JPH08294885A - 組立用ロボットハンドシステム - Google Patents

組立用ロボットハンドシステム

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JPH08294885A
JPH08294885A JP10118495A JP10118495A JPH08294885A JP H08294885 A JPH08294885 A JP H08294885A JP 10118495 A JP10118495 A JP 10118495A JP 10118495 A JP10118495 A JP 10118495A JP H08294885 A JPH08294885 A JP H08294885A
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JP
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robot
work
hand
fluid
air
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Mitsuhiko Uchida
光彦 内田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な形状を持ったワークであっても確実に
把持しうる組立用ロボットのハンドシステムを提供す
る。 【構成】 ロボット1のハンド2の指面4に複数のエア
バッグ5を装着し、各弁8の開閉により空気供給源10
から空気圧調整ユニット9を介して一定の空気圧を供給
する。把持動作の際に各エアバッグ5から流出する空気
の量は各流量計7で測定する。各エアバッグ5の膨脹収
縮状態は監視ユニット14によって監視し、エア流出量
に基づいてワークの把持状態が適切かどうかを判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複雑な形状を持ったワ
ークであっても確実に把持することができる組立用ロボ
ットのハンドシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】組立用ロボットはワークを把持して所定
の組立作業を自動的に行うロボットであるが、ワークが
プラスチックなどの柔軟物である場合には、柔軟物(ワ
ーク)を把持した時にそれをつぶさないようにする必要
があり、そのため、従来は、金属製のハンドに柔軟材を
張り付け、ワークをつぶさない程度にハンド閉じ動作、
つまり指を閉じてワークをつかむ動作を行うようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のやり方では、ワークを持つ箇所(接触箇所)
が把持に困難な形状であったり重心から外れた位置にあ
ったりした場合などにおいて、柔軟物を確実に把持でき
ないおそれがあった。
【0004】すなわち、ワークが複雑な形状をしている
場合、たとえば、インストルメントパネルに組み付ける
サイドベントグリルのように表面に突起物がある場合に
は、その突起物をふつうの角度でつかんでも、ロボット
の指先は金属で出来ており硬いため、接触面が狭く、し
たがってちょっと外力が加わるとワークの向きが変わっ
てしまう。そのため、組付動作に入っても、ワークの向
きが変わってしまっているためにうまく組み付かない場
合が多かった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、複雑な形状を持ったワーク
であっても確実に把持することができる組立用ロボット
のハンドシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複雑な形状を持ったワーク
を把持して所定の組立作業を行う組立用ロボットのハン
ドシステムであって、ワークを把持するハンドの指面に
装着された、中に流体の入った柔軟性有る袋状の流体バ
ックと、前記流体バックに一定の圧力の流体を供給する
供給手段と、前記流体バックに流体を導く管路を開閉す
る開閉手段と、前記流体バックから流出する流体の流量
を測定する測定手段と、前記ハンドにワークを把持させ
るときに、前記測定手段の測定結果が所定値以上となっ
たときに前記ハンドの把持動作を停止させる信号と前記
