JPH05180226A - 超電導軸受装置 - Google Patents
超電導軸受装置Info
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- JPH05180226A JPH05180226A JP34609891A JP34609891A JPH05180226A JP H05180226 A JPH05180226 A JP H05180226A JP 34609891 A JP34609891 A JP 34609891A JP 34609891 A JP34609891 A JP 34609891A JP H05180226 A JPH05180226 A JP H05180226A
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- permanent magnets
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- superconductor
- bearing device
- magnetic flux
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/04—Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
- F16C32/0406—Magnetic bearings
- F16C32/0408—Passive magnetic bearings
- F16C32/0436—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part
- F16C32/0438—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part with a superconducting body, e.g. a body made of high temperature superconducting material such as YBaCuO
Abstract
(57)【要約】
【目的】 負荷容量および剛性を向上させる。回転体の
軸ぶれを防止して回転体を非接触状態で安定的に支持す
る。 【構成】 垂直軸状回転体1と同心状になり、かつ互い
に対向するように設けられた2つの環状永久磁石7a、7b
を備えている。両環状永久磁石7a、7b間に位置するよう
に超電導体10を設ける。両永久磁石7a、7bの対向する面
が、互いに逆の極性の磁気を帯びている。両永久磁石7
a、7bどうしの間隔を、互いに吸引し合うような距離と
する。
軸ぶれを防止して回転体を非接触状態で安定的に支持す
る。 【構成】 垂直軸状回転体1と同心状になり、かつ互い
に対向するように設けられた2つの環状永久磁石7a、7b
を備えている。両環状永久磁石7a、7b間に位置するよう
に超電導体10を設ける。両永久磁石7a、7bの対向する面
が、互いに逆の極性の磁気を帯びている。両永久磁石7
a、7bどうしの間隔を、互いに吸引し合うような距離と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば高速回転を
必要とする流体機械や工作機械、余剰電力をフライホイ
ールの運動エネルギに変換して貯蔵する電力貯蔵装置、
またはジャイロスコープなどに適用される超電導軸受装
置に関する。
必要とする流体機械や工作機械、余剰電力をフライホイ
ールの運動エネルギに変換して貯蔵する電力貯蔵装置、
またはジャイロスコープなどに適用される超電導軸受装
置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明の課題】近年、回転体の高速回転と
高剛性を可能にした軸受装置として、非接触状態で回転
体を支持しうる超電導軸受装置が開発されている。
高剛性を可能にした軸受装置として、非接触状態で回転
体を支持しうる超電導軸受装置が開発されている。
【0003】この種超電導軸受装置としては、たとえば
回転体に同心状に設けられ、かつ回転軸心方向両端部が
互いに逆の極性の磁気を帯びた1つの環状永久磁石と、
この永久磁石の端面に対して回転体の回転軸心方向に間
隔をおいて対向するように配置された環状超電導体とを
備えているものが考えられる。
回転体に同心状に設けられ、かつ回転軸心方向両端部が
