JPH08297214A - 光フィルタおよびその製造方法 - Google Patents

光フィルタおよびその製造方法

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JPH08297214A
JPH08297214A JP7101292A JP10129295A JPH08297214A JP H08297214 A JPH08297214 A JP H08297214A JP 7101292 A JP7101292 A JP 7101292A JP 10129295 A JP10129295 A JP 10129295A JP H08297214 A JPH08297214 A JP H08297214A
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Tatsuhiko Shitomi
龍彦 蔀
Makoto Honshiyo
誠 本庶
Toru Yamanishi
徹 山西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備の建設や格別の熟練を要せずに、短い作
業時間で製作することができ、さらに、光損失の少ない
光フィルタを提供する。 【構成】 光ファイバテープ1の中間部には、被覆除去
部2があり、この被覆除去部2は、基板3に固定され、
融着接続部2aおよび切断部4を有する。この切断部4
には、誘電体多層膜5が挿入されており、光ファイバテ
ープの光伝送路の途中に誘電体多層膜が配された光フィ
ルタを構成している。光ファイバテープ1は、単心光フ
ァイバでもよく、切断部4は、融着接続部2aの一部に
設けられても、また、融着接続部2a以外の被覆除去部
2に設けられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの伝送路の
途中に、誘電体多層膜を配した、いわゆるファイバイン
ライン型の光フィルタの製造方法に関するものである。
この光フィルタは、例えば、光通信等において特定の波
長を選択的に透過もしくは減衰させるために使用するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、光フィルタは、1.光ファイバテ
ープ等の心線の中間部で被覆を除去し、ガラスファイバ
部を露出させ、2.シリコン等にV溝研削を行なって作
製されたV溝基板等の基板にガラスファイバ部を位置決
めし、接着固定し、3.ガラスファイバ部のほぼ中央部
に、光伝送路を横切る切断溝を切り、4.この切断溝に
誘電体多層膜を挿入し、接着剤で固定する、という手順
で製作されていた。
【0003】図10は、中間部で被覆除去された光ファ
イバテープを説明する説明図である。図中、41は光フ
ァイバテープ、42はガラスファイバ部である。光ファ
イバテープ41の中間部を刃物で被覆除去する際、ガラ
スファイバ部42を傷付けることなく被覆除去すること
が難しく、熟練を要する。ガラスファイバ部42に傷を
つけてしまうと、ガラスファイバ部42の破断もしくは
著しい強度低下をもたらす。被覆除去を化学的に行うこ
ともできるが、設備の建設および維持費用が肥大化す
る。また、光伝送路を横切る切断溝を切る際、切断溝に
面する一対のガラスファイバ部の先端が位置ずれを生じ
た場合に、光損失を生じるおそれがあるから、溝切り作
業についても難しく、熟練を要する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、設備の建設や格別の熟練を
要せずに、短い作業時間で製作することができ、さら
に、光損失の少ない光フィルタを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、単心光ファイバまたは光ファイバ
テープの光伝送路の途中に誘電体多層膜が配された光フ
ィルタにおいて、前記単心光ファイバまたは光ファイバ
テープの中間部の被覆除去部は、基板に固定され、融着
接続部および切断部を有し、前記誘電体多層膜は、前記
切断部の間隙に挿入され接着固定されていることを特徴
とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の光フィルタにおいて、前記基板は、位置決め
用のV溝が形成されたものであり、前記単心光ファイバ
または光ファイバテープの被覆除去部分が、前記V溝に
固定されていることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の光フィルタにおいて、前記融着接続
部は、光ファイバコアが拡大されており、一部分に前記
切断部を有することを特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の発明においては、請求項
3に記載の光フィルタにおいて、光ファイバコア拡大範
