JPH08294349A - パン菓子類生地の展板移載装置 - Google Patents

パン菓子類生地の展板移載装置

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JPH08294349A
JPH08294349A JP10624695A JP10624695A JPH08294349A JP H08294349 A JPH08294349 A JP H08294349A JP 10624695 A JP10624695 A JP 10624695A JP 10624695 A JP10624695 A JP 10624695A JP H08294349 A JPH08294349 A JP H08294349A
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spreading plate
hoppers
hopper
dough
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幸雄 細川
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徹 鎌谷
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数個のパン菓子類生地12を展板11上に
所定の間隔で移載する展板移載装置において、展板11
の上方に沿って所定間隔で配置されそれぞれ上方から落
下するパン菓子類生地12を展板11上に落下させる複
数個のホッパー25と、これら複数個のホッパー25の
上方でパン菓子類生地12を搬送し、搬送方向下流端か
ら落下させる搬送ベルト38とを備え、該搬送ベルト3
8は搬送時に少なくとも前記搬送方向下流端近傍が搬送
方向へ往復移動可能とされ前記搬送方向下流端が前記複
数個のホッパー25の上方を順次移動して各ホッパー2
5に順次パン菓子類生地12を供給するもの。 【効果】 各ホッパー25の位置が固定されているの
で、各パン菓子類生地12が展板11上の所定位置近傍
に落下、供給される。搬送ベルト38の搬送方向下流端
近傍を往復移動させることにより、各ホッパー25に供
給可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個のパン菓子類生
地を展板上に所定の間隔で移載するパン菓子類生地の展
板移載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に従来の展板移載装置を示す。複
数個のチェーンスプロケット1の周囲で互いに同期して
循環状に走行する左右2本のチェーン2間に、それぞれ
く字状のダンパ3aを介して多数の常閉ホッパー3が所
定間隔で開閉自在に取り付けられている。各常閉ホッパ
ー3は、少なくとも一方の幅方向端部に固定された上記
ダンパ3a(図11参照)に付属する不図示のばね部材
により、通常、閉鎖位置で保持されている。チェーン2
の上方に配設された搬送ベルト4によって矢印方向へ搬
送されてきたパン菓子類生地5は、開閉ホッパー6を介
して各常閉ホッパー3上に順次落下する。そして、それ
ぞれパン菓子類生地5を保持した所定数の常閉ホッパー
3が展板7上に到達した時点で、所定数のピストン8に
より所定数の常閉ホッパー3のダンパ3aが同時に下方
へ押圧され、これに応じてダンパ3aと共に常閉ホッパ
ー3が矢印K方向へ回動して開放することにより、所定
数のパン菓子類生地5が展板7上に同時に落下するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記展板移
載装置は、所定速度で走行中の常閉ホッパー3をピスト
ン8により強制的に開放させてパン菓子類生地5を落下
させるものであるから、パン菓子類生地5が展板7上に
落下した後、慣性により前方へ転動し易く、従って、展
板7上でのパン菓子類生地5の間隔が不均一になりがち
な不具合がある。この場合、展板7で2個以上のパン菓
子類生地5が接触した状態で焼成されることにより、歩
留りが低下する問題点がある。
【0004】又、常閉ホッパー3と展板7間の落差がか
なり大きく、且つパン菓子類生地5がピストン8で下向
きに加速されて落下することにより、展板7上への落下
に伴う衝撃でパン菓子類生地5に損傷や変形が生じ易い
問題点を有していた。更に、チェーン2又はチェーンス
プロケット1等で発生する金属粉等の異物が飛散してパ
ン菓子類生地5に付着することにより、品質を低下させ
る問題点があった。更に、図12に示すように、チェー
