JPH08297051A - インペラの羽根欠け検査支援装置 - Google Patents

インペラの羽根欠け検査支援装置

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JPH08297051A
JPH08297051A JP10240195A JP10240195A JPH08297051A JP H08297051 A JPH08297051 A JP H08297051A JP 10240195 A JP10240195 A JP 10240195A JP 10240195 A JP10240195 A JP 10240195A JP H08297051 A JPH08297051 A JP H08297051A
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JP
Japan
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fuel
pressure
frequency
impeller
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP10240195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Niimi
達矢 新美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエスコ式フュ−エルポンプのインペラの羽
根欠け検査において、作業者がインペラの羽根を目視に
よって検査する作業を不要とするとともに、検査精度の
向上を図ることが可能であり、もって燃料の脈動発生を
効果的に防止し得るインペラの羽根欠け検査支援装置を
提供する。 【構成】 ウエスコ式フュ−エルポンプ101に設置さ
れたインペラの羽根欠けの有無を検査する作業を支援す
るためのインペラの羽根欠け検査支援装置であって、ウ
エスコ式フュ−エルポンプ101から吐出される燃料の
圧力を検出する手段171と、検出された燃料の圧力を
所定の周波数域内における各周波数毎の周波数成分に分
解する手段175と、分解された各周波数成分を表示す
る手段175とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるウエスコ式フ
ュ−エルポンプに設置されたインペラの羽根欠け検査を
支援するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば車両の燃料タンクからエン
ジンへと燃料を供給するたのフュ−エルポンプとして
は、ウエスコ式のフュ−エルポンプが多く用いられてい
る。このウエスコ式のフュ−エルポンプの全体構造につ
いて図1に示す。図1に示すウエスコ式フュ−エルポン
プ101では、燃料はポンプ下部に形成された燃料吸入
口103から吸入される。一方、フュ−エルモ−タ−1
05と同軸とされたインペラ130は、フュ−エルモ−
タ−105と一体的に回転運動をおこなって燃料を昇圧
する。そして、昇圧された燃料は、ポンプ上部に形成さ
れた燃料吐出口107からウエスコ式フュ−エルポンプ
101外に吐出されるものである。なお、特に図示しな
いが、吐出後の燃料はフュ−エルラインを介してインジ
ェクタに給送される。さて、インペラ130は、図2に
示すように、基体部133と基体部133の外周縁部に
所定間隔毎に配置された羽根131とによって構成され
ており、またその全体形状は円盤状とされている。そし
て、インペラ130の回転力が羽根131によって燃料
へと伝達されると、流体摩擦作用によって燃料に圧力差
が生じ、これを複数枚の羽根131によって繰り返すこ
とで燃料を昇圧するものである。
【0003】さて、上記したインペラ130について
は、図3に示すように、製造時に羽根欠け部132が生
じる場合がある。この羽根欠け部132がある場合、燃
料の昇圧にむらが生じてしまい、燃料吐出時に燃料圧力
の脈動発生の原因となってしまう。かかる燃料脈動は車
両の騒音となり好ましくない。従って、燃料圧力の脈動
発生の防止を徹底するためには、その原因となるインペ
ラの羽根欠け部132の有無を検査・発見して排除する
必要がある。そして従来は、検査担当作業者がインペラ
の羽根を直接目視して羽根欠け部132の有無を検査し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インペ