囲が長くされていることを特徴とするものである。
【0009】請求項5に記載の発明においては、単心光
ファイバまたは光ファイバテープの光伝送路の途中に誘
電体多層膜が配された光フィルタの製造方法において、
一対の前記単心光ファイバまたは光ファイバテープの端
末部の被覆を除去して融着接続し、被覆が除去された部
分を基板上に固定し、切断し、前記誘電体多層膜を、切
断された部分の間隙に挿入し接着固定することを特徴と
するものである。
【0010】請求項6に記載の発明においては、請求項
5に記載の光フィルタの製造方法において、前記基板
は、位置決め用のV溝が形成されたものであり、融着接
続後に、被覆が除去された部分を前記V溝に固定するこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項7に記載の発明においては、請求項
5または6に記載の光フィルタの製造方法において、融
着接続時の加熱温度およびまたは加熱時間を制御し、融
着接続された部分の光ファイバコアを拡大し、融着接続
された部分の一部分を切断することを特徴とするもので
ある。
【0012】請求項8に記載の発明においては、請求項
7に記載の光フィルタの製造方法において、融着接続時
の加熱範囲を光ファイバ長手方向に拡大し、光ファイバ
コア拡大範囲を長くすることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、単心光ファイ
バまたは光ファイバテープの中間部の被覆除去部は、基
板に固定され、融着接続部および切断部を有し、前記誘
電体多層膜は、前記切断部の間隙に挿入され接着固定さ
れているものであるから、融着接続装置およびこの融着
接続作業において用いられている光ファイバ端末部の被
覆除去用加熱工具等、従来の装置および工具を用いて、
光ファイバ中間部を被覆除去したものと同一の状態が作
り出されている。したがって、設備の簡略化とともに、
格別の熟練を要せずに、短い作業時間でこの光フィルタ
製作することができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の光フィルタにおいて、基板が、位置決め用のV
溝が形成されたものであり、単心光ファイバまたは光フ
ァイバテープの被覆除去部分が、V溝に固定されている
ものであるから、切断された光ファイバの角度ずれが少
なく、その結果、光ファイバと誘電体多層膜間の接続部
での光損失を少なくすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の光フィルタにおいて、融着接続部は、
光ファイバコアが拡大されており、一部分に切断部を有
するものであるから、光ファイバと誘電体多層膜間の接
続部での光損失を少なくすることができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の光フィルタにおいて、光ファイバコア拡大範囲
が長くされているものであるから、融着接続部の一部分
に切断部を有するものであっても、切断部の位置ずれの
許容度が大きく、光損失のバラツキを少なくすることが
できる。この位置ずれは、特に、光ファイバ心数が増大
した場合に発生しやすい。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、一対の単
心光ファイバまたは光ファイバテープの端末部の被覆を
除去して融着接続し、被覆が除去された部分を基板上に
固定し、切断し、前記誘電体多層膜を、切断された部分
の間隙に挿入し接着固定するものであるから、融着接続
装置およびこの作業において使用されている光ファイバ
端末部の被覆除去用加熱工具等、従来の装置および工具
を用いて、光ファイバ中間部を被覆除去したものと同一
の状態を作り出すことができる。したがって、設備の簡
略化とともに、格別の熟練を要せずに、短い作業時間で
光フィルタを製作することができる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の光フィルタの製造方法において、前記基板は、
位置決め用のV溝が形成されたものであり、融着接続後
に、被覆が除去された部分を前記V溝に固定するもので
あるから、切断された光ファイバの角度ずれを防止し、
光ファイバと誘電体多層膜間の接続部での光損失を低減
させることができる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
または6に記載の光フィルタの製造方法において、融着
接続時の加熱温度およびまたは加熱時間を制御し、融着
接続された部分の光ファイバコアを拡大し、融着接続さ
れた部分の一部分を切断するものであるから、光ファイ
バと誘電体多層膜間の接続部での光損失を低減させるこ
とができる。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の光フィルタの製造方法において、融着接続時の
