JPH08296647A - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
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- JPH08296647A JPH08296647A JP9847295A JP9847295A JPH08296647A JP H08296647 A JPH08296647 A JP H08296647A JP 9847295 A JP9847295 A JP 9847295A JP 9847295 A JP9847295 A JP 9847295A JP H08296647 A JPH08296647 A JP H08296647A
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- fixed
- rotating
- bearing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/04—Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
- F16C32/0406—Magnetic bearings
- F16C32/0408—Passive magnetic bearings
- F16C32/0436—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part
- F16C32/0438—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part with a superconducting body, e.g. a body made of high temperature superconducting material such as YBaCuO
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アキシアル方向の負荷容量を向上させる。
【構成】 フライホイール7を有し、かつ垂直軸を中心
に回転する回転体1を、固定ハウジング2に対して非接
触状態で支持する軸受装置である。固定ハウジング2の
上向き面2aとフライホイール7の下面7aとの間に、超電
導軸受部3と永久磁石軸受部4、5とを、ラジアル方向
に離隔して設ける。超電導軸受部3を、回転体1にこれ
と同心状に配置した環状永久磁石11と、固定ハウジング
2に永久磁石11と対向するように配置した第2種超電導
体13とで構成する。環状永久磁石11を回転軸心のまわり
の磁束分布が回転によって変化しないように配置する。
第2種超電導体13を環状永久磁石11の磁束が所定量侵入
する離隔位置に配置する。永久磁石軸受部4、5を、回
転体1に同心状に配置した回転永久磁石17、24と、固定
ハウジング2に配置し、かつ回転永久磁石17、24を磁気
反発力により上向きに付勢する固定永久磁石20、27とで
構成する。
に回転する回転体1を、固定ハウジング2に対して非接
触状態で支持する軸受装置である。固定ハウジング2の
上向き面2aとフライホイール7の下面7aとの間に、超電
導軸受部3と永久磁石軸受部4、5とを、ラジアル方向
に離隔して設ける。超電導軸受部3を、回転体1にこれ
と同心状に配置した環状永久磁石11と、固定ハウジング
2に永久磁石11と対向するように配置した第2種超電導
体13とで構成する。環状永久磁石11を回転軸心のまわり
の磁束分布が回転によって変化しないように配置する。
第2種超電導体13を環状永久磁石11の磁束が所定量侵入
する離隔位置に配置する。永久磁石軸受部4、5を、回
転体1に同心状に配置した回転永久磁石17、24と、固定
ハウジング2に配置し、かつ回転永久磁石17、24を磁気
反発力により上向きに付勢する固定永久磁石20、27とで
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば高速回転を
必要とする流体機械や工作機械、余剰電力をフライホイ
ールの回転運動エネルギに変換して貯蔵する電力貯蔵装
置、またはジャイロスコープなどに適用される軸受装置
に関し、とくに垂直軸を中心に回転する回転体を、固定
部に対して非接触状態で支持する軸受装置に関する。
必要とする流体機械や工作機械、余剰電力をフライホイ
ールの回転運動エネルギに変換して貯蔵する電力貯蔵装
置、またはジャイロスコープなどに適用される軸受装置
に関し、とくに垂直軸を中心に回転する回転体を、固定
部に対して非接触状態で支持する軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種軸受装置として、回転体に
同心状にかつ固定状に設けられた永久磁石と、永久磁石
の端面に対して回転体の回転軸心方向に間隔をおいて対
向するように固定部に配置された第2種超電導体とより
なり、永久磁石が、回転軸心のまわりの磁束分布が回転
によって変化しないように配置され、第2種超電導体
が、永久磁石の磁束が所定量侵入する離隔位置に配置さ
れている超電導軸受装置が考えられている。
同心状にかつ固定状に設けられた永久磁石と、永久磁石
の端面に対して回転体の回転軸心方向に間隔をおいて対
向するように固定部に配置された第2種超電導体とより
なり、永久磁石が、回転軸心のまわりの磁束分布が回転
によって変化しないように配置され、第2種超電導体
が、永久磁石の磁束が所定量侵入する離隔位置に配置さ
れている超電導軸受装置が考えられている。
【0003】この超電導軸受装置では、永久磁石から発
生する磁束を超電導体の内部に侵入させて拘束し、その
結果、いわゆるピン止め力により、固定部に対して回転
体をアキシアル方向およびラジアル方向に非接触状態で
支持するようになっている。
生する磁束を超電導体の内部に侵入させて拘束し、その
結果、いわゆるピン止め力により、固定部に対して回転
体をアキシアル方向およびラジアル方向に非接触状態で
支持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の超電導軸受装置
では、超電導体に拘束された磁束のピン止め力によって