互いに逆の極性の磁気を帯びた1つの環状永久磁石と、
この永久磁石の端面に対して回転体の回転軸心方向に間
隔をおいて対向するように配置された環状超電導体とを
備えているものが考えられる。
【0004】ところが、上記のような超電導軸受装置で
は、負荷容量および剛性、特に回転体の回転軸心方向の
負荷容量および剛性が不足するという問題がある。しか
も、剛性が不足するため回転体の軸ぶれが生じ、回転体
を非接触状態で安定的に支持することができないという
問題がある。
は、負荷容量および剛性、特に回転体の回転軸心方向の
負荷容量および剛性が不足するという問題がある。しか
も、剛性が不足するため回転体の軸ぶれが生じ、回転体
を非接触状態で安定的に支持することができないという
問題がある。
【0005】この発明の目的は、上記の問題を解決した
超電導軸受装置を提供することにある。
超電導軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による超電導軸
受装置は、回転体を固定部に対して非接触状態で支持す
る超電導軸受装置であって、回転体と同心状になり、か
つ互いに対向するように設けられた2つの環状永久磁石
と、回転体と同心状になり、かつ両環状永久磁石間に位
置するように設けられた超電導体とを備えており、両永
久磁石の対向する面が、互いに逆の極性の磁気を帯びて
いるとともに、両永久磁石どうしの間隔が、互いに吸引
し合うような距離となされているものである。
受装置は、回転体を固定部に対して非接触状態で支持す
る超電導軸受装置であって、回転体と同心状になり、か
つ互いに対向するように設けられた2つの環状永久磁石
と、回転体と同心状になり、かつ両環状永久磁石間に位
置するように設けられた超電導体とを備えており、両永
久磁石の対向する面が、互いに逆の極性の磁気を帯びて
いるとともに、両永久磁石どうしの間隔が、互いに吸引
し合うような距離となされているものである。
【0007】
【作用】回転体と同心状になり、かつ互いに対向するよ
うに設けられた2つの環状永久磁石と、回転体と同心状
になり、かつ両環状永久磁石間に位置するように設けら
れた超電導体とを備えていると、両永久磁石と超電導体
とが所定の間隔をあけて対向した状態に保持され、回転
体が非接触状態で支持される。
うに設けられた2つの環状永久磁石と、回転体と同心状
になり、かつ両環状永久磁石間に位置するように設けら
れた超電導体とを備えていると、両永久磁石と超電導体
とが所定の間隔をあけて対向した状態に保持され、回転
体が非接触状態で支持される。
【0008】また、両永久磁石の対向する面が、互いに
逆の極性の磁気を帯びているとともに、両永久磁石どう
しの間隔が、互いに吸引し合うような距離となされてい
ると、両永久磁石により形成される磁束が、両永久磁石
を結ぶ方向にのびる。このため、超電導体を貫通する磁
束が多くなり、超電導体が多くの磁束をトラップするこ
とになる。しかも、超電導体を貫通した磁束の向きは、
両永久磁石を結ぶ方向を向く。
逆の極性の磁気を帯びているとともに、両永久磁石どう
しの間隔が、互いに吸引し合うような距離となされてい
ると、両永久磁石により形成される磁束が、両永久磁石
を結ぶ方向にのびる。このため、超電導体を貫通する磁
束が多くなり、超電導体が多くの磁束をトラップするこ
とになる。しかも、超電導体を貫通した磁束の向きは、
両永久磁石を結ぶ方向を向く。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。なお、以下の説明において、対応する部分に
は同一の符号を付してある。
説明する。なお、以下の説明において、対応する部分に
は同一の符号を付してある。
【0010】図1は、第1実施例の超電導軸受装置の主
要部を概略的に示す。
要部を概略的に示す。
【0011】超電導軸受装置は、垂直な軸状の回転体
(1) を備えている。回転体(1) には、上下2つの水平円
板状の永久磁石部(2a)(2b)が、その回転軸心方向に間隔
をおいて回転体(1) と同心状に設けられ、両永久磁石部
(2a)(2b)の対向面に対して回転体(1) の回転軸心方向に
間隔をおいて対向するように、両永久磁石部(2a)(2b)間
に環状超電導体部(3) が配置されている。
(1) を備えている。回転体(1) には、上下2つの水平円
板状の永久磁石部(2a)(2b)が、その回転軸心方向に間隔
をおいて回転体(1) と同心状に設けられ、両永久磁石部