開閉手段を閉じる信号を出力する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記組立用ロボットはプレイバックロ
ボットであり、前記制御手段で使用される前記所定値は
前記組立用ロボットの教示時に設定されることを特徴と
する。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記流体は空気であることを特徴とす
る。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記流体バックは前記ハンドのそれぞ
れの指面にこれを覆うように少なくとも1つ装着されて
いることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の発明において、前記開閉手段と前記測定手段は前記流
体バックのそれぞれに対して設けられ、前記供給手段は
前記流体バックのすべてに共通であることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、中に流体の入
った柔軟性有る袋状の流体バックがロボットハンドの指
面に装着されており、この流体バッグには供給手段によ
って常に一定の圧力の流体が供給されている。開閉手段
は流体バックに流体を導く管路を開閉する。具体的に
は、ワークを把持する動作を開始する時に管路を開き、
把持動作が終了した時に管路を閉じる。管路が開いた状
態においてハンドを閉じる動作を行うと、流体バッグは
ワークの把持面の複雑な形状に合わせて自由に変形しな
がら接触面を増やし、これに応じた量の流体が流体バッ
グから流出する。流体バックから流出する流体の流量
(流出量)は測定手段によって測定される。制御手段
は、ハンドにワークを把持させる際に、測定手段の測定
結果が所定値以上となったときにハンドの把持動作を停
止させる信号と開閉手段を閉じる信号を出力する。これ
により、ハンドは把持動作を停止し、開閉手段は管路を
閉じる。したがって、あらかじめ前記所定値を、たとえ
ば、ワークの把持状態が適切となったときの流出量に設
定しておけば、複雑な形状のワークであっても常に適切
に、つまり確実に把持できることになる。
【0012】請求項2記載の発明にあっては、組立用ロ
ボットをプレイバックロボットで構成し、制御手段で使
用される所定値を組立用ロボットの教示時に設定するの
で、ロボットの動作を教示する際に併せてワークの適切
な把持状態も実際に教え込むことができる。
【0013】請求項3記載の発明にあっては、流体バッ
グの中に入れる流体を空気としたので、管理が容易であ
るとともに、流体バッグの柔軟性について人間の手に近
いやわらかさが実現される。
【0014】請求項4記載の発明にあっては、ロボット
ハンドのそれぞれの指面にこれを覆うように少なくとも
1つの流体バッグを装着するので、人間の手のように指
面全体が柔軟性を持つようになり、指のどの位置でつか
んでもワークを確実に把持できることになる。
【0015】請求項5記載の発明にあっては、開閉手段
と測定手段を流体バッグのそれぞれに対して設け、供給
手段を流体バックのすべてに共通としたので、部品点数
の増加が必要な最少限度にとどめられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の組立用ロボットハンドシステムの
一実施例を示す概略構成図である。この組立用ロボット
ハンドシステムは、ワークが複雑な形状をした柔軟物で
ある場合(たとえば、突起物のある樹脂製のサイドベン
トグリル)であっても確実にワークを把持できるように
人間型のやわらかい指を持たせたものであって、組立用
ロボット1(以下、単にロボットという。)のハンド2
の指3の内側の面4(ワークをつかんだ際にワークと接
触する側の面であって、以下、指面という。)に4つの
エアバッグ5が流体バッグとして装着されている。各エ
アバッグ5は、柔軟性有る材料、たとえば、シリコンや
ゴムなどでできた、袋状または風船状の物体であって、
中には空気(エア)が入れられる。ここでは、ハンド2
は2本の指3を持ち、各指3には同一平面を構成しうる
2つの指面4が形成されているので、それぞれの指面4
について1つのエアバッグ5、つまり指3全体で4つの
エアバッグ5を装着している。好ましくは、ワークをつ
かむハンド2の指3全体をやわらくするため、エアバッ
グ5によってハンド2の指面4全体を覆うようにする。
したがって、ハンド2で把持されるワークは必ずいずれ
かのエアバック5と接触することになる。
【0017】なお、本実施例では、同一平面を構成しう
る1つの指面4には1つのエアバッグ5しか取り付けて
いないが、これに限定されるわけではない。たとえば、
ハンドの指面の面積が大きい場合には、複数のエアバッ
グを用いてハンドの指面全体を覆うようにしてもよい。
【0018】各エアバッグ5にはそれぞれ管路としての
エアホース6が接続されており、各エアホースには測定
手段としての流量計7と開閉手段としての開閉弁8(以
下、単に弁という。)がそれぞれ取り付けられている。
各エアホース6の他端は共通の空気圧調整ユニット9に
接続され、この空気圧調整ユニット9は1つの空気供給
源10に接続されている。供給手段は空気圧調整ユニッ
ト9と空気供給源10によって構成されている。流量計
7はエアの流量を測定する装置であって、使用環境とそ
の目的に応じた適当なものを選定すればよい。ここで
は、流量計7により対応するエアバッグ5からの空気の
流出量を測定することによって、当該エアバッグ5のし
ぼみ量(逃げ空気量)を計測するようにしている。各流
量計7の出力信号は後述する監視ユニットに与えられ
る。弁8は、たとえば、電磁弁で構成されており、監視
ユニットからの信号によって開閉駆動される。空気圧調
整ユニット9は、空気圧フィルタとルブリケータをそれ
ぞれ圧力調整弁の前後に配置してユニットにしたもので
あって、フィルタ機能や潤滑機能とともに、エアバッグ
5内の空気圧を常に一定にする機能を有している。後述
するように、ワークを把持する動作を開始する際には、
弁8を開いてあらかじめ各エアバッグ5を一杯に膨らま
せておき、把持動作を完了した時に弁8を閉じる。把持
動作の最中は、ハンド2を閉じるにつれて連続的に各エ
アバッグ5がワークの形状に合わせてそれぞれ収縮変形
してワークとの接触面が増加し、これに応じた量の空気
が各エアバッグ5から流出するので、この時のエア流出
量を流量計7で測定する。
【0019】ロボット1は、たとえば、通常の多関節型
プレイバックロボットであって、ロボット1の動作を規
定する関節数に応じた数の駆動軸(ロボット軸)11が
設けられている。各軸11にはそれぞれ1個の軸モータ
(たとえば、サーボモータ)が取り付けられている。ハ
ンド2の各種動作(手首のひねり、曲げ、振りの動作、
および指3の開閉動作など)もまた、他の部分と同様、
上記のロボット軸11によって実現される。ロボット軸
11の動作はロボットコントローラ12によって総合的
に制御される。各軸11には図示しない位置検出器(た
とえば、エンコーダなど)が取り付けられており、ロボ
ットコントローラ12はそうした位置検出器の検出デー
タから各軸11の現在位置を把握している。また、ロボ
ットコントローラ12には、あらかじめロボット1に所
要の作業(順序、条件、位置、およびその他の情報)を
教示するため、教示の際に使用するリモートコントロー
ル装置である教示盤13が電気的に接続されている。
【0020】さらに、本実施例では、ハンド2に装着し
た各エアバッグ5の膨脹収縮状態を管理するための管理
ユニット14が制御手段として設けられている。この管
理ユニット14には上記のように各流量計7と各弁8が
電気的に接続されており、また、この管理ユニット14
はロボットコントローラ12とも電気的に接続されてい
る。管理ユニット14は、各流量計7からの信号を入力
処理する入力処理部15と、各流量計7の測定データを
記憶するデータ記憶部16と、各種の判定処理などを行
うCPU17と、各弁8を開閉駆動する信号を出力する
弁駆動部18と、ロボットコントローラ12との間で信
号のやり取りを行うロボットインタフェース19とを有
している。
【0021】次に、以上のように構成された本システム
の動作を図2と図3のフローチャートを参照して説明す
る。なお、図2はロボット1を教示する時のフローチャ
ートであり、図3はロボット1が教示された動作を再生
する時のフローチャートである。
【0022】ロボット1に実際に作業を行わせるには、
ロボット1の教示、つまりあらかじめ所要の作業に必要
な情報を人がロボット1に記憶させておく必要がある。