回転体をアキシアル方向およびラジアル方向に支持でき
るが、とくにアキシアル方向(重力方向)の支持力(負
荷容量)には限界があり、重量の大きい回転体を支持す
ることはできないという問題がある。たとえば、電力貯
蔵装置においては、電力貯蔵効率を向上させるためにフ
ライホイールを大型化する必要があるが、このような場
合に回転体の重量を支持することができないという問題
がある。
では、超電導体に拘束された磁束のピン止め力によって
回転体をアキシアル方向およびラジアル方向に支持でき
るが、とくにアキシアル方向(重力方向)の支持力(負
荷容量)には限界があり、重量の大きい回転体を支持す
ることはできないという問題がある。たとえば、電力貯
蔵装置においては、電力貯蔵効率を向上させるためにフ
ライホイールを大型化する必要があるが、このような場
合に回転体の重量を支持することができないという問題
がある。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決し、ア
キシアル方向の負荷容量を向上させることができる軸受
装置を提供することにある。
キシアル方向の負荷容量を向上させることができる軸受
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明による軸受装
置は、垂直軸を中心に回転する回転体を、固定部に対し
て非接触状態で支持する軸受装置であって、固定部が上
向き面を有するとともに、回転体が固定部の上向き面に
対向する下向き面を有しており、これら両面間に、超電
導軸受部と永久磁石軸受部とが、ラジアル方向に離隔し
て設けられ、超電導軸受部が、固定部および回転体のう
ちのいずれか一方に回転体と同心状に配置された環状永
久磁石と、同他方に永久磁石の端面に対して回転体の回
転軸心方向に間隔をおいて対向するように配置された第
2種超電導体とよりなり、かつ環状永久磁石が回転軸心
のまわりの磁束分布が回転によって変化しないように配
置されるとともに、第2種超電導体が環状永久磁石の磁
束が所定量侵入する離隔位置に配置されており、永久磁
石軸受部が、回転体に同心状に配置された回転永久磁石
と、固定部に配置されかつ回転永久磁石を磁気反発力に
より上向きに付勢する固定永久磁石とよりなるものであ
る。
置は、垂直軸を中心に回転する回転体を、固定部に対し
て非接触状態で支持する軸受装置であって、固定部が上
向き面を有するとともに、回転体が固定部の上向き面に
対向する下向き面を有しており、これら両面間に、超電
導軸受部と永久磁石軸受部とが、ラジアル方向に離隔し
て設けられ、超電導軸受部が、固定部および回転体のう
ちのいずれか一方に回転体と同心状に配置された環状永
久磁石と、同他方に永久磁石の端面に対して回転体の回
転軸心方向に間隔をおいて対向するように配置された第
2種超電導体とよりなり、かつ環状永久磁石が回転軸心
のまわりの磁束分布が回転によって変化しないように配
置されるとともに、第2種超電導体が環状永久磁石の磁
束が所定量侵入する離隔位置に配置されており、永久磁
石軸受部が、回転体に同心状に配置された回転永久磁石
と、固定部に配置されかつ回転永久磁石を磁気反発力に
より上向きに付勢する固定永久磁石とよりなるものであ
る。
【0007】第2の発明による軸受装置は、垂直軸を中
心に回転する回転体を、固定部に対して非接触状態で支
持する軸受装置であって、固定部が下向き面を有すると
ともに、回転体が固定部の下向き面に対向する上向き面
を有しており、これら両面間に、超電導軸受部と永久磁
石軸受部とが、ラジアル方向に離隔して設けられ、超電
導軸受部が、固定部および回転体のうちのいずれか一方
に回転体と同心状に配置された環状永久磁石と、同他方
に永久磁石の端面に対して回転体の回転軸心方向に間隔
をおいて対向するように配置された第2種超電導体とよ
りなり、かつ環状永久磁石が回転軸心のまわりの磁束分
布が回転によって変化しないように配置されるととも
に、第2種超電導体が環状永久磁石の磁束が所定量侵入
する離隔位置に配置されており、永久磁石軸受部が、回
転体に同心状に配置された回転永久磁石と、固定部に配
置されかつ回転永久磁石を磁気吸引力により上向きに付
勢する固定永久磁石とよりなるものである。
心に回転する回転体を、固定部に対して非接触状態で支
持する軸受装置であって、固定部が下向き面を有すると
ともに、回転体が固定部の下向き面に対向する上向き面
を有しており、これら両面間に、超電導軸受部と永久磁
石軸受部とが、ラジアル方向に離隔して設けられ、超電
導軸受部が、固定部および回転体のうちのいずれか一方
に回転体と同心状に配置された環状永久磁石と、同他方
に永久磁石の端面に対して回転体の回転軸心方向に間隔
をおいて対向するように配置された第2種超電導体とよ
りなり、かつ環状永久磁石が回転軸心のまわりの磁束分
布が回転によって変化しないように配置されるととも
に、第2種超電導体が環状永久磁石の磁束が所定量侵入
する離隔位置に配置されており、永久磁石軸受部が、回
転体に同心状に配置された回転永久磁石と、固定部に配
置されかつ回転永久磁石を磁気吸引力により上向きに付
勢する固定永久磁石とよりなるものである。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、超電導軸受部の永久磁石
から発生する磁束が第2種超電導体の内部に侵入して拘
束され、その結果侵入磁束のピン止め力により、固定部
に対して回転体がラジアル方向およびアキシアル方向に
非接触状態で支持される。そして、回転体に設けられた
永久磁石軸受部の回転永久磁石が固定部に設けられた固
定永久磁石からの磁気反発力により上向きに付勢され、
これによっても回転体の重量の一部が支持されるため、
アキシアル方向の負荷容量が向上する。
から発生する磁束が第2種超電導体の内部に侵入して拘
束され、その結果侵入磁束のピン止め力により、固定部
に対して回転体がラジアル方向およびアキシアル方向に
非接触状態で支持される。そして、回転体に設けられた
永久磁石軸受部の回転永久磁石が固定部に設けられた固
定永久磁石からの磁気反発力により上向きに付勢され、
これによっても回転体の重量の一部が支持されるため、
アキシアル方向の負荷容量が向上する。