(2a)(2b)の対向面に対して回転体(1) の回転軸心方向に
間隔をおいて対向するように、両永久磁石部(2a)(2b)間
に環状超電導体部(3) が配置されている。
【0012】永久磁石部(2a)(2b)は、回転体(1) に固定
状に嵌め被せられた、たとえば銅からなるスリーブ(4)
に一体に形成され、かつ回転軸心方向に間隔をおいて対
向する上下2つの水平円板(5a)(5b)を備えている。上側
の円板(5a)の上面、および下側の円板(5b)の下面に、そ
れぞれ回転体(1) と同心の同一円周状に位置する環状凹
みぞ(6a)(6b)が形成されており、これらの凹みぞ(6a)(6
b)内にそれぞれ環状永久磁石(7a)(7b)が嵌められて固定
されている。各永久磁石(7a)(7b)は上下両端部が互いに
逆の極性の磁気を帯び、かつ両永久磁石(7a)(7b)の対向
する面が、互いに逆の極性の磁気を帯びている。たとえ
ば、両永久磁石(7a)(7b)の上端部はN極、下端部はS極
の磁気を帯びている。また、両永久磁石(7a)(7b)どうし
の間隔は、互いに吸引し合うような距離となされてい
る。そして、回転軸心の周囲の磁束分布が回転によって
変化しないようになっている。
状に嵌め被せられた、たとえば銅からなるスリーブ(4)
に一体に形成され、かつ回転軸心方向に間隔をおいて対
向する上下2つの水平円板(5a)(5b)を備えている。上側
の円板(5a)の上面、および下側の円板(5b)の下面に、そ
れぞれ回転体(1) と同心の同一円周状に位置する環状凹
みぞ(6a)(6b)が形成されており、これらの凹みぞ(6a)(6
b)内にそれぞれ環状永久磁石(7a)(7b)が嵌められて固定
されている。各永久磁石(7a)(7b)は上下両端部が互いに
逆の極性の磁気を帯び、かつ両永久磁石(7a)(7b)の対向
する面が、互いに逆の極性の磁気を帯びている。たとえ
ば、両永久磁石(7a)(7b)の上端部はN極、下端部はS極
の磁気を帯びている。また、両永久磁石(7a)(7b)どうし
の間隔は、互いに吸引し合うような距離となされてい
る。そして、回転軸心の周囲の磁束分布が回転によって
変化しないようになっている。
【0013】超電導体部(3) は、ハウジング(8) に固定
状に設けられた、たとえば銅からなる穴あき水平円板
(9) と、穴あき円板(9) の穴(9a)の周囲における回転体
(1) と同心状の環状部分に、両永久磁石(7a)(7b)と対向
して埋設されている複数の超電導体(10)とよりなる。全
ての超電導体(10)の体積は等しくなっている。
状に設けられた、たとえば銅からなる穴あき水平円板
(9) と、穴あき円板(9) の穴(9a)の周囲における回転体
(1) と同心状の環状部分に、両永久磁石(7a)(7b)と対向
して埋設されている複数の超電導体(10)とよりなる。全
ての超電導体(10)の体積は等しくなっている。
【0014】超電導体(10)は、たとえばイットリウム系
高温超電導体であるYBa2Cu3Oxからなる基板の
内部に常電導粒子(Y2Ba1Cu1)を均一に混在さ
せたものからなり、永久磁石(7a)(7b)から発せられる磁
束侵入を拘束する性質を持つものである。そして、超電
導体(10)は、回転体(1) の回転によって侵入磁束の分布
が変化しない位置に配置されている。
高温超電導体であるYBa2Cu3Oxからなる基板の
内部に常電導粒子(Y2Ba1Cu1)を均一に混在さ
せたものからなり、永久磁石(7a)(7b)から発せられる磁
束侵入を拘束する性質を持つものである。そして、超電
導体(10)は、回転体(1) の回転によって侵入磁束の分布
が変化しない位置に配置されている。
【0015】超電導軸受装置の水平円板(9) に冷却ケー
ス(図示略)が設けられ、冷却ケースに冷却装置(11)が
接続されている。
ス(図示略)が設けられ、冷却ケースに冷却装置(11)が
接続されている。
【0016】超電導軸受装置を作動させる場合、超電導
体(10)は冷却装置(11)により円板(9) の冷却ケース内に
循環させられる適当な冷媒によって冷却され、超電導状
態に保持される。このため、回転体(1) の永久磁石(7a)
(7b)から発せられる磁束の多くが超電導体(10)の内部に
侵入して拘束されることになる(ピンニング現象)。こ
こで、超電導体(10)はその内部に常電導体粒子が均一に
混在されているため、超電導体(10)内部への侵入磁束の
分布が一定となり、そのため、あたかも超電導体(10)に
