JPH0829718A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0829718A
JPH0829718A JP6168279A JP16827994A JPH0829718A JP H0829718 A JPH0829718 A JP H0829718A JP 6168279 A JP6168279 A JP 6168279A JP 16827994 A JP16827994 A JP 16827994A JP H0829718 A JPH0829718 A JP H0829718A
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light
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light intensity
optical system
distribution
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JP6168279A
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English (en)
Inventor
Atsuhiko Murakami
篤彦 村上
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 レーザプリンタの走査光学系におけるfθレ
ンズ部には、半導体レーザから出射されたレーザビーム
を、主走査方向に通常より絞り込むfθレンズが配され
ている。このfθレンズによる絞り込みにより、スポッ
トの走査中心における光強度分布Aは、その立ち上がり
が、従来のレーザビームの光強度分布Zに比べ鋭くな
る。 【効果】 これにより、レーザビームを主走査方向に移
動させた際の被照射面が受ける光エネルギー分布の閾値
に近い部分が鋭く立ち上がるようになる。このことは、
即ち、光エネルギー分布に比例する感光体ドラムにおけ
る表面電位分布の現像電位付近の立ち上がりが鋭くなっ
ていることを意味し、これにより、画像のエッジの鮮鋭
度を高め、エッジボケのない高画質画像を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、レー
ザデジタル複写機、レーザFAX、レーザ熱転写型印刷
装置等の光ビームにて被照射面を走査し、被照射面に与
えた光エネルギーが閾値以上となっている部分を画像と
して形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタ、レーザデジタル
複写機、レーザFAX等の感光体を用いた電子写真方式
の画像形成装置では、半導体レーザ等からなる光ビーム
発生手段を有する走査光学系を備えており、この走査光
学系から出射された光ビーム(レーザビーム)にて感光
体上を走査して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像
して可視像とし、この可視像を被転写材に転写して画像
を形成するようになっている。
【0003】また、高精細画像記録を実現する次世代画
像記録システムとして検討が進んでいるレーザ熱転写型
印刷装置等の画像形成装置の場合も、半導体レーザを用
いた走査光学系から出射された光ビームにてインクフィ
ルム上を走査し、レーザ熱にてインク層を溶融させ、溶
融したインクを被転写材に転写して画像を形成するよう
になっている。
【0004】このような光ビームを用いた画像形成装置
においては、光ビームが走査する方向を主走査方向と言
い、この主走査方向に垂直な方向を副走査方向と言う。
【0005】ここで、図23に、従来の画像形成装置に
おいて、走査光学系から出射される光ビームのスポット
の中心断面の光強度分布Zを示す。光ビームのスポット
の光強度分布は、ガウシアン分布に近似することが知ら
れており、一般にスポット径と呼ばれる範囲は、光強度
分布のピーク光強度の1/e2 以下になるまでの範囲で
ある。つまり、図23においては、範囲Z1 のことであ
る。尚、この光ビームのスポットの光強度分布Zは、感
光体の表面上に集光したときも、インクフィルム上に集
光したときも、光強度が異なるだけで光強度分布の特性
自体は同じである。
【0006】図24に、上記図23にて示した光強度分
布Zを有する光ビームのスポットが、被照射面である感
光体上、或いはインクフィルム上を位置Pa から位置P
b まで主走査方向に移動した場合の、走査中心の断面に
おける光エネルギー分布Yを示す。このときの光エネル
ギーは、光ビームが位置Paから位置Pbまで移動した
際の移動速度から求めることができる。そして、ここで
言う光エネルギー分布とは、ある光強度分布を持つ光ビ
ームのスポットが、一定時間の間、被照射面を照射する
ことにより被照射面に与えるエネルギーのことである。
【0007】感光体を用いた電子写真方式で、かつ、反
転現像方式の画像形成装置の場合、感光体表面上が受け
た光エネルギー分布は、感光体表面の電位分布に光電変
換され、静電潜像を形成する。光エネルギー分布から表
面電位分布への変換は、感光体の特性に依存するが、一
般的なOPC感光体やアモルファスシリコン感光体で
は、光エネルギー分布に比例した表面電位分布が得られ
ることが知られている。図25は、図24で示した光エ
ネルギー分布Yが光電変換されたときの感光体表面の表
面電位分布Xを示している。現像電位X1 は、この電位
1 より低い電位の範囲が現像されてトナーが付着する
ことを示している。この例では位置Pa から位置Pb
トナーが付着することになる。
【0008】このように、図25に示す感光体表面の表
面電位分布Xと、図24に示す感光体表面の光エネルギ
ー分布Yとは比例することから、図25の現像電位X1
の閾値は、図24の光エネルギー分布Yからも知ること
ができる。この例では図24の光エネルギーY1 が閾値
となり、光エネルギー分布Yからトナーが付着する範囲
を推定できることがわかる。
【0009】一方、インクフィルムを用いた熱溶融転写
型の画像形成装置の場合は、インクフィルムのインク層
が受けた光エネルギーは熱エネルギーに光熱変換され
る。光エネルギーから熱エネルギーへの変換特性は、イ
ンクフィルムの特性に依存するが、一般的なインクフィ
ルムでは光エネルギーに比例した光熱変換が行われ、光
エネルギー分布に比例した熱温度分布が得られることが
知られている。図26は、図24で示した光エネルギー
分布Yが光熱変換されたときの熱温度分布Wを示してい
る。溶融温度W1 は、この温度W1 より高い温度の範囲
のインク層が溶融し被転写材に転写されることを示して
いる。この例では位置Pa から位置Pb のインク層のイ
ンクが溶融し被転写材に転写されることになる。
【0010】このように、図26に示すインクフィルム
上の熱温度分布Wと、図24に示す光エネルギー分布Y
とは比例することから、図26の溶融温度W1 の閾値
は、図24の光エネルギー分布Yからも知ることができ
る。この例では図24の光エネルギーY1 が閾値とな
り、光エネルギー分布Yからインク層のインクが溶融し
被転写材に転写される範囲を推定できることがわかる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
画像形成装置を用いて得た画像の場合、画像のエッジが
鈍くなったエッジボケ(Blur)が発生し、高画質画像が
得られないといった問題点を有している。
