JPH08297046A - 飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置 - Google Patents

飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置

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JPH08297046A
JPH08297046A JP12720495A JP12720495A JPH08297046A JP H08297046 A JPH08297046 A JP H08297046A JP 12720495 A JP12720495 A JP 12720495A JP 12720495 A JP12720495 A JP 12720495A JP H08297046 A JPH08297046 A JP H08297046A
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Japan
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poultry
measuring table
displacement
weight
displacement position
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JP12720495A
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Toyohiko Doi
豊彦 土井
Seiichi Fujioka
誠一 藤岡
Hiroshi Nakanuma
浩 中沼
Junichi Otsuji
淳一 尾辻
Tomoji Ehata
朋治 江畑
Kazuya Iwasaki
和也 岩崎
Tadashi Kondo
正 近藤
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ITOCHU SHIRYO
Itochu Feed Mills Co Ltd
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
ITOCHU SHIRYO
Itochu Feed Mills Co Ltd
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飼養している家禽の体重デ−タを偏向なくか
つ恒常的に得ることができ、装置寿命、洗浄性、簡便性
に優れ、安価な簡易体重測定装置を提供する。 【構成】 給水又は給餌用設備を内蔵した多角形状架台
とその外面と密接して配設された取り付け架台、1羽の
家禽が出入りできる大きさの開口部を有し家禽が乗った
ときにのみ高さが変位する測定台、測定台の変位量を検
出する変位量検出手段、検出された値を閾値と比較して
出力する判別出力手段、及び結果をランク毎の度数とし
て計数する計数手段からなる飼育舎内に設置する家禽体
重の簡易判別装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飼育舎内に設置する家
禽の簡易体重判別装置に関する。さらに詳しくは、本発
明は、家禽の飼育舎内に設置され、家禽の体重分布、平
均体重等を測定することができる簡易体重判別装置に関
する。
【0002】本発明は、家禽に好適に利用することがで
き、特に養鶏場における鶏の体重管理に好適である。
【0003】
【従来の技術】一般に、家禽、即ち、鶏、家鴨、鵞鳥、
七面鳥等は、食肉用又は採卵用として多数飼養されてお
り、特に鶏に関しては、広く全国的に飼養され養鶏業と
して一産業分野が確立されている。
【0004】養鶏業、特に食肉用の鶏の場合は、飼養し
ている鶏の体重を正確に管理することが重要である。例
えば、飼養中の雛の体重をきめ細かく管理し、理想的体
重と比較しながら給餌量を調節することにより、餌料費
の低減を図ることができる。また、出荷の際には鶏の体
重が均一であることが望ましく、出荷前の鶏の体重を計
量し、所定体重の鶏を出荷すれば、一定体重の鶏を出荷
することが可能となり、品質管理の一助とすることがで
きる。
【0005】鶏を出荷する場合の品質管理について詳述
すれば、一般に、鶏舎の中では鶏は孵卵後の日齢によっ
て分類されており、日齢がほぼ同一の鶏が鶏舎の一区画
に一群として収容され、各区画毎に給餌量、給水量等が
管理されており、所定の日齢を経た群が食肉用として出
荷される。従って、鶏を出荷する時期は、その群の日齢
によって決定されることになる。
【0006】しかしながら、最近では鶏を加工する場
合、高水準の品質管理が必要になっており、鶏の体重が
出荷の度に変動しないことが要求されている。また、同
一の群であっても成育に遅速があり、群全体が所定の日
齢に達したとしても、個々の鶏の体重には差異が生じる
ことがあるが、このような差異を排除して個々の鶏の体
重を可及的に均一にすることが要求されている。
【0007】以上の視点に基づいて、本発明者らは、先
に家禽を体重のランク毎に選別する装置の発明を出願し
た(特願平6−257522号)。この装置は、例えば
一群の家禽を出荷する際に、一群の中から出荷に適した
鶏のみを選別するという用途には好適である。しかしな
がら、この様な要求とは別に、飼育舎内の家禽の体重を
適宜測定し、出荷のタイミングの判断、給餌量及び給水
量の調節等に役立てたいとする要求があり、このため
に、飼育舎内に常設して家禽の体重を測定する装置が必
要とされている。
【0008】従来、動物の体重を測定する技術として
は、特開平6−147962号公報、特開平6−318
1号公報、実開昭61−205034号公報等に記載さ
れた技術があるが、特に鶏舎内の鶏を対象とするものと
しては、例えば、以下の(ア)〜(ウ)の技術が知られ