立設した仮想ピンに回転体(1) の永久磁石(7a)(7b)が貫
かれたようになり、超電導体(10)に対して永久磁石部(2
a)(2b)とともに回転体(1) が拘束される。そのため、回
転体(1) は、きわめて安定的に浮上した状態で、アキシ
アル方向およびラジアル方向に支持されることになる。
体(10)は冷却装置(11)により円板(9) の冷却ケース内に
循環させられる適当な冷媒によって冷却され、超電導状
態に保持される。このため、回転体(1) の永久磁石(7a)
(7b)から発せられる磁束の多くが超電導体(10)の内部に
侵入して拘束されることになる(ピンニング現象)。こ
こで、超電導体(10)はその内部に常電導体粒子が均一に
混在されているため、超電導体(10)内部への侵入磁束の
分布が一定となり、そのため、あたかも超電導体(10)に
立設した仮想ピンに回転体(1) の永久磁石(7a)(7b)が貫
かれたようになり、超電導体(10)に対して永久磁石部(2
a)(2b)とともに回転体(1) が拘束される。そのため、回
転体(1) は、きわめて安定的に浮上した状態で、アキシ
アル方向およびラジアル方向に支持されることになる。
【0017】永久磁石部(2a)(2b)の永久磁石(7a)(7b)
は、互いに吸引し合うので、両永久磁石(7a)(7b)により
形成される磁束は、回転軸心方向にのびる。このため、
超電導体(10)を貫通する磁束が多くなり、超電導体(10)
が多くの磁束をトラップすることにより、負荷容量およ
び剛性が向上する。特に、超電導体(10)を貫通した磁束
の向きは回転軸心方向を向くので、これと直交する方
向、すなわちラジアル方向の負荷容量および剛性が向上
する。
は、互いに吸引し合うので、両永久磁石(7a)(7b)により
形成される磁束は、回転軸心方向にのびる。このため、
超電導体(10)を貫通する磁束が多くなり、超電導体(10)
が多くの磁束をトラップすることにより、負荷容量およ
び剛性が向上する。特に、超電導体(10)を貫通した磁束
の向きは回転軸心方向を向くので、これと直交する方
向、すなわちラジアル方向の負荷容量および剛性が向上
する。
【0018】図2は、第2実施例の超電導軸受装置の主
要部を概略的に示している。
要部を概略的に示している。
【0019】この場合、回転体(1) には、内外2つの垂
直円筒状の永久磁石部(20a)(20b)が、回転体(1) の半径
方向に間隔をおいて回転体(1) と同心状に設けられ、両
永久磁石部(20a)(20b)の対向面に対して回転体(1) の半
径方向に間隔をおいて対向するように、両永久磁石部(2
0a)(20b)間に筒状超電導体部(21)が配置されている。
直円筒状の永久磁石部(20a)(20b)が、回転体(1) の半径
方向に間隔をおいて回転体(1) と同心状に設けられ、両
永久磁石部(20a)(20b)の対向面に対して回転体(1) の半
径方向に間隔をおいて対向するように、両永久磁石部(2
0a)(20b)間に筒状超電導体部(21)が配置されている。
【0020】永久磁石部(20a)(20b)は、回転体(1) に固
定状に設けられた、たとえば銅からなる水平円板(22)
に、互いに半径方向に間隔をおいて一体に形成された内
外2つの垂直円筒状部(23a)(23b)を備えている。内側の
円筒状部(23a) の内周面、および外側の円筒状部(23b)
の外周面に、それぞれ回転体(1) と同心状に環状凹みぞ
(24a)(24b)が形成されており、これらの凹みぞ(24a)(24
b)内にそれぞれ環状永久磁石(25a)(25b)が嵌められて固
定されている。各永久磁石(25a)(25b)は半径方向の両側
部が互いに逆の極性の磁気を帯び、かつ両永久磁石(25
a)(25b)の対向する面が、互いに逆の極性の磁気を帯び
ている。たとえば、両永久磁石(25a)(25b)の半径方向外
側部はN極、同内側部はS極の磁気を帯びている。ま
た、両永久磁石(25a)(25b)どうしの間隔は、互いに吸引
し合うような距離となされている。そして、回転軸心の
周囲の磁束分布が回転によって変化しないようになって
いる。
定状に設けられた、たとえば銅からなる水平円板(22)
に、互いに半径方向に間隔をおいて一体に形成された内
外2つの垂直円筒状部(23a)(23b)を備えている。内側の
円筒状部(23a) の内周面、および外側の円筒状部(23b)
の外周面に、それぞれ回転体(1) と同心状に環状凹みぞ