ン2上での常閉ホッパー3の間隔と、展板7上へのパン
菓子類生地5の移載間隔とが相違する場合、例えば、展
板7上の各移載位置の上方に所定数のピストン8を設け
ておいて、各移載位置にパン菓子類生地5が到着する毎
に各ピストン8によって各パン菓子類生地5を個別に落
下させるようにしているが、各ピストン8の駆動時期が
一定しないので、ピストン8の駆動制御が煩雑になる等
の問題点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
して、展板上へのパン菓子類生地の移載間隔が大略一定
となり、且つ移載に伴う損傷や変形が少ないパン菓子類
生地の展板移載装置を提供することを目的とする。その
ため、請求項1に係るパン菓子類生地の展板移載装置
は、複数個のパン菓子類生地を展板上に所定の間隔で移
載するパン菓子類生地の展板移載装置において、前記展
板の上方に沿って所定間隔で配置されそれぞれ上方から
落下するパン菓子類生地を前記展板上に落下させる複数
個のホッパーと、これらのホッパーの上方で前記パン菓
子類生地を搬送し、搬送方向下流端から落下させる搬送
ベルトとを備え、該搬送ベルトは搬送時に少なくとも前
記搬送方向下流端近傍が搬送方向へ往復移動可能とされ
前記搬送方向下流端が前記複数個のホッパーの上方を順
次移動して各ホッパー内に順次パン菓子類生地を落下さ
せることを特徴とするものである。
【0006】請求項2に係るパン菓子類生地の展板移載
装置は、請求項1の構成において、前記搬送ベルトが第
1及び第2スライドロールと駆動ロールとに架け渡さ
れ、前記第1スライドロールは前記搬送方向下流端に位
置して前記複数個のホッパーの上方で往復移動可能とさ
れると共に、前記第2スライドロールは前記搬送ベルト
の張力が常時略一定となるように前記第1スライドロー
ルの往復移動に連動して往復移動され、前記駆動ロール
は回転駆動手段に接続されて前記搬送コンベアを走行駆
動することを特徴とするものである。
【0007】請求項3に係るパン菓子類生地の展板移載
装置は、請求項2の構成において、前記第1スライドロ
ールは双方向に周回移動可能なベルト又はチェーンに連
結されて往復移動され、このベルト又はチェーンの周囲
に異物飛散防止用の壁部が形成されていることを特徴と
するものである。
【0008】請求項4に係るパン菓子類生地の展板移載
装置は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、展
板を前記ホッパーの下方へ搬入及び搬出する展板搬送コ
ンベアと、前記ホッパーの下方で展板を昇降させる昇降
部材とを備え、前記搬入及び搬出時には前記昇降部材が
展板を展板搬送コンベア上に下降させる一方、移載時に
は前記昇降部材が展板を展板搬送コンベアより上方に上
昇させることにより落差を少なくしたことを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】請求項1の展板移載装置によれば、展板の上方
に沿って複数個のホッパーをそれぞれ定位置に配置した
ので、複数個のパン菓子類生地は各ホッパーからそれぞ
れ展板上の定位置を目掛けて落下、供給され、展板上に
大略一定間隔で移載されるようになる。又、各ホッパー
へのパン菓子類生地の供給は、少なくとも搬送方向下流
端近傍が搬送方向へ往復移動可能な搬送ベルトにより順
次行われる。
【0010】請求項2の展板移載装置によれば、前記搬
送ベルトの搬送方向下流端に位置する前記第1スライド
ロールを各ホッパーの上方で順次移動させることによ
り、パン菓子類生地を各ホッパーに順次供給する。この
時、第1スライドロールの往復移動に伴って前記搬送ベ
ルトの張力の変動が生じないように、前記第2スライド
ロールを第1スライドロールと連動させて往復移動させ
るようにしている。又、前記駆動ロールはモータ等の回
転駆動手段に接続されて定位置で回転しており、この駆
動ロールによって前記搬送ベルトに搬送力が付与され
る。
【0011】請求項3の展板移載装置によれば、第1ス
ライドロールの往復移動が、双方向に周回移動可能なベ
ルト又はチェーンにより行われるが、該ベルト又はチェ
ーンの周囲を前記壁部で被覆するようにしたので、ベル
ト又はチェーン或いはそれらを駆動するスプロケット等
から発生する金属粉等の異物が前記搬送ベルトやホッパ
ー及び展板側に飛散しにくくなり、その結果、パン菓子
類生地に異物が付着する不具合も生じにくくなる。
【0012】請求項4の展板移載装置によれば、展板の
搬入又は搬出時には前記昇降部材により展板が展板搬送
コンベア上に下降させられる一方、前記ホッパーからの