ている。
【0009】(ア)作業員が何羽かの鶏を無作為に捕獲
してそれぞれの体重を計量し、その平均値を求め、群全
体の鶏の平均体重とする。 (イ)鶏舎の内部にロ−ドセル付の止まり木を設け、止
まり木に乗った鶏の数及び体重を演算し、平均体重を求
める(特公昭60−33447号公報参照)。 (ウ)鶏舎の内部にロ−ドセル付のプラットホ−ムを設
け、前記プラットホ−ムに鶏が自由に乗ることを許容
し、鶏の体重を計量する(特公昭63−10976号公
報参照)。
【0010】前記(イ)及び(ウ)の技術は、鶏舎内に
放し飼いにしている鶏が止まり木又はプラットホ−ムに
自由に乗ることを許容し、止まり木又はプラットホ−ム
に設置したロ−ドセルによって鶏を計量する技術であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(ア)の技術は、主として人手に頼っていることから作
業効率が悪く、また、鶏にストレスを与えることから、
無用に発育を悪化させるという問題があった。更に、鶏
の一部しか計量できないため、計量結果が確率的な評価
でしかなく、信頼性に乏しいという欠点があった。即
ち、前記(ア)の技術は、業務用としては望ましくな
く、大規模な養鶏場等で採用するには不都合であった。
【0012】前記(イ)及び(ウ)の技術では、止まり
木又はプラットホ−ムに鶏が自由に乗ることを許容して
いる。しかし、一般に複数の個体からなる鶏の群におい
ては、強い個体ほど高い場所に止まる性質があり、その
結果、より強い個体ほど頻繁に止まり木又はプラットホ
−ムに乗ることになる。従って、デ−タの数が一部の強
い個体に偏向し、得られる結果が全体を代表するものに
ならないという問題点があった。
【0013】また、前記(イ)及び(ウ)の技術では、
体重測定用のセンサ−としてロ−ドセルを使用するが、
一般にロ−ドセルは高価であり、装置全体の価格上昇要
因になることの他、次のような技術的な問題点が生じて
いた。
【0014】即ち、鶏舎の中は糞、羽毛等が散乱してお
り、極めて汚染された環境にある。従って、ロ−ドセル
が糞尿中のアンモニア成分等により腐食しやすく装置の
寿命が短くなる問題があり、また電気的な装置であるた
め洗浄にも注意を要していた。このような問題点を克服
するためにロ−ドセルの表面を樹脂等で被覆することも
行われているが、この場合は被覆物の弾性により体重の
検出精度が悪化する問題があった。更に、ロ−ドセル
は、体重測定時の振動、鶏舎内の気温変化等により、ゼ
ロ点及びスパンが変動し、頻繁に調整しなければならな
いという不都合があった。
【0015】本発明は、上記の問題点に鑑み、鶏に限ら
ず広く家禽全般に適用可能な体重判別装置であり、かつ
飼育舎内の家禽の体重デ−タを恒常的に把握できる常設
可能な体重判別装置であって、群全体を代表するデ−タ
を偏向なく得ることができ、かつ装置寿命が長く、洗浄
性が良好で、頻繁な調整を必要とせず、しかも安価な簡
易体重測定装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めの本発明の構成は、次の(A1)〜(A6)、(A
1)給水又は給餌用設備を内蔵した多角形状架台、(A
2)前記多角形状架台の外面と密接して配設された取付
け架台、(A3)1羽の家禽が出入りできる大きさの開
口部を有し、前記取付け架台に弾性体を介して配設さ
れ、家禽が乗ったときにのみ前記弾性体の弾力により高
さが変位する測定台、(A4)前記測定台に家禽が乗っ
たときに測定台が変位した量を検出する変位量検出手
段、(A5)前記変位量検出手段により検出された値を
予め設定された閾値と比較し、結果を出力する判別出力
手段及び(A6)前記判別出力手段により出力された結
果をランク毎の度数として計数する計数手段、からなる
飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置、である
(以下、第一の態様と記載する)。
【0017】また、本発明は、前記飼育舎内に設置する
家禽体重の簡易判別装置において、次の(A7)及び
(A8)、(A7)前記変位量検出手段に配設され、前
記測定台と連動して変位し、測定台の変位量に応じた変
位位置を示す変位位置指示器、(A8)前記判別出力手
段に配設され、閾値に相当する体重の家禽が測定台に乗
った際に前記変位位置指示器が指示する位置に予め配置
され、前記変位位置指示器がその位置を示した時に信号
を出力する閾値信号出力器、を備えたことを望ましい態
様としている(以下、第二の態様と記載する)。
【0018】また、本発明は、前記飼育舎内に設置する
家禽体重の簡易判別装置において、次の(A9)及び
(A10)、(A9)前記(A8)の閾値信号出力器に
配設される一対の投光手段及び受光手段、(A10)前
記変位位置指示器に配設され前記(A9)の投光手段及
び受光手段が投受光する光を遮蔽する光遮蔽具、を備え
たことを望ましい態様としてもいる(以下、第三の態様
と記載する)。
【0019】また、本発明は、前記飼育舎内に設置する
家禽体重の簡易判別装置において、測定台の変位量と前
記変位位置指示器が示す変位位置との関係を調節する変
位位置調節手段、を備えたことを望ましい態様としても
いる(以下、第四の態様と記載する)。
【0020】更に、本発明は、前記飼育舎内に設置する
家禽体重の簡易判別装置において、前記測定台の振動を
軽減する振動軽減手段、を備えたことを望ましい態様と
してもいる(以下、第五の態様と記載する)。
【0021】以下に前記課題を解決するために創出した
本発明を説明するが、本発明の要素には後述する実施例
の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号
をカッコで囲んだものを付記している。本発明を後述の
実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理
