JP7376199B1 - 体重測定装置および体重測定装置の制御プログラム - Google Patents

体重測定装置および体重測定装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 0007376199000001
【課題】測定精度を向上することのできる体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムを提供する。簡易な構成で測定を行うことのできる体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】体重測定装置1は、家畜の個体の体重を測定する体重測定装置であって、秤3の測定値が第1の期間内に、第1の期間内で使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、秤3の測定値の減少量を第1の期間内の一個体の体重として記憶する記憶装置60と、記憶装置60にて記憶した第1の期間内の複数の個体の体重に基づいて、第1の期間の個体の体重の平均値を算出する算出部56と、第1の期間の個体の体重の平均値に基づいて、第1の期間よりも後の期間である第2の期間に使用する有効範囲を決定する有効範囲決定部57とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムに関する。より特定的には、本発明は、家畜の個体の体重を測定する体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムに関する。
畜産は、家畜を繁殖および飼育し、乳製品、肉、卵、または皮革などの畜産物を得る産業である。畜産においては、鶏もしくはアヒルなどの家禽類、または豚もしくは牛などの哺乳類などの家畜が畜舎内などで飼育され、体重などの家畜の発育状況が管理される。家畜の飼育数が多い程、発育状況を把握するための個体の体重測定には時間と労力を必要とする。
従来、鶏などの家畜の個体の体重は、所定の数の家畜を箱に収容し、その箱を体重計に乗せることにより計測されていた。この作業は、家畜を捕まえて箱に収容し、その箱を体重計まで運び、体重測定後に家畜を箱から取り出すという作業を含むため、作業者の労力および時間を要していた。また、測定した体重に、箱内で家畜が排出した糞などの異物の重量が含まれるおそれがあるため、測定精度が低かった。
そこで、体重測定の際の作業者の労力および時間を軽減し、かつ測定精度をある程度向上し得る技術が、下記特許文献1および2などにおいて提案されている。
下記特許文献1には、動物を撮像し、撮像した撮像画像から、動物の輪郭データを取得し、動物とこの動物の撮像位置との間の距離を測定し、取得した輪郭データと測定した距離とから動物の体重を推測する技術が開示されている。
下記特許文献2には、シート状圧力センサに乗っているニワトリの足の圧力分布に基づいて、ニワトリの体重を算出するニワトリの体重算出方法が開示されている。
国際公開第2017/208436号パンフレット 国際公開第2016/194350号パンフレット
特許文献1および2などの技術によれば、家畜を捕まえて箱に収容し、その箱を体重計まで運び、体重測定後に家畜を箱から取り出すという作業を省略することができるため、作業者の労力および時間を軽減することができる。また、測定した体重に、家畜が排出した糞などの異物の重量が含まれるおそれがなくなるため、測定精度をある程度向上することができる。
しかしながら、特許文献1の技術は、実際の体重を測定せずに画像に基づいて体重を推測するものであるため、測定精度が依然として低かった。特に家禽類などの毛で覆われた家畜の個体の体重を測定する場合、その日の湿度などによって家畜の毛の膨らみ具合が大きく変わり、それによって画像における家畜のサイズが変化し、測定精度が低下していた。
また、特許文献2の技術は、多数の圧力センサおよび圧力を体重に変換する構成が必要であり、構成が複雑であるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その一の目的は、測定精度を向上することのできる体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、簡易な構成で測定を行うことのできる体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の一の局面に従う体重測定装置は、家畜の個体の体重を測定する体重測定装置であって、秤の測定値が第1の期間内に、第1の期間内で使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、秤の測定値の減少量を第1の期間内の一個体の体重として記憶する記憶手段と、記憶手段にて記憶した第1の期間内の複数の個体の体重に基づいて、第1の期間の個体の体重の平均値を算出する算出手段と、第1の期間の個体の体重の平均値に基づいて、第1の期間よりも後の期間である第2の期間に使用する有効範囲を決定する決定手段とを備える。
上記体重測定装置において好ましくは、第1および第2の期間の長さは、いずれも1日である。
上記体重測定装置において好ましくは、決定手段は、第1の期間の個体の体重の平均値に所定の係数を乗じた値を用いて、第2の期間に使用する有効範囲を決定する。
上記体重測定装置において好ましくは、初期体重の設定を受け付ける受付手段をさらに備え、初期体重に所定の係数を乗じた値を用いて、第1の期間に使用する有効範囲を決定する初期範囲決定手段をさらに備える。
上記体重測定装置において好ましくは、秤は複数であり、記憶手段は、複数の秤のうち第1の領域内に設置される第1の秤の測定値が第1の期間内に、第1の期間に使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、第1の秤の測定値の減少量を、第1の期間内の第1の領域での一個体の体重として記憶する第1の記憶手段と、複数の秤のうち第1の領域とは異なる領域である第2の領域内に設置される第2の秤の測定値が第1の期間内に、第1の期間に使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、第2の秤の測定値の減少量を、第1の期間内の第2の領域での一個体の体重として記憶する第2の記憶手段とを含み、算出手段は、第1の記憶手段にて記憶した第1の期間内の第1の領域での複数の個体の体重に基づいて、第1の期間の第1の領域での個体の体重の平均値を算出する第1の算出手段と、第2の記憶手段にて記憶した第1の期間内の第2の領域での複数の個体の体重に基づいて、第1の期間の第2の領域での個体の体重の平均値を算出する第2の算出手段とを含み、決定手段は、第1の期間の第1の領域での個体の体重の平均値および第1の期間の第2の領域での個体の体重の平均値のうち少なくともいずれか一方に基づいて、第2の期間に使用する有効範囲を決定する。
上記体重測定装置において好ましくは、決定手段は、第1の期間の第1の領域での個体の体重の平均値に基づいて、第2の期間に第1の領域で使用する有効範囲を決定する第1の決定手段と、第1の期間の第2の領域での個体の体重の平均値に基づいて、第2の期間に第2の領域で使用する有効範囲を決定する第2の決定手段とを含む。
上記体重測定装置において好ましくは、第1の期間の個体の体重の平均値を含む複数の期間の各々の個体の体重の平均値を表示する表示手段をさらに備える。
上記体重測定装置において好ましくは、算出手段にて算出した個体の体重の平均値が所定の標準値から所定の割合だけ外れた場合、警告を通知する通知手段をさらに備える。
本発明の他の局面に従う体重測定装置の制御プログラムは、家畜の個体の体重を測定する体重測定装置の制御プログラムであって、秤の測定値が第1の期間内に、第1の期間内で使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、秤の測定値の減少量を第1の期間内の一個体の体重として記憶する記憶ステップと、記憶ステップにて記憶した第1の期間内の複数の個体の体重に基づいて、第1の期間の個体の体重の平均値を算出する算出ステップと、第1の期間の個体の体重の平均値に基づいて、第1の期間よりも後の期間である第2の期間に使用する有効範囲を決定する決定ステップとをコンピューターに実行させる。
