JPH08296172A - 耐久性の機能性を有するセルロース系繊維含有繊維製品の製造方法 - Google Patents
耐久性の機能性を有するセルロース系繊維含有繊維製品の製造方法Info
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- JPH08296172A JPH08296172A JP10609995A JP10609995A JPH08296172A JP H08296172 A JPH08296172 A JP H08296172A JP 10609995 A JP10609995 A JP 10609995A JP 10609995 A JP10609995 A JP 10609995A JP H08296172 A JPH08296172 A JP H08296172A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セルロース系繊維含有繊維製品に風合を損わ
ない耐久性に優れた機能性を付与する。 【構成】 セルロース系繊維の膨潤剤で前処理されたセ
ルロース系繊維を含有する布帛にホルムアルデヒドと反
応性を有する機能性付与剤を付与後、該布帛又は該布帛
の縫製品中のセルロース系繊維をセルロースの架橋剤の
蒸気または小滴を含む気相で架橋処理することを特徴と
する耐久性に優れたセルロース系繊維含有繊維製品の製
造方法。
ない耐久性に優れた機能性を付与する。 【構成】 セルロース系繊維の膨潤剤で前処理されたセ
ルロース系繊維を含有する布帛にホルムアルデヒドと反
応性を有する機能性付与剤を付与後、該布帛又は該布帛
の縫製品中のセルロース系繊維をセルロースの架橋剤の
蒸気または小滴を含む気相で架橋処理することを特徴と
する耐久性に優れたセルロース系繊維含有繊維製品の製
造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐久性のある機能性を
有する繊維繊維製品の製造法に関するものであり、さら
に詳しくは、風合に優れ、吸水性等のセルロース系繊維
の特性を低下させることが少なく、耐久性を有する撥水
性、防汚性、制電性、抗菌性等の各種機能性を有すると
ともに形態安定性にも優れたセルロース系繊維含有繊維
製品の製造方法に関するものである。
有する繊維繊維製品の製造法に関するものであり、さら
に詳しくは、風合に優れ、吸水性等のセルロース系繊維
の特性を低下させることが少なく、耐久性を有する撥水
性、防汚性、制電性、抗菌性等の各種機能性を有すると
ともに形態安定性にも優れたセルロース系繊維含有繊維
製品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】綿、レーヨン、麻などのセルロース系繊
維単独あるいはこれらのセルロース系繊維を含有する布
帛に、耐久性のある各種機能性を付与する試みがなされ
ているが、バインダー樹脂を介して機能性を付与する方
法では風合が粗硬であり、機能性付与剤をセルロースと
反応させる方法では、反応が不充分になり易く、耐久性
は満足できるものではない。
維単独あるいはこれらのセルロース系繊維を含有する布
帛に、耐久性のある各種機能性を付与する試みがなされ
ているが、バインダー樹脂を介して機能性を付与する方
法では風合が粗硬であり、機能性付与剤をセルロースと
反応させる方法では、反応が不充分になり易く、耐久性
は満足できるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性を有
する撥水性、防汚性、制電性、防炎性等の各種機能性を
有するとともに風合がソフト、形態安定性にも優れるセ
ルロース系繊維含有繊維製品を提供しようとするもので
ある。
する撥水性、防汚性、制電性、防炎性等の各種機能性を
有するとともに風合がソフト、形態安定性にも優れるセ
ルロース系繊維含有繊維製品を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】セルロース系繊維の膨潤
剤で前処理されたセルロース系繊維を含有する布帛をホ
ルムアルデヒドとの反応性を有する機能性付与剤で処理
した後、該布帛又は該布帛の縫製品中のセルロース系繊
維をセルロースの架橋剤の蒸気または小滴を含む気相で
架橋処理することを特徴とする耐久性の機能性を有する