【0012】即ち、例えば感光体を用いる電子写真方式
の画像形成装置では、図24、図25を用いて、表面電
位分布Xの現像電位X1 に対応した光エネルギー分布Y
のY1 を閾値として位置Pa から位置Pb までにトナー
が付着することを述べたが、実際には、位置Pa から位
置Pb の周辺でもトナーの付着がみられ、これがエッジ
ボケとなる。このようなエッジボケは主に電子写真の現
像段階、転写段階で発生するが、その一因として静電潜
像の電位分布のエッジの鋭さが問題となる。ここで言う
鋭さとは、感光体表面上で表面電位が未露光部分と露光
部分の境で急激に低下していることである。図25で示
した例では、現像電位はX1 であるが、その電位付近の
2 ・X3 の電位分布の範囲、図24で言えばY2 、Y
3 の光エネルギー分布の範囲は、現像電位X1 に近い範
囲が多く、この範囲にエッジボケの原因となる余分なト
ナー(特に微小なトナー)が付着してしまう。
【0013】これを解決するためには、静電潜像のエッ
ジが鋭く電位降下していることが必要であり、そのため
には、静電潜像を形成する光エネルギー分布のエッジが
鋭いことが求められる。しかしながら、図23に示した
光強度分布Zの光ビームのスポットでは、図24の光エ
ネルギー分布YのY2 ・Y3 に対応した図25の表面電
位分布XのX2 ・X3 に示した程度のエッジの鋭さしか
得ることができず、そのため、上述したように画像のエ
ッジボケが発生している。
【0014】これと同じことがインクフィルムを用いた
熱溶融転写型の画像形成装置でも言え、図24、図26
を用いて、熱温度分布Wの溶融温度W1 に対応した光エ
ネルギー分布YのY1 を閾値として位置Pa から位置P
b までにトナーが付着することを述べたが、実際には、
位置Pa から位置Pb の周辺でもトナーの付着がみら
れ、これがエッジボケを引き起こす。エッジボケの一因
として熱温度分布Wのエッジの鋭さが問題となる。ここ
で言う鋭さとはインクフィルム表面上での熱温度が、非
溶融部分と溶融部分の境で急激に増加していることであ
る。図26で示した例では、溶融温度はW1 であるが、
その温度付近のW2 ・W3 の温度分布の範囲、図24で
言えばY2 、Y3 の光エネルギー分布の範囲は、溶融温
度W1 に近い範囲が多く、この範囲で完全に溶融しきっ
ていないエッジボケの原因となるインクを付着させてし
まう可能性が高い。
【0015】これを解決するためには、熱温度分布のエ
ッジが鋭く増加していることが必要であり、そのために
は、熱温度分布を形成する光エネルギー分布のエッジが
鋭いことが求められる。しかしながら、図23に示した
光強度分布Zの光ビームのスポットでは、図24の光エ
ネルギー分布YのY2 ・Y3 に対応した図26の熱温度
分布WのW2 ・W3 に示した程度のエッジの鋭さしか得
ることができず、そのため、上述したように画像のエッ
ジボケが発生している。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、上記の課題を解決するために、光ビー
ム発生手段を有する走査光学系から出射された光ビーム
にて被照射面を走査し、被照射面が得た光エネルギーが
閾値以上となっている部分を画像として形成する画像形
成装置において、上記走査光学系に、光ビーム発生手段
から出射された光ビームの光強度分布の立ち上がりが鋭
くなるように変化させる光強度分布変更手段が設けられ
ていることを特徴としている。
【0017】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像形成
装置において、上記光強度分布変更手段が、光ビームの
主走査方向のスポット径を所定の大きさに縮小すること
で、光強度分布を変化させるようになっていることを特
徴としている。
【0018】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像形成
装置において、上記光強度分布変更手段が、光ビームを
回折することで光強度分布を変化させるようになってい
ることを特徴としている。
【0019】
【作用】本発明の請求項1の構成においては、走査光学
系に設けられた光強度分布変更手段により、光ビーム発
生手段から出射された光ビームは、光強度分布の立ち上
がりが鋭くなるように変化されるので、このような光強
度分布を有する光ビームを主走査方向に移動させた際の
被照射面(例えば感光体表面、或いはインクフィルム表
面)が受ける光エネルギー分布は、閾値に近い部分が鋭
く立ち上がるようになる。したがって、このような光エ
ネルギー分布に対応して、感光体を用いる画像形成装置
では、感光体表面上に形成される表面電位分布の閾値付
近が鋭く立ち上がったエッジの鋭い分布となり、また、
光ビームを用いた熱溶融転写型の画像形成装置では、イ
ンクフィルム表面上に形成される熱温度分布の閾値付近
が鋭く立ち上がったエッジの鋭い分布となる。これによ
り、感光体を用いる画像形成装置や、熱溶融転写型の画
像形成装置において、画像のエッジの鮮鋭度を向上させ
て、エッジボケのない高画質画像を得ることができる。
【0020】本発明の請求項2の構成においては、上記
の光強度分布変更手段が、光ビームの主走査方向のスポ
ット径を所定の大きさに縮小することで、光強度分布を
変化させるようになっている。光ビームの主走査方向の
スポット径を絞り込んでいくと、段々とそのスポットの
走査中心における光強度分布は鋭いピークを示す細長い
形状となっていき、立ち上がりが鋭くなる。このように
光ビームの主走査方向のスポット径を所定の大きさに縮
小するものとしては、例えば走査光学系に配されている
光ビームを主走査方向に関して補正するfθレンズの焦
点距離を通常の焦点距離よりも短く設定することで、特
別な部材を設けずとも成し得、これにより、fθレンズ
を交換するだけで、従来からある画像形成装置に簡単に
搭載し、上記請求項1の構成にて得られるものと同様の
作用を得ることができる。
【0021】尚、この場合、特に通常のスポット径のほ
ぼ1/3に縮小することで、画像のエッジの鮮鋭度を高
めつつ、かつ、画像の斜線部のジャギーの発生を視覚的
に許容できる最もよい状態とすることができる。このこ
とは、後述する実施例中に示した実験結果により裏付け
られている。
【0022】本発明の請求項3の構成においては、光強
度分布変更手段が、光ビームを回折することで光強度分
布を変化させるようになっている。光ビームを回折する
と、光ビームのスポットの光強度分布は、複数のピーク
を持った非ガウシアン分布を示し、立ち上がりが鋭くな
る。このように光ビームを回折することで光強度分布を
変化させるものとしては、例えば走査光学系において、
光ビームの光路中にアパーチャを配設することで成し
得、これによれば、請求項2記載の主走査方向のスポッ
ト径を絞り込んで画像のエッジの鮮鋭度を高めたものと
比較し、光ビームのスポット径を直接変えることなく光
強度分布の立ち上がりを鋭くできるので、画像のエッジ
の鮮鋭度を高めつつ、かつ、画像の斜線部のジャギーの
強調を防止することができる。これは、主走査方向のス
ポット径を絞り込んで画像のエッジの鮮鋭度を高めた場
合、副走査方向のスポット径に比べて主走査方向のスポ
ット径が小さいため、平面上のスポットの分布形状が角
張った形状となり、そのためジャギーが強調されるとい
った、上記請求項2記載の構成の不具合を解消するもの
である。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図7
