JPH08296887A - 通気口可動式ダクト - Google Patents

通気口可動式ダクト

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Publication number
JPH08296887A
JPH08296887A JP7101487A JP10148795A JPH08296887A JP H08296887 A JPH08296887 A JP H08296887A JP 7101487 A JP7101487 A JP 7101487A JP 10148795 A JP10148795 A JP 10148795A JP H08296887 A JPH08296887 A JP H08296887A
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JP
Japan
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belt
opening
conduit
belt body
moving body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7101487A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Iga
健 伊賀
Hiroshi Kurosu
博 黒須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIZU GAISHI KK
Tamagawa Engineering Co Ltd
Original Assignee
AIZU GAISHI KK
Tamagawa Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by AIZU GAISHI KK, Tamagawa Engineering Co Ltd filed Critical AIZU GAISHI KK
Priority to JP7101487A priority Critical patent/JPH08296887A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の漏洩が少なく、無駄な設置スペースを
要することが少なく、しかも通気口の長距離移動が可能
な通気口可動式ダクトを提供する。 【構成】 導管部24の一端にファン20が接続されて
いる。導管部24には一定幅の開口部24Aが形成さ
れ、導管部24の内部には開口部24Aに沿ってベルト
体26が張設され、開口部24Aが塞がれている。導管
部24には移動体28が移動可能に取り付けられ、移動
体28はベルト体26をシール部31から持ち上げるロ
ーラ36,38を有する。移動体28の流路構成部材4
2は、持ち上げられたベルト体26とシール部31との
間隙から流出する空気を捕捉するスカート部48を有
し、通気口46から外部へ導出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定の範囲内で通気口
を移動できるようにした通気口可動式ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、一定の経路に沿って移動する装
置に対し、その装置内部を冷却するための冷却風を供給
する、あるいはその装置から発生する排気ガスを回収す
る必要がある場合、通気口を移動できる形式のダクトが
使用される。
【0003】この種の通気口可動式ダクトとしては、従
来より、図7に示すようなものが使用されている。図中
符号1は送風ファンであり、この送風ファン1の送風口
2は細長い導管4の一端に連結され、導管4の他端は封
止されている。導管4の側面には、全長に亙ってスロッ
ト4Aが形成され、吐出部6がスロット4Aの上下縁に
対し長手方向へ移動可能に取り付けられている。また、
スロット4Aの吐出部6以外の部分には、図2に示すよ
うに上下縁に多数のスライド8がスロット4Aの長手方
向に移動可能に取り付けられ、これらスライド8を介し
吐出部6の両側において、伸縮可能な蛇腹膜10,12
がスロット4Aを塞ぐように取り付けられている。
【0004】このような通気口可動式ダクトによれば、
吐出部6がスロット4Aの長手方向に移動しても、蛇腹
膜10,12の一方が延び他方が縮んでスロット4Aを
塞いでいるので、送風ファン1から導管4に供給された
冷却風は常に吐出部6から吐出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような通気口可動式ダクトでは、蛇腹膜10,12とス