パン菓子類生地の落下時には展板が展板搬送コンベアよ
り上方へ上昇されてホッパーと展板間の落差が減少され
ることにより、ホッパーから展板上への落下に伴うパン
菓子類生地の損傷、変形等が生じにくくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る展板移載装置を
図面を参照しながら説明する。図1の右端の入口部に示
すように、パン菓子類生地としてのバターロール生地を
載置して焼成するための展板11は、例えば、図9に示
すようにロール状に成形したバターロール生地12を第
1列乃至第4列R1乃至R4に5個ずつ積載できるよう
に、合計20個の位置決め凹部11aを形成してなるも
のである。本実施例の展板移載装置は、第1及び第2移
載部15、20を有し、第1移載部15の手前側には、
上記入口部において展板11を停止、保持する第1スト
ッパ14が昇降自在に設けられると共に、第1及び第2
移載部15、20の各排出側には、第1及び第2移載部
15、20内の移載位置で展板11を停止、保持する第
2及び第3ストッパ16、21がそれぞれ昇降自在に設
けられている。又、図3に示すように、上記入口部から
第1移載部15、連結部19及び第2移載部20を介し
て出口部側へ展板11を搬送する展板搬送コンベア13
が本展板移載装置を貫通するように設けられている。
【0014】初期状態では、第1及び第2移載部15、
20内にそれぞれ展板11が供給され、第2、第3スト
ッパ16、21により保持されている。この状態で、第
1移載部15で図1の矢印B方向へ走行する供給ベルト
17により、前記展板11の第1列R1と第3列R3間
に対応する横方向の間隔を置いて順次2個ずつ供給され
るバターロール生地12が、搬送ベルト38及び5個の
ホッパー25を介して展板11上の第1列及び第3列R
1、R3の各位置決め凹部11aに移載される。それと
同時に、第2移載部20では、供給ベルト22により、
前記第2列R2と第4列R4間に対応する横方向の間隔
をおいて順次2個ずつ供給されるバターロール生地12
が、搬送ベルト38及び5個のホッパー25を介して展
板11上の第2及び第4列R2、R4の各位置決め凹部
11aに移載される。その後、第1、第2及び第3スト
ッパ14、16及び21が下降し、第2移載部20内の
展板11が出口部に排出され、第1移載部15内の展板
11が連結部19を介して第2移載部20に搬送される
と共に、上記入口部から第1移載部15に新たな展板1
1が搬入される。そして、前記と同様に第1移載部15
では、展板11の第1及び第3列R1、R3にバターロ
ール生地12が移載され、第2移載部20では、展板1
1の第2及び第4列R2、R4にバターロール生地12
が移載される。以後、上述と同様の操作が順次繰り返さ
れる。
【0015】前記第1及び第2移載部15、20の構造
は互いに同一であるので、以下、第1移載部15につき
詳細に説明する。図4に示すように、前記展板搬送コン
ベア13は左右1対のコンベアチェーン13aからな
り、第1移載部15内において、両コンベアチェーン1
3a間に昇降部材24が設置されている。昇降部材24
は展板11を支持する水平な支持板24aと、該支持板
24aを昇降駆動するシリンダ24bからなる。
【0016】仮想線で示す展板11の上昇位置よりやや
上方に、水平方向に所定の間隔をおいて5個のホッパー
25が配設されている。図6にも示すように、各ホッパ
ー25は、下端側が互いに接近するように傾斜配置され
た対向する2枚の長尺の回動板26、27を備え、各回
動板26、27の長手方向両端部から、内向きに直角に
折れ曲がる折曲部26a、27aを介して支軸28、2
9が前記回動板26、27の延長方向へ突設されてい
る。図6の左側の支軸28、29は第1移載部15の本
体ケース15aの孔を貫通して第2移載部20との間の
連結部19に突出する一方、右側の支軸28、29は図
示しないが、本体ケース15aにより回動自在に支持さ
れている。
【0017】図8に示すように、前記連結部19側に突
出した各支軸28の端部には、それぞれアーム32が固
定され、連結部19側に突出した各支軸29の端部に
は、それぞれアーム33が固定されている。連結部19
内には、それぞれ横方向に延びる上下1対のシリンダ3
4、35が設けられ、各シリンダ34、35のロッド3
4a、35aには横方向に延びる長尺の摺動板36、3
7がそれぞれ取り付けられている。
【0018】各アーム31の上端部は摺動板36に回動
自在に連結される一方、各アーム32の上端部は摺動板
37に回動自在に連結されている。そして、前記各ホッ
パー25を開放する際には、シリンダ34により摺動板
36をC方向へ、シリンダ35により摺動板37をD方
向へ同時に移動させると、これに応じて各支軸28が図
4及び図8のE方向へ、各支軸29がF方向へ回動し、
ホッパー25が開放される。逆に摺動板36がD方向
へ、摺動板37がC方向へそれぞれ移動すると、これに
応じて各支軸28がF方向へ、各支軸29がE方向へそ
れぞれ回動し、ホッパー25が閉鎖される。
【0019】図2及び同図の上部及び下部をそれぞれ詳
細に示す図4、図5において、第1移載部15の本体ケ
ース15a内の上部、右側部及び下部に沿って搬送ベル
ト38が配設されている。すなわち、搬送ベルト38は
各ホッパー25の直上方で水平方向に延びる第1水平部
38aと、第1水平部38aの基端から下方へ垂直に延
びる垂直部38bと、垂直部38bの下端近傍から第1
水平部38aと平行に水平方向に延びる第2水平部38
cとにより、大略逆F字形を成している。第1及び第2
水平部38a、38cの各先端は第1及び第2スライド
ロール40、41に架け渡される一方、垂直部38bの
下端は駆動ロール42に架け渡されている。又、第1水
平部38aと垂直部38b間には方向転換用のガイドロ
ール43、44が設置される一方、垂直部38bと第2
水平部38c間には方向転換用のガイドロール45、4
6が設置されている。
【0020】駆動ロール42は回転駆動手段としてのモ
ータ47の出力軸に接続され、該モータ47で駆動ロー
ル42が回転駆動されることにより、搬送ベルト38が
G方向へ循環状に走行駆動されるようになっている。モ
ータ47は連結部19内に配置され、第1及び第2移載
部15、20で共用されている。搬送ベルト38は、前
記第1水平部38aのみがバターロール生地12の搬送
領域を成し、第1スライドロール40が位置する第1水
平部38aの先端が搬送方向下流端となって、この搬送
方向下流端からバターロール生地12が各ホッパー25
上に落下するように構成されている。
【0021】図1に示したように、第1水平部38aに
は前記矢印B方向へ走行する供給ベルト17から第1列
R1及び第3列R3に対応する2個のバターロール生地
12が大略一定の時間間隔で供給される。これら2個の
バターロール生地12はガイドロール43の近傍に設け
た同期ローラ48に当接し、各ホッパー25に対する所
定の供給タイミングとなるまで第1水平部38a上で停
止保持されるようになっている。
【0022】図4及び図6に示すように、同期ローラ4
8の両端部は支柱50の上下方向の切欠50a内に昇降
自在に嵌合しており、且つ同期ローラ48の両端部近傍
の下部には、シリンダ51のロッド51aが当接してい
る。そして、ホッパー25に対する所定の供給タイミン
グでシリンダ51により同期ローラ48を上昇させる
と、前記搬送ベルト38の第1水平部38a上の前記第
1列R1及び第3列R3の2個のバターロール生地12
が同期ローラ48を通過し、ホッパー25側に送り出さ
れるようになっている。なお、同期ローラ48に当接し
て待機中のバターロール生地12が同期ローラ48と第
1水平部38a間に噛み込むことを防止するため、例え
ば、同期ローラ48の端部に設けた歯車48aと、ガイ
ドロール43と同軸上に設けた歯車43aとを噛み合わ
せ、同期ローラ48を図4の矢印H方向に回転させるこ
とが好ましい。
【0023】第1水平部38aの左右両側において、内
周面に不図示の凹凸パターンを有する左右2本の無端の
タイミングベルト52が配置されている。各タイミング
ベルト52は、それぞれ外周面に前記凹凸パターンに対
応する不図示の凹凸形状を有する駆動プーリ53と従動
プーリ54間に架け渡されている。左右の駆動プーリ5
3同士は連結軸55により連結され、この連結軸55は
本体ケース15aの外面側に取り付けたモータ56によ
り、双方向へ回転可能とされている。
【0024】前記第1スライドロール40は、その背後
に平行に配設された長尺の連結板57により回転自在に
支持されている。連結板57の両端部にはそれぞれ接続
部材58が取り付けられ、各接続部材58は前記タイミ
ングベルト52に固定されている。そして、タイミング
ベルト52がいずれかの方向へ周回駆動されると、連結
板57が第1スライドロール40を伴って図4のB又は
逆B方向に移動するようになっている。又、タイミング
ベルト52の周囲の下方及び内側方には、図6に示した
ように、タイミングベルト52等から発生する金属粉等
の異物の飛散を防止するための複数の壁部60が形成さ
れている。なお、前記タイミングベルト52に代えてチ
ェーンを使用しても良く、その場合も、前記異物飛散防
止用の壁部60をチェーンの周囲に設けることが好まし
い。
【0025】第1移載部15の上部の開口にはカバー6
1が着脱自在に被覆されるようになっている。図1には
該カバー61を取り外した状態を示している。この図1
に示したように、例えば、連結板57の一端に発光素子
62aが、他端に受光素子62bが設けられて、これら
発光素子62aと受光素子62bからなる光電センサ6
2によりバターロール生地12が搬送ベルト38の前記
搬送方向下流端を通過したことが検出されるようになっ
ている。
【0026】図5に示すように、第2スライドロール4
1の両端部にはそれぞれガイド部材63が取り付けら
れ、これらのガイド部材63は、本体ケース15aの対
向位置に設けた2本の水平方向のレール64に沿って移
動自在とされている。又、各ガイド部材63にはS字状
ベルト65の一端が接続され、これらのS字状ベルト6
5は、それぞれ本体ケース15aの定位置で回転自在に
支持された固定プーリ66及び後述する可動プーリ67
に架け渡された後、他端が本体ケース15a上の固定部
材68に固定されている。
【0027】左右各2個の固定プーリ66及び可動プー
リ67は、それぞれ連結軸66a、67a(図7参照)
により互いに連結され、前記連結軸67aはロッド70
aにより回転自在に支持されている。ロッド70aはシ
リンダ70により常時図5の逆B方向へ付勢されてお
り、従って、第1スライドロール40が逆B方向に移動
する際に、シリンダ70の付勢力によりロッド70aが
逆B方向へ移動し、これに伴って第2スライドロール4
1がB方向へ移動するようになっている。逆に、第1ス
ライドロール40がB方向へ移動する際には、シリンダ
70の付勢力に抗して、ロッド70aがB方向へ移動
し、且つ第2スライドロール41が逆B方向へ移動す
る。すなわち、第1及び第2スライドロール40、41
が互いに連動して逆方向へ移動することにより、搬送ベ
ルト38の張力が常時大略一定に維持される。
【0028】上記の構成において、第1移載部15に空
の展板11が展板搬送コンベア13により搬入された
時、第1スライドロール40は図4の最も左側のホッパ
ー25の上方に位置している。展板11は第1移載部1
5に搬入後、昇降部材24によりリフトされ、仮想線で
示す上昇位置に保持される。以下、説明の都合上、図4
の最も左側のホッパー25を第1ホッパー25、続い
て、第2ホッパー25、第3ホッパー25…、最も右側
のホッパー25を第5ホッパー25という。
【0029】供給ベルト17により供給される前記第1
列R1及び第3列R3への移載用の2個のバターロール
生地12は同期ローラ48を同時に通過し、前記第1水
平部38aによりB方向へ搬送され、第1スライドロー
ル40が位置する前記搬送方向下流端から前記第1ホッ
パー25上に落下する。第1ホッパー25内に落下した
2個のバターロール生地12は、図1に示すように、そ
のまま第1ホッパー25により保持される。
【0030】その後、第1スライドロール40がタイミ
ングベルト52により図4の逆B方向へ駆動され、第2
ホッパー25の上方まで移動される。この間、第2スラ
イドロール41はシリンダ70の付勢力によりレール6
4に沿ってB方向へ移動され、搬送ベルト38の張力は
大略一定に保持される。前記2個のバターロール生地1
2は、大略同時に第1ホッパー25内に落下、供給され
るが、供給時期に若干のずれが生じ得ることを考慮し
て、前記2個のバターロール生地12の内、最初のバタ
ーロール生地12が第1スライドロール40の上方を通
過したことを前記光電センサ62が検出してから所定時
間経過後に、第1スライドロール40の逆B方向への移
動を開始すれば良い。
【0031】前記第2ホッパー25上への第1スライド
ロール40の到達予想時期及び同期ローラ48から第2
ホッパー25までの搬送所要時間等に基いて、所定のタ
イミングで同期ローラ48を上昇させ、次の2個のバタ
ーロール生地12を第1水平部38aによりB方向へ搬
送する。これら2個のバターロール生地12が第2ホッ
パー25に落下した後、前記と同様に第1スライドロー
ル40が逆B方向へ駆動され、第3ホッパー25上に移
動される。以下、同様にして、5個のホッパー25に順
次各2個のバターロール生地12が供給される。
【0032】その後、前記シリンダ34により摺動板3
6がC方向へ、シリンダ35により摺動板37がD方向
へ同時に移動され、これにより、各ホッパー25の回動
板26がE方向へ、回動板27がF方向へ回動して各ホ
ッパー25が開放状態となり、5個のホッパー25内の
各2個のバターロール生地12が同時に展板11の第1
列R1及び第3列R3の各位置決め凹部11aに落下す
る。ここでは、各ホッパー25は定位置にあり、且つ展
板11が昇降部材24によりリフトされてホッパー25
と展板11間の落差が縮小されているので、各バターロ
ール生地12は確実に所定の位置決め凹部11a近傍に
落下して隣接のバターロール生地12との間の間隔が維
持され、且つ落下に伴う損傷や変形も生じにくい。
【0033】展板11上にバターロール生地12が落下
した後、前記シリンダ24bにより支持板24aが下降
され、展板11が展板搬送コンベア13上に載置され
る。そして、展板搬送コンベア13が駆動され、第2ス
トッパ16が下降することにより、展板11は連結部1
9を介して第2移載部20に搬送され、第3ストッパ2
1により位置決めされる。以下、第1移載部15と同様
の手順で、展板11上の第2列R2及び第4列R4の位
置決め凹部11aに各5個のバターロール生地12が落
下、供給された後、第3ストッパ21を介して外部に搬
出される。
【0034】一方、第1移載部15では、移載済の展板
11の搬出後、新たな空の展板11が展板搬送コンベア
13により搬入されると同時に、第1スライドロール4
0がタイミングベルト52によりB方向へ駆動され、前
記第1ホッパー25上まで移動される。更に、シリンダ
34、35のロッド34a、35aが前述とは逆方向に
移動し、各ホッパー25の回動板26が逆E方向へ、回
動板27が逆F方向へそれぞれ回動して、各ホッパー2
5が閉鎖状態となることにより、新たな移載に備えられ
る。
【0035】なお、ホッパー25の個数等は、個々の展
板11上のバターロール生地12の移載個数等に応じて
適宜変更できるものであり、且つ移載部15、20の個
数も適宜変更可能である。又、搬送ベルト38は大略逆
F字形に配設したが、これに限定されるものではない。
例えば、駆動ロール42を第1スライドロール40と同
一高さに設けて第1スライドロール40と駆動ロール4
2間を水平部とすると共に、第1スライドロール40の
往復移動に連動させて第2スライドロール41を前記水
平部の下方で垂直方向に往復移動させたり、第1及び第
2スライドロール40、41を同一高さに設けると共に
駆動ロール42を廃止し、且つ第2スライドロール41
を搬送ベルト38の駆動用モータに接続して、該モータ
と共に搬送ベルト38全体を往復移動させることも可能
である。
【0036】本発明の展板移載装置は、バターロール生
地12以外の種々のパン菓子類生地に適用可能である。
又、前記実施例では、各ホッパー25をシリンダ34、
35により同時に開閉駆動するようにしたが、ホッパー
25は、例えば、シリンダ34、35等の駆動手段を設
けず、回動自在の回動板26、27をばねにより閉鎖方
向へ付勢しておいて、パン菓子類生地が回動板26、2
7上に落下した時にその自重により開放して直ちに展板
11上に落下させるようなものであっても良い。この場
合も、各ホッパー25の位置が固定されているので、パ
ン菓子類生地は展板11上の所定位置近傍に落下するよ
うになる。又、展板11には、移載すべきパン菓子類生
地の個数に対応した数の位置決め凹部11aを設けるこ
とが好ましいが、必ずしも位置決め凹部11aを設けな
くても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパン菓子
類生地の展板移載装置によれば、展板の上方に沿って複
数個のホッパーをそれぞれ定位置に配置すると共に、搬
送ベルトの少なくとも搬送方向下流端近傍を各ホッパー
の上方で順次移動させて各ホッパーに順次パン菓子類生
地を落下、供給するようにしたので、複数個のパン菓子
類生地は各ホッパーからそれぞれ展板上の定位置を目掛
けて落下し、展板上に大略一定間隔で供給されるように
なる。これにより、2個以上のパン菓子類生地が接触し
た状態で焼成されるような不具合が減少し、歩留りが向
上する。
【0038】又、前記搬送ベルトを第1及び第2スライ
ドロールと固定ロールとに架け渡し、前記第1スライド
ロールを前記搬送方向下流端に位置させて前記複数個の
ホッパー間で往復移動させると共に、前記第2スライド
ロールは前記搬送ベルトの張力が常時略一定となるよう
に前記第1スライドロールの往復移動に連動して往復移
動させ、前記駆動ロールは回転駆動手段に接続して定位
置で回転させるようにすれば、前記駆動ロールを介して
前記搬送ベルトに搬送力を付与する回転駆動手段は移動
させる必要がなく、第1及び第2スライドロールを移動