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0024】まず、本実施例に係る画像形成装置として
のレーザプリンタの全体構成、及び動作について、図
2、図3を用いて説明する。図2は走査光学系1の構成
を示す斜視図であり、図3(a)は走査光学系1におけ
るレーザビーム(光ビーム)の光路を側面から見た展開
図、同図(b)は、上面から見た展開図である。
【0025】上記レーザプリンタは、走査光学系1と、
図示しないプロセス部とからなる。プロセス部は、後述
する走査光学系1からのレーザビームの照射にて静電潜
像が形成される感光体ドラム8を備えており、この感光
体ドラム8の周囲には、特に図示してはいないが、感光
体ドラム8表面を帯電させる帯電器や、上記走査光学系
1によるレーザビームの走査にて形成される静電潜像を
トナーにて現像してトナー像として可視化する現像装
置、給紙系から給紙された被転写材である記録紙上にト
ナー像を転写させる転写器、記録紙上にトナー像を定着
させる定着装置、残留トナーを除去するクリーニング装
置等が配置されている。
【0026】上記走査光学系1は、レーザビームを出射
する光ビーム発生手段としての半導体レーザ2と、この
半導体レーザ2から出射されたレーザビームを集光する
集光レンズ(コリメータレンズ)3と、多角形の側面が
平面鏡となり、集光されたレーザビームを感光体ドラム
8の軸心に平行な方向、即ち、主走査方向に走査するよ
うに回転駆動されるポリゴン回転ミラー(回転多面鏡と
も言う)4と、ポリゴン回転ミラー4にて反射されたレ
ーザビームを主走査方向について感光体ドラム8の表面
上のどの位置でも一定の径で集光するように、かつ、一
定の速度で走査するように偏光するfθレンズ5aを備
えたfθレンズ部5と、このfθレンズ部5を透過した
レーザビームを感光体ドラム8に向けて反射する反射ミ
ラー6と、反射ミラー6にて反射されたレーザビームを
主走査方向と垂直を成す副走査方向について感光体ドラ
ム8の表面上に適切な径で集光するように偏光するシリ
ンドリカルレンズ7とを備えている。さらに、主走査方
向1ラインについて半導体レーザ2を駆動し始めるタイ
ミングを図るためのビーム検出用反射ミラー9と、ビー
ム検出器10とが設けられている。そして、詳細は後述
するが、本実施例の場合、上記fθレンズ部5に備えら
れているfθレンズ5aは、通常使用されてるfθレン
ズよりも小さい焦点距離f1 を有しており、このfθレ
ンズ5aにより、主走査方向のレーザビームのスポット
径は通常のスポット径の約1/3に絞り込まれるように
なっている。つまり、このようなfθレンズ5aを備え
たfθレンズ部5が本発明の光強度分布変更手段として
の機能を備えている。
【0027】次に、上記構成のレーザプリンタにおける
記録動作について説明する。
【0028】半導体レーザ2は、図示しないプリンタコ
ントローラから送信されてくる画像信号によってON/
OFF制御される。半導体レーザ2がONされることに
より、半導体レーザ2からレーザビームが楕円状の放射
パターンで出射される。出射されたレーザビームは、集
光レンズ3で集光され平行光又は収束光となる。集光レ
ンズ3にて集光されたレーザビームは、ポリゴン回転ミ
ラー4に照射され、ポリゴン回転ミラー4のひとつの反
射面4aで感光体ドラム8の端から端まで走査するよう
に反射される。
【0029】ポリゴン回転ミラー4で反射されたレーザ
ビームは、fθレンズ部5に備えられたfθレンズ5a
によって主走査方向について感光体ドラム8の表面上の
どの位置でも一定の径、即ち通常のスポット径のほぼ1
/3の大きさで集光するように、かつ、一定の速度で走
査するように偏光される。このように主走査方向につい
て補正されたレーザビームは反射ミラー6の反射面6a
で反射され、シリンドリカルレンズ7に入射する。そし
て、シリンドリカルレンズ7によって副走査方向につい
て、感光体ドラム8の表面上に適切な径で集光するよう
に偏光された後、感光体ドラム8の表面に集光する。こ
のときの集光位置H1 は、感光体ドラム8の表面上であ
り、図3(a)(b)において破線にて示す。
【0030】感光体ドラム8は、ポリゴン回転ミラー4
に同期して回転駆動されており、帯電器によって帯電さ
れた感光体ドラム8の表面上に集光したレーザビームの
スポットは、感光体ドラム8の表面上を一定のスポット
径で、かつ、一定速度で主走査方向について走査する。
これにより、感光体ドラム8表面に静電潜像が形成され
る。
【0031】この静電潜像は、ポリゴン回転ミラー4の
回転に対応して、感光体ドラム8の表面に主走査方向に
沿うライン状に形成される。さらに詳細には、この1ラ
イン内において、半導体レーザ2のON/OFF制御に
応じたドット列として形成されることになる。同時に、
感光体ドラム8はポリゴン回転ミラー4の回転に同期し
て回転駆動されているため、上記のライン状の静電潜像
は、感光体ドラム8の回転方向、即ち、副走査方向に所
定の間隔で形成され、これによって、感光体ドラム8の
表面に二次元的なドットパターンとして形成される。
【0032】尚、上記のような記録動作において、主走
査方向1ラインについて半導体レーザ2を駆動し始める
タイミングは、走査開始前に、ビーム検出用反射ミラー
9で反射されたレーザビームをビーム検出器10にて検
出してタイミング信号を発生させ、このタイミング信号
を利用することで行なわれている。
【0033】上記のように感光体ドラム8の表面上に形
成された静電潜像は、現像装置においてトナー像として
可視化される。この可視化されたトナー像は、転写器に
おいて記録紙に転写され、さらに、定着装置において記
録紙上に定着される。こうして画像が形成された記録紙
は、図示しない記録紙搬送系によってレーザプリンタか
ら機外に搬出される。
【0034】次いで、上記走査光学系1におけるfθレ
ンズ部5に、感光体ドラム8の表面に形成されるレーザ
ビームのスポット径が通常の約1/3となるように焦点
距離f1 が設定されたfθレンズ5aを用いた理由、及
びこれにより得られる効果について説明する。
【0035】前述したように、レーザプリンタのよう
に、感光体を用いた電子写真方式の画像形成装置の場
合、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像のエッジ
が鋭く電位降下していないと、エッジボケが発生し、画
質が劣化することになる。したがって、エッジボケの発
生を防止するためには、静電潜像のエッジが鋭く電位降
下されていることが必要であり、そのためには、現像電
位付近、即ち、静電潜像を形成する光エネルギー分布の
閾値付近のエッジの鋭さ、言い換えれば、光エネルギー
分布の閾値付近の立ち上がりの鋭さが必要となる。
【0036】静電潜像を形成する光エネルギー分布の閾
値付近のエッジを鋭くするためには、レーザビームのス
ポットの光強度分布が鋭い立ち上がりを有するように、
レーザビームのスポットの光強度分布を変更しなければ
ならない。そこで、本実施例では、fθレンズ部5に、
焦点距離f1 を通常の焦点距離よりも小さく設定された
fθレンズ5aが備えられ、これにて、レーザビームを
主走査方向に絞り込んでスポット径を小さくし、光強度
分布を狭い範囲に光が集光されて強いピークを持つよう
な細長い形状とし、立ち上がりを鋭くしている。
【0037】一般に、ガウシアン分布を成すレーザビー
ムのビーム直径bは、焦点距離f0の集光レンズを使用