セルロース系繊維含有繊維製品製品の製造方法である。
剤で前処理されたセルロース系繊維を含有する布帛をホ
ルムアルデヒドとの反応性を有する機能性付与剤で処理
した後、該布帛又は該布帛の縫製品中のセルロース系繊
維をセルロースの架橋剤の蒸気または小滴を含む気相で
架橋処理することを特徴とする耐久性の機能性を有する
セルロース系繊維含有繊維製品製品の製造方法である。
【0005】本発明で言うセルロース系繊維とは、木
綿、麻等の天然繊維、ビスコースレーヨン、ポリノジッ
ク等の再生セルロース系繊維を意味する。これらセルロ
ース系繊維は単独での使用のみならず、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の合
成繊維と混用することができる。合成繊維の含有率が5
0重量%以下の時に本発明の特徴が効果的に発揮され
る。
綿、麻等の天然繊維、ビスコースレーヨン、ポリノジッ
ク等の再生セルロース系繊維を意味する。これらセルロ
ース系繊維は単独での使用のみならず、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の合
成繊維と混用することができる。合成繊維の含有率が5
0重量%以下の時に本発明の特徴が効果的に発揮され
る。
【0006】本発明で言う布帛とは、織物、編織物、不
織布等を意味する。本発明で言うセルロース系繊維の膨
潤剤とは、セルロース系繊維を膨潤させたり、溶解する
能力を有するものであり、硫酸、燐酸、塩化亜鉛、水酸
化ナトリウムや水酸化カリウム等の金属水酸化物、ロダ
ン塩等の無機塩、銅エチレンジアミン等のアミン、液体
アンモニア等を挙げることができる。これらの中で水酸
化ナトリウム、液体アンモニアが簡便で好ましい。
織布等を意味する。本発明で言うセルロース系繊維の膨
潤剤とは、セルロース系繊維を膨潤させたり、溶解する
能力を有するものであり、硫酸、燐酸、塩化亜鉛、水酸
化ナトリウムや水酸化カリウム等の金属水酸化物、ロダ
ン塩等の無機塩、銅エチレンジアミン等のアミン、液体
アンモニア等を挙げることができる。これらの中で水酸
化ナトリウム、液体アンモニアが簡便で好ましい。
【0007】前記膨潤剤によるセルロース系繊維含有布
帛の前処理方法は、特に限定されないが、膨潤剤を含有
する水溶液中に布帛を適度の膨潤が発生するように浸漬
あるいは通過させる方法がとられる。
帛の前処理方法は、特に限定されないが、膨潤剤を含有
する水溶液中に布帛を適度の膨潤が発生するように浸漬
あるいは通過させる方法がとられる。
【0008】膨潤させられたセルロース系繊維の断面
は、短軸/長軸の比が1に近く、円形に近いものが好ま
しい。例えば綿繊維の場合、短軸/長軸比が0.6以
上、好ましくは0.7以上に膨潤させることが好まし
い。
は、短軸/長軸の比が1に近く、円形に近いものが好ま
しい。例えば綿繊維の場合、短軸/長軸比が0.6以
上、好ましくは0.7以上に膨潤させることが好まし
い。
【0009】本発明におけるホルムアルデヒドとの反応
性を有する機能性付与剤とは、水酸基、アミノ基、イミ
ノ基等の活性水素基を有する機能性付与剤であり、機能
性としては、撥水性、撥油性、防汚性、制電性、防炎
性、抗菌性、防臭性等が挙げらる。一般的なセルロース
繊維用の防シワ加工剤、防縮加工剤は含まない。
性を有する機能性付与剤とは、水酸基、アミノ基、イミ
ノ基等の活性水素基を有する機能性付与剤であり、機能
性としては、撥水性、撥油性、防汚性、制電性、防炎
性、抗菌性、防臭性等が挙げらる。一般的なセルロース
繊維用の防シワ加工剤、防縮加工剤は含まない。
【0010】撥水性、撥油性、防汚性等の機能性を付与
する加工剤としては、フッ素系加工剤、シリコン系加工
剤が挙げられるが、フッ素系加工剤としては、例えば化
1や化2で示される含フッ素化合物が挙げられる。
する加工剤としては、フッ素系加工剤、シリコン系加工
剤が挙げられるが、フッ素系加工剤としては、例えば化
1や化2で示される含フッ素化合物が挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】ただし、R1 :水素または炭素数1〜5の
アルキル基 R2 :炭素数2〜21のパーフルオロアルキル基を含む
基 R3 :炭素数2〜21のアルキル基 X :水酸基、ヒドロキシアルキル基、アミド基、
アルキル基 R2 :炭素数2〜21のパーフルオロアルキル基を含む
基 R3 :炭素数2〜21のアルキル基 X :水酸基、ヒドロキシアルキル基、アミド基、
【0014】シリコン系加工剤としては、メチルハイド
ロジェン系ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン系
化合物及びそれらのアミノ変性、カルボキシ変性、カル
ビノール変性、アルコキシ変性、フッ素変性等の各種変
性シリコン系化合物が挙げられる。
ロジェン系ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン系
化合物及びそれらのアミノ変性、カルボキシ変性、カル
ビノール変性、アルコキシ変性、フッ素変性等の各種変
性シリコン系化合物が挙げられる。
【0015】制電性付与剤としては、スルホン酸塩型、
硫酸エステル塩型、リン酸エステル塩型、アミン塩型、
第4級アンモニウム塩型、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル型、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型、ポ
リオキシエチレンアルキルフェノールエーテル型、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン型、ベタイン型、イミダ
ゾリン型等の各種制電性付与剤、ポリアクリル酸誘導
体、ポリビニルアミン誘導体、ポリアミド誘導体、ポリ
アルキレングリコールとポリエステルとの共縮合物等の
皮膜形成性の化合物等を挙げることができる。
硫酸エステル塩型、リン酸エステル塩型、アミン塩型、
第4級アンモニウム塩型、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル型、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型、ポ
リオキシエチレンアルキルフェノールエーテル型、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン型、ベタイン型、イミダ
ゾリン型等の各種制電性付与剤、ポリアクリル酸誘導
体、ポリビニルアミン誘導体、ポリアミド誘導体、ポリ
アルキレングリコールとポリエステルとの共縮合物等の
皮膜形成性の化合物等を挙げることができる。
【0016】防炎加工剤としては、リン系やハロゲン系
の難燃剤が使用できるが、例えばテトラヒドロキシメチ
ルホスホニウムクロリド(THPC)、THPCとメラ
ミン等のアミノ化合物、THPCと尿素等のアミド化合
物、THPCとアンモニア系、ジメチルホスホノプロピ
オン酸アミドのメチロール化物、テトラブロモビスフェ
ノールAのアルキレンオキサイド付加物およびこれらの
誘導体、アミドフォスファゼン等を挙げることができ
る。
の難燃剤が使用できるが、例えばテトラヒドロキシメチ
ルホスホニウムクロリド(THPC)、THPCとメラ
ミン等のアミノ化合物、THPCと尿素等のアミド化合
物、THPCとアンモニア系、ジメチルホスホノプロピ
オン酸アミドのメチロール化物、テトラブロモビスフェ
ノールAのアルキレンオキサイド付加物およびこれらの
誘導体、アミドフォスファゼン等を挙げることができ
る。
【0017】抗菌性や防臭性付与剤として、化3で示さ
れる第4級アンモニウム塩、化4で示される抗菌防臭
剤、ツバキ科植物やスギ科植物等の各種植物から抽出し
た防臭物質、カルボキシル基を有するポリアクリル酸系
誘導体等、特に制限はない。
れる第4級アンモニウム塩、化4で示される抗菌防臭
剤、ツバキ科植物やスギ科植物等の各種植物から抽出し
た防臭物質、カルボキシル基を有するポリアクリル酸系
誘導体等、特に制限はない。
【0018】
【化3】
【0019】R4 、R5 、R6 :炭素数1〜5のアルキ
ル基 R7 :炭素数1〜10のアルキレン基 R8 :炭素数10〜20のアルキレン基
ル基 R7 :炭素数1〜10のアルキレン基 R8 :炭素数10〜20のアルキレン基
【0020】
【化4】
【0021】R9 :炭素数8〜22のアルキル基または
アルケニル基 R10、R11:炭素数1〜5のアルキル基 R′:炭素数2〜4のアルキレン基 p:1〜5の整数 q:1〜2の整数 Y:アルキルリン酸エステルイオン
アルケニル基 R10、R11:炭素数1〜5のアルキル基 R′:炭素数2〜4のアルキレン基 p:1〜5の整数 q:1〜2の整数 Y:アルキルリン酸エステルイオン
【0022】本発明における機能性付与剤の付与量は、
目的とする機能性にもよるが布重量に対して通常0.2
〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である。機能
性付与剤の付与方法は、機能性付与剤含有処理液をパデ
ィング、スプレー、コーティング、印捺などの公知のい
かなる方法でもよい。
目的とする機能性にもよるが布重量に対して通常0.2
〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である。機能
性付与剤の付与方法は、機能性付与剤含有処理液をパデ
ィング、スプレー、コーティング、印捺などの公知のい
かなる方法でもよい。
【0023】機能性付与剤の付与時に、必要に応じて風
合柔軟剤、風合調整剤、ホルムアルデヒド架橋触媒、形
態安定化補助剤等を併用することは、機能性付与や処理
液の安定性等に悪影響がなければ差支えない。形態安定
化補助剤として、グリオキザール系樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、水溶性セルロー
ス系誘導体、ポリビニルアルコール等が挙げられる。水
溶性セルロース系誘導体としてはメチルセルロース、カ
ルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピレンセルロース等が挙げられ
る。機能性成分含有処理液付与後、通常80〜130℃
で2〜20重量%の適度の水分率まで中間乾燥する。
合柔軟剤、風合調整剤、ホルムアルデヒド架橋触媒、形
態安定化補助剤等を併用することは、機能性付与や処理
液の安定性等に悪影響がなければ差支えない。形態安定
化補助剤として、グリオキザール系樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、水溶性セルロー
ス系誘導体、ポリビニルアルコール等が挙げられる。水
溶性セルロース系誘導体としてはメチルセルロース、カ
ルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピレンセルロース等が挙げられ
る。機能性成分含有処理液付与後、通常80〜130℃
で2〜20重量%の適度の水分率まで中間乾燥する。
【0024】中間乾燥された布帛は、そのまま又は縫製
した状態でセルロースの架橋剤の気相反応設備に入れ、
セルロース系繊維を架橋反応させる。
した状態でセルロースの架橋剤の気相反応設備に入れ、
セルロース系繊維を架橋反応させる。
【0025】本発明におけるセルロースの架橋剤とは、
気体、液体、固体、水溶液のいづれでもよいが加熱で容
易に蒸気となって、セルロース繊維内部へ浸透できるも
のであり、パラホルムアルデヒド、ホルマリン水溶液等
でホルムアルデヒド蒸気を発生するものが好ましい。
気体、液体、固体、水溶液のいづれでもよいが加熱で容
易に蒸気となって、セルロース繊維内部へ浸透できるも
のであり、パラホルムアルデヒド、ホルマリン水溶液等
でホルムアルデヒド蒸気を発生するものが好ましい。
【0026】ホルムアルデヒド蒸気の場合、潜在性酸性
触媒を予め、セルロース繊維含有布帛に均一に付与して
おくことにより、二酸化硫黄ガスを使用することなくホ
ルムアルデヒドがセルロース中に存在するOH基と反応
し、セルロース分子鎖間の架橋が生成させることができ
る。
触媒を予め、セルロース繊維含有布帛に均一に付与して
おくことにより、二酸化硫黄ガスを使用することなくホ
ルムアルデヒドがセルロース中に存在するOH基と反応
し、セルロース分子鎖間の架橋が生成させることができ
る。
【0027】本発明で使用できる潜在性酸性触媒とし
て、その代表例を例示すると、NH4C1、NH4 B
r、(NH4 )2 HPO4 、NH4 H2 PO4 (NH
4 )2 SO 4 、NH4 NO3 などの無機強酸のアンモニ
ウム塩類、ギ酸アンモン、酢酸アンモン、シュウ酸アン
モンなどの有機酸のアンモニウム塩類、ZnCl2 、Z
n(NO3 )2 、Zn(BF4 )2 、MgHPO4 、A
lCl3 、Al(NO3 )3、Al2 (SO4 )3 、C
aCl2 などの金属の強酸塩類、2−アミノ−2−メチ
ル・プロパノール塩酸塩などのアルカノールアミンの塩
酸塩類、及びこれらの混合触媒系などが挙げられる。
て、その代表例を例示すると、NH4C1、NH4 B
r、(NH4 )2 HPO4 、NH4 H2 PO4 (NH
4 )2 SO 4 、NH4 NO3 などの無機強酸のアンモニ
ウム塩類、ギ酸アンモン、酢酸アンモン、シュウ酸アン
モンなどの有機酸のアンモニウム塩類、ZnCl2 、Z
n(NO3 )2 、Zn(BF4 )2 、MgHPO4 、A
lCl3 、Al(NO3 )3、Al2 (SO4 )3 、C
aCl2 などの金属の強酸塩類、2−アミノ−2−メチ
ル・プロパノール塩酸塩などのアルカノールアミンの塩
酸塩類、及びこれらの混合触媒系などが挙げられる。
【0028】これら触媒系にH2 SO4 、HNO3 、H
Cl、ギ酸、シュウ酸などの強酸を使用しても差支えな
い。好ましくは、無機強酸のアンモニウム塩類、金属の
強酸塩類、アルカノールアミン塩類が挙げられる。
Cl、ギ酸、シュウ酸などの強酸を使用しても差支えな
い。好ましくは、無機強酸のアンモニウム塩類、金属の
強酸塩類、アルカノールアミン塩類が挙げられる。
【0029】本発明において、セルロース系繊維は、ホ
ルムアルデヒド等の蒸気に接触させる前に、前記のセル
ロースの膨潤剤が少なくとも1度、セルロース繊維内部
に、しかもできるだけ均一に浸透させられると、ホルム
アルデヒド等の蒸気は容易にセルロース繊維内部にま
で、しかも均一に浸透させることができる。したがっ
て、セルロース繊維中に、局部的な架橋を形成せしめた
り、歪をもたらすような架橋を避けることができ、セル
ロース繊維の強力低下を防止することができる。
ルムアルデヒド等の蒸気に接触させる前に、前記のセル
ロースの膨潤剤が少なくとも1度、セルロース繊維内部
に、しかもできるだけ均一に浸透させられると、ホルム
アルデヒド等の蒸気は容易にセルロース繊維内部にま
で、しかも均一に浸透させることができる。したがっ
て、セルロース繊維中に、局部的な架橋を形成せしめた
り、歪をもたらすような架橋を避けることができ、セル
ロース繊維の強力低下を防止することができる。
【0030】本発明において、セルロース系繊維が膨潤
させられており、かつ機能性付与剤が前処理されている
ため、ホルムアルデヒド等の蒸気は、セルロース系繊維
に浸透して反応し、かつ機能性付与剤の活性水素基とも
反応するため、機能性付与剤はホルムアルデヒド等を介
してセルロースに固定され、耐久性のある機能性を付与
することができる。さらに、機能性付与剤の活性水素基
が複数の場合は、機能性付与剤とホルムアルデヒド等で
セルロースが架橋されるため、架橋長の制御効果が発揮
され、強力低下防止効果が現れる。したがって、耐久性
の機能性付与のみならず、風合がソフトで形態安定性に
優れた繊維製品を得ることができる。
させられており、かつ機能性付与剤が前処理されている
ため、ホルムアルデヒド等の蒸気は、セルロース系繊維
に浸透して反応し、かつ機能性付与剤の活性水素基とも
反応するため、機能性付与剤はホルムアルデヒド等を介
してセルロースに固定され、耐久性のある機能性を付与
することができる。さらに、機能性付与剤の活性水素基
が複数の場合は、機能性付与剤とホルムアルデヒド等で
セルロースが架橋されるため、架橋長の制御効果が発揮
され、強力低下防止効果が現れる。したがって、耐久性
の機能性付与のみならず、風合がソフトで形態安定性に
優れた繊維製品を得ることができる。
【0031】なお、本発明で言う繊維製品とは、織編
物、不織布等の布帛および縫製品であり、縫製品とはミ
シン糸あるいは接着剤等で縫製されるものであり、シャ
ツ、ブラウス等の衣服やスカーフ、ハンカチ等の人が身
に付けるもの、シーツ、カバー等を挙げることができ
る。
物、不織布等の布帛および縫製品であり、縫製品とはミ
シン糸あるいは接着剤等で縫製されるものであり、シャ
ツ、ブラウス等の衣服やスカーフ、ハンカチ等の人が身
に付けるもの、シーツ、カバー等を挙げることができ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 80番双糸使いの木綿のツイル織物を苛性ソーダ水溶液
によって膨潤処理(単繊維の断面の短軸/長軸比=0.