加熱範囲を光ファイバ長手方向に拡大し、光ファイバコ
ア拡大範囲を長くするものであるから、融着接続された
部分の一部分を切断するものであっても、切断する部分
の位置ずれの許容度を大きくすることができる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の光フィルタの概要を説明す
る説明図である。図中、1は光ファイバテープ、2はガ
ラスファイバ部、2aは融着接続部、3は基板、4は切
断部、5は誘電体多層膜である。光ファイバテープ1の
中間部には、被覆除去部2があり、この被覆除去部2
は、基板3に固定され、融着接続部2aおよび切断部4
を有する。この切断部4には、誘電体多層膜5が挿入さ
れており、光ファイバテープの光伝送路の途中に誘電体
多層膜が配された光フィルタを構成している。光ファイ
バテープ1は、単心光ファイバでもよく、切断部4は、
融着接続部2aの一部に設けられても、また、融着接続
部2a以外の被覆除去部2に設けられてもよい。
【0022】次に、本発明の一実施例の光フィルタおよ
び、その製造工程を、図2から図9までを用いて順に説
明する。
【0023】図2は、切断された光ファイバテープを説
明する説明図である。図中、図1と同様な部分には同じ
符号を用い説明を省略する。最初に、ファイバカッタを
用い、光ファイバテープ1を、光ファイバ軸に対し90
゜になる角度で、ガラスファイバ部2の端面が鏡面状に
なるように切断する。このように切断された光ファイバ
テープを1対用意する。
【0024】図3は、切断部の被覆が除去された光ファ
イバテープを説明する説明図である。図中、図1と同様
な部分には同じ符号を用い説明を省略する。テープ心線
被覆除去器を用い、図2に示された切断済みの1対の光
ファイバテープ1のそれぞれの切断部を所定長にわたっ
て、多心の被覆を一括除去し、対向させる。このテープ
心線被覆除去器としては、光ファイバの融着接続作業で
一般的に使用されている光ファイバ端末部の被覆除去用
加熱工具を用いることができ、熟練をさほど必要としな
い。なお、光ファイバテープ1を、単純に切断した後、
被覆の一括除去を行ない、被覆の一括除去後に、ファイ
バカッタを用い、複数のガラスファイバ部2を、光ファ
イバ軸に対し90゜になる角度で、端面が鏡面状になる
ように切断してもよい。
【0025】図4は、融着接続後の光ファイバテープを
説明する説明図である。図中、図1と同様な部分には同
じ符号を用い説明を省略する。テープ心線用の融着接続
器を用い、図3に示された1対の光ファイバテープ1を
融着接続し、再び1本の光ファイバテープ1にする。こ
のようにして、光ファイバテープの中間部を被覆除去し
たものと同一の状態を作り出すことができる。
【0026】融着接続部2aにおいては、加熱温度もし
くは加熱時間を増加させる方向に制御し、融着条件を変
更することにより、コアおよびモードフィールド径(M
FD)を拡大させる。また、ガラスファイバ部2の径も
若干大きくなっている。
【0027】図5は、V溝基板を説明する説明図であ
る。図中、11はV溝基板、11aはV溝、11bは凹
部である。V溝基板11は、図示左右方向に延びるV溝
11aを、その上面に複数列、例えば、4列を有し、そ
れぞれの左右両端には、V溝11aの列が並んだ幅より
も大きい幅の凹部11bにつながっている。左右の凹部
11bは、ほぼ直方体形状である。
【0028】図6は、V溝基板上に位置決めされた融着
接続後の光ファイバテープを説明する説明図である。図
中、図1,図5と同様な部分には同じ符号を用い説明を
省略する。従来と同様の方法で、図4に示される融着接
続後の光ファイバテープ1をV溝基板11に置く。この
とき、融着接続後の光ファイバテープ1の左右の被覆部
は、左右の凹部11bに置かれ、複数列のガラスファイ
バ部2は、複数列のV溝11aに置かれて、位置決めさ
れる。この結果、ガラスファイバ部2の角度ずれが防止
される。なお、このような位置決め手段は、必ずしも、
V溝基板である必要はないし、位置決め手段がなくても
よい。
【0029】図7は、V溝基板上に固定された融着接続
後の光ファイバテープを説明する説明図である。図中、
図1,図5と同様な部分には同じ符号を用い説明を省略
する。21は接着剤、22は蓋板である。図6に示され
たV溝基板11および融着接続後の光ファイバテープ1
の上を蓋板22で覆い、接着剤21により、融着接続後
の光ファイバテープ1をV溝基板11上に固定する。な
お、固定の方法としては、必ずしも蓋板22を必要とし
ない。また、接着の他、蓋板22をV溝基板11にねじ
止めする等、他の任意の固定手段を用いることができ
る。
【0030】図8は、切断された融着接続後の光ファイ
バテープを説明する説明図である。図中、図1,図5,
図7と同様な部分には同じ符号を用い説明を省略する。
31は切断溝である。V溝基板11、接着剤21により