した場合には、レーザビームの波長をλ、集光レンズへ
の入射時のビーム半径をaとした場合、 b=2λf0 /πa で近似的に求められる。しかしながら、上述したよう
に、走査光学系での被照射面上のレーザビームのスポッ
トは、半導体レーザから出射したレーザビームを主走査
方向と副走査方向についてそれぞれ独立して補正して得
られるため、実際には、上記ビーム直径bは、集光レン
ズへの入射ビーム径と焦点距離f0 のみでは決まらず、
主走査方向については、fθレンズへの入射ビーム径と
焦点距離f1、副走査方向についてはシリンドリカルレ
ンズへの入射ビーム径と焦点距離f2が合成されたもの
となる。即ち、主走査方向についてはfθレンズ部に配
されるfθレンズの焦点距離f1 、副走査方向について
はシリンドリカルレンズの焦点距離f2 を適宜変えるこ
とにより、主走査方向及び副走査方向のレーザビームの
スポット径を独立して変更することができる。
【0038】図1に、上記走査光学系1から出射される
レーザビームのスポットの光強度分布Aを示す。図中、
一点鎖線にて、通常の焦点距離を有するfθレンズがf
θレンズ部に配された従来の走査光学系から出射される
レーザビームのスポットの光強度分布Zを示す。走査光
学系1から出射されたレーザビームのスポットの場合、
主走査方向のスポット径が、通常のレーザビームの約1
/3に絞り込まれていることがわかる。
【0039】図4に、本実施例の走査光学系1から出射
されるレーザビームのスポットLsを、図5に示すよう
に、感光体ドラム8上における位置Pa から位置Pb
で主走査方向に走査させたときに得られる、走査中心の
断面における光エネルギー分布Bを示す。図中、一点鎖
線にて、従来の走査光学系から出射される通常のスポッ
ト径を有するレーザビームを同様に走査させたときに得
られる光エネルギー分布Yを示す。
【0040】この図から明らかなように、主走査方向の
スポット径を通常の約1/3に絞り込んだ本実施例の走
査光学系1から出射されるレーザビームの光エネルギー
分布Bにおける、現像電位に対応する閾値Y1 付近の立
ち上がりの鋭さは、通常のスポット径を有する従来の走
査光学系から出射されるレーザビームの光エネルギー分
布Yの閾値Y1 付近の立ち上がりの鋭さに比べて格段に
鋭くなっており、B2・B3 の広がりが小さくなってい
ることがわかる。このことは、即ち、光エネルギー分布
Bに比例する感光体ドラム8における表面電位分布の現
像電位付近の立ち上がりが鋭くなっていることを意味
し、これにより、本実施例のレーザプリンタで形成され
た画像は、エッジボケのない高画質画像となる。
【0041】また、本実施例の走査光学系1において
は、fθレンズ部5に配されるfθレンズ5aの焦点距
離f1 を、レーザビームの主走査方向のスポット径を通
常のほぼ1/3に絞り込むように設定している。絞り込
みをこのように設定した理由は、絞り込み具合を色々変
えると共に、そのとき得られた画像の斜線部を視覚検査
するといった実験を繰り返した結果、通常のスポット径
の1/3程度に絞り込むことが、最も良い画像が得られ
ることがわかったためである。
【0042】即ち、図6(a)は、主走査方向のスポッ
ト径が通常の約1/3に絞り込まれた本実施例の走査光
学系1から出射されるレーザビームの光エネルギー分布
を、2次元平面上に光エネルギーの等位線で示したもの
である。図中等位線L3 は光エネルギーが1、等位線L
2 は光エネルギーが閾値Y1 、等位線L1 は光エネルギ
ーが4の線を示す。また、同図(b)は、通常のスポッ
ト径を有する従来の走査光学系から出射されるレーザビ
ームの光エネルギー分布を、2次元平面上に光エネルギ
ーの等位線で示したものであり、等位線L6 は光エネル
ギーが1、等位線L5 は光エネルギーが閾値Y1 、等位
線L4 は光エネルギーが4の線を示す。
【0043】この図から、図6(a)に示した本実施例
の走査光学系1から出射されるレーザビームの光エネル
ギー分布は、同図(b)に示した従来の走査光学系から
出射されるレーザビームのエネルギー分布に比べて主走
査方向について光エネルギーの等位線が密であり、エッ
ジが鋭いことがわかる。同時に、従来の走査光学系から
出射されるレーザビームのエネルギー分布の分布形状に
比べて、本実施例の走査光学系1から出射されるレーザ
ビームの光エネルギー分布の分布形状は、角張っている
ことがわかる。これは、副走査方向のスポット径に比べ
て主走査方向のスポット径が小さいために起こる。
【0044】図7(a)に、本実施例の走査光学系1か
ら出射されるレーザビームを用いて、副走査方向に3ラ
イン分の斜線を描いた場合に、感光体上に形成される光
エネルギー分布の2次元平面図を示す(図の斜線部分は
閾値Y1 (現像電位に対応した閾値)以上の光エネルギ
ー分布)。一方、同図(b)に、従来の走査光学系から
出射されるレーザビームを用いて、同様に斜線を描いた
ときの光エネルギー分布の2次元平面図を示す。両者を
比べると、角張った分布形状である本実施例の走査光学
系1から出射されたレーザビームで描いた方が、画像の
斜線部がギザギザになるジャギーが若干強調されている
ことがわかる。
【0045】つまり、レーザビームの絞り込み具合を増
していくと、段々その光エネルギー分布の閾値付近のエ
ッジが鋭くなっていく反面、ジャギーが強調されてき
て、ある範囲を超えて絞り込むと、強調されたジャギー
にて視覚的許容範囲を逸脱することになり、レーザビー
ムの主走査方向のスポット径の絞り込みを、ほぼ1/3
程度とした場合が、エッジボケもなく、かつジャギーが
視覚的に許容範囲内にある最も優れた画像が得られるこ
とが判明したためである。
【0046】このように、本実施例のレーザプリンタの
走査光学系1におけるfθレンズ部5には、半導体レー
ザ2から出射されたレーザビームを、主走査方向に通常
より絞り込むfθレンズ5aが配されている。したがっ
て、このfθレンズ5aによる絞り込みにより、スポッ
トの走査中心における光強度分布は、鋭いピークを示す
細長い形状となり、立ち上がりが鋭くなる。これによ
り、レーザビームを主走査方向に移動させた際の感光体
ドラム8表面が受ける光エネルギー分布Bの閾値Y1
近い部分が鋭く立ち上がるようになる。このことは、即
ち、光エネルギー分布Bに比例する感光体ドラム8にお
ける表面電位分布の現像電位付近の立ち上がりが鋭くな
っていることを意味し、これにより、画像のエッジの鮮
鋭度を高め、エッジボケのない高画質画像を得ることが
できる。
【0047】しかもこの場合、レーザビームの主走査方
向のスポット径の絞り込みを、通常のスポット系のほぼ
1/3程度とすることで、画像のエッジの鮮鋭度を高め
てエッジボケもなく、かつジャギーが視覚的に許容範囲
内にある最も優れた画像を得ることができる。尚、レー
ザビームの主走査方向のスポット径の絞り込みは、この
ほぼ1/3程度に限定されるものではもちろんない。
【0048】さらにこの場合、走査光学系1のfθレン
ズ部5に用いるfθレンズの焦点距離の設定を変えるだ
け、言い換えれば、従来の走査光学系におけるfθレン
ズ部5に配されているfθレンズをfθレンズ5aに交
換するだけの簡単な作業にて、上記効果が得られるとい
う利点も備えている。
【0049】また、本実施例の走査光学系1では、光ビ
ーム発生手段として、安価な半導体レーザ2を使用し、
レーザビームを用いているので、走査光学系1自体のコ
ストを削減することが可能となり、ひいてはレーザプリ