本発明によれば、測定精度を向上することのできる体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムを提供することができる。また、簡易な構成で測定を行うことのできる体重測定装置および体重測定装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1の構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における体重テーブル90を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における係数テーブル91を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における標準値テーブル92を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1による体重の測定方法を模式的に示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1による体重の測定方法を模式的に示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901を示す第3の図である。 本発明の第1の実施の形態における日齢2日の体重テーブル902を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、測定開始から測定終了までの期間に作成された体重テーブル90を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における畜舎内の複数の秤3の配置を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示す第1の図である。 本発明の第2の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示す第2の図である。 本発明の第2の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示す第3の図である。 本発明の第2の実施の形態における日齢2日の体重テーブル902a、902b、902c、および902dを示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM1を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM2を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM3を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM4を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM5を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM6を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM6に、警告が表示された状態を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
(体重測定装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1の構成を示す概念図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態における体重測定装置1(体重測定装置の一例)は、複数の所定の期間ごとに家畜の個体の体重を測定し、その平均値を算出するものであればよい。上記の所定の期間の長さは任意である。本実施の形態では、飼育開始から飼育終了(出荷)までを体重の測定期間とし、所定の期間は1日(1日分の日齢)であるものとする。そして、日齢ごとに鶏(ブロイラー)の体重を測定し、その平均値を算出するものとする。体重測定装置1の測定対象となる家畜は任意であるが、家禽類であることが好ましく、ここでは鶏(ブロイラー)である。
体重測定装置1は、秤3(秤の一例)と、本体5と、携帯端末7とを備えている。秤3と本体5とは相互に接続されており、相互に通信を行う。秤3と本体5とは、LANケーブルなどの有線で接続されており、本体5と携帯端末7とは無線により接続されている。秤3と本体5とは無線で接続されていてもよい。
本体5と携帯端末7とはネットワークを通じて相互に接続されており、相互に通信を行う。ネットワークは、有線または無線のLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などである。ネットワークは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルを用いて各種機器を接続する。ネットワークに接続された機器は、お互いに各種データのやり取りが可能となっている。
秤3は、測定台31と、重量測定部32と、A/D(Analog/Digital)コンバーター33と、通信部34と、台座35などを含んでいる。
測定台31は、ステンレスなどの防水材料よりなっており、測定対象となる鶏が乗る部分である。測定台31は、台座35の上部を覆っている。
重量測定部32は、測定台31に乗った家畜の重量を測定し、アナログの測定値を出力する。重量測定部32は測定台31を下方から支持している。
A/Dコンバーター33は、重量測定部32から出力されたアナログの測定値をデジタルの測定値に変換する。このように、重量測定部32にて測定した鶏の重量の測定値をデジタルの形式で出力することにより、測定値に含まれるノイズを低減することができる。
通信部34は、本体5との間でデータの送受信を行う。特に通信部34は、重量測定部32にて測定した家畜の重量のデジタルの測定値を本体5に出力する。
台座35には、重量測定部32、A/Dコンバーター33、および通信部34などが載置されている。重量測定部32、A/Dコンバーター33、および通信部34の各々は測定台31によって覆われており、外部からは見えない。台座35は4本の足36で支持されている。足36の長さを調節することにより、測定台31の高さは調節可能である。測定台31の高さは、測定対象となる家畜のサイズに基づいて調節される。
本体5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only memory)、RAM(Random Access Memory)、およびネットワークインターフェースなどにより構成されている。本体5は、設定受付部51(受付手段の一例)と、D/A(Digital/Analog)コンバーター52と、減少検知部53と、記録部54(記憶手段、ならびに第1および第2の記憶手段の一例)と、計時部55と、算出部56(算出手段、ならびに第1および第2の算出手段の一例)と、有効範囲決定部57(決定手段および初期範囲決定手段、ならびに第1および第2の決定手段の一例)と、操作表示部58と、通信部59と、記憶装置60とを含んでいる。
設定受付部51は、操作表示部58または72などを通じて、初期体重、ならびに有効範囲を決定する際に使用する上限値係数および下限値係数などの各種設定を受け付ける。初期体重とは、体重測定装置1による測定を開始する際の家畜の個体の体重の平均値である。
D/Aコンバーター52は、秤3から出力されたデジタルの測定値をアナログの測定値に変換する。
減少検知部53は、秤3の測定値(本実施の形態では、D/Aコンバーター52にて変換後のアナログの測定値)が、その期間内で使用する有効範囲内の量だけ減少したことを検知する。
記録部54は、減少検知部53にて検知した場合に、秤3の測定値の減少量を、その期間内の一個体の体重として体重テーブル90に記録(記憶)する。
計時部55は、日齢(期間)を区切るための計時を行う。
算出部56は、所定のタイミングで、体重テーブル90に記録した所定の期間内の複数の個体の体重に基づいて、その期間の個体の体重の平均値を算出する。