させるのみで、搬送ベルトの張力を維持しながら各ホッ
パーに対するパン菓子類生地の供給を行えるようになっ
て、構造の複雑化、装置の大型化を最小限に抑制するこ
とができる。
【0039】また、前記展板を昇降自在に支持する昇降
部材を設け、展板の搬入及び搬出時には展板を展板搬送
コンベア上に下降させる一方、前記ホッパーから展板上
にパン菓子類生地を落下、供給する時には展板を展板搬
送コンベアより上方へ上昇させるようにすれば、落下、
供給時のホッパーと展板間の落差が減少されることによ
り、パン菓子類生地の損傷や変形が生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパン菓子類生地の展板移
載装置の平面図。
【図2】前記展板移載装置の正面図。
【図3】前記展板移載装置の側面図。
【図4】前記展板移載装置の上部拡大正面図。
【図5】前記展板移載装置の下部拡大正面図。
【図6】前記展板移載装置の上部の部分拡大側面図。
【図7】前記展板移載装置の下部の部分拡大側面図。
【図8】前記展板移載装置のホッパー駆動部を示す正面
図。
【図9】バターロール生地を示す概略平面図。
【図10】従来の展板移載装置の概略正面図。
【図11】図11のH方向部分拡大矢視図。
【図12】従来の他の展板移載装置の概略正面図。
【符号の説明】
11 展板 12 バターロール生地(パン菓子類生地) 13 展板搬送コンベア 24 昇降部材 25 ホッパー 38 搬送ベルト 40 第1スライドロール 41 第2スライドロール 42 駆動ロール 52 タイミングベルト(ベルト)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のパン菓子類生地を展板上に所定
    の間隔で移載するパン菓子類生地の展板移載装置におい
    て、 前記展板の上方に沿って所定間隔で配置されそれぞれ上
    方から落下するパン菓子類生地を前記展板上に落下させ
    る複数個のホッパーと、これらのホッパーの上方で前記
    パン菓子類生地を搬送し、搬送方向下流端から落下させ
    る搬送ベルトとを備え、該搬送ベルトは搬送時に少なく
    とも前記搬送方向下流端近傍が搬送方向へ往復移動可能
    とされ前記搬送方向下流端が前記複数個のホッパーの上
    方を順次移動して各ホッパー内に順次パン菓子類生地を
    落下させることを特徴とするパン菓子類生地の展板移載
    装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ベルトは第1及び第2スライド
    ロールと駆動ロールとに架け渡され、前記第1スライド
    ロールは前記搬送方向下流端に位置して前記複数個のホ
    ッパーの上方で往復移動可能とされると共に、前記第2
    スライドロールは前記搬送ベルトの張力が常時略一定と
    なるように前記第1スライドロールの往復移動に連動し
    て往復移動され、前記駆動ロールは回転駆動手段に接続
    されて前記搬送コンベアを走行駆動することを特徴とす
    る請求項1記載のパン菓子類生地の展板移載装置。
  3. 【請求項3】 前記第1スライドロールは双方向に周回
    移動可能なベルト又はチェーンに連結されて往復移動さ
    れ、このベルト又はチェーンの周囲に異物飛散防止用の
    壁部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の
    パン菓子類生地の展板移載装置。
  4. 【請求項4】 展板を前記ホッパーの下方へ搬入及び搬
    出する展板搬送コンベアと、前記ホッパーの下方で展板
    を昇降させる昇降部材とを備え、前記搬入及び搬出時に
    は前記昇降部材が展板を展板搬送コンベア上に下降させ
    る一方、移載時には前記昇降部材が展板を展板搬送コン
    ベアより上方に上昇させることにより落差を少なくした
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のパン
    菓子類生地の展板移載装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244269A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Musashino Foods:Kk パン生地を焼成ケースに投入する際の落下機構およびそれを備えたパンニング装置

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