解を容易にするためであって、本発明の範囲を実施例に
限定するためではない。
【0022】本発明の第一の態様は、前記のとおり測定
手段、変位量検出手段、判別出力手段、及び計数手段か
らなる飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置であ
る。
【0023】図1は測定手段の一実施例を示す斜視図で
ある。測定手段は、多角形状架台(3)、取り付け架台
(2)、測定台(1)を備えている。多角形状架台
(3)は、内部に給水用設備又は給餌用設備(10)を
備えている。多角形状架台(3)の外面には取り付け架
台(2)が密接して配設されている。取り付け架台
(2)は多角形状架台(3)の全面に配設される必要は
なく、一部の面のみでもよい。その場合は、多角形状架
台(3)の他の面は家禽が出入できないように遮蔽する
必要がある。取り付け架台(2)には、測定台(1)に
対する種々の測定機器が収納される収納部(2a)を配
設することができる。
【0024】測定台(1)は1羽の家禽が出入りできる
大きさの開口部を有している。このような測定台(1)
の具体例としては、測定台の形状が長方形の平板である
場合において、その平板の四辺のうち二つの短辺に、家
禽の身長ほどの高さの手摺状部材を各々対向して設け、
全体を上に開いたコの字状に構成する態様が例示でき
る。この場合、手摺状部材が存在しない二つの長辺のう
ち一方を給水又は給餌用設備(10)に隣接させて配置
する。この給水又は給餌用設備(10)に隣接した長辺
から、測定台に乗った家禽が水を摂取することができ
る。家禽はその反対側の長辺を通じて測定台に乗り降り
する。
【0025】また、測定台(1)の形状を、相互に対向
する二つの面が開口している筒状箱体に形成してもよ
い。この場合は、その開口した二つの面の一方を給水又
は給餌用設備(10)に隣接させて配置する。このよう
な形状の測定台(1)では、給水又は給餌用設備(1
0)に隣接した開口面から家禽が水及び餌を摂取するこ
とができ、その反対側の開口面を通って測定台(1)に
乗り降りすることができる。
【0026】図3は、本発明の装置における変位量検出
手段及び判別出力手段の一実施例を説明するための模式
図であり、図4は、その一実施例における判別出力手段
及び計数手段を説明するための模式図である。
【0027】本発明の装置における測定台(1)は、弾
性体(4)を介して取り付け架台(2)に配設される。
弾性体(4)としては、板バネ、ゴム部材、空気バネ
等、いかなるものであってもよいが、弾力の調節が容易
なコイルバネが最も望ましい。また配設する態様は、測
定台(1)を弾性体(4)の上に載置する態様、測定台
(1)を弾性体(4)により懸垂する態様等、いかなる
態様でもよい。しかしながら、測定台(1)の高さ及び
位置が家禽が乗ったときにのみ十分な程度変位すること
が必要である。
【0028】また、本発明の装置は、家禽が測定台
(1)に乗った場合、測定台(1)が変位した程度(以
下、変位量と記載する)を検出する変位量検出手段(2
0)を備えている。変位量検出手段(20)は、電気的
な手段でも機械的な手段でも良い。電気的な手段として
は、例えば、可変抵抗器を用いることができる。可変抵
抗器は複数の抵抗子を組み合わせた接触板とこれに接触
して電流を導通する接触子からなっている。測定台又は
測定台に連動する部材に接触子を配設し、これに対して
接触板を固定した状態で配設し、両者を電気的に導通す
る。家禽が測定台に乗った際に測定台が変位すると接触
子が移動し、接触子と接触板との接点が移動して抵抗値
が変化し、その結果、家禽の体重に応じて電流値が変化
し、家禽の体重に応じたアナログ電気信号を得ることが
できる。この場合は、アナログ電気信号を電気的に処理
する電気的処理装置を付加することが望ましい。
【0029】判別出力手段(30)は、前記変位量検出
手段(20)により検出された値を予め設定された閾値
と比較して判別し、その結果を出力する手段である。閾
値の数は、予め、分類したい体重ランクの数に応じて決
定される。例えば、3つのランクに区分したい場合は閾
値は2つであり、4つのランクに区分したい場合は閾値
は3つとなる。判別出力手段(30)の出力は計数手段
(40)に結線される。
【0030】計数手段(40)は、判別出力手段(3
0)が出力する結果を各々のランク毎に計数し、各ラン
クのト−タル数を算出する手段である。
【0031】以上の、判別出力手段(30)及び計数手
段(40)は公知の装置を使用することができる。公知
の装置としては、判別出力手段(30)及び計数手段
(40)の各機能を備えたコンピュ−タ−が例示でき
る。このようなコンピュ−タ−は、入力されたデ−タを
比較演算してランクに区分し、更に結果を計数してメモ
リ−に記憶する機能を有しており、この場合は、判別出
力手段(30)及び計数手段(40)は一体のものとし
てコンピュ−タ−が兼用すると解釈できる。また、計数
手段(40)として別途積算カウンタ−を使用しても良
い。
【0032】以上の、変位量検出手段(20)、判別出
力手段(30)、及び計数手段(40)を組み合わせた
具体例としては、前記したとおり可変抵抗器、電気的処
理装置、及びコンピュ−タを組み合わせたものが例示で
きる。この場合は、可変抵抗器の出力は電気的処理装置
を介してコンピュ−タに結線される。
【0033】本発明の第二の態様は、変位量検出手段
(20)及び判別出力手段(30)として専ら機械的な
手段を採用することを特徴としている。
【0034】本発明の第二の態様では、変位量検出手段
(20)として変位位置指示器(21)を備えている。
変位位置指示器(21)は、家禽が測定台(1)に乗っ
た場合、測定台(1)の変位とともに移動し、測定台
(1)の変位に応じた位置を示す機械的装置である。
尚、変位位置とは、家禽が測定台(1)に乗った場合、