(24a)(24b)が形成されており、これらの凹みぞ(24a)(24
b)内にそれぞれ環状永久磁石(25a)(25b)が嵌められて固
定されている。各永久磁石(25a)(25b)は半径方向の両側
部が互いに逆の極性の磁気を帯び、かつ両永久磁石(25
a)(25b)の対向する面が、互いに逆の極性の磁気を帯び
ている。たとえば、両永久磁石(25a)(25b)の半径方向外
側部はN極、同内側部はS極の磁気を帯びている。ま
た、両永久磁石(25a)(25b)どうしの間隔は、互いに吸引
し合うような距離となされている。そして、回転軸心の
周囲の磁束分布が回転によって変化しないようになって
いる。
【0021】この場合も、第1実施例について説明した
ように、永久磁石部(20a)(20b)の永久磁石(25a)(25b)
は、互いに吸引し合うので、両永久磁石(25a)(25b)によ
り形成される磁束は、回転体(1) の半径方向にのびる。
このため、超電導体(10)を貫通する磁束が多くなり、超
電導体(10)が多くの磁束をトラップすることにより、負
荷容量および剛性が向上する。特に、超電導体(10)を貫
通した磁束の向きは回転体(1) の半径方向を向くので、
これと直交する方向、すなわちアキシアル方向の負荷容
量および剛性が向上する。
ように、永久磁石部(20a)(20b)の永久磁石(25a)(25b)
は、互いに吸引し合うので、両永久磁石(25a)(25b)によ
り形成される磁束は、回転体(1) の半径方向にのびる。
このため、超電導体(10)を貫通する磁束が多くなり、超
電導体(10)が多くの磁束をトラップすることにより、負
荷容量および剛性が向上する。特に、超電導体(10)を貫
通した磁束の向きは回転体(1) の半径方向を向くので、
これと直交する方向、すなわちアキシアル方向の負荷容
量および剛性が向上する。
【0022】図3は、第3実施例の超電導軸受装置の主
要部を概略的に示している。
要部を概略的に示している。
【0023】この場合、回転体(1) には、2つのテーパ
筒状の永久磁石部(30a)(30b)が回転軸心方向に間隔をお
いて回転体(1) と同心状に設けられている。両永久磁石
部(30a)(30b)は、回転軸心に対して鋭角をなしかつ上方
に向かって半径方向外方に傾斜した方向に所定間隔をお
いて対向している。両永久磁石部(30a)(30b)の対向面に
対して回転体(1) の半径方向に間隔をおいて対向するよ
うに、両永久磁石部(30a)(30b)間に環状超電導体部(31)
が配置されている。
筒状の永久磁石部(30a)(30b)が回転軸心方向に間隔をお
いて回転体(1) と同心状に設けられている。両永久磁石
部(30a)(30b)は、回転軸心に対して鋭角をなしかつ上方
に向かって半径方向外方に傾斜した方向に所定間隔をお
いて対向している。両永久磁石部(30a)(30b)の対向面に
対して回転体(1) の半径方向に間隔をおいて対向するよ
うに、両永久磁石部(30a)(30b)間に環状超電導体部(31)
が配置されている。
【0024】永久磁石部(30a)(30b)は、回転体(1) に固
定状に設けられた、たとえば銅からなる水平円板(32)の
外周縁部に一体に形成され、かつ半径方向外方に向かっ
て下方に傾斜した上下2つの環状傾斜壁部(33a)(33b)を
備えている。上側の傾斜壁部(33a) の上面、および下側
の傾斜壁部(33b) の下面に、それぞれ回転体(1) と同心
状に環状凹みぞ(34a)(34b)が形成されており、これらの
凹みぞ(34a)(34b)内にそれぞれ環状永久磁石(35a)(35b)
が嵌められて固定されている。各永久磁石(35a)(35b)は
両傾斜壁部(33a)(33b)を結ぶ方向の両側部が互いに逆の
極性の磁気を帯び、かつ両永久磁石(35a)(35b)の対向す
る面が、互いに逆の極性の磁気を帯びている。たとえ
ば、両永久磁石(35a)(35b)の傾斜方向上側部はN極、同
下側部はS極の磁気を帯びている。また、両永久磁石(3
5a)(35b)どうしの間隔は、互いに吸引し合うような距離
となされている。そして、回転軸心の周囲の磁束分布が
回転によって変化しないようになっている。
定状に設けられた、たとえば銅からなる水平円板(32)の
外周縁部に一体に形成され、かつ半径方向外方に向かっ
て下方に傾斜した上下2つの環状傾斜壁部(33a)(33b)を
備えている。上側の傾斜壁部(33a) の上面、および下側
の傾斜壁部(33b) の下面に、それぞれ回転体(1) と同心