すなわち、あらかじめ教示盤13を操作しながらロボッ
ト1を動かして実際の作業を教示することにより、その
作業の順序、条件、位置、およびその他の情報をロボッ
トコントローラ12内の所定のメモリ(図示せず)に記
憶させる。このとき、ワーク(複雑な形状をした柔軟
物)の把持状態が適切となった時のその情報は各エアバ
ック5からのエア流出量として記憶される。実際の作業
はロボット1の再生によって実行される。すなわち、ロ
ボット1は、教示された順序、条件、位置などの情報を
必要に応じて読み出し、軸モータ制御およびブレーキ制
御などを行うことによって、その読み出した情報に従っ
て動作の各段階を逐次進めていく。このとき、前記ワー
クの把持動作はエア流出量に基づいて適切に行われる。
【0023】まず、図2を参照して教示時の動作から説
明する。教示盤13上の教示開始スイッチ(図示せず)
が投入されると、ワークを把持する教示点の番号Nを1
にリセットし(ステップS1)、ワークの把持位置の情
報をロボットコントローラ12に記憶させる(ステップ
S2)。
【0024】ステップS2でワーク把持位置が教示され
ると、監視ユニット14は、その旨の信号をロボットコ
ントローラ12からロボットインタフェース19を介し
て入力し、弁駆動部18を介して各弁8を開かせる(ス
テップS3)。これにより、各弁8が開くので、空気供
給源10から空気圧調整ユニット9を介して一定の圧力
の空気が各エアバッグ5に供給され、各エアバッグ5は
把持動作開始前にあらかじめ一杯に膨脹した状態とな
る。
【0025】それから、教示盤13を操作してロボット
1にワークの把持動作、つまりハンド2(または2本の
指3)を閉じる動作を実行させ(ステップS4)、監視
ユニット14に各流量計7からのデータを取得させる
(ステップS5)。ワークの把持動作は微小な動きを得
るために寸動操作によって行われる。また、各流量計7
からのデータは入力処理部15に入り、ここで所定の入
力処理が施された後、所定のメモリ(図示せず)に一時
保存される。
【0026】そして、教示者は、ハンド2を寸動で閉じ
るたびに、ワークの把持状態が適切かどうかを判断する
(ステップS6)。このとき、骨格であるハンド2の指
面4がワークの大きさよりも少し(たとえば、1mm程
度)大きくなるように教示または設定する。また、隙間
はすべてエアバッグ5で埋めるようにする。こうした点
を考慮して、ワークの把持状態が適切であればステップ
S7に進み、いまだ適切でなければステップS4に戻っ
て、把持状態が適切と判断できるまでステップS4〜ス
テップS6の処理を繰り返す。
【0027】すなわち、各エアバッグ5が一杯に膨らん
だ状態からワークの把持動作を開始すると、ハンド2を
閉じる(寸動)につれて連続的に各エアバッグ5がワー
クの形状に合わせてそれぞれ収縮変形してワークとの接
触面が増加し、ワークがしっかりと把持されるようにな
る。このとき、必要以上にハンド2を閉じて各エアバッ
グ5を変形させる必要はないので、ワークがしっかり把
持されたと認められる段階でハンド2の把持動作を止め
る。その間、各エアバッグ5のしぼみ量に応じた量の空
気が各エアバッグ5から流出するので、そのエア流出量
(逃げ空気量)を各流量計7で測定し、そのデータを取
得する。
【0028】ステップS6でワークの把持状態が適切に
なったと判断されると、教示盤13を操作してOK信号
をロボットコントローラ12を介して監視部14に送
り、監視部14は弁駆動部18を介して各弁8を閉じさ
せる(ステップS7)。これにより、各弁8が閉じて各
エアバッグ5に対する空気の出入が禁止されるので、2
本の指3でつかまれたワークは、解放されるまで、常
に、一定量の空気で、一定の圧力で、しかも適切な状態
で把持されることになる。
【0029】また、ステップS7で弁8を閉じるととも
に、監視部14は、各流量計7で測定された各エアバッ
グ5からのエア流出量の値を設定値としてデータ記憶部
16に記憶する(ステップS8)。上記したように、各
エアバッグ5からのエア流出量は各エアバッグ5のしぼ
み変形量、つまりワークとの接触面の増加量に対応して
おり、ワークの把持状態が適切かどうかは接触面の大小
に関係しているので、把持状態が適切となった時のエア
流出量を設定値として記憶しておくことによって、後述
するように、ワークの適切な把持状態をロボット1の再
生により自動的に実現することができるようになる。
【0030】以上までの把持動作の教示が終了すると、
教示盤13の操作により、順次、ワークを把持した状態
で移動させ、組み付けるというロボット1の一連の動作
を教示し(ステップS9)、組付終了点でハンド2を開
いてワークを解放する動作を教示し(ステップS1
0)、ロボット1を原位置に退避させる動作を教示する
(ステップS11)。
【0031】それから、教示者によって教示を続行する
かどうかが判断される(ステップS12)。たとえば、
1台のロボットで複数のワークを組み付ける作業を行う
場合には、複数の部品置場からそれぞれワークをとって
きて組み付ける必要があり、それぞれにおいてワーク把
持位置が異なるので、全種類のワークについて教示を行
うことになる。
【0032】すなわち、教示を終えていないワーク種が
あれば、教示を続行するものと判断し、教示盤13から
ロボットコントローラ12に教示続行指令を出して、ワ
ーク把持教示点の番号Nを1だけインクリメントしてス
テップS2に戻り、ステップS2からの処理を繰り返
す。
【0033】次に、図3を参照して再生(プレイバッ
ク)時の動作を説明する。図示しない運転スイッチが投
入されると、ロボットコントローラ12は、教示された
情報を読み出し(ステップS20)、その中の再生点
(位置)が先に記憶されたワーク把持位置(把持教示
点)(図2のステップS2参照)に該当するかどうかを
判断する(ステップS21)。
【0034】この判断の結果として再生点が把持教示点
と一致しない場合には、ワーク把持動作を行うべき位置
ではなく、ロボット1に教示された情報に従った動作
(たとえば、移動、組付動作、ワーク解放、退避動作な
ど)を行わせ(ステップS22)、ステップS29に進
む。
【0035】これに対し、ステップS21の判断の結果
として再生点が把持教示点と一致する場合には、ハンド
2にワーク把持動作を行わせるべく、監視部14にロボ
ットインタフェース19を介して信号を送り、監視部1
4は弁駆動部18を介して各弁8を開かせる(ステップ
S23)。これにより、各弁8が開き、各エアバッグ5
は空気供給源10から空気圧調整ユニット9を介して一
定の圧力の空気の供給を受けて、一杯に膨脹した状態と
なる。
【0036】それから、ロボットコントローラ12は、
ロボット1にワークの把持動作、つまりハンド2(また
は2本の指3)を閉じる動作を実行させ(ステップS2
4)、監視ユニット14は、そのワーク把持動作の各時
点における各流量計7の測定データを取り込む(ステッ
プS25)。取り込まれた各流量計7の測定データ(エ
ア流出量)は、CPU17で、先にデータ記憶部16に
記憶された設定値(図2のステップS8参照)と比較さ
れ、現在のエア流出量が設定値以上かどうかが判断され
る(ステップS26)。
【0037】この判断の結果として現在のエア流出量が
設定値未満であれば、ワークの把持状態はいまだあらか
じめ教示された適切な状態になっていないものと判断し
て、ステップS24に戻り、さらにハンド2を閉じる。
【0038】これに対し、ステップS26の判断の結果
として現在のエア流出量が設定値以上であれば、ワーク
は適切に把持された状態に達したものと判断して、監視
部14は、OK信号をロボットインタフェース19を介
してロボットコントローラ12に送り、これによりハン
ド2の動作を停止させるとともに(ステップS27)、
弁駆動部18を介して各弁8を閉じる(ステップS2
8)。これにより、ワークは解放されるまで常に一定量
の空気で一定の圧力でしかも適切な状態で把持されるこ
とになる。
【0039】それから、ロボットコントローラ12は、
教示された情報や異常停止信号の有無などから、動作を
続行するかどうかを判断し(ステップS29)、続行す
る場合にはステップS20に戻って、次の情報を読み出
し、次の再生点での動作を逐次実行していく。
【0040】したがって、本実施例によれば、ロボット
1のハンド2の指面4にエアバッグ5を装着したので、
ハンド2を閉じるにつれてワークとの接触面が大きくな
るような人間型のやわらかい指が実現され、複雑な形状
の柔軟物ワークであっても確実に把持することができ
る。したがって、組付時にワークががたついたり、わず
かの外力を受けてワークの向きが変わったりすることが
なくなり、複雑な形状のワークであっても確実に組み付