有効範囲決定部57は、減少検知部53が使用する有効範囲を決定する。有効範囲とは、体重測定装置1が一個体の重量として検知する秤3の測定値の減少量の範囲である。
操作表示部58は、初期体重などの各種設定を行う操作を受け付ける。操作表示部58は、各種情報を表示する。
通信部59は、秤3および携帯端末7の各々との間でデータの送受信を行う。
記憶装置60は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などよりなっており、体重テーブル90、係数テーブル91、および標準値テーブル92などの各種情報を記憶する。なお、記憶装置60は、USB(Universal Serial Bus)メモリよりなっていてもよい。この場合、記憶装置60を本体5から取り外し、他の端末装置に接続することで、他の端末装置において体重テーブル90を閲覧することが可能となる。
携帯端末7は、本体5に対して、初期体重などの各種設定を行ったり、体重テーブル90の内容などの各種情報を表示したりするための機器である。携帯端末7は、操作表示部71(表示手段および通知手段の一例)と、通信部72と、記憶装置73とを含んでいる。なお、携帯端末7の動作については、第3の実施の形態で詳細に説明する。
操作表示部71は、初期体重などの各種設定を行う操作を受け付ける。操作表示部71は、体重テーブル90の内容などの各種情報を表示する。本体の操作表示部58では簡易な操作および表示のみが可能である一方、詳細な操作および表示は携帯端末7の操作表示部71でのみ可能である。本体5の操作表示部58は、操作表示部71と同様の動作を行うことが可能であってもよい。
通信部72は、本体5との間でデータの送受信を行う。
記憶装置73は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などよりなっており、アプリケーション(以降、アプリと記すことがある)95などの各種情報を記憶する。アプリ95は、体重測定装置1の操作および表示を行うためのアプリケーションのプログラムである。
なお、秤3、本体5、および携帯端末7の操作表示部71のうち一部または全部が一体化していてもよい。携帯端末7が省略され、本体5は操作表示部58のみから各種設定を行う操作を受け付けてもよい。体重測定装置1は外部から電力の供給を受けてもよいし、体重測定装置1の内部に搭載された充電池から電力の供給を受けてもよい。秤3と本体5、または本体5と携帯端末7とはBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を用いて相互に通信可能であってもよい。
体重測定装置1が備える秤3の個数は任意であり、本実施の形態では1つである。
図3は、本発明の第1の実施の形態における体重テーブル90を模式的に示す図である。なお図3では、日齢1日~4日(つまり、測定開始(飼育開始)から1日目~4日目)までの4つの体重テーブル90が示されている。
図3を参照して、体重テーブル90は、測定開始から測定終了までの間、日齢毎(1日毎)に作成される。体重テーブル90は、その日に測定した複数の個体の体重と、その日の個体の体重の平均値などを記録したテーブルである。具体的には、体重テーブル90には、その日の有効範囲の下限値および上限値と、その日に測定した複数の個体の各々についての個体ナンバー、装置ナンバー、時刻、および体重と、その日の個体の体重の平均値とが記録される。個体ナンバーとは、体重を測定した順番を付したナンバーである。装置ナンバーとは、体重を測定した秤を特定するためのナンバーである。時刻とは、体重を測定した時刻である。
なお、本実施の形態では、有効範囲の下限値および上限値の各々が、有効範囲の基準値と下限値係数または上限値係数とを併記する形式で記載されている。具体的には、日齢4日の体重テーブル90の「120g-30%」という有効範囲の下限値の表記は、日齢4日の「120g」という基準値に「-30%」という下限値係数を乗じた値を基準値に加えた値が有効範囲の下限値であることを示している。同様に、日齢4日の体重テーブル90の「120g+45%」という有効範囲の上限値の表記は、日齢4日の「120g」という基準値に「+45%」という下限値係数を乗じた値を基準値に加えた値が有効範囲の上限値であることを示している。有効範囲は期間毎ごとに異なる。
図4は、本発明の第1の実施の形態における係数テーブル91を模式的に示す図である。
図4を参照して、係数テーブル91は、日齢と、下限値係数および上限値係数との関係を記録したテーブルである。記憶装置60は、測定対象となる家畜の種類や品種毎に互いに異なる複数の係数テーブル91を記憶している。ここでは、複数の係数テーブル91として、品種Aのための係数テーブル911と、品種Bのための係数テーブル912とが示されている。体重測定装置1は、体重測定開始時に携帯端末7などを通じて受け付けた測定対象の種別(種類、品種)の設定に応じて、複数の係数テーブル91の中から適切な係数テーブル91を選択する。体重測定装置1は、選択した係数テーブル91において日齢に対応する下限値係数および上限値係数の各々を使用して、体重テーブル90の有効範囲を設定する。たとえば測定対象の種別が品種Aである場合、係数テーブル911が使用され、日齢4日の体重テーブル90(図3)の有効範囲として、「-30%」という下限値係数と、「45%」という上限値係数とが使用される。
日齢が増加するに従って鶏の体重は増加し、鶏の体重に対する個別の鶏の体重差が占める割合は小さくなる。このため、有効範囲は体重(日齢)の増加に従って狭くなることが好ましく、下限値係数および上限値係数の各々の絶対値も、体重の増加に従って小さくなることが好ましい。
係数テーブル91を使用して有効範囲を設定することで、ユーザーによる設定無しに、家畜の成長に応じて適切な有効範囲を設定することができる。
なお、体重測定装置1は、係数テーブル91を使用せずに、日齢に関わらず常に一定の下限値係数および上限値係数の各々を使用してもよい。また、携帯端末7などを通じて下限値係数および上限値係数の各々の設定を受け付けてもよい。さらに、係数テーブルは、有効範囲の基準値となる体重の平均値と、下限値係数および上限値係数との関係を記録したものであってもよい。
図5は、本発明の第1の実施の形態における標準値テーブル92を模式的に示す図である。
図5を参照して、標準値テーブル92は、日齢と、その日齢での標準体重である標準値との関係を記録したテーブルである。記憶装置60は、測定対象となる家畜の種類や品種毎に互いに異なる複数の標準値テーブル92を記憶している。ここでは、複数の標準値テーブル92として、品種Aのための標準値テーブル921と、品種Bのための標準値テーブル922とが示されている。品種Aは概ね日齢33日で出荷されるものであるため、標準テーブル921には、日齢1日~33日の各々の標準値が記録されている。体重測定装置1は、測定開始時に携帯端末7などを通じて受け付けた測定対象の種別(種類、品種)の設定に応じて、複数の標準値テーブル92の中から適切な標準値テーブル92を選択する。
体重測定装置1は、必要なタイミングで外部サーバー(図示無し)と通信を行い、必要な下限値係数および上限値係数または標準値を外部サーバーから取得してもよい。これにより、係数テーブル91および標準値テーブル92を記憶装置60に常時記憶しておく必要がなくなる。
(体重測定装置の動作)
図6は、本発明の第1の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901を示す第1の図である。
図6を参照して、体重測定装置1は、携帯端末7などを通じて測定対象となる家畜の種別、測定開始時の日齢(ここでは日齢1日)、および初期体重などの初期設定を受け付けると、図6に示す体重テーブル901を作成する。体重テーブル901は、日齢1日(第1の期間の一例)で使用する体重テーブル90である。体重測定装置1は、初期体重に所定の係数を乗じた値を用いて、日齢1日に使用する有効範囲を設定する。初期体重は測定開始時の日齢(ここでは日齢1日)の体重テーブル901の有効範囲の基準値となる。体重測定装置1は、日齢1日の鶏の体重の測定を開始する。体重の測定を開始する時点で、図6の体重テーブル901には、未だ1つも個体の体重が記録されていない。日齢1日の有効範囲の下限値および上限値は、それぞれ式(1)および(2)を用いて算出される。