これに固定された蓋板22,融着接続後の光ファイバテ
ープ1は、図示上方から、所定の深さまで、所定幅の切
断溝31を切削加工される。深さは、ガラスファイバ部
2を完全に切断し、切断部を形成することができる深さ
とする。切断溝31は、図6に示された融着接続部2a
の一部分に形成することが望ましい。
【0031】また、切断溝31は、光ファイバ軸に直交
する面に対し、若干の傾斜角度を持たせて切削加工する
ことが望ましい。例えば、光ファイバテープ1の複数の
光ファイバが並ぶ面上において、光ファイバ軸と直交す
る線を回転軸とする平面を切削方向とし、この平面を複
数の光ファイバが並ぶ面に対してなす角度を、90゜で
はなく傾斜した角度とする。
【0032】図9は、誘電体多層膜が挿入固定された融
着接続後の光ファイバテープを説明する説明図である。
図中、図1,図5,図7,図8と同様な部分には同じ符
号を用い説明を省略する。5は誘電体多層膜である。図
8に示される切断された融着接続後の光ファイバテープ
1の切断溝31に誘電体多層膜5が挿入される。誘電体
多層膜5は、具体的には、透明ガラス基板の一方の表面
に誘電体多層膜が蒸着されたものであり、信号光のう
ち、特定の波長のものを透過させる特性を有する、一種
の干渉フィルタである。誘電体多層膜5は、切断溝31
の左右に位置する一対のガラスファイバ部2の切断面の
間隙に挿入され、光学接着剤により固定され、光フィル
タとなる。
【0033】図4を参照して説明したように、融着接続
部2aにおいては、加熱温度もしくは加熱時間を、単な
る融着接続の場合よりも増加させる方向に制御するなど
して、コアおよびモードフィールド径(MFD)を拡大
させている。この結果、切断溝31における、ガラスフ
ァイバ部2と誘電体多層膜5間の接続部での光損失を低
減させることができる。
【0034】図6を参照して説明したように、V溝基板
11のV溝11aへガラスファイバ部2を位置決めする
ことにより、角度ずれを防止しているから、ガラスファ
イバ部2と誘電体多層膜5間の接続部での光損失を低減
させることができる。特に、コアおよびモードフィール
ド径(MFD)を拡大させた場合、コア拡大されたガラ
スファイバ部2の、切断溝31により切断された部分で
のファイバ角度ずれが、接続損失に与える影響が大きく
なるから、この作用効果は大きい。
【0035】さらに、融着条件を変更して、融着接続時
の加熱範囲を光ファイバ長手方向に拡大し、コアが拡大
される融着接続部2aの範囲を長くする。この結果、切
断溝31を研削する位置が光ファイバ長手方向に若干ず
れることがあっても、融着接続部2aの部分に切断溝3
1を形成することができ、切断部の位置ずれの許容度が
大きく、位置ずれによる光損失のバラツキを少なくする
ことができる。特に、光ファイバ心数が増大した場合
に、すべての光ファイバにまたがる切断溝を形成しなけ
ればならないので、切断溝31の位置決めが難しくなる
から、この作用効果は大きい。
【0036】なお、切断溝31を、図6に示された融着
接続部2a以外の部分に形成しても、切断溝31による
ガラスファイバ部2の間隙による光損失は、従来の光フ
ィルタと同程度のものである。
【0037】図8を参照して説明したように、切断溝3
1が、光ファイバ軸に直交する面に対し、若干の傾斜角
度を有する場合には、誘電体多層膜5も光ファイバ軸に
直交する面に対し、若干の傾斜角度を持つことになるか
ら、誘電体多層膜5の表面での反射の影響を少なくする
ことができる。
【0038】上述した実施例では、切断溝31に、誘電
体多層膜5を挿入したが、他の干渉フィルタを挿入して
もよい。また、他の特性を有する光フィルタ、あるい
は、光フィルタ以外の光学素子を挿入してもよい。例え
ば、誘電体の多層膜を膜厚を変えて蒸着形成すると、こ
の光学薄膜は、偏光フィルタとなる。また、透明のガラ
ス基板の1端面に金属皮膜を蒸着形成した光学薄膜は、
ハーフミラー,ニュートラルフィルタ等の減光フィルタ
となる。また、多心の光テープファイバ1に設けた光フ
ィルタについて説明したが、単心光ファイバについても
同様に光フィルタを設けることができる。
【0039】一具体例を説明する。光ファイバテープと
して、125μmφのガラスファイバにUV樹脂被覆を
かぶせ、250μmφとしたものを、4本テープ状に並
べてUV樹脂固定したSM型4心ファイバテープを用い
た。このテープ端末部から10mmの区間を、市販の加
熱型被覆除去工具を用いて被覆除去し、市販の多心融着
接続装置を用いて融着接続した。V溝基板としては、6
0゜のV溝を190μmで加工したシリコン基板を用い
た。ガラスファイバは、シリコン板を蓋にして接着固定
した。誘電体多層膜を挿入する切断溝は、光ファイバ軸
方向の幅が30μmのものであり、光ファイバ軸に直交
する面に対し8゜の傾斜角度を持たせて加工した。この
切断溝に、厚さ30μm弱の誘電体多層膜を挿入し、光