ロット4Aの上下縁との間の気密性が高めにくいうえ、
繰り返し使用につれて蛇腹膜10,12が変形すると気
密性がさらに低下し、冷却風の漏洩量が多くなる欠点を
有していた。
【0006】また、吐出部6の移動可能範囲Aは、蛇腹
膜10,12の最大伸長量および最小圧縮量によって制
限されるため、導管4の両端部には、図7に示すように
吐出部6が進入できない移動不可能領域Bが生じること
が避けられず、しかも吐出部6の移動可能範囲Aの全長
を増すと、同じ比率で移動不可能領域Bも増してしま
う。一般的な蛇腹の伸縮量の比は7:1程度が限界とさ
れており、移動可能範囲Aと移動不可能範囲Bの比は
6:1程度となるから、導管4の全長は、移動可能範囲
Aの全長よりも約30%も長くなければならず、その分
の無駄な設置スペースを要する。さらに、移動不可能範
囲Bの分、蛇腹膜10,12およびスライド8等のコス
トさらにはメンテナンスの手間も余分に要し、長距離移
動用としては採用され難いものであった。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、流体の漏洩が少なく、無駄な設置スペースを要する
ことが少なく、しかも通気口の長距離移動が可能な通気
口可動式ダクトを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る通気口可動式ダクトは、長手方向に連
続する細長い開口部を有し、流体の供給手段または吸引
手段に接続可能とされた導管部と、前記開口部を塞ぐよ
うに前記開口部の全長に亙って張設され、その長手方向
両端部が前記開口部の長手方向両端縁に固定された可撓
性を有するベルト体と、前記導管部の前記開口部に沿っ
て前記開口部の長手方向へスライド可能に設けられた移
動体とを具備し、前記移動体は、この移動体と対向する
箇所において前記ベルト体を前記導管部の内方または外
方へ変位させることにより、前記ベルト体と前記開口部
の側縁との間に間隙を形成するためのベルト当接部と、
外部へ通じる通気口を有し、この通気口と前記間隙との
間に流体流路を形成するための流路構成部材とを有する
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の通気口可動式ダクトでは、移動体を導
管部に沿って移動すると、それに伴ってベルト当接部も
移動し、移動体に対向する箇所において常にベルト体を
内方または外方へ変位させ、ベルト体と開口部の側縁と
の間に間隙を形成するから、導管部の内部は、この間隙
を通じて流路構成部材と常に連通する。一方、移動体と
対向しない箇所では、開口部はベルト体によって封止さ
れ、導管部から流路構成部材以外への流体漏洩が防止さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、本発明に係る通気
口可動式ダクトの実施例を詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例の側面図であ
る。始めに全体の構成を簡単に説明すると、図中符号2
0はファン(流体供給手段)であり、その通風部22は
導管部24の一端に接続され、この導管部24の他端は
封止されている。導管部24の下面には、導管部24の
ほぼ全長に亙って延びる一定幅の開口部24Aが形成さ
れ、導管部24の内部には開口部24Aに沿ってベルト
体26が張設され、開口部24Aが内側から塞がれてい
る。導管部24には移動体28が取り付けられ、この移
動体28は開口部24Aの全長に亙って移動できるよう
になっている。移動体28には通気口46が形成され、
この通気口46が冷却すべき物品に接続されるようにな
っている。
【0011】次に各部を詳細に説明する。導管部24は
図2および図3に示すように断面矩形状をなし、その内
部には開口部24Aの両側縁から一定距離離れた位置
に、一対のガイド突条30がそれぞれ形成されている。
ガイド突条30と開口部24Aの側縁との間の部分は、
シール部31とされており、図3に示すように、これら
シール部31にベルト体26の両側縁部がそれぞれ当接
して気密性を高めるとともに、ガイド突条30がベルト
体26のずれを防止するようになっている。
【0012】ベルト体26の幅は、開口部24Aの開口
幅よりも大きく、かつガイド突条30間の距離よりも若
干小さく設定され、その全長は、開口部24Aの全長よ
りもローラ36,38による弛みを形成するのに必要な
分長く設定されている。ベルト体26は、その両端のみ
が開口部24Aの両端縁に対して固定部27により固定
されており、その他の部分は固定されていない。ベルト