日齢1日の有効範囲の下限値=初期体重+(初期体重×下限値係数/100) ・・・(1)
日齢1日の有効範囲の上限値=初期体重+(初期体重×上限値係数/100) ・・・(2)
ここでは、体重測定装置1は、「品種A」という家畜の種別と、「1日」という測定開始時の日齢と、「60g」という初期体重との設定を受け付けたものとする。この場合、体重測定装置1は、日齢1日という測定開始時の日齢の体重テーブル901を作成する。また体重測定装置1は、図4に示す「品種A」に対応する係数テーブル911から、日齢1日に対応する「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数の各々を抽出する。体重測定装置1は、「60g」という基準値とともにこれらの係数を体重テーブル901に記録する。体重測定装置1は、「60g」という基準値と、「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数とを用いて、有効範囲を算出する。その結果、日齢1日に使用する有効範囲の下限値は、60+(60×-0.3)=42gに設定され、日齢1日に使用する有効範囲の上限値は、60+(60×0.45)=87gに設定され、日齢1日に使用する有効範囲は42g~87gに設定される。
図7および図8は、本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1による体重の測定方法を模式的に示す図である。図7および図8における体重の測定は、いずれも日齢1日において行われるものとする。
図7(a)を参照して、畜舎内では、多数の鶏BRが飼育されている。多数の鶏BRの各々は、畜舎内の地面GRを自由に歩行することが可能である。秤3は、畜舎の地面GRに配置されている。鶏BRの身体が小さい場合には、鶏BRが測定台31にスムーズに乗ることができるようにするために、測定台31と地面GRとの間にスロープSPが設けられてもよい。鶏の体重の測定を開始した直後は、測定台31には何も乗っておらず、秤3の測定値(秤3が本体5に出力する測定値)は、0gである。
図7(b)を参照して、鶏の体重の測定を開始してしばらくすると、秤3に興味を持った鶏BRが測定台31に乗る。測定台31に鶏BRに乗ると、その分だけ秤3の測定値は増加する。図7(b)では、1羽の鶏BRが測定台31に乗っており、秤3の測定値は68.2gである。
図7(c)を参照して、測定台31に糞などの異物FMが付着した場合には、その分だけ秤3の測定値は増加する。図7(c)では、3羽の鶏BRおよび異物FMが測定台31に乗っており、秤3の測定値は195.2gである。
体重測定装置1は、図7(a)~図7(c)のように、秤3の測定値が増加した場合には、体重テーブル901への記録を行わない。秤3の測定値は、測定台31に付着した糞などの異物FMの重量を含むものであったり、複数の個体の体重を示すものであったりするおそれがあり、一個体の体重を正確に示すものではないためである。
体重測定装置1は、図8(a)のように、秤3の測定値がその日の有効範囲内の量だけ減少した場合に、秤3の測定値の減少量を、一個体の体重として体重テーブル901に記録する。
図8(a)を参照して、図7(c)の状態から1羽の鶏BRが測定台31から降りると、秤3の測定値は130.9gに減少する。この場合、秤3の測定値の減少量は64.3gであり、日齢1日の有効範囲(42g~87g)内である。したがって、図8(a)の場合、体重測定装置1は、秤3の測定値の減少量である64.3gという値を、一個体の体重として体重テーブル901に記録する。
一方、体重測定装置1は、図8(b)および図8(c)のように、秤3の測定値の減少量がその日の有効範囲外の量である場合には、体重テーブル901への記録を行わない。
図8(b)を参照して、図7(c)の状態から糞などの異物FBが測定台31から落ちると、秤3の測定値は192.2gに減少する。この場合、秤3の測定値の減少量は3.0gであり、日齢1日の有効範囲(42g~87g)外である。したがって、図8(b)の場合、体重測定装置1は、秤3の測定値の減少量である3.0gという値を体重テーブル901に記録しない。
図8(c)を参照して、図7(c)の状態から2羽の鶏BRが同時に測定台31から降りると、秤3の測定値は68.9gに減少する。この場合、秤3の測定値の減少量は126.3gであり、日齢1日の有効範囲(42g~87g)外である。したがって、図8(c)の場合、体重測定装置1は、秤3の測定値の減少量である126.3gという値を体重テーブル901に記録しない。
このように、秤3の測定値がその日の有効範囲内の量だけ減少した場合に、秤3の測定値の減少量を一個体の体重とすることにより、測定した鶏の体重に、家畜が排出した糞などの異物の重量が含まれるおそれがなくなるため、測定精度を向上することができる。なお、測定台31から鶏が降りる際に生じる振動などによる測定誤差を小さくするために、秤3の測定値が一定時間変動しない場合に、その測定値を用いて秤3の測定値の減少量が検知されてもよい。
図9は、本発明の第1の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901を示す第2の図である。図9は、図7(c)の状態から図8(a)の状態に変化した場合の体重テーブル901を示している。
図9を参照して、図6に示す体重テーブル901の個体ナンバーの欄には、その日に測定した1番目の個体であることを示す「1」が記録される。装置ナンバーの欄には、測定した秤3を特定する番号である「1」が記録される。本実施の形態では秤3は1つのみであるため、装置ナンバーの欄には「1」以外の番号が記録されることはない。時刻の欄には、秤3の測定値が有効範囲内の量だけ減少した時刻である「00:30」が記録される。体重の欄には、秤3の測定値の減少量である「64.3g」が記録される。これにより、一個体の体重の測定および記録が完了する。
図10は、本発明の第1の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901を示す第3の図である。図10は、日齢1日の期間の終了直前の体重テーブル901を示している。
図10を参照して、日齢1日の期間の終了直前の所定の時刻になると、体重測定装置1は日齢1日の体重の測定を終了し、日齢2日(第2の期間の一例)の体重テーブル902の作成作業を行う。日齢1日の日の終了直前において、体重テーブル901には、その日に体重を測定したn個(nは2以上の自然数)の個体の各々についての個体ナンバー、装置ナンバー、時刻、および体重が記録されている。
体重測定装置1は、体重テーブル901に記録された複数の個体の体重に基づいて、日齢1日の個体の体重の平均値を算出し、体重テーブル901に記録する。具体的には、体重測定装置1は、体重テーブル901に記録された全ての個体の体重の和を数字nで除することにより、日齢1日の個体の体重の平均値として「61.5g」という値を算出し、体重テーブル901に記録する。この平均値は、畜舎BR内で飼育されている日齢1日の多数の鶏BRの体重の平均値と推定される。また、この平均値は、日齢2日の体重テーブル902の有効範囲の基準値となる。なお、平均値の算出の際に体重テーブル90に記録されている個体の体重の数は、日によって異なっている。
図11は、本発明の第1の実施の形態における日齢2日の体重テーブル902を示す図である。図11は、日齢2日の開始時の体重テーブル901を示している。
図11を参照して、次に体重測定装置1は、日齢2日の体重テーブル902を作成する。体重測定装置1は、日齢1日の個体の体重の平均値に所定の係数を乗じた値を用いて、日齢2日に使用する有効範囲を設定する。体重測定装置1は、日齢2日の鶏の体重の測定を開始する。
ここでは、体重測定装置1は、図4に示す「品種A」に対応する係数テーブル911から、日齢2日に対応する「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数の各々を抽出する。体重測定装置1は、「61.5g」という有効範囲の基準値とともにこれらの係数を体重テーブル901に記録する。体重測定装置1は、「61.5g」という基準値と、「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数とを用いて、有効範囲を算出する。次の日の有効範囲の下限値および上限値は、それぞれ式(3)および(4)を用いて算出される。
次の日の有効範囲の下限値=前日の体重の平均値+(前日の体重の平均値×下限値係数/100) ・・・(3)
次の日の有効範囲の上限値=前日の体重の平均値+(前日の体重の平均値×上限値係数/100) ・・・(4)
その結果、日齢2日に使用する有効範囲の下限値は、61.5+(61.5×-0.3)=43.1gに設定され、日齢2日に使用する有効範囲の上限値は、61.5+(61.5×0.45)=89.2gに設定され、日齢2日に使用する有効範囲は43.1g~89.2gに設定される。有効範囲の上限値および下限値の算出の際には、小数第2位が四捨五入される。
図12は、本発明の第1の実施の形態において、測定開始から測定終了までの期間に作成された体重テーブル90を示す図である。
図12を参照して、体重測定装置1は、上述と同様の方法で、日齢2日以降の体重テーブル90を作成し、日齢2日以降の個体の体重の平均値を繰り返し算出する。これにより、測定開始から測定終了までの期間(ここでは日齢1日~日齢33日)の各日齢の体重テーブル90が作成される。その結果、ユーザーは、測定開始から測定終了(典型的には飼育開始から出荷まで)までの鶏の体重の平均値の推移を容易に得ることができ、畜舎内で飼育されていた多数の鶏の発育状況を容易に把握することができる。
なお、第1の期間は第2の期間よりも前であればよい。たとえば日齢3日に使用する有効範囲が、日齢1日の個体の体重の平均に基づいて決定されてもよい。また、日齢の基準時間(日齢を切り替えるタイミング)は任意であり、通常は午前0時直前(午後11時55分頃)である。体重測定装置1は、1日よりも短い時間(たとえば1時間)ごとにその時間内で測定した体重の平均値を算出してもよい。この場合には、鶏の発育をより細かく把握することができる。
記憶装置60は、測定開始から測定終了までの期間の各日齢の体重テーブル90を、過去に飼育した鶏の体重の平均値の推移として測定終了後も記憶していることが好ましい。これにより、ユーザーが新たな鶏の体重の測定を開始した場合に、新たな鶏に関する個体の体重の平均値を、過去に飼育した鶏の体重の平均値の推移と対比することが可能となる。
(動作のフローチャート)
図13は、本発明の第1の実施の形態における体重測定装置1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、本体5のROMに格納されたプログラムを本体5のCPUが実行することなどにより実現される。
図13を参照して、体重測定装置1は、測定対象となる家畜の種別、現在の日齢n、および初期重量の設定を受け付ける(S1)と、変数kを現在の日齢nに設定し(S3)、日齢k日の体重テーブルを作成する(S5)。続いて体重測定装置1は、家畜の種別に対応する係数テーブルから日齢nに対応する下限値係数および上限値係数を抽出し、日齢k日に使用する有効範囲を設定する(S7)。続いて体重測定装置1は、日齢k日となる期間が開始しているのを確認した上で、日齢k日の体重の測定を開始する(S9)。次に体重測定装置1は、体重の測定を終了する操作を受け付けたか否かを判別する(S11)。
ステップS11において、体重の測定を終了する操作を受け付けないと判別した場合(S11でNO)、体重測定装置1は、秤3の測定値が日齢k日の有効範囲内の量だけ減少したか否かを判別する(S13)。
ステップS13において、秤3の測定値が日齢k日の有効範囲内の量だけ減少したと判別した場合(S13でYES)、体重測定装置1は、日齢k日の体重テーブル90に、秤3の測定値の減少量に相当する体重を記録し(S15)、ステップS17の処理へ進む。
ステップS13において、秤3の測定値が日齢k日の有効範囲内の量だけ減少しないと判別した場合(S13でNO)、体重測定装置1は、ステップS17の処理へ進む。
ステップS17において、体重測定装置1は、日齢k日の終了直前の時刻になったか否かを判別する(S17)。
ステップS17において、体重測定装置1は、日齢k日の終了直前の時刻にならないと判別した場合(S17でNO)、体重測定装置1は、ステップS11の処理へ進む。
ステップS17において、体重測定装置1は、日齢k日の終了直前の時刻になったと判別した場合(S17でYES)、体重測定装置1は、日齢k日の体重の測定を終了し(S19)、日齢k日の体重テーブル90に記録されている複数の個体の体重に基づいて、日齢k日の個体の体重の平均値を算出し、日齢k日の体重テーブル90に記録する(S21)。次に、変数kをインクリメントし(S23)、ステップS5の処理へ進む。
ステップS11において、体重の測定を終了する操作を受け付けたと判別した場合(S11でYES)、体重測定装置1は処理を終了する。
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、体重測定装置1が備える秤3の個数が複数(4個)である場合について説明する。
図14は、本発明の第2の実施の形態における畜舎内の複数の秤3の配置を模式的に示す図である。
図14を参照して、秤3は、秤3a(第1の秤の一例)、3b(第2の秤の一例)、3c、および3dを含んでいる。畜舎内では、多数の鶏BRが飼育されている。多数の鶏BRの各々は、畜舎内の地面GRを自由に歩行することが可能である。秤3a、3b、3c、および3dの各々は、畜舎内の地面GRに互いに間隔をおいて配置されている。ここでは、互いに異なる領域RG1、RG2、RG3、およびRG4に畜舎内が仮想的に区画されている。秤3aは領域RG1(第1の領域の一例)に設置されており、秤3bは領域RG2(第2の領域の一例)に設置されており、秤3cは領域RG3に設置されており、秤3dは領域RG4に設置されている。4つの秤3の各々での体重の測定値は、1つの本体5に送信される。
ここで、畜舎内の領域RG1、RG2、RG3、およびRG4の各々では、畜舎の窓の位置、畜舎の方角、または畜舎内の土質などに起因して、湿度や温度などの環境が互いに異なっている。一般的に、畜舎内の鶏BRは、畜舎内全体をくまなく移動するのではなく、自身が好きな環境下の領域に留まる傾向にある。そこで本実施の形態では、畜舎内の領域毎に異なる体重テーブル90を作成し、畜舎内の領域毎に個体の体重の平均値を作成することにより、畜舎内の領域毎の鶏の発育状況を把握する。
図15は、本発明の第2の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示す第1の図である。
図15を参照して、体重測定装置1は、携帯端末7などを通じて、測定対象となる家畜の種別、測定開始時の日齢(ここでは日齢1日)、および初期体重などの初期設定を受け付けると、図15に示す体重テーブル901a、901b、901c、および901dを作成する。体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々は、それぞれ秤3a、3b、3c、および3dに対応する(それぞれ領域RG1、RG2、RG3、およびRG4に対応する)日齢1日の体重テーブル90である。体重測定装置1は、初期体重に所定の係数を乗じた値を用いて、日齢1日に使用する有効範囲を設定する。初期体重は、日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々の有効範囲の基準値となる。ここでは、体重測定装置1は、「60g」という基準値と、「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数とを用いて、42g~87gという日齢1日の有効範囲を設定する。この有効範囲は、体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々に共通するものである。次に体重測定装置1は、日齢1日の鶏の体重の測定を開始する。体重の測定を開始する時点で、図15の体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々には、未だ1つも個体の体重が記録されていない。
なお、体重測定装置1は、4つの秤3の各々について互いに異なる初期設定を受け付け、それらの初期設定における初期体重の各々を用いて、日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々において、互いに異なる有効範囲を設定してもよい。
図16は、本発明の第2の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示す第2の図である。図16は、秤3bが図7(c)の状態から図8(a)の状態に変化した場合の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示している。
図16を参照して、秤3bの測定値が日齢1日の有効範囲内の量だけ減少した場合、秤3bに対応する体重テーブル901bに秤3bの測定値の減少量が記録される(言い換えれば、日齢1日の領域RG2での一個体の体重として記録される)。体重テーブル901a、901c、および901dの各々は変更されない。
具体的には、体重テーブル901bの個体ナンバーの欄には、その日に測定した1番目の個体であることを示す「1」が記録される。体重テーブル901bの装置ナンバーの欄には、測定した秤3bを特定する番号である「2」が記録される。体重テーブル901bの時刻の欄には、秤3bの測定値が有効範囲内の量だけ減少した時刻である「00:30」が記録される。体重テーブル901bの体重の欄には、秤3bの測定値の減少量である「64.3g」が記録される。これにより、秤3bによる一個体の体重の測定および記録が完了する。
秤3a、秤3c、または秤3dの測定値がその日の有効範囲内の量だけ減少した場合にも、対応する体重テーブル901b、901c、または901dに、秤3aの場合と同様の方法で測定値の減少量が記録される。たとえば秤3aの測定値が日齢1日の有効範囲内の量だけ減少した場合、秤3aに対応する体重テーブル901aに秤3aの測定値の減少量が記録される(言い換えれば、日齢1日の領域RG1での一個体の体重として記録される)。体重テーブル901b、901c、および901dの各々は変更されない。装置ナンバーの欄には、測定した秤が秤3aの場合には「1」、秤3cの場合には「3」、秤3dの場合には「4」が記録される。
図17は、本発明の第2の実施の形態における日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dを示す第3の図である。図17は、日齢1日の終了直前の所定の時刻の体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々を示している。図17では、秤3a、3b、3c、および3dの各々を、それぞれ「装置1」、「装置2」、「装置3」、および「装置4」と記している。
図17を参照して、日齢1日の終了直前の所定の時刻になると、体重測定装置1は日齢1日の体重の測定を終了し、日齢2日の体重テーブル902a、902b、902c、および902dの作成作業を行う。体重テーブル902a、902b、902c、および902dの各々は、それぞれ秤3a、3b、3c、および3dに対応する日齢2日の体重テーブル90である。
体重測定装置1は、体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々に記録された複数の個体の体重に基づいて、日齢1日の領域RG1、RG2、RG3、およびRG4の各々での個体の体重の平均値を算出し、体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々に記録する。
具体的には、体重測定装置1は、体重テーブル901aに記録された全ての個体の体重の和を秤3aが測定した個体数n1(n1は2以上の自然数)で除することにより、日齢1日の領域RG1での個体の体重の平均値として「62.5g」という値を算出し、体重テーブル901aに記録する。この平均値は、領域RG1に存在する日齢1日の鶏BRの体重の平均値と推定される。また、この平均値は、日齢2日の領域RG2での体重テーブル902aの有効範囲の基準値となる。体重測定装置1は、同様の方法で日齢1日の領域RG2、RG3、およびRG4の各々での個体の体重の平均値として、それぞれ「63.0g」、「66.9g」、および「65.1g」という値を算出し、体重テーブル901b、901c、および901dの各々に記録する。平均値の算出の際に体重テーブル901a、901b、901c、および901dの各々に記録されている個体の体重の数は、通常、互いに異なっている。
体重測定装置1は、さらに、体重テーブル902a、902b、902c、および902dに記載された全ての体重の測定値の平均値901eを算出し、日齢1日の全体の個体の体重の平均値として体重テーブル90に付加してもよい。ここでは、「64.0g」という平均値901eが体重テーブル90に付加されている。
図18は、本発明の第2の実施の形態における日齢2日の体重テーブル902a、902b、902c、および902dを示す図である。図18は、日齢2日の開始時の体重テーブル902a、902b、902c、および902dを示している。
図18を参照して、次に体重測定装置1は、日齢2日の体重テーブル902a、902b、902c、および902dを作成する。体重測定装置1は、日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dの個体の体重の平均値のいずれかに基づいて、日齢2日に使用する有効範囲を決定する。体重測定装置1は、日齢2日の鶏の体重の測定を開始する。体重測定装置1は、日齢1日の体重テーブル901a、901b、901c、および901dの個体の体重の平均値の各々に基づいて、日齢2日の領域RG1、RG2、RG3、およびRG4の各々で使用する有効範囲を決定することが好ましい。この場合、領域RG1、RG2、RG3、およびRG4の各々で互いに異なる有効範囲が決定される。
具体的には、体重測定装置1は、図4に示す「品種A」に対応する係数テーブル911から、日齢2日に対応する「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数の各々を抽出する。体重測定装置1は、「62.5g」という領域RG1の有効範囲の基準値とともにこれらの係数を体重テーブル902aに記録する。体重測定装置1は、「62.5g」という基準値と、「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数とを用いて、領域RG1の有効範囲を算出する。体重測定装置1は、同様の方法で、領域RG2、RG3、およびRG4の各々の有効範囲の基準値と下限値係数および上限値係数とを体重テーブル902b、902c、および902dの各々に記録し、領域RG2、RG3、およびRG4の各々の有効範囲を算出する。ここでは、「63.0g」、「66.9g」および「65.1g」という領域RG2、RG3、およびRG4の各々の有効範囲の基準値と、日齢2日に対応する「-30%」および「+45%」という下限値係数および上限値係数の各々とが、体重テーブル902b、902c、および902dの各々に記録される。
なお、上述以外の体重測定装置1の構成および動作などは、第1の実施の形態における体重測定装置の構成および動作などと同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態のように、複数の秤3の各々で測定した個体の体重をそれぞれ異なる体重テーブル90に記録することで、ユーザーは、領域RG1、RG2、RG3、およびRG4の各々での鶏の発育状況を容易に把握することができる。その結果、畜舎内における鶏が存在している領域の違いに起因する鶏の発育の差や、畜舎内における鶏が好む領域などを把握することができ、畜舎内の飼育環境を改善することができる。
なお、複数の秤3の各々で測定した個体の体重を同一の体重テーブル90に記録してもよく、領域RG1、RG2、RG3、およびRG4の各々で共通の有効範囲を設定してもよく、秤3a、3b、3c、および3dの全ての体重の測定値の平均値を算出してもよい。
[第3の実施の形態]
本実施の形態では、体重測定装置1が第2の実施の形態の構成を有する場合(複数の秤3を備える場合の、体重測定装置1における携帯端末7の動作について説明する。
図19は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM1を模式的に示す図である。
図19を参照して、携帯端末7は、所定の操作を受け付けると、アプリ95(図2)を起動し、操作画面IM1を表示する。操作画面IM1は、アプリのホーム画面であり、ボタン701~705を含んでいる。ボタン701(「体側収集設定」ボタン)は、体重の測定を開始する際の初期設定などの各種設定(体側収集設定)を行うためのボタンである。ボタン702(「ログデータ」ボタン)は、体重テーブル90に記録された内容を表示するためのボタンである。ボタン703(「エラー読出し」ボタン)は、体重測定装置1に発生したエラーを修正するためのボタンである。ボタン704(「日時設定」ボタン)は、体重測定装置1で設定されている現在の日時を修正するためのボタンである。ボタン705(「機能設定」ボタン)は、体重測定装置1の各種機能を設定するためのボタンである。
本実施の形態では、操作画面IM1においてボタン701および702の各々が押下された場合について説明する。携帯端末7は、ボタン701の押下を受け付けた場合、図20に示す操作画面IM2を表示する。携帯端末7は、ボタン702の押下を受け付けた場合、図22に示す操作画面IM4を表示する。
図20は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM2を模式的に示す図である。
図20を参照して、操作画面IM1は、体重の測定を開始する際の初期設定などの各種設定を行うための画面である。操作画面IM1は、ボタン711~719を含んでいる。ボタン711~714は、秤3a、3b、3c、および3dの各々で互いに異なる初期設定を行うためのボタンである。ボタン711~714の各々は、秤3a、3b、3c、および3dの各々に対応している。一方、ボタン715は、秤3a、3b、3c、および3dの各々で共通する初期設定を行うためのボタンである。
ボタン716~719は、体重の測定を開始後に停電などのトラブルが発生した場合に、測定対象である鶏の日齢を正しい値に修正するためのボタンである。ボタン716~719の各々は、秤3a、3b、3c、および3dの各々に対応している。
ボタン715が押下された場合、携帯端末7は図21に示す操作画面IM3を表示する。
図21は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM3を模式的に示す図である。
図21を参照して、操作画面IM3は、秤3a、3b、3c、および3dの各々で共通する初期設定を行うための画面である。操作画面IM3は、ボックス720~728と、ボタン729および730とを含んでいる。ボックス720は、測定対象となる家畜の種別の設定を受け付けるものである。ボックス721は、測定対象となる家畜の個体の体重の測定開始日(日付)の設定を受け付けるものである。ボックス722は、測定開始日(日付)における測定対象となる家畜の日齢の設定を受け付けるものである。ボックス723は、測定開始日の時点での家畜の個体の体重である初期体重の設定を受け付けるものである。ボックス724および725の各々は、有効範囲の下限値係数および上限値係数の各々の設定を受け付けるものである。有効範囲の下限値係数および上限値係数の各々の設定は任意であり、設定を受け付けた場合には、有効範囲の下限値係数および上限値係数として、係数テーブル91の値の代わりに設定された値が使用される。ボックス726は、日齢を切り替えるタイミングである基準時間の設定を受け付けるものである。ボックス727は、日齢を切り替える際に前の日齢での体重の測定を終了する時刻の設定および次の日齢での体重の測定を開始する時刻の各々を受け付けるものである。ボックス728は、日齢を切り替えた後で次の日齢での体重の測定を開始する時刻の設定を受け付けるものである。ボタン729は、設定された内容を確定して体重の測定を開始するためのボタンである。ボタン730は、設定された内容を破棄して操作画面IM2に戻るためのボタンである。
なお、ボタン711~714のうちいずれかのボタンが押下された場合、携帯端末7は、秤3a、3b、3c、および3dのうち押下されたボタンに対応する秤のための初期設定を行う操作画面を表示し、その秤の個別の初期設定を受け付ける。この操作画面は、操作画面IM2とほぼ同じものになる。
図22は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM4を模式的に示す図である。
図22を参照して、操作画面IM4は、体重テーブル90に記録された内容の表示方法の選択を受け付ける画面である。操作画面IM4は、ボタン741および742を含んでいる。ボタン741(「全日齢」ボタン」)は、測定開始から現在の日齢までの複数の期間の各々の個体の体重の平均値を表示するためのボタンである。ボタン742(「当日個別体重」ボタン)は、その日に記録された個体の体重を表示するためのボタンである。
ボタン741が押下された場合、携帯端末7は操作画面IM5などを表示する。一方、ボタン742が押下された場合、携帯端末7は、その日の日齢の体重テーブル90に記録された個体ナンバー、時刻、および体重の組を抽出し、操作画面IM5と同様の操作画面としてそれらを表示する。
図23は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM5を模式的に示す図である。
図23を参照して、操作画面IM5は、測定開始から現在の日齢までの複数の期間の各々の個体の体重の平均値(ここでは、日齢1日~日齢5日の各々個体の体重の平均値)を表示する操作画面である。操作画面IM5は、テーブル751と、ボタン752~757とを含んでいる。テーブル751は、秤3aにおける、測定開始から現在の日齢までのそれぞれの日の測定した個体の数と体重の平均値との組を表示している。テーブル751は、体重テーブル90の内容に基づいて作成される。
ボタン752~756の各々は、テーブル751として表示する内容を切り替えるためのボタンである。ボタン752~756の各々は、それぞれ秤3a、3b、3c、および3d、ならびに4つの秤の合計に対応している。ここでは、秤3aについての内容がテーブル751に表示されているため、ボタン752はグレーアウトしている。たとえばボタン756が押下された場合、秤3a、3b、3c、および3dの全てにおける、測定開始から現在の日齢までのそれぞれの日の測定した個体の数と体重の平均値との組を表示するものにテーブル751が切り替えられる。また、ボタン753~755のうちいずれかのボタンが押下された場合、押下されたボタンに対応する秤3b、3c、または3dにおける、測定開始から現在の日齢までのそれぞれの日の測定した個体の数と体重の平均値との組を表示するものにテーブル751が切り替えられる。ボタン757は、操作画面IM1に戻るためのボタンである。
なお、図22に示す操作画面IM4においてボタン741が押下された場合、携帯端末7は操作画面IM5を表示する代わりに、図24に示す操作画面IM6を表示してもよい。
図24は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM6を模式的に示す図である。
図24を参照して、操作画面IM6は、テーブル751の代わりにグラフ761を含む点において、図23に示す操作画面IM5と異なっている。グラフ761は、秤3aにおける、測定開始から現在の日齢までの個体の体重の平均値の変化を示す線LN1を含んでいる。縦軸は体重の平均値、横軸は日齢である。
また、グラフ761は、鶏の体重の標準値の変化を示す線LN2をさらに含んでいてもよい。線LN2は、測定対象である家畜の種別に対応する標準値テーブル92に記録された内容に基づいて作成される。鶏の体重の標準値の変化は、図23に示す操作画面IM5のテーブル751に付加されてもよい。
さらに、過去に飼育した鶏の体重の平均値の推移である過去の体重テーブル90を記憶装置60が記憶している場合には、携帯端末7は、その体重テーブル90を取得し、過去に飼育した鶏の体重の平均値の変化を示す線LN3を作成し、グラフ761に追加してもよい。これにより、ユーザーは現在の発育状況を過去の発育状況と比較することが可能となる。