学屈折率がガラスファイバと同等のUV接着剤を用いて
接着固定した。
【0040】上述した光フィルタは、配線ケーブル用の
光テープファイバの中間部にそのまま設けることができ
るほか、光コネクタのフェルール内に設け、フィルタ入
りコネクタとすることもできる。あるいは、誘電体多層
膜を用いた光フィルタを光分岐モジュール内に設け、光
ファイバケーブルの試験システムにおける信号光と試験
光の切り分けに用いることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光フィルタおよびこの製造方法によると、設備の建設
や格別の熟練を要せずに、短い作業時間で製作すること
ができ、光フィルタの製造上の向上が図れる。また、光
損失およびまたは光損失のバラツキの少ない光フィルタ
を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光フィルタの概要を説明する説明図で
ある。
【図2】切断された光ファイバテープを説明する説明図
である。
【図3】切断部の被覆が除去された光ファイバテープを
説明する説明図である。
【図4】融着接続後の光ファイバテープを説明する説明
図である。
【図5】V溝基板を説明する説明図である。
【図6】V溝基板上に位置決めされた融着接続後の光フ
ァイバテープを説明する説明図である。
【図7】V溝基板上に固定された融着接続後の光ファイ
バテープを説明する説明図である。
【図8】切断された融着接続後の光ファイバテープを説
明する説明図である。
【図9】誘電体多層膜が挿入固定された融着接続後の光
ファイバテープを説明する説明図である。
【図10】中間部で被覆除去された光ファイバテープを
説明する説明図である。
【符号の説明】
1,41…光ファイバテープ、2,42…ガラスファイ
バ部、2a…融着接続部、3…基板、4…切断部、5…
誘電体多層膜、11…V溝基板、21…接着剤、22…
蓋板、31…切断溝。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単心光ファイバまたは光ファイバテープ
    の光伝送路の途中に誘電体多層膜が配された光フィルタ
    において、前記単心光ファイバまたは光ファイバテープ
    の中間部の被覆除去部は、基板に固定され、融着接続部
    および切断部を有し、前記誘電体多層膜は、前記切断部
    の間隙に挿入され接着固定されていることを特徴とする
    光フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記基板は、位置決め用のV溝が形成さ
    れたものであり、前記単心光ファイバまたは光ファイバ
    テープの被覆除去部分が、前記V溝に固定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記融着接続部は、光ファイバコアが拡
    大されており、一部分に前記切断部を有することを特徴
    とする請求項1または2に記載の光フィルタ。
  4. 【請求項4】 光ファイバコア拡大範囲が長くされてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の光フィルタ。
  5. 【請求項5】 単心光ファイバまたは光ファイバテープ
    の光伝送路の途中に誘電体多層膜が配された光フィルタ
    の製造方法において、一対の前記単心光ファイバまたは
    光ファイバテープの端末部の被覆を除去して融着接続
    し、被覆が除去された部分を基板上に固定し、切断し、
    前記誘電体多層膜を、切断された部分の間隙に挿入し接
    着固定することを特徴とする光フィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基板は、位置決め用のV溝が形成さ
    れたものであり、融着接続後に、被覆が除去された部分
    を前記V溝に固定することを特徴とする請求項5に記載
    の光フィルタの製造方法。
  7. 【請求項7】 融着接続時の加熱温度およびまたは加熱
    時間を制御し、融着接続された部分の光ファイバコアを
    拡大し、融着接続された部分の一部分を切断することを
    特徴とする請求項5または6に記載の光フィルタの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 融着接続時の加熱範囲を光ファイバ長手
    方向に拡大し、光ファイバコア拡大範囲を長くすること
    を特徴とする請求項7に記載の光フィルタの製造方法。
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Cited By (5)

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