【0009】第2の発明によれば、超電導軸受部の永久
磁石から発生する磁束が第2種超電導体の内部に侵入し
て拘束され、その結果侵入磁束のピン止め力により、固
定部に対して回転体がラジアル方向およびアキシアル方
向に非接触状態で支持される。そして、回転体に設けら
れた永久磁石軸受部の回転永久磁石が固定部に設けられ
た固定永久磁石からの磁気吸引力により上向きに付勢さ
れ、これによっても回転体の重量の一部が支持されるた
め、アキシアル方向の負荷容量が向上する。
磁石から発生する磁束が第2種超電導体の内部に侵入し
て拘束され、その結果侵入磁束のピン止め力により、固
定部に対して回転体がラジアル方向およびアキシアル方
向に非接触状態で支持される。そして、回転体に設けら
れた永久磁石軸受部の回転永久磁石が固定部に設けられ
た固定永久磁石からの磁気吸引力により上向きに付勢さ
れ、これによっても回転体の重量の一部が支持されるた
め、アキシアル方向の負荷容量が向上する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。
説明する。
【0011】図1は、この発明の第1の実施例の軸受装
置の主要部を概略的に示す。なお、第1実施例は、この
発明による軸受装置を電力貯蔵装置に適用したものであ
る。
置の主要部を概略的に示す。なお、第1実施例は、この
発明による軸受装置を電力貯蔵装置に適用したものであ
る。
【0012】図1において、軸受装置は、垂直軸を中心
に回転する回転体(1) を固定ハウジング(固定部)(2)
内において非接触状態に支持するものであり、超電導軸
受部(3) および2つの永久磁石軸受部(4)(5)を備えてい
る。
に回転する回転体(1) を固定ハウジング(固定部)(2)
内において非接触状態に支持するものであり、超電導軸
受部(3) および2つの永久磁石軸受部(4)(5)を備えてい
る。
【0013】回転体(1) は、垂直な回転軸(6) 、および
これの下端に同心状に一体に形成されたフライホイール
(7) を備えている。回転体(1) は、全体が銅合金、非磁
性ステンレス鋼などの非磁性体で形成されている。な
お、回転体(1) は、図示しない高周波電動機などによっ
て高速回転させられるようになっている。
これの下端に同心状に一体に形成されたフライホイール
(7) を備えている。回転体(1) は、全体が銅合金、非磁
性ステンレス鋼などの非磁性体で形成されている。な
お、回転体(1) は、図示しない高周波電動機などによっ
て高速回転させられるようになっている。
【0014】固定ハウジング(2) は、回転体(1) のフラ
イホイール(7) の下面(下向き面)(7a)に所定間隔をお
いて対向する上向き面(2a)を有している。そして、固定
ハウジング(2) の上向き面(2a)とフライホイール(7) の
下面(7a)との間に超電導軸受部(3) および2つの永久磁
石軸受部(4)(5)が設けられている。
イホイール(7) の下面(下向き面)(7a)に所定間隔をお
いて対向する上向き面(2a)を有している。そして、固定
ハウジング(2) の上向き面(2a)とフライホイール(7) の
下面(7a)との間に超電導軸受部(3) および2つの永久磁
石軸受部(4)(5)が設けられている。
【0015】超電導軸受部(3) は、フライホイール(7)
の下面(7a)に設けられた水平環状の永久磁石部(8) と、
永久磁石部(8) に対して回転軸心方向に対向するように
配置され、かつ固定ハウジング(2) の上向き面(2a)上に
固定状に設けられた環状超電導体部(9) とよりなる。フ
ライホイール(7) の下面(7a)に複数の環状凹溝(10)が回
転軸心(A) と同心状に形成され、各凹溝(10)内に環状の
永久磁石(11)が嵌められて固定されることにより、永久
磁石部(8) が構成されている。各永久磁石(11)は上下両
端部が逆の極性の磁気を帯び、隣り合う永久磁石(11)の
上下方向の同一端部が逆の極性の磁気を帯びている。た
とえば、内側から1、3番目の永久磁石(11)の上端部は
S極、下端部はN極の磁気を帯びており、2番目の永久
磁石(11)の上端部はN極、下端部はS極の磁気を帯びて
いる。また、永久磁石(11)は環状をなし、回転軸心(A)
に対して同心状に配置されているので、永久磁石(11)の
磁束分布が回転軸心(A) に対して対称になり、かつ回転
軸心(A) の周囲の磁束分布が回転によって変化しないよ
うになっている。
の下面(7a)に設けられた水平環状の永久磁石部(8) と、
永久磁石部(8) に対して回転軸心方向に対向するように
配置され、かつ固定ハウジング(2) の上向き面(2a)上に
固定状に設けられた環状超電導体部(9) とよりなる。フ
ライホイール(7) の下面(7a)に複数の環状凹溝(10)が回
転軸心(A) と同心状に形成され、各凹溝(10)内に環状の
永久磁石(11)が嵌められて固定されることにより、永久
磁石部(8) が構成されている。各永久磁石(11)は上下両
端部が逆の極性の磁気を帯び、隣り合う永久磁石(11)の
上下方向の同一端部が逆の極性の磁気を帯びている。た
とえば、内側から1、3番目の永久磁石(11)の上端部は
S極、下端部はN極の磁気を帯びており、2番目の永久
磁石(11)の上端部はN極、下端部はS極の磁気を帯びて
いる。また、永久磁石(11)は環状をなし、回転軸心(A)
に対して同心状に配置されているので、永久磁石(11)の
磁束分布が回転軸心(A) に対して対称になり、かつ回転
軸心(A) の周囲の磁束分布が回転によって変化しないよ
うになっている。
【0016】超電導体部(9) は、固定ハウジング(2) の
上向き面(2a)上に図示しない断熱材を介して固定された
環状の冷却ケース(12)を備えている。冷却ケース(12)
は、たとえば銅合金、非磁性ステンレス鋼などの非磁性
体からなる。冷却ケース(12)内の空間に環状の第2種超
電導体(13)が固定状に配置されている。図示は省略した
が、冷却ケース(12)内の空間は冷却流体供給管および同
排出管を介して冷却装置に接続されており、この冷却装
置により、たとえば液体窒素などの冷却流体が供給管、
冷却ケース(12)内の空間および排出管を介して循環させ
られ、これによって超電導体(13)が冷却されるようにな