図25は、本発明の第3の実施の形態における携帯端末7に表示される操作画面IM6に、警告が表示された状態を模式的に示す図である。
体重測定装置1が算出した個体の体重の平均値が、測定対象である家畜の種別に対応する標準値テーブル92に記録された標準値(その日齢に相当する標準値)から所定の割合(たとえば標準値の10%)だけ外れた場合、体重測定装置1は、ユーザーに対して警告を通知してもよい。警告の通知方法は任意である。ここでは、携帯端末7の操作画面IM6におけるグラフ761の下部に、標準値(標準体重)から大きく外れている旨を表示することで警告が通知される。警告の通知方法は任意であり、本体5の操作表示部58に表示してもよいし、本体5または携帯端末7などにおいて音声にて通知してもよいし、携帯端末7においてプッシュ通知にて通知してもよい。
なお、上述以外の体重測定装置1の構成および動作などは、第1または第2の実施の形態における体重測定装置の構成および動作などと同様であるため、その説明は繰り返さない。
[実施の形態の効果]
上述の実施の形態によれば、測定した鶏の体重に、家畜が排出した糞などの異物の重量が含まれるおそれがなくなるため、測定精度を向上することができる。また、測定した鶏の体重は秤を用いて実際に体重を測定した値であり、画像に基づいて推測した値ではない。このため、鶏の毛の膨らみ具合などが体重に影響を与えることがなくなり、測定精度を向上することができる。また、多数の圧力センサおよび圧力を体重に変換する構成が不要であるため、簡易な構成で測定を行うことができる。
[その他]
上述の実施の形態および変形例における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD-ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態および変形例は、適宜組み合わせることができる。
上述の実施の形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 体重測定装置(体重測定装置の一例)
3,3a,3b,3c,3d 秤(秤、ならびに第1および第2の秤の一例)
5 本体
7 携帯端末
31 秤の測定台
32 秤の重量測定部
33 秤のA/D(Analog/Digital)コンバーター
34 秤の通信部
35 秤の台座
36 秤の足
51 本体の設定受付部(受付手段の一例)
52 本体のD/A(Digital/Analog)コンバーター
53 本体の減少検知部
54 本体の記録部(記憶手段、ならびに第1および第2の記憶手段の一例)
55 本体の計時部
56 本体の算出部(算出手段、ならびに第1および第2の算出手段の一例)
57 本体の有効範囲決定部(決定手段および初期範囲決定手段、ならびに第1および第2の決定手段の一例)
58 本体の操作表示部
59 本体の通信部
60 本体の記憶装置
71 携帯端末の操作表示部(表示手段および通知手段の一例)
72 携帯端末の通信部
73 携帯端末の記憶装置
90,901,901a,901b,901c,901d,902,902a,902b,902c,902d 体重テーブル
91,911,912 係数テーブル
92,921,922 標準値テーブル
95 アプリケーション
701~705,711~719,729,730,741,742,752~757
ボタン
720~728 ボックス
751 テーブル
761 グラフ
901e 平均値
BR 鶏(家畜の一例)
GR 畜舎の地面
IM1,IM2,IM3,IM4,IM5,IM6 操作画面
LN1,LN2,LN3 線
RG1,RG2,RG3,RG4 領域
SP スロープ

Claims (9)

  1. 家畜の個体の体重を測定する体重測定装置であって、
    秤の測定値が第1の期間内に、前記第1の期間内で使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、前記秤の測定値の減少量を前記第1の期間内の一個体の体重として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段にて記憶した前記第1の期間内の複数の個体の体重に基づいて、前記第1の期間の前記個体の体重の平均値を算出する算出手段と、
    前記第1の期間の前記個体の体重の平均値に基づいて、前記第1の期間よりも後の期間である第2の期間に使用する前記有効範囲を決定する決定手段とを備えた、体重測定装置。
  2. 前記第1および第2の期間の長さは、いずれも1日である、請求項1に記載の体重測定装置。
  3. 前記決定手段は、前記第1の期間の前記個体の体重の平均値に所定の係数を乗じた値を用いて、前記第2の期間に使用する前記有効範囲を決定する、請求項1に記載の体重測定装置。
  4. 初期体重の設定を受け付ける受付手段をさらに備え、
    前記初期体重に所定の係数を乗じた値を用いて、前記第1の期間に使用する前記有効範囲を決定する初期範囲決定手段をさらに備えた、請求項1に記載の体重測定装置。
  5. 前記秤は複数であり、
    前記記憶手段は、
    複数の前記秤のうち第1の領域内に設置される第1の秤の測定値が前記第1の期間内に、前記第1の期間に使用する前記有効範囲内の量だけ減少した場合に、前記第1の秤の測定値の減少量を、前記第1の期間内の前記第1の領域での一個体の体重として記憶する第1の記憶手段と、
    前記複数の秤のうち前記第1の領域とは異なる領域である第2の領域内に設置される第2の秤の測定値が前記第1の期間内に、前記第1の期間に使用する前記有効範囲内の量だけ減少した場合に、前記第2の秤の測定値の減少量を、前記第1の期間内の前記第2の領域での一個体の体重として記憶する第2の記憶手段とを含み、
    前記算出手段は、
    前記第1の記憶手段にて記憶した前記第1の期間内の前記第1の領域での複数の個体の体重に基づいて、前記第1の期間の前記第1の領域での前記個体の体重の平均値を算出する第1の算出手段と、
    前記第2の記憶手段にて記憶した前記第1の期間内の前記第2の領域での複数の個体の体重に基づいて、前記第1の期間の前記第2の領域での前記個体の体重の平均値を算出する第2の算出手段とを含み、
    前記決定手段は、前記第1の期間の前記第1の領域での前記個体の体重の平均値および前記第1の期間の前記第2の領域での前記個体の体重の平均値のうち少なくともいずれか一方に基づいて、前記第2の期間に使用する前記有効範囲を決定する、請求項1に記載の体重測定装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記第1の期間の前記第1の領域での前記個体の体重の平均値に基づいて、前記第2の期間に前記第1の領域で使用する前記有効範囲を決定する第1の決定手段と、
    前記第1の期間の前記第2の領域での前記個体の体重の平均値に基づいて、前記第2の期間に前記第2の領域で使用する前記有効範囲を決定する第2の決定手段とを含む、請求項5に記載の体重測定装置。
  7. 前記第1の期間の前記個体の体重の平均値を含む複数の期間の各々の前記個体の体重の平均値を表示する表示手段をさらに備えた、請求項1に記載の体重測定装置。
  8. 前記算出手段にて算出した前記個体の体重の平均値が所定の標準値から所定の割合だけ外れた場合、警告を通知する通知手段をさらに備えた、請求項1に記載の体重測定装置。
  9. 家畜の個体の体重を測定する体重測定装置の制御プログラムであって、
    秤の測定値が第1の期間内に、前記第1の期間内で使用する有効範囲内の量だけ減少した場合に、前記秤の測定値の減少量を前記第1の期間内の一個体の体重として記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにて記憶した前記第1の期間内の複数の個体の体重に基づいて、前記第1の期間の前記個体の体重の平均値を算出する算出ステップと、
    前記第1の期間の前記個体の体重の平均値に基づいて、前記第1の期間よりも後の期間である第2の期間に使用する前記有効範囲を決定する決定ステップとをコンピューターに実行させる、体重測定装置の制御プログラム。
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