ンタのコスト削減を図ることができる。
【0050】尚、上記実施例の走査光学系1では設けら
れていなかったが、ポリゴン回転ミラー4を用いた走査
光学系には、面倒れと呼ばれるレーザビームに対してポ
リゴン回転ミラー4の反射面4aが垂直に加工されてい
ない状態があり、この面倒れを補正する光学系が追加さ
れている構成でもよい。
【0051】また、上記実施例においては、レーザプリ
ンタを例示して説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、上記走査光学系1を、レーザデジタル複
写機、レーザFAX等、さらには、レーザ熱転写型印刷
装置等にも搭載可能であり、次の実施例2に、上記走査
光学系1をレーザ熱転写型印刷装置に搭載した実施例を
説明する。
【0052】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図8な
いし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、説明の便宜上、前記実施例にて示した部材と同一の
機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0053】本実施例に係る画像形成装置としてのレー
ザ熱転写型印刷装置は、図8に示すように、前記の実施
例1の走査光学系1とほぼ同様の構成を有する走査光学
系1’を備えている。この走査光学系1’においては、
レーザ熱転写型印刷装置に用いられるので、レーザビー
ムの光強度、即ち半導体レーザ2のレーザ出力、及び走
査速度がこの装置に見合ったものに変更されている点
が、前記の実施例1の走査光学系1と異なる。
【0054】上記走査光学系1’のレーザビーム出射方
向には、インクフィルム15と、被転写材である記録紙
17とが配されており、これらインクフィルム15と記
録紙17とは、上ローラ13と下ローラ14との間に挟
持されている。上及び下ローラ13・14は、走査光学
系1’からのビーム走査線が副走査線方向に一定間隔と
なるように一定速度で駆動されている。
【0055】上記インクフィルム15は、インクロール
16に巻き取られており、図10に示すように、光入射
側に配されるベース層15aと、記録紙17と接して配
されるインク層15bとからなる2層構造を有してい
る。図のように、インクフィルム15のベース層15b
側からレーザビームLが照射されると、インクフィルム
15上に集光したレーザビームLのスポットはレーザ熱
によりベース層15aを介してインク層15bを熱し、
インク層15bのインクを溶融する。そして、この溶融
したインク15b’が、インク層15b側に接して配さ
れている記録紙17上に転写される。
【0056】また、この場合も、記録動作において、主
走査方向1ラインについて半導体レーザ2を駆動し始め
るタイミングは、走査開始前に、ビーム検出用反射ミラ
ー9で反射されたレーザビームをビーム検出器10にて
検出してタイミング信号を発生させ、このタイミング信
号を利用することで行なわれている。
【0057】図9(a)に、走査光学系1’におけるレ
ーザビームの光路を側面から見た展開図を示し、同図
(b)に、上面から見た展開図を示す。
【0058】このような構成のレーザ熱転写型印刷装置
において、走査光学系1’から出射されるレーザビーム
のスポットLs を、図11に示すように、インクフィル
ム15における位置Pa から位置Pb まで主走査方向に
走査させたとき、走査中心の断面における光エネルギー
分布は、前記実施例において示した図4の光エネルギー
分布Bと同様のものが得られる。
【0059】したがって、このような光エネルギー分布
Bに対応して、インクフィルム15表面上に形成される
熱温度分布を、溶融温度である閾値付近が鋭く立ち上が
ったエッジの鋭い分布とすることができ、その結果、前
記の実施例1と同様に、レーザ熱転写型印刷装置におい
ても、画像のエッジの鮮鋭度を高めてエッジボケもな
く、かつジャギーが視覚的に許容範囲内にある最も優れ
た画像を得ることができる。
【0060】〔実施例3〕本発明の他の実施例を図12
ないし図18に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記実施例にて示した部材と同
一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0061】本実施例のレーザプリンタの走査光学系2
0は、図12に示すように、集光レンズ3とポリゴン回
転ミラー4との間に、光強度分布変更手段としてのアパ
ーチャ部11が組み込まれている。また、fθレンズ部
5には、通常の焦点距離を有し、通常のスポット径でレ
ーザビームを感光体ドラム8上に集光させるfθレンズ
5bが配されている。その他の構成は、前記の実施例1
における走査光学系1と等しい構成を有している。
【0062】図13(a)に、走査光学系20における
レーザビームの光路を側面から見た展開図を、同図
(b)に、上面から見た展開図をそれぞれ示す。
【0063】上記アパーチャ部11には、図14(a)
に示すように、星型スリット30を有したアパーチャ1
1aが配されている。その他、同図(b)に示すような
横線スリット31を有したアパーチャ11b、同図
(c)に示すような縦線スリット32を有したアパーチ
ャ11c等を配することも可能である。これらのアパー
チャ11a・11b・11cは、レーザビームの中心に
スリット中心が位置するように配される。同図(d)〜
(f)に、各タイプのスリットが形成されているアパー
チャ11a・11b・11cの光出射側に、図15に示
すように蛍光板12を配したときに蛍光板12に映し出
されるレーザビームを示す。それぞれ、各種のスリット
でレーザビームがどのように回折されるかを示してお
り、アパーチャ11bのような主走査方向に1ライン形
の横線スリット31では主走査方向について複数のビー
ムに分割され(同図(e)参照)、アパーチャ11cの
ような副走査方向に1ライン形の縦線スリット32では
副走査方向について複数のビームに分割され(同図
(f)参照)、アパーチャ11aのような星型スリット
30では主走査方向と副走査方向について複数のビーム
に分割される(同図(d)参照)。この他、アパーチャ
部11には配されるアパーチャとしては、十字以上の頂
点を持つ星型スリットが形成されているアパーチャでも
よい。
【0064】図16に、アパーチャ11aにて複数のビ
ームに分割された本実施例の走査光学系20から出射さ
れるレーザビームのスポットの光強度分布Cを示す。ま
た、図中、一点鎖線にて、アパーチャ11aを設けない
従来の走査光学系から出射されるレーザビームのスポッ
トの光強度分布Zを示す。アパーチャ11aを配した場
合、レーザビームが星型スリット30によって回折され
て複数ビームに分割される。そのため、感光体ドラム8
表面上に集光されるレーザビームのスポットは、星型ス
リット30によって規制された方向にサブピークを生
じ、これらが合成された非ガウシアン分布の光強度分布
となり、図において、中央にあるメインピークの両脇に
合成されたサブピークがあることがわかる。そして、こ
のようにアパーチャ11aを配した走査光学系20から
出射されたレーザビームのスポットの光強度分布Cは、
アパーチャ11aを配さなかった従来の走査光学系から
出射されたレーザビームのスポットの光強度分布Zと比
べて立上がりが鋭くなり、しかも、レーザビームのスポ
ット径は、主走査方向についてスポット径を小さくした