7)した後、下記の前処理液 をパッド処理(絞り率:
60%)した後、110℃で3分間乾燥した。該織物に
よって常法によりレインコートを縫製した。このレイン
コートに通常のホルムアルデヒド/SO2 系の気相加工
を施し、本発明のレインコートを得た。得られたレイン
コートの評価結果を表1に示した。
発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 80番双糸使いの木綿のツイル織物を苛性ソーダ水溶液
によって膨潤処理(単繊維の断面の短軸/長軸比=0.
7)した後、下記の前処理液 をパッド処理(絞り率:
60%)した後、110℃で3分間乾燥した。該織物に
よって常法によりレインコートを縫製した。このレイン
コートに通常のホルムアルデヒド/SO2 系の気相加工
を施し、本発明のレインコートを得た。得られたレイン
コートの評価結果を表1に示した。
【0033】 前処理液 組成 フッ素系撥水撥油剤 FWP* 5重量部 水 95 〃 * FWP:パーフルオロオクチルアクリレート/2−エチルヘキシル メタクリレート/2−アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタレ ート/メチルメタアクリレート=80/8/7/5の共重合体エマルジョン、( 有効成分20重量%)
【0034】比較例1 ホルムアルデヒドによる気相加工を施さない以外は実施
例1と同様にしてレインコートを得て評価した。評価結
果を表1に示した。
例1と同様にしてレインコートを得て評価した。評価結
果を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】・ 撥水性評価方法 JIS L−1092−1986のスプレー試験によ
り、表2に示した撥水性評価基準で評価した。なお、洗
濯試験は、JIS L−0217 103法、タンブル
乾燥法により実施した。
り、表2に示した撥水性評価基準で評価した。なお、洗
濯試験は、JIS L−0217 103法、タンブル
乾燥法により実施した。
【0037】
【表2】
【0038】・ 保型性 JIS L−1041 FII法による洗濯、タンブル
乾燥を5回繰返した後、視覚で5段階に判定した。 5(級) : 非常に良好 4 〃 : 良好 3 〃 : 普通 2 〃 : やや不良 1 〃 : 非常に不良
乾燥を5回繰返した後、視覚で5段階に判定した。 5(級) : 非常に良好 4 〃 : 良好 3 〃 : 普通 2 〃 : やや不良 1 〃 : 非常に不良
【0039】実施例2 80番双糸使いの木綿のツイル織物を液体アンモニア処
理によって膨潤処理(単繊維の断面の短軸/長軸比=
0.73)した後、110℃で3分間乾燥した。該織物
によって、常法により作業服を縫製した。この作業服に
通常のホルムアルデヒド/SO2 系の気相加工を施し、
本発明の作業服を得た。得られた作業服の評価結果を表
3に示した。 前処理液 組成 化5の20%エマルジョン 10重量部 水 90重量部
理によって膨潤処理(単繊維の断面の短軸/長軸比=
0.73)した後、110℃で3分間乾燥した。該織物
によって、常法により作業服を縫製した。この作業服に
通常のホルムアルデヒド/SO2 系の気相加工を施し、
本発明の作業服を得た。得られた作業服の評価結果を表
3に示した。 前処理液 組成 化5の20%エマルジョン 10重量部 水 90重量部
【0040】
【化5】
【0041】比較例2 ホルムアルデヒドによる気相加工を施さない以外は実施
例2と同様にして比較例2の作業服を得て、実施例2と
同様に評価した。その結果を表3に示した。
例2と同様にして比較例2の作業服を得て、実施例2と
同様に評価した。その結果を表3に示した。
【0042】
【表3】
【0043】・ 撥油性の評価方法 評価試料を平坦な試料台の上にのせ、その中心部に機械
油(JISK−2214号)を50mg落とし、15分後
に試料を試験台から取りはずし、次の基準に従って判定
した。 1級:試料面に機械油を落とした時、数時間のうちに吸
いこまれてしまうもの。2級:機械油の滴形状がつぶれ
るが一部液状で表面に残るもの。 3級:機械油と試料の界面の接触が90℃以下のもの。 4級:機械油と試料の界面の接触角が90℃以上で15
分放置後機械油を吸い取った後わずかに付着の認められ
るもの。 5級:機械油と試料の界面の接触角が90℃以上で15
分放置後機械油を全く吸い取った後、全く付着の認めら
れないもの。 ・ 洗濯試験 : JIS L−0217 103
法、タンブル乾燥法
油(JISK−2214号)を50mg落とし、15分後
に試料を試験台から取りはずし、次の基準に従って判定
した。 1級:試料面に機械油を落とした時、数時間のうちに吸