体26の材質は限定されないが、対象となる流体を通さ
ず、使用温度や化学的条件等使用環境に対する耐性およ
び圧力差に耐えられる強度を有する材質を選択すべきで
ある。
【0013】ベルト体26の具体例としては、a)樹
脂,ゴム,金属等の可撓性材料で形成されたベルト、
b)布状体や金属メッシュなどの芯材に、樹脂,ゴム,
金属等のコーティングを施したベルト、c)硬質材料か
らなる矩形状の断片をキャタピラ状に気密構造で連結し
てなるベルト、などが挙げられる。ベルト体26は、長
手方向に対して可撓性に優れ、幅方向に対しては変形の
少ない特性を有していると、移動体28の移動がなめら
かでかつ高い気密性が得られるのでより好ましい。この
ような特性を付与するため、ベルト体26の幅方向に延
びる多数の補強材(例えば細いロッドなど)を、長手方
向へ一定間隔ごとにベルト体26の内部に埋設すること
も可能である。
【0014】導管部24の内部において、各ガイド突条
30の外側には、導管部24の内底面に沿って転動する
二対の車輪32がそれぞれ配置され、これら車輪32は
それぞれフレーム34に取り付けられている。また、各
フレーム34と導管部24の内側面との間には、空気が
流通できるように一定の間隙が空けられている。
【0015】フレーム34間には、第1ローラ36およ
び第2ローラ38が各2本づつ、回転可能かつ水平に取
り付けられており、ベルト体26の一部は、これらロー
ラ36,38によってシール部31から持ち上げられて
いる。導管部24の移動方向において、両第2ローラ3
8は、両第1ローラ36の間に配置され、第1ローラ3
6よりも高い位置にある。これにより、これら4本のロ
ーラ36,38は、図1に示すように、移動体28の長
手方向中央を境として左右対称なアーチ状をなすよう
に、ベルト体26を持ち上げている。
【0016】各ローラ36,38はそれぞれ、図2に示
すように、シャフト部36A,38Aの両端にフランジ
部36B,38Bを形成したもので、シャフト部36
A,38Aの長さはベルト体26より若干長い程度とさ
れ、シャフト部36A,38Aにベルト体26を支持す
る一方、フランジ部36B,38Bによりベルト体26
のずれを防止している。
【0017】移動体28は、フレーム34の下方におい
て、導管部24の外側に配置された流路構成部材42を
備えており、流路構成部材42とフレーム34は、開口
部24Aを通る連結部40によって一体的に結合されて
いる。この流路構成部材42は、持ち上げられたベルト
体26とシール部31との間隙から流出する空気を捕捉
し、側方へ向け開口する通気口46から外部へ導出する
ためのもので、符号46は連結用フランジ部46であ
る。
【0018】流路構成部材42の上部には、図1に示す
ように、上方に向けて矩形状に広がるスカート部48が
形成され、このスカート部48によって、ベルト体26
が持ち上げられている領域全域を下方から覆い、流出す
る空気が逃げないようにしている。この例では特に、ス
カート部48の上端と導管部24の下面とが僅かな隙間
を残す程度に位置決めされ、さらにスカート部48の長
手方向両端部には、図2に示すように、開口部24Aの
内側まで突出してベルト体26に近接する遮断部49が
形成されている。なお、より高い気密性が必要であれ
ば、スカート部48の上端に、周知の摺動シール構造を
設けることも可能である。
【0019】上記構成からなる通気口可動式ダクトで
は、車輪32が導管部24内で転動することにより、移
動体28が開口部24Aの全長に亙って移動できる。移
動体28を移動させると、それに伴って第1ローラ36
および第2ローラ38がベルト体26の下面に沿って転
がりながら、流路構成部材42と対向する箇所において
常にベルト体26をアーチ状に持ち上げる。このため、
ファン20が導管部24内に供給した空気は、アーチ状
に持ち上げられたベルト体26の下をくぐって開口部2
4Aから流出し、流路構成部材42のスカート部48に
よって捕集されて通気口46から吐出される。一方、ベ
ルト体26が持ち上げられていない箇所では、導管部2
4の相対的に高い内圧によってベルト体26がシール部
31に押し付けられ、これらの間が気密的に封止される
ので、通気口46以外からの空気の漏洩が防止できる。
【0020】このような通気口可動式ダクトによれば、
ベルト体26を部分的に持ち上げて空気を流出させる構
造であるから、移動体28の移動可能範囲を導管部24
の両端近くまで延ばすことができ、移動不能範囲が少な
い分、省スペース化を図ることができる。また、構造が
単純であるから、単位長さ当たりの実施コストが安いと
いう利点も有する。
【0021】また、ベルト当接部としてベルト体26を