前記の実施例1における走査光学系1の光強度分布A
(図1参照)ほど、小さくなっていないことがわかる。
【0065】図17に、本実施例の走査光学系20から
出射されるレーザビームのスポットLs を、感光体ドラ
ム8上における位置Pa から位置Pb (図5参照)まで
主走査方向に走査させたときに得られる、走査中心の断
面における光エネルギー分布Eを示す。図中、一点鎖線
にて、アパーチャ11aが配されていない従来の走査光
学系から出射されるレーザビームを同様に走査させたと
きに得られる光エネルギー分布Yを示す。
【0066】この図から明らかなように、アパーチャ1
1aを配した本実施例の走査光学系20から出射される
レーザビームの光エネルギー分布Eにおける、現像電位
に対応する閾値Y1 付近の立ち上がりの鋭さは、通常の
スポット径を有する従来の走査光学系から出射されるレ
ーザビームの光エネルギー分布Yの閾値Y1 付近の立ち
上がりの鋭さに比べて格段に鋭くなっており、E2 ・E
3 の広がりが小さくなっていることがわかる。このこと
は、即ち、光エネルギー分布Eに比例する感光体ドラム
8における表面電位分布の現像電位付近の立ち上がりが
鋭くなっていることを意味し、これにより、画像のエッ
ジの鮮鋭度を高め、エッジボケのない高画質画像を得る
ことができる。
【0067】しかも、このアパーチャ11aを配した走
査光学系20から出射されるレーザビームのスポット径
は、図16のCに示すように前記の実施例1における走
査光学系1から出射されるレーザビームのスポット径程
に小さくならないので、画像の斜線部のジャギーが強調
されることを防止することができる。これにより、本実
施例のレーザプリンタでは、前記の実施例1の構成にて
得られる画像より、さらに高画質な画像を得ることがで
きる。
【0068】また、本実施例の場合、十字の星型スリッ
ト30が形成されたアパーチャ11aをアパーチャ部1
1に用いているので、主走査方向と副走査方向の両方に
ついてレーザビームに回折を生じさせることができ、主
走査方向と副走査方向の両方について、画像のエッジの
鮮鋭度を向上させるのに十分な効果を得ることができ
る。しかも、十字の星型スリット30は加工が簡単であ
るという利点も備えている。
【0069】また、前記アパーチャ部11に、1ライン
形のスリット31・32が形成されたアパーチャ11b
・11cを用いることにより、主走査方向と副走査方向
について選択的にレーザビームに回折を生じさせること
ができ、主走査方向と副走査方向のどちらか一方のみの
画像のエッジの鮮鋭度を向上させることもできる。
【0070】尚、上記実施例においては、レーザプリン
タを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、上記走査光学系20を、レーザデジタル複
写機、レーザFAX等、さらには、レーザ熱転写型印刷
装置等にも搭載可能である。
【0071】図18(a)(b)に、半導体レーザ2のレ
ーザ出力、及び走査速度が、装置に見合ったものに変更
された点以外、上記の走査光学系20と同様の構成を有
した走査光学系20’を備えたレーザ熱転写型印刷装置
の展開図を示す。レーザ熱転写型印刷装置については、
走査光学系20’以外は、前述の実施例2のレーザ熱転
写型印刷装置と同様の構成を有しているので、ここでは
その説明を省略する。
【0072】ところで、上記実施例では、レーザビーム
の集光位置を破線H1 にて示す、感光体ドラム8、或い
はインクフィルム15の表面としていたが、これを、デ
フォーカスの集光位置H2 とした構成も考えられ、そう
することにより、さらに斜線部のジャギーの強調を防止
して、画質を高めることができる。次の実施例4に、レ
ーザビームの集光位置をデフォーカスの集光位置H2
したレーザプリンタの実施例を説明する。
【0073】〔実施例4〕本発明の他の実施例を図19
ないし図22に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記実施例にて示した部材と同
一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0074】本実施例のレーザプリンタでは、レーザビ
ームの集光位置を、デフォーカスの集光位置H2 とする
ために、図19(a)(b)に示すように、走査光学系2
0におけるfθレンズ部5のfθレンズ5b及びシリン
ドリカルレンズ7の位置から感光体ドラム8までの距離
が長く設定されている。
【0075】一般に、ガウシアン分布のレーザビームの
焦点距離は、前述したように集光レンズの焦点距離f0
で決まり、その焦点位置でのレーザビームはビーム径が
最も小さくなりビームウェストと呼ばれている。このと
き、焦点深度dは、光波長λと集光レンズへの入射光の
直径aによって、 d=(2λ/π)・(f/a)2 で求めることができ、この焦点深度dの範囲内ではピー
クの光強度は変化するがガウシアン分布の光強度分布を
維持することができる。そして、被照射面をこの焦点深
度dの範囲を越えたところに位置させた場合にはレーザ
ビームのスポットの光強度分布はガウシアン分布を維持
せず、デフォーカス状態で集光させたこととなる。
【0076】尚、実際の走査光学系での、焦点距離及び
焦点深度は、前述したように集光レンズの他に、fθレ
ンズ部に配されるfθレンズへの入射ビーム径と焦点距
離f1 と、シリンドリカルレンズへの入射ビーム径と焦
点距離f2 の因子を加えて求めることとなる。
【0077】本実施例におけるデフォーカス状態で集光
させるということは、一般的な意味での焦点深度をはず
れた位置に集光させるということを含んでいるが、本実
施例のようにアパーチャ11aの回折現象によりレーザ
ビームが複数のビームに分割されているので焦点深度が
分割されたビーム毎に異なっており、厳密には一般的な
意味でのデフォーカス状態で集光させることとは異なっ
ている。ここでは、分割された光ビームが最も小さい範
囲で集光する位置を焦点位置として、その前後に被照射
面、即ち感光体ドラム8表面を位置させることをデフォ
ーカス状態で集光させると言っている。
【0078】図20に、感光体ドラム8の表面を集光位
置H1 より遠方に位置させることにより走査光学系20
から出射されるレーザビームをデフォーカス状態にした
ときの、光強度分布Dを示す。図中、破線にて、前記の
実施例3における集光位置をH1 としたときの走査光学
系20から出射されるレーザビームのスポットの光強度
分布Cを、一点鎖線にて、従来の走査光学系から出射さ
れる光強度分布Zをそれぞれ示している。この図から、
レーザビームのスポットをデフォーカス状態にしたレー
ザビームのスポットの光強度分布Dは、従来のレーザビ
ームのスポットの光強度分布Zに比べて立ち上がりが鋭
くなっており、かつ、前記の実施例3のレーザビームの
スポットの光強度分布Cに比べてスポット径が大きくな
っていることわかる。
【0079】図21に、感光体ドラム8の表面を集光位
置H1 より遠方に位置させることにより、デフォーカス
状態にしたレーザビームのスポットLs を、感光体ドラ
ム8上における位置Pa から位置Pb (図5参照)まで
主走査方向に走査させたときに得られる、走査中心の断
面における光エネルギー分布Fを示す。図中、一点鎖線
にて、アパーチャ11aが配されていない従来の走査光
学系から出射されるレーザビームを同様に走査させたと
きに得られる光エネルギー分布Yを示す。
【0080】この図から明らかなように、感光体ドラム
8の表面を集光位置H1 より遠方に位置させることによ
り走査光学系20から出射されるレーザビームをデフォ
ーカス状態にした場合のレーザビームの光エネルギー分
布Fにおける、現像電位に対応する閾値Y1 付近の立ち
上がりの鋭さは、通常のスポット径を有する従来の走査
光学系から出射されるレーザビームの光エネルギー分布
Yの閾値Y1 付近の立ち上がりの鋭さに比べて格段に鋭
くなっており、F2 ・F3 の広がりが小さくなっている
ことがわかる。このことは、即ち、光エネルギー分布F
に比例する感光体ドラム8における表面電位分布の現像
電位付近の立ち上がりが鋭くなっていることを意味し、
これにより、画像のエッジの鮮鋭度を高め、エッジボケ
のない高画質画像を得ることができる。
【0081】しかも、デフォーカス状態で集光させた場
合のレーザビームのスポット径は、前記の実施例3にお
ける集光位置H1 に集光させた場合のレーザビームのス
ポット径に比べて大きくなるので、これにより、焦点距
離を調整するだけの簡単な構成を付加するだけで、前記
の実施例3の構成よりもさらにジャギーの強調を防ぐこ
とができる。
【0082】尚、上記実施例においては、レーザプリン
タを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、レーザデジタル複写機、レーザFAX等、
さらには、レーザ熱転写型印刷装置等にも上記構成を採
用することは可能であり、図22(a)(b)に、インク
フィルム15の表面を集光位置H1 より遠方に位置させ
ることによりレーザビームのスポットをデフォーカス状
態にした、レーザ熱転写型印刷装置の展開図を示す。レ
ーザ熱転写型印刷装置の構成については、前述の実施例
2の装置と同様の構成を有し、また走査光学系20’は
前記の実施例3の構成と同じ構成を有しているので、こ
こではその説明を省略する。
【0083】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像形成装置
は、以上のように、上記走査光学系に、光ビーム発生手
段から出射された光ビームの光強度分布の立ち上がりが
鋭くなるように変化させる光強度分布変更手段が設けら
れている構成である。
【0084】これによれば、走査光学系に設けられた光
強度分布変更手段により、光ビーム発生手段から出射さ
れた光ビームは、光強度分布の立ち上がりが鋭くなるよ
うに変化されるので、このような光強度分布を有する光
ビームを主走査方向に移動させた際の被照射面(例えば
感光体表面、或いはインクフィルム表面)が受ける光エ
ネルギー分布は、閾値に近い部分が鋭く立ち上がるよう
になる。したがって、このような光エネルギー分布に対
応して、感光体を用いる画像形成装置では、感光体表面
上に形成される表面電位分布の閾値付近が鋭く立ち上が
ったエッジの鋭い分布となり、また、光ビームを用いた
熱溶融転写型の画像形成装置では、インクフィルム表面
上に形成される熱温度分布の閾値付近が鋭く立ち上がっ
たエッジの鋭い分布となる。これにより、感光体を用い
る画像形成装置や、熱溶融転写型の画像形成装置におい
て、画像のエッジの鮮鋭度を向上させて、エッジボケの
ない高画質画像を得ることができるという効果を奏す
る。
【0085】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
以上のように、請求項1記載の画像形成装置において、
上記光強度分布変更手段が、光ビームの主走査方向のス
ポット径を所定の大きさに縮小することで、光強度分布
を変化させるようになっている構成である。
【0086】これによれば、上記の光強度分布変更手段
が、光ビームの主走査方向のスポット径を所定の大きさ
に縮小することで、光強度分布を変化させるようになっ
ている。光ビームの主走査方向のスポット径を絞り込ん
でいくと、段々とそのスポットの走査中心における光強
度分布は鋭いピークを示す細長い形状となっていき、立
ち上がりが鋭くなる。このように光ビームの主走査方向
のスポット径を所定の大きさに縮小するものとしては、
例えば走査光学系に配されている光ビームを主走査方向
に関して補正するfθレンズの焦点距離を通常の焦点距
離よりも短く設定することで、特別な部材を設けずとも
成し得、これにより、fθレンズを交換するだけで、従
来からある画像形成装置に簡単に搭載し、上記請求項1
の構成にて得られる効果を得ることができるという効果
を奏する。
【0087】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
以上のように、請求項1記載の画像形成装置において、
上記光強度分布変更手段が、光ビームを回折することで
光強度分布を変化させるようになっている構成である。
【0088】これによれば、光強度分布変更手段が、光
ビームを回折することで光強度分布を変化させるように
なっている。光ビームを回折すると、光ビームのスポッ
トの光強度分布は、複数のピークを持った非ガウシアン
分布を示し、立ち上がりが鋭くなる。このように光ビー
ムを回折することで光強度分布を変化させるものとして
は、例えば走査光学系において、光ビームの光路中にア
パーチャを配設することで成し得、これによれば、請求
項2記載の主走査方向のスポット径を絞り込んで画像の
エッジの鮮鋭度を高めたものと比較し、光ビームのスポ
ット径を直接変えることなく光強度分布の立ち上がりを
鋭くできるので、画像のエッジの鮮鋭度を高めつつ、か
つ、画像の斜線部のジャギーの強調を防止することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、主走査方向の
スポット径が約1/3に絞り込まれた光ビームのスポッ
トの中心水平断面の光強度分布Aと、通常のスポット径
を有する光ビームのスポットの中心水平断面の光強度分
布Zとを示すグラフである。
【図2】レーザプリンタに備えられた走査光学系の構成
を示す斜視図である。
【図3】上記レーザプリンタに備えられた走査光学系を
示すもので、(a)は走査光学系における光ビームの光
路を側面から見た展開図、(b)は上面から見た展開図
である。
【図4】主走査方向のスポット径が約1/3に絞り込ま
れた光ビームのスポットにて、被照射面を位置Pa から
位置Pb まで主走査方向に走査したときの走査中心断面
の光エネルギー分布Bと、通常のスポット径を有する光
ビームのスポットにて、同様に位置Pa から位置Pb
で走査したときの走査中心断面の光エネルギー分布Yと
を示すグラフである。
【図5】光ビームのスポットが、感光体ドラムの表面上
を位置Pa から位置Pb まで主走査方向に走査すること
を説明する説明図である。
【図6】光ビームのスポットが被照射面上を走査したと
きの被照射面上の光エネルギー分布を示す説明図であ
り、(a)はスポット径が約1/3に絞り込まれた光ビ
ームのスポットにて走査したときもの、(b)は、通常
のスポット径を有する光ビームのスポットにて走査した
ときのものをそれぞれ示す。
【図7】光ビームのスポットを走査して、副走査方向に
3ライン分の斜線画像を描いたときに被照射面上の光エ
ネルギー分布を示す説明図であり、(a)はスポット径
が約1/3に絞り込まれた光ビームのスポットにて描い
たときもの、(b)は、通常のスポット径を有する光ビ
ームのスポットにて描いたときのものをそれぞれ示す。
【図8】本発明の他の実施例を示すもので、レーザ熱転
写型印刷装置に備えられた走査光学系の構成を示す斜視
図である。
【図9】上記レーザ熱転写型印刷装置に備えられた走査
光学系を示すもので、(a)は走査光学系における光ビ
ームの光路を側面から見た展開図、(b)は上面から見
た展開図である。
【図10】レーザ熱溶融転写の原理を説明するもので、
上記レーザ熱転写型印刷装置の要部断面図である。
【図11】光ビームのスポットが、インクフィルムの表
面上を位置Pa から位置Pb まで主走査方向に走査する
ことを説明する説明図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、レーザプ
リンタに備えられた走査光学系の構成を示す斜視図であ
る。
【図13】上記レーザプリンタに備えられた走査光学系
を示すもので、(a)は走査光学系における光ビームの
光路を側面から見た展開図、(b)は上面から見た展開
図である。
【図14】上記走査光学系のアパーチャ部に配されるア
パーチャのスリットの種類とその回折現象を説明する説
明図であり、(a)は星型スリットが形成されたアパー
チャ、(b)は主走査方向に1ライン形の横線スリット
31が形成されたアパーチャ、(c)は副走査方向に1
ライン形の縦線スリット32が形成されたアパーチャ、
(d)は(a)に示すアパーチャにて回折されたスポッ
トの形状、(e)は(b)に示すアパーチャにて回折さ
れたスポットの形状、(f)は(c)に示すアパーチャ
にて回折されたスポットの形状をそれぞれ示す。
【図15】アパーチャの配置を示す説明図である。
【図16】アパーチャを配した場合の光ビームのスポッ
トの中心水平断面の光強度分布Cと、アパーチャを配さ
なかった場合の光ビームのスポットの中心水平断面の光
強度分布Zとを示すグラフである。
【図17】アパーチャを配した光ビームのスポットに
て、被照射面を位置Pa から位置Pb まで主走査方向に
走査したときの走査中心断面の光エネルギー分布Eと、
アパーチャを配さなかった光ビームのスポットにて、同
様に位置Pa から位置Pb まで走査したときの走査中心
断面の光エネルギー分布Yとを示すグラフである。
【図18】本発明の他の実施例を示すもので、レーザ熱
転写型印刷装置に備えられた走査光学系を示し、(a)
は走査光学系における光ビームの光路を側面から見た展
開図、(b)は上面から見た展開図である。
【図19】本発明の他の実施例を示すもので、レーザプ
リンタに備えられた走査光学系を示し、(a)は走査光
学系における光ビームの光路を側面から見た展開図、
(b)は上面から見た展開図である。
【図20】アパーチャを配し、かつスポットの集光位置
をデフォーカス状態とした場合の光ビームのスポットの
中心水平断面の光強度分布Dと、アパーチャを配し、集
光位置を感光体ドラムの表面とした場合の光ビームのス
ポットの中心水平断面の光強度分布Cと、アパーチャを
配さなかった場合の光ビームのスポットの中心水平断面
の光強度分布Zとを示すグラフである。
【図21】アパーチャを配し、かつスポットの集光位置
をデフォーカス状態とした場合の光ビームのスポットに
て、被照射面を位置Pa から位置Pb まで主走査方向に
走査したときの走査中心断面の光エネルギー分布Fと、
アパーチャを配さなかった光ビームのスポットにて、同
様に位置Pa から位置Pb まで走査したときの走査中心
断面の光エネルギー分布Yとを示すグラフである。
【図22】本発明の他の実施例を示すもので、レーザプ
リンタに備えられた走査光学系を示し、(a)は走査光
学系における光ビームの光路を側面から見た展開図、
(b)は上面から見た展開図である。
【図23】従来の画像形成装置を示すもので、通常のス
ポット径を有する光ビームのスポットの中心水平断面の
光強度分布Zを示すグラフである。
【図24】通常のスポット径を有する光ビームのスポッ
トにて、被照射面(感光体或いはインクフィルム)を位
置Pa から位置Pb まで主走査方向に走査したときの走
査中心断面の光エネルギー分布Yを示すグラフである。
【図25】通常のスポット径を有する光ビームのスポッ
トにて、感光体ドラムの表面を位置Pa から位置Pb
で主走査方向に走査したときの走査中心断面の表面電位
分布を示すグラフである。
【図26】通常のスポット径を有する光ビームのスポッ
トにて、インクフィルムの表面を位置Pa から位置Pb
まで主走査方向に走査したときの走査中心断面の表面電
位分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 走査光学系 1’ 走査光学系 2 半導体レーザ(光ビーム発生手段) 3 集光レンズ 4 ポリゴン回転ミラー 5 fθレンズ部 5a fθレンズ(光強度分布変更手段) 5b fθレンズ 6 反射ミラー 7 シリンドリカルレンズ 8 感光体ドラム 11 アパーチャ部(光強度分布変更手段) 11a アパーチャ 11b アパーチャ 11c アパーチャ 13 上ローラ 14 下ローラ 15 インクフィルム 15a ベース層 15b インク層 20 走査光学系 20’ 走査光学系 A 光強度分布 B 光エネルギー分布 C 光強度分布 D 光強度分布 E 光エネルギー分布 F 光エネルギー分布 Y1 閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/113 H04N 1/04 104 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビーム発生手段を有する走査光学系から
    出射された光ビームにて被照射面を走査し、被照射面が
    得た光エネルギーが閾値以上となっている部分を画像と
    して形成する画像形成装置において、 上記走査光学系に、光ビーム発生手段から出射された光
    ビームの光強度分布の立ち上がりが鋭くなるように変化
    させる光強度分布変更手段が設けられていることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記光強度分布変更手段が、光ビームの主
    走査方向のスポット径を所定の大きさに縮小すること
    で、光強度分布を変化させるようになっていることを特
    徴とする上記請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記光強度分布変更手段が、光ビームを回
    折することで光強度分布を変化させるようになっている
    ことを特徴とする上記請求項1記載の画像形成装置。
JP6168279A 1994-07-20 1994-07-20 画像形成装置 Pending JPH0829718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047354A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Seiko Epson Corp 光走査装置及び画像表示装置
JP2015104918A (ja) * 2013-12-03 2015-06-08 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法

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JP4501811B2 (ja) * 2005-08-09 2010-07-14 セイコーエプソン株式会社 光走査装置及び画像表示装置
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