っている。第2種超電導体(13)は、イットリウム系高温
超電導体、たとえばYBa2 Cu3 O7-X からなるバル
クの内部に常電導体(Y2 Ba1 Cu1 )を均一に混在
させたものからなり、超電導状態が出現する温度環境下
において、永久磁石(11)から発せられる磁束を内部に拘
束する性質を持つものである。そして、第2種超電導体
(13)は、永久磁石(11)の磁束が所定量侵入する位置であ
ってかつ回転体(1) の回転によって侵入磁束の分布が変
化しない位置に、永久磁石(11)と対向するように配置さ
れている。
上向き面(2a)上に図示しない断熱材を介して固定された
環状の冷却ケース(12)を備えている。冷却ケース(12)
は、たとえば銅合金、非磁性ステンレス鋼などの非磁性
体からなる。冷却ケース(12)内の空間に環状の第2種超
電導体(13)が固定状に配置されている。図示は省略した
が、冷却ケース(12)内の空間は冷却流体供給管および同
排出管を介して冷却装置に接続されており、この冷却装
置により、たとえば液体窒素などの冷却流体が供給管、
冷却ケース(12)内の空間および排出管を介して循環させ
られ、これによって超電導体(13)が冷却されるようにな
っている。第2種超電導体(13)は、イットリウム系高温
超電導体、たとえばYBa2 Cu3 O7-X からなるバル
クの内部に常電導体(Y2 Ba1 Cu1 )を均一に混在
させたものからなり、超電導状態が出現する温度環境下
において、永久磁石(11)から発せられる磁束を内部に拘
束する性質を持つものである。そして、第2種超電導体
(13)は、永久磁石(11)の磁束が所定量侵入する位置であ
ってかつ回転体(1) の回転によって侵入磁束の分布が変
化しない位置に、永久磁石(11)と対向するように配置さ
れている。
【0017】第1の永久磁石軸受部(4) は、超電導体軸
受部(3) よりもラジアル方向外側に設けられており、超
電導体軸受部(3) の永久磁石部(8) よりもラジアル方向
の外側において、フライホイール(7) の下面(7a)に設け
られた水平環状の回転永久磁石部(14)と、回転永久磁石
部(14)に対して回転軸心方向に対向するように配置さ
れ、かつ固定ハウジング(2) の上向き面(2a)上に固定状
に設けられた水平環状の固定永久磁石部(15)とよりな
る。フライホイール(7) の下面(7a)に複数の環状凹溝(1
6)が回転軸心(A) と同心状に形成され、各凹溝(16)内に
環状の回転永久磁石(17)が嵌められて固定されることに
より、回転永久磁石部(14)が構成されている。各回転永
久磁石(17)は上下両端部が逆の極性の磁気を帯び、隣り
合う回転永久磁石(17)の上下方向の同一端部が逆の極性
の磁気を帯びている。たとえば、内側の回転永久磁石(1
7)の上端部はN極、下端部はS極の磁気を帯びており、
外側の回転永久磁石(17)の上端部はS極、下端部はN極
の磁気を帯びている。
受部(3) よりもラジアル方向外側に設けられており、超
電導体軸受部(3) の永久磁石部(8) よりもラジアル方向
の外側において、フライホイール(7) の下面(7a)に設け
られた水平環状の回転永久磁石部(14)と、回転永久磁石
部(14)に対して回転軸心方向に対向するように配置さ
れ、かつ固定ハウジング(2) の上向き面(2a)上に固定状
に設けられた水平環状の固定永久磁石部(15)とよりな
る。フライホイール(7) の下面(7a)に複数の環状凹溝(1
6)が回転軸心(A) と同心状に形成され、各凹溝(16)内に
環状の回転永久磁石(17)が嵌められて固定されることに
より、回転永久磁石部(14)が構成されている。各回転永
久磁石(17)は上下両端部が逆の極性の磁気を帯び、隣り
合う回転永久磁石(17)の上下方向の同一端部が逆の極性
の磁気を帯びている。たとえば、内側の回転永久磁石(1
7)の上端部はN極、下端部はS極の磁気を帯びており、
外側の回転永久磁石(17)の上端部はS極、下端部はN極
の磁気を帯びている。
【0018】固定永久磁石部(15)は、固定ハウジング
(2) の上向き面(2a)上に固定された環状体(18)を備えて
いる。なお、図1においては、環状体(18)は冷却ケース
(12)と接しているが、この場合両者間に断熱材を介在さ
せておくのがよい。また、これに代えて、環状体(18)と
冷却ケース(12)とをラジアル方向に離隔させておいても
よい。環状体(18)は、たとえば銅合金、非磁性ステンレ
ス鋼などの非磁性体からなる。環状体(18)の上面に複数
の環状凹溝(19)が回転軸心(A) と同心状に形成され、各
凹溝(19)内に環状の固定永久磁石(20)が嵌められて固定
されることにより、固定永久磁石部(15)が構成されてい
る。固定永久磁石(20)の数は回転永久磁石(17)の数と同
じであり、固定永久磁石(20)は回転永久磁石(17)に対向
するように配置されている。また、固定永久磁石(20)は
上下両端部が逆の極性の磁気を帯び、隣り合う固定永久
磁石(20)の上下方向の同一端部が逆の極性の磁気を帯び
ている。回転永久磁石(17)と固定永久磁石(20)の互いに
対向する端部は同じ極性の磁気を帯びている。たとえ
ば、内側の固定永久磁石(20)の上端部はS極、下端部は
N極の磁気を帯びており、外側の固定永久磁石(20)の上
端部はN極、下端部はS極の磁気を帯びている。
(2) の上向き面(2a)上に固定された環状体(18)を備えて
いる。なお、図1においては、環状体(18)は冷却ケース
(12)と接しているが、この場合両者間に断熱材を介在さ
せておくのがよい。また、これに代えて、環状体(18)と
冷却ケース(12)とをラジアル方向に離隔させておいても
よい。環状体(18)は、たとえば銅合金、非磁性ステンレ
ス鋼などの非磁性体からなる。環状体(18)の上面に複数
の環状凹溝(19)が回転軸心(A) と同心状に形成され、各
凹溝(19)内に環状の固定永久磁石(20)が嵌められて固定
されることにより、固定永久磁石部(15)が構成されてい
る。固定永久磁石(20)の数は回転永久磁石(17)の数と同
じであり、固定永久磁石(20)は回転永久磁石(17)に対向
するように配置されている。また、固定永久磁石(20)は
上下両端部が逆の極性の磁気を帯び、隣り合う固定永久