けることができるようになる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、流体バックをロボットハンドの指面に装着し
ていわば人間型のやわらかい指を実現し、ワークを把持
する際に流体バックから流出する流体の流量に基づいて
把持動作を制御するので、複雑な形状のワークであって
も常に確実に把持することができ、ワークの組付動作の
確実性が向上する。
【0042】請求項2記載の発明によれば、組立用ロボ
ットをプレイバックロボットで構成し、制御手段で使用
される所定値を組立用ロボットの教示時に設定するの
で、ロボットの動作を教示する際に併せてワークの適切
な把持状態も実際に教え込むことができ、便宜である。
【0043】請求項3記載の発明によれば、流体バッグ
の中に入れる流体を空気としたので、管理が容易である
とともに、流体バッグの柔軟性について人間の手に近い
やわらかさが実現される。
【0044】請求項4記載の発明によれば、ロボットハ
ンドのそれぞれの指面にこれを覆うように少なくとも1
つの流体バッグを装着するので、人間の手のように指面
全体が柔軟性を持つようになり、指のどの位置でつかん
でもワークを確実に把持できることになる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、開閉手段と
測定手段を流体バッグのそれぞれに対して設け、供給手
段を流体バックのすべてに共通としたので、部品点数の
増加、つまりコストの上昇が必要な最少限度に抑えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の組立用ロボットハンドシステムの一
実施例を示す概略構成図
【図2】 ロボット教示時のフローチャート
【図3】 ロボット再生時のフローチャート
【符号の説明】
1…組立用ロボット 2…ハンド 3…指 4…指面 5…エアバッグ(流体バッグ) 6…エアホース(管路) 7…流量計(測定手段) 8…弁(開閉手段) 9…空気圧調整ユニット(供給手段) 10…空気供給源(供給手段) 11…ロボット軸 12…ロボットコントローラ 13…教示盤 14…監視ユニット(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複雑な形状を持ったワークを把持して所
    定の組立作業を行う組立用ロボットのハンドシステムで
    あって、 ワークを把持するハンドの指面に装着された、中に流体
    の入った柔軟性有る袋状の流体バックと、 前記流体バックに一定の圧力の流体を供給する供給手段
    と、 前記流体バックに流体を導く管路を開閉する開閉手段
    と、 前記流体バックから流出する流体の流量を測定する測定
    手段と、 前記ハンドにワークを把持させるときに、前記測定手段
    の測定結果が所定値以上となったときに前記ハンドの把
    持動作を停止させる信号と前記開閉手段を閉じる信号を
    出力する制御手段と、 を有することを特徴とする組立用ロボットハンドシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記組立用ロボットはプレイバックロボ
    ットであり、前記制御手段で使用される前記所定値は前
    記組立用ロボットの教示時に設定されることを特徴とす
    る請求項1記載の組立用ロボットハンドシステム。
  3. 【請求項3】 前記流体は空気であることを特徴とする
    請求項1記載の組立用ロボットハンドシステム。
  4. 【請求項4】 前記流体バックは前記ハンドのそれぞれ
    の指面にこれを覆うように少なくとも1つ装着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の組立用ロボットハン
    ドシステム。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段と前記測定手段は前記流体
    バックのそれぞれに対して設けられ、前記供給手段は前
    記流体バックのすべてに共通であることを特徴とする請
    求項4記載の組立用ロボットハンドシステム。
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