いこまれてしまうもの。2級:機械油の滴形状がつぶれ
るが一部液状で表面に残るもの。 3級:機械油と試料の界面の接触が90℃以下のもの。 4級:機械油と試料の界面の接触角が90℃以上で15
分放置後機械油を吸い取った後わずかに付着の認められ
るもの。 5級:機械油と試料の界面の接触角が90℃以上で15
分放置後機械油を全く吸い取った後、全く付着の認めら
れないもの。 ・ 洗濯試験 : JIS L−0217 103
法、タンブル乾燥法
【0044】実施例3 50番単糸使いの木綿ブロード織物(目付112g/m
2 )を苛性ソーダ水溶液によって膨潤処理(単繊維断面
の短軸/長軸比=0.7)した織物に下記の前処理液
をパッド処理(絞り率:70%)した後、110℃×3
分間乾燥した。該織物によって、常法によりシャツを縫
製した。このシャツに通常のホルムアルデヒド/SO2
系の気相加工を施し、本発明のシャツを得た。得られた
シャツの評価結果を表4に示した。 前処理液 組成 化6化合物 0.1 重量部 水 99.9 〃
2 )を苛性ソーダ水溶液によって膨潤処理(単繊維断面
の短軸/長軸比=0.7)した織物に下記の前処理液
をパッド処理(絞り率:70%)した後、110℃×3
分間乾燥した。該織物によって、常法によりシャツを縫
製した。このシャツに通常のホルムアルデヒド/SO2
系の気相加工を施し、本発明のシャツを得た。得られた
シャツの評価結果を表4に示した。 前処理液 組成 化6化合物 0.1 重量部 水 99.9 〃
【0045】
【化6】
【0046】比較例3 ホルムアルデヒドによる気相加工を施さない以外は実施
例3と同様にして比較例3のシャツを得た。得られたシ
ャツの評価結果を表4に示した。
例3と同様にして比較例3のシャツを得た。得られたシ
ャツの評価結果を表4に示した。
【0047】
【表4】
【0048】・ 抗菌性評価 試料を黄色ブドウ球菌を植種した寒天培地上に置き、3
7℃で24時間、菌の培養をおこない、試料周辺の黄色
ブドウ球菌の生育の有無により抗菌効果を判定した。 ○:試料周辺で細菌の育成が認められず、ハローが発生
する。 △:試料周辺にハローが発生しないが、試料表面又は裏
面には細菌の育成が認められない。 ×:試料表面又は裏面に細菌の生育が認められる。 ・ 洗濯試験:JIS L−0217 103法、タン
ブル乾燥法
7℃で24時間、菌の培養をおこない、試料周辺の黄色
ブドウ球菌の生育の有無により抗菌効果を判定した。 ○:試料周辺で細菌の育成が認められず、ハローが発生
する。 △:試料周辺にハローが発生しないが、試料表面又は裏
面には細菌の育成が認められない。 ×:試料表面又は裏面に細菌の生育が認められる。 ・ 洗濯試験:JIS L−0217 103法、タン
ブル乾燥法
【0049】実施例4 実施例3と同様の織物に前処理液 をパッド処理(絞り
率:70%)した後、110℃×3分間乾燥した。該織
物によって常法によりシャツを縫製した。該シャツを通
常のホルムアルデヒド/SO2 系の気相加工を施し、得
られたシャツの評価結果を表5に示した。 前処理液 組成: N−メチロールジメチルホスホノプロピオンアミド 20重量部 水 80重量部
率:70%)した後、110℃×3分間乾燥した。該織
物によって常法によりシャツを縫製した。該シャツを通
常のホルムアルデヒド/SO2 系の気相加工を施し、得
られたシャツの評価結果を表5に示した。 前処理液 組成: N−メチロールジメチルホスホノプロピオンアミド 20重量部 水 80重量部
【0050】比較例4 ホルムアルデヒドによる気相加工をしない以外は、同様
にして比較例4のシャツを得た。得られたシャツの評価
結果を表5に示した。
にして比較例4のシャツを得た。得られたシャツの評価
結果を表5に示した。
【0051】
【表5】
【0052】・ 難燃性の評価 JISK−7201による酸素指数法によりLOI値を
測定した。 ・ 洗濯試験:JIS L−0217 103法、タン
ブル乾燥法
測定した。 ・ 洗濯試験:JIS L−0217 103法、タン
ブル乾燥法
【0053】
【発明の効果】本発明において、セルロース系繊維が膨
潤させられており、かつ機能性付与剤で前処理されてい
るため、ホルムアルデヒドはセルロース系繊維によく浸
透して反応し、かつ機能性付与剤の活性水素基とも反応
するため、機能性付与剤は、ホルムアルデヒド等を介し
てセルロースに固定され、耐久性のある機能性を付与す
ることができる。さらに、機能性付与剤の活性水素基が
複数の場合は、機能性付与剤とホルムアルデヒド等とで
セルロースが架橋されるため、架橋長の制御効果も発揮
され、強力低下防止も発現される。したがって、耐久性
に優れた機能性の付与のみならず、風合がソフトで形態
安定性にも優れた繊維製品を得ることができる。