磁石(20)の上下方向の同一端部が逆の極性の磁気を帯び
ている。回転永久磁石(17)と固定永久磁石(20)の互いに
対向する端部は同じ極性の磁気を帯びている。たとえ
ば、内側の固定永久磁石(20)の上端部はS極、下端部は
N極の磁気を帯びており、外側の固定永久磁石(20)の上
端部はN極、下端部はS極の磁気を帯びている。
【0019】第2の永久磁石軸受部(5) は、フライホイ
ール(7) の下面(7a)の中央部に設けられた水平状の回転
永久磁石部(21)と、回転永久磁石部(21)に対して回転軸
心方向に対向するように配置され、かつ固定ハウジング
(2) の上向き面(2a)上に固定状に設けられた水平状の固
定永久磁石部(22)とよりなる。フライホイール(7) の下
面(7a)に凹所(23)が回転軸心(A) と同心状に形成され、
凹所(23)内に回転永久磁石(24)が嵌められて固定される
ことにより、回転永久磁石部(21)が構成されている。回
転永久磁石(24)は上下両端部が逆の極性の磁気を帯びて
いる。たとえば、回転永久磁石(24)の上端部はN極、下
端部はS極の磁気を帯びている。
ール(7) の下面(7a)の中央部に設けられた水平状の回転
永久磁石部(21)と、回転永久磁石部(21)に対して回転軸
心方向に対向するように配置され、かつ固定ハウジング
(2) の上向き面(2a)上に固定状に設けられた水平状の固
定永久磁石部(22)とよりなる。フライホイール(7) の下
面(7a)に凹所(23)が回転軸心(A) と同心状に形成され、
凹所(23)内に回転永久磁石(24)が嵌められて固定される
ことにより、回転永久磁石部(21)が構成されている。回
転永久磁石(24)は上下両端部が逆の極性の磁気を帯びて
いる。たとえば、回転永久磁石(24)の上端部はN極、下
端部はS極の磁気を帯びている。
【0020】固定永久磁石部(22)は、固定ハウジング
(2) の上向き面(2a)上に固定された保持体(25)を備えて
いる。保持体(25)は、たとえば銅合金、非磁性ステンレ
ス鋼などの非磁性体からなる。保持体(25)の上面に凹所
(26)が回転軸心(A) と同心状に形成され、凹所(26)内に
固定永久磁石(27)が嵌められて固定されることにより、
固定永久磁石部(22)が構成されている。固定永久磁石(2
7)は回転永久磁石(24)に対向するように配置されてい
る。また、固定永久磁石(27)は上下両端部が逆の極性の
磁気を帯びている。回転永久磁石(24)と固定永久磁石(2
7)の互いに対向する端部は同じ極性の磁気を帯びてい
る。たとえば、固定永久磁石(27)の上端部はS極、下端
部はN極の磁気を帯びている。
(2) の上向き面(2a)上に固定された保持体(25)を備えて
いる。保持体(25)は、たとえば銅合金、非磁性ステンレ
ス鋼などの非磁性体からなる。保持体(25)の上面に凹所
(26)が回転軸心(A) と同心状に形成され、凹所(26)内に
固定永久磁石(27)が嵌められて固定されることにより、
固定永久磁石部(22)が構成されている。固定永久磁石(2
7)は回転永久磁石(24)に対向するように配置されてい
る。また、固定永久磁石(27)は上下両端部が逆の極性の
磁気を帯びている。回転永久磁石(24)と固定永久磁石(2
7)の互いに対向する端部は同じ極性の磁気を帯びてい
る。たとえば、固定永久磁石(27)の上端部はS極、下端
部はN極の磁気を帯びている。
【0021】回転体(1) の運転を開始するさいには、ま
ず適当な初期位置決め装置などにより停止状態の回転体
(1) を所定の位置まで持ち上げ、回転体(1) のアキシア
ル方向およびラジアル方向の初期位置決めを行う。そし
て、冷却装置により超電導軸受部(3) の冷却ケース(12)
内に冷却流体を循環させ、超電導体(13)を冷却して超電
導状態に保持する。すると、永久磁石(11)から発せられ
る磁束の多くが超電導体(13)の内部に侵入して拘束され
ることになる(ピンニング現象)。ここで、超電導体(1
3)はその内部に常電導体粒子が均一に混在されているた
め、超電導体(13)内部への侵入磁束の分布が一定とな
り、そのため超電導体(13)に対して永久磁石(11)および
回転体(1) が拘束される。したがって、回転体(1) は、
きわめて安定した状態でアキシアル方向およびラジアル
方向に支持されることになる。このとき、超電導体(13)
に侵入した磁束は、磁束分布が回転軸心(A) に対して均
一で不変である限り、回転を妨げる抵抗とはならない。
このように回転体(1) が支持されたならば、初期位置決
め装置による回転体(1) の支持をなくす。初期位置決め
装置による支持がなくなると、回転体(1) は自重により
若干下降するが、自重による下向きの力と超電導軸受部
(3) のアキシアル方向の支持力とが釣り合う位置に停止
する。これにより、回転体(1) は、超電導軸受部(3) で
非接触状態に支持されたことになる。このとき、第1お
よび第2の永久磁石軸受部(4)(5)の回転永久磁石(17)(2
4)が固定永久磁石(20)(27)から上向きの反発力を受け、
これにより、回転体(1) の重量の一部が支持される。回
転体(1) が、固定ハウジング(2)に対して、アキシアル
方向およびラジアル方向に非接触状態に支持されたなら
ば、電動機を起動し、回転体(1) を回転させる。回転体
(1) は、回転中も超電導体(13)に侵入した磁束のピン止
め力および固定永久磁石(20)(27)と回転永久磁石(17)(2
4)との間の磁気反発力によってアキシアル方向に非接触
状態で支持されるとともに、超電導体(13)に侵入した磁
束のピン止め力によりラジアル方向に非接触状態で支持
され、安定した回転を継続する。
ず適当な初期位置決め装置などにより停止状態の回転体
(1) を所定の位置まで持ち上げ、回転体(1) のアキシア
ル方向およびラジアル方向の初期位置決めを行う。そし
て、冷却装置により超電導軸受部(3) の冷却ケース(12)
内に冷却流体を循環させ、超電導体(13)を冷却して超電
導状態に保持する。すると、永久磁石(11)から発せられ
る磁束の多くが超電導体(13)の内部に侵入して拘束され
ることになる(ピンニング現象)。ここで、超電導体(1