持ち上げながら転動するローラ36,38が使用されて
いるので、移動体28の移動に伴って摩擦を生じる箇所
がなく、移動体28の移動抵抗が極めて小さい。したが
って、小さい力で移動体28を移動できるうえ、移動可
能範囲のどの位置においても移動体28は安定に停止す
るので、移動体28を冷却対象に直結して従動構造で使
用することができ、移動または静止のための特別の機構
が不必要であるという利点も有する。
【0022】さらに、図示の例では移動体28を1基の
み使用していたが、本発明の通気口可動式ダクトでは、
共通の導管部24に対して複数の移動体28を設け、そ
れぞれの通気口46から空気を吐出させることも可能で
ある。
【0023】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図4および図5を用いて説明する。第1実施例ではフ
ァン20により導管部24へ空気を加圧供給する構成で
あったが、この第2実施例では、ファン20により導管
部24から空気を吸引する点が大きく相違している。
【0024】概略構成を説明すると、導管部24の一側
面には、前記同様の開口部24Aが形成されており、こ
の開口部24Aを外側から塞ぐベルト体26が取り付け
られている。また、導管部24には、開口部24Aに沿
って移動可能に移動体50が取り付けられている。
【0025】導管部24の開口部24Aを有する外側面
には、図5に示すように、開口部24Aの上下縁に沿っ
て平行に側方へ突出するガイド突条54が形成され、こ
れらガイド突条54と開口部24Aの上下縁との間の部
分が、シール部52とされている。そしてこれらシール
部52に導管部24の外側からベルト体26が当接して
いる。このベルト体26は、先の実施例と同様に長手方
向両端部のみが導管部24に固定されている。
【0026】導管部24の内側には、ガイド突条54の
裏側の壁面に沿って転動する計二対の車輪56が配置さ
れ、それぞれシャフト58の両端に取り付けられてい
る。シャフト58は連結部60を介して導管部24の外
側に配置されたフレーム62に結合され、これらフレー
ム62の間には、先の実施例と同様に第1ローラ64お
よび第2ローラ66が取り付けられている。そして、こ
れらローラ64,66によりベルト体26の対応箇所が
シール部52からアーチ状に引き離されている。
【0027】移動体50はさらに流路構成部材68を有
している。この流路構成部材68はベルト体26がアー
チ状に変形された部分全体を包囲し、その先端面と導管
部24の側面との間には僅かな間隙が空く程度とされて
いる。また、この例の流路構成部材68は、図5に示す
ようにフレーム62と対向する上下壁が上下に膨出され
ており、通気口70からの導管部24内へ至る流路断面
積が大きく確保されている。他の装置細部の構成は、第
1実施例と同様である。
【0028】上記第2実施例の通気口可動式ダクトによ
れば、車輪56が導管部24内で転動することにより、
移動体50が開口部24Aの全長に亙って移動できる。
移動体50を移動させると、それに伴って第1ローラ6
4および第2ローラ66がベルト体26の一面に沿って
転がりながら、流路構成部材68と対向する箇所におい
て常にベルト体26をシール部52からアーチ状に引き
離す。このため、ファン20により導管部24内を減圧
すると、アーチ状に変形されたベルト体26とシール部
52との間隙を通じて流路構成部材68の内部が減圧さ
れ、通気口70から空気が吸引される。一方、ベルト体
26が変形されていない箇所では、導管部24の相対的
に低い内圧によってベルト体26がシール部52に押し
付けられ、これらの間が気密的に封止されるので、通気
口70以外からの空気の漏洩は少ない。他の効果は第1
実施例と同様である。なお、移動体50は導管部24の
下方や上方に配置することも可能である。
【0029】(第3実施例)次に図6を参照しつつ、本
発明の第3実施例として、前記第1実施例の通気口可動
式ダクトを適用した乾燥炉80を説明する。この乾燥炉
80は、図中右端(入側)に搬入路82を、図中左端
(出側)に搬出路84を有し、搬入路82から図示しな
い搬入ロボットにより搬入されるワークWを、乾燥炉8
0内の天井面に沿って移動可能に配置された搬送ロボッ
ト86により、一定時間ごとに次々と位置を出側に移し
替えつつ乾燥させ、やがて乾燥炉80の出側端部に到着
し十分乾燥したワークWを、搬出路84から図示しない
搬出ロボットにより搬出するものである。
【0030】搬送ロボット86には、それ自身を乾燥炉
80の入側端から出側端までの間で移動させるための移
動用モータおよびその制御装置が内蔵されている。ま
た、搬送ロボット86の移動方向前後端には、ワークW
の各列に対応してそれぞれチャック92が設けられてお
り、これらチャック92を開閉および昇降させるための
チャック用モータおよびその制御装置も搬送ロボット8
6に内蔵されている。これらモータおよび制御装置を高
温の乾燥炉80内で安定動作させるには、これらモータ
および制御装置を局部冷却することが必要であり、その
ために本発明の通気口可動式ダクトが適用されている。
【0031】搬送ロボット86の側方には、搬送ロボッ
ト86の移動方向と平行に導管部24が設置されてい
る。この導管部24の両端には、送風ファン88,90
がそれぞれ接続されており、これらいずれか一方により
導管部24内に冷却用空気が吹き込まれるようになって
いる(他方は予備である)。導管部24には、第1実施
例で説明したとおりに移動体28が移動可能に取り付け
られ、さらにこの移動体28は搬送ロボット86に連結
されている。これにより、移動体28は搬送ロボット8
6に追従して移動する。
【0032】搬送ロボット86上には、中間ファン(二
次圧送手段)94が設置され、この中間ファン94の吸
気口が移動体28の通気口46に連結されている。中間
ファン94の吐出口は送風チャンバ96,98に連結さ
れ、さらにこれら送風チャンバ96,98から搬送ロボ
ット86内の各モータ等に通風するための分岐ダクト
(図示略)が設けられている。これにより、移動体28
の通気口46から流出した冷却用空気は中間ファン94
によってさらに加圧され、送風チャンバ96,98を介
して各モータ等に送られ、これらを効果的に局部冷却す
る。
【0033】上記乾燥炉80によれば、搬送ロボット8
6の移動につれて移動体28が導管部24に沿って動
き、送風ファン88(または90)から供給される冷風
が常に搬送ロボット86内の各モータ等に送られる。移
動体28の動きは前述したように滑らかであるから、搬
送ロボット86の動作を妨げるおそれがないうえ、通気
口可動式ダクトの導管部24の両端部は、移動体28の
移動不能範囲が殆ど生じないので、導管部24の設置ス
ペースに限界がある乾燥炉80内においても、搬送ロボ
ット86の移動範囲全域をカバーすることが容易であ
る。
【0034】また、通気口46に中間ファン94を連結
して2段階に圧送しているので、通気口46からの流出
抵抗を小さく抑え、移動体28と導管部24との間にお
ける空気の漏洩をさらに低減することができる。したが
って、高い局部冷却効率が得られるだけでなく、漏洩空
気が乾燥炉80の炉内温度に与える影響を最小限に留め
られる。
【0035】なお、本発明の通気口可動式ダクトは、上
記第3実施例のように局部冷却にのみ適用されるもので
はなく、移動する物体から発生する悪臭や有害ガスなど
を回収する目的にも使用可能であるし、さらに、気体に
限らず液体を供給または排出する目的にも使用可能であ
る。
【0036】また、移動体28,50に自身を移動させ
るための自走手段を設けても良く、その場合には、移動
体28,50を自動的に走行させて流体の供給や排出を
行うことが可能となる。さらに、前記実施例ではいずれ
も4本のローラでベルト体を変位させる構成であった
が、ローラの本数や配置は必要に応じて適宜変更してよ
いし、さらにはローラを使用せず、ベルト当接部でベル
ト体を摩擦しつつ変位させる構成も実施可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る通気口可動式ダ
クトでは、移動体を導管部に沿って移動すると、それに
伴ってベルト当接部も移動し、移動体に対向する箇所に
おいて常にベルト体を内方または外方へ変位させ、ベル
ト体と開口部の側縁との間に間隙を形成するから、導管
部の内部は、この間隙を通じて流路構成部材と常に連通
される。一方、移動体と対向しない箇所では、開口部は
ベルト体によって封止されるから、導管部から流路構成
部材以外への流体漏洩が少ない。
【0038】また、導管部の両端近くまで移動体を動か
すことができ、移動体の移動不能範囲が少なく、移動範
囲を長く確保でき、省スペース化も図れる。また、構造
が単純であるから、単位長さ当たりの実施コストが安い
という利点も有する。
【0039】請求項2に係る通気口可動式ダクトでは、
ベルト当接部としてベルト体を押圧しながら転動可能に
設けられたローラが使用されているので、ベルト体とベ
ルト当接部の摩擦抵抗が小さく、移動体の移動を円滑化
できる。
【0040】請求項3または4に係る通気口可動式ダク
トでは、開口部の両側縁に沿って一対のシール部が形成
され、前記ベルト体の両側縁は、導管部内外の圧力差に
よりこれらシール部に圧接される位置に張設されている