状に環状凹みぞ(34a)(34b)が形成されており、これらの
凹みぞ(34a)(34b)内にそれぞれ環状永久磁石(35a)(35b)
が嵌められて固定されている。各永久磁石(35a)(35b)は
両傾斜壁部(33a)(33b)を結ぶ方向の両側部が互いに逆の
極性の磁気を帯び、かつ両永久磁石(35a)(35b)の対向す
る面が、互いに逆の極性の磁気を帯びている。たとえ
ば、両永久磁石(35a)(35b)の傾斜方向上側部はN極、同
下側部はS極の磁気を帯びている。また、両永久磁石(3
5a)(35b)どうしの間隔は、互いに吸引し合うような距離
となされている。そして、回転軸心の周囲の磁束分布が
回転によって変化しないようになっている。
【0025】この場合も、第1実施例について説明した
ように、永久磁石部(30a)(30b)の永久磁石(35a)(35b)
は、互いに吸引し合うので、両永久磁石(35a)(35b)によ
り形成される磁束は、両傾斜壁部(33a)(33b)を結ぶ方向
にのびる。このため、超電導体(10)を貫通する磁束が多
くなり、超電導体(10)が多くの磁束をトラップすること
により、負荷容量および剛性が向上する。特に、超電導
体(10)を貫通した磁束の向きは回転体(1) の軸心に対し
て鋭角をなしかつ上方に向かって半径方向外方に傾斜し
た方向を向くので、これと直交する方向の負荷容量およ
び剛性が向上する。したがって、ラジアル方向およびア
キシアル方向のいずれの方向においても負荷容量および
剛性が向上する。
ように、永久磁石部(30a)(30b)の永久磁石(35a)(35b)
は、互いに吸引し合うので、両永久磁石(35a)(35b)によ
り形成される磁束は、両傾斜壁部(33a)(33b)を結ぶ方向
にのびる。このため、超電導体(10)を貫通する磁束が多
くなり、超電導体(10)が多くの磁束をトラップすること
により、負荷容量および剛性が向上する。特に、超電導
体(10)を貫通した磁束の向きは回転体(1) の軸心に対し
て鋭角をなしかつ上方に向かって半径方向外方に傾斜し
た方向を向くので、これと直交する方向の負荷容量およ
び剛性が向上する。したがって、ラジアル方向およびア
キシアル方向のいずれの方向においても負荷容量および
剛性が向上する。
【0026】上記3つの実施例においては、回転体に永
久磁石が設けられ、固定部であるハウジングに超電導体
が設けられているが、これとは逆に、回転体に超電導体
が設けられ、固定部であるハウジングに永久磁石が設け
られていてもよい。
久磁石が設けられ、固定部であるハウジングに超電導体
が設けられているが、これとは逆に、回転体に超電導体
が設けられ、固定部であるハウジングに永久磁石が設け
られていてもよい。
【0027】
【発明の効果】この発明の超電導軸受装置によれば、上
述のように、回転体を安定的に非接触状態で回転支持す
ることができる。また、超電導体を貫通する磁束が多く
なり、超電導体が多くの磁束をトラップすることになる
ので、負荷容量および剛性が向上する。特に、超電導体
を貫通した磁束の向きは、両永久磁石を結ぶ方向を向く
ので、これと直交する方向の負荷容量および剛性が向上
する。
述のように、回転体を安定的に非接触状態で回転支持す
ることができる。また、超電導体を貫通する磁束が多く
なり、超電導体が多くの磁束をトラップすることになる
ので、負荷容量および剛性が向上する。特に、超電導体
を貫通した磁束の向きは、両永久磁石を結ぶ方向を向く
ので、これと直交する方向の負荷容量および剛性が向上
する。
【図1】この発明の第1実施例を示す超電導軸受装置主
要部の概略縦断面図である。
要部の概略縦断面図である。
【図2】この発明の第2実施例を示す超電導軸受装置主
要部の概略縦断面図である。
要部の概略縦断面図である。
【図3】この発明の第3実施例を示す超電導軸受装置主
要部の概略縦断面図である。
要部の概略縦断面図である。
1 回転体 2 永久磁石部 4 円板 7a、7b 永久磁石 10 超電導体 25a 、25b 永久磁石 35a 、35b 永久磁石
Claims (1)
- 【請求項1】 回転体を固定部に対して非接触状態で支
持する超電導軸受装置であって、 回転体と同心状になり、かつ互いに対向するように設け
られた2つの環状永久磁石と、回転体と同心状になり、
かつ両環状永久磁石間に位置するように設けられた超電
導体とを備えており、両永久磁石の対向する面が、互い
に逆の極性の磁気を帯びているとともに、両永久磁石ど
うしの間隔が、互いに吸引し合うような距離となされて
いる超電導軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34609891A JP3232462B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 超電導軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34609891A JP3232462B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 超電導軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180226A true JPH05180226A (ja) | 1993-07-20 |
JP3232462B2 JP3232462B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=18381124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34609891A Expired - Fee Related JP3232462B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 超電導軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232462B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0886315A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-02 | Natl Aerospace Lab | 超電導軸受装置 |
JP2014098424A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Seikow Chemical Engineering & Machinery Ltd | 超伝導軸受装置および超伝導回転装置 |
EP2886891A1 (en) * | 2013-12-20 | 2015-06-24 | Universidad Carlos III de Madrid | High-performance radial gap superconducting magnetic bearing |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP34609891A patent/JP3232462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0886315A (ja) * | 1994-09-16 | 1996-04-02 | Natl Aerospace Lab | 超電導軸受装置 |
JP2014098424A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Seikow Chemical Engineering & Machinery Ltd | 超伝導軸受装置および超伝導回転装置 |
EP2886891A1 (en) * | 2013-12-20 | 2015-06-24 | Universidad Carlos III de Madrid | High-performance radial gap superconducting magnetic bearing |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3232462B2 (ja) | 2001-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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S533 | Written request for registration of change of name |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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