JPH08295830A - 導電性塗料組成物及びそれを用いた物品 - Google Patents

導電性塗料組成物及びそれを用いた物品

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JPH08295830A
JPH08295830A JP10377595A JP10377595A JPH08295830A JP H08295830 A JPH08295830 A JP H08295830A JP 10377595 A JP10377595 A JP 10377595A JP 10377595 A JP10377595 A JP 10377595A JP H08295830 A JPH08295830 A JP H08295830A
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coating composition
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meth
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JP10377595A
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Toshiharu Otsuka
敏治 大塚
Yoshio Nishimura
善雄 西村
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容易に塗布することができ、酸素による重合阻
害を受けることなく、紫外線等の活性光線により容易に
硬化して導電性及び透明性に優れた塗膜を形成しうる導
電性塗料組成物及びそれを用いた物品を提供する。 【構成】分子内に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
する重合性化合物(a)、活性光線により分解して酸成
分を生成する化合物(b)、導電性ポリアニリン(c)
及び(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(d)
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性塗料組成物及び
それを用いた物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体ウェハー保存容器、電
子・電気部材、半導体の製造工場の床材・壁材などは、
その用途により静電気の帯電が極度に嫌われ、帯電防止
性能を有するものが使用されている。一般に、合成樹脂
を材料とする成形体に帯電防止性能を付与するために、
例えば、カーボン粉末や金属粉末入り塗料でコーティン
グしたり、あるいは、カーボン粉末、カーボン繊維や金
属繊維等を成形時に合成樹脂に練り混んで成形する方法
が行われている。しかしながら、これらの方法では、塗
料や成形体自体の着色により透明なものが得られないの
で、窓部等に使用した場合には内容物を透視することが
できないという問題点があった。
【0003】このため、特開昭57−85866号公報
には、酸化錫を主成分とする導電性微粉末を、樹脂バイ
ンダー中に含有する透明な塗料が開示されている。この
塗料は、透明でかつ帯電防止性能を有する塗膜を形成し
うるが、バインダーが熱可塑性樹脂であるため、一般に
耐擦傷性や耐溶剤性に優れた塗膜が得られ難いという問
題点があった。
【0004】また、特開昭60−60166号公報に
は、酸化錫を主成分とする導電性微粉末を、光硬化性樹
脂バインダー中に含有した透明な塗料が開示されてい
る。この塗料を用いることにより、耐擦傷性及び耐溶剤
性は改良されるが、ラジカル重合性のバインダーを用い
ているため、硬化時に酸素による重合阻害の影響を受け
るという問題点があった。
【0005】また、上記塗料には、多量の酸化錫粉体が
含まれているため、単に塗布硬化させただけでは塗膜表
面に存在する微細な凹凸によって光の散乱を生じ、良好
な透明性を付与するためには硬化後に塗膜表面を研磨す
る必要があり、工程が複雑になるという問題があった。
さらに、この塗料は、導電性材料として酸化錫を用いて
いるため、半導体製造工場等で使用する場合は、金属イ
オンによって製造環境が汚染される場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の技術
によって容易に塗布することができ、酸素による重合阻
害を受けることなく、紫外線等の活性光線により容易に
硬化して導電性及び透明性に優れた塗膜を形成しうる導
電性塗料組成物及びそれを用いた物品を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の導電性塗料組成
物は、分子内に少なくとも2個以上のエポキシ基を有す
る重合性化合物(a)、活性光線により分解して酸成分
を生成する化合物(b)、導電性ポリアニリン(c)及
び(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(d)か
らなる。
【0008】上記重合性化合物(a)は、分子内に2個
以上のエポキシ基を有するものであって、常温で反応性
の高いものが好ましく、例えば、下記化学式(A)〜
(E)で表されるように、脂環式エポキシ基を有する脂
環式エポキシ化合物が好適に使用される。
【0009】
【化1】
【0010】上記脂環式エポキシ化合物の他、常温での
反応性が脂環式エポキシ化合物より低い、ビスフェノー
ルA又はそのEO(エチレンオキサイド)変性等の誘導
体;ビスフェノールF又はEO変性等の誘導体;ノボラ
ック樹脂等の多価フェノール;エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グルセリン、ネオペンチルグリコ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
等の多価アルコールと、エピクロルヒドリンとの反応生
成物であるポリグリシジルエーテル等の化合物でも、必
要に応じて、光照射と加熱とを併用して硬化させること
により、使用することができる。
【0011】上記化合物(b)は、活性光線により分解
して酸成分を生成するものであって、光カチオン重合の
開始剤として知られている種々の化合物が挙げられる
が、本発明では、常温で分解することなく安定で、活性
光線の照射で速やかに酸を発生し、発生した酸が効率よ
くエポキシ基の重合を開始させるものが好ましい。この
ような化合物としては、一般式(I)で表されるヨード
ニウム塩化合物、一般式(II) で表されるスルホニウム
化合物、一般式(III) で表される鉄・アレーン化合物等
が挙げられる。
【0012】
【化2】
【化3】 式中、Ar1 、Ar2 は、置換されたもしくは置換され
ないフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基又はピ
レニル基等の芳香環基を示し、MXn- は、Cl
4 - 、BF4 - 、PF6 - 、AsF6 - 又はSbF6
- 等から選ばれるアニオンを示す。
【0013】
【化4】 式中、Ar1 、Ar2 は、置換されたもしくは置換され
ないベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環又はピ
レン環等の芳香環を示し、MXn- は、ClO 4 - 、B
4 - 、PF6 - 、AsF6 - 又はSbF6 - 等から選
ばれるアニオンを示す。
【0014】本発明の導電性塗料組成物において、上記
化合物(b)の添加量は、少なくなると光重合速度が低
下して得られる塗膜の硬化が不十分となり、一定量以上
多くなっても光重合速度が飽和状態となってそれ以上速
くならないので、上記重合性化合物(a)100重量部
に対して、0.01〜10重量部に限定される。
【0015】上記導電性ポリアニリン(c)としては、
導電性を有する従来公知のアニリン系重合体を好適に使
用することができる。上記アニリン系重合体の調製方法
としては、アニリン誘導体モノマーと酸を、水又はジメ
チルホルムアミド等に溶解させて攪拌しながら、酸化剤
溶液を滴下し酸化重合させる方法が挙げられる。
【0016】上記アニリン誘導体モノマーとしては、ア
ニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、ジ
フェニルアニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、
2−エチルアニリン、3−エチルアニリン、2,4−ジ
メチルアニリン、2,5−ジメチルアニリン、2,6−
ジメチルアニリン、2,6−ジエチルアニリン、2−メ
トキシアニリン、4−メトキシアニリン、2,4−ジメ
トキシアニリン、o−フェニレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、2−アミノビフェニル、N,N−ジフェ
ニル−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。
【0017】上記アニリン誘導体モノマー濃度は、水又
はジメチルホルムアミド等に対して0.1〜1モル/リ
ットルが好ましい。また、上記酸としては、塩酸、硫
酸、硝酸等の無機プロトン酸;p−トルエンスルホン酸
等の有機酸が挙げられ、酸濃度は0.1〜1Nが好まし
い。
【0018】上記酸化剤としては、過硫酸塩、過酸化水
素、過マンガン酸塩、二酸化鉛、重クロム酸塩、二酸化
マンガン、塩化鉄等が挙げられる。これらの酸化剤の濃
度は、水又はジメチルホルムアミド等に対して0.1〜
1モル/リットルが好ましい。
【0019】上記導電性塗料組成物において、導電性ポ
リアニリン(c)の添加量は、少なくなると得られた塗
膜の導電性が不十分となり、多くなると耐擦傷性、耐薬
品性及び耐溶剤性が低下するので、上記重合性化合物
(a)100重量部に対して、0.1〜30重量部に限
定される。
【0020】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系樹脂(d)は、導電性ポリアニリン(c)を重合性化
合物(a)に分散させるための分散剤として用いられる
ものであり、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹
脂(d)としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルの単独重合体又は共重合体が挙げられる。
【0021】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル等が挙げられる。
【0022】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
の単独重合体又は共重合体は、公知の重合法、例えば、
溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法など
によって製造することができる。
【0023】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系樹脂(d)の分子量は、小さくなっても大きくなって
も分散剤としての機能が低下するので、10万〜100
万が好ましく、より好ましくは30万〜80万である。
【0024】上記導電性塗料組成物中、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル系樹脂(d)の添加量は、少なく
なると分散効果が発現せず、多くなると被膜の耐擦傷性
が悪くなるので、重合性化合物(a)100重量部に対
して、1〜100重量部に限定され、好ましくは2〜5
0重量部である。
【0025】上記導電性塗料組成物には、必要に応じ
て、有機溶剤、光増感剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
熱重合禁止剤等が添加されてもよい。
【0026】上記有機溶剤としては、沸点が低いものも
しくは揮発性の強いものは塗工中に蒸発により塗料粘度
が変化するという問題があり、高沸点のものは乾燥工程
に時間を要するので、沸点70〜160℃程度のものが
好ましく、例えば、シクロヘキサン、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、エチレン
グリコールモノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、
ジエチレングリコールジメチルエーテル、酢酸ブチル、
イソプロピルアセトン、メチルエチルケトン、トルエ
ン、キシレン、アニソール等が挙げられる。
【0027】上記光増感剤としては、アントラセン、シ
アノアントラセン、ペリレン等の多核芳香族化合物;フ
ルオレノン、アントラキノン、チオキサントン等の芳香
族ケトン等が挙げられ、上記紫外線吸収剤としては、サ
リチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シアノアクリレート系等の化合物が挙げられる。
【0028】上記酸化防止剤としては、フェノール系、
リン酸系、イオウ系等の化合物が挙げられ、上記熱重合
禁止剤としては、ヒドロキノン、p−メトキシフェノー
ル等の化合物が挙げられる。
【0029】本発明の導電性塗料組成物を調製する方法
としては、導電性ポリアニリン(c)及び(メタ)アク
リル酸アルキルエステル系樹脂(d)に、必要に応じ
て、有機溶剤を加えて混合した後、さらに重合性化合物
(a)及び化合物(b)等を加えて混合する方法が挙げ
られる。
【0030】上記導電性塗料組成物の混合工程で用いら
れる機器としては、微粉末を塗料中に十分分散させるた
めに塗料の分散や配合に通常用いられている機器、例え
ば、サンドミル、ボールミル、アトライター、高速回転
攪拌装置、三本ロール等が使用される。また、上記混合
後の導電性ポリアニリン(c)の平均粒径は0.4μm
以下が好ましい。
【0031】上記導電性塗料組成物を、フィルム、プレ
ート、成形体等の基材に塗布し、紫外線等の活性光線を
照射して塗膜を硬化させることにより、導電性塗料組成
物を用いた物品が得られる。
【0032】上記基材としては、例えば、塩化ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、フッ素樹脂等のフィルム、プレート、成形体等が挙
げられる。さらに、金属、セラミック、ガラス、紙、繊
維等、目的に応じて、適当に選択することができる。
【0033】上記導電性塗料組成物を、上記基材上に塗
布する方法としては、例えば、スプレー法、スピンコー
ト法、スクリーン印刷法、バーコート法、ドクターブレ
ード法、ロールコート法、ディッピング法等一般的な塗
工方法が用いられる。
【0034】上記導電性塗料組成物の塗膜の厚さ(硬化
後)は、薄くなると導電性が不十分となり、厚くなると
透明性が低下するので、0.5〜5μmが好ましい。
【0035】上記導電性塗料組成物を硬化させるための
活性光源としては、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲン
ランプ、キセノンランプ、窒素レーザー、He−Cdレ
ーザー、Arレーザー等が用いられる。
【0036】上記活性光線の照射量は、少なくなると塗
膜の硬化が不十分となって、耐擦傷性、硬度等の塗膜強
度が低下し、多くなると塗膜の着色が強くなって透明性
が低下するので、365nmでの積算露光量として50
〜5000mJ/cm2 が好ましい。
【0037】また、導電性塗料組成物の硬化を促進する
ために、活性光線を照射しながら、又は活性光線の照射
後に塗膜を加熱することも可能である。重合性化合物
(a)の反応性が低い時や周辺雰囲気の湿度が高い時に
は、加熱による硬化促進が特に有効である。
【0038】
【実施例】
[アニリン系重合体の合成]p−トルエンスルホン酸1
60g(0.8M)を脱イオン化水1000mlに溶解
させ、同スルホン酸水溶液を調製した。これを500m
lずつに分け、一方にはアニリン36.5ml(0.4
M)を加え、もう一方にはペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム91gを溶解させた。冷却管、撹拌機および滴下ロー
トを備えたセパラブルフラスコ反応容器に、前記アニリ
ン含有スルホン酸水溶液を仕込み、水浴で昇温を抑えな
がら、ペルオキソ二硫酸アンモニウム含有スルホン酸水
溶液500mlを30分かけて滴下し、3時間撹拌を続
けた。沈澱物を濾取し十分メタノールで洗浄して緑色の
アニリン重合体粉末を得た(平均粒径:0.3μm)。
【0039】 〔アニリン系重合体分散液の調製〕 ・上記合成アニリン系重合体 20重量部 ・ポリメタクリレート 40重量部 根上工業社製「ハイパールHPA」(Mw:50万) ・キシレン 140重量部 上記各成分をアトライターで8時間分散し、アニリン系
重合体分散液を得た。この分散液のポリアニリン粒子の
粒径を電子顕微鏡で観察したところ0.01μm以下で
あった。
【0040】(実施例1) 〔導電性塗料組成物の調製〕 ・アニリン系重合体分散液 100重量部 ・上記式(1)で表されるエポキシ化合物 100重量部 ダイセル化学社製「セロキサイド2021」 ・下記式(9)で表される鉄・アレーン錯体化合物 1重量部 チバガイギー社製「イルガキュアー261」 ・キシレン 150重量部 上記各成分をアトライターで20分間撹拌して導電性塗
料組成物を得た。
【0041】
【化5】
【0042】〔塗膜の作製〕上記導電性塗料組成物をポ
リエチレンテレフタレートフィルム(帝人社製「テトロ
ンフィルムHP7」、厚さ25μm)表面上にバーコー
トを用いて塗布、乾燥した後、高圧水銀ランプを100
0mJ/cm2 の光量となるように照射して硬化させ、
厚さ2μmの硬化塗膜を形成した。
【0043】(実施例2)ポリエチレンテレフタレート
フィルムに代えて、3mm厚のアクリル樹脂プレート
(三菱樹脂社製「アクリライトEX」)を用いたこと以
外は、実施例1と同様にして、2μm厚の導電性塗料組
成物の硬化塗膜を形成した。
【0044】(実施例3)基材として、ポリカーボネー
ト製のシャーレ状容器(深さ2cm、直径102cm)
を使用して、実施例1の導電性塗料組成物をスプレー法
によって塗布、乾燥した後、容器の角度を変えながら高
圧水銀ランプを3000mJ/cm2 の光量となるよう
に照射して硬化させ、厚さ2μmの硬化塗膜を形成し
た。
【0045】(実施例4) 〔導電性塗料組成物の調製〕 ・アニリン系重合体分散液 ) 90重量部 ・下記式(10)で表されるエポキシ化合物 100重量部 ダイセル化学社製「セロキサイド2021」 ・上記式(9)で表される鉄・アレーン錯体化合物 1重量部 チバガイギー社製「イルガキュアー261」 ・キシレン 150重量部 上記各成分をアトライターで20分間撹拌して導電性塗
料組成物を得た。
【0046】
【化6】
【0047】〔塗膜の作製〕上記導電性塗料組成物を3
mm厚のアクリル樹脂プレート(三菱樹脂社製「アクリ
ライトEX」)表面上にバーコートを用いて塗布、乾燥
した後、高圧水銀ランプを1000mJ/cm2 の光量
となるように照射して硬化させ、厚さ2μmの硬化塗膜
を形成した。
【0048】(比較例1) 〔導電性塗料組成物の調製〕 ・アニリン系重合体分散液 90重量部 ・アクリル系重合性化合物 100重量部 東亜化学社製「アロニックスM−305」 (ペンタエリスリトールトリアクリレート) ・光重合開始剤 1重量部 チバガイギー社製「イルガキュアー651」 ・キシレン 150重量部 上記各成分をアトライターで20分間撹拌して光硬化型
導電性塗料を得た。
【0049】〔塗膜の作製〕上記導電性塗料組成物を3
mm厚のアクリル樹脂プレート(三菱樹脂社製「アクリ
ライトEX」)表面上にバーコートを用いて塗布、乾燥
した後、高圧水銀ランプを1000mJ/cm2 の光量
となるように照射したが硬化しなかった。
【0050】(比較例2)比較例1で調製した導電性塗
料組成物を、3mm厚のアクリル樹脂プレート(三菱樹
脂社製「アクリライトEX」)表面上にバーコートを用
いて塗布、乾燥した後、塗膜表面にポリエチレンテレフ
タレートフィルムをローラーで密着させ、酸素を遮断し
ながら高圧水銀ランプを1000mJ/cm2 の光量と
なるように照射して硬化させ、厚さ2μmの硬化塗膜を
形成した。
【0051】上記実施例及び比較例で基材上に導電性の
硬化被膜が形成された物品につき、下記の性能評価を行
い、その結果を表1及び表2に示した。 (1)表面固有抵抗 ASTM D257に準拠して表面固有抵抗を測定し
た。 (2)全光線透過率 ASTM D1003に準拠して全光線透過率を測定し
た。 (3)硬化状態 硬化被膜を目視により観察し、硬化状態を評価した。
【0052】
【表1】
【0053】(発明の効果)本発明の導電性塗料組成物
は、上述の構成であり、硬化の際の重合反応がカチオン
機構で進行するため、従来の光重合性塗料のように酸素
による重合阻害を受けることがなく、特別な酸素遮断の
手段を必要とせず、通常の大気雰囲気下で導電性及び透
明性に優れた硬化被膜を形成する。また、上記導電性塗
料組成物は、導電性を付与する材料として、導電性ポリ
アニリンを用いているので、金属成分による環境汚染を
防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 165/00 PKT C09D 165/00 PKT 179/00 PLT 179/00 PLT

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)分子内に少なくとも2個以上のエポ
    キシ基を有する重合性化合物100重量部、(b)活性
    光線により分解して酸成分を生成する化合物0.01〜
    10重量部、(c)導電性ポリアニリン0.1〜30重
    量部及び(d)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
    樹脂10〜100重量部からなることを特徴とする導電
    性塗料組成物。
  2. 【請求項2】基材上に請求項1の導電性塗料組成物が塗
    布され、光照射により硬化されていることを特徴とする
    導電性塗料組成物を用いた物品。
JP10377595A 1995-04-27 1995-04-27 導電性塗料組成物及びそれを用いた物品 Pending JPH08295830A (ja)

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