ので、流体漏洩をさらに低減できる。
【0041】請求項5に係る通気口可動式ダクトでは、
通気口を通過する流体の流速を増すための二次圧送手段
が設けられているから、導管部の全長が長い場合にも、
十分な流体流量が確保できる。
【0042】請求項6に係る通気口可動式ダクトでは、
ベルト体の幅方向の撓みを低減するための補強手段が設
けられているから、導管部内外の圧力差でベルト体が幅
方向に撓んで気密性が低下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通気口可動式ダクトの第1実施例
を示す縦断面図である。
【図2】図1中II−II線視断面図である。
【図3】図1中III−III線視断面図である。
【図4】本発明に係る通気口可動式ダクトの第2実施例
を示す横断面図である。
【図5】図4中V−V線視断面図である。
【図6】本発明の第3実施例として乾燥炉80を示す平
面図である。
【図7】従来の通気口可動式ダクトを示す側面図であ
る。
【図8】図7中VIII−VIII線視断面図である。
【符号の説明】
20 ファン 24 導管部 24A 開口部 26 ベルト体 28 移動体 31 シール部 32 車輪 36,38 ローラ(ベルト当接部) 42 流路構成部材 46 通気口 48 スカート部 50 移動体 52 シール部 56 車輪 64,66 ローラ(ベルト当接部) 68 流路構成部材 70 通気口 80 乾燥炉 86 搬送ロボット 88,90 送風ファン 92 チャック 94 中間ファン(二次圧送手段) 96,98 送風チャンバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に連続する細長い開口部を有し、
    流体の供給手段または吸引手段に接続可能とされた導管
    部と、 前記開口部を塞ぐように前記開口部の全長に亙って張設
    され、その長手方向両端部が前記開口部の長手方向両端
    縁に固定された可撓性を有するベルト体と、 前記導管部の前記開口部に沿って前記開口部の長手方向
    へスライド可能に設けられた移動体とを具備し、 前記移動体は、 この移動体と対向する箇所において前記ベルト体を前記
    導管部の内方または外方へ変位させることにより、前記
    ベルト体と前記開口部の側縁との間に間隙を形成するた
    めのベルト当接部と、 外部へ通じる通気口を有し、この通気口と前記間隙との
    間に流体流路を形成するための流路構成部材とを有する
    ことを特徴とする通気口可動式ダクト。
  2. 【請求項2】前記ベルト当接部は、前記ベルト体を押圧
    しつつ転動可能に設けられたローラであることを特徴と
    する請求項1記載の通気口可動式ダクト。
  3. 【請求項3】前記導管部は流体供給手段に接続されると
    ともに、前記開口部の両側縁に沿って前記導管部の内方
    を向く一対のシール部が形成され、前記ベルト体の両側
    縁はこれらシール部に当接するように張設され、さら
    に、前記移動体の前記ベルト当接部は、前記ベルト体を
    前記導管部の内方側へ変位させることにより前記各シー
    ル部と前記ベルト体との間に間隙を形成するように構成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の通
    気口可動式ダクト。
  4. 【請求項4】前記導管部は流体吸引手段に接続されると
    ともに、前記開口部の両側縁に沿って前記導管部の外方
    を向く一対のシール部が形成され、前記ベルト体の両側
    縁はこれらシール部に当接するように張設され、さら
    に、前記移動体の前記ベルト当接部は、前記ベルト体を
    前記導管部の外方側へ変位させることにより前記各シー
    ル部と前記ベルト体との間に間隙を形成するように構成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の通
    気口可動式ダクト。
  5. 【請求項5】前記流路構成部材内には、前記通気口を通
    過する流体の流速を増すための二次圧送手段が付設され
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の通気口可動式ダクト。
  6. 【請求項6】前記ベルト体には、その幅方向に延びる補
    強手段が多数設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の通気口可動式ダクト。
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