くなる。このような理由により、本発明ではSOS検出
ビーム反射ミラー12とフォトダイオード14を第2ケ
ーシング部材上に載置している。
【0055】5.変形例 次に、図5を参照して本発明の走査光学装置の変形例を
説明する。図5(a)は、変形例のSOS検出ビーム反
射ミラー12と、フォトダイオード14の配置を表わす
模式図である。図5(a)の変形例では、第1実施例の
第3シリンドリカルミラー13のかわりに、主走査方向
に負の屈折力を有しSOS検出ビーム反射ミラー12に
入射するSOS検出ビームを主走査方向について略平行
に成形するシリンドリカルレンズ51と、正の屈折力を
有しSOS検出ビーム反射ミラー12で反射したSOS
検出ビームを副走査方向,主走査方向の両方向について
フォトダイオード14面上で結像させる正レンズ52
と、を第2ケーシング部材15上に配置している。
【0056】この場合、第2ケーシング部材15が矢印
x方向に平行ズレを起こしSOS検出ビーム反射ミラー
12とフォトダイオード14がそれぞれ主走査方向に移
動しても、SOS検出ビーム反射ミラー12の大きさの
許容範囲であればSOS検出ビームは常にフォトダイオ
ード14上に結像する。したがって、第2ケーシング部
材15が平行ズレしても、SOS検出タイミングが変化
しない。
【0057】図5(b)は、さらに別例のSOS検出ビ
ーム反射ミラー12と、フォトダイオード14の配置を
表わす模式図である。図5(b)の変形例では、第1実
施例の第3シリンドリカルミラー13のかわりに、主走
査方向に正の屈折力を有しSOS検出ビーム反射ミラー
12に入射するSOS検出ビームを主走査方向について
SOS検出ビーム反射ミラー12の反射面近傍に略結像
させるシリンドリカルレンズ51’と、正の屈折力を有
しSOS検出ビーム反射ミラー12で反射したSOS検
出ビームを副走査方向,主走査方向の両方向についてフ
ォトダイオード14面上で結像させる正レンズ52’と
を第2ケーシング部材15上に配置している。
【0058】この場合、第2ケーシング部材15がSO
S検出ビーム反射ミラー12上の偏向点を中心に矢印y
方向に回転ズレを起こしSOS検出ビーム反射ミラー1
2とフォトダイオード14がそれぞれ移動しても、SO
S検出ビームは常にフォトダイオード14近傍に至る。
したがって、第2ケーシング部材15が回転ズレして
も、SOS検出タイミングが変化しない。
【0059】なお、本発明に係る走査光学装置は、発明
の要旨を逸脱しない範囲で、適宜その構成を変更しても
よい。例えば、本実施例では、SOS検出ビーム反射ミ
ラー12を、レーザビームが第2折り返しミラー9及び
第2シリンドリカルレンズ10に入射する前の位置に配
置したが、レーザビームが上記レンズから射出した後
や、上記ミラー9とレンズ10の間等、いずれに配置し
てもよい。
【0060】本発明の走査光学装置をプリンタ,デジタ
ル複写機等に適用した場合、画像書き出し位置がズレな
い良好な画像を提供することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2記
載の走査光学装置は、光学要素を複数のケーシング部材
に分割して保持した走査光学装置において、互いのケー
シング部材が相対的に回転ズレ誤差をもって配置されて
も、SOS検出ビームのタイミングズレを小さくするこ
とができ、被走査面上の画像書き出し位置を揃えること
ができる。
【0062】また、請求項3記載の走査光学装置は、請
求項1記載の発明において、SOS検出ビームを検知す
る精度をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査光学装置の光学要素の配置を示す
斜視図。
【図2】第2ケーシング部材の平面図。
【図3】フォトダイオード上でのSOS検出ビームの集
光状態を表わす模式図。
【図4】第2ケーシング部材が回転ズレを発生させた場
合のSOS検出誤差を説明する模式図。
【図5】変形例のSOS検出ビーム反射ミラーとフォト
ダイオードの配置を表わす模式図。
【符号の説明】
2:レーザダイオード 6:ポリゴンミラー 9:第2反射ミラー 10:第2シリンドリカルミラー 11:感光体ドラム 12:SOS検出ビーム反射ミラー 13:第3シリンドリカルレンズ 14:フォトダイオード 15:第2ケーシング部材 16:第1ケーシング部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出された光束を偏向器で主走
    査方向に偏向し、被走査面上に結像走査させる走査光学
    装置において、 前記光源と前記偏向器を載置した第1ケーシング部材
    と、 前記偏向器と被走査面の間に設けられ前記偏向器によっ
    て偏向された光束を被走査面に反射させる第1ミラー
    と、 前記偏向器によって偏向された光束の一部を、主走査方
    向に反射させる第2ミラーと、 前記第2ミラーによって反射された光束を受光し電気信
    号として出力する受光素子と、 前記第1ミラー,前記第2ミラー及び前記受光素子を載
    置した第2ケーシング部材と、を備えたことを特徴とす
    る走査光学装置。
  2. 【請求項2】 光源から射出された光束を偏向器で主走
    査方向に偏向し、被走査面上に結像走査させる走査光学
    装置において、 前記光源と前記偏向器を載置した第1ケーシング部材
    と、 前記偏向器と被走査面の間に設けられ、前記偏向器によ
    って偏向された光束を透過させる第1レンズと、 前記偏向器によって偏向された光束の一部を、偏向面内
    で反射させる第2ミラーと、 前記第2ミラーによって反射された光束を受光し電気信
    号として出力する受光素子と、 前記第1レンズ,前記第2ミラー及び前記受光素子を載
    置した第2ケーシング部材と、を備えたことを特徴とす
    る走査光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ミラーと前記受光素子との間に
    設けられ、前記第2ミラーで反射された光束を前記受光
    素子の受光面近傍に結像させる第2レンズを備えたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の走査光学装置。
JP10408395A 1995-04-27 1995-04-27 走査光学装置 Pending JPH08297257A (ja)

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