3)はその内部に常電導体粒子が均一に混在されているた
め、超電導体(13)内部への侵入磁束の分布が一定とな
り、そのため超電導体(13)に対して永久磁石(11)および
回転体(1) が拘束される。したがって、回転体(1) は、
きわめて安定した状態でアキシアル方向およびラジアル
方向に支持されることになる。このとき、超電導体(13)
に侵入した磁束は、磁束分布が回転軸心(A) に対して均
一で不変である限り、回転を妨げる抵抗とはならない。
このように回転体(1) が支持されたならば、初期位置決
め装置による回転体(1) の支持をなくす。初期位置決め
装置による支持がなくなると、回転体(1) は自重により
若干下降するが、自重による下向きの力と超電導軸受部
(3) のアキシアル方向の支持力とが釣り合う位置に停止
する。これにより、回転体(1) は、超電導軸受部(3) で
非接触状態に支持されたことになる。このとき、第1お
よび第2の永久磁石軸受部(4)(5)の回転永久磁石(17)(2
4)が固定永久磁石(20)(27)から上向きの反発力を受け、
これにより、回転体(1) の重量の一部が支持される。回
転体(1) が、固定ハウジング(2)に対して、アキシアル
方向およびラジアル方向に非接触状態に支持されたなら
ば、電動機を起動し、回転体(1) を回転させる。回転体
(1) は、回転中も超電導体(13)に侵入した磁束のピン止
め力および固定永久磁石(20)(27)と回転永久磁石(17)(2
4)との間の磁気反発力によってアキシアル方向に非接触
状態で支持されるとともに、超電導体(13)に侵入した磁
束のピン止め力によりラジアル方向に非接触状態で支持
され、安定した回転を継続する。
【0022】上記第1実施例において、第1の永久磁石
軸受部(4) は必ずしも必要としない。回転体(1) のラジ
アル方向の支持は、超電導軸受部(3) および第2の永久
磁石軸受部(5) だけで行うことができるからである。こ
の場合、回転体(1) 側の回転永久磁石(24)の径を大きく
する必要がなく、回転による永久磁石(24)の遠心破壊を
極力防止できる。
軸受部(4) は必ずしも必要としない。回転体(1) のラジ
アル方向の支持は、超電導軸受部(3) および第2の永久
磁石軸受部(5) だけで行うことができるからである。こ
の場合、回転体(1) 側の回転永久磁石(24)の径を大きく
する必要がなく、回転による永久磁石(24)の遠心破壊を
極力防止できる。
【0023】上記第1実施例の場合、2つの永久磁石軸
受部(4)(5)に代えて、超電導軸受部(3) の環状超電導体
部(9) の下方において固定ハウジング(2) に、超電導軸
受部(3) の永久磁石(11)を磁気反発力により上向きに付
勢する固定永久磁石を設けることも考えられるが、この
場合、次のような問題がある。すなわち、固定永久磁石
を超電導体部(9) の下方において固定ハウジング(2) に
設ける必要があるので、軸受装置全体が大型化する。ま
た、超電導軸受部(3) の永久磁石(11)と固定永久磁石と
の距離が大きくなるので、2つの永久磁石軸受部(4)(5)
と同等の磁気反発力を得ようとする場合には固定永久磁
石を大型化する必要があって、これによっても軸受装置
全体が大型化する。また、軸受装置全体の大型化を防止
するために固定永久磁石を小さなものとすれば、得られ
る磁気反発力が小さくなる。
受部(4)(5)に代えて、超電導軸受部(3) の環状超電導体
部(9) の下方において固定ハウジング(2) に、超電導軸
受部(3) の永久磁石(11)を磁気反発力により上向きに付
勢する固定永久磁石を設けることも考えられるが、この
場合、次のような問題がある。すなわち、固定永久磁石
を超電導体部(9) の下方において固定ハウジング(2) に
設ける必要があるので、軸受装置全体が大型化する。ま
た、超電導軸受部(3) の永久磁石(11)と固定永久磁石と
の距離が大きくなるので、2つの永久磁石軸受部(4)(5)
と同等の磁気反発力を得ようとする場合には固定永久磁
石を大型化する必要があって、これによっても軸受装置
全体が大型化する。また、軸受装置全体の大型化を防止
するために固定永久磁石を小さなものとすれば、得られ
る磁気反発力が小さくなる。
【0024】図2は、この発明の第2の実施例の軸受装
置の主要部を概略的に示す。
置の主要部を概略的に示す。
【0025】第2実施例の場合、回転体(30)は第1実施
例の回転体(1) とは上下逆様であり、対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。固定ハウジング(2)
は回転体(30)のフライホイール(7) の上面(上向き面)
(7a)に所定間隔をおいて対向する下向き面(2b)を有して
いる。そして、固定ハウジング(2) の下向き面(2b)とフ
ライホイール(7) の上面(7a)との間に超電導軸受部(31)
および2つの永久磁石軸受部(32)(33)が設けられてい
る。これらの超電導軸受部(31)、第1永久磁石軸受部(3
2)および第2永久磁石軸受部(33)は、それぞれ第1実施
例の超電導軸受部(3) 、第1永久磁石軸受部(4) および
第2永久磁石軸受部(5) を上下逆様にしたものであるか
ら、対応する部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
例の回転体(1) とは上下逆様であり、対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。固定ハウジング(2)
は回転体(30)のフライホイール(7) の上面(上向き面)
(7a)に所定間隔をおいて対向する下向き面(2b)を有して
いる。そして、固定ハウジング(2) の下向き面(2b)とフ
ライホイール(7) の上面(7a)との間に超電導軸受部(31)
および2つの永久磁石軸受部(32)(33)が設けられてい
る。これらの超電導軸受部(31)、第1永久磁石軸受部(3
2)および第2永久磁石軸受部(33)は、それぞれ第1実施
例の超電導軸受部(3) 、第1永久磁石軸受部(4) および
第2永久磁石軸受部(5) を上下逆様にしたものであるか
ら、対応する部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0026】第2実施例の場合、第1および第2永久磁