ラの羽根欠け検査を作業者の目視によっておこなう場
合、ヒュ−マンエラ−の発生が生じ易い上、特に作業者
の熟練度によっては不良品の発見率が低下するなど、検
査の完全を期すことは困難である。そこで本発明は、ウ
エスコ式フュ−エルポンプのインペラの羽根欠け検査に
おいて、作業者がインペラの羽根を目視によって検査す
る作業を不要とするとともに、検査精度の向上を容易に
図ることが可能である、もって燃料の脈動発生を防止し
得るインペラの羽根欠け検査支援装置を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じている。請求項1の発明
は、ウエスコ式フュ−エルポンプに設置されたインペラ
の羽根欠けの有無を検査する作業を支援するためのイン
ペラの羽根欠け検査支援装置であって、ウエスコ式フュ
−エルポンプから吐出される燃料の圧力を検出する手段
と、検出された前記燃料圧力を所定の周波数域内におけ
る各周波数毎の周波数成分に分解する手段と、分解され
た各周波数成分を表示する手段と、を備えていることを
特徴とするインペラの羽根欠け検査支援装置である。
【0006】請求項2の発明は、ウエスコ式フュ−エル
ポンプに設置されたインペラの羽根欠けの有無を検査す
る作業を支援するためのインペラの羽根欠け検査支援装
置であって、ウエスコ式フュ−エルポンプから吐出され
る燃料の圧力を検出する手段と、検出された前記燃料圧
力を所定の周波数域内における各周波数毎の周波数成分
に分解する手段と、分解された前記各周波数成分を基準
となる各周波数成分と比較することによって羽根欠けの
有無を判定する手段と、を備えていることを特徴とする
インペラの羽根欠け検査支援装置である。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、検出された燃料圧力
は、所定の周波数域内の各周波数毎の周波数成分に分解
されて表示される。そして、表示された各周波数成分に
基づいて、作業者は正確に燃料の脈動の有無を確認する
ことができる。一方、インペラに羽根欠けがある場合に
は燃料の脈動が発生するため、作業者は表示された各周
波数成分を手掛かりとして、インペラ羽根欠けの有無を
容易に検査することが可能となる。
【0008】請求項2の発明によれば、検出された燃料
圧力は所定の周波数域内における各周波数毎の周波数成
分とされ、各周波数成分は基準となる各周波数成分と比
較され、インペラ羽根欠けの有無が自動的に判定される
こととなる。
【0009】
【実施例】次に、本発明を具現化した一実施例であるウ
エスコ式フュ−エルポンプのインペラ羽根欠け検査支援
装置について、図面に基づいて説明する。なお、本実施
例では、「従来の技術」と同じウエスコ式フュ−エルポ
ンプ101を用いるため、その構造・作用の説明につい
ては適宜省略する。さて、本実施例のインペラの羽根欠
け検査支援装置の全体構造について、被検査対象である
ウエスコ式フュ−エルポンプ101とともに図4に示
す。インペラの羽根欠け検査支援装置は、圧力変換器1
71,増幅器173,FFT分析器175を主体とし
て、さらにウエスコ式フュ−エルポンプ101が収納さ
れる検査用燃料タンク111,プレッシャ−レギュレ−
タ113,フュ−エルパイプ115,リタ−ンパイプ1
17,電源119が付加されて構成されている。
【0010】圧力変換器171は、フュ−エルパイプ1
15を介してウエスコ式フュ−エルポンプ101から給
送される燃料の圧力を、電気的信号に変換するための装
置である。また、増幅器173は、圧力変換器171に
よって変換された電気的信号を増幅するための装置であ
る。また、FFT分析器175は、増幅器173によっ
て増幅された電気的信号について高速フ−リエ変換(F
FT)による周波数分析をおこなうための装置である。
検査用燃料タンク111は、ウエスコ式フュ−エルポン
プ101を収納可能とするべく空洞状に形成されてお
り、その内部には燃料109が入れられている。また、
フュ−エルパイプ115は、ウエスコ式フュ−エルポン
プ101が吐出する燃料を圧力変換器171へと給送す
るためのパイプであり、リタ−ンパイプ117は、フュ
−エルパイプ115へ送られた燃料を検査用燃料タンク
111内へと戻すためのパイプである。また、電源11
9は、ウエスコ式フュ−エルポンプ101を駆動させる
ための定電圧電源を供給する。
【0011】かくして、インペラの羽根欠け検査支援装
置が構成される。そして、ウエスコ式フュ−エルポンプ
101を電源119によって駆動すると、ウエスコ式フ
ュ−エルポンプ101は検査用燃料タンク111内の燃
料109を吸入・昇圧し、フュ−エルパイプ115に吐
出する。本実施例では、ウエスコ式フュ−エルポンプ1
01は3600回転の定常駆動をおこなっている。ま
た、ウエスコ式フュ−エルポンプ101内には被検査対
象であるインペラが設置されている。なお、本実施例で
は、直径が30mm であり、羽根数は44枚(羽根欠け
がない場合)であるインペラを使用した。
【0012】さて、フュ−エルパイプ115に吐出され
た燃料は、実際に車両に設置されている場合にはフュ−
エルパイプ115を経由してインジェクタに送られる
が、本実施例では圧力変換器171へ給送される。ま
た、実際の車両と同様に、フュ−エルパイプ115内の
燃料はリタ−ンパイプ117を経由して検査用燃料タン
クに戻される。この時、リタ−ンパイプ117中に設け
られたプレッシャ−レギュレ−タ113が所定の給送燃
料圧力を超過した場合にのみ燃料を戻すため、フュ−エ
ルパイプ115内の燃料の圧力は定常状態に保たれてい
る。かかる状態下において、インペラの羽根欠け検査支
援処理がおこなわれる。
【0013】インペラの羽根欠け検査支援処理として、
フュ−エルパイプ115内の定常状態の燃料の圧力は、
圧力変換器171によって電気的信号に変換される。そ
して、増幅器173によって増幅された後、FFT分析
器175において周波数分析がおこなわれる。なお、高
速フ−リエ変換(FFT)を用いた周波数分析の手法自
体は本願出願前の刊行物等にも解説されているため、そ
の説明は便宜上省略する。
【0014】さて、FFT分析器175による周波数分
析結果はFFT分析器175に設けられたCRT(特に
図示しない)に表示される。その一例を、図5乃至図9
に示す。図5乃至図9においては、いずれも、横軸を周
波数、縦軸を音圧としている。 周波数としては、0〜
1KHZの交流周波数域を採用した。これは、インペラ
の羽根欠け検知を確実に遂行ならしめるために採用した
一例であり、周波数域はこれ以外の範囲を採用してもよ
い。そして、上記周波数域内の各周波数毎に、圧力変換
器171(図4参照)が変換した電気的信号の各周波数
成分である音圧(デシベルで表示されている)が表示さ
れるのである。
【0015】さて、図5はインペラの羽根欠けが無い場
合の分析結果である。図6はインペラの羽根欠けが2箇
所あった場合の分析結果である。図7はインペラの羽根
欠けが3箇所あった場合の分析結果である。図8はイン
ペラの羽根欠けが4箇所あった場合の分析結果である。
図9はインペラの羽根欠けが5箇所あった場合の分析結
果である。
【0016】これによると、インペラの羽根欠けが2箇
所あった場合まででは各周波数成分である音圧の変動波
形にあまり差がないのに対し、インペラの羽根欠けが3
箇所以上ある場合には、所定の周波数において明瞭に燃
料の脈動が生じていることが識別される。例えば図7乃
至図9における符号Aの箇所である。すなわち、燃料の
脈動の発生状態を観察することによって、インペラの羽
根欠けの有無を検査することが可能となる。具体的に
は、作業者は、FFT分析器175に設けられたCRT
画面において、各周波数毎の周波数成分である音圧の変
動波形を確認するだけで、即座に燃料の脈動発生が確認
でき、これによってインペラの羽根欠けの有無を容易に
判断することが可能となるものである。
【0017】なお、本実施例の分析結果においては、羽
根欠けが2枚以下の場合に燃料の脈動は音圧の変動波形
に紛れて識別できなかった。しかし、ウエスコ式フュ−
エルポンプにおけるインペラの羽根欠けの検査は、燃料
の脈動発生の防止を目的とするものであり、脈動の発生
が生じないならばインペラの羽根欠け自体は問題となら
ないため、本実施例では、この程度の分析精度で十分で
あると判断した。勿論、周波数分析において、例えば周
波数分解能を向上させる等の手段を講じることによっ
て、インペラの羽根欠けがたとえ1箇所だけある場合で
も識別できるように構成することも可能である。
【0018】さらに本実施例では、特に図示しないが、
FFT分析器175を用いて、インペラの羽根欠け検査
作業を自動化することも可能である。すなわち、燃料圧
力を所定の周波数域内における各周波数毎の周波数成分
である音圧に分解する。また、燃料の圧力に脈動が生じ
ない場合の各周波数毎の音圧を基準値として記憶してお
き、被検査対象の音圧を基準値と比較することによっ
て、インペラの羽根欠けの有無を自動的に判定するもの
である。かかる自動判定は、請求項2の発明に対応する
ものである。なお、被検査対象の音圧と基準値である音
圧との比較においては、比較判定の処理の便宜および精
度向上のため、予め各周波数毎の音圧をデジタル変換し
ておくことが好ましい。また、かかる比較判定におい
て、ウエスコ式フュ−エルポンプ101が吐出する燃料
の圧力測定の時間を逐次移動させ、いわゆる時間周波数
マップを作成して判定することも可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ウエスコ式フュ−エル
ポンプに設置されたインペラの羽根欠け検査において、
作業者がインペラの羽根を目視して羽根欠けの有無を検
査する作業が不要とされるとともに、作業者の熟練度に
よらず検査精度の向上を容易に図ることが可能であり、
もって燃料の脈動発生を効果的に防止し得るインペラの
羽根欠け検査支援装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエスコ式フュ−エルポンプの全体構造を示す
正面断面図である。
【図2】ウエスコ式フュ−エルポンプに設置されたイン
ペラの構造を示す平面図である。
【図3】インペラの羽根欠けの状態を示す斜視図であ
る。
【図4】本実施例のインペラの羽根欠け検査支援装置の
全体構造を示す図である。
【図5】本実施例のインペラの羽根欠け検査支援装置に
よる周波数分析の結果を示す図である。
【図6】同じく、本実施例のインペラの羽根欠け検査支
援装置による周波数分析の結果を示す図である。
【図7】同じく、本実施例のインペラの羽根欠け検査支
援装置による周波数分析の結果を示す図である。
【図8】同じく、本実施例のインペラの羽根欠け検査支
援装置による周波数分析の結果を示す図である。
【図9】同じく、本実施例のインペラの羽根欠け検査支
援装置による周波数分析の結果を示す図である。
【符号の説明】
101 ウエスコ式フュ−エルポンプ 130 インペラ 131 羽根 171 圧力変換器 173 増幅器 175 FFT分析器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエスコ式フュ−エルポンプに設置され
    たインペラの羽根欠けの有無を検査する作業を支援する
    ためのインペラの羽根欠け検査支援装置であって、 ウエスコ式フュ−エルポンプから吐出される燃料の圧力
    を検出する手段と、 検出された前記燃料圧力を所定の周波数域内における各
    周波数毎の周波数成分に分解する手段と、 分解された各周波数成分を表示する手段と、を備えてい
    ることを特徴とするインペラの羽根欠け検査支援装置。
  2. 【請求項2】 ウエスコ式フュ−エルポンプに設置され
    たインペラの羽根欠けの有無を検査する作業を支援する
    ためのインペラの羽根欠け検査支援装置であって、 ウエスコ式フュ−エルポンプから吐出される燃料の圧力
    を検出する手段と、 検出された前記燃料圧力を所定の周波数域内における各
    周波数毎の周波数成分に分解する手段と、 分解された前記各周波数成分を基準となる各周波数成分
    と比較することによって羽根欠けの有無を判定する手段
    と、を備えていることを特徴とするインペラの羽根欠け
    検査支援装置。
JP10240195A 1995-04-26 1995-04-26 インペラの羽根欠け検査支援装置 Pending JPH08297051A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151461A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 三菱重工機械システム株式会社 デッキクレーンの状態判断方法、デッキクレーンの状態判断装置及びデッキクレーンシステム

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JP2019151461A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 三菱重工機械システム株式会社 デッキクレーンの状態判断方法、デッキクレーンの状態判断装置及びデッキクレーンシステム

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