変位位置指示器(21)が指示する位置である。従っ
て、測定台(1)に家禽が乗っていない時に変位位置指
示器(21)が指示する位置(以下、原点位置と記載す
る)と家禽が測定台(1)に乗った後に変位位置指示器
(21)が指示する位置(即ち、変位位置)との距離
は、測定台(1)の変位量を表すことになる。
【0035】また、判別出力手段としては、閾値信号出
力器(32a〜d)を採用することができる。閾値信号
出力器(32a〜d)は、閾値に相当する体重の家禽が
測定台に乗った場合、前記変位位置指示器(21)が指
示する位置、即ち、閾値に相当する重量を示す位置(以
下、所定位置と記載する)に予め配置され、かつ変位位
置指示器(21)がその所定位置を指示した時に信号を
出力する装置である。このような閾値信号出力器(32
a〜d)の例としては、近接スイッチが例示できる。こ
の場合は、所定位置に近接スイッチを配設し、変位位置
指示器(21)にはマグネットを配設する。変位位置指
示器(21)が所定位置を示した時には、マグネットに
より近接スイッチが作動し、信号を出力する。また、他
の例として、リミットスイッチが例示できる。この場合
は、所定位置に予めリミットスイッチを配設しておき、
変位位置指示器(21)には、リミットスイッチと接触
するレバ−を配設する。変位位置指示器(21)が所定
位置を示した時にレバ−がリミットスイッチに接触し、
リミットスイッチが作動して信号を出力する。しかし、
前者のような非接触式のものが耐久性の上からは好まし
い。
【0036】前記本発明の第三の態様においては、閾値
信号出力器(32a〜d)として光機器を採用する。本
発明の第三の態様では、所定位置に一対の投光手段及び
受光手段(32a〜d)を配置する。また変位位置指示
器(21)には光を遮蔽する光遮蔽具又は光を反射する
光反射具(33)を配設する。光遮蔽具又は光反射具
(33)は変位位置指示器(21)と別体であっても一
体であっても良い。少なくとも、変位位置指示器(2
1)が所定位置を指した時に、投光手段及び受光手段
(32a〜d)が投受光する光を遮蔽又は反射できるこ
とが必要である。また、投光手段及び受光手段(32a
〜d)は各々別体のものでもよいが、予め一体に構成さ
れているものを使用してもよい。別体の例としては、オ
ムロン社製、E3C−S30Tを、一体のものの例とし
ては、オムロン社製、EE−SX670Aを各々例示す
ることができる。
【0037】前記本発明の第四の態様では、変位位置調
節手段(50)を備えている。前記のとおり、測定台
(1)は家禽が乗ると変位するが、この測定台の変位量
と変位位置指示器(21)の移動距離とは必ずしも一致
している必要はない。例えば、家禽が測定台(1)に乗
った場合、測定台が10cm変位したと仮定すれば、変
位位置指示器(21)が同様に原点位置から10cm移
動する必要はなく、5cm程度の移動であっても良い。
変位位置調節手段(50)とは、このように、家禽が測
定台(1)に乗った場合、測定台(1)の変位量と変位
位置指示器(21)の移動距離との関係を調節する機械
的な手段である。このような手段の具体例としては、後
記実施例のとおり動滑車、ラック及びピニオンギア等が
例示できるが、他に、固定異径滑車、歯車等を使用して
も良い。
【0038】前記本発明の第五の態様では、家禽が測定
台(1)に乗った場合、振動を軽減する振動軽減手段
(60)を備えている。振動軽減手段(60)として
は、後記実施例に例示するとおり、測定台に架設される
ダンパ−が望ましい。
【0039】
【作用】次に、前記構成を備える本発明の作用を説明す
る。
【0040】本発明の第一の態様において、測定台
(1)は1羽の家禽が出入りできる大きさの開口部を有
しているため、測定台(1)に1羽の家禽が乗っている
場合、他の家禽が乗ることができない。従って、家禽は
測定台(1)に1羽づつしか乗ることができず、個々の
家禽の体重を確実に把握することができる。従って、誤
差の少ない計量を行うことができる。
【0041】また、本発明の測定台(1)を収納する取
り付け架台(2)は、給水又は給餌用設備(10)を内
蔵する多角形状架台(3)の外面と密接して配設され
る。単に取り付け架台(2)を飼育舎の内部に設置した
だけでは、飼育舎内の一群の家禽の中で一部の強い個体
だけが頻繁に測定台(1)に乗ることになり、デ−タの
信頼性が悪化する。即ち、測定台(1)に自由に家禽が
乗ることを許容すると、力の強い個体だけが頻繁に乗る
ことになり、採取したデ−タが偏向することになる。し
かしながら、本発明の測定台(1)は給水又は給餌用設
備(10)と略一体的に組み合わされているため、その
飼育舎内の家禽は、生きていくために必ず測定台(1)
に乗ることになる。換言すれば、本発明では、飼育舎内
の家禽を全数検査することと同等の効果が得られるので
ある。
【0042】尚、以上の作用を強力にするために、飼育
舎の中に本発明の給水又は給餌用設備(10)以外には
給水又は給餌用設備を設けないことが望ましい。
【0043】本発明の測定台(1)の内部は、狭い空間
であるため本能的に家禽が好むものではなく、単に飼育
舎の中に設置しただけでは家禽が自発的に測定台(1)
に乗ることはほとんど期待できない。しかしながら本発
明では、給水又は給餌用設備(10)と密接に配置され
るため、家禽は測定台(1)に乗らなければ、水及び餌
を摂取できないのである。
【0044】即ち、従来の測定台は、家禽が好んで乗る
ものとして、平板なプラットホ−ム又は止まり木を採用
していたが、家禽が好んで乗る利点はあるものの2羽以
上の家禽が同時に乗ることを完全には防止できなかっ
た。これに対して、本発明の測定台(1)は、2羽以上
の家禽が同時に乗ることを防止できるが、家禽が好む形
状ではなく、通常ならば家禽はほとんど測定台(1)に
乗ることがないと予想される。しかしながら、本発明で
は測定台(1)と給水又は給餌用設備(10)とを密接