石軸受部(32)(33)における固定永久磁石部(15)(22)の永
久磁石(20)(27)の磁極の配置が、第1実施例における第
1および第2永久磁石軸受部(4)(5)の固定永久磁石部(1
5)(22)の永久磁石(20)(27)の磁極の配置と逆になってい
る。このため、固定永久磁石部(15)(22)の永久磁石(20)
(27)の磁極の配置が、回転永久磁石部(14)(21)の永久磁
石(17)(24)の磁極の配置と逆になり、上下に対応する永
久磁石(20)(17)および(27)(24)の磁極が逆の磁極で、互
いに吸引するようになっている。そして、各永久磁石軸
受部(32)(33)の固定永久磁石部(15)(22)の永久磁石(20)
(27)の磁気吸引力によって回転永久磁石部(14)(21)の永
久磁石(17)(24)が上向きに付勢され、これにより回転体
(30)の重量の一部が支持されるようになっている。この
場合、各永久磁石軸受部(32)(33)における固定永久磁石
部(15)(22)の永久磁石(20)(27)と回転永久磁石部(14)(2
1)の永久磁石(17)(24)とが吸引し合うので、アキシアル
方向の負荷容量が向上するだけでなく、ラジアル方向の
負荷容量も向上する。
石軸受部(32)(33)における固定永久磁石部(15)(22)の永
久磁石(20)(27)の磁極の配置が、第1実施例における第
1および第2永久磁石軸受部(4)(5)の固定永久磁石部(1
5)(22)の永久磁石(20)(27)の磁極の配置と逆になってい
る。このため、固定永久磁石部(15)(22)の永久磁石(20)
(27)の磁極の配置が、回転永久磁石部(14)(21)の永久磁
石(17)(24)の磁極の配置と逆になり、上下に対応する永
久磁石(20)(17)および(27)(24)の磁極が逆の磁極で、互
いに吸引するようになっている。そして、各永久磁石軸
受部(32)(33)の固定永久磁石部(15)(22)の永久磁石(20)
(27)の磁気吸引力によって回転永久磁石部(14)(21)の永
久磁石(17)(24)が上向きに付勢され、これにより回転体
(30)の重量の一部が支持されるようになっている。この
場合、各永久磁石軸受部(32)(33)における固定永久磁石
部(15)(22)の永久磁石(20)(27)と回転永久磁石部(14)(2
1)の永久磁石(17)(24)とが吸引し合うので、アキシアル
方向の負荷容量が向上するだけでなく、ラジアル方向の
負荷容量も向上する。
【0027】回転体(30)の運転の開始は、第1実施例の
場合と同様に行われる。そして、回転体(30)は、回転中
も超電導体(13)に侵入した磁束のピン止め力および固定
永久磁石(20)(27)と回転永久磁石(17)(24)との間の磁気
吸引力によってアキシアル方向に非接触状態で支持され
るとともに、上記ピン止め力および磁気吸引力によりラ
ジアル方向に非接触状態で支持され、安定した回転を継
続する。
場合と同様に行われる。そして、回転体(30)は、回転中
も超電導体(13)に侵入した磁束のピン止め力および固定
永久磁石(20)(27)と回転永久磁石(17)(24)との間の磁気
吸引力によってアキシアル方向に非接触状態で支持され
るとともに、上記ピン止め力および磁気吸引力によりラ
ジアル方向に非接触状態で支持され、安定した回転を継
続する。
【0028】上記第2実施例においても、上記第1実施
例と同じ理由により、第1の永久磁石軸受部(32)は必ず
しも必要としない。回転体(30)のラジアル方向の支持
は、超電導軸受部(31)および第2の永久磁石軸受部(33)
だけで行うことができるからである。
例と同じ理由により、第1の永久磁石軸受部(32)は必ず
しも必要としない。回転体(30)のラジアル方向の支持
は、超電導軸受部(31)および第2の永久磁石軸受部(33)
だけで行うことができるからである。
【0029】上記第2実施例の場合、2つの永久磁石軸
受部(32)(33)に代えて、超電導軸受部(31)の環状超電導
体部(9) の上方において固定ハウジング(2) に、超電導
軸受部(31)の永久磁石(11)を磁気吸引力により上向きに
付勢する固定永久磁石を設けることも考えられるが、こ
の場合、次のような問題がある。すなわち、固定永久磁
石を超電導体部(9) の上方において固定ハウジング(2)
に設ける必要があるので、軸受装置全体が大型化する。
また、超電導軸受部(31)の永久磁石(11)と固定永久磁石
との距離が大きくなるので、2つの永久磁石軸受部(32)
(33)と同等の磁気吸引力を得ようとする場合には固定永
久磁石を大型化する必要があって、これによっても軸受
装置全体が大型化する。また、軸受装置全体の大型化を
防止するために固定永久磁石を小さなものとすれば、得
られる磁気吸引力が小さくなる。
受部(32)(33)に代えて、超電導軸受部(31)の環状超電導
体部(9) の上方において固定ハウジング(2) に、超電導
軸受部(31)の永久磁石(11)を磁気吸引力により上向きに
付勢する固定永久磁石を設けることも考えられるが、こ
の場合、次のような問題がある。すなわち、固定永久磁
石を超電導体部(9) の上方において固定ハウジング(2)
に設ける必要があるので、軸受装置全体が大型化する。
また、超電導軸受部(31)の永久磁石(11)と固定永久磁石
との距離が大きくなるので、2つの永久磁石軸受部(32)
(33)と同等の磁気吸引力を得ようとする場合には固定永
久磁石を大型化する必要があって、これによっても軸受
装置全体が大型化する。また、軸受装置全体の大型化を
防止するために固定永久磁石を小さなものとすれば、得
られる磁気吸引力が小さくなる。
【0030】
【発明の効果】この発明の軸受装置によれば、上述のよ
うに、回転永久磁石が固定永久磁石からの磁気反発力ま
たは磁気吸引力により上向きに付勢され、これによって
回転体の重量の一部が支持されるため、アキシアル方向
の負荷容量が向上する。したがって、超電導体軸受部で
は支持できないような重量の大きい回転体を支持するこ
ともできる。また、たとえば軸受装置を電力貯蔵装置に
使用した場合、電力貯蔵効率を向上させるためにフライ