潤させられており、かつ機能性付与剤で前処理されてい
るため、ホルムアルデヒドはセルロース系繊維によく浸
透して反応し、かつ機能性付与剤の活性水素基とも反応
するため、機能性付与剤は、ホルムアルデヒド等を介し
てセルロースに固定され、耐久性のある機能性を付与す
ることができる。さらに、機能性付与剤の活性水素基が
複数の場合は、機能性付与剤とホルムアルデヒド等とで
セルロースが架橋されるため、架橋長の制御効果も発揮
され、強力低下防止も発現される。したがって、耐久性
に優れた機能性の付与のみならず、風合がソフトで形態
安定性にも優れた繊維製品を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 セルロース系繊維の膨潤剤で前処理され
たセルロース系繊維を含有する布帛をホルムアルデヒド
との反応性を有する機能性付与剤で処理した後、該布帛
又は該布帛の縫製品中のセルロース系繊維をセルロース
架橋剤の蒸気または小滴を含む気相で架橋処理すること
を特徴とする耐久性の機能性を有するセルロース系繊維
含有繊維製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10609995A JPH08296172A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 耐久性の機能性を有するセルロース系繊維含有繊維製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10609995A JPH08296172A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 耐久性の機能性を有するセルロース系繊維含有繊維製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08296172A true JPH08296172A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14425085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10609995A Pending JPH08296172A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 耐久性の機能性を有するセルロース系繊維含有繊維製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08296172A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5876849A (en) * | 1997-07-02 | 1999-03-02 | Itex, Inc. | Cotton/nylon fiber blends suitable for durable light shade fabrics containing carbon doped antistatic fibers |
US6057032A (en) * | 1997-10-10 | 2000-05-02 | Green; James R. | Yarns suitable for durable light shade cotton/nylon clothing fabrics containing carbon doped antistatic fibers |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10609995A patent/JPH08296172A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5876849A (en) * | 1997-07-02 | 1999-03-02 | Itex, Inc. | Cotton/nylon fiber blends suitable for durable light shade fabrics containing carbon doped antistatic fibers |
US6057032A (en) * | 1997-10-10 | 2000-05-02 | Green; James R. | Yarns suitable for durable light shade cotton/nylon clothing fabrics containing carbon doped antistatic fibers |
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