に配置することにより、強制的に家禽を測定台(1)に
乗せることができる。換言すれば、本発明の測定台
(1)は、2羽以上の家禽が同時に乗ることを防止する
点と、家禽を確実に測定台(1)に乗せる点を両立させ
ているのである。
【0045】以上のような測定台(1)は弾性体(4)
を介して配設されており、家禽が乗った場合、測定台
(1)の高さ位置が変位する。変位量検出手段(20)
がその変位量を検出し、判別出力手段(30)が変位量
の値を予め設定されている閾値と比較して判別する。例
えば、3種類のランクに区分したい場合は2つの閾値に
ついて各々判別を行い、その家禽がどのランクに入って
いるかが判別される。計数手段(40)は、判別出力手
段(30)によって判別されたデ−タを各ランク毎に計
数する。こうして、各ランクに応じた家禽の個体数を把
握することができる。
【0046】具体例として、変位量検出手段(20)が
可変抵抗器であり、判別出力手段(30)及び計数手段
(40)がコンピュ−タ−であり、両者が電気的処理装
置を介して結線されている態様についての作用を説明す
る。まず、家禽が測定台に乗ると可変抵抗器は測定台の
変位量に応じたアナログ電気信号を出力する。電気的処
理装置は種々の電気回路を備えており、このアナログ電
気信号についてノイズ除去、振動の影響排除、A−D変
換等の電気的処理が行われ、コンピュ−タ−に出力され
る。コンピュ−タ−は、電気的処理されたデ−タを予め
設定された閾値と比較してランク分けし、更に結果をラ
ンク毎に計数してメモリ−に記憶する。
【0047】以上の本発明の第一の態様においては、従
来技術のようにロ−ドセルを使用していないため、安価
に製造することが可能であり、装置寿命、保守管理等に
おいて優利である。
【0048】次に、前記本発明の第二の態様の作用を説
明する。説明の便宜上、判別するべき目標体重をQと
し、家禽がQよりも重いか軽いかを判別する操作を行う
ものとして説明する。
【0049】家禽が測定台(1)に乗った場合に測定台
(1)は変位するが、その際、変位位置指示器(21)
は測定台(1)の変位に応じて移動し、測定台(1)の
変位量に応じた変位位置を指示する。体重がQの家禽が
乗った場合に変位位置指示器(21)が指示するべき所
定位置には、予め閾値信号出力器(32a〜d)が配設
されている。従って、家禽がQよりも重い場合は、変位
位置が所定位置を越えることになり、変位位置指示器
(21)が所定位置を通過した時点で閾値信号出力器
(32a〜d)が作動して信号を出力する。この信号を
捕捉することよって、家禽の体重がQよりも重いことが
判別できる。一方、家禽の体重がQよりも軽い場合は、
変位位置が所定位置に達することがなく、閾値信号出力
器(32a〜d)は信号を出力せず、これによって家禽
の体重がQよりも軽いことが判別できる。以上の作用
は、閾値の数が複数であっても同様である。
【0050】以上の本発明の第二の態様においては、飼
育舎内の装置を専ら機械的な手段で構成しているため、
更に安価に製造することが可能であり、電気的なトラブ
ルが生じることがなく、装置を水で直接洗浄することが
できる。従って、保守管理において優利である。
【0051】次に、前記本発明の第三の態様の作用を説
明する。
【0052】第三の態様においては、閾値信号出力器と
して所定位置に一対の投光手段及び受光手段(32a〜
d)が設置され、変位位置指示器は光遮蔽具又は光反射
具(33)を備えている。前述の例において、家禽の体
重がQよりも重い場合は、測定台(1)の変位と供に変
位位置指示器(21)が所定位置を通過するが、その際
に光遮蔽具(33)が投光手段の発する光を遮蔽し、又
は光反射具が投光手段の光を反射する。受光手段はこの
光の変化を閾値信号として出力する。
【0053】以上の本発明の第三の態様においては、光
を利用するため、前記第二の態様のメリットを損なうこ
となく、より早く確実に信号を得ることができる。
【0054】本発明の第四の態様においては、変位位置
調節手段(50)を備えている。従って、測定台(1)
に家禽が乗った際の測定台(1)の変位量と、変位位置
指示器(21)の移動距離との関係を調節することがで
きる。例えば、測定台(1)の変位量に対して変位位置
指示器(21)の移動距離を大きくとれば、測定台
(1)の変位量が小さくても体重の検出が可能となる。
従って、家禽が測定台(1)に乗った際の変位量を小さ
くすることができ、家禽が変位によって驚くことを防止
できる。また、予め測定台(1)を家禽が容易に乗れる
高さ位置に設計することができる。要は、最適な比率
で、測定台(1)の変位量と変位位置指示器(21)の
移動距離との関係を調節することができるのである。
【0055】前記本発明の第五の態様では、振動軽減手
段(60)を備えている。従って、家禽が測定台(1)
に乗った場合、衝撃を軽減することができ、また、仮に
家禽が測定台(1)の上で暴れたとしても、測定、判別
への影響を軽減することができる。
【0056】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳しく説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。以下の実施例1〜5は、鶏舎の中で飼養されている
鶏を対象としている。
【0057】実施例1 (構成)図1は本発明の測定手段の一実施例を示す斜視
図である。
【0058】図1において、給水器10が鶏舎に載置さ
れ、給水器10の周囲には、四角形状架台3が設置され
ている。四角形状架台3の側面3a、3b、及び3cは
薄板により閉鎖されており、図1中の矢印Xで示す側面
のみが開口している。尚、側面3cについては、四角形
状架台3の内部を明示するため、薄板を除去して図示し
ている。
【0059】給水器10は、公知の汎用型給水器(中嶋
製作所製、丸型自動給水器、直径37cm)である。給
水器10はタンク12及び皿13が結合した構成になっ
ており、タンク12には自動バルブ11が備えられてい
る。自動バルブ11にはホ−ス11aが接続されてお
り、ホ−ス11aの他端は給水配管(図示せず)に接続
されている。また自動バルブ11は、鶏舎の天井から下
がっているチェ−ン(図示せず)に掛けられており、こ
のチェ−ンによって給水器10が地面から20〜25c
mの高さに懸垂されている。
【0060】皿13の端は庇状かつ凹型に突出してお
り、タンク12と皿13との結合箇所に水抜口(図示せ
ず)が設けられている。タンク12の水はこの水抜口を
通じて皿13の周囲溝13aに満ちるが、水抜口の位置
は周囲溝13aが満水になった時の水面より下に位置し
ているため、皿13から水が溢れ出すことはない。鶏が
周囲溝13aから水を摂取するとその分がタンク12よ
り出て来る。従って、周囲溝13aは常時満水状態にな
る。タンク12内の水が減少した際には、自動バルブ1
1が開きホ−ス11aを介して自動的に水が補給され、
この結果、タンク12内には常に一定量の水が保持され
ている。
【0061】図1において、四角形状架台3には、取り
付け架台2が接続されている。取り付け架台2は、四角
形状架台3に隣接する面、及びその反対側の面が開口し
ており、鶏は矢印Xの方向から給水器10の水を摂取す
ることができる。測定台1は、取り付け架台2にコイル
バネを介して設置されており、また変位量検出手段等の
機器が設置されているが、これらの各機器は収納部2a
に収納されており図示していない。
【0062】測定台1は中空の直方体(高さ35cm、
幅22cm、奥行き15cm、ステンレス製、重量20
00g)である。直方体の各面のうち、給水器10に向
いた面が開口している。また、その反対側の面も開口し
ているが、開口部は1羽の家禽が出入りできる大きさで
ある。
【0063】(作用)四角形状架台3の側面3a、3
b、及び3cは閉塞しているため、鶏は矢印Xの方向か
らのみ水を摂取することができる。鶏が取り付け架台2
に入ると、測定台1に乗る。測定台1は鶏1羽分のスペ
−スしかなく、鶏が測定台1に乗っている限り、他の鶏
は測定台1に乗ることができない。測定台1に乗った鶏
は、給水器10の水を摂取することができる。結局、鶏
は水を摂取するとき、必ず1羽づつ測定台1に乗ること
になり、かつ他所から給水器10の水を摂取することが
できない。
【0064】実施例2 図2は、本発明の測定手段の別な実施例を示す斜視図で
ある。図2において、実施例1と共通の部材について
は、図1と同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。 (構成)四角形状架台3は全ての方向の側面が開放され
ており、各側面には各々取り付け架台2が接続されてい
る。取り付け架台2には各々測定台1が設置されてい
る。
【0065】(作用)鶏は、いずれの取り付け架台2か
らでも水を摂取することができるが、いずれを選択して
も必ず測定台1に乗ることになる。また、鶏が測定台1
に乗っている場合には同一の測定台1に他の鶏が乗るこ
とはない。一つの給水器10に対して4つの測定台1を
備えることにより、多数の鶏に同時に適用することがで
きる。
【0066】実施例3 図3は、本発明の変位量検出手段及び判別出力手段の一
実施例を説明するための模式図であり、図4は、その一
実施例における判別出力手段及び計数手段を説明するた
めの模式図である。図3及び図4において、実施例1及
び実施例2と共通の部材については、図1又は図2と同
一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0067】図3において、測定台1は動滑車51に連
設されており、動滑車51はひも22により懸垂されて
いる。ひも22の一方は取付け架台2に固設されてお
り、他方はコイルバネ4(ケ−エス産業社製、#220
6、ばね定数=0.061kgf/mm)を介して取付
け架台2に接続されている。また、動滑車51にはダン
パ−60(京商社製、BSW28)が取り付けられてお
り、動滑車51の急激な動きと振動が封じられている。
【0068】コイルバネ4には切片21が配設されてい
る。切片21は、測定台1に鶏が入っていない状態で
は、原点位置Yを指している。また、取付け架台2には
起動用光電管31及び閾値光電管32a〜32d(オム
ロン社製、EE−SX670A)が配設されており、切
片21には遮蔽部材33が配設されている。起動用光電
管32及び閾値光電管32a〜32dは、各々光電管本
体と投光管とが一体となって構成されており、その光電
管本体と投光管との間隙を遮蔽部材33が通過する構造
となっている。この実施例3では、遮蔽部材33は針金
(直径1mm)を用いている。閾値光電管32a〜32
dは、各々閾値に対応する箇所(即ち、所定箇所)に配
設される。実施例1では、1200g、1400g、1
600g、及び1800gの体重を示す箇所に各々配設
されている。起動用光電管31は、これらとは別に、よ
り軽い体重を示す位置、即ち、原点位置Yに近い位置に
配設されている。
【0069】尚、取付け架台2は、連結用金具5により
四角形状架台3(図1参照)に接続固定される。
【0070】図4において、起動用光電管31及び閾値
光電管32a〜32dは、各々プログラマブルコントロ
−ラ−34(キ−エンス社製、KZ−16)に結線され
ている。プログラマブルコントロ−ラ−34はキ−プリ
レ−の機能を有しており、閾値光電管32a〜32dか
らの各信号が入力された際にその信号入力状態を保持す
ることができる。プログラマブルコントロ−ラ−34
は、閾値光電管32a〜32dにより区分けされるラン
クに対応する出力を有しており、その各出力はカウンタ
−40a〜40e(和泉電気社製)に結線されている。
【0071】(作用)次に、前記の構成を備えた実施例
3の装置の作用を説明する。
【0072】図3において、測定台1に鶏が乗ると、コ
イルバネ4が伸びて測定台1が下方に変位する。この場
合、動滑車51の作用により、測定台1が変位した量に
対してコイルバネ4は2倍伸びることになる。
【0073】換言すれば、コイルバネ4が伸びる量に対
して測定台1の変位量が半分で済むことになり、測定台
1の変位量を小さくすることができる。即ち、動滑車5
1を用いることによって、測定台1の高さ位置を鶏が容
易に乗れる高さに設計することができる。また、変位が
小さいため鶏が変位によって驚くことを防止できる。
【0074】ダンパ−60は、測定台1に鶏が乗った際
の急な動き、又は鶏が動いた際の振動を吸収し、測定台
1を安定させる作用がある。
【0075】測定台1が変位すると、切片21はこれと
連動して原点位置Yから移動し、起動用光電管31を通
過して、鶏の体重に応じた変位位置に移動する。図3で
は、閾値光電管32aと32bとの間で切片4が止まっ
ている態様を図示している。前記のとおり閾値光電管3
2aは1200g、閾値光電管32bは1400gの閾
値に対応しているため、図4において鶏の体重が120
0〜1400gのランクにあることが判る。
【0076】図4において、測定台1(図3参照)の変
位に伴って切片21が原点位置Yから下向き方向に移動
する。遮蔽部材33が起動用光電管31及び閾値光電管
32aの箇所を通過する際には光電管が受光する光を遮
蔽する。光が遮蔽された起動用光電管31及び閾値光電
管32aは、各々電気信号のパルスをプログラマブルコ
ントロ−ラ−34に出力する。ただし、この段階では、
起動用光電管31からの信号は無視される。閾値光電管
32aからの信号がプログラマブルコントロ−ラ−34
に入力されると、プログラマブルコントロ−ラ−34が
有するキ−プリレ−機能により、信号入力状態が保持さ
れる。
【0077】次いで、鶏が測定台1(図3参照)から降
りると、変位していた測定台1はもとの高さに戻り、図
4において切片21は上方に移動して原点位置Yに復帰
する。この際、再び起動用光電管31を通過し、起動用
光電管31からプログラマブルコントロ−ラ−34に信
号が出力される。プログラマブルコントロ−ラ−34は
この時の信号を契機として、キ−プリレ−の保持状態を
確認し、鶏がどのランクに入っているかを判別し、その
ランクに対応するカウンタ−に判別信号を出力する。図
4においては、1200〜1400gのランクはカウン
タ−40bに対応しており、判別信号はカウンタ−40
bに出力される。カウンタ−40a〜40eは入力され
た判別信号をカウントし、積算デ−タとして加算して蓄
積する。このようにして、各ランク毎の積算デ−タを比
較すれば、養鶏舎内の鶏のランク別の度数分布を把握す
ることができる。
【0078】尚、以上の実施例1において、カウンタ−
40a〜40eに更にコンピュ−タ−を接続し、ランク
別の度数分布について種々の統計的な処理を行っても良
い。
【0079】また、実施例3の装置においては、プログ
ラマブルコントロ−ラ−34及びカウンタ−40a〜4
0eを養鶏舎の外に配置することが可能であり、養鶏舎
内の設備を耐水性の強い構成にすることができる。従っ
て、容易に洗浄可能であり、保守管理が容易である。
【0080】実施例4 図5は、本発明の変位量検出手段及び判別信号出力手段
の別な実施例を説明するための模式図である。図5にお
いて、実施例1〜実施例3と共通の部材については、図
1〜図4と同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。 (構成)実施例4は、測定台1及び切片21の配置態様
が前記各実施例とは異なっている。
【0081】図5において、測定台1はコイルバネ4及
びダンパ−60を介して取付け架台2に懸垂されてい
る。また、測定台1にはひも22が接続されている。ひ
も22の末端部にはバランサ−24が接続されており、
取付け架台2に固定された定滑車23に巻かれている。
定滑車23とバランサ−24との間に切片21が配設さ
れている。測定台1の変位方向と切片24の移動方向と
が互いに逆になるため、起動用光電管31及び閾値光電
管32a〜32dの配設順序は前記実施例3とは逆転し
ている。
【0082】(作用)測定台1に鶏が乗ると、測定台1
は図5の下方に変位する。それに伴い切片21が図5の
上方に移動し、各々閾値光電管32a〜32dのうち鶏
の体重に応じたものを出力させる。以後の作用は前記実
施例3と同様である。尚、実施例4においては、測定台
1の変位量と切片21の移動距離とは同一の値となる。
【0083】実施例5 図6は、本発明の変位量検出手段及び判別信号出力手段
の更に別な実施例を説明するための模式図である。図6
において、実施例1〜実施例4と共通の部材について
は、図1〜図5と同一の符号を付してその詳細な説明を
省略する。 (構成)取り付け架台2の上には別体の収納部2aが配
設されている。測定台1はフレ−ム25が接続されてお
り、フレ−ム25が2本のコイルバネ4a及び4bを介
して収納部2aに懸垂されている。また、収納部2aと
フレ−ム25との間には2本のダンパ−60a及び60
bが架設されている。
【0084】収納部2aには変位位置指示盤26が配設
されており、変位位置指示盤26の中心部には、切片2
1が回動自在に配設されている。切片21の先端には遮
蔽部材33が配設され、変位位置指示盤26には円弧状
に起動用光電管31及び閾値光電管32a〜32dが順
次配設されている。切片21にピニオン53が、フレ−
ム25にはラック52が各々配設され、ラック52とピ
ニオン53とは噛み合わされている。
【0085】(作用)鶏が測定台1に乗ると、コイルバ
ネ4a及び4bが伸びて測定台1及びフレ−ム25が下
方に変位する。同時にラック52が下方に移動してピニ
オン53が回って切片21が扇状に回動する。ラック5
2の移動距離(即ち測定台1及びフレ−ム25の変位
量)に応じて、切片21の先端の遮蔽部材33が各光電
管31及び32a〜32dの受光を遮断し、鶏の体重の
ランクに従った信号を出力させる。
【0086】測定台1及びフレ−ム25の変位量と切片
21の回動範囲との関係は、ピニオン53の径、又は、
ラック52及びピニオン53のピッチにより、自在に変
更することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明の装置によって奏せられる効果
は、次のとおりである。 (1)飼育舎内の家禽を代表するデ−タを偏向なく得る
ことができる。 (2)装置の寿命が長く、洗浄性が良好で、頻繁な調整
を必要とせず、しかも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定手段の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の測定手段の別な実施例を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の変位量検出手段及び判別出力手段の一
実施例を説明するための模式図である。
【図4】その一実施例における判別出力手段及び計数手
段を説明するための模式図である。
【図5】本発明の変位量検出手段及び判別信号出力手段
の別な実施例を説明するための模式図である。
【図6】本発明の変位量検出手段及び判別信号出力手段
の更に別な実施例を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 測定台 2 取り付け架台 3 四角形状架台 4 コイルバネ 10 給水器 20 変位量検出手段 30 判別出力手段 34 プログラマブルコントロ−ラ− 40 カウンタ−(計数手段) 50 変位位置調節手段 60 ダンパ−(振動軽減手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沼 浩 東京都東大和市立野4−515 森永乳業株 式会社装置開発研究所内 (72)発明者 尾辻 淳一 東京都東大和市立野4−515 森永乳業株 式会社装置開発研究所内 (72)発明者 江畑 朋治 東京都東大和市立野4−515 森永乳業株 式会社装置開発研究所内 (72)発明者 岩崎 和也 栃木県黒磯市青木919 伊藤忠飼料株式会 社総合技術研究部内 (72)発明者 近藤 正 鹿児島県鹿児島市南栄3−29 伊藤忠飼料 株式会社南九州支店内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A1)〜(A6)、(A1)給水
    又は給餌用設備を内蔵した多角形状架台、(A2)前記
    多角形状架台の外面と密接して配設された取り付け架
    台、(A3)1羽の家禽が出入りできる大きさの開口部
    を有し、前記取付け架台に弾性体を介して配設され、家
    禽が乗ったときにのみ前記弾性体の弾力により高さが変
    位する測定台、(A4)前記測定台に家禽が乗ったとき
    に測定台が変位した量を検出する変位量検出手段、(A
    5)前記変位量検出手段により検出された値を予め設定
    された閾値と比較し、結果を出力する判別出力手段、及
    び、(A6)前記判別出力手段により出力された結果を
    ランク毎の度数として計数する計数手段、からなる飼育
    舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置。
  2. 【請求項2】 次の(A7)及び(A8)、(A7)前
    記変位量検出手段に配設され、前記測定台と連動して変
    位し、測定台の変位量に応じた変位位置を示す変位位置
    指示器、(A8)前記判別出力手段に配設され、閾値に
    相当する体重の家禽が測定台に載った際に前記変位位置
    指示器が指示する位置に予め配置され、前記変位位置指
    示器がその位置を示した時に信号を出力する閾値信号出
    力器、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の飼育
    舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置。
  3. 【請求項3】 次の(A9)及び(A10)、(A9)
    前記(A8)の閾値信号出力器に配設される一対の投光
    手段及び受光手段、(A10)前記変位位置指示器に配
    設され、前記(A9)の投光手段及び受光手段が投受光
    する光を遮蔽する光遮蔽具、を備えたことを特徴とする
    請求項2に記載の飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判
    別装置。
  4. 【請求項4】 測定台の変位量と前記変位位置指示器が
    示す変位位置との関係を調節する変位位置調節手段、を
    備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判別装置。
  5. 【請求項5】 前記測定台の振動を軽減する振動軽減手
    段、を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項4の
    いずれかに記載の飼育舎内に設置する家禽体重の簡易判
    別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016194350A1 (ja) * 2015-05-29 2016-12-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 ニワトリの体重算出方法とニワトリの成長監視システム
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