ホイールを大径化するが、この発明の軸受装置では、こ
の大径化したフライホイールの下向き面または上向き面
を利用して超電導軸受部および永久磁石軸受部をラジア
ル方向に離隔して設けることができる。したがって、余
分なスペースの増加を防止することができる。
うに、回転永久磁石が固定永久磁石からの磁気反発力ま
たは磁気吸引力により上向きに付勢され、これによって
回転体の重量の一部が支持されるため、アキシアル方向
の負荷容量が向上する。したがって、超電導体軸受部で
は支持できないような重量の大きい回転体を支持するこ
ともできる。また、たとえば軸受装置を電力貯蔵装置に
使用した場合、電力貯蔵効率を向上させるためにフライ
ホイールを大径化するが、この発明の軸受装置では、こ
の大径化したフライホイールの下向き面または上向き面
を利用して超電導軸受部および永久磁石軸受部をラジア
ル方向に離隔して設けることができる。したがって、余
分なスペースの増加を防止することができる。
【図1】この発明の第1実施例を示す軸受装置の主要部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】この発明の第2実施例を示す軸受装置の主要部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
(1) 回転体 (2) 固定ハウジング(固定部) (2a) 上向き面 (2b) 下向き面 (3) 超電導軸受部 (4) 永久磁石軸受部 (5) 永久磁石軸受部 (7a) 下向き面(上向き面) (11) 環状永久磁石 (13) 第2種超電導体 (17) 回転永久磁石 (20) 固定永久磁石 (24) 回転永久磁石 (27) 固定永久磁石 (30) 回転体 (31) 超電導軸受部 (32) 永久磁石軸受部 (33) 永久磁石軸受部
Claims (2)
- 【請求項1】 垂直軸を中心に回転する回転体を、固定
部に対して非接触状態で支持する軸受装置であって、 固定部が上向き面を有するとともに、回転体が固定部の
上向き面に対向する下向き面を有しており、これら両面
間に、超電導軸受部と永久磁石軸受部とが、ラジアル方
向に離隔して設けられ、超電導軸受部が、固定部および
回転体のうちのいずれか一方に回転体と同心状に配置さ
れた環状永久磁石と、同他方に永久磁石の端面に対して
回転体の回転軸心方向に間隔をおいて対向するように配
置された第2種超電導体とよりなり、かつ環状永久磁石
が回転軸心のまわりの磁束分布が回転によって変化しな
いように配置されるとともに、第2種超電導体が環状永
久磁石の磁束が所定量侵入する離隔位置に配置されてお
り、永久磁石軸受部が、回転体に同心状に配置された回
転永久磁石と、固定部に配置されかつ回転永久磁石を磁
気反発力により上向きに付勢する固定永久磁石とよりな
る軸受装置。 - 【請求項2】 垂直軸を中心に回転する回転体を、固定
部に対して非接触状態で支持する軸受装置であって、 固定部が下向き面を有するとともに、回転体が固定部の
下向き面に対向する上向き面を有しており、これら両面
間に、超電導軸受部と永久磁石軸受部とが、ラジアル方
向に離隔して設けられ、超電導軸受部が、固定部および
回転体のうちのいずれか一方に回転体と同心状に配置さ
れた環状永久磁石と、同他方に永久磁石の端面に対して
回転体の回転軸心方向に間隔をおいて対向するように配
置された第2種超電導体とよりなり、かつ環状永久磁石
が回転軸心のまわりの磁束分布が回転によって変化しな
いように配置されるとともに、第2種超電導体が環状永
久磁石の磁束が所定量侵入する離隔位置に配置されてお
り、永久磁石軸受部が、回転体に同心状に配置された回
転永久磁石と、固定部に配置されかつ回転永久磁石を磁
気吸引力により上向きに付勢する固定永久磁石とよりな
る軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9847295A JPH08296647A (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9847295A JPH08296647A (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08296647A true JPH08296647A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14220613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9847295A Pending JPH08296647A (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08296647A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008021587B3 (de) * | 2008-04-30 | 2009-12-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Magnetlager mit Permanentmagneten in Halbach-Anordnung und supraleitenden Magneten und Maschine mit derartigen Magnetlagern |
-
1995
- 1995-04-24 JP JP9847295A patent/JPH08296647A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008021587B3 (de) * | 2008-04-30 | 2009-12-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Magnetlager mit Permanentmagneten in Halbach-Anordnung und supraleitenden Magneten und Maschine mit derartigen